JPWO2016111240A1 - 情報処理システム、変化点検出方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理システム、変化点検出方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

複数の時系列で表現されるシステムの変化点をより適切に検出する。複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習する手段と、複数の時系列の変化点候補のそれぞれについて、変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、変化点候補から複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する手段とを含む。

Description

本発明は、時系列において所定の変化が発生した時点を検出する技術に関する。
時系列変化点検出(時系列セグメンテーションとも呼ばれる)は、時系列のトレンドが大きく変動する時点や時系列が従っている規則が大きく変化する時点などを検出する技術であり、プラントのイベント検出などにおいて広く利用することができる技術である。
一般的に、時系列は、ノイズが載って観測される。そのため、観測された時系列の値そのものの変化を見るような方法では、多くの場合に変化点を正しく検出することができない。そのため、回帰分析などによる統計的手法を用い、観測された時系列を平滑な時系列で近似してから変化点を検出する手法が、関連技術として提案されている。
非特許文献1は、時系列からイベント(変化点)を検出する技術を開示する。非特許文献1では、以下の第1から第4として示す手順により、変化点が検出される。第1に、1つの時系列に対して変化点候補が設定される。第2に、変化点候補で変化していないと仮定して曲線のフィッティング(回帰分析)をしたときの、誤差の総和(第1の総和)が計算される。第3に、変化点候補の前後で別々に曲線のフィッティングをしたときの、誤差の総和(第2の総和)が計算される。第4に、それらの第1の総和と第2の総和との差が閾値以上である場合に、その変化点候補が変化点として検出される。
非特許文献2は、ホワイトノイズ中の1次元の区分的な定値信号の変化点を推定する技術を開示する。非特許文献2では、変化点候補で細かく分割された時系列のそれぞれが定数でフィッティングされる。そして、ある変化点候補の前後でフィッティング結果の変動が閾値以上になった場合に、その変化点候補が変化点として検出される。このときフィッティング結果の変動が各変化候補点において0になりやすくなるように、誤差関数にパラメータの絶対値和を罰則項として加える工夫が施されている。
また、特許文献1は、変化点検出装置を開示する。特許文献1の変化点検出装置は、時系列を時々刻々と読み込み、時系列モデルのパラメータを逐次的に学習し、誤差および変化点スコアをオンラインで計算する。こうすることで、特許文献1の変化点検出装置は、時系列が急激に変化した時点をリアルタイムで変化点として検出する。
特開2005−004658号公報
ISBN: 1-58113-143-7, V. Guralnik and J. Srivastava, "Event Detection from Time Series Data", in Proceedings of the Fifth ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining, pp:33-42, ACM Press, 1999. ISBN: 9781605603520, Z. Harchaoui, C.Levy-Leduc, "Catching Change-points with Lasso", In J.C. Platt, D. Koller, Y. Singer, and S. Roweis, editors, Advances in Neural Information Processing Systems 20, pp: 617-624. MIT Press, Cambridge, MA, 2008.
しかしながら、上述した先行技術文献に記載された技術においては、複数の時系列で表現される大規模なシステムを対象とした場合、システム全体の、即ち複数の時系列の全体的な、変化をとらえることが困難であるという問題点がある。
その理由は、上述した先行技術文献に記載されたいずれの技術においても、単一の時系列に対する変化点を検出することしかできないためである。
換言すると、複数の時系列において、それらの一部の時系列が変化した場合と大部分の時系列が同時に変化した場合とを共に、複数の時系列全体における変化点として検出できるようにする、という課題がある。
本発明の目的は、上述した問題点を解決できる情報処理システム、変化点検出方法、および、記録媒体を提供することにある。
本発明の一様態における情報処理システムは、複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習する時系列モデル学習手段と、前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する変化点探索手段と、を含む。
本発明の一様態における変化点検出方法は、コンピュータが、複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習し、前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する。
本発明の一様態におけるコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習し、前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納する。
本発明の効果は、複数の時系列で表現されるシステムの変化点をより適切に検出できることである。
本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム400の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における、時系列のモデル化手順の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム400を実現するコンピュータ700のハードウエア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム400の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の実施例における、変化点検出システム401を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の実施例における、時系列モデル化方法の一例を示す。 本発明の第1の実施形態の実施例における、局所変化点の検出の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例における、時系列の局所変化点の分布および大域変化点の検出の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例における、大域変化点リスト821の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例における、大域変化点を時系列とともに表示したグラフの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、変化点検出システム402の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の変形例である、変化点検出システム403の構成を示すブロック図である。
<<<用語の説明>>>
以下の説明において、「時系列」とは、観測値を一定の時間間隔で時刻順に並べたデータを指す。ここで、観測値は、センサによって計測される数値や、所定の規則に従って入力される数値などである。「時系列」は、被分析装置の調整値、温度、圧力、ガス流量、電圧などの、システムの運転状態を広く含む。また、「時系列」は、品質や収率など、上述の運転状態の下でシステムを稼働させた結果得られた、製造物などの評価指標を広く含む。
また、時系列中の各観測値に対応する時刻を時点と呼ぶ。即ち、時点は、時系列の開始時刻を「0」とした場合の、上述の一定の時間間隔を単位とする、時系列中の相対時刻である。
以下の説明において、「変化点」とは、時系列の値や振る舞いが急激に(所定の範囲を超えて)変化する時点を指す。「変化点」は、例えば、バルブの開閉および材料の投入などのシステムへの人為的な操作や、突発的な障害などによる非人為的なシステムの状態変化、などによる、時系列の値や振る舞いなどの変化を広く含む。
<<<第1の実施形態>>>
本発明の第1の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面中の矢印の方向は一例を示すものであり、本発明の実施形態を限定するものではない。また、各図面および明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同様の符号を付与し、適宜説明を省略する。本発明の第1の実施形態では、例えば化学プラントにおけるイベント検出などへの、変化点検出システムの適用を想定して説明する。また、本発明の第1の実施形態では、検出対象の時系列が2以上である場合を例に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム(情報処理システムとも呼ばれる)400の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態の変化点検出システム400は、任意の数の被分析装置200と接続される。被分析装置200は、例えば、化学プラントを構成する装置である。
===被分析装置200===
被分析装置200は、被分析装置200自身の複数種目の計測値を一定の時間間隔で計測し、変化点検出システム400へ送信する。観測値の種目には、例えば、温度、圧力、ガス流量、および、電圧などの装置の運転状態を示す工程条件や、製造物の品質、製造物の収率などの評価指標が、用いられる。観測値は、例えば、整数や小数などの数値により表される。また、観測値は、「正常」、「異常」や、「開」、「閉」などといった記号で表されていてもよい。
ここで、本発明の第1の実施形態における、時系列を近似する時系列モデルについて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態における、複数の時系列のモデル化手順の一例を示す図である。図2には、変化点の検出対象である複数の時系列1〜Nが示されている。図2に示すように、変化点候補をt、t、・・・tとすると、時系列1〜Nのそれぞれは、時点1〜t,t〜t,・・・t〜Tに対応する(n+1)個の部分時系列に分割される。
本発明の第1の実施形態においては、パラメータθ(t)によって規定される時系列モデルにより、これらのN×(n+1)個の部分時系列を近似することを想定して説明する。尚、パラメータθ(t)の添え字iは、複数の時系列のそれぞれを示す、1からNまでの自然数であり、時刻tは、変化点候補の時点のそれぞれを示す、tからTまでの自然数である。
===変化点検出システム400===
図1に戻って、変化点検出システム400は、観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、変化点出力部104、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113を含む。
図1に示す変化点検出システム400の各構成要素は、ハードウエア単位の回路でも、マイクロチップに含まれるモジュールでも、コンピュータ装置の機能単位に分割された構成要素でもよい。ここでは、図1に示す変化点検出システム400の構成要素が、コンピュータ装置の機能単位に分割された構成要素であるものとして説明する。尚、図1に示す変化点検出システム400は、あるサーバに実装され、ネットワークを介して利用可能であってもよいし、図1に示す各構成要素がネットワーク上に分散して設置されることにより利用可能であってもよい。
===観測データ収集部101===
観測データ収集部101は、被分析装置200から観測値を取得する。観測データ収集部101は、取得した観測値を時系列記憶部111に保存する。
===時系列記憶部111===
時系列記憶部111は、観測データ収集部101が取得した観測値を、時系列のデータとして記憶する。
===時系列モデル学習部102===
時系列モデル学習部102は、時系列記憶部111からすべての時系列を読み出し、パラメータで規定される時系列モデルを用意して、最適化アルゴリズムによって、各時系列を近似するモデルのパラメータを決定する。最適化アルゴリズムに関する内容は後述する。
時系列モデル学習部102は、損失関数設定部1021と、罰則項設定部1022と、を含む。
損失関数設定部1021は、時系列モデル学習部102が最適化アルゴリズムによって最小化すべき損失関数を設定する。例えば、損失関数設定部1021は、予め与えられた複数の損失関数の中から、任意の損失関数を選択し、最小化すべき損失関数として設定する。損失関数に関する内容は後述する。
罰則項設定部1022は、制約条件(罰則項)を設定する。制約条件は、上述の損失関数に加え、時系列モデル学習部102が最適化アルゴリズムによって決定するパラメータが満たすべき性質を示す。罰則項設定部1022は、第1の罰則項設定部10221と第2の罰則項設定部10222とを含む。
第1の罰則項設定部10221は、時系列モデル学習部102がパラメータを決定するときに、各変化点候補において、前後の変化点候補からのそのパラメータの変化量が所定値以下(例えば、ほとんど0)となるように、第1の罰則項を設定する。例えば、第1の罰則項設定部10221は、予め与えられた複数の項の中から、上述の条件を満足する任意の項を選択し、第1の罰則項として設定する。
第2の罰則項設定部10222は、時系列モデル学習部102がパラメータを決定するときに、複数の時系列のパラメータが、同一の変化点候補で変動しやすくなるように、第2の罰則項を設定する。例えば、第2の罰則項設定部10222は、予め与えられた複数の項の中から、上述の条件を満足する任意の項を選択し、第2の罰則項として設定する。
===時系列モデル記憶部112===
時系列モデル記憶部112は、時系列モデル学習部102によって決定された、時系列モデルを規定するパラメータを保存する。
===変化点探索部103===
変化点探索部103は、単一の時系列に対する局所変化点と、複数の時系列全体に対する大域変化点を探索する。変化点探索部103は、局所変化点探索部1031と、大域変化点探索部1032とを含む。
局所変化点探索部1031は、時系列1〜Nのそれぞれについて、以下のようにして、局所変化点を検出する。まず、局所変化点探索部1031は、時系列モデル記憶部112から、ある時系列(時系列1〜Nのいずれか)について、時系列モデルを規定するパラメータを読み出す。次に、局所変化点探索部1031は、当該時系列の各変化点候補が開始点である部分時系列に対応するパラメータの値と、当該部分時系列より過去の部分時系列に対応するパラメータの値とを比較する。局所変化点探索部1031は、比較した結果が所定の閾値を超える場合に、当該変化点候補を、局所変化点として検出する。局所変化点探索部1031は、検出した局所変化点を局所変化点記憶部1131に保存する。
大域変化点探索部1032は、局所変化点記憶部1131からすべての時系列1〜Nに対する局所変化点を読み出し、読み出した局所変化点に基づいて、大域変化点を検出する。大域変化点探索部1032は、検出した大域変化点を大域変化点記憶部1132に保存する。
変化点記憶部113は、変化点探索部103によって検出された局所変化点と大域変化点を記憶する。変化点記憶部113は、局所変化点記憶部1131と、大域変化点記憶部1132とを含む。
局所変化点記憶部1131は、局所変化点探索部1031によって検出された局所変化点を記憶する。
大域変化点記憶部1132は、大域変化点探索部1032によって検出された大域変化点を記憶する。
===変化点出力部104===
変化点出力部104は、局所変化点記憶部1131から局所変化点を読み出し、時系列1〜Nのそれぞれに対する局所変化点を出力する。また、変化点出力部104は、大域変化点記憶部1132から大域変化点を読み出し、時系列1〜Nの全体に対する大域変化点を出力する。
尚、変化点出力部104は、各大域変化点について、どの時系列がどのように、変化点候補(時点)を大域変化点にさせているかを示す情報を合わせて出力してよい。そのような情報は、例えば、特定の時系列の変化が所定値よりも大きいことを示す情報である。また、そのような情報は、複数の特定の時系列のそれぞれの変化が、当該複数の特定の時系列のそれぞれに対応する所定値よりも大きいことを示す情報でもよい。
尚、本発明の第1の実施形態における変化点検出システム400は、例えば、プログラムに従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit、中央演算装置)によって実現される。また、変化点検出システム400は、CPUとプログラムを記録した記憶媒体とを含み、プログラムに基づくCPUの制御によって動作するコンピュータによって実現されてもよい。
また、観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、および、変化点出力部104は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPUによって実現される。
また、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113は、例えばRAM(Random Access Memory)で実現される。また、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113を構成する記憶媒体は1個でも複数個でもよい。
図3は、本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム400を実現するコンピュータ700のハードウエア構成を示す図である。
図3に示すように、コンピュータ700は、CPU701、記憶部702、記憶装置703、入力部704、出力部705、および、通信部706を含む。さらに、コンピュータ700は、外部から供給され、記憶装置703に装着される記録媒体(または記憶媒体)707を含む。例えば、記録媒体707は、情報を非一時的に記憶する不揮発性記録媒体(非一時的記録媒体)である。また、記録媒体707は、情報を信号として保持する、一時的記録媒体であってもよい。
CPU701は、オペレーティングシステム(不図示)を動作させて、コンピュータ700の全体の動作を制御する。例えば、CPU701は、記憶装置703に装着された記録媒体707から、プログラムやデータを読み込み、読み込んだプログラムやデータを記憶部702に書き込む。ここで、プログラムは、例えば、後述の図4に示すフローチャートの動作をコンピュータ700に実行させるためのプログラムである。
そして、CPU701は、読み込んだプログラムに従って、また読み込んだデータに基づいて、図1に示す観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、および、変化点出力部104として各種の処理を実行する。
尚、CPU701は、通信網(不図示)に接続される外部コンピュータ(不図示)から、記憶部702にプログラムやデータをダウンロードしてもよい。
記憶部702は、プログラムやデータを記憶する。記憶部702は、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113を含んでいてもよい。
記憶装置703に装着される記録媒体707は、例えば、光ディスクや、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリなどである。記録媒体707は、プログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶する。また、記録媒体707は、データを記憶してもよい。記録媒体707は、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113を含んでよい。記憶装置703は、記録媒体707からのプログラムやデータの読み込み、記録媒体707へのプログラムやデータの書き込みを行う。また、記憶装置703は、記録媒体707から読み込んだプログラムやデータを記憶してもよい。
入力部704は、オペレータによる操作の入力や外部からの情報の入力を受け付ける。入力操作に用いられるデバイスは、例えば、マウスや、キーボード、内蔵のキーボタン、および、タッチパネルなどである。入力部704は、観測データ収集部101、および、変化点出力部104の一部として含まれてよい。
出力部705は、例えばディスプレイで実現される。出力部705は、例えばGUI(Graphical User Interface)によるオペレータへの入力要求や、オペレータに対する出力提示などのために用いられる。出力部705は、変化点出力部104の一部として含まれてよい。
通信部706は、例えば被分析装置200とのインタフェースを実現する。通信部706は、観測データ収集部101の一部として含まれてよい。通信部706は、さらに、他の外部の装置とのインタフェースを実現してよい。
以上説明したように、図1に示す変化点検出システム400の機能単位の各構成要素は、図3に示すハードウエア構成のコンピュータ700によって実現される。ただし、コンピュータ700が備える各部の実現手段は、上記に限定されない。すなわち、コンピュータ700は、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
尚、上述のプログラムのコードを記録した記録媒体707が、コンピュータ700に供給される場合、CPU701は、記録媒体707に格納されたプログラムのコードを読み出して実行してもよい。或いは、CPU701は、記録媒体707に格納されたプログラムのコードを、記憶部702、記憶装置703、または、その両方に格納してもよい。すなわち、本発明の第1の実施形態は、コンピュータ700(CPU701)が実行するプログラム(ソフトウエア)を、一時的または非一時的に記憶する記録媒体707の実施形態を含む。尚、情報を非一時的に記憶する記憶媒体は、不揮発性記憶媒体とも呼ばれる。
以上が、本発明の第1の実施形態における変化点検出システム400を実現するコンピュータ700の、ハードウエア単位の各構成要素についての説明である。
次に、本発明の第1の実施形態の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態における、変化点検出システム400の動作を示すフローチャートである。尚、このフローチャートによる処理は、前述したCPU701によるプログラム制御に基づいて、実行されてもよい。また、処理のステップ名は、S101のように、記号で記載される。
変化点検出システム400は、例えば、予め定められた時期に、図4に示すフローチャートの動作を開始する。また、変化点検出システム400は、図3に示す入力部704を介して操作者から指示を受けたことを契機に、図4に示すフローチャートの動作を開始してもよい。変化点検出システム400は、図3に示す通信部706を介して、外部から要求を受信したことを契機に、図4に示すフローチャートの動作を開始してもよい。
変化点検出システム400の観測データ収集部101は、被分析装置200から観測値を収集する(ステップS101)。
観測データ収集部101は、収集した観測値を、時刻順に並べた時系列として時系列記憶部111に保存する(ステップS102)。
観測データ収集部101は、被分析装置200からすべての観測値を収集したか否かを確認する(ステップS103)。まだ収集していない観測値がある場合(ステップS103でNo)、観測データ収集部101は、ステップS101からの処理を繰り返す。すべての観測値が収集された場合(ステップS103でYes)、処理は、ステップS111に進む。
すべての観測値が収集された場合(ステップS103でYes)、時系列モデル学習部102は、時系列記憶部111に保存された時系列をすべて読み出す(ステップS111)。
次に、時系列モデル学習部102の損失関数設定部1021は、時系列モデルを規定するパラメータを学習(算出)するための損失関数を設定する(ステップS112)。
次に、罰則項設定部1022は、パラメータが満たす性質を規定するための罰則項(第1の罰則項及び第2の罰則項)を設定する(ステップS113)。
次に、時系列モデル学習部102は、損失関数設定部1021によって設定された損失関数および罰則項設定部1022で設定された罰則項、によって定められた最適化問題を、最適化アルゴリズムを用いて解く。こうすることによって、時系列モデル学習部102は、読み出された時系列を近似する時系列モデルのパラメータを決定する(ステップS114)。時系列モデル学習部102は、決定したパラメータを時系列モデル記憶部112に保存する。
次に、局所変化点探索部1031は、時系列モデル記憶部112から、ステップS114で決定された、1つの時系列分の時系列モデルのパラメータを読み出す(ステップS115)。
次に、局所変化点探索部1031は、各変化点候補を開始点とする部分時系列に対応するパラメータと当該部分時系列より過去の部分時系列に対応するパラメータとの変化量を計算する。続けて、局所変化点探索部1031は、計算した変化量(パラメータが複数ある場合は、それらのパラメータの変化量の絶対値和)が所定の閾値を超えるような変化点候補を、局所変化点として検出する(ステップS116)。この時、局所変化点探索部1031は、検出した局所変化点を局所変化点記憶部1131に保存する。
次に、局所変化点探索部1031は、すべての時系列1〜Nの局所変化点を検出したか否かを確認する(ステップS117)。時系列1〜Nのいずれかに、まだ局所変化点を検出していない時系列がある場合(ステップS117でNo)、局所変化点探索部1031は、ステップS115からの処理を繰り返す。すべての時系列1〜Nの局所変化点が検出された場合(ステップS117でYes)、処理は、ステップS121に進む。
すべての時系列の局所変化点が検出された場合(ステップS117でYes)、大域変化点探索部1032は、局所変化点記憶部1131に保存された局所変化点をすべて読み出す。続けて、大域変化点探索部1032は、読み出された局所変化点が集中している時点を大域変化点として検出する(ステップS121)。大域変化点探索部1032は、検出した大域変化点を大域変化点記憶部1132に保存する。
次に、変化点出力部104は、大域変化点記憶部1132に保存された大域変化点を読み出し、変化点として出力する(ステップS122)。
例えば、変化点出力部104は、変化点を図3に示す出力部705を介して出力する。また、変化点出力部104は、図3に示す通信部706を介して、図示しない機器に変化点を送信してもよい。また、変化点出力部104は、図3に示す記憶装置703を介して、記録媒体707に変化点を記録してもよい。
以上により、本発明の第1の実施形態の変化点検出システム400は、処理を終了する。
本発明の第1の実施形態において、変化点候補は、全時点数Tより少なく設定されてよい。即ち、変化点候補は、1以上かつ全体の時点数以下であればいくつであってもよい。また、変化点候補間の間隔は、等間隔であってよいし、等間隔でなくてもよい。
本発明の第1の実施形態において、時系列モデル学習部102が時系列の近似に用いる時系列モデルとして、いかなるモデルが用いられてもよい。それぞれの区間の部分時系列を近似するモデルとして、例えば、AR(Auto Regressive、自己回帰)モデルを用いることができる。
また、本発明の第1の実施形態において、損失関数として、時系列モデルの近似精度を評価できれば、いかなる関数が用いられてもよい。実際の時系列の値をx(t)、時系列モデルによる近似値をx′(t)としたとき、例えば、損失関数として、二乗誤差(x′(t)−x(t))を用いることができる。ここで、添え字iは、複数の時系列のそれぞれを示す、1からNまでの自然数であり、時刻tは、時点のそれぞれを示す、1からT(時点の最大値)までの自然数であってもよい。尚、時刻tは、変化点候補の時点のそれぞれを示す、1からT(変化点候補の時点の最大値)までの自然数であってもよい。
また、本発明の第1の実施形態において、第1の罰則項として、罰則項の値を小さくしたときに、各変化点候補におけるパラメータの変化量が、変化点候補全体に対して疎(ほとんどが0または0に近い値)になれば、いかなる項が用いられてもよい。例えば、時系列iに対する時系列モデルのパラメータを、ベクトルθ=[θ(t),θ(t),・・・,θ(t),θ(T)]で表す。そして、第1の罰則項として、それらのパラメータの変化量を並べたベクトル[θ(t)−θ(t),θ(t)−θ(t),・・・,θ(T)−θ(t)]の各要素の絶対値和(L1ノルム)Σ|θ(t)−θ(tk−1)|を定義する。ここで、添え字kは自然数であり、絶対値和は、k=2からk=n+1(ただし、tn+1=T)までの和である。このとき、この絶対値和の値が小さいほど、より多くのkでθ(t)−θ(tk−1)の値が0または0に近い値になるため、この絶対値和を第1の罰則項として用いることができる。
また、本発明の第1の実施形態において、第2の罰則項として、罰則項の値を小さくしたときに、複数の時系列のパラメータθ(t)が、同じ変化点候補において変化しやすくなれば、いかなる項が用いられてもよい。
さらに、本発明の第1の実施形態において、時系列モデル学習部102が時系列モデルの学習に用いる最適化アルゴリズムとして、本発明の第1の実施形態における最小化問題を解くことができれば、いかなるアルゴリズムが用いられてもよい。ここで、本発明の第1の実施形態における最小化問題は、損失関数設定部1021、第1の罰則項設定部10221、第2の罰則項設定部10222によって定式化された最小化問題である。
また、本発明の第1の実施形態は、複数の運用情報を得ることが可能な、任意の被分析装置および被分析システムに適用できる。
例えば、被分析システムは、IT(Information Technology)システムや、構造物、輸送機器などでもよい。ITシステムの場合、運用情報として、CPU使用率、メモリ使用率およびディスクアクセス頻度などのコンピュータリソースの使用率や使用量、通信ネットワークリソースの使用率や使用量、或いは、消費電力量や演算回数などの性能指標などが用いられる。
本発明の第1の実施形態における第1の効果は、複数の時系列で表現されるシステムの変化点を、より適切に検出できる点である。具体的には、本発明の第1の実施形態の変化点検出システム400は、一部の時系列が大きく変動する時点と、大部分の時系列が変動する時点との両方を変化点として検出できる。
その理由は、時系列モデル学習部102が時系列を近似するモデルのパラメータθ(t)を決定し、変化点探索部103がそのパラメータθ(t)に基づいて、単一の時系列に対する局所変化点と、複数の時系列全体に対する大域変化点を探索するからである。
本発明の第1の実施形態における第2の効果は、利用者が大域変化点に対する処置をするために、より好適な情報を出力できる点である。
その理由は、変化点出力部104が、各大域変化点について、どの時系列がどのように、変化点候補(時点)を大域変化点にさせているかを示す情報を合わせて出力するからである。
<<<実施例>>>
次に、本発明の第1の実施形態に対応する実施例を、図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施例の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
図5は、本発明の第1の実施形態の実施例における、変化点検出システム401を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。図5に示すように、例えば、変化点検出システム401は、あるプラント(不図示)で使用される、任意の複数のセンサ201に接続されている。
図5に示すように、変化点検出システム401は、中央演算装置100、記憶装置110、および、変化点表示装置120を含む。
中央演算装置100は、観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、および、変化点出力部104を含む。観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、および、変化点出力部104は、それぞれ、図1に示す観測データ収集部101、時系列モデル学習部102、変化点探索部103、および、変化点出力部104と同じである。
記憶装置110は、時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113を含む。時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113は、それぞれ、図1に示す時系列記憶部111、時系列モデル記憶部112、および、変化点記憶部113と同じである。
変化点表示装置120は、変化点出力部104が出力する変化点情報を、使用者が解釈しやすい結果として表示する。
次に、本実施例における時系列モデル学習方法および変化点検出方法の例を、図6〜図9を参照して、具体的に説明する。尚、図6〜図9に示す内容は、実際に行った数値計算結果に基づくものである。
まず、時系列から時系列モデルを学習する動作を、具体的に説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態の実施例における、時系列モデル学習部102による、変化点検出のための時系列モデル化方法の一例を示す図である。図6には、モデル化の対象である時系列1からN、変化点候補tからt、および、部分時系列(図中のx1,1(t))の時系列モデルの例(図中のx′1,1(t;θ1,1))が示されている。ここで、部分時系列は、変化点候補によって区切られた区間の時系列である。
例えば、時系列モデル学習部102は、図6に示すように、それぞれの時系列を、変化点候補t,t,・・・tによって1〜t,t〜t,・・・t〜Tのn+1個の区間に分割する。これにより、時系列モデル学習部102は、全時系列において、合計N×(n+1)の部分時系列を得る。
時系列モデル学習部102は、これらの部分時系列の1つに対し、1つの時系列モデルを用意し、パラメータθ(t)を決定する。ここで、時系列iの区間tk−1〜tの部分時系列xi,k(t)の時系列モデルを規定するパラメータをθi,kで表す。パラメータθi,kは、用意される時系列モデルによりスカラにもベクトルにもなりうる。時系列モデル学習部102が用いる時系列モデルx′i,k(t)には、定数(x′i,k(t)=θi,k)や、直線(x′i,k(t)=θ(1) i,kt+θ(2) i,k)、ARモデル(x′i,k(t)=θ(1) i,ki,k(t−1)+θ(2) i,ki,k(t−2)+・・・+θ(m) i,ki,k(t−m))などがある。ここで、θ(1) i,k、θ(2) i,k、…は、パラメータθi,kを構成する要素であり、時系列モデルの形式に応じて定義される。例えば、ARモデルであれば、θ(1) i,k、θ(2) i,k、…は、それぞれ、時系列のt−1、t−2、…の値に乗じる係数である。
以後、説明を簡略化するためパラメータθi,kとしてスカラを用い、部分時系列xi,k(t)の、θi,kで規定される時系列モデルによる近似をx′i,k(t;θi,k)で表す。
損失関数設定部1021は、時系列モデルの近似精度を評価する損失関数を設定する。例えば、損失関数として、二乗誤差を用いる場合、時系列iの区間tk−1〜tにおける二乗誤差は、数1のように表すことができる。
Figure 2016111240
二乗誤差は、数1の、すべての区間および時系列に関する和である、数2のように表される。
Figure 2016111240
損失関数設定部1021は、時系列モデル学習部102が最小化すべき目的関数(損失関数)として、数2を設定する。
第1の罰則項設定部10221は、変化点候補間におけるパラメータθi,kの変化量θi,k−θi,k−1が、各時系列の変化点候補全体に対して、ほとんどが0または0に近い値を取るように、第1の罰則項を設定する。例えば、第1の罰則項設定部10221は、このような性質を持つ罰則項として、数3のようなパラメータ変化量のベクトル[θi,2−θi,1,θi,3−θi,2,・・・,θi,n+1−θi,n]の、各要素の絶対値和(L1ノルム)を用いる。
Figure 2016111240
このとき、数3の、すべての時系列に対する和である数4が第1の罰則項である。第1の罰則項設定部10221は、数4を第1の罰則項として設定する。
Figure 2016111240
第2の罰則項設定部10222は、同一の変化点候補で複数の時系列のパラメータθi,kが変化する場合の方が、複数の時系列のパラメータθi,kが異なる変化点候補で変化した場合よりも値が小さくなるような、第2の罰則項を設定する。例えば、第2の罰則項設定部10222は、このような性質を持つ罰則項として、数5を用いる。
Figure 2016111240
この罰則項の値は、変化点の総数が同じとき、同じ場所で変化した場合の方が、そうでない場合に比べて、小さくなる。簡単のため、変化点候補数nと時系列数Nが共に2であると仮定すると、数5は数6のように記述できる。
Figure 2016111240
このとき、時系列1のパラメータと時系列2のパラメータとが共に変化点候補tのみにおいて1だけ変化した場合、|θ1,2−θ1,1|=|θ2,2−θ2,1|=1であり、数6の値は√2である。一方で、時系列1のパラメータがtのみで1だけ変化し、時系列2のパラメータがtのみで1だけ変化した場合、数6の値は2である。このことから、数5の罰則項により、パラメータの総変化量が同じでも、モデル学習において、同じ候補点で変化するパラメータθi,kが選ばれやすくなることがわかる。第2の罰則項設定部10222は、数5を第2の罰則項として設定する。
時系列モデル学習部102は、損失関数(数2)、第1の罰則項(数4)、および、第2の罰則項(数5)の和である数7が最小になるようなパラメータθi,kを学習する。
Figure 2016111240
時系列モデルとして、定数、直線或いはARモデルを用いた場合、数7を最小にするパラメータθi,kは、例えば、公知の最適化アルゴリズムである、交互方向乗数法(Alternating Direction Method of Multipliers、ADMM)によって数値的に求めることができる。
次に、変化点探索部103の、変化点検出の動作を具体的に説明する。
上述の通り、時系列モデル学習部102によってパラメータθi,kがすべてのi=1〜N、および、k=1〜n+1で決定された。従って、時系列モデル記憶部112は、各時系列について、変化点候補によって分割された部分時系列ごとの、(n+1)個のパラメータθi,kを保持している。
局所変化点探索部1031は、時系列iに対し、パラメータの変化量の絶対値|θi,k−θi,k−1|をk=2〜n+1のすべてについて計算する。局所変化点探索部1031は、この値が所定の閾値を超過するtを時系列iの局所変化点として検出する。図7は、本発明の第1の実施形態の実施例における、局所変化点探索部1031による、図6に示す時系列1に対する局所変化点(図7において、「×」印で示される)の検出例を示す図である。
局所変化点探索部1031が、すべての時系列1〜Nに対して局所変化点を検出したのち、大域変化点探索部1032は、大域変化点を検出する。具体的には、大域変化点探索部1032は、これらの局所変化点の分布から、例えば、meanshiftという公知の手法を用い、局所変化点の分布の密度が極大となる時点を大域変化点として検出する。
図8は、本発明の第1の実施形態の実施例における、時系列の局所変化点の分布、および、大域変化点探索部1032による、局所変化点に対してmeanshiftを用いた大域変化点の検出の一例を示す図である。図8において、「×」印は局所変化点を、「◇」印は大局変化点を示す。図8には、すべての時系列の局所変化点の分布(「×」印)と、これらの局所変化点に対してmeanshiftを用いた大域変化点の検出例(「◇」印)と、が示されている。
変化点出力部104は、大域変化点を変化点表示装置120に出力する。変化点表示装置120は、例えば、大域変化点を数値として表示する。また、変化点表示装置120は、大域変化点を数値としてだけでなく、時系列の一部、或いは、すべてとともにグラフとして表示してもよい。
さらに、変化点表示装置120は、各大域変化点に対し、どの時系列がどのように、当該大域変化点の変化に貢献したかを表示してもよい。換言すると、変化点表示装置120は、どの時系列がどのように、変化点候補を大域変化点にさせているかを示す情報を合わせて表示してもよい。
以上により、本実施例における変化点検出システム401は、処理を終了する。
図9および図10は、本発明の第1の実施形態の実施例における、変化点表示装置120による、時系列の大域変化点の表示の一例を示す図である。
図9は、T(時点数=変化点候補の数)=1000としたときに、変化点出力部104によって出力され、変化点表示装置120により表示された大域変化点リスト821の一例を示す図である。
さらに、変化点表示装置120は、検出された大域変化点の位置を、実際の時系列とともに出力してもよい。図10は、大域変化点を、時系列とともに表示したグラフの一例を示す図である。図9および図10などで示す結果が、本実施例における変化点検出システム401によって最終的に得られる結果である。
図10からもわかるように、複数の時系列が変化した場合(図10の左から3番目の大域変化点を示す「◇」)と、一部のみが大きく変化した場合(図10の左から2番目の大域変化点を示す「◇」)の両方が大域変化点として検出されている。
以上の結果の通り、本実施例における変化点検出システム401は、一部の時系列が大きく変化する時点と複数の時系列が同時に変動する時点の両方を変化点として検出できた。
上述した本実施例における効果は、複数の時系列の全体の変化点を検出する場合に、一部の時系列が大きく変動する時点と、大部分の時系列が変動する時点の両方を変化点として検出できる点である。
その理由は、以下の構成を備えるからである。時系列モデルの学習において、第1に、第1の罰則項設定部10221が、数4に示されている第1の罰則項を設定する。即ち、第1の罰則項により、一部の時系列のパラメータθi,kの変化であっても、それが本質的な変化であれば、その変化量が大きくなるようなパラメータθi,kが選ばれる。第2に、第2の罰則項設定部10222が、数5に示されている第2の罰則項を設定する。即ち、第2の罰則項により、複数の時系列が同じ変化点候補で変動する場合に、パラメータθi,kも同様に変化量が大きくなるようなパラメータθi,kが選ばれる。
<<<第2の実施形態>>>
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。本発明の第2の実施形態は、本発明の主要部からなる実施形態である。
図11は、本発明の第2の実施形態における、変化点検出システム402の構成を示すブロック図である。図11に示すように、変化点検出システム402は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143を含む。
===時系列モデル学習部142===
時系列モデル学習部142は、複数の時系列810のそれぞれについて、モデルを学習する。モデルは、変化点候補t,t,・・・tによって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する、部分時系列ごとのパラメータθi,kで規定されるモデルである。例えば、時系列モデル学習部142は、図1に示す損失関数設定部1021、第1の罰則項設定部10221、および、第2の罰則項設定部10222を含む。
尚、時系列モデル学習部142は、図1に示す観測データ収集部101の機能を含んでもよい。
===変化点探索部143===
変化点探索部143は、上述の複数の時系列810の変化点候補tのそれぞれについて、変化点候補tの時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータθi,kと、特定の他のパラメータθi,kとの差を算出する。ここで、特定の他のパラメータθi,kは、変化点候補tの時点より過去の(例えば、ひとつ前の、或いは、所定の数だけ前の)第2の部分時系列に対応するパラメータθi,kである。次に、変化点探索部143は、算出した差に基づいて、変化点候補tから、複数の時系列810における変化点を検出する。次に、変化点探索部143は、変化点を示す変化点情報820(例えば、図9に示す大域変化点リスト821や、図10に示す時系列810と大域変化点とを対応させたグラフなど)を出力する。例えば、変化点探索部143は、局所変化点探索部1031および大域変化点探索部1032を含む。
尚、変化点探索部143は、図1に示す変化点出力部104の機能を含んでもよい。
上述の構成を備えることにより、変化点検出システム402は、複数の時系列810の一部が特定の基準以上に大きく変化した場合と、特定の基準以上の数の時系列810が変化した場合との両方の変化を、変化点として検出できる。
また、時系列モデル学習部142は、第1の罰則項として、パラメータθi,kの変化量ベクトルにおける各要素の絶対値和(L1ノルム)を用いてよい。
上述の構成を備えることにより、変化点探索部143は、1つの時系列810が特定の基準以上に大きく変動した時点を局所変化点として検出できる。
また、第2の罰則項設定部10222は、第2の罰則項として、変化点候補の変化をすべての時系列810で並べたベクトルにおける各要素の二乗和の平方根(L2ノルム)の、すべての変化点候補についての和を用いてもよい。
上述の構成を備えることにより、変化点探索部143は、複数の時系列810が変動した時点をそれぞれの時系列810の局所変化点として検出できる。
変化点探索部143は、各変化点候補において、パラメータθi,kの変化点が所定の閾値を超える場合に、当該変化点候補を局所変化点として検出してもよい。
上述の構成を備えることにより、変化点探索部143は、変化点候補でパラメータθi,kが変化した場合に、当該変化点候補を局所変化点として検出できる。
変化点探索部143は、すべての時系列810の局所変化点の分布から、meanshiftを用いて大域変化点を検出してもよい。
上述の構成を備えることにより、変化点探索部143は、局所変化点の分布が極大となる時点を大域変化点として検出できる。
また、時系列モデル学習部142は、最適化アルゴリズムの1つとして、交互方向乗数法を用いてもよい。
また、時系列モデル学習部142は、部分時系列を近似する時系列モデルとして、定数を用いてもよい。
また、時系列モデル学習部142は、部分時系列を近似する時系列モデルとして、直線を用いてもよい。
また、時系列モデル学習部142は、部分時系列を近似する時系列モデルとして、多項式を用いてもよい。
また、時系列モデル学習部142は、部分時系列を近似する時系列モデルとして、自己回帰モデルを用いてもよい。
変化点検出システム402は、変化点検出システム400と同様に、図3に示すコンピュータ700によって実現されてよい。
この場合、CPU701は、読み込んだプログラムに従って、また読み込んだデータに基づいて、図11に示す時系列モデル学習部142および変化点探索部143として、各種の処理を実行する。
記憶部702は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として含まれてもよい。例えば、記憶部702は、時系列モデル学習部142の一部として、図1に示す時系列記憶部111および時系列モデル記憶部112に保持されるデータを記憶してもよい。また、記憶部702は、変化点探索部143の一部として変化点記憶部113に保持されるデータを記憶してもよい。
記憶装置703は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として含まれてもよい。例えば、記憶装置703は、時系列モデル学習部142の一部として、図1に示す時系列記憶部111および時系列モデル記憶部112に保持されるデータを記憶してもよい。また、記憶装置703は、変化点探索部143の一部として変化点記憶部113に保持されるデータを記憶してもよい。
入力部704は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として含まれてもよい。例えば、入力部704は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として、処理の実行や変化点情報820の出力に関する操作者からの指示を受け付けてもよい。
出力部705は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として含まれてもよい。例えば、出力部705は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として、処理の実行に関する情報や変化点情報820を、表示してもよい。
通信部706は、時系列モデル学習部142および変化点探索部143の一部として含まれてもよい。例えば、通信部706は、時系列モデル学習部142の一部として、外部から観測データを収集してもよい。また、通信部706は、変化点探索部143の一部として、変化点情報820を外部に送信してもよい。
<<<第2の実施形態の変形例>>>
図12は、本発明の第2の実施形態の変形例である、変化点検出システム403の構成を示すブロック図である。図12に示すように、変化点検出システム403は、時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903を含む。時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903は、ネットワーク901を介して、互いに接続されている。尚、時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903の任意の組み合わせが、図3に示すような1台のコンピュータ700であってよい。また変化点検出システム403は、時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903の任意のいずれかどうしが、ネットワークを介することなく直接接続されてもよい。即ち、時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903が、任意に、ネットワーク901を介して接続されてもよい。
===時系列モデル学習部142==
時系列モデル学習部142は、図11に示す時系列モデル学習部142と同等である。
===変化点探索部143===
変化点探索部143は、図11に示す変化点探索部143と同等である。
===端末902===
端末902は、図5に示す変化点表示装置120の機能を含む。
===記憶装置903===
記憶装置903は、図5に示す記憶装置110の機能を含む。
上述した本発明の第2の実施形態における変形例の効果は、変化点検出システム403の構築を柔軟に実現できる点である。
その理由は、時系列モデル学習部142、変化点探索部143、端末902、および、記憶装置903を、任意に、ネットワーク901を介して接続するからである。
以上の各実施形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。例えば、任意の複数個の構成要素が1個のモジュールで実現されてもよい。また、構成要素の内の任意のひとつが複数のモジュールで実現されてもよい。また、構成要素の内の任意のひとつが、構成要素の内の任意の他のひとつでもよい。また、構成要素の内の任意のひとつの一部と、構成要素の内の任意の他のひとつの一部とが重複してもよい。
以上説明した各実施形態における各構成要素および各構成要素を実現するモジュールは、必要に応じ、可能であれば、ハードウエア的に実現されてもよい。また、各構成要素および各構成要素を実現するモジュールは、コンピュータおよびプログラムで実現されてもよい。また、各構成要素および各構成要素を実現するモジュールは、ハードウエア的なモジュールと、コンピュータおよびプログラムと、の混在により実現されてもよい。
プログラムは、例えば、磁気ディスクや半導体メモリなど、コンピュータが読み取り可能な非一時的記録媒体に記録され、コンピュータに提供される。そして、プログラムは、コンピュータの立ち上げ時などに、非一時的記録媒体からコンピュータに読み取られる。この読み取られたプログラムは、コンピュータの動作を制御することにより、当該コンピュータを前述した各実施形態における構成要素として機能させる。
また、以上説明した各実施形態では、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、複数の動作の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、以上説明した各実施形態では、複数の動作は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。例えば、ある動作の実行中に他の動作が発生してよい。また、ある動作と他の動作との実行タイミングが部分的に乃至全部において重複してもよい。
さらに、以上説明した各実施形態では、ある動作が他の動作の契機になるように記載しているが、その記載はある動作と他の動作との関係を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、複数の動作の関係は内容的に支障のない範囲で変更することができる。また各構成要素の各動作の具体的な記載は、各構成要素の各動作を限定するものではない。このため、各構成要素の具体的な各動作は、各実施形態を実施する上で機能的、性能的、その他の特性に対して支障を来さない範囲内で変更されてもよい。
以上、各実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得るさまざまな変更をすることができる。
この出願は、2015年1月7日に出願された日本出願特願2015−001270を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 中央演算装置
101 観測データ収集部
102 時系列モデル学習部
1021 損失関数設定部
1022 罰則項設定部
10221 第1の罰則項設定部
10222 第2の罰則項設定部
103 変化点探索部
1031 局所変化点探索部
1032 大域変化点探索部
104 変化点出力部
110 記憶装置
111 時系列記憶部
112 時系列モデル記憶部
113 変化点記憶部
1131 局所変化点記憶部
1132 大域変化点記憶部
120 変化点表示装置
142 時系列モデル学習部
143 変化点探索部
200 被分析装置
201 センサ
400 変化点検出システム
401 変化点検出システム
402 変化点検出システム
403 変化点検出システム
700 コンピュータ
701 CPU
702 記憶部
703 記憶装置
704 入力部
705 出力部
706 通信部
707 記録媒体
810 時系列
820 変化点情報
821 大域変化点リスト
901 ネットワーク
902 端末
903 記憶装置

Claims (8)

  1. 複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習する時系列モデル学習手段と、
    前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する変化点探索手段と、を含む
    情報処理システム。
  2. 前記時系列モデル学習手段は、
    時系列のある値に対する、前記パラメータに基づいて計算される近似値の、損失関数を設定する損失関数設定手段と、
    前記複数の時系列の内の単一の時系列における前記パラメータの変化量が多いほど値が大きくなるような第1の罰則項と、前記複数の時系列の内、前記パラメータが所定の時刻に変動する時系列の数が多いほど値が小さくなるような第2の罰則項を設定する罰則設定手段と、を含み、
    前記損失関数、前記第1の罰則項、および、前記第2の罰則項の和が最小となるようなパラメータを、最適化アルゴリズムによって、前記複数の時系列のすべての時系列の部分時系列のそれぞれに対して算出する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記罰則設定手段は、前記第1の罰則項として、各前記変化点候補におけるパラメータの変化量の、絶対値和を設定する
    請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記罰則設定手段は、前記第2の罰則項として、各前記変化点候補におけるパラメータの変化量の、全時系列に対する二乗和の平方根を設定する
    請求項2または3に記載の情報処理システム。
  5. 前記時系列モデル学習手段は、前記最適化アルゴリズムとして交互方向乗数法を用いる
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記変化点探索手段は、前記大域変化点について、どの前記時系列がどのように、前記変化点候補を前記大域変化点にさせているかを示す情報を合わせて出力する
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. コンピュータが、
    複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習し、
    前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する
    変化点検出方法。
  8. 複数の時系列のそれぞれについて、変化点候補によって複数の区間に分割された部分時系列のそれぞれを近似する前記部分時系列ごとのパラメータで規定される、モデルを学習し、
    前記複数の時系列の前記変化点候補のそれぞれについて、前記変化点候補の時点から開始する第1の部分時系列に対応するパラメータと、前記変化点候補の時点より過去の第2の部分時系列に対応するパラメータとの差に基づいて、前記変化点候補から前記複数の時系列における変化点である大域変化点を検出し、出力する処理をコンピュータに実行させる
    プログラムを格納する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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