JPWO2022137780A5 - - Google Patents

Claims (11)

1. プロピレン単位を含む樹脂成分と、耐性付与剤と、を含有し、
   前記樹脂成分は、プロピレン系樹脂と、低結晶性樹脂およびスチレン系樹脂の少なくとも１つを含む柔軟成分と、を含有し、
   前記耐性付与剤は、フェノール骨格を有し、前記フェノール骨格における水酸基のオルト位の少なくとも一方に水素もしくは炭素数１～３のアルキル基が結合されたモノマであって、融点が１４５℃以下、分子量が２００以上５００以下であり、
   前記耐性付与剤の含有量が、前記樹脂成分１００質量部に対して、０．４質量部以上１０質量部以下である、
   樹脂組成物。
2. 導体と、
   前記導体の外周に被覆された絶縁層と、
   を備え、
   前記絶縁層は、樹脂組成物から形成され、
   前記樹脂組成物は、
   プロピレン単位を含む樹脂成分と、耐性付与剤と、を含有し、
   前記樹脂成分は、プロピレン系樹脂と、低結晶性樹脂およびスチレン系樹脂の少なくとも１つを含む柔軟成分と、を含有し、
   前記耐性付与剤は、フェノール骨格を有し、前記フェノール骨格における水酸基のオルト位の少なくとも一方に水素もしくは炭素数１～３のアルキル基が結合されたモノマであって、融点が１４５℃以下、分子量が２００以上５００以下であり、
   前記耐性付与剤の含有量が、前記樹脂成分１００質量部に対して、０．４質量部以上１０質量部以下である、
   電力ケーブル。
3. 前記樹脂成分は、エチレン単位およびスチレン単位の少なくとも１つを含む、
   請求項２に記載の電力ケーブル。
4. 前記耐性付与剤は、炭素数５以上１０以下の直鎖炭素鎖構造を有する、
   請求項２又は請求項３に記載の電力ケーブル。
5. 前記耐性付与剤は、硫黄原子を含む、
   請求項２から請求項４のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
6. 前記耐性付与剤は、２７℃で液体状態となるような融点を有する、
   請求項２から請求項５のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
7. 前記耐性付与剤は、フェノール系酸化防止剤である、
   請求項２から請求項６のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
8. 前記樹脂組成物は、前記プロピレン系樹脂として、融点が１６０℃以上１７５℃以下、融解熱量が１００Ｊ／ｇ以上１２０Ｊ／ｇ以下であるプロピレン単独重合体を含み、
   前記樹脂組成物の融点が１５８℃以上１６８℃以下であり、融解熱量が５５Ｊ／ｇ以上１１０Ｊ／ｇ以下である、
   請求項２から請求項７のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
9. 前記樹脂組成物は、前記プロピレン系樹脂として、融点が１４０℃以上１５５℃以下、融解熱量が９０Ｊ／ｇ以上１０５Ｊ／ｇ以下であるプロピレンランダム共重合体を含み、
   前記樹脂組成物の融点が１４０℃以上１５０℃以下、融解熱量が５５Ｊ／ｇ以上１００Ｊ／ｇ以下である、
   請求項２から請求項７のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
10. 前記低結晶性樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセンおよびオクテンのうち少なくともいずれか２つを共重合した共重合体であり、融点を持たない、もしくは１００℃以下の融点を有する、
    請求項２から請求項９のいずれか１項に記載の電力ケーブル。
11. 前記スチレン系樹脂は、融点および融解熱量を持たない
    請求項２から請求項１０のいずれか１項に記載の電力ケーブル。