WO2010041469A1 - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2008年10月9日に出願された特願2008-262757号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
映像コンテンツの配信方法としては、RTSP(Real Time Streaming Protocol)やMMS(Microsoft Media Services)といった専用のストリーミングサーバを用いたストリーミング配信と並んで、従来のWebコンテンツと同様にHTTP(Hypertext Transfer Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)を用いたプログレッシブダウンロードによる配信が広く用いられている。
このプログレッシブダウンロードは、擬似ストリーミングまたはHTTPストリーミングとも呼ばれ、通常のウェブサーバ(HTTPサーバ)を用いてシステムを構築する容易性や、ファイアウォールでコンテンツのダウンロードが阻害される可能性が低いといったメリットを持っている。
ユーザ端末にバッファを備えることによって途絶の発生を低減することができるが、設定された再生開始の事前に必要なデータ(以下、初期バッファデータ)の取得が完了しないと再生が開始されないため、ユーザの再生開始待ち時間が増大してしまうという問題がある。
このコンテンツ配信方法は、コンテンツの送信を行いながら可用帯域を実際に測定したり、または遅延時間やパケットロス率などの情報に基づいてTCPに従った送信データレートの振る舞いを推定したりして、他のコネクションとの公平性の維持が可能な送信データレートを導出する。そして、導出された送信データレートで初期バッファデータを取得することで、可能な限り早く初期バッファデータを取得して再生を開始することができる。
このコンテンツ配信方法は、例えばMicrosoft(登録商標)のFast StreamingやRealNetworks(登録商標)のTurboPlayにて用いられている。
特許文献1のコンテンツ配信方法をプログレッシブダウンロードに適用した場合、使用するトランスポートプロトコルがTCPであるため、TCPのスロースタート制御の影響を回避できず、初期バッファデータの高速取得が阻害されてしまう。
すなわち、TCPでは、送信開始直後は小さい送信データレートで送信を行い、送信の成功に合わせて徐々に送信データレートを上げていくことでネットワークを輻輳させないようにしている。そのため、コンテンツ配信方法が導出した送信データレートの上限値の速度までTCPの送信データレートが増加するまでに時間がかかり、ユーザの待ち時間を増加させてしまう。
しかし、この伝送制御方法では、一度UDPモードを選択して画情報を送信した場合、UDPモードにおいてデータ転送速度を変更するものであって、送信途中にTCPモードに切替えることができない。
また、特許文献2記載の技術を映像コンテンツのプログレッシブダウンロードに適用した場合、初期バッファデータのみならず映像コンテンツに含まれるデータすべてをUDPモードで送信することとなり、伝送の信頼性、再生画像の品質等の面で問題がある。
前記コンテンツデータを格納しているコンテンツデータ記憶部と、
前記コンテンツデータ記憶部から前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信部と、
前記コンテンツデータ記憶部から前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信部と、
前記コンテンツデータの送信を開始したときは前記第2送信部に送信させて、前記第2送信部の送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信部に前記コンテンツデータの未送信データを送信させる送信制御部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システムを提供する。
前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信ステップと、
前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信ステップと、を備え、
前記コンテンツデータの送信を開始するときは前記第2送信ステップを実行し、前記第2送信ステップの送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信ステップを実行し、前記コンテンツデータの未送信データを前記ユーザ端末へ送信することを特徴とするコンテンツ配信方法も提供する。
前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信処理と、
前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信処理と、を備え、
前記コンテンツデータの送信を開始するときは前記第2送信処理を実行し、前記第2送信処理の送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信処理を実行し、前記コンテンツデータの未送信データを前記ユーザ端末へ送信させることを特徴とするコンピュータプログラムも提供する。
図1は、本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成図である。
ユーザ端末3から到来したコンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置1からユーザ端末3へコンテンツデータを配信するコンテンツ配信システムであって、
・コンテンツデータを格納しているコンテンツデータ記憶部11と、
・コンテンツデータ記憶部11からコンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第1送信部13と、
・コンテンツデータ記憶部11からコンテンツデータを取得して、スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第2送信部12と、
・コンテンツデータの送信を開始したときは第2送信部12にコンテンツデータを送信させて、第2送信部12の送信パラメータが閾値に達した後に第1送信部13にコンテンツデータの未送信データを送信させる送信制御部14と、
を備えることができる。
なお、ここでコンテンツデータとは、映像と音声のいずれか、または双方を含むものである。
また、閾値は、コンテンツ配信事業者やユーザ端末3を利用しているユーザ等によって入力された指令に基づいて定めることができる。
本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成の全部または一部は、ハードウェアで実現されてもよいし、あるいは、プロセッサに処理を実行させるコンピュータプログラム(またはプログラムコード)で実現されてもよい。
プロセッサは、不揮発性メモリなどの記録媒体からそのコンピュータプログラムを読み出し実行する。
・コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第1送信処理と、
・コンテンツデータを取得して、スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第2送信処理と、
を備え、コンテンツデータの送信を開始するときは第2送信処理を実行し、第2送信処理の送信パラメータが閾値に達した後に第1送信処理を実行することにより、コンテンツデータの未送信データを前記ユーザ端末へ送信させることができる。
この場合、サーバ装置1は、ウェブサーバもしくはHTTPサーバと称される装置であり、第1トランスポートプロトコルはTCPである。
これによって、ストリーミング専用サーバ装置およびストリーミング専用のトランスポートプロトコルを用いたシステムと比較して、容易にシステム構築ができる。
ここで、上述した閾値は、予めコンテンツ事業者やユーザ等によって定められたデータ量であり、できればコンテンツ再生を開始するために事前に必要なデータのデータ量(初期バッファデータのデータ量)と等しくすることが望ましい。
この場合、初期バッファデータを高速に配信して、ユーザの再生待ち時間を最大限に短縮することができる。そして、残りのコンテンツデータは、TCPによって他のトラヒックに多大な負荷をかけずに高品質に配信することができる。
また、コンテンツ配信事業者やユーザによって予め定められた再生待ち時間を取得し、当該希望再生待ち時間とサーバ装置1(の第2送信部12)及びユーザ端末3間の伝送経路における送信データレートとを乗算することによって算出されたデータ量を初期バッファデータのデータ量としてもよい。
閾値をデータ量として定めるとき、閾値の設定可能範囲は、初期バッファデータのデータ量に相当するデータ量を含むことが望ましい。これによって、閾値が、初期バッファデータのデータ量と等しくなるように定めることができる。
すなわち、第2送信部12から送信したコンテンツデータが初期バッファデータのデータ量に相当するデータ量に達した後に、送信制御部14は第1送信部13に未送信のコンテンツデータを送信させることも可能となる。
初期バッファデータを除く残りの送信対象部分のみを取得する場合、第1送信部13が送信する時間を短縮することができる。
なお、コンテンツデータの全てを取得する場合、ユーザ端末3は初期バッファデータを2度受信することになるので、これを破棄してもよい。また、第1送信部13から受信した初期バッファデータを用いて、第2送信部12から受信した初期バッファデータのうち、伝送損失した箇所を補完するなどに利用してもよい。
上記接続情報とは、たとえば、ユーザ端末3のIPアドレス、ユーザ端末3のポート番号、第2送信部12が送信したコンテンツデータのコンテンツID、第2送信部12が送信したコンテンツデータのデータ量および切替え時の第2送信部12の送信速度などである。
なお、送信済みのコンテンツデータのデータ量を示す情報としては、パケットやチャンクといったコンテンツデータの断片の個数などがある。
また、切替えたときの第2送信部12の送信速度を示す情報としては、第2送信部12の送信データレートや輻輳ウィンドウサイズなどがある。
たとえば、第2トランスポートプロトコルはTCPであって、第2送信部12は、閾値(初期バッファデータのデータ量)を予め設定された再生待ち時間で除算して求められた値と、サーバ装置1(の第2送信部12)およびユーザ端末3間の往復遅延時間(送信側がデータを送出してから、受信側から「送達確認」が届くまでの時間)とを乗算して算出した値をTCPの輻輳ウィンドウサイズの初期値として、コンテンツデータを送信してもよい。
ここで、上記往復遅延時間は、直近の複数の通信のうちいずれか一つの通信における往復遅延時間を用いてもよいし、過去の通信の統計から往復遅延時間の平均値を算出して用いてもよいし、過去の通信の統計から往復遅延時間の最小値を用いてもよい。
なお、上記再生待ち時間は、コンテンツ配信事業者やユーザ等によって任意に定められる。
なお、ボトルネックリンクの可用帯域幅は、連続で送信される複数のパケット(パケットトレイン)の往復遅延時間の差分を算出することで求めることができる。
すなわち、サーバ装置1およびユーザ端末3間のデータ伝送が正常に実行されたとき、第2送信部12の輻輳ウィンドウサイズの増加量が第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの増加量以上であってもよい。または、サーバ装置1およびユーザ端末3間のデータ伝送に輻輳が発生したとき(送信したパケットが損失したとき)、第2送信部12の輻輳ウィンドウサイズの減少量が第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの減少量以下であってもよい。
このときに、送信制御部14は、第2送信部12の送信終了時の輻輳ウィンドウサイズを表す情報を取得し、第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの初期値を第2送信部12の送信終了時の輻輳ウィンドウサイズと等しくしてもよい。
また、上記のような輻輳ウィンドウサイズの引継ぎを行わず、通常のTCPのスロースタート制御に従って、送信制御部14は第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの初期値を設定してもよい。
さらに、送信制御部14は、第1送信部13が最初からコンテンツデータを送信した場合の輻輳ウィンドウサイズを閾値(初期バッファデータのデータ量)から推定して、推定した輻輳ウィンドウサイズを第1送信部13の輻輳ウィンド
ウサイズの初期値として設定してもよい。
なお、上記再生待ち時間も、コンテンツ配信事業者やユーザ等によって任意に定められる。
なお、上記ボトルネックの可用帯域幅も、連続で送信される複数のパケット(パケットトレイン)の往復遅延時間の差分を算出することで求めることができる。
TCPによるコネクションを確立する際には、第1送信部13については、輻輳ウィンドウサイズの初期値も設定する。
このときに、送信制御部14は、通常のTCPのスロースタート制御に従って、第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの初期値を設定してもよい。
また、送信制御部14は、第1送信部13が最初からコンテンツデータを送信した場合の輻輳ウィンドウサイズを閾値(初期バッファデータのデータ量)から推定して、推定した輻輳ウィンドウサイズを第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの初期値として設定してもよい。
さらに、送信制御部14は、コンテンツの送信を行いながら可用帯域を実際に測定したり、または遅延時間やパケットロス率などの情報に基づいてTCPに従った送信データレートの振る舞いを推定したりして、他のコネクションとの公平性の維持が可能な送信データレートを導出し、導出された送信データレートと往復遅延時間とを乗算した値を、第1送信部13の輻輳ウィンドウサイズの初期値として設定してもよい。
すなわち、ユーザ端末3から到来したコンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置1からユーザ端末3へコンテンツデータを配信するコンテンツ配信方法であって、
・コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第1送信ステップ(ステップS106)と、
・コンテンツデータを取得して、スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいてコンテンツデータをユーザ端末3へ送信する第2送信ステップ(ステップS104)と、
を備え、コンテンツデータの送信を開始するときは上記第2送信ステップ(ステップS104)を実行し、第2送信ステップの送信パラメータが閾値に達した(ステップS105のYES)後に、上記第1送信ステップ(ステップS106)を実行することができる。
以下に、その詳細を説明する。
そして、入力されたダウンロード要求は、情報通信部32およびネットワーク2を介してサーバ装置1の送信制御部14に送信される(ステップS102)。
送信制御部14は、受信したダウンロード要求が示すコンテンツデータの送信開始を第2送信部12に指令する。指令された第2送信部12は、情報通信部32との間にコネクションを確立する(ステップS103)。
そして、送信パラメータが閾値に達した後(ステップS105のYES)に、第1送信部13は、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて、コンテンツデータをユーザ端末3へ送信する(ステップS106)。
なお、送信パラメータが閾値に達するまでの間(ステップS105のNO)、第2送信部12がコンテンツデータの送信を続ける。
また、当該閾値は、初期バッファデータのデータ量であるので、送信したデータ量が初期バッファデータのデータ量に達した後(ステップS105のYES)に、バッファ記憶部33は初期バッファデータの格納を終え、バッファ記憶部33からコンテンツデータを取得したコンテンツ再生部34は、コンテンツデータの再生を開始する(ステップS107)。
FINパケットを受信した情報通信部32は、第1送信部13とのコネクションを解放する。そして、コンテンツ再生部34は、バッファ記憶部33が格納したコンテンツデータをすべて再生したのちに終了する(ステップS109)。
また、送信制御部14は、システムの状況によっては、コンテンツデータの送信を開始したときは第1送信部13に送信させて、第1送信部13の送信パラメータが閾値に達した後に第2送信部12にコンテンツデータの未送信データを送信させてもよい。
すなわち、定められたデータ量が初期バッファデータのデータ量より少ないときは、ユーザ端末3としては再生を開始する前に受信データレートが低くなる(通常の受信データレートとなる)。
逆に、定められたデータ量が初期バッファデータのデータ量より多いときは、ユーザ端末3としては再生を開始した後も、受信データレートが通常より高いままであり、当該所定のデータ量を受信した後に、受信データレートが低くなる(通常の受信データレートとなる)。
ここで、閾値は、ユーザやコンテンツ配信事業者等によって予め任意に定められた時間としてもよく、上記再生待ち時間と等しくしてもよい。
この場合、送信制御部14は、コンテンツデータの送信を開始したときは第2送信部12に送信させて、第2送信部12がコンテンツデータを送信した時間が予め任意に定められた時間(再生待ち時間)に達した後に第1送信部13にコンテンツデータの未送信データを送信させてもよい。
すなわち、ユーザ端末3としては、初期バッファデータを取得するしないにかかわらず、予め任意に定められた時間(再生待ち時間)に達した後に、受信データレートが低くなる(通常の受信データレートとなる)。
・閾値=∞(もしくは当該コンテンツデータのデータ量及び当該コンテンツデータの送信完了時間のうちいずれか一方)
・閾値=初期バッファデータのデータ量
・閾値=0
などと判断して、判断された閾値に応じて第1送信部13及び第2送信部12を制御してもよい。
この場合、閾値および再生待ち時間はダウンロード要求とともに送信制御部14に送信され、第2送信部12は送信制御部14を介して閾値および再生待ち時間を取得するようにしてもよい。
11 コンテンツデータ記憶部
12 第2送信部
13 第1送信部
14 送信制御部
2 ネットワーク
3 ユーザ端末
31 ユーザ入力部
32 情報通信部
33 バッファ記憶部
34 コンテンツ再生部
Claims (19)
- ユーザ端末から到来したコンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置から前記ユーザ端末へ前記コンテンツデータを配信するコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツデータを格納しているコンテンツデータ記憶部と、
前記コンテンツデータ記憶部から前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信部と、
前記コンテンツデータ記憶部から前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信部と、
前記コンテンツデータの送信を開始したときは前記第2送信部に送信させて、前記第2送信部の送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信部に前記コンテンツデータの未送信データを送信させる送信制御部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)に基づいて前記コンテンツデータを配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2送信部の送信パラメータは、前記第2送信部が送信したコンテンツデータのデータ量であることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2トランスポートプロトコルはTCPであって、
前記第2送信部は、前記閾値を予め設定された再生待ち時間で除算して求められた値と前記第2送信部および前記ユーザ端末間の往復遅延時間とを乗算して算出した値をTCPの輻輳ウィンドウサイズの初期値として、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2トランスポートプロトコルはTCPであって、
前記第2送信部は、前記第2送信部および前記ユーザ端末間の伝送経路における最も遅いリンクの可用帯域幅と前記第2送信部および前記ユーザ端末間の往復遅延時間とを乗算して算出した値をTCPの輻輳ウィンドウサイズの初期値として、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項4に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送が正常に実行されたとき、前記第2送信部の輻輳ウィンドウサイズの増加量が前記第1送信部の輻輳ウィンドウサイズの増加量以上であり、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送に輻輳が発生したとき、前記第2送信部の輻輳ウィンドウサイズの減少量が前記第1送信部の輻輳ウィンドウサイズの減少量以下である
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項5に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送が正常に実行されたとき、前記第2送信部の輻輳ウィンドウサイズの増加量が前記第1送信部の輻輳ウィンドウサイズの増加量以上であり、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送に輻輳が発生したとき、前記第2送信部の輻輳ウィンドウサイズの減少量が前記第1送信部の輻輳ウィンドウサイズの減少量以下である
ことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2トランスポートプロトコルはUDP(User Datagram Protocol)であって、
前記第2送信部は、前記閾値を予め設定された再生待ち時間で除算して求められた値を送信データレートとして、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2トランスポートプロトコルはUDPであって、
前記第2送信部は、前記第2送信部および前記ユーザ端末間の伝送経路における最も遅いリンクの可用帯域幅に対応する送信データレートを用いて、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - ユーザ端末から到来したコンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置から前記ユーザ端末へ前記コンテンツデータを配信するコンテンツ配信方法であって、
前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信ステップと、
前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信ステップと、を備え、
前記コンテンツデータの送信を開始するときは前記第2送信ステップを実行し、前記第2送信ステップの送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信ステップを実行し、前記コンテンツデータの未送信データを前記ユーザ端末へ送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項10に記載のコンテンツ配信方法において、
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)に基づいて前記コンテンツデータを配信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項10に記載のコンテンツ配信方法において、
前記第2送信ステップの送信パラメータは、前記第2送信ステップにて送信したコンテンツデータのデータ量であることを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項12記載のコンテンツ配信方法において、
前記第2トランスポートプロトコルはTCPであって、
前記第2送信ステップは、前記閾値を予め設定された再生待ち時間で除算して求められた値と前記サーバ装置および前記ユーザ端末間の往復遅延時間とを乗算して算出した値をTCPの輻輳ウィンドウサイズの初期値として、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項12に記載のコンテンツ配信方法において、
前記第2トランスポートプロトコルはTCPであって、
前記第2送信ステップは、前記サーバ装置および前記ユーザ端末間の伝送経路における最も遅いリンクの可用帯域幅と前記サーバ装置および前記ユーザ端末間の往復遅延時間とを乗算して算出した値をTCPの輻輳ウィンドウサイズの初期値として、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項13に記載のコンテンツ配信方法において、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送が正常に実行されたとき、前記第2送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの増加量が前記第1送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの増加量以上であり、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送に輻輳が発生したとき、前記第2送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの減少量が前記第1送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの減少量以下である
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項14に記載のコンテンツ配信方法において、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送が正常に実行されたとき、前記第2送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの増加量が前記第1送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの増加量以上であり、
前記サーバ装置および前記ユーザ端末間のデータ伝送に輻輳が発生したとき、前記第2送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの減少量が前記第1送信ステップの輻輳ウィンドウサイズの減少量以下である
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項12に記載のコンテンツ配信方法において、
前記第2トランスポートプロトコルはUDP(User Datagram Protocol)であって、
前記第2送信ステップは、前記閾値を予め設定された再生待ち時間で除算して求められた値を送信データレートとして、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 -
請求項12に記載のコンテンツ配信方法において、
前記第2トランスポートプロトコルはUDPであって、
前記第2送信ステップは、前記サーバ装置および前記ユーザ端末間の伝送経路における最も遅いリンクの可用帯域幅に対応する送信データレートを用いて、前記コンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - ユーザ端末から到来したコンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置から前記ユーザ端末へ前記コンテンツデータを配信するために前記サーバ装置に実行させるコンピュータプログラムであって、
前記コンテンツデータを取得して、送信データレートの初期値を低く設定して、徐々に送信データレートを高くするスロースタートアルゴリズムを用いた第1トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第1送信処理と、
前記コンテンツデータを取得して、前記スロースタートアルゴリズムが設定する送信データレートより高い送信データレートを設定する高速アルゴリズムを用いた第2トランスポートプロトコルに基づいて前記コンテンツデータを前記ユーザ端末へ送信する第2送信処理と、を備え、
前記コンテンツデータの送信を開始するときは前記第2送信処理を実行し、前記第2送信処理の送信パラメータが閾値に達した後に前記第1送信処理を実行し、前記コンテンツデータの未送信データを前記ユーザ端末へ送信させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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