JPWO2019225038A1 - 円筒部材 - Google Patents

円筒部材 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019225038A1
JPWO2019225038A1 JP2019510982A JP2019510982A JPWO2019225038A1 JP WO2019225038 A1 JPWO2019225038 A1 JP WO2019225038A1 JP 2019510982 A JP2019510982 A JP 2019510982A JP 2019510982 A JP2019510982 A JP 2019510982A JP WO2019225038 A1 JPWO2019225038 A1 JP WO2019225038A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusions
cylindrical member
cast iron
constricted
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019510982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6510743B1 (ja
Inventor
佐藤 陽
陽 佐藤
喬 佐藤
喬 佐藤
麻子 阿部
麻子 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TPR Co Ltd
TPR Industry Co Ltd
Original Assignee
Teipi Industry Co Ltd
TPR Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teipi Industry Co Ltd, TPR Co Ltd filed Critical Teipi Industry Co Ltd
Priority claimed from PCT/JP2018/045632 external-priority patent/WO2019225038A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6510743B1 publication Critical patent/JP6510743B1/ja
Publication of JPWO2019225038A1 publication Critical patent/JPWO2019225038A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/004Cylinder liners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/08Casting in, on, or around objects which form part of the product for building-up linings or coverings, e.g. of anti-frictional metal
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J10/00Engine or like cylinders; Features of hollow, e.g. cylindrical, bodies in general
    • F16J10/02Cylinders designed to receive moving pistons or plungers
    • F16J10/04Running faces; Liners
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F2200/00Manufacturing
    • F02F2200/06Casting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Mold Materials And Core Materials (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

外周側の金属と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度を向上させることができる鋳鉄製円筒部材を提供することを課題とする。そのため、外周面に括れた突起を含む複数の突起を有する鋳鉄製の円筒部材であって、{(Aav2−Bav2)×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2で表すアンカー部指数(I)を特定の範囲とする。

Description

本発明は、シリンダライナなどの鋳鉄製円筒部材に関する。
鋳鉄製円筒部材は、内燃機関のシリンダライナや、内接式ドラムブレーキのブレーキドラム、軸受部材または支持部材などに用いられる。
鋳鉄製円筒部材は外周面が金属材料により鋳包まれて、外周側の金属と鋳鉄製円筒部材とが一体化される。そして、一体化された際の接合強度を保つため、鋳鉄製円筒部材の外周面には複数の突起が設けられる(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2005−194983号公報 特開2009−264347号公報
上記特許文献1及び2では、鋳鉄製円筒部材の外周面に存在する複数の突起について、突起の数、突起の高さ、突起の外周底面から特定の高さにおける面積率などを最適な値にすることが検討されている。一方で、突起のうちいくつかは括れた形状、すなわち、先端部が太く、中間部が細い形状が存在することが開示されているが、詳細は未だ不明であった。
本発明は、特許文献1及び2とは異なる方法で、外周側の金属と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度を上げることを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討したところ、接合強度には突起の括れ形状が非常に重要であることを見出した。そして、突起を形成する際の条件を様々検討し、特定形状の突起を鋳鉄製円筒部材外周面に有することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、外周面に括れた突起を含む複数の突起を有する鋳鉄製の円筒部材であって、以下の(i)を満たす、円筒部材。
(i)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.03≦(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
本発明者らは突起の形状について更に検討を行い、突起の高さ方向における特定の箇所が、接合強度の向上には特に重要であることにも想到した。
本発明の別の形態は、外周面に括れた突起を含む複数の突起を有する鋳鉄製の円筒部材であって、該形成された突起の平均高さHが0.3mm以上1.0mm以下、100mm当たりの突起の数Pnが20以上110以下であり、且つ以下の(I)を満たす、円筒部材。
(I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
また、前記(i)及び(I)において、突起の括れ率Prは0.7以上であることが好ましく、前記突起は、更に以下の(ii)を満たすことが好ましい。
(ii) 1.1≦(Aav/Bav)≦2.5
また、本発明の別の側面は、上記記載の鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体である。
また、本発明の更に別の側面は、鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体の製造方法であって、
鋳鉄製の円筒部材の外周面に、括れた突起を含む複数の突起を形成する工程と、該突起が形成された円筒部材を外周部材により鋳包む工程と、を含み、
該形成された突起は以下の(i)及び/又は(I)を満たす、複合構造体の製造方法。
(i)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.03≦(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
(I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
また、本発明の更に別の側面は、鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体の接合強度を向上させる方法であって、
鋳鉄製の円筒部材の外周面に、括れた突起を含む複数の突起を形成する工程と、該突起が形成された円筒部材を外周部材により鋳包む工程と、を含み、
該形成された突起は以下の(i)及び/又は(I)を満たす、方法。
(i)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.03≦(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
(I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
本発明により、外周側の金属と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度を向上させることができる鋳鉄製円筒部材を提供することができる。
アンカー部指数(i)を説明するための、括れた突起の断面模式図である。 括れの無い、その他の突起の断面模式図である。 アンカー部指数(I)を説明するための、括れた突起の断面模式図である。 マイクロスコープによる突起の観察の概要を示す模式図である。 アンカー部指数(i)と、接合強度との相関関係を示すグラフである。 アンカー部指数(I)と、接合強度との相関関係を示すグラフである。
本発明の一実施形態は、外周面に括れた突起を含む複数の突起を有する鋳鉄製の円筒部材であって、以下の(i)を満たす、円筒部材である。
(i)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、前記括れた突起のうち、任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
0.03≦(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100を満たす。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
本実施形態において、鋳鉄製の円筒部材がその外周面に有する複数の突起は、括れた形状の突起を含む。括れた形状の突起について、図1を用いて説明する。
図1は、括れた形状の突起の一例を示す拡大断面模式図である。また、図2は、括れていない、その他形状の突起の一例を示す拡大断面模式図である。
括れた突起は外周面の基底面からの高さHを有し、典型的には規定面から高さ方向に向かって太さが漸減し、最小太さBを有する。その後高さ方向に向かって太さが漸増し、最大太さAを有する。このように、突起の基底面から高さ方向に向かって、最小太さB、最大太さAの順に有する突起を、本明細書では括れた突起とする。
本発明者らは、外周側の金属と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度の向上のため、この括れた突起の形状に着目した。そして、100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、括れた突起のうち、任意の突起20個の最大太さの平均をAav、最小太さの平均をBav、としたときに、(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100をアンカー部指数(i)と定義し、このアンカー部指数(i)を特定の範囲とすることで、外周部材と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度を向上させることが可能となることを見出した。アンカー部(i)の面積は、図1においてハッチングにより示される。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
アンカー部指数(i)は0.03以上であり、0.04以上であってよく、0.05以上であってよく、0.06以上であってよく、また上限は特段限定されないが、0.25以下であってよく、0.22以下であってよく、0.20以下であってよく、0.18以下であってよく、0.16以下であってよく、0.15以下であってよく、0.14以下であってよく、0.13以下であってよく、0.12以下であってよい。湯回りを向上させる観点からは、アンカー部指数(i)は0.25以下であることが好ましい。
一方で本発明者らは、更に突起の形状について検討を行い、突起の高さ方向における特定の箇所が、接合強度に特に重要であることに想到した。このことについて図3により説明する。
図1で示したアンカー部(i)面積は、最大太さAを直径とする円と最小太さBを直径とする円との面積の差を示すものである。そしてアンカー部指数(i)は、当該面積の差を用いて算出された値である。
一方で突起の高さ方向に更に着目すると、接合強度を向上させることに大きく寄与する部分は、図3においてハッチングで示す、突起のうち最大太さAと最小太さBとの間の部分、すなわちアンカー部(I)面積であった。そして、突起の高さH(mm)のうち、接合強度に寄与する最大太さAと最小太さBとの間の距離は、平均して0.35Hであることを導き出し、当該パラメータをアンカー部指数(i)に組み込むことで、アンカー部(I)面積を用いた、以下に示す新たなアンカー部指数(I)を見出した。
即ちアンカー部指数(I)は、100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 で表され、当該アンカー部指数(I)は、本実施形態では0.0025以上である。
なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
アンカー部指数(I)は0.003以上であってよく、0.004以上であってよく、0.006以上であってよく、0.008以上であってよく、0.01以上であってよく、また上限は特段限定されないが、0.04以下であってよく、0.035以下であってよく、0.03以下であってよく、0.025以下であってよい。
また、Aav/Bavをアンカー部の括れ形状と定義し、該アンカー部の括れ形状が一定の範囲であることで、外周部材と鋳鉄製円筒部材とが一体化された際の接合強度をより向上させることが可能となることにも想到した。アンカー部の括れ形状は、通常1.1以上であり、1.2以上であってよく、1.3以上であってよく、1.4以上であってよく、1.5以上であってよい。また、2.5以下であってよく、2.4以下であってよく、2.3以下であってよく、2.2以下であってよく、2.0以下であってよい。
括れた形状の突起の最大太さの平均Aavは、通常0.3mm以上、0.4mm以上であってよく、0.5mm以上であってよく、0.6mm以上であってよい。また通常1.5mm以下、1.4mm以下であってよく、1.3mm以下であってよく、1.2mm以下であってよく、1.0mm以下であってよい。
最小太さの平均Bavは、通常0.1mm以上、0.2mm以上であってよく、0.3mm以上であってよく、0.4mm以上であってよい。また通常1.2mm以下、1.1mm以下であってよく、1.0mm以下であってよく、0.9mm以下であってよく、0.8mm以下であってよい。
突起の括れ率Prは、通常50%以上であり、60%以上であってよく、70%以上であってよく、80%以上であってよく、90%以上であってよく、92%以上であってよく、94%以上であってよく、95%以上であってよく、96%以上であってよく、97%以上であってよく、98%以上であってよく、99%以上であってよい。なお、ここでの突起の括れ率はパーセンテージ表記(Pr×100)である。一般的に突起の高さが低い場合には括れ率が低くなる傾向にあるが、本実施形態では、突起の高さが低い場合であっても括れ率を高くすることで、アンカー部指数を高くすることが可能となり、高い接合強度を達成できる。
鋳鉄製の円筒部材が有する突起の平均高さH(mm)は特段限定されず、通常0.3mm以上であってよく、0.4mm以上であってよく、1.0mm以下であってよく、0.9mm以下であってよい。一例では、0.3mm以上0.6mm未満であってよく、0.3mm以上0.55mm以下であってよく、0.3mm以上0.5未満であってよく、0.3mm以上0.5mm以下であってよく、また、0.6mm以上1.0以下であってよい。
突起の数は、通常100mmあたり、通常5個以上であり、10個以上であってよく、20個以上であってよく、また通常200個以下であり、180個以下であってよく、110個以下であってよい。一例では、5個以上60個以下であってよく、20個以上11個以下であってよく、70個以上150個以下であってよく、61個以上180個以下であってよい。
括れた形状の突起は、マイクロスコープによる観察により判断することができる。より具体的には、円筒部材の外周面を、円筒部材の中心点と外周面の測定点を通過して延伸する線に対し約45°の角度から突起を観察する。突起の観察により、突起の最大太さA、最小太さBなどを測定できる。なお、ここでいう突起の太さは、観察される突起の幅とも言い換えることができる。図4により観察方法をより具体的に説明する。
ブロック台1上に評価用円筒部材2を配置した。評価用円筒部材2の斜め上方には、テレビモニタ(図示せず)に接続されたマイクロスコープ3を、マイクロスコープ3の光軸Mが鉛直方向と平行となるよう、配置した。マイクロスコープ3の光軸Mと測定する円筒部材2の外周面との交点は、円筒部材2の中心点と外周面の測定点を通過して延伸する線Oとの間で約45°の角度を形成するようにして、円筒部材2の表面に形成された突起が観察される。
本実施形態の鋳鉄製の円筒部材の用途は特に限定されるものではないが、典型的にはシリンダライナやブレーキドラムとして用いられる。鋳鉄製円筒部材の外周面の少なくとも一部が外周部材により覆われることで、鋳鉄製円筒部材と外周部材との複合構造体となり、複合構造体として、様々な用途に用いられる。複合構造体は、鋳鉄製の円筒部材が外側部材に鋳包まれた複合構造体であることが好ましい。
外側部材としては特段限定されないが、高温状態から冷却することにより固化する材料あるいは重合反応により硬化する液状材料、あるいは、加熱により融着もしくは焼結する粉末状原料などを用いることができる。典型的には、アルミニウム合金などを用いた溶湯が挙げられる。
本実施形態の鋳鉄製の円筒部材の製造方法の一例を以下に説明する。
鋳鉄製の円筒部材の素材となる鋳鉄の組成は、特に限定されるものではなく、円筒部材の使用用途に応じて適宜選択できる。典型的には、耐摩耗性、耐焼き付き性および加工性を考慮したJIS FC250相当の片状黒鉛鋳鉄の組成として、以下に示す組成を例示できる。
C :3.0〜3.7質量%
Si:2.0〜2.8質量%
Mn:0.5〜1.0質量%
P :0.25質量%以下
S :0.15質量%以下
Cr:0.5質量%以下
残部:Feおよび不可避的不純物
鋳鉄製の円筒部材製造方法は特段限定されないが、遠心鋳造法によることが好ましく、典型的には以下の工程A〜Eを含む。
<工程A:懸濁液調製工程>
工程Aは、耐火基材、粘結剤、及び水を所定の比率で配合して懸濁液を作成する工程である。
耐火基材としては、典型的には珪藻土が用いられるが、これに限られない。懸濁液中の珪藻土の含有量は、通常20質量%以上、35質量%以下であり、珪藻土の平均粒径は通常2μm以上、35μm以下である。
粘結剤としては、典型的にベントナイトが用いられるが、これに限られない。懸濁液中のベントナイトの含有量は、通常3質量%以上、9質量%以下である。
また、懸濁液中の水の含有量は、通常62質量%以上、78質量%以下である。
<工程B:塗型剤調製工程>
工程Bは、工程Aで調製した懸濁液に所定量の界面活性剤を添加して、塗型剤を作成する工程である。
界面活性剤の種類は特に限定されず、既知の界面活性剤が用いられる。界面活性剤の配合量は懸濁液100質量部に対し、通常0.005質量部以上、0.04質量部以下である。
<工程C:塗型剤塗布工程>
工程Cは、鋳型となる円筒状金型の内周面に塗型剤を塗布する工程である。塗布方法は特段限定されないが、典型的には噴霧塗布が用いられる。塗型剤の塗布時には、塗型剤の層が内周面全周にわたって略均一の厚さに形成されるように塗型剤が塗布されることが好ましい。また、塗型剤を塗布し、塗型剤層を形成する際に、円筒状金型を回転させることで、適度な遠心力を付与することが好ましい。
ここで円筒部材表面に存在する突起の製造は、次のプロセスを経て形成されるものと、本発明者らは推測する。
すなわち、所定温度に加熱された鋳型の内周面に形成された塗型剤層は、塗型剤中の水分が急速に蒸発して気泡が発生する。そして相対的にサイズの大きい気泡に対して界面活性剤が作用したり、相対的にサイズの小さい気泡同士が結合したりすることで、塗型剤層の内周側に凹穴が形成される。塗型剤層は鋳型の内周面から徐々に乾燥し、凹穴を形成する塗型剤層が徐々に固形化する過程で、塗型剤層に括れた形状を有する凹穴が形成される。
塗型剤層の厚みは、突起の高さの1.1〜2.0倍の範囲内で選択することが好ましいが、これに限られない。塗型剤層をこの厚みとする場合には、鋳型の温度を300℃以下とすることが好ましい。
<工程D:鋳鉄鋳込み工程>
工程Dは、乾燥した塗型剤層を有する回転状態にある鋳型内へ、鋳鉄を鋳込む工程である。この際に、前工程で説明した塗型剤層の括れた形状を有する凹穴に溶湯が充填されることで、円筒部材の表面に括れた突起が形成される。なお、この際にも適度な遠心力を付与することが好ましい。
<工程E:取り出し、仕上げ工程>
工程Eは、製造した円筒部材を鋳型から取り出し、円筒部材表面の塗型剤層をブラスト処理により円筒部材から除去することで、円筒部材が完成する。
上記工程を経て鋳鉄製円筒部材が完成するが、円筒部材の表面の突起の、アンカー部指数を特定の範囲とするためには、括れた突起を多く製造することが必要である。このためには、工程Aにおける水の量、工程Bにおける界面活性剤の量、塗型剤層の厚み、塗型剤層形成の際のGno、鋳鉄鋳込みの際のGnoなどを適宜調整する必要がある。具体的には、
・工程Aにおける水の配合量:65質量%〜75質量%
・工程Bにおける界面活性剤の添加量:0.005質量%〜0.04質量%
・塗型剤層の厚み:0.5mm〜1.1mm
・Gno(ライニング):20G〜80G
・Gno(鋳込み):80G〜160G
などとすることで、円筒部材の表面の突起の、アンカー部指数を特定の範囲とし易くなる。
なお、Gno(ライニング)は、上記工程Cにおいて塗型剤層を形成する際に円筒状金型を回転させた際のG(遠心力)を示し、Gno(鋳込み)は、上記工程Dにおいて鋳型を回転させた際のG(遠心力)を示す。
本実施形態では、このようにアンカー部指数を特定の範囲となるように、円筒部材表面の突起を調整することで、円筒部材と、円筒部材を鋳包む外周部材と、を含む複合構造体の接合強度を向上させることができる。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
本実施例で用いた測定方法は以下のとおりである。
<突起の平均高さ>
突起の平均高さ(以下単に「突起の高さ」ともいう)は、ダイヤルデプスゲージ(最小単位が0.01mm)により測定した。測定は、円筒部材の軸方向の両端部分で、直径方向に対向する2か所ずつ行い、これら4か所の平均を突起の高さH(mm)とした。
<突起数>
突起数は、非接触式3次元レーザー測定器を用いて、円筒部材の外周面を測定して1cm×1cmの等高線図を得た後、この等高線図中の高さ300μmの等高線で囲まれた領域の数をカウントして求めた。突起の高さの測定と同様に、測定は、円筒部材の軸方向の両端部分で、直径方向に対向する2か所ずつ行い、これら4か所の平均を100mm当たりの突起数Pnとした。
<括れ率、突起の最大太さ、最小太さ>
括れ率は、マイクロスコープ(株式会社ハイロックス製デジタルマイクロスコープKH−1300)を用い、突起を観察することで、当該突起が括れた突起であるか否かを観察し、100mm当たりの括れた突起数をPnで除することで、括れ率Prとした。
また、同様に突起を観察することで、任意の突起20個の最大太さAと最小太さBを求め、それぞれ平均をAav、Bavとした。
<アンカー部指数(i)、アンカー部指数(I)、アンカー部括れ形状>
上記測定したAav、Bav、Pn、Prの値を用い、(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100をアンカー部指数(i)、更に突起の高さHを加えて、{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}0.35H/2をアンカー部指数(I)、(Aav/Bav)をアンカー部括れ形状とした。
<接合強度>
引張試験機(島津製作所製、万能試験機:AG−5000E)を用いて、円筒部材と外周部材との一方をクランプにより固定し、他方を両部材の接合面と直交する方向に引張強度を加えた。両部材が剥離した際の引張強度を接合強度とした。
実験1:
・塗型剤の調製
以下の表1に示す原料を用い、塗型剤1〜6を調製した。
Figure 2019225038
・鋳鉄製の円筒部材の作製
同一組成の溶湯を用いて遠心鋳造により各実施例および比較例の鋳鉄製円筒部材を作製した。鋳造された鋳鉄製円筒部材の組成は、
C :3.4質量%、
Si:2.4質量%、
Mn:0.7質量%、
P :0.12質量%、
S :0.035質量%、
Cr:0.25質量%、
残部Fe及び不可避的不純物Z(JIS FC250相当)であった。
表1に示す塗型剤を用い、実施例1〜5及び比較例1に係る円筒部材を作製した。なお、いずれの実施例においても、工程Cにおける円筒状金型の温度は180℃〜300℃の範囲内に設定し、且つ表2に示すGno(ライニング)で塗型剤層を形成した。但し、塗型剤層の厚みについては、各実施例で適宜変更することで、適宜突起の高さを変更させた。また、工程D以降については、表2に示すGno(鋳込み)で鋳鉄の鋳込みを行った以外は、いずれの実施例においても同条件で実施した。その後得られた鋳鉄製円筒部材の内周面を切削加工して、肉厚を5.5mmに調整した。
このようにして得られた鋳鉄製円筒部材の寸法は、外径(突起の高さを含む外径)85mm、内径74mm(肉厚5.5mm)であり、軸方向の長さは130mmであった。作製した円筒部材の突起の形状を表3に示す。
Figure 2019225038
Figure 2019225038
実施例1〜5及び比較例1に係る円筒部材は、外周部材(アルミニウム材質)と接合させることで、複合体とした。複合体の接合強度を測定し、円筒部材のアンカー部指数(i)を横軸に、円筒部材と外周部材との接合強度を縦軸に、それぞれプロット(菱形、但し比較例は白抜きである。)したグラフを図5に示す。また、円筒部材のアンカー部指数(I)を横軸に、円筒部材と外周部材との接合強度を縦軸に、それぞれプロットしたグラフを図6に示す(実施例は◇、比較例は△で示す)。図5の図中の鎖線、及び図6から明らかなように、円筒部材のアンカー部指数(i)及び(I)と接合強度は相関していた。
実験2:
・塗型剤の調製
以下の表4に示す原料を用い、塗型剤7〜13を調製した。
Figure 2019225038
鋳鉄製の円筒部材は、上記実験1と同様のものを用いた。
表4に示す塗型剤を用い、実施例6〜10及び比較例2及び3に係る円筒部材を作製した。なお、いずれの実施例においても、工程Cにおける円筒状金型の温度は180℃〜300℃の範囲内に設定し、且つ表5に示すGno(ライニング)で塗型剤層を形成した。但し、塗型剤層の厚みについては、各実施例で適宜変更することで、適宜突起の高さを変更させた。また、工程D以降については、表5に示すGno(鋳込み)で鋳鉄の鋳込みを行った以外は、いずれの実施例においても同条件で実施した。その後得られた鋳鉄製円筒部材の内周面を切削加工して、肉厚を5.5mmに調整した。
このようにして得られた鋳鉄製円筒部材の寸法は、外径(突起の高さを含む外径)85mm、内径74mm(肉厚5.5mm)であり、軸方向の長さは130mmであった。作製した円筒部材の突起の形状を表6に示す。
Figure 2019225038
Figure 2019225038
実験3:
・塗型剤の調製
以下の表7に示す原料を用い、塗型剤14〜20を調製した。
Figure 2019225038
鋳鉄製の円筒部材は、上記実験1と同様のものを用いた。
表7に示す塗型剤を用い、実施例11〜15及び比較例4及び5に係る円筒部材を作製した。なお、いずれの実施例においても、工程Cにおける円筒状金型の温度は180℃〜300℃の範囲内に設定し、且つ表8に示すGno(ライニング)で塗型剤層を形成した。但し、塗型剤層の厚みについては、各実施例で適宜変更することで、適宜突起の高さを変更させた。また、工程D以降については、表8に示すGno(鋳込み)で鋳鉄の鋳込みを行った以外は、いずれの実施例においても同条件で実施した。その後得られた鋳鉄製円筒部材の内周面を切削加工して、肉厚を5.5mmに調整した。
このようにして得られた鋳鉄製円筒部材の寸法は、外径(突起の高さを含む外径)85mm、内径74mm(肉厚5.5mm)であり、軸方向の長さは130mmであった。作製した円筒部材の突起の形状を表9に示す。
Figure 2019225038
Figure 2019225038
実施例6〜15及び比較例2〜5に係る円筒部材のアンカー部指数(i)を横軸に、円筒部材と外周部材との接合強度を縦軸に、それぞれプロット(正方形、但し比較例は白抜きである。)したグラフを図5に示す。また、円筒部材のアンカー部指数(I)を横軸に、円筒部材と外周部材との接合強度を縦軸に、それぞれプロットしたグラフを図6に示す(実施例は◇、比較例は△で示す)。図5の図中の一点鎖線、及び図6から明らかなように、円筒部材のアンカー部指数(i)及び(I)と接合強度は相関していた。
1 ブロック台
2 円筒部材
3 マイクロスコープ

Claims (12)

  1. 外周面に括れた突起を含む複数の突起を有する鋳鉄製の円筒部材であって、
    前記突起の平均高さHが0.3mm以上1.0mm以下、100mm当たりの突起の数Pnが20以上110以下であり、且つ以下の(I)を満たす、円筒部材。
    (I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
    0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
    なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
  2. 前記(I)において、突起の括れ率Prは0.7以上である、請求項1に記載の円筒部材。
  3. 前記突起の平均高さHが0.3mm以上0.6mm未満である、請求項1に記載の円筒部材。
  4. 前記突起の平均高さHが0.6mm以上1.0mm以下である、請求項1に記載の円筒部材。
  5. 前記突起は、更に以下の(ii)を満たす、請求項1に記載の円筒部材。
    (ii) 1.1≦(Aav/Bav)≦2.5
  6. 請求項1に記載の鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体。
  7. 鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体の製造方法であって、
    鋳鉄製の円筒部材の外周面に、括れた突起を含む複数の突起を形成する工程と、該突起が形成された円筒部材を外周部材により鋳包む工程と、を含み、
    該形成された突起の平均高さHが0.3mm以上1.0mm以下、100mm当たりの突起の数Pnが20以上110以下であり、且つ以下の(I)を満たす、複合構造体の製造方法。
    (I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
    0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
    なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
  8. 前記(I)において、突起の括れ率Prは0.7以上である、請求項7に記載の複合構造体の製造方法。
  9. 前記形成された突起は、更に以下の(ii)を満たす、請求項7に記載の複合構造体の製造方法。
    (ii) 1.1≦(Aav/Bav)≦2.5
  10. 鋳鉄製の円筒部材と、該鋳鉄製の円筒部材を鋳包む外周部材とを含む複合構造体の接合強度を向上させる方法であって、
    鋳鉄製の円筒部材の外周面に、括れた突起を含む複数の突起を形成する工程と、該突起が形成された円筒部材を外周部材により鋳包む工程と、を含み、
    該形成された突起の平均高さHが0.3mm以上1.0mm以下、100mm当たりの突起の数Pnが20以上110以下であり、且つ以下の(I)を満たす、方法。
    (I)100mm当たりの突起の数をPn、突起の括れ率をPr、突起の平均高さをH(mm)、前記括れた突起のうち任意の突起20個の最大太さの平均をAav(mm)、最小太さの平均をBav(mm)、としたときに、
    0.0025≦{(Aav −Bav )×π/4×Pn×Pr/100}×0.35H/2 を満たす。
    なお、突起の括れ率Prは、(100mm当たりの括れた突起数/Pn)とする。
  11. 前記(I)において、突起の括れ率Prは0.7以上である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記形成された突起は、更に以下の(ii)を満たす、請求項10に記載の方法。
    (ii) 1.1≦(Aav/Bav)≦2.5
JP2019510982A 2018-05-24 2018-12-12 円筒部材 Active JP6510743B1 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018099656 2018-05-24
JP2018099656 2018-05-24
JP2018203418 2018-10-30
JP2018203418 2018-10-30
JP2018214320 2018-11-15
JP2018214320 2018-11-15
PCT/JP2018/045632 WO2019225038A1 (ja) 2018-05-24 2018-12-12 円筒部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6510743B1 JP6510743B1 (ja) 2019-05-08
JPWO2019225038A1 true JPWO2019225038A1 (ja) 2020-05-28

Family

ID=66429889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019510982A Active JP6510743B1 (ja) 2018-05-24 2018-12-12 円筒部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6510743B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021255890A1 (ja) 2020-06-18 2021-12-23 Tpr株式会社 スパイニライナ及びその製造方法、並びに接合強度の鑑別法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6510743B1 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019225038A1 (ja) 円筒部材
JP2005194983A (ja) 鋳包み用シリンダライナ及びその製造方法
JP2012067740A (ja) 鋳包用シリンダライナ
JP6925559B1 (ja) スパイニライナ及びその製造方法、並びに接合強度の鑑別法
JPWO2019225038A1 (ja) 円筒部材
KR101927284B1 (ko) 주철제 원통부재 및 복합 구조체
WO2021260819A1 (ja) 鋳包み用シリンダライナ
JP2022188445A (ja) シリンダライナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190222

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190222

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6510743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250