WO2012008466A1 - ストリームドットを用いた情報入出力方法、情報入出力装置、音声情報記録装置 - Google Patents

ストリームドットを用いた情報入出力方法、情報入出力装置、音声情報記録装置 Download PDF

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Abstract

線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、XY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンが形成された媒体を,光学読取り手段で画像データとして読み取り、該画像データのドットパターンを解析して該XY座標値および/またはコード値に変換し、該XY座標値および/またはコード値に対応したマルチメディア情報を記憶手段から読み出して出力する方法。

Description

ストリームドットを用いた情報入出力方法、情報入出力装置、音声情報記録装置
 (A)
 本発明は、印刷物に形成したストリームドットパターン情報を光学的に読み取り該ドットパターンに対応した種々の情報を再生する技術に関する。
 (B)
 また本発明は、印刷物等に形成したストリームドットパターン情報を光学的に読み取ることにより、音声情報を出力させるストリームドットパターンを用いた情報入出力方法に関するものである。
 (A)
 従来より、光センサを用いて絵本やゲームカードに印刷されたバーコードを読み取り、特定の音声を発音させる音声発生玩具が提案されている。これらの音声発生玩具では、読み込んだバーコードに対応した音声情報をメモリから読み出すことで多種の音声情報を再生できるようにしていた。
 しかし、このようなバーコードを用いた技術は、紙面上にバーコード印刷用の専用領域を確保しなければならず、かつバーコードは情報処理システムが読み取るためのものであり、絵本や書籍の読者にとっては目視でそのコード内容を把握しかねるものであったため、限られた紙面上にバーコードが印刷されていることは読者にとっては煩わしく絵本等書籍の製品価値を下げかねないものとなっていた。
 さらに、上記のようにバーコード技術は、紙面上に印刷された文字、図形、記号に重ねて印刷することができないために、これらの文字、図形、記号等に対して音声再生を行いたい場合に文字等の近傍にバーコードを印刷するしかなく、読者にとって直感的に文字等に別の音声情報等が付加されていることを伝えにくい特性を有していた。
 この点について、特開平10-261059号公報(特許文献1)に開示されている「ドットコード」技術では、ドットパターンで印刷されたコード情報を読み取って情報を再生させる方法が提案されている。
 (B)
 また従来より、印刷物等に印刷されたバーコードを読み取り、このバーコードに対応する音声等の情報をメモリから読み出して出力させる情報出力方法が提案されている。たとえば、あらかじめ記憶手段に与えられたキー情報に一致する情報を記憶させておき、バーコードリーダで読み込まれたキーから検索して情報等を出力する方法が提案されている。また、多彩な音声情報を出力できるように、微細なドットを所定の法則で並べたドットパターンを生成し、印刷物等に印刷したドットパターンをカメラにより画像データとして取り込み、デジタル化して音声情報を出力させる技術も提案されている。
特開平10-261059号公報
 (A)
 係る先行技術では、ブロック領域内のドットパターンの配置の仕方によってデータを定義するとともに、データドットパターンではあり得ないドットパターンでマーカを定義することにより、これを同期信号として機能させている。したがって、この技術では、ドットを所定の法則で紙面の二次元方向に印刷したドットパターンをペン型のスキャナで読み取り、このスキャナの走査速度と走査方向を情報処理装置で解析して予め対応付けられた音声等の情報を再生させる方法となっている。
 しかし、係るドットコード技術では、動的にスキャナを走査させることを前提としているために、紙面に印刷された文字に沿って音声情報を再生することは可能であるものの、紙面上にキャラクタ等が自由に印刷配置された絵本等で静的に読取装置を当接させるだけで情報を再生させたいような用途には不向きであった。すなわち、このドットコード技術では意味のあるコード情報を取得するためにはXY座標上で一定の距離以上のスキャニングを実行する必要があるため、紙面上に印刷された極小領域にドットコードを対応付けて印刷することはできなかった。
 本発明は、極小領域であってもコード情報やXY座標情報が定義可能なドットパターンを提案し、係るドットパターンに基づいた情報入出力方法および情報入出力装置を提案するものである。
 (B)
 しかし、上記従来のバーコードにより音声等を出力させる方法は、印刷物等に印刷されたバーコードが目障りであるという問題を有していた。また、バーコードが大きく、紙面の一部を占有するため、このようにバーコードが大きいと、一部分の文章やセンテンスまたは、写真、絵、グラフィックの画像の中に登場する意味を有するキャラクタや対象物毎に分り易く数多くのバーコードを割り当てることはレイアウト上不可能であるという問題を有していた。
 さらには、バーコードに割り当てられた音声は固定的なものであり、同一のバーコードを読み取った場合には常に同一の音声情報しか出力できなかった。
 本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ドットパターンと音声情報との関係(リンク)をユーザが任意に設定・解除できる仕組みを提案することで、任意のドットパターンに関連付けた音声情報の記録を可能にし、かつ、音声情報とドットパターンとの関係(リンク)の設定・解除を可能にすることで、両者の関係に柔軟性を持たせて、ドットパターン毎に異なる音声情報を関係付けたり、複数の異なるドットパターンで同一の音声情報を再生させることが可能な音声情報記録方式を提供することを技術的課題とする。
 (A)
 (1)本発明に係る情報入出力方法は、種々のマルチメディア情報を出力させるために、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンが形成された印刷物等の媒体を光学読取り手段で画像データとして読み取り、該画像データのドットパターンを解析して該XY座標値および/またはコード値に変換し、該XY座標値および/またはコード値に対応したマルチメディア情報を記憶手段から読み出して出力することを特徴とする。
 ここで、マルチメディア情報とは、音声、画像、動画情報、さらには文字、記号等の可視、可聴、可読な情報のいずれであってもよい。さらには他のパーソナルコンピュータ、テレビ受像システムやラジオ放送端末から動画・音声情報、文字情報等を再生させるためのデジタルデータであってもよい。
 ここで、基準点の間隔が一定のストリームドットパターンが複数並べて形成されることにより、XY座標値が印刷物等の媒体に隙間なく定義される。さらに、文字や五線譜、地図、図形などが印刷媒体に印刷され、その線分上をスキャナーペンでなぞるかまたはタッチして操作する場合、その線分に沿ってのみストリームドットパターンを形成することにより、合理的にドットパターンを配置できる。また、XY座標が定義されたドットパターンを2次元コードとして形成される際(インデックスとして使用)の矩形領域の形状に制約されることなく、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状での一定情報のまとまりの繰り返しによるドットパターンを形成することが可能となる。
 なお、ドットパターン(103)には、記憶手段に登録された音声データに対応するコード情報を定義しておいてもよいし、XY座標値を定義しておいてもよい。また、コード情報とXY座標値とを混在させておいてもよい。ドットパターン(103)のヘッダには当該ドットパターンがコード情報なのかXY座標なのかを定義するフラグを登録しておくことができる。
 媒体としては絵本や写真とすることができ、この絵本等の絵柄(102b)に対応した音声情報を認識させるためのドットパターン(103)を絵柄(102b)に重畳して印刷しておいてもよい。
 (2)また、前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けてもよい。
 これによれば、新たな基準点を設けることにより、ストリームドットパターンの向きと一定情報のまとまりを、情報ドットを使用せず簡易に定義することができ、これにより、余計な情報の低減を押さえられる。さらに、新たな基準点の配置により情報ドットの始点となる仮想基準点の位置を正確に示すことができる。
 (3)また、前記光学読取り手段には、赤外線または紫外線を照射する照射手段を備え、赤外線または紫外線を吸収するインクで印刷された前記ドットパターンのみを読み取ってもよい。
 (4)また、前記媒体は、印刷物または写真であり、媒体上に配置された文字や絵柄に応じた音声情報を出力させるために、前記ドットパターンが重畳して形成されているか、または、該前記印刷物または写真の絵柄に応じて複数の領域に分けて重畳して形成されていてもよい。
 (5)また、前記ドットパターンは、前記印刷物に貼付可能なシール材、カードまたは固形物の表面に形成されていてもよい。
 このように、ドットパターンはシール材に印刷してもよい。
 また、ドットパターン(103)を透明フィルムに形成してもよい。その場合、当該透明フィルムは紙面に重ねて配置してもよいし、当該透明フィルムをタッチパネルとして、電子機器等の固形物の表示手段上に貼付してもよい。この場合、表示手段に指示情報を表示させてユーザに対して読み取り手段の操作を促してもよい。
 また、前記タッチパネルと前記紙面等の媒体または表示手段の画面との間に、赤外線遮断フィルターを配置してもよい。
 なお、タッチパネルは前記の表示手段に貼付する場合の他、絵本等の書籍、図面等に貼付してもよい。
 (6)本発明に係る情報入出力装置は、種々のマルチメディア情報を出力させるために、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンを形成した印刷物等の媒体に対して、該媒体のドットパターンを画像データとして読み取る光学読取り手段と、該画像データのドットパターンをXY座標値および/またはコード値に変換する解析手段と、該XY座標値および/またはコード値に対応したマルチメディア情報を記憶する記憶手段と、該マルチメディア情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
 (7)また、前記媒体はマウスパッドまたはタブレットであり、前記光学読取り手段または、光学読取り手段および解析手段は、マウスまたはペンケースに収容されていてもよい。
 (8)また、前記情報入出力装置は、ペン状ケースに収容されていてもよい。
 (9)また、前記情報入出力装置は、入力部としてのマイクを有し録音した音声を前記記憶手段に記憶し、任意のドットパターンに定義されたXY座標値および/またはコード値に対応させるリンクテーブルを所定の方法で生成し、前記光学読取り手段で該ドットパターンを読み取り、前記解析手段で該XY座標値および/またはコード値に変換し、該リンクテーブルを参照して該XY座標値および/またはコード値に対応した該音声を出力してもよい。
 これによれば、ドットパターン毎に音声情報を関連付けておき、光学読取手段で前記ドットパターンを読み取った際に、当該ドットパターンに関係付けられた音声情報を出力することができる。これにより、絵本やカード等の表面にドットパターンを印刷しておき、絵本の図柄や物語に対応した音声情報を再生したり、カードに記載されたキャラクタに対応した音声情報を再生したりすることができる。また関係付け指示手段によって、新たなドットパターンに音声情報を新たに関係付けたり、解除したり変更することができる。
 (10)前記リンクテーブルは、前記音声を録音中または録音終了後、所定の時間内に前記光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、または、前記光学読取り手段に備えられたリンクボタンを押しながら該光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、または、前記媒体にリンク指示のためにリンクアイコンと重畳して設けられた前記ドットパターンを前記光学読取り手段で読み取り、その直後に該光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、して解析手段で変換されたXY座標値および/またはコード値に録音された音声を対応させて生成してもよい。
 これによれば、簡易な方法で、新たなドットパターンに音声情報を新たに関係付けることができる。
 (11)また、前記情報入出力装置は、PC、PDA、携帯電話、電子玩具であってもよい。
 (12)また、前記電子玩具はフィギアであって、前記光学読取り手段を下向きに該フィギアの底部に備えて、前記媒体面に設けられたドットパターンを読み取ってもよい。
 これによれば、媒体に設けられたドットパターンをフィギアが読み取る機構を利用して、ボードゲームや自走式おもちゃ等、様々な遊びを提供することができる。
 (13)また、前記光学読取り手段には、前記ドットパターンを読み取った画像を前記解析手段に送信するか、または、該光学読取り手段で前記ドットパターンを画像として読み取り、前記解析手段で変換されたXY座標値および/またはコード値を、前記記憶手段に送信する送信手段を備えてもよい。
 これによれば、利用者の目的に合わせて、光学読取手段はドットパターンを読み取るだけの構造にしたり、ドットパターンをXY座標値および/またはコード値に変換できる構造にしたりすることができる。
 (B)
 (1)本発明に係る音声情報記録装置は、音声情報を入力する音声情報入力手段と、入力された音声情報を記憶する記憶手段と、あらかじめ印刷された、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンを読み取る光学読取手段と、光学読取手段で読み取られたドットパターンをコード情報・座標情報に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換されたコード情報・座標情報を前記音声情報と関係付ける関係付け指示手段と、関係付け指示手段によって関係付けられたコード情報・座標情報と前記音声情報との関係付けを登録するリンクテーブルと、前記光学読取手段で再度ドットパターンを読み取った後に、前記リンクテーブルで関係付けられた前記音声情報を前記記憶手段から読み出して出力する音声情報再生手段とからなる音声情報記録装置である。
 この音声情報記録装置によれば、ドットパターン毎に音声情報を関連付けておき、光学読取手段で前記ドットパターンを読み取った際に、当該ドットパターンに関係付けられた音声情報を音声情報再生手段から出力することができる。これにより、絵本やカード等の表面にドットパターンを印刷しておき、絵本の図柄や物語に対応した音声情報を再生したり、カードに記載されたキャラクタに対応した音声情報を再生することができる。また関係付け指示手段によって、新たなドットパターンに音声情報を新たに関係付けたり、解除したり変更することができる。
 なお、ドットパターンは、前記の絵本やカードの他に、名刺、手帳、シール等いかなる媒体に設けられたものでもよい。
 また、ドットパターンは記憶手段に記憶された音声情報に対応するコード情報であってもよいし、座標情報であってもよい。コード情報である場合には、コード情報に対応したアドレスに記録された音声情報を再生することができ、座標情報の場合には、光学読取手段が読み取った位置(座標情報)に対応した音声情報を再生することができる。
 また、基準点の間隔が一定のストリームドットパターンが複数並べて形成されることにより、XY座標値が媒体に隙間なく定義され軌跡情報を生成することができる。さらに、文字や五線譜、地図、図形などが媒体に印刷され、その線分上をスキャナーペンでなぞるかまたはタッチして操作する場合、その線分に沿ってのみストリームドットパターンを形成することにより、合理的にドットパターンを配置できる。また、XY座標が定義されたドットパターンを2次元コードとして形成される際(インデックスとして使用)の矩形領域の形状に制約されることなく、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状での一定情報のまとまりの繰り返しによるドットパターンを形成することが可能となる。
 (2)また、前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けてもよい。
 これによれば、新たな基準点を設けることにより、ストリームドットパターンの向きと一定情報のまとまりを、情報ドットを使用せず簡易に定義することができ、余計な情報の低減を押さえられる。さらに、新たな基準点の配置により情報ドットの始点となる仮想基準点の位置を正確に示すことができる。
 (3)また、前記リンクテーブルは、1つの音声情報に対して、複数のコード情報・座標情報を関係付けることを特徴としてもよい。
 このように1つの音声情報を複数のドットパターンに関係付けることにより、ドットパターンが異なる複数のカードを光学読取手段で読み取った場合にも同一の音声情報を再生させることができる。
 (4)また、本発明の請求項3は、前記音声情報を記憶する記憶手段は、カード記憶媒体であってもよい。
 当該音声情報記録装置に着脱自在なカード記憶媒体を装着することにより、カード記憶媒体毎に異なる音声情報を再生することができる。また、このカード記憶媒体毎に照合テーブルと照合コードを設けておくことにより、音声情報の再生条件をカード記憶媒体毎に変更することができる。具体的には企業毎、ゲーム毎に異なる照合コードを設定しておき、ドットパターンに登録された当該照合コードが正しいか否かで音声情報の再生の許可・不許可を判定するような仕様とすることもできる。
 (5)また、少なくとも、前記音声情報の入力開始と、音声情報の入力終了と、音声情報の再生と、再生の停止とを指示するために、前記光学読取手段で読取可能なドットパターンが印刷された印刷媒体を有してもよい。
 音声情報の入力開始等の指示入力をドットパターンの読み取りで行うことによって、ハードウエアスイッチでこれらを行う場合に較べて視覚的かつ直感的に音声情報記録装置を操作することが可能となる。
 (6)また、前記コード情報・座標情報と前記音声情報との関係付け、または関係付けの解除を指示する前記関係付け指示手段として、前記光学読取手段で読取可能なドットパターンが印刷された印刷媒体を装置本体とは別体に有してもよい。
 ドットパターンと音声情報との関係付けおよび解除指示もドットパターンの読み取りで行うことによって、さらには視覚的かつ直感的に音声情報記録装置を操作することが可能となる。
 このようなドットパターンが印刷された印刷媒体(所謂ペーパーコントローラ)を用いて音声情報記録装置を構成することによって、印刷部分を目視することによって音声情報記録装置の可視的なオペレーションが可能となる。
 (7)また、前記ドットパターンは前記媒体面と前記光学読取手段との位置関係によって向きを有するドットパターンであって、前記光学読取手段で撮影したドットパターンが画素群として格納される画像記憶領域において、そこに格納された画素群に基づくXY座標のX正方向またはY正方向と、ドットパターンの向きとが成す角度とを計算する手段を備え、前記コード情報・座標情報に加えて角度情報毎に異なる前記音声情報を記憶・再生可能にする手段を有してもよい。
 ドットパターンは媒体面と前記光学読取手段との位置関係によって向きを有するため、これに着目して向き毎に異なる音声情報を出力させるようにしたものである。
本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(1)である。 本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(2)である。 本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(3)である。 本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(4)である。 本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(5)である。 本発明で用いるストリームドットパターンについて説明する図(6)である。 絵本と情報再生方法の状態を説明する機能ブロック図である。 絵本の絵柄と物語の文章を印刷した一例を示す正面図である。 絵本の絵柄と物語の文章を印刷した他の一例を示す正面図である。 絵本の絵柄と物語の文章を印刷したさらに他の一例を示す正面図である。 ドットパターンを形成した印刷面をタブレットとして利用する他の実施形態を示す断面図である。 XY座標情報からなるドットパターンを示す説明図である。 XY座標情報からなるドットパターンを認識し、その処理方法についての説明図である。 XY座標情報からなるドットパターンを認識し、それを処理する他の方法についての説明図である。 コード番号情報からなるドットパターンを示す説明図である。 コード番号情報からなるドットパターンを認識し、その処理方法についての説明図である。 印刷物に赤外線を照射することにより、ノンカーボンのカラーインクで印刷した文字または図等の情報伝達部から、カーボンインクで印刷したドットパターンの画像データのみをカメラで取り込む状態を説明する説明図である。 カメラ入力による情報入出力方法を用いた携帯情報入出力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。 カメラ入力による情報入出力方法を用いた携帯情報入出力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。 コンパクトなケース本体に収納した携帯情報入出力装置を示す斜視図である。 カメラユニットと出力部分とを別体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。 カメラユニットと出力部分とを別体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。 カメラユニット部分と出力側本体を分離した装置を示す斜視図である。 携帯電話機用のカメラを用いた情報入力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。 カメラを用いた情報入力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。 ドットパターンを用いた携帯用電子玩具の実施形態を示す正面図である。 携帯用電子玩具を示す右側面図である。 携帯用電子玩具を示す左側面図である。 携帯用電子玩具を示す底面図である。 主にミニフィギュアに相応する音声を発生させる携帯用電子玩具の実施形態を示す斜視図である。 実施形態の携帯用電子玩具の機能ブロック図である。 複数の音声発生玩具をコントローラユニットに接続した状態を示す斜視図である。 カメラ入力による情報出力機能を有するフィギュアユニットについて、カメラと出力部とを一体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。 実施形態の変形例を説明する機能ブロック図である。 カメラ入力による情報出力機能を有するフィギュアユニットについて、カメラユニットと出力ユニットとを別体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。 実施形態の変形例を説明する機能ブロック図である。 カメラユニットを備えるフィギュアを示す斜視図であり、(a)は人形、(b)はサッカーボール、(c)は自動車、(d)は動物の例を示すものである。 フィギュアユニットを新シミュレーション・ボードゲームの中央バトルステージに置いた状態を示す斜視図である。 フィギュアの一形態であるヌイグルミ内にカメラユニットと出力ユニットを内蔵した本発明の他の実施形態を示す説明断面図である。 フィギュアの一形態であるヌイグルミ内にカメラユニットと出力ユニットを内蔵した他の実施形態を示す説明断面図である。 フィギュアの一形態であるヌイグルミ内にカメラユニットと出力ユニットを内蔵した本発明の他の実施形態を示す説明断面図である。 ペン型スキャナの構造を示す説明図である。 ペン型スキャナを装置本体に接続した状態を示す説明図である。 無線タイプのペン型スキャナを示す説明図である。 ペン型スキャナの変形例を示す説明図である。 本発明を適用したボードゲームを示す斜視図である。 ミニフィギュアと装置本体を分離した状態について示す斜視図である。 ミニフィギュアの底面に設けられたスキャナ部で台座に形成されたドットパターンを読み取る場合の説明図である。 ミニフィギュアの他の構成例を示す断面図である。 ドットパターンが設けられたカードを用いた玩具について示す説明図である。 図50の玩具に用いるカードの正面図である。 ペン型スキャナを用いて遊ぶクロスワードパズルについて示す正面図である。 液晶表示部にヒントが表示されている状態を示す拡大正面図である。 自走式の猫のヌイグルミについて示す斜視図である。 自走式またはラジオコントロール式の自動車玩具について示す斜視図である。 本発明を適用した対戦型カードゲームについて示す斜視図である。 1枚のカードのみを挿入可能とした装置本体の斜視図である。 装置本体が単なるカードリーダである場合について示す説明図である。 ドットパターンの形成されたはがき大のシートを連続的に読み込むための装置本体の斜視図である。 POSレジ等で利用可能な装置本体の斜視図である。 装置本体とミニフィギュアを組み合わせた例を示す説明図である。 装置本体がテレビモニタに接続された例を示す説明図である。 フォトスタンド形式の装置本体の斜視図である。 ペン型スキャナをUSBケーブルを介してパソコンに接続した状態を示す説明図である。 PDAにケーブルでペン型スキャナを接続した状態を示す説明図である。 スキャナをマウスに内蔵した場合のパソコンとの接続を示す説明図である。 デジタイザ機能を持たせたマウスを示す断面図である。 デジタイザ機能を持たせたマウスを示す斜視図である。 PDAの本体にスキャナ部を設けた構成を示す斜視図である。 パソコン本体にスキャナ部を設けた構成を示す斜視図である。 スキャナ一体型の携帯電話について示す正面図(1)である。 ペン型スキャナを携帯電話のコネクタに接続した状態を示す図である。 スキャナ一体型の携帯電話について示す正面図(2)である。 ペン型スキャナに液晶表示部とスピーカとを設けた構成を示す説明図である。 ペン型スキャナにマイクとスピーカとを設けた構成を示す説明図である。 システム手帳とノートとペン型スキャナを組み合わせて用いる場合について示す説明図である。 ボイスレコーダの正面図(1)である。 ボイスレコーダの左側面図である。 ボイスレコーダの右側面図である。 ボイスレコーダの使用状態を示す説明図である。 ボイスレコーダの内部構成ブロック図である。 指示ボードのシンボルの配置状態を示す図である。 音声ファイルフォーマットを示す図である。 照合テーブル、照合コードの説明図である。 ボイスレコーダの正面図(2)である。 リンクテーブルの説明図である。 メモリカードを示す図である。 メモリカードとしてSDカードを使用した状態を説明するための図である。 ボイスレコーダの他の実施形態について説明するための図である。 角度を検出する機能を有するボイスレコーダについて説明するための図である。 図90において使用される指示ボードのシンボルの配置状態を示す図である。 録音・リンク処理を示すフローチャート(1)である。 録音・リンク処理を示すフローチャート(2)である。 リンク済みの音声を再生する処理を示すフローチャートである。 角度を検出する方法について説明するための図(1)である。 音声決定テーブルについて説明するための図である。 角度を検出する方法について説明するための図(2)である。 角度を検出する機能を有するボイスレコーダの、他の実施形態について説明するための図(1)である。 角度を検出する機能を有するボイスレコーダの、他の実施形態について説明するための図(2)である。 角度を検出する機能を有するボイスレコーダの、他の実施形態について説明するための図(3)である。 本発明の他の実施形態について説明するための図である。 図101の実施例において使用される指示ボードのシンボルの配置状態を示す図である。 本発明の一実施形態であるボイスメールシステムにおけるネットワーク構成図である。 ボイスメールシステムにおいて使用するペーパーコントローラのシンボルの配置状態を示す図である。 ボイスメールデータベースについて説明するための図である。 ボイスメールを送受信する処理を示すフローチャートである。 ボイスメールの送受信について説明するための図である。 ボイスメールシステムの一実施例であるボイスメールマネージャについて説明するための図である。 ボイスメールマネージャにおいて使用するペーパーコントローラのシンボルの配置状態を示す図である。 本発明の一実施形態である音声認識データ通信による機器制御について説明するための図である。 機器制御において使用するペーパーコントローラのシンボルの配置状態を示す図である。
<ストリームドットの説明>
 まず、図1~図6を参照しながら本発明に用いられるドットパターンである、ストリームドットの形成方法の一例について説明する。
 図1、図2は、ストリームドットパターンを形成する工程の一例を順に示すものである。
 本発明に係るドットパターンは、従来のドットパターンとは異なり、まず工程1として媒体表面上の可視的な情報に対応して、情報を入出力させたい箇所に基準ドット1を線状に連続して複数個配置する。
 図1(a)では基準ドット1を曲線状に配置しているが、基準ドット1の配置はこれに限定されるものではなく、直線と曲線を織り交ぜたり、複数の線分により構成される折れ線状にするなど、情報を入出力させる領域にあわせた形状にドットパターンを形成するための種々の変更が可能である。
 また、媒体表面上に可視的に形成された実在線上に基準ドット1を配置してもよいし、実在線に沿って所定の規則により基準ドット1を配置してもよい。ここでいう実在線とは仮想線に対する概念で、実際に存在している線の全てを含むものである。例えば、実線、破線、点線、直線や曲線などが挙げられ、本発明においては、線が形成される媒体(例えば映像表示装置のディスプレイ)や、線を構成する物質(例えばインク)の如何を問わない。なお、ドットパターンは、印刷やディスプレイ表示、さらに金属やプラスチック上での穴や溝等の凸凹であってもよい。
 なお、基準ドットは読取り精度向上の観点から、等間隔に配置することが望ましいが、これに限定されるものではなく、複数の間隔を混在させてドットパターンの一定情報のまとまりを定義したり、一定情報のまとまり内における3つの異なる基準ドットの配置間隔によりドットパターンの一定情報のまとまりとドットパターンの方向の両方を定義することも可能である。
 次に、工程2として、線状に配置された基準ドット1を結ぶ、第一の仮想基準線2を設ける。図1(b)では第一の仮想基準線2を曲線により設けているが、第一の仮想基準線2はこれに限定されるものではなく、曲線状に配置された基準ドット1に対して直線の第一の仮想基準線2を設けてもよいし、直線状に配置された基準ドット1に対して曲線の第一の仮想基準線2を設けてもよい。すなわち、後述する工程3~工程5における第二の仮想基準線3、仮想基準点4、情報ドット5をどの位置に配置するかによって、基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線2を自由に定義することが可能である。
 なお、図3に例を示すように、曲線である場合の第一の仮想基準線2は、ベジェ曲線によることが望ましい。
 すなわち、まず、第一の仮想基準線2上にある基準ドット4をP0、P3とし、P1、P2を与えられた制御点とする。次に、制御点を順に結んで得られる3つの線分・P0―P1、P1―P2、P2―P3・をそれぞれ1対1の比率で分割する点P4、P5、P6を求める。そして、これらの点を順に結んで得られる2つの線分・P4―P5、P5―P6・を、それぞれ1対1の比率で分割する点P7、P8を求める。
 最後に、この2点を結ぶ線分・P7―P8・をさらに1対1の比率で分割する点P9を求め、この点がベジェ曲線上の点となる。
 この手順を繰り返し行うことで、P0、P1、P2、P3を制御点とするベジェ曲線が得られる。
 なお、ベジェ曲線に限らず、スプライン関数を利用して求められるスプライン曲線、n次多項式、楕円弧など、種々のアルゴリズムを用いて第一の仮想基準線2を設けてもよい。
 また、第二の仮想基準線9においても、第一の仮想基準線2と同様に当該方法を用いて曲線を定義することが可能である。
 次に、工程3として、線状に配置された基準ドット1および/または第一の仮想基準線6から所定の位置に定義される第二の仮想基準線3を設ける。図1(c)では第二の仮想基準線3を、隣り合う基準ドット1の中間点における第一の仮想基準線3の接線に対して垂直線上の所定位置に向かって、隣り合う基準ドット1から任意の角度をもって設けているが、第二の仮想基準線3はこれに限定されるものではなく、後に示すようにドットパターンにより情報を入出力させたい領域に合わせて仮想基準点を設けるために、種々の方法により定義することが可能である。
 また、第一の仮想基準線2に対して片側のみに第二の仮想基準線3を設けてドットパターンの方向を定義してもよいし、情報量を増やすために両側各々に設けてもよい。
 次に、工程4として、第二の仮想基準線3上の所定の位置に複数の仮想基準点4を設ける。図2(a)では仮想基準点4を、第二の仮想基準線3の交点、すなわち隣り合う基準ドット1を結んだ直線を底辺とし、第二の仮想基準線3を対辺とする二等辺三角形の頂点に設けているが、仮想基準点4の位置はこれに限定されるものではなく、第二の仮想基準線3の中点に設けたり、第二の仮想基準線3上に代えて基準ドット1上に設けるなど、種々の変更が可能である。
 そして、工程5として、仮想基準点4を始点としてベクトルにより表現した終点に情報ドット5を配置する。図2(b)では情報ドット5を、仮想基準点4からのベクトル方向を8方向、仮想基準点4からの距離が等距離となるよう、一個の仮想基準点4に対し1個配置しているが、情報ドット5の配置はこれに限定されるものではなく、仮想基準点4上に配置したり、ベクトル方向を16方向として配置したり、一個の仮想基準点4に対し2個配置するなど、任意の方向に任意の長さに、複数配置することが可能である。
 図4はドットパターンの情報ドットおよびそれに定義されたデータのビット表示の一例を示す拡大図である。
 情報ドット5は種々の情報を認識させるドットである。この情報ドット5は、仮想基準点4を始点としてベクトルにより表現した終点に配置したものである。たとえば、この情報ドット5は、図4に示すように、その仮想基準点4から0.1mm離れたドットは、ベクトルで表現される方向と長さを有するために、時計方向に45度ずつ回転させて8方向に配置し、3ビットを表現している。
 なお、図示例では8方向に配置して3ビットを表現しているが、これに限定されずに、16方向に配置して4ビットを表現することも可能であり、任意の方向に任意の長さに配置できることはもちろんである。
 さらに、図2(b)では全ての仮想基準点4において、この仮想基準点4を始点としてその終点位置に情報ドット5を配置したが、これに限定されることなく、仮想基準点上にドットが配置されているか否かで情報を定義するようにしてもよい。たとえば仮想基準点上にドットが配置されていれば「1」、配置されていなければ「0」というように情報を定義することができる。
 図5は情報ドットおよびそこに定義されたデータのビット表示の例であり、他の形態を示すものである。
 また、情報ドット5について基準ドット1から導き出された仮想基準点4から短(図5の上段)・長(図5の下段)の2種類を使用し、ベクトル方向を8方向とすると、4ビットを表現することができる。このとき、長い方が隣接する仮想基準点4間の距離の25~30%程度、短い方は15~20%程度が望ましい。ただし、長・短の情報ドット3の中心間隔は、これらのドットの径より長くなることが望ましい。
 情報ドット5は、その見栄えを考慮し、1ドットが望ましい。しかし、見栄えを無視し、情報量を多くしたい場合は、1ベクトル毎に、1ビットを割り当てて情報ドット5を複数のドットで表現することにより、多量の情報を有することができる。たとえば、同心円8方向のベクトルでは、基準ドット1から定義された情報ドット5で2の情報を表現でき、1の一定情報のまとまりの情報ドット8個で264となる。
 このように、本発明に係るストリームドットパターンは、本発明者が提唱している従来のドットパターンでは2次元的に格子状に形成される基準ドットとは異なり、曲線を含む線状に連続して配置された基準ドットに基づいて形成される。
 図6は、ストリームドットパターンを上下方向に並べた状態の一例について示す図である。
 同図では、基準ドット、情報ドットの他に、キードットおよびサイドドットを配置している。キードットは、一定情報のまとまりの両端に配置されたドットである。このキードットは、ひとまとまりの情報ドット群を表す1領域分のドットパターン1の代表点である。サイドドットは、キードットのずれの正負の延長線上に配置されたドットである。
 同図(b)は、基準ドットおよびストリームドットパターンを等間隔に並べている。このように、基準点の間隔が一定のストリームドットパターンが複数並べて形成されることにより、XY座標値が書き込み領域に隙間なく定義される。しかし、本発明に係るストリームドットパターンはこれに限らず、同図(a)に示すように、ドットパターン同士の間隔を任意に設定してよい。また、基準ドット同士の間隔も、任意に設定することができる。
 このように、本発明に係るストリームドットパターンは、本発明者が提唱している従来のドットパターンでは2次元的に格子状に形成される基準ドットとは異なり、曲線を含む線状に連続して配置された基準ドットに基づいて形成される。
 これにより、XY座標が定義されたドットパターンが2次元コードとして形成される際(インデックスとして使用)の矩形領域の形状に制約されることなく、媒体表面上に可視的に形成された情報領域に合わせた自由な形状での一定情報のまとまりの繰り返しによるドットパターンを形成することが可能となる。
 なお、本発明に係る仮想基準線及び仮想基準点は、実際に媒体表面上に印刷形成されるわけではなく、あくまでコンピュータの画像メモリ上に、ドットパターンの配置の際、またはドットパターンの読み取りの際に仮想的に設定されるものである。
 このストリームドットパターンを用いることで、地球儀を初めとする曲面体や、人体模型、立体地図などの三次元造形物にもドットパターンを形成することができ、平面地図や絵本等に限らず本発明に係る入出力装置を利用することが可能となる。
 なお、このようなドットパターンは、写真216(図4参照)や、絵本、カード等の表面に印刷されている。また、図6で説明した指示ボード220(ペーパーコントローラ)の各シンボル部分にも設けられている。

 (A)
 図7は絵本と本発明のドットパターンを用いた情報再生方法の状態を説明する機能ブロック図である。
 上述したようなドットパターン103は、絵本、テキスト等の印刷物102に印刷することによりドットパターン103に構成する。このドットパターン103を、このカメラ101が画像認識し、該画像データから抽出された数値化データに基づいてそれに対応する音声情報をメモリから読み出してパソコン104、PDAまたは携帯電話等のスピーカ105等の出力手段からそれに対応する音声、音楽を再生する。
 図8は絵本の絵柄と物語の文章を印刷した一例を示す正面図である。
 このようなページでは、ページの左上のアイコン102aをカメラ101で読み取り、スイッチを入れる。次に、絵柄102bに相当する物語の文章が印刷されたその文章部分102cをカメラ101で読み取る。アイコン102aと文章部分102cそれぞれにはドットパターン103が印刷されているので、これらのドットパターン103は絵本の何ページのどの領域にある情報かを認識し、それに対応するように記憶した物語の音声をパソコン104に再生させる。たとえば、ドットパターン103のドットはカーボンで印字し、それ以外はノンカーボンのカラーインクで印字または印刷することにより、赤外線照射で読み取ることができる。
 図9は絵本の絵柄と物語の文章を印刷した他の一例を示す正面図である。図10は絵本の絵柄と物語の文章を印刷したさらに他の一例を示す正面図である。
 本発明のドットパターンを用いた情報再生方法は、物語からなる絵本に限らず、図9に示すように、算数をわかりやすく教える教材に応用することができる。また、図10に示すように、音楽をわかりやすく教える教材に応用することができる。
 パソコン104、PDAまたは携帯電話のメモリには、「音の出る絵本」として絵本の絵に加えて音楽や主人公等の会話まで発生させる絵本として利用できるコンテンツを記憶させる。但し、組立てブロック等の玩具と合わせて音声が発生する教材として利用できるコンテンツ、「音の出る辞書」として、外国語の単語や文章をなぞると翻訳してくれ辞書ソフトとして利用できるコンテンツを記憶させることも勿論可能である。
 本発明のドットパターンを用いた情報再生方法は、さらに次のような利用方法がある。
「音が出るポップ絵本」
 カメラ101をドットパターン103に当接または走査させるだけという特性を活かし、ページを開くと立体物が現れる「ポップ絵本」と組み合わせることができる。ページを開くと立体物の中にドットパターン103を貼り付け、または印刷し、このドットパターン103を探し出してカメラ101の先端部を当接させると、様々な音声が発生する「音が出るポップ絵本」として利用することができる。たとえば、ページを開くとポップアップで、「恐怖の館」が立ち上がり、「窓」にあるドットパターン103をカメラ101でなぞると「キャー!」といった女性の悲鳴の音声が再生され、「廊下」にあるドットパターン103をカメラ101でなぞると「コツ、コツ、コツ・・ ・」といった不気味な足音の音声が再生される。
 「創作絵本(創作本)」
 印刷部102である絵本の好きな箇所にドットパターン103を貼ることができ、使用者自身がコンテンツを創作できるドットパターン103を貼れば、どこでもスイッチを設定できる「創作絵本(創作本)」として利用することができる。たとえば、絵本、セリフ集、サウンドリスト、音源データ等をセットにしたものを、使用者が好きなようにセリフや音楽のドットパターン103を絵本102に貼ってオリジナルストーリーを作ることができる。
 さらに、何も描かれていない絵本に、ドットパターン103の形成された音源リストのシールや、アイコンシール等を準備し、使用者が絵本に自分で絵を描き、これらのシールを貼り付けてオリジナルストーリーを創造し、音が出る絵本をユーザ自身に作成させることもできる。
 「音が出る教材」
 本発明は子供から大人、老人までのすべての世代に向けた「音が出る教材」として利用することができる。たとえば、印刷物102のドットパターン103にカメラ101の先端を当接させたり、走査させると音声が再生され、英会話等の語学教育や知育・音楽等の幼児教育、ドリル等の補助教材として使用できる。
 このように、本発明は印刷物102等に印刷した入力インターフェースとして使用できるので、コンテンツ毎にそれに合わせたインターフェースを製造することができる。また、インターネット等の汎用ネットワークを介して、ドットパターンデータをパソコン104にダウンロードさせるようにし、ユーザが当該ドットパターンデータを自由に組み合わせて汎用のプリンタ装置で紙面上にドットパターンを印刷することにより、前述の「絵の出る絵本」等をユーザ自身が作成することができる。
 さらに、印刷物102等その他媒体のドットパターン103にURL情報を定義し、カメラ101でドットパターン103を撮影した画像データから前記URLを抽出することにより、パソコン104にインストールされたブラウザプログラムが前記URLにアクセスして所定の動作を行わせるようにしてもよい。
 図11はドットパターン103を形成した印刷面をタブレットとして利用する他の実施形態を示す断面図である。
 この実施形態では、カメラ101が内蔵されているペン状部材106と、テーブル107(またはトレース台)と組み合わせ、ドットパターン103を形成した印刷面をタブレットとして利用する。テーブル107の上に、ドットパターン103が印刷された紙108(印刷面)をセットし、このペン状部材106で絵や文字をなぞり、スイッチ109aを入れることによりデータをパソコン104やPDAに取り込むことができる。さらに、ペン状部材106の先端に、圧力スイッチ109bの先端部を突出させている。
 このペン状部材106は、ディスプレイを見ることなく、通常の絵や文字を描くのと同様に手元の紙の上に絵や文字を描けば、そこに描いたものを、カメラ101がその音声等の情報を認識してパソコン104やPDA等に入力される。そこで、イラストや図面作画用にも、またトレース用にも使える。今までは、マウスでなぞりながらディスプレイを見る必要があったが、その必要がなくなり、入力負荷が減る。また、従来タブレットと呼ばれる座標入力機器でしか実現できなかった操作が安価で実現できる。
 このように、本発明はパソコン104における通常のキーボードとマウスに代わってこのパソコン104を操作することができ、押すだけで誰でもパソコン104を簡単に操作することができる。そこで、本発明は人との親和性の高いインターフェースにすることができる。また、入力パッドよりも、簡単な構造で安価に製造することができる。
 なお、本発明は上述した発明の実施形態に限定されず、印刷物102や透明フィルム(タッチパネル)のドットパターン103を認識することにより、所定の情報や音声を再生させて様々な使用を可能にする構造であれば、上述した形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
 図12はXY座標情報からなるドットパターンを示す説明図である。図13はXY座標情報からなるドットパターンを認識し、その処理方法についての説明図である。
 本発明のドットパターン103はXY座標情報で作成し、そのXY座標情報と情報伝達部110の内容とを関連付けることができる。このドットパターン103については、上述したようにカメラユニット101を用いてその画像データを取り込み、その画像情報をデジタル化して数値化し、そのX方向、Y方向を座標情報化したものを、円形部分A、四角部分B、三角部分Cで表現した各情報伝達部110の内容のいずれかの位置に対応させる。このときに図13の参照テーブル1を用いてXY座標と各情報伝達部110の内容とを対応させる。すなわち、どのXY領域が、情報伝達部110のいずれの内容であるかを対照させ、次に図13の参照テーブル2を参照することによりドットパターン103に対応した情報、プログラムを出力する。
 図14は、XY座標情報からなるドットパターンを認識および処理する他の方法を示す図である。
 同図の方法は、情報伝達部110が矩形の場合に用いる。同図(a)に示すように、印刷物102には、XY座標情報からなるドットパターン103および情報伝達部110が印刷されている。同図(b)に示すように、情報伝達部110の左下の座標値(Xmin, Ymin)と右上の座標値(Xmax, Ymax)が予め定められている。次に、同図(c)のテーブルを参照し、同図(b)で求めた座標値がテーブルのどの範囲に該当するかを検索する。そして、該当する範囲に対応するインデックスNo.を取得する。次に、同図(d)のテーブルを参照して、インデックスNo.に対応した音声(さようなら、こんにちは等)を出力する。なお、同図(d)のテーブルでは、音声ファイルそのものをインデックスNo.に対応させてもよいし、または、音声ファイル内に複数のアドレスが格納されており、そのアドレスを対応させるようにしてもよい。
 このXY座標情報からなるドットパターン103によれば、予めドットパターン103を印刷した印刷物102を用意しておき、この印刷物102上に情報伝達部110を重ね印刷するだけで、特定の内容(コンテンツ)に対してXY座標の領域と音声等の情報およびプログラムとを関連付けることが可能になる。すなわち、情報伝達部110の内容に合わせたドットパターン103を作成する必要がないので、その汎用性が非常に高くなる。
 図15はコード番号情報からなるドットパターンを示す説明図である。図16はコード番号情報からなるドットパターンの認識および処理手順を示した説明図である。
 本発明のドットパターン103は、前述したXY座標情報に代えてコード番号情報で作成し、そのコード番号情報と情報伝達部110の内容とを関連付けることができる。たとえば、円形部分Aの情報伝達部110、四角部分Bの情報伝達部110または三角部分Cの情報伝達部110の内容に対応して、それぞれ1つのコード番号情報を含んだドットパターン103を印刷する。このドットパターン103についても、上述したようにカメラユニット101を用いてその画像データを取り込み、その画像情報をデジタル化して数値化(コード番号情報化)し、図16の参照テーブルを参照することによりそのドットパターン103に対応した情報、プログラムを出力する。なお、参照テーブルでは、音声ファイルそのものをインデックスNo.に対応させてもよいし、または、音声ファイル内に複数のアドレスが格納されており、そのアドレスを対応させるようにしてもよい。
 このコード番号情報からなるドットパターン103によれば、コード番号と情報伝達部110の内容が直接対応しているために、図16に示すように、参照テーブルを1つ作成すればよい。さらに、参照テーブルを1つ作成すればよいので情報処理時間を短縮することができる。
 なお、XY座標情報とコード番号情報からなるドットパターン103を印刷物102の同一平面上に印刷することは勿論可能である。
 図17は印刷物に赤外線を照射することにより、ノンカーボンのカラーインクで印刷した文字または図等の情報伝達部から、カーボンインクで印刷したドットパターンの画像データのみをカメラで取り込む状態を説明する説明図である。
 図示するように、印刷物102は白色用紙に対して、赤外線域波長において透明で、かつ可視光域波長において発色するインク、例えばノンカーボンインク(染料インク)などで印刷した情報伝達部110を形成したものである。次に、この印刷物102に対してさらに赤外線域波長において発色するインクで印字、例えばトナー等のカーボンインク、赤外線インク、透明インク等で印字したドットパターン103を形成する。この情報伝達部110とドットパターン103とを同一面に重ねて印刷した状態に対してカメラユニット101のカメラで撮像する。このとき、赤外線フィルターは、可視光線波長をカットし、赤外線域波長のみを通過させる。カメラにはドットパターン103のみの情報を入手することができる。逆に、ドットパターン103を先に印刷し、次に情報伝達部110を印刷することも可能である。
 このカメラユニット101が、これらのドットパターン103に所定の規則により印刷されたドットを認識し、それをデジタル化して数値化し、その数値情報の読み取りにより、そのドットパターン103は印刷物102のどの領域にある情報またはプログラムかを認識して、それに対応するように記憶した種々の情報およびプログラムを記憶部(メモリ)より出力および実行する。たとえば、ドットパターン103に対応した情報およびプログラムは、テキストおよび画像あるいは音声により出力させることができる。
 なお、カメラユニット101で印刷物102中のドットパターン103の画像データのみを取り込む際に、ドットパターン103に紫外線を照射する方法によることも可能である。
 上述した本発明の方法では、印刷物102という媒体を介在して種々の音声情報を出力、実行させることができる。たとえば、絵本、飛び出す絵本、写真自体、教材、テキスト、問題集、雑誌、新聞紙、カード、会員証、フォトスタンド、粘着剤付写真、博物館内の展示物の説明、カードゲーム、ボードゲーム、パンフレット、通信販売のカタログ等のあらゆる印刷物102に応用することができる。このように、印刷物102中の文字または図等からなる情報伝達部110からの視覚情報と同時に、ドットパターン103からの音声情報を共に認識することができる。
 図18はカメラ入力による情報入出力方法を用いた携帯情報入出力装置の第一の実施形態を説明する機能ブロック図である。
 携帯情報入出力装置は、カメラユニット101からなるセンサ部112と、処理部113と記憶部(メモリ)114とからなる本体処理部115とを備えたものである。このセンサ部112は、印刷物102中のドットパターン103の画像データのみを取り込むカメラユニット101と、この画像データをデジタル化して数値化する画像処理部116とを備えたものである。このカメラユニット101の近くに印刷物102に赤外線を照射する赤外線発光部111を備えている。
 本体処理部115は、画像処理部116で画像処理した数値より、ドットパターン103に対応する、予め記憶させた記憶部(メモリ)114の情報およびプログラムを出力および実行させる処理部113を備えたものである。この本体処理部115には、スピーカ120、イヤホンまたは液晶モニタ123等の出力部117を備えている。この出力部117からは、この音声による出力以外に、音声出力(ライン)、TVモニタまたはパソコンに画像出力することも可能である。
 記憶部114には、予め情報およびプログラムを記憶させるほかに、後から情報およびプログラムを記憶させることができる。たとえば、この記憶部114に入力部119となるマイク119aを用いて音声により情報およびプログラムを記憶させることも可能である。この入力部119には、マイク119aの他に、音声入力端子、映像入力端子、パソコン等を接続して情報およびプログラムを記憶させることができる。
 このように、たとえばマイク119aを用いて音声を後から入力することができるので、携帯情報入出力装置は、絵本等の印刷物102に関連した自分や知人の声をマイク119aを用いて記憶させておき、その後、この携帯情報入出力装置でその印刷物102を読み取ることで、別の人がその印刷物の内容に対応した音声情報を聞き取ることができる。たとえば、「親子の伝言装置」として、あるいは写真に声を入れた「ボイスメッセージの入った粘着剤付写真」といった用い方が可能である。
 この本体処理部115には、通信カード118を装着して外部の情報およびプログラムを出力または実行させることができる。たとえば、カメラユニット101で入力したドットパターン103を数値化し、そのデータを通信カード118を介してサーバ等のコンピュータ121に送信することができる。また、カメラユニット101で入力したドットパターン103を数値化し、そのデータを通信カード118を介してサーバ等のコンピュータ121に送信し、そのデータに対応する情報およびプログラムを受信する、ことも可能である。カメラユニット101で入力したドットパターン1を数値化したデータを入力し、それに対応した音声を入力する。通信カード118を装着して前記記憶部114に情報およびプログラムを記憶させる。
 このように通信カード118を用いることで、情報およびプログラムを容易に送信し、受信することができる。たとえば、携帯情報入出力装置を用いてアンケートに声で答え、この音声情報をサーバ等のコンピュータ121に送信することができる。問題集またはテストに声で回答し、その音声情報をサーバ等のコンピュータ121に送信して、発音テストや添削することができる。
 さらに、印刷物102等その他の媒体のドットパターン103にURL情報を埋め込み、スキャンしたら自動的にそのサイトに接続する。あるいはその接続後、特定の動作を行うように構成することも可能である。
 また、音の出る出版物を自作することができる。絵葉書、手紙に音声情報を後から入れることができる。たとえば、これらの印刷物102にBGM(バック グラウンド ミュージック)、SE(サウンド・エフェクト)等を後で付加することができる。
 この本体処理部115にはGPS122をさらに設けることにより、現在の位置情報を容易に表示することができる。
 図19はカメラ入力による情報入出力方法を用いた携帯情報入出力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。
 この実施形態の携帯情報入出力装置では、センサ部112にはカメラユニット101のみを備え、センサ部112をコンパクトに構成することができる。
 なお、本発明は図示例の実施形態に限定されず、印刷物102中のドットパターン103のみを認識することにより、所定の情報や音声を再生させて様々な使用を可能にする構造であれば、上述した利用方法に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
 図20はコンパクトなケース本体に収納した携帯情報入出力装置を示す斜視図である。
 本発明の携帯情報入出力装置は、手のひらの中に容易に収まる程度の大きさの本体ケース124内に上述した本体処理部115を収納し、この本体ケース124にカメラユニット101を下向きに設け、側面に出力部117となるスピーカ120を、あるいはイヤホン端子125を設けている。この本体ケース124の上部にボタンスイッチを設け、また正面にはUSB端子126や記憶部114となるメモリカードスロット127を備えている。
 本発明の携帯情報入出力装置は、さらに液晶モニタ123、イヤホンジャック125、TVモニタ用出力端子134等を設けることができる。また、本体ケース124にはマイク119a、撮影ボタン129、収録ボタン130、プログラム選択ボタン131、出力ランプ132、GPS122、音声入力端子133、USB端子126や記憶部114となるメモリカードスロット127を備えている。
 この本体ケース124は、手のひらの中に収まりやすい形状にするために、全体に丸みを帯びた形状にすることができる。このように形成することにより印刷物102のドットパターン103の画像データを容易に取り込むことが可能になる。
 なお、本体ケース124の形状は、図示例の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
 図21と図22はカメラと出力部分とを別体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。
 この実施形態では、カメラユニット101を、前述した画像処理部116、記憶部114、処理部113および出力部117と分離し、インターフェース部を介して送信するように構成することができる。このインターフェース部は有線のほかに無線で送信する。無線で送信するときは、図示するように、インターフェース部となる無線送信部135と無線受信部136を介して送信することができる。
 図22では、センサ部112にはカメラ101のみを備えたものである。このように構成することにより、センサ部112をコンパクトに構成することができる。
 図23はカメラユニット部分と出力側本体を分離した装置を示す斜視図である。
 図示例ではカメラユニット部分と出力側本体を分離し、ケーブル137で接続した有線型を示している。このように分離することにより、印刷物102に対してカメラユニット101を当てやすくなり、本発明の携帯情報入出力装置について卓上で使用しやすくなる。このカメラユニット101は、カメラの周囲にリング型スイッチ138を構成したものである。このように構成することにより、印刷物102に対してカメラユニット101を押し当てるだけでスイッチを入れることができ、片手で容易に操作することができる。
 図24は携帯電話機用のカメラを用いた情報入力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。
 情報入力装置139は、カメラユニット101からなるセンサ部112と、処理部113からなる本体処理部115とを備えたものである。このセンサ部112は、印刷物102中のドットパターン103の画像データのみを取り込むカメラユニット102と、この画像データをデジタル化して数値化する画像処理部116とを備えたものである。このカメラユニット101の近傍に印刷物102に赤外線を照射する赤外線発光部111を備えている。
 本体処理部115は、画像処理部116で画像処理した数値に基づいてドットパターン103に対応する、予め携帯電話機140内に記憶させた記憶部(メモリ)の情報およびプログラムを出力および実行させる処理部113を備えたものである。この本体処理部115にはGPS(図示していない)をさらに設けることにより、現在の位置情報を容易に表示することができる。
 携帯電話機140の記憶部(メモリ)には、予め情報およびプログラムを記憶させるほかに、後から情報およびプログラムを記憶させることができる。たとえば、この携帯電話機140の記憶部にはマイクまたはカメラ(図示していない)等を用いて音声、画像または文字情報により情報およびプログラムを記憶させることも可能である。
 図25はカメラを用いた情報入力装置の実施形態を説明する機能ブロック図である。
 実施形態の携帯情報出力装置では、センサ部112にはカメラユニット101のみを備え、センサ部112をコンパクトに構成することができる。
 図26は実施形態の携帯用電子玩具を示す正面図である。図27は実施形態の携帯用電子玩具を示す右側面図である。図28は実施形態の携帯用電子玩具を示す左側面図である。図29は実施形態の携帯用電子玩具を示す底面図である。
 実施形態の携帯用電子玩具141は、ドットパターンの情報を再生させることにより、媒体102となる書籍、ゲームカード、小物類または玩具等に関する種々の音声または音楽を発生させる玩具である。この携帯用電子玩具141は、書籍等の記載事項と関連する音声を認識させるドットパターン103と、種々の音声を記憶した音声記憶部151と、その音声をスピーカ120に再生させる処理部(CPU)113と、音声再生LSI152とを備え、これらをケース本体142内に収納したものである。このケース本体142にケーブル137で、ドットパターン103の画像データを取り込むためのペン型のカメラ143を接続したものである。
 携帯用電子玩具141のケース本体142内に収納した音声記憶部151は、書籍等の記載事項と関連する音声を認識させるドットパターン103の情報に基づいて再生させる音声を記憶させたものである。この音声記憶部151は、そのまま内部メモリとして使用するだけでなく、外部メモリを使用して最新のコンテンツを取り込むことができる。たとえば、外部からプログラムをダウンロードしてその音声内容を更新することができ、一台の携帯用電子玩具141を繰り返し使用することができる。
 カメラ143は、書籍、ゲームカード、小物類または玩具類に貼り付けるドットパターン103または書籍等に認識信号となる数字、文字等を直接印刷したドットパターン103の画像データを取り込むものである。カメラ143で取り込んだドットパターン103の画像データは、画像処理アルゴリズムで処理してドットを抽出し、歪率補正のアルゴリズムにより、カメラ143が原因する歪を補正するので、歪率の高いレンズを付けた普及型のカメラ143でドットパターン103の画像データを取り込むときにも正確に認識することができる。また、ドットパターン103の面に対してカメラ143を傾けて読み取っても、そのドットパターン103を正確に認識することができる。
 このカメラ143は、ドットパターン103の情報を認識して、それに対応する音声、音楽を音声再生LSI152でスピーカ120から再生させる。
 本発明の携帯用電子玩具141のケース本体142は、たとえば縦13cm×横18cmの「システム手帳」のサイズで容易に携帯できるような大きさからなる。そこで、この携帯用電子玩具141を手に持ったり、バッグに入れて携帯することができる。
 また、ケース本体142に設けた液晶表示部144により、音声以外の情報も同時に表示する。この液晶表示部144は画像再生LSIで表示させる。このように音声以外の情報も同時に入手することができるので、本発明の携帯用電子玩具141の応用範囲が広い。この携帯用電子玩具141は、ケース本体142の側面のスイッチ146をオンにすると、パイロットランプ145が点灯する。
 音声記憶部151は、その記憶媒体147として、フラッシュメモリ、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、記憶用ICカード、メモリースティック等を用いることができる。これにより音声内容を容易に変更し得る。
 音声記憶部151は、たとえば、外国語の発音等を音声で教示する教材として利用できるコンテンツデータ(音声データ、画像データ、動画データまたは文字・記号等のキャラクタコードデータ)を記憶する。その他に、音声記憶部151は、音楽を作れる絵本や、フィギュア人形を使った楽団として利用できるコンテンツ、組立てブロック等の玩具と合わせて音声が発生する教材として利用できるコンテンツ、「音の出る絵本」として、絵本の絵に加えて音楽や主人公等の会話まで発生させる絵本として利用できるコンテンツ、「音の出る辞書」として、外国語の単語や文章をなぞると翻訳してくれ辞書ソフトとして利用できるコンテンツを記憶させる。
 さらに、本発明は、対戦型カードと組み合わせて、その対戦ゲームやRPGソフトができる。「販促ツール」として、商品の特徴や会社概要を音声で解説するパンフレットとして利用することができる。あるいは、「各種情報(ガイド等)」として、博物館等の施設や観光地の名所等を音声で解説する電子機器として利用することができる。
 このカメラ143はその使用後には、本発明の携帯用電子玩具141を携帯できるようにケース本体142の側面に格納できるようになっている。
 カメラ143の近くにライト(図示していない)を設けることにより、ドットパターン103を照明して暗い場所でもこのドットパターン103を正確に認識することができる。
 本発明の携帯用電子玩具141は、書籍、ゲームカード、小物類または玩具等の媒体102とドットパターン103との組み合わせにより、次のような様々な使用方法がある。
 「音が出る教材」
 ケース本体142の底面にセットできるミニサイズの書籍を教材として用いることができる。本発明は携帯性に優れているという特長を活かし、場所を選ばず、いつでもどこでも勉強することができ、子供から大人、老人までのすべての世代に向けた「音が出る教材」として利用することができる。たとえば、書籍の文字をなぞると音声が再生され、英会話等の語学教育や知育・音楽等の幼児教育、ドリル等の補助教材として使用できる。
 「対戦カードゲーム」
 本発明の携帯用電子玩具141は、「対戦カードゲーム」として利用することができる。対戦カードゲームに対応した「専用シール&データ集」を制作し、それぞれのカードに対応したドットパターン103を貼付すると、携帯用電子玩具141のスピーカ120からそのカードのキャラクタが生き生きと話し出すようにすることができる。また、キャラクタの声で解説を流したり、裏技を教えるなど、カード機能を拡張するアイテムとしても活用できる。
 または、人気の映画カードに対応した「専用シール&データ集」を制作すれば、カードに対応したドットパターン103を貼ると、映画のセリフや音楽が流れるようにすることができる。あるいは、確実なファン層を持つ、アイドルカードに対応した「専用シール&データ集」を制作し、それぞれのカードに対応したドットパターン103シールを貼ると、アイドル本人のプレゼントボイスが流れるようにすることができる。このとき、1枚に付き曲が1フレーズだけ流れ、全部集めると1曲になるといったタイアップ展開に利用することも可能である。
 本発明の携帯用電子玩具141は、身の回りにある様々なモノにドットパターン103を貼り付け、音を出して楽しむことができる、イタズラ感覚の「専用シール&データ集」を制作し、身の回りのモノにドットパターン103を貼り付けて、カメラ143でなぞると話し出させることができる。たとえば、男の子なら皆大好きなミニカーキットと組み合わせ、音の出る道路を作るための「専用シール&データ集」を制作する。踏み切りや建物が同梱されたミニカー用の道路キットにドットパターン103を付け、踏み切りにきたら「カンカンカン」、道路からはみ出したら「キキー!危ないよ!」などと音声が流れるようにして、臨場感を出すことができる。
 本発明の携帯用電子玩具141は、ドットパターン103が沢山プリントされたTシャツを制作し、身に付けて楽しむという、新しい遊び方に使用することができる。
 本発明の携帯用電子玩具141は、「占い装置」として利用することができる。自分で楽しむことは勿論、新歓コンパや忘年会といったパーティの余興で使用することができる。たとえば、「専用文字盤」に書かれた文字(ドットパターン103)を順番にカメラ143でなぞると、ランダムで面白いコメントが流れるようにする。文字盤を使って名前を入力することで、姓名判断に使用することができる。「今日の運勢」などのコメントが流れるようにし、たとえば「恋愛運、仕事運、健康運、ともに最悪。ただし、動物運だけはサイコウです。外出すれば、散歩している犬とすてきな恋が芽生えるかも!」といった脱力系のコメントを表示するようにすることができる。
 「宝探しゲーム」
 本発明の携帯用電子玩具141は、「宝探しゲーム」として利用することができる。
 参加者の数だけ本発明の携帯用電子玩具141を用意し、事前にドットパターン103を色々な場所に隠し貼っておく。その後、一斉にスタート地点(玄関など)を出発し、隠されたドットパターン103を見つけ出し、「廊下を探せ」などといった次の場所へ行く指示を探しながら進んでいき、一番早くゴールのドットパターン103を見つけた人が勝ちといったゲームに使用することができる。
 「外国語翻訳装置」
 本発明の携帯用電子玩具141により、「外国語翻訳装置」として利用することができる。
 英字新聞や外国の雑誌などを読んでいて分からない単語に出会ったとき、カメラ143で単語(ドットパターン103)をなぞると、それに対応した日本語に翻訳して読み上げるように使用することができる。
 複数の携帯用電子玩具141が、ネットワークに対応できるようにケース本体142にUSBコネクタ(図示していない)を設けることができる。このUSBコネクタにつないだケーブルを相互に接続したり、パソコン等につないでネットワーク化することも可能である。
 図30は主にミニフィギュアに相応する音声を発生させる携帯用電子玩具の実施形態を示す斜視図である。図31は複数の音声発生玩具をコントローラユニットに接続した状態を示す斜視図である。
 実施形態の携帯用電子玩具141は、主にミニフィギュアに相応する音声を発生させるように構成した玩具である。この携帯用電子玩具141は、ミニフィギュア148のキャラクタ相応する音声情報を発生させるためのコード情報を記録したドットパターン103と、ケース本体149内に収納した、音声を記憶した音声記憶部151と、カメラ143と、音声をスピーカ120に再生させる処理部(CPU)113と、音声再生用LSI152を備えたものである。
 ドットパターン103は、ミニフィギュア148の台150またはボトルキャップの内面天井に貼り付けられるように円形状のシート材からなり、その一面に粘着剤を貼付し、シート材の他面にドットパターン103を表示したものである。なお、このシート材に代えて、ミニフィギュア148自体にドットパターン103を印刷することも可能である。
 携帯用電子玩具141のケース本体149内に収納した音声記憶部151は、そのまま内部メモリとして使用するだけでなく、外部メモリを使用して最新のコンテンツデータを取り込むことができる。たとえば、外部からプログラムやデータを入力またはネットワークを介してダウンロードしてその音声内容を更新することができ、一台の携帯用電子玩具141を繰り返し使用することができる。
 ケース本体149の中央部分のカメラ143の近くに照明手段としてのライトを設けることにより、ドットパターン103を照明して暗い場所でもこのドットパターン103を正確にその画像を取り込むことができるようにすることが好ましい。
 図32は実施形態の携帯用電子玩具の機能ブロック図である。
 複数の携帯用電子玩具141が、ネットワークに対応できるようにケース本体149にUSBコネクタ(図示していない)を設けることができる。このUSBコネクタにつないだケーブルをパソコン等につないでネットワーク化することも可能である。
 図33と図34はカメラ入力による情報出力機能を有するフィギュアユニットについて、カメラと出力部とを一体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。
 実施形態は、カメラ143と画像処理部116とからなるセンサ部112と、処理部113と記憶部(メモリ)114とからなる本体処理部115とを備えたものである。このセンサ部112は、印刷物102中のドットパターン103の画像データのみを取り込むカメラ143と、この画像データをデジタル化して数値化する画像処理部116とを備えたものである。このカメラ143の近くに印刷物102に赤外線を照射する赤外線発光部111を備えている。
 本体処理部115は、画像処理部116で画像処理した数値より、ドットパターン103に対応する、予め記憶させた記憶部(メモリ)114の情報およびプログラムを出力および実行させる処理部113を備えたものである。この本体処理部115には、スピーカ120等の出力部117を備えている。
 記憶部114には、予め情報およびプログラムを記憶させるほかに、後から情報およびプログラムを記憶させることができる。たとえば、この記憶部114にマイク119aを用いて音声により情報およびプログラムを記憶させることも可能である。
 図34は実施形態の変形例で、センサ部112にはカメラ143のみを備えたものである。このように構成することにより、センサ部112をコンパクトに構成することができる。
 図35と図36はカメラ入力による情報出力機能を有するフィギュアユニットについて、カメラユニットと出力ユニットとを別体に構成した実施形態を説明する機能ブロック図である。
 この実施形態は、カメラユニットAと、出力ユニットBとからなるものである。カメラユニットAは、カメラ143と、画像処理部116とからなるセンサ部112とインターフェース部となる無線送信部221とからなる。このセンサ部112は、印刷物102中のドットパターン103の画像データのみを取り込むカメラ143と、この画像データをデジタル化して数値化する画像処理部116とを備えたものである。このカメラ143の近くに印刷物102に赤外線を照射する赤外線発光部111を備えている。
 出力ユニットBは、無線受信部136と、処理部113と記憶部(メモリ)114とからなる本体処理部115と、スピーカ120等の出力部117を備えたものである。本体処理部115は、画像処理部116で画像処理した数値より、ドットパターン103に対応する、予め記憶させた記憶部(メモリ)114の情報およびプログラムを出力および実行させる処理部113を備えたものである。このインターフェース部となる無線送信部135と無線受信部136とは、赤外線を使って通信する。この出力ユニットBはパソコンをそのまま用いることができる。
 図36は実施形態の変形例で、センサ部112にはカメラ143のみを備えたものである。このように構成することにより、センサ部112をコンパクトに構成することができる。
 図37はカメラユニットを備えるフィギュアを示す斜視図であり、(a)は人形、(b)はサッカーボール、(c)は自動車、(d)は動物の例を示すものである。
 図示例は、フィギュア153にカメラ143を備えたカメラユニットAを備えたフィギュアユニットである。カメラ143のレンズを下向きに配置し、このフィギュア153を印刷物102の上に置いたときに、そのドットパターン103の画像データを取り込む際に、このドットパターン103に赤外線を照射することにより、ノンカーボンのカラーインクで印刷した情報伝達部110から、ドットをカーボンで印刷したドットパターン103のみを読み取るようになっている。なお、フィギュア153の形状は、図示例の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
 上述した本発明のフィギュアユニットでは、印刷物102という媒体を介在して種々の音声情報を出力、実行させることができる。たとえば、次のような使用方法がある。
 「すごろく」や「ボードゲーム」の駒としての利用
 本発明のフィギュア153は、「すごろく」や「ボードゲーム」の駒として利用することができる。このフィギュア153を、「すごろく」や「ボードゲーム」の上に置いたときに、フィギュア153のカメラ143で印刷物102上のドットパターン103の特定の音声を発生し、指示内容を音声で知らせることができる。そこで、これらの「すごろく」や「ボードゲーム」の遊び方に幅を持たせることができる。
 「軍人将棋」の駒としての利用
 本発明のフィギュア153は、「軍人将棋」の駒として利用することができる。このフィギュア153を、「軍人将棋」の将棋盤(印刷物102)上に置いたときに、フィギュア153のカメラ143でボードゲームのベース(印刷物102)上のドットパターン103の特定の音声を発生し、指示内容を音声で知らせることができるので、今までとは違った新たな側面を持つゲームに飛躍させることができる。たとえば、本体の処理プログラムによって、駒(フィギュア153)の対決に偶然性や時間軸を設けることができる。このよう付加価値は、実際の戦場をリアルに再現する重要な要素になり、ノーマルな軍人将棋にはなかった新たな戦略性を生み出し、楽しく遊ぶことができる。
 図38は本発明のフィギュアユニットを新シミュレーション・ボードゲームの中央バトルステージに置いた状態を示す斜視図である。
 「新シミュレーション・ボードゲーム」の駒としての利用
 本発明のフィギュアユニットは、「ボードゲーム」の駒として利用することができる。ベース(印刷物102)とフィギュア153をセットした状態で、ベース(印刷物102)の上にフィギュア153を配置して遊ぶことができる。対戦の際には、中央のバトルステージ(印刷物102)に向かい合わせにフィギュア153を置き、ステージにはドットパターン103と情報伝達部110が印刷されており、このドットパターン103をフィギュア153のカメラ143で読み取り、内部の処理プログラムによって、複雑な対戦を展開することができる。
 このように、本発明のフィギュアユニットは印刷物102等に印刷した入力インターフェースとして使用できるので、コンテンツ毎にそれに合わせたインターフェースを製造することができる。また、インターネットを経由して、紙のインターフェースをPDF等でダウンロードしてプリンタ装置で出力し、それに応じたプログラムをダウンロードしてパソコン等にセットすれば、インターフェースをネットワーク経由で供給することも可能である。
 図39はフィギュアの一形態であるヌイグルミ内にカメラユニットと出力ユニットを内蔵した本発明の他の実施形態を示す説明断面図である。
 本発明のカメラユニットAと出力ユニットBについては、上述したフィギュア153の一形態である、綿またはスポンジのような弾力性素材を所定の形態を有する外皮に詰め込んだ、いわゆるヌイグルミ154内に内蔵することが可能である。たとえば、カメラユニットAのレンズ部分をそのままヌイグルミ154の眼球155部分に配置すると共に、出力ユニットBをヌイグルミ154の胴体156内に出し入れ自在に内蔵する。このように構成すれば、お気に入りのヌイグルミ154をそのまま所定の情報や音声を再生させる装置として使用することができる。
 図40と41はフィギュアの一形態であるヌイグルミ内にカメラユニットと出力ユニットを内蔵した他の実施形態を示す説明断面図である。
 ヌイグルミ154内に内蔵するカメラユニットAは、必ずしもそのヌイグルミ154の眼球155部分に配置する必要はない。たとえば、ヌイグルミ154の眼球155部分以外に、図示するように、ヌイグルミ154の手157に配置することができる。この他に本発明のカメラユニットAは、ヌイグルミ154の尻、腹、足、その他の所望の位置に配置することができることは勿論である。このカメラユニットAの配置位置はヌイグルミ154の種類や大きさまたは遊び方の目的に応じて決定される。
 なお、本発明は上述した発明の実施形態に限定されず、印刷物102中のドットパターン103のみを認識することにより、所定の情報や音声を再生させて様々な使用を可能にする構造であれば、上述した利用方法に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
 また、本発明のドットパターンでは、キードットのずらし方を変更することにより、同一のドットパターンであっても別の意味を持たせることができる。つまり、キードットKDは仮想基準点からずらすことでキードットKDとして機能するものであるが、このずらし方を仮想基準点から等距離で45度ずつずらすことにより8パターンのキードットを定義できる。
 ここで、ドットパターンをC-MOS等の撮像手段で撮像した場合、当該撮像データは当該撮像手段のフレームバッファに記録されるが、このときもし撮像手段の位置が紙面の鉛直軸(撮影軸)を中心に回動された位置、すなわち撮影軸を中心にして回動した位置(ずれた位置)にある場合には、撮像された基準ドットとキードットKDとの位置関係から撮像手段の撮像軸を中心にしたずれ(カメラの角度)がわかることになる。この原理を応用すれば、カメラで同じ領域を撮影しても角度という別次元のパラメータを持たせることができる。そのため、同じ位置の同じ領域を読み取っても角度毎に別の情報を出力させることができる。
 いわば、同一領域に角度パラメータによって階層的な情報を配置できることになる。
 この原理を応用したものが図48、図50、図52に示すような例である。図48では、ミニフィギュア148の底面に設けられたスキャナ部175でこのミニフィギュア148を台座上で45度ずつ回転させることでドットパターンの読取り情報とともに異なる角度情報を得ることできるため、8通りの音声内容を出力させることができる。
 図42~図76は、実施形態のさらに変形例を示した図である。
 図42は、カメラをペン型スキャナ158としてペン状のケース(装置本体)159に収容したものである。
 ケース159内には、バッテリ160、スピーカ120、回路基板161が内設されている。回路基板161上には中央処理装置(CPU)とメモリが面付実装されている。また図示は省略したマイク等を内蔵してもよい。また、ケース159の後端(図で右上端部)にはメモリカートリッジ162が着脱可能に装着されている。このメモリカートリッジ162にはプログラムまたは既存の音声データ等が登録されるようになっている。メモリカートリッジ162は交換可能に構成されており、ROMカートリッジ、マイクユニットカートリッジ等に交換可能である。
 ケース159の表面には、ボタン163a~163cが設けられており、読取り開始、録音開始、音声再生等が制御できるようになっている。
 当該ボタンの中で録音ボタンを押すことによって図示しないマイクで音声を録音することができる。録音した音声データはメモリカートリッジ162に記録される。このとき、録音ボタンを押圧した状態のままドットパターンをスキャンすると当該ドットパターンに録音した音声が割り当てられる。消去ボタンを押しながらドットパターンをスキャンすると音声のドットパターンへの割り当てが解除される。なお、このとき音声データはメモリカートリッジ162に保存されたままであってもよい。
 同図において、ケース159の先端(図で左下端部)には、ケース159を約45度程度傾けて媒体面に当接したときに、媒体面の鉛直軸に沿ってC-MOSカメラユニット、スプリング164および先細り状のノーズ167が設けられている。ノーズ167は、ケース159が媒体面方向に押圧されると、スプリング164の付勢力に抗して後退(情報に移動)し、スイッチ166を押圧作動させるようになっている。
 ノーズ167内空間にはC-MOSカメラユニットのレンズ168が該空間に臨むように取り付けられており、ノーズ先端の窓部を撮像可能となっている。
 ノーズ167内空間にはクランク状に45度ずつの2箇所の折曲部を有する照射管169が設けられている。
 該照射管169は、透明樹脂の筒体で構成されており、その基端面はLEDに対面しており、LEDの照射光が照射管内に入射されるようになっている。照射管内壁面で照射光の拡散成分(光軸に対して45度よりも大きな角度の光成分)は照射管内壁面を通過して外部に放射される。そして照射光の直進成分(光軸に対して45度よりも小さな角度の光成分)は照射管内壁面で反射されて管内を進行する。照射光は照射管内で光軸とほぼ平行な成分だけが先端面からノーズ167の開口部に対して照射されるようになっている。
 このように、照射光は、透明樹脂で構成されたクランク状の照射管を通過することによって光軸に平行な集束光となるため、ノーズ部167の開口部の全域にわたって均一な光量を供給することができる。このように本実施形態によれば、拡散光のような場合に生じる周辺部の暗がりがないため、ドットパターン103の読取り精度を高めることができる。
 図43は、このようなペン型スキャナ158を装置本体172に接続したものである。同図において、装置本体172にはメモリカードスロット173を備えており、音声データやプログラムが登録されたメモリカード174を挿入可能となっている。また、装置本体172にはマイクロホン119aが接続されて外部から音声データを装置本体内のメモリに登録することができるようになっている。音声データは装置本体172のスピーカ120又は装置本体172に接続されたスピーカ176から出力させることができるようになっている。
 なお、図43ではペン型スキャナ158と装置本体とはケーブルで接続されているが、図44に示すようにスキャナ内に無線インターフェースを内蔵して装置本体172とは無線で通信を行うようにしてもよい。
 図45はペン型スキャナの変形例を示している。同図に示すように、ペン型スキャナ158aは、バッテリー160、スピーカ120を備えており、SDカードやメモリースティックまたはスマートメディア等のメモリカード174を装着できるようになっている。
 図46は、本発明をボードゲームに適用した場合を示しており、ミニフィギュア148を駒としてボード1102に記載されたマス目1103をサイコロやスピーカ120で決定された数字分だけミニフィギュア148をマス目に沿って移動させるものである。この、ミニフィギュア148の底面にはCCDやC-MOS等の読取り素子が設けられており、ボード177のマス目にはドットパターンが形成されている。したがって、ミニフィギュア148をマス目上に置くことによってマス目毎に異なった音声情報をケーブルで接続されたスピーカ120から出力させることができる。これによってたとえば次のマス目への移動指示やゲーム進行にとって必要な情報を音声情報として出力させることができる。
 図47は、ミニフィギュア148と装置本体177とを分離し、ミニフィギュア148の底面に設けられたスキャナ部175で図示しないドットパターンを読み込んで無線通信で装置本体177に当該ドットパターンに対応した読取り信号を送信するものである。装置本体177ではスピーカ120を備えており、前記読取り信号に対応した音声情報をメモリカード174から読み出して音声情報として出力するようになっている。
 なお、この構成の場合、ミニフィギュア148と装置本体177との通信トラフィックを低減するために、ミニフィギュア148本体内にデコーダを設けて、読み取ったドットパターンの画像データをデコードして数桁のコード情報に変換し該コード情報のみを読み取り信号として装置本体177に送信することが望ましい。
 図48は、ミニフィギュア148の底面に設けられたスキャナ部175で台座179表面に形成されたドットパターンを読み取る場合の変形例である。本実施形態では、スキャナ部175のドットパターンに対する位置によって読取り内容を変えることができる。たとえば、ミニフィギュア148の立設軸を中心にドットパターンに対して所定の角度ずつ傾けると、読取り信号も変化させることができるため、ミニフィギュアの向く方向によって出力させる音声内容も変化させることができる。ドットパターンに対してミニフィギュアの角度を変化させることで音声内容を変化させる方法については前述したので省略する。
 図49は、ミニフィギュア148の他の構成例であり、この実施形態ではミニフィギュア148内にはスキャナ部175の他、バッテリー160、スピーカ120が内蔵されており、さらにメモリカード174が装着可能となっており、メモリカード174を交換することにより、プログラムまたは音声データを変更させて全く異なるゲームやミニフィギュア148を全く異なるキャラクタに変更することもできる。
 なお、これらの図で説明したミニフィギュア148は、図面上簡易な人形形状のもので説明したが、アニメーションのキャラクタやペット等の小動物、架空の動物、人物等を模したものであってもよいことは勿論である。
 図50は、カード180にドットパターン103が設けられており、このドットパターン103を読み取るスキャナが内蔵された台座181上にカード180を所定角度で配置することにより音声や表示データで得点が出力される形式の玩具である。
 図52は、雑誌等に印刷されたクロスワードパズル182をペン型スキャナ158を用いて遊ぶ場合の例を示したものである。紙面のクロスワードパズル182の空白枠内183には本発明のドットパターン103が形成されており、ペン型スキャナ158の先端を所定の空白枠183内に当接させることによって当該空白枠183に設定された縦列または横列のワードのヒントがペン型スキャナ158の液晶表示部144に表示されるようになっている。
 この場合、ペン型スキャナ158の先端部をヒントを希望する空白枠内183に当接させることで、該空白枠内に形成されたドットパターンを読み込んで当該ワードのヒントを液晶表示部144に表示させることができる。このとき、同じ空白枠内に当接させる場合であっても、ペン型スキャナ158を当接させる角度によって縦方向のヒント、横方向のヒント、斜め方向のヒントをそれぞれ表示させることができる。このとき、前述のように、格子ドットに対するキードットの格子点からのずれを中央処理装置(CPU)で計算する際に、カメラの傾き(紙面の鉛直軸を中心にした撮像素子の回転方向へのずれ)を計算できるため、カメラの傾きに応じたクロスワードパズルの縦、横、斜め方向を認識することができる。したがってそれに対応したヒントを記憶手段から読み出して表示したりスピーカ120から発声させることができる。
 なお、ペン型スキャナ158を縦方向、横方向または斜め方向に2枠程度移動させることによってXY座標方向への移動を検出し(検出方法については前述している)当該方向のワードのヒントを液晶表示部144に表示させたり、スピーカ120から音声情報として発声させてもよい。
 図54は、自走型の猫のヌイグルミ154の腹部底面にスキャナ部175を設けておき、ボードや家庭内の床面にシール等で形成されたドットパターン103上を該ヌイグルミ154が自走することによってドットパターン103を読取り、該読取り信号を装置本体177に送信するものである。
 図55は、自走式またはラジオコントロール式の自動車玩具184の底面にスキャナ部175が設けられており、ボードや床面にシール等で形成されたドットパターン103を読み取って装置本体177に読取り信号を送信することによって装置本体177のスピーカ120からドットパターン103に対応する音声情報を出力するものである。
 たとえば、市街の道路を印刷したシートを用意し、当該シート上を自動車玩具を走らせて遊ぶ場合、交差点や踏切の手前には該シート上にドットパターン103を形成したシールを貼っておき、前記自動車玩具184が交差点や踏切に接近した際に一時停止を促す音声情報を装置本体177のスピーカ120から出力させてもよい。
 図56は、対戦型カードゲームに本発明を適用した場合の説明図である。
 同図に示すように、装置本体177には一対のカード挿入口が設けられており、各カード挿入口に対戦する2人のそれぞれの持ちカード180,180を挿入することにより、カード180,180に設定されたパラメータの優劣を判定するものである。カード180,180の表面には図51で説明したようにドットパターン103が設けられており、このドットパターン103を装置本体177のスキャナ部175で読み取ることにより、ドットパターン103に対応付けられたパラメータをメモリカード174から読み出すことで勝敗の判定ができるようになっている。なお、この装置本体177に液晶表示画面を設けて勝敗結果を表示できるようにしてもよい。なお、図57は、1枚のカード180のみを挿入可能とした装置本体177の例である。
 図58は、装置本体177が単なるカードリーダであり、当該装置本体177をパーソナルコンピュータと接続する場合の実施形態である。また、図59は、ドットパターンの形成されたはがき大のシート185を連続的に読み込むための装置本体177の例であり、たとえばドットパターンの形成されたユーザからの返信はがきを次々と読み込む場合に適した装置構成である。
 図60は、POSレジ等で利用可能な装置本体177の例であり、表面にガラス面186を備えており、ガラス面186下に配置されたスキャナ部175でガラス面1171上を通過する商品等に貼付されたドットパターン103を走査することによりバーコードと同様な商品管理、販売管理等をすることができる。この場合、本発明では、包装箱または包装紙の印刷表面に印刷面と重畳してドットパターンを形成できるため、バーコードシステムのように商品の表面を体裁の悪いバーコードシールが占有することがない。
 図61は、装置本体を台座177で構成し、ミニフィギュア148と組み合わせた例である。この実施形態では、台座177の上面にガラス板186が配置され、その下方にスキャナ部175が設けられている。そして底面にドットパターン103が形成されたミニフィギュア148が台座177上に載置されると、このドットパターン103がスキャナ部175で読み取られてドットパターン103から読み出したコード番号に対応する音声データが挿入されたメモリカード174から読み出されてスピーカ120から出力されるようになっている。
 図62は、装置本体177がテレビモニタ187に接続された例である。装置本体177から映像信号と音声信号とがピンプラグを介してテレビモニタ187に出力されるようになっている。音声データと映像データとは装置本体177のメモリカード174または内蔵メモリに蓄積されており、ペン型スキャナ158で読み取ったドットパターン103に対応した動画データが音声データと映像データとに分離されてテレビモニタ187に入力されて、テレビモニタ187の画面とスピーカから出力されるようになっている。
 図63は、フォトスタンド形式の装置本体177を示している。写真192の裏面にはドットパターン103が形成されており、スタンド部分の背面にはスキャナ部(図示せず)が設けられており、このドットパターン103を読み取ったコード番号に対応した音声情報が装置本体177に内蔵されたメモリまたはメモリカードから読み出されてスピーカ120から出力されるようになっている。この実施形態によれば、写真192毎に予めドットパターン103に対応した音声を内蔵メモリまたはメモリカード174に登録しておくことにより、写真撮影時の解説または「誕生日おめでとう」等の音声メッセージをスピーカ120から再生させることができる。
 なお、スピーカ120の他にマイク119aを設けて、音声データを内蔵メモリまたはメモリカード174に登録しておき、予め写真192の裏面に貼付しているドットパターン103と対応付けておいてもよい。
 また、同図のフォトスタンド型の装置本体177には、液晶表示部144を有しており、撮影日時やメッセージ文章等のデータをドットパターン103に対応付けておき、写真1181に対応付けたこれらのデータを液晶表示部144に表示させてもよい。
 図64は、ペン型スキャナ158をUSBケーブルを介してパソコン188に接続したものである。ペン型スキャナ158とパソコン188との接続はUSBインターフェースを用いる場合の他、RS-232Cによるシリアルインターフェース、LANインターフェース、IEEE1394インターフェース等を用いてもよい。
 また、パソコンに無線インターフェースカード193を装着してペン型スキャナ158と無線通信で接続してもよい。無線インターフェースについては、ブルートゥース、無線LAN等を用いることができる。また、無線インターフェースの他に赤外線通信等の光インターフェースを用いてペン型スキャナ158とパソコン188とを接続するようにしてもよい。
 図65は、PDA194にケーブルでペン型スキャナ158を接続した図である。PDA194とペン型スキャナ158との接続も有線接続の他、無線接続、光通信接続で実現してもよい。
 図66は、スキャナをマウス195に内蔵した場合のパソコン188との接続を示したものである。マウス195はUSBインターフェースを介してパソコン188にケーブル接続する場合が一般的であるが、無線接続または光通信接続を用いてもよい。
 図67および図68は、マウス195にデジタイザ機能を持たせたものである。このマウスの中にはスキャナ部175が設けられており、マウス195の先端にガラス部材196で透過窓を設けて、上方からスキャナ部175によるドットパターン103の読み取りターゲットを目視で確認できるようになっている。
 図69は、PDA194の本体にスキャナ部175を設けた構成であり、図70はパソコン本体188にスキャナ部175を設けた構成を示している。図71のようにPDA194の本体にスキャナ部175を設けた場合、PDA194の本体のスキャナ部175を紙面等のドットパターン103に翳して該ドットパターン103を読み取ることができる。一方、図70のようにパソコン本体188にスキャナ部175を設けた場合、名刺やカード1121(図51参照)に設けられたドットパターン103を前記スキャナ部175に翳すことによってドットパターン103を読み取るように使用できる。なお、図71や図73に示すように、携帯電話140の本体にスキャナ部175を設けたり、ゲーム機本体にスキャナ部を設けてもよい(図示は省略)。
 図72は、ペン型スキャナ158を携帯電話140のコネクタに接続したものである。このような構成の場合、ペン型スキャナ158で読み取ったドットパターンに対応する読取り信号を、携帯電話140に予めダウンロードしたプログラムで処理し、携帯電話の表示部に表示したり、音声出力させてもよい。また、当該プログラムでサーバにアクセスし、読取り信号を送信してサーバで処理した結果データを携帯電話140で受信するようにしてもよい。
 図74は、ペン型スキャナ158に液晶表示部144とスピーカ120とを設けた構成を説明している。この実施形態のペン型スキャナ158は、その先端にボールペン等の筆記具189が装着されており、その周囲にスキャナ部175が設けられている。
 このようなペン型スキャナ158の使用例としては、レストラン等のメニューにドットパターン103を形成しておき、当該メニューとペン型スキャナ158とを来店者に手渡す。
 来店者は、メニューを選択して、当該筆記具189で選択したメニューの四角形状のボックスをチェックする。このときスキャナ部175で選択されたメニューに対応したドットパターン103が読み込まれる。これによりペン型スキャナ158の内部の中央処理装置の処理によりメモリから当該メニューに対応する文字情報を読み出して液晶表示部144に表示する。同図では液晶表示部144に来店者が選択したメニュー名「和風ハンバーグプレートセット」、とカロリー「864kcal」と金額「1,250円」とが表示されている。
 このように、来店者自身がメニューを選択し、かつその選択を確認することができるため、店員はペン型スキャナ158を回収するだけでオーダー処理を完了することができる。
 図75は、ペン型スキャナ158にマイク119aとスピーカ120とを設けた構成を示している。この実施形態では、写真192の表面に形成されたドットパターン103をスキャナ部175で読み込んで、読取り完了後にマイク119aを用いて当該ドットパターン103に対応した音声を入力する。入力された音声データはペン型スキャナ158内の図示しないメモリに登録される。このときの音声は、当該写真192を撮影したとの説明文や挨拶文等が考えられる。なお、写真表面の全体にわたってドットパターン103を形成しておけば、集合写真等の場合、写真に写っている個人毎に説明文を登録しておくことも可能である。
 次に、当該写真192の表面で説明を聞きたい部分にペン型スキャナ158の先端(スキャナ部175)を当接させることによってスピーカ120から前述の音声データを再生させることができる。
 このように写真192の他、個々のシールにドットパターン103を形成しておき、シール表面にペン型スキャナ158を当接して音声データを入力させることができる。
 図76は、システム手帳190とノートとペン型スキャナ158を組み合わせて用いる場合の例を示している。
 同図において、システム手帳190のスケジュール欄191にはあらかじめドットパターン103が形成されている。そして、スケジュール欄191に予定を登録する際に、出先等で文字を記録する余裕がない場合、ペン型スキャナ158の先端(スキャナ部175)を当該予定を入力した日付のスケジュール欄191に当接させて、図示しないマイク119aから当該日付の予定を音声で入力しておく。
 そして、システム手帳190上で予定を確認したいときには、確認した日付のスケジュール欄191にペン型スキャナ158(スキャナ部175)を当接させてドットパターン103を読み取ることにより、当該日付に対応付けて音声で入力した予定がスピーカ120から再生される。
 なお、前記ペン型スキャナ158はパソコン188とUSBインターフェース等で接続可能としておくことにより、パソコン188内のスケジュール管理システム(たとえば、マイクロソフト社のアウトルックや、ロータス社のノーツ等)とデータリンク(シンクロナイズ)させておけば、ペン型スキャナ158で日付の欄(スケジュール欄191)のドットパターン103を読み込んだときに当該日付に対応する予定を文字データで同図に示すように液晶表示部144に表示させることもできる。
 なお、ペン型スキャナ158をパソコン188に接続しておき、前記システム手帳190、IDカード、免許証等の表面に形成されたドットパターンを読み取ることによりパソコン188の入力制御を行えるようにしてもよい。
 ドットパターン103は、実施形態で説明した絵本等の媒体の他、通常の書籍、グリーティングカード、新聞、通信販売カタログ、パンフレット、ペーパークラフト、折り紙、レシピ等に形成してもよい。
 たとえば、通信販売カタログにドットパターンを形成しておくことにより、当該ドットパターンをスキャナ部で読み取って、商品の説明文を発声させたり、パソコン内のメモリに登録された購入申込みプログラムを起動させるようにしてもよい。
 また、ペーパークラフトや折り紙にドットパターンを形成しておくことで、該ドットパターンをスキャナ部で読み取って、作品の組み立て方をスピーカから音声で解説させるようにしてもよい。
 また、レシピにドットパターンを形成しておくことにより、料理等のレシピを音声で出力させることができる。
 また、本発明のドットパターンを用いてぬり絵のための絵本を提供してもよい。具体的には領域毎(マスク領域毎)に異なる色をクレヨン、フェルトペン、水彩絵の具等で着色させるようにしてもよい。この場合、ドットパターンが形成された紙面上であってもノンカーボンの水彩絵の具、クレヨン、フェルトペン等であえれば着色が施されていたとしても赤外線は前記着色層を透過させることができるため、ドットパターンの読取りは可能である。
 また、ドットパターンは、バーコードリーダと重ねて印刷されたものであってもよい。その場合、紙面等の媒体上でバーコードをノンカーボンインクで印刷し、さらにその上にカーボンインクでドットパターンを印刷する。通常のバーコードリーダは、小さなドットが打ってあっても、バーコードを正確に読み取ることができる。次に本実施形態のペン型スキャナを用いて、ドットパターンのみを読み取り情報コードを入力する。
 また、バーコードを「(A)可視光線+可視光線の波長領域に近い赤外線もしくは紫外線」或いは、「(B)可視光線の波長領域に近い赤外線もしくは紫外線」を吸収するインクで印刷し、ドットを「(C)バーコードで使用した赤外線もしくは紫外線の波長領域とは異なる赤外線もしくは紫外線」を吸収するインクで印刷してもよい。
 この場合、C-MOSSカメラに可視光線遮断フィルターを取り付け、前記(A)もしくは(B)と同一の波長の光を発する第1のLEDを照射し、バーコードのみを読み取る。次に、(C)と同一の波長の光を発する第2のLEDを照射し、ドットパターンのみを読み取り、情報コードを入力する。このように、バーコード上にドットパターンからの情報を配置することにより重畳的な情報の取得(バーコードとドットパターンからのコード)が可能となる。

 (B)
 図77は、本発明の実施形態であるボイスレコーダ(音声情報記録装置)の正面図であり、図78はその右側面図、図79はその左側面図である。
 ボイスレコーダ201には、その筐体表面にスピーカ202が設けられており、音声情報の再生出力が可能となっている。スピーカ202の上方には、録音・停止ボタン203,録音再生表示部204、リンク表示部205、左上方には音声情報入力用のマイク207が設けられている。
 なお、ボイスレコーダ201の筐体表面には図85に示すような液晶画面243を設けてもよい。この液晶画面243には、録音状態、再生状態、停止状態、リンク状態、録音・再生トラック番号等を表示することが可能である。
 ボイスレコーダ201の右側面には、電源スイッチ208とボリューム209が配置されており、ボイスレコーダ201の電源投入とスピーカ202から再生される音声情報の音量調節が可能となっている。
 ボイスレコーダ201の左側面には、コネクタ端子(SCANNER)210、音声出力端子(PHNE)211および外部電源端子(DC IN)212が設けられている。コネクタ端子210は、たとえばUSB端子等の汎用シリアルインターフェースであり、図80に示すようにスキャナ213(光学読取手段)のケーブル214の端部に設けられたUSBコネクタ215が装着されるようになっている。
 スキャナ213には、図81に示すように、CMOS撮像素子(CMOSS)が配置されており、LED(IRLED)からの照射光をドットパターンの印刷面に照射し、その反射光が可視光フィルタ(図示せず)を介することによって赤外線領域のみの波長光として受光し、これがレンズを介してCMOS撮像素子によって撮影され、該撮影画像が中央処理装置(MPU)によって解析され、解析結果のコード情報(32bitのドットコード)または座標情報としてボイスレコーダ201に送信される。なお、このときドットパターンにはキードット(図6参照)が配置されてドットパターンを構成するブロックの向き(角度)も角度情報として受信可能となっている。
 つまり、ドットパターンの撮影画像をビデオメモリに展開することで、各ドットのXY座標値がわかるので、これを元に基準ドットとキードットを探索することで当該ドットパターンの向き(ビデオメモリの正XY座標軸に対するドットパターンの角度)が検出できる。
 なお、スキャナ内には解析ソフトウエアがROM等に格納されており、中央処理装置(MPU)は、当該ROMから当該ソフトウエアを読み込むことによって撮影画像の解析処理(ドットパターンの認識→数値変換→ドットコード、座標情報、角度情報に変換)を実行する。
 ボイスレコーダ201本体内は、図81に示すように、中央処理装置(MPU)を中心に構成されている。すなわち、中央処理装置(MPU)の制御によって、マイクから入力された音声情報は、アンプを介してA/Dコンバータ、圧縮回路によって処理され、デジタル音声情報として、コネクタを介してメモリカード206(記憶手段)に記録される。
 このメモリカード206の外観を示したのが図87である。このメモリカード206は、たとえばメモリとしてのICチップを内蔵したクレジットカードサイズのプラスチックカードであり、信号ピン、電源ピンを構成する接触型の電極206aを有している。なお、非接触の無線通信型のRFIDカードであってもよい。また、このようなカードの他、SDカード(商標名)、ミニSDカード(商標名)、メモリースティック(商標名)、メモリースティック・デュオ(商標名)等の規格型のメモリカードであってもよい。
 当該ボイスレコーダ201において、音声情報を再生する際には、メモリカード206(記憶手段)から読み出されたデジタル音声情報は、コネクタを介して中央処理装置(MPU)に読み込まれ、圧縮回路で逆圧縮(展開)されて、A/Dコンバータでアナログ情報に変換されてアンプ(AMP)を介してスピーカから出力される。
 なお、ボイスレコーダ201の駆動電流は、電池からDC-DCコンバータを介して、中央処理装置(MPU)、圧縮回路、アンプ(AMP)に供給されるようになっている。
 図82は、ボイスレコーダ201の操作指示をスキャナ213の読み取りで行うための指示ボード220(ペーパーコントローラ:印刷媒体)である。この指示ボード220は、ボイスレコーダ201の操作指示を示すシンボルが印刷されている。このシンボルの領域には操作指示に対応したコードを意味するドットパターンが印刷されている。ドットパターンについては後述する。
 この指示ボード220は紙材で構成され、紙材の表面にドットパターンが印刷され、さらにはその上層にラミネート加工が施されている。
 指示ボード220上には、録音221、音声品質222a~222c、再生224、早送り225、停止226、一時停止239、戻り・再生227、送り・再生228、先頭・再生229、後尾・再生230が設けられておりボイスレコーダ201でのそれぞれの機能が命令可能となっている。
 また、指示ボード220の下部には、リンク関連の指示シンボルが印刷されている。すなわち、リンク開始231、リンク終了232、リンク解除233、全リンク解除234の各指示シンボルが配置されている。
 さらには、指示ボード220の最下部には、音声消去235、全音声消去236の各指示シンボルと、実行237、中止238の各指示シンボルが配置されている。
 なお、図示はしなかったが、この他に指示ボード220には、音声ナビゲーションのシンボルを印刷しておいてもよい。この音声ナビゲーションは、ボイスレコーダ201や指示ボード220を操作する際の音声ガイダンスの有無を指示入力するためのシンボルである。
 図83は、記憶手段(メモリカード)に記録される音声情報のフォーマットを示している。音声情報は、インデックス241と、複数の音声ファイルトラック242とで構成されている。
 インデックス7241には、トラック毎の管理情報と、再生フラグが登録されるようになっている。
 また、インデックス241は各音声ファイルトラック242の音声情報の消去・更新の禁止情報が記録されており、これによって音声ファイルトラックは消去・更新が可能なトラックと、消去・更新が禁止されているトラックの2種類に分けて管理することが可能となっている。
 たとえば、消去・更新を禁止するトラックとしては、ボイスレコーダ201や指示ボード220の次の操作を音声で指示するナビゲーション音声ファイルが格納されたトラックや、絵本等とのセットで販売されたメモリカード206であらかじめ絵本のストーリーにしたがって声優が音声を記録しているトラック等が考えられる。一方、消去・更新が可能なトラックには、購入したユーザが絵本の登場人物になって発声するセリフ等を入力しておくことができる。
 また、消去・更新を禁止するトラックには、前述の音声ナビゲーションのガイダンス音声等を登録しておいてもよい。
 図84は、記憶手段(メモリカード)に設けられた照合テーブルおよび照合コードを示している。
 同図に示すように、本実施形態での照合テーブルはC8~C22,C31の値を照合範囲として設定しており、この範囲に存在する照合コードがドットパターンから読み取った照合コードと一致する場合には、当該ドットパターンが当該ボイスレコーダに適合しているものとして音声情報の再生を許可する。
 なお、照合テーブルは任意に変更可能であり、たとえば当該ボイスレコーダのメーカー毎、メモリカードのメーカー毎、ゲームの種類毎に照合テーブルの照合範囲を変更してもよい。
 このような照合テーブル、照合コードをメモリカード206に登録しておくことにより、当該照合コードと同一のコードがドットパターンとして印刷されている絵本でしか音声情報の録音・再生ができないようにすることが可能である。すなわち、セットで販売されている絵本とメモリカード206との組合せでなければ音声録音・再生が行えない仕組みを提供することができる。
 このとき、中央処理装置(MPU)はスキャナ213が読み込んだドットパターンに基づいて、所定の領域のドットコード(照合コード)をスキャナ213から受信して、これをメモリカード206の照合コードと比較して一致していればメモリカード206内の音声情報の録音・再生を許可する。
 図86は、リンクテーブルについて説明したものであり、当該リンクテーブルはメモリカード206に設けられている。リンクテーブルは、同図に示すように、登録順を示すラベルと、音声ファイルトラック番号と、32bitのドットコードとで構成されている。本実施形態において、1つの音声ファイルトラック番号に対して複数のドットコードを関係付けることができるようになっている。これによって、異なる多数のドットパターンの印刷された写真、シール、絵本等の媒体をスキャナ213で読み取った場合でも同一の音声情報を再生させることが可能となる。
 次に、本実施形態のボイスレコーダ201を用いた操作手順について説明する。
(基本機能)
 ドットパターンが絵柄と重畳印刷された絵本と、録音済みメモリカード206とがセットで販売されており、これを購入したユーザは、メモリカード206をボイスレコーダ201に装着する。そして、図80に示すように、スキャナ213のコネクタ115をコネクタ端子210に装着する。そして、絵本のたとえば犬の絵に重畳印刷されているドットパターンをスキャナ213が読み取ると、スキャナの中央処理装置(MPU)は当該ドットパターンを解析ソフトによって解析し、ドットコード(コード情報)に変換する。このドットコードはボイスレコーダ201の中央処理装置(MPU)に送信される。ボイスレコーダ201では、当該ドットコードに基づいてメモリカード206のリンクテーブル(図86参照)を検索する。そして、このドットコードに対応する音声ファイルトラック242を索出して、メモリカード206内の該当する音声ファイルトラック242(たとえば、犬の鳴き声)を読み出す。この音声ファイルトラック242の音声情報は、圧縮回路で逆圧縮(展開)され、A/Dコンバータでアナログ音声情報に変換されて、アンプ(AMP)を介してスピーカから出力される。このようにして、絵本の犬の絵の部分をスキャナ213で読み取ると、ボイスレコーダ201のスピーカ202から犬の鳴き声が再生される。
(再生手順)
 次に、あらかじめメモリカード206内に、ドットパターンに音声情報が関係付けられている場合の種々の再生方法について詳しく説明する。
 まず、スキャナでドットパターンが印刷された絵本、写真、シール等をクリック(撮像)すると、前記のようにドットパターンに対応したドットコードが解析されて、リンクテーブルが参照されて、当該ドットコードに対応する音声情報が再生される。このとき、中央処理装置(MPU)は、音声情報の再生とともに、録音・再生表示部のLEDを点灯させる。
 次に、音声再生中に、スキャナ213で指示ボード220の早送り225のシンボルがクリック(撮像)されると、早送り再生(x倍速再生:xは任意の整数)が実行される。
 ここで再生速度を元に戻したい場合(通常音声再生)には、指示ボード220の早送り225のシンボルを再度クリックするか、再生224のシンボルをクリックする。
 また、音声再生中に、スキャナ213で指示ボード220の一時停止239のシンボルがクリックされると、再生が一時停止(ポーズ状態)となる。再度一時停止239のシンボルがクリックされることによって再生が再開される。
 さらには、音声再生中に、送り・再生228がクリックされると、中央処理装置(MPU)は、メモリカード206内のリンクテーブル(図86参照)を検索し、現在再生している音声ファイルトラック242の次のラベル(登録順)に登録されている音声ファイルトラック242の再生を開始する。また、戻り・再生227がクリックされると、中央処理装置(MPU)は、リンクテーブル(図86参照)を検索し、現在再生している音声ファイルトラック242の前のラベル(登録順)に登録されている音声ファイルトラック242の再生を開始する。
 また、音声再生中に、後尾・再生230がクリックされると、中央処理装置(MPU)は、メモリカード206内のリンクテーブル(図86参照)を検索し、音声ファイルトラック242の最後のトラック(図86では音声ファイルトラックNo.4)の再生を開始する。また、先頭・再生229がクリックされると、音声ファイルトラック242の先頭のトラック(図86では音声ファイルトラックNo.3)の再生を開始する。
(録音手順)
 ボイスレコーダ201に新たに音声を録音する場合、スキャナ213で指示ボード220の録音221のシンボルをクリックするか、本体の録音・再生ボタン204を押すことによって録音が開始される。マイク207に向かって発声された音声はA/Dコンバータによりデジタル変換され、圧縮回路によって圧縮される。このような圧縮データ形式で音声情報は順次メモリカード206に登録される。
 この録音中に、スキャナ213で指示ボード220の録音221のシンボルまたは停止226のシンボルをクリックするか、本体の録音・停止ボタン203を押すことによって録音を停止する。このときまでに録音された音声情報がメモリカード206に記録される。
 これらの音声を消去する場合には、スピーカ202から音声が再生されている状態、または音声の再生終了後5秒以内に指示ボード220の音声消去235のシンボルがスキャナ213でクリックされるとスピーカ202から「ピー」音が出力されて録音・再生表示部204のLEDが5秒間点滅する。この5秒間の間に、指示ボード220の実行237のシンボルがクリックされると再生されている音声が消去される。このとき中央処理装置(MPU)は当該音声ファイルトラック242のデータをメモリカード206から削除する処理を行う。
 また、前記5秒間の間に中止238のシンボルがスキャナ213でクリックされるか、5秒間の間いずれのシンボルもクリックされない場合には、この音声消去モードを終了する。
 また、メモリカード206に録音されている全ての音声情報を消去したい場合には、上記音声消去235の代わりに全音声消去236のシンボルをスキャナ213でクリックすればよい。
(リンク作業)
 本実施形態では、ユーザが自分自身で録音した音声情報またはメモリカード206に記憶された既存の音声情報をどのドットパターンと関係付けるかを自由に設定することができる。これをリンク設定という。
 リンク設定は図86に示すリンクテーブル(メモリカード206内に設定)によって管理されている。
 リンクを作成する際には、まず指示ボード220の録音221のシンボルをスキャナ213でクリックするか、録音・停止ボタン203を押して音声の録音を開始する。このとき録音再生表示部204のLEDが点滅状態となる。
 次に、録音状態を維持したまま、絵本、写真、シール、カード等に印刷されたドットパターンがスキャナ213でクリック(撮像)されると、中央処理装置(MPU)は録音状態を停止するとともに、録音された音声ファイルトラック番号に対して撮像したドットパターンのドットコードを関連付けて登録する。このとき、スピーカ202から「ピッ」音を出力させてリンクの生成をユーザに通知する。
 また、ドットパターンをスキャナ213でクリックしたときに、既にリンクテーブルに当該ドットパターンに対応するドットコードに他の音声ファイルトラック242が関係付けられて登録されている場合には、中央処理装置(MPU)は、スピーカ202から「ブッ」音を出力させてリンク作成ができないことをユーザに通知する。
 次に、既にメモリカード206に音声情報が登録されている場合に、ドットパターンとのリンクを生成する手順について説明する。
 まず、指示ボード220のリンク開始231のシンボルをスキャナ213でクリックすると、ボイスレコーダ201の中央処理装置(MPU)は、リンク表示部205のLEDを点滅させてリンク開始をユーザに通知する。
 次に、指示ボード220の再生224のシンボルをスキャナ213でクリックしてリンクさせる音声ファイルトラック242の音声を再生させる。このとき、ユーザは指示ボード220の送り・再生228、戻り・再生103、先頭・再生229、後尾・再生230をクリックすることによって再生する音声ファイルトラック242を順次切り替えて所望の音声ファイルトラック242を探し出す。
 このようにして所望の音声ファイルトラック242を再生している間、または音声再生終了後5秒以内に絵本、写真、シール、カード等に印刷されたドットパターンをスキャナ213でクリックすると、当該音声ファイルトラック242とドットパターンのドットコードとが関係付けられてリンクテーブルに登録される。なおここで、既にリンクテーブルに当該ドットパターンに対応するドットコードに他の音声ファイルトラック242が関係付けられて登録されている場合には、中央処理装置(MPU)は、スピーカ202から「ブッ」音を出力させてリンク作成ができないことをユーザに通知する。
 このように、1つのドットパターン(ドットコード)は1つの音声ファイルトラックにしかリンクさせることはできないが、逆に1つの音声ファイルトラック242は複数のドットパターン(ドットコード)とリンクさせることができる。したがって、全く異なるドットパターンであってもクリックすることによって同一の音声情報を再生させることが可能となる。
 以上のリンクモードを終了する場合には、指示ボード220のリンク終了232のシンボルをスキャナ213でクリックする。これによって、ボイスレコーダ201は、電源スイッチ208をオン状態にしたときの初期状態に戻る。
 次に、以上のように設定されたリンクテーブルのリンクを消去する手順について説明する。
 いずれかのリンクを消去したい場合には、まずリンクテーブルに既にリンクが生成されているドットパターンをスキャナ213でクリックして、中央処理装置(MPU)は、関係付けられた音声ファイルトラックを読み出して再生する。
 次に、当該音声の再生中、または再生終了後5秒間の間にリンク解除233のシンボルをスキャナ213でクリックする。次に、中央処理装置(MPU)はスピーカ202から「ピー」音を5秒間出力するとともに、リンク表示部205のLEDを点滅させる。この間に指示ボード220の実行237のシンボルをスキャナ213でクリックすると、当該ドットパターン(ドットコード)と音声ファイルトラックとのリンクが解除される。このとき、リンクが解除されるだけで関係付けられていた音声ファイルトラックは消去されない。
 また、前記5秒間の間に中止238のシンボルがスキャナ213でクリックされるか、5秒間の間いずれのシンボルもクリックされない場合には、このモードを終了する。
 次に、リンクテーブル内の全てのリンクを解除する場合には、前記リンク解除233のシンボルの代わりに、全リンク解除234のシンボルをスキャナ213でクリックすればよい。その手順は前記の個々のリンクの解除と同様であるので説明は省略する。
(その他の機能)
 ボイスレコーダ201は、以上の機能の他に以下の付加機能を有している。
 5分間いずれのスイッチやボタンも操作されず、かつスキャナ213でいずれのドットパターンまたはシンボルもクリックされない場合には電源オフ状態となる。これは中央処理装置(MPU)がクロックを用いて5分間の計数を行い、中央処理装置(MPU)とDC-DCコンバータとの間にあるスイッチを開放する制御を行うことによって実現される。
 ボイスレコーダ201は録音する音声に対して音声品質(ビットレート)を可変にすることができる。音声品質の「低」221cのシンボルをスキャナ213でクリックした場合、録音されるビットレートが低く設定されて長時間録音が可能となる。一方、「高」222aのシンボルがクリックされた場合にはビットレートが高く設定され高品位な録音が可能となる。「中」222bのシンボルはその中間のビットレートに設定可能となっている。
 中央処理装置(MPU)はメモリカード206の空き容量を監視しており、空き容量が0.2Mbyte未満になると録音再生表示部204のLEDを点滅させて録音可能時間が少ないことをユーザに通知するようになっている。このとき、前述のように、指示ボード220で音声ナビゲーションのシンボルをスキャナ213でクリックした場合には、ユーザへの通知を音声情報、たとえば「メモリが残り少なくなっています」というような音声情報をスピーカ202から出力させてもよい。
 なお、以上の実施形態では、写真、絵本、カード、シール等に形成されたドットパターンとしてコード情報(ドットコード)の場合のみを説明したが、これに限らず座標情報、コード情報と座標情報の組合せ、さらにはキードットによる角度情報の組合せをスキャナで読み取るようにしてもよい。
 角度情報を組合せた場合、たとえばスキャナ213に対して読み取るドットパターンが印刷されたカードの向き(角度)によって異なる音声情報を出力させることも可能となる。
 図88、図89は、本発明の他の実施形態を示すものである。
 図88に示すボイスレコーダ201aは、図77に示したボイスレコーダ201とほぼ同様のものであるが、メモリカードとしてSDカード206Aを用いたものである。その他の機能は図1で説明したものと同じであるので説明は省略する。なお、図88ではSDカードを例示したが、メモリ媒体であればminiSD、メモリースティック、メモリースティックDuo等いかなる媒体であってもよい。
 図89は、スキャナを一体化したボイスレコーダ201を示している。
 このボイスレコーダ201の装置本体の先端(図で上端)には、センサユニット253が内蔵されており、図示は省略するが、赤外線LED等の赤外線照射手段やドットパターンからの反射光を撮影するCCDやCMOSからなる撮像手段が設けられている。すなわち、図80および図81で説明したスキャナ213がボイスレコーダ201の本体に一体的に内蔵された構造となっている。
 本体の底部近傍の側面にはスピーカ202が設けられており、マイク258から入力した音声や、SDカード206A(図89では図示せず)や内蔵されたメモリにあらかじめ登録された音声、音楽等が出力されるようになっている。
 本ボイスレコーダ201の正面(操作面、図89(b)に示す面)には、センサユニット側からスキャンボタン254、録音ボタン255、ボリューム256、LED257およびマイク258がそれぞれ配置されている。
<回転パラメータを有する実施形態>
 図90から図97は、本発明の他の実施形態を示すものである。
 これらの実施形態は、ドットパターン(フィギアの向き)の角度を認識することにより、ドットコードおよびその角度に対応した音声を出力することのできる台座(音声情報記録装置)に関するものである。
 本実施形態は、図290に示す如く、台座261と、それに接続されたスキャナ213とそのスキャナ213で読み取るためのペーパーコントローラ266と、台座261の上面のステージ262に載置されるフィギア263とで構成される。
 また、台座261の周面の正面側には、マイク264と液晶表示部265とが設けられている。
 フィギア263の底面には図1~6で説明したドットパターンが印刷されたシールが貼付されている。
 台座261の内部には、図示しない赤外線照射手段(たとえば赤外線照射LED)と、撮像手段(CCD、CMOS等)が設けられており、台座261のステージ262に設けられた読取孔を介してフィギア263底面のドットパターンが撮像可能となっている。
 本実施形態に用いる指示ボード(ペーパーコントローラ266)は、図91に示すものである。
 このペーパーコントローラ266には、録音を指定する録音領域、リンク領域、回転パラメータ領域、再生、早送り、戻り・再生、送り・再生、先頭・再生、後尾・再生等の再生制御を行う再生制御領域、リンクの生成や解除ならびに音声の消去を制御するリンク制御領域が設けられ、それぞれにドットパターンが印刷されている。
 すなわち、ペーパーコントローラ266のこれらの領域をスキャナ213で撮像することによって、音声の入力、再生、フィギアとの関係付け(リンク)が制御できるようになっている。
 さらには、ペーパーコントローラ266には、回転パラメータのON/OFF領域が設けられている。
 この回転パラメータON/OFF領域は、フィギアの底面に設けられたドットパターンの向きのパラメータをON状態(向きのパラメータも付加して制御を行うモード)にするかOFF状態(向きのパラメータを無視して制御を行うモード)にするかを指示するための領域であり、ONの領域をスキャナ213で撮像したときには、ステージ262上でのフィギア263の向き、たとえば正面を向かせて載置したとき(図90(a))、横に向かせて載置したとき(図90(b))、正面に背中を向けて載置したとき(図90(c))のそれぞれで異なる音声を出力することが可能となる。
 図95は、ドットパターンの向きを検出するための技術を説明した図である。
 図96で説明したように、ドットパターンは、キードットを中心に情報ドットを配置した構成となっている。したがって、ドットパターンから情報ドットの意味する値を抽出するためのアルゴリズム(中央処理装置によって実行される解析プログラム)では、スキャナ213やセンサユニット253で撮像されたドットパターンの画像データをビデオメモリに展開し、このビデオメモリの画素を解析してまずキードットを探す。したがって、キードットが索出されるとドットパターンの向き(撮像基準線300(ここではY正方向)に対するドットパターンの傾きの角度θ)が計算できる。
 本実施形態はこの向きの角度をドットパターンが意味するコード値にパラメータとして付加したものであり、同一のドットパターンであっても角度によって出力させる音声データ(ボイスアドレス)を変化させることができる。
 なお、ここではY正方向に対するドットパターンの向きとの角度で説明したがこれにX正方向を基準にしてもよいことはいうまでもない。
 図96はその角度をパラメータとして付加した場合の音声決定テーブルである。これを具体的に図90で説明したフィギア263の向きと対応付けて説明すると、フィギア263が正面を向いて載置されているとき(図20(a))には、角度は-46~+45(0±45)度であるので、音声決定テーブルにより角度No.001が選択されボイスアドレスaに登録された「おはよう」という音声が台座261のスピーカ(図示省略)から発声される。
 また、図90(b)に示すようにフィギア263を左方向に向けて載置した場合には、角度は+46~+135(90±45)度であるので、音声決定テーブルにより角度No.002が選択され、ボイスアドレスbに登録された「こんにちは」という音声が台座261のスピーカ(図示省略)から発声される。
 さらには、図90(c)に示すようにフィギア263が正面からみて後ろ向きに載置された場合、角度は+136~+225(180±45)度であるので、音声決定テーブルにより角度No.003が選択され、ボイスアドレスcに登録された「こんばんは」という音声が台座261のスピーカ(図示省略)から発声される。
<録音およびリンク処理>
 次に、図92~94を用いて、本実施形態のボイスレコーダの操作手順について説明する。
 まず、スキャナの中央処理装置(MPU)は、プログラムに基づいて、ユーザにより、回転パラメータON267のシンボルがクリックされたか否かを判定する(2201)。ここで、クリックされたと判断した場合にはステップ2202に処理を移し、クリックされたと判断しなかった場合には、本処理を終了する。
 ステップ2202では、回転パラメータをONにする。スキャナの中央処理装置(MPU)は、ステップ2201で読み取られたドットパターンを解析ソフトによって解析し、ドットコード(コード情報)に変換する。このドットコードが台座261の中央処理装置(MPU)に送信される。そして、台座261の中央処理装置(MPU)は、回転パラメータをONにする。
 次に、録音221がクリックされたか否かを判断する(2203)。クリックされたと判断した場合にはステップ2204に処理を移し、クリックされたと判断しなかった場合には、本処理を終了する。
 ステップ2204では、録音モードをONにする。
 次に、録音処理を行う(2205)。台座261の中央処理装置(MPU)は、マイク264に向かって発声された音声をA/Dコンバータによりデジタル変換し、圧縮回路によって圧縮する。このような圧縮データ形式で音声情報を順次メモリに登録する。
 次に、リンク開始231のシンボルがクリックされたか否かを判断する(ステップ2206)。クリックされたと判断した場合には録音を停止し(2301)、クリックされたと判断しなかった場合にはステップ2207に処理を移す。
 ステップ2207では、音声の録音が完了したか否かを判断する(2207)。録音221のシンボルまたは停止226のシンボルがクリックされたと判断した場合には、録音が完了したと判断する。録音が完了したと判断した場合には本処理を終了し、録音が完了したと判断しなかった場合には、再度ステップ2207の処理を行う。
 ステップ2301では、録音状態を停止する。そして、リンクモードをONにする(2302)。
 次に、リンク終了232のシンボルがクリックされたか否かを判断する(2303)。クリックされたと判断した場合には本処理を終了し、クリックされたと判断しなかった場合にはステップ2304に処理を移す。
 ステップ2304では、フィギア263が台座261のステージ262に載置されているか否かを判断する。フィギア263が載置されているか否かの判断は、台座のセンサユニットがフィギア263底面のドットパターンを読取可能な状態となっているか否かで判断する。載置されている場合には、センサが読み取ったドットパターンを中央処理装置(MPU)に送信する。
 ステップ2305では、コード情報の抽出および角度の検出を行う。中央処理装置(MPU)は、画像処理アルゴリズムにより、読み取った画像情報からコード情報を抽出する。そして、キードットの位置から当該ドットパターンの角度を計算する。
 次に、ドットコードと角度が既にリンクされているか否かを判断する(2306)。台座の中央処理装置(MPU)は、既にリンクテーブルに、当該ドットコードかつ当該角度に他の音声ファイルトラックが関係付けられて登録されているか否かを判断する。既にリンクされている場合にはステップ2303からの処理を再度行い、リンクされていると判断しなかった場合には、ステップ2307に処理を移す。
 ステップ2307では、リンク処理を行う。中央処理装置(MPU)は、録音された音声ファイルトラック番号に対して、コード情報および角度を関連付けて登録する。
 次に、中央処理装置(MPU)は、タイマの値を読み取り、リンク開始231のシンボルがクリックされてから5秒経過したか否かを判断する。5秒未満である場合にはステップ2303からの処理を再度行い、5秒経過した場合には、本処理を終了する。
 なお、本処理においては、録音とリンクを連続して行ったが、既にメモリに登録されている音声情報とのリンクを生成することも可能である。
<リンク済音声再生処理>
 次に、図92、93の処理によりリンクした音声を再生する手順について、図94を用いて説明する。
 まず、スキャナの中央処理装置(MPU)は、ユーザにより、回転パラメータON267のシンボルがクリックされたか否かを判断する。クリックされたと判断した場合には回転パラメータをONとし(2402)、クリックされたと判断しなかった場合には、本処理を終了する。
 次に、フィギアが載置されたか否かを判断する(2403)。フィギアが載置されていると判断した場合には、センサが読み取ったドットパターンを中央処理装置(MPU)に送信する。そして、読み取った画像情報からコード情報を抽出し(2404)、キードットの位置から当該ドットパターンの角度を計算する(2405)。
 次に、音声再生処理を行う(2406)。中央処理装置(MPU)は、メモリ内のリンクテーブルを検索し、コード情報と角度の両方に対応する音声ファイルトラックを索出して、メモリ内の該当する音声ファイルトラックを読み出す。この音声ファイルトラック242の音声情報は、圧縮回路で逆圧縮(展開)され、A/Dコンバータでアナログ音声情報に変換されて、アンプ(AMP)を介してスピーカから出力される。
<角度検出方法>
 前述のように、図95は、ドットパターンの角度を説明したものであり、前述のキードットの位置を検出することによって、平面方向でのドットパターンの傾きの角度(向き)を検出することができるようになっている。図96の音声決定テーブルは、キャラクタコード、角度、角度No.、ボイスアドレスから構成されている。センサによりドットパターンが読み取られると、このドットパターンに記録されたキャラクタコードがまず決定される。次に、キードットを基準としてドットパターンの角度が計算されると、この角度より角度No.が決定される。そして、キャラクタコードおよび角度No.により、対応するボイスアドレスが決定される。ボイスアドレスと音声とは対応付けられており、たとえば、ボイスアドレスがaの場合は「こんにちは」、bの場合は「さようなら」との音声が出力される。
 なお、図96では、90度毎、すなわち4方向で角度No.を決定している。この場合、角度情報は2bitで表現される。しかし、本発明はこれに限らず、任意の方向数で角度No.を決定してよい。たとえば、8方向の場合は45度毎に角度No.を設け、角度情報は3bitで表現される。16方向の場合は22.5度毎に角度No.を設け、角度情報は4bitで表現される。
 図97は、センサの傾きと角度との関係を説明した図である。
 (a)に示す如く、ドットパターンの向きと、センサの向きとが成す角度をαとする。また、(b)に示す如く、センサの傾きとセンサの向きとが成す角度をβとする。この場合に、ドットの向きとセンサの傾きとが成す角度γが、フィギアを傾けた角度となる。すなわち、角度γは、γ=α+βとなる。
<角度パラメータがOFFの場合>
 次に、角度パラメータがOFFの場合に、ドットパターンにリンクされた音声を再生する手順について説明する。
 ユーザにより、角度パラメータOFF268のシンボルがクリックされると、角度パラメータがOFFとなる。次に、台座261のセンサが、ステージ上に載置されたフィギア263底面のドットパターンを読み取ると、中央処理装置(MPU)は当該ドットパターンを解析ソフトによって解析し、ドットコード(コード情報)に変換する。そして、当該ドットコードに基づいてメモリのリンクテーブルを検索し、このドットコードに対応する音声ファイルトラックを読み出す。ここで、当該ドットコードに、異なる角度で複数の音声がリンクされている場合は、最後に録音された音声が読み出される。
<パーソナルコンピュータに接続して操作>
 上述した実施形態では、指示ボード266を用いて操作を行ったが、本発明では、これに限られない。
 たとえば、図98に示す如く、台座261を、コネクタを用いてパーソナルコンピュータ301に接続する形態としてもよい。この場合ユーザは、キーボードおよびマウス(図示せず)を用いて録音、再生、リンク等の操作を行う。
<台座にボタンを設けて操作>
 また、図99に示すように、この台座261自体をパーソナルコンピュータ300のUSB端子に接続できるようにし、パーソナルコンピュータ側で音声の制御やアラーム時間の設定等を行うようにしてもよい。この場合、台座261に設けた液晶表示部265は不要としてもよい。
 また、図100に示すように、台座261上にカードを載置し、カードに印刷されたドットパターンを読み取ることにより上記操作を行うようにしてもよい。
<音声認識機能付ボイスレコーダ>
 図101は、スキャナを一体化したボイスレコーダの、他の形態を示したものである。
 このボイスレコーダ201は、図89で示した一体型ボイスレコーダの機能に加え、音声認識のための入力機能と液晶表示画面271を有している。
 このボイスレコーダ201は、録音ボタン255が音声入力ボタンを兼用しており、音声入力機器として用いる場合には、当該録音ボタン255を押しながらマイク258に向かって発声することによって、この音声情報がボイスレコーダ201内に入力される。
 そして、この発声情報は、ボイスレコーダ内の図示しないA/Dコンバータによってデジタル変換された後に、音声認識回路によって解析されて、発声情報に対応するテキスト情報に変換される。
 たとえば、あらかじめ出張等のスケジュール情報が登録されている場合には、ユーザは録音ボタン255を押しながら「スケジュール」または「予定」と発声すると、これが音声認識回路によって解析されて、それぞれ「スケジュール」または「予定」というテキストデータに変換され、これらのテキストデータを検索キーとしてメモリに構築されたデータベースが検索されて、「○○出張」というテキスト情報が抽出され、これが音声情報に変換されてスピーカ202より「○○出張」と発声される。
 なお、データベースには「○○出張」という音声情報自体がメモリに記憶されており、これにテキストで日付情報(たとえば「4月28日」)が関連付けられていてもよい。
 この場合、ボイスレコーダ201に対して音声で「4月28日」と発声するだけで、この音声がテキストデータに変換されてデータベースを検索し、このテキストデータに対応する「○○出張」の音声情報をスピーカ202から出力させてもよい。
 なお、上記の例では、入力された音声情報に基づいてボイスレコーダ内のデータベースを検索して索出したデータをスピーカ202から発声させた場合で説明したが、当該ボイスレコーダを音声認識のための入力機器としてのみ使用してもよいし、録音機能を省略してスキャナ機能を備えた音声認識用端末として使ってもよい。また、パーソナルコンピュータには複数のボイスレコーダを接続して互いにボイスメールのやりとりをしてもよい。
 たとえば、ユーザが録音ボタン255を押しながら発声した音声情報が入力されると、当該ボイスレコーダの中央処理装置(MPU)は、この音声情報を図示しない通信インターフェースを通じてアンテナ270からパーソナルコンピュータに送信し、パーソナルコンピュータ内の音声認識プログラムによって当該音声情報を解析し、これをテキストデータに変換してパーソナルコンピュータ内に構築されたデータベースまたはネットワーク上のデータベースを検索し、検索結果をパーソナルコンピュータのディスプレイ装置に出力してもよい。
 また、検索結果データを通信機能を用いてボイスレコーダに返信させてボイスレコーダのスピーカ202から音声情報として発声させてもよい。
 図102は、この音声認識精度を高めるため、および入力した音声情報の分類のためのペーパーコントローラ280の構成を示したものである。
 同図に示すように、このペーパーコントローラ280には、「氏名入力」(288)、「郵便番号入力」(289)、「住所入力」(290)、「電話番号入力」(291)、「メールアドレス入力」(294)等の入力音声カテゴリがそれぞれ領域として印刷されており、これらの領域にはそれぞれ異なるコードがドットパターンとして印刷されている。また同じく入力機能として、「上へ」、「決定」、「下へ」の領域が印刷されており、ディスプレイ画面上に表示された候補またはメニューを選択できるようになっている。
 すなわち、本ボイスレコーダ201の録音ボタン255を押して音声入力を行う際に、前もってカテゴリコード(ドットパターン)をセンサユニット253でスキャンすることによって、音声認識精度を高めるとともに、入力した音声情報を分類するものである。
 たとえば、「上野」と発声した場合、それが地名の上野なのか人名の上野なのかを把握することは難しいが、「住所入力」がスキャンされた後に「上野」という発声が音声情報として入力された場合、住所入力のカテゴリコードとともに「上野」の音声情報がパーソナルコンピュータに送信される。
 パーソナルコンピュータの中央処理装置(MPU)は、住所入力のカテゴリコードが付加されていることによって、当該「上野」の音声情報が「住所」のカテゴリであることが容易に判別できるため、ただちに上野近辺の地図情報をパーソナルコンピュータのディスプレイ画面に表示することができる。
 なお、ボイスレコーダの通信先はこのようなパーソナルコンピュータに限定されず、カーナビゲーション装置、情報家電、制御機器、ロボット等いかなるものであってもよい。つまり、本ボイスレコーダを音声認識機能の入力装置として用いることによって、あらゆる情報機器、情報家電の制御が可能となる。
 次に、本実施形態の一例として、図102に示す指示ボート(ペーパーコントローラ)280を用いて音声認識を行う場合について説明する。
 指示ボード280は、通信販売のカタログから商品を注文する場合等に使用される。通信販売のカタログ(図示せず)には、商品の写真上にドットパターンが重畳印刷されており、ユーザがボイスレコーダ201のセンサユニット253で商品の写真をクリック(センサユニットで当該写真部分のドットパターンを撮像)すると、パーソナルコンピュータ(図示せず)のディスプレイ画面上に、当該ドットパターンの意味するコードに対応した商品説明の画面が表示される。また、カタログの商品番号を印刷した部分にもドットパターンが重畳印刷されており、商品番号の印刷面をクリックすると、パーソナルコンピュータのディスプレイ画面上に注文商品情報が表示され、クリックした商品が注文リストに登録される。次に、確認281をクリックすると、画面上に注文リストが表示される。注文リストに登録された商品を選択する場合には上へ282および下へ283の各シンボルをクリックし、注文数を変更する場合には、注文数を増加284または注文数を減らす285の各シンボルをクリックする。登録した商品の注文リストを取り消す場合には全取消286をクリックし、注文する商品および個数が決定した場合には、ご注文287をクリックする。また、最後に閲覧した商品カタログ画面に戻るには戻る292をクリックし、注文プログラムを終了する場合には、終了293をクリックする。これらの操作を行う場合には、ユーザは、スキャンボタン254を押下しながら、所望の商品写真およびシンボルをクリックする。
 ユーザは、注文する商品が決定した後で、氏名、住所等の入力を行う。ユーザが、スキャンボタン254を押下しながら氏名入力288をクリックすると、スキャナ213に内蔵された中央処理装置(MPU)で当該ドットパターンを解析し、ドットコード(コード情報)に変換する。このドットコードがコンピュータの中央処理装置(MPU)に送信されると、当該ドットコードに基づいて、音声認識モードをONにする。
 次にユーザは、録音ボタン255を押下しながら、マイク258に向かって氏名を発声する。すると、中央処理装置(MPU)は、マイクに向かって発声された音声をA/Dコンバータ(図示せず)によりデジタル変換し、圧縮回路によって圧縮および/または変換する。このような圧縮データを、アンテナ270を通してコンピュータに送信する。コンピュータの中央処理装置(MPU)は、当該音声データを音声解析ソフトによって解析し、文字情報に変換し、当該文字情報を画面上に表示する。同様の操作により、郵便番号、住所、電話番号も、音声入力機能により入力される。
 このような音声入力機能を有することにより、ユーザは、キーボードやスキャナを用いた煩雑な操作を行うことなく、簡易な操作で住所等の情報を入力することが可能となる。
 なお、本実施形態においては、前述した如く、スキャンボタン254が押下された状態でドットパターンがクリックされたときのみ、ドットパターンが読み取られる。センサユニット253内には、LED、CMOSセンサ等が内蔵されているが、これらは、電力を消費する。さらに、当該ボイスレコーダ201はワイヤレスであるため、通信機能を常に維持しておくためのアイドリング電力が必要なため、電池(充電器も含む)を使用しており、この電力の消費を抑制する必要がある。
 そこで、電力の消費を最小限とするために、スキャンボタン254が押下された場合にのみ、センサユニット253に通電が行われ、機能するようにした。
 また、音声認識機能においても、録音ボタン255が押下されている間のみ、音声の入力が行われる。常時音声入力が行われる状態であると、マイク258は、ユーザが入力しようとしていない音声も認識してしまい、ユーザの意図しない情報が入力されてしまう可能性がある。ユーザが所望する情報のみを入力することが可能となるように、音声入力ボタン255が押下されている間のみ、音声の入力が行われるようにした。
 なお、図101に示したボイスレコーダ201では、アンテナ270を設けてワイヤレス通信方式でパーソナルコンピュータと通信を行うようにし、これで音声情報とドットパターンを読み取ったコード情報とをパーソナルコンピュータ側に送信するようにしたが、音声情報のみ、またはコード情報のみをパーソナルコンピュータに送信するようにしてもよい。
<ボイスメールシステム>
 図103から図109は、本発明におけるボイスレコーダを用いたボイスメールシステムについて説明するものである。
 図103は、本実施形態におけるネットワーク構成図である。本発明のボイスメールシステムにおいては、パーソナルコンピュータがインターネット等のネットワークを介して他のパーソナルコンピュータと接続されており、データの送受信が可能となっている。そしてこれらのパーソナルコンピュータは、ブルートゥース等の近距離無線通信システムによって、ボイスレコーダとの通信が可能となっている。なお、ボイスレコーダとパーソナルコンピュータとの通信はこのようなブルートゥースに限らず、赤外線通信、無線LAN、USBケーブルによる有線接続等いかなるものであってもよい。
 図104は、ユーザがボイスメールの登録、送受信等を行うときに用いるペーパーコントローラ280について説明した図である。
 ペーパーコントローラ280の左部には、音声の録音、再生、リンクを行うためのシンボルが印刷され、右側には、ボイスメールの送受信等を行うためのシンボルが印刷されている。
 図105は、ボイスメールデータベースについて説明した図である。
 同図は、ボイスレコーダ同士がブルートゥースインターフェース(I/F)を介して、ボイスメール制御部と通信を行いながらボイスレコーダで入力されたボイスメール、すなわち音声データを送受信するシステムである。
 ボイスメール制御部は、ネットワーク接続可能な汎用のサーバまたはパーソナルコンピュータで構成されており、このサーバまたはパーソナルコンピュータに接続されたハードディスク装置にボイスデータ格納部が設けられている。
 ボイスデータ格納部には、受信用インデックステーブルと、送信用インデックステーブルが設けられている。ここで受信用インデックステーブルには、受信ID(発信元のアドレスまたは受信側ボイスレコーダのID番号)とデータ格納アドレスとが関係付けられて登録されている。また、送信用インデックステーブルには送信ID(送信先のアドレスまたは送信先ボイスレコーダのID番号)とデータ格納アドレスとが関係付けられて登録されている。
 すなわち、ボイスメール制御部は、そのボイスメール制御部が管理すべきボイスレコーダのIDを受信用インデックステーブルに登録しておき、当該ボイスレコーダに定義付けられた受信IDを宛先とするボイスメールを自身のボイスデータ格納部の受信用インデックステーブルに登録するようになっている。
 一方、ボイスメール制御部が管理するボイスレコーダよりボイスメールが入力されたときには、送信用インデックステーブルに送信ID(送信先のアドレスや送信先のボイスレコーダのID)を一旦登録しておく。その後、ボイスメール制御部は、定期的に送信用インデックステーブルにアクセスして、ここに未送信のボイスメールがある場合には、ネットワークインターフェース(NW I/F)およびネットワークを介してボイスメールデータを送信IDを管理する図示しないボイスメール制御部に対して送信する。
 図106は、ボイスレコーダとパーソナルコンピュータ(ボイスメール制御部)間でのデータの送受信について説明するフローチャートである。
 まず、通信可能エリアにボイスレコーダがあるかどうかを判断する(3601)。ボイスレコーダが、パーソナルコンピュータの近傍に配置されると、ブルートゥース等の近距離無線通信システムにより、ボイスレコーダIDがパーソナルコンピュータに送信される。このボイスレコーダIDが送信された場合には、通信可能エリアにボイスレコーダがあると判断する。
 次に、ボイスレコーダIDが読み込まれたか否かを判断する(3101)。パーソナルコンピュータは、ブルートゥースI/Fを介してボイスレコーダIDを読み込む。
 次に、受信インデックステーブルに一致するIDがあるか否かを判断する(3603)。制御部は、ボイスデータデータベース内の受信インデックステーブルに、読み込んだボイスレコーダIDに一致するIDが存在するかどうかを判断する。受信IDが存在すると判断した場合には、受信IDに対応するデータ格納アドレスにアクセスし、受信データを読み出す(3604)。そして、読み出した受信データを、ブルートゥースI/Fを介してボイスレコーダに転送し(3605)、本処理を終了する。
 一方、受信インデックステーブルに一致するIDがなかった場合には、ボイスレコーダ内に送信データがあるか否かを判断する(3102)。送信データがある場合には、送信データ、すなわち、送信先のアドレスとボイスデータを読み込み、データベース内の送信データインデックステーブルに登録する(3103)。登録が完了したら、本処理を終了する。
 図107は、ユーザ同士でボイスメールの送受信を行う具体例を示したものである。同図は図108にも示したように、ネットワーク上にボイスメール管理サーバが接続されて、ボイスメールを一元的に管理するシステムとなっている。
 ユーザAが、屋外でボイスレコーダのマイクに向かって入力したい音声を発すると、ボイスレコーダのマイクを介してそのメモリ内に、ボイスデータがデジタルデータとして蓄積される。
 次にユーザAは、ボイスメールの送信先を決定する。すなわち、ペーパーコントローラを用いて、送信先のアドレスを入力する。入力したアドレスは、ボイスレコーダのメモリ内に登録される。
 ユーザAは、自宅や職場等の屋内に入り、ボイスメールの送信処理を行うときには、まずユーザは、ボイスメールをパーソナルコンピュータの近傍に配置する。すると、ブルートゥース通信機能により、パーソナルコンピュータは、ボイスレコーダ毎に定義された装置ID、すなわちボイスレコーダIDの読み込みを行う。次に、メモリに蓄積されたボイスデータ及びメールアドレスが、パーソナルコンピュータに送信される。
 パーソナルコンピュータ(ボイスメール制御部)は、ボイスデータ及びメールアドレスを受信すると、モニタ(ディスプレイ装置)に「ボイスメール受信中」の表示を行う。そして、ボイスメール管理サーバに対して前記ボイスデータ及びメールアドレスを送信する。
 ボイスメール管理サーバは、受信したボイスデータ及びアドレスを、サーバ内のデータベースに登録する。そして、ネットワークI/Fを介して、ボイスデータを該当するメールアドレス宛てに送信する。ボイスメールを受信したパーソナルコンピュータは、モニタ(ディスプレイ装置)に「ボイスメール取得・送信」の表示を行う。そして、ブルートゥースI/Fを通じて、ボイスデータをユーザBのボイスレコーダに送信する。ボイスレコーダは、ボイスデータを受信すると、「ボイスメールが届いています」と、音声および/またはボイスレコーダのモニタで、ユーザBに通知する。これによりユーザBは、ユーザAが送信したメッセージを受信する。
 図108は、パーソナルコンピュータ(PC)にインストールされた制御プログラム(ボイスメールマネージャ)によって、ボイスメール管理サーバと連動しつつボイスレコーダを使用する場合の例を示したものである。
 ユーザはCD-ROM、もしくはインターネットの配信サーバにアクセスしてダウンロードしたインストールプログラムをパーソナルコンピュータ(PC)上で実行し、OS(オペレーティングシステム)上にボイスメールマネージャを常駐プログラムとして登録する。
 次に、ボイスレコーダが、パーソナルコンピュータ(PC)の近傍に配置されると、ブルートゥース等の近距離無線通信システムにより、パーソナルコンピュータ(PC)にボイスレコーダIDが送信される。パーソナルコンピュータ(PC)内の中央処理装置(CPU)は、ボイスメール管理サーバにおいて、ボイスレコーダIDの認証を行う。すなわち、送信されたボイスレコーダIDが、当該パーソナルコンピュータ(PC)を用いてデータの送受信をすることが可能なボイスレコーダのIDであるかどうかの認証を行う。
 ここで、送受信可能なボイスレコーダである場合には、パーソナルコンピュータ(PC)内のボイスメール管理テーブル(ドットコード管理テーブル)を参照し、当該ボイスレコーダID宛てに送信されたボイスメールが格納されているかどうかを確認する。
 ボイスメールが格納されている場合には、中央処理装置(CPU)は、そのボイスメールを読み出し、ブルートゥース等の近距離無線通信システムにより、ボイスレコーダに送信する。
 次に、パーソナルコンピュータから受信した(ダウンロードした)ボイスデータを当該ボイスレコーダで再生することによって、受信者はボイスメールを聞くことができるようになっている。
 ボイスメール管理テーブル(ドットコード管理テーブル)にボイスメールが格納されていない場合には、インターネット上のボイスメール管理サーバを参照する。ここで、ボイスメール管理サーバのボイスメール管理テーブルに、当該ボイスレコーダID宛てに送信されたボイスメールが格納されていれば、そのボイスメールを読み出し、パーソナルコンピュータ(PC)内にダウンロードする。
 ボイスレコーダを管理しているパーソナルコンピュータ毎に必要なボイスメールがパーソナルコンピュータ(PC)内にダウンロードされたときには、そのボイスメールとともに、そのボイスメールを起動するためのボイスメール管理テーブルの追加データ(ボイスデータ格納アドレス、ドットコード)もダウンロードされ、以後はパーソナルコンピュータ内のボイスメール管理テーブルのみで管理されるようになっている。
 したがって、その後は前記と同一のボイスレコーダIDが送信された場合、再度インターネット上のボイスメール管理サーバにアクセスすることはなく、新たに追加されたデータを含むボイスメール管理テーブルに基づいて、パーソナルコンピュータのハードディスク装置(HD)内にダウンロードされたボイスメールを読み出すことになる。
 なお、ボイスレコーダを使用した送信処理を行う場合には、パーソナルコンピュータは、自身が管理するボイスレコーダが近傍に配置されたときは、当該ボイスレコーダとのブルートゥース通信を行い、ボイスレコーダのID(デバイスID)を読み込むとともに、当該ボイスレコーダのメモリから蓄積されたボイスメールを読み込む。このとき、ボイスレコーダでの録音時にドットパターンをスキャンしたときのドットコードをデバイスIDに関係付けて登録しておく。
 そして、バッチ処理により、定期的に当該パーソナルコンピュータはボイスメール管理サーバへのアクセスを行い、当該ボイスメール管理テーブルのデータをボイスメール管理サーバに送信する。ボイスメール管理サーバでは、当該データを受信すると、このデータに基づいて自身のボイスメール管理テーブルを更新する。
<音声認識データ通信>
 図110は、本発明の実施形態について説明したものである。本発明では、音声認識データ通信を行うことにより、種々の制御を行うことができる。図110は、その一例として、工場で制御を行う場合の具体例を示したものであり、図111は、制御の際に用いるペーパーコントローラを示したものである。
 このように、本願発明では、ドットパターンで入力を制御したボイスレコーダを用いて、工作ロボットや印刷機の制御が可能になる。例えば、印刷機を制御する場合には、図111のペーパーコントローラの「印刷機」「音声命令入力」のアイコンをクリックしてから、「倍速で動け」「印刷開始」等の指示を音声で入力する。また、監視カメラを制御する場合には、「監視カメラ」「音声命令入力」をクリックしてから、「ライト明るくしろ」「広角にしろ」等の指示を音声で入力する。
 なお、本発明は、本実施形態で説明した態様の他に、たとえば取材用のボイスレコーダの制御技術としても応用可能である。たとえば、インタビューアがインタビューするときのボイスレコーダとして使い、音声認識の制御を図104で示したペーパーコントローラにより行ってもよい。
 また、図107および図108で説明したボイスレコーダはネットワークを介してボイスデータを送受信する機能を有しているため、当該ボイスレコーダをたとえばIP電話のマイクとスピーカを備えた端末として使うこともできる。この場合、ボイスレコーダが常にパーソナルコンピュータの近傍に配置されている場合には、通常のIP電話端末として使用可能であるため、音声データを蓄積しておく内蔵メモリは不要となるが、このようなメモリを装備しておくことにより、パーソナルコンピュータとの通信ができない隔離された場所にいるときでもボイスメールを当該ボイスレコーダに登録しておくことができる。この場合、パーソナルコンピュータの近傍にボイスレコーダが配置されたときに、ブルートゥース通信によりパーソナルコンピュータにインストールされたボイスメールマネージャ等により自動的にボイスメールが送信されたり、受信されたりすることも可能になる。
 図109はこのような用途に用いるペーパーコントローラを示しており、パーソナルコンピュータで受信された自分宛のボイスメールを再生したり、ダウンロードすることができる。
 また、パーソナルコンピュータに対してボイスメールを作成・登録したり、アップロードすることができる。
 また、パーソナルコンピュータ内のボイスメールとボイスレコーダのメモリの内容をシンクロナイズするモード(PCとシンクロ)のドットパターンが登録された領域も用意されている。
 (A)
 本発明は、ドットパターンは、それが形成される書籍、絵本等の出版分野、写真シール、入力用にドットパターンを形成したシール、写真シール、ゲーム用のボード、フィギュア、ヌイグルミ等のキャラクタ商品、パソコン・テレビ等のモニタ画面のタッチパネルに利用できる。
 また、ドットパターンの読取りシステムとしては、子供向けの玩具コンピュータ分野、汎用コンピュータの入力システムとして利用できる。
 さらに、当該システムをケースに収納すれば、単体のスキャナとしての電子機器、ボイスレコーダ等の分野に利用できる。
 (B)
 また本発明は、絵本、写真、カード、シール等の媒体と音声情報の再生との関係付けに関するもので、音声録音機、音声再生装置、音声認識のための入力機器として利用することができる。
1 基準ドット
2 第一の仮想基準線
3 第二の仮想基準線
4 仮想基準点
5 情報ドット
101 カメラユニット
102 印刷物
103 ドットパターン
104、121 コンピュータ
105、120 スピーカ
110 情報伝達部
112 センサ部
113 処理部
114 記憶部(メモリ)
115 本体処理部
116 画像処理部
117 出力部
118 通信カード
119 入力部
124 本体ケース
125 イヤホン端子
126 USB端子
122 GPS
133 音声入力端子
135 無線送信部
136 無線受信部
137 ケーブル
138 リング型スイッチ
110 携帯電話機
113、213 赤外線発光部
118 情報入力装置
123 コンピュータ
140 携帯電話
141 携帯用電子玩具
143 カメラ
148 ミニフィギュア
154 ヌイグルミ
155 眼球
158 ペン型スキャナ
172、177 装置本体
174 メモリカード
175 スキャナ部
178 マス目
179、181 台座
180 カード
182 クロスワードパズル
184 自動車玩具
188 パソコン
189 筆記具
195 マウス
196 透過部材
201、201a ボイスレコーダ
202 スピーカ
203 録音・停止ボタン
204 録音・再生表示部
205 リンク表示部
206 メモリカード
207、258 マイク
208 電源スイッチ
209、256 ボリューム
210 コネクタ端子
211 音声出力端子
212 外部電源端子
213 スキャナ(光学読取手段)
214 ケーブル
215 USBコネクタ
216 写真
220 指示ボード
241 インデックス
242 音声ファイルトラック
253 センサユニット
254 スキャンボタン
255 録音ボタン
257 LED
261 台座
262 ステージ
263 フィギア
265 液晶表示部
266、280 ペーパーコントローラ
270 アンテナ
301 パーソナルコンピュータ

Claims (21)

  1.  所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンが形成された印刷物等の媒体を光学読取り手段で画像データとして読み取り、
     該画像データのドットパターンを解析して該XY座標値および/またはコード値に変換し、
     該XY座標値および/またはコード値に対応したマルチメディア情報を記憶手段から読み出して出力する情報入出力方法。
  2.  前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けた、請求項1記載の情報入出力方法。
  3.  前記光学読取り手段には、赤外線または紫外線を照射する照射手段を備え、赤外線または紫外線を吸収するインクで印刷された前記ドットパターンのみを読み取る請求項1または2に記載の情報入出力方法。
  4.  前記媒体は、印刷物または写真であり、媒体上に配置された文字や絵柄に応じた音声情報を出力させるために、前記ドットパターンが重畳して形成されているか、
     または、該前記印刷物または写真の絵柄に応じて複数の領域に分けて重畳して形成されている請求項1または2に記載の情報入出力方法。
  5.  前記ドットパターンは、前記印刷物に貼付可能なシール材、カードまたは固形物の表面に形成された請求項1または2に記載の情報入出力方法。
  6.  所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンを形成した印刷物等の媒体に対して、
     該媒体のドットパターンを画像データとして読み取る光学読取り手段と、
     該画像データのドットパターンをXY座標値および/またはコード値に変換する解析手段と、
     該XY座標値および/またはコード値に対応したマルチメディア情報を記憶する記憶手段と、
     該マルチメディア情報を出力する出力手段と、を備えた情報入出力装置。
  7.  前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けた、請求項1記載の情報入出力装置。
  8.  前記媒体はマウスパッドまたはタブレットであり、
     前記光学読取り手段または、光学読取り手段および解析手段は、マウスまたはペンケースに収容されている請求項6記載の情報入出力装置。
  9.  前記情報入出力装置は、ペン状ケースに収容されている請求項6記載の情報入出力装置。
  10.  前記情報入出力装置は、入力部としてのマイクを有し録音した音声を前記記憶手段に記憶し、任意のドットパターンに定義されたXY座標値および/またはコード値に対応させるリンクテーブルを所定の方法で生成し、
     前記光学読取り手段で該ドットパターンを読み取り、前記解析手段で該XY座標値および/またはコード値に変換し、
     該リンクテーブルを参照して該XY座標値および/またはコード値に対応した該音声を出力する請求項6に記載の情報入出力装置。
  11.  前記リンクテーブルは、前記音声を録音中または録音終了後、
     所定の時間内に前記光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、
     または、前記光学読取り手段に備えられたリンクボタンを押しながら該光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、
     または、前記媒体にリンク指示のためにリンクアイコンと重畳して設けられた前記ドットパターンを前記光学読取り手段で読み取り、その直後に該光学読取り手段で任意のドットパターンを読み取るか、
    して解析手段で変換されたXY座標値および/またはコード値に録音された音声を対応させて生成する請求項10記載の情報入出力装置。
  12.  前記情報入出力装置は、PC、PDA、携帯電話、電子玩具である請求項6~11のいずれかに記載の情報入出力装置。
  13.  前記電子玩具はフィギアであって、前記光学読取り手段を下向きに該フィギアの底部に備えて、前記媒体面に設けられたドットパターンを読み取る請求項12記載の情報入出力装置。
  14.  前記前記光学読取り手段には、前記ドットパターンを読み取った画像を前記解析手段に送信するか、
     または、該光学読取り手段で前記ドットパターンを画像として読み取り、前記解析手段で変換されたXY座標値および/またはコード値を、前記記憶手段に送信する送信手段を備えた請求項6記載の情報入出力装置。
  15.  音声情報を入力する音声情報入力手段と、
     入力された音声情報を記憶する記憶手段と、
     あらかじめ印刷された、所定の規則にしたがって線状に連続して複数の基準ドットを配置する工程と、該複数の基準ドットを結ぶ、直線、折れ線および/または曲線からなる第一の仮想基準線を設ける工程と、該基準ドットおよび/または該第一の仮想基準線から所定の位置に定義される、直線および/または曲線からなる少なくとも1以上の第二の仮想基準線を設ける工程と、該第二の仮想基準線上の所定の位置に複数の仮想基準点を設ける工程と、該仮想基準点を始点としてベクトルにより表現した終点に、該仮想基準点からの距離と方向とでXY座標値および/またはコード値が定義される情報ドットを配置する工程に従って配列したストリームドットパターンを1ラインまたは複数並べて形成したドットパターンを読み取る光学読取手段と、
     光学読取手段で読み取られたドットパターンをコード情報・座標情報に変換する変換手段と、
     前記変換手段によって変換されたコード情報・座標情報を前記音声情報と関係付ける関係付け指示手段と、
     関係付け指示手段によって関係付けられたコード情報・座標情報と前記音声情報との関係付けを登録するリンクテーブルと、
     前記光学読取手段で再度ドットパターンを読み取った後に、前記リンクテーブルで関係付けられた前記音声情報を前記記憶手段から読み出して出力する音声情報再生手段とからなる音声情報記録装置。
  16.  前記ストリームドットパターンは、前記第二の仮想基準線を定義するために、および/または前記ドットパターンの方向と1つのXY座標値および/またはコード値を定義するために、基準となる基準ドットを所定の位置に設けた、請求項15記載の音声情報記録装置。
  17. 前記リンクテーブルは、1つの音声情報に対して、複数のコード情報・座標情報を関係付けることを特徴とする請求項15記載の音声情報記録装置。
  18. 前記音声情報を記憶する記憶手段は、カード記憶媒体であることを特徴とする請求項15記載の音声情報記録装置。
  19.  少なくとも、前記音声情報の入力開始と、音声情報の入力終了と、音声情報の再生と、
    再生の停止と、を指示するために、前記光学読取手段で読取可能なドットパターンが印刷された印刷媒体を装置本体とは別体に有する請求項15記載の音声情報記録装置。
  20.  前記コード情報・座標情報と前記音声情報との関係付け、または関係付けの解除を指示する前記関係付け指示手段として、前記光学読取手段で読取可能なドットパターンが印刷された印刷媒体を装置本体とは別体に有する請求項15記載の音声情報記録装置。
  21.  前記ドットパターンは前記媒体面と前記光学読取手段との位置関係によって向きを有するドットパターンであって、
     前記光学読取手段で撮影したドットパターンが画素群として格納される画像記憶領域において、そこに格納された画素群に基づくXY座標のX正方向またはY正方向と、ドットパターンの向きとが成す角度とを計算する手段を備え、
    前記コード情報・座標情報に加えて角度情報毎に異なる前記音声情報を記憶・再生可能にする手段を有する請求項15~20のいずれかに記載の音声情報記録装置。
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