WO2014128825A1 - 表示用データ処理方法、および、表示用データ処理装置 - Google Patents

Abstract

　表示用データ処理装置が行う表示用データ処理方法は、表示順序が設定された複数の表示用データ（Ｐ）のうち、所定の表示用データ（Ｐ）を表示面（１１）に表示させるステップと、表示面（１１）に表示中の表示用データ（Ｐ）の選択操作を検出すると、表示中の表示用データ（Ｐ）を選択表示用データ（ＰＳ）として退避させるステップと、表示用データ送り操作を検出すると、表示用データ送り処理を行うステップと、選択ページＰＳの選択操作を検出すると、選択表示用データ（ＰＳ）の表示順序を表示面（１１）に表示中の表示用データ（Ｐ）の前の順序に変更するステップとを備える。

Description

表示用データ処理方法、および、表示用データ処理装置

　本発明は、表示用データ処理方法、表示用データ処理装置、および、表示用データ処理プログラムに関する。

　従来、電子書籍の利用方法が提案されている（例えば、特許文献１，２参照）。
　特許文献１の構成では、電子書籍端末機は、まず、左右のページをタッチスクリーンに表示させる。そして、使用者が右のページの方のページ変換ボタンをタッチすると、電子書籍端末機は、紙本のページがめくられるように、右のページ１枚が左にめくられるアクションを表示させ、次のページを表示させる。
　特許文献２の構成では、携帯情報機器は、表示部に接触した指の接触圧力および接触面積の少なくとも一方と、指の接触位置とに基づいて、現在表示部に出力されているページの画像情報をその前後いずれかのページの画像情報に更新する。

特開２０１２－９４１４５号公報 特開２０００－１６３１９３号公報

　ところで、バインダで綴じられた紙本では、ユーザは、バインダから所定のページを外して他の場所に入れ替えることができる。
　しかしながら、特許文献１，２に記載のような構成では、所定のページを他の場所に入れ替えることができないという問題がある。

　本発明は、複数の表示用データの表示順序を容易に変更できる表示用データ処理方法、表示用データ処理装置、および、表示用データ処理プログラムを提供することを１つの目的とする。

　請求項１に記載の発明は、表示順序が設定された複数の表示用データのうち、所定の表示用データを表示面に表示させる表示用データ表示ステップと、前記表示面に表示中の表示用データの選択操作を検出すると、前記表示中の表示用データを選択表示用データとして識別するための識別情報を、前記表示面の所定の位置に表示させる識別情報表示ステップと、表示用データ送り操作を検出すると、前記選択表示用データ以外の表示用データを前記表示順序に基づいて前記表示面に表示させる表示用データ送りステップと、前記識別情報の選択操作を検出すると、前記選択表示用データの表示順序を前記表示面に表示中の表示用データの前の順序または次の順序に変更する順序変更ステップとを備えることを特徴とする表示用データ処理方法である。

　請求項６に記載の発明は、表示順序が設定された複数の表示用データのうち、所定の表示用データを表示面に表示させる表示用データ表示制御部と、前記表示面に表示中の表示用データの選択操作を検出すると、前記表示中の表示用データを選択表示用データとして識別するための識別情報を、前記表示面の所定の位置に表示させる識別情報表示制御部と、表示用データ送り操作を検出すると、前記選択表示用データ以外の表示用データを前記表示順序に基づいて前記表示面に表示させる表示用データ送り部と、前記識別情報の選択操作を検出すると、前記選択表示用データの表示順序を前記表示面に表示中の表示用データの前の順序または次の順序に変更する順序変更部とを備えることを特徴とする表示用データ処理装置である。

　請求項１１に記載の発明は、上述の表示用データ処理方法を表示用データ処理装置に実行させることを特徴とする表示用データ処理プログラムである。

本発明の一実施形態に係る表示用データ処理装置の概略構成を示すブロック図。 前記一実施形態における表示用データ処理装置の作用を示すフローチャート。 前記一実施形態における表示用データの選択処理を示す模式図。 前記一実施形態における１つの選択表示用データが退避した状態を示す模式図。 前記一実施形態における複数の選択表示用データが退避した状態を示す模式図。 前記一実施形態における表示用データ送り操作を示す模式図。 前記一実施形態における選択表示用データの選択操作を示す模式図。 前記一実施形態における選択表示用データの挿入後の状態を示す模式図。

　以下、本発明の一実施形態について説明する。
｛表示用データ処理装置の構成｝
　表示用データ処理装置１は、図１に示すように、表示部１０と、指示位置検出部２０と、記憶部３０と、制御部４０とを備える。
　なお、表示用データ処理装置１は、表示面１１（例えば、図３参照）が上方を向くテーブル型のものであってもよいし、壁面などに設置されて表示面１１が水平方向を向く壁掛け型のものであってもよい。あるいは、表示用データ処理装置１は、タッチパネルを備えるいわゆるスマートフォン（Smartphone）や、タブレットＰＣ（Tablet PC）といった、携帯型や設置型の通信端末であってもよい。

　表示部１０としては、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ等の各種ディスプレイを用いることができる。
　指示位置検出部２０は、人間の指やスタイラス等の指示物Ｆが表示面１１に接触または近接したときに、接触位置または近接位置を指示位置として検出し、検出結果を制御部４０に送信する。
　指示位置検出部２０としては、指示物Ｆが表示面１１に近接したことを検出可能な赤外線方式のタッチパネルや、指示物Ｆが表示面１１に接触したことを検出可能な静電容量方式や電磁誘導方式などの各種方式のタッチパネルを用いることができる。なお、指示位置検出部２０は、タッチパネルに限定されず、例えば、表示用データ処理装置１に接続されたマウスやキーボード等の使用者による操作指示を、表示用データ処理装置１に入力可能な各種入力手段でもよい。
　記憶部３０は、表示用データ処理装置１を制御するための各種プログラムやデータを記憶する。また、記憶部３０は、表示用データ処理装置１に電子書籍ＤＢ（例えば、図３参照）を表示させるための処理用データを記憶する。この処理用データは、表示順序（ページ番号）が設定された複数の表示用データＰ（例えば、図３参照）を有している。
　なお、処理用データは、電子書籍ＤＢを表示させるものに限らず、デジタルカメラなどの撮影機器で撮影された複数の表示用データを所定の表示順序で表示させるもの（電子アルバム）であってもよい。また、処理用データは、文書、表、グラフ、プレゼンテーション資料などの複数の表示用データを所定の表示順序で表示させるものであってもよい。さらに、表示用データとしては、ＪＰＥＧ（Joint Photographic Experts Group）形式やＢＭＰ（Bit MaP）形式のピクチャ画像であってもよいし、テキストデータやＨＴＭＬ（HyperText Markup Language）データであってもよい。

　制御部４０は、記憶部３０に記憶されたプログラムおよびデータをＣＰＵ（Central Processing Unit）が処理することにより構成される、表示用データ表示制御部としての書籍表示制御部４１と、識別情報表示制御部としての選択表示用データ退避部４２と、表示用データ送り部４３と、順序変更部４４とを備える。すなわち、記憶部３０には、表示用データ処理装置１に、図２に示す表示用データ処理方法を実行させるための表示用データ処理プログラムが記憶されている。

　書籍表示制御部４１は、所定の電子書籍ＤＢを表示させる旨の検出結果を指示位置検出部２０から受信すると、当該電子書籍ＤＢを表示部１０の表示面１１に表示させる。
　選択表示用データ退避部４２は、表示面１１に表示中の表示用データＰが選択された旨の検出結果を指示位置検出部２０から受信すると、当該表示用データＰを選択表示用データＰＳ（例えば、図４参照）として識別するために退避させる。
　表示用データ送り部４３は、表示用データ送り操作がされた旨の検出結果を指示位置検出部２０から受信すると、表示面１１に表示中の表示用データＰを他の表示用データＰに変更する。
　順序変更部４４は、選択表示用データＰＳが選択された旨の検出結果を指示位置検出部２０から受信すると、選択表示用データＰＳの表示順序を表示面１１に表示中の表示用データＰの前の順序に変更する。

｛表示用データ処理装置の作用｝
　次に、表示用データ処理装置１の作用を説明する。
　表示用データ処理装置１の制御部４０の書籍表示制御部４１は、図２に示すように、電源がオンされて所定の操作がなされたことを検出すると、図３に示すような電子書籍ＤＢを表示面１１に表示させる（ステップＳ１（表示用データ表示ステップ））。このとき、最初に表示される表示用データＰは、電子書籍ＤＢの最初の表示順序の表示用データＰであってもよいし、前回の電子書籍ＤＢの表示終了時に表示していた表示用データＰであってもよいし、あらかじめ設定された表示順序の表示用データＰであってもよい。
　この後、制御部４０の選択表示用データ退避部４２は、指示位置検出部２０での検出結果に基づいて、表示面１１に表示中の表示用データＰの選択操作がされたか否かを判断する（ステップＳ２）。
　例えば、選択表示用データ退避部４２は、図３に示すように、矢印Ｙ１で示す指示物Ｆによる上スワイプ操作を指示位置検出部２０が検出すると、当該表示用データＰ１の選択操作がされたと判断する。ここで、上スワイプ操作は、指示物Ｆを表示面１１における表示用データＰの表示領域に接触または近接させ、そのまま表示用データＰの上方向に移動させることにより行われる。

　ステップＳ２において、選択表示用データ退避部４２は、選択操作がされたと判断した場合、図４に示すように、この選択された表示用データＰ１を選択表示用データＰＳ１として識別するために、電子書籍ＤＢの上方に退避させる（ステップＳ３（識別情報表示ステップ））。この表示用データＰ１の退避によって、表示面１１には、選択表示用データＰＳ１の次の表示順序の表示用データＰ２（以下、選択表示用データＰＳの次の表示順序の表示用データＰを「次順序表示用データＰ」という）全体が表示されるとともに、選択表示用データＰＳ１の上側の一部のみが当該次順序表示用データＰ２の上端からはみ出るように表示される。ここで、選択表示用データＰＳの一部のみを次順序表示用データＰ２からはみ出るように表示させることが、本発明における「識別情報を表示面の所定の位置に表示させる」ことに該当する。
　なお、本発明における「識別情報」としては、選択表示用データＰＳではなく、図４に一点鎖線で示すように、表示用データＰ１を縮小した縮小表示用データＰＭであってもよいし、表示用データＰ１の表示順序であるページ番号を表すページ番号データＰＮであってもよいし、表示用データＰ１の内容をテキストで表す内容データＰＴであってもよい。

　また、選択表示用データ退避部４２は、選択表示用データＰＳがすでに表示されている状態において、さらにステップＳ３の処理を行う場合、新たに選択された選択表示用データＰＳを表示中の選択表示用データＰＳと異なる位置に表示させる。例えば、選択表示用データ退避部４２は、図４に示すように表示用データＰ１が選択表示用データＰＳ１として表示されている状態において、次順序表示用データＰ２の選択操作がされると、次順序表示用データＰ２を選択表示用データＰＳ２として識別するために、選択表示用データＰＳ１の上方に退避させる。この次順序表示用データＰ２の退避によって、表示面１１には、選択表示用データＰＳ２の次の表示順序の表示用データＰ３全体が表示されるとともに、選択表示用データＰＳ２の上側の一部のみが選択表示用データＰＳ１の上端および右端からはみ出るように表示される。
　なお、選択表示用データＰＳ２を図５に一点鎖線で示すように、選択表示用データＰＳ１の上端のみからはみ出すように表示させてもよい。また、選択表示用データＰＳの代わりに、縮小表示用データＰＭ、ページ番号データＰＮ、内容データＰＴを表示させる場合には、各データＰＭ，ＰＮ，ＰＴを互いの一部を重ねて、あるいは、互いに重ねることなく並べて表示させてもよい。

　選択表示用データ退避部４２がステップＳ２において選択操作がされていないと判断した場合、または、選択表示用データ退避部４２がステップＳ３の処理をした場合、制御部４０の表示用データ送り部４３は、指示位置検出部２０での検出結果に基づいて、表示用データ送り操作がされたか否かを判断する（ステップＳ４）。
　例えば、表示用データ送り部４３は、図６に示すように、矢印Ｙ２で示す指示物Ｆによる左スワイプ操作や、矢印Ｙ３で示す右スワイプ操作を指示位置検出部２０が検出すると、表示用データ送り操作がされたと判断する。ここで、左スワイプ操作（右スワイプ操作）は、指示物Ｆを表示面１１における表示用データＰの表示領域の右側（左側）に接触または近接させ、そのまま左方向（右方向）に移動させることにより行われる。

　ステップＳ４において、表示用データ送り部４３は、表示用データ送り操作がされたと判断した場合、表示用データ送り処理を実施する（ステップＳ５（表示用データ送りステップ））。例えば、表示用データ送り部４３は、左スワイプ操作を検出した場合、表示中の表示用データＰの次の表示順序の表示用データＰを表示させ、右スワイプ操作を検出した場合、表示中の表示用データＰの前の表示順序の表示用データＰを表示させる。なお、左スワイプ操作により次に表示させる表示用データＰが選択表示用データＰＳとして退避している場合、表示用データ送り部４３は、この表示用データＰの次の表示順序の表示用データＰを表示させる。同様に、右スワイプ操作により次に表示させる表示用データＰが選択表示用データＰＳとして退避している場合、表示用データ送り部４３は、この表示用データＰの前の表示順序の表示用データＰを表示させる。
　すなわち、ステップＳ５の表示用データ送り処理が、本発明における「表示用データ送り操作を検出すると、選択表示用データ以外の表示用データを表示順序に基づいて表示面に表示させる処理」に該当する。

　表示用データ送り部４３がステップＳ４において表示用データ送り操作がされていないと判断した場合、または、表示用データ送り部４３がステップＳ５の処理をした場合、制御部４０の順序変更部４４は、指示位置検出部２０での検出結果に基づいて、識別情報として表示されている選択表示用データＰＳの選択操作がされたか否かを判断する（ステップＳ６）。
　例えば、順序変更部４４は、図７に示すように、矢印Ｙ４で示す指示物Ｆによるタップ操作を指示位置検出部２０が検出すると、選択表示用データＰＳの選択操作がされたと判断する。ここで、タップ操作は、指示物Ｆを表示面１１における選択表示用データＰＳの表示領域に、所定時間内に１回だけ接触または近接させることにより行われる。なお、タップ操作は、指示物Ｆを所定時間内に複数回だけ接触または近接させることにより行われてもよい。また、タップ操作だけでなく、下スワイプ操作により行われてもよい。

　ステップＳ６において、順序変更部４４は、選択表示用データＰＳの選択操作がされたと判断した場合、選択表示用データＰＳの表示順序を表示中の表示用データＰの前の順序に変更する（ステップＳ７（順序変更ステップ））。
　例えば、図７に示すように、表示用データＰ３の上端から選択表示用データＰＳの一部がはみ出ている状態において、選択表示用データＰＳの挿入処理が行われると、図８に示すように、表示用データＰ３の代わりに選択表示用データＰＳである表示用データＰ１全体が表示される。なお、順序変更部４４は、選択表示用データＰＳの表示順序を表示中の表示用データＰの後ろの順序に変更してもよい。

　順序変更部４４は、ステップＳ６において選択表示用データＰＳの選択操作がされていないと判断した場合、または、ステップＳ７の処理をした場合、指示位置検出部２０が電子書籍ＤＢの表示終了操作を検出したか否かを判断する（ステップＳ８）。ステップＳ８において、順序変更部４４が電子書籍ＤＢの表示終了操作を検出していないと判断した場合、制御部４０は、ステップＳ２の処理を行う。一方、ステップＳ８において、順序変更部４４は、電子書籍ＤＢの表示終了操作を検出したと判断した場合、表示用データＰの表示順序の変更を保存して、あるいは、保存しないで電子書籍ＤＢの表示を終了する。
　なお、表示用データＰにページ番号が付与されている場合には、表示順序変更後にページ番号を連続するように付与し直してもよいし、付与し直さなくてもよい。例えば、第２ページと第３ページとの間に第１ページの表示用データＰを挿入した（第１ページの表示用データＰの表示順序を第３ページの表示用データＰの前の順序に変更した）場合、第２，第３，第１ページの表示用データＰのページ番号を、第１，第２，第３ページに付与し直してもよいし、第２，第３，第１ページのままであってもよい。

｛実施形態の作用効果｝
　上述したような実施形態では、以下のような作用効果を奏することができる。
　表示用データ処理装置１は、表示面１１に表示中の表示用データＰの選択操作を検出すると、当該表示用データＰを選択表示用データＰＳとして識別するために退避させる。また、表示用データ処理装置１は、表示用データ送り操作を検出すると、表示用データ送り処理を行う。そして、表示用データ処理装置１は、選択表示用データＰＳの選択操作を検出すると、選択表示用データＰＳの表示順序を表示中の表示用データＰの前の順序に変更する。
　このため、ユーザは、表示順序を変更したい表示用データＰを選択して選択表示用データＰＳとして退避させ、表示用データＰを挿入したい位置まで表示用データ送り処理を行った後に、選択表示用データＰＳを選択するだけの簡単な方法で、選択表示用データＰＳの表示順序を表示中の表示用データＰの前の順序に変更できる。

　選択表示用データ退避部４２は、選択表示用データＰＳを次順序表示用データＰと識別するために、当該選択表示用データＰＳの一部を表示させる。
　ここで、次順序表示用データＰと同じ大きさで選択表示用データＰＳの全部を表示させる場合、ユーザは、次順序表示用データＰと選択表示用データＰＳとを直感的に識別できないおそれがある。
　これに対して、上記実施形態では、選択表示用データＰＳの一部のみを表示させるため、ユーザは、次順序表示用データＰと選択表示用データＰＳとを直感的に識別でき、表示用データ送り操作をスムーズに行うことができる。

　選択表示用データ退避部４２は、複数の選択表示用データＰＳが選択された場合、これら複数の選択表示用データＰＳを異なる位置に表示させる。
　このため、ユーザは、複数の選択表示用データＰＳについて表示順序を容易に変更することができる。

　表示用データ送り部４３は左スワイプ操作または右スワイプ操作を検出した場合、表示用データ送り処理を行い、選択表示用データ退避部４２は上スワイプ操作を検出した場合、選択表示用データＰＳの退避処理を行う。
　このため、ユーザは、電子書籍ＤＢにおける一般的な表示用データ送り操作（ページめくり操作）である左右のスワイプ操作と直交する上方向に指示物Ｆを動かすだけで、選択表示用データＰＳの選択操作を行うことができる。

　順序変更部４４は、タップ操作または下スワイプ操作を選択表示用データＰＳの選択操作として検出する。
　このため、ユーザは、一般的なタッチパネルを用いた端末におけるアイコンや処理の選択操作と同様の操作によって、違和感なく選択表示用データＰＳを選択することができる。

｛変形例｝
　なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
　例えば、選択表示用データ退避部４２は、選択表示用データＰＳの全体を縮小せずに、次順序表示用データＰと重ならない位置に表示させてもよい。このような場合、選択表示用データ退避部４２は、選択表示用データＰＳの表示領域と次順序表示用データＰの表示領域とを区別するための線や背景を表示面１１に表示させることや、選択表示用データＰＳを点滅表示させるともに次順序表示用データＰを点滅表示させないことや、選択表示用データＰＳ自体の色や明るさを元の表示用データＰと異なるように変更することによって、選択表示用データＰＳが選択されている表示用データＰであることを識別できるようにしてもよい。なお、この場合、選択表示用データＰＳと次順序表示用データＰとを区別するための線や背景の表示、選択表示用データＰＳの点滅表示、選択表示用データＰＳ自体の色や明るさの変更表示が、本発明における「識別情報を表示させる」ことに該当する。

　選択表示用データ退避部４２は、下スワイプ操作を検出した場合に、選択表示用データＰＳの退避処理を行ってもよい。この場合、選択表示用データ退避部４２は、選択表示用データＰＳの下側の一部のみを次順序表示用データＰの下端からはみ出るように表示させてもよい。
　また、表示用データ送り部４３が上下のスワイプ操作を検出した場合に表示用データ送り処理を行い、選択表示用データ退避部４２が左または右のスワイプ操作を検出した場合に選択表示用データＰＳの退避処理を行ってもよい。すなわち、選択表示用データ退避部４２は、表示用データ送り部４３と異なる方向へのスワイプ操作を検出した場合に選択表示用データＰＳの退避処理を行えばよく、選択表示用データ退避部４２および表示用データ送り部４３における各処理を検出するためのスワイプの方向は、上下左右方向に限られず斜め方向であってもよい。また、スワイプ操作の軌跡は、直線や曲線であってもよいし、屈曲していてもよい。

　さらに、順序変更部４４は、上下左右方向あるいは斜め方向へのスワイプ操作を選択表示用データＰＳの選択操作として検出してもよい。なお、この場合、スワイプの方向は、選択表示用データＰＳの退避処理および表示用データ送り処理とは異なる方向であることが必要である。
　また、選択表示用データ退避部４２が検出する表示中の表示用データＰの選択操作、表示用データ送り部４３が検出する表示用データ送り操作、順序変更部４４が検出する選択表示用データＰＳの選択操作のうち、少なくとも１つの操作は、表示面１１に表示させた操作ボタンを、指示物Ｆやカーソルによって選択操作するものであってもよい。

　さらに、本発明の表示用データ処理装置としては、家電機器、業務用インフォメーション、車内インフォメーションの表示部に表示用データを表示させるものであってもよい。
　また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは１つのＩＣなどの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。

　その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。

　　１…表示用データ処理装置
　１１…表示面
　２０…指示位置検出部
　４１…書籍表示制御部（表示用データ表示制御部）
　４２…選択表示用データ退避部（識別情報表示制御部）
　４３…表示用データ送り部
　４４…順序変更部
　　Ｆ…指示物
　　Ｐ，Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３…表示用データ
　ＰＭ…縮小表示用データ（識別情報）
　ＰＮ…ページ番号データ（識別情報）
　ＰＴ…内容データ（識別情報）
　ＰＳ，ＰＳ１，ＰＳ２…選択表示用データ（識別情報）

Claims (11)

1. 　表示順序が設定された複数の表示用データのうち、所定の表示用データを表示面に表示させる表示用データ表示ステップと、
   　前記表示面に表示中の表示用データの選択操作を検出すると、前記表示中の表示用データを選択表示用データとして識別するための識別情報を、前記表示面の所定の位置に表示させる識別情報表示ステップと、
   　表示用データ送り操作を検出すると、前記選択表示用データ以外の表示用データを前記表示順序に基づいて前記表示面に表示させる表示用データ送りステップと、
   　前記識別情報の選択操作を検出すると、前記選択表示用データの表示順序を前記表示面に表示中の表示用データの前の順序または次の順序に変更する順序変更ステップとを備えることを特徴とする表示用データ処理方法。
2. 　請求項１に記載の表示用データ処理方法であって、
   　前記識別情報表示ステップにおける前記識別情報の表示は、前記選択表示用データの一部を表示させることにより行われることを特徴とする表示用データ処理方法。
3. 　請求項１または請求項２に記載の表示用データ処理方法であって、
   　前記識別情報表示ステップにおける前記識別情報の表示は、複数の表示用データについて選択操作を検出した場合、当該複数の表示用データのそれぞれの識別情報を互いに異なる位置に表示させることにより行われることを特徴とする表示用データ処理方法。
4. 　請求項１から請求項３のいずれかに記載の表示用データ処理方法であって、
   　前記表示用データ送りステップにおける前記表示用データ送り操作の検出は、前記表示面における前記表示用データの表示領域に接触または近接した指示物が、接触または近接したまま前記表示用データの上下方向および左右方向のうち一方の方向に移動したことを検出することにより行われ、
   　前記識別情報表示ステップにおける前記表示用データの選択操作の検出は、前記表示用データの表示領域に接触または近接した指示物が、接触または近接したまま前記表示用データの上下方向および左右方向のうち他方の方向に移動したことを検出することにより行われることを特徴とする表示用データ処理方法。
5. 　請求項１から請求項４のいずれかに記載の表示用データ処理方法であって、
   　前記順序変更ステップにおける前記識別情報の選択操作の検出は、指示物が所定時間内に１回だけまたは複数回だけ前記表示面における前記識別情報の表示領域に接触または近接したことを検出することにより行われることを特徴とする表示用データ処理方法。
6. 　表示順序が設定された複数の表示用データのうち、所定の表示用データを表示面に表示させる表示用データ表示制御部と、
   　前記表示面に表示中の表示用データの選択操作を検出すると、前記表示中の表示用データを選択表示用データとして識別するための識別情報を、前記表示面の所定の位置に表示させる識別情報表示制御部と、
   　表示用データ送り操作を検出すると、前記選択表示用データ以外の表示用データを前記表示順序に基づいて前記表示面に表示させる表示用データ送り部と、
   　前記識別情報の選択操作を検出すると、前記選択表示用データの表示順序を前記表示面に表示中の表示用データの前の順序または次の順序に変更する順序変更部とを備えることを特徴とする表示用データ処理装置。
7. 　請求項６に記載の表示用データ処理装置であって、
   　前記識別情報表示制御部は、前記識別情報の表示処理として、前記選択表示用データの一部の表示処理を行うことを特徴とする表示用データ処理装置。
8. 　請求項６または請求項７に記載の表示用データ処理装置であって、
   　前記識別情報表示制御部は、複数の表示用データについて選択操作を検出した場合、当該複数の表示用データのそれぞれの識別情報を互いに異なる位置に表示させることを特徴とする表示用データ処理装置。
9. 　請求項６から請求項８のいずれかに記載の表示用データ処理装置であって、
   　前記表示面における前記表示用データの表示領域に指示物が接触または近接したことを検出する指示位置検出部を備え、
   　前記表示用データ送り部は、前記表示面における前記表示用データの表示領域に接触または近接した指示物が、接触または近接したまま前記表示用データの上下方向および左右方向のうち一方の方向に移動したことを前記指示位置検出部が検出すると、前記表示用データ送り操作がされたと判断し、
   　前記識別情報表示制御部は、前記表示用データの表示領域に接触または近接した指示物が、接触または近接したまま前記表示用データの上下方向および左右方向のうち他方の方向に移動したことを前記指示位置検出部が検出すると、前記表示用データの選択操作がされたと判断することを特徴とする表示用データ処理装置。
10. 　請求項６から請求項９のいずれかに記載の表示用データ処理装置であって、
    　前記表示面における前記表示用データの表示領域に指示物が接触または近接したことを検出する指示位置検出部を備え、
    　前記順序変更部は、前記指示物が所定時間内に１回だけまたは複数回だけ前記表示面における前記識別情報の表示領域に接触または近接したことを前記指示位置検出部が検出すると、前記識別情報の選択操作がされたと判断することを特徴とする表示用データ処理装置。
11. 　請求項１から請求項５のいずれかに記載の表示用データ処理方法を表示用データ処理装置に実行させることを特徴とする表示用データ処理プログラム。

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