WO2016104631A1

WO2016104631A1 - 遠隔操作装置、表示装置、及びテレビジョン受信機

Info

Publication number: WO2016104631A1
Application number: PCT/JP2015/086071
Authority: WO
Inventors: 賢治石崎; 奈奈子秋元; 里奈林; 元三宅; 治郎岡田; 伸英伊藤
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2014-12-26
Filing date: 2015-12-24
Publication date: 2016-06-30

Abstract

　遠隔操作装置により操作される装置への操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現する。遠隔操作装置（１０）は、１次元的に延伸するタッチセンサ（１１）を備えている。

Description

[規則37.2に基づきISAが決定した発明の名称]　遠隔操作装置、表示装置、及びテレビジョン受信機

　本発明は、遠隔操作装置、当該遠隔操作装置により操作される表示装置、および当該表示装置を備えるテレビジョン受像機に関する。また、本発明は、遠隔操作装置および表示装置を含む表示システムに関する。また、表示システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体に関する。

　近年、テレビジョン受像機（以下、「テレビ」とも記載）の多機能化が進んでいる。そのようなテレビにおいて、搭載されている機能を使い易くするために、ＵＩ（User Interface）にも工夫がなされている。

　そのようなＵＩの一例として、テレビの各種設定のためのメニュー、複数のチャンネルの各々に対応したアイコンを表示するチャンネル切り替えパッド、ユーザに対して推薦コンテンツを提示するパネル、および、当該テレビにおいて実行可能な複数のアプリケーションの各々に対応したアイコンを表示するアプリ起動ランチャーなどが挙げられる。ユーザは、テレビを視聴しながら、これらのＵＩのうち所望のＵＩを、表示領域の全体または一部に表示させ、当該ＵＩに対する操作を行うことにより、テレビに搭載された多くの機能を使うことができる。

特開２０１３－１６１２３号公報（２０１３年１月２４日公開）

　しかしながら、従来のテレビにおいては、上述のＵＩを表示させるための画面遷移に関する操作を、直感的で簡単な操作によって行うことができないという課題があった。

　例えば、画面遷移の際の操作性向上のための技術として、特許文献１には、指のタッチ操作に応じて複数の画面の何れかに遷移させる表示機器であって、タッチ操作時に検出された指の本数に予め対応付けられている画面に遷移させる表示機器が開示されている。

　しかしながら、特許文献１に記載の技術をテレビに適用することは好ましくない。通常、テレビを視聴するユーザは、当該テレビからある程度離れた位置から視聴することが求められるが、特許文献１に記載の表示機器においては、ユーザによる表示パネルへのタッチ操作を必要とするためである。また、テレビの大画面化に伴って、表示パネルに対応するサイズのタッチパネルを設けることは、テレビの製造コストの増大を招来し得る。

　本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遠隔操作装置により操作される装置に対する操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現することにある。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る遠隔操作装置は、１次元的に延伸するタッチセンサを備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る遠隔操作装置は、表示部と、当該表示部に対するタッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備えた遠隔操作装置であって、１次元的に延伸するスライドバーを上記表示部に表示させる表示制御部と、上記スライドバーにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を生成する操作制御部と、を備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、１次元的に延伸するタッチセンサを備えた遠隔操作装置から提供される制御情報であって、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を取得する操作制御部と、表示部に表示していた表示画像を、上記制御情報を参照してスライドさせる表示制御部と、を備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示システムは、遠隔操作装置と、表示装置とを含む表示システムであって、上記遠隔操作装置は、１次元的に延伸するタッチセンサを備え、上記表示装置は、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示部に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御部を備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、遠隔操作装置と、表示装置とを含む表示システムの制御方法であって、上記遠隔操作装置は、１次元的に延伸するタッチセンサを備え、当該制御方法は、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示装置に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御ステップを含んでいる、ことを特徴とする。

　本発明の一態様によれば、遠隔操作装置により操作される装置への操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現することができる。

本発明の一実施形態に係る表示システムの構成を示す機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係る表示システムを模式的に示す図である。本発明の一実施形態に係る遠隔操作装置の外観図である。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の一例を示す図である。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の他の例を示す図である。本発明の一実施形態に係る表示装置の処理の流れを示すフローチャートである。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の他の例を示す図である。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の他の例を示す図である。図８に示す表示画像の遷移の例における、表示装置の操作制御部の処理の流れを示すフローチャートである。図８に示す表示画像の遷移の例における、表示装置の表示制御部の処理の流れを示すフローチャートである。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の他の例を示す図である。本発明の一実施形態に係る表示装置の表示画像の遷移の他の例を示す図である。本発明の一実施形態に係る表示システムにおける、誤動作防止機能の一例について説明するための図である。本発明の一実施形態に係る表示システムにおける、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。本発明の一実施形態に係る表示システムにおける、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。本発明の一実施形態に係る表示システムにおける、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。本発明の他の実施形態に係る表示システムの構成を示す機能ブロック図である。

　〔実施形態１〕
　以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。

　（表示システム１）
　本実施形態に係る表示システム１について、図１および図２を参照して説明する。図１は、表示システム１の構成を示すブロック図である。図２は、表示システム１を模式的に示す図である。図１および図２に示すように、表示システム１は、リモコン１０（遠隔操作装置）とテレビ２０（表示装置）とを含んで構成されている。表示システム１のユーザは、リモコン１０を操作することにより、テレビ２０に搭載されている各種の機能を実行させることができる。続いて、図１を参照しながら、リモコン１０およびテレビ２０の詳細について説明する。

　（リモコン１０の構成）
　図１に示すように、リモコン１０は、タッチセンサ１１、リモコン制御部１２、タッチパッド１３、キーパッド１４、および送信部１５を備えている。

　タッチセンサ１１は、ユーザによるタッチ操作を受け付けるための構成である。特に、本実施形態において、タッチセンサ１１は、テレビ２０に表示される画像を遷移させるための操作を受け付けるための構成として機能する。タッチセンサ１１は、タッチ操作を検出すると、タッチセンサ１１におけるタッチ位置を示す位置情報を、後述する操作制御部１２１に供給する。

　リモコン制御部１２は、記憶部（不図示）の主記憶部上に制御プログラムを展開し、展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、リモコン１０の各機能を実現する。リモコン制御部１２として利用可能なデバイスとしては、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を挙げることができる。

　また、リモコン制御部１２は、図１に示すように、操作制御部１２１としても機能する。操作制御部１２１は、タッチセンサ１１から供給された位置情報を含む制御情報を生成する。操作制御部１２１により生成された制御情報は、送信部１５に供給される。

　また、操作制御部１２１は、後述するタッチパッド１３、ならびに、ＳＣ（ショートカット）キー１４－１～１４－ｎの何れかから操作入力情報が供給されている場合には、当該操作入力情報を含む制御情報を生成する。

　タッチパッド１３は、ユーザによるタッチ操作を受け付けるための構成である。特に、本実施形態において、タッチパッド１３は、テレビ２０に表示される各種のメニュー画像において表示されるカーソルを移動するための操作、および、当該カーソルが示す位置に表示されているアイコンを選択するための操作等を受け付けるための構成として機能する。タッチパッド１３は、ユーザによるタッチ操作を検出すると、タッチパッド１３へのタッチ操作を示す操作入力情報（第１の操作入力情報）を操作制御部１２１に供給する。

　キーパッド１４は、リモコン１０の各機能に対応した各々のキーを含むキーパッドである。図１に示すように、キーパッド１４は、ｎ個（ｎは２以上の整数）のＳＣ（ショートカット）キー１４－１～１４－ｎを含む。ＳＣキー１４－１～１４－ｎは、テレビ２０において、各種のメニュー画像を表示させるための操作を受け付けるためのキーである。ＳＣキー１４－１～１４－ｎは、ユーザによるキーの押下を検出すると、ＳＣキー１４－１～１４－ｎの何れかへの操作入力を示す操作入力情報（第２の操作入力情報）を操作制御部１２１に供給する。

　なお、本実施形態において、テレビ２０は、４種類のメニュー画像（後述するメニュー画像Ｍ１～Ｍ４）を表示する構成である。そのため、本明細書では、リモコン１０が各メニュー画像に対応するＳＣキー１４－１～１４－４を備えている構成について説明する。しかしながら、ＳＣキーの数は、これに限定されるものではなく、テレビ２０が表示するメニュー画像の数に応じて、ＳＣキーの数を変更することが可能である。

　送信部１５は、操作制御部１２１から供給された制御信号を、テレビ２０に送信するための構成である。なお、本実施形態では、送信部１５は、制御信号を、１０ミリ秒ごとにテレビ２０に送信するが、制御信号を送信間隔は、これに限定されるものではない。また、本明細書では、送信部１５は、近距離無線通信（例えば、Bluetooth（登録商標））により、制御信号をテレビ２０に送信する構成について説明するが、テレビ２０との通信方式は、これに限定されるものではない。なお、本実施形態において、Bluetooth方式により通信を行う場合には、リモコン１０とテレビ２０とは、予めペアリングされているものとする。

　続いて図３を参照して、リモコン１０の備える各部材の配置について説明する。図３は、リモコン１０の外観図である。タッチセンサ１１は、１次元的に延伸するタッチセンサである。図３に示すように、タッチセンサ１１は、図３におけるｘ軸方向に延伸するように設けられている。タッチセンサ１１が１次元的に延伸するタッチセンサであるため、ユーザは、タッチセンサ１１に対して実行可能な操作が、タッチセンサ１１に対するタッチ操作、またはタッチセンサ１１が延伸する方向に指をスライドさせる操作であることを、容易に把握することができる。

　なお、以下の説明においては、タッチセンサ１１に対して、図３におけるｘ軸正方向側に指をスライドさせるタッチ操作を「右方向へのスライド操作」と記載し、図３におけるｘ軸負方向側に指をスライドさせるタッチ操作を「左方向へのスライド操作」と記載することもある。

　また、図３に示すように、タッチパッド１３は、タッチセンサ１１よりも、ｙ軸負方向側に設けられている。すなわち、タッチパッド１３は、リモコン１０を操作するユーザにとって、タッチセンサ１１よりもユーザ側となる位置に設けられている。

　さらに、ＳＣキー１４－１～１４－ｎは、タッチセンサ１１よりも、ｙ軸正方向側に設けられている。すなわち、タッチセンサ１１は、リモコン１０を操作するユーザにとって、ＳＣキー１４－１～１４－ｎよりもユーザ側となる位置に設けられている。

　本実施形態において、タッチセンサ１１、タッチパッド１３、およびＳＣキー１４－１～１４－ｎが、図３に示すように配置されているため、リモコン１０を操作するユーザによる誤動作が発生する場合がある。例えば、タッチセンサ１１を操作しようとするユーザがタッチパッド１３に触れてしまうような場合である。そのため、本実施形態では、リモコン１０からの制御信号を受信したテレビ２０が、誤動作を防止するための構成を有している。テレビ２０における誤動作防止機能の詳細については、参照する図面を替えて後述する。

　（テレビ２０の構成）
　続いて、テレビ２０の構成について、図１を参照して説明する。図１に示すように、テレビ２０は、表示部２１、テレビ制御部２２、記憶部２３、リモコン受信部２４、放送受信部２５、アンテナ２６、およびネットワーク通信部２７を備えている。

　表示部２１は、画像を表示するためのディスプレイであり、後述する表示制御部２２１により制御される。

　テレビ制御部２２は、記憶部２３の主記憶部上に制御プログラムを展開し、展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、テレビ２０の各機能を実現する。テレビ制御部２２として利用可能なデバイスとしては、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を挙げることができる。

　図１に示すように、テレビ制御部２２は、表示制御部２２１、制御情報取得部２２２、および操作制御部２２３としても機能する。

　表示制御部２２１は、コンテンツを表示部２１に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部２２１は、後述する放送受信部２５、またはネットワーク通信部２７から供給されるコンテンツを表示部２１に表示させる。また、表示制御部２２１は、記憶部２３に保存されている、コンテンツを表示部２１に表示させる。

　また、表示制御部２２１は、リモコン１０から提供された制御情報を参照して、表示部２１に表示する画像を遷移させるための構成としても機能する。具体的には、表示制御部２２１は、後述する操作制御部２２３から供給される制御情報を参照して、表示部２１に表示していた画像をスライドさせる。なお、表示制御部２２１による、表示画像の遷移の例については、参照する図面を替えて後述する。

　制御情報取得部２２２は、後述するリモコン受信部２４が、リモコン１０から受信した制御情報を取得する。制御情報取得部２２２は、取得した制御情報を操作制御部２２３に供給する。

　操作制御部２２３は、制御情報取得部２２２から供給された制御情報を参照して、当該制御情報を、表示制御部２２１に供給するための制御情報に変換する。具体的には、操作制御部２２３は、制御情報に含まれるタッチセンサ１１の位置情報を参照して、タッチセンサ１１へのタッチ位置の移動方向および移動量を特定し、特定された移動方向および移動量に対応したキーコード（操作情報）を生成し、制御情報取得部２２２から供給された制御情報を、当該キーコードを含む制御情報に変換する。操作制御部２２３は、変換した制御情報を、表示制御部２２１に供給する。なお、操作制御部２２３が生成するキーコードの詳細については、後述する。

　記憶部２３は、主記憶部および補助記憶部を備えている。記憶部２３の主記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体ＲＡＭ（random access memory）を挙げることができ、主記憶部には、表示部２１に表示されるコンテンツのデータ等が保存されている。主記憶部に保存されているコンテンツには、表示部２１に表示されるメニュー画像を示すデータも含まれる。また、記憶部２３の補助記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を挙げることができ、補助記憶部には、テレビ２０として動作させるための制御プログラムが保存されている。制御プログラムは、テレビ制御部２２の機能を実現するためのプログラムである。

　リモコン受信部２４は、リモコン１０の送信部１５から送信された制御信号を受信するための構成である。リモコン受信部２４は、受信した制御信号を制御情報取得部２２２に供給する。

　放送受信部２５は、放送経路にて送信されるコンテンツ等を、アンテナ２６を介して受信するための構成である。放送受信部２５は、受信したコンテンツが暗号化されていた場合、当該コンテンツを復号し、復号されたデータを逆多重化する。そして、放送受信部２５は、逆多重化によって得られた当該コンテンツの各構成要素（コンポーネント）を、当該コンポーネントの種別に応じて処理する。具体的には、放送受信部２５は、オーディオのコンポーネントはオーディオデコーダ（不図示）に出力し、ビデオのコンポーネントは表示制御部２２１に出力する。

　ネットワーク通信部２７は、通信経路にて送信されるコンテンツ等を受信するための構成である。ネットワーク通信部２７は、受信したコンテンツを受信したコンテンツが暗号化されていた場合、当該コンテンツを復号し、復号されたデータを逆多重化する。そして、ネットワーク通信部２７は、逆多重化によって得られた当該コンテンツの各構成要素（コンポーネント）を、当該コンポーネントの種別に応じて処理する。具体的には、ネットワーク通信部２７は、オーディオのコンポーネントはオーディオデコーダ（不図示）に出力し、ビデオのコンポーネントは表示制御部２２１に出力する。

　（操作制御部２２３におけるキーコード生成について）
　続いて、操作制御部２２３におけるキーコードの生成について説明する。ここで、キーコードとは、キーの種類に対応するコードであり、当該キーの押下状態は、キーイベントにより示される。例えば、或るキーが押下されている場合には当該キーに対応するキーコードのＤＯＷＮイベントが生成され、押下されていない場合には当該キーに対応するキーコードのＵＰイベントが生成される。より具体的には、操作制御部２２３は、ユーザが或るキーを押下した瞬間に、当該キーに対応するキーコードのＤＯＷＮイベントを生成し、当該キーに対応するキーコードと、ＤＯＷＮイベントとを含む制御情報を表示制御部２２１に送信する。また、操作制御部２２３は、ユーザが当該キーから指を離した（押下するのをやめた）瞬間に、当該キーに対応するキーコードのＵＰイベントを生成し、当該キーに対応するキーコードと、ＵＰイベントとを含む制御情報を表示制御部２２１に送信する。本実施形態では、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報に含まれる位置情報を参照して、キーコードを生成することにより、タッチセンサ１１に対するタッチ操作を仮想のキーの押下状態に変換する。リモコン１０から受信した位置情報をそのまま表示制御部２２１に供給すると、表示制御部２２１は、タッチ操作を受け付けた場合の動作を行ってしまう場合がある。例えば、ユーザがタッチセンサ１１をタッチした場合に、位置情報が示す位置に表示されているアイコン等を選択する操作を受け付けた状態となり、表示制御部２２１が、ユーザの意図しない動作を行ってしまう。本実施形態では、操作制御部２２３が、リモコン１０から受信した位置情報を参照して、キーコードに変換して表示制御部２２１に供給することにより、表示制御部２２１の誤動作を防止することができる。

　操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報に含まれるタッチセンサ１１の位置情報を参照して、タッチセンサ１１へのタッチ位置の移動方向および移動量を特定する。ここで、制御情報は、１０ミリ秒ごとにリモコン１０から送信される。操作制御部２２３は、１０ミリ秒ごとに受信する位置情報と、当該位置情報の直前（１０ミリ秒前）に受信した位置情報とを比較することにより、タッチセンサ１１へのタッチの移動方向を特定する。なお、タッチセンサ１１は１次元的に延伸するタッチセンサであるため、操作制御部２２３が特定する移動方向は、右または左（図３におけるｘ軸正方向側、またはｘ軸負方向側）の何れかであればよい。

　また、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１へのタッチが検出された際の位置情報を基準として、当該タッチの移動方向が変化するまで、１０ミリ秒ごとに受信する位置情報との比較を行うことにより、当該タッチの移動量を特定する。また、タッチセンサ１１へのタッチの移動方向が変化した場合には、操作制御部２２３は、当該タッチの移動方向が変化する直前の（１０ミリ秒前に受信した）位置情報を基準として、次に移動方向が変化するまで、１０ミリ秒ごとに受信する位置情報との比較を行うことにより、当該タッチの移動量を特定する。

　操作制御部２２３は、例えば、特定された移動方向および移動量に応じて、以下のようにキーコードＬ１、Ｌ２、Ｒ１、およびＲ２を生成する。

　ここで、操作制御部２２３が生成するキーコードＬ１は、タッチセンサ１１に対する左方向へのスライド操作に対応づけられたメニュー画像を、表示部２１の表示領域の一部に表示することを、表示制御部２２１に指示するためのキーコードである。また、キーコードＬ２は、タッチセンサ１１に対する左方向へのスライド操作に対応づけられたメニュー画像を、表示部２１の表示領域全体に表示することを、表示制御部２２１に指示するためのキーコードである。同様に、キーコードＲ１は、タッチセンサ１１に対する右方向へのスライド操作に対応づけられたメニュー画像を、表示部２１の表示領域の一部に表示することを、表示制御部２２１に指示するためのキーコードである。また、キーコードＲ２は、タッチセンサ１１に対する右方向へのスライド操作に対応づけられたメニュー画像を、表示部２１の表示領域全体に表示することを、表示制御部２２１に指示するためのキーコードである。

　操作制御部２２３は、タッチセンサ１１に対するスライド操作の移動量が閾値ｘ１（第１の閾値）を越えるまで、キーコードを生成しない。この場合、操作制御部２２３は、位置情報を含む制御情報を表示制御部２２１に供給しない。

　例えば、タッチセンサ１１に対して、左方向へのスライド操作が検出され、当該スライド操作の移動量が、閾値ｘ１を越えたときに、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを生成する。ここで、タッチセンサ１１に対するタッチが検出されなくなった場合には、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＵＰイベントを生成する。また、当該スライド操作の移動量が、閾値ｘ１よりも大きい閾値ｘ２（第２の閾値）を越えたときに、操作制御部２２３は、キーコードＬ２のＤＯＷＮイベントを生成する。この際、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＵＰイベントを生成する。そして、タッチセンサ１１に対するタッチ操作が検出されなくなったとき、操作制御部２２３は、キーコードＬ２のＵＰイベントを生成する。

　同様に、タッチセンサ１１に対して、右方向へのスライド操作が検出され、当該スライド操作の移動量が、閾値ｘ１（第１の閾値）を越えたときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを生成する。ここで、タッチセンサ１１に対するタッチが検出されなくなった場合には、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＵＰイベントを生成する。また、当該スライド操作の移動量が、閾値ｘ２を越えたときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ２のＤＯＷＮイベントを生成する。この際、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＵＰイベントを生成する。そして、タッチセンサ１１に対するタッチ操作が検出されなくなったとき、操作制御部２２３は、キーコードＲ２のＵＰイベントを生成する。

　なお、上述のように、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１に対するタッチが検出されなくなった場合、各キーコードの状態をＵＰ状態として管理する（以下の説明において、特に言及しない場合についても同様である）。したがって、タッチセンサ１１に対するタッチが検出されなくなったにもかかわらず、ＤＯＷＮ状態が続いてしまう（すなわち、操作されている状態が続いてしまう）といった不具合が生じることはない。

　また、タッチセンサ１１へのタッチが検出されてから、当該タッチが検出されなくなるまでに、当該タッチの移動方向が変化している場合、操作制御部２２３は、例えば、移動方向および移動量に応じて、以下のようにキーコードを生成する。

　（ケース１）：タッチセンサ１１に対して、左方向へｘ１未満の移動が検出された後に、右方向へｘ１以上の移動が検出され、その後、タッチが検出されなくなった場合
　操作制御部２２３は、左方向へｘ１未満の移動が行われている間は、キーコードを生成しない。その後に、右方向へのｘ１以上の移動が検出されたときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを生成する。そして、タッチが検出されなくなったときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＵＰイベントを生成する。

　（ケース２）タッチセンサ１１に対して、左方向へｘ１以上の移動が検出された後に、右方向へｘ１以上の移動が検出され、その後、タッチが検出されなくなった場合
　操作制御部２２３は、左方向へｘ１以上の移動が検出されたときに、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを生成する。その後に、右方向へのｘ１以上の移動が検出されたときに、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＵＰイベントを生成するとともに、キーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを生成する。そして、タッチが検出されなくなったときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ１のＵＰイベントを生成する。

　（ケース３）タッチセンサ１１に対して、左方向へｘ１以上の移動が検出された後に、右方向へｘ２以上の移動が検出され、その後、タッチが検出されなくなった場合
　操作制御部２２３は、左方向へｘ１以上の移動が検出されたときに、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを生成する。その後に、右方向へのｘ１以上の移動が検出されたときに、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＵＰイベントを生成するとともに、キーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを生成する。続いて、右方向へのｘ２以上の移動が検出されたときに、キーコードＲ１のＵＰイベントを生成するとともに、キーコードＲ２のＤＯＷＮイベントを生成する。そして、タッチが検出されなくなったときに、操作制御部２２３は、キーコードＲ２のＵＰイベントを生成する。

　以上のように、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１へのタッチの移動方向および移動量に応じたキーコードを生成し、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換する。

　（操作制御部２２３におけるキーコード生成の他の例について）
　操作制御部２２３において、キーコードを以下のように生成してもよい。

　例えば、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報に含まれるタッチセンサ１１の位置情報を参照して、タッチセンサ１１へのタッチ位置の移動速度を特定する。具体的には、操作制御部２２３は、１０ミリ秒ごとに受信する位置情報と、当該位置情報の直前（１０ミリ秒前）に受信した位置情報とを比較することにより、タッチセンサ１１へのタッチの移動方向および移動速度を特定する。そして、操作制御部２２３は、特定した移動速度が、所定の値よりも大きい場合に、特定した移動方向に対応したキーコードＬ２またはＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントを生成する。

　例えば、タッチセンサ１１に対するタップ操作（タッチセンサ１１を軽く叩く操作）を検出した場合、操作制御部２２３は、キーコードＬ１またはＲ１の何れかのＤＯＷＮイベントを生成する。この場合、操作制御部２２３は、位置情報を参照して、当該タップ操作のタッチセンサ１１における位置がタッチセンサ１１の中心より左側（図３におけるｘ軸負方向側）であればキーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを生成し、当該タップ操作のタッチセンサ１１における位置がタッチセンサ１１の中心より右側（図３におけるｘ軸正方向側）であればキーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを生成する。また、キーコードＬ１またはＲ１の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されている状態で、さらに、タッチセンサ１１に対するタップ操作を検出した場合、操作制御部２２３は、キーコードＬ１またはＲ１のＵＰイベントを生成するとともに、キーコードＬ２またはＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントを生成する。

　（表示画像の遷移の一例）
　続いて、図４～図５を参照して、テレビ２０が表示する表示画像の遷移の例について説明する。

　図４は、テレビ２０が表示する表示画像の遷移の一例を示す図である。図４（ａ）に示すように、テレビ２０は、放送番組のコンテンツを示す表示画像Ｄ１を表示部２１の表示領域全体に表示する。

　表示部２１に図４（ａ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を、図４（ｂ）に示す画像に遷移させる。図４（ｂ）に示すように、表示制御部２２１は、表示部２１に表示していた表示画像Ｄ１を、そのアスペクト比を保つように縮小させながら左方向にスライドさせる。また、表示制御部２２１は、表示画像Ｄ１が縮小されることにより生じたスペースＳ１およびＳ２に、表示画像Ｄ１に関連した関連情報（例えば、番組のタイトル、出演者、および番組の内容に関するテキスト等）を表示する。さらに、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１におけるタッチの移動方向に対応づけられた表示画像を、当該移動方向にスライドインさせる。具体的には、左方向に対応づけられたメニュー画像Ｍ１を、左方向にスライドイン、すなわち表示部２１の表示領域の右側から、左側へスライドインさせ、表示部２１の表示領域の一部に表示させる。

　続いて、表示部２１に図４（ｂ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＬ１またはＬ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を、図４（ｃ）に示す画像に遷移させる。図４（ｃ）に示すように、表示制御部２２１は、表示画像Ｄ１を左方向にスライドアウトさせつつ、左方向に対応づけられたメニュー画像Ｍ１をさらに左方向にスライドさせることにより、メニュー画像Ｍ１を表示部２１の表示領域全体に表示する。

　ここで、メニュー画像Ｍ１は、放送番組のチャンネル、またはテレビ２０において実行されるアプリケーション（以下、「アプリ」とも記載）を、ユーザに選択させるためのメニュー画像であり、図４（ｃ）に示すように、各チャンネルおよび各アプリに対応したアイコンが並べて配置されている。ユーザは、例えば、タッチパッド１３を操作することにより、カーソルＣ１を操作して、チャンネルまたはアプリを選択することができる。

　また、図４（ｃ）に示すように、メニュー画像Ｍ１には、アイコンＩ１～Ｉ４がさらに含まれている。アイコンＩ１～Ｉ４は、テレビ２０が表示する４つのメニュー画像の各々に対応したアイコンである。ここで、アイコンＩ１は、メニュー画像Ｍ１に対応している。そのため、図４（ｃ）に示す画像において、アイコンＩ１がハイライトされるように表示されることにより、現在表示されているメニュー画像が、何れのメニュー画像であるか、すなわち、図４（ｃ）に示す例においては、メニュー画像Ｍ１が表示されていることをユーザに容易に把握させることができる。

　また、本実施形態において、タッチセンサ１１におけるスライド操作の左方向には、メニュー画像Ｍ２も対応づけられている。本実施形態では、表示制御部２２１がキーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信した場合、メニュー画像Ｍ１またはメニュー画像Ｍ２のうち、最後に表示されていたメニュー画像が優先して表示されるように構成されている。そのため、前回表示していたメニュー画像が、メニュー画像Ｍ２であった場合には、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図４（ａ）に示す画像から、図４（ｄ）に示す画像に遷移させる。

　図４（ｄ）に示す画像、および図４（ｅ）に示す画像は、メニュー画像Ｍ１がメニュー画像Ｍ２に変更されている点を除いて、図４（ｂ）に示す画像および図４（ｃ）に示す画像とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。

　ここで、メニュー画像Ｍ２は、ユーザに対するおすすめの放送番組またはＶＯＤ（Video On Demand）コンテンツを提示するとともに、ユーザが所望の放送番組またはＶＯＤコンテンツを検索するためのメニュー画像である。図４（ｅ）に示すように、メニュー画像Ｍ２には、おすすめの放送番組またはＶＯＤコンテンツに対応するアイコンが並べて配置されており、コンテンツ検索用のウィンドウ等も含まれている。図４（ｅ）に示す例において、メニュー画像Ｍ２に対応するアイコンＩ２がハイライトされるように表示されることにより、現在表示されているメニュー画像がメニュー画像Ｍ２であることをユーザに容易に把握させることができる。

　なお、表示部２１に図４（ａ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＬ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信した場合には、表示制御部２２１は、表示部２１に表示させる画像を、図４（ａ）に示す画像から、図４（ｃ）に示す画像、または図４（ｅ）に示す画像の何れかに遷移させる。

　図５は、テレビ２０が表示する表示画像の遷移の他の例を示す図である。図５（ａ）に示すように、テレビ２０は、放送番組のコンテンツを示す表示画像Ｄ１を表示部２１の表示領域全体に表示する。

　図４に示す例と同様に、表示部２１に図５（ａ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＲ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を、図５（ｂ）に示す画像に遷移させる。図５（ｂ）に示すように、表示制御部２２１は、表示部２１に表示していた表示画像Ｄ１を、そのアスペクト比を保つように縮小させながら右方向にスライドさせる。また、表示制御部２２１は、表示画像Ｄ１が縮小されることにより生じたスペースＳ１およびＳ２に、表示画像Ｄ１に関連した関連情報を表示する。さらに、表示制御部２２１は、右方向に対応づけられたメニュー画像Ｍ３を、右方向にスライドイン、すなわち表示部２１の表示領域の左側から、右側へスライドインさせ、表示部２１の表示領域の一部に表示させる。

　続いて、表示部２１に図５（ｂ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＲ１またはＲ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を、図５（ｃ）に示す画像に遷移させる。図５（ｃ）に示すように、表示制御部２２１は、表示画像Ｄ１を右方向にスライドアウトさせつつ、右方向に対応づけられたメニュー画像Ｍ３をさらに右方向にスライドさせることにより、メニュー画像Ｍ１を表示部２１の表示領域全体に表示する。

　ここで、図５（ｃ）に示すように、メニュー画像Ｍ３は、テレビ２０に接続される外部機器に関する設定（例えば、ビデオおよびオーディオの入出力設定）を行うためのメニュー画像である。図５（ｃ）に示す例において、メニュー画像Ｍ３に対応するアイコンＩ３がハイライトされるように表示されることにより、現在表示されているメニュー画像がメニュー画像Ｍ３であることをユーザに容易に把握させることができる。

　また、本実施形態において、タッチセンサ１１におけるスライド操作の右方向には、メニュー画像Ｍ４も対応づけられている。そのため、前回表示していたメニュー画像が、メニュー画像Ｍ４であった場合には、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図５（ａ）に示す画像から、図５（ｄ）に示す画像に遷移させる。

　図５（ｄ）に示す画像、および図５（ｅ）に示す画像は、メニュー画像Ｍ３がメニュー画像Ｍ４に変更されている点を除いて、図５（ｂ）に示す画像および図５（ｃ）に示す画像とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。

　ここで、図５（ｅ）に示すように、メニュー画像Ｍ４は、テレビ２０に関する設定（例えば、画質設定、音質設定、およびチャンネル設定等）を行うためのメニュー画像である。図５（ｅ）に示す例において、メニュー画像Ｍ４に対応するアイコンＩ４がハイライトされるように表示されることにより、現在表示されているメニュー画像がメニュー画像Ｍ４であることをユーザに容易に把握させることができる。

　なお、表示部２１に図５（ａ）に示す画像が表示されている状態において、表示制御部２２１がキーコードＲ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信した場合には、表示制御部２２１は、表示部２１に表示させる画像を、図５（ａ）に示す画像から、図５（ｃ）に示す画像、または図５（ｅ）に示す画像の何れかに遷移させる。

　続いて、図６を参照して、テレビ２０の処理について説明する。図６は、テレビ２０の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図６に示す例においては、ユーザがリモコン１０のタッチセンサ１１に対する左方向へのスライド操作を行った場合について説明する。また、図６に示すフローチャートは、リモコン１０から所定の時間間隔（例えば１０ｍｓ）毎に制御情報がテレビ２０に送信され、テレビ２０が当該所定の時間間隔毎に制御情報を受信した場合に、当該時間間隔毎にテレビ２０によって実行されるフローチャートである。

　（ステップＳ１０１）
　テレビ２０の操作制御部２２３は、制御情報取得部２２２から供給された制御情報を参照する。制御情報にタッチセンサ１１の位置情報が含まれている場合、すなわち、タッチセンサ１１へのタッチが検出されている場合、操作制御部２２３は、ステップＳ１０２の処理に進む。また、制御情報にタッチセンサ１１の位置情報が含まれていない場合、すなわち、タッチセンサ１１へのタッチが検出されていない場合、操作制御部２２３は、ステップＳ１１２の処理に進む。

　（ステップＳ１０２）
　続いて、操作制御部２２３は、制御情報に含まれている位置情報を参照して、タッチセンサ１１のタッチ位置の移動方向および移動量を特定する。

　（ステップＳ１０３）
　続いて、操作制御部２２３は、特定した移動量が、第１の閾値ｘ１を越えるまで処理を待機する。特定した移動量が、第１の閾値ｘ１を越えると、操作制御部２２３は、ステップＳ１０４の処理に進む。

　（ステップＳ１０４）
　続いて、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントが生成されているかを判定し、生成されていない場合、すなわち、タッチセンサ１１における左方向へのスライド操作が、初めて閾値ｘ１を越えた場合には、ステップＳ１０５の処理に進む。キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントが生成されている場合には、操作制御部２２３は、ステップＳ１０８の処理に進む。

　（ステップＳ１０５）
　続いて、操作制御部２２３は、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを生成する。そして、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換し、表示制御部２２１に供給する。表示制御部２２１は、操作制御部２２３から供給された制御情報を参照して、当該制御情報に含まれているキーコードに従って、表示部２１に表示する画像を遷移させる。

　（ステップＳ１０６）
　続いて、操作制御部２２３は、キーコードＬ２、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されているかを判定し、生成されている場合には、ステップＳ１０７の処理に進む。また、操作制御部２２３は、キーコードＬ２、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されていない場合には、処理をステップＳ１０１に戻す。

　（ステップＳ１０７）
　続いて、操作制御部２２３は、ステップＳ１０６にて、ＤＯＷＮイベントが生成されていると判定されたキーコードについて、ＵＰイベントを生成する。そして、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換し、表示制御部２２１に供給する。表示制御部２２１は、操作制御部２２３から供給された制御情報を参照して、当該制御情報に含まれているキーコードに従って、表示部２１に表示する画像を遷移させる。

　（ステップＳ１０８）
　続いて、操作制御部２２３は、制御情報に含まれている位置情報を参照して特定した移動量が、第２の閾値ｘ２を越えているかを判定し、特定した移動量が第２の閾値ｘ２を超えている場合には、ステップＳ１０９の処理に進む。また、特定した移動量が、第２の閾値ｘ２を越えていない場合には、操作制御部２２３は、処理をステップＳ１０１に戻す。

　（ステップＳ１０９）
　続いて、操作制御部２２３は、キーコードＬ２のＤＯＷＮイベントを生成する。そして、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換し、表示制御部２２１に供給する。表示制御部２２１は、操作制御部２２３から供給された制御情報を参照して、当該制御情報に含まれているキーコードに従って、表示部２１に表示する画像を遷移させる。

　（ステップＳ１１０）
　続いて、操作制御部２２３は、キーコードＬ１、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されているかを判定し、生成されている場合には、ステップＳ１１１の処理に進む。また、操作制御部２２３は、キーコードＬ１、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されていない場合には、処理をステップＳ１０１に戻す。

　（ステップＳ１１１）
　続いて、操作制御部２２３は、ステップＳ１１０にて、ＤＯＷＮイベントが生成されていると判定されたキーコードについて、ＵＰイベントを生成する。そして、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換し、表示制御部２２１に供給する。そして、操作制御部２２３は、処理をステップＳ１０１に戻す。

　（ステップＳ１１２）
　ステップＳ１０１にて、制御情報にタッチセンサ１１の位置情報が含まれていない場合、すなわち、タッチセンサ１１へのタッチが検出されていない場合、操作制御部２２３は、キーコードＬ１、Ｌ２、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されているかを判定し、生成されている場合には、ステップＳ１１３の処理に進む。また、操作制御部２２３は、キーコードＬ１、Ｌ２、Ｒ１、およびＲ２の何れかのＤＯＷＮイベントが生成されていない場合には、処理を終了する。

　（ステップＳ１１３）
　続いて、操作制御部２２３は、ステップＳ１１２にて、ＤＯＷＮイベントが生成されていると判定されたキーコードについて、ＵＰイベントを生成する。そして、操作制御部２２３は、リモコン１０から受信した制御情報を、生成したキーコードを含む制御情報に変換し、表示制御部２２１に供給する。表示制御部２２１は、操作制御部２２３から供給された制御情報を参照して、当該制御情報に含まれているキーコードに従って、表示部２１に表示する画像を遷移させる。そして、テレビ２０は、処理を終了する。

　以上のように、テレビ２０は、リモコン１０のタッチセンサ１１へのユーザの操作に応じて、表示部２１に表示する画像を遷移させることができる。

　なお、ユーザがリモコン１０のタッチセンサ１１に対する右方向へのスライド操作を行った場合についても、同様の処理によって、キーコードＲ１およびキーコードＲ２を生成すればよい。

　（表示画像の遷移の他の例）
　続いて、図７～１０を参照して、テレビ２０の表示画像の遷移の他の例について説明する。

　図７は、テレビ２０の表示画像の遷移の他の例を示す図である。図７に示す例では、リモコン１０のタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されているときに、表示部２１に表示する表示画像に重畳するように、ガイドＧが表示される。

　図７（ａ）に示すように、表示部２１の表示領域全体に表示画像Ｄ１が表示されている状態において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されると、表示制御部２２１は、表示画像Ｄ１に重畳するようにガイドＧを表示する。図７（ａ）に示すように、ガイドＧには、表示部２１に現在表示されている画像に対応するガイドＧ１、表示部２１の右側からスライドインされるメニュー画像に対応するガイドＧ２、および表示部２１の左側からスライドインされるメニュー画像に対応するガイドＧ３が含まれている。図７（ａ）に示す例では、ガイドＧ１には、現在放送中の放送番組の表示画像Ｄ１を示すテキスト「Ｐｌａｙｉｎｇ」が含まれている。また、ガイドＧ２には、表示部２１の右側からスライドインされるメニュー画像Ｍ１を示すテキスト「Ｃｈａｎｎｅｌｓ」が含まれている。同様に、ガイドＧ３には、表示部２１の左側からスライドインされるメニュー画像Ｍ３を示すテキスト「Ｄｅｖｉｃｅｓ」が含まれている。

　表示部２１に図７（ａ）に示す画像が表示されている状態において、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を取得すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図７（ｂ）に示す画像に遷移させる。図７（ｂ）に示す画像においては、表示画像Ｄ１がそのアスペクト比を保ちながら表示部２１の左側にスライドされるとともに、メニュー画像Ｍ１が表示部２１の右側からスライドインされている。また、表示画像Ｄ１が縮小されることにより生じたスペースＳ３には、表示画像Ｄ１の関連情報が表示されている。図７（ｂ）に示す例では、表示画像Ｄ１が表示部２１の左側にスライドされているため、ガイドＧ１は、図７（ａ）に示す例よりも左側に表示されている。また、ガイドＧ３は、表示部２１の左側へスライドアウトされている。

　表示部２１に図７（ｂ）に示す画像が表示されている状態において、キーコードＬ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を取得すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図７（ｃ）に示す画像に遷移させる。図７（ｃ）に示す画像においては、表示画像Ｄ１が表示部２１の左側にスライドアウトされるとともに、メニュー画像Ｍ１が表示部２１の表示領域全体に表示されている。そのため、図７（ｃ）に示す例では、ガイドＧ１は、図７（ｂ）に示す例よりも左側に表示され、ガイドＧ２は、図７（ｂ）に示す例よりも左側に表示されている。

　以上のように、タッチセンサ１１に対するタッチ操作が検出されている間、表示部２１にガイドＧを表示することにより、リモコン１０を操作するユーザに対して、どのような操作を行えば、どのような画像が表示されるかを把握させることが容易になる。

　なお、図７（ａ）～（ｃ）に示すような画像の遷移の間、ガイドＧ１～Ｇ３に含まれるテキストのサイズ、および色等を変化させるように構成してもよい。上記のように構成することにより、タッチセンサ１１に対するタッチ操作と、表示部２１に表示されているガイドＧの遷移とが連動していることをユーザに把握させることができるので、ユーザの操作性が向上する。

　なお、タッチセンサ１１の位置情報に対応したガイドＧの位置がフォーカスされるように表示するように構成してもよい。例えば、ガイドＧを複数の階調を有する画像として表示し、ガイドＧにおいてタッチセンサ１１の位置情報に対応した位置が、複数の階調のうち最も明るい階調となるように表示してもよい。

　図８は、テレビ２０の表示画像の遷移のさらに他の例を示す図である。上述のように、本実施形態では、表示制御部２２１がキーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信した場合、メニュー画像Ｍ１またはメニュー画像Ｍ２のうち、最後に表示されていたメニュー画像が優先して表示されるように構成されている。図８に示す例では、メニュー画像を表示させる際に、このメニュー画像Ｍ１とメニュー画像Ｍ２とをユーザが選択可能なように構成されている。

　図８（ａ）に示すように、表示部２１の表示領域全体に表示画像Ｄ１が表示されている状態において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されると、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１の位置情報を参照して、当該位置情報が示す位置が、タッチセンサ１１の中心よりも右側の位置であるか、左側の位置であるかを判定する。そして、当該位置情報が示す位置が、タッチセンサ１１の中心よりも右側である場合には、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を、図８（ｂ）に示す画像に遷移させる。

　図８（ｂ）に示す例では、表示画像Ｄ１に重畳するように、ラベルＬａ１およびラベルＬａ２が表示されている。ラベルＬａ１は、メニュー画像Ｍ１に対応するラベルであり、ラベルＬａ２は、メニュー画像Ｍ２に対応するラベルである。また、図８（ｂ）に示す例では、ラベルＬａ１は、ラベルＬａ２よりも大きいサイズで強調表示されており、タッチセンサ１１に対する左方向のスライド操作を行うことにより、ラベルＬａ１に対応したメニュー画像Ｍ１を表示させることが可能であることを示している。表示部２１に図８（ｂ）に示す画像が表示されている状態で、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図８（ｃ）に示す画像に遷移させる。すなわち、図８（ｂ）に示す画像において大きく強調表示されているラベルＬａ１に対応するメニュー画像Ｍ１が、表示部２１の表示領域全体に表示される。

　また、表示部２１に図８（ｂ）に示す画像が表示されている状態で、所定の時間（例えば、１秒）が経過すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図８（ｄ）に示す画像に遷移させる。図８（ｄ）に示す例では、ラベルＬａ２は、ラベルＬａ１よりも大きいサイズで強調表示されており、タッチセンサ１１に対する左方向のスライド操作を行うことにより、ラベルＬａ２に対応したメニュー画像Ｍ２を表示させることが可能であることを示している。表示部２１に図８（ｄ）に示す画像が表示されている状態で、キーコードＬ１のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図８（ｅ）に示す画像に遷移させる。すなわち、図８（ｄ）に示す画像において大きく強調表示されているラベルＬａ２に対応するメニュー画像Ｍ２が、表示部２１の表示領域全体に表示される。

　表示部２１に図８（ｄ）に示す画像が表示されている状態で、所定の時間（例えば、１秒）が経過すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図８（ｂ）に示す画像に遷移させる。すなわち、タッチセンサ１１に対する移動を伴わないタッチ操作のみが検出されている間、表示部２１に表示される画像は、所定の時間（例えば、１秒）毎に、図８（ｂ）に示す画像と、図８（ｄ）に示す画像との間の遷移を繰り返す。

　図８に示す例では、タッチセンサ１１の中心から右側の位置へのタッチ操作が行われた場合について説明したが、タッチセンサ１１の中心から左側の位置へのタッチ操作が行われた場合についても、同様に表示画像を遷移させることができる。例えば、図８（ｂ）に示す例において、ラベルＬａ１およびラベルＬａ２を表示させる替わりに、メニュー画像Ｍ３およびメニュー画像Ｍ４の各々に対応するラベルを表示部２１の左側に表示させるように構成すればよい。

　図８に示す表示画像の遷移の際のテレビ２０の処理について、図９～図１０を参照して説明する。図９は、図８に示す表示画像の遷移の例における、操作制御部２２３の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図９に示すフローチャートは、リモコン１０から所定の時間間隔（例えば１０ｍｓ）毎に制御情報がテレビ２０に送信され、テレビ２０が当該所定の時間間隔毎に制御情報を受信した場合に、当該時間間隔毎にテレビ２０によって実行されるフローチャートである。

　（ステップＳ２０１）
　テレビ２０の操作制御部２２３は、制御情報取得部２２２から供給された制御情報を参照する。制御情報にタッチセンサ１１の位置情報が含まれている場合、すなわち、タッチセンサ１１へのタッチが検出されている場合、操作制御部２２３は、ステップＳ２０２の処理に進む。また、制御情報にタッチセンサ１１の位置情報が含まれていない場合、すなわち、タッチセンサ１１へのタッチが検出されていない場合、操作制御部２２３は、ステップＳ２１１の処理に進む。

　（ステップＳ２０２）
　続いて、操作制御部２２３は、制御情報に含まれている位置情報を参照して、タッチセンサ１１におけるタッチ位置を特定する。

　（ステップＳ２０３）
　続いて、操作制御部２２３は、ステップＳ２０２にて特定されたタッチ位置が、タッチセンサ１１の中心から右側の位置を示しているか否かを判定する。当該タッチ位置が、タッチセンサ１１の中心から右側の位置を示している場合、操作制御部２２３は、ステップＳ２０４の処理に進む。当該タッチ位置が、タッチセンサ１１の中心から右側の位置を示していない場合（すなわち、タッチセンサ１１の中心から左側の位置を示している場合）には、操作制御部２２３はステップＳ２０５の処理に進む。なお、当該タッチ位置が、タッチセンサ１１の中心の位置を示している場合には、ステップＳ２０５の処理に進むように構成してもよい。

　（ステップＳ２０４）
　ステップＳ２０２にて特定されたタッチ位置が、タッチセンサ１１の中心から右側の位置を示している場合、操作制御部２２３は、キーコードＡ１を生成する。ここで、キーコードＡ１は、図８（ｂ）に示すラベルＬａ１およびラベルＬａ２（メニュー画像Ｍ１およびメニュー画像Ｍ２に対応するラベル）を表示部２１の右側に表示させることを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＡ１を含む制御情報を表示制御部２２１に供給する。

　（ステップＳ２０５）
　ステップＳ２０２にて特定されたタッチ位置が、タッチセンサ１１の中心から右側の位置を示していない場合、操作制御部２２３は、キーコードＡ２を生成する。ここで、キーコードＡ２は、メニュー画像Ｍ３およびメニュー画像Ｍ４に対応するラベルを表示部２１の左側に表示させることを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＡ２を含む制御情報を表示制御部２２１に供給する。

　（ステップＳ２０６）
　続いて、操作制御部２２３は、ステップＳ２０１にてタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されてから所定の時間内において、タッチセンサ１１に対するタッチの移動量が閾値ｘ１以上であるか否かを判定する。上記の所定の時間内におけるタッチセンサ１１に対するタッチの移動量が閾値ｘ１以上でない場合、操作制御部２２３は、ステップＳ２０７の処理に進む。上記の所定の時間内におけるタッチセンサ１１に対するタッチの移動量が閾値ｘ１以上である場合、操作制御部２２３は、ステップＳ２０８の処理に進む。

　（ステップＳ２０７）
　上記の所定の時間内におけるタッチセンサ１１に対するタッチの移動量が閾値ｘ１以上でない場合、操作制御部２２３は、キーコードＢを生成する。ここで、キーコードＢは、キーコードＡ１またはキーコードＡ２によって指定されるラベルの表示を開始することを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＢを含む制御情報を表示制御部２２１に供給し、処理をステップＳ２０１に戻す。

　（ステップＳ２０８）
　上記の所定の時間内におけるタッチセンサ１１に対するタッチの移動量が閾値ｘ１以上である場合、操作制御部２２３は、当該タッチの移動方向を特定する。特定された移動方向が左側である場合には、操作制御部２２３は、ステップＳ２０９の処理に進む。また、特定された移動方向が左側でない場合、すなわち右側である場合には、操作制御部２２３は、ステップＳ２１０の処理に進む。

　（ステップＳ２０９）
　ステップＳ２０８にて特定された移動方向が左側である場合、操作制御部２２３は、キーコードＬを生成する。ここで、キーコードＬは、表示部２１に表示されている複数のラベルのうち、強調表示されているラベルに対応するメニュー画像を、表示部２１に表示させる（例えば、図８（ｂ）に示す画像から、図８（ｃ）に示す画像へ遷移させる）ことを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＬを含む制御情報を表示制御部２２１に供給し、処理を終了する。

　（ステップＳ２１０）
　ステップＳ２０８にて特定された移動方向が右側である場合、操作制御部２２３は、キーコードＲを生成する。ここで、キーコードＬは、表示部２１に表示されている複数のラベルのうち、強調表示されているラベルに対応するメニュー画像を、表示部２１に表示させることを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＲを含む制御情報を表示制御部２２１に供給し、処理を終了する。

　（ステップＳ２１１）
　また、ステップＳ２０１にて、タッチセンサ１１へのタッチが検出されていない場合、操作制御部２２３は、キーコードＣを生成する。ここで、キーコードＣは、表示部２１に表示されているラベルの表示を解除することを指示するコードである。操作制御部２２３は、生成したキーコードＣを含む制御情報を表示制御部２２１に供給し、処理を終了する。

　続いて、図９に示す処理によって生成された制御情報を取得した表示制御部２２１の処理について図１０を参照して説明する。図１０は、図８に示す表示画像の遷移の例における、表示制御部２２１の処理の流れを示すフローチャートである。

　（ステップＳ３０１）
　表示制御部２２１は、操作制御部２２３からキーコードＣを受信しているか否かを判定する。操作制御部２２３からキーコードＣを受信していない場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０２の処理に進む。また、操作制御部２２３からキーコードＣを受信している場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３１３の処理に進む。

　（ステップＳ３０２）
　続いて、表示制御部２２１は、操作制御部２２３からキーコードＢを受信しているか否かを判定する。操作制御部２２３からキーコードＢを受信している場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０３の処理に進む。また、操作制御部２２３からキーコードＢを受信していない場合には、表示制御部２２１は、ステップＳ３０８の処理に進む。

　（ステップＳ３０３）
　続いて、表示制御部２２１は、タイマーが開始されているか否かを判定する。ここで、タイマーは、表示制御部２２１がキーコードＢを受信してからの経過時間を計測するためのタイマーである。タイマーが開始されている場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０５の処理に進む。タイマーが開始されていない場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０４の処理に進む。

　（ステップＳ３０４）
　タイマーが開始されていない場合、表示制御部２２１は、タイマーを開始させ、ステップＳ３０５の処理に進む。

　（ステップＳ３０５）
　続いて、表示制御部２２１は、操作制御部２２３から受信した制御情報を参照して、当該制御情報に含まれているキーコードがキーコードＡ１であるか否かを判定する。すなわち、表示制御部２２１は、受信したキーコードがキーコードＡ１であるか否かを判定する。受信したキーコードがキーコードＡ１である場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０６の処理に進む。また、受信したキーコードがキーコードＡ１でない場合（すなわち、キーコードＡ２である場合）、表示制御部２２１はステップＳ３０７の処理に進む。

　（ステップＳ３０６）
　受信したキーコードがキーコードＡ１である場合、表示制御部２２１は、表示部２１の右側に、メニュー画像Ｍ１およびメニュー画像Ｍ２に対応するラベル（図８に示す例における、ラベルＬａ１およびラベルＬａ２）を表示する。

　（ステップＳ３０７）
　受信したキーコードがキーコードＡ２である場合、表示制御部２２１は、表示部２１の右側に、メニュー画像Ｍ３およびメニュー画像Ｍ４に対応するラベルを表示する。

　（ステップＳ３０８）
　続いて、表示制御部２２１は、操作制御部２２３からキーコードＬまたはキーコードＲの何れかのキーコードを受信したか否かを判定する。キーコードＬまたはキーコードＲの何れかのキーコードを受信した場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０９の処理に進む。また、キーコードＬまたはキーコードＲの何れかのキーコードを受信していない場合、表示制御部２２１はステップＳ３１２の処理に進む。

　（ステップＳ３０９）
　続いて、表示制御部２２１は、操作制御部２２３から受信したキーコードが、キーコードＬであるか否かを判定する。操作制御部２２３から受信したキーコードが、キーコードＬである場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３１０の処理に進む。また、操作制御部２２３から受信したキーコードが、キーコードＬでない場合（すなわち、キーコードＲである場合）、表示制御部２２１は、ステップＳ３１１の処理に進む。

　（ステップＳ３１０）
　操作制御部２２３から受信したキーコードが、キーコードＬである場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示されている複数のラベルのうち、キーコードＬを受信した時点において強調表示されているラベルに対応するメニュー画像を、表示部２１に表示させる。そして、表示制御部２２１は、処理を終了する。

　（ステップＳ３１１）
　操作制御部２２３から受信したキーコードが、キーコードＲである場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示されている複数のラベルのうち、キーコードＲを受信した時点において強調表示されているラベルに対応するメニュー画像を、表示部２１に表示させる。そして、表示制御部２２１は、処理を終了する。

　（ステップＳ３１２）
　ステップＳ３０８にて、キーコードＬまたはキーコードＲの何れかのキーコードを受信していない場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３０４にて開始したタイマーの経過時間を参照して、経過時間に応じたラベルを表示する。すなわち、図８（ｂ）に示す画像と図８（ｄ）に示す画像との間の遷移を行う。そして、表示制御部２２１は、処理をステップＳ３０１に戻す。

　（ステップＳ３１３）
　また、ステップＳ３０１にて、操作制御部２２３からキーコードＣを受信していない場合、表示制御部２２１は、操作制御部２２３からキーコードＢを受信しているか否かを判定する。操作制御部２２３からキーコードＢを受信している場合、表示制御部２２１は、ステップＳ３１４の処理に進む。また、操作制御部２２３からキーコードＢを受信していない場合には、表示制御部２２１は、処理を終了する。

　（ステップＳ３１４）
　操作制御部２２３からキーコードＢを受信している場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示されているラベルの表示を解除し、処理を終了する。

　以上のように、操作制御部２２３および表示制御部２２１を構成することにより、メニュー画像を表示させる際に、複数のメニュー画像をユーザが容易に選択することができる。

　図１１は、テレビ２０の表示画像の遷移の他の例を示す図である。図１１に示す例では、テレビ２０は、複数のメニュー画像と、表示画像との切り替えが容易に行えるように構成されている。

　表示部２１に図１１（ａ）に示す画像が表示されている状態において、キーコードＬ２のＤＯＷＮイベントを含む制御情報を受信すると、表示制御部２２１は、表示部２１に表示させる画像を、図１１（ｂ）に示す画像に遷移させる。さらに、表示部２１に図１１（ｂ）に示す画像が表示されている状態において、タッチセンサ１１に対する左方向へのスライド操作が検出された場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図１１（ｃ）に示す画像に遷移させる。さらに、表示部２１に図１１（ｃ）に示す画像が表示されている状態において、タッチセンサ１１に対する左方向へのスライド操作が検出された場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図１１（ａ）に示す画像に遷移させる。

　図１２は、テレビ２０の表示画像の遷移の他の例を示す図である。図１２に示す例では、テレビ２０は、メニュー画像を表示している状態において、当該メニュー画像の拡大または縮小を容易に行えるように構成されている。

　表示部２１に図１２（ａ）に示す画像が表示されている状態において、タッチセンサ１１に対するピンチアウト操作（例えば、２本の指でタッチし、タッチしている指と指との間を広げる動作）を検出した場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図１２（ｂ）に示す画像に遷移させる。図１２（ｂ）に示すように、表示部２１に表示されていたメニュー画像Ｍ４が拡大された一部の画像Ｍ４－１が、表示部２１に表示されている。また、表示部２１に図１２（ｂ）に示す画像が表示されている状態において、タッチセンサ１１に対するピンチイン操作（例えば、２本の指でタッチし、タッチしている指と指との間を狭める動作）を検出した場合、表示制御部２２１は、表示部２１に表示する画像を図１２（ａ）に示す画像に遷移させる。さらに、表示部２１に図１２（ａ）に示す画像が表示されている状態において、タッチセンサ１１に対するピンチイン操作を検出した場合、表示制御部２２１は、表示部２１の表示領域全体に表示画像Ｄ１を表示するように構成してもよい。

　さらに、タッチセンサ１１に対して、所定時間内にタッチ位置の移動方向が所定回数以上変化するような操作、すなわち、タッチセンサ１１を左右に数回こするような操作を検出した場合、表示制御部２２１は、リモコン１０の操作ガイドを示す画像を表示部２１に表示するように構成してもよい。

　（リモコンの誤動作防止機能について）
　続いて、リモコン１０を操作するユーザによる誤動作防止機能ついて、図１３～図１６を参照して説明する。本実施形態では、上述のように、リモコン１０からの制御信号を受信したテレビ２０が、誤動作を防止するための構成を有している。本実施形態では、テレビ２０の操作制御部２２３が、誤動作を防止するための構成として機能する。

　図１３は、テレビ２０における、誤動作防止機能の一例について説明するための図である。図１３に示す例では、図１３（ａ）に示すように、ユーザがリモコン１０のタッチセンサ１１へのタッチ操作を行っている間、および当該タッチ操作を終えた後に、タッチパッド１３に触れてしまった場合について説明する。

　図１３（ａ）に示すように、タッチパッド１３は、リモコン１０を操作するユーザにとってタッチセンサ１１よりもユーザ側に配置されている。そのため、ユーザがタッチセンサ１１へのタッチ操作を行う際に、タッチパッド１３に触れてしまう場合が生じ得るが、タッチパッド１３へのタッチ操作を行う際にタッチセンサ１１に触れてしまう場合が生じ得る可能性は低いと考えられる。したがって、本実施形態では、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１への操作と、タッチパッド１３への操作とが共に検出されているときに、タッチパッド１３への操作を無効化するように構成されている。

　図１３（ｂ）は、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号、リモコン１０からテレビ２０に送信されるタッチセンサ１１のリモコン出力信号、および操作制御部２２３から表示制御部２２１に送信されるタッチセンサ１１の制御信号、ならびに、タッチパッド１３のタッチ状態を示す信号、リモコン１０からテレビ２０に送信されるタッチパッド１３のリモコン出力信号、および操作制御部２２３から表示制御部２２１に送信されるタッチパッド１３の制御信号を模式的に示した図である。

　図１３（ｂ）に示すように、タッチセンサ１１へのタッチ操作のみが検出されると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち上がる。ここで、タッチセンサ１１のリモコン出力信号が立ち上がっている状態は、操作制御部２２３がリモコン１０から制御情報を取得している状態であることを示している。操作制御部２２３は、受信したタッチセンサ１１のリモコン出力信号を参照して、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、リモコン１０から取得した制御情報を参照した処理を行う。

　時刻Ｔ１において、さらに、タッチパッド１３へのタッチ操作が検出されると、タッチパッド１３のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチパッド１３のリモコン出力信号も立ち上がる。ここで、リモコン出力信号が立ち上がっている状態は、操作制御部２２３が、タッチパッド１３へのタッチ操作を示す第１の操作入力情報をリモコン１０から取得している状態であることを示している。操作制御部２２３は、タッチパッド１３のリモコン出力信号と、タッチセンサ１１のリモコン出力信号とを参照して、制御情報と第１の操作入力情報とを共に取得しているか否かを判定する。図１３（ｂ）に示すように、時刻Ｔ１においては、制御情報と第１の操作入力情報とを共に取得しているため、操作制御部２２３は、タッチパッド１３の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチパッド１３へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、第１の操作入力情報を参照した処理を行わない。

　また、時刻Ｔ２において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち下がる。ここで、時刻Ｔ２においては、タッチパッド１３へのタッチ操作のみが検出されている状態であるが、当該タッチ操作は、ユーザの意図するタッチ操作ではない場合がある。本実施形態では、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１への操作状態の変化と、タッチパッド１３への操作状態の変化とを参照して、タッチパッド１３へのタッチ操作を無効化するか否かを判定する。例えば、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、タッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出された（時刻Ｔ１）後にタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなった（時刻Ｔ２）場合であって、タッチセンサへ１１のタッチ操作とタッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出される直前（時刻Ｔ１の直前）に、タッチパッド１３へのタッチ操作のみが検出されていない場合に、タッチパッド１３への操作が検出されなくなるまで、当該操作を無効化する。

　換言すれば、操作制御部１２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作およびタッチパッド１３へのタッチ操作のうちタッチパッド１３へのタッチ操作のみが検出されていない状態の後に、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、タッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出され、その後にタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなった場合に、タッチパッド１３へのタッチ操作が検出されなくなるまで、タッチパッド１３へのタッチ操作を無効化する。すなわち、操作制御部２２３は、制御情報および第１の操作入力情報を参照して、制御情報および第１の操作入力情報のうち第１の操作入力情報のみが取得されていない状態の後に、制御情報と第１の操作入力情報とが共に取得され、その後に制御情報が取得されなくなった場合に、タッチパッド１３の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。

　図１３（ｂ）に示す例では、時刻Ｔ１の直前においてタッチセンサ１１へのタッチ操作のみが検出されており、時刻Ｔ１においてタッチセンサ１１およびタッチパッド１３へのタッチ操作が共に検出され、時刻Ｔ２においてタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなっている。したがって、図１３（ｂ）に示す時刻Ｔ２において、操作制御部２２３は、タッチパッド１３の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。そのため、表示制御部２２１は、タッチパッド１３へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、第１の操作入力情報を参照した処理を行わない。

　そして、時刻Ｔ３において、タッチパッド１３へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチパッド１３のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチパッド１３のリモコン出力信号も立ち下がる。時刻Ｔ３においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作、およびタッチパッド１３へのタッチ操作の何れの操作も検出されていない状態であるため、表示制御部２２１は、処理を待機する。

　上述のように、本実施形態では、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１への操作状態の変化と、タッチパッド１３への操作状態の変化とを参照して、タッチパッド１３へのタッチ操作を無効化するか否かを判定している。そのため、例えば、ユーザがタッチパッド１３へのタッチ操作を行っている間に、タッチセンサ１１に一時的に触れてしまった場合には、タッチパッド１３へのタッチ操作は有効化されたままである。すなわち、ユーザが意図するタッチパッド１３へのタッチ操作を無効化してしまう虞を低減させることができる。

　図１４は、テレビ２０における、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。図１４に示す例では、図１４（ａ）に示すように、ユーザがリモコン１０のタッチセンサ１１へのタッチ操作を行う前に、タッチパッド１３に触れてしまった場合について説明する。

　図１４（ｂ）に示すように、タッチパッド１３へのタッチ操作のみが検出されると、タッチパッド１３のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチパッド１３のリモコン出力信号も立ち上がる。操作制御部２２３は、受信したタッチパッド１３のリモコン出力信号を参照して、タッチパッド１３の制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチパッド１３へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、リモコン１０から取得した第１の操作入力情報を参照した処理を行う。

　時刻Ｔ４において、さらに、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち上がる。操作制御部２２３は、受信したタッチセンサ１１のリモコン出力信号を参照して、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。ここで、時刻Ｔ４においては、制御情報と操作入力情報とを共に取得しているため、操作制御部２２３は、タッチパッド１３の制御信号を立ち下げて、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理を行い、第１の操作入力情報を参照した処理は行わない。

　また、時刻Ｔ５において、タッチパッド１３へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチパッド１３のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチパッド１３のリモコン出力信号も立ち下がる。時刻Ｔ５においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作のみが検出されている状態であるため、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理を行う。

　そして、時刻Ｔ６において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち下がる。時刻Ｔ６においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作、およびタッチパッド１３へのタッチ操作の何れの操作も検出されていない状態であるため、表示制御部２２１は、処理を待機する。

　以上、図１３および図１４を参照して説明したように、テレビ２０の操作制御部２２３は、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、タッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出されている場合の誤動作を防止することができる。

　図１５は、テレビ２０における、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。図１５に示す例では、図１５（ａ）に示すように、ユーザがリモコン１０のＳＣキー１４－１～１４－４の何れかのキーを押下する前に、タッチセンサ１１に触れてしまった場合について説明する。

　図１５（ａ）に示すように、タッチセンサ１１は、リモコン１０を操作するユーザにとってＳＣキー１４－１～１４－４よりもユーザ側に配置されている。そのため、ユーザがＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作を行う際に、タッチセンサ１１に触れてしまう場合が生じ得るが、タッチセンサ１１へのタッチ操作を行う際にタッチセンサ１１に触れてしまう場合が生じ得る可能性は低いと考えられる。したがって、本実施形態では、操作制御部２２３は、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかへの操作と、タッチセンサ１１へのタッチ操作とが共に検出されているときに、タッチセンサ１１へのタッチ操作を無効化するように構成されている。

　図１５（ｂ）は、ＳＣキーの押下状態を示す信号、リモコン１０からテレビ２０に送信されるＳＣキーのリモコン出力信号、および操作制御部２２３から表示制御部２２１に送信されるＳＣキーの制御信号、ならびにタッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号、リモコン１０からテレビ２０に送信されるタッチセンサ１１のリモコン出力信号、および操作制御部２２３から表示制御部２２１に送信されるタッチセンサ１１の制御信号を模式的に示した図である。

　図１５（ｂ）に示すように、タッチセンサ１１へのタッチ操作のみが検出されると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち上がる。操作制御部２２３は、受信したタッチセンサ１１のリモコン出力信号を参照して、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、リモコン１０から取得した制御情報を参照した処理を行う。

　時刻Ｔ７において、さらに、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作が検出されると、ＳＣキーの押下状態を示す信号が立ち上がり、ＳＣキーのリモコン出力信号も立ち上がる。ここで、ＳＣキーのリモコン出力信号が立ち上がっている状態は、操作制御部２２３が、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかへの操作を示す第２の操作入力情報をリモコン１０から取得している状態であることを示している。操作制御部２２３は、タッチセンサ１１のリモコン出力信号と、ＳＣキーのリモコン出力信号とを参照して、制御情報と第２の操作入力情報とを共に取得しているか否かを判定する。図１５（ｂ）に示すように、時刻Ｔ７においては、制御情報と第２の操作入力情報とを共に取得しているため、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１の制御信号を立ち下げて、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、制御情報を参照した処理を行わない。

　また、時刻Ｔ８において、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作が検出されなくなると、ＳＣキーの押下状態を示す信号が立ち下がり、ＳＣキーのリモコン出力信号も立ち下がる。ここで、時刻Ｔ８においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作のみが検出されている状態であるが、当該タッチ操作は、ユーザの意図するタッチ操作ではない場合がある。そのため、操作制御部２２３は、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作が検出されなくなってから所定時間内におけるタッチセンサ１１へのタッチ操作を無効化する。すなわち、操作制御部２２３は、第２の操作入力情報が取得されなくなってから所定時間内において、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、制御情報を参照した処理を行わない。

　そして、時刻Ｔ９において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち下がる。時刻Ｔ９においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作、およびＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作の何れの操作も検出されていない状態であるため、表示制御部２２１は、処理を待機する。

　続いて、図１５（ｃ）に示す例では、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作とが共に検出された後に、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなった場合について説明する。

　図１５（ｃ）に示す時刻Ｔ１０における処理は、図１５（ｂ）に示す時刻Ｔ７における処理と同様であるため、説明を省略する。

　時刻Ｔ１１において、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち下がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち下がる。時刻Ｔ１１においては、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作のみが検出されている場合であるため、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、制御情報を参照した処理を行わない。

　また、時刻T１２において、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作が検出されなくなると、ＳＣキーの押下状態を示す信号が立ち下がり、ＳＣキーのリモコン出力信号も立ち下がる。ここで、時刻Ｔ１２においては、タッチセンサ１１へのタッチ操作、およびＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作の何れの操作も検出されていない状態であるため、表示制御部２２１は、処理を待機する。

　図１６は、テレビ２０における、誤動作防止機能の他の例について説明するための図である。図１６に示す例では、図１６（ａ）に示すように、ユーザがリモコン１０のＳＣキー１４－１～１４－４の何れかのキーを押下した後に、タッチセンサ１１に触れてしまった場合について説明する。

　図１６（ｂ）に示すように、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作のみが検出されると、ＳＣキーのタッチ状態を示す信号が立ち上がり、ＳＣキーのリモコン出力信号も立ち上がる。操作制御部２２３は、受信したＳＣキーのリモコン出力信号を参照して、ＳＣキーの制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作に基づく処理、すなわち、リモコン１０から取得した第２の操作入力情報を参照した処理を行う。

　時刻T１３において、さらに、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されると、タッチセンサ１１のタッチ状態を示す信号が立ち上がり、タッチセンサ１１のリモコン出力信号も立ち上がる。時刻Ｔ１３においては、制御情報と第２の操作入力情報とを共に取得しているため、操作制御部２２３は、タッチセンサ１１の制御信号を立ち上げずに、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作に基づく処理、すなわち、制御情報を参照した処理を行わない。

　また、時刻Ｔ１４における処理、および時刻Ｔ１５における処理は、図１５（ｂ）に示す時刻Ｔ８における処理、および図１５（ｂ）に示す時刻Ｔ９における処理と同様であるため、その説明を省略する。

　図１６（ｃ）に示すように、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作とが共に検出された後に、タッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなった場合についても、図１５を参照して説明した処理と同様の処理が行われる。

　図１６（ｃ）に示すように、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作のみが検出されると、ＳＣキーのタッチ状態を示す信号が立ち上がり、ＳＣキーのリモコン出力信号も立ち上がる。操作制御部２２３は、受信したＳＣキーのリモコン出力信号を参照して、ＳＣキーの制御信号を立ち上げ、表示制御部２２１に送信する。したがって、表示制御部２２１は、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作に基づく処理、すなわち、リモコン１０から取得した第２の操作入力情報を参照した処理を行う。

　時刻Ｔ１６における処理は、図１６（ｂ）に示す時刻Ｔ１３と同様の処理であるため、その説明を省略する。また、時刻Ｔ１７における処理、および時刻Ｔ１８における処理は、図１５（ｃ）に示す時刻Ｔ１１における処理、および図１５（ｃ）に示す時刻Ｔ１２における処理と同様であるため、その説明を省略する。

　以上、図１５および図１６を参照して説明したように、テレビ２０の操作制御部２２３は、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、ＳＣキー１４－１～１４－４の何れかを押下する操作とが共に検出されている場合の誤動作を防止することができる。

　〔実施形態１の付記事項〕
　以上のように、本実施形態では、タッチセンサ１１へのタッチ操作に応じて、表示していた画像をスライドさせ、メニュー画像Ｍ１～Ｍ４の何れかの画像をスライドインさせるように、表示画像を遷移させる構成について説明した。しかしながら、タッチセンサ１１へのタッチ操作に応じた表示画像の遷移の例は、上述の例に限定されるものではない。

　例えば、タッチセンサ１１を、地図やパノラマ写真のように、画像の全体が表示部２１の表示領域に収まらない画像をスライドさせるための構成として用いてもよい。すなわち、地図のように大きな画像データによって示される画像のうち、一部の領域を表示部２１に表示する構成において、表示制御部２２１は、上記制御情報を参照して、上記一部の領域を次々に切り替えることによって上記画像データが示す表示画像をスライドさせる構成としてもよい。

　〔実施形態２〕
　続いて、本発明の実施形態２について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　実施形態１に係る表示システム１では、タッチセンサ１１のタッチ位置を示す位置情報をリモコン１０からテレビ２０に送信し、テレビ２０において、当該位置情報を参照して、キーコードを生成する構成について説明したが、リモコン１０において、タッチセンサ１１の位置情報を参照して、キーコードを生成する構成としてもよい。

　本実施形態に係るリモコン１０の操作制御部１２１は、実施形態１に係るテレビ２０の操作制御部２２３と同様の処理を行うように構成されている。すなわち、操作制御部１２１は、タッチセンサ１１から供給された位置情報を参照して、実施形態１にて説明した処理によって、キーコードＬ１、Ｌ２、Ｒ１、およびＲ２を生成する。そして、操作制御部１２１は、生成したキーコードを含む制御情報を生成して、送信部１５を介して当該制御情報をテレビ２０に送信する構成とすればよい。また、当該制御情報を受信するテレビ２０においては、操作制御部２２３は、制御情報取得部２２２から取得した制御情報を、そのまま表示制御部２２１に供給するように構成してもよい。

　また、実施形態１に係る表示システム１では、テレビ２０がリモコン１０における誤動作を防止するための構成を有している構成について説明したが、リモコン１０が誤動作を防止するための構成を有していてもよい。上記の場合にも、本実施形態に係るリモコン１０の操作制御部１２１を、実施形態１に係るテレビ２０の操作制御部２２３と同様の処理を行うように構成すればよい。

　すなわち、操作制御部１２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、タッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出されているときに、タッチパッド１３への操作を無効化するように構成される。また、操作制御部１２１は、タッチセンサ１１へのタッチ操作およびタッチパッド１３へのタッチ操作のうちタッチパッド１３へのタッチ操作のみが検出されていない状態の後に、タッチセンサ１１へのタッチ操作と、タッチパッド１３へのタッチ操作とが共に検出され、その後にタッチセンサ１１へのタッチ操作が検出されなくなった場合に、タッチパッド１３へのタッチ操作が検出されなくなるまで、タッチパッド１３へのタッチ操作を無効化するように構成される。

　さらに、操作制御部１２１は、ＳＣキー１４－１～１４－４の少なくとも何れかを押下する操作と、タッチセンサ１１へのタッチ操作とが共に検出されているときに、タッチセンサ１１への操作を無効化するように構成される。また、操作制御部１２１は、ＳＣキー１４－１～１４－４の少なくとも何れかを押下する操作が検出されなくなってから所定時間内におけるタッチセンサ１１への操作を無効化するように構成される。

　表示システム１を以上のように構成することにより、実施形態１に係る表示システム１と同様に動作する表示システムを実現することができる。

　〔実施形態３〕
　続いて、本発明の実施形態３について、図１７に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図１７は、本実施形態に係る表示システム１ａの構成を示す機能ブロック図である。図１７に示すように、表示システム１ａは、リモコン１０ａと、テレビ２０とを含んで構成されている。すなわち、表示システム１ａにおいては、リモコン１０に替えて、リモコン１０ａを用いるという点において、前期実施形態に係る表示システム１と異なる。

　図１７に示すように、リモコン１０ａは、リモコン制御部１２、タッチパッド１３、送信部１５、および表示部１６を備えている。

　リモコン１０ａにおけるタッチパッド１３は、表示部１６と重畳するように設けられており、表示部１６に対するユーザのタッチ操作を受け付けるための構成として機能する。

　また、リモコン１０ａにおけるリモコン制御部１２は、表示制御部１２２としても機能する。表示制御部１２２は、リモコン１０ａに対するユーザの操作を受け付けるためのインタフェースとなる画像を表示部１６に表示する。本実施形態では、表示制御部１２２は、１次元的に延伸するスライドバーを表示部１６に表示する。表示部１６に表示されるスライドバーは、前記実施形態に係るリモコン１０の備えるタッチセンサ１１に対応する画像である。

　すなわち、リモコン１０ａは、１次元的に延伸するスライドバーを表示部１６に表示させることにより、タッチパッド１３にて当該スライドバーに対するユーザの操作を受け付けることができる。したがって、リモコン１０ａを上記のように構成することにより、前記実施形態に係るリモコン１０と同様に機能させることができる。

　なお、本実施形態に係るリモコン１０ａは、表示部と、当該表示部に対するタッチ操作を受け付けるタッチパッドとを備えていればよく、例えば、スマートフォンやタブレットＰＣなどをリモコン１０ａとして用いることが可能である。

　＜付記事項＞
　また、上述の実施形態では、リモコン１０（またはリモコン１０ａ）によってテレビ２０を操作する場合を例に挙げて説明を行ったが、本明細書に記載の技術はこの構成に限定されるものではない。上述の実施形態は、例えば、テレビに接続されたレコーダ（記録装置または記録再生装置）に対してリモコン１０（またはリモコン１０ａ）から制御信号を送信し、レコーダを制御する場合にも適用することができる。同様に、上述の実施形態は、例えば、テレビに接続されたＳＴＢ（セットトップボックス）に対してリモコン１０（またはリモコン１０ａ）から制御信号を送信し、ＳＴＢおよびテレビを制御する場合にも適用することができる。

　また、１次元的に延伸するタッチセンサ１１を備えているリモコン１０は、その他の電気機器を制御する場合にも用いることができる。

　〔ソフトウェアによる実現例〕
　リモコン１０およびリモコン１０ａの制御ブロック（特にリモコン制御部１２、操作制御部１２１、および表示制御部１２２）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、テレビ２０の制御ブロック（特にテレビ制御部２２、表示制御部２２１、制御情報取得部２２２、および操作制御部２２３）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　後者の場合、リモコン１０、リモコン１０ａ、およびテレビ２０は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ（またはＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）または記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（またはＣＰＵ）が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る遠隔操作装置（リモコン１０）は、１次元的に延伸するタッチセンサ（タッチセンサ１１）を備えている。

　上記の構成によれば、上記遠隔操作装置の備える上記タッチセンサは、１次元的に延伸している。そのため、上記タッチセンサに対して実行可能な操作が、上記タッチセンサに対するタッチ操作、または上記タッチセンサが延伸する方向に指をスライドさせる等の操作であることを、ユーザに容易に把握させることができる。

　したがって、上記の構成によれば、上記遠隔操作装置により操作される装置への操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現することができる。

　本発明の態様２に係る遠隔操作装置は、上記態様１において、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報（キーコード）の少なくとも何れかを含む制御情報を生成する操作制御部（操作制御部１２１）を備えている、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記遠隔操作装置は、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報に基づいて、上記制御情報を生成する。したがって、上記遠隔操作装置は、直感的で簡単な操作を受け付けることによって、上記制御情報を生成することができる。

　本発明の態様３に係る遠隔操作装置は、上記態様２において、タッチ操作を受け付けるタッチパッド（タッチパッド１３）を備え、上記タッチパッドは、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記タッチセンサよりもユーザ側となる位置に設けられており、上記操作制御部は、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化する、ことが好ましい。

　上記の構成において、上記タッチパッドは、上記遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記タッチセンサよりもユーザ側となる位置に設けられている。そのため、上記遠隔操作装置を操作するユーザが上記タッチセンサへのタッチ操作を行う際に、上記タッチパッドに触れてしまう場合が生じ得るが、上記タッチパッドへのタッチ操作を行う際に上記タッチセンサに触れてしまう場合が生じ得る可能性は低いと考えられる。上記の構成によれば、上記操作制御部は、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作を防止することができる。

　本発明の態様４に係る遠隔操作装置は、上記態様３において、上記操作制御部は、上記タッチセンサへの操作および上記タッチパッドへの操作のうち上記タッチパッドへの操作のみが検出されていない状態の後に、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出され、その後に上記タッチセンサへの操作が検出されなくなった場合に、上記タッチパッドへの操作が検出されなくなるまで、当該タッチパッドへの操作を無効化することが好ましい。

　上記タッチセンサへの操作と上記タッチパッドへの操作とが共に検出された後に、上記タッチパッドへの操作のみが検出された場合、当該タッチパッドへの操作は、ユーザの意図したタッチ操作ではない場合がある。上記の構成によれば、上記タッチセンサへの操作および上記タッチパッドへの操作のうち上記タッチパッドへの操作のみが検出されていない状態の後に、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出され、その後に上記タッチセンサへの操作が検出されなくなった場合に、上記タッチパッドへの操作が検出されなくなるまで、当該タッチパッドへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。また、上記の構成によれば、上記タッチセンサへの操作と上記タッチパッドへの操作とが共に検出される直前に、上記タッチパッドへの操作のみが検出されている場合には、当該タッチパッドへの操作が有効化されたままであるため、ユーザの意図するタッチ操作を無効化する虞を低減させることができるという、さらなる効果を奏する。

　本発明の態様５に係る遠隔操作装置は、上記態様２から４において、上記タッチセンサが延伸する方向に沿って配置された１または複数のキー（ＳＣキー１４－１～１４－４）を備え、上記タッチセンサは、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記１または複数のキーよりもユーザ側となる位置に設けられており、上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作と、上記タッチセンサへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチセンサへの操作を無効化する、ことが好ましい。

　上記の構成において、上記タッチセンサは、上記遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記１または複数のキーよりもユーザ側となる位置に設けられている。そのため、上記遠隔操作装置を操作するユーザが上記１または複数のキーへの操作を行う際に、上記タッチセンサに触れてしまう場合が生じ得るが、上記タッチセンサへのタッチ操作を行う際に上記１または複数のキーに触れてしまう場合が生じ得る可能性は低いと考えられる。上記の構成によれば、上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作と、上記タッチセンサへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチセンサへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。

　本発明の態様６に係る遠隔操作装置は、上記態様５において、上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作が検出されなくなってから所定時間内における上記タッチセンサへの操作を無効化する、ことが好ましい。

　上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作が検出されなくなってから所定時間内における、上記タッチセンサへの操作は、ユーザの意図したタッチ操作ではない場合がある。上記の構成によれば、上記所定時間内における、上記タッチセンサへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。

　本発明の態様７に係る遠隔操作装置（リモコン１０ａ）は、表示部（表示部１６）と、当該表示部に対するタッチ操作を受け付けるタッチパッド（タッチパッド１３）と、を備えた遠隔操作装置であって、１次元的に延伸するスライドバーを上記表示部に表示させる表示制御部（表示制御部１２２）と、上記スライドバーにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を生成する操作制御部（操作制御部１２１）と、を備えている。

　上記の構成によれば、上記態様１に係る遠隔操作装置が備える上記タッチセンサと同様の機能を有する上記スライドバーを上記表示部に表示することができる。したがって、上記の構成によれば、上記の遠隔操作装置と同様の効果を奏する。なお、態様７に係る遠隔操作装置は、上記表示部と、上記タッチパッドとを備えていればよいので、例えば、スマートフォンやタブレットＰＣなどを上記遠隔操作装置として用いることができるという、さらなる効果を奏する。

　本発明の態様８に係る表示装置（テレビ２０）は、１次元的に延伸するタッチセンサ（タッチセンサ１１）を備えた遠隔操作装置（リモコン１０）から提供される制御情報であって、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を取得する操作制御部（操作制御部２２３）と、表示部（表示部２１）に表示していた表示画像（表示画像Ｄ１）を、上記制御情報を参照してスライドさせる表示制御部（表示制御部２２１）と、を備えている。

　上記の構成によれば、上記表示装置は、上記タッチセンサにおける上記位置情報に基づいて、生成された上記制御情報を参照して、上記表示部に表示していた表示画像をスライドさせることができる。したがって、上記の構成によれば、上記遠隔操作装置により操作される装置である上記表示装置への操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現することができる。

　本発明の態様９に係る表示装置は、上記態様８において、上記表示制御部は、上記表示画像のアスペクト比を保つように、上記表示画像を縮小させながらスライドさせる、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記表示画像を縮小させることにより生じたスペースに、別の画像を表示させることができる。また、上記表示画像のアスペクト比を保つように縮小されるので、上記表示画像を視聴するユーザに与える違和感を低減させることができる。

　本発明の態様１０に係る表示装置は、上記態様９において、上記表示制御部は、上記表示画像が縮小されることにより生じたスペースに、上記表示画像に関連した関連情報を表示する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記表示画像が縮小されることにより生じたスペースに、上記表示画像に関連した関連情報を表示させることができるので、上記表示部の表示領域を有効に活用して、上記表示装置を視聴するユーザにより多くの情報を提供することができる。

　本発明の態様１１に係る表示装置は、上記態様８から１０において、上記操作制御部は、上記遠隔操作装置の備えるタッチパッド（タッチパッド１３）へのタッチ操作を示す第１の操作入力情報をさらに取得するように構成されており、上記操作制御部が上記制御情報と上記第１の操作入力情報とを共に取得しているときに、上記表示制御部は、上記制御情報を参照した処理を行い、上記第１の操作入力情報を参照した処理を行わない、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記操作制御部は、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作を防止することができる。

　本発明の態様１２に係る表示装置は、上記態様１１において、上記操作制御部により上記制御情報および上記第１の操作入力情報のうち上記第１の操作入力情報のみが取得されていない状態の後に、上記制御情報と上記第１の操作入力情報とが共に取得され、その後に上記制御情報が取得されなくなった場合に、上記表示制御部は、上記第１の操作入力情報が取得されなくなるまで上記第１の操作入力情報を参照した処理を行わない、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記タッチセンサへの操作および上記タッチパッドへの操作のうち上記タッチパッドへの操作のみが検出されていない状態の後に、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出され、その後に上記タッチセンサへの操作が検出されなくなった場合に、上記タッチパッドへの操作が検出されなくなるまで、当該タッチパッドへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。また、上記の構成によれば、上記タッチセンサへの操作と上記タッチパッドへの操作とが共に検出される直前に、上記タッチパッドへの操作のみが検出されている場合には、当該タッチパッドへの操作が有効化されたままであるため、ユーザの意図するタッチ操作を無効化する虞を低減させることができるという、さらなる効果を奏する。

　本発明の態様１３に係る表示装置は、上記態様８から１２において、上記操作制御部は、上記遠隔操作装置の備える１または複数のキー（ＳＣキー１４－１～１４－４）の何れかへの操作入力を示す第２の操作入力情報をさらに取得するように構成されており、上記操作制御部が上記第２の操作入力情報と上記制御情報とを共に取得しているときに、上記表示制御部は、上記第２の操作入力情報を参照した処理を行い、上記制御情報を参照した処理を行わない、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作と、上記タッチセンサへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチセンサへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。

　本発明の態様１４に係る表示装置は、上記態様１３において、上記操作制御部により上記第２の操作入力情報が取得されなくなってから所定時間内において、上記表示制御部は、上記制御情報を参照した処理を行わない、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記所定時間内における、上記タッチセンサへの操作を無効化するので、上記遠隔操作装置を操作するユーザによる誤動作をさらに抑制することができる。

　本発明の態様１５に係る表示装置は、上記態様８から１４において、上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動方向を特定し、上記表示制御部は、特定された上記移動方向に対応づけられた表示画像（メニュー画像Ｍ１～Ｍ４）を上記移動方向にスライドインさせる、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記表示画像をスライドさせることにより生じたスペースに、上記移動方向に対応づけられた表示画像を表示させることができる。また、上記移動方向に対応づけられた表示画像を、上記移動方向にスライドインさせるように表示することができる。したがって、上記の構成によれば、上記タッチセンサに対するタッチ操作と連動するように、上記移動方向に対応づけられた表示画像が表示されるので、ユーザの操作性を向上させることができる。

　本発明の態様１６に係る表示装置は、上記態様１５において、上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動量を特定し、上記表示制御部は、特定された上記移動量が第１の閾値（閾値ｘ１）を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の一部の表示領域に表示する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記タッチセンサにおけるタッチの移動量が上記第１の閾値を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域の一部に表示させることができる。したがって、上記の構成によれば、上記表示部に表示していた表示画像の視聴を妨げることなく、上記移動方向に対応づけられた表示画像を表示させることができる。

　本発明の態様１７に係る表示装置は、上記態様１６において、上記表示制御部は、特定された上記移動量が、上記第１の閾値よりも大きい第２の閾値（閾値ｘ２）を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記タッチセンサにおけるタッチの移動量が上記第２の閾値を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示させることができる。すなわち、上記移動方向に対応づけられた表示画像を、上記表示部の表示領域の一部に表示させ、その後に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示させることができる。したがって、上記の構成によれば、上記表示部に表示される画像の遷移が２段階に亘って行われるので、上記表示部に表示される画像を遷移させる際に、ユーザに与える違和感を低減させることができる。

　本発明の態様１８に係る表示装置は、上記態様１５から１７において、上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチの移動速度を特定し、上記表示制御部は、特定された上記移動速度が所定の値よりも大きい場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記タッチセンサにおけるタッチの移動速度が上記第２の閾値を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示させることができる。したがって、上記の構成によれば、上記表示部に表示される画像の遷移を迅速に行うことができる。

　本発明の態様１９に係るテレビジョン受像機（テレビ２０）は、上記態様８から１８に係る表示装置を備えている。

　上記の構成によれば、上記の表示装置と同様の効果を奏する。

　本発明の態様２０に係る表示システム（表示システム１）は、遠隔操作装置（リモコン１０）と、表示装置（テレビ２０）とを含む表示システムであって、上記遠隔操作装置は、１次元的に延伸するタッチセンサ（タッチセンサ１１）を備え、上記表示装置は、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示部に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御部（表示制御部２２１）を備えている。

　本発明の態様２１に係る表示システムは、上記態様２０において、上記遠隔操作装置は、タッチ操作を受け付けるタッチパッド（タッチパッド１３）であって、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記タッチセンサよりもユーザ側となる位置に設けられたタッチパッドを備え、当該表示システムは、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化する操作制御部（操作制御部１２１、操作制御部２２３）を備えている、ことが好ましい。

　本発明の態様２２に係る表示システムは、上記態様２０または２１において、上記表示制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動方向を特定し、特定された上記移動方向に対応づけられた表示画像（メニュー画像Ｍ１～Ｍ４）を上記移動方向にスライドインさせる、ことが好ましい。

　本発明の態様２３に係る制御方法は、遠隔操作装置（リモコン１０）と、表示装置（テレビ２０）とを含む表示システム（表示システム１）の制御方法であって、上記遠隔操作装置は、１次元的に延伸するタッチセンサ（タッチセンサ１１）を備え、当該制御方法は、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示装置に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御ステップを含んでいる。

　したがって、上記の方法によれば、上記遠隔操作装置により操作される装置への操作指示を、直感的で簡単な操作によって実現することができる。

　本発明の各態様に係る遠隔操作装置および表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記遠隔操作装置および上記表示装置が備える各部（ソフトウェア要素）として動作させることにより上記遠隔操作装置および上記表示装置をコンピュータにて実現させる上記遠隔操作装置および上記表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　〔付記事項〕
　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　本発明は、遠隔操作装置と表示装置とを含む表示システム、より具体的には、リモコンと、テレビとを含む表示システムに利用することができる。

　　　　　　１、１ａ　表示システム
　　　　１０、１０ａ　　リモコン（遠隔操作装置）
　　　　　　　　１１　　　タッチセンサ
　　　　　　　　１２　　　リモコン制御部
　　　　　　　１２１　　　操作制御部
　　　　　　　１２２　　　表示制御部
　　　　　　　　１３　　　タッチパッド
　１４－１～１４－４　　　ショートカットキー（１または複数のキー）
　　　　　　　　２０　　テレビ（表示装置）
　　　　　　　　２１　　　表示部
　　　　　　　　２２　　　テレビ制御部
　　　　　　　２２１　　　　制御情報取得部
　　　　　　　２２２　　　　操作制御部
　　　　　　　２２３　　　　表示制御部

Claims

　１次元的に延伸するタッチセンサを備えている、
ことを特徴とする遠隔操作装置。
　上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を生成する操作制御部を備えている、
ことを特徴とする請求項１に記載の遠隔操作装置。
　タッチ操作を受け付けるタッチパッドを備え、
　上記タッチパッドは、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記タッチセンサよりもユーザ側となる位置に設けられており、
　上記操作制御部は、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化する、
ことを特徴とする請求項２に記載の遠隔操作装置。
　上記操作制御部は、
　上記タッチセンサへの操作および上記タッチパッドへの操作のうち上記タッチパッドへの操作のみが検出されていない状態の後に、上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出され、その後に上記タッチセンサへの操作が検出されなくなった場合に、
　上記タッチパッドへの操作が検出されなくなるまで、当該タッチパッドへの操作を無効化する、
ことを特徴とする請求項３に記載の遠隔操作装置。
　上記タッチセンサが延伸する方向に沿って配置された１または複数のキーを備え、
　上記タッチセンサは、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記１または複数のキーよりもユーザ側となる位置に設けられており、
　上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作と、上記タッチセンサへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチセンサへの操作を無効化する、
ことを特徴とする請求項２から４の何れか１項に記載の遠隔操作装置。
　上記操作制御部は、上記１または複数のキーの少なくとも何れかへの操作が検出されなくなってから所定時間内における上記タッチセンサへの操作を無効化する、
ことを特徴とする請求項５に記載の遠隔操作装置。
　表示部と、当該表示部に対するタッチ操作を受け付けるタッチパッドと、を備えた遠隔操作装置であって、
　１次元的に延伸するスライドバーを上記表示部に表示させる表示制御部と、
　上記スライドバーにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を生成する操作制御部と、を備えている、
ことを特徴とする遠隔操作装置。
　１次元的に延伸するタッチセンサを備えた遠隔操作装置から提供される制御情報であって、上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を取得する操作制御部と、
　表示部に表示していた表示画像を、上記制御情報を参照してスライドさせる表示制御部と、を備えている、
ことを特徴とする表示装置。
　上記表示制御部は、上記表示画像のアスペクト比を保つように、上記表示画像を縮小させながらスライドさせる、
ことを特徴とする請求項８に記載の表示装置。
　上記表示制御部は、上記表示画像が縮小されることにより生じたスペースに、上記表示画像に関連した関連情報を表示する、
ことを特徴とする請求項９に記載の表示装置。
　上記操作制御部は、上記遠隔操作装置の備えるタッチパッドへのタッチ操作を示す第１の操作入力情報をさらに取得するように構成されており、
　上記操作制御部が上記制御情報と上記第１の操作入力情報とを共に取得しているときに、上記表示制御部は、上記制御情報を参照した処理を行い、上記第１の操作入力情報を参照した処理を行わない、
ことを特徴とする請求項８から１０の何れか１項に記載の表示装置。
　上記操作制御部により上記制御情報および上記第１の操作入力情報のうち上記第１の操作入力情報のみが取得されていない状態の後に、上記制御情報と上記第１の操作入力情報とが共に取得され、その後に上記制御情報が取得されなくなった場合に、上記表示制御部は、上記第１の操作入力情報が取得されなくなるまで上記第１の操作入力情報を参照した処理を行わない、
ことを特徴とする請求項１１に記載の表示装置。
　上記操作制御部は、上記遠隔操作装置の備える１または複数のキーの何れかへの操作入力を示す第２の操作入力情報をさらに取得するように構成されており、
　上記操作制御部が上記第２の操作入力情報と上記制御情報とを共に取得しているときに、上記表示制御部は、上記第２の操作入力情報を参照した処理を行い、上記制御情報を参照した処理を行わない、
ことを特徴とする請求項８から１２の何れか１項に記載の表示装置。
　上記操作制御部により上記第２の操作入力情報が取得されなくなってから所定時間内において、上記表示制御部は、上記制御情報を参照した処理を行わない、
ことを特徴とする請求項１３に記載の表示装置。
　上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動方向を特定し、
　上記表示制御部は、特定された上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記移動方向にスライドインさせる、
ことを特徴とする請求項８から１４の何れか１項に記載の表示装置。
　上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動量を特定し、
　上記表示制御部は、特定された上記移動量が第１の閾値を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の一部の表示領域に表示する、
ことを特徴とする請求項１５に記載の表示装置。
　上記表示制御部は、特定された上記移動量が、上記第１の閾値よりも大きい第２の閾値を越えた場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示する、
ことを特徴とする請求項１６に記載の表示装置。
　上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチの移動速度を特定し、
　上記表示制御部は、特定された上記移動速度が所定の値よりも大きい場合に、上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記表示部の表示領域全体に表示する、
ことを特徴とする請求項１５から１７の何れか１項に記載の表示装置。
　請求項８～１８の何れか１項に記載の表示装置を備えている、ことを特徴とするテレビジョン受像機。
　遠隔操作装置と、表示装置とを含む表示システムであって、
　上記遠隔操作装置は、
　　１次元的に延伸するタッチセンサを備え、
　上記表示装置は、
　　上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示部に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御部を備えている、
ことを特徴とする表示システム。
　上記遠隔操作装置は、
　　タッチ操作を受け付けるタッチパッドであって、当該遠隔操作装置を操作するユーザにとって、上記タッチセンサよりもユーザ側となる位置に設けられたタッチパッドを備え、
　当該表示システムは、
　　上記タッチセンサへの操作と、上記タッチパッドへの操作とが共に検出されているときに、上記タッチパッドへの操作を無効化する操作制御部を備えている、
ことを特徴とする請求項２０に記載の表示システム。
　上記操作制御部は、上記制御情報を参照して上記タッチセンサにおけるタッチ位置の移動方向を特定し、
　上記表示制御部は、特定された上記移動方向に対応づけられた表示画像を上記移動方向にスライドインさせる、
ことを特徴とする請求項２１に記載の表示システム。
　遠隔操作装置と、表示装置とを含む表示システムの制御方法であって、
　上記遠隔操作装置は、
　　１次元的に延伸するタッチセンサを備え、
　当該制御方法は、
　　上記タッチセンサにおけるタッチ位置を示す位置情報、および上記タッチ位置を参照して生成された操作情報の少なくとも何れかを含む制御情報を参照して、表示装置に表示していた表示画像をスライドさせる表示制御ステップを含んでいる、
ことを特徴とする表示システムの制御方法。
　請求項８に記載の表示装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記操作制御部、及び表示制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
　請求項２４に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。