JPWO2018088455A1 - 敗血症診断薬 - Google Patents

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Abstract

新たな敗血症の診断に有用なバイオマーカーを開発し、診断薬及び診断手法の提供。敗血症診断の目的で、血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の測定法。

Description

本発明は、敗血症の診断方法及び診断試薬に関する。
敗血症は、感染に対する宿主生体反応の調節不全により、生命を脅かす臓器機能障害(organ dysfunction)を呈する疾患であり、その死亡率は依然として高い。感染に起因するもしくは宿主に起因する産物が刺激となり、自然免疫応答から様々なhumoral mediaterが放出され敗血症を引き起こすと言われている。そこで、mediater吸着能を有する膜素材を用いた血液浄化法が敗血症に施行され、臨床的効果を発揮してきた(非特許文献1〜4)。
今まで、TNF、IL−6、IL−8などのサイトカインが血液浄化膜通過後に濃度低下することは報告されてきた(非特許文献1〜4)。しかしそれらは、特定の物質に限定されており、膜へ吸着した物質の解析も、血液浄化膜前後の血中濃度差を測定した間接的なものであり十分ではなかった。
また、急性腎傷害(Acute kidney injury, AKI)の中でも、敗血症性腎傷害は早期診断・早期治療が重要であるにも関わらず、敗血症性腎傷害を診断するバイオマーカーは報告がない。
Ther Apher 2001, 5(4): 306-314 Transfus Apher Sci 2006, 35(3): 253-264 Blood Purif 2011,31(1-3): 18-25 Blood Purif 2012, 34(2): 164-170
本発明の課題は、新たな敗血症の診断に有用なバイオマーカーを開発し、診断薬及び診断手法を提供することにある。
そこで本発明者は、血液浄化法を施行した敗血症患者と非敗血症性急性腎傷害患者において、血液浄化膜に吸着した物質を溶出分離し、プロテオミクスの手法により解析を行った。その結果、従来、敗血症との関連性が全く知られていなかった2種の物質が、敗血症患者の血液中に有意に高濃度で存在し、敗血症の診断マーカーとして有用であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の〔1〕〜〔7〕を提供するものである。
〔1〕敗血症診断の目的で、血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の測定法。
〔2〕血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の濃度又は活性が、健常者又は非敗血症腎傷害患者に比べて有意に高い場合に敗血症と診断する〔1〕記載の測定法。
〔3〕急性腎傷害患者における敗血症診断の目的である〔1〕又は〔2〕記載の測定法。
〔4〕血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分を測定することを特徴とする敗血症の診断方法。
〔5〕血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の濃度又は活性が、健常者又は非敗血症腎傷害患者に比べて有意に高い場合に敗血症と診断する〔4〕記載の診断方法。
〔6〕急性腎傷害患者における敗血症の診断である〔4〕又は〔5〕記載の診断方法。
〔7〕血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の測定試薬を含有する敗血症診断薬。
血液試料中のカルボニックアンテヒドラーゼ1又はロイシンリッチα−2−グリコプロテインの濃度又は活性が高い患者は敗血症であると診断できる。また、腎傷害患者のうち、カルボニックアンヒドラーゼ1又はロイシンリッチα−2−グリコプロテインの濃度又は活性が高い患者は敗血症であると診断できる。敗血症であることが早期に診断できれば、適確な治療指針の策定が可能となる。
敗血症患者(Sepsis)及び非敗血症患者(Non−Sepsis)のカルボニックアンヒドラーゼ1(CA1)、ロイシンリッチα−2−グリコプロテイン(LRG1)、及びシスタチンC(Cystatin C)の濃度差を示す。
本発明の敗血症診断マーカーは、カルボニックアンヒドラーゼ1(CA1)及びロイシンリッチα−2−グリコプロテイン(LRG)から選ばれる成分である。
CA1は、生体中で、二酸化炭素と炭酸水素イオンとを相互交換することで、血液や他の組織の酸−塩基平衡を維持し、組織から二酸化炭素を運び出す補助をする酵素である。CA1活性や濃度は、鉄欠乏性貧血、respiratory distress syndrome、甲状腺機能亢進症・低下症等のマーカーとして有用であることが知られているが、敗血症との関係については知られていない。
LRGは、特発性正常圧水頭症、糖尿病、膵がんなどで上昇することは知られているが、敗血症との関係については知られていない。
本発明においては、血液試料中のCA1又はLRGの濃度又は活性を測定する。
血液試料としては、被検者から採取した血液試料であればよいが、血清、血漿を用いるのが簡便性の点で好ましい。また、腎傷害患者を対象とする場合には、血液浄化法施行後の血液浄化膜に吸着した成分を測定対象とすることができる。ここで、血液浄化法としては、血液透析、血液濾過透析、腹膜透析、血漿交換等が挙げられるが、これらのいずれも使用できる。
血液試料中のCA1又はLRGの測定手段としては、プロテオミクス解析手段による質量分析が挙げられるが、それぞれの成分の特異的測定手段を用いてもよい。例えば、CA1の場合には、キャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析の他、炭酸脱水素活性測定法、加水分解酵素活性測定法(WO2005/098026等)、免疫学的測定法(ELISA、RIAなど)等が挙げられる。また、LRGの場合には、キャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析の他、ELISA、ラテックス凝集法等の免疫学的測定法が挙げられる。
血液試料中のCA1又はLRGの活性又は濃度は、敗血症患者において健常者に比べて有意に高い値を示す。また、腎傷害患者のうち、非敗血症性腎傷害患者に比べて、敗血症性腎傷害患者において有意に高い値を示す。従って、CA1又はLRGは、敗血症の診断マーカー、腎傷害患者における敗血症性腎傷害の診断マーカーとして有用である。例えば、敗血症診断の目的で、血液試料中のCA1又はLRGの活性又は濃度を、敗血症性腎傷害患者及び健常者または非敗血症性腎傷害患者における活性または濃度に基づいて決定した閾値と比較することができる。上記閾値は、定法、例えば、敗血症性腎傷害患者のデータや、健常者または非敗血症性腎傷害患者のデータを基に、統計解析ソフトウェアを用いたROC(Receiver Operating Characteristic)曲線を用いて算出することができる。
本発明の敗血症診断薬は、血液試料中のCA1又はLRGの測定試薬を含有する。CA1又はLRGの測定試薬としては、例えばキャピラリー電気泳動・質量分析、液体クロマトグラフィー・質量分析に用いる試薬、炭酸脱水素活性測定試薬、加水分解酵素活性測定試薬、免疫学的測定試薬(ELISA、RIA、ラテックス凝集等)が挙げられる。また、これらの測定試薬には、前記測定試薬の他、各マーカーの標準品、測定用プロトコールを含めることができ、測定キットとして供給することもできる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
実施例1
A.方法
(1)患者
この研究は千葉大学医学部付属病院で行われた。本研究では、2012年6月から2014年3月の間にICU入室した持続的腎代替療法を受けた急性腎傷害(Acute kidney injury, AKI)20人の患者を研究対象とした。20人の患者のうち、10人は、敗血症(ACCP/SCCM基準による)患者であり、残り10人は非敗血症患者であった。千葉大学大学院治験審査委員会は、この研究を承認した。書面によるインフォームドコンセントは患者やその法定代理人から入手した。
(2)検体採取
ポリメタクリレート血液浄化膜は、(Hemofeel CH−1.0,Toray Medical Co.Ltd.,Tokyo,Japan)は、上記の10人の患者(敗血症のn=5、非敗血症のn=5)から血液浄化法を施行した最初の日に収集した(施行条件は血流量120mL/分、濾過流量を500mL/h、透析液流量1000mL/h)。使用後の血液浄化膜は、生理食塩水1Lで洗浄した。そして筐体を切断し、中空糸膜を取り出した。中空糸膜は一定の大きさに切断し(長さ5cm、厚さ1cm)、水分除去の為、50mLチューブで遠心分離(5分間、2000rpm)し、−80℃で保存した。ICU入院時の血清検体は、20人の患者から採取し、−80℃で保存した。
(3)血液浄化膜からの溶出及び単離
マイクロチューブに、冷凍保存した膜検体とサンプルバッファー(62.5mM Tris,2%SDS,20%Glycerol,0.01%Bromophenol Blue,pH6.8/BIORAD社)1mL入れ、97℃、5分間加熱し、その抽出液を採取した。その抽出液を、5μLずつwellに注入し、150V、90minで電気泳動し、SDS−PAGE行った。使用するゲルは2〜100KDaをより詳細に分離出来る低分子用ゲル(DRC Perfect NT Gel NTH−7G6HP)を用いた。泳動後のゲルはCBB染色を行い可視化した。
(4)消化及び蛋白質同定
SDS−PAGEによる分離後、可視領域および可視化されていない部位を、ゲル内トリプシン消化のために1mm2切片に切断した。Proteomics 2005,5(4):1113−1124の記載に従ってゲル内トリプシン消化を行った。プロテオーム解析に先立ち、消化されたペプチドを脱塩し、選択的にC18−StageTips(Nat Protoc 2007,2(8):1896−1906)で強化した。濃縮されたサンプルは、Ultimate 3000(DIONEX、CA、USA)に取り付けた、トラップカラム(C18、0.3×5mm、DIONEX、CA、USA)、および分析カラム(C18、0.075×120mm、Nikkyoテクノス、東京、日本)に注入した。移動相の流量は、300nL/分とした。移動相の溶媒組成物は、120分サイクルで以下の様にプログラムされたものである。
120−min cycles with varying mixing ratios of solvent A(2%v/v CH3CN and 0.1%v/v HCOOH)to solvent B(90%v/v CH3CN and 0.1%v/v HCOOH):5−10% B5min,10−13.5% B35min,13.5−35% B65min,35−90% B4min,90% B0.5min,90−5% B0.5min,5% B10min.
精製されたペプチドはハイブリッドイオン−トラップフーリエ変換質量分析計であるLTQ−Orbitrap XL(Thermo Scientific,San Jose,CA,USA)にHPLCから取り込まれた。Proteome Discoverer search engine(version 2.2.6,Matrixscience,London,UK)は、ペプチドの質量及びタンデム質量スペクトルからタンパク質を同定するために使用した。ペプチド質量データは、UniProtKB Homo sapiens database(SwissProt 2014,20268 entries)で検索した。データベースの検索パラメータは以下の通りであった。peptide mass tolerance,2ppm;fragment tolerance,0.6Da;enzyme was set to trypsin,allowing up to one missed cleavage;variable modifications,methionine oxidation.
(5)ウエスタンブロット分析
プロテオーム解析で同定された3タンパク質(カルボニックアンヒドラーゼ[CA1]、ロイシンリッチα−2−グリコプロテイン[LRG1]、シスタチンC[CysC])の血中濃度を、AKI患者で測定した。測定はWestern Blot法で行った。この実験はtechnical duplicateで行った。
(6)統計学的分析
タンパク質同定の基準は、alse discovery rate(FDR)<1%と設定した。FDRは、The FDR was estimated by searching against a created by the supplied by Matrix ScienceのMascot Perl programによって作成されたrandomized decoy databaseで推定した。ベースライン特性と結果の違いは、Fisher’s exact testとMann−Whitney U testにて解析した。敗血症群と非敗血症群の機能分類は、chi−square testにて解析した。敗血症および非敗血症群とのCA1、LRG1及びCysの血中濃度の差は、Mann−Whitney U testにて解析した。P値<0.05を有意とみなした。解析はSPSS(SPSS,version 20,Chicago,IL)統計ソフトウェアを使用した。
B.結果
敗血症患者5例の膜検体と、非敗血症患者5例の膜検体を前述の方法で溶出分離・質量解析した。敗血症群では429種類、非敗血症群では357種類のタンパク質を同定した。
敗血症群と非敗血症群で同定されたタンパク質の機能分析の比較した(表1)。敗血症群において「免疫系システム経路」及び「生物学的接着」を有意に認めた(P<0.05)。「代謝経路」と「刺激に対する反応」は両群ともに認めた。
Figure 2018088455
429種類のタンパク質のうち197種類が、敗血症群のみで同定された。さらに197種類のうち、9種類のタンパク質が、全ての検体(5敗血症患者)において同定された。9種類のタンパク質のうち、6種は既に敗血症との関連が報告されていた(表2)。
一方で、CA1、LRG1、CysCの3種類のタンパク質は敗血症との関連が報告されていなかった(表3)。
Figure 2018088455
Figure 2018088455
そこでこれらの3つのタンパク質に着目し、ウェスタンブロット法を使用して、敗血症群と非敗血症群の血中濃度について解析した(図1)。図1よりCA1及びLRG1は、両群間に有意差を認めた(LRG1;P=0.0040,CA1;P=0.015)。CysCは、両群間に有意差は認めなかった(CysC;P=0.35)。
以上の結果から、CA1及びLRG1は、敗血症の診断マーカーとして有用であることが判明した。これらの2成分は、特に急性腎傷害の原因としての敗血症の早期診断、治療に有効なバイオマーカーであると考えられた。

Claims (7)

  1. 敗血症診断の目的で、血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の測定法。
  2. 血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の濃度又は活性が、健常者又は非敗血症腎傷害患者に比べて有意に高い場合に敗血症と診断する請求項1記載の測定法。
  3. 急性腎傷害患者における敗血症診断の目的である請求項1又は2記載の測定法。
  4. 血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分を測定することを特徴とする敗血症の診断方法。
  5. 血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の濃度又は活性が、健常者又は非敗血症腎傷害患者に比べて有意に高い場合に敗血症と診断する請求項4記載の診断方法。
  6. 急性腎傷害患者における敗血症の診断である請求項4又は5記載の診断方法。
  7. 血液試料中のカルボニックアンヒドラーゼ1及びロイシンリッチα−2−グリコプロテインから選ばれる成分の測定試薬を含有する敗血症診断薬。
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