JPWO2016178316A1 - 計算機調達予測装置、計算機調達予測方法、及び、プログラム - Google Patents

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Abstract

VMの需要変動、計算期間の再配置、および、負荷変動を考慮してVMを配置される計算機の追加が必要となる時期を予測する為に計算機調達時期予測装置は、複数の計算機に配備すべき仮想マシン(以降、VM)の生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成されるVM数の予測値を算出し、時刻t−Δtに計算機に配備されているVM数が登録されている配置対象リストに追加するVM需要予測手段と、複数の計算機上のVMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、配置対象リストに登録されている数のVMの、時刻tにおける予測負荷を出力するVM負荷変動予測手段と、予測負荷に基づいて、配置対象リストに登録されている数のVMを、仮想的に時刻tに複数の計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定するVM配置制御仮想実行手段と、を備える。

Description

本発明は、計算機調達予測装置、計算機調達予測方法、及び、プログラム、特に、例えばクラウド環境において、仮想マシンの需要予測と負荷変動を考慮して仮想マシンを配置する計算機を追加すべき時期を予測する装置、方法、プログラムに関する。
データセンタに集約された計算機資源を、ネットワーク経由で、組織内の利用者に提供するプライベートクラウドシステムが広く活用されている。近年ではプライベートクラウドシステムは、スマートフォンやタブレット端末などの計算処理をプライベートクラウドシステムで実行することでモバイル端末紛失等に伴う情報漏えいリスクを回避する用途にも用いられている。利用者は、モバイル端末に秘密情報を格納せず、仮想プライベートネットワークを介して、データセンタにある実行環境にアクセスすることで、セキュアで効率的なモバイル作業環境を実現できる。
プライベートクラウドシステムにおけるデータセンタでは一般的に計算処理を実行するために仮想マシン(以降、VM)が利用される。VMはソフトウェアによって実現される仮想的な計算機環境である。VMは、物理的なサーバ上で複数のVMを同時実行できるため、物理サーバ計算機資源を有効活用できる。また、一度作成したVMは別の物理サーバに移動させることもできる。プライベートクラウドシステムの運営者は、VMの配置を変えてデータセンタを運用することにより、データセンタ内の計算機資源を最大限に有効活用できる。VMの配置を最適化するために様々なVM配置設計技術が活用されている。プライベートクラウドシステムの運営者は、VM配置の工夫により、限られた物理サーバ上で可能な限り多くの仮想マシンを稼働させることが可能でなる。
しかし、プライベートクラウドシステムのユーザ数増加に伴ってVMの需要が継続的に増えていく場合、VM配置設計によるサーバ集約は限界に達し、データセンタ内の計算機資源不足が生じる。計算機資源不足となった場合、プライベートクラウドシステムの運営者は、物理サーバを新たに追加することで需要に耐える計算機資源を確保する必要がある。しかし、物理サーバを追加するためには新規サーバの調達コストがかかる。さらに、物理サーバ設置、システム構成変更、運用手順の見直し等にかかるコストも無視できない。このような観点から、プライベートクラウドシステムの運用者は物理サーバが追加で必要となる時期を事前に予測しておくことが望ましい。
需要を見越して事前に製品や部品を調達しておくことは在庫管理の問題として広く知られている。例えば、特許文献1は、製品の販売実績に基づいて必要となる中間部品を算出し、並行して部品の利用実績データを基に必要な部品の数を算出する需要予測装置を開示する。
特許文献2は、計算機で動作するアプリケーションの負荷変動を予測してサーバを追加する時期を決定する手法の一例を開示する。特許文献2は、アプリケーションの負荷変動を予測することを前提とし、予測が外れた場合のリスクを削減する手法を開示している。
物理サーバ上で動作可能なVMの数は、個々のVMが利用する計算機資源の種類や量、負荷変動に依存して変化する。利用されなくなったVMは計算機資源を必要としない。さらに、そのようなVMの特性を考慮して、最大限に物理サーバの計算機資源を有効活用するようにVM配置設計機能が動作してVMの配置を決定している。例えば、非特許文献1は、VMの負荷変動を監視して物理サーバへの配置を柔軟に変えて負荷を分散させる技術を開示している。
特許文献3は、システムに関する需要予測データに基づいて、当該システムに飛びサーバが必要となる期間を把握するシステムを開示する。特許文献4は、仮想マシン上のSIP(Session Initiation Protocol)サーバが処理する加入者数を監視して、今後発生が予想されるトラフィック量を推測するシステムを開示する。このシステムは、仮想マシンが稼働している物理ハードウェアの処理量が最適値を超えると、仮想マシンを別の物理ハードウェアにマイグレートする。
特許文献5は、仮想サーバから、それぞれのCPU使用率、メモリ使用率、記録媒体の入出力性能値、通信制御装置の入出力性能値等をリソース情報として取得するシステムを開示する。このシステムは、取得したリソース量から処理性能の要求量を満たす仮想サーバのリソース量を各々決定する。特許文献6は、仮想マシンの種類、優先度の高低、の組み合わせ毎に仮想マシン起動履歴を取得している装置を開示する。
特許第4242574号公報 特許第5077617号公報 国際公開第2008/041302号 国際公開第2013/038585号 国際公開第2011/043011号 特開2014-164434号公報
T. Wood, P. Shenoy, A. Venkataramani, M. Yousif, Sandpiper: Black-box and gray-box resource management for virtual machines, Computer Networks, Vol. 53, No. 17, pp. 2923-2038, 2009.
特許文献1に開示されているような在庫管理の方法は、プライベートクラウドシステムの物理サーバ需要予測にそのまま適用できない。その理由は、物理サーバはVMの需要に影響を受けるが、VMの需要数が直接物理サーバの必要数に対応しているわけではないためである。VMは部品のように均質ではなく、ユーザの利用傾向によって必要とする計算機資源の量や負荷は異なる。サーバの需要予測にはVMの負荷変動も考慮される必要がある。
特許文献2に開示されているようなサーバ需要の予測方式は、サーバそのものの需要や負荷変動に基づいてサーバ追加が必要となる時期を予測することを目的としている。プライベートクラウド環境のサーバ調達問題では需要の単位であるVMと、計算機資源の単位となる物理サーバが異なるため、この予測方式は、単純に適用できない。
非特許文献1は、物理サーバの調達時期を予測する技術は開示していない。
特許文献3乃至特許文献6が開示する技術も、上記と同様な課題が有る。
このようにVMの特性、VM配置設計機能の動作が影響を与えるプライベートクラウド環境下のサーバ調達時期を予測することはいままで困難であった。
第1の問題点は、物理サーバ上で動作するVMの負荷は時間の経過と共に変化し、使われなくなったVMは物理サーバの資源を必要としないため、VMの需要予測だけでは追加で物理サーバが必要となる時期を正確に予測できないことである。
第2の問題点は、VMの負荷変動に応じてVMを動作させる物理サーバを柔軟に変更するようなVM配置技術によって、物理サーバが追加で必要となる時期を正確に予測することが困難になることである。その理由は、再配置をするアルゴリズムや方式によって、VMを集約するために必要となる物理サーバ台数は異なるためである。
本発明の目的は、上述した仮想マシンの需要変動と負荷変動に起因して物理サーバが追加で必要となる時期を正確に予測できない問題を解決できる計算機調達時期予測装置を提供することである。
本発明の他の目的は、上述した仮想マシンの再配置を行うVM配置技術の動作に起因して物理サーバが追加で必要となる時期を正確に予測できない問題を解決できるサーバ調達時期予測装置を提供することである。
本発明の1実施の形態の計算機調達時期予測装置は、複数の計算機に配備すべき仮想マシン(以降、VM)の生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成されるVM数の予測値を算出し、時刻t−Δtに前記計算機に配備されているVM数が登録されている配置対象リストに追加するVM需要予測手段と、前記複数の計算機上のVMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数のVMの、時刻tにおける予測負荷を出力するVM負荷変動予測手段と、前記予測負荷に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数のVMを、仮想的に時刻tに前記複数の計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定するVM配置制御仮想実行手段と、を備える。
本発明の1実施の形態の計算機調達時期予測方法は、複数の計算機に配備すべき仮想マシン(以降、VM)の生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成されるVM数の予測値を算出し、時刻t−Δtに前記計算機に配備されているVM数が登録されている配置対象リストに追加し、前記複数の計算機上のVMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数のVMの、時刻tにおける予測負荷を出力し、前記予測負荷に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数のVMを、仮想的に時刻tに前記複数の計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定する。
本発明にかかる制御装置は、VMの需要変動、計算期間の再配置、および、負荷変動を考慮してVMを配置される計算機の追加が必要となる時期を適切に予測できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。 図2は、VM需要予測部103の詳細な構成を示すブロック図である。 図3は、VM負荷変動予測部104の詳細な構成示すブロック図である。 図4は、本実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100の全体動作のフローチャートである。 図5は、VM需要予測部103の動作のフローチャートである。 図6は、VM負荷変動予測部104の動作のフローチャートである。 図7は、離散時間マルコフ連鎖モデルの遷移行列の例を示す。 図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる計算機調達時期予測システム300のブロック図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。 図10は、VM負荷変動パターン生成部113の動作フローチャートである。 図11は、負荷変動パターンとその状態遷移を表すモデルの一例を示す。 図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。 図13は、本実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100の全体動作のフローチャートである。 図14は、本発明の第5の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。
[第1の実施の形態]
[構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。計算機調達時期予測装置100は、VMを実行する計算機(以降、VMホスト)の資源が、負荷の増加に起因して不足する時期を予測する。VMホストは、例えば、データセンタに複数配置されている。
計算機調達時期予測装置100は、負荷の増加を、配置されるVMの数の増加と各VMの負荷の増加の2つに分けて予測する。そして、計算機調達時期予測装置100は、予測される数と負荷のVMを、VMホストに仮想的に配置して、即ち、配置シミュレーションを行って、資源不足が発生する時期を予測する。
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、計算機調達時期予測部101と、VM配置制御仮想実行部102と、VM需要予測部103と、VM負荷変動予測部104とを包含する。さらに計算機調達時期予測装置100は、VM需要変動統計格納部105と、VM負荷変動統計格納部106と、VM配置制御プログラム格納部107と、VM配置情報格納部108と、配置対象リスト格納部109と、予測VM負荷情報格納部110とを包含する。
VM需要予測部103は、将来のある時間Δtの間に新たに生成されるVMの数を、需要変動統計から予測する。需要変動統計は、VMホストにおけるVMの生成状況、例えば、新たなVMが生成された時刻列、を含む統計情報である。需要変動統計は、例えば、各VMホスト上で取得され、まとめてVM需要変動統計格納部105に格納されている。VM需要予測部103は、予測値を、配置対象リスト格納部109内の配置リストに追加する。
VM負荷変動予測部104は、将来のある時刻tにおける各VMの負荷状態を、負荷変動統計から予測する。負荷変動統計は、VMホストにおける各VMの負荷情報統計、例えば、各VMのプロセッサ使用時間、使用メモリ量の履歴、を含む統計情報である。負荷情報統計は、例えば、各VMホスト上で取得され、まとめてVM負荷変動統計格納部106に格納されている。VM負荷変動予測部104は、予測した負荷情報を予測VM負荷情報格納部110に格納する。
VM配置制御仮想実行部102は、VMホスト上に現在に配置されているVM数、新たに生成されるVMの予測数、および、各VMの負荷予測に基づいて、VMをVMホストに仮想的に配備して、VMホストに十分な資源が有るかどうかチェックする。さらに、VM配置制御仮想実行部102は、仮想的なタイマを順次進めながら、複数の時点、例えば一定時間間隔、でこのチェックを行なって、資源不足となる時刻を検出すると当該時刻を出力する。
VM配置制御仮想実行部102は、例えば、VMホスト上に現在に配置されているVM数、VMホストが備える資源量をVM配置情報格納部108から得る。また、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御プログラム格納部107に格納されているVM配置制御プログラムを起動して、VMの仮想的な配置を実行する。なお、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御プログラムのアルゴリズムを予め包含していても良い。
計算機調達時期予測部101は、上述の各部の動作環境の設定や、動作の制御、出力値の表示を行う。
なお、時刻は、日、月、年をまたがって、時点を特定できる指標である。
計算機調達時期予測部101と、VM配置制御仮想実行部102と、VM需要予測部103と、VM負荷変動予測部104とは、論理回路で構成される。計算機調達時期予測部101と、VM配置制御仮想実行部102と、VM需要予測部103と、VM負荷変動予測部104とは、プログラムとして実装されていても良い。この場合、当該プログラムは、コンピュータでもある計算機調達時期予測装置100のメモリ(図示されず)に格納され、計算機調達時期予測装置100のプロセッサ(図示されず)により実行される。
VM需要変動統計格納部105と、VM負荷変動統計格納部106と、VM配置制御プログラム格納部107と、VM配置情報格納部108と、配置対象リスト格納部109と、予測VM負荷情報格納部110とは、半導体メモリ、ディスク装置等の記憶装置である。
図2は、VM需要予測部103の詳細な構成を示すブロック図である。VM需要予測部103は、需要変動予測部1031、需要モデルパラメータ推定部1032、VM需要変動モデル格納部1033、VM需要変動モデルパラメータ格納部1034を包含する。
図3は、VM負荷変動予測部104の詳細な構成示すブロック図である。VM負荷変動予測部104は、負荷変動予測部1041、負荷モデルパラメータ推定部1042、VM負荷変動モデル格納部1043、VM負荷変動モデルパラメータ格納部1044を包含する。
[動作]
図4は、本実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100の全体動作のフローチャートである。
まず、計算機調達時期予測部101は、VM配置制御仮想実行部102を初期状態にセットする(図4のステップA1)。ここで、計算機調達時期予測部101は、例えば、VM配置制御仮想実行に必要な内部状態の情報をリセットし、仮想実行に必要なプログラムや初期値の読み込みを行う。
次に、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置情報格納部108を参照して現在のVM配置情報を参照し、配置対象となるVMを抽出して配置対象リスト格納部109の配置対象リストに記録する(ステップA2)。ここで抽出するVMのリストは、例えば、VMの識別子、属性のリストである。VM配置制御仮想実行部102は、VMの数だけを抽出して配置対象リストに記録しても良い。さらに、VM配置制御仮想実行部102は、各VMの負荷状態を現在のVM配置情報から取得して、予測VM負荷情報格納部110に格納しても良い。
VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御の仮想実行を行うため、仮想タイマの時刻をΔt進め、仮想時刻をtとする(ステップA3)。なお、仮想タイマの初期値は、t−Δに設定されており、この値が、予測開始時刻、即ち、VM配置制御仮想実行部102が起動された時刻を表す。
次にVM配置制御仮想実行部102は、VM需要予測部103を呼び出す。VM需要予測部103は、時刻t-Δtから時刻tの間に、新規に起動されるVM数を推定し、配置対象リストに追加する(ステップA4)。ここで、VM需要予測部103は、起動されるVMの属性や、初期負荷状態を推定しても良い。
さらにVM配置制御仮想実行部102は、VM負荷変動予測部104を呼び出す。VM負荷変動予測部104は、配置対象リストに記録されている各VMに対し、時刻tにおける負荷レベルを予測し、予測VM負荷情報格納部110に格納する(ステップA5)。
配置対象リストおよび予測したVMの負荷レベルを入力とし、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御プログラム格納部107に格納されたVM配置制御プログラムをロードして実行する(ステップA6)。ここで、VMの負荷は、資源ごとの使用量、例えば、使用プロセッサ時間、使用メモリ量、で与えられている。一方、VM配置情報格納部108には、各VMホストの資源量が記録されている。VM配置制御プログラムは、例えば、資源ごとに、VMの負荷の和と、各VMホストの資源量とを比較して、配置対象リストに記録されたVMを何れかのVMに仮想的に配置し、全VMが何れかのVMホストに配置できるかをチェックする。
この仮想的な配置において、どのVMをどのVMホストに配置すれば、全体として資源効率よく使用出来るかを判断することが重要である。この問題は、VMの動的再配置の問題として知られている。VM配置制御プログラムは、公知、非公知の何れかの手法を用いて、VMの動的再配置を行えば良い。
VM配置制御プログラム実行の結果、VMホストの資源不足が明らかになった場合(ステップA7でYES)、VM配置制御仮想実行部102は、仮想タイマの時刻tをサーバ調達時期の予測結果として出力する(ステップA8)。
配置対象リストに記録されたVMの全てがVMホストに配置できる場合(ステップA7でNO)、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御プログラムの実行結果であるVM配置情報をVM配置情報格納部108に記録する(ステップA9)。その後、VM配置制御仮想実行部102は、仮想タイマの時刻をΔtさらに進め(ステップA3)、計算機資源不足が発生する(ステップA7でYES)まで上記予測と判定を繰り返す。
図5は、VM需要予測部103の動作のフローチャートである。
VM需要予測部103は、需要モデルパラメータ推定部1032を用いて、VM需要変動モデル格納部1033に格納されたVMの需要モデルのパラメータ値を、VM需要変動統計情報に基づいて推定する(ステップB1)。例えば、当該VMの需要モデルが、ポワソン到着過程モデルである場合、VM生成要求の平均到着率λがモデルのパラメータとなる。VM需要予測部103は、平均到着率λの推定値を過去のVM需要変動の情報から期間Tにおいて到着したVM利用要求数Nを用いて、N/Tと求める。
また、VM需要予測部103は、VMの需要モデルとして、過去の単位時間あたりのVM利用要求の変動を時系列データとして捉えた時系列解析モデルを用いても良い。時系列解析モデルは、例えば、自己回帰モデル(Autoregressive)、移動平均モデル(Moving Average)、自己回帰和分移動平均モデル、季節変動自己回帰移動平均モデルである。VM需要予測部103は、パラメータの推定法としては最尤法などの一般的な手法を用いればよい。
次にVM需要予測部103は、需要変動予測部1031を用いて、パラメータ値の求まったVM需要変動モデルからΔtの期間に到着するVM利用要求の数を推定し、新規に生成されるVM数として出力する(ステップB1)。例えば、VM需要予測部103は、ポワソン到着モデルを与えられた場合、λΔtで到着要求数を求める。また、VM需要予測部103は、時系列モデルMを与えられた場合、Δtの区間でMの値を積分することによって到着要求数を求める。
この時、VM需要予測部103は、VMの属性と生成時の負荷を推定しても良い。VM需要予測部103は、例えば、VMホストで取得された統計値に基づいて決められた選択肢と、その発生確率とから、VMの属性と生成時の負荷を推定する。
なお、ステップB1のパラメータ推定は予め他の計算機等で実行され、推定値がVM需要予測部103に与えられても良い。
図6は、VM負荷変動予測部104の動作のフローチャートである。
VM負荷変動予測部104は、負荷モデルパラメータ推定部1042を用いて、VM負荷変動モデル格納部1043に格納された負荷変動モデルのパラメータ値を、VM負荷変動統計情報に基づいて推定する(ステップC1)。例えば、VMの負荷変動モデルとして離散時間マルコフ連鎖モデルを用いる場合、VM負荷変動予測部104は、時間Δtごとにある負荷状態から別の負荷状態へ遷移する確率をパラメータ値として求める。例えば、CPUの負荷状態とメモリの負荷状態の組でVMの負荷状態を定義し、CPUとメモリの負荷状態は低、中、高のいずれかの指標値で表すとする。この時、VM負荷変動予測部104には、システムの負荷状態の遷移は9つの異なる状態からなる離散時間マルコフ連鎖モデルが与えられる。
図7は、離散時間マルコフ連鎖モデルの遷移行列の例を示す。各行が遷移前の状態を表し、各列が遷移後の状態を表す。行列の値は遷移確率を表している。例えば、(低、低)という状態からΔtの間に(中、低)という状態に遷移する確率は0.1である。VM負荷変動予測部104は、例えば、VM負荷変動統計情報を参照して、過去の履歴をたどりこのような遷移確率を推定する。例えば、過去に(低、低)の状態にあったことが100回あり、そのうちΔt後においても(低、低)であった場合が70回である場合、VM負荷変動予測部104は、(低、低)から(低、低)への状態遷移確率は0.7と推定する。
なお、VM負荷変動予測部104に与えられる、離散時間マルコフ連鎖モデルの負荷状態は、CPUとメモリの負荷によって定義されるとは限られない。負荷状態は、例えば、ディスク容量、通信容量を加えた4つの資源負荷によって定義されても良いし、更に多くの資源の負荷によって定義されても良い。さらに、負荷を表す指標の値も、高中低といった3段階の値ではなく、更に多段階の値であっても良い。また、VM負荷変動予測部104が与えられる負荷変動モデルは、過去の変動の系列に基づいて、次の負荷状態を予測するモデルでも良い。
VM負荷変動予測部104は、負荷変動予測部1041を用いて、VM配置制御仮想実行部102より与えられた配置対象VMリストと、予測VM負荷情報格納部110を参照し、配置対象VMの今(時刻t−Δt)の負荷状態を特定する(ステップC2)。予測VM負荷情報格納部110の初期値は、予測開始時刻における各VMの負荷状態である。
次にVM負荷変動予測部104は、負荷変動予測部1041を用いて、パラメータ値の求まったVM負荷変動モデルを用いて時刻tの時点での負荷状態を推定し、予測VM負荷情報格納部110に格納する(ステップC3)。なお、VM負荷変動予測部104は、新しく生成されたVMについての負荷情報は、VM需要予測部103が出力した推定値を用いても良いし、パラメータとして与えられた固定値を用いても良いし、幾つかの選択肢からランダムに選択しても良い。
離散時間マルコフ連鎖モデルの例では、VM負荷変動予測部104は、遷移確率で指定された確率に基づいて遷移状態を決定する。例えば、時刻t−Δtにおける状態が(低、低)であったVMは、時刻tの時点では図7の遷移確率に基づいて(低、低)、(中、低)、(中、中)、(高、低)の何れかの状態に遷移する。
また、ステップC1のパラメータ(遷移確率)推定は予め他の計算機等で実行され、推定値がVM負荷変動予測部104に与えられても良い。
[効果]
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、VMの需要変動、負荷変動、及び、VMの再配置を行うアルゴリズムを考慮して、VMホストが追加で必要となる時期を適切に予測できる。その理由は、VM需要予測部103が追加されるVMを予測し、VM負荷変動予測部104が稼働中および新規に追加されるVMの負荷変動を予測し、VM配置制御仮想実行部102がVM再配置アルゴリズムを用いて、VM配置制御を仮想実行するからである。
[第2の実施の形態]
[構成]
図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる計算機調達時期予測システム300のブロック図である。計算機調達時期予測システム300は、計算機調達時期予測装置100と管理装置200を包含する。管理装置200は、プライベートクラウドシステムのデータセンタのVMの配置を実際に制御する装置である。管理装置200は、データセンタのVMホストと接続されている。
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100に比べ、さらに、VM配置制御情報獲得部111を備えている。管理装置200は、利用中のVM配置制御プログラム格納部201と、現在のVM配置情報格納部202と、VM配置制御実行部203とを含む。
VM配置制御情報獲得部111は、管理装置200から、利用中のVM配置制御プログラム格納部201に格納されたVM配置制御プログラムを取得する。さらに、VM配置制御情報獲得部111は、管理装置200の現在のVM配置情報格納部202に格納された現在のVM配置情報を取得する。現在のVM配置情報は、VMホスト上に現在に配置されているVM数、各VMホストが備える資源量を含む。現在のVM配置情報は、VMホスト上に現在に配置されているVMの識別子、属性、現在の負荷を含んでいても良い。
VM配置制御実行部203は、利用中のVM配置制御プログラム格納部201に格納されたVM配置制御プログラムを現在のVM配置情報に適用して配置案を出力し、その出力にしたがって、実際にデータセンタのVMホスト上のVMの配置を実行する。
VM配置制御情報獲得部111は論理回路で構成される。VM配置制御情報獲得部111は、プログラムとして実装されていても良い。この場合、当該プログラムは、コンピュータでもある計算機調達時期予測装置100のメモリ(図示されず)に格納され、計算機調達時期予測装置100のプロセッサ(図示されず)により実行される。
[動作]
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100の動作も、図4のフローチャートが示す動作と一致する部分が多い。差分は、以下のとおりである。
計算機調達時期予測部101は、VM配置制御仮想実行部102を初期状態にセットする(図4のステップA1)。この際、VM配置制御情報獲得部111が起動されて、管理装置200の利用中のVM配置制御プログラム格納部201に保存された利用中のVM配置制御プログラムを取得し、計算機調達時期予測装置100のVM配置制御プログラム格納部107に格納する。さらに、VM配置制御情報獲得部111は、管理装置200の現在のVM配置情報格納部202に保存された現在のVM配置情報を取得し、計算機調達時期予測装置100のVM配置情報格納部108に格納する。
以降の処理は、第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100と同じである。なお、VM配置制御仮想実行部102が、例えば論理回路で構成されて、VM配置制御プログラムのアルゴリズムをいくつか予め包含している場合がある。この場合、VM配置制御情報獲得部111は、管理装置200からVM配置制御プログラムを取得する代わりに、アルゴリズムの選択情報や、アルゴリズムのパラメータを取得しても良い。
[効果]
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、データセンタで実際に行われるVMの再配置動作を踏まえて、VMホストが追加で必要となる時期を適正に予測できる。その理由は、VM配置制御情報獲得部111が、データセンタの配置制御に実際に利用されているVM配置制御プログラムと、現在のデータセンタにおけるVM配置情報を管理装置200から取得するからである。そして、VM配置制御仮想実行部102が、それらに基づいてVM配置制御を仮想実行する。
そのため、本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、管理装置200で利用されているVM配置制御プログラムやVMホスト上のVM配置に変更があった場合にも、最新の状態に適応して適切なサーバ調達時期を予測できる。
なお、VM配置制御仮想実行部102が、VM配置制御プログラムを使用しないとき、VM配置制御情報獲得部111は、VM配置制御アルゴリズムに関するパラメータを管理装置200から取得する。VM配置制御仮想実行部102が、取得された情報に基づいてVM配置制御を仮想実行するため、VM配置制御プログラムを使用した場合と同様の効果が見込める。
[第3の実施の形態]
[構成]
図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100に比べ、さらに、VM負荷変動パターン生成部113と、VM負荷変動パターン格納部114を備えている。本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、VMを所定基準でグループ化し、グループ毎に需要予測、および、負荷変動予測を行う。
[動作]
図10は、VM負荷変動パターン生成部113の動作フローチャートである。VM負荷変動パターン生成部113は、例えば、図4のステップA1で、計算機調達時期予測部101から起動される。
まず、VM負荷変動パターン生成部113は、VM需要変動統計格納部105とVM負荷変動統計格納部106を参照し(ステップD1)、起動したVMの負荷が変動するパターンを特定する(ステップD2、D3)。VM負荷変動パターン生成部113は、例えば起動したVMの属性を用いてVMを分類してグループ化し、各グループについて負荷状態の遷移を推定すればよい。ここで、VMの属性は、例えば、用途、ユーザ、起動アプリケーションプログラムである。VMの属性は、例えば、VM配置情報格納部108から得る。新規に生成されるVMについては、例えば上述したようにVM需要予測部103が推定する。
また、VM負荷変動パターン生成部113は、負荷の変動情報から、特定の状態に達する回数や頻度の情報を用いてVMを分類しても良い。
図11は、負荷変動パターンとその状態遷移を表すモデルの一例を示す。図11が示す各負荷変動パターンは、VM起動後の負荷状態の遷移の仕方を表現する。例えば、a)の低負荷パターンは、VM起動後にCPU、メモリ共に低負荷状態のまま遷移しないことを示している。一方、b)の中負荷パターンは、(低,低)、(中,低)、(中,中)の3状態の間で負荷状態が遷移することを示している。VM負荷変動パターン生成部113は、例えば、VM負荷変動統計から、各VMのΔtごとの負荷変動状態の遷移を状態列に書き出し、その状態列に含まれる(低, 低)の個数でVMをグループに分類し、各グループに対して状態遷移を推定すれば良い。例えば、VM負荷変動パターン生成部113は、(低, 低)の状態がほとんどの場合は低負荷パターン、(低, 低)の状態がほとんどない場合は高負荷パターン、それ以外の場合は中負荷パターンとして分類する。VM負荷変動パターン生成部113は、これらのグループに対して状態遷移モデルを生成し、負荷パターンとする。VM負荷変動パターン生成部113は、生成した負荷パターンを、VM負荷変動パターン格納部114に格納する。
次に、VM負荷変動パターン生成部113は、VM需要変動統計の情報にパターンの情報を付加して更新する(ステップD4)。つまり、VM負荷変動パターン生成部113は、各VMの生成記録に、どの負荷パターンを取るVMが生成されたかを記録する。これは、各VMの生成記録に、どのグループのVMが生成されたかを記録することを意味する。
さらに、VM負荷変動パターン生成部113は、VM負荷変動統計の情報にもパターンの情報を付加して更新する(ステップD5)。つまり、VM負荷変動パターン生成部113は、各VMの負荷変動記録に、どの負荷パターンを取るVMの負荷変動記録であるかを記録する。これは、各VMの負荷変動記録に、どのグループのVMの負荷変動記録であるかを記録することを意味する。
その後起動されると、VM需要予測部103は、VM需要変動統計格納部105に格納されたVM需要変動統計を負荷変動パターンごとに分割あるいは集計し、各負荷変動パターンに対して図5に示すフローで需要の予測を実施して配置対象リストに加える。すなわち、VM需要予測部103は、VMのグループごとに分割あるいは集計されたVM需要変動統計に基づいて、図5に示すフローを実行する。
同様に、VM負荷変動予測部104は、VM負荷変動統計格納部106に格納されたVM負荷変動統計を負荷変動パターンごとに分割あるいは集計し、各負荷変動パターンに対して図6に示すフローでVMのΔt後の負荷状態を予測して記録する。すなわち、VM負荷変動予測部104は、VMのグループごとに分割あるいは集計されたVM負荷変動統計に基づいて、図6に示すフローを実行する。
[効果]
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、VMの利用形態や頻度が異なる複数の利用者によって使われているクラウドシステムにおいて、ユーザや負荷の違いを考慮して、より適切にVMホストの調達時期を予測できる。その理由は、VM負荷変動パターン生成部113が、属性や負荷変動の状態遷移の仕方に基づいてVMを分類してグループ化し、グループの負荷変動パターンを生成するからである。そして、VM需要予測部103、および、VM負荷変動予測部104が、グループの負荷変動パターン毎に需要予測と負荷変動予測を行うからである。
[第4の実施の形態]
[構成]
クラウドシステムにおいて生成されたVMは、一定の期間ユーザに利用され、不要となった際には破棄される。破棄されたVMは配置対象から外れる。破棄されるVMの数も考慮してVM配置制御を仮想実行することで、計算機調達時期予測装置100は、より正確なサーバ調達時期を予測することが可能となる。
図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、第1の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100に比べ、さらに、VM破棄時期予測部115と、VM利用期間情報格納部116とを備えている。
[動作]
図13は、本実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100の全体動作のフローチャートである。
まず、計算機調達時期予測部101は、VM配置制御仮想実行部102を初期状態にセットする(ステップE1)。次に、VM配置制御仮想実行部102は、VM配置情報格納部108を参照して現在のVM配置情報を参照し、配置対象となるVMを抽出して配置対象リスト格納部109の配置対象リストに記録する(ステップE2)。VM配置制御仮想実行部102は、VM配置制御の仮想実行を行うため、仮想タイマの時刻をΔt進め、仮想時刻をtとする(ステップE3)。
次に、VM配置制御仮想実行部102は、更新された時刻tに合わせてVM利用期間情報格納部116に記録された各VMの生成されてからの経過時刻を更新する(ステップE4)。次いで、VM配置制御仮想実行部102は、VM需要予測部103を呼び出す。VM需要予測部103は、時刻t-Δtから時刻tの間に、新規に起動されるVM数を推定し、配置対象リストに追加する(ステップE5)。
さらに、VM配置制御仮想実行部102は、VM破棄時期予測部115を呼び出す。VM破棄時期予測部115は、VM利用期間情報格納部116を参照して、時刻t-Δtから時刻tの間に破棄されるVMを推定し、配置対象リストから削除する(ステップE6)。ここで、VM破棄時期予測部115は、VM破棄時期の予測を特定のルールに基づいて行う。例えば、VM破棄時期予測部115は、生成から2年を経過したVMは破棄するというルールを用いても良い。また、VM破棄時期予測部115は、VMの負荷変動情報と組み合わせて破棄時期を推定しても良い。例えば、VM破棄時期予測部115は、生成から1年を経過したVMで直近1ヶ月の負荷変動がほとんどない場合はVMを破棄するというルールを用いても良い。
以降のステップ(E7〜E11)において、計算機調達時期予測装置100は、図4に示したフローチャートのステップ(A5〜A9)と同じ動作をする。
[効果]
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、配置対象のVMが増減する状況を考慮して適正にVMホスト調達時期を予測できる。その理由は、VM破棄時期予測部115が、破棄されるVMの数を予測し、その数を配置対象リストのVM数から減じてから、VM配置制御を仮想実行するからである。
<第5の実施形態>
図14は、本発明の第5の実施の形態にかかる計算機調達時期予測装置100のブロック図である。計算機調達時期予測装置100は、VM需要予測部103と、VM負荷変動予測部104と、VM配置制御仮想実行部102と、を備える。
VM需要予測部103は、複数の計算機に配備すべき仮想マシンの生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成されるVM数の予測値を算出する。そして、VM需要予測部103は、時刻t−Δtに計算機に配備されているVM数が登録されている配置対象リストに追加する。
VM負荷変動予測部104は、複数の計算機上のVMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、配置対象リストに登録されている数のVMの、時刻tにおける予測負荷を出力する。VM配置制御仮想実行部102は、予測負荷に基づいて、配置対象リストに登録されている数のVMを、仮想的に時刻tに複数の計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定する。
本実施の形態の計算機調達時期予測装置100は、VMの需要変動、負荷変動、及び、VMの再配置を行うアルゴリズムを考慮して、VMホストが追加で必要となる時期を適切に予測できる。その理由は、VM需要予測部103が追加されるVMを予測し、VM負荷変動予測部104が稼働中および新規に追加されるVMの負荷変動を予測し、VM配置制御仮想実行部102がVM再配置アルゴリズムを用いて、VM配置制御を仮想実行するからである。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年05月07日に出願された日本出願特願2015-094674を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 計算機調達時期予測装置
101 計算機調達時期予測部
102 VM配置制御仮想実行部
103 VM需要予測部
104 VM負荷変動予測部
105 VM需要変動統計格納部
106 VM負荷変動統計格納部
107 VM配置制御プログラム格納部
108 VM配置情報格納部
109 配置対象リスト格納部
110 予測VM負荷情報格納部
111 VM配置制御情報獲得部
114 VM負荷変動パターン格納部
115 VM破棄時期予測部
116 VM利用期間情報格納部
200 管理装置
201 利用中のVM配置制御プログラム格納部
202 現在のVM配置情報格納部
203 VM配置制御実行部
300 計算機調達時期予測システム
1031 需要変動予測部
1032 需要モデルパラメータ推定部
1033 VM需要変動モデル格納部
1034 VM需要変動モデルパラメータ格納部
1041 負荷変動予測部
1042 負荷モデルパラメータ推定部
1043 VM負荷変動モデル格納部
1044 VM負荷変動モデルパラメータ格納部

Claims (10)

  1. 複数の計算機に配備すべき仮想マシン(以降、VM)の生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成される前記VMの数の予測値を算出し、時刻t−Δtに前記計算機に配備されている前記VMの数が登録されている配置対象リストに追加するVM需要予測手段と、
    前記複数の前記計算機上の前記VMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数の前記VMの、時刻tにおける予測負荷を出力するVM負荷変動予測手段と、
    前記予測負荷に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数の前記VMを、仮想的に時刻tに前記複数の前記計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定するVM配置制御仮想実行手段と、を備える計算機調達時期予測装置。
  2. 前記VM負荷変動予測手段は、前記負荷変動統計から算出された、前記計算機のM個(Mは複数)の資源の各々に対する負荷状況を表すM個の離散的数値である負荷指数の組を状態とする離散時間マルコフ連鎖モデルの各々の前記状態間の遷移確率と、時刻t−Δtの各々の前記VMの前記状態とに基づいて、時刻tにおける前記状態を推定して出力する、請求項1の計算機調達時期予想装置。
  3. 前記VM需要予測手段は、前記需要変動統計から算出されたポワソン到着過程における平均到着率の推定値に基づいて生成される前記VMの数の予測値を算出する、請求項1乃至2の何れか1項の計算機調達時期予測装置。
  4. 前記複数の前記計算機に対し前記VMの配置を決定する管理装置から、前記複数の前記計算機に配備されている前記VMの数を取得して前記配置対象リストに登録し、かつ、前記管理装置から、前記VMを仮想的に前記複数の前記計算機に配置するアルゴリズムを決定する為の配置制御情報を取得するVM配置制御情報獲得手段を、さらに備え、
    前記VM配置制御仮想実行手段は、取得した前記配置制御情報で決定されるアルゴリズムで、前記配置対象リストに登録された前記VMを前記複数の前記計算機に仮想的に配置する、請求項1乃至3の何れか1項の計算機調達時期予測装置。
  5. 前記VM需要予測手段は、前記需要変動統計のデータを所定基準で分類された前記VMのグループごとのデータに集計して、前記グループのデータに基づいて前記グループごとに生成されるVM数を予測し、
    前記VM負荷変動予測手段は、前記負荷変動統計のデータを前記グループごとのデータに集計して、前記グループのデータに基づいて、前記グループごとに前記グループ内の前記VMの負荷変動を推定する、請求項1乃至4の何れか1項の計算機調達時期予測装置。
  6. 所定ルールに基づいて、時刻t−Δtからt迄に破棄される前記VMの数を前記配置対象リストから減算するVM破棄時期予測手段と、
    前記VM配置制御仮想実行手段は、前記VM需要予測手段、前記VM負荷変動予測手段、および、前記VM破棄時期予測手段を、時刻をΔtずつ進めて繰り返し起動し、前記配置対象リストに登録されている前記VMを前記複数の前記計算機に配置すると資源不足が発生すると判定した時刻を検出して出力する、請求項1乃至5の何れか1項の計算機調達時期予測装置。
  7. 複数の計算機に配備すべき仮想マシン(以降、VM)の生成状況を示す需要変動統計に基づいて、時刻t−Δtからt迄に生成される前記VMの数の予測値を算出し、時刻t−Δtに前記計算機に配備されている前記VMの数が登録されている配置対象リストに追加し、
    前記複数の前記計算機上の前記VMの負荷変動を示す負荷変動統計に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数の前記VMの、時刻tにおける予測負荷を出力し、
    前記予測負荷に基づいて、前記配置対象リストに登録されている数の前記VMを、仮想的に時刻tに前記複数の前記計算機に配置し、資源不足が発生するか否かを判定する計算機調達時期予測方法。
  8. 前記負荷変動統計から算出された、前記計算機のM個(Mは複数)の資源の各々に対する負荷状況を表すM個の離散的数値である負荷指数の組を状態とする離散時間マルコフ連鎖モデルの各々の前記状態間の遷移確率と、時刻t−Δtの各々の前記VMの前記状態とに基づいて、時刻tにおける前記状態を推定して出力する、請求項7の計算機調達時期予想方法。
  9. 前記需要変動統計から算出されたポワソン到着過程における平均到着率の推定値に基づいて生成される前記VMの数の予測値を算出する、請求項7乃至8の何れか1項の計算機調達時期予測方法。
  10. コンピュータに、請求項7乃至9の何れか1項の計算機調達時期予測方法を実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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