WO2007013280A1

WO2007013280A1 - プラグインモジュール実行方法、ブラウザ実行方法、メーラ実行方法、プログラム、端末装置、及び、ページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number: WO2007013280A1
Application number: PCT/JP2006/313554
Authority: WO
Inventors: Hajime Morita
Original assignee: Access Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-29
Filing date: 2006-07-07
Publication date: 2007-02-01
Also published as: JPWO2007013280A1; CN101233494A; CN101233494B

Abstract

　プラグインモジュールが、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されているか否かを判定し、共有可能なエンティティが登録されていないと判定したときには新しいエンティティを作成する作成ステップを実行し、共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行する。

Description

明細書

プラグインモジュール実行方法、ブラウザ実行方法、メーラ実行方法、プログラム、端末装置、及び、ページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、プラグインモジュールが実行するプラグインモジュール実行方法、ブラウザが実行するブラウザ実行方法、メーラが実行するメーラ実行方法であって、特に、エンティティを共有するための方法に関する。また、これらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、端末装置、及び、当該方法を利用するページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 近年、インターネットに代表されるネットワークの急速な普及やその技術の発展に伴つて、ユーザは、デスクトップやラップトップ等の PC (Personal Computer)のみならず、携帯電話や、 PDA (Personal Digital Assistance)、家電、カーナビゲーシヨン装置等を含む様々な情報端末を用いてネットワーク上の情報を閲覧することができる。これらの情報端末には情報閲覧ソフトウェア (以下、ブラウザと記す)が組み込まれている。ブラウザが、例えば HTML (Hyper Text Markup Language)で記述されたマークアップ言語の文書を解釈し、次、でその解釈結果に基づ、たレイアウト処理を行うことにより、端末の表示部にネットワーク上の情報 (例えば Webコンテンツ）が表示 (すなわちレンダリング)される。

[0003] ここで、同一のイメージ要素が単一のページデータに複数埋め込まれて!/、る（換言すると、表示されるべき同一のイメージがコンテンツ中の単一のページに複数含まれている）場合、ブラウザは、例えば特開平 6— 59664号公報に示されているように、メモリにキャッシュされて、るイメージファイルを利用してこれらのイメージを表示する。なお、ここでいうイメージは静止画像を示す。また、イメージ要素は、例えばイメージフアイルのパス (イメージファイルを格納して、るサーバのドメイン名及びディレクトリ名）、及び、イメージファイル名を少なくとも含んだものを示す。また、ページは、ブラウザに一度に表示される要素のまとまりを示す。要素は、テキストデータや HTMLによるレイアウト情報、文書中に埋め込まれたイメージやサウンド、アニメーション等力ゝら構成される。ページデータは、コンテンツ中の単一のページのデータを示す。

[0004] 図 1は、従来のブラウザが実行する処理であって、ページに含まれるイメージを取得する処理を示したフローチャートである。ブラウザは、例えば HTML文書の解釈結果を参照してイメージ要素を見つけたとき (ステップ 1： YES、以下の明細書及び図面では、ステップを「S」と略記）、端末内のキャッシュメモリを検索して、上記イメージ要素に対応するイメージファイルが格納されているカゝ否かを判定する（S2)。格納されていないと判定したとき（S2 :NO)、上記イメージ要素に含まれるパスに基づいて、例えばそのコンテンツを提供するサーバにアクセスする（S3)。そしてそのサーノくから GIF (Graphic Interchange Format)等の圧縮されたイメージファイルをダウンロードする（S 4)。次いで、ダウンロードされたイメージファイルをデコーダにデコードさせて（S5)、ビットマップ ·イメージファイルを取得する（_S6)。取得されたビットマップ 'イメージファィルをキャッシュメモリに格納する（S7)。ビットマップ 'イメージファイル格納後、 S1の処理に復帰する。 S6の処理で取得されたビットマップ 'イメージファイルは、ブラウザによりレンダリングされて、端末のディスプレイに表示される。

[0005] また、 S2の処理において、ブラウザは、上記イメージ要素に対応するイメージフアイルがキャッシュメモリに格納されていると判定したとき（S2 : YES)、そのイメージフアイルを取得する（S8)。ビットマップ 'イメージファイル取得後、 S1の処理に復帰する。 S 8の処理で取得されたビットマップ ·イメージファイルは、先と同様にブラウザによりレンダリングされて、端末のディスプレイに表示される。

[0006] すなわちブラウザは、イメージ要素を見つける度にキャッシュメモリを参照し、共有可能なイメージファイル (すなわち同一のイメージファイル）が当該キャッシュメモリに格納されてヽるカゝ否かを検出する。共有可能なイメージファイルが格納されて、ることを検出した場合、ネットワーク経由でイメージファイルをダウンロードすることなぐキャッシュメモリ内で検出された共有可能なイメージファイルを用いる。このため、レンダリング処理が高速化する。

[0007] 近年、リッチなコンテンツが増加している。このようなコンテンツには、例えばイメージに加えてプラグインを用い、アニメーションや音声を再生させるものがある。このようなプラグインは、マウスやキーボード等の入力に応じてインタラクティブに動作し得る。プラグインを実行するプラグインソフトウェアには、例えば SVG (Scalable Vector Grap hies)や Flash (登録商標）等が挙げられる。これらのプラグインでは、マウス等の入力に応じて例えばアニメーションが再生されたり停止されたりし得る。

発明の開示

[0008] ここで、プラグインは、例えば処理すべきファイル及び処理内容が各プラグイン間で同一であってもそれぞれ独立して動作することを前提として、る。従って上記イメージの例と同様に、例えば同一のファイルを処理するプラグインが単一のページデータに複数埋め込まれている（換言すると、同一のファイルを用いて動作し得るプラグインが単一のページに複数含まれてヽる）場合であっても、これらのプラグインはそれぞれ別個の系統として動作する。このため、各プラグインを動作させる毎に、各データゃスタリブト等を格納するためのメモリ容量や CPUによる各処理が必要となってしまう。

[0009] そこで、本発明は上記の事情に鑑みて、ページデータに埋め込まれたプラグインを動作させる際のリソース (必要とされるメモリ容量、 CPUの処理負担、処理時間等）を低減することができるプラグインモジュール実行方法、ブラウザ実行方法、メーラ実行方法、プログラム、端末装置、及び、ページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを課題として、る。

[0010] 上記の課題を解決する本発明の一態様に係るプラグインモジュールが実行するプラグインモジュール実行方法は、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されてヽるカゝ否かを判定する登録判定ステップを含み、共有可能なエンティティが登録されてヽなヽと判定したときには新しヽエンティティを作成する作成ステップを実行し、共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行することを特徴とする。

[0011] また、上記の課題を解決する本発明の別の態様に係るプラグインモジュールが実行するプラグインモジュール実行方法は、外部プログラム力もプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、該プラグイン指定ファイルと処理アルゴリズムからなるプログラムの実体をメモリに登録し、外部プログラム力該プラグイン指定ファイルと同一のプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、新たにプロダラムの実体を作成することなぐ該メモリ内の実体を動作させて該処理要求に応じることを特徴とする。なお、上記外部プログラムはブラウザ又はメーラの何れか一方であり得る。

[0012] 上記の課題を解決する本発明の一態様に係るブラウザが実行するブラウザ実行方法は、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて、る力否かを判定する登録判定ステップを含み、共有可能なエンティティが登録されてヽなヽと判定したときには新し、エンティティを作成する作成ステップを実行し、共有可能なェンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行することを特徴とする。

[0013] 上記の課題を解決する本発明の一態様に係るメーラが実行するメーラ実行方法は、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて、る力否かを判定する登録判定ステップを含み、共有可能なエンティティが登録されて、な、と判定したときには新、エンティティを作成する作成ステップを実行し、共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行することを特徴とする。

[0014] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係るプログラムは、上記方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0015] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係るプラグインソフトウェアが実装された端末装置は、プラグインソフトウェアに基づいて作成される少なくとも一つのブラグィンモジュールと、プラグインモジュール間で共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて、る力否かを判定する登録判定手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されて、なヽと判定したときには新ヽエンティティを作成するエンティティ作成手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されてヽると判定したときには当該エンティティを共有するエンティティ共有手段とを備えたことを特徴とする。

[0016] また、上記の課題を解決する本発明の別の態様に係るプラグインソフトウェアが実装された端末装置は、外部プログラム力プラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、該プラグイン指定ファイルと処理アルゴリズム力もなるプログラムの実体をメモリに登録する実体登録手段と、該外部プログラム力該プラグイン指定フアイルと同一のプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、新たにプログラムの実体を作成することなぐ該メモリ内の実体を動作させて該処理要求に応じる実体共有手段とを備えたことを特徴とする。なお、上記外部プログラムはブラウザ又はメーラの何れか一方であり得る。

[0017] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係るブラウザが実装された端末装置は、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて、る力否かを判定する登録判定手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されて!ヽなヽと判定したときには新ヽエンティティを作成するエンティティ作成手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されてヽると判定したときには当該エンティティを共有するエンティティ共有手段とを備えたことを特徴とする。

[0018] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係るメーラが実装された端末装置は、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて、る力否かを判定する登録判定手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されて!ヽなヽと判定したときには新ヽエンティティを作成するエンティティ作成手段と、登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されて、ると判定したときには当該エンティティを共有するエンティティ共有手段とを備えたことを特徴とする。なお、上記端末装置は、マークアップ言語の文書をレンダリング可能なブラウザ機能も備えたものであっても良い。

[0019] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係る上記方法を利用するページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、該ページデータに埋め込まれたプラグイン要素が、外部プログラムに所定のプラグイン指定ファイルを取得させるよう記述されていることを特徴とする。なお、プラグイン指定ファイルはベクター画像記述言語で記述されたものであっても良、。このようなベクター画像記述言語は例えば SVGであり得る。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]従来のブラウザが実行する処理であって、ページに含まれるイメージを取得する処理を示したフローチャートである。

[図 2]本発明の実施の形態の端末装置の外観を示した図である。

[図 3]本発明の実施の形態の端末装置の構成を示したブロック図である。

[図 4]本発明の第 1の実施例において、プラグインを指定したタグがページデータに含まれているときのブラウザの処理を示したフローチャートである。

[図 5]本発明の第 1の実施例において、通信部により受信されるページデータを示した図である。

[図 6]本発明の第 1の実施例において、プラグインモジュールが実行する処理を示したフローチャートである。

[図 7]本発明の第 1の実施例において、プラグインデポに登録されるエンティティの一例を示した模式図である。

[図 8]本発明の第 2の実施例を説明するための図である。

[図 9]本発明の第 2の実施例において、ディスプレイに表示されるページを示した図である。

[図 10]本発明の第 3の実施例を説明するための図である。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。

[0022] 図 2は、本発明の実施の形態の端末装置 10の外観を示した図である。また、図 3は

、本発明の実施の形態の端末装置 10の構成を示したブロック図である。本実施形態において端末装置 10は携帯電話であるものとする力 PHS (Personal Handy phone

System)等の他の小型移動端末に置き換えることもできる。

[0023] 図 2及び図 3に示されるように、端末装置 10は、 CPU (Central Processing Unit) 10

0、 ROM (Read Only Memory) 102、 RAM (Random Access Memory) 104、アンテナ 106、通信部 108、ディスプレイ 110、及び、入力インターフェース部 112を有している。

[0024] CPU100は端末装置 10全体を統括的に制御する。 ROM102には、各種プロダラムゃ各種データが格納されている。 ROM102に格納されているプログラムには、例えばブラウザがある。 [0025] RAM104は、例えば ROM102に格納されている各種プログラムの展開先である。 CPU100は、 ROM102に格納されているプログラム（例えばブラウザ）を読み出して、 RAM104の所定領域に展開して実行させる。また、 RAM104の所定の領域には、サードパーティ力ダウンロードした SVGや Flash等のプラグインソフトウェアが登録されている。このため本実施形態のブラウザは、自己で解釈可能な HTMLタグ (ta g)のみカゝら成るコンテンツだけでなぐ SVGや Flash等のプラグインを含むコンテンツもユーザに閲覧させることができる。なお、ブラウザは、上記の如きプラグインソフトゥエアと同一の機能を果たすモジュールを元々実装しているものであっても良い（すなわちプラグインソフトウェアがブラウザの一部である）。この場合、プラグインソフトゥェァをダウンロードして RAM104に登録する必要がない。

[0026] 通信部 108は、例えばユーザによる入力インターフェース部 112の所定の操作に応じて、アンテナ 106により捕捉される電波の中から必要なものを受信する。入力インターフェース部 112には、文字や数字、記号等を入力するための入力キーが含まれている。入力キーには、例えば方向指示キー 114、決定キー 116が含まれる。方向指示キー 114は、例えば「上」、「下」、「左」、「右」の何れかに画面内の注視箇所 (例えばカーソルやキヤレット）を移動させたり、画面をスクロールさせたりすることができる。決定キー 116は、例えば方向指示キー 114によって選択されたオブジェクト（例えば画像や文字列で表示されたハイパーリンク等）を実行するためのデバイスである。以下、これらのキーを用いたユーザの入力操作をユーザ'オペレーションと記す。

[0027] ここで、マークアップ言語の文書（例えば HTML文書）力成るページデータを受信した場合、 CPU100は、ブラウザを起動させて以下に示されるレンダリング処理を開始し、ディスプレイ 110にその内容（コンテンツ）を表示させる。

[0028] ブラウザのレンダリング処理について説明する。ブラウザは、その基本的な機能プロックとして、パーサー、ページメーカ、及び、フォーマッタを有している。これらの機能ブロックは、マークアップ言語の文書に対して次のように処理を順次実行していく。パーサ一は、マークアップ言語の論理的な構造を解析し、その構造に関するドキュメントッリ一を生成する。ページメーカは、生成されたドキュメントツリーに基づいて、各タグで決められた表現形式の情報を含むレイアウトツリーを生成する。フォーマッタは、生成されたレイアウトツリーに基づいて、表示画面幅などの実際の表示画面に関する情報を用いてレイアウトを行う。

実施例 1

[0029] 図 4は、本発明の第 1の実施例（以下、本実施例 1と略記）において、プラグインを指定したタグがページデータに埋め込まれているときのブラウザの処理を示したフロ一チャートである。また、図 5は、本実施例 1において通信部 108により受信されるぺージデータを示した図である。

[0030] ブラウザ (より正確にはページメーカ）は、パーサーによる解釈結果を参照して特殊なタグ taglを見つけると、それがプラグイン要素である力否かを判定する（S 11)。なお、プラグイン要素には、 objectタグ、プラグインで指定されたファイル (以下、プラグイン指定ファイルと略記）のノス（例えばプラグイン指定ファイルを格納して、るサ一バのドメイン名及びディレクトリ名）、及び、プラグイン指定ファイル名（例えば foo.svg、 bar.svg等）が少なくとも含まれている。すなわちプラグイン指定ファイルのパスとプラグイン指定ファイル名とを含んだプラグイン要素のアドレスは、 URL (Uniform Resource Locator)によって指定される。なお本明細書において「URL」と記載された箇所は全て「URI (Uniform Resource Identifier)」と読み替えることも可能である。

[0031] タグ taglが objectタグであり、その記述内容（例えば type="image/svg +xml")から、ページメーカは、それが SVGのプラグイン要素であると判定し（Sl l : YES)、タグ tag 1を含むプラグイン要素を参照して処理を行う。なお、図 5の PE力タグ taglを含むプラグイン要素である。また、 PE 、 PE 1S それぞれ、タグ tag2、 tag3を含むプラグイン

2 3

要素である。

[0032] ページメーカは、タグ taglを含むプラグイン要素の記述を参照して、 ROM102又は RAM104に登録されて!、る SVGのプラグインソフトウェアを呼び出す。それと共にそのパス (http:〃〇〇〇/〇〇/com)を参照して例えばそのコンテンツを提供するサーバにアクセスする（S 12)。そしてプラグイン指定ファイル名（foo.svg)を参照してそのサーノくからプラグイン指定ファイルをダウンロードする（S 13)。

[0033] ページメーカは、呼び出されたプラグインソフトウェアとダウンロードされたプラグイン指定ファイルを用いて、プラグインモジュール Pを作成する（S 14)。ここで作成されたプラグインモジュールは、プラグイン要素！^ェで記述されて、るプラグイン指定ファィルの属性情報を管理するためのモジュールである。ページメーカは、作成されたプラグインモジュール Pを RAM104の所定の領域（デポ（Depot) )に登録する（S15)。登録後、 S11の処理に復帰してパーサーによる解釈結果を再び参照する。なお、ここで作成されるプラグインモジュールには、ダウンロードされたプラグイン指定ファイル、プラグイン指定ファイルの属性情報 (例えばファイル名や、ファイルサイズ、作成日時、 URL等）、ブラウザの指示に従ってプラグインを動作させる所定のアルゴリズムを記述したプログラム (スクリプト)等が含まれる。

[0034] ページメーカは、プラグイン要素 PE及び PEについても同様の処理を行う。上記

2 3

の如き一連の処理により、プラグイン要素 PEで記述されているプラグイン指定フアイ

2

ルの属性情報を管理するためのプラグインモジュール P、及び、プラグイン要素 PE

2 3 で記述されているプラグイン指定ファイルの属性情報を管理するためのプラグインモジュール pを作成し、それらをデポに登録する。

3

[0035] 次に、図 6に示されたフローチャートを参照して、プラグインモジュールが実行する処理について説明する。図 6のフローチャートは、プラグインモジュールが作成されて起動したときに実行される処理を示して！/ヽる。

[0036] プラグインモジュールは、 RAM104の所定の領域（プラグインデポ）を参照して、共有可能なエンティティ（実行データ）が登録されてヽるカゝ否かを判定する（S21)。なお、エンティティとは、プラグインモジュールによって作成される一単位のデータであり、 URL、及び、プラグインモジュールによるプラグイン指定ファイルの解釈結果を含んだものである。ここでの URLは、プラグイン指定ファイルを格納しているサーバのドメイン名、ディレクトリ名、及び、ファイル名を含んだ情報、すなわちプラグイン指定フアイルの格納場所を示した情報である。また、プラグイン指定ファイルの解釈結果は、例えばアニメーションのためのベクターデータ、 SVGのスプリタト等を含んでいる。

[0037] プラグインデポに何れのエンティティも登録されていない場合、 S21の処理においてプラグインモジュールは、エンティティ未登録と判定して（S21 :NO)、 S22の処理に進む。これに対して一つでもエンティティが登録されている場合、それが共有可能か否かを判定する。例えば以下に列挙されたパラメータに基づいて、エンティティが共有可能か否かを判定する。

(1) URL

(2) URLと所定の付加情報

(3) URLとエンティティの内容

[0038] 上記パラメータに基づ、た各判定処理の例につ!、て説明する。

< (1) URL>

この場合、プラグインモジュールは、自己の持つプラグイン指定ファイルの属性情報 (より正確には URL)と、プラグインデポ内の各エンティティの持つ URLとを比較する。これらのエンティティの中に同一の URLを持つものがあると判断されるとき、プラグィンモジュールは、そのエンティティが自身の解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたものであることから、そのエンティティを共有可能なエンティティであると判定して S23の処理に進む。また、自己の持つプラグイン指定フアイルの URLと同一の URLを持つエンティティがプラグインデポ内にない場合、共有可能なエンティティがないと判定して S22の処理に進む。なおこの例では、コンテンッ制作側は、複数のプラグインに同一のプラグイン指定ファイルが対応し得る場合においてそれらを共有させたくないときには、名称だけが異なるプラグイン指定フアイルを複数作成して、その各々をそれぞれのプラグインが参照するようにプラグイン要素を記述すれば良い。

[0039] < (2) URLと所定の付加情報 >

この場合、プラグインモジュールは、先ず、自己の持つプラグイン指定ファイルの U RLと、プラグインデポ内の各エンティティの持つ URLとを比較する。一致する URLを持つエンティティがプラグインデポ内にな、場合、共有可能なエンティティがなヽと判定して S22の処理に進む。一致する URLを持つエンティティがある場合、そのェンティティが持っている付加情報を参照する。ここでいう付加情報は、例えばコンテンツ制作側によりページデータ内に記述されたタグであり、プラグイン指定ファイルの解釈結果としてエンティティに含まれている。このような付加情報には、例えば「interactive 」ゃ、「non- interactivej、「sharable」、「non- sharablej等がめる。

[0040] ここで、先にも記載したように、従来方式のプラグインはエンティティを共有しな、ことを前提としていた。その主な理由として、プラグインカ Sインタラクティブ性を有し得ることが挙げられる。仮にインタラクティブ性を有する複数のプラグインでエンティティを共有したとき、例えばユーザが何れかの一つのプラグインに対してマウスをクリックすると、共有されている全てのプラグインがそのクリックに対応した動作を行ってしまう。すなわち本来動作すべきでな、プラグインまでもが動作してしまう。このような誤動作を防止するため、各プラグインに対してそれぞれ別個のエンティティをプラグインデポに登録するようにし、各プラグインは自己専用のエンティティを用いて動作していた。しかしながらプラグインの性質によってはエンティティを共有することが可能であり得る。本発者 ί¾このに着目し、「interactive」や、「non— interactive」、「sharaDle」、「n on-sharablej等の付加情報を提案して、る。

[0041] 「interactive」は、そのエンティティがインタラクティブ性を有することを示す情報である。エンティティ力 Sインタラクティブ性を有する場合、上述した問題 (すなわちユーザ' オペレーションにより本来動作すべきでな、プラグインまでもが動作してしまうこと）が起こり得る。従ってこの場合、プラグインモジュールは、そのエンティティを共有可能なエンティティでないと判定して S22の処理に進む。

[0042] 「non- interactive」は、そのエンティティがインタラクティブ性を有さな、ことを示す情報である。エンティティ力 Sインタラクティブ性を有さない場合、上述した問題が起こり得ない。従ってこの場合、プラグインモジュールは、そのエンティティを共有可能なェンティティであると判定して S23の処理に進む。

[0043] 「sharable」は、そのエンティティがインタラクティブ性を有する力否かに拘わらず共有可能なものであることを示す情報である。従ってこの場合、プラグインモジュールは、そのエンティティを共有可能なエンティティであると判定して S23の処理に進む。例えばコンテンツ制作側の意図によっては、インタラクティブ性を有するプラグインを共有させても問題ない（すなわち何れかのプラグインが例えばクリックされて、それに共有されて!/ヽる全てのプラグインがそのクリックに対応した動作を行っても問題なヽ、或いは、共有される全てのプラグインを同期して動作させたい)場合があり得る。このような場合、「sharable」は極めて有用である。

[0044] 「non- sharable」は、そのエンティティがインタラクティブ性を有するか否かに拘わらず共有できないものであることを示す情報である。従ってこの場合、プラグインモジュールは、そのエンティティを共有可能なエンティティでな、と判定して S22の処理に進む。

[0045] < (3) URLとエンティティの内容 >

この場合、プラグインモジュールは、先ず、自己の持つプラグイン指定ファイルの U RLと、プラグインデポ内の各エンティティの持つ URLとを比較する。一致する URLを持つエンティティがプラグインデポ内にな、場合、共有可能なエンティティがなヽと判定して S22の処理に進む。一致する URLを持つエンティティがある場合、そのェンティティの内容 (例えばプラグイン指定ファイルの解釈結果)を見て共有可能か否かを判定する。そのエンティティ力 Sインタラクティブ性を有する内容である場合、共有可能なエンティティでないと判定して S22の処理に進む。また、そのエンティティがインタラクティブ性を有さない内容である場合、共有可能なエンティティであると判定して S 23 の処理に進む。

[0046] S21の処理においてプラグインモジュールは、共有可能なエンティティがプラグインデポに登録されていないと判定したとき（S21 :NO)、プラグイン指定ファイルを解釈して、その解釈結果及びプラグイン指定ファイルの URLを単一のエンティティとしてプラグインデポに登録する（S 22)。エンティティ登録後、プラグインモジュールは当該エンティティを実行させる。また、例えば、そのエンティティ力 Sインタラクティブ性を有する場合、ユーザ'オペレーションに応答して当該エンティティを実行させることができる状態に移行する。ユーザ'オペレーションによる入力があつたとき、ブラウザはそれに呼応して、プラグインモジュールに対してプラグインを実行するよう命令する。プラグインモジュールは、その命令に従ってエンティティを実行させる。

[0047] また、 S21の処理においてプラグインモジュールは、共有可能なエンティティがプラグィンデポに登録されていると判定したとき（S21： YES)、そのエンティティを取得して（S23)、当該エンティティを実行させる。また、そのエンティティ力 Sインタラクティブ性を有する場合、ユーザ'オペレーションに応答して当該エンティティを実行させることができる状態に移行する。

[0048] 図 7は、図 6のフローチャートでプラグインデポに登録されるエンティティの一例を示した模式図である。図 5を参照して説明すると、先ず、プラグインモジュール 1^がブラグィンデポを参照する。このときプラグインデポには何れのエンティティも登録されていない。このためプラグインモジュール Pは、エンティティ Eを作成してプラグインデポに登録する。

[0049] 次いで、プラグインモジュール Pがプラグインデポを参照する。ここで、プラグインモ

2

ジュール Pの持つプラグイン指定ファイルの URLと、エンティティ Eの持つ URLとは

2 1 互いに同一である。例えば URLのみに基づ!/、て S 21の判定処理が行われる場合、プラグインモジュール Pは、エンティティ Eを共有可能なエンティティであると判定す

2 1

る。このためプラグインモジュール Pと Pは、エンティティ Eを共有する。

1 2 1

[0050] 次いで、プラグインモジュール Pがプラグインデポを参照する。ここで、プラグインモ

3

3 1 互いに異なる。このためプラグインモジュール Pは、エンティティ Eを共有することな

3 1

ぐエンティティ Eを作成してプラグインデポに登録する。

2

[0051] 図 7の例によると、ページに含まれているプラグインの数が三つであるのに対して、プラグインデポに登録されて、るエンティティの数は二つである。すなわちこの例では、登録されるべきエンティティの数を、上述の共有設定の処理を実行することにより三つから二つに削減している。本実施例 1では、プラグインモジュール Pは、プラグィ

2

ンモジュール Pにより実行されるエンティティ Eを参照するだけである。プラグインモジュール P 自体はエンティティを実行しないため、端末装置 10全体としてのリソース（

2

例えばプラグイン実行時に必要とされるメモリ容量、それに伴った CPUの処理負担、処理時間等）が低減される。

[0052] また、本実施例 1では、インクルージョン（プラグインモジュールやイメージ用デコーダ等の総称）がインクルージョンデータ（プラグイン指定ファイルやイメージファイル等の総称)の共有設定処理を行う。別の観点では、ブラウザ力インクルージョンデータの共有設定処理を行わない。従ってプラグイン動作時において、ブラウザの実装に依存することなくリソースを低減させることが可能となる。なお、別の実施例ではブラウザがプラグインモジュールの機能も包括的に果たすようにしても良、。

実施例 2 [0053] 図 8及び図 9は、本発明の第 2の実施例（以下、本実施例 2と略記)を説明するための図である。本実施例 2では、単一のページに複数のプラグインが含まれている。これらのプラグインの各々は、同一のプラグイン指定ファイルのそれぞれ異なる描画領域を指定している。これにより、例えば各プラグインにおいてアニメーションが完全に同期した状態で表示される。

[0054] 図 8 (a)は、あるプラグインで動作し得るアニメーションを示した模式図である。本実施例 2のプラグインは、例えば http：〃 example.com/に格納されている MyDrawing.svg というプラグイン指定ファイルを用いて動作する。当該プラグインを動作させると、描画領域 rの周辺部に沿ってボール Bが時計回り（図中の矢印の方向）に回転移動するアニメーションが表示される。なお、描画領域 rは、座標（0, 0)を基準として、幅 w、高さ hを有した領域であり、例えばディスプレイ 110の表示領域と同一サイズであり得る

[0055] 図 8 (b)は、本実施例 2のプラグインと各指定領域 (領域!：〜r )との関係を示した図

1 4

である。領域〜rの各々は描画領域 rの一部である。領域 rは、座標 (x、 y )を基準として、幅 w、高さ hを有した領域である。領域 rは、その一部が領域 r及び rの

1 1 2 1 3 一部に隣接している。また、領域は、その一部が領域 r及び rの一部に隣接してい

3 2 4

る。また、領域 rは、その一部が領域 r及び rの一部に隣接している。例えばページ

4 1 3

データ内に以下の記述 (プラグイン要素）があるとき、描画領域 r内の領域!：が指定される。

く http:/ 1 example.com/MyDrawing.svgffsvg view(viewBox(xl ,yl ,wl ,hl))〉

なお、他の領域も上記と同様に指定される。ボール Bは、領域 r、 r、 r、 rを順に移

1 2 3 4 動するよう描画される。

[0056] 図 9は、本実施例 2においてディスプレイ 110に表示されるページを示した図である。本実施例 2のページでは、例えば HTML形式のコンテンツ Cが四つのプラグイン S VG〜SVGによって囲まれた状態で表示される。なお、 SVG、 SVG、 SVG、 SV

1 4 1 2 3

Gは、それぞれ、領域 r、 r、 r、 rに対応したプラグインである。

4 1 2 3 4

[0057] 本実施例 2では、ページデータ内に領域 r、 r、 r、 rの各々を指定した四つのプラ

1 2 3 4

グィン要素が埋め込まれている。本実施例 2のブラウザは、本実施例 1のブラウザと同様に、各プラグイン要素を見つけるとそれに対応したプラグインモジュールを作成する。ここで、各プラグイン要素は、単一の描画領域内においてそれぞれ異なる領域を指定したものであり、同一のプラグイン指定ファイル (MyDrawing.svg)を参照するものである（換言すると、同一の URLを参照するものである）。従って、例えば URLのみに基づいて S21と同様の判定処理が行われる場合、何れかのプラグインモジュールがエンティティを作成した後、残りの三つのプラグインモジュールがそのエンティティを共有することになる。

[0058] 以上説明されたように本実施例 2においても本実施例 1と同様に、各プラグインにお

V、てエンティティの共有が行われ、リソースの低減が成される。

[0059] また、本実施例 2では、各プラグインで描画されるアニメーションが完全に同期する

。例えばボール Bが領域 rから領域 rに移るとき、従来の方式による各プラグインは、

1 2

それぞれ異なるプラグイン指定ファイルを参照していた。このため、互いのプラグインでアニメーションを完全に同期させることは非常に困難であった。例えばボール Bが二つの領域を跨って位置して、る間、互、のプラグインが完全には同期し得な、ことから、当該ボール Bの形状が領域の境界でずれて表示されることがあった。

[0060] し力しながら本実施例 2では、各プラグインモジュールが同一のプラグイン指定ファィルを参照している。従って各プラグイン間で同期をとることなぐ各プラグインで描画されるアニメーションが完全に同期する。従って例えばボール Bが領域を跨って位置して、る間であっても、当該ボール Bの形状がその境界でずれて表示されることなぐ正確な円として表示される。このようなプラグインを例えばウィンドウや電子メールの装飾フレームとして利用することもできる。この場合、ユーザに対してコンテンツゃメールを、アニメーションが正確に描画されるフレームを付加させた状態で閲覧させることができる。

[0061] 本実施例 2の（すなわちプラグインを含む HTML形式の電子メールを処理可能な）端末装置には、ブラウザの代替として、図 9に示されたような画像を電子メールで送受信可能なメーラが実装されている。ここでいうメーラには、電子メールや MMS (Mul timedia Messaging Service)メッセージ等を送受信するための周知のメールクライアント、メッセージングクライアント等の機能、及び、本実施例 1のブラウザと同様の機能が含まれている。なお、別の実施例では、 HTML形式に非対応で且つプラグインに対応したメーラも想定される。このようなメーラは、 HTML文書をレンダリングするブラウザ機能が実装されていない一方で、それ以外に関しては本実施例 2のメーラと同様の機能を備えている。

実施例 3

[0062] 図 10は、本発明の第 3の実施例（以下、本実施例 3と略記)を説明するための図である。本実施例 3でも本実施例 2と同様に、単一のページに複数のプラグインが含まれており、これらのプラグインの各々は、同一のプラグイン指定ファイルのそれぞれ異なる描画領域を指定している。なお、本実施例 3におけるページは例えば HTML形式の電子メールである。各プラグインはその文章中に配列されて、る。

[0063] 図 10 (a)に、本実施例 3の電子メールの文章を示す。図 10 (a)の文章は、テキストと、例えばキャリアが提供している「絵文字」とによって構成されている。本実施例 3では「絵文字」は SVG文書によって記述されている。「太陽」、「日本」、及び、「弁当箱」の絵力 ^絵文字」のデータ力成り、それ以外の文字がテキストデータ力成る。すなわち上記文章は、テキストデータ中に SVGプラグインが埋め込まれたデータ力成る

[0064] また、図 10 (b)に、本実施例 3のプラグインと各指定領域 (領域!：〜r )との関係を

11 13

示す。領域 r 〜r の各々は、描画領域 r の一部であり、単一のプラグインにおいて

11 13 10

それぞれ異なった領域を指定したものである。領域 r 、領域 r 、領域!：には、それ

11 12 13

ぞれ、「太陽」、「日本」、「弁当箱」の「絵文字」が描画されている。これらの「絵文字」は、本実施例 2と同様の領域指定の記述により描画領域!：カゝら抽出されて、電子メ

10

ールの文章中に表示されてヽる。

[0065] 本実施例 3でも本実施例 2と同様に、各「絵文字」に対応したプラグインが、それぞれ同一のプラグイン指定ファイルを参照して、る。従って各プラグインにぉ、てェンティティの共有が行われ、リソースの低減が成される。本実施例 3では、全てのプラグィンが同一のプラグイン指定ファイルを参照するため、プラグイン実行時に必要とされるメモリ容量、それに伴った CPUの処理負担、処理時間等が極めて効率良く抑えられる。 [0066] また、本実施例 3でも本実施例 2と同様に、各「絵文字」のアニメーションを完全に同期させることができる。このため、例えば各「絵文字」を連動するようアニメーションさせることもできる。例えば全ての「絵文字」を同一のタイミングで動作させることや、「絵文字」の各々をそれぞれ異なるタイミング毎に動作させることもできる。本実施例 2と同様に、単一のプラグイン指定ファイルを元にこれらのアニメーションを行っているため、各プラグイン間で同期をとる必要がない。本実施例 3では、ユーザは、例えば正確に連動するようアニメーションする「絵文字」が付加されたメールを閲覧することができる。

[0067] 以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。例えばコンテンツに含まれるプラグインは SV Gや Flash等に限定されず、他の様々なものも想定される。また、 W3C (登録商標）により、 SVGや SMIL (Synchronized Multimedia Integration Language)等をコンバインする規格が提案されている。本発明の端末装置やプログラム、方法、記録媒体を利用して、このような規格に基づいて作成されたページデータを処理する場合であっても、エンティティの共有が可能であり、リソースの消費を効率良く抑えることができる。なお、本発明におけるブラウザは、狭義の Webブラウザに限定されるものではなぐコンテンッを処理して再生させるプログラム全般を指すものである。またエンティティの共有は単一のページ (HTML等）内に限定されず、例えば複数の異なるページ間で実現することも可能である。

[0068] 本発明のプラグインモジュール実行方法、ブラウザ実行方法、メーラ実行方法、プログラム、端末装置、及び、ページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を採用すると、例えばページデータに埋め込まれたプラグインを動作させる際のリソース (必要とされるメモリ容量、 CPUの処理負担、処理時間等）を低減することがでさる。

[0069] なお本発明の一つの実施の形態において上記登録判定ステップでは、プラグインモジュールは、自身の解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録されているとき、当該エンティティを共有可能と判定することができる。 [0070] また本発明の一つの実施の形態において上記登録判定ステップでは、プラグインモジュールは、自身の解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録され、且つ、それが所定の付加情報を有するとき、当該エンティティを共有可能と判定することができる。ここでいう所定の付カロ情報とは、そのエンティティ力インタラクティブ性を有さないことを示す情報、又は、そのエンティティが共有可能なものであることを示す情報の何れか一方であり得る。

[0071] また本発明の一つの実施の形態の端末装置において、登録判定手段は、プラグィンモジュールが解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録されてヽるとき、当該エンティティを共有可能と半 U定することができる。

[0072] また本発明の一つの実施の形態の端末装置において、登録判定手段は、プラグィンモジュールが解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録され、且つ、それが所定の付加情報を有するとき、当該エンティティを共有可能と判定することができる。ここでいう所定の付加情報とは、そのエンティティ力 Sインタラクティブ性を有さないことを示す情報、又は、そのェンティティが共有可能なものであることを示す情報の何れか一方であり得る。

[0073] また本発明の一つの実施の形態に係るプラグインモジュール実行方法を利用するページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体にぉ、て、該ぺージデータ内に、単一のプラグイン指定ファイルに対してそれぞれ異なる描画領域を指定した複数のプラグイン要素を埋め込んでも良い。なお、単一のベクター画像が描画されるよう単一のプラグイン指定ファイルが作成されているとき、該単一のベクター画像が複数に分割されるよう各描画領域を指定しても良い。また、複数のベクター画像が描画されるよう単一のプラグイン指定ファイルが作成されているとき、複数のベクタ一画像の各々が各領域に単独で収まるよう各描画領域を指定しても良い。

Claims

請求の範囲

[1] プラグインモジュールが実行するプラグインモジュール実行方法であって、

共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されている力否かを判定する登録判定ステップを含み、

共有可能なエンティティが登録されてヽなヽと判定したときには新ヽエンティティを作成する作成ステップを実行し、

共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行すること、を特徴とするプラグインモジュール実行方法。

[2] 前記登録判定ステップにおいて、プラグインモジュールは、自身の解釈すべきブラグィン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録されているとき、当該エンティティを共有可能と判定すること、を特徴とする請求項 1に記載のプラグインモジュール実行方法。

[3] 前記登録判定ステップにおいて、プラグインモジュールは、自身の解釈すべきブラグィン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録され、且つ、それが所定の付加情報を有するとき、当該エンティティを共有可能と判定すること、を特徴とする請求項 1に記載のプラグインモジュール実行方法。

[4] 該所定の付加情報は、そのエンティティ力インタラクティブ性を有さな、ことを示す情報、又は、そのエンティティが共有可能なものであることを示す情報の何れか一方であること、を特徴とする請求項 3に記載のプラグインモジュール実行方法。

[5] プラグインモジュールが実行するプラグインモジュール実行方法であって、

外部プログラム力もプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、該プラグイン指定ファイルと処理アルゴリズム力なるプログラムの実体をメモリに登録し、該外部プログラム力該プラグイン指定ファイルと同一のプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、新たにプログラムの実体を作成することなぐ該メモリ内の実体を動作させて該処理要求に応じること、を特徴とするプラグインモジュール実行方法。

[6] 該外部プログラムがブラウザ又はメーラの何れか一方であること、を特徴とする請求項 5に記載のプラグインモジュール実行方法。

[7] ブラウザが実行するブラウザ実行方法であって、

共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行すること、を特徴とするブラウザ実行方法。

[8] メーラが実行するメーラ実行方法であって、

共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有する共有ステップを実行すること、を特徴とするメーラ実行方法。

[9] 請求項 1から請求項 8の何れかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

[10] プラグインソフトウェアが実装された端末装置において、

プラグインソフトウェアに基づいて作成される少なくとも一つのプラグインモジュールと、

プラグインモジュール間で共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されて!ヽるか否かを判定する登録判定手段と、

前記登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されていないと判定したときには新しいエンティティを作成するエンティティ作成手段と、

前記登録判定手段が共有可能なエンティティが登録されていると判定したときには当該エンティティを共有するエンティティ共有手段と、を備えたこと、を特徴とする端末装置。

[11] 前記登録判定手段は、プラグインモジュールが解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録されているとき、当該エンティティを共有可能と判定すること、を特徴とする請求項 10に記載の端末装置。

[12] 前記登録判定手段は、プラグインモジュールが解釈すべきプラグイン指定ファイルと同一のものを解釈して作成されたエンティティが該メモリ領域に登録され、且つ、それが所定の付加情報を有するとき、当該エンティティを共有可能と判定すること、を特徴とする請求項 10に記載の端末装置。

[13] 該所定の付加情報は、そのエンティティ力インタラクティブ性を有さな、ことを示す情報、又は、そのエンティティが共有可能なものであることを示す情報の何れか一方であること、を特徴とする請求項 12に記載の端末装置。

[14] プラグインソフトウェアが実装された端末装置において、

外部プログラム力もプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、該プラグイン指定ファイルと処理アルゴリズム力なるプログラムの実体をメモリに登録する実体登録手段と、

該外部プログラム力該プラグイン指定ファイルと同一のプラグイン指定ファイルを指定した処理要求があった際に、新たにプログラムの実体を作成することなぐ該メモリ内の実体を動作させて該処理要求に応じる実体共有手段と、を備えたこと、を特徴とする端末装置。

[15] 該外部プログラムがブラウザ又はメーラの何れか一方であること、を特徴とする請求項 14に記載の端末装置。

[16] ブラウザが実装された端末装置において、

共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されている力否かを判定する登録判定手段と、

[17] メーラが実装された端末装置において、共有可能なエンティティが所定のメモリ領域に登録されている力否かを判定する登録判定手段と、

[18] マークアップ言語の文書をレンダリング可能なブラウザ機能も備えたこと、を特徴とする請求項 17に記載の端末装置。

[19] 請求項 1から請求項 8の何れかに記載の方法を利用するページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、

該ページデータに埋め込まれたプラグイン要素力外部プログラムに所定のプラグイン指定ファイルを取得させるよう記述されて、ること、を特徴とするページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[20] 該プラグイン指定ファイルがベクター画像記述言語で記述されていること、を特徴とする請求項 19に記載のページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[21] 該ベクター画像記述言語が SVGであること、を特徴とする請求項 20に記載のぺージデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[22] 該ページデータ内に、単一のプラグイン指定ファイルに対してそれぞれ異なる描画領域を指定した複数のプラグイン要素を埋め込むこと、を特徴とする請求項 19から請求項 21の何れかに記載のページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[23] 単一のベクター画像が描画されるよう単一のプラグイン指定ファイルが作成されているとき、該単一のベクター画像が複数に分割されるよう各描画領域を指定すること、を特徴とする請求項 22に記載のページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[24] 複数のベクター画像が描画されるよう単一のプラグイン指定ファイルが作成されているとき、複数のベクター画像の各々が各領域に単独で収まるよう各描画領域を指定すること、を特徴とする請求項 22に記載のページデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。