明 細 書
通信ネットワークシステムにおけるパケット転送方法及びこのシステムを構 成する通信装置におけるパケット処理方法
技術分野
[0001] 本発明は、移動端末 (以下、 MN: Mobile Nodeと記載することもある)力 その移動 に応じて IP (インターネットプロトコル: Internet Protocol)ネットワークへの接続先を次 々と変更する状況においても、移動中の移動端末と、 IPネットワーク上のノードとの通 信を継続させることを可能とする IPモビリティ技術に関する。
背景技術
[0002] 従来知られている IPモビリティ技術の 1つとして、下記の非特許文献 1に記載されて いるモパイル IPv6 (Mobile Internet Protocol version 6)技術が存在する。モパイル I Pv6技術は、 MNが、 IPネットワークへの接続先であるアクセスルータ(以下、 AR:Ac cess Routerと記載することもある)を変更した場合でも、 MN宛てのパケットを受け取 ることを可能とする技術である。
[0003] モパイル IPv6技術は、以下の手順で、 MNが、 MNに割り当てられたホームァドレ ス(以下、 HoA: Home Addressと記載することもある)宛ての IPパケットを、 IPネットヮ ークとの新たな接続先で受け取ることを可能とする。
[0004] MNは接続する ARを変更し、新たな IPアドレス(以下、 CoA: Care- of Address又は 気付アドレスと記載することもある)を取得すると、 IPネットワークと接続されたホーム ネットワーク上のホームエージェント(以下、 HA: Home Agentと記載することもある)に CoAを通知する。 MNの通信相手 (通信相手装置)であるコレスポンデントノード(以 下、 CN : Correspondent Nodeと記載することもある)から HoA宛てに送信された IPパ ケットは、 IPネットワークを経由してホームネットワークに届けられる力 HAには、 MN 力 SCoAを取得していることが通知されているため、この IPパケットを CoA宛てにパケ ットトンネリング(Packet Tunneling,下記の非特許文献 2を参照)し、 HoAを記載した ルーティングヘッダ(Routing Header,下記の非特許文献 3を参照)を付加して送信 する。 CoA宛てに送信されたこの IPパケットは、 IPネットワークを経由して MNに届き
、 MNは、 IPパケットに付カ卩されたルーティングヘッダを処理することによって、この IP パケットが自分宛て (HoA宛て)であることを認識する。
[0005] また、モパイル IPv6技術は、以下の手順で、 MNが、 IPネットワークとの新たな接続 先力 CN宛てに IPパケットを送信することも可能とする。
[0006] MNは、 CN宛てに IPパケットを送信する際、 IPパケットの始点として HoAを設定す ることができない。これは、セキュリティ上の問題 (下記の非特許文献 4を参照)に基づ いて、 IPネットワーク上のルータ力 ネットワークトポロジ的に矛盾のあるアドレスから の IPパケットを転送せずに破棄してしまう力もである。このため、 MNは CN宛ての IP パケットを HA宛てにパケットトンネリングし、 HoAを記載したホームアドレスオプション (Home Address Option)を付カ卩して送信する。 MNから HA宛てに送信されたこの IP パケットは、 IPネットワークを経由して HAに届けられる。 HAは, IPパケットに付加さ れたホームアドレスオプションを処理することにより、この IPパケットが MNからのパケ ットであることを認識し、パケットデトンネリング (Packet Detunneling,非特許文献 3を 参照)した後、ホームネットワーク上に送出する。 HAから CN宛てに送信されたこの I Pパケットは、 IPネットワークを経由して CNに届けられる。
[0007] また、モパイル IPv6技術は、以下の手順で、 MNが、 IPネットワークとの新たな接続 先力 HAを経由せずに、 CN力もの IPパケットを受け取ることを可能とする。なお、こ の機能はルート最適化と呼ばれている。また、 HAを経由した IPパケットの送信に係 る上述の手法は、 CNがルート最適化機能に対応していない場合も可能であるが、以 下に説明する HAを経由しない IPパケットの送信に係る手法は、 CNがルート最適化 機能に対応して 、る場合のみ可能となる。
[0008] MNは、接続する ARを変更し CoAを取得すると、 HAに CoAを通知すると同時に、 CNに対しても CoAを通知する。 CNがルート最適化に対応している場合には、この 通知に対して応答メッセージを返す。以下は、 CNがルート最適化に対応しているも のとして説明する。 CNは MN宛ての IPパケットを送信する際、送信パケットに HoAを 記載したルーティングヘッダを付カ卩し、 CoA宛てに IPパケットを送信する。 CNから C oA宛てに送信されたこの IPパケットは、 IPネットワークを経由して MNに届けられる。 MNは、 IPパケットに付加されたルーティングヘッダを処理することにより、この IPパケ
ットが自分宛て (HoA宛て)であることを認識する。
[0009] また、モパイル IPv6技術は、以下の手順で、 MNが IPネットワークとの新たな接続 先カゝら HAを経由せずにルート最適化に対応した CN宛てのパケットを送信することも 可能とする。
[0010] 上述の通り、 MNは、 CN宛てに IPパケットを送信する際、 IPパケットの始点として H oAを設定することができない。このため、 MNは、始点アドレスとして CoAを設定し、 HoAを記載したホームアドレスオプションを付カ卩して送信する。 MNから CN宛てに 送信されたこの IPパケットは、 IPネットワークを経由して CNに届けられる。ルート最適 ィ匕に対応した CNは、 IPパケットに付加されたホームアドレスオプションを処理するこ とにより、この IPパケットが MNからのパケットであることを認識する。
[0011] 一方、モパイル IPv6技術の問題の 1つとして、 MNの状態が、ある CoA (ここでは、 古!、CoAと呼ぶことにする)を取得した状態で、ある AR (ここでは古 、ARと呼ぶこと にする)と接続した状態から、古い ARとの接続を切断して新たな別の ARに接続して 新たな CoAを取得した状態に変更される場合、新たな CoAを HAや CNに通知する までの間、 HAや CNから古!、 ARとの切断前に古 、Co A宛てに転送又は送信され た IPパケットが、新たな別の ARに接続した状態の MNに届かな 、場合があると!/、う 問題が存在している。
[0012] この問題を解決する手法の 1つとして、下記の非特許文献 5に記載されているファス トハンドォーノ (Fast Handover)技術が存在する。ファストハンドオーバ技術では、新 たな CoAを HAや CNに通知するまでの間、古い AR (PAR: Previous Access Router )から新しい接続先の AR (NAR: New Access Router)にパケットトンネリングを行うこ とにより、古い CoAに届いたパケットが NARに転送される。これにより、 MNは、古い CoAに届いたパケットを NARから受け取ることが可能となる。
[0013] また、複数のノードに対して IPパケットを送信するマルチキャスト技術を発展させた ものとして、 Xcast (explicit multicast,下記の非特許文献 6を参照)と呼ばれる技術 が存在する。この Xcast技術は、 IPパケットに複数の終点アドレスを設定し、この IPパ ケットを受信した最初の受信ノードが他の未受信のノードに対して IPパケットを転送し 、順次転送を繰り返すことで複数の終点アドレスのすべてに IPパケットを行き渡らせ
たり、この IPパケットの転送を行うルータ力 複数の終点アドレスの解析を行って、複 数の終点アドレスに係る次ホップ (次の転送先)が異なる場合に IPパケットの配送を 分岐させたりすることによって、複数の終点アドレスのすべてに対して、 IPパケットの マルチキャストを可能とするものである。また、特定の機能を有するルータのみが解釈 可能なホップバイホップオプションを利用することによって、 Xcast技術と既存のネット ワーク構成との融合も検討されている。さらには、この Xcast技術を利用して、 MNが ハンドオーバ前後に接続する両方の基地局を通じて、 IPパケットのマルチキャストを 行うことによって、ハンドオーバ時におけるスムーズな接続切り換えの実現を図る技 術も存在する(下記の非特許文献 7を参照)。
非特許文献 1 : D. Johnson, C. Perkins, J. Arkko, "Mobility Support in IPv6", draft- i etf— mobileip— ipv6— 24, December 29 2003, Work In Progress, <http: / / www.ietf. org/ i nternet- dr afts/dr aft- ietf-mobileip-ipv6- 24.txt〉 .
非特許文献 2 : Conta, A. and S. Deering, "Generic Packet Tunneling in IPv6 Specific ation", RFC2473, December 1998, <http://www.ietf.org/rfc/rfc2473.txt>.
非特許文献 3 : Deering, S. and R. Hinden, "Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Sped fication", RFC 2460, December 1998,〈http:〃 www.ietf.org/rfc/rfc2460.txt〉.
特許文献 4 : Ferguson, P. and D. Senie, "Network Ingress Filtering: Defeating Den ial of Service Attacks which employ IP Source Address Spoofing", RFC 2267, Januar y 1998, <http://www.ietf.org/rfc/rfc2267.txt>.
非特許文献 5 : K. Rajeev, Fast Handovers for Mobile IPvり , draft- ietf-mipshop- fast — mipv6— 01, January 30 2004, Work In Progress,く http://www.ietf.org/internet— draft s/draft— ietf—mipshop— fast— mipv6—01.txt〉 .
非特許文献 6 : R. Boivie, N. Feldman, Y. Imai, W. Livens, D. Ooms, O. Paridaens, " Expilicit Multicast (Xcast) Basic Specification", draft- ooms- xcast- basic- spec- 05, A ugust 2003, Work In Progress.
非特許文献 7 : Y. Ezaki, Y. Imai, "Mobile IPv6 handoff by Explicit Multicast", draft- ezaki—handoff— xcast— 01, May 2001, Work In Progress.
し力しながら、上述した従来の IPモビリティ技術には、下記に挙げる課題が存在し
ている。
[0015] (A) IPパケットの送信者 (Sender)、及び、送信者と受信者 (Receiver)との間に存在 する GW (Gateway:ゲートウェイ)の!、ずれか一方にお!、て、受信者が用いて 、ること が予想される IPアドレス、及び受信者が接続して 、ることが予想される ARの IPァドレ スのいずれか一方の IPアドレスし力設定することができず、その結果、送信者が設定 した IPアドレスを現時点にぉ 、て受信者が用いて ヽな 、か、あるいは送信者が設定 した ARに受信者が接続して 、な 、場合には、その IPパケットは廃棄されてしまうと!ヽ う課題が生じる。
[0016] (B)特に、受信者が高速で移動する場合には、受信者が送信者に対して、移動に係 る情報を通知するのが遅れてしまい、上記 (A)の課題が顕著に現れてしまうという課 題がある。
[0017] (C)非特許文献 5に記載されているファストハンドオーバ技術においては、 AR間の パケットトンネリング技術を用いており、受信者が高速で移動し、多くの ARをまたがつ て移動する場合には、スケーラビリティの問題が発生するという課題がある。
[0018] (D)非特許文献 6に記載されている Xcast技術においては、 IPパケットに記載された すべての終点アドレスを順次巡る必要があるため、最終のノードに到達するまでに時 間が力かるという課題、途中のノードが障害発生や移動によりパケット到達不能にな ると、以降のノードにはパケットが配信されないという課題、 IPパケットに設定される複 数の終点アドレスのすべてに対して、 IPパケットの配送が行われるため、設定された 複数の終点アドレスの数だけの IPパケットの分岐が生じてしま 、、トラフィックが増大 するおそれがあるという課題がある。この課題は、特に、 IPパケットに設定された複数 の終点アドレスの数が増大すればするほど顕著に現れることになる。さらに、非特許 文献 7に記載されて 、る Xcast技術を用いたノヽンドオーバ時のスムーズな通信の実 現に関しては、 MNが受信する IPパケットが、ハンドオーバ前後で重複したり失われ てしまったりする可能性があり、必ずしも効率的な通信を実現できるわけではないとい う課題がある。
発明の開示
[0019] 上記課題に鑑み、本発明は、効率の良い通信を実現することを考慮しながら、 MN
が複数の ARの!、ずれかに接続して 、るが、これらの複数の ARのうちのどの ARと接 続しているかが明確ではない状況(すなわち、 MNが、複数の ARのうちのいずれ力 1 つと接続して 、る可能性があることは分力るものの、どの ARと接続して 、るかは確実 には把握できない状況)において、 MN宛てのパケットを、 MNに対して確実に配信 でさるよう〖こすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るパケット転送方法は、それぞれの配下に 所定の通信エリアを形成する複数のアクセスルータと、前記複数のアクセスルータの うちの少なくとも 1つに接続して、接続した前記アクセスルータを介して任意の通信装 置とパケット通信を行うことが可能な移動端末と、前記任意の通信装置であって前記 移動端末とのパケット通信を行う通信相手装置とにより構成される通信ネットワークシ ステムにおけるパケット転送方法であって、
前記通信相手装置が前記移動端末に対して送信するオリジナルパケットが前記移 動端末が接続している可能性のある複数のアクセスルータのいずれか 1つに到達す る前に、前記オリジナルパケットに係る処理を行うことが可能な通信装置が、前記移 動端末が接続している可能性のある複数のアクセスルータの識別情報、及び、前記 移動端末が接続している可能性のある複数のアクセスルータのそれぞれに接続する 際に用いられる前記移動端末の識別情報の少なくとも一方を移動端末接続候補情 報として、前記オリジナルパケットに付加する接続候補情報設定ステップと、
前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータの 、ずれか 1つ 力 前記オリジナルパケットに対して前記移動端末接続候補情報が付加されたパケ ットを受信した場合、自身の配下に前記移動端末が現在接続されているか否かを確 認する接続確認ステップと、
前記接続確認ステップで前記移動端末が現在接続されていることが確認された場 合には、前記アクセスルータが、前記パケット又は前記パケットから前記移動端末接 続候補情報を取り除いた前記オリジナルパケットを、前記移動端末に対して送信する パケット送信ステップと、
前記接続確認ステップで前記移動端末が現在接続されていることが確認されなか つた場合には、前記アクセスルータが、前記移動端末接続候補情報に記載されてい
る他のアクセスルータに対して、前記パケットを転送するパケット転送ステップとを有し ている。
この構成により、効率の良い通信を実現することを考慮しながら、 MN (移動端末) が複数の AR (アクセスルータ)のいずれかに接続している力 これらの複数の ARのう ちのどの ARと接続しているかが明確ではない状況において、 MN宛てのパケットを、 MNに対して確実に配信できるようにすることが可能となる。
[0021] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記接続候補情報設 定ステップにお 、て、前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスル ータの順列が把握可能となるように前記移動端末接続候補情報を設定し、前記パケ ット転送ステップにおいて、前記アクセスルータ力 自身の次の順列に位置する他の アクセスルータに対して前記パケットを転送する。
この構成により、 AR力 パケットの次のホップ先を明確に把握することができるよう になるとともに、 MNが接続している可能性の高い AR力 順にパケットの転送を行え るよつになる。
[0022] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記オリジナルバケツ トに前記移動端末接続候補情報を付加する通信装置が、前記通信相手装置、及び 、前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータを含むネットヮー クと前記通信相手装置の存在するネットワークとをつなぐゲートウェイの少なくとも一 方である。
この構成により、 CN又は GWが、オリジナルパケットに移動端末接続候補情報を付 加することが可能となる。
[0023] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記オリジナルバケツ トに前記移動端末接続候補情報を付加する通信装置が、前記オリジナルパケットの オプションヘッダ内に前記移動端末接続候補情報を設定する。
この構成により、オプションヘッダを理解できない通信装置では、このオプションへ ッダは無視されるので、オプションヘッダを理解できない通信装置も、オプションへッ ダ内に移動端末接続候補情報が設定されたパケットの中継を行うことが可能となり、 本発明に係る通信ネットワークシステムを既存の通信ネットワークシステム内に容易
に組み込むことが可能となる。
[0024] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記オリジナルバケツ トに前記移動端末接続候補情報を付加する通信装置が、前記オリジナルパケットのト ンネリングイ匕を行うとともに、前記トンネリング化されたパケットのオプションヘッダ内に 前記移動端末接続候補情報を設定する。
この構成により、オプションヘッダを理解できない通信装置では、このオプションへ ッダは無視されるので、オプションヘッダを理解できない通信装置も、オプションへッ ダ内に移動端末接続候補情報が設定されたパケットの中継を行うことが可能となり、 本発明に係る通信ネットワークシステムを既存の通信ネットワークシステム内に容易 に組み込むことが可能となる。また、オリジナルパケットのトンネリング化により、オリジ ナルパケットの完全性が保持される。
[0025] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記移動端末が現在 接続して 、る前記アクセスルータの位置情報と、前記複数のアクセスルータの配置位 置情報とに基づいて、前記移動端末がその後接続する可能性のある複数のアクセス ルータが任意のタイミングで推測され、その推測結果から前記移動端末接続候補情 報が生成される。
この構成により、 MNが現在接続している ARに係る情報から、 MNが今後接続する 可能性のある AR候補の絞り込みを行うことが可能となる。
[0026] さらに、上記構成に加えて、本発明のパケット転送方法では、前記移動端末の移動 方向が把握可能な場合には、前記移動端末との接続状態が切断された前記ァクセ スルータに係る前記移動端末接続候補情報内の情報が削除される。
この構成により、移動端末接続候補情報内の情報量を制限するとともに、 MNが今 後接続する可能性のある AR候補の絞り込みを行うことが可能となる。
[0027] また、上記目的を達成するため、本発明に係るパケット処理方法は、それぞれの配 下に所定の通信エリアを形成する複数のアクセスルータと、前記複数のアクセスルー タのうちの少なくとも 1つに接続して、接続した前記アクセスルータを介して通信相手 装置とパケット通信を行うことが可能な移動端末とにより構成される通信ネットワーク システム内の前記アクセスルータにおけるパケット処理方法であって、
前記通信相手装置が前記移動端末に対して送信するオリジナルパケットが前記移 動端末が接続している可能性のある複数のアクセスルータのいずれか 1つに到達す る前に、前記オリジナルパケットに係る処理を行うことが可能な通信装置によって、前 記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータの識別情報、及び、 前記移動端末が接続している可能性のある複数のアクセスルータのそれぞれに接続 する際に用いられる前記移動端末の識別情報の少なくとも一方を移動端末接続候 補情報として、前記オリジナルパケットに付加されたパケットを受信するパケット受信 ステップと、
前記オリジナルパケットに対して前記移動端末接続候補情報が付加されたパケット を受信した場合、 自身の配下に前記移動端末が現在接続されて!ヽるか否かを確認 する接続確認ステップと、
前記接続確認ステップで前記移動端末が現在接続されていることが確認された場 合には、前記アクセスルータが、前記パケット又は前記パケットから前記移動端末接 続候補情報を取り除いた前記オリジナルパケットを、前記移動端末に対して送信する パケット送信ステップと、
前記接続確認ステップで前記移動端末が現在接続されていることが確認されなか つた場合には、前記アクセスルータが、前記移動端末接続候補情報に記載されてい る他のアクセスルータに対して、前記パケットを転送するパケット転送ステップとを有し ている。
この構成により、効率の良い通信を実現することを考慮しながら、 MNが複数の AR の!、ずれかに接続して 、るが、これらの複数の ARのうちのどの ARと接続して!/、るか が明確ではない状況において、 MN宛てのパケットを、 MNに対して確実に配信でき るよう〖こすることが可會 となる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るパケット転送方法は、それぞれの配 下に所定の通信エリアを形成する複数のアクセスルータと、前記複数のアクセスルー タのうちの少なくとも 1つに接続して、接続した前記アクセスルータを介して任意の通 信装置とパケット通信を行うことが可能な移動端末と、前記任意の通信装置であって 前記移動端末とのパケット通信を行う通信相手装置とにより構成される通信ネットヮー
クシステム内の前記通信相手装置におけるパケット処理方法であって、
前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータの識別情報、及 び、前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータのそれぞれに 接続する際に用いられる前記移動端末の識別情報の少なくとも一方を移動端末接 続候補情報として、前記通信相手装置が前記移動端末に対して送信するオリジナル パケットに付加する接続候補情報設定ステップと、
前記オリジナルパケットに対して前記移動端末接続候補情報が付加されたパケット を送信するパケット送信ステップとを有して ヽる。
この構成により、効率の良い通信を実現することを考慮しながら、 MNが複数の AR の!、ずれかに接続して 、るが、これらの複数の ARのうちのどの ARと接続して!/、るか が明確ではない状況において、 MN宛てのパケットを、 MNに対して確実に配信でき るよう〖こすることが可會 となる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るパケット転送方法は、それぞれの配 下に所定の通信エリアを形成する複数のアクセスルータと、前記複数のアクセスルー タのうちの少なくとも 1つに接続して、接続した前記アクセスルータを介して任意の通 信装置とパケット通信を行うことが可能な移動端末と、前記任意の通信装置であって 前記移動端末とのパケット通信を行う通信相手装置と、前記複数のアクセスルータを 含むネットワークと前記通信相手装置の存在するネットワークとをつなぐゲートウェイ により構成される通信ネットワークシステム内の前記ゲートウェイにおけるパケット処理 方法であって、
前記通信相手装置が前記移動端末に対して送信したオリジナルパケットを受信す るパケット受信ステップと、
前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータの識別情報、及 び、前記移動端末が接続して 、る可能性のある複数のアクセスルータのそれぞれに 接続する際に用いられる前記移動端末の識別情報の少なくとも一方を移動端末接 続候補情報として、前記オリジナルパケットに付加する接続候補情報設定ステップと 前記オリジナルパケットに対して前記移動端末接続候補情報が付加されたパケット
を送信するパケット送信ステップとを有して ヽる。
この構成により、効率の良い通信を実現することを考慮しながら、 MNが複数の AR の!、ずれかに接続して 、るが、これらの複数の ARのうちのどの ARと接続して!/、るか が明確ではない状況において、 MN宛てのパケットを、 MNに対して確実に配信でき るよう〖こすることが可會 となる。
[0030] 本発明は、上記構成を有しており、 MNが移動している状況においても、 MN宛て のパケットを、 MNに対して確実に配信できるようにすることが可能となる。
図面の簡単な説明
[0031] [図 1]本発明の第 1〜第 4の実施の形態に共通する通信システムの構成を示す図
[図 2]本発明の第 1の実施の形態において伝送されるパケットの一例を模式的に示す 図
[図 3]本発明の第 1の実施の形態における MNの構成を示す図
[図 4]本発明の第 1の実施の形態における ARの構成を示す図
[図 5]本発明の第 1の実施の形態における GWの構成を示す図
[図 6]本発明の第 1の実施の形態における通信システム全体に係る動作を示すシー ケンスチャート
[図 7]本発明の第 1の実施の形態における GWの処理の詳細を示すフローチャート
[図 8]本発明の第 1の実施の形態における ARの処理の詳細を示すフローチャート
[図 9]通常の IPv6におけるパケットフォーマットの一例を示す図
[図 10]通常のモパイル IPv6におけるパケットフォーマットの一例を示す図
[図 11]本発明の第 1の実施の形態における GW400から AR 300— 1に対して送信さ
1
れる IPパケットのパケットフォーマットの一例を示す図
[図 12]本発明の第 1の実施の形態における AR 300— 1から AR 300— 2に対して送
1 2
信される IPパケットのパケットフォーマットの一例を示す図
[図 13]本発明の第 1の実施の形態において伝送されるパケットの別の一例を模式的 に示す図
[図 14]本発明の第 1の実施の形態における GW400から AR 300— 1に対して送信さ
1
れる IPパケットのパケットフォーマットの別の一例を示す図
[図 15]本発明の第 2の実施の形態において伝送されるパケットの一例を模式的に示 す図
[図 16]本発明の第 2の実施の形態において伝送されるパケットの別の一例を模式的 に示す図
[図 17]本発明の第 3の実施の形態において伝送されるパケットの一例を模式的に示 す図
[図 18]本発明の第 3の実施の形態における CNの構成を示す図
[図 19]本発明の第 3の実施の形態において伝送されるパケットの別の一例を模式的 に示す図
[図 20]本発明の第 4の実施の形態において伝送されるパケットの一例を模式的に示 す図
[図 21]本発明の第 4の実施の形態において伝送されるパケットの別の一例を模式的 に示す図
発明を実施するための最良の形態
[0032] 以下、図面を参照しながら、本発明の第 1〜第 4の実施の形態について説明する。
まず、本発明の概念について説明する。本発明は、 MNが複数の ARのいずれか 1 つに接続している力 これらの複数の ARのうちのどの ARと接続しているかが明確で はない状況 (すなわち、 MNが、複数の ARのうちのいずれか 1つと接続している可能 性があることは分力るものの、どの ARと接続して 、るかは確実には把握できな!/、状 況)において、 MNが接続している可能性がある複数の ARのいずれ力 1つに対して MN宛てのパケットを配送し、このパケットを受けた AR力 その配下に MNが存在し ているか否かを判断して、 MNが配下に存在する場合には、 MNにパケットを渡す一 方、 MNが配下に存在しない場合には、 MNが接続している可能性がある別の ARに パケットを転送し、結果的に、 MNが接続している可能性がある複数の ARによって順 次、 MNにパケットを渡すことができるか否かの判断が行われるようにするものである
[0033] なお、上述のような MNの接続先が明確ではない状況としては、例えば、 MNが、 異なる AR間におけるハンドオーバを行って接続先の ARの切り換えを行うことによつ
て、 MNへのパケットの送信者又は中継者にとって、 MNが現在どの ARに接続して いるかが明確ではない状況が挙げられる。以下では、特に、所定の軌道 (道路や線 路)上を移動する車両や列車などの移動体に MNが存在しているとともに、この所定 の軌道に沿って複数の ARが配設されており、 MNが ARへの接続を切り換えながら 所定の軌道上を移動する場合を一例として説明する。また、このような構成 (例えば、 図 1に示す構成)では、通常、各 ARの配下に存在する AP (アクセスポイント)によつ て形成される通信セルが、所定の軌道全体を覆うように配置されている力 特に必要 力 い限り、 APに係る動作に関しては説明を省略する。
[0034] まず、以下に、本発明の第 1〜第 4の実施の形態に共通する通信システムの構成 について説明する。図 1は、本発明の第 1〜第 4の実施の形態に共通する通信シス テムの構成を示す図である。図 1に示す通信システム 100は、 MN (モパイルノード) 2 00、複数の AR (アクセスルータ) 300— 1〜AR300—N、 GW (ゲートウェイ) 400、 C N (コレスポンデントノード) 500、 GW400と CN500とをつなぐネットワーク 600により 構成されている。なお、通信システム 100には、複数(N個)の AR300— 1〜300— Nが所定の軌道(不図示)に沿って配設されており、図 1には、 AR 300—1、 AR 30
1 2
0— 2、 AR 300- a、 AR 300— Nが図示されている。また、本明細書では、特定 a N
の ARについて言及する場合には、 AR 300—1のように下付き文字を使用して記載
1
するが、特に ARを特定する必要がない場合には、単に AR300と記載する。また、図 1に示されているネットワークの形態は一例であり、他のネットワークの形態を有する システムに本発明を適用することも可能である。
[0035] 図 1に示す通信システム 100では、 GW400を挟んで相互に接続された一方のネッ トワーク 600には、 CN500が接続されており、他方のネットワーク(GW400の配下の ネットワーク)には、複数の AR300が接続されている。なお、以下では、 GW400に対 して CN500が接続されているネットワーク 600側を GW400の外部と記載することが あり、 GW400に対して複数の AR300が接続されている GW400の配下のネットヮー ク側を GW400の内部と記載することがある。
[0036] MN200は、移動可能なノードであり、複数の AR300のいずれ力 1つと接続して通 信を行うことが可能なノードである。また、 CN500は、この MN200の通信相手である
。なお、 MN200と CN500とは、 MN200が接続する複数の AR300のうちのいずれ 力 1つ及び GW400を経由して、ネットワーク 600 (例えば、インターネット)を通じて互 いに通信を行うことが可能である。なお、ここでは、移動可能なノードを MNと記載す る力 例えば、配下にモパイルネットワークを有するモパイルルータ(MR : Mobile Rou ter)と読み換えることも可能である。
[0037] また、各 AR300は、 MN200の接続を許可し、通信を行うことが可能なノードである 。また、 GW400は、異なるネットワーク(複数の AR300が接続されているネットワーク と、 CN500が接続されて 、るネットワーク 600)を相互に接続する機能を有して!/、る。
[0038] 以下、本発明の第 1〜第 4の実施の形態において、上述の図 1に示す通信システム に本発明を適用した際の構成及び動作について説明する。
[0039] <第 1の実施の形態 >
まず、本発明の第 1の実施の形態について説明する。この第 1の実施の形態では、 例えば図 2に示すように、 CN500から MN200宛てに送信されたパケットに対して、 GW400力 パケットトンネリングするとともに、 MN200が接続している可能性のある AR300— 1〜300— aに係る情報を付カ卩し、この情報に基づいて AR300間で IPパ ケットが転送されて、最終的に MN200が接続先の AR300から IPパケットを受け取る 場合について説明する。
[0040] 図 3〜図 5は、本発明の第 1の実施の形態における MN、 AR、 GWのそれぞれの構 成を示す図である。
[0041] まず、図 3に示す MN200の構成について説明する。図 3に示す MN200は、 IPパ ケット検出部 201、 IPパケット処理部 202、データ処理部 203、 MN接続候補生成部 204、データ生成部 205、 IPパケット送信部 206を有している。
[0042] IPパケット検出部 201は、この MN200が受信した信号力 IPパケットを検出して、 I Pパケットを取り出すための処理部である。また、 IPパケット処理部 202は、 IPパケット 検出部 201で取り出した IPパケットに対する処理を行うための処理部である。 IPパケ ット処理部 202は、自分宛て(自 MN200宛て)の IPパケットのペイロードに対する処 理を行って、このペイロードに含まれるデータをデータ処理部 203に送る機能を有し ている。また、 IPパケット処理部 202は、ペイロードに含まれるデータに、 MN200力 S
接続する候補を決定する情報が含まれて ヽる場合には、このデータを MN接続候補 生成部 204に送る機能を有して 、る。
[0043] なお、この機能 (接続候補決定機能)は、 MN200が、 MN200の接続する AR候補 を自ら生成する場合にのみ用いられるものであって、 IPパケット処理部 202は、この 接続候補決定機能を必ずしも実装する必要はない。また、この接続候補決定機能を 実装しない場合には、 MN200は、従来利用されている MNによって実現可能である
[0044] また、データ処理部 203は、 IPパケット処理部 202から送られてきたデータを処理 する処理部である。また、 MN接続候補生成部 204は、 IPパケット処理部 202から送 られてきた情報に基づ 、て、 MN200が接続する候補に係る情報 (MN接続候補情 報)を生成するための処理部である。また、データ生成部 205は、 MN200が送信す るデータを生成するための処理部である。また、 IPパケット送信部 206は、 MN接続 候補生成部 204で生成された MN接続候補情報や、データ生成部 205で生成され たデータを IPパケットとして送信するための処理部である。
[0045] 次に、図 4に示す AR300の構成について説明する。図 4に示す AR300は、 IPパケ ット検出部 301、 IPヘッダ判定部 302、 IPパケット処理部 303、ホップバイホップォプ シヨン処理部 304、データ処理部 305、近隣 AR情報生成部 306、 AR情報生成部 3 07、 MN接続状態確認部 308、 IPパケット送信部 309を有している。
[0046] IPパケット検出部 301は、本 AR300が受信した信号力 IPパケットを検出して、 IP パケットを取り出すための処理部である。また、 IPヘッダ判定部 302は、 IPパケット検 出部 301で取り出した IPパケットに対して、 IPヘッダの判定を行うための処理部であ る。この IPヘッダ判定部 302による IPヘッダの判定の結果、ホップバイホップォプショ ンが付加されている IPパケットに関しては、ホップバイホップオプション処理部 304に 送られ、自 AR300宛ての IPパケットに関しては、 IPパケット処理部 303に送られ、そ れ以外の IPパケットに関しては、 IPパケット転送のために IPパケット送信部 309に送 られる。
[0047] また、 IPパケット処理部 303は、 IPヘッダ判定部 302から送られた IPパケットに対す る処理を行うための処理部であり、自分宛て(自 AR宛て)の IPパケットのペイロードに
対する処理を行って、このペイロードに含まれるデータをデータ処理部 305に送る。 また、 IPパケット処理部 303は、ペイロードに含まれるデータに、当該 AR300の近隣 に存在する AR300に係る情報が含まれている場合には、このデータを近隣 AR情報 生成部 306に送信する。また、ホップバイホップオプション処理部 304は、ホップバイ ホップオプションに対して処理を行うための処理部であり、処理した情報を IPパケット 送信部 309に送る。また、データ処理部 305は、 IPパケット処理部 303から送られて きたデータを処理するための処理部である。
[0048] また、近隣 AR情報生成部 306は、 IPパケット処理部 303から送られてきた情報 (近 隣の AR300に係る情報)に基づいて、 MN200が接続する AR300の候補を含む近 隣 AR情報を生成するための処理部であり、生成した情報を IPパケット送信部 309に 送る。また、 AR情報生成部 307は、自 AR300の情報(自 AR通知情報)を生成する ための処理部である。また、 MN接続状態確認部 308は、 MN200が接続されている か否かを確認するための処理部である。また、 IPパケット送信部 309は、 IPヘッダ判 定部 302から送られた IPパケットや、ホップバイホップオプション処理部 304でホップ バイホップオプションが処理された IPパケットを送信したり、近隣 AR情報生成部 306 で生成された近隣 AR情報や AR情報生成部 307で生成された自 AR通知情報を IP パケットとして送信したりするための処理部である。
[0049] また、図 5に示す GW400の構成について説明する。図 5に示す GW400は、 IPパ ケット検出部 401、 IPヘッダ判定部 402、 IPパケット処理部 403、ホップバイホップォ プシヨン処理部 404、データ処理部 405、 MN接続候補データベース生成部 406、 I Pパケット送信部 407を有して 、る。
[0050] IPパケット検出部 401は、本 GW400が受信した信号力 IPパケットを検出して、 IP パケットを取り出すための処理部である。また、 IPヘッダ判定部 402は、 IPパケット検 出部 401で取り出した IPパケットに対して、 IPヘッダの判定を行うための処理部であ る。この IPヘッダ判定部 402による IPヘッダの判定の結果、ホップバイホップォプショ ンを付加すべきと判定された IPパケットに関しては、ホップバイホップオプション処理 部 404に送られ、自 GW400宛ての IPパケットに関しては、 IPパケット処理部 403に 送られ、それ以外の IPパケットに関しては、 IPパケット転送のために IPパケット送信部
407に送られる。なお、ここでは、 IPヘッダ判定部 402が IPヘッダの判定を行ってい る力 IPパケットに記載されている情報に基づいて、 IPパケットの送出先となる処理 部(すなわち、 IPパケットの処理方法)を決定することも可能である。
[0051] また、 IPパケット処理部 403は、 IPヘッダ判定部 402から送られた IPパケットに対す る処理を行うための処理部であり、自分宛て(自 GW宛て)の IPパケットのペイロード に対する処理を行って、このペイロードに含まれるデータをデータ処理部 405に送る 。また、 IPパケット処理部 403は、ペイロードに含まれるデータに、 MN200が接続す る候補を通知する情報が含まれて ヽる場合には、このデータを MN接続候補データ ベース生成部 406に送信する。また、ホップバイホップオプション処理部 404は、 IP ヘッダ判定部 402から送られてきた IPパケットに対するトンネリング化、及びホップバ ィホップオプションの付加処理などを行うための処理部である。また、データ処理部 4 05は、 IPパケット処理部 403から送られてきたデータを処理するための処理部である 。また、 MN接続候補データベース生成部 406は、 IPパケット処理部 403から送られ てきた情報に基づ 、て、 MN200が接続する候補となる AR300を示す情報(MN接 続候補情報)のデータベース (MN接続候補データベース)を生成するための処理部 である。また、 IPパケット送信部 407は、 IPヘッダ判定部 402から送られてきた IPパケ ットや、ホップバイホップオプション処理部 404で処理された IPパケットを送信するた めの処理部である。
[0052] (GW400における MN接続候補データベースの作成)
次に、 GW400における MN接続候補データベースの作成について説明する。この MN接続候補情報は、 MN200が CN500からの IPパケット受信時に接続して!/、る可 能性のある 1つ又は複数の AR300の候補を特定する識別情報 (例えば、 AR300の 気付アドレス)を含む情報である。
[0053] ここでは、 GW400力 AR300から受ける情報(近隣 AR情報)に基づ!/、て、ホップ ノ ィホップオプションを作成するための基となる MN接続候補情報を取得する方法に ついて説明する。まず、各 AR300は、 AR情報生成部 307において、自 AR300の 情報(例えば、自 AR300の IPアドレス)を示すデータを生成して、 IPパケット送信部 3 09に送出することによって、各 AR300から他の AR300に対して AR300の情報(自
AR通知情報)の通知が行われる。
[0054] また、各 AR300は、他の AR300から信号を取得した場合、 IPパケット検出部 301 において IPパケットを検出し、 IPヘッダ判定部 302に送出する。 IPヘッダ判定部 302 は、自 AR300を含む AR300宛ての IPパケットであることを判定して、 IPパケット処理 部 303に送る。 IPパケット処理部 303は、 IPパケットに近隣 ARに関する情報が含ま れて ヽること(近隣の AR300の自 AR通知情報であること)を把握して、近隣 ARに係 る自 AR通知情報を近隣 AR情報生成部 306に送る。近隣 AR情報生成部 306は、こ の近隣 ARに係る自 AR通知情報を受け取り、近隣 AR情報 (近隣 ARリスト)を生成す る。これによつて、各 AR300は、それぞれの近隣に存在する AR300のリストを生成 することが可能となる。
[0055] なお、上述の処理では、各 AR300が自 AR300の情報を交換することによって、近 隣 AR情報を取得する場合について説明した力 例えば、各 AR300の近隣 AR情報 生成部 306に、あら力じめ静的に近隣 ARの情報を保持させておくなど、任意の方法 によって、 AR300力 互いに近隣 ARの情報を保持できるようにすることも可能である
[0056] このように、 AR300に近隣 ARの情報が保持された状態で、 MN200力AR300に 接続した場合、 AR300は、まず MN接続状態確認部 308において、 MN200の接 続を確認する。なお、このときの確認の方法の一例として、 IPv6においては ND (近 隣発見: Neighbor Discovery)を使用することが可能である。例えば、 MN200が新し い AR300に接続する際には、 RS (ルータ要請: Router Solicitation)の送信による R A (ルータ通知: Router Advertisement)の要求や、 NS (近隣要請: Neighbor Solicitati on)の送信による DAD (重複アドレス検出: Duplicate Address Detection)が行われる 。このような MN200からの要求を受けた AR300は、 MN200からの IPパケットを IP パケット検出部 301において検出し、 IPヘッダ判定部 302で判定を行って、 IPバケツ ト処理部 303に送る。
[0057] このとき、 MN200から送られてきた情報が RSや NSの場合には、 IPパケット処理部 303から MN接続状態確認部 308に情報が送られ、 MN接続状態確認部 308にお いて、特定の CoAを使用した MN200が接続したことが確認される。また、逆に AR3
00から定期的に NSを送信することによって、 MN200が現在も自 AR300に接続し ているか否かを確認することも可能である。さらに、 MN200からモパイル IPv6に基 づく BU (バインディングアップデート: Binding Update)が送信された場合には、 AR3 00力 その IPパケットを確認することによって、 MN200が使用する CoAと、 MN200 が有する HoAとの間の関係付けを行うことも可能である。
[0058] 以上の処理によって、特定の MN200が自 AR300に接続したことが確認された場 合には、 AR300は、近隣 AR情報生成部 306において保持されている近隣 AR情報 の中から、その MN200が今後接続する可能性のある近隣 ARに関する情報 (例えば 、 AR300の IPアドレス)を選択的に抽出し、抽出された近隣 ARの一覧を示す MN接 続候補情報と、その MN200の IPアドレスの情報とを IPパケットィ匕して、 IPパケット送 信部 309から GW400に送信することが可能となる。
[0059] また、ここでは、 IPレイヤにおける処理を用いて MN200の接続の有無を確認する 方法を示したが、下位レイヤ(物理層(Physical Layer)や MAC層(MAC Layer) )で、 MN200の接続の有無の確認を行うようにすることも可能である。
[0060] なお、 MN200が今後接続する可能性のある近隣 ARを選択する際には、例えば、 自 AR300の電波の届くエリアに隣接するエリアを管轄する AR300を選択したり、自 AR300から数エリア内若しくは固定の距離内の AR300を選択したりすることが可能 である。また、 MN200の移動状況 (移動方向や移動速度)の情報を取得し、その値 によって AR300の選択範囲を変えることも可能である。すなわち、 MN200が高速移 動している場合には、選択する AR300の数を増やし、 MN200が低速移動している 場合には、選択する AR300の数を減らすことも可能である。なお、 AR300が MN20 0の移動状況を把握する方法としては、電波変動(フェージングのドッブラ周波数)の 検出、 MN200からの移動状況の情報通知、 AR300間のハンドオーバの状態の管 理 '計算など、複数の方法が考えられるが、本発明では特に限定されるものではない 。また、特に、図 1に示すように AR300が所定の軌道に沿って線形に配設されている 場合には、 MN200は、線形かつ一方向の移動しか行うことができないことが想定で き、 AR300の選択範囲を所定の AR300 (例えば、 MN200が接続している AR300 )力も所定の軌道に沿った範囲とし、その範囲内に配設されている AR300を選択し
てもよい。
[0061] このようにして、 AR300から MN接続候補情報を受け取る GW400は、 AR300力ら 送られてきた信号を IPパケット検出部 401において IPパケットとして検出して IPへッ ダ判定部 402に送り、 IPヘッダ判定部 402が、自 GW400宛ての情報であることを把 握して、 IPパケット処理部 403に送る。 IPパケット処理部 403では、 IPパケットのペイ ロードから MN200が接続する可能性のある MN接続候補情報を取り出し、取り出し た MN接続候補情報を MN接続候補データベース生成部 406に送る。 MN接続候 補データベース生成部 406は、受け取った MN接続候補情報から、各 MN200と、 各 MN200の接続する AR300の候補に係る情報(例えば、 AR300の気付アドレス) との対応関係をデータベース化する。これ〖こより、 GW400は、特定の MN200が今 後接続する可能性のある AR300を示す MN接続候補情報を取得し、 MN接続候補 データベースを作成することが可能となる。
[0062] なお、 GW400が MN接続候補情報を取得する方法は、上述の方法に限らず、他 の任意の方法を取ることが可能である。例えば、上述した方法以外の例としては、 G W400が AR300の配置位置を動的又は静的に把握し、 GW400力 特定の AR300 から、 MN200が接続した旨の通知を受けた場合には、 MN200が特定の AR300か ら移動する移動先の AR300を予測して、その予測結果を MN接続候補情報とする などの方法が挙げられる。
[0063] また、特に、所定の軌道上のみを移動する移動体内に MN200が配置されて 、る 場合や、移動体の移動方向が把握可能な場合などのように、 MN200の移動の態様 が限定されている場合には、ある時点において MN200が接続している AR300が把 握されれば、その後の MN200の移動先となる AR300を容易に予測し、 MN接続候 補情報内に記載される AR300を限定することが可能となる。この場合、さらに、移動 体の速度(MN200の移動の速度)や、移動体のタイムスケジュール (例えば、移動 体が列車の場合には、時刻表)などを参照することによって、 MN200の接続先とな る AR300の絞り込みを行うことも可能である。また、上述のような場合には、所定の軌 道に沿って AR300が配設されるなど、 AR300の配置と MN200の移動方向との関 係があら力じめ俯瞰的に分力るため、 AR300間における情報交換(自 AR通知情報
の交換)などの処理が軽減できる力 又は、情報交換自体を行うことなぐ AR300や GW400力 当該通信システム 100全体のネットワーク構成をあらかじめ把握できるよ うに構成することも可能である。
[0064] (CN500から MN200への IPパケットの伝送)
次に、 CN500から MN200に対して IPパケットが伝送される際の通信システムにお ける動作について説明する。なお、図 6に示すシーケンスチャート (ステップ S 1100 番台)によって、通信システム全体における IPパケットの流れを説明するとともに、図 7及び図 8に示すフローチャート(ステップ S1400番台、ステップ S1300番台)によつ て、 GW400及び AR300の処理の詳細について説明する。
[0065] 本発明の第 1の実施の形態では、 GW400によって、 MN200の接続先となり得る 1 つ又は複数の AR300の指定が行われるように構成されており、まず、 GW400力 MN200に係る MN接続候補データベースを作成する必要がある。例えば、 MN20 0が AR 300— 1に接続した場合(図 6のステップ S1101)、 AR 300— 1が MN接続
1 1
候補情報を生成して、 GW400に通知する(図 6のステップ S1103)。 GW400は、 A R 300— 1からの MN接続候補情報に基づいて、特定の MN200に係る MN接続候
1
補データベースを作成する(図 6のステップ S1105)。なお、このステップ S1105まで の処理は、上述の MN接続候補データベースの作成に係る処理によって行われる。
[0066] CN500が MN200宛ての IPパケットを送信した場合、 CN500によって送信された MN200宛ての IPパケットは、ネットワーク 600を通じて、まず GW400に入力される( 図 6のステップ S1107、図 7のステップ S1401)。この CN500力ら GW400に伝送さ れる IPパケットのフォーマットは、図 9に示す通常の IPv6におけるパケットフォーマット や、図 10に示す通常のモパイル IPv6におけるパケットフォーマットが使用される。な お、以下の説明では、図 10に示すモパイル IPv6が使用されていることを想定して説 明を行うが、モパイル IPv6の使用は必須ではなぐ他の任意のプロトコルにおけるパ ケットフォーマットの使用が可能である。
[0067] GW400は、 CN500から送られてきた信号を、 IPパケット検出部 401にお!/、て IPパ ケットとして取り出して、 IPヘッダ判定部 402に出力する(図 7のステップ S1403)。 IP ヘッダ判定部 402は、 IPヘッダに記載されて 、る終点アドレス(Destination Address)
、ホームアドレスオプション(Home Address Option)、その他の情報などに基づいて、 ホップバイホップオプションを付カ卩するか否かを判断し(図 7のステップ S1405)、ホッ プバイホップオプションを付加する場合には、ホップバイホップオプション処理部 404 に送る。なお、ホップバイホップオプションを付カ卩しない場合には、通常の IPパケット 転送処理が行われる(図 7のステップ S 1407)。
[0068] IPヘッダ判定部 402から IPパケットを受けたホップバイホップオプション処理部 404 は、 MN200のホームアドレスの情報をキーワードとして、 MN接続候補データベース 生成部 406に対して、 MN200が接続する AR300の候補の情報を問い合わせ、 M N200が現在接続している可能性のある AR300が記載された MN接続候補情報を 取得する(図 7のステップ S1409)。なお、ここでは、 MN200が現在接続している可 能性のある AR300として、 k個の AR300 (AR 300— 1〜AR 300— k)が選択され、
1 k
MN接続候補情報には、 AR 300— 1〜AR 300— kのそれぞれの識別情報 (例え
1 k
ば、気付アドレス)が含まれているものとする。
[0069] ホップバイホップオプション処理部 404は、 IPパケットに関して、現在 MN200が接 続して 、ると思われる AR300 (MN200が現在接続して!/、る可能性が最も高 、と思 われる AR300) (ここでは AR 300— 1とする)に対するトンネリングイ匕処理を行うととも
1
に、 MN接続候補情報内の AR300のうち、現在接続していると思われる AR 300—
1
1以外の AR300 (ここでは AR 300— 2〜AR 300— kとなる)の IPアドレスをホップバ
2 k
ィホップオプションとして付カ卩する(図 6のステップ S1109、図 7のステップ S1411)。 以下では、トンネリングイ匕された IPパケットに包含される CN500から送信された IPパ ケットを、オリジナル IPパケットと呼ぶことがある。
[0070] なお、このホップバイホップオプションによって付カ卩される AR 300— 2〜AR 300
2 k
—kの IPアドレスは、 IPパケットが順次転送される転送先の AR 300— 2〜AR 300
2 k
—kを表すものであり、例えば、ホップバイホップオプションに記載された順番に従つ て、各 AR 300— 2〜AR 300— kに転送されるようにルールを定めることによって、
2 k
転送先の AR 300— 2〜AR 300— kの IPアドレスの付カ卩と同時に、その転送に係る
2 k
優先度の設定を行うことも可能である。
[0071] ホップバイホップオプション処理部 404によるトンネリング化及びホップバイホップォ
プシヨンの付カ卩が行われた結果、図 11に示すようなパケットフォーマットを有する IPパ ケットが生成される。この図 11に示すパケットフォーマットを有する IPパケットは、 IPパ ケット送信部 407に送出され、 GW400力ら AR 300— 1宛てに送信される(図 6のス
1
テツプ S1111、図 7のステップ S 1413)。
[0072] AR 300— 1は、 GW400から送られてきた IPパケットに係る信号を受信し(図 8のス
1
テツプ S1301)、 IPパケット検出部 301において IPパケットとして取り出して(図 8のス テツプ S1303)、 IPヘッダ判定部 302に出力する。 IPヘッダ判定部 302は、受信した IPパケットが自 AR 300—1宛てに送信されたものであり、さらにホップバイホップォ
1
プシヨンが付加されていることを検出して(図 8のステップ S1305)、この IPパケットを ホップバイホップオプション処理部 304に送る。
[0073] ホップバイホップオプション処理部 304は、トンネリング化された IPパケットの中に含 まれて!/、るオリジナル IPパケットの終点アドレス、又はルーティングヘッダのホームァ ドレスなどの MN200を識別するための情報を使って、該当する MN200が自 AR 3
1
00— 1に接続しているか否かを MN接続状態確認部 308に対して確認する(図 8の ステップ S 1307)。
[0074] そして、 MN接続状態確認部 308による確認によって、 MN200が現時点において 自 AR 300— 1に接続していることが分力つた場合には、トンネリングイ匕された IPパケ
1
ットのデトンネリングイ匕、及びホップバイホップオプションの削除を行って(図 6のステツ プ S1113、図 8のステップ SI 309)、 IPノ ケット送信咅 309【こ送出する。その結果、 A R 300— 1力ら MN200に対して、 IPパケットが送信されることになる(図 6のステップ
1
S1115、図 8のステップ S1311)。このとき、 AR 300— 1力ら MN200に対して送信
1
される IPパケットは、 CN500から送信されたオリジナル IPパケットであり、図 9又は図 10に示すオリジナル IPパケットのパケットフォーマットを有している。
[0075] 一方、 MN接続状態確認部 308による確認によって、例えば、オリジナル IPパケット 内の CoA (AR 300— 1との接続時に使用される MN200の CoA)に相当する MN2
1 1
00力 すでに別の AR300 (例えば、 AR 300— 2)へのハンドオーバを行っており(
2
図 6のステップ S1117)、現時点において自 AR 300— 1に接続していないことが分
1
力つた場合には、ホップバイホップオプション処理部 304は、トンネリングイ匕された IP
パケットの再構築を行う。なお、以降、 AR^OO— iとの接続時に使用される MN200 の CoAを CoAiと記載する。
[0076] 具体的には、 CN500から GW400を経由して送信されてきた IPパケット(図 6のステ 5/7°S1119~S1123)【こ対して、 AR 300— 1ίま、ホップノ ィホップ才プシヨン【こ含ま
1
れている AR 300— 2〜AR 300— kのいずれか 1つの ARを次の転送先の ARとして
2 k
選択 (例えば、ホップバイホップオプションの先頭に記載されており、優先度の最も高 い AR 300— 2を選択)して(図 8のステップ S1313)、この AR 300— 2に対するトン
2 2
ネリング化処理を行うとともに、選択した AR 300— 2の IPアドレスを消去したホップバ
2
ィホップオプションを付カ卩する(図 8のステップ S1315)。なお、この IPパケットの再構 築処理は、単に、送信されてきた IPパケットの送信先アドレスを選択されたアドレスで 置き換えるという簡単な処理であり、送信されてきた IPパケットを再利用することがで きる。
[0077] この結果、図 12に示すように、 AR 300— 2の宛て先に設定されたトンネリングへッ
2
ダを有するとともに、 AR 300— 3〜AR 300— kの IPアドレスがホップバイホップォプ
3 k
シヨンとして付加された IPパケットが生成される。この図 12に示すパケットフォーマット を有する IPパケットは、 IPパケット送信部 309に送出され、 AR 300— 1力ら AR 300
1 2
- 2宛てに送信される(図 6のステップ S 1125、図 8のステップ S 1317)。
[0078] AR 300— 2では、 AR 300— 1から送信されたこの IPパケットを受信した場合には
2 1
、基本的に上述の AR 300— 1と同様の処理が行われる。すなわち、該当する MN2
1
00力 S自 AR 300— 2に接続して!/、る力否力を確認し、 MN200力 S自 AR 300— 2に接
2 2
続して 、る場合には、 IPパケットのデトンネリングイ匕 (及びホップバイホップオプション の削除)を行って(図 6のステップ S1127)、 MN200に対してオリジナル IPパケットを 送信する(図 6のステップ S 1129)。
[0079] 一方、 MN200が自 AR 300— 2に接続していない場合には、 AR 300— 2は、上
2 2
述の AR 300— 1力ら AR 300— 2への IPパケットの転送と同様の処理を行って、ホッ
1 2
プバイホップオプションによって指定された次の転送先の AR (例えば、 AR 300- 3)
3 に対して、トンネリング化された IPパケットの送信を行う。
[0080] また、さらに、 MN200がハンドオーバを行って(図 6のステップ S1131)、 AR 300
α ( αは 1≤ a≤kまでの任意の値)に接続先を変更した場合も同様の処理が行わ れる。すなわち、 CN500から GW400を経由して送信されてきた IPパケット(図 6のス テツプ S1133〜S 1137)に対して、 MN200の接続確認を行!/、な力 ^ら、 AR300iま川頁 次、 MN200の移動(ノヽンドオーバ)に追随するように IPパケットの転送を行って (ステ ップ S 1139、ステップ S 1141)、最終的に、 MN200力接続して!/、る AR 300 ひ力 ^ 、 IPパケットのデトンネリング化及びホップバイホップオプションの削除を行って(図 6 のステップ S1143)、 MN200に対してオリジナル IPパケットを送信する(図 6のステツ プ S 1145)ことができるように構成されて!、る。
[0081] ただし、最終的に、 IPパケットが到達した時点で MN200が接続している AR (AR 300— α )力 、 ΜΝ200に対して、オリジナル IPパケットが渡されることになる。した がって、 a = 1の場合と a≠ 1とでは、 AR300は異なる処理を行う必要が生じる場合 もめる。
[0082] 例えば、 MN200力 SAR 300— 1 ( α = 1)に接続しており、オリジナル IPパケットに
1
含まれている MN200の CoAを使用している場合には、オリジナル IPパケットの終
1
点に指定されている MN200の CoAとの対応関係が明確であり、 AR 300— 1は、
1 1
MN200の接続状態を確認するとともに、 MN200が配下に存在する場合には、 MN 200に対してオリジナル IPパケットを送信することは容易である。し力しながら、 MN2 00力 AR 300— 1とは異なる AR 300— 2〜AR 300— kの!ヽずれ力に移動してお
1 2 k
り、オリジナル IPパケットに含まれている MN200の CoAとは異なる CoA (CoA〜C
1 2 oAのいずれ力)を使用している場合には、 AR 300— 2〜AR 300— kは、オリジナ k 2 k
ル IPパケットの終点に指定されている CoAを参照しただけでは、 MN200が配下に
1
接続している力否かを把握することは不可能となるという問題が生じる。
[0083] 上述の問題を解決するためには、例えば、 MN200力 300— 2〜AR 300— k
2 k 力 接続する MN200によって送信された RSZNS又は BUを用いて、その AR 300
2
— 2〜AR 300—kの配下でMN200が使用するCoA〜CoAと、 MN200の HoA k 2 k
との関係を取得できるように構成すればよい。これにより、 AR300が、受信した IPパ ケットに含まれる HoAから、その HoAに対応する MN200の CoA〜CoAを導くこと
2 k が可能となり、 MN200の接続状態の確認などが行えるようになる。また、例えば、 A
R300が近隣の AR300 (MN接続候補情報に記載された AR300)に対して、 MN2 00の CoAや HoAと共に、 MN200のレイヤ 2アドレス(リンクレイヤアドレス)を教える こと〖こよって、近隣の AR300が、 MN200の接続状態の確認などを行えるようにする ことも可能である。
[0084] なお、 AR 300— 2〜AR 300— kから MN200に対してオリジナル IPパケットを渡
2 k
すことを考慮した場合には、例えば、過去に用いていた CoA (具体的には、オリジナ ル IPパケットの終点に指定されている CoA )に対する受信機能を MN200に設けた
1
り、オリジナル IPパケットの終点アドレスを、 MN200が現時点で使用している CoA( CoA〜CoA )に変換して、終点アドレスが現時点での MN200の CoAに変更され
2 k
た IPパケットを MN200に対して送信する機能を AR 300— 2〜AR 300— kに設け
2 k
たりすることが望ましい。
[0085] また、例えば、 AR300力 MN200が接続している状態力も未接続の状態となって 所定の時間が経過(例えば、他の AR300にハンドオーバを行ってから所定の時間が 経過)したことを検出した場合には、 GW400に対して、 MN接続候補データベース の AR候補から除外するように要求を行うことも可能である。また、 MN200が新たに 接続した場合に、 GW400に対して新たな MN接続候補情報を提供する役割を有す る AR300を定めておいたり、 GW400力ら AR300に対して、新たな MN接続候補情 報の送信要求を行ったりすることも可能である。これらによって、 MN200の移動に伴 つて、 GW400が格納する MN接続候補データベースの更新を行うことが可能となる
[0086] また、上述の第 1の実施の形態における態様では、 MN200が現時点で接続して いる AR300の探索を、 AR300の識別情報(例えば、 AR300の気付アドレス)を用い て行っているが、 AR300の識別情報ではなぐ例えば、 MN200が各 AR300に接 続した場合に割り当てられる CoAを用いるようにしてもよい。この場合、 MN接続候補 情報内には、 MN200が現在接続している可能性のある AR 300—l〜AR 300— k
1 k において、 MN200に対して割り当てられる MN200の CoAの一覧が記載されること となる。なお、この場合には、 GW400は、 MN200に対して割り当てられることになる CoA〜CoAをあらかじめ把握しておく必要があり、例えば、 MN200力 300—
1に接続した時点で、 AR 300— 2〜AR 300— kにおいて MN200に割り当てられる
2 k
CoA〜CoAが定められるようにすることが望ましい。
2 k
[0087] また、上述の第 1の実施の形態における態様では、 GW400によって、 IPパケットに トンネリングヘッダ及びホップバイホップオプションが付カ卩され、 MN200が接続され て!、る AR300にお!/、て、トンネリングヘッダ及びホップバイホップオプションが削除さ れるように構成されており、この構成によって、 MN200の探索(例えば、 MN200の 移動に追随)を行うための経路設定が可能となるようにしている力 他の経路設定に 係る方法を採用することも可能である。
[0088] 他の経路設定の方法としては、例えば、図 13に図示されているように、 GW400に よって、トンネリングヘッダの付カ卩を行わずに、 IPパケットに対して直接ホップバイホッ プオプションを挿入して(図 14のフォーマットを参照)、このパケットフォーマットの IP パケットが AR300間で転送されるようにするとともに、 MN200が接続されている AR 300にお!/、て、このホップバイホップオプションの削除が行われるようにする方法など 力 S挙げられる。なお、この方法の場合には、図 6のステップ S1109、 S1121、 SI 135 において、 GW400によるトンネリング化処理は行われず、図 6のステップ S1113、 S 1127、 S 1143において、デトンネリングイ匕処理も行われない。
[0089] <第 2の実施の形態 >
次に、本発明の第 2の実施の形態について説明する。この第 2の実施の形態では、 上述の第 1の実施の形態と同様に、 CN500から MN200宛てに送信されたパケット に対して、 GW400力 パケットトンネリングするとともに、 MN200が接続している可 能性のある AR300に係る情報を付カ卩し、この情報に基づ 、て AR300間で IPバケツ トが転送される力 例えば図 15に示すように、最終的に MN200がトンネリングヘッダ の付加された IPパケットを受信し、 MN200自身で、トンネリングヘッダの削除を行う 場合について説明する。
[0090] この第 2の実施の形態における CN500及び GW400は、上述の第 1の実施の形態 と同一のものが使用可能である。一方、 AR300及び MN200に関しては、第 1の実 施の形態において、 AR300に配置されているパケットのトンネリングヘッダの削除機 能 (具体的には、 MN200に対してパケットを送信する際に、トンネリングヘッダゃホッ
プバイホップオプションの削除を行うためのホップバイホップオプション処理部 304の 機能)力 第 2の実施の形態では、 MN200に配置されるように構成されている。
[0091] すなわち、この第 2の実施の形態では、 AR300及び MN200として、図 4に図示さ れている AR300のホップバイホップオプション処理部 304からトンネリングヘッダの 削除機能が削除された AR300と、図 3に図示されている MN200の IPパケット処理 部 202から出力される IPパケットにトンネリングヘッダが付加されている場合に、このト ンネリングヘッダやホップバイホップオプションの削除を行うため機能を有するホップ バイホップオプション処理部を有する MN200が使用可能である。
[0092] 次に、本発明の第 2の実施の形態における動作について、図 6を参照しながら説明 する。本発明の第 2の実施の形態では、 GW400における MN接続候補データべ一 スの作成や CN500から GW400への IPパケットの伝送、 GW400における処理、 AR 300間における IPパケットの伝送は、上述の第 1の実施の形態と同一である。
[0093] 一方、 IPパケットを受信した時点で、 IPパケットの終点(送信先)となる MN200が接 続されている AR300は、 IPパケットをそのままのフォーマット(図 11のフォーマット)で MN200に転送する。すなわち、この第 2の実施の形態では、図 6に図示されている シーケンスチャートにおいて、ステップ S1113、 S1127、 S1143における処理は行 われず、ステップ S1115、 S1129, S1145【こお!ヽて、図 11のフォーマツ卜の IPノケ ッ卜力 AR300力ら MN200に送信される。
[0094] そして、図 6のステップ S1115、 S1129、 S1145【こお!ヽて、図 11のフォーマットの I Pパケットを受信した MN200は、自分宛ての IPパケットであることを確認し、トンネリ ングヘッダやホップバイホップオプションの削除などの処理を経て、 IPパケットのペイ ロードに含まれているデータを取り出すことによって、 IPパケット内のデータを処理す ることが可能となる。
[0095] なお、この第 2の実施の形態においても、上述の第 1の実施の形態と同様に、 MN 接続候補情報として、 AR300の IPアドレスの代わりに MN200の CoAを使用したり、 MN接続候補データベースを適宜更新したりすることが可能である。
[0096] また、上述の第 2の実施の形態における態様では、 GW400によって IPパケットにト ンネリングヘッダ及びホップバイホップオプションが付カ卩され、 MN200によってトンネ
リングヘッダ及びホップノ ィホップオプションが削除されるように構成されており、この 構成によって、 MN200の探索(例えば、 MN200の移動に追随)を行うための経路 設定が可能となるようにしているが、上述の第 1の実施の形態と同様に、他の経路設 定に係る方法を採用することも可能である。
[0097] 他の経路設定の方法としては、例えば、図 16に図示されているように、 GW400に よって、トンネリングヘッダの付カ卩を行わずに、パケットに対して直接ホップバイホップ オプションを挿入して(図 14のフォーマットを参照)、このパケットフォーマットの IPパ ケットが AR300間で転送されるようにするとともに、 MN200において、このホップバ ィホップオプションの削除が行われるようにする方法などが挙げられる。なお、この方 法の場合【こ ίま、図 6のステップ S1109、 S1121, S1135【こお!ヽて、 GW400【こよる卜 ンネリング化処理は行われず、 IPパケットを受信した MN200によるデトンネリングイ匕 処理も行われない。
[0098] <第 3の実施の形態 >
次に、本発明の第 3の実施の形態について説明する。この第 3の実施の形態では、 例えば図 17に示すように、 CN500が MN200宛ての IPパケットを送信する際に、パ ケットトンネリングするとともに、 MN200が接続している可能性のある AR300に係る 情報を付加した IPパケットを送信し、この情報に基づ 、て AR300間で IPパケットが 転送され、最終的に MN200が接続先の AR300から IPパケットを受け取る場合につ いて説明する。
[0099] この第 3の実施の形態では、 CN500によって IPパケットのトンネリング化が行われ るため、 CN500力 MN200が接続している可能性のある AR300を示す MN接続 候補情報を取得 ·格納したり、 MN接続候補情報内の識別情報を IPパケットに付加し たりする機能を有している。
[0100] 図 18は、本発明の第 3の実施の形態における CNの構成を示す図である。図 18に 示す CN500は、 IPパケット検出部 501、 IPパケット処理部 502、データ処理部 503、 MN接続候補データベース生成部 504、データ生成部 505、ホップバイホップォプシ ヨン処理部 506、 IPパケット送信部 507を有して!/、る。
[0101] IPパケット検出部 501は、 CN500が受信した信号力 IPパケットを検出して、 IPパ
ケットを取り出すための処理部である。また、 IPパケット処理部 502は、 IPパケット検 出部 501で取り出した IPパケットに対する処理を行うための処理部である。 IPパケット 処理部 502は、自分宛て(自 CN500宛て)の IPパケットのペイロードに対する処理を 行って、このペイロードに含まれるデータをデータ処理部 503に送る機能を有してい る。また、 IPパケット処理部 502は、ペイロードに含まれるデータに、 MN200が接続 する候補を通知する情報が含まれて 、る場合には、このデータを MN接続候補デー タベース生成部 504に送信する。
[0102] また、データ処理部 503は、 IPパケット処理部 502から送られてきたデータを処理 する処理部である。また、 MN接続候補データベース生成部 504は、 IPパケット処理 部 502から送られてきた情報に基づ 、て、 MN200が接続する候補となる AR300を 示す情報 (MN接続候補情報)のデータベース (MN接続候補データベース)を生成 するための処理部である。
[0103] また、データ生成部 505は、 CN500が送信するデータを生成するための処理部で ある。なお、データ生成部 505で生成されたデータのうち、本発明を利用して MN20 0に送信されるデータは、ホップバイホップオプション処理部 506に送出され、その他 のデータは、 IPパケット送信部 507に送出される。また、 IPパケット送信部 507は、デ ータ生成部 505で生成されたデータや、ホップバイホップオプション処理部 506で処 理された IPパケットを送信するための処理部である。
[0104] また、ホップバイホップオプション処理部 506は、データ生成部 505から受けたデー タに対して、 IPパケットのトンネリング化、及びホップバイホップオプションの付カ卩処理 などを行うための処理部である。なお、このとき、ホップバイホップオプション処理部 5 06は、 MN接続候補データベース生成部 504によって作成された MN200に係る M N接続候補情報を参照して、 AR300間における転送を経た MN200への伝送が可 能となるように、 MN200に送信する IPパケットに対する処理を行う。ここでは、上述 の第 1の実施の形態における GW400と同様に、例えば、 MN200への IPパケットに 対して、現在 MN200が接続して!/、ると思われる AR300 (MN200が現在接続して いる可能性が最も高いと思われる AR300)に対するトンネリングイ匕処理が行われ、 M N接続候補情報内の AR300のうち、現在接続していると思われる AR 300— 1以外
の AR300の IPアドレスがホップバイホップオプションとして付カ卩される。
[0105] 一方、本発明の第 3の実施の形態における GW400は、上述の第 1の実施の形態 のような MN接続候補情報に基づくパケットへの情報付加機能を有する必要はなぐ 必ずしも、ホップノ ィホップオプションを理解できる必要はない。例えば、本発明の第 3の実施の形態における GW400として、従来の構成を有する GW400を使用するこ とも可能である。
[0106] 次に、本発明の第 3の実施の形態における動作について説明する。本発明の第 3 の実施の形態では、まず、 CN500が MN接続候補情報を取得して、 MN接続候補 データベースを作成する必要がある。これは、例えば、上述の第 1の実施の形態で G
W400によって作成された MN接続候補データベース力 GW400力ら CN500に通 知されるようにしたり、 AR300間のメッセージ交換によって作成された AR近隣リスト
AR300に接続した ΜΝ200に通知され、その後、 ΜΝ200力ら CN500に対して 、 ΜΝ接続候補情報として通知されるようにしたりするなど、様々な方法によって実現 可能である。
[0107] 本発明の第 3の実施の形態では、上述の第 1の実施の形態に比べて、基本的に、 CN500及び GW400の動作が異なるのみである。すなわち、 AR300や ΜΝ200に 係る動作に関しては、本発明の第 1及び第 3の実施の形態では同一となり得る。以下 、図 6を参照して、上述の第 1の実施の形態との相違点を説明しながら、本発明の第 3の実施の形態における CN500及び GW400の動作について説明する。
[0108] 本発明の第 3の実施の形態では、まず、 CN500によって ΜΝ接続候補データべ一 スが作成される。すなわち、この第 3の実施の形態では、図 6に図示されているシーケ ンスチャートのステップ S1105における処理力 CN500によって行われる。次に、 C Ν500が ΜΝ200に対して IPパケットを送信する場合、 CN500は、 IPパケットに対し て、トンネリングヘッダ及びホップバイホップオプションの付カ卩処理を行った後、 IPパ ケットを送信する。すなわち、 CN500は、 IPパケットを送信する際、図 6に図示されて いるシーケンスチャートのステップ S1109、 S1121、 SI 135における処理を行った 後【こ、ステップ Sl l l l、 S1123、 S1137【こお!ヽて、図 11のフォーマットの IPノ ケット の送信を行う。
[0109] 一方、 GW400は、 GW400の外部に存在する CN500力ら、 MN200宛ての IPパ ケットを受信した場合、この IPパケットをそのままのフォーマット(図 11のフォーマット) で、 IPパケットの終点アドレス(図 11に図示されているパケットの場合には、 AR 300
1
— 1の CoA)に向けて転送する。すなわち、図 6に図示されているシーケンスチャート のステップ S1109、 S1121, S1135における処理は、本発明の第 3の実施の形態に おける GW400では行われない。その後の AR300間における転送処理及び MN20 0への転送処理は、上述の第 1の実施の形態と同一である。
[0110] なお、この第 3の実施の形態においても、上述の第 1及び第 2の実施の形態と同様 に、 MN接続候補情報として、 AR300の IPアドレスの代わりに MN200の CoAを使 用したり、 MN接続候補データベースを適宜更新したりすることが可能である。
[0111] また、上述の第 3の実施の形態における態様では、 CN500によって IPパケットにト ンネリングヘッダ及びホップバイホップオプションが付カ卩され、 AR300によってトンネ リングヘッダ及びホップノ ィホップオプションが削除されるように構成されており、この 構成によって、 MN200の探索(例えば、 MN200の移動に追随)を行うための経路 設定が可能となるようにしているが、他の経路設定に係る方法を採用することも可能 である。他の経路設定の方法としては、例えば、図 19に図示されているように、上述 の第 1の実施の形態の説明に記載されて 、る、パケットに直接ホップバイホップォプ シヨンを挿入する方法などが挙げられる。
[0112] <第 4の実施の形態 >
次に、本発明の第 4の実施の形態について説明する。本発明の第 4の実施の形態 は、上述の第 2及び第 3の実施の形態を組み合わせたものと言える。すなわち、例え ば、図 20や図 21に図示されているように、 CN500による IPパケットの送信処理、 G W400における IPパケットの転送処理、 AR300間における IPパケットの転送処理に 関しては、上述の第 3の実施の形態の動作に基づいて行われ、 AR300力ら MN200 への IPパケットの送信処理及び MN200における IPパケットの処理に関しては、上述 の第 2の実施の形態に基づ 、て行われるように構成されて 、る。
[0113] また、この第 4の実施の形態のように、上述の各実施の形態を様々に組み合わせる こと〖こよって、本発明の目的を達成するような他の構成を実現することも可能である。
これらの各組み合わせは、上述の各実施の形態を参照することによって実現可能で あり、本発明の範疇に属するものである。
[0114] 以上、説明したように、本発明によれば、 MN200が複数の AR300のいずれ力 1つ に接続して 、るが、これらの複数の AR300のうちのどの AR300と接続して!/、るかが 明確ではな 、状況にぉ 、て、 MN200が接続して!/、る可能性がある複数の AR300 のいずれ力 1つに対して MN200宛てのパケットを配送し、このパケットを受けた AR3 00力 その配下に MN200が存在しているか否かを判断して、 MN200が配下に存 在する場合には、 MN200にパケットを渡す一方、 MN200が配下に存在しない場合 には、 MN200が接続している可能性がある別の AR300にパケットを転送し、結果 的に、 MN200が接続している可能性がある複数の AR300によって順次、 MN200 にパケットを渡すことができる力否かの判断が行われるようにすることが可能となり、 M N200が移動している状態であっても、 MN200宛てのパケットを、 MN200に対して 確実に配信できるようにすることが可能となる。
[0115] なお、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には 集積回路である LSI (Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に 1チ ップィ匕されてもよいし、一部又はすベてを含むように 1チップ化されてもよい。なお、こ こでは、 LSIとしたが、集積度の違いにより、 IC (Integrated Circuit)、システム LSI、ス 一パー LSI、ウノレ卜ラ LSIと呼称されることもある。
[0116] また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサ で実現してもよい。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field Program mable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィ ギュラブノレ ·プロセッサを利用してもよ 、。
[0117] さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により LSIに置き換わる集積回 路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積ィ匕を行って もよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
産業上の利用可能性
[0118] 本発明は、 MNが移動している状況においても、 MN宛てのパケットを、 MNに対し て確実に配信できるようにするという効果を有しており、 IPモビリティ技術に適用可能
である。