JPWO2018066385A1 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

本技術は、コンテンツのフォーマットを、時間軸が異なる第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することができるようにする情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。本技術の情報処理装置は、ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信し、第1の多重化データに時刻情報として含まれる、第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換し、ビデオストリームを構成するビデオデータとオーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ第2のフォーマットのパケットに格納し、第2のカウンタ値を時刻情報として含む、第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する。本技術は、PC、ハードディスクレコーダなどの録画機器などに適用することができる。

Description

本技術は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、コンテンツのフォーマットを、時間軸が異なる第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することができるようにした情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
次世代の放送規格におけるコンテンツの伝送は、従来のMPEG-2 TSではなく、MMT(MPEG Media Transport)で行われる。MMTにより、放送波の伝送路だけでなく、インターネットなどの通信の伝送路を用いたコンテンツの伝送が可能になる。
特開2016−103745号公報
MMTのコンテンツを受信し、記録する場合、MMTのコンテンツをそのまま記録することも考えられるが、MPEG-2 TSで記録することも検討されている。MPEG-2 TSで記録することにより、既に普及しているMPEG-2 TSの資産を活かすことが可能になる。
MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換する技術が確立されていない。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コンテンツのフォーマットを、時間軸が異なる第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信する受信部と、前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換する変換部と、前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する多重化部とを備える。
前記第1のフォーマットはMMTであり、前記第2のフォーマットはMPEG-2 TSであるようにすることができる。
基準となる時刻を表す前記第1のカウンタ値を、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hz(nは24以上の整数)とする32+nビットのカウンタ値とすることができる。また、基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値を、1秒以上の時刻を、精度を90kHzとして33ビットで表し、1秒以下の時刻を、精度を27MHzとして9ビットで表す42ビットのカウンタ値とすることができる。
前記多重化部には、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットに、基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPCRを含むTSパケットを付加し、前記第2の多重化データを生成させることができる。
提示時刻を表す前記第1のカウンタ値と復号時刻を表す前記第1のカウンタ値を、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hzとする32+nビットのカウンタ値とすることができる。また、提示時刻を表す前記第2のカウンタ値と復号時刻を表す前記第2のカウンタ値を、精度を90kHzとして33ビットで表すカウンタ値とすることができる。
前記多重化部には、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットの元になるPESパケットに、提示時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPTSと復号時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのDTSとを付加させることができる。
前記多重化部には、MPUシーケンス番号に基づいて、同一のMPUに属する前記ビデオデータと前記オーディオデータを含むPESパケットを生成させることができる。
前記第2の多重化データとしてのTSを記録媒体に記録させる記録制御部をさらに設けることができる。
前記記録媒体を、Blu-ray(登録商標) Discとすることができる。
本技術の一側面においては、ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データが受信され、前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値が、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換される。また、前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータがそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納され、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データが生成される。
本技術によれば、コンテンツのフォーマットを、時間軸が異なる第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係る情報処理装置によるフォーマット変換の例を示す図である。 カウンタ値の変換の例を示す図である。 MMTを用いる放送システムのプロトコルスタックを示す図である。 NTP形式の構成を示す図である。 NTP形式の時刻情報を含むIPパケットを格納するTLVパケットの配置を示す図である。 映像・音声信号からMMTPペイロードを構成する例を示す図である。 MMTPパケットの構成を示す図である。 payload_typeの値の意味を示す図である。 MMTP_payload()の構成を示す図である。 MMTP_payload()の構成を示す図である。 MMT-SIの構造を示す図である。 MMT-SIのメッセージの種類と機能を示す図である。 PAメッセージの構成を示す図である。 message_idの値の意味を示す図である。 MPTの構成を示す図である。 MPUタイムスタンプ記述子の構成を示す図である。 MPU拡張タイムスタンプ記述子の構成を示す図である。 MMTにおけるPTSとDTSの算出方法を示す図である。 TSパケットの構成を示す図である。 アダプテーションフィールドの構成を示す図である。 PESパケットの構成を示す図である。 情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図22のMMT信号処理部と記録制御部の構成例を示すブロック図である。 MPEG-2 TSにおけるカウンタ値と時間の関係を示す図である。 MMTにおけるカウンタ値と時間の関係を示す図である。 MPEG-2 TSの33bitカウンタの特性とMMTの32+nbitカウンタの特性を重ねて示す図である。 PCRの構成を示す図である。 情報処理装置の変換処理について説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.フォーマット変換の例
2.MMTについて
3.MPEG-2 TSについて
4.情報処理装置の構成例
5.カウンタ値の変換について
6.情報処理装置の動作
7.変形例
<1.フォーマット変換の例>
図1は、本技術の一実施形態に係る情報処理装置によるフォーマット変換の例を示す図である。
情報処理装置1は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの記録媒体を内蔵した録画機器、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、セットトップボックスなどの装置である。情報処理装置1は、放送波の伝送路、またはインターネットなどの通信の伝送路を介して放送(配信)された、ビデオとオーディオを含むテレビジョン番組などのコンテンツを受信する。放送波の伝送路には、地上波放送、衛星放送の伝送路が含まれる。
放送波の伝送路、または通信の伝送路を介したコンテンツの伝送は、MMTで行われる。情報処理装置1は、ビデオストリームとオーディオストリームをMMTで多重化して得られた多重化データを受信する。
情報処理装置1は、ARIB STD-B60(「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式」)に準拠したMMTのコンテンツの受信に対応した装置である。また、情報処理装置1は、次世代放送推進フォーラムで規定されたNEXTVF TR-0004(「高度広帯域衛星デジタル放送 運用規定」)に準拠したコンテンツ伝送に対応した装置でもある。
情報処理装置1は、受信したMMTのコンテンツを再生し、コンテンツの映像と音声を、情報処理装置1に接続されたテレビジョン受像機(図示せぬ)などから出力させる機能を有する。
また、情報処理装置1は、受信したMMTのコンテンツを、MPEG-2 TSのコンテンツに変換する機能を有する。MPEG-2 TSは、ITU-H.222.0により規定される。
MMTからMPEG-2 TSへのフォーマットの変換時、情報処理装置1は、MMTP(MMT Protocol)パケットに格納されたビデオデータやオーディオデータを取得し、TSパケットに格納し直す。情報処理装置1は、SI(Service Information)などの制御情報を格納したTSパケットとともに、ビデオのTSパケットとオーディオのTSパケットを多重化することによってTS(トランスポートストリーム)を生成する。
フォーマットの変換時、情報処理装置1は、MMTのコンテンツに含まれる時刻情報を、MPEG-2 TSの時刻情報に変換する。MMTとMPEG-2 TSは、時間軸が異なるフォーマットである。時間軸が異なるとは、時刻を規定するカウンタ値のビット数と精度(周波数)のうちの少なくともいずれかが異なることを意味する。
MMTのコンテンツとMPEG-2 TSのコンテンツには、時刻情報として、動作の基準となる参照時刻を表すカウンタ値と、PTS(Presentation Time Stamp)、DTS(Decode Time Stamp)を表すカウンタ値が含まれる。
図2は、カウンタ値の変換の例を示す図である。
図2の左側に示すように、MMTにおいて、参照時刻は、NTP形式の時刻情報に含まれる。
詳細については後述するが、NTP形式においては、32+nbit/2Hzのカウンタ値で参照時刻が表される。ここで、32+nbit/2Hzは、1秒以上の時刻が、秒単位で、32bitを用いて表され、1秒以下の時刻がnbitを用いて表されることを示す。1秒以下の精度は2Hzである。
NEXTVF_TR-0004では、NTP形式の運用として、nが24以上であることが規定されている。
MMTにおいて、PTSとDTSは、32+nbit/2Hzのカウンタ値で表される時刻から求められる。
一方、図2の右側に示すように、MPEG-2 TSにおいて、動作の基準となる参照時刻であるPCRは、42bit/27MHzのカウンタ値で表される。
また、MPEG-2 TSにおいて、PTSとDTSは、それぞれ、33bit/90kHzのカウンタ値で表される。
情報処理装置1は、32+nbit/2Hzのカウンタ値で表されるMMTの参照時刻を、42bit/27MHzのカウンタ値で表されるMPEG-2 TSのPCRに変換する。
また、情報処理装置1は、MMTにおけるPTSとDTSを、それぞれ、33bit/90kHzのカウンタ値で表されるMPEG-2 TSのPTSとDTSに変換する。
情報処理装置1は、このようにして変換したMPEG-2 TSの時刻情報を含むTSを生成する。
図1の説明に戻り、情報処理装置1は、MMTのコンテンツを変換することによって生成したMPEG-2 TSのコンテンツを、情報処理装置1に装着された記録媒体11に記録する。記録媒体11は、例えばBlu-ray(登録商標) Disc(以下、適宜、BDという)である。BDは、MPEG-2 TSのファイルを記録可能な記録媒体である。
情報処理装置1は、MMTで伝送されてきたコンテンツをBDに記録できることになる。BDの再生に対応した再生装置は、情報処理装置1によりBDに書き込まれたコンテンツを再生できることになる。
また、情報処理装置1は、MMTのコンテンツを変換することによって生成したMPEG-2 TSのコンテンツを、インターネットなどのネットワーク12を介して送信する。MPEG-2 TSのコンテンツの再生に対応した再生装置は、情報処理装置1により生成されたコンテンツを再生できることになる。
このように、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換できるようにすることにより、MMTで提供されたコンテンツの処理を、MPEG-2 TSを処理可能な各種の装置が行うことが可能になる。すなわち、MPEG-2 TSの資産を活かすことが可能になる。
<2.MMTについて>
<2−1.MMTのパケット構造>
MMTについて説明する。ここでは、ARIB STD-B60の規定のうち、情報処理装置1の処理に関係のある部分について説明する。特に明示するもの以外は、基本的に、ARIB STD-B60の規定によるものである。
図3は、MMTを用いる放送システムのプロトコルスタックを示す図である。
番組の映像信号及び音声信号の符号はMFU(Media Fragment Unit)/MPU(Media Processing Unit)の伝送単位に区切られる。1つ以上のアクセスユニットのデータを含む単位であるMPUは、複数のMFUを含むようにして構成される。
MFUは、MMTPペイロードに配置され、MMTPヘッダが付加されることによってMMTPパケットが構成される。MMTPパケットはIPパケットを用いて伝送される。1つのMMTPパケットは1つのIPパケットで伝送される。
放送番組の構成などを示す制御情報であるMMT-SIについても、MMTの制御メッセージの形式として、MMTPペイロードに配置されてMMTPパケット化され、IPパケットで伝送される。
上述したNTP形式の時刻情報も、IPパケットを用いて伝送される。
図4は、NTP形式の構成を示す図である。
IETF RFC 5905 “Network Time Protocol Version 4: Protocol and Algorithms Specification”に規定するNTP形式のIPパケットが、協定世界時(Coordinated Universal Time, UTC)を提供するために用いられる。
NTPでは、1900年1月1日0時0分0秒からの積算秒数が使用される。NTP形式には、reference_timestamp(参照タイムスタンプ)が含まれる。
reference_timestampは、システム時刻が最後に補正された時刻をNTP長形式で示す。NTP長形式は、秒単位を示す32bitのフィールドと、1秒以下を示す32bitのフィールドとから構成される。
NEXTVF_TR-0004では、1秒以下の時刻を、nbit(n:24以上)を使用して示すことが規定される。nは32以下となる。
NTPが示す時刻は、1秒以上の時刻を秒単位で表す32bitと、1秒以下の時刻を表すnbitを足し合わせた32+nbitカウンタのカウンタ値として表される。1秒以下の精度は2Hzとなる。
1秒以下の精度であるnが、図4のprecision(精度)により示される。nは、システムクロックの精度(秒単位)のlog2を示す。
ARIB STD-B60では、MMTを用いる放送システムにおける送出システム及び受信機は以下の要件を満たす必要がある。
・送出システムは、NTPタイムスタンプに基づくクロックを保持すること。
・送出システムでは、上記クロックと映像、音声のエンコード処理を行うクロックが同期していること。
・受信機は、受信したNTP形式の時刻情報に基づくクロックを再生、保持すること。
・受信機では、上記クロックを保持するためのシステムクロックと映像・音声等のデコード処理を行うクロックが同期していること。
図5は、STD-B44における、NTP形式の時刻情報を含むIPパケットを格納するTLV(Type Length Value)パケットの配置を示す図である。
NTP形式の時刻情報を含むIPパケットも含めて、IPパケットは、TLVパケットにより伝送することがSTD-B323_1により規定されている。NTP形式の時刻情報を含むIPパケットを格納するTLVパケットは、TLVストリームIDごとに割り当てられたスロットのうち、最初のスロットの先頭に配置される。
NTP形式の時刻情報を含むIPパケットを格納するTLVパケットをこのように配置することにより、NTP形式の時刻情報を含むIPパケットの遅延変動を抑えることが可能になる。
情報処理装置1は、TLVストリームを構成するTLVパケットからIPパケットを抽出し、IPパケットに格納されているNTP形式の時刻情報、または、映像や音声のMMTPパケットを取得することになる。
図6は、映像・音声信号からMMTPペイロードを構成する例を示す図である。
映像信号や音声信号の処理では、MPUが処理の単位となる。図6の中段に破線でサンプルデータとして示すように、MPUは1つ以上のアクセスユニットを含み、映像や音声の復号処理をMPU単体で行うことができる単位となる。MPUの大きさは任意であり、任意の数のアクセスユニットを含むことができる。フレーム間予測を用いて符号化する映像信号では、MPUはGOP(Group of Picture)単位とする必要がある。
図6の中段に示すように、MPUは、MPU全体の構成に関する情報を含むMPUメタデータ、符号化したメディアデータの情報を含むムービーフラグメントメタデータ、符号化したメディアデータであるサンプルデータから構成される。1つのMPUは1つ以上のムービーフラグメントから構成できるため、ムービーフラグメントメタデータとサンプルデータは複数存在することがある。
MPUには、同一のアセットに属するMPUごとに同じシーケンス番号が付加される。アセットを識別するアセットIDとMPUのシーケンス番号を用いることで、各MPUを区別することが可能になる。
MFUは、MPUよりも小さな単位である。MFUは、MPUを構成するサンプルデータから取り出すことができる。MFUの構成方法として、図6の下向き矢印で示すようにNALユニット単位やアクセスユニット単位でMFUを構成する方法がある。メディアを意識してMFUを構成することで、パケットロスのような伝送品質の低下が発生したときの誤りの伝搬を抑えることができる。
映像コンポーネントや音声コンポーネントなどの提示時刻が指定されるメディアには、MPU単位で、提示時刻(上述した、MMTにおけるPTS)が示される。MPUの提示時刻は、UTCに基づき、共通の時間軸を用いて指定される。そのため、受信側の装置は、放送と通信の伝送路の違いや送信元の違いによらず、必要なメディアコンポーネントを同期して提示することができる。
このように、MMTにおける符号化信号を構成する要素には、MPU、MFU、MMTPパケット、MMTPペイロードがある。
なお、図6は、1つのMFUを1つのMMTPペイロードに格納した例を示すものである。1つのMMTPペイロードに複数のMFUが格納される場合もあるし、反対に、1つのMFUが複数のMMTPペイロードに格納される場合もある。
図7は、MMTPパケットの構成を示す図である。
MMTPパケットは、MMTPヘッダとMMTPペイロードから構成される。図7に示す記述のうち、先頭から、MMTP_payload()の前までの記述がMMTPヘッダを構成する。
MMTPヘッダに含まれるpayload_type(ペイロードタイプ)は、MMTPペイロードのデータタイプを示す。
図8は、payload_typeの値の意味を示す図である。
図8に示すように、payload_typeの値が0x00であることは、MMTPペイロードに、映像や音声などのMPUが含まれることを示す。
また、payload_typeの値が0x02であることは、MMTPペイロードに、制御メッセージが含まれることを示す。
図7の説明に戻り、MMTPヘッダに含まれるpacket_id(パケット識別子)は、MMTPペイロードのデータの種類を識別するための情報である。
NEXTVF_TR-0004では、MMTPペイロードにMPUが含まれる場合(payload_typeの値が0x00である場合)、後述するMMTパッケージテーブルに示される、アセットのpacket_idが記述されることが規定されている。
図9および図10は、MMTP_payload()の構成を示す図である。
図9は、payload_typeの値が0x00である、すなわち当該MMTPペイロードにMPUが含まれる場合の記述を示す。一方、図10は、payload_typeの値が0x02である、すなわち当該MMTPペイロードに制御メッセージが含まれる場合の記述を示す。
図9に示す記述のうち、fragment_type(フラグメントタイプ)は、MMTPペイロードに格納する情報のフラグメント種別を示す。
例えば、fragment_typeの値が0であることは、MMTPペイロードに、MPUメタデータ(図6)が含まれることを示す。fragment_typeの値が0である場合に記述される図9のMPU_metadata_byteが、MPUメタデータに相当する。
fragment_typeの値が1であることは、MMTPペイロードに、ムービーフラグメントメタデータが含まれることを示す。fragment_typeの値が1である場合に記述される図9のmovie_fragment_metadata_byteが、ムービーフラグメントメタデータに相当する。
fragment_typeの値が2であることは、MMTPペイロードに、MFUを構成する時間付きメディアデータのサンプルデータ(NALユニット、アクセスユニット)、サブサンプルデータ、あるいは時間なしメディアデータのアイテムが含まれることを示す。例えば、fragment_typeの値が2であり、timed_flagの値が1である場合に記述される図9のMFU_data_byteが、MFUを構成する時間付きメディアデータのサンプルデータに相当する。
また、図9に示す記述のうち、MPU_sequence_number(MPUシーケンス番号)は、当該MMTPペイロードがMPUメタデータ、ムービーフラグメントメタデータ、MFUを格納するものである場合、それらが属するMPUのシーケンス番号を示す。
図10に示す記述のうち、payload_typeの値が0x02である場合に記述されるmessage_length(メッセージデータ長)は、このフィールドの直後に配置される1つの制御メッセージの大きさをバイト単位で示す。
message_byte(メッセージデータ)は、制御メッセージのデータバイトである。以下、適宜、制御メッセージを単にメッセージともいう。
<2−2.MMTの制御メッセージ>
ここで、MMTPペイロードに格納される制御メッセージについて説明する。
図11は、制御情報であるMMT-SIの構造を示す図である。
MMTのパッケージの構成や放送サービスに関連する情報を示すMMT-SIは、図11に示すように、テーブルや記述子を格納するメッセージ、特定の情報を示す要素や属性を持つテーブル、および、詳細な情報を示す記述子の3階層から構成される。
上述したように、メッセージは、MMTPペイロードに格納され、MMTPパケットを用いて伝送される。メッセージがMMTPペイロードを構成する際のpayload_typeの値は0x02である。複数のメッセージを1つのMMTPペイロードに格納することは行われず、1つのメッセージが1つのMMTPペイロードに格納される。
図12は、MMT-SIのメッセージの種類と機能を示す図である。
図12に示すように、メッセージには、主に、Package Access(PA)メッセージ、M2セクションメッセージ、CAメッセージ、M2短セクションメッセージ、データ伝送メッセージがある。例えばPAメッセージは、MMT-SIのエントリーポイントとなり、MMT-SIの各種のテーブルを伝送するために用いられる。
このようなメッセージの種類が、message_byteとしてMMTPペイロードに記述されるmessage_id(メッセージ識別子)により識別される。
図13は、PAメッセージの構成を示す図である。
message_idは、図14に示すように0x0000として設定される。
number_of_tables(テーブル数)は、このPAメッセージが格納するテーブルの数を示す。
table_id(テーブル識別)は、このPAメッセージが格納するテーブルの識別子を示す。
table(テーブル)は、このPAメッセージが格納するテーブルである。テーブルの1つであるMPT(MMTパッケージテーブル)が、PAメッセージのtable()に記述される。
このようなPAメッセージの記述が、message_byteとしてMMTPペイロード(図10)に含まれる。
図15は、MPTの構成を示す図である。
MPTは、アセットのリストやアセットのネットワーク上の位置などの、パッケージを構成する情報を与える。MPTには記述子が含まれる。
図15に示す記述のうちのMPT_descriptors_length(MPT記述子長)は、MPT記述子領域の長さをバイト単位で示す。
MPT_descriptors_byte(MPT記述子領域)は、MPTの記述子を格納する領域である。MPT_descriptors_byteに格納される記述子には、例えば、MPUタイムスタンプ記述子(MPU_Timestamp_Descriptor())、MPU拡張タイムスタンプ記述子(MPU_Extended_Timestamp_Descriptor())がある。
MPUタイムスタンプ記述子は、MPUにおいて提示順序で最初のアクセスユニットの提示時刻を示す記述子である。また、MPU拡張タイムスタンプ記述子は、MPU内のアクセスユニットの復号時刻を提供する記述子である。
図16は、MPUタイムスタンプ記述子の構成を示す図である。
MPUタイムスタンプ記述子のdescriptor_tagは、0x001として設定される。
mpu_sequence_number(MPUシーケンス番号)は、当該MPUタイムスタンプ記述子においてタイムスタンプを記述するMPUのシーケンス番号を示す。上述したように、各MPUには、同一のアセットに属するMPUごとに同じシーケンス番号が付加される。
mpu_presentation_time(MPU提示時刻)は、MPUの提示時刻をNTP形式で示す(32+nbit/2Hzのカウンタ値で示す)。
図17は、MPU拡張タイムスタンプ記述子の構成を示す図である。
MPU拡張タイムスタンプ記述子のdescriptor_tagは、0x8026として設定される。
mpu_sequence_number(MPUシーケンス番号)は、当該MPU拡張タイムスタンプ記述子において復号時刻等を指定するアクセスユニットが含まれるMPUのシーケンス番号を示す。
mpu_decoding_time_offset(MPU復号時刻オフセット)は、MPUシーケンス番号により特定されるMPUにおいて、復号順で最初のアクセスユニットの復号時刻と、提示順で最初のアクセスユニットの提示時刻との差分の絶対値を、タイムスケールで示される時間単位で示す。
num_of_au(アクセスユニット数)は、当該MPU拡張タイムスタンプ記述子で復号時刻等を指定するアクセスユニットの数を示す。
dts_pts_offset(復号時刻・提示時刻オフセット)は、アクセスユニットの復号時刻から提示時刻までの時間を、タイムスケールで示される時間単位で示す。
pts_offset(PTSオフセット)は、同一MPU内における、提示順で直前のアクセスユニットと現在のアクセスユニットとの提示時刻の差分を、タイムスケールで示される時間単位で示す。
MPUタイムスタンプ記述子から、MPUの、提示順序で最初のアクセスユニットの提示時刻が特定される。また、MPU拡張タイムスタンプ記述子から、各アクセスユニットの復号時刻が特定される。
図18は、MMTにおけるPTSとDTSの算出方法を示す図である。
図18に示す各矩形は、あるMPUに含まれるGOPnを構成するピクチャ(アクセスユニット)を示す。図18の上段は、各アクセスユニットの復号順での並びを示し、下段は、各アクセスユニットの提示順での並びを示す。I/P/Bのアルファベットはピクチャタイプを示し、数字は提示順での各ピクチャの番号を示す。
MPUタイムスタンプ記述子のmpu_presentation_timeは、MPU内において提示順序で最初のアクセスユニットの提示時刻を示す。MPUタイムスタンプ記述子が示す提示時刻は、図18の左下の上向き三角形が指す時刻である。
一方、MPU拡張タイムスタンプ記述子は、mpu_decoding_time_offsetにより、図18の左側に破線矢印で示すように、MPU内において、復号順序で最初のアクセスユニットの復号時刻と、提示順序で最初のアクセスユニットの提示時刻との差分値を示す。
また、MPU拡張タイムスタンプ記述子は、各アクセスユニットの復号時刻と提示時刻の差分値を、タイムスケールを単位時間とする値でdts_pts_offestにより示す。さらに、MPU拡張タイムスタンプ記述子は、同一MPU内における、提示順序で直前のアクセスユニットの提示時刻と現在のアクセスユニットの提示時刻の差分値を、タイムスケールを単位時間とする値でpts_offsetにより示す。
これらの時刻や値を用いて、MPU内のn番目のアクセスユニットの復号時刻DTS(n)と提示時刻PTS(n)は、それぞれ下式(1)、式(2)により算出される。
Figure 2018066385
Figure 2018066385
このように、MPUタイムスタンプ記述子とMPU拡張タイムスタンプ記述子から、各アクセスユニットのPTSとDTSが特定される。32+nbit/2Hzのカウンタ値であるmpu_presentation_timeを用いて求められるから、MPUのDTSも、32+nbit/2Hzのカウンタ値で示される時刻といえる。
情報処理装置1においては、MMTPパケットの制御メッセージからMPUタイムスタンプ記述子とMPU拡張タイムスタンプ記述子がそれぞれ取得され、MPUタイムスタンプ記述子とMPU拡張タイムスタンプ記述子に基づいてPTSとDTSが求められる。PTSとDTSの算出は、他のMMTPパケットを用いて伝送されたMPUを構成する各アクセスユニットの復号開始前に行われる。
<3.MPEG-2 TSについて>
次に、MPEG-2 TSについて説明する。
図19は、TSを構成するTSパケットの構成を示す図である。
1つのTSパケットは、4bytesのヘッダに対して、184bytesの、ペイロード、アダプテーションフィールド、または、その両方が付加されることによって構成される。ヘッダには、例えば、ペイロード中に含まれるデータの種類の識別情報であるPIDが含まれる。このようなTSパケットの構成については例えばISO/IEC 138180-1で規定される。
TSパケットのアダプテーションフィールドには、図20において斜線を付して示すようにPCRが含まれる。図20はアダプテーションフィールドの構成を示す図である。
MMTからMPEG-2 TSへの変換時、情報処理装置1においては、NTP形式の時刻情報により表されるMMTの参照時刻を変換して得られたPCRが、TSパケットのアダプテーションフィールドに設定される。
図21は、PES(Packetized Elementary Stream)パケットの構成を示す図である。
MPEG-2 TSにおいては、ビデオとオーディオのストリームは所定の単位毎に分割され、PESパケットに格納される。1つのPESパケットが、複数のTSパケットに分割される。PESパケットにはヘッダが付加され、図21に示すようにPTSとDTSが記述される。
MMTからMPEG-2 TSへの変換時、情報処理装置1においては、MMT-SIを解析することによって算出されたMMTのPTSとDTSを変換して得られたPTSとDTSがPESパケットに設定される。
<4.情報処理装置の構成例>
図22は、情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
情報処理装置1は、受信部31、MMT信号処理部32、記録制御部33、ドライブ34、出力制御部35、および通信部36から構成される。
受信部31は、図示せぬアンテナからの放送波信号を受信し、復調処理、誤り訂正処理などの各種の処理を施す。受信部31は、各種の処理を施すことによって得られたTVLストリームをMMTのコンテンツとしてMMT信号処理部32に出力する。
また、受信部31は、コンテンツの伝送が通信の伝送路を介して行われる場合、通信部36を制御してMMTのコンテンツを受信し、所定の処理を施すことによって得られたTVLストリームをMMT信号処理部32に出力する。
MMT信号処理部32は、MMTのコンテンツを再生し、コンテンツの映像と音声をテレビジョン受像機から出力させたり、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換したりする。
例えば、MMT信号処理部32は、MMTのコンテンツを再生する場合、受信部31から供給されたTLVストリームからビデオデータとオーディオデータを抽出し、デコードする。MMT信号処理部32は、デコードして得られたコンテンツの映像と音声のデータを出力制御部35に出力する。
また、MMT信号処理部32は、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換する場合、受信部31から供給されたTLVストリームから抽出したMMTPパケットに格納されているデータをTSパケットに格納し直すなどしてTSを生成する。MMT信号処理部32は、MPEG-2 TSのコンテンツを記録媒体11に記録する場合、生成したTSを記録制御部33に出力し、ネットワーク12を介して他の装置に送信する場合、生成したTSを通信部36に出力する。
記録制御部33は、ドライブ34を制御し、MMT信号処理部32により生成されたTSを、ドライブ34に装着された記録媒体11に記録させる。
出力制御部35は、MMT信号処理部32から供給された映像と音声のデータを情報処理装置1に接続された例えばテレビジョン受像機に供給し、ディスプレイとスピーカからそれぞれ出力させる。
通信部36は、ネットワーク12を介して各種の装置と通信を行う。例えば、通信部36は、サーバからネットワーク12を介して配信されたMMTのコンテンツを受信し、受信部31に出力する。また、通信部36は、MMT信号処理部32により生成されたTSを、ネットワーク12を介して他の装置に送信する。
図23は、図22のMMT信号処理部32と記録制御部33の構成例を示すブロック図である。
デマルチプレクサ51は、受信部31から供給されたTLVストリームを構成するTLVパケットからIPパケットを抽出し、IPパケットを用いて伝送されたMMTのデータのDEMUX処理を行う。
例えば、デマルチプレクサ51は、TLVパケットを用いて伝送された、NTP形式の時刻情報を含むIPパケットを抽出し、比較部52に出力する。図5を参照して説明したように、NTP形式の時刻情報を含むIPパケットは、TLVストリームを構成するスロットのうちの最初のスロットの先頭に配置される。
また、デマルチプレクサ51は、IPパケットを用いて伝送されたMMTPパケットのうち、MMT-SIを格納するMMTPパケットをMMT-SI解析部55に出力する。デマルチプレクサ51は、MPUを構成するビデオデータ、オーディオデータを格納するMMTPパケットをMPU/MMTパケット解析部58に出力する。MMTPペイロードに格納されるデータの種類については、MMTPパケットのpayload_typeにより識別される(図8)。
比較部52は、デマルチプレクサ51から供給されたIPパケットに格納されたNTP形式の時刻情報に含まれる参照時刻(32+nbitのカウンタ値)をNTP clock counter53に出力し、カウンタ値の初期値として設定する。
また、比較部52は、NTP clock counter53から時刻情報と、デマルチプレクサ51から供給されたNTP形式の時刻情報との誤差を表す信号をNTP clock counter53に出力する。
NTP clock counter53は、VCO(Voltage Controlled Oscillator)を有している。NTP clock counter53は、VCOが生成する2Hzのクロック信号をカウントし、32+nbitのカウンタ値を表す2Hzのシステムクロック信号を出力する。NTP clock counter53から出力されたシステムクロック信号は、比較部52、clock変換部54、および映像音声同期制御部56に供給される。
clock変換部54は、NTP clock counter53から供給された2Hzのシステムクロック信号により表される32+nbitのカウンタ値を、MPEG-2 TSのPCRを示す42bitのカウンタ値(27MHz)に変換する。clock変換部54による変換の詳細については後述する。clock変換部54は、変換して得られた42ビットのカウンタ値をPCRとしてTS化処理部62に出力する。
MMT-SI解析部55は、デマルチプレクサ51から供給されたIPパケットに格納されたMMTPパケットからMMT-SIを取得し、解析する。例えば、MMT-SI解析部55は、MMTPパケットに格納されたPAメッセージにより伝送されたMPTを取得し、MPTに記述されたMPUタイムスタンプ記述子(図16)とMPU拡張タイムスタンプ記述子(図17)を取得する。
また、MMT-SI解析部55は、MPUタイムスタンプ記述子に基づいて各MPUのPTSを算出する(特定する)。MMT-SI解析部55は、各MPUのPTSと、MPU拡張タイムスタンプ記述子の記述とを図18を参照して説明したようにして用いて、各MPUを構成するアクセスユニットのDTSを算出する。
MMT-SI解析部55は、算出したPTSとDTSを、MPUのシーケンス番号を示すmpu_sequence_numberとともに、映像音声同期制御部56とPTS/DTS変換部57に出力する。上述したように、MPUタイムスタンプ記述子に含まれるmpu_sequence_numberは、提示時刻を指定するMPUのシーケンス番号を示す(図16)。また、MPU拡張タイムスタンプ記述子に含まれるmpu_sequence_numberは、復号時刻等を指定するアクセスユニットが含まれるMPUのシーケンス番号を示す(図17)。
映像音声同期制御部56は、NTP clock counter53からのシステムクロック信号に従って動作し、MMT-SI解析部55により算出されたPTSとDTSに基づいて、映像音声デコーダ60によるデコードと出力のタイミングを制御する。映像音声同期制御部56による映像音声デコーダ60の制御は、MPU/MMTパケット解析部58から供給されたMPUメタデータ、ムービーフラグメントメタデータなどのメタデータにも基づいて行われる。
PTS/DTS変換部57は、MMT-SI解析部55により算出されたPTSとDTSを表す32+nbitのカウンタ値を、それぞれ、MPEG-2 TSの33bitのPTSとDTSを表すカウンタ値(90kHz)に変換する。PTS/DTS変換部57による変換の詳細については後述する。PTS/DTS変換部57は、変換して得られたMPEG-2 TSのPTSとDTSをTS化処理部62に出力する。
PTS/DTS変換部57からは、変換して得られたMPEG-2 TSのPTSとDTSが関係するMPUのシーケンス番号を表すmpu_sequence_numberが出力される。また、PTS/DTS変換部57においては、適宜、MPEG-2 TSに含める必要のあるSIがMMT-SIに基づいて生成され、TS化処理部62に出力される。
MPU/MMTパケット解析部58は、デマルチプレクサ51から供給されたIPパケットに格納されたMMTPパケットを解析することによって、各MPUのデータを取得する。各MPUのデータであるMPUメタデータ、ムービーフラグメントメタデータ、およびMFUは、それらが属するMPUのシーケンス番号を示す情報であるMPU_sequence_number(図9)により特定される。
MPU/MMTパケット解析部58は、MMTのコンテンツの再生時、MMTPペイロードから取得した各MPUのMPUメタデータとムービーフラグメントメタデータなどのメタデータを映像音声同期制御部56に出力する。また、MPU/MMTパケット解析部58は、MMTPペイロードから取得した、各MPUを構成するMFUのビデオデータとオーディオデータをデコーダバッファ59に出力する。
一方、MPU/MMTパケット解析部58は、MMTからMPEG-2 TSへフォーマットの変換時、MMTPペイロードから取得した、各MPUを構成するMFUのビデオデータ(VIDEO ES)とオーディオデータ(AUDIO ES)をMPU_sequence_numberとともにバッファ61に出力する。
映像音声デコーダ60は、映像音声同期制御部56による制御に従って、デコーダバッファ59に記録されたビデオデータとオーディオデータをデコードし、出力する。映像音声デコーダ60から出力されたデータは出力制御部35に供給され、コンテンツの映像と音声が出力される。
TS化処理部62は、バッファ61に記録されたビデオデータとオーディオデータのうち、MPU_sequence_numberとして同じ値が設定されたデータをまとめることによってPESを構成する。また、TS化処理部62は、各PESに対して、PTS/DTS変換部57から供給された、各PESに関連するPTSとDTSを付加し、PESパケットを生成する。各PTS/DTSをどのPESに付加するのかは、PTS/DTS変換部57から供給されたmpu_sequence_numberに基づいて特定される。
TS化処理部62は、生成したPESパケットのTSパケット化を行う。TS化処理部62は、PESパケットのデータをペイロードに格納したTSパケットと、clock変換部54により生成されたPCRをアダプテーションフィールドに含むTSパケットに基づいてTSを生成する。
Partial TSの生成時、TS化処理部62は、ARIB STD-B14で規定される、PAT、PMT、DAT、SITなどのMPEG-2 TSのSIを、PTS/DTS変換部57から供給された情報に基づいてTSに埋め込む。
PAT(Program Association Table)は、Partial TSに関連するPMTを伝送するTSパケットのパケット識別子を指定する情報である。PMT(Program Map Table)は、放送番組を構成する各符号化信号を伝送するTSパケットのパケット識別子を指定する情報である。PATとPMTは、100msに一回以上の周期で再送される。
DIT(Discontinuity Information Table)は、Partial TSで伝送される番組の番組配列情報が不連続かもしれない変化点を指示する情報である。SIT(Selection Information Table)は、Partial TSで伝送される番組に関する情報を指示する情報である。
TS化処理部62は、以上のようなTS化処理を行うことによって得られたTSを記録制御部33に出力する。
記録制御部33は、T-STD81、PLL82、Arrival time clock counter83、Source packetizer84、およびWrite Buffer85から構成される。なお、図23に示す記録制御部33の構成は、レコーディングプロセスを規定するための概念上のモデルである。記録制御部33は、このレコーダモデルに従って、TSを構成するTSパケットにATS(Arrival_time_stamp)を付加し、ソースパケットの並びを生成する機能を有する。
MMT信号処理部32から供給されたTSのi番目のバイトは、T-STD(Transport stream system target decoder)81とSource packetizer84に対して、時刻t(i)に入力される。
なお、T-STD81はレコーダモデルにおける仮想的なデコーダである。T-STD81に対応するデコーダが記録制御部33に存在するわけではない。
PLL82は、TSのPCRの値にロックされた27MHzのクロックを発生する。
Arrival time clock counter83は、PLL82が出力する27MHzの周波数のパルスをカウントするバイナリカウンタである。Arrival_time_clock(i)は、時刻t(i)におけるArrival time clock counter83のカウンタ値である。
Source packetizer84は、すべてのTSパケットにTP_extra_headerを付加し、ソースパケットを生成する。また、Source packetizer84は、TSパケットにATSを付加する。
具体的には、Source packetizer84は、Arrival time clock counter83から供給されるArrival_time_clock(i)を基に、ソースパケットのTP_extra_headerにおけるATSの値を設定する。ATSは、TSパケットの第1バイト目がT-STD81とSource packetizer84の両方へ到着する時刻を表す。
Write Buffer85は、Source packetizer84により生成されたソースパケットを記録する。Write Buffer85から出力された各ソースパケットは、ドライブ34に供給され、記録媒体11に記録される。
<5.カウンタ値の変換について>
<5−1.PTS/DTS変換部57のPTS/DTS変換>
ここで、PTS/DTSを示すカウンタ値の変換について説明する。
図24は、MPEG-2 TSにおけるカウンタ値と時間の関係を示す図である。
図24に示すグラフの横軸は時刻を示し、縦軸はカウンタ値を示す。図25、図26においても同様である。
MPEG-2 TSのPTS/DTSは、それぞれPCRを基準として表される。PCRは42bit(27MHz)で表され、PTS/DTSは33bit(90kHz)で表される。PTS/DTSは33bitで表されるから、時刻情報を表すための情報量としては33bitで十分である。
90kHzの精度で33bitカウンタを動作させた場合、カウンタ値のラップアラウンド(wrap around)は、カウンタ値が233となる点P1の時刻で生じる。点P1の時刻は、下式(3)に示されるように、おおよそ26.5hとして求められる。
Figure 2018066385
2回目のラップアラウンドは点P2の時刻で生じ、3回目のラップアラウンドは点P3の時刻で生じる。90kHzの精度の33bitカウンタのカウント値と、実時間との関係は、点P1,P2,P3の時刻でラップアラウンドが生じる、図24に示されるものとなる。
なお、原点と点P11を結ぶ直線は、PCRのbit数と同じ42bitカウンタを90kHzの精度で動作させた場合の実時間とカウンタ値の関係を示す。
図25は、MMTにおけるカウンタ値と時間の関係を示す図である。
上述したように、MMTのPTS/DTSは、それぞれ、NTP形式により32+nbit(1秒以下の精度は2Hz)で表される。
Hzの精度で32+nbitカウンタを動作させた場合、カウンタ値のラップアラウンドは、カウンタ値が232+nとなる点P21の時刻で生じる。点P21の時刻は、下式(4)に示されるように、1193046hとして表される。
Figure 2018066385
Hzの精度の32+nbitカウンタのカウンタ値と、実時間との関係は、点P21の時刻でラップアラウンドが生じる、一点鎖線で示されるものとなる。
図26は、MPEG-2 TSの33bitカウンタの特性と、MMTの32+nbitカウンタの特性を重ねて示す図である。
MMTのPTS/DTSが所定の時刻である時刻Tを示す場合、それに対応するMPEG-2 TSのPTS/DTSは、時刻Tを表す33bitカウンタのカウンタ値を、32+nbitカウンタのカウンタ値に基づいて求めることによって特定される。
具体的には、MPEG-2 TSのカウンタ値X’は、MMTのカウンタ値Xを元にして以下の手順で求められる。
・手順1
MPEG-2 TSでのラップアラウンドの時刻における、MMTのカウンタ値Aを求める。
MMTのカウンタ値Aは、実時間上で、233/90kの時刻(≒26.5h)に対応する値である。n=24とすると、カウンタ値Aは、下式(5)のように求められる。
Figure 2018066385
・手順2
MMTのカウンタ値Xが示す時刻と同じ時刻を示すMPEG-2 TSのカウンタ値X’は、MMTのカウンタ値Xが示す時刻が26.5hよりも小さい場合、下式(6)のように求められる。
Figure 2018066385
一方、MMTのカウンタ値Xが示す時刻が26.5hよりも大きい場合、MPEG-2 TSのカウンタ値X’は、剰余mod(X/A)の値をMMTのカウンタ値Xとして用いて、下式(7)のように求められる。
Figure 2018066385
図23のPTS/DTS変換部57は、このように、MMTの32+nbitカウンタの特性における実時間とカウンタ値との比と、MPEG-2 TSの33bitカウンタの特性における実時間とカウンタ値との比を用いて、カウンタ値の変換を行う。
例えばMMTのカウンタ値Xが示す時刻が26.5hよりも小さい場合についてさらに説明すると、MMTの32+nbitカウンタの特性から下式(8)の関係が導かれ、MPEG-2 TSの33bitカウンタの特性から下式(9)の関係が導かれる。
Figure 2018066385
Figure 2018066385
式(8)、式(9)のt1は、MMTのカウンタ値がX、MPEG-2 TSのカウンタ値がX’となる時刻である。
PTS/DTS変換部57は、式(8)、式(9)にXの値としてMMTのPTS/DTSの値を代入し、上式(6)と同様の計算により、カウンタ値X’を求めることになる。nが24以外の値である場合であっても同様にしてカウンタ値の変換を行うことが可能である。
<5−2.clock変換部54のクロック変換>
次に、参照時刻を表すカウンタ値の変換について説明する。
MMTにおいて、NTP形式の時刻情報に含まれる参照時刻は、32+nbitのカウンタ値として表される。
clock変換部54は、32+nbitのカウンタ値を、図26を参照して説明したようにして、90kHzの精度の33bitカウンタのカウンタ値として変換する。
また、clock変換部54は、変換して得られた33bitのカウンタ値のLSB側に、27MHzの精度の9bitカウンタのカウンタ値を付加することによって、図27に示すような構成の、27MHzの精度の42bitのカウンタ値を生成する。図27において、右側がLSB側である。
27MHzの精度の9bitカウンタは、自走のフリーランカウンタとして例えばclock変換部54が有しているカウンタである。この9bitカウンタのカウンタ値は、0〜300の範囲の値をとるように上限が設定される。
clock変換部54は、このようにして生成した42bitのカウンタ値を、PCRとしてTS化処理部62に出力する。PCRは、33bit(90kHz counter 0〜(233−1)) + 9bit(27MHz counter 0〜300)として表される。
<6.情報処理装置の動作>
次に、図28のフローチャートを参照して、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換し、記録媒体11に記録する情報処理装置1の一連の処理について説明する。
ステップS1において、受信部31は、放送波の伝送路または通信の伝送路を介して供給されたMMTのコンテンツを取得する。受信部31は、MMTのコンテンツのデータであるTVLストリームをMMT信号処理部32に出力する。
ステップS2において、MMT信号処理部32のデマルチプレクサ51は、TLVストリームを構成するTLVパケットからIPパケットを抽出し、DEMUX処理を行う。すなわち、NTP形式の時刻情報を含むIPパケットは比較部52に供給され、MMT-SIを格納するMMTPパケットはMMT-SI解析部55に供給される。MPUを構成するビデオデータ、オーディオデータを格納するMMTPパケットはMPU/MMTパケット解析部58に供給される。
ステップS3において、MPU/MMTパケット解析部58は、各MPUを構成するMFUのビデオデータとオーディオデータをMMTPパケットから抽出する。抽出されたビデオデータとオーディオデータはMPU_sequence_numberとともにバッファ61に出力され、記憶される。
ステップS4において、比較部52は、NTP形式の時刻情報に含まれる参照時刻(32+nbitのカウンタ値)に基づいて、NTP clock counter53の初期値を設定する。
ステップS5において、NTP clock counter53は、32+nbitのカウンタ値を表すシステムクロック信号を出力する。
ステップS6において、clock変換部54は、NTP clock counter53から供給された2Hzのシステムクロック信号により表される32+nbitのカウンタ値を、MPEG-2 TSのPCRを示す42bitのカウンタ値に変換する。変換して得られた42ビットのカウンタ値はPCRとしてTS化処理部62に供給される。
ステップS7において、MMT-SI解析部55は、MMTPパケットに格納されているMMT-SIを解析することによってMPUタイムスタンプ記述子とMPU拡張タイムスタンプ記述子を取得し、各MPUのPTSと各MPUを構成するアクセスユニットのDTSを算出する。
ステップS8において、PTS/DTS変換部57は、MMT-SI解析部55により算出されたPTSとDTSを表す32+nbitのカウンタ値を、それぞれ、MPEG-2 TSの33bitのPTSとDTSを表すカウンタ値に変換する。
ステップS9において、TS化処理部62は、MPU_sequence_numberとして同じ値が設定されたビデオデータとオーディオデータを用いてPESを構成し、各PESに関連するPTSとDTSを付加することによってPESパケットを生成する。
ステップS10において、TS化処理部62は、PESパケットのTSパケット化を行う。
ステップS11において、TS化処理部62は、PESパケットのデータをペイロードに格納したTSパケットに対して、clock変換部54により生成されたPCRをアダプテーションフィールドに含むTSパケットを挿入し、TSを生成する。適宜、MMT-SIに基づいて生成されたSIを格納するTSパケットもTSに挿入される。
ステップS12において、記録制御部33は、ドライブ34を制御し、MMT信号処理部32により生成されたTSを記録媒体11に記録させる。
以上の処理により、時間軸が異なるMMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換し、BDなどの記録媒体に記録することができる。
<7.変形例>
<7−1.逆変換について>
以上においては、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換する場合について説明したが、MPEG-2 TSのコンテンツをMMTのコンテンツに変換することも可能である。
この場合、情報処理装置1は、変換対象とするMPEG-2 TSのコンテンツのTSを構成するTSパケットからビデオデータとオーディオデータを取得し、MMTPパケットに格納し直す。
また、情報処理装置1は、42bitのカウンタ値として表されるPCRをTSパケットから抽出し、32+nbitのカウンタ値として表されるNTP形式の参照時刻に変換する。
さらに、情報処理装置1は、33bitのカウンタ値として表されるMPEG-2 TSのPTS/DTS(90kHz)をPESパケットから抽出し、32+nbitのカウンタ値として表されるMMTのPTS/DTSに変換する。
情報処理装置1は、ビデオデータとオーディオデータを格納するMMTPパケットと、MMTのPTS/DTSの算出に用いる記述子を伝送する制御メッセージを格納するMMTPパケットを生成する。また、情報処理装置1は、生成したそれらのMMTPパケットを格納するIPパケットとNTP形式の時刻情報を含むIPパケットを多重化することによって、TLVストリームを生成する。
ここで、PTS/DTSの逆変換、参照時刻の逆変換は以下のようにして行われる。
すなわち、MMTのカウンタ値Xは、MPEG-2 TSのカウンタ値X’を元にして以下の手順で求められる。
・手順1
MPEG-2 TSでのラップアラウンドの時刻における、MMTのカウンタ値Aを求める。
MMTのカウンタ値Aは、実時間上で、233/90kの時刻(≒26.5h)に対応する値である。n=24とすると、カウンタ値Aは、上式(5)のように求められる。
この手順1の処理は、MMTのコンテンツをMPEG-2 TSのコンテンツに変換する場合の処理と同様の処理である。
・手順2
MPEG-2 TSのカウンタ値X’が示す時刻と同じ時刻を示すMMTのカウンタ値Xは、MPEG-2 TSのカウンタ値X’が示す時刻が26.5hよりも小さい場合、下式(10)のように求められる。
Figure 2018066385
一方、MPEG-2 TSのカウンタ値X’が示す時刻が26.5hよりも大きい場合、MMTのカウンタ値Xは、剰余mod(X’/A)の値をMPEG-2 TSのカウンタ値X’として用いて、下式(11)のように求められる。
Figure 2018066385
MPEG-2 TSのPTS/DTSは、このような逆変換処理によりMMTのPTS/DTSに変換される。また、図27の構成を有するMPEG-2 TSのPCRは、そのMSB側の33ビットのカウンタ値が、このような逆変換処理により32+nビットのカウンタ値に変換され、参照時刻として用いられる。
なお、この手順からでは、A以下のカウンタ値にしか変換できないが、内部的なカウンタを用い、カウンタ値を適宜付加することによって、A以上のカウンタ値に変換することも可能である。
<7−2.その他の例>
以上においては、MMTからMPEG-2 TSへの変換とMPEG-2 TSからMMTへの逆変換について説明したが、変換/逆変換の対象となるコンテンツのフォーマットはMMTとMPEG-2 TSに限られるものではない。上述した処理は、時間軸が異なる各種のフォーマットの変換/逆変換に用いることができる。
変換/逆変換の対象となるコンテンツが、ビデオデータとオーディオデータの両方を含むものであるものとしたが、いずれか一方のコンテンツのフォーマットの変換/逆変換に上述した処理を適用するようにしてもよい。また、ビデオデータとオーディオデータ以外の種類のデータのフォーマットの変換/逆変換に適用されるようにしてもよい。
・コンピュータの構成例
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図29は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。
バス1004には、さらに、入出力インタフェース1005が接続される。入出力インタフェース1005には、キーボード、マウスなどよりなる入力部1006、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部1007が接続される。また、入出力インタフェース1005には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部1008、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部1009、リムーバブルメディア1011を駆動するドライブ1010が接続される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記憶されているプログラムを入出力インタフェース1005及びバス1004を介してRAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
CPU1001が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア1011に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部1008にインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
・構成の組み合わせ例
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
(1)
ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信する受信部と、
前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換する変換部と、
前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する多重化部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記第1のフォーマットはMMTであり、
前記第2のフォーマットはMPEG-2 TSである
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
基準となる時刻を表す前記第1のカウンタ値は、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hz(nは24以上の整数)とする32+nビットのカウンタ値であり、
基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値は、1秒以上の時刻を、精度を90kHzとして33ビットで表し、1秒以下の時刻を、精度を27MHzとして9ビットで表す42ビットのカウンタ値である
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記多重化部は、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットに、基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPCRを含むTSパケットを付加し、前記第2の多重化データを生成する
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
提示時刻を表す前記第1のカウンタ値と復号時刻を表す前記第1のカウンタ値は、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hzとする32+nビットのカウンタ値であり、
提示時刻を表す前記第2のカウンタ値と復号時刻を表す前記第2のカウンタ値は、精度を90kHzとして33ビットで表すカウンタ値である
前記(3)または(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記多重化部は、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットの元になるPESパケットに、提示時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPTSと復号時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのDTSとを付加する
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記多重化部は、MPUシーケンス番号に基づいて、同一のMPUに属する前記ビデオデータと前記オーディオデータを含むPESパケットを生成する
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記第2の多重化データとしてのTSを記録媒体に記録させる記録制御部をさらに備える
前記(2)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記記録媒体は、Blu-ray(登録商標) Discである
前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信し、
前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換し、
前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する
ステップを含む情報処理方法。
(11)
ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信し、
前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換し、
前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
1 情報処理装置, 11 記録媒体, 32 MMT信号処理部, 33 記録制御部, 51 デマルチプレクサ, 52 比較部, 53 NTP clock counter, 54 clock変換部, 55 MMT-SI解析部, 56 映像音声同期制御部, 57 PTS/DTS変換部, 58 MPU/MMTパケット解析部, 59 デコーダバッファ, 60 映像音声デコーダ, 61 バッファ, 62 TS化処理部

Claims (11)

  1. ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信する受信部と、
    前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換する変換部と、
    前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する多重化部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第1のフォーマットはMMTであり、
    前記第2のフォーマットはMPEG-2 TSである
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 基準となる時刻を表す前記第1のカウンタ値は、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hz(nは24以上の整数)とする32+nビットのカウンタ値であり、
    基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値は、1秒以上の時刻を、精度を90kHzとして33ビットで表し、1秒以下の時刻を、精度を27MHzとして9ビットで表す42ビットのカウンタ値である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記多重化部は、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットに、基準となる時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPCRを含むTSパケットを付加し、前記第2の多重化データを生成する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 提示時刻を表す前記第1のカウンタ値と復号時刻を表す前記第1のカウンタ値は、1秒以上の秒単位の時刻を32ビットで表し、1秒以下の精度を2Hzとする32+nビットのカウンタ値であり、
    提示時刻を表す前記第2のカウンタ値と復号時刻を表す前記第2のカウンタ値は、精度を90kHzとして33ビットで表すカウンタ値である
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記多重化部は、前記ビデオデータを格納するTSパケットと前記オーディオデータを格納するTSパケットの元になるPESパケットに、提示時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのPTSと復号時刻を表す前記第2のカウンタ値としてのDTSとを付加する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記多重化部は、MPUシーケンス番号に基づいて、同一のMPUに属する前記ビデオデータと前記オーディオデータを含むPESパケットを生成する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の多重化データとしてのTSを記録媒体に記録させる記録制御部をさらに備える
    請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 前記記録媒体は、Blu-ray(登録商標) Discである
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信し、
    前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換し、
    前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する
    ステップを含む情報処理方法。
  11. ビデオストリームとオーディオストリームを含むデータを第1のフォーマットで多重化した第1の多重化データを受信し、
    前記第1の多重化データに時刻情報として含まれる、前記第1のフォーマットで規定するビット数の第1のカウンタ値を、第2のフォーマットで規定するビット数の第2のカウンタ値に変換し、
    前記ビデオストリームを構成するビデオデータと前記オーディオストリームを構成するオーディオデータをそれぞれ前記第2のフォーマットのパケットに格納し、前記第2のカウンタ値を時刻情報として含む、前記第2のフォーマットの第2の多重化データを生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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