WO1998048697A1 - Procede et appareil permettant d'analyser une fonction d'expression linguistique - Google Patents

Description

明 細 書 言語表現機能分析方法及び装置 技術分野

本発明は、 人事担当者が社員の性格評定を行ない、 医師、 心理学士が精 神分裂病の判定を行なう場合等において、 被検者の認識力、 理解力の健常 性を判断する際の補助として適用される言語表現機能分析方法及び装置に 関するものである。 背景技術

従来は、 人事担当者が社員の性格評定を行ない、 医師、 心理学士が精神 分裂病の判定を行なう場合等においては、 例えば絵画、 写真等を提示して 被検者の言語、 感情、 行動による応答等を抽出し、 それらを総合して考察 し、 人事担当者、 医師、 心理学士等が経験的知識に基づいて被検者の認識 力、 理解力の健常性を判定していた。

具体的には、 ある一場面を表した絵画、 写真等を提示して被検者にその 場面の状況について説明させたり、 複数の絵画、 写真等を提示して被検者 にあるストーリ一を構成する順序でそれらを配列させたりして、 言語、 感 情、 行動による応答等を抽出し、 被検者の認識力、 理解力の健常性を判定 していた。

しかし、 従来の方法は、 非具象的事物を提示して被検者に自由に連想さ せるものであったから、 包括的反応を基準化するものであり、 個々人の特 性は基準化できるが、 社会的共通項である常識性の判定をするのは困難で あった。 又、 人事担当者、 医師、 心理学士等の主観に依存するところが多 大であり、 客観性の高い判定をするのは困難であった。 さらに、 単純な言 語、 感情、 行動による応答等しか期待できず、 明確かつ迅速な判定をする ことができなかった。 発明の開示

本発明は、 かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであり、 その目的 とするところは、 具体的事物を提示して被検者に社会契約的ストーリーに 基づく理解をさせ、 被検者の言語表現から社会的契約に基づく常識的思考、 認識等をできるだけ客観的に抽出し、 認識力、 理解力の常識性、 健常性を 判定するに十分な分析データを作成することによって、 客観性の高い、 又、 明確かつ迅速な判定をすることができる言語表現機能分析方法及び装置を 提供することにある。

上記目的を達成するために、 本発明の言語表現機能分析方法は、 スト一 リ一を構成した数駒よりなる漫画を被検者に提示することにより得た収集 データを、 前記漫画を提示することにより得た言語データを出現頻度によ り区分して構成した数種の辞書データと照応し、 各辞書データとの一致性 を判定し、 各辞書データに対応する又は対応しない各分析要素のボイント を算出し、 分析データを作成することを特徴とするものである。

本発明の言語表現機能分析方法は、 スト一リ一を構成した数駒よりなる 漫画を被検者に提示して言語表現させるものであるから、 被検者の社会的 契約に基づく常識的思考、 認識等を抽出でき、 社会契約的意味内容に基づ く一定の応答を得ることができて、 従来の方法によっては得られない質、 量ともに十分な分析データを取得することができる。

さらに、 収集データと辞書データとの一致性を判定することにより得ら れる分析データを使用することによって、 被検者の現実照合能力、 意味把 握能力、 言語表現能力を客観的に把握でき、 人事担当者、 医師、 心理学士 等の主観を極力排除した客観性の高い判断を行なうことができる。 本発明の言語表現機能分析装置は、 スト一リ一を構成した数駒よりなる 漫画を被検者に提示することにより得た収集データを入力する入力装置と、 収集データを格納する収集データ記憶部と、 前記漫画を提示することによ り得た言語デ一タを出現頻度により区分して構成した数種の辞書データを 格納する辞書データ記憶部と、 演算処理された分析データを格納する分析 データ記憶部とからなる記憶装置と、 収集データを数種の辞書デ一タと照 応し、 各辞書データとの一致性を判定し、 各辞書データに対応する又は対 応しない各分析要素のボイントを算出し、 分析データを作成する中央処理 装置と、 分析データを出力する出力装置と、 からなることを特徴とするも のである。

本発明の言語表現機能分析装置によれば、 本発明の言語表現機能分析方 法を明確かつ迅速に実施することができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の言語表現機能分析方法を実施する際に使用する漫画を 描いた図の一例であり、 図 2は、 本発明の言語表現機能分析装置の概略構 成図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明の言語表現機能分析方法は、 図 1に示すような漫画及び図 2に示 すような言語表現機能分析装置 1を使用して実施する。

漫画は、 「驚き、 怒り、 悲嘆、 喜び、 不安、 信頼、 恐怖、 安心、 羞恥、 軽蔑、 嫌悪、 罪悪」 という 1 2の基本的感情の中から 2づっ選択し、 4乃 至 6駒よりなるストーリ一を構成したものである。

図 1に示す漫画は、 「驚き、 怒り」 という 2の感情を選択して、 （A ) 「後姿の良い女性を見かけた男が、 （お茶に誘おうと思って、 ） 」 （B ) 「女性に （近づいて） 声を掛けたら、 」 （C ) 「 （振り向いた） 女性の顔 が (とんでもなく） 醜かったので、 」 （D ) 「男は驚いて （目を剝いたと ころ、 ） 」 （E ) 「女性は怒って、 ハンドバッグ （を振り回して） 男の顔 を殴った。 」 （F ) 「女性は （侮辱されて） 怒って去っていき、 男も （顔 にコブができて） 怒っている。 」 というスト一リーを構成したものである c 同様に、 残りの基本的感情の中から 2づっ選択して、 合計で 6のスト一 リーを構成した漫画を創作する。

このような基本的感情の表出を含むスト一リ一を構成した漫画を使用し、 被検者に言語表現の社会契約上規定された目的を理解させ、 その規定され た一定の目的に向かって言語表現を行なわせることによって、 言語表現の サンタグム （連辞性） の方向性及びパラディグム （散逸性） の方向性を客 観的に表現させることができるのである。

尚、 被検者の社会的契約に基づく常識的思考、 認識等をできるだけ客観 的に抽出するためには、 言語を含まない漫画を使用することがより好まし い。

言語表現機能分析装置 1は、 図 2に示すように、 入力装置 2、 記憶装置 3、 中央処理装置 4、 出力装置 5より構成される。

入力装置 2は、 被検者から得た収集データを入力する装置であり、 キー ボード、 力一ドリ一ダ等が適用される。

尚、 被検者が適切な音声を発生できる者である場合等にあっては、 入力 装置 2として音声認識装置を使用することもできる。

記憶装置 3は、 収集データ記憶部 6、 辞書データ記憶部 7、 分析データ 記憶部 8から構成される。

収集データ記憶部 6は、 収集データを一時格納しておく部分であり、 分 析データ記憶部 8は、 演算処理された分析データを一時格納しておく部分 であ《3。 辞書データ記憶部 7は、 前記漫画を提示することにより得た言語データ を出現頻度により区分して構成した数種の辞書データを格納しておく部分 であり、 さらに、 必須データ記憶部 7 A、 相対データ記憶部 7 B、 一般デ 一夕記憶部 7 C及び異常データ記憶部 7 Dから構成される。

必須データとは、 上記漫画を提示されて内容説明する場合に、 正常な被 検者であれば必ず出現する言語データであり、 出現頻度が略 1 0 0 %のも のである。

例えば、 図 1に示す漫画では、 （A ) 「女性」 「見る」 「男」 （B ) 「 女性」 「声」 「掛ける」 （C ) 「女性」 「顔」 「醜い」 （D ) 「男」 「驚 く」 （E ) 「女性」 「怒る」 「男」 「殴る」 （F ) 「女性」 「去る」 「男 J 「怒る」 等の言語データである。

相対データとは、 上記漫画を提示されて内容説明する場合に、 正常な被 検者であれば略出現する言語データであり、 出現頻度が略 7 0 %以上のも のである。

例えば、 図 1に示す漫画では、 （A) 「後姿」 「良い」 「お茶」 「誘う 」 （B ) 「近づく」 （C ) 「振り向く」 「とんでもない」 （D ) 「目」 「 剝く」 （E ) 「ハンドバッグ」 「振り回す」 「顔」 （F ) 「侮辱する」 「 怒る」 「顔」 「コブ」 「できる」 等の言語データである。

一般データとは、 上記漫画を提示されて内容説明する場合に、 正常な被 検者であれば稀にしか出現しない言語データであるが、 言語データ自体と しては通常一般に使用されるものである。

例えば、 国語辞典等に記載されているような言語データから上記必須デ 一夕及び相対データを除いたものである。

異常データとは、 上記漫画を提示されて内容説明する場合に、 認識力、 理解力に異常がある被検者より出現する言語データであり、 正常な被検者 であればまず出現しないものである。 例えば、 認識の誤り、 妄想的解釈、 言語異常等から出現するものであり、 その言語データが出現しただけで病的と判断できるものである。

中央処理装置 4は、 収集データ記憶部 6から収集データを、 辞書データ 記憶部 7から順次各辞書デー夕を取り出し、 収集データを各辞書デ一タと 照応し、 各辞書データとの一致性を判定し、 各辞書データに対応する又は 対応しない各分析要素のボイントを算出して分析データを作成し、 分析デ 一夕記憶部 8に一時格納する等の演算処理をするものである。

出力装置 5は、 演算処理した分析データを出力する装置であり、 デイス プレイ、 プリンタ等が適用される。

ここで、 被検者から得た言語データを予め文節又は単語毎に分割し、 活 用している単語を原形に修正し、 これらを収集データとして入力装置 2よ り入力する場合には、 上記構成で特に問題はない。

しかし、 被検者から得た言語データをそのまま収集データとして入力装 置 2より入力する場合には、 その言語データを文節又は単語毎に分割し、 活用している単語を原形に修正して収集データとする操作を行なう単語分 割修正装置 9を中央処理装置 4に付設する必要がある。

次に、 本発明の言語表現機能分析方法について、 被検者から得た言語デ 一夕を予め文節又は単語毎に分割し、 活用している単語を原形に修正し、 これらを収集データとして入力する場合に関し、 実施する手順にしたがつ て説明する。

予め、 必須データ、 相対データ、 一般データ、 異常データを漫画の各駒 毎に順次、 入力装置 2より入力し、 記憶装置 3の辞書データ記憶部 7の必 須データ記憶部 7 A、 相対データ記憶部 7 B、 一般データ記憶部 7 C、 異 常データ記憶部 7 Dに格納しておく。

先ず、 図 1に示す漫画を被検者に提示し、 その内容について説明させ、 その説明を検者が漫画の各駒毎に筆記又は録音しておく。 次に、 被検者か ら得た言語データを文節又は単語毎に分割し、 活用している単語を原形に 修正して収集データとする。

このようにして得られた収集データを漫画の各駒毎に順次、 入力装置 2 より入力し、 記憶装置 3の収集データ記憶部 6に格納しておく。 ここで、 各収集データは、 （A) 駒の 1番目の収集データであれば、 （A， 1 ) と いう座標を付して格納する。

中央処理装置 4を作動させれば、 収集データ記憶部 6から収集データが 各駒毎に順次取り出され、 次いで、 辞書データ記憶部 7から必須データ、 相対データ、 一般データ、 異常データが各駒毎に順次取り出され、 一致す るものがあるか否か判定される。

収集データのなかで必須データ、 相対データ、 一般データ、 異常データ に一致するものがある場合には、 それぞれ必須要素、 相対要素、 一般要素、 異常要素として一致データ数だけのボイン卜が記録される。

いずれのデータにも一致するものがない場合には、 不定要素としてその データ数だけのボイン卜が記録される。

例えば、 図 1に示す漫画を被検者に提示して、 その内容について説明さ せたところ、 その被検者が、 （A) 「スタイルのかわいい女性を見た男が お茶に誘おうと思い、 」 （B ) 「女性に声を掛けたら、 」 （C ) 「女性の 顔がギヤォ一だったので、 」 （D ) 「男は驚いて目玉が飛び出し、 ここに 黒いものがついている。 片目だけでおかしい。 ここに穴があり、 この穴を 通してテレパシーが通じている。 」 （E ) 「女性はブフーとなってベルト で男を蹴った。 」 （F ) 「女性はブフ一となって去ったが、 男もコブがで きたので怒った。 」 というストーリ一を説明したとする。

この場合の収集データは、 （A) 「スタイル」 「かわいい」 「女性」 「 見る」 「男」 「お茶」 「誘う」 （B ) 「女性」 「声」 「掛ける」 （C ) 「 女性」 「顔」 「ギヤォー」 （D ) 「男」 「驚く」 「目玉」 「飛び出す」 「 ここ」 「黒い」 「もの」 「つく」 「片目」 「おかしい」 「ここ」 「穴」 「 穴」 「通す」 「テレパシー」 「通じる」 （E) 「女性」 「ブフ一」 「ベル ト」 「男」 「蹴る」 （F) 「女性」 「ブフー」 「去る」 「男」 「コブ」 「 できる」 「怒る」 となる。

収集データのうち必須データに一致するものは、 （A) 「女性」 「見る 」 「男」 （B) 「女性」 「声」 「掛ける」 （C) 「女性」 「顔」 （D) 「 男」 「驚く J (E) 「女性」 「男」 （F) 「女性」 「去る」 「男」 「怒る 」 であり、 必須要素として 1 6ポイン卜が記録される。

相対データに一致するものは、 （A) 「スタイル」 「かわいい」 「お茶 」 「誘う」 （B) ― (C) - (D) 「目玉」 「飛び出す」 （E) ― (F) 「コブ」 「できる」 であり、 相対要素として 8ポイントが記録される。 一般データに一致するものは、 （A) ― (B) 一 (C) - (D) 「ここ 」 「黒い」 「もの」 「つく」 「片目」 「おかしい」 （E) 「ベルト」 「蹴 る」 （F) —であり、 一般要素として 8ポイントが記録される。

異常データに一致するものは、 （A) ― (B) - (C) - (D) 「ここ 」 「穴」 「穴」 「通す」 「テレパシー」 「通じる」 （E) — (F) —であ り、 異常要素として 6ポイントが記録される。

又、 いずれのデータにも一致しないものは、 （A) — (B) 一 (C) 「 ギヤォー」 （D) — (E) 「ブフ一」 （F) 「ブフ一」 であり、 不定要素 として 3ポイントが記録される。

同様に、 他の 5つのストーリ一を構成した漫画を被検者に提示し、 その 内容について説明させることによつて収集デ一タを得、 言語表現機能分析 装置 1に入力して、 必須データ、 相対データ、 一般データ、 異常データと の一致性を判定し、 必須要素、 相対要素、 一般要素、 異常要素及び不定要 素の各ポイント数からなる分析データを得る。

この分析データを基礎として、 次のように被検者の認識力、 理解力の健 常性を判定することができる。

必須データは、 漫画の内容説明において使用しなければ意味が通じない ものであり、 正常者であれば必ず出現する言語データであるから、 必須要 素のポイント数の欠落は言語表現上の "欠陥" の程度が高いと判断できる のである。

異常データは、 その言語データが出現するだけで異常と判断できるもの であり、 認識力、 理解力に異常がある被検者より出現する言語データであ るから、 異常要素のポイント数の増大は、 やはり、 言語表現上の "欠陥" の程度が高いと判断できるのである。

一方、 一般データは、 漫画の内容説明において正常者であっても使用頻 度が少ないものであり、 いずれのデ一夕にも一致しないものはその被検者 に固有の言語データであるから、 一般要素及び不定要素としてボイントさ れたものについては、 検者が個別に判断する。

例えば、 ①あれば表現を正確にし、 豊かにするもの、 ②有用性は乏しい 力 間違いではないもの、 ③個人的、 創作的ストーリ一が付加されるため 標準スト一リーから離れる力 最後に標準スト一リーに帰着するもの、 に 分類して被検者の認識力、 理解力の健常性を判断することとなる。

以上のように、 分析データを使用することによって、 被検者の認識力、 理解力の健常性を判断する際において、 人事担当者、 医師、 心理学士等の 主観を極力排除した客観性の高い判断を行なうことができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . スト一リーを構成した数駒よりなる漫画を被検者に提示することによ り得た収集デ一タを、 前記漫画を提示することにより得た言語デ一タを出 現頻度により区分して構成した数種の辞書デ一タと照応し、 各辞書デ一タ との一致性を判定し、 各辞書データに対応する又は対応しない各分析要素 のボイントを算出し、 分析データを作成することを特徴とする言語表現機 能分析方法。

2 . ストーリ一を構成した数駒よりなる漫画を被検者に提示することによ り得た収集データを入力する入力装置と、

収集データを格納する収集データ記憶部と、 前記漫画を提示することに より得た言語データを出現頻度により区分して構成した数種の辞書デ一タ を格納する辞書データ記憶部と、 演算処理された分析データを格納する分 析データ記憶部と力、らなる記憶装置と、

収集データを数種の辞書データと照応し、 各辞書データとの一致性を判 定し、 各辞書データに対応する又は対応しない各分析要素のボイントを算 出し、 分析データを作成する中央処理装置と、

分析データを出力する出力装置と、

からなることを特徴とする言語表現機能分析装置。