WO2018025993A1 - 採光装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様の採光装置は、光透過性を有する基材と、前記基材の第1面に設けられた光透過性を有する複数の採光部と、を有する採光シートと、前記基材の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた樹脂からなる中空構造体と、を備え、前記中空構造体は、光透過性を有する第1板部と、前記第1板部に対向して配置される光透過性を有する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部の間において前記複数の採光部の配列方向に延在しかつ前記採光部の延在方向に所定の間隔をおいて配置された複数の構造体と、隣り合う前記構造体どうしの間に形成される中空部と、を有している。

Description

採光装置
 本発明の一態様は、採光装置に関するものである。
 本願は、2016年8月5日に、日本に出願された特願2016-154855号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 窓ガラスに入射する日光等の外光を効率よく室内に導くために、窓ガラスの一面に沿って、採光フィルムを含む採光装置が設けられることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-156554号公報
 このような採光装置は、採光フィルムの熱収縮に起因して反りが発生する虞があった。
 採光フィルムを含む採光装置において、採光フィルムの採光面の平坦性は採光効果を維持するために重要である。これまで、採光フィルムが貼り付けられる基材の自重や貼り合わせ時のストレスなどによる反りを防ぐため、基材にガラスや厚さのある樹脂材を用いるなどの対策が取られていた。
 しかしながら、これに伴って採光装置の重量が大きくなり、例えば窓面への貼り付け構造が大掛かりになる他、コストがかかってしまうという問題があった。
 本発明の一つの態様は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、反りの発生を抑制するとともに軽量化を実現することのできる採光装置を提供することを目的の一つとしている。
 本発明の一態様における採光装置は、光透過性を有する基材と、前記基材の第1面に設けられた光透過性を有する複数の採光部と、を有する採光シートと、前記基材の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた樹脂からなる中空構造体と、を備え、前記中空構造体は、光透過性を有する第1板部と、前記第1板部に対向して配置される光透過性を有する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部の間において前記複数の採光部の配列方向に延在しかつ前記採光部の延在方向に所定の間隔をおいて配置された複数の構造体と、隣り合う前記構造体どうしの間に形成される中空部と、を有している。
 本発明の一態様における採光装置において、前記構造体が光透過性である構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記中空構造体は、前記中空部が前記複数の採光部の配列方向に連続する構造とされている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記構造体には、可視光線に対する高反射加工が施されている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記複数の構造体のうち少なくとも一部が前記基材の前記第2面に対して所定の角度で傾斜している構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記基材の前記第2面に対して垂直な方向において、前記構造体の厚さが変化している構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記中空構造体は、微細構造が形成された前記採光シートの採光面あるいは採光面とは反対側の背面を覆う第1壁部と、前記複数の構造体を介して前記第1壁部に対向して配置される第2壁部と、を有し、前記複数の構造体、前記第1壁部及び前記第2壁部のうちの少なくともいずれか1つに微散乱加工が施されている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記複数の構造体、前記第1壁部及び前記第2壁部のうちの少なくともいずれか1つに施された散乱加工が、前記採光部の延在方向に高拡散である光拡散方向の異方性を有するものである構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、2つの前記中空構造体及び前記採光シートからなり、対向する2つの前記中空構造体の間に前記採光シートが配置されている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記採光シートの一面側を被覆する保護シートと、前記保護シートの少なくとも上下左右4辺の少なくとも2辺に設けられ、前記採光シート及び前記中空構造体を同時に保持することのできる、保護部材を備える構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、複数の前記中空構造体が連結部を介して連結されている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記連結部が前記中空構造体と一体的に形成されている構成としてもよい。
 本発明の一態様における採光装置において、前記連結部が遮光性を有している構成としてもよい。
 本発明の一態様によれば、反りの発生を抑制するとともに軽量化を実現することのできる採光装置を提供することができる。
第1実施形態の採光装置の全体構成を示す斜視図。 第1実施形態の採光装置の全体構成を示す断面図。 図2Aに示す採光装置の一部を拡大して示す断面図。 採光部の変形例を示す図。 中空構造体の構造について説明するための断面図。 樹脂板として用いられるアクリル平板の厚さと剛性との関係を示す図。 ガラス平板とアクリル平板とにおける厚さ及び重量の関係を比較した図。 中空構造体(ポリカプラダン)の厚さ及び重量の関係を示す図。 採光装置を取り付けた部屋モデルの模式図。 採光装置の採光部の断面図。 採光シート及び中空構造体の、XY平面に平行な断面図であって、これらを透過する光の光路を説明するための図。 第1実施形態の採光装置における実施例1の構成を示す図。 実施例1における採光装置の他の取り付け例を示す図。 第1実施形態の採光装置における実施例2の構成を示す図。 採光装置の変形例を示す図。 採光装置の変形例を示す図。 採光装置の変形例を示す図。 第1実施形態の採光装置における実施例3の構成を示す図。 実施例3の採光装置の変形例を示す図。 第2実施形態の採光装置の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第3実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第3実施形態の採光装置の実施例2の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第3実施形態の採光装置の実施例3の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第3実施形態の採光装置の実施例4の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第4実施形態の採光装置の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第4実施形態の中空構造体のうちの一つのリブを示す、XY平面に平行な断面図。 第4実施形態における実施例1の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図。 第4実施形態における実施例2の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図。 第4実施形態における実施例3の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図。 第5実施形態の採光装置の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第6実施形態の採光装置の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第7実施形態の採光装置の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第7実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第8実施形態の採光装置の概略構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第8実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第8実施形態の採光装置の実施例2の構成を示す、XY平面に平行な断面図。 第8実施形態の採光装置の実施例2の変形例を示す、XY平面に平行な断面図。 採光装置及び照明調光システムを備えた部屋モデルであって、図33のJ-J’線に沿う断面図。 部屋モデルの天井を示す平面図。 採光装置によって室内に採光された光(自然光)の照度と、室内照明装置による照度(照明調光システム)との関係を示すグラフ。
[第1実施形態]
 以下、本発明の第1実施形態の採光装置について説明する。
 なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
 図1は、第1実施形態の採光装置1の全体構成を示す斜視図である。図2Aは、第1実施形態の採光装置の全体構成を示す断面図である。図2Bは、図2Aに示す採光装置の一部を拡大して示す断面図である。
 本実施形態の採光装置1は、窓に取り付けられた状態で太陽光(外光)を室内に採り入れる採光装置の1つの例である。採光装置1は、図1に示すように、透光性の採光シート4と、採光シート4の採光面4aとは反対側に位置する背面4b側に位置する透光性の中空構造体5と、を備える。中空構造体5は、採光シート4の反りを抑制する部材である。
 なお、本実施形態において採光シート4の採光面4aは、室外2(図2A)側を向く面であり、背面4bは、室内3(図2A)側を向く面である。
 中空構造体5は、例えばポリカーボネート系樹脂等の光透過性の板材が好ましく用いられる。中空構造体5の全光線透過率は、JIS K7361-1の規定で90%以上が好ましい。これにより、十分な透明性を得ることができる。
 採光部11は、図2A及び図2Bに示すように、外光(太陽光)を室内3に導光するように支持基材(基材)13の第1面13a側に設けられた、数十~数百μmオーダーの微細突起構造である。採光部11は、ストライプ状に設けられ、各々が水平方向に延在し、鉛直方向に互いに平行に配置されている。採光部11は、長手方向と直交する断面形状が多角形状をなす。
 採光部11は、支持基材13を介して中空構造体5の第1面5aに固定されている。支持基材13は、光透過性を有する。本実施形態では、採光部11が支持基材13を介して中空構造体5に固定される場合を例示するが、本発明はこれに限定されない。支持基材13と中空構造体5との界面に粘着層を配置してもよい。あるいは採光部11は、中空構造体5の一方の面(第1面5a)に直接的に設けられていてもよい。
 採光部11は、図2Bに示すように、支持基材13から最も離れた頂点qを通る支持基材13の垂線Qを中心としてその両側の形状が非対称とされた、断面形状が6角形の多角柱状構造体である。また、採光部11は、断面形状の6つの頂点のうちの5つの内角が180°未満とされている。
 なお、採光部11の断面形状は図示したものに限られず、採光装置1の用途等に応じて適宜設計変更することも可能である。すなわち、採光部11は、採光機能を奏することができる形状であれば、長手方向と垂直な断面の形状が、例えば、図2Cに示すような三角形状、又は曲面形状などであってもよい。
 隣り合う採光部11の間に設けられる空隙部12には空気が存在している。したがって、空隙部12の屈折率は概ね1.0である。空隙部12の屈折率を1.0とすることにより、空隙部12と採光部11との界面における臨界角が最小となる。支持基材13の屈折率と採光部11の屈折率とは略同等であることが望ましい。支持基材13の屈折率と採光部11の屈折率とが大きく異なる場合、光が支持基材13から採光部11に入射したときに、これら採光部11と支持基材13との界面で不要な光の屈折や反射が生じることがある。この場合、所望の採光特性が得られない、又は輝度が低下するなどの不具合が生じる虞がある。支持基材13の屈折率と採光部11との屈折率を略同等とすることで、所望の採光特性を得て、光の利用効率を高めるとともに、室内3に不快な反射光を照射しにくくなる。
 複数の採光部11は、例えばアクリル樹脂やエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の光透過性および感光性を有する有機材料で構成されている。これら樹脂に重合開始剤、カップリング剤、モノマー、有機溶媒などを混合した透明樹脂製の混合物を用いることができる。
さらに、重合開始剤は安定剤、禁止剤、可塑剤、蛍光増白剤、離型剤、連鎖移動剤、他の光重合性単量体等のような各種の追加成分を含んでいてもよい。
 ここで、本実施形態における採光シート4の厚さは0.05mm~1.0mmの範囲内であって、好ましくは0.1mm~0.5mmである。
 中空構造体5は、支持基材13の第2面13bに固定されている。中空構造体5は、第1壁部(第1板部)51と、第1壁部51に対向して配置される第2壁部(第2板部)52と、第1壁部51及び第2壁部52の間に配置され且つこれらによって挟持される複数の構造体(リブ)53と、を有して構成されている。図1に示すように、複数のリブ53は、採光シート4における複数の採光部11の配列方向(Z方向)に延在し、採光部11の延在方向(X方向)に沿って等間隔に配置されている。
 図1及び図2Bに示すように、複数のリブ53の間には中空部Kが形成されている。中空部Kは、隣り合う一対のリブ53,53と、第1壁部51及び第2壁部52とによって囲まれた空間である。本実施形態の中空構造体5は、中空部Kが、採光シート4における複数の採光部11の配列方向(Z方向)、すなわち採光装置1の上下方向に連続する構造とされている。
 中空構造体5(第1壁部51及び第2壁部52)は、採光シート4の背面4b側を覆う大きさで形成されている。中空構造体5は、第1壁部51側が採光シート4の背面4bに固定されている。
 図3は、中空構造体の構造について説明するための断面図である。
 図3に示すように、中空構造体5の厚さT1は2mm~100mmの範囲内であって、好ましくは4mm~50mmである。リブ53の厚さT2は0.05mm~0.5mmの範囲内であって、好ましくは0.2mm~0.4mmである。リブ53のピッチpは2mm~100mmの範囲内であって、好ましくは4mm~50mmである。
 本実施形態の中空構造体5の一例では、中空構造体5の厚さT1は4.5mm、リブ53の厚さT2は0.3mm、リブ53のピッチpは7mmである。このような中空構造体5の剛性σは、下記式(1)によって得ることができる。
 ここで、「中空構造体5の厚さT1」とは、複数のリブ53の配列方向に交差する方向における厚さであって、中空構造体5の第1面5aから第2面5bまでの長さである。また、「リブ53の厚さT2」とは、複数のリブ53の配列方向における厚さを示す。
 σ=(PL)/(3EL) ・・・(1)
 ここで、Pは荷重、Lは長さである。
 上記式1より、本実施形態の一例として挙げた中空構造体5の剛性σは、44080[N・mm]である。
 以前は、採光シート4の反りを抑制する部材として、採光シート4に所定の厚さの樹脂板を貼り合せていた。図4は、樹脂板として用いられるアクリル平板の厚さと剛性との関係を示す図である。図4に示すように、樹脂板としてアクリル平板を用いる場合、本実施形態の中空構造体5の剛性と略等しい剛性が得られるのは、板厚が2.8mmのアクリル平板である。つまり、外力に対する変形のしにくさとしては、厚さ4.5mmの中空構造体5の一例であるポリカプラダンと、厚さ2.8mmのアクリル平板とが略等しいと言える。
 図5は、ガラス平板とアクリル平板とにおける厚さ及び重量の関係を比較した図である。
 図5に示すように、採光シートの反りを抑制する部材としてアクリル平板を用いれば、ガラス平板に比べると重量を半分程度に抑えることが可能である。例えば、板厚が4mmの場合、ガラス平板の重量が約4.8Kgであるのに対し、アクリル平板の重量は約2.3Kgである。つまり、アクリル平板は、ガラス平板の約半分の重量であり、ガラス平板を用いる場合より軽量化が可能である。
 図6は、中空構造体(ポリカプラダン)の厚さ及び重量の関係を示す図である。図6では、厚さ0.3mmのリブを有する中空構造体と、厚さ0.6mmのリブを有する中空構造体についてそれぞれ示す。
 図6に示すように、アクリル平板とポリカプラダンとの重量を比較すると、中実構造のアクリル平板に比べて中空構造のポリカプラダンの重量はかなり小さい。図6に示すように、ポリカプラダンの場合、厚さが4mmあったとしてもその重量は0.43Kgほどしかなく、これはアクリル平板の約5分の1の重さである。
 以上のことから、本実施形態における中空構造体(ポリカプラダン)は、アクリル平板よりも軽量かつ高剛性であると言える。
 次に、採光装置1の設置環境および採光機能について説明する。
 図7は、採光装置1を取り付けた部屋モデル1500の模式図である。
 図7に示すように、部屋モデル1500は、例えば、採光装置1のオフィスでの使用を想定したモデルである。部屋モデル1500は、天井1501と、床1502と、窓ガラス1503が取り付けられた手前の側壁1504と、手前の側壁1504と対向する奥の側壁1505とで囲まれる室内3に、窓ガラス1503を通して屋外の外光Lが斜め上方から入射する場合を模している。採光装置1は、窓ガラス1503の内面の上部側に取り付けられている。外光Lは、窓ガラス1503に斜め上方から入射する。窓ガラス1503に入射した光は、窓ガラス1503を透過して採光装置1に入射する。
 図8は、採光装置1の採光部11の断面図であり、採光部11の内部における光の制御機能を示す図である。
 例えば図8に示すように、採光装置1に入射する光Lは、採光部11の複数の面のうち、上向きに傾く面11Bから入射した光の一部はL2のような光路をたどる。一方で、例えば下向きに傾く面11Dから入射した光の一部はL2aの方向へ出射される。
 以下の説明で、採光部11の上向きに傾く面11Bに入射した光L2のうち任意の1本の光束が採光部11の面11E(反射面)に入射する点を入射点Cとする。入射点Cを通り、中空構造体5の第1面5aに直交する仮想的な直線を直線fとする。直線fを含む水平面を境界とする2つの空間のうち、入射点Cに入射する光が存在する側の空間を第1空間S1とし、入射点Cに入射する光が存在しない側の空間を第2空間S2とする。
 採光部11の上向きに傾く面11Bから入射した光L2は、採光部11の面11Eで全反射して斜め上方、すなわち第1空間S1の側に向かって進み、採光部11の面11Aから射出される。採光部11から射出された光L2は、中空構造体5を透過して室内3の天井に向けて射出される。採光装置1から天井に向けて射出された光は、天井で反射して室内を照らすため、照明光の代わりとなる。
 ここで、本実施形態の中空構造体5は、採光シート4における複数の採光部11の配列方向、すなわち上下方向(Z方向)に中空部Kが連続(連通)している。そのため、採光部11から射出された光L2の上下方向への光路変化は殆どない。
 図9は、採光シート及び中空構造体の、XY平面に平行な断面図であって、これらを透過する光の光路を説明するための図である。
 中空構造体5において、上下方向への光路変化があまりない一方で、図9に示すように、採光シート4から射出された光L2のうち、中空構造体5のリブ53に入射した光は、リブ53に施された微散乱加工によって水平方向(X方向)へ散乱されることになる。そのため、リブ53の設計により、リブ53における水平方向への反射率及び反射方向を調整することが可能である。
 上述したように、採光シート4が日光に晒されることで熱収縮が生じ、反りが発生することがあった。採光シート4の反りを抑制するために樹脂板を貼り合わせることがあるが、厚さが薄い場合は強度が足りず、採光シート4の自重や貼合ストレスによる反りを抑制することができない。採光シート4の反りは、複数の採光部11が配列された方向、すなわち上下方向(Z方向)において生じやすい。そのため、採光シート4を透過する光の光路が変化してしまい、採光シート本来の採光効果を得ることができない。採光シート4の反りだけを抑制するのであれば、ある程度厚さを有する樹脂板やガラス板を貼り合わせればよい。しかしながら、上述したようにアクリル平板やガラス平板を採光シート4に貼り合わせると全体の重量が増して、窓への取り付け工事が大掛かりになりコストもかかってしまう。
 これに対し、例えばポリカーボネートからなる本実施形態の中空構造体5を採光シート4に貼り合わせることによって、採光シート4の反りを効果的に抑制することができるとともに、中空構造体5の強度を維持しつつ全体の重量を大幅に軽量化することができる。
 採光シート4の反りを効果的かつ長期的に阻止することが可能なため、採光シート本来の採光効果を十分に得ることができる。また、軽量であるため取扱いが容易になり、窓への取り付け作業も簡単に行え、コストも抑えることができる。
(採光装置の取り付け例)
[実施例1]
 図10Aは、第1実施形態の採光装置における実施例1の構成を示す図である。
図10Aに示すように、実施例1の採光装置101は、互いに貼り合わされた採光シート4及び中空構造体5をフレーム7で保持する構成とされ、例えば、窓際の天井に取り付けられる。この場合、図10Aに示すように、採光シート4の採光面4a側を屋外側(窓ガラス1503側)、中空構造体5を室内側に向けて取り付けるようにしてもよい。
(採光装置の他の取り付け例)
 図10Bは、実施例1における採光装置101の他の取り付け例を示す図である。
 また、図10Bに示すように、採光シート4の採光面4a側を室内側、中空構造体5を屋外側(窓ガラス1503側)に向けて取り付けるようにしてもよい。
[実施例2]
 図11は、第1実施形態の採光装置における実施例2の構成を示す図である。
 図11に示すように、実施例2の採光装置102は、採光シート18及び光拡散部材19を備えてなり、採光シート18の基材、光拡散部材19の基材のそれぞれに中空構造体5を適用してもよい。つまり、中空構造体5の外面側に複数の採光部11を一体に形成してもよい。ここでは、採光シート18が、第1壁部51の外面に複数の採光部11が形成された中空構造体5Aを有する。
 また、光拡散部材19としてレンチキュラーレンズアレイを用いる場合、第1壁部51の外面に複数のレンチキュラーレンズ9が形成された中空構造体5Bを有する構成としてもよい。
 これにより、採光シート18の反り抑制及び軽量化を実現できるとともに、光拡散部材19の軽量化についても可能になる。また、採光シート18の他に、光拡散部材19をさらに備えることでより光の拡散効果を得ることができる。この場合、図11に示すように、採光装置102を、採光シート18の採光面4a及び光拡散部材19の光拡散面9aを屋外(窓ガラス1503)側に向けた状態で設置してもよい。
 図12A~図12Cは、実施例2における採光装置の変形例を示す図である。
 図12Aに示す採光装置102Aのように、採光シート18よりも屋外側に光拡散部材19を配置してもよい。この場合、採光シート18の採光面4a及び光拡散部材19の光拡散面9aを屋内側に向けた状態で設置される。
 また、図12Bに示す採光装置102Bのように、採光シート18及び光拡散部材19の各機能面側が互いに向き合うように配置してもよい。採光シート18の採光面4aと光拡散部材19の光拡散面9aとを内側にして対向配置させることにより、各光学機能面を保護することが可能である。
 また、中空構造体5の両面に光学機能面を形成してもよい。例えば、図12Cに示す採光装置102Cのように、中空構造体5の第1面5a(例えば屋外側の面)に複数の採光部11からなる採光面を形成し、第2面5b(例えば室内側の面)に複数のレンチキュラーレンズ9からなる光拡散面を形成してもよい。また、1つの中空構造体5側の両面に、上述した採光シート18及び光拡散部材19を貼り合せて一体化してもよい。
 これにより、採光シート18の反り抑制効果を高めることができる。さらに、採光シート18及び光拡散部材19の中空構造体5を共通にした構成とすることによって、軽量化が可能であるとともにコストを抑えることが可能である。
[実施例3]
 図13Aは、第1実施形態の採光装置における実施例3の構成を示す図であり、図13Bは、実施例3の採光装置の変形例を示す図である。
 図13Aに示すように、採光シート4の採光面4a側に、空気の屈折率に近い低屈折率樹脂22を設けて複数の採光部11を埋めるように構成してもよい。これにより、採光シート4の採光面4a側を窓ガラス1503に直接貼り付けることができる。また、低屈折率樹脂22によって採光面4aを保護することも可能になる。図13Bに示す採光装置103Aのようにフレーム7を介して天井に取り付けることも勿論可能である。
 なお、ここでは光拡散部材8としてレンチキュラーレンズアレイを用いる例について述べたが、光拡散機能を備えたものであれば他の部材を用いてもよい。
[第2実施形態]
 次に、本発明の第2実施形態の採光装置について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、リブに高反射加工が施されている点において異なる。よって、以下の説明では、上記実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図13Bと共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
 図14は、第2実施形態の採光装置20の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図14に示すように、本実施形態の採光装置20は、高い光反射率を有する高反射加工が適度に施されたリブ23を有する中空構造体25を備えている。高反射加工は、同樹脂の平坦フィルムよりも可視光線に対し反射率が高くなる加工が施されていればよいが、例えば金属膜によるハーフミラー化されていることが好ましい。リブ23に適切な高反射加工を施すことで、採光装置20に対して斜め方向から入射した光をリブ23によって室内の左右方向へ反射させることができる。これにより、室内全体に光を拡散させることができる。なお、全てのリブ23に対して高反射加工を施すのではなく、一部のリブ23に対してのみ高反射加工を施すようにしてもよい。
[第3実施形態]
 次に、本発明の第3実施形態の採光装置について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、リブに高反射加工が施されている点において異なる。よって、以下の説明では、上記実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図13Bと共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
 以下に、本実施形態における採光装置の実施例について幾つか挙げる。
[実施例1]
 図15は、第3実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図15に示すように、X方向で隣り合う複数のリブ23どうしの傾斜角度が互いに異なるように構成された中空構造体25を備える採光装置201としてもよい。ここでは、中空構造体25の第1壁部51(支持基材13の第2面13b)に対して第1の角度θ1で傾斜するリブ23Aと、第1壁部51に対して第2の角度θ2で傾斜するリブ23Bと、がX方向に交互に配置されている。これにより、Z方向から見たときに中空構造体25の中空部Kの形状が台形状となり、X方向で隣り合う中空部Kの台形状がY方向で反転した配列となっている。
 このように、互いに異なる角度で傾斜するリブ23A,23Bを備えることにより、例えば、真正面から入射する光の水平方向への反射方向(射出角度)を制御することが可能となる。
[実施例2]
 図16は、第3実施形態の採光装置の実施例2の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図16に示すように、第1壁部51に対して同じ方向へ所定の角度で傾斜する複数のリブ23Cを有する中空構造体26を備える採光装置202としてもよい。
 この構成によれば、用途に合わせてリブ23Cの角度を設定することにより、明るくしたい方向へ光を反射させることができる。本実施例では、中空構造体26の第1壁部51(支持基材13の第2面13b)に対して全てのリブ23Cが第3の角度θ3で傾斜している。そのため、真正面から入射した光を図中右側へと多くの光を反射させることができる。
 上述した実施例1,2では、中空構造体における全てのリブが傾斜した構造となっているが、複数のリブのうちの少なくとも一部のリブが傾斜した構造であってもよい。その実施例を以下に示す。
[実施例3]
 図17は、第3実施形態の採光装置の実施例3の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図17に示すように、中空構造体27における複数のリブ28の傾斜角度に偏りを持たせた採光装置203としてもよい。中空構造体27の長さ方向(X方向)中央部分における複数のリブ28Aは、第1壁部51に対して垂直とされている。一方、図中右側(X方向の+側)に位置する複数のリブ28Bは、第1壁部51(支持基材13の第2面13b)に対して所定の角度θで傾斜している。また、図中左側(X方向の-側)に位置する複数のリブ28Cは、第1壁部51に対して所定の角度-θで傾斜している。図17では、第1壁部51の法線に対して、リブ28B及びリブ28Cが線対称となるような角度で傾斜しているが、これに限らず、上記法線に対するリブ28B及びリブ28Cの傾斜角度が互いに異なっていてもよい。
[実施例4]
 図18は、第3実施形態の採光装置の実施例4の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図18に示すように、中空構造体29におけるX方向長さ一端側(図中右側:X方向+側)に位置する複数のリブ29Aが、第1壁部51に対して所定の角度θで設けられている採光装置204としてもよい。それ以外の多数のリブ29Bは、第1壁部51(支持基材13の第2面13b)に対して垂直とされている。これにより、中空構造体29において、複数のリブ28Bが配置された領域を透過した光の多くは、各リブ28Bによって室内の左側(図中左側)に向けて屈折され、直進する光は少ない。よって、室内の中央から左側(図中左側)に向けて多くの光を射出させることができ、室内における所望とする箇所を明るくすることができる。
 なお、室内の中央から右側(図中右側)に向けて多くの光を射出させたい場合には、中空構造体29におけるX方向長さ他端側(図中左側:X方向-側)に位置するリブを-θで傾斜させる構成とすればよい。
 以上述べたように、リブの傾斜角度を調整することによって、室内へ射出される光の方向性を制御することができるため、室内の明るくしたい場所へ光を送ることが可能になる。
 なお、上述した各実施例1~4における各リブに対して適度な高反射加工を施してもよい。高反射加工として、各リブを例えばハーフミラー化することにより、正面から入射した光の多くを室内の中央付近に集中して射出させることができる。よって、人が集まり易い室内の中央付近をより明るく照らすことができる。本実施形態においても、全てのリブに対して高反射加工を施すのではなく、一部のリブに対してのみ高反射加工を施すようにしてもよい。
[第4実施形態]
 次に、本発明の第4実施形態の採光装置30について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置30の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、リブの厚さが均一でない点において異なる。よって、以下の説明では、上記実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図13Bと共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
 図19は、第4実施形態の採光装置30の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図20は、第4実施形態の中空構造体32のうちの一つのリブ31を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図19及び図20に示すように、本実施形態の採光装置30は、XY平面における形状が台形状とされた複数のリブ31を有する中空構造体32を備えている。リブ31は、第1壁部51側が最も厚さを有し、第2壁部52側にかけて漸次薄くなる台形状となっている。中空構造体32は押出成形によって形成されるため、リブ31の断面形状の設計が容易である。
 このような採光装置30に対して斜め方向から入射した光のうち、リブ31に入射した光は、リブ31によって室内の内側(Y方向)へ向けて光路が屈曲されて射出される。本実施形態では、リブ31の断面形状の設計により、水平方向における光の射出角度を制御することが可能である。このように、リブ31内における光の屈折を利用して任意の方向へ光路を変更させることができるので、部屋の用途に応じて明るくしたい方向へ光を射出させることができる。
 なお、本実施形態ではリブ31の断面形状を台形状としたがこれに限られない。
 以下に、本実施形態における採光装置30が備える中空構造体の実施例について幾つか述べる。
[実施例1]
 図21は、第4実施形態における実施例1の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図である。
 図21に示すリブ33は、図20で示したリブ31をY方向で反転させた形状に等しく、第1壁部51側から第2壁部52側にかけて漸次拡がる台形状のリブである。入射側の端第1面33aよりも射出側の第2端面33bの方がX方向における幅が大きくなるようなリブ形状とすることにより、リブ33を透過する射出光の方位角を大きくすることができる。つまり、室内側へ向かって拡がるリブ形状とすることで、採光装置(中空構造体)の略正面から入射した光を水平方向(X方向)へ広げるように光を屈折させることができる。これにより、室内の左右方向へ光を拡げて室内全体を明るくすることが可能になる。
[実施例2]
 図22は、第4実施形態における実施例2の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図である。
 図22に示すように、リブ34の両側面34a、34bが厚さ方向内側に凹むように湾曲されていてもよい。リブ34は、第1壁部51側の第1端面34cと、第1端面34cに対向する第2壁部52側の第2端面34dと、を有し、入射側の第1端面34cよりも射出側の第2端面34dの方が、X方向における幅が小さくなるようなリブ形状となっている。これにより、例えば、リブ34に入射した光が両側面34a,34bを透過する際にそれぞれ拡散されるため、リブ34からの射出光に水平方向(X方向)への拡がりを持たせることができる。
[実施例3]
 図23は、第4実施形態における実施例3の中空構造体の要部構成(リブの形状)を示す図であって、XY平面に平行な断面図である。
 図23に示す中空構造体35では、隣り合う複数のリブ36どうしの間隔W1が、リブ単体のリブ幅W2よりも大きい間隔とされている。中空構造体35に入射した光のうち、リブ36に入射した光は、リブ36による屈折作用によって明るくしたい方向(例えば室内の中央側)へ光路を変更させることができる。また、リブ36どうしの間(リブがない領域)に入射した光は、殆ど屈折されることなくそのまま中空構造体35を透過して射出される。
 本実施例の構成によれば、第1壁部51及び第2壁部52に対するリブ36どうしの間隔W1、リブ幅W2、リブ厚Tを適宜調整することによって、射出光の光路調整を行うことができる。そのため、上述した採光シート4や光拡散部材8の設計を変更することなく、中空構造体5の構成だけで、用途に応じた射出光の光路調整を行うことが可能である。
[第5実施形態]
 次に、本発明の第5実施形態の採光装置について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、中空構造体の内部に微散乱機能が付与されている点において異なる。よって、以下の説明では、上記実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図13Bと共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
 図24は、第5実施形態の採光装置40の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図24に示すように、本実施形態の採光装置40は、採光シート4、中空構造体41、および異方性光拡散フィルム42を備えている。
 中空構造体41は、第1壁部51の内面51a及び各リブ23の両側の側面23a、23aにそれぞれ微散乱構造が設けられている。また、中空構造体41の第2壁部52の外面52b側には、光の拡散特性に異方性を有する異方性光拡散フィルム42が設けられている。異方性光拡散フィルム42としては、光を水平方向(X方向)へ拡散させることができればよく、例えば、上述したレンチキュラーレンズを多数有する光拡散部材を用いてもよい。
 本実施形態の採光装置40に入射した光は、中空構造体41における上記微散乱構造によってランダムな方向へ散乱された後、射出側に設けられた異方性光拡散フィルム42によって水平方向(X方向)へ拡散されて室内へと射出される。
 このように、中空構造体41の内壁面(第1壁部51の内面51a及びリブ23の両側面23a,23aを含む)に付与された微散乱機能と、異方性光拡散フィルム42による水平拡散機能とによって、室内に適度な散乱光を入射させることができる。これにより、室内に居る人が眩しいと感じるグレア光を抑制することが可能である。
 また、中空構造体41の内壁面に微散乱機能を付与することによって、中空構造体41の両面に光学フィルムを貼り合せた場合であっても、射出光の光拡散機能を維持することができる。
[第6実施形態]
 次に、本発明の第6実施形態の採光装置について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、中空構造体に異方性光拡散機能が付与されている点において異なる。よって、以下の説明では、上記実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図13Bと共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
 図25は、第6実施形態の採光装置50の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図25に示すように、本実施形態の採光装置50は、第1壁部51の内面51aに凹凸構造55が形成された中空構造体54を備えている。凹凸構造55は、リブ23の延在方向(Z方向)に沿って延びる凸条部55aがリブ23の配列方向(X方向)へ多数連設されてなり、光を水平方向(X方向)へ拡散させる機能を有している。多数の凸条部55aを縦ストライプ状に設けることによって、中空構造体54の内面51aに異方性光拡散機能のみを付与することができる。このため、中空構造体54の光射出側となる第2壁部52側に微散乱フィルム56を設けて光の拡散調整を行うことができる。
[第7実施形態]
 次に、本発明の第7実施形態の採光装置について説明する。
 以下に示す本実施形態の採光装置では、採光シートの保護機能が付与されている。
 図26は、第7実施形態の採光装置60の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図26に示すように、本実施形態の採光装置60は、採光シート4と、採光シート4を介して対向する一対の中空構造体25,25と、をフレーム61によって一体的に保持する構成となっている。一対の中空構造体25,25の間に採光シート4を配置することによって、採光シート4の採光面4aを外部のダスト(ゴミ、塵)等から保護することができる。これにより、採光シート4の採光機能を長期的に維持することが可能である。
 また、一対の中空構造体25,25の間に採光シート4を配置するにあたり、採光シート4の採光面4a側に隙間を設けた状態で他方の中空構造体25を配置することにより、これらの間に空気層が存在することになるため、光の屈折による採光が可能になる。
 なお、本実施形態における一対の中空構造体25,25及びフレーム61は、押出成形によって一体的に形成することが可能である。
 また、中空構造体25は、上下が異なる寸法であっても良い。また、採光シート4は中空構造体25に対し、例えば粘着剤等により全面または一部が固定されていても良い。
 以下に、本実施形態の採光装置の一実施例について述べる。
[実施例1]
 図27は、第7実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図27に示すように、本実施例1の採光装置62は、採光シート4、中空構造体25及び保護部材63を備えて構成されている。保護部材63は、採光シート4の採光面4a側を覆う光透過性を有する保護シート64と、保護シート64を保持する保持部材65と、を有している。保持部材65は、少なくとも対向する一対の把持部65A,65Aが互いに接近及び離反する方向(図中の矢印)へ弾性変形可能な構成とされ、適度な把持力によって内側に採光シート4及び中空構造体25を嵌合保持することができる。
 また、保護シート64と採光シート4の採光面4aとの間に隙間が設けられる構成とすることで、これらの間に存在する空気層によって、光の屈折による採光が可能になる。
[第8実施形態]
 次に、本発明の第8実施形態の採光装置について説明する。
 本実施形態の採光装置70では、複数の採光部材71が連結された構成となっている。
このような構成であれば、窓の大きさや用途によって採光シートの数を調整することにより採光装置の大きさを変えることが可能になる。
 図28は、第8実施形態の採光装置70の概略構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図28に示す採光装置70は、互いに連結可能な構成とされた2種類の採光部材71A,71Bを備えている。各採光部材71A,71Bは、採光シート4及び中空構造体25を有する採光部材71と、中空構造体72の側方に設けられた連結部73と、を有する。
 採光部材71AのX方向一方の側面71aに設けられた連結部73Aと、採光部材71AのX方向他方の側面71bに設けられた連結部73Bと、は連結方向に対して対称な形状に形成され、互いを係合させることで採光部材71,71どうしの連結が可能である。
連結部73は、射出成形により中空構造体72と同じ材料を用いて一体的に形成した構成であってもよいし、中空構造体72とは別部材であってもよい。
 なお、本実施形態においては、採光部材71の一方の側面に連結部73を設けた構成について述べたが、これに限られず、採光部材71の両側の側面にそれぞれ連結部73を設けてもよい。また、採光部材71の上面あるいは下面側に連結部73を設けることによって、採光装置70の上下方向の大きさを調整することができる。また、採光部材71の4方向にそれぞれ連結部73を設けた構成であってもよい。
 さらに、上述した採光部材71A,71Bとしては、各中空構造体25の一面側に微細構造を直接形成した構成であってもよい。
[実施例1]
 図29は、第8実施形態の採光装置の実施例1の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図29に示す採光装置80には、採光部材71の幅方向両側の側面71a、71bにそれぞれ連結部78,78が設けられている。連結部78は、床などに設立された支柱(連結部)92を挿通させる挿通孔79aと、支柱92に嵌合して任意の高さで固定される筒部79と、を有する。採光装置の位置が決まったら、筒部79の一対の爪片79b、79bを貫通する1本のネジ(不図示)を増し締めすると、支柱92と筒部79との間の隙間が狭くなり、支柱92を巻き締めた状態となる。このようにして、支柱92の長さ方向に複数の採光部材71を並べて配置することが可能となり、上下方向における大きさを調整することができる。
 なお、連結部78は、中空構造体25とは別部材であってもよいし、同じ材料で一体的に形成されていてもよい。
[実施例2]
 図30は、第8実施形態の採光装置の実施例2の構成を示す、XY平面に平行な断面図である。
 図30に示す採光装置81は、複数の採光部材71が別部材の連結具(連結部)74を介して連結された構成となっている。連結具74は、Z方向に長さを有する棒状体であり、X方向に沿う短手方向両側に一対の挿入凹部77,77を有している。各挿入凹部77に採光部材71の端部をそれぞれ挿入させることによって、複数の採光部材71が連結される。本実施例では、採光部材71のうち、中空構造体25のみを挿入させる構成となっているが、採光シート4を含めた採光部材71の端部全体を挿入させる構成としてもよい。
 連結具74は、光透過性を有する材料を用いて形成されている。
 連結具74の材料としては、光透過性を有するものに限られず、例えば、図31に示すように遮光性を有した樹脂材料を用いてもよい。連結具74に遮光性を付与することにより、連結具74からグレア光線が射出されるのを防ぐことができる。連結具74は、黒色であることが最も好ましいが、それ以外の色に着色されていてもよい。
 なお、本実施例の連結具74は中空構造体25とは別部材であるが、中空構造体25と一体的に形成されていてもよい。
 以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
[照明調光システム]
 図32は、採光装置及び照明調光システムを備えた部屋モデル2000であって、図33のJ-J’線に沿う断面図である。図33は、部屋モデル2000の天井を示す平面図である。
 部屋モデル2000において、外光が導入される部屋2003の天井2003aを構成する天井材は、高い光反射性を有していてもよい。図32及び図33に示すように、部屋2003の天井2003aには、光反射性を有する天井材として、光反射性天井材2003Aが設置されている。光反射性天井材2003Aは、窓2002に設置された採光装置2010からの外光を室内の奥の方に導入することを促進することを目的とするもので、窓際の天井2003aに設置されている。具体的には、天井2003aの所定の領域E(窓2002から約3mの領域)に設置されている。
 この光反射性天井材2003Aは、先に述べたように、採光装置2010(上述したいずれかの実施形態の採光装置)が設置された窓2002を介して室内に導入された外光を室内の奥の方まで効率よく導く働きをする。採光装置2010から室内の天井2003aへ向けて導入された外光は、光反射性天井材2003Aで反射され、向きを変えて室内の奥に置かれた机2005の机上面2005aを照らすことになり、当該机上面2005aを明るくする効果を発揮する。
 光反射性天井材2003Aは、拡散反射性であってもよいし、鏡面反射性であってもよいが、室内の奥に置かれた机2005の机上面2005aを明るくする効果と、室内に居る人とって不快なグレア光を抑える効果を両立するために、両者の特性が適度にミックスされたものが好ましい。
 採光装置2010によって室内に導入された光の多くは、窓2002の付近の天井に向かうが、窓2002の近傍は光量が十分である場合が多い。そのため、上記のような光反射性天井材2003Aを併用することによって、窓付近の天井(領域E)に入射した光を、窓際に比べて光量の少ない室内の奥の方へ振り分けることができる。
 光反射性天井材2003Aは、例えば、アルミニウムのような金属板に数十ミクロン程度の凹凸によるエンボス加工を施したり、同様の凹凸を形成した樹脂基板の表面にアルミのような金属薄膜を蒸着したりして作成することができる。あるいは、エンボス加工によって形成される凹凸がもっと大きな周期の曲面で形成されていてもよい。
 さらに、光反射性天井材2003Aに形成するエンボス形状を適宜変えることによって、光の配光特性や室内における光の分布を制御することができる。例えば、室内の奥の方に延在するストライプ状にエンボス加工を施した場合は、光反射性天井材2003Aで反射した光が、窓2002の左右方向(凹凸の長手方向に交差する方向)に拡がる。部屋2003の窓2002の大きさや向きが限られているような場合は、このような性質を利用して、光反射性天井材2003Aによって光を水平方向へ拡散させるとともに、室内の奥の方向へ向けて反射させることができる。
 採光装置2010は、部屋2003の照明調光システムの一部として用いられる。照明調光システムは、例えば、採光装置2010と、複数の室内照明装置2007と、窓に設置された日射調整装置2008と、これらの制御系と、天井2003aに設置された光反射性天井材2003Aと、を含む部屋全体の構成部材から構成される。
 部屋2003の窓2002には、上部側に採光装置2010が設置され、下部側に日射調整装置2008が設置されている。ここでは、日射調整装置2008として、ブラインドが設置されているが、これに限らない。
 部屋2003には、複数の室内照明装置2007が、窓2002の左右方向(Y方向)および室内の奥行き方向(X方向)に格子状に配置されている。これら複数の室内照明装置2007は、採光装置2010と併せて部屋2003の全体の照明システムを構成している。
 図32及び図33に示すように、例えば、窓2002の左右方向(Y方向)の長さL1が18m、部屋2003の奥行方向(X方向)の長さL2が9mのオフィスの天井2003aを示す。ここでは、室内照明装置2007は、天井2003aの横方向(Y方向)及び奥行方向(X方向)に、それぞれ1.8mの間隔Pをおいて格子状に配置されている。
より具体的には、50個の室内照明装置2007が10行(Y方向)×5列(X方向)に配列されている。
 室内照明装置2007は、室内照明器具2007aと、明るさ検出部2007bと、制御部2007cと、を備え、室内照明器具2007aに明るさ検出部2007b及び制御部2007cが一体化されて構成されたものである。
 室内照明装置2007は、室内照明器具2007a及び明るさ検出部2007bをそれぞれ複数ずつ備えていてもよい。但し、明るさ検出部2007bは、各室内照明器具2007aに対して1個ずつ設けられる。明るさ検出部2007bは、室内照明器具2007aが照明する被照射面の反射光を受光して、被照射面の照度を検出する。ここでは、明るさ検出部200bによって、室内に置かれた机2005の机上面2005aの照度を検出する。
 各室内照明装置2007に1個ずつ設けられた制御部2007cは、互いに接続されている。各室内照明装置2007は、互いに接続された制御部2007cにより、各々の明るさ検出部2007bが検出する机上面2005aの照度が一定の目標照度L0(例えば、平均照度:750lx)になるように、それぞれの室内照明器具2007aのLEDランプの光出力を調整するフィードバック制御を行っている。
 図34は、採光装置によって室内に採光された光(自然光)の照度と、室内照明装置による照度(照明調光システム)との関係を示すグラフである。図34において、縦軸は机上面の照度(lx)を示し、横軸は窓からの距離(m)を示している。また、図中の破線は、室内の目標照度を示している。(●:採光装置による照度、△:室内照明装置による照度、◇:合計照度)
 図34に示すように、採光装置2010により採光された光に起因する机上面照度は、窓近傍ほど明るく、窓から遠くなるに従ってその効果は小さくなる。採光装置2010を適用した部屋では、昼間において窓からの自然採光によりこのような部屋奥方向への照度分布が生じる。そこで、採光装置2010は、室内の照度分布を補償する室内照明装置2007と併用して用いられる。室内天井に設置された室内照明装置2007は、それぞれの装置の下の平均照度を明るさ検出部2007bによって検出し、部屋全体の机上面照度が一定の目標照度L0になるように調光制御されて点灯する。
従って、窓近傍に設置されているS1列、S2列はほとんど点灯せず、S3列、S4列、S5列と部屋奥方向に向かうに従って出力を上げながら点灯される。結果として、部屋の机上面は自然採光による照度と室内照明装置2007による照明の合計で照らされ、部屋全体に渡って執務をする上で十分とされる机上面照度である750lx(「JIS Z9110 照明総則」の執務室における推奨維持照度)を実現することができる。
 以上述べたように、採光装置2010と照明調光システム(室内照明装置2007)とを併用することにより、室内の奥の方まで光を届けることが可能となり、室内の明るさをさらに向上させることができるとともに部屋全体に渡って執務をする上で十分とされる机上面照度を確保することができる。したがって、季節や天気による影響を受けずにより一層安定した明るい光環境が得られる。
 本発明の一態様は、反りの発生を抑制するとともに軽量化を実現することが必要な採光装置などに適用することができる。
 1,20,30,40,50,60,62,70,80…採光装置、4,18…採光シート、4a…採光面、4b…背面、5,5A,5B,25,26,27,29,32,35,41,54,72…中空構造体、13a…第1面、13b…第2面、11…採光部、13…支持基材(基材)、23,23A,23B,23C,28,28A,28B,28C,29A,29B,31,33,34,36,53…リブ(構造体)、51…第1壁部(第1板部)、52…第2壁部(第2板部)、64…保護シート、65…保持部材、73,73A,73B,78…連結部、74…連結具(連結部)、92…支柱(連結部)、K…中空部、T1,T2…厚さ、W1…間隔

Claims (13)

  1.  光透過性を有する基材と、前記基材の第1面に設けられた光透過性を有する複数の採光部と、を有する採光シートと、
     前記基材の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた樹脂からなる中空構造体と、を備え、
     前記中空構造体は、光透過性を有する第1板部と、前記第1板部に対向して配置される光透過性を有する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部の間において前記複数の採光部の配列方向に延在しかつ前記採光部の延在方向に所定の間隔をおいて配置された複数の構造体と、隣り合う前記構造体どうしの間に形成される中空部と、を有している、採光装置。
  2.  前記構造体が光透過性である、請求項1に記載の採光装置。
  3.  前記中空構造体は、前記中空部が前記複数の採光部の配列方向に連続する構造とされている、請求項1に記載の採光装置。
  4.  前記構造体には、可視光線に対する高反射加工が施されている、請求項1または2に記載の採光装置。
  5.  前記複数の構造体のうち少なくとも一部が前記基材の前記第2面に対して所定の角度で傾斜している、請求項1に記載の採光装置。
  6.  前記基材の前記第2面に対して垂直な方向において前記構造体の厚さが変化している、請求項1に記載の採光装置。
  7.  前記中空構造体は、微細構造が形成された前記採光シートの採光面あるいは採光面とは反対側の背面を覆う第1壁部と、
     前記複数の構造体を介して前記第1壁部に対向して配置される第2壁部と、を有し、
     前記複数の構造体、前記第1壁部及び前記第2壁部のうちの少なくともいずれか1つに微散乱加工が施されている、請求項1に記載の採光装置。
  8.  前記複数の構造体、前記第1壁部及び前記第2壁部のうちの少なくともいずれか1つに施された散乱加工が、前記採光部の延在方向に高拡散である光拡散方向の異方性を有するものである、請求項1に記載の採光装置。
  9.  2つの前記中空構造体及び前記採光シートからなり、
     対向する2つの前記中空構造体の間に前記採光シートが配置されている、請求項1に記載の採光装置。
  10.  前記採光シートの一面側を被覆する保護シートと、
     前記保護シートの少なくとも上下左右4辺の少なくとも2辺に設けられ、前記採光シート及び前記中空構造体を同時に保持することのできる保持部材と、を備える、請求項1に記載の採光装置。
  11.  複数の前記中空構造体が連結部を介して連結されている、請求項1に記載の採光装置。
  12.  前記連結部が前記中空構造体と一体的に形成されている、請求項11に記載の採光装置。
  13.  前記連結部が遮光性を有している、請求項11または12に記載の採光装置。
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