JPWO2019215778A1 - データ提供システムおよびデータ収集システム - Google Patents

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Abstract

識別手段71は、機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する。決定手段72は、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する。データ送信手段73は、送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで所定のコンピュータに送信する。

Description

本発明は、所定のコンピュータにデータを提供するデータ提供システム、データ提供方法およびデータ提供プログラム、並びに、複数のデータ提供システムからデータを収集するデータ収集システムおよびデータ収集方法に関する。
一般的な識別システムの例を以下に説明する。一般的な識別システムは、その識別システムが備えているカメラが撮影によって得た画像と、その画像に写っている物体を表したラベルとの組を教師データとして、機械学習によってモデルを予め学習する。そして、その一般的な識別システムは、カメラが撮影によって新たに得た画像をそのモデルに適用することによって、その画像に写っている物体を識別する。
このような一般的な識別システムは、不審な車両や不審な人物を検出し、犯罪等を未然に防ぐ目的で用いられたり、白杖または車椅子の使用者を検出し、白杖または車椅子の使用者を誘導する等の支援の目的で用いられたりする。
ここでは、画像に写っている物体を識別する識別システムを例にして説明したが、一般的な識別システムとして、音声データが表わす物体を識別する識別システムも考えられる。以下、画像に写っている物体を識別する識別システムを例にして説明する。
なお、特許文献1には、統計モデルの学習に必要な学習データを記憶する学習データ記憶手段と、学習データ記憶手段に記憶されたデータとは別に収集されたデータを記憶する予備データ記憶手段とを備えるシステムが記載されている。そして、特許文献1には、そのシステムが、情報量の値が所定の閾値よりも低いデータを選択することが記載されている。
また、特許文献2には、FAX(Facsimile)番号へのデータの送信を決定する送信指示を決定する送信指示ボタンを操作表示装置に表示させるデータ通信装置が記載されている。
また、特許文献3には、認識率を集計するFAX−OCR(Optical Character Recognition)装置が記載されている。
国際公開第2010/047019号 特開2009−5314号公報 特開平11−341210号公報
前述の一般的な識別システムが複数台設けられ、各識別システムのカメラが各地に設置されることが考えられる。
ここで、1台のカメラが撮影によって得た画像における物体の写り方に、偏りが生じる場合がある。例えば、ある1台のカメラは、そのカメラから見て右側から左側への方向に進行する自動車を撮影する機会が多いが、その逆方向に進行する自動車を撮影する機会が少ないとする。この場合、右側から左側への方向に進行する自動車が写った画像は多く得られるが、その逆方向に進行する自動車が写った画像は少ししか得られない。すると、教師データには、右側から左側への方向に進行する自動車が写った画像が多く含まれ、その逆方向に進行する自動車が写った画像は少ししか含まれない。その結果、教師データを用いて機械学習によって得たモデルに、右側から左側への方向に進行する自動車が写った画像を適用した場合には、識別システムは高い精度で自動車を識別するが、逆方向に進行する自動車が写った画像をそのモデルに適用した場合の自動車の識別精度は低くなる。
また、新たに識別システムを設け、新たな場所にその識別システムのカメラを設置する場合がある。この場合、既存の各識別システムにおいて高い識別精度が得られなかった画像を集めることができれば、様々な画像を集めることができ、画像における物体の写り方の偏りを少なくすることができる。そのため、その様々な画像を教師データとして機械学習によってモデルを生成すれば、汎用性が高く、また、識別精度も高いモデルを得ることができる。さらに、そのモデルを、新たに設けられる識別システムで用いるモデルの生成に利用することができる。
そこで、本発明は、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できるようにすることができるデータ提供システム、データ提供方法、データ提供プログラム、データ収集システムおよびデータ収集方法を提供することを目的とする。
本発明によるデータ提供システムは、機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、データが表わす物体を識別する識別手段と、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで所定のコンピュータに送信するデータ送信手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明によるデータ提供システムは、機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、データが表わす物体を識別する識別手段と、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、送信対象データであると決定されたデータを所定のコンピュータに送信するデータ送信手段と、モデルの識別精度を表す指標値とともに、データの送信指示を入力するためのボタンを表示する表示制御手段とを備え、データ送信手段が、オペレータによってボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信することを特徴とする。
また、本発明によるデータ収集システムは、複数のデータ提供システムと、複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、個々のデータ提供システムが、設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、データが表わす物体を識別する識別手段と、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、送信対象データであると決定されたデータを収集装置に送信するデータ送信手段とを備え、収集装置が、個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、個々のデータ提供システムのデータ送信手段が、収集装置から送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを収集装置に送信することを特徴とする。
また、本発明によるデータ収集システムは、複数のデータ提供システムと、複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、個々のデータ提供システムは、設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、データが表わす物体を識別する識別手段と、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、送信対象データであると決定されたデータを収集装置に送信するデータ送信手段と、モデルの識別精度を表す指標値を収集装置に送信する指標値送信手段を備え、収集装置が、個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システムを表すアイコンをそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システムから受信した指標値を表示するアイコン表示手段と、当該収集装置のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、個々のデータ提供システムのデータ送信手段が、収集装置から送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを収集装置に送信することを特徴とする。
また、本発明によるデータ提供方法は、機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、データが表わす物体を識別し、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、送信対象データであると決定したデータを、所定のタイミングで所定のコンピュータに送信することを特徴とする。
また、本発明によるデータ収集方法は、設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段を備えた複数のデータ提供システムと、複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備えるデータ収集システムに適用されるデータ収集方法であって、個々のデータ提供システムが、データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、データが表わす物体を識別し、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、収集装置が、個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類し、当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択し、選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信し、個々のデータ提供システムが、収集装置から送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定した各データを収集装置に送信することを特徴とする。
また、本発明によるデータ提供プログラムは、コンピュータに、機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、データが表わす物体を識別する識別処理、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定処理、および、送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで所定のコンピュータに送信するデータ送信処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できる。
本発明のデータ提供システムと、データ提供システムからデータを収集する収集装置とを示す模式図である。 第1の実施形態におけるデータ提供システムの構成例を示すブロック図である。 学習部によって生成されるモデルの例を示す模式図である。 識別部がデータ記憶部に記憶させる識別処理の結果の例を示す模式図である。 ラベル受付部がディスプレイ装置に表示させる画面の例を示す模式図である。 ラベル受付部がディスプレイ装置に表示させる画面の例を示す模式図である。 識別部がデータ記憶部112に記憶させた識別処理の結果、および、ラベル受付部によって追加された情報の例を示す模式図である。 ラベル受付部がディスプレイ装置に表示させる画面の例を示す模式図である。 低信頼度の識別結果数、誤識別数、および送信指示ボタンを含む画面の例を示す模式図である。 第1の実施形態における収集装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態のデータ提供システムの処理経過の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるデータ提供システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における収集装置の構成例を示すブロック図である。 アイコン表示部がディスプレイ装置上に表示する画面の例を示す模式図である。 第2の実施形態における収集装置の処理経過の例を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態におけるデータ提供システムが備えるコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明のデータ提供システムの概要の例を示すブロック図である。 本発明のデータ提供システムの概要の他の例を示すブロック図である。 本発明のデータ収集システムの概要の例を示すブロック図である。 本発明のデータ収集システムの概要の他の例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、本発明のデータ提供システムと、データ提供システムからデータを収集する収集装置とを示す模式図である。図1に示す例では、データ提供システム100が複数設けられている場合を示している。収集装置200と、複数のデータ提供システム100とを合わせて、データ収集システムと称することもできる。また、収集装置200および複数のデータ提供システム100は、通信ネットワーク500を介して、通信可能に接続されている。複数のデータ提供システム100は、同様の構成である。
個々のデータ提供システム100はそれぞれ、データ収集部(後述の図2に示すデータ収集部101)を備える。各データ提供システム100のデータ収集部(図1において図示略。後述の図2を参照。)は、データを収集する各地に設置される。データ収集部は、データ収集部の設置場所におけるデータを収集する。例えば、データ収集部は、設置場所において画像や音声データを収集する。データ収集部は、カメラやマイクロホンによって実現される。例えば、データ収集部は、監視場所を撮影することによって画像を収集してもよい。また、例えば、設置場所において録音することによって音声データを収集してもよい。
個々のデータ提供システム100は、データ収集部とは別にコンピュータを備え、そのコンピュータは、データ(画像や音声データ等)が表わす物体を識別する。従って、データ提供システム100を、識別システムと称することもできる。
各データ提供システム100は、所定の条件を満たすデータを収集装置200に送信し、収集装置200は、各データ提供システム100から送信されるデータを受信し、受信したデータを蓄積する。
図2は、第1の実施形態におけるデータ提供システム100の構成例を示すブロック図である。図1に示す複数のデータ提供システム100は、同様の構成であり、各データ提供システム100の構成は、図2のように表すことができる。データ提供システム100は、データ収集部101と、コンピュータ102とを備える。データ収集部101とコンピュータ102とは、有線または無線で通信可能に接続される。以下の説明では、データ収集部101がカメラである場合を例にして説明し、データ収集部101をカメラ101と記す。カメラ101は、そのカメラ101の設置場所から撮影を行う。なお、カメラ101の設置場所と、コンピュータ102の設置場所とが異なっていてもよい。
コンピュータ102は、学習部103と、モデル記憶部104と、データ取得部105と、識別部106と、キーボード107と、マウス108と、ディスプレイ装置109と、ラベル受付部110と、送信対象データ決定部111と、データ記憶部112と、データ送信部113と、指標値集計部114と、表示制御部115とを備える。
学習部103は、カメラ101が撮影によって得た画像を教師データとして、機械学習によってモデルを学習する。以下、学習部103が、ディープラーニングによってモデルを学習する場合を例にして説明する。教師データは、具体的には、カメラ101が撮影によって得た画像と、その画像に写っている物体を示すラベルと、画像内におけるその物体を囲む矩形領域を表す座標(例えば、矩形領域の各頂点の座標)との組の集合である。ラベルや、画像内における物体を囲む矩形領域は、データ提供システム100のオペレータが決定すればよい。学習部103は、そのような組の集合を教師データとして、モデルを学習(生成)する。
このモデルは、与えられた新たな画像に写っている物体を識別するためのモデルである。以下、このモデルが、画像に写っている物体が「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景(すなわち、自動車、オートバイおよびバスは写っていない。)」の何れであるかを判定するためのモデルであるものとして説明する。このようなモデルを学習する場合、オペレータは、前述のラベルとして「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」のいずれかを画像毎に定める。各実施形態では、後述の識別部106(図2参照)が、モデルを用いて、画像に写っている物体が「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」の何れであるかを判定する場合を例にして説明するが、モデルを用いて判定される対象は、「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」に限られない。オペレータは、識別処理の目的に応じた教師データを用意して、その教師データを用いて学習部103にモデルを学習させればよい。
学習部103は、ディープラーニングによって生成したモデルをモデル記憶部104に記憶させる。モデル記憶部104は、モデルを記憶する記憶装置である。
図3は、学習部103によって生成されるモデルの例を示す模式図である。モデルに適用される画像の画素数がnであるとすると、その画像は、n個の画素の各画素値を要素とするベクトル(X1,X2,・・・,Xn)と表すことができる。例えば、X1は、画像における1番目の画素の画素値を表す。X2〜Xnに関しても同様である。また、ここで、Tは、転置を意味する。モデルは、複数の層を有し、層毎に複数の係数を含んでいる。図3に示す例では、1番目の層は、係数a1〜amを含み、2番目の層は、係数b1〜bjを含んでいる。画像を表すベクトルの個々の要素X1〜Xnは、1番目の層の各係数a1〜amと関連付けられる。図3では、この関連付けを線で表している。また、ある層の各係数は、その次の層の各係数と関連付けられる。図3では、この関連付けも線で表している。関連付けられた要素間には重みが定められる。例えば、関連付けられたa1とb1や、関連付けられたa1とb2等にそれぞれ重みが定められる。
学習部103は、教師データを用いてディープラーニングを行うことによって、層の数、各層に含まれる係数の数、各層における個々の係数の値、関連付けられた要素間の重みの値をそれぞれ決定する。これらの値が定めることが、モデルを生成することに該当する。
学習部103がモデルを学習し、そのモデルをモデル記憶部104に記憶させる処理は、前処理として予め実行される。
データ取得部105は、カメラ101が撮影によって得た新たな画像をカメラ101から取得する。データ取得部105は、カメラ101から画像を受信するためのインタフェースである。
識別部106は、データ取得部105が新たな画像をカメラ101から取得したときに、モデル記憶部104に記憶されているモデルにその画像を適用することによって、その画像が表わす物体を識別する。本例では、識別部106は、モデルに画像を適用することによって、画像に写っている物体が「自動車」であるのか、「オートバイ」であるのか、「バス」であるのか、あるいは、「背景」しか写っていないのかを判定する。
画像が得られた場合、画像を表すベクトル(X1,X2,・・・,Xn)が定まる。識別部106は、そのベクトル(X1,X2,・・・,Xn)と、モデルに含まれる各層の各係数(a1〜amやb1〜bj等)およびモデルに含まれる各重みとを用いて、「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」の信頼度を算出する。そして、識別部106は、「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」のうち、最も高い信頼度が得られた項目を識別結果として定める。例えば、識別部106が、画像を表すベクトルをモデルに適用した結果、「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」それぞれの信頼度として、“0.6”、“0.2”、“0.1”、“0.1”が得られたとする。この場合、識別部106は、画像に写っている物体は、最も高い信頼度“0.6”が得られた「自動車」であると識別する。そして、識別部106は、与えられた画像と、識別結果と、その識別結果に対応する信頼度との組合せを、データ記憶部112に記憶させる。図4は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させる識別処理の結果の例を示す模式図である。本例では、識別部106は、図4に例示するように、画像と、「自動車」という識別結果と、その識別結果の信頼度“0.6”とを対応付けて、データ記憶部112に記憶させる。
なお、データ記憶部112は、画像、識別結果、信頼度等を記憶する記憶装置である。また、データ記憶部112は、データ提供システム100のオペレータによって、正しい結果(正しいラベル)が入力されたり、画像に写っている物体を囲む矩形領域が指定されたりした場合、その正しい結果や、その矩形領域を表す座標(例えば、矩形領域の各頂点の座標)も記憶する。
キーボード107およびマウス108は、データ提供システム100のオペレータがコンピュータ102に情報を入力するために用いる入力デバイスである。ただし、キーボード107およびマウス108は、入力デバイスの例であり、入力デバイスは、キーボード107およびマウス108に限定されない。
ラベル受付部110は、識別部106によって識別処理が行われた画像と、その識別処理の結果(識別結果および信頼度)とをディスプレイ装置109に表示するとともに、識別処理の結果が適切であることをオペレータが入力するためのGUI(Graphical User Interface)や、識別処理の結果が適切でないために、オペレータが画像に写っている物体を表す正しいラベルを入力するためのGUIをディスプレイ装置109に表示する。
図5は、ラベル受付部110がディスプレイ装置109に表示させる画面の例を示す模式図である。ラベル受付部110は、識別部106によって識別処理が行われた画像301を表示するとともに、識別結果表示欄302に識別結果(本例では、「自動車」)を表示し、信頼度表示欄303に、識別結果に対応する信頼度(本例では、“0.6”)を表示する。また、ラベル受付部110は、その画面内に、OKボタン304と、追加入力ボタン305とを表示する。
OKボタン304は、オペレータが識別結果に問題がないと判断した場合にクリックするボタンである。オペレータは、画像に写っている物体を表すラベルが識別結果として表示されている場合、識別結果に問題がないと判断する。図5に示す例では、オペレータは、識別結果に問題がないと判断し、OKボタン304をクリックする。OKボタン304がクリックされた場合、ラベル受付部110は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させたデータ(図4参照)にデータを追加しない。
また、画像に写っている物体とは異なる物体を表すラベルが識別結果として表示されている場合には、オペレータが識別結果に問題があると判断する。この場合、オペレータは、追加入力ボタン305をクリックする。
図6は、追加入力ボタン305がクリックされた場合にラベル受付部110がディスプレイ装置109に表示させる画面の例を示す模式図である。ラベル受付部110は、識別部106によって識別処理が行われた画像301を表示するとともに、識別結果表示欄302に識別結果を表示し、信頼度表示欄303に、識別結果に対応する信頼度を表示する。図6では、画像に自動車が写っているにも関わらず、識別結果として「オートバイ」が表示され、追加入力ボタン305(図5参照)がクリックされた場合の例を示している。ラベル受付部110は、図6に例示する画面内に、ラベル入力欄307と、確定ボタン308とを表示する。
ラベル入力欄307は、画像301に写っている物体を表す正しいラベルをオペレータが入力するための欄である。オペレータは、図6に例示する画面内で、ラベル入力欄307に、画像301に写っている物体を表す正しいラベルを入力する。また、オペレータは、マウス108を操作して、画像301内でその物体(本例では、自動車)を囲む矩形領域を指定する。確定ボタン308は、ラベルの入力および矩形領域の指定が完了した場合に、オペレータにクリックされるボタンである。
図6では、ラベル入力欄307に、画像301に写っている物体を表す正しいラベルである「自動車」がオペレータによって入力された場合を示している。また、図6では、オペレータが、画像301において、写っている物体(自動車)を囲む矩形領域309を、マウス108を用いて指定した場合を示している。オペレータが、ラベル入力欄307にラベルを入力し、さらに、矩形領域309をマウス108で指定した後に、確定ボタン308をクリックすると、ラベル受付部110は、オペレータが入力したラベルと、オペレータが指定した矩形領域309を表す座標を取得する。そして、ラベル受付部110は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させた識別処理の結果に、オペレータが入力したラベルと、オペレータが指定した矩形領域309を表す座標を対応付けて記憶させる。
図7は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させた識別処理の結果、および、ラベル受付部110によって追加された情報の例を示す模式図である。図7では、識別部106が、画像、識別結果「オートバイ」および信頼度“0.6”をデータ記憶部112に記憶させた後、ラベル受付部110が、図6に例示する画面を介して入力されたラベル「自動車」、および矩形領域309表す座標を追加してデータ記憶部112に記憶させた状態を模式的に表している。
送信対象データ決定部111は、識別部106が識別処理を行った画像が、収集装置200に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する。送信対象データ決定部111は、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができる画像を送信対象データとして決定する。ここで、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができる画像とは、例えば、識別部106がモデルを用いて識別を行った結果が、画像に写っている物体とは異なっている場合や、識別部106がモデルを用いて識別を行った結果が、画像に写っている物体を表していたとしても、信頼度が予め定められた閾値以下である場合等である。これらの画像は、正しい識別結果や、高い信頼度が得られなかった画像であり、このような画像と、画像に写っている物体を表すラベルと、画像内でその物体を囲む矩形領域とを教師データとすることによって、より高い識別精度のモデルを生成することができる。送信対象データ決定部111は、このような画像を送信対象データとして決定する。
以下、送信対象データ決定部111が、画像が送信対象データであるか否かを決定する方法として、3種類の決定方法を例示して説明する。送信対象データ決定部111は、1つの決定方法を採用して、画像が送信対象データであるか否かを決定してもよく、あるいは、送信対象データ決定部111は、複数の決定方法を採用して、画像が送信対象データであるか否かを決定してもよい。
[第1の決定方法]
第1の決定方法は、画像に対する識別部106の識別結果をオペレータが誤りであると判断し、オペレータが画像に写っている物体を表す正しいラベルを入力した場合、送信対象データ決定部111がその画像を送信対象データであると決定する方法である。なお、この場合、図6および図7を参照して説明したように、ラベル受付部110は、オペレータが入力したラベルと、オペレータが指定した矩形領域309を表す座標を取得し、そのラベルおよび座標を画像に対応づけてデータ記憶部112に記憶させる。送信対象データ決定部111は、送信対象データであると決定した画像に、そのラベルおよび座標を対応付け、画像、ラベルおよび座標の組を収集装置200に送信すべきデータであると決定する。
図6に例示する画面において、オペレータがラベルを入力し、矩形領域309を指定し、確定ボタン308をクリックした場合、オペレータは、画面に表示されている画像が送信対象データである旨の情報を入力したと言える。従って、第1の送信方法では、オペレータが画面に表示されている画像が送信対象データである旨の情報を入力した場合に、送信対象データ決定部111が、その画像が送信対象データであると決定していると言える。なお、図5に例示する画面でOKボタン304がクリックされた場合には、送信対象データ決定部111は、その画面に表示されている画像は送信対象データでないと決定する。
[第2の決定方法]
第2の決定方法では、送信対象データ決定部111は、画像をモデルに適用した結果に基づいて、その画像が送信対象データであるか否かを決定する。前述のように、識別部106は、画像をモデルに適用することによって、「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景」の信頼度を算出し、最も高い信頼度が得られた項目を識別結果として定める。第2の決定方法では、送信対象データ決定部111は、識別結果に対応する信頼度に基づいて、画像が送信対象データであるか否かを決定する。より具体的には、識別結果に対応する信頼度が予め定められた閾値以下である場合、送信対象データ決定部111は、識別処理の対象となった画像が送信対象データであると決定する。また、信頼度が予め定められた閾値を超えている場合には、送信対象データ決定部111は、識別処理の対象となった画像は送信対象データでないと決定する。この閾値は、例えば、“0.5”であるが、“0.5”に限定されない。以下、この閾値が“0.5”である場合を例にして説明する。
信頼度が予め定められた閾値以下であることにより、送信対象データ決定部111が識別処理の対象となった画像が送信対象データであると決定した場合、ラベル受付部110は、オペレータがラベルを入力したり、画像内において物体を囲む矩形領域を指定したりするための画面を表示する。この画面は図6に例示する画面と同様である。図8は、第2の決定方法で画像が送信対象データであると決定された場合にラベル受付部110がディスプレイ装置109に表示させる画面の例を示す模式図である。図6に示す要素と同一の要素には、図6と同一の符号を付す。図8に示す例では、識別結果である「自動車」は正しい。しかし、その識別結果に対応する信頼度“0.4”は、閾値以下であり、送信対象データ決定部111は、画像301が送信対象データであると決定している。第2の決定方法では、図8に例示する画面が表示されると、オペレータは、画像301に写っている物体を表す正しいラベルを入力するとともに、画像301内でその物体(本例では、自動車)を囲む矩形領域を指定し、その後、確定ボタン308をクリックする。ラベル受付部110は、オペレータが入力したラベルと、オペレータが指定した矩形領域309を表す座標を取得する。そして、ラベル受付部110は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させた識別処理の結果に、そのラベルおよび座標を対応づけて、データ記憶部112に記憶させる。送信対象データ決定部111は、送信対象データであると決定した画像に、そのラベルおよび座標を対応付け、画像、ラベルおよび座標の組を収集装置200に送信すべきデータであると決定する。
[第3の決定方法]
第3の決定方法では、送信対象データ決定部111は、画像をモデルに適用した結果に基づいて、その画像が送信対象データであるか否かを決定する。識別部106は、画像をモデルに適用することによって、識別結果とその識別結果に対応する信頼度を特定する。また、送信対象データ決定部111は、その画像と、その画像に対して識別処理を行うことによって得た物体の識別結果を送信対象データ決定部111に送信することを要求する信号とを他のデータ提供システム100に送信する。以下、他のデータ提供システムを符号“100z”で表す。送信対象データ決定部111から画像およびこの信号を受信した他のデータ提供システム100zは、受信した画像を、そのデータ提供システム100zが保持しているモデルに適用することによって、画像に写っている物体の識別結果を導出し、要求元のデータ提供システム100の送信対象データ決定部111に、その識別結果を送り返す。
なお、送信対象データ決定部111は、複数台の他のデータ提供システム100zに対して、画像および上記の信号を送信してもよい。また、画像の送り先となる他のデータ提供システム100zは、予め定めておけばよい。
送信対象データ決定部111は、その送信対象データ決定部111を含むコンピュータ102内の識別部106が特定した識別結果だけでなく、他のデータ提供システム100zから取得したその画像に対する識別結果も用いて、その画像が送信対象データであるか否かを決定する。具体的には、送信対象データ決定部111は、その送信対象データ決定部111を含むコンピュータ102内の識別部106が特定した画像に写っている物体の識別結果と、他のデータ提供システム100zから取得したその画像に対する識別結果とが異なっていれば、その画像が送信対象データであると決定する。また、送信対象データ決定部111は、識別部106が特定した画像に写っている物体の識別結果と、他のデータ提供システム100zから取得したその画像に対する識別結果とが同じであれば、その画像は送信対象データでないと決定する。なお、他の複数台のデータ提供システム100zから識別結果を取得した場合、送信対象データ決定部111は、例えば、識別部106が特定した画像に写っている物体の識別結果と異なる識別結果が1つでも存在していれば、画像が送信対象データであると決定してよい。
識別部106による識別結果と、他のデータ提供システム100zによる識別結果とが異なる画像は、写っている物体の識別が困難な画像であり、識別精度の高いモデルの生成に寄与する画像であると言える。
第3の決定方法において、送信対象データ決定部111が識別処理の対象となった画像が送信対象データであると決定した場合、ラベル受付部110は、図6や図8に例示する画面と同様の画面を表示し、画像に写っている物体を表す正しいラベルの入力と、画像内においてその物体を囲む矩形領域の指定を受け付ける。そして、ラベル受付部110は、識別部106がデータ記憶部112に記憶させた識別処理の結果に、そのラベルおよびその矩形領域を表す座標を対応付けて、データ記憶部112に記憶させる。送信対象データ決定部111は、送信対象データであると決定した画像に、そのラベルおよび座標を対応付け、画像、ラベルおよび座標の組を収集装置200に送信すべきデータであると決定する。
前述のように、送信対象データ決定部111は、複数の決定方法を採用して、画像が送信対象データであるか否かを決定してもよい。この場合、送信対象データ決定部111は、第1の決定方法から第3の決定方法のいずれかの決定方法で、画像が送信対象データであると決定したならば、画像が送信対象データであると確定してよい。
データ送信部113は、送信対象データであると決定された画像を、所定のタイミングで収集装置200に送信する。既に説明したように、第1の決定方法から第3の決定方法のいずれの決定方法においても、送信対象データ決定部111は、送信対象データであると決定した画像に、オペレータが入力したラベル、および、矩形領域309(図6、図8を参照)を表す座標を対応付け、その画像、ラベル、座標の組を、収集装置200に送信すべきデータであると決定する。従って、データ送信部113は、送信対象データであると決定された画像とラベルと矩形領域309を表す座標との組を全て、所定のタイミングで収集装置200に送信する。ただし、データ送信部113は、収集装置200に送信済みの組に関しては、再度、送信しなくてよい。
データ送信部113が、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との組を収集装置200に送信するタイミングについて説明する。
データ送信部113は、送信対象データであると決定された各画像の容量が予め定められた容量以上になったタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。すなわち、送信対象データであると決定された各画像の容量の総和が、予め定められた容量以上になったタイミングで、データ送信部113は、送信すべきデータを収集装置200に送信してもよい。
また、データ送信部113は、予め定められた時刻に、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。例えば、データ送信時刻として午前0時が予め定められている場合、データ送信部113は、毎日、午前0時に、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。
また、データ送信部113は、一定期間毎(例えば、1日毎)に得られる誤識別率を参照し、誤識別率が予め定められた閾値以上となったタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。誤識別率は、指標値集計部114が一定期間毎に算出すればよい。例えば、指標値集計部114は、1日毎に、誤識別率を算出する。誤識別率は、一定期間(本例では1日)における、識別部106が識別処理の対象とした画像の総数に対する、識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の数の割合である。識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の数は、例えば、図5に示す追加入力ボタン305がクリックされた回数に相当する。従って、指標値集計部114は、一定期間内で、識別部106が識別処理の対象とした画像の数を集計するとともに、その一定期間内で、図5に示す追加入力ボタン305がクリックされた回数を集計する。そして、指標値集計部114は、識別部106が識別処理の対象とした画像の数の集計結果に対する、追加入力ボタン305のクリック回数の集計結果の割合を、誤識別率として算出すればよい。指標値集計部114は、一定期間毎に、誤識別率を算出し直す。データ送信部113は、このように一定期間毎に算出される誤識別率を参照すればよい。
また、データ送信部113は、送信対象データであると決定された各画像を送信する旨の指示を、データ提供システム100のオペレータから受け付けたタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。この場合について、より具体的に説明する。指標値集計部114は、前述の一定期間毎の誤識別率以外に、モデルの識別精度を表す指標値を集計する。なお、一定期間毎の誤識別率もモデルの識別精度を表す指標値であると言えるが、ここでは、指標値集計部114が一定期間毎の誤識別率以外に、モデルの識別精度を表す指標値として、識別結果に対する信頼度が閾値(本例では“0.5”とする。)以下となった画像の総数、および、識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の総数を集計する。既に説明したように、識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の数は、図5に示す追加入力ボタン305がクリックされた回数に相当する。従って、指標値集計部114は、識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の総数として、図5に示す追加入力ボタン305がクリックされた回数の総数を集計すればよい。以下、識別結果に対する信頼度が閾値(本例では“0.5”とする。)以下となった画像の総数を、「低信頼度の識別結果数」と記す。また、識別結果が誤っているとオペレータに判断された画像の総数を、「誤識別数」と記す。
表示制御部115は、指標値集計部114が導出した低信頼度の識別結果数および誤識別数、並びに、送信対象データであると決定された各画像を送信することを指示するためのGUIを、ディスプレイ装置109に表示させる。以下、このGUIが、ボタンである場合を例にして説明し、このボタンを送信指示ボタンと記す。表示制御部115は、低信頼度の識別結果数、誤識別数、および送信指示ボタンを、例えば、直近に識別処理の対象となった画像に重畳して、ディスプレイ装置109に表示させてもよい。図9は、低信頼度の識別結果数、誤識別数、および送信指示ボタンを含む画面の例を示す模式図である。図9では、表示制御部115が、低信頼度の識別結果数および誤識別数と、送信指示ボタン41とを、直近に識別処理の対象となった画像に重畳して、ディスプレイ装置109に表示させた場合を示している。
なお、コンピュータ102は、図5に例示する画面と、図9に例示する画面との切り替えを、オペレータの操作に応じて行えばよい。同様に、コンピュータ102は、図6および図8に例示する画面と、図9に例示する画面との切り替えを、オペレータの操作に応じて行えばよい。
また、指標値集計部114が低信頼度の識別結果数や誤識別数の値を更新した場合には、表示制御部115は、それに合わせて、ディスプレイ装置109に表示する低信頼度の識別結果数や誤識別数の値を更新する。
オペレータは、表示された低信頼度の識別結果数や誤識別数の値を参照し、既に得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を収集装置200に送信するタイミングであると判断した場合には、送信指示ボタン41(図9参照)をクリックする。送信指示ボタン41がクリックされたということは、送信対象データであると決定された各画像を送信する旨の指示が入力されたことを意味する。送信指示ボタン41がクリックされると、データ送信部113は、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信する。
また、データ送信部113は、収集装置200からデータの送信要求を受信したタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信してもよい。なお、収集装置200がデータ提供システム100にデータの送信要求を送る動作については、第2の実施形態で詳しく説明する。
以上、複数種類の送信タイミングを説明した。データ送信部113は、上記の複数種類の送信タイミングのいずれか1種類のタイミングで、データを収集装置200に送信してもよい。あるいは、データ送信部113は、前述の各種タイミングのうち、任意の複数種類のタイミングで、データを収集装置200に送信してもよい。
データ送信部113は、例えば、データ提供プログラムに従って動作するコンピュータ102のCPU(Central Processing Unit )およびコンピュータ102の通信インタフェースによって実現される。例えば、CPUが、コンピュータ102のプログラム記憶装置等のプログラム記録媒体からデータ提供プログラムを読み込み、データ提供プログラムに従って、通信インタフェースを用いて、データ送信部113として動作すればよい。また、送信対象データ決定部111が前述の第3の決定方法を採用する場合、送信対象データ決定部111も、例えば、データ提供プログラムに従って動作するコンピュータ102のCPUおよびコンピュータ102の通信インタフェースによって実現される。すなわち、上記のようにデータ提供プログラムを読み込んだCPUが、データ提供プログラムに従って、通信インタフェースを用いて、送信対象データ決定部111として動作すればよい。また、学習部103、識別部106、ラベル受付部110、送信対象データ決定部111、指標値集計部114および表示制御部115も、例えば、データ提供プログラムに従って動作するコンピュータ102のCPUによって実現される。すなわち、上記のようにデータ提供プログラムを読み込んだCPUが、データ提供プログラムに従って、学習部103、識別部106、ラベル受付部110、送信対象データ決定部111、指標値集計部114および表示制御部115として動作すればよい。また、モデル記憶部104およびデータ記憶部112は、コンピュータ102が備える記憶装置によって実現される。
なお、モデル記憶部104および識別部106がカメラ101側に設けられる構成であってもよい。
図10は、第1の実施形態における収集装置200の構成例を示すブロック図である。収集装置200は、コンピュータによって実現される。収集装置200は、データ受信部201と、収集装置側データ記憶部202とを備える。
データ受信部201は、データ提供システム100のデータ送信部113(図2参照)が送信したデータ(画像、ラベルおよび座標の組の集合)を受信する。データ受信部201は、1台のデータ提供システム100だけからデータを受信するのではなく、図1に示す複数のデータ提供システム100からそれぞれデータを受信する。
データ受信部201は、各データ提供システム100からデータを受信すると、受信したデータを収集装置側データ記憶部202に記憶させる。
収集装置側データ記憶部202は、各データ提供システム100から受信したデータを記憶する記憶装置である。
データ受信部201は、例えば、収集装置用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUおよびそのコンピュータの通信インタフェースによって実現される。例えば、CPUが、コンピュータのプログラム記憶装置等のプログラム記録媒体から収集装置用プログラムを読み込み、収集装置用プログラムに従って、通信インタフェースを用いて、データ受信部201として動作すればよい。また、収集装置側データ記憶部202は、そのコンピュータが備える記憶装置によって実現される。
次に、第1の実施形態の処理経過について説明する。既に説明した動作については、詳細な説明を省略する。図11は、第1の実施形態のデータ提供システム100の処理経過の例を示すフローチャートである。なお、予め、学習部103がディープラーニングによってモデルを学習し、そのモデルをモデル記憶部104に記憶させているものとする。
まず、カメラ101が、そのカメラ101の設置場所で撮影を行うことによって、画像を得る(ステップS1)。カメラ101は、その画像をコンピュータ102に送信する。
コンピュータ102の識別部106は、データ取得部105を介して、その画像を受け取る。そして、識別部106は、その画像をモデルに適用することによって、画像に写っている物体を識別する(ステップS2)。本例では、識別部106は、画像に写っている物体が「自動車」、「オートバイ」、「バス」、「背景(すなわち、自動車、オートバイおよびバスは写っていない。)」の何れであるかを識別する。また、識別部106は、識別結果を得る過程で、その識別結果に対応する信頼度も算出する。
ステップS2の後、送信対象データ決定部111は、ステップS2で識別処理の対象となった画像が送信対象データであるか否かを決定する(ステップS3)。画像が送信対象データであるか否かを決定する方法として、例えば、前述の第1の決定方法、第2の決定方法および第3の決定方法が挙げられる。送信対象データ決定部111は、第1の決定方法、第2の決定方法および第3の決定方法のうちのいずれか1つの方法で、画像が送信対象データであるか否かを決定してもよい。また、送信対象データ決定部111は、第1の決定方法、第2の決定方法および第3の決定方法のうちの任意の複数の方法を採用して、画像が送信対象データであるか否かを決定してもよい。
また、送信対象データ決定部111は、画像が送信対象データであるか否かを決定する際、図6や図8に例示する画面を介して、オペレータから、画像に写っている物体を表す正しいラベルを取得したり、画像内でその物体を囲む矩形領域を指定されたりする。送信対象データ決定部111は、送信対象データである画像、そのラベルと、その矩形領域を表わす座標との組を、収集装置200に送信するデータとして決定する。
データ送信部113は、所定のタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信する(ステップS4)。データ送信部113が収集装置200にデータを送信するタイミングの種々の例については、既に説明したので、ここでは説明を省略する。
なお、収集装置200のデータ受信部201(図10参照)は、データ送信部113がステップS4で送信したデータを受信し、そのデータを収集装置側データ記憶部202に記憶させる。
本実施形態によれば、送信対象データ決定部111は、前述の第1の決定方法、第2の決定方法および第3の決定方法のうちの少なくとも1つの方法で、画像が送信対象データであるか否かを決定する。従って、送信対象データとなる画像は、識別部106による識別結果が誤っていた画像、識別結果に対応する信頼度が閾値以下である画像、または、識別部106による識別結果と他のデータ提供システム100zによる識別結果とが異なっていた画像である。これらの画像は、正しい識別結果が得にくい画像であり、これらの画像を教師データとしてディープラーニングを行うことによって、識別精度の高いモデルを得ることができる。そして、データ送信部113は、そのような画像を、オペレータに指定されたラベルや座標とともに収集装置200に送信する。従って、本実施形態によれば、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを収集装置200が容易に収集することができる。
各データ提供システム100のカメラ101が撮影を行う環境はそれぞれ異なっているので、収集装置側データ記憶部202には、画像、ラベルおよび座標の組として様々なデータが蓄積される。従って、収集装置側データ記憶部202に蓄積されたデータを教師データとしてディープラーニングを行うことによって、様々な撮影環境で得られた画像に対して高い精度で識別処理を行える、汎用性の高いモデルを生成することができる。
実施形態2.
本発明の第2の実施形態のデータ収集システムは、図1に示す場合と同様に、複数のデータ提供システム100と、収集装置200とを備える。
図12は、第2の実施形態におけるデータ提供システム100の構成例を示すブロック図である。データ収集システムが備える複数のデータ提供システム100は、同様の構成であり、第2の実施形態における各データ提供システム100の構成は、図12のように表すことができる。図2に示す構成要素と同様の構成要素に関しては、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。また、第1の実施形態で説明した事項に関しても、説明を省略する。
なお、第2の実施形態においても、データ収集部101がカメラである場合を例にして説明し、データ収集部101をカメラ101と記す。データ提供システム100が備えるコンピュータ102は、第1の実施形態におけるコンピュータ102(図2参照)が備える各要素に加えて、指標値送信部116と、属性データ記憶部117と、属性データ送信部118とを備える。データ提供システム100が備える要素のうち、指標値送信部116、属性データ記憶部117および属性データ送信部118以外の要素は、第1の実施形態におけるそれらの要素と同様であり、説明を省略する。
指標値送信部116は、指標値集計部114が低信頼度の識別結果数や誤識別数の値を更新すると、更新後の低信頼度の識別結果数や、更新後の誤識別数を、データ提供システム100の識別情報とともに、収集装置200に送信する。
属性データ記憶部117は、属性データ記憶部117を含むコンピュータ102に接続されているカメラ101の属性を示すデータ(属性データ)を記憶する記憶装置である。カメラ101の属性として、カメラ101自体の属性や、カメラ101が設置されている環境に依存する属性等が挙げられる。各属性の値は数値で表される。また、各属性の値は、データ提供システム100の管理者がカメラ101の設定や設置環境等に応じて予め決定すればよい。属性データは、このような属性の値(数値)を要素とするベクトルで表される。
カメラ101の属性データは、少なくとも、「カメラ101の画角」、「カメラ101が屋内に設置されているか屋外に設置されているか」、「カメラ101の撮影対象」、「カメラ101の撮影対象の移動方向」という各属性のうちの少なくとも一部の属性の値を含む。また、ベクトルで表される属性データが、どの属性の値を要素としているかは、全てのデータ提供システム100で共通であり、どの属性の値がベクトルの何番目の要素になっているかに関しても、全てのデータ提供システム100で共通である。ベクトルの各要素となる数値は、データ提供システム100毎に異なっていてよい。
「カメラ101の画角」は、数値で表されるので、管理者は、画角を表わす数値をベクトルの要素として定めればよい。
「カメラ101が屋内に設置されているか屋外に設置されているか」という属性に関しては、例えば、カメラ101が屋内に設置されている場合には、この属性の値を“0”に定め、カメラ101が屋外に設置されている場合には、この属性の値を“1”に定めればよい。
また、「カメラ101の撮影対象」という属性に関しては、例えば、カメラ101が車両を撮影するように設置されている場合(例えば、カメラ101が車道に向けて設置されている場合)、この属性の値を“0”に定める。また、カメラ101が歩行者を撮影するように設置されている場合(例えば、カメラ101が歩道に向けて設置されている場合)、この属性の値を“1”に定める。また、カメラ101が車両と歩行者の両方を撮影するように設置されている場合(例えば、カメラ101が車両と歩行者の両方が通る道に向けて設置されている場合)、この属性の値を“0.5”に定める。
「カメラ101の撮影対象の移動方向」という属性に関しては、カメラ101の主軸方向等に基づいた基準軸を定め、その基準軸と、撮影対象の主たる移動方向とのなす角度を、この属性の値として定めればよい。
また、上記以外の属性の値を属性データに含めてもよい。例えば、「カメラ101の設置場所の高さ」、「カメラ101の俯角」、「カメラ101の解像度」等の値を属性データに含めてもよい。「カメラ101の設置場所の高さ」、「カメラ101の俯角」、「カメラ101の解像度」はいずれも数値で表されるので、それらの数値をベクトルの要素として定めればよい。
属性データ記憶部117は、管理者によって上記のように定められたベクトル(属性データ)を記憶するとともに、データ提供システム100の識別情報や、カメラ101の設置場所の位置情報(例えば、緯度および経度)も記憶する。これらのベクトル(属性データ)、データ提供システム100の識別情報、および、カメラ101の設置場所の位置情報は、予め、データ提供システム100の管理者が、属性データ記憶部117に記憶させておけばよい。
属性データ送信部118は、属性データ記憶部117に記憶されているベクトル(属性データ)、データ提供システム100の識別情報、および、カメラ101の設置場所の位置情報を、収集装置200に送信する。
指標値送信部116および属性データ送信部118は、例えば、データ提供プログラムに従って動作するコンピュータ102のCPUおよびコンピュータ102の通信インタフェースによって実現される。例えば、CPUが、コンピュータ102のプログラム記憶装置等のプログラム記録媒体からデータ提供プログラムを読み込み、データ提供プログラムに従って、通信インタフェースを用いて、指標値送信部116および属性データ送信部118として動作すればよい。属性データ記憶部117は、コンピュータ102が備える記憶装置によって実現される。
図13は、第2の実施形態における収集装置200の構成例を示すブロック図である。図10に示す構成要素と同様の構成要素に関しては、図10と同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施形態における収集装置200は、データ受信部201と、収集装置側データ記憶部202と、属性データ受信部203と、属性データ記憶部204と、指標値受信部205と、指標値記憶部206と、分類部207と、分類結果記憶部208と、ディスプレイ装置209と、マウス210と、アイコン表示部211と、選択部212と、データ要求部213とを備える。
データ受信部201および収集装置側データ記憶部202は、第1の実施形態におけるデータ受信部201および収集装置側データ記憶部202(図10参照)と同様であり説明を省略する。
属性データ受信部203は、各データ提供システム100の属性データ送信部118が送信したカメラ101の属性データ(ベクトル)と、データ提供システム100の識別情報と、カメラ101の設置場所の位置情報とを受信し、受信した属性データと識別情報と位置情報とを対応付けて、属性データ記憶部204に記憶させる。
属性データ記憶部204は、データ提供システム100毎に、カメラ101の属性データと、データ提供システム100の識別情報と、カメラ101の設置場所の位置情報とを対応付けて記憶する記憶装置である。
指標値受信部205は、各データ提供システム100の指標値送信部116がデータ提供システム100の識別情報とともに送信した低信頼度の識別結果数や誤識別数を受信し、低信頼度の識別結果数や誤識別数をデータ提供システム100の識別情報と対応付けて、指標値記憶部206に記憶させる。
指標値記憶部206は、データ提供システム100毎に、データ提供システム100の識別情報と、低信頼度の識別結果数および誤識別数とを対応付けて記憶する記憶装置である。
分類部207は、属性データ記憶部204に記憶されている各データ提供システム100のカメラ101の属性データを用いて、各データ提供システム100を複数のグループに分類する。より具体的には、分類部207は、各データ提供システム100の識別情報を複数のグループに分類する。
例えば、分類部207は、ベクトルで表される各属性データを用いて、k-means法によって、各データ提供システム100を複数のグループに分類すればよい。
分類部207は、分類したグループ毎に、グループの識別情報と、そのグループに属する各データ提供システム100の識別情報とを対応付けて、分類結果記憶部208に記憶させる。
分類結果記憶部208は、グループ毎に、グループの識別情報と、そのグループに属する各データ提供システム100の識別情報とを対応付けて記憶する記憶装置である。
分類部207が属性データに基づいて各データ提供システム100を複数のグループに分類し、分類結果を分類結果記憶部208に記憶させる処理は、前処理として予め実行される。
マウス210は、収集装置200のオペレータが収集装置200に情報を入力するために用いる入力デバイスである。ただし、マウス210は、入力デバイスの例であり、入力デバイスは、マウス210に限定されない。
アイコン表示部211は、分類結果記憶部208に記憶されているグループの識別情報と、そのグループに属する各データ提供システム100の識別情報とに基づいて、グループ毎に異なる態様で(例えば、異なる色や模様で)、個々のデータ提供システムを表わすアイコンをそれぞれディスプレイ装置209上に表示する。
図14は、アイコン表示部211がディスプレイ装置209上に表示する画面の例を示す模式図である。アイコン表示部211は、予め保持している地図データが示す地図画像に、個々のデータ提供システム100を表わすアイコン51〜55を重畳し、ディスプレイ装置209上に表示する。図14では、5個のアイコン51〜55を図示しているが、表示されるアイコンの数は、データ提供システム100の数に依存する。アイコン表示部211は、アイコンに対応するデータ提供システム100のカメラ101の位置情報を属性データ記憶部204から読み込み、地図画像上で、カメラ101の位置情報が示す位置にアイコンを重畳する。
図14では、アイコン表示部211が、グループ毎に異なる模様で個々のアイコン51〜55を表示する。アイコンの模様が同じであるということは、そのアイコンが表わすデータ提供システム100が同じグループに属していることを意味している。例えば、図14に示す例では、アイコン51,54が示す各データ提供システム100が同じグループに属し、アイコン52,53が示す各データ提供システム100が同じグループに属し、アイコン55が示すデータ提供システム100が他の2つのグループとは異なるグループに属していることを示している。なお、アイコン表示部211は、グループ毎に異なる色で個々のアイコンを表示してもよい。
また、アイコン表示部211は、各アイコンをディスプレイ装置209上に表示するとともに、各アイコンの近傍に、アイコンに対応するデータ提供システム100から取得した「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」をディスプレイ装置209上に表示する。「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」の表示態様は、数値を直接表示する態様でなくてもよい。図14では、「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」を横棒グラフで表示する場合を例示している。各アイコンに対応する横棒グラフにおいて、例えば、上側のバーが「低信頼度の識別結果数」を表し、下側のバーが「誤識別数」を表わしている。アイコン表示部211は、各データ提供システム100の「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」を指標値記憶部206から読み込み、その値に基づいて、各バーの長さを決定すればよい。
また、アイコン表示部211は、各横棒グラフをディスプレイ装置209上に表示するときに、「低信頼度の識別結果数」が予め定められた閾値以上になっている場合には、「低信頼度の識別結果数」を表わすバーを模様や色で強調して表示する。同様に、アイコン表示部211は、「誤識別数」が予め定められた閾値以上になっている場合には、「誤識別数」を表わすバーを模様や色で強調して表示する。
また、アイコン表示部211は、地図画像にアイコン51〜55および各横棒グラフを重畳した画面をディスプレイ装置209上に表示するときに、ボタン57も合わせて表示する(図14参照)。ボタン57がクリックされた場合の動作については後述する。
データ要求部213は、収集装置200のオペレータに指定されたデータ提供システム100に対して、データの送信要求を送信する。本実施形態では、収集装置200のオペレータは、ディスプレイ装置209上に表示されたデータ提供システム100を表わすアイコン(図14参照)をクリックすることによって、データの提供元となるデータ提供システム100を指定する。すなわち、図14に示す例では、データ要求部213は、アイコン51〜55のいずれかがオペレータによってクリックされた場合、クリックされたアイコンに対応するデータ提供システム100に対して、データの送信要求を送信する。
収集装置200のオペレータは、アイコンの近傍に表示されている棒グラフ(すなわち、「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」)を参照して、指定するデータ提供システム100を判断すればよい。
なお、データ要求部213は、クリックされたアイコンに対応するデータ提供システム100と同じグループに分類された各データ提供システム100に対してそれぞれ、データの送信要求を送信してもよい。
また、ボタン57は、各グループからそれぞれ所定数のデータ提供システム100を選択し、選択されたデータ提供システム100に対してそれぞれ、データの送信要求を送信することを指示するためのボタンである。
収集装置200のオペレータによってボタン57がクリックされた場合、選択部212は、分類結果記憶部208に記憶されている分類部207による分類結果を参照し、グループ毎に、それぞれ所定数のデータ提供システム100を選択する。選択部212は、各グループからそれぞれ、任意に所定数のデータ提供システム100を選択してもよい。あるいは、選択部212は、各グループからそれぞれ所定数のデータ提供システム100を選択するときに、「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」に基づいて、選択するデータ提供システム100を決定してもよい。なお、この所定数は、“1”であってもよく、あるいは、“2”以上であってもよい。また、あるグループに属するデータ提供システム100の数が上記の所定数に満たない場合には、選択部212は、そのグループに関しては、グループに属する各データ提供システム100を選択すればよい。
ボタン57がクリックされたことによって、選択部212がグループ毎に、それぞれ所定数のデータ提供システム100を選択した場合、データ要求部213は、選択部212が選択した各データ提供システム100に対してそれぞれ、データの送信要求を送信する。
データ要求部213からの送信要求を受信したデータ提供システム100のデータ送信部113は、送信要求を受信したタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信する。
収集装置200のデータ受信部201は、データ提供システム100のデータ送信部113が送信した画像とラベルと座標との各組を受信すると、受信したデータを収集装置側データ記憶部202に記憶させる。この点は、第1の実施形態と同様である。
データ受信部201、属性データ受信部203、指標値受信部205およびデータ要求部213は、例えば、収集装置用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUおよびそのコンピュータの通信インタフェースによって実現される。例えば、CPUが、コンピュータのプログラム記憶装置等のプログラム記録媒体から収集装置用プログラムを読み込み、収集装置用プログラムに従って、通信インタフェースを用いて、データ受信部201、属性データ受信部203、指標値受信部205およびデータ要求部213として動作すればよい。また、分類部207、アイコン表示部211および選択部212も、例えば、収集装置用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。すなわち、上記のように、収集装置用プログラムを読み込んだCPUが、収集装置用プログラムに従って、分類部207、アイコン表示部211および選択部212として動作すればよい。収集装置側データ記憶部202、属性データ記憶部204、指標値記憶部206および分類結果記憶部208は、コンピュータが備える記憶装置によって実現される。
次に、第2の実施形態の処理経過について説明する。図15は、第2の実施形態における収集装置200の処理経過の例を示すフローチャートである。なお、既に説明した事項に関しては、詳細な説明を省略する。
なお、予め、個々のデータ提供システム100はそれぞれ、収集装置200に送信するデータ(画像とラベルと座標との組の集合)を決定しているものとする。データ提供システム100が収集装置200に送信するデータを決定する動作は、第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
また、個々のデータ提供システム100の属性データ送信部118はそれぞれ、カメラ101の属性データ、データ提供システム100の識別情報およびカメラ101の設置場所の位置情報を収集装置200に送信しているものとする。そして、収集装置200の属性データ受信部203は、各データ提供システム100からそれらのデータを受信し、受信したデータを属性データ記憶部204に記憶させているものとする。さらに、分類部207が、各データ提供システム100のカメラ101の属性データを用いて、各データ提供システム100を複数のグループに分類し、その分類結果を、分類結果記憶部208に記憶させているものとする。すなわち、各データ提供システム100は、属性データに基づいて、予め、複数のグループに分類されているものとする。
また、個々のデータ提供システム100の属性データ送信部118はそれぞれ、低信頼度の識別結果数、および、誤認数を、データ提供システム100の識別情報とともに、収集装置200に送信しているものとする。そして、収集装置200の指標値受信部205は、各データ提供システム100からそれらのデータを受信し、受信したデータを指標値記憶部206に記憶させているものとする。
まず、アイコン表示部211は、予め保持している地図データが示す地図画像に、個々のデータ提供システム100を表わすアイコンを重畳し、ディスプレイ装置209上に表示する(ステップS11)。ステップS11において、アイコン表示部211は、各アイコンの近傍に、アイコンに対応するデータ提供システム100から取得した「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」をディスプレイ装置209上に表示する。アイコン表示部211は、「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」を、例えば、横棒グラフで表示してもよい(図14参照)。ただし、「低信頼度の識別結果数」および「誤識別数」の表示形式は、横棒グラフに限定されない。また、ステップS11において、アイコン表示部211は、前述のボタン57も、各アイコンおよび各横棒グラフ等とともに、ディスプレイ装置209上に表示する。ステップS11では、図14に例示する画面が表示される。
ステップS11の後、選択部212は、ボタン57(図14参照)がオペレータによってクリックされたか否かを判定する(ステップS12)。ボタン57がクリックされていない場合(ステップS12のNo)、データ要求部213は、データ提供システム100を表わす各アイコンのうちのいずれかのアイコンがオペレータによってクリックされたか否かを判定する(ステップS16)。
ボタン57がクリックされておらず、また、データ提供システム100を表わすいずれのアイコンもクリックされていない場合(ステップS16のNo)、ステップS12以降の処理を繰り返す。
また、この間に、いずれかのデータ提供システム100の指標値集計部114(図12参照)が低信頼度の識別結果数や誤識別数の値を更新した場合、そのデータ提供システム100の指標値送信部116は、更新後の低信頼度の識別結果数や、更新後の誤識別数を、データ提供システム100の識別情報とともに、収集装置200に送信する。この場合、収集装置200の指標値受信部205(図13参照)は、指標値送信部116が送信したデータを受信する。そして、指標値受信部205は、指標値記憶部206に記憶されている、上記のデータ提供システム100に対応する低信頼度の識別結果数や誤識別数を、受信した低信頼度の識別結果数や誤識別数で更新する。さらに、アイコン表示部211は、更新後の低信頼度の識別結果数や、更新後の誤識別数に基づいて、ディスプレイ装置209上に表示している横棒グラフを更新する。
ボタン57がクリックされた場合(ステップS12のYes)、選択部212は、各グループからそれぞれ、所定数のデータ提供システム100を選択する(ステップS13)。
次に、データ要求部213は、ステップS13で選択された各データ提供システム100に対してそれぞれ、データの送信要求を送信する(ステップS14)。
データ要求部213からの送信要求を受信したデータ提供システム100のデータ送信部113(図12参照)は、送信要求を受信したタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信する。
収集装置200のデータ受信部201(図13参照)は、送信要求の送信先となった各データ提供システム100が上記のように送信したデータを受信し、受信したデータを収集装置側データ記憶部202に記憶させる(ステップS15)。
ステップS15の後、例えば、ステップS12以降の処理を繰り返す。あるいは、ステップS15の後、処理を終了してもよい。
また、データ提供システム100を表わす各アイコンのうちのいずれかのアイコンがクリックされた場合(ステップS16のYes)、データ要求部213は、クリックされたアイコンに対応するデータ提供システム100に対して、データの送信要求を送信する(ステップS17)。
データ要求部213からの送信要求を受信したデータ提供システム100のデータ送信部113(図12参照)は、送信要求を受信したタイミングで、その時点までに得られている、送信対象データであると決定された画像とラベルと座標との各組を、収集装置200に送信する。
収集装置200のデータ受信部201(図13参照)は、送信要求の送信先となったデータ提供システム100が上記のように送信したデータを受信し、受信したデータを収集装置側データ記憶部202に記憶させる(ステップS18)。
ステップS18の後、例えば、ステップS12以降の処理を繰り返す。あるいは、ステップS18の後、処理を終了してもよい。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを収集装置200が容易に収集することができる。
また、第2の実施形態では、ボタン57がクリックされた場合、選択部212は、各グループからそれぞれ、所定数のデータ提供システム100を選択する。そして、データ要求部213は、選択部212によって選択された各データ提供システム100に対してそれぞれ、データの送信要求を送信する。従って、収集装置200のデータ受信部201は、各グループのデータ提供システム100からそれぞれ、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを受信することができる。グループが異なるということは、カメラ101の属性が異なっているということである。従って、収集装置200は、各グループのデータ提供システム100からそれぞれデータを収集できることにより、多様なデータを収集し、収集装置側データ記憶部202に蓄積することができる。従って、収集装置側データ記憶部202に蓄積されたデータを教師データとしてディープラーニングを行うことによって、カメラ101の属性に依存せずに、画像に対して高い精度で識別処理を行える、汎用性の高いモデルを生成することができる。
第1の実施形態や第2の実施形態において、各データ提供システム100から収集され収集装置側データ記憶部202に蓄積されたデータを教師データとしてディープラーニングを行うことによって、様々な画像に対して高い精度で識別処理を実現することができるモデルが得られる。また、このモデルは、新たに設けられるデータ提供システム100で用いるモデルの生成に利用することができる。
また、上記の各実施形態では、データ提供システム100が、送信対象データ決定部111によって送信対象データであると決定された画像と、その画像に対応付けられるラベルと、座標(オペレータに指定された矩形領域を表わす座標)とを収集装置200に送信する場合を説明した。データ送信部113は、これらのデータの代わりに、あるいは、これらのデータとともに、モデル記憶部104に記憶されているモデルを、収集装置200に送信してもよい。また、データ送信部113は、モデルを生成する際に得られる特徴量を、収集装置200に送信してもよい。モデルを生成する際に得られる特徴量とは、学習部103がディープラーニングによってモデルを生成する過程で生成する中間データである。学習部103は、モデルが学習する際に、上記の特徴量もモデル記憶部104に記憶させておけばよい。この場合、収集装置200の収集装置側データ記憶部202には、各データ提供システム100のモデル、または、特徴量が蓄積される。このようなモデルまたは特徴量からも、様々な画像に対して高い精度で識別処理を実現することができるモデルを生成することができる。
また、上記の各実施形態では、データ収集部101がカメラであり、カメラが画像を収集する場合を例にして説明した。データ収集部101はカメラに限定されない。例えば、データ収集部101がマイクロホンであり、マイクロホンが音声データを収集してもよい。この場合、ラベル受付部110が図5、図6、図8に例示する画面をディスプレイ装置109上に表示する場合、画像301を表示する代わりに、音声データに基づく音声をスピーカ(図示略)から出力すればよい。
図16は、本発明の各実施形態におけるデータ提供システム100が備えるコンピュータ102の構成例を示す概略ブロック図である。図16では、コンピュータを符号“1000”で表す。コンピュータ1000は、CPU1001と、主記憶装置1002と、補助記憶装置1003と、インタフェース1004と、ディスプレイ装置1005と、入力デバイス1006と、通信インタフェース1007と、データ収集部101(例えば、カメラ)とのインタフェース1008とを備える。
データ提供システム100が備えるコンピュータの動作は、データ提供プログラムの形式で補助記憶装置1003に記憶されている。CPU1001は、そのデータ提供プログラムを補助記憶装置1003から読み出して主記憶装置1002に展開する。そして、CPU1001は、そのデータ提供プログラムに従って、各実施形態で示したコンピュータ102(図2、図12を参照)の処理を実行する。
補助記憶装置1003は、一時的でない有形の媒体の例である。一時的でない有形の媒体の他の例として、インタフェース1004を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory )、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory )、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1000に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1000がそのプログラムを主記憶装置1002に展開し、上記の処理を実行してもよい。
また、プログラムは、各実施形態で示したコンピュータ102の処理の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、プログラムは、補助記憶装置1003に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで前述の処理を実現する差分プログラムであってもよい。
また、各構成要素の一部または全部は、汎用または専用の回路(circuitry )、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各構成要素の一部または全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
各構成要素の一部または全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
また、各実施形態で示した収集装置200は、図16に例示するコンピュータ1000と同様のコンピュータに実装される。ただし、収集装置200が実装されるコンピュータには、データ収集部101とのインタフェース1008は設けられていなくてよい。この場合、収集装置200の動作は、収集装置用プログラムの形式で補助記憶装置1003に記憶されている。CPU1001は、その収集装置用プログラムを補助記憶装置1003から読み出して主記憶装置1002に展開し、その収集装置用プログラムに従って、各実施形態で示した収集装置200の処理を実行する。
なお、ここでは、データ提供システム100が備えるコンピュータ102の構成に関しても、収集装置200の構成に関しても、図16を参照して説明したが、各データ提供システム100が備える各コンピュータ102、および、収集装置200は、それぞれ、別々のコンピュータである。
次に、本発明の概要について説明する。図17は、本発明のデータ提供システムの概要の例を示すブロック図である。本発明のデータ提供システムは、識別手段71と、決定手段72と、データ送信手段73とを備える。
識別手段71(例えば、識別部106)は、機械学習によって学習されたモデルにデータ(例えば、画像)を適用することによって、データが表わす物体を識別する。
決定手段72(例えば、送信対象データ決定部111)は、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが所定のコンピュータ(例えば、収集装置200)に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する。
データ送信手段73(例えば、データ送信部113)は、送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで所定のコンピュータに送信する。
そのような構成により、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できる。
図18は、本発明のデータ提供システムの概要の他の例を示すブロック図である。図18に示すデータ提供システムは、識別手段71と、決定手段72と、データ送信手段73と、表示制御手段74とを備える。識別手段71および決定手段72は、図17に示す識別手段71および決定手段72と同様であり、説明を省略する。
表示制御手段74(例えば、表示制御部115)は、モデルの識別精度を表す指標値(例えば、低信頼度の識別結果数や誤識別数)とともに、データの送信指示を入力するためのボタン(例えば、図9に例示する送信指示ボタン41)を表示する。
データ送信手段73(例えば、データ送信部113)は、オペレータによってそのボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータ(例えば、収集装置200)に送信する。
そのような構成により、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できる。
図19は、本発明のデータ収集システムの概要の例を示すブロック図である。本発明のデータ収集システムは、複数のデータ提供システム75(例えば、データ提供システム100)と、複数のデータ提供システム75からデータを収集する収集装置80(例えば、収集装置200)とを備える。
個々のデータ提供システム75は、データ収集手段70と、識別手段71と、決定手段72と、データ送信手段73とを備える。
データ収集手段70(例えば、カメラ)は、設置場所におけるデータ(例えば、画像)を収集する。
識別手段71(例えば、識別部106)は、データ収集手段70によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、データが表わす物体を識別する。
決定手段72(例えば、送信対象データ決定部111)は、データをモデルに適用した結果に基づいて、データが収集装置80(例えば、収集装置200)に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する。
データ送信手段73(例えば、データ送信部113)は、送信対象データであると決定されたデータを収集装置80に送信する。
収集装置80は、分類手段81と、選択手段82と、データ要求手段83とを備える。
分類手段81(例えば、分類部207)は、個々のデータ提供システムのデータ収集手段70の属性に基づいて、各データ提供システム75を複数のグループに分類する。
選択手段82(例えば、選択部212)は、収集装置80のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システム75を選択する。
データ要求手段83(例えば、データ要求部213)は、選択手段82によって選択されたそれぞれのデータ提供システム75に対して、データの送信要求を送信する。
個々のデータ提供システム75のデータ送信手段73は、収集装置80から送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを収集装置80に送信する。
そのような構成により、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できる。
図20は、本発明のデータ収集システムの概要の他の例を示すブロック図である。図20に示すデータ収集システムは、複数のデータ提供システム75(例えば、データ提供システム100)と、複数のデータ提供システム75からデータを収集する収集装置80(例えば、収集装置200)とを備える。
個々のデータ提供システム75は、データ収集手段70と、識別手段71と、決定手段72と、データ送信手段73と、指標値送信手段77とを備える。データ収集手段70、識別手段71、決定手段72およびデータ送信手段73は、図19に示すデータ収集手段70、識別手段71、決定手段72およびデータ送信手段73と同様であり、説明を省略する。
指標値送信手段77(例えば、指標値送信部116)は、モデルの識別精度を表す指標値(例えば、低信頼度の識別結果数や誤識別数)を収集装置80に送信する。
収集装置80は、分類手段81と、アイコン表示手段84と、データ要求手段83とを備える。分類手段81は、図19に示す分類手段81と同様であり、説明を省略する。
アイコン表示手段84(例えば、アイコン表示部211)は、グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システム75を表すアイコン(例えば、図14に例示するアイコン51〜55)をそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システム75から受信した指標値を表示する。
データ要求手段83(データ要求部213)は、収集装置80のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システム75に対して、データの送信要求を送信する。
個々のデータ提供システム75のデータ送信手段73は、収集装置80から送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを収集装置80に送信する。
そのような構成により、識別精度の高いモデルの生成に寄与することができるデータを容易に収集できる。
上記の本発明の実施形態は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)
機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信するデータ送信手段とを備える
ことを特徴とするデータ提供システム。
(付記2)
識別手段は、物体の識別結果と、前記識別結果の信頼度を導出し、
決定手段は、前記信頼度が予め定められた閾値以下である場合に、前記データが送信対象データであると決定する
付記1に記載のデータ提供システム。
(付記3)
決定手段は、他のデータ提供システムに、データと、前記データに対する物体の識別結果を送信することを要求する信号とを送信し、識別手段が識別した結果と、前記他のデータ提供システムから送り返された識別結果とが異なっている場合に、前記データが送信対象データであると決定する
付記1または付記2に記載のデータ提供システム。
(付記4)
決定手段は、データと、識別手段が識別した結果とをオペレータに提示し、前記オペレータから、前記データが送信対象データである旨の情報が入力された場合に、前記データが送信対象データであると決定する
付記1から付記3のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記5)
データ送信手段は、送信対象データであると決定された各データの容量が予め定められた容量以上になったタイミングで、前記各データを所定のコンピュータに送信する
付記1から付記4のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記6)
データ送信手段は、予め定められた時刻に、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
付記1から付記5のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記7)
データ送信手段は、一定期間毎に得られる誤識別率が予め定められた閾値以上となったタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
付記1から付記6のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記8)
データ送信手段は、オペレータから、送信対象データであると決定された各データを送信する旨の指示を受け付けたタイミングで、前記各データを所定のコンピュータに送信する
付記1から付記7のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記9)
モデルの識別精度を表す指標値とともに、データの送信指示を入力するためのボタンを表示する表示制御手段を備え、
データ送信手段は、オペレータによって前記ボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
付記1から付記8のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記10)
データ送信手段は、所定のコンピュータからデータの送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記所定のコンピュータに送信する
付記1から付記9のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記11)
データは、画像であり、
識別手段は、画像に含まれる物体を識別する
付記1から付記10のうちのいずれかに記載のデータ提供システム。
(付記12)
機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
送信対象データであると決定されたデータを前記所定のコンピュータに送信するデータ送信手段と、
モデルの識別精度を表す指標値とともに、データの送信指示を入力するためのボタンを表示する表示制御手段とを備え、
前記データ送信手段は、オペレータによって前記ボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記所定のコンピュータに送信する
ことを特徴とするデータ提供システム。
(付記13)
複数のデータ提供システムと、
前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、
個々のデータ提供システムは、
設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、
前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
送信対象データであると決定されたデータを前記収集装置に送信するデータ送信手段とを備え、
前記収集装置は、
個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、
当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、
個々のデータ提供システムのデータ送信手段は、前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記収集装置に送信する
ことを特徴とするデータ収集システム。
(付記14)
個々のデータ提供システムは、
モデルの識別精度を表す指標値を収集装置に送信する指標値送信手段を備え、
収集装置は、
グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システムを表すアイコンをそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システムから受信した前記指標値を表示するアイコン表示手段とを備え、
データ要求手段は、当該収集装置のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信する
付記13に記載のデータ収集システム。
(付記15)
複数のデータ提供システムと、
前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、
個々のデータ提供システムは、
設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、
前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
送信対象データであると決定されたデータを前記収集装置に送信するデータ送信手段と、
前記モデルの識別精度を表す指標値を前記収集装置に送信する指標値送信手段を備え、
前記収集装置は、
個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、
グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システムを表すアイコンをそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システムから受信した前記指標値を表示するアイコン表示手段と、
当該収集装置のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、
個々のデータ提供システムのデータ送信手段は、前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記収集装置に送信する
ことを特徴とするデータ収集システム。
(付記16)
機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別し、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、
送信対象データであると決定したデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信する
ことを特徴とするデータ提供方法。
(付記17)
設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段を備えた複数のデータ提供システムと、前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備えるデータ収集システムに適用されるデータ収集方法であって、
個々のデータ提供システムが、
前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別し、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、
前記収集装置が、
個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類し、
当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択し、
選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信し、
個々のデータ提供システムが、
前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定した各データを前記収集装置に送信する
ことを特徴とするデータ収集方法。
(付記18)
コンピュータに、
機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別処理、
前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定処理、および、
送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信するデータ送信処理
を実行させるためのデータ提供プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
産業上の利用の可能性
本発明は、教師データとなるデータの収集に好適に適用される。
100 データ提供システム
101 データ収集部
102 コンピュータ
103 学習部
104 モデル記憶部
105 データ取得部
106 識別部
107 キーボード
108 マウス
109 ディスプレイ装置
110 ラベル受付部
111 送信対象データ決定部
112 データ記憶部
113 データ送信部
114 指標値集計部
115 表示制御部
116 指標値送信部
117 属性データ記憶部
118 属性データ送信部
200 収集装置
201 データ受信部
202 収集装置側データ記憶部
203 属性データ受信部
204 属性データ記憶部
205 指標値受信部
206 指標値記憶部
207 分類部
208 分類結果記憶部
209 ディスプレイ装置
210 マウス
211 アイコン表示部
212 選択部
213 データ要求部

Claims (18)

  1. 機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
    送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信するデータ送信手段とを備える
    ことを特徴とするデータ提供システム。
  2. 識別手段は、物体の識別結果と、前記識別結果の信頼度を導出し、
    決定手段は、前記信頼度が予め定められた閾値以下である場合に、前記データが送信対象データであると決定する
    請求項1に記載のデータ提供システム。
  3. 決定手段は、他のデータ提供システムに、データと、前記データに対する物体の識別結果を送信することを要求する信号とを送信し、識別手段が識別した結果と、前記他のデータ提供システムから送り返された識別結果とが異なっている場合に、前記データが送信対象データであると決定する
    請求項1または請求項2に記載のデータ提供システム。
  4. 決定手段は、データと、識別手段が識別した結果とをオペレータに提示し、前記オペレータから、前記データが送信対象データである旨の情報が入力された場合に、前記データが送信対象データであると決定する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  5. データ送信手段は、送信対象データであると決定された各データの容量が予め定められた容量以上になったタイミングで、前記各データを所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  6. データ送信手段は、予め定められた時刻に、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  7. データ送信手段は、一定期間毎に得られる誤識別率が予め定められた閾値以上となったタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  8. データ送信手段は、オペレータから、送信対象データであると決定された各データを送信する旨の指示を受け付けたタイミングで、前記各データを所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  9. モデルの識別精度を表す指標値とともに、データの送信指示を入力するためのボタンを表示する表示制御手段を備え、
    データ送信手段は、オペレータによって前記ボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  10. データ送信手段は、所定のコンピュータからデータの送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記所定のコンピュータに送信する
    請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  11. データは、画像であり、
    識別手段は、画像に含まれる物体を識別する
    請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載のデータ提供システム。
  12. 機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
    送信対象データであると決定されたデータを前記所定のコンピュータに送信するデータ送信手段と、
    モデルの識別精度を表す指標値とともに、データの送信指示を入力するためのボタンを表示する表示制御手段とを備え、
    前記データ送信手段は、オペレータによって前記ボタンがクリックされたタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記所定のコンピュータに送信する
    ことを特徴とするデータ提供システム。
  13. 複数のデータ提供システムと、
    前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、
    個々のデータ提供システムは、
    設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
    送信対象データであると決定されたデータを前記収集装置に送信するデータ送信手段とを備え、
    前記収集装置は、
    個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、
    当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、
    個々のデータ提供システムのデータ送信手段は、前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記収集装置に送信する
    ことを特徴とするデータ収集システム。
  14. 個々のデータ提供システムは、
    モデルの識別精度を表す指標値を収集装置に送信する指標値送信手段を備え、
    収集装置は、
    グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システムを表すアイコンをそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システムから受信した前記指標値を表示するアイコン表示手段とを備え、
    データ要求手段は、当該収集装置のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信する
    請求項13に記載のデータ収集システム。
  15. 複数のデータ提供システムと、
    前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備え、
    個々のデータ提供システムは、
    設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別手段と、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定手段と、
    送信対象データであると決定されたデータを前記収集装置に送信するデータ送信手段と、
    前記モデルの識別精度を表す指標値を前記収集装置に送信する指標値送信手段を備え、
    前記収集装置は、
    個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類する分類手段と、
    グループ毎に異なる態様で、個々のデータ提供システムを表すアイコンをそれぞれ表示するとともに、個々のアイコンの近傍にアイコンが表わすデータ提供システムから受信した前記指標値を表示するアイコン表示手段と、
    当該収集装置のオペレータによってアイコンがクリックされた場合に、クリックされたアイコンが表わすデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信するデータ要求手段とを備え、
    個々のデータ提供システムのデータ送信手段は、前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定された各データを前記収集装置に送信する
    ことを特徴とするデータ収集システム。
  16. 機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別し、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、
    送信対象データであると決定したデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信する
    ことを特徴とするデータ提供方法。
  17. 設置場所におけるデータを収集するデータ収集手段を備えた複数のデータ提供システムと、前記複数のデータ提供システムからデータを収集する収集装置とを備えるデータ収集システムに適用されるデータ収集方法であって、
    個々のデータ提供システムが、
    前記データ収集手段によって収集されたデータを、機械学習によって学習されたモデルに適用することによって、前記データが表わす物体を識別し、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが前記収集装置に送信すべき送信対象データであるか否かを決定し、
    前記収集装置が、
    個々のデータ提供システムのデータ収集手段の属性に基づいて、各データ提供システムを複数のグループに分類し、
    当該収集装置のオペレータが所定の操作を行った場合に、各グループからデータ提供システムを選択し、
    選択されたそれぞれのデータ提供システムに対して、データの送信要求を送信し、
    個々のデータ提供システムが、
    前記収集装置から前記送信要求を受信したタイミングで、送信対象データであると決定した各データを前記収集装置に送信する
    ことを特徴とするデータ収集方法。
  18. コンピュータに、
    機械学習によって学習されたモデルにデータを適用することによって、前記データが表わす物体を識別する識別処理、
    前記データを前記モデルに適用した結果に基づいて、前記データが所定のコンピュータに送信すべき送信対象データであるか否かを決定する決定処理、および、
    送信対象データであると決定されたデータを、所定のタイミングで前記所定のコンピュータに送信するデータ送信処理
    を実行させるためのデータ提供プログラム。
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