WO2009025252A1

WO2009025252A1 - ＷｉＭＡＸにおけるＩＰベースの緊急サービスの処理方法

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Publication number: WO2009025252A1
Application number: PCT/JP2008/064671
Authority: WO
Inventors: Prince Arora
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2007-08-20
Filing date: 2008-08-12
Publication date: 2009-02-26
Also published as: US9019867B2; GB0716246D0; US20130028145A1; JPWO2009025252A1; JP5626547B2; JP5392493B2; JP2014017822A; US20110267984A1

Abstract

　本発明は、ネットワーク、特に、ＷｉＭＡＸネットワークを介して緊急サービスにアクセスする方法及びシステムに関する。本方法は、ユーザデバイス（５１）がＷｉＭＡＸネットワーク（５２、５３、５４）に信号を送信して、緊急サービスに対してアクセスを要求したときを識別するステップと、ユーザデバイスに最も近い緊急サービス通信デバイスのネットワークアドレスを検出するステップと、最も近い緊急サービス通信デバイスのネットワークアドレスを含む信号（ＥＳ−ＳＥＲＶ−ＲＳＰ）を、ＷｉＭＡＸネットワークを介してユーザデバイスに中継するステップと、ＷｉＭＡＸネットワークとユーザデバイスとの間で少なくとも１つのサービスフローを確立して、ユーザデバイスと緊急サービス通信デバイスとの間でデータを交換することを可能にするステップとを含む。

Description

Wi MAXにおける I Pベースの緊急サービスの処理方法技術分野

本発明は、緊急サービスへの、ネットワーク、特に W i MAXネットワークを介するアクセスを提供するシステム及び方法に関する。明

背景技術

田

W i MA X (マイクロ波アクセスの世界的相互運用（ Worldwide Interoperability for Microwave Access) J { 、 W ι M A Xフォーフム【こよつ "

確立された長距離にわたって無線データを提供するための標準規格である。 Wi MAXは、ケーブル又は D S Lを介したブロードバンドィンターネットアクセスに急速に取って代わるものになりつつある。

現在、 WiMAXには、固定 WiMAXと、モパイル W i MAXとの 2つの形 > 態がある。固定 WiMAXは、 I EEE 802. 16— 2004 (即ち、 802.

16 d) 標準規格に基づいて開発され、見通し環境及び非見通し環境における固定的用途及びノマディックな用途に最適化されている。モパイル W i MAXは、

I EEE 802. 16— 2005 (即ち、 802. 16 e ) 標準規格に基づいており、主に見通し外環境における携帯用途及びモパイル用途を対象としているが、モパイル W i MAXシステムは、固定的アクセス及びノマディックなアクセスも提供できる。 I EEE 802. 16 e標準規格は、柔軟な電源管理（スリープモード及びアイドルモード）、チャネル帯域幅スケーラビリティ（SOFDMA)、部分的周波数再使用（fractional frequency reuse) 及びより良い非見通し性能

Z屋内透過のような、モパイルアプリケーションに必要な追加の特徴を組み込む。

ユーザ側における W i MAXデバイスは、 W i MAX加入者局（Subscriber Station:SS)、 W i MAX C P E (加入者宅内機器： Customer Premises Equipment) 又は WiMAX MS (移動局： Mobile Station) として知られ、 W i MAXネットワークを介してデータを送受信する。 WiMAXデバイスは、例えば、ラップトップ内の P CMC I Aカードであっても良いし、ユーザの宅内にある受信ボックスであってもよい。いずれも、データをユーザのパーソナルネットワークに中継する。

W i MAXネットワークは、アクセスサービスネットワーク（ASN:Access Service Network) 及び接続サービスネットワーク（ C S N Connectivity Service Network) 力ら成る。 Wi MAX ASNは、 2つの論理コンポーネント、すなわち基地局（B S:Base Station) 及び A S Nゲートウェイの 2つの論理コンポーネントの組み合わせである。一方、 WiMAX CSNは、インターネットへの接続のような I P接続サービスを W i MAX加入者に提供するネットワーク機能のセットである。

W i MAX標準規格は、接続指向 MAC (媒体アクセス制御： Media Access Control) アーキテクチャを使用し、全てのダウンリンク及びアップリンクの接続は、サービスを提供している基地局によって制御される。データ伝送の前に、基地局及び加入者局は、 2つの MAC層ピア間で接続を確立する。各接続は、接続識別子（C I D Connection identifier) によって識別される。接続識別子 C I Dは、リンクを介して、ユーザデータ伝送を行う際に一時的にアドレスの機能を果たす。 MAC管理メッセージを送信又は受信するために、接続識別子 C I D は、ユーザ又は W i MAXネットワークによって使用される。

接続は、管理（management) 接続及びトランスポート（transport)接続の 2つの基本タイプに分けられる。管理接続は管理メッセージを運び、一方、トランスポート接続はユーザデータのような他のトラフィックを運ぶ。

WiMAX標準規格では、 3つの管理接続がある。当該管理接続のそれぞれは、各々接続識別子を有する。基地局と加入者局との間で制御メッセージを交換するために 3つの管理接続が使用される。それらは、異なる管理レベルで必要とされる異なるサービス品質（Qo S) 要件を特定する。短いタイムクリティカルな M AC及び無線リンク制御（RLC) のメッセージを伝送するために、基本接続が使用される。 1次（primary) 管理接続は、認証及び接続のセットアップに関連した長く且つ遅延耐性を有するメッセージを転送する。 2次（secondary) 管理接続は、動的ホスト構成プロトコル（DHC P :Dynamic Host Configuration Protocol ) , 簡易ファイル転送プロトコル ( T F T P： Trivial File Transfer Protocol) 及び簡易ネットワーク管理プロトコル（S N M P : Simple Network Management Protocol) のような標準規格に基づくメッセージを伝送するために使用される。

W i MA X標準規格は、サービスフローとして知られている特徴も有する。サ一ビスフローとは、特定のパラメータのセット及びデータ構造を有するデータの一方向フローである。各サービスフローは、そのうちの 1つがサービスフロー識別子（S F I D： Service Flow Identifier) である複数のサービスフローパラメータによって識別される。

現在、 W i MA X技術では、ユーザが、加入者局を介して W i MA Xネットヮーク上で、緊急サービスにコンタクトすることに対する備えが存在していない。 I Pマルチメディアサービスをエンドユーザに配信する I M Sのようなフレームワークの開発によって、インターネットのようなネットワークを介してユーザが通信することを可能にする V o I P (ボイスオーバー I P ) のような通信方法の開発が可能になった。

ネットワークを介して緊急サービスにコンタクトすることに対するサポートを提供することについての主な問題のうちの 1つは、緊急サービスによつて使用される通信デバイスである最も近い公共セーフティ応答ボイント（P S A P： Public Safety Answering Point) の場所である。全ての緊急呼び出し（call) は、全ての緊急サービスの応答ポイントである P S A Pへ送られ、警察、消防等の適切な緊急サービスに対する緊急呼び出し配信を調整する。

緊急サービスにコンタクトする信頼性の高い手段が提供された場合、ユーザが、任意の W i MA Xネットワークに加入しているか否かを問わず、そのネットヮ一クを介してコンタクトできることが必須である。そのような要件に伴う 1つの問題は、ユーザが特定の W i MA Xネットワークに登録されていない場合、そのネットワークを使用することを認められていないので、そのネットワークを介して緊急サービスにコンタクトしょうとする試みは認証できないと云う結果を招来するということである。これは、異なるネットワーク間を頻繁に移動し得る、 8 0 2 . 1 6 e標準規格を使用するモパイルデバイスを极ぅ場合にはさらにより重要である。発明の開示

発明が解決しょうとする課題

本発明者らは、既存の Wi MAXネットワークを使用して緊急サービスヘアクセスできることが望ましいことを認識した。

本発明者らはさらに、緊急サービスへのアクセスのように非常に重要なものを极うとき、ユーザが、特定の W i MAXネットワークに加入していない場合であつても緊急サービスにアクセスすることができることが必要であることも認識した。緊急呼び出しをかけ終えると、接続を確実に終了することができることも 1 つの要件である。

課題を解決するための手段

本発明は、これから参照される特許請求の範囲内で規定される。

本明細書に記載される本発明の一実施の形態は、 W i MAX技術に基づいて緊急サービスへアクセスできるシステム及び方法を提供する。これは、 WiMAX の既存のネットワークアーキテクチャを利用して、提案されるソリユーション (解決方法）に対するサポートを与える。本発明はまた、ユーザが WiMAXネットワークによって認証されない場合の緊急サービスアクセスに対するソリユーシヨンを提供する。

緊急サービス又は類似のサービスへの W i MAXネットワークを介する接続を提供するために、幾つかの問題を克服する必要がある。まず、 P SAPのような最も近い緊急サービス通信デバイスのネットワークアドレス（例えば、 I Pアドレス）が発見されて、それによつて、緊急通信がそこに送られなければならなレ、。当該サービスは、 WiMAXネットワークにアクセスすることができる全ての者、すなわち加入者局を有する全ての者に利用可能であることが望ましいが、全ての者が W i MAXネットワークに登録されるのではないことに留意することが重要である。また、ユーザが W i MAXネットワークに登録されていない場合、緊急通信の後の接続をキャンセルすることが有利な特徴となるであろう。

本発明は、 P SAPの I Pアドレスを発見すると共に、加入者局（S S) と P SAPとの間に緊急セッションを確立すると共に、その後に緊急サービスフローを変更又は削除する手段を提供する。これは、 P SAPと WiMAXデバイスとの間の接続である。

WiMAX CPE/S S/MSは緊急呼び出しを検出すると、 WiMAXネットワークに P SAPの I Pァドレスを問い合わせる。 WiMAX C P E/S S/MSは、最も近い P SAPアドレスを検出するために、緊急サービスタイプの要求として識別される要求を WiMAXネットワークに、管理接続を介して送信する。 W i MAXアクセスネットワークは、その要求を W iMAX C SN (接続サービスネットワーク）に送り、当該 WiMAX CSNは最も近い P S APの I Pアドレスを発見する。 WiMAX CSNは、 PSAPの I Pァドレスから成る応答を W i MAX A SN (アクセスサービスネットワーク）を介して WiMAX CPEZS Sノ MSに送信する。

認証失敗の場合、ユーザが緊急サービス通信をトリガすると、加入者局（S S) は、管理接続識別子（Management Connection Identifier) で W i MAXネットワークに緊急セッションを開始するように要求する。 WiMAXネットヮークは接続識別子 C I Dをユーザに割り当て、 I P接続と最も近くの P SAPの I Pアドレスとを提供する。 WiMAXユーザはまず、 2次管理接続上で WiMA Xネットワークとの I P接続を確立する。

その後、 WiMAX CPE/S S/MSは、緊急セッション指示と共にサービスフローを生成し、 P SAPと情報を交換する。認証失敗の場合、緊急サービスフローを削除すると、 WiMAX CPEノ S S/MSは I P接続を解放し、 WiMAX基地局は接続識別子 C I Dを解放する。 WiMAX CPE/S S/ MSと W i MAXネットワークとの間で緊急セッションを確立又はキャンセルするために、サービスフローを生成/変更ノ削除することは、加入者に対して既に要求された認証事項である。これは、 WiMAX標準規格は、非認定アクセスを防止する方法を含むためである。セキュリティは、 WiMAX MAC内のプラィパシーサブレイヤー（privacy sublayer) によって极われる。 WiMAX端末デバイスは通常、公開鍵及び MACアドレスを割り当てられる。 WiMAXオペレータは、ユーザネーム及びパスヮード又はスマートカ一ドを使用するのに加えて、デバイス認証のためにこれらを使用することができる。

緊急サービスセッションは、緊急サービスフローを生成する間に新しいサービスフローパラメータを使用する。サービスフローパラメータは、「緊急サービス」に設定される場合、緊急セッションとサービスフローとの関連を示す。本発明はまた、緊急通信が完了すると、認証失敗の場合に緊急サービスフローを削除すると共に I P接続を解放することを可能にする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施形態を実施するために要求されるネットワークコンポ一ネントを示す図である。

図 2は、本発明に従って使用される MA C管理メッセージのパラメータの一例を詳細に示す表である。

図 3は、本発明の一実施形態において使用される E S要求メッセージ及び E S 応答メッセ一ジのパラメータの一例を詳細に示す表である。

図 4は、ユーザがネットワークにアクセスすることを許可される場合に、 P S A Pの I Pァドレスを発見するために取られるステップを詳細に示す図である。図 5は、ユーザがネットワークにアクセスすることを許可されない場合に、 P S A Pの I Pァドレスを発見するために取られるステップを詳細に示す図である。図 6は、 W i MA X C P E/ S S /M Sが緊急サービスフローのコンテキストを生成することができる方法を示す図である。

図 7は、サービスフローパラメータの詳細を提供する表である。

図 8は、緊急サービスフローを削除するのに必要とされるステップを示す図である。発明を実施するための最良の形態

W i MA Xのようなネットワークを介して、緊急サービスへ信頼性のあるァクセスを提供するために、ユーザデバイスはまず、 P S A Pの I Pアドレスを発見することができなければならない。モパイルデバイスを使用する場合、ユーザは 1つのネットワークから別のネットワークへとローミングしており、最も近い P SAPの I Pアドレスはユーザの場所に応じて決まる。 P SAPは、ユーザデバイスと同じ Wi MAXネットワーク上又は他の任意の I Pベースのネットワーク内で位置を特定することができる。最も近い P SAPの I Pァドレスを発見して、それによつて、当該 P SAPに緊急呼び出しを送らなければならない。

本発明の一実施形態では、最も近い P SAPの I Pァドレスの検出に関与する緊急サービスモジュールが Wi MAX接続サービスネットワーク（CSN) 内に導入されている。さらに、新しい MAC管理メッセージが導入され、これによつて、緊急サービスへの接続が提供される。 MAC管理メッセージは、ユーザが緊急サービスにコンタクトしょうとするときに、ユーザによって W i MAXネットワークに送信される。そのメッセージ又は当該メッセージに従属するメッセージを受信した後、緊急サービスモジュールが最も近い P SAPの I Pアドレスを検出し、別の MAC管理メッセージで W i MAXユーザに返信する。

ネットワークにアクセスするのをユーザが許可されない認証失敗の場合、ユーザは、そのネットワークによつて提供されるいかなるサービスも使用することができない。この例では、 W i MAX標準規格に従って、基本（basic) 接続識別子（C I D) 及び 1次（primary)接続識別子（C I D) のみが W i MAX CP EZS SZMSに割り当てられる。 2次（secondary)接続は割り当てられず、結果的に I Pアドレスは W i MAX CPEZS SZMSに割り当てられなレ、。 P SAPの I Pアドレスも、ユーザには知られていない。緊急呼び出しを送るため、即ち、ルーティングするために、 P SAPの I Pアドレスを発見しなければならず、加入者局（S S) にも、 I P接続が与えられなければならず、且つ、自身の I Pアドレスを要求することも必要である。通常、未登録の加入者局には I Pァドレスが与えられていない。本発明の一実施形態では、これは、緊急セッションを引き起こすことによって実現される。

図 1を参照すると、 WiMAX CPE/S S/MS 1は緊急呼び出しを検出すると（1)、 W i MAXネットワーク 2に P SAPの I Pァドレスを問い合わせる（2)。 WiMAX CPE/S S/MSは、最も近い P SAP (4) のァドレスを検出するために、緊急セッションタイプを認識する要求を W i MAX AN Sに送信する。 W i MAX ANSはその要求を W i MAX CSN (3) に送り、 W i MAX C SNは最も近い P SAP ( I Pベースのネットワークを通じて W i MAXネットワークに接続されている）の I Pアドレスを検出する。その後、 Wi MAX C SNは、 P SAPの I Fアドレスから成る応答を、 W i MAX ANSを介して W i MAX C P S S ,M Sに送信する。 W i MA Xネットワークにおける R 1は、 802. 1 6 (d又は e) 標準規格ベースのィンターフェースであり、一方、 R 6及び R 3は両方とも I Pベースのインターフエースである。

認証失敗の場合、基本管理 C I D及び 1次管理 C I Dのみが Wi MAX CP EZS S/MSに割り当てられる。ここでは、 I Pネットワークへの初期 I P接続はない。その後、 W i MAX加入者は、基本 C I Dによって規定される接続を介して、緊急セッションについて W i MAXネットワークに要求を送信する。 W i MAXネットワークは、 2次管理 C I Dを提供して W i MAX加入者へ I P接続を提供し、また、 P S APの I Pアドレスを W i MAX CPE/S S/MS に送る。 W i MAX CPEZS S/MSは、 2次管理 C I Dによって識別される接続で I P接続を確立し、 C S Nは、動的ホスト構成プロトコル（DHC P： Dynamic Host Configuration Protocol) を使用してユーザに I Pァドレスを割り当てる。

基本 C I Dによって識別される基本接続を使用して、短く時間的に急を要する MAC管理メッセージが交換される。 1次管理 C I Dによって識別される 1次管理接続を使用して、より長くより遅延耐性の高い MAC管理メッセージが交換される。 2次 C I Dによって識別される 2次管理接続を使用して、標準規格に基づく（DHCP等）メッセージが転送される。緊急サービスでは、 1次接続を使用できるけれども、呼び出し時間が非常に重要な要素であるため、基本 C I Dによつて規定される接続を使用して緊急サービス MAC管理メッセージを転送することが好ましい。

W i MAX C P EZS S/MSは緊急サービスフローを生成して、 P SAP と情報を交換する。緊急セッションは、追加的に付加される「緊急サービス」サ一ビスフローパラメータによって示されるのが好ましい。認証失敗の場合、緊急サービスフローを削除する際（すなわち、緊急サービスとの通信完了の際）、 W i MAX CPE/S S/MSは I P接続を解放し、 WiMAX基地局は、 2次管理 C I Dによって識別される接続を解放する。

最も近い P SAPの I Pァドレスの検出は、 C SN内に位置する緊急サービスモジュール（5) によって扱われる。緊急サービスモジュールはサービス品質プロトコルに類似した論理機能を持ち、加入者（又は場合によっては非加入者）から到来する緊急サービス要求を扱う。緊急サービスモジュールは、最も近い PS APの I Pァドレスの検出と、当該 I Pァドレスの加入者への返信とに関与し、この動作のためのプログラムを含んでいる。

本発明の好ましい実施形態は、 E S— S ERV— REQ及び E S— S ERV— R S Pであらわされる 2つの新しい MAC管理メッセージを必要とする。これらのメッセージは、 W i MAX C P E S S/MSと W i MAX BSとの間で交換され、このメッセージ交換は無線ィンターフェースにおける交換であっても良い。 MAC管理メッセージは基本的に制御メッセージである。 MAC管理メッセージを規定するために、当該メッセージを転送することができる接続（例えば、基本又は 1次）と共にメッセ一ジタイプが必要とされる。 WiMAXで実施される場合のこれらのメッセージのパラメータの一例は、図 2の表に示される。これらの MAC管理メッセージは、 C I D及び他のヘッダ情報から成るヘッダと、図 2に示されるような他の情報（サービスタイプ、 I Pバージョン等）とを含む。無線インターフェースにおける E S— SERV— REQZRS Pに对応して、 2つのさらなるメッセージ、 ES要求及び E S応答が、 WiMAXネットワーク側及び I Pネットワーク側の両方で使用される。これらのメッセージは、 WiM AXネットワーク内、基地局（B S) と ASNゲートウェイ（ASN— GW) との間で交換され、 WiMAXネットワークと I Pベースのネットワークとの間、 ASNゲートウエイと接続サービスネットワークとの間でも交換される。 E S要求メッセージ及び E S応答メッセージのパラメータの一例が図 3に示される。 E S要求メッセージ及び ES応答メッセージは、 WiMAXネットワーク側で規定される。 WiMAXネットワーク側での制御メッセージは、機能タイプ及びメッセージタイプによって区別される。機能タイプは機能を説明し、例として「ハンドオーバ」又は「緊急」等が挙げられる。メッセ一ジタイプは、メッセージが E S要求タイプメッセージなのか、又は E S応答タイプメッセージなのかを規定する。

図 4を参照すると、緊急サービス要求がトリガされたことを検出した後の第 1 のステップは、 3八？の1 Pアドレスを発見することである。 W i MAXユーザが W i MAXネットワークに登録されている（且つしたがって、 I Pアドレスも有する）場合、 W i MAX CPE/S S/MS (4 1) は、当該ユーザによつて緊急サービスがトリガされたことを検出すると、そのユーザは、基本 C I D によって識別される接続を介してメッセージ E S— S ERV— REQを基地局 (42) に送信し、要求が緊急サービスタイプであることを示す。その後、基地局（4 2) は、最も近い P SAPの I Pアドレスを検出するために、基地局 I D を含む E S要求メッセージを、 ASN— GW (43) を介して接続サービスネットワーク（C SN) (44) に送信する。 C SN (44) は、最も近い P SAP の I Pアドレスを発見し、当該 I Pアドレスを E S応答メッセージ内で AS N— GW (43) に返信する。その後、基地局（42) は、 P SAPの I Pアドレスを含む E S— S ERV— R S Pメッセージを W i MAX C P E/S S/MSに送信する。

図 5を参照すると、 W i MAXユーザが W i MAXネットワークに登録されていない場合、 I Pアドレスは、 W i MAX C P E/S S/MS (5 1) に初期的に割り当てられない。この状況では、基本 C I D及び 1次 C I Dのみが W i M AX CPEZS SZMSに割り当てられる。緊急サービス接続がユーザ側において検出されると、 WI MAX CPEZS S/MSは、基本 C I Dによって識別される接続で、メッセージ E S— SERV— REQを基地局（5 2) に送信する。 E S— S ERV— REQ管理メッセージは、サービスタイプと、 2次管理 C I Dの要求に対する加入者局（S S) 管理サポートとを含む。認定ユーザの場合のように、 W i MAX基地局は、最も近い P SAPの I Pァドレスを検出するために、 ASN— GW (5 3) を介して C SN (54) に E S要求メッセージを基地局 I Dと共に送信する。 C SNは、最も近い P SAPの I Pアドレスを発見し、当該 I Pアドレスを E S応答メッセージ内で AS N— GWに返信する。その後、基地局は、 2次管理 C I Dを割り当て、当該 2次管理 C I Dを P S APの I Pァドレスと共に E S— S ERV— RS Pメッセージ内で W i MAX C PE/S S ZMSに送信する。このようにして、 W i MAX CPE/S SZMSは、 2次管理 C I Dによって識別される I P接続を確立する。 I P接続を確立することは、 I Pァドレスが W iMAX S Sデバイスに割り当てられていることを意味する。 2次管理 C I Dを使用して I P接続を確立するとき、 I Pアドレスは DHCP手順を使用して割り当てられる。

要求によって、 P S APの I Pアドレス及び W i MAX C P E/S /MS の I Pアドレスが、ー且発見されると、 W i MAX CPE/S SZMSは、 P SAPに達することができるような緊急サービスフローのコンテキストを生成しなければならない。図 6は、レ、かにしてこれを達成することができるかを示す。第 1のステップ、すなわち D S A— REQでは、 W i MAX C P E/S S/M Sは、緊急呼び出しデータを転送するためにサービスフローのコンテキストを確立するように要求する。 D SX— RVDメッセージが B Sによって送信され、 B Sが D S A— REQメッセージを受信したことが W i MAX C P E/S /M Sに知らされる。そして B Sは D S A— R S Pで応答する。 S Sは、 DSA— A CKメッセージでトランザクションを完了する。サービスフローの生成、変更又は削除は、一連の MAC管理メッセージによって達成される。新しいサービスフローを生成するために動的サービス追カ卩（DSA ： Dynamic Service Addition) が使用され、既存のフローを変更するために動的サービス変更（D S C:Dynamic Service Change) が使用され、既存のサービスフローを削除するために動的サービス削除（D SD:Dynamic Service Deletion) が使用される。

DSA要求（DSA— REQ) は、基地局（B S) 又は加入者局（S S) のいずれかによつて開始することができる。加入者局（S S) から基地局（B S) への DSA— REQは、サービスフロー参照及びパラメータセットを含む。基地局は DS A— RS Pで応答し、その要求を受け入れるか又は拒絶する。受け入れる場合、 DS A— RS Pメッセージは、ユーザが認証されるか否かを問わずトランスポート I Dを含む。トランスポート I Dによって識別される接続が使用されてボイス又はデータのパケットが転送される。基地局からの D S A— REQは、 1 つのアツプリンクサービスフロー又は 1つのダウンリンクサービスフローのいずれかについてサービスフロー I Dを含む。サービスパラメータセットは、関連した C I Dを含むことが望ましい。図 6は、加入者局（S S) によるサービスフロ一開始要求を示す。

サービスフローは一方向のデータのフローであるため、ユーザ S S及び基地局 BSの間、ひいてはユーザ S S及び PSAPの間でデータを交換できるように追加のサービスフローが生成されることが好ましい。追加のサービスフローは、上述したようにセットアップされる。

好ましい実施形態では、緊急サービスフ口一は新しいサービスフローパラメ一タをサービスフローパラメータリストに導入することによって提供される。サービスフ口一パラメータを与える好ましい方法は、予備のサービスフローパラメ一タタイプ 10を使用することによる方法である。この詳細が図 7の表に示されている。サービスフローパラメータは、サービスフローのコンテキストが緊急サ一ビスに関連付けられるか否かを示す。緊急サービスフ口一の生成及び変更の場合に認証を回避するために、サービスフローパラメータに認証機能がないことが好ましい。 W i MAXネットワークでは、ハッシュメッセージ認証コード（HMA C： Hash Message Authentication Code) カッセージ認証のために使用される, HMACの組は、送信者を認証するために、キー入力されるメッセージを含む。認証失敗の場合、加入者がネットワークによって認証されないため、 HMACはメッセージから除かれる。

緊急サービスとの通信が終了すると、緊急サービスフ口一は削除しなければならない。ここでは 2つの可能なシナリオがある：

1) ユーザが W iMAXネットワークによって認証されない場合、 I P接続及び 2次管理 C I Dは、緊急サービスフローのコンテキストを削除する間に解放されなければならない。これは、緊急通信が終了したにもかかわらずユーザがネットワークにアクセスし続けることを防止する。加入者局（S S) 又はネットヮークのいずれかが、サービスフローを削除して緊急サービス呼び出しを終了することができる。図 8によれば、 WiMAX CPEZS SZMSは、緊急サービスフローがもはや不要であることを検出すると、まず I P接続を解放し、その後緊急サービスフローのコンテキストを削除する。 W i MAXネットワークが緊急サ —ビスフローの削除を開始する場合、削除要求を受信した後に、 WiMAX C PE/S SZMSは I P接続を解放する。緊急サービスフローのコンテキストを削除した後に、基地局は 2次管理 C I Dを解放する。

2) WiMAXネットワークに登録されている認定ユーザの場合、緊急サービスフローは、上記で詳述したのと同じ態様で削除されるが、 HMACの組がメッセージ内になく、 2次管理 C I Dを解放する必要がない。

記載される実施形態は WiMAXネットワークに関連するが、本明細書に記載される本発明は任意の適切なネットワークに同等に適用することができることを、当業者は理解するであろう。

尚、この出願は、 2007年 8月 20日に出願されたイギリス特許出願番号 071 6246. 4を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。

Claims

請求の範囲

1 . W i MA Xネットワークを介して、緊急サービスにアクセスする方法であって、

ユーザデバイスが前記 W i MA Xネットワークに信号を送信して、前記緊急サ一ビスに対してアクセスを要求したときを識別するステップと、

前記ユーザデバイスに最も近い緊急サービス通信デバイスのネットワークァドレスを検出するステップと、

前記最も近い緊急サービス通信デバイスの前記ネットワークアドレスを含む管理メッセージを、前記 W i MA Xネットワークを介して前記ユーザデバイスに中継するステップと、

前記 W i MA Xネットワークと前記ユーザデバイスとの間で少なくとも 1つのサービスフローを確立して、前記ユーザデバイスと前記緊急サービス通信デバィスとの間でデータを交換することを可能にするステップとを含む、方法。

2 . 前記緊急サービス通信デバイスは、ゲートウェイを介して前記 W i MA Xネットワークにリンクされている第 2のネットワーク上に位置する、請求項 1 に記載の方法。

3 . 管理 C I Dによって識別される接続に、前記ユーザデバイスから前記 W i MA Xネットワークに前記信号を送信するステップを含む、請求項 1又は 2に記載の方法。

4 . 前記管理 C I Dによって識別された接続に、前記 W i MA Xネットヮークを介して前記ユーザデバイスに前記管理メッセージを送信するステップを含む、請求項 3に記載の方法。

5 . 前記ユーザデバイスには、管理接続上のネットワークアドレスが与えられる、請求項 2〜4のいずれか一項に記載の方法。

6 . 前記ユーザデバイスから前記 W i MA Xネットワークへの前記信号は、基本接続上に送信される、請求項 3〜 5のいずれか一項に記載の方法。

7 . 前記 W i MA Xネットワークから前記ユーザデバイスへの前記管理メッセージは、 2次接続に送信される、請求項 4〜 6のいずれか一項に記載の方法。

8 . 前記ネットワークアドレスは 2次管理接続に送信される、請求項 5に記載の方法。

9 . 前記ユーザデバイスによって前記 W i MA Xネットワークに送信される前記信号は、前記緊急サービス要求として識別するパラメータを含む管理メッセージであることを特徴とする請求項 1〜 8のいずれかに記載の方法。

1 0 . 前記ユーザデバイスによつて前記 W i MA Xネットワークに送信される前記管理メッセージは要求された緊急サービスのタイプをあらわす少なくとも一つのパラメータを含んでいることを特徴とする請求項 9記載の方法。

1 1 . 前記ユーザデバイスによって前記 W i MA Xネットワークに送信される前記管理メッセージは転送されるべき管理接続をあらわす少なくとも一つのパラメータを含んでいることを特徴とする請求項 9記載の方法。

1 2 . サービスフローパラメータは、サービスフローのコンテキストが前記緊急サービス通信デバィスと関連付けられるべきか否かを指示する、請求項 1〜 1 1のいずれか一項に記載の方法。

1 3 . 前記ユーザデバイスが、前記サービスフ口一が必要でなくなつたときを検出するステップと、

前記ユーザデバイスと前記緊急サービス通信デバィスとの間の前記接続を解放するステップと、

前記サービスフローのコンテキストを削除するステップとをさらに含む、請求項 1 2に記載の方法。

1 4 . 前記 W i MA Xネットワーク上のデバイスが、前記サービスフローが必要でなくなったときを検出するステップと、

前記サービスフローのコンテキストを削除するステップとをさらに含む、請求項 1 1に記載の方法。

1 5 . 前記通信デバイスは、前記緊急サービスにコンタクトする公共セーフティ応答ポイント（Public Safety Answering Point : PSAP) である、請求項 1〜 1 4のいずれか一項に記載の方法。

16. 記第 2のネットワークは I Pベースである、請求項 2〜 15のいずれか一項に記載の方法。

1 7. 前記 W i MAXネットワーク及び前記第 2のネットワークは、 1つ又は複数の I Pネットワークを介して接続される、請求項 2〜16のいずれか一項に記載の方法。

18. ユーザデバイスが W i MAXネットワークにアクセスするのを許可されていない場合に、緊急サービス呼び出し用接続を、前記 WiMAXネットヮークを介して確立する方法であって、

前記ユーザデバイスが緊急サービス通信デバィスへのアクセスを要求するときを識別するステップと、

呼び出しのカテゴリが前記ネットワークによつて許可されているかを調べるステツプと、

前記ユーザデバイスによつて要求された前記タイプにマッチした最も近!/、緊急サービス通信デバイスのネットワークァドレスを検出するステップと、

前記ユーザデバイスによつて要求された前記タイプに応じて、前記最も近レ、緊急サービス通信デバイスの前記ネットワークアドレスを含む信号を、前記 W i M A Xネットワークを介して前記ユーザデバイスへ中継するステップと、

前記 W i MAXネットワークと前記ユーザデバイスとの間で少なくとも 1つのサービスフローを確立して、前記 WiMAXネットワークを介して前記ユーザデバイスと前記緊急サービス通信デバィスとの間でデータを交換することを可能にするステップとを含む、方法。

1 9. W i MAXネットワークを介して、緊急サービスにアクセスするシステムであって、

ユーザデバイスと、

ゲートゥヱイを介して前記 WiMAXネットワークに接続されると共に、複数の緊急サービス通信デバイスが配置されている第 2のネットワークと、

サービスモジュールとを備え、

前記サービスモジュールは、前記ユーザデバイスに最も近い緊急サービス通信デバイスのネットワークアドレスを検出するために、配置された論理コンポーネントであり、前記ユーザデバイスには、前記ネットワークアドレスを含む管理メッセージによって前記ネットワークァドレスが与えられることを特徴とする、システム。

2 0 . 予め定められたネットワーク内に配置され、緊急サービスに対するァクセスを要求するユーザデバイスに最も近い位置の緊急サービス通信デバイスを検出する手段と、当該通信デバイスのネットワークアドレスを検出して、基地局に送信する手段とを有することを特徴とする緊急サービスモジュール。

2 1 . 前記基地局側から緊急サービスに必要なサービスフローを受信する手段を有することを特徴とする請求項 2 0記載の緊急サービスモジュール。

2 2 . 前記通信デバイスのネットワークァドレスは I Pァドレスであることを特徴とする請求項 2 0又は 2 1記載の緊急サービスモジュール。

2 3 . 前記予め定められたネットワークが W i MA Xネットワークであり、前記ユーザデバイスが前記 W i MA Xネットワークで認証されていない場合にも、所定の接続識別子を用いて、前記基地局側との接続を確立できる手段を備えていることを特徴とする請求項 2 0〜 2 2のいずれかに記載された緊急サービスモジユーノレ。

2 4 . 前記ユーザデバイスが前記 W i MA Xネットワークで認証されていない場合前記緊急サービスの提供後、前記基地局側との接続を開放する手段を備えていることを特徴とする請求項 2 2記載の緊急サービスモジュール。

2 5 . ネットワーク上で使用される緊急サービスモジュールに使用されるプログラムであって、緊急サービスに対するアクセスを要求するユーザデバイスに最も近い位置の通信デバイスを検出するステップと、当該通信デバイスのネットワークアドレスを検出して、基地局に送信するステップとを有することを特徴とする緊急サービスモジュ一ル用プログラム。