JPWO2019026443A1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】システム全体の伝送効率をより向上させる。【解決手段】無線通信を行う通信部と、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御する制御部と、を備える、通信装置。【選択図】図17

Description

本開示は、通信装置及び通信方法に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE)」、「LTE−Advanced(LTE−A)」、「LTE−Advanced Pro(LTE−A Pro)」、「New Radio(NR)」、「New Radio Access Technology(NRAT)」、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)」、または「Further EUTRA(FEUTRA)」とも称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。なお、以下の説明において、LTEは、LTE−A、LTE−A Pro、およびEUTRAを含み、NRは、第5世代移動無線通信(5G)、NRAT、およびFEUTRAを含む。LTEおよびNRでは、基地局装置(基地局)はeNodeB(evolved NodeB)またはgnodeB(gNB)とも称し、端末装置(移動局、移動局装置、端末)はUE(User Equipment)とも称する。LTEおよびNRは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
NRは、LTEに対する次世代の無線アクセス方式として、LTEとは異なるRAT(Radio Access Technology)である。NRは、eMBB(Enhanced mobile broadband)、mMTC(Massive machine type communications)およびURLLC(Ultra reliable and low latency communications)を含む様々なユースケースに対応できるアクセス技術である。NRは、それらのユースケースにおける利用シナリオ、要求条件、および配置シナリオなどに対応する技術フレームワークを目指して検討される。NRで検討されている技術の一つに、Non−Orthogonal Multiple Access(NOMA)がある。これは、直交リソースに加えて、非直交リソースを使用することで、周波数利用効率を向上する技術であり、詳細は非特許文献1に開示されている。
NTT DOCOMO, INC.,"Discussion on multiple access for eMBB" R1−1610076, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #86, Lisbon, Portugal 10th−14th October 2016
上述の通り、NRでは、多様なユースケースに対応するために、LTEよりも周波数利用効率の高い通信の実現が求められている。
そこで、本開示では、システム全体の伝送効率をより向上させることが可能な技術を提案する。
本開示によれば、無線通信を行う通信部と、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数を制限することで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズを制限する、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得する取得部と、を備え、前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数に応じてサイズが制限される、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御することと、を含み、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数が制限されることで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズが制限される、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得することと、を含み、前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数の制限に応じてサイズが制限される、通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、システム全体の伝送効率をより向上させることが可能な技術が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態におけるコンポーネントキャリアの設定の一例を示す図である。 同実施形態におけるコンポーネントキャリアの設定の一例を示す図である。 NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットの一例を示す図である。 同実施形態におけるNRの下りリンクサブフレームの一例を示す図である。 同実施形態におけるNRの上りリンクサブフレームの一例を示す図である。 同実施形態の基地局装置1の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態の端末装置2の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における自己完結型送信のフレーム構成の一例について示した図である。 NOMA送信の一例について概要を説明するための説明図である。 NOMA送信の他の一例について概要を説明するための説明図である。 NOMA送信の他の一例について概要を説明するための説明図である。 NOMA送信の他の一例について概要を説明するための説明図である。 NOMA送信の一例について概要を説明するための説明図である。 Grant based送信について概要を説明するための説明図である。 Grant−free送信について概要を説明するための説明図である。 Grant−basedのNOMA送信におけるリソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るシステムが制御情報の通知を効率化を可能とする技術の一例について説明するための説明図である。 SPS送信におけるリソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るシステムが制御情報の通知の効率化を可能とする技術の一例について説明するための説明図である。 グループに対して端末装置を動的に追加・削除する場合の一例について説明するための説明図である。 SPS送信の場合におけるDCIのスクランブルの一例について概要を説明するための説明図である。 Grant−free送信の場合におけるDCIのスクランブルの一例について概要を説明するための説明図である。 OMA送信及びNOMA送信のそれぞれにおけるリソースブロックアロケーションの一例について概要を説明するための説明図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
2.応用例
2.1.基地局に関する応用例
2.2.端末装置に関する応用例
3.むすび
<<1.実施形態>>
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、特に明記されない限り、以下で説明される技術、機能、方法、構成、手順、およびその他全ての記載は、LTEおよびNRに適用できる。
<本実施形態における無線通信システム>
本実施形態において、無線通信システムは、基地局装置1および端末装置2を少なくとも具備する。基地局装置1は複数の端末装置を収容できる。基地局装置1は、他の基地局装置とX2インターフェースの手段によって互いに接続できる。また、基地局装置1は、S1インターフェースの手段によってEPC(Evolved Packet Core)に接続できる。さらに、基地局装置1は、S1−MMEインターフェースの手段によってMME(Mobility Management Entity)に接続でき、S1−Uインターフェースの手段によってS−GW(Serving Gateway)に接続できる。S1インターフェースは、MMEおよび/またはS−GWと基地局装置1との間で、多対多の接続をサポートしている。また、本実施形態において、基地局装置1および端末装置2は、それぞれLTEおよび/またはNRをサポートする。
<本実施形態における無線アクセス技術>
本実施形態において、基地局装置1および端末装置2は、それぞれ1つ以上の無線アクセス技術(RAT)をサポートする。例えば、RATは、LTEおよびNRを含む。1つのRATは、1つのセル(コンポーネントキャリア)に対応する。すなわち、複数のRATがサポートされる場合、それらのRATは、それぞれ異なるセルに対応する。本実施形態において、セルは、下りリンクリソース、上りリンクリソース、および/または、サイドリンクの組み合わせである。また、以下の説明において、LTEに対応するセルはLTEセルと呼称され、NRに対応するセルはNRセルと呼称される。
下りリンクの通信は、基地局装置1から端末装置2に対する通信である。上りリンクの通信は、端末装置2から基地局装置1に対する通信である。サイドリンクの通信は、端末装置2から別の端末装置2に対する通信である。
サイドリンクの通信は、端末装置間の近接直接検出および近接直接通信のために定義される。サイドリンクの通信は、上りリンクおよび下りリンクと同様なフレーム構成を用いることができる。また、サイドリンクの通信は、上りリンクリソースおよび/または下りリンクリソースの一部(サブセット)に制限されうる。
基地局装置1および端末装置2は、下りリンク、上りリンクおよび/またはサイドリンクにおいて、1つ以上のセルの集合を用いる通信をサポートできる。複数のセルの集合は、キャリアアグリゲーションまたはデュアルコネクティビティとも呼称される。キャリアアグリゲーションとデュアルコネクティビティの詳細は後述される。また、それぞれのセルは、所定の周波数帯域幅を用いる。所定の周波数帯域幅における最大値、最小値および設定可能な値は、予め規定できる。
図1は、本実施形態におけるコンポーネントキャリアの設定の一例を示す図である。図1の例では、1つのLTEセルと2つのNRセルが設定される。1つのLTEセルは、プライマリーセルとして設定される。2つのNRセルは、それぞれプライマリーセカンダリーセルおよびセカンダリーセルとして設定される。2つのNRセルは、キャリアアグリゲーションにより統合される。また、LTEセルとNRセルは、デュアルコネクティビティにより統合される。なお、LTEセルとNRセルは、キャリアアグリゲーションにより統合されてもよい。図1の例では、NRは、プライマリーセルであるLTEセルにより接続をアシストされることが可能であるため、スタンドアロンで通信するための機能のような一部の機能をサポートしなくてもよい。スタンドアロンで通信するための機能は、初期接続に必要な機能を含む。
図2は、本実施形態におけるコンポーネントキャリアの設定の一例を示す図である。図2の例では、2つのNRセルが設定される。2つのNRセルは、それぞれプライマリーセルおよびセカンダリーセルとして設定され、キャリアアグリゲーションにより統合される。この場合、NRセルがスタンドアロンで通信するための機能をサポートすることにより、LTEセルのアシストが不要になる。なお、2つのNRセルは、デュアルコネクティビティにより統合されてもよい。
<本実施形態における無線フレーム構成>
本実施形態において、10ms(ミリ秒)で構成される無線フレーム(radio frame)が規定される。無線フレームのそれぞれは2つのハーフフレームから構成される。ハーフフレームの時間間隔は、5msである。ハーフフレームのそれぞれは、5つのサブフレームから構成される。サブフレームの時間間隔は、1msであり、2つの連続するスロットによって定義される。スロットの時間間隔は、0.5msである。無線フレーム内のi番目のサブフレームは、(2×i)番目のスロットと(2×i+1)番目のスロットとから構成される。つまり、無線フレームのそれぞれにおいて、10個のサブフレームが規定される。
サブフレームは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームおよびサイドリンクサブフレームなどを含む。
下りリンクサブフレームは下りリンク送信のために予約されるサブフレームである。上りリンクサブフレームは上りリンク送信のために予約されるサブフレームである。スペシャルサブフレームは3つのフィールドから構成される。3つのフィールドは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTS、GP、およびUpPTSの合計の長さは1msである。DwPTSは下りリンク送信のために予約されるフィールドである。UpPTSは上りリンク送信のために予約されるフィールドである。GPは下りリンク送信および上りリンク送信が行われないフィールドである。なお、スペシャルサブフレームは、DwPTSおよびGPのみによって構成されてもよいし、GPおよびUpPTSのみによって構成されてもよい。スペシャルサブフレームは、TDDにおいて下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームとの間に配置され、下りリンクサブフレームから上りリンクサブフレームに切り替えるために用いられる。サイドリンクサブフレームは、サイドリンク通信のために予約または設定されるサブフレームである。サイドリンクは、端末装置間の近接直接通信および近接直接検出のために用いられる。
単一の無線フレームは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームおよび/またはサイドリンクサブフレームから構成される。また、単一の無線フレームは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームまたはサイドリンクサブフレームのみで構成されてもよい。
複数の無線フレーム構成がサポートされる。無線フレーム構成は、フレーム構成タイプで規定される。フレーム構成タイプ1は、FDDのみに適用できる。フレーム構成タイプ2は、TDDのみに適用できる。フレーム構成タイプ3は、LAA(Licensed Assisted Access)セカンダリーセルの運用のみに適用できる。
フレーム構成タイプ2において、複数の上りリンク−下りリンク構成が規定される。上りリンク−下りリンク構成において、1つの無線フレームにおける10のサブフレームのそれぞれは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、およびスペシャルサブフレームのいずれかに対応する。サブフレーム0、サブフレーム5およびDwPTSは常に下りリンク送信のために予約される。UpPTSおよびそのスペシャルサブフレームの直後のサブフレームは常に上りリンク送信のために予約される。
フレーム構成タイプ3において、1つの無線フレーム内の10のサブフレームが下りリンク送信のために予約される。端末装置2は、PDSCHまたは検出信号が送信されないサブフレームを空のサブフレームとして扱うことができる。端末装置2は、所定の信号、チャネルおよび/または下りリンク送信があるサブフレームで検出されない限り、そのサブフレームにいかなる信号および/またはチャネルも存在しないと想定する。下りリンク送信は、1つまたは複数の連続したサブフレームで専有される。その下りリンク送信の最初のサブフレームは、そのサブフレーム内のどこからでも開始されてもよい。その下りリンク送信の最後のサブフレームは、完全に専有されるか、DwPTSで規定される時間間隔で専有されるか、のいずれかであってもよい。
なお、フレーム構成タイプ3において、1つの無線フレーム内の10のサブフレームが上りリンク送信のために予約されてもよい。また、1つの無線フレーム内の10のサブフレームのそれぞれが、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームおよびサイドリンクサブフレームのいずれかに対応するようにしてもよい。
基地局装置1は、スペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、物理下りリンクチャネルおよび物理下りリンク信号を送信してもよい。基地局装置1は、スペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、PBCHの送信を制限できる。端末装置2は、スペシャルサブフレームのUpPTSにおいて、物理上りリンクチャネルおよび物理上りリンク信号を送信してもよい。端末装置2は、スペシャルサブフレームのUpPTSにおいて、一部の物理上りリンクチャネルおよび物理上りリンク信号の送信を制限できる。
<本実施形態におけるNRのフレーム構成>
NRセルのそれぞれにおいて、ある所定の時間長(例えば、サブフレーム)では、1つ以上の所定のパラメータが用いられる。すなわち、NRセルでは、下りリンク信号および上りリンク信号は、それぞれ所定の時間長において、1つ以上の所定のパラメータを用いて生成される。換言すると、端末装置2は、基地局装置1から送信される下りリンク信号、および、基地局装置1に送信する上りリンク信号が、それぞれ所定の時間長において、1つ以上の所定のパラメータで生成される、と想定する。また、基地局装置1は、端末装置2に送信する下りリンク信号、および、端末装置2から送信される上りリンク信号が、それぞれ所定の時間長において、1つ以上の所定のパラメータで生成されるように設定できる。複数の所定のパラメータが用いられる場合、それらの所定のパラメータが用いられて生成される信号は、所定の方法により多重される。例えば、所定の方法は、FDM(Frequency Division Multiplexing)、TDM(Time Division Multiplexing)、CDM(Code Division Multiplexing)および/またはSDM(Spatial Division Multiplexing)などを含む。
NRセルに設定される所定のパラメータの組み合わせは、パラメータセットとして、複数種類を予め規定できる。
図3は、NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットの一例を示す図である。図3の例では、パラメータセットに含まれる送信信号に関するパラメータは、サブフレーム間隔、NRセルにおけるリソースブロックあたりのサブキャリア数、サブフレームあたりのシンボル数、および、CP長タイプである。CP長タイプは、NRセルで用いられるCP長のタイプである。例えば、CP長タイプ1はLTEにおけるノーマルCPに相当し、CP長タイプ2はLTEにおける拡張CPに相当する。
NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットは、下りリンクおよび上りリンクでそれぞれ個別に規定することができる。また、NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットは、下りリンクおよび上りリンクでそれぞれ独立に設定できる。
図4は、本実施形態におけるNRの下りリンクサブフレームの一例を示す図である。図4の例では、パラメータセット1、パラメータセット0およびパラメータセット2を用いて生成される信号が、セル(システム帯域幅)において、FDMされる。図4に示される図は、NRの下りリンクリソースグリッドとも呼称される。基地局装置1は、端末装置2への下りリンクサブフレームにおいて、NRの物理下りリンクチャネルおよび/またはNRの物理下りリンク信号を送信できる。端末装置2は、基地局装置1からの下りリンクサブフレームにおいて、NRの物理下りリンクチャネルおよび/またはNRの物理下りリンク信号を受信できる。
図5は、本実施形態におけるNRの上りリンクサブフレームの一例を示す図である。図5の例では、パラメータセット1、パラメータセット0およびパラメータセット2を用いて生成される信号が、セル(システム帯域幅)において、FDMされる。図4に示される図は、NRの上りリンクリソースグリッドとも呼称される。基地局装置1は、端末装置2への上りリンクサブフレームにおいて、NRの物理上りリンクチャネルおよび/またはNRの物理上りリンク信号を送信できる。端末装置2は、基地局装置1からの上りリンクサブフレームにおいて、NRの物理上りリンクチャネルおよび/またはNRの物理上りリンク信号を受信できる。
<本実施形態における基地局装置1の構成例>
図6は、本実施形態の基地局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置1は、上位層処理部101、制御部103、受信部105、送信部107、および、送受信アンテナ109、を含んで構成される。また、受信部105は、復号化部1051、復調部1053、多重分離部1055、無線受信部1057、およびチャネル測定部1059を含んで構成される。また、送信部107は、符号化部1071、変調部1073、多重部1075、無線送信部1077、および下りリンク参照信号生成部1079を含んで構成される。
既に説明したように、基地局装置1は、1つ以上のRATをサポートできる。図6に示す基地局装置1に含まれる各部の一部または全部は、RATに応じて個別に構成されうる。例えば、受信部105および送信部107は、LTEとNRとで個別に構成される。また、NRセルにおいて、図6に示す基地局装置1に含まれる各部の一部または全部は、送信信号に関するパラメータセットに応じて個別に構成されうる。例えば、あるNRセルにおいて、無線受信部1057および無線送信部1077は、送信信号に関するパラメータセットに応じて個別に構成されうる。
上位層処理部101は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行う。また、上位層処理部101は、受信部105、および送信部107の制御を行うために制御情報を生成し、制御部103に出力する。
制御部103は、上位層処理部101からの制御情報に基づいて、受信部105および送信部107の制御を行う。制御部103は、上位層処理部101への制御情報を生成し、上位層処理部101に出力する。制御部103は、復号化部1051からの復号化された信号およびチャネル測定部1059からのチャネル推定結果を入力する。制御部103は、符号化する信号を符号化部1071へ出力する。また、制御部103は、基地局装置1の全体または一部を制御するために用いられる。
上位層処理部101は、RAT制御、無線リソース制御、サブフレーム設定、スケジューリング制御、および/または、CSI報告制御に関する処理および管理を行う。上位層処理部101における処理および管理は、端末装置毎、または基地局装置に接続している端末装置共通に行われる。上位層処理部101における処理および管理は、上位層処理部101のみで行われてもよいし、上位ノードまたは他の基地局装置から取得してもよい。また、上位層処理部101における処理および管理は、RATに応じて個別に行われてもよい。例えば、上位層処理部101は、LTEにおける処理および管理と、NRにおける処理および管理とを個別に行う。
上位層処理部101におけるRAT制御では、RATに関する管理が行われる。例えば、RAT制御では、LTEに関する管理および/またはNRに関する管理が行われる。NRに関する管理は、NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットの設定および処理を含む。
上位層処理部101における無線リソース制御では、下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ(RRCパラメータ)、および/または、MAC制御エレメント(CE:Control Element)の生成および/または管理が行われる。
上位層処理部101におけるサブフレーム設定では、サブフレーム設定、サブフレームパターン設定、上りリンク−下りリンク設定、上りリンク参照UL−DL設定、および/または、下りリンク参照UL−DL設定の管理が行われる。なお、上位層処理部101におけるサブフレーム設定は、基地局サブフレーム設定とも呼称される。また、上位層処理部101におけるサブフレーム設定は、上りリンクのトラフィック量および下りリンクのトラフィック量に基づいて決定できる。また、上位層処理部101におけるサブフレーム設定は、上位層処理部101におけるスケジューリング制御のスケジューリング結果に基づいて決定できる。
上位層処理部101におけるスケジューリング制御では、受信したチャネル状態情報およびチャネル測定部1059から入力された伝搬路の推定値やチャネルの品質などに基づいて、物理チャネルを割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネルの符号化率および変調方式および送信電力などが決定される。例えば、制御部103は、上位層処理部101におけるスケジューリング制御のスケジューリング結果に基づいて、制御情報(DCIフォーマット)を生成する。
上位層処理部101におけるCSI報告制御では、端末装置2のCSI報告が制御される。例えば、端末装置2においてCSIを算出するために想定するためのCSI参照リソースに関する設定が制御される。
受信部105は、制御部103からの制御に従って、送受信アンテナ109を介して端末装置2から送信された信号を受信し、さらに分離、復調、復号などの受信処理を行い、受信処理された情報を制御部103に出力する。なお、受信部105における受信処理は、あらかじめ規定された設定、または基地局装置1が端末装置2に通知した設定に基づいて行われる。
無線受信部1057は、送受信アンテナ109を介して受信された上りリンクの信号に対して、中間周波数への変換(ダウンコンバート)、不要な周波数成分の除去、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルの制御、受信された信号の同相成分および直交成分に基づく直交復調、アナログ信号からディジタル信号への変換、ガードインターバル(Guard Interval: GI)の除去、および/または、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)による周波数領域信号の抽出を行う。
多重分離部1055は、無線受信部1057から入力された信号から、PUCCHまたはPUSCHなどの上りリンクチャネルおよび/または上りリンク参照信号を分離する。多重分離部1055は、上りリンク参照信号をチャネル測定部1059に出力する。多重分離部1055は、チャネル測定部1059から入力された伝搬路の推定値から、上りリンクチャネルに対する伝搬路の補償を行う。
復調部1053は、上りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAM等の変調方式を用いて受信信号の復調を行う。復調部1053は、MIMO多重された上りリンクチャネルの分離および復調を行う。
復号化部1051は、復調された上りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された上りリンクデータおよび/または上りリンク制御情報は制御部103へ出力される。復号化部1051は、PUSCHに対しては、トランスポートブロック毎に復号処理を行う。
チャネル測定部1059は、多重分離部1055から入力された上りリンク参照信号から伝搬路の推定値および/またはチャネルの品質などを測定し、多重分離部1055および/または制御部103に出力する。例えば、UL−DMRSはPUCCHまたはPUSCHに対する伝搬路補償を行うための伝搬路の推定値を測定し、SRSは上りリンクにおけるチャネルの品質を測定する。
送信部107は、制御部103からの制御に従って、上位層処理部101から入力された下りリンク制御情報および下りリンクデータに対して、符号化、変調および多重などの送信処理を行う。例えば、送信部107は、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を生成および多重し、送信信号を生成する。なお、送信部107における送信処理は、あらかじめ規定された設定、基地局装置1が端末装置2に通知した設定、または、同一のサブフレームで送信されるPDCCHまたはEPDCCHを通じて通知される設定に基づいて行われる。
符号化部1071は、制御部103から入力されたHARQインディケータ(HARQ−ACK)、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳込み符号化、ターボ符号化等の所定の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部1073は、符号化部1071から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。下りリンク参照信号生成部1079は、物理セル識別子(PCI:Physical cell identification)、端末装置2に設定されたRRCパラメータなどに基づいて、下りリンク参照信号を生成する。多重部1075は、各チャネルの変調シンボルと下りリンク参照信号を多重し、所定のリソースエレメントに配置する。
無線送信部1077は、多重部1075からの信号に対して、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)による時間領域の信号への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのディジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、中間周波数の信号から高周波数の信号への変換(アップコンバート: up convert)、余分な周波数成分の除去、電力の増幅などの処理を行い、送信信号を生成する。無線送信部1077が出力した送信信号は、送受信アンテナ109から送信される。
<本実施形態における端末装置2の構成例>
図7は、本実施形態の端末装置2の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置2は、上位層処理部201、制御部203、受信部205、送信部207、および送受信アンテナ209を含んで構成される。また、受信部205は、復号化部2051、復調部2053、多重分離部2055、無線受信部2057、およびチャネル測定部2059を含んで構成される。また、送信部207は、符号化部2071、変調部2073、多重部2075、無線送信部2077、および上りリンク参照信号生成部2079を含んで構成される。
既に説明したように、端末装置2は、1つ以上のRATをサポートできる。図7に示す端末装置2に含まれる各部の一部または全部は、RATに応じて個別に構成されうる。例えば、受信部205および送信部207は、LTEとNRとで個別に構成される。また、NRセルにおいて、図7に示す端末装置2に含まれる各部の一部または全部は、送信信号に関するパラメータセットに応じて個別に構成されうる。例えば、あるNRセルにおいて、無線受信部2057および無線送信部2077は、送信信号に関するパラメータセットに応じて個別に構成されうる。
上位層処理部201は、上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、制御部203に出力する。上位層処理部201は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部201は、受信部205、および送信部207の制御を行うために制御情報を生成し、制御部203に出力する。
制御部203は、上位層処理部201からの制御情報に基づいて、受信部205および送信部207の制御を行う。制御部203は、上位層処理部201への制御情報を生成し、上位層処理部201に出力する。制御部203は、復号化部2051からの復号化された信号およびチャネル測定部2059からのチャネル推定結果を入力する。制御部203は、符号化する信号を符号化部2071へ出力する。また、制御部203は、端末装置2の全体または一部を制御するために用いられてもよい。
上位層処理部201は、RAT制御、無線リソース制御、サブフレーム設定、スケジューリング制御、および/または、CSI報告制御に関する処理および管理を行う。上位層処理部201における処理および管理は、あらかじめ規定される設定、および/または、基地局装置1から設定または通知される制御情報に基づく設定に基づいて行われる。例えば、基地局装置1からの制御情報は、RRCパラメータ、MAC制御エレメントまたはDCIを含む。また、上位層処理部201における処理および管理は、RATに応じて個別に行われてもよい。例えば、上位層処理部201は、LTEにおける処理および管理と、NRにおける処理および管理とを個別に行う。
上位層処理部201におけるRAT制御では、RATに関する管理が行われる。例えば、RAT制御では、LTEに関する管理および/またはNRに関する管理が行われる。NRに関する管理は、NRセルにおける送信信号に関するパラメータセットの設定および処理を含む。
上位層処理部201における無線リソース制御では、自装置における設定情報の管理が行われる。上位層処理部201における無線リソース制御では、上りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ(RRCパラメータ)、および/または、MAC制御エレメント(CE:Control Element)の生成および/または管理が行われる。
上位層処理部201におけるサブフレーム設定では、基地局装置1および/または基地局装置1とは異なる基地局装置におけるサブフレーム設定が管理される。サブフレーム設定は、サブフレームに対する上りリンクまたは下りリンクの設定、サブフレームパターン設定、上りリンク−下りリンク設定、上りリンク参照UL−DL設定、および/または、下りリンク参照UL−DL設定を含む。なお、上位層処理部201におけるサブフレーム設定は、端末サブフレーム設定とも呼称される。
上位層処理部201におけるスケジューリング制御では、基地局装置1からのDCI(スケジューリング情報)に基づいて、受信部205および送信部207に対するスケジューリングに関する制御を行うための制御情報が生成される。
上位層処理部201におけるCSI報告制御では、基地局装置1に対するCSIの報告に関する制御が行われる。例えば、CSI報告制御では、チャネル測定部2059でCSIを算出するために想定するためのCSI参照リソースに関する設定が制御される。CSI報告制御では、DCIおよび/またはRRCパラメータに基づいて、CSIを報告するために用いられるリソース(タイミング)を制御する。
受信部205は、制御部203からの制御に従って、送受信アンテナ209を介して基地局装置1から送信された信号を受信し、さらに分離、復調、復号などの受信処理を行い、受信処理された情報を制御部203に出力する。なお、受信部205における受信処理は、あらかじめ規定された設定、または基地局装置1からの通知または設定に基づいて行われる。
無線受信部2057は、送受信アンテナ209を介して受信された上りリンクの信号に対して、中間周波数への変換(ダウンコンバート)、不要な周波数成分の除去、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルの制御、受信された信号の同相成分および直交成分に基づく直交復調、アナログ信号からディジタル信号への変換、ガードインターバル(Guard Interval: GI)の除去、および/または、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)による周波数領域の信号の抽出を行う。
多重分離部2055は、無線受信部2057から入力された信号から、PHICH、PDCCH、EPDCCHまたはPDSCHなどの下りリンクチャネル、下りリンク同期信号および/または下りリンク参照信号を分離する。多重分離部2055は、下りリンク参照信号をチャネル測定部2059に出力する。多重分離部2055は、チャネル測定部2059から入力された伝搬路の推定値から、下りリンクチャネルに対する伝搬路の補償を行う。
復調部2053は、下りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の変調方式を用いて受信信号の復調を行う。復調部2053は、MIMO多重された下りリンクチャネルの分離および復調を行う。
復号化部2051は、復調された下りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された下りリンクデータおよび/または下りリンク制御情報は制御部203へ出力される。復号化部2051は、PDSCHに対しては、トランスポートブロック毎に復号処理を行う。
チャネル測定部2059は、多重分離部2055から入力された下りリンク参照信号から伝搬路の推定値および/またはチャネルの品質などを測定し、多重分離部2055および/または制御部203に出力する。チャネル測定部2059が測定に用いる下りリンク参照信号は、少なくともRRCパラメータによって設定される送信モードおよび/または他のRRCパラメータに基づいて決定されてもよい。例えば、DL−DMRSはPDSCHまたはEPDCCHに対する伝搬路補償を行うための伝搬路の推定値を測定する。CRSはPDCCHまたはPDSCHに対する伝搬路補償を行うための伝搬路の推定値、および/または、CSIを報告するための下りリンクにおけるチャネルを測定する。CSI−RSは、CSIを報告するための下りリンクにおけるチャネルを測定する。チャネル測定部2059は、CRS、CSI−RSまたは検出信号に基づいて、RSRP(Reference Signal Received Power)および/またはRSRQ(Reference Signal Received Quality)を算出し、上位層処理部201へ出力する。
送信部207は、制御部203からの制御に従って、上位層処理部201から入力された上りリンク制御情報および上りリンクデータに対して、符号化、変調および多重などの送信処理を行う。例えば、送信部207は、PUSCHまたはPUCCHなどの上りリンクチャネルおよび/または上りリンク参照信号を生成および多重し、送信信号を生成する。なお、送信部207における送信処理は、あらかじめ規定された設定、または、基地局装置1から設定または通知に基づいて行われる。
符号化部2071は、制御部203から入力されたHARQインディケータ(HARQ−ACK)、上りリンク制御情報、および上りリンクデータを、ブロック符号化、畳込み符号化、ターボ符号化等の所定の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部2073は、符号化部2071から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。上りリンク参照信号生成部2079は、端末装置2に設定されたRRCパラメータなどに基づいて、上りリンク参照信号を生成する。多重部2075は、各チャネルの変調シンボルと上りリンク参照信号を多重し、所定のリソースエレメントに配置する。
無線送信部2077は、多重部2075からの信号に対して、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)による時間領域の信号への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのディジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、中間周波数の信号から高周波数の信号への変換(アップコンバート: up convert)、余分な周波数成分の除去、電力の増幅などの処理を行い、送信信号を生成する。無線送信部2077が出力した送信信号は、送受信アンテナ209から送信される。
<本実施形態における制御情報のシグナリング>
基地局装置1および端末装置2は、それぞれ制御情報のシグナリング(通知、報知、設定)のために、様々な方法を用いることができる。制御情報のシグナリングは、様々な層(レイヤー)で行うことができる。制御情報のシグナリングは、物理層(レイヤー)を通じたシグナリングである物理層シグナリング、RRC層を通じたシグナリングであるRRCシグナリング、および、MAC層を通じたシグナリングであるMACシグナリングなどを含む。RRCシグナリングは、端末装置2に固有の制御情報を通知する専用のRRCシグナリング(Dedicated RRC signaling)、または、基地局装置1に固有の制御情報を通知する共通のRRCシグナリング(Common RRC signaling)である。RRCシグナリングやMACシグナリングなど、物理層から見て上位の層が用いるシグナリングは上位層シグナリングとも呼称される。
RRCシグナリングは、RRCパラメータをシグナリングすることにより実現される。MACシグナリングは、MAC制御エレメントをシグナリングすることにより実現される。物理層シグナリングは、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)または上りリンクリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)をシグナリングすることにより実現される。RRCパラメータおよびMAC制御エレメントは、PDSCHまたはPUSCHを用いて送信される。DCIは、PDCCHまたはEPDCCHを用いて送信される。UCIは、PUCCHまたはPUSCHを用いて送信される。RRCシグナリングおよびMACシグナリングは、準静的(semi−static)な制御情報をシグナリングするために用いられ、準静的シグナリングとも呼称される。物理層シグナリングは、動的(dynamic)な制御情報をシグナリングするために用いられ、動的シグナリングとも呼称される。DCIは、PDSCHのスケジューリングまたはPUSCHのスケジューリングなどのために用いられる。UCIは、CSI報告、HARQ−ACK報告、および/またはスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)などのために用いられる。
<本実施形態における下りリンク制御情報の詳細>
DCIはあらかじめ規定されるフィールドを有するDCIフォーマットを用いて通知される。DCIフォーマットに規定されるフィールドは、所定の情報ビットがマッピングされる。DCIは、下りリンクスケジューリング情報、上りリンクスケジューリング情報、サイドリンクスケジューリング情報、非周期的CSI報告の要求、または、上りリンク送信電力コマンドを通知する。
端末装置2がモニタするDCIフォーマットは、サービングセル毎に設定された送信モードによって決まる。すなわち、端末装置2がモニタするDCIフォーマットの一部は、送信モードによって異なることができる。例えば、下りリンク送信モード1が設定された端末装置2は、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット1をモニタする。例えば、下りリンク送信モード4が設定された端末装置2は、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット2をモニタする。例えば、上りリンク送信モード1が設定された端末装置2は、DCIフォーマット0をモニタする。例えば、上りリンク送信モード2が設定された端末装置2は、DCIフォーマット0とDCIフォーマット4をモニタする。
端末装置2に対するDCIを通知するPDCCHが配置される制御領域は通知されず、端末装置2は端末装置2に対するDCIをブラインドデコーディング(ブラインド検出)により検出する。具体的には、端末装置2は、サービングセルにおいて、PDCCH候補のセットをモニタする。モニタリングは、そのセットの中のPDCCHのそれぞれに対して、全てのモニタされるDCIフォーマットによって復号を試みることを意味する。例えば、端末装置2は、端末装置2宛に送信される可能性がある全てのアグリゲーションレベル、PDCCH候補、および、DCIフォーマットについてデコードを試みる。端末装置2は、デコード(検出)が成功したDCI(PDCCH)を端末装置2に対するDCI(PDCCH)として認識する。
DCIに対して、巡回冗長検査(CRC: Cyclic Redundancy Check)が付加される。CRCは、DCIのエラー検出およびDCIのブラインド検出のために用いられる。CRC(CRCパリティビット)は、RNTI(Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされる。端末装置2は、RNTIに基づいて、端末装置2に対するDCIかどうかを検出する。具体的には、端末装置2は、CRCに対応するビットに対して、所定のRNTIでデスクランブルを行い、CRCを抽出し、対応するDCIが正しいかどうかを検出する。
RNTIは、DCIの目的や用途に応じて規定または設定される。RNTIは、C−RNTI(Cell−RNTI)、SPS C−RNTI(Semi Persistent Scheduling C−RNTI)、SI−RNTI(System Information−RNTI)、P−RNTI(Paging−RNTI)、RA−RNTI(Random Access−RNTI)、TPC−PUCCH−RNTI(Transmit Power Control−PUCCH−RNTI)、TPC−PUSCH−RNTI(Transmit Power Control−PUSCH−RNTI)、一時的C−RNTI、M−RNTI(MBMS (Multimedia Broadcast Muticast Services) −RNTI)、および、eIMTA−RNTIを含む。
C−RNTIおよびSPS C−RNTIは、基地局装置1(セル)内において端末装置2に固有のRNTIであり、端末装置2を識別するための識別子である。C−RNTIは、あるサブフレームにおけるPDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするために用いられる。SPS C−RNTIは、PDSCHまたはPUSCHのためのリソースの周期的なスケジューリングをアクティベーションまたはリリースするために用いられる。SI−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、SIB(System Information Block)をスケジューリングするために用いられる。P−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、ページングを制御するために用いられる。RA−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、RACHに対するレスポンスをスケジューリングするために用いられる。TPC−PUCCH−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、PUCCHの電力制御を行うために用いられる。TPC−PUSCH−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、PUSCHの電力制御を行うために用いられる。Temporary C−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、C−RNTIが設定または認識されていない移動局装置によって用いられる。M−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、MBMSをスケジューリングするために用いられる。eIMTA−RNTIでスクランブルされたCRCを有する制御チャネルは、動的TDD(eIMTA)において、TDDサービングセルのTDD UL/DL設定に関する情報を通知するために用いられる。なお、上記のRNTIに限らず、新たなRNTIによってDCIフォーマットがスクランブルされてもよい。
スケジューリング情報(下りリンクスケジューリング情報、上りリンクスケジューリング情報、サイドリンクスケジューリング情報)は、周波数領域のスケジューリングとして、リソースブロックまたはリソースブロックグループを単位にスケジューリングを行うための情報を含む。リソースブロックグループは、連続するリソースブロックのセットであり、スケジューリングされる端末装置に対する割り当てられるリソースを示す。リソースブロックグループのサイズは、システム帯域幅に応じて決まる。
<本実施形態におけるマルチキャリア送信の詳細>
端末装置2は複数のセルが設定され、マルチキャリア送信を行うことができる。端末装置2が複数のセルを用いる通信は、CA(キャリアアグリゲーション)またはDC(デュアルコネクティビティ)と称される。本実施形態に記載の内容は、端末装置2に対して設定される複数のセルのそれぞれまたは一部に適用できる。端末装置2に設定されるセルを、サービングセルとも称する。
CAおいて、設定される複数のサービングセルは、1つのプライマリーセル(PCell: Primary Cell)と1つ以上のセカンダリーセル(SCell: Secondary Cell)とを含む。CAをサポートしている端末装置2に対して、1つのプライマリーセルと1つ以上のセカンダリーセルが設定されうる。
プライマリーセルは、初期コネクション構築(initial connection establishment)手続きが行なわれたサービングセル、コネクション再構築(connection re−establishment)手続きを開始したサービングセル、または、ハンドオーバ手続きにおいてプライマリーセルと指示されたセルである。プライマリーセルは、プライマリー周波数でオペレーションする。セカンダリーセルは、コネクションの構築または再構築以降に設定されうる。セカンダリーセルは、セカンダリー周波数でオペレーションする。なお、コネクションは、RRCコネクションとも称される。
DCは、少なくとも2つの異なるネットワークポイントから提供される無線リソースを所定の端末装置2が消費するオペレーションである。ネットワークポイントは、マスター基地局装置(MeNB: Master eNB)とセカンダリー基地局装置(SeNB: Secondary eNB)である。デュアルコネクティビティは、端末装置2が、少なくとも2つのネットワークポイントでRRC接続を行なうことである。デュアルコネクティビティにおいて、2つのネットワークポイントは、非理想的バックホール(non−ideal backhaul)によって接続されてもよい。
DCにおいて、少なくともS1−MME(Mobility Management Entity)に接続され、コアネットワークのモビリティアンカーの役割を果たす基地局装置1をマスター基地局装置と称される。また、端末装置2に対して追加の無線リソースを提供するマスター基地局装置ではない基地局装置1をセカンダリー基地局装置と称される。マスター基地局装置に関連されるサービングセルのグループは、マスターセルグループ(MCG: Master Cell Group)とも呼称される。セカンダリー基地局装置に関連されるサービングセルのグループは、セカンダリーセルグループ(SCG: Secondary Cell Group)とも呼称される。
DCにおいて、プライマリーセルは、MCGに属する。また、SCGにおいて、プライマリーセルに相当するセカンダリーセルをプライマリーセカンダリーセル(PSCell: Primary Secondary Cell)と称する。PSCell(pSCellを構成する基地局装置)には、PCell(PCellを構成する基地局装置)と同等の機能(能力、性能)がサポートされてもよい。また、PSCellには、PCellの一部の機能だけがサポートされてもよい。例えば、PSCellには、CSSまたはUSSとは異なるサーチスペースを用いて、PDCCH送信を行なう機能がサポートされてもよい。また、PSCellは、常にアクティベーションの状態であってもよい。また、PSCellは、PUCCHを受信できるセルである。
DCにおいて、無線ベアラ(データ無線ベアラ(DRB: Date Radio Bearer)および/またはシグナリング無線ベアラ(SRB: Signaling Radio Bearer))は、MeNBとSeNBで個別に割り当てられてもよい。MCG(PCell)とSCG(PSCell)に対して、それぞれ個別にデュプレックスモードが設定されてもよい。MCG(PCell)とSCG(PSCell)は、互いに同期されなくてもよい。MCG(PCell)とSCG(PSCell)に対して、複数のタイミング調整のためのパラメータ(TAG: Timing Advance Group)が独立に設定されてもよい。デュアルコネクティビティにおいて、端末装置2は、MCG内のセルに対応するUCIをMeNB(PCell)のみで送信し、SCG内のセルに対応するUCIをSeNB(pSCell)のみで送信する。それぞれのUCIの送信において、PUCCHおよび/またはPUSCHを用いた送信方法はそれぞれのセルグループで適用される。
PUCCHおよびPBCH(MIB)は、PCellまたはPSCellのみで送信される。また、PRACHは、CG内のセル間で複数のTAG(Timing Advance Group)が設定されない限り、PCellまたはPSCellのみで送信される。
PCellまたはPSCellでは、SPS(Semi−Persistent Scheduling)やDRX(Discontinuous Transmission)を行ってもよい。セカンダリーセルでは、同じセルグループのPCellまたはPSCellと同じDRXを行ってもよい。
セカンダリーセルにおいて、MACの設定に関する情報/パラメータは、基本的に、同じセルグループのPCellまたはPSCellと共有している。一部のパラメータは、セカンダリーセル毎に設定されてもよい。一部のタイマーやカウンタが、PCellまたはPSCellのみに対して適用されてもよい。
CAにおいて、TDD方式が適用されるセルとFDD方式が適用されるセルが集約されてもよい。TDDが適用されるセルとFDDが適用されるセルとが集約される場合に、TDDが適用されるセルおよびFDDが適用されるセルのいずれか一方に対して本開示を適用することができる。
端末装置2は、端末装置2によってCAがサポートされているバンドの組合せを示す情報を、基地局装置1に送信する。端末装置2は、バンドの組合せのそれぞれに対して、異なる複数のバンドにおける前記複数のサービングセルにおける同時送信および受信をサポートしているかどうかを指示する情報を、基地局装置1に送信する。
<自己完結型送信>
NRでは、物理チャネルおよび/または物理信号を自己完結型送信(self−contained transmission)によって送信することができる。図8に、本実施形態における自己完結型送信のフレーム構成の一例を示す。自己完結型送信では、1つの送受信は、先頭から連続する下りリンク送信、GP、および連続する下りリンク送信の順番で構成される。連続する下りリンク送信には、少なくとも1つの下りリンク制御情報およびDMRSが含まれる。その下りリンク制御情報は、その連続する下りリンク送信に含まれる下りリンク物理チャネルの受信、またはその連続する上りリンク送信に含まれる上りリンク物理チャネルの送信を指示する。その下りリンク制御情報が下りリンク物理チャネルの受信を指示した場合、端末装置2は、その下りリンク制御情報に基づいてその下りリンク物理チャネルの受信を試みる。そして、端末装置2は、その下りリンク物理チャネルの受信成否(デコード成否)を、GP後に割り当てられる上りリンク送信に含まれる上りリンク制御チャネルによって送信する。一方で、その下りリンク制御情報が上りリンク物理チャネルの送信を指示した場合、その下りリンク制御情報に基づいて送信される上りリンク物理チャネルを上りリンク送信に含めて送信を行う。このように、下りリンク制御情報によって、上りリンクデータの送信と下りリンクデータの送信を柔軟に切り替えることで、上りリンクと下りリンクのトラヒック比率の増減に即座に対応することができる。また、下りリンクの受信成否を直後の上りリンク送信で通知することで、下りリンクの低遅延通信を実現することができる。
単位スロット時間は、下りリンク送信、GP、または上りリンク送信を定義する最小の時間単位である。単位スロット時間は、下りリンク送信、GP、または上りリンク送信のいずれかのために予約される。単位スロット時間の中に、下りリンク送信と上りリンク送信の両方は含まれない。単位スロット時間は、その単位スロット時間に含まれるDMRSと関連付けられるチャネルの最小送信時間としてもよい。1つの単位スロット時間は、例えば、NRのサンプリング間隔(Ts)またはシンボル長の整数倍で定義される。
単位フレーム時間は、スケジューリングで指定される最小時間であってもよい。単位フレーム時間は、トランスポートブロックが送信される最小単位であってもよい。単位スロット時間は、その単位スロット時間に含まれるDMRSと関連付けられるチャネルの最大送信時間としてもよい。単位フレーム時間は、端末装置2において上りリンク送信電力を決定する単位時間であってもよい。単位フレーム時間は、サブフレームと称されてもよい。単位フレーム時間には、下りリンク送信のみ、上りリンク送信のみ、上りリンク送信と下りリンク送信の組み合わせの3種類のタイプが存在する。1つの単位フレーム時間は、例えば、NRのサンプリング間隔(Ts)、シンボル長、または単位スロット時間の整数倍で定義される。
送受信時間は、1つの送受信の時間である。1つの送受信と他の送受信との間は、どの物理チャネルおよび物理信号も送信されない時間(ギャップ)で占められる。端末装置2は、異なる送受信間でCSI測定を平均してはいけない。送受信時間は、TTIと称されてもよい。1つの送受信時間は、例えば、NRのサンプリング間隔(Ts)、シンボル長、単位スロット時間、または単位フレーム時間の整数倍で定義される。
<Non−Orthogonal Multiple Access(NOMA)>
直交多元接続(Orthogonal Multiple Access:OMA)送信においては、例えば直交する周波数軸および時間軸を用いて送受信を行う。この時、サブキャリア間隔によって周波数および時間リソースのフレーム構成が決定され、リソースエレメント数以上のリソースを使用することは困難である。一方、NOMA送信においては、直交する周波数軸および時間軸に加えて、非直交軸を追加してフレーム構成が決定される。なお、非直交軸の一例として、Interleave pattern軸、Spreading Pattern軸、Scrambling Pattern軸、Codebook軸、Power軸などが挙げられる。
例えば、図9は、NOMA送信の一例について概要を説明するための説明図であり、送信装置において非直交軸で送信信号を多重し、かつ非直交軸で多重されるリソースが全て同一のパラメータセットの場合を表している。ここで、送信装置は基地局装置1または端末装置2のいずれかを示す。送信装置では、多重をする複数の送信信号セットを用意する。図9では2つの送信信号セットを多重するとする。ここでは2つとしているが3つ以上の送信信号セットでもよい。また、それぞれの送信信号セットは別々の受信装置に対する送信信号でもよいし、同一の受信装置に対する送信信号でもよい。ここで、受信装置は基地局装置1または端末装置2のいずれかを示す。それぞれの送信信号セットは、対応するMultiple Access(MA) signatureが適用される。ここで、MA signatureには、例えば、Interleave pattern、Spreading Pattern、Scrambling Pattern、Codebook、Power Allocation、Repetitionなどが含まれる。また、ここではMA signatureと呼称したが、単にPatternやIndexといった呼称でもよく、例として上記に挙げたようなNOMA送信で使用されるPatternやIndexといった識別子や、Patternそのものを表すものを指す。MA signature適用後の信号は同一の周波数および時間リソース上で多重され、同一のアンテナポートへ送られる。
また、図9では同一のパラメータセットの送信信号セットを多重したが、図10に示すように、異なるパラメータセットの送信信号セットを多重してもよい。図10は、NOMA送信の他の一例について概要を説明するための説明図であり、異なるパラメータセットの送信信号セットを多重している以外は、図9と同様である。
一方で、図11及び図12に示すように、送信装置で多重せず、MA signatureを適用した信号を送信し、受信装置で非直交多重されるように送信をする方法も考えられる。図11及び図12は、NOMA送信の他の一例について概要を説明するための説明図であり、送信装置による多重が行われない場合の一例を示している。図11及び図12に示す例では、それぞれの送信信号セットは、対応するMA signatureが適用される。ここで、MA signatureには、例えば、Interleave pattern、Spreading Pattern、Scrambling Pattern、Codebook、Power Allocation、Repetitionなどが含まれる。MA signature適用後の信号は同一の周波数および時間リソース上で送信され、伝搬チャネルを通って多重される。この場合、それぞれの送信信号セットは別々の送信装置から送信されてもよい。また、図12に示したように、同一の周波数および時間リソース上で送信される送信信号のパラメータセットは、異なるパラメータセットでもよい。
図13は、NOMA送信の一例について概要を説明するための説明図であり、受信装置の一例を示している。図13に示すように、受信信号は同一の周波数および時間リソース上で複数の送信信号が多重された状態で受信される。受信装置では多重された送信信号セットを復号するため、送信機で適用されたMA signatureを適用し、チャネル等化および干渉信号キャンセラにより所望の信号が取り出される。この時、同一のMA signatureが用いられて多重された場合には、多重された信号間の干渉の影響が大きくなり、復号をすることが困難となる場合がある。
以上のように、NOMA送信では、送信装置および受信装置で適用されたMA signatureを送信装置および受信装置間で共有し、かつ、MA signatureが重複することなく適用される必要がある。また、以降の議論でリソースと言った場合には、MA signatureもリソースの一つとして含むこととする。ここで、周波数・時間・MA signatureすべてを含むリソースをMultiple Access(MA)リソースと呼ぶ場合もあり、周波数・時間のみのリソースをMultiple Access(MA) Physicalリソースと呼ぶ場合もある。
<Grant−free送信>
Grant−free送信とは、端末装置2が基地局装置1からの動的なリソースアロケーション(Grant)を受信することなく、あらかじめ基地局装置1から指示された使用可能な周波数および時間リソースから、端末装置2が適当なリソースを利用して送信をすることを表す。すなわち、Grant−free送信は、Downlink Control Information(DCI)に、Grantを含まずに、データ送信を実施するものを表す。Grant−free送信はData transmission without grantなどとも呼ばれるが、以降の説明では便宜上、Grant−free送信と呼ぶこととする。Grant−free送信においては、基地局装置1は、端末装置2が選択可能な周波数および時間リソースの候補を事前に指定しても良い。
Grant−free送信を適用する主な目的として、シグナリングオーバーヘッドの削減による、端末装置2の省電力化や低遅延通信がある。従来の方式では、基地局装置1が端末装置2に対して、UplinkやSidelinkで使用するリソースを通知することで、他の端末装置2とのリソース競合が発生せずに通信を行うことが可能となっていた。一方で、従来の方式においては、本通知によるシグナリングのオーバーヘッドが発生する場合がある。
例えば、図14は、Grant based送信について概要を説明するための説明図である。図14に示すようなGrant based送信の場合には、端末装置2は、データが発生すると(S101)、基地局装置1にリソース割り当て要求を送信する(S103)。基地局装置1は、端末装置2からのリソース割り当て要求を受けて、当該端末装置2に対してリソースを割り当てる(S105)。次いで、端末装置2は、基地局装置1から割り当てられたリソースを用いて、データを送信する(S107)。基地局装置1は、端末装置2から送信されたデータを受信すると、当該端末装置2に対して応答(例えば、ACK/NACK)を送信する(S109)。このような構成のため、Grant based送信においては、端末装置2からのリソースの割り当て要求や、基地局装置1によるリソースの割り当てに伴うシグナリングオーバーヘッドが生じる。
これに対して、図15は、Grant−free送信について概要を説明するための説明図である。図15に示すようなGrant−free送信の場合には、基地局装置1から端末装置2に対して使用可能なリソースがあらかじめ割り当てられる(S201)。端末装置2は、データが発生すると(S203)、事前に割り当てられたリソースの中から任意に選択したリソースを使用して当該データを基地局装置1に送信する(S205)。基地局装置1は、端末装置2から送信されたデータを受信すると、当該端末装置2に対して応答(例えば、ACK/NACK)を送信する(S207)。上述の通り、Grant−free送信の場合には、図14に示すGrant based送信における、端末装置2からのリソースの割り当て要求や、基地局装置1によるリソースの割り当てに係る処理が削減される。そのため、次世代の通信で求められる省電力化や低遅延通信において、リソース割り当て通知を行わないGrant−free送信は有力な技術候補として期待されている。なお、Grant−free 送信における送信リソースは、使用可能な全帯域から選択されても良いし、あらかじめ基地局装置1から指定されたリソースの中から選択されても良い。
<制御情報通知の効率化手段>
続いて、制御情報の通知の効率化を可能とする技術の一例について以下に説明する。
(Grant−based with NOMAの場合)
まず、Grant−basedのNOMA送信の場合の例について説明する。NOMA送信では、複数の端末装置が、全て同一または一部が同一の周波数・時間リソースを使用して送信を行う。例えば、図16は、Grant−basedのNOMA送信におけるリソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について説明するための説明図であり、4つの端末装置(即ち、端末装置#1〜#4)が全て同一の周波数・時間リソースを使用してNOMA送信を行う場合の一例を示している。Grant−basedのNOMA送信においては、例えば、図16に示すように、4つの端末装置それぞれの制御情報として、同一の周波数・時間リソースアロケーション情報が通知されることになる。また、多重される端末装置数がさらに増えた場合には、同一の周波数・時間リソースアロケーション情報を通知する制御情報も増えることとなり、オーバーヘッドがより大きくなると考えられる。
以上を解決する手段として、例えば、図17に示す例が挙げられる。図17は、本実施形態に係るシステムが制御情報の通知を効率化を可能とする技術の一例について説明するための説明図であり、リソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について示している。図17に示す例では、複数端末装置(例えば、端末装置#1〜#4)の制御情報が、一つの制御情報としてまとめられている。具体的には、リソースブロックアロケーション(Resource Block Allocation)情報はひとつにまとめ、端末装置個別の情報は個別に通知することで、制御情報の削減が可能となる。リソースブロックアロケーション情報以外にも、複数端末装置で共通の情報であれば、同一の情報としてまとめることが可能である。複数端末装置で共通の情報としてまとめることが可能な情報の一例としては、Preemption IndicationやSRS requestなどが挙げられる。また、これらの情報に限定されず、他の情報が一つにまとめられてもよい。
なお、図17に示す制御情報には端末装置に個別に通知される情報(例えば、当該端末装置に固有の情報)も含まれるため、それぞれの端末装置は、自分宛の情報がどこに配置されているかを認識する必要がある。このような状況を鑑み、例えば、各端末装置宛の情報がどこに配置されているかが、準静的に事前に当該端末装置に通知されているとよい。また、他の一例として、各端末装置は、自身に宛てた情報がどこに配置されているかを、自身のRNTIなどの値から計算をして導出するなどしてもよい。さらに、何台の端末装置の情報が制御情報に含まれるか、もしくは制御情報のサイズがいくつになるか、といった情報も重要である。例えば、制御情報のサイズは、当該制御情報が共通に通知される端末装置の数に応じて決定されてもよい。また、これらの情報は以降の実施例でも有効である。
(SPS送信の場合)
次いで、Semi−Persistent Scheduling(SPS)送信の場合の例について説明する。例えば、図18は、SPS送信におけるリソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について説明するための説明図である。図18に示すようなSPS送信の場合には、リソース(例えば、リソースプール)が準静的に割り当てられ、端末装置は、当該リソースを介して通信を行う。具体的には、端末装置は、L1 Activation制御信号の受信後に、一定間隔でデータの送信を行う。L1 Activation信号には、例えば、周期的なデータ送信を開始する(即ち、有効化する)時間通知のほか、SPS送信に必要な情報などが含まれてもよい。当該情報としては、例えば、時間軸および周波数軸の送信リソースに関する情報、参照信号のConfiguration情報、Modulation and Coding Scheme(MCS)、Transport Block Size(TBS)、Hybrid ARQ(HARQ)に関する情報、Repetition回数等が挙げられる。なお、SPS送信に必要な情報であれば、L1 Activation信号に含まれる情報は、必ずしも上述した例のみには限定されない。
また、SPS送信を停止する(即ち、無効化する)ための制御情報として、L1 Deactivation制御信号が挙げられる。L1 Deactivation制御信号を受信した端末装置は、SPS送信を停止する。
例えば、上記SPS送信にNOMAを組み合わせる方式が想定され得る。従来のSPS送信は端末装置間の直交性を保つため、一般的には、時間・周波数リソースが端末装置間で直交するように割り当てられていた。ここにNOMAを適用することで、さらなる周波数利用効率の向上が期待できる。例えば、図19は、本実施形態に係るシステムが制御情報の通知の効率化を可能とする技術の一例について説明するための説明図であり、リソースアロケーション情報の通知に係る動作の一例について示している。具体的には、図19に示すように、同一の時間・周波数リソースに対して複数の端末装置(即ち、端末装置#1〜#4)が割り当てられて多重される。SPS送信を開始する(即ち、有効化する)タイミング(L1 Activation送信)や、SPS送信を停止する(即ち、無効化する)タイミング(L1 Deactivation送信)は多重する端末装置間で個別でもよいが、同時に開始や停止をすることも考えられる。
端末装置個別にSPS送信を開始・停止する場合には、端末装置ごとのSPS送信用識別子(例えばSPS C−RNTI(SPS Cell−Radio Network Temporary Identifier))を利用してスクランブルされたDCIにより通知が行われる例が挙げられる。スクランブルは、CRCスクランブルでもよいし、データスクランブルでもよい。
一方で、複数端末装置が同時にSPS送信を開始・停止する場合には、それぞれの端末装置に対してDCIで通知が行われた場合には、端末装置数がより増加するほど、制御情報を送信する送信リソース量が大きくなることが想定され得る。
そこで、多重されている端末装置を一つのグループ(Group)として、当該グループごとに識別子を設定することで、制御情報を送信する送信リソースを削減する方法が考えられる。以降の説明では、便宜上、グループごとの識別子をSPS G−RNTIと称するが、必ずしも当該識別子の名称を限定するものではない。また、上記グループごとの識別子と実質的に同様の情報であれば、当該識別子に替えて適用可能である。
SPS G−RNTIは、SPS送信を実施する端末装置に対して、準静的に設定され得る。ここで、同一の時間・周波数リソースを使用してSPS送信を行う複数の端末装置に対して、同一のSPS G−RNTIが割り当てられてもよいし、時間・周波数リソースに対してSPS G−RNTIが割り当てられてもよい。時間・周波数リソースに対してSPS G−RNTIが割り当てられる場合には、SPS送信を行う端末装置に対して、時間・周波数リソースに割り当てられているSPS G−RNTIが準静的に通知される。即ち、SPS G−RNTIが割り当てられた時間・周波数リソースを介してSPS送信を行う端末装置は、当該SPS G−RNTIに対応するグループに設定されてもよい。SPS G−RNTIでスクランブル(CRCまたはデータをスクランブル)されたDCIには、例えば、同一時間・周波数リソースで多重される端末装置に共通となる情報と、端末装置個別の情報とが含まれる。具体的な一例として、多重される端末装置に共通の情報としては、時間・周波数リソースに関する情報が挙げられる。また、端末装置個別の情報としては、DMRSやMCSなどの情報が挙げられる。ただし、上記はあくまで一例であり、共通の情報や端末装置個別の情報は必ずしもこれらの例には限定されない。
以上のように、同一時間・周波数リソースで多重される端末装置に対して同一のDCIで情報が通知されることで、制御信号の送信のために使用される送信リソースを削減することが可能となる。
また、上記では同一の時間・周波数リソースで多重される端末装置に対して通知が行われる例について説明したが、複数の端末装置をグループに設定し、当該グループ単位で制御情報の通知が行われれば、当該グループへの端末装置の設定方法は限定されない。即ち、同一のグループに設定された複数の端末装置は、必ずしも同一の時間・周波数リソースを共有していなくてもよい。また、複数の端末装置に対して制御情報として通知される情報についても特に限定されない。例えば、上記制御情報として、一部のリソースの利用を一時的に制限するためのプリエンプション等の情報が、上記グループに宛てて通知されることで、当該情報が当該グループに設定された複数の端末装置に通知されてもよい。
上記では、NOMAを適用する場合の例について説明したが、SPS送信においてNOMAを適用せずに、同一の時間・周波数リソースが複数の端末装置に割り当てられるケース(即ち、複数の端末装置間でリソースが共有される無線通信)も想定され得る。具体的な一例として、多重される端末装置のデータ発生頻度が比較的に少ない場合が想定され得る。例えば、データ発生頻度が少ない場合には、端末装置に専用のSPS送信用リソースを割り当てると、データ送信が行われずに未使用のままのリソースが高い確率で発生し得る。このような状況は、リソース利用効率を低下させる原因ともなり得る。このような状況を鑑み、例えば、データ発生頻度の少ない複数の端末装置に対して、同一のSPS送信用リソースを割り当てられてもよい。これにより、端末装置間でデータ送信の衝突が発生する可能性はあるものの、リソース利用効率を改善することが可能となる。このような場合においても、同一のSPS送信用リソースが割り当てられた複数の端末装置をグループとして扱うことが可能なため、上記実施例と同様の処理を適用することが可能となる。
(Grant−free送信の場合)
次いで、Grant−free送信の場合の例について説明する。Grant−free送信の場合には、端末装置は、RRC Signalingで設定される制御情報を用いてデータ送信が行われる。RRC Signalingで設定される制御情報としては、例えば、周期的に割り当てられる送信リソースの情報(時間・周波数リソース情報や開始タイミングのOffset情報など)、参照信号のConfiguration情報、Modulation and Coding Scheme(MCS)、Transport Block Size(TBS)、Repetition回数、Power Controlに関する情報、Hybrid ARQ(HARQ)に関する情報等が挙げられる。なお、Grant−free送信に必要な情報であれば、RRC Signalingで設定される制御情報は、必ずしも上述した例のみには限定されない。
Grant−free送信においては、前記SPS送信で説明をしたようにNOMAを組み合わせることにより、複数端末装置が同一時間・周波数リソースで多重されてもよいし、NOMAを適用せずに複数端末装置が同一時間・周波数リソースで多重されてもよい。
Grant−free送信では、RRC Signalingで設定された情報に基づき、Grant−free送信を開始する(即ち、有効化する)ことが可能である。そのため、前述のSPS送信のようなL1 Activation信号は必ずしも必要ではない。一方で、RRC Signalingで設定された情報を更新する目的で、L1制御信号が送信されることは想定され得る。なお、以降の説明では、便宜上、RRC Signalingで設定された情報を更新するL1制御信号を、L1 Modification DCIとも称する。
端末装置個別に送信パラメータなどの更新が行われる場合には、端末装置ごとのSPS送信用識別子(例えばSPS C−RNTI(SPS Cell−Radio Network Temporary Identifier))でスクランブルされたL1 Modification DCIにより通知が行われることが想定され得る。スクランブルは、CRCスクランブルでもよいし、データスクランブルでもよい。一方で、複数の端末装置について同時にパラメータの更新が行われる場合において、それぞれの端末装置にL1 Modification DCIが通知される場合には、端末装置数の数が増加するほど、制御情報を送信する送信リソース量が大きくなることが想定され得る。
このような状況を鑑み、多重されている端末装置を一つのグループ(Group)として、当該グループごとに識別子を設定することで、制御情報を送信する送信リソースを削減する方法が考えられる。以降の説明では、便宜上、グループごとの識別子をGrant−free G−RNTIと称するが、必ずしも当該識別子の名称を限定するものではない。また、上記グループごとの識別子と実質的に同様の情報であれば、当該識別子に替えて適用可能である。
Grant−free G−RNTIは、Grant−free送信を実施する端末装置に対して、準静的に設定される。ここで、同一の時間・周波数リソースを使用してGrant−free送信をする端末装置に対して、同一のGrant−free G−RNTIが割り当てられてもよいし、時間・周波数リソースに対してGrant−free G−RNTIを割り当てられてもよい。時間・周波数リソースにGrant−free G−RNTIを割り当てられる場合には、Grant−free送信をする端末装置に対して、時間・周波数リソースに割り当てられているGrant−free G−RNTIが準静的に通知される。即ち、Grant−free G−RNTIが割り当てられた時間・周波数リソースを介してGrant−free送信を行う端末装置は、当該Grant−free G−RNTIに対応するグループに設定されてもよい。Grant−free G−RNTIでスクランブル(CRCまたはデータをスクランブル)されたDCIには、例えば、同一時間・周波数リソースで多重される端末装置に共通となる情報と、端末装置個別の情報とが含まれる。具体的な一例として、多重される端末装置に共通の情報としては、時間・周波数リソースに関する情報が挙げられる。また、端末装置個別の情報としては、DMRSやMCSなどの情報が挙げられる。ただし、上記はあくまで一例であり、共通の情報や端末装置個別の情報は必ずしもこれらの例には限定されない。
以上のように、同一時間・周波数リソースで多重される端末装置に対して同一のDCIで情報が通知されることで、制御信号の送信のために使用される送信リソースを削減することが可能となる。
また、上記では同一の時間・周波数リソースで多重される端末装置に対して通知が行われる例について説明したが、複数の端末装置をグループに設定し、当該グループ単位で制御情報の通知が行われれば、当該グループへの端末装置の設定方法は限定されない。即ち、同一のグループに設定された複数の端末装置は、必ずしも同一の時間・周波数リソースを共有していなくてもよい。また、複数の端末装置に対して制御情報として通知される情報についても特に限定されない。
(グループへの動的な端末装置の追加および削除)
上記実施例では、端末装置が属するグループが準静的に設定される場合の例について説明したが、グループに対して端末装置が動的に追加されてもよいし、グループから端末装置が動的に削除されてもよい。例えば、図20は、グループに対して端末装置を動的に追加・削除する場合の一例について説明するための説明図である。
例えば、図20の左側の図に示すように、端末装置#1〜#3が属するグループが存在するものとする。このような状況下で、図20の中央の図に示すように、端末装置#4を新たに当該グループに追加する場合には、UE Specific DCIにより、端末装置#4に対してグループへの追加を指示する。以降では、図20の右側の図に示すように、グループへの追加を指示された端末装置#4は、端末装置#1〜#4に対して共通で通知された制御情報(換言すると、上記グループに通知された制御情報)を受信し、端末装置#1〜#4の属するグループの送受信リソースで送受信を行う。
以上は、グループに対して端末装置を追加する場合の例について説明したが、同様の手法に基づき、グループからの端末装置の削除が行われてもよい。即ち、グループに属する端末装置が当該グループから削除される場合には、当該端末装置に対して、当該グループからの削除に関する通知がUE Specific DCIにより行われるとよい。また、他の一例として、同様の手法に基づき、端末装置が属するグループの変更が行われてもよい。具体的な一例として、既にグループに属している端末装置が、他のグループへの変更を意味するUE Specific DCIを受信したものとする。この場合には、当該端末装置は、現在属しているグループから削除され、UE Specific DCIにより通知された変更後のグループに属することとなる。
また、端末装置に対して、UE専用のリソースを通知するためのUE Specific DCIが通知されてもよい。このような前提の基で、例えば、端末装置が、UE Specific DCIとグループ宛のDCIとの双方を受信した場合、どちらを優先するかを事前に決めておくことは有効である。例えば、UE Specific DCIを優先するように設定された場合には、端末装置は、グループ宛のDCIについては無視し、UE Specific DCIで通知されたリソースを使用することとなる。もちろん、優先度の設定方法は上述した例に限らず、どのDCIを優先するかが静的または準静的に決定されてもよい。また、このような仕組みの発展例として、UE Specific DCIにより端末装置に対して個別に送受信リソースが割り当てられた場合には、インプリジット(Implicit)にグループからの削除を意味するように扱われてもよい。この場合には、端末装置は、新たにグループへの追加が指示されるまで、グループに対して割り当てられた送受信リソースを使用しないように動作してもよい。なお、グループ宛のDCIのように、グループに宛てて通知される制御情報が「第1の制御情報」の一例に相当する。また、UE Specific DCIのように、端末装置に対して個別に通知される制御情報が、「第2の制御情報」の一例に相当する。
(Group RNTI)
上記実施例で説明をした、SPS G−RNTIやGrant−free G−RNTI等のようなグループに対して設定されるRNTIの実施例について以下に説明する。例えば、端末装置が、通常の送信とSPS送信とが可能であるものとする。このような場合には、例えば、送信の方法によって、送信機側でCRCをスクランブルするときに適用されるRNTIが変わることが想定され得る。
例えば、図21は、SPS送信の場合におけるDCIのスクランブルの一例について概要を説明するための説明図である。具体的には、複数の端末装置間で同一の送信リソースを使用したSPS送信が指示される場合には、図21に示すように、送信機(Transmitter)側に相当する基地局装置は、DCIのCRCをSPS G−RNTIでスクランブルして送信する。DCIを受信した端末装置は、DCIを復号した後に、CRCを候補となるRNTIそれぞれでデスクランブルし、CRCチェックを実施する。正しくDCIを受信できている場合には、SPS G−RNTIでCRCをデスクランブルすることでCRCチェックが成功することとなる。SPS G−RNTIに基づくCRCチェックが成功した場合には、端末装置は、受信したDCIを、複数の端末装置宛に送信されたSPS DCIとして読み取る。
また、図22は、Grant−free送信の場合におけるDCIのスクランブルの一例について概要を説明するための説明図である。なお、図22に示すGrant−free送信の場合においても、SPS送信の場合と実質的に同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、ここまで、RNTIの例として、SPS G−RNTIやGrant−free G−RNTIなどをあげているが、前述したように該当する識別子の名称を限定するものではない。また、上記グループごとの識別子と実質的に同様の情報であれば、当該識別子に替えて適用可能である。また、図21及び図22に示したCRCのデスクランブルの際において候補となるRNTIはあくまで一例であり、必ずしも図21及び図22に示す例のみには限定されない。
(リソースブロックアロケーションの最小単位)
続いて、NOMAを適用する場合に、リソースブロックアロケーション(Resource Block Allocation)の通知手段をNOMA用に切り替えることで、DCI制御情報より効率化を実現することが可能な技術の一例について説明する。
NOMAでは、「Spreading」や「Repetition」により、一つの信号について拡散送信や繰り返し送信を行う場合がある。このような場合には、OMA送信と比べてNOMA送信では、一つの端末装置が使用する時間・周波数リソースは増加する場合がある。このような場合には、OMA送信のリソースブロックアロケーション指示で用いられる最小単位では、NOMA送信では小さすぎることが想定され得る。なお、NOMA送信は同一の時間・周波数リソースで複数端末装置を多重できるため、周波数利用効率自体は向上もしくは維持することが可能である。
ここで、図23を参照して、OMA送信及びNOMA送信のそれぞれにおけるリソースブロックアロケーションの一例について説明する。図23は、OMA送信及びNOMA送信のそれぞれにおけるリソースブロックアロケーションの一例について概要を説明するための説明図である。図23に示す例では、OMA送信の場合には、最大送信帯域に対して、6か所のリソースブロックアロケーションが可能であると仮定する。また、NOMA送信の場合には、例えば3倍の拡散処理を適用すると仮定する。この場合には、図23に示すように、最大送信帯域幅がOMA送信時と同じであれば、2か所のリソースブロックアロケーションとなり、リソースブロックの候補の数がOMA送信時に比べて減ることとなる。そのため、図23に示す例では、OMA送信の場合には、リソースブロックアロケーションの通知に少なくとも3bit分の情報が必要となるのに対して、NOMA送信の場合には、1bit分の情報で通知することが可能となる。
一方で、NOMA送信では周波数・時間軸のリソースアロケーション(Resource allocation)に加えて、例えばMA signatureの通知により非直交軸のアロケーション(Allocation)についても情報の通知が必要となる。そこで、例えば、制御情報の通知のために確保されたデータ長のうち、リソースブロックアロケーション(Resource Block Allocation)通知のためのデータのサイズが制限されることで確保される部分が、MA signatureの通知に利用されてもよい。例えば、図23に示す例の場合には、リソースブロックの候補の数が6か所から2か所に制限されることで、リソースブロックアロケーションのためのデータのサイズが3bitから1bitに制限される。このようにして確保された2bit分の領域をMA signatureの通知に利用することで、OMA送信とNOMA送信のDCI Payloadサイズを同一にすることが可能となる。即ち、OMA送信とNOMA送信との違いに関わらず、ブラインドデコーディング数を増加させることなくDCIを通知することが可能となる。
なお、OMA送信とNOMA送信の切り替えの判断を行うための手法は特に限定されない。具体的な一例として、準静的な通知に基づき当該判断が行われてもよい。また、他の一例として、OMA送信とNOMA送信のどちらであるかを示す1bitのFlagが新たに設けられてもよい。また、OMA用のRNTIとNOMA用のRNTIを個別に設定し、DCIのCRCをそれぞれに対応するRNTIでスクランブルすることで、CRCチェックにより上記判断が行われてもよい。以上のような仕組みにより、OMA送信のDCI contentsとNOMA送信のDCI contentsが適応的に読み替えられることで、より効率的な制御情報の通知が可能となる。
以上、制御情報の通知を効率化する手段に着目して各種実施例について説明した。なお、上述した実施例については、どれか一つのみが適用されても良いし、複数の実施例が組み合わされて実施されても良い。また、上述した例では、主に、アップリンクに適用する場合に着目して実施例を示したが、上述した実施例の適用先はアップリンクのみに限定されるものではない。具体的な一例として、上述した実施例が、ダウンリンクに適用されてもよいし、Device to Deviceなどのサイドリンクや、リレー端末との通信に適用することも可能である。
<<2.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局装置1は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局装置1は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局装置1は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局装置1として動作してもよい。さらに、基地局装置1の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置2は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置2は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置2の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<2.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図24に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図24にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図24に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図24に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図24には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図24に示したeNB800において、図6を参照して説明した上位層処理部101及び制御部103のうち1つ以上の構成要素は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図24に示したeNB800において、図6を参照して説明した受信部105及び送信部107は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、送受信アンテナ109は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図25に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図25にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図24を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図24を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図24に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図25には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図25に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図25には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図25に示したeNB830において、図6を参照して説明した上位層処理部101及び制御部103のうち1つ以上の構成要素は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図25に示したeNB830において、例えば、図6を参照して説明した受信部105及び送信部107は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、送受信アンテナ109は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<2.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図26は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図26に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図26には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図26に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図26にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図26に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図26に示したスマートフォン900において、図7を参照して説明した上位層処理部201及び制御部203のうち1つ以上の構成要素は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図26に示したスマートフォン900において、例えば、図7を参照して説明した受信部205及び送信部207は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、送受信アンテナ209は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図27は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図27に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図27には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図27に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図27にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図27に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図27に示したカーナビゲーション装置920において、図7を参照して説明した上位層処理部201及び制御部203のうち1つ以上の構成要素は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図27に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図7を参照して説明した受信部205及び送信部207は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、送受信アンテナ209は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、上位層処理部201、制御部203、受信部205、及び送信部207のうち少なくともいずれかを備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<3.むすび>>
以上説明したように、本実施形態に係る無線通信システムにおいて、基地局装置に相当する通信装置は、複数の端末装置間でリソースが共有される無線通信(例えば、NOMA)に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御する。このとき、当該制御情報には、複数の端末装置間で共有される上記リソースに関する情報が含まれていてもよい。
このような構成により、本実施形態に係る無線通信システムに依れば、複数の端末装置それぞれに対して個別に制御情報を通知する場合に比べて、当該複数の端末装置への制御情報の通知に使用されるリソースをシステム全体として低減することが可能となる。即ち、本実施形態に係る無線通信システムに依れば、システム全体の伝送効率をより向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る無線通信システムにおいて、基地局装置等の通信装置は、複数の端末装置間でリソースが共有される無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数を制限することで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズを制限する。また、当該通信装置は、制御情報の通知のために確保されたデータ長のうち、上記サイズの制限に応じて確保される部分を、NOMAに関する情報(例えば、MA signature)の通知に利用してもよい。
このような構成により、例えば、OMA送信の場合に比べて、リソースブロックアロケーションの通知のための制御情報のサイズを制限することが可能となる。即ち、本実施形態に係る無線通信システムに依れば、システム全体の伝送効率をより向上させることが可能となる。また、当該サイズの制限に伴い確保される領域を、MA signature等のようなNOMAに関する情報の通知に利用することで、OMA送信とNOMA送信のDCI Payloadサイズを同一にすることが可能となる。そのため、即ち、OMA送信とNOMA送信との違いに関わらず、ブラインドデコーディング数を増加させることなくDCIを通知することが可能となる。これにより、OMA送信とNOMA送信との違いに関わらず、ブラインドデコーディング数を増加させることなくDCIを通知することが可能となる。また、上述した構成により、NOMA送信においてMA signature等の通知のために新たに領域を確保する必要がなくなるため、当該通知のために新たな領域が設けられる場合に比べて、システム全体の伝送効率をより向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信を行う通信部と、
複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御する制御部と、
を備える、通信装置。
(2)
前記制御情報は、前記複数の端末装置間で共有される前記リソースに関する情報を含む、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記無線通信は、準静的に割り当てられた前記リソースを介した通信であり、
前記制御情報は、当該通信の有効化または無効化に関する情報を含む、
前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記無線通信は、前記端末装置が複数のリソースの中から任意にリソースを選択して他の通信装置にデータを送信する通信であり、
前記制御情報は、前記複数の端末装置間で共有される当該複数のリソースに関する情報を含む、
前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(5)
前記複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信は、非直交多元接続通信である、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の通信装置。
(6)
前記制御情報は、前記複数の端末装置それぞれに固有の情報を含む、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の通信装置。
(7)
前記制御部は、前記複数の端末装置が属するグループに前記制御情報が通知されるように制御する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の通信装置。
(8)
前記制御部は、前記グループに端末装置を追加する場合に、当該グループに関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、前記(7)に記載の通信装置。
(9)
前記制御部は、前記グループに端末装置を当該グループから削除する場合に、当該削除に関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、前記(7)または(8)に記載の通信装置。
(10)
前記制御部は、前記グループに属する端末装置に対して、複数の端末装置間で共有される前記リソースとは異なる他のリソースを個別に割り当てた場合に、当該他のリソースを割り当てた端末装置を当該グループから削除する、前記(7)または(8)に記載の通信装置。
(11)
前記制御部は、前記端末装置が属するグループを他のグループに変更する場合に、当該変更に関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、前記(7)〜(10)のいずれか一項に記載の通信装置。
(12)
前記制御部は、前記グループを識別する識別情報を、当該グループに通知される前記制御情報に関連付ける、前記(7)〜(11)のいずれか一項に記載の通信装置。
(13)
前記制御情報のサイズは、当該制御情報が共通に通知される前記端末装置の数に応じて決定される、前記(1)〜(12)のいずれか一項に記載の通信装置。
(14)
無線通信を行う通信部と、
複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御する制御部と、
を備える、通信装置。
(15)
前記制御情報は、前記通信装置が属するグループに通知される、前記(14)に記載の通信装置。
(16)
前記制御部は、前記グループに通知される前記制御情報である第1の制御情報と、前記通信装置に対して個別に通知される第2の制御情報と、の間の優先度に応じて、前記第1の制御情報と前記第2の制御情報とのうちのいずれに基づき、前記無線通信を制御するかを決定する、前記(15)に記載の通信装置。
(17)
無線通信を行う通信部と、
前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数を制限することで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズを制限する、
通信装置。
(18)
前記複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信は、非直交多元接続通信であり、
前記制御部は、前記制御情報の通知のために確保されたデータ長のうち、前記サイズの制限に基づき確保される部分を、前記非直交多元接続通信に関する情報の通知に利用する、
前記(17)に記載の通信装置。
(19)
無線通信を行う通信部と、
前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得する取得部と、
を備え、
前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数に応じてサイズが制限される、
通信装置。
(20)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御することと、
を含む、通信方法。
(21)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御することと、
を含む、通信方法。
(22)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御することと、
を含み、
複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数が制限されることで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズが制限される、
通信方法。
(23)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得することと、
を含み、
前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数の制限に応じてサイズが制限される、
通信方法。
1 基地局装置
101 上位層処理部
103 制御部
105 受信部
1051 復号化部
1053 復調部
1055 多重分離部
1057 無線受信部
1059 チャネル測定部
107 送信部
1071 符号化部
1073 変調部
1075 多重部
1077 無線送信部
1079 リンク参照信号生成部
109 送受信アンテナ
130 ネットワーク通信部
2 端末装置
201 上位層処理部
203 制御部
205 受信部
2051 復号化部
2053 復調部
2055 多重分離部
2057 無線受信部
2059 チャネル測定部
207 送信部
2071 符号化部
2073 変調部
2075 多重部
2077 無線送信部
2079 リンク参照信号生成部
209 送受信アンテナ

Claims (23)

  1. 無線通信を行う通信部と、
    複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御する制御部と、
    を備える、通信装置。
  2. 前記制御情報は、前記複数の端末装置間で共有される前記リソースに関する情報を含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記無線通信は、準静的に割り当てられた前記リソースを介した通信であり、
    前記制御情報は、当該通信の有効化または無効化に関する情報を含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記無線通信は、前記端末装置が複数のリソースの中から任意にリソースを選択して他の通信装置にデータを送信する通信であり、
    前記制御情報は、前記複数の端末装置間で共有される当該複数のリソースに関する情報を含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信は、非直交多元接続通信である、請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記制御情報は、前記複数の端末装置それぞれに固有の情報を含む、請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、前記複数の端末装置が属するグループに前記制御情報が通知されるように制御する、請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記グループに端末装置を追加する場合に、当該グループに関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、前記グループに端末装置を当該グループから削除する場合に、当該削除に関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、請求項7に記載の通信装置。
  10. 前記制御部は、前記グループに属する端末装置に対して、複数の端末装置間で共有される前記リソースとは異なる他のリソースを個別に割り当てた場合に、当該他のリソースを割り当てた端末装置を当該グループから削除する、請求項7に記載の通信装置。
  11. 前記制御部は、前記端末装置が属するグループを他のグループに変更する場合に、当該変更に関する情報が当該端末装置に個別に通知されるように制御する、請求項7に記載の通信装置。
  12. 前記制御部は、前記グループを識別する識別情報を、当該グループに通知される前記制御情報に関連付ける、請求項7に記載の通信装置。
  13. 前記制御情報のサイズは、当該制御情報が共通に通知される前記端末装置の数に応じて決定される、請求項1に記載の通信装置。
  14. 無線通信を行う通信部と、
    複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御する制御部と、
    を備える、通信装置。
  15. 前記制御情報は、前記通信装置が属するグループに通知される、請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記制御部は、前記グループに通知される前記制御情報である第1の制御情報と、前記通信装置に対して個別に通知される第2の制御情報と、の間の優先度に応じて、前記第1の制御情報と前記第2の制御情報とのうちのいずれに基づき、前記無線通信を制御するかを決定する、請求項15に記載の通信装置。
  17. 無線通信を行う通信部と、
    前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数を制限することで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズを制限する、
    通信装置。
  18. 前記複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信は、非直交多元接続通信であり、
    前記制御部は、前記制御情報の通知のために確保されたデータ長のうち、前記サイズの制限に基づき確保される部分を、前記非直交多元接続通信に関する情報の通知に利用する、
    請求項17に記載の通信装置。
  19. 無線通信を行う通信部と、
    前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得する取得部と、
    を備え、
    前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数に応じてサイズが制限される、
    通信装置。
  20. コンピュータが、
    無線通信を行うことと、
    複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関する情報を含む当該複数の端末装置間に共通の制御情報が、当該端末装置に通知されるように制御することと、
    を含む、通信方法。
  21. コンピュータが、
    無線通信を行うことと、
    複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信に関し、かつ当該複数の端末装置間に共通に通知される制御情報に基づき、他の通信装置との間の当該無線通信を制御することと、
    を含む、通信方法。
  22. コンピュータが、
    無線通信を行うことと、
    前記無線通信に関する制御情報が、端末装置に通知されるように制御することと、
    を含み、
    複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数が制限されることで、当該リソースブロックに関する前記制御情報のサイズが制限される、
    通信方法。
  23. コンピュータが、
    無線通信を行うことと、
    前記無線通信に関する制御情報を他の通信装置から取得することと、
    を含み、
    前記制御情報は、複数の端末装置間でリソースが共有される前記無線通信が行われる場合に、リソースブロックの数の制限に応じてサイズが制限される、
    通信方法。
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