JPWO2015174504A1 - 端末装置、集積回路、および、無線通信方法 - Google Patents

端末装置、集積回路、および、無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015174504A1
JPWO2015174504A1 JP2016519305A JP2016519305A JPWO2015174504A1 JP WO2015174504 A1 JPWO2015174504 A1 JP WO2015174504A1 JP 2016519305 A JP2016519305 A JP 2016519305A JP 2016519305 A JP2016519305 A JP 2016519305A JP WO2015174504 A1 JPWO2015174504 A1 JP WO2015174504A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subframe
setting
downlink
uplink
station apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016519305A
Other languages
English (en)
Inventor
一成 横枕
一成 横枕
翔一 鈴木
翔一 鈴木
立志 相羽
立志 相羽
高橋 宏樹
宏樹 高橋
公彦 今村
公彦 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JPWO2015174504A1 publication Critical patent/JPWO2015174504A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/18Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
    • H04L1/1829Arrangements specially adapted for the receiver end
    • H04L1/1854Scheduling and prioritising arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/542Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/10Scheduling measurement reports ; Arrangements for measurement reports
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/23Control channels or signalling for resource management in the downlink direction of a wireless link, i.e. towards a terminal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0023Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff characterised by the signalling
    • H04L1/0026Transmission of channel quality indication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/18Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
    • H04L1/1829Arrangements specially adapted for the receiver end
    • H04L1/1864ARQ related signaling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0446Resources in time domain, e.g. slots or frames
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

移動局装置(1)は、チャネル状態情報参照リソースが属する第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットにおいて、チャネル状態情報を算出するための干渉測定を行う測定部(1059)を備え、前記周期的なチャネル状態情報の報告に対応する、前記チャネル状態情報参照リソースとして有効なサブフレームを、第1のUL−DL設定、および、第3のUL−DL設定に基づいて決定し、前記非周期的なチャネル状態情報の報告に対応する、前記チャネル状態情報参照リソースとして有効なサブフレームを、第2のUL−DL設定に基づいて決定する。

Description

本発明は、端末装置、集積回路、および、無線通信方法に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access : EUTRA」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。LTEでは、基地局装置をeNodeB(evolved NodeB)、移動局装置をUE(User Equipment)とも称する。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
LTEは、時分割複信(Time Division Duplex: TDD)に対応している。TDD方式を採用したLTEをTD−LTEまたはLTE TDDとも称する。TDDは、上りリンク信号と下りリンク信号を時分割多重することによって、単一の周波数帯域において全二重通信(full duplex communication)を可能にする技術である。
3GPPにおいて、トラフィックアダプテーション技術と干渉軽減技術(DL-UL Interference Management and Traffic Adaptation)をTD−LTEに適用することが検討されている。トラフィックアダプテーション技術は、上りリンクのトラフィックと下りリンクのトラフィックに応じて、上りリンクリソースと下りリンクリソースの比率を変更する技術である。該トラフィックアダプテーション技術をダイナミックTDDとも称する。
非特許文献1において、フレキシブルサブフレーム(flexible subframe)を用いる方法が、トラフィックアダプテーションを実現する方法として提示されている。基地局装置は、フレキシブルサブフレームにおいて、上りリンク信号の受信または下りリンク信号の送信を行なうことができる。非特許文献1において、移動局装置は、基地局装置によって、フレキシブルサブフレームにおいて上りリンク信号の送信を指示されない限り、該フレキシブルサブフレームを下りリンクサブフレームとみなす。
非特許文献1には、新たに導入する上りリンク−下りリンク設定(uplink-downlink configuration)に基づいてPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)タイミングを決定し、最初のUL-DL configurationに基づいてPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)に対するHARQタイミングを決定することが記載されている。
非特許文献2には、(a)UL/DL Reference Configurationを導入すること、(b)いくつかのサブフレームはスケジューラからのダイナミック・グラント/アサインメントによって上りリンク、または下りリンクの何れかのためにスケジュールされ得ることが記載されている。
非特許文献3のセクション7.2には、チャネル状態情報(Channel State Information: CSI)の報告のための移動局装置の手順が記載されている。基地局装置は、複数の移動局装置から報告されたチャネル状態情報に基づいて、移動局装置に下りリンクのリソースを割り当てる。チャネル状態情報は、チャネル品質指標(Channel Quality Indicator: CQI)を含む。
"On standardization impact of TDD UL-DL adaptation", R1-122016, Ericsson, ST-Ericsson, 3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69, Prague, Czech Republic, 21st - 25th May 2012. "Signalling support for dynamic TDD", R1-130558, Ericsson, ST-Ericsson, 3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #72, St Julian’s, Malta, 28th January - 1st February 2013. "3GPP TS36.213 v11.2.0 (2013-02)", 15th March February, 2013.
しかしながら、上記の無線通信システムにおいて、チャネル状態情報に関する技術は十分検討されていない。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、チャネル状態情報が用いられる無線通信システムにおいて、効率的に通信することができる端末装置、集積回路、および、無線通信方法を提供することである。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る端末装置は、2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信する受信部と、チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告する送信部と、を備え、時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、前記nCQI_refは、4であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である。
(2)また、本発明の一態様に係る通信方法は、端末装置の通信方法であって、2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信し、チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告し、時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、前記nCQI_refは、4であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である。
(3)また、本発明の一態様に係る集積回路は、端末装置に実装される集積回路であって、2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信する機能と、チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告する機能と、を前記端末装置に発揮させ、時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、前記nCQI_refは、4であり、前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である。
この発明によれば、チャネル状態情報が用いられる無線通信システムにおいて、移動局装置と基地局装置とが効率的に通信することができる。
本発明の一実施形態の無線通信システムの概念図である。 本発明の一実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態のスロットの構成を示す図である。 本発明の一実施形態の下りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の上りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態のスペシャルサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施形態の基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施形態における上りリンク−下りリンク設定の一例を表形式で示した図である。 本発明の一実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態における第2の上りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態における他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値のペアと、セカンダリーセルに対する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値との対応を示す図である。 本発明の一実施形態における第2の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態におけるプライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値のペアと、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値との対応を示す図である。 本発明の一実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と第1の下りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別の関係を示す図である。 本発明の一実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と第1の下りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と送信方向UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別の関係を示す図である。 本発明の一実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定と第1の下りリンク参照UL−DL設定と送信方向UL−DL設定の関係を示す図である。 本発明の一実施形態におけるPDCCH/EPDCCH/PHICHが配置されるサブフレームnと前記PDCCH/EPDCCH/PHICHが対応するPUSCHが配置されるサブフレームn+kとの対応を示す図である。 本発明の一実施形態におけるPHICHが配置されるサブフレームnと前記PHICHが対応するPUSCHが配置されるサブフレームn−kとの対応を示す図である。 本発明の一実施形態におけるPUSCHが配置されるサブフレームnと前記PUSCHが対応するPHICHが配置されるサブフレームn+kとの対応を示す図である。 本発明の一実施形態におけるPDSCHが配置されるサブフレームn−kと前記PDSCHが対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームnとの対応を示す図である。 本発明の一実施形態におけるCQIインデックスに対応する変調方式と符号化率を表形式で示した図である。 本発明の一実施形態におけるサブフレームセットの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるURS、CRSおよび制御シグナル(PDCCH/PHICH/PCFICH)の配置の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるURSの配置の一例を示す図である。
以下、本発明の移動局装置及び無線通信方法の一実施形態について説明する。
本実施形態では、移動局装置には、複数のセルが設定される。移動局装置が複数のセルを介して通信する技術をセルアグリゲーション、またはキャリアアグリゲーションと称する。自装置に対して設定される複数のセルのそれぞれについて本発明に係る無線通信方法を利用する移動局装置も、自装置に対して設定される複数のセルの一部について本発明に係る無線通信方法を利用する移動局装置も、本発明に係る端末装置の範疇に含まれる。
移動局装置に設定されるセルを、サービングセルとも称する。設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリーセルと1つまたは複数のセカンダリーセルとを含む。プライマリーセルは、初期コネクション構築(initial connection establishment)プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再構築(connection re-establishment)プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオーバプロシージャにおいてプライマリーセルとして指定されたセルである。RRCコネクションが構築された時点、または、RRCコネクションが構築された後に、セカンダリーセルが設定されてもよい。
本実施形態の無線通信システムには、TDD(Time Division Duplex)方式が適用される。セルアグリゲーションの場合には、複数のセルの全てに対してTDD方式が適用されてもよい。また、セルアグリゲーションの場合には、TDD方式が適用されるセルとFDD(Frequency Division Duplex)方式が適用されるセルが集約されてもよい。TDDが適用されるセルとFDDが適用されるセルとが集約される場合に、TDDが適用されるセルに対して本発明に係る無線通信方法を適用することができる。
移動局装置は、移動局装置によってキャリアアグリゲーションがサポートされているバンドの組合せを示す情報を、基地局装置に送信する。移動局装置は、バンドの組合せのそれぞれに対して、異なる複数のバンドにおける前記複数のサービングセルにおける同時送信および受信をサポートしているかどうかを示す情報を、基地局装置に送信する。
本実施形態において、“X/Y”は、“XまたはY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“XおよびY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“Xおよび/またはY”の意味を含む。
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、移動局装置1A〜1C、および基地局装置3を具備する。以下、移動局装置1A〜1Cを移動局装置1という。
本実施形態の物理チャネルおよび物理信号について説明する。
図1において、移動局装置1から基地局装置3への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、移動局装置1によって、上位層から出力された情報を基地局装置3に送信するために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、移動局装置1が上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を基地局装置3に送信するために使用する物理チャネルである。上りリンク制御情報は、下りリンクのチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)、PUSCHリソースの要求を示すスケジューリング要求(Scheduling Request: SR)、下りリンクデータ(Transport block, Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するACK(acknowledgement)/NACK(negative-acknowledgement)を含む。ACK/NACKを、HARQ−ACK、HARQフィードバック、または、応答情報とも称する。
PUSCHは、移動局装置1が上りリンクデータ(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)を基地局装置3に送信するために使用する物理チャネルである。また、PUSCHは、移動局装置1によって、上りリンクデータと共にHARQ−ACKおよび/またはチャネル状態情報を基地局装置3に送信するために用いられてもよい。また、PUSCHは、移動局装置1によって、チャネル状態情報のみ、または、HARQ−ACKおよびチャネル状態情報のみを基地局装置3に送信するために用いられてもよい。
PRACHは、移動局装置1がランダムアクセスプリアンブルを基地局装置3に送信するために使用する物理チャネルである。PRACHは、移動局装置1が、基地局装置3と時間領域の同期をとることを主な目的として使用する上りリンク物理チャネルである。その他に、PRACHは、初期コネクション構築(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再構築(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCHリソースの要求を示すためにも用いられる。
図1において、上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理信号が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)
本実施形態において、以下の2つのタイプの上りリンク参照信号が用いられる。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する上りリンク参照信号である。DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと時間多重される。基地局装置3は、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにDMRSを使用する。以下、PUSCHとDMRSを共に送信することを、単にPUSCHを送信すると称する。以下、PUCCHとDMRSを共に送信することを、単にPUCCHを送信すると称する。
SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しない上りリンク参照信号である。基地局装置3は、上りリンクのチャネル状態を測定するためにSRSを使用する。移動局装置1は、上位層によって設定された第1のリソースにおいて第1のSRSを送信する。さらに、移動局装置1は、PDCCHを介してSRSの送信を要求することを示す情報を受信した場合に、上位層によって設定された第2のリソースにおいて第2のSRSを1回のみ送信する。第1のSRSをピリオディックSRSまたはタイプ0トリガードSRSとも称する。第2のSRSをアピリオディックSRSまたはタイプ1トリガードSRSとも称する。アピリオディックSRSの送信は、SRSの送信を要求することを示す情報によってスケジュールされる。
図1において、基地局装置3から移動局装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、基地局装置3によって、上位層から出力された情報を移動局装置1に送信するために使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
・PMCH(Physical Multicast Channel)
PBCHは、基地局装置3によって、移動局装置1で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を移動局装置1に報知するために用いられる。MIBの送信周期は40msであり、MIBの再送周期は10msである。具体的には、SFN mod 4 = 0を満たす無線フレームにおけるサブフレーム0においてMIBの初期送信が行なわれ、他の全ての無線フレームにおけるサブフレーム0においてMIBの再送信(repetition)が行なわれる。SFN(system frame number)は無線フレームの番号である。MIBはシステム情報である。例えば、MIBは、SFNを示す情報を含む。
PCFICHは、基地局装置3によって、PDCCHの送信に使用する領域(OFDMシンボル)を示す情報を移動局装置1に送信するために用いられる。
PHICHは、基地局装置3によって、基地局装置3が受信した上りリンクデータ(Uplink Shared Channel: UL-SCH)に対するACK(ACKnowledgement)またはNACK(Negative ACKnowledgement)を示すHARQインディケータ(HARQフィードバック、応答情報)を移動局装置1に送信するために用いられる。例えば、移動局装置1は、ACKを示すHARQインディケータを受信した場合は、対応する上りリンクデータを再送しない。また、例えば、移動局装置1は、NACKを示すHARQインディケータを受信した場合は、対応する上りリンクデータを再送する。単一のPHICHは、基地局装置3によって、単一の上りリンクデータに対するHARQインディケータを送信するために使用される。基地局装置3は、同一のPUSCHに含まれる複数の上りリンクデータに対するHARQインディケータのそれぞれを複数のPHICHを用いて送信する。
PDCCHおよびEPDCCHは、基地局装置3によって、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を移動局装置1に送信するために用いられる。下りリンク制御情報を、DCIフォーマットとも称する。下りリンク制御情報は、下りリンクグラント(downlink grant)および上りリンクグラント(uplink grant)を含む。下りリンクグラントは、下りリンクアサインメント(downlink assignment)または下りリンク割り当て(downlink allocation)とも称する。
下りリンクグラントは、単一のセル内の単一のPDSCHの送信のスケジューリングに用いられる。下りリンクグラントは、該下りリンクグラントが送信されたサブフレームと同じサブフレーム内のPDSCHの送信のスケジューリングに用いられる。上りリンクグラントは、単一のセル内の単一のPUSCHの送信のスケジューリングに用いられる。上りリンクグラントは、該上りリンクグラントが送信されたサブフレームより4つ以上後のサブフレーム内の単一のPUSCHの送信のスケジューリングに用いられる。
DCIフォーマットには、CRC(Cyclic Redundancy Check)パリティビットが付加される。CRCパリティビットは、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)、または、SPS C−RNTI(Semi Persistent Scheduling Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされる。C−RNTIおよびSPS C−RNTIは、セル内において移動局装置を識別するための識別子である。
C−RNTIは、単一のサブフレームにおけるPDSCHまたはPUSCHを制御するために用いられる。SPS C−RNTIは、PDSCHまたはPUSCHのリソースを周期的に割り当てるために用いられる。
PDSCHは、基地局装置3によって、下りリンクデータ(Downlink Shared Channel: DL-SCH)を移動局装置1に送信するために用いられる。
PMCHは、基地局装置3によって、マルチキャストデータ(Multicast Channel: MCH)を移動局装置1に送信するために用いられる。
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理信号が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal: SS)
・下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)
同期信号は、移動局装置1によって、下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる。TDD方式において、同期信号は無線フレーム内のサブフレーム0、1、5、6に配置される。FDD方式において、同期信号は無線フレーム内のサブフレーム0と5に配置される。
下りリンク参照信号は、移動局装置1によって、下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。下りリンク参照信号は、移動局装置1によって、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
本実施形態において、移動局装置1によって、以下の5つのタイプの下りリンク参照信号が用いられる。
・CRS(Cell-specific Reference Signal)
・PDSCHに関連するURS(UE-specific Reference Signal)
・EPDCCHに関連するDMRS(Demodulation Reference Signal)
・NZP CSI−RS(Non-Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)
・ZP CSI−RS(Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)
・MBSFN RS(Multimedia Broadcast and Multicast Service over Single Frequency Network Reference signal)
・PRS(Positioning Reference Signal)
CRSは、サブフレームの全帯域で送信される。CRSは、移動局装置1によって、PBCH/PDCCH/PHICH/PCFICH/PDSCHの復調を行なうために用いられる。CRSは、移動局装置1によって、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられてもよい。PBCH/PDCCH/PHICH/PCFICHは、CRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
PDSCHに関連するURSは、URSが関連するPDSCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信される。URSは、移動局装置1によって、URSが関連するPDSCHの復調を行なうために用いられる。
PDSCHは、CRSの送信に用いられるアンテナポートまたはURSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。DCIフォーマット1Aは、CRSの送信に用いられるアンテナポートで送信されるPDSCHの送信のスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット2Dは、URSの送信に用いられるアンテナポートで送信されるPDSCHの送信のスケジューリングに用いられる。
EPDCCHに関連するDMRSは、DMRSが関連するEPDCCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信される。DMRSは、移動局装置1によって、DMRSが関連するEPDCCHの復調を行なうために用いられる。EPDCCHは、DMRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
NZP CSI−RSは、設定されたサブフレームで送信される。NZP CSI−RSの送信に使用されるリソースは、基地局装置が設定する。NZP CSI−RSは、移動局装置1によって、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。移動局装置1は、NZP CSI−RSを用いて信号測定(チャネル測定)を行なう。
ZP CSI−RSのリソースは、基地局装置3が設定する。基地局装置3は、ZP CSI−RSをゼロ出力で送信する。つまり、基地局装置3は、ZP CSI−RSを送信しない。基地局装置3は、ZP CSI−RSの設定したリソースにおいて、PDSCHおよびEPDCCHを送信しない。移動局装置1は、例えば、あるセルのNZP CSI−RSに対応するリソースにおいて、干渉を測定することができる。
MBSFN RSは、PMCHの送信に用いられるサブフレームの全帯域で送信される。MBSFN RSは、移動局装置1によって、PMCHの復調を行なうために用いられる。PMCHは、MBSFN RSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
PRSは、移動局装置によって、自装置の地理的な位置を測定するために用いられる。
下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号と称する。上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号と称する。下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称する。下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号と称する。
BCH、MCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(transport block: TB)またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理が行なわれる。
以下、本実施形態の無線フレーム(radio frame)の構成について説明する。
図2は、本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。無線フレームのそれぞれは、10ms長である。図2において、横軸は時間軸である。また、無線フレームのそれぞれは2つのハーフフレームから構成される。ハーフフレームのそれぞれは、5ms長である。ハーフフレームのそれぞれは、5のサブフレームから構成される。サブフレームのそれぞれは、1ms長であり、2つの連続するスロットによって定義される。スロットのそれぞれは、0.5ms長である。無線フレーム内のi番目のサブフレームは、(2×i)番目のスロットと(2×i+1)番目のスロットとから構成される。つまり、10ms間隔のそれぞれにおいて、10個のサブフレームが利用できる。
本実施形態では、以下の3つのタイプのサブフレームを定義する。
・下りリンクサブフレーム(第1のサブフレーム)
・上りリンクサブフレーム(第2のサブフレーム)
・スペシャルサブフレーム(第3のサブフレーム)
下りリンクサブフレームは下りリンク送信のためにリザーブされるサブフレームである。上りリンクサブフレームは上りリンク送信のためにリザーブされるサブフレームである。スペシャルサブフレームは3つのフィールドから構成される。該3つのフィールドは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)である。DwPTS、GP、およびUpPTSの合計の長さは1msである。DwPTSは下りリンク送信のためにリザーブされるフィールドである。UpPTSは上りリンク送信のためにリザーブされるフィールドである。GPは下りリンク送信および上りリンク送信が行なわれないフィールドである。尚、スペシャルサブフレームは、DwPTSおよびGPのみによって構成されてもよいし、GPおよびUpPTSのみによって構成されてもよい。
単一の無線フレームは、少なくとも下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、およびスペシャルサブフレームから構成される。
本実施形態の無線通信システムは、5msと10msの下りリンク‐上りリンク・スイッチポイント周期(downlink-to-uplink switch-point periodicity)をサポートする。下りリンク‐上りリンク・スイッチポイント周期が5msの場合には、無線フレーム内の両方のハーフフレームにスペシャルサブフレームが含まれる。下りリンク‐上りリンク・スイッチポイント周期が10msの場合には、無線フレーム内の最初のハーフフレームのみにスペシャルサブフレームが含まれる。
以下、本実施形態のスロットの構成について説明する。
図3は、本実施形態のスロットの構成を示す図である。本実施形態では、OFDMシンボルに対してノーマルCP(normal Cyclic Prefix)が適用される。尚、OFDMシンボルに対して拡張CP(extended Cyclic Prefix)が適用されてもよい。スロットのそれぞれにおいて送信される物理信号または物理チャネルは、リソースグリッドによって表現される。図3において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。下りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。上りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のSC−FDMAシンボルによって定義される。1つのスロットを構成するサブキャリアの数は、セルの帯域幅に依存する。1つのスロットを構成するOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルの数は7である。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリアの番号とOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルの番号とを用いて識別する。
リソースブロックは、ある物理チャネル(PDSCHまたはPUSCHなど)のリソースエレメントへのマッピングを表現するために用いられる。リソースブロックとしては、仮想リソースブロックと物理リソースブロックの2種類が定義される。ある物理チャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。1つの物理リソースブロックは、時間領域における7個の連続するOFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルと周波数領域における12個の連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは(7×12)個のリソースエレメントから構成される。また、1つの物理リソースブロックの時間領域におけるサイズは1スロットに相当するサイズ(0.5ms)であり、1つの物理リソースブロックの周波数領域におけるサイズは、180kHzである。同一周波数帯の物理リソースブロックには同じ値のリソースブロック番号(RB番号)が付けられる。具体的には、相対的に低い周波数帯の物理リソースブロックには、相対的に低いRB番号が付けられ、最も低い周波数帯の物理リソースブロックには、RB番号として0が付けられる。
以下、サブフレームのそれぞれにおいて送信される物理チャネルおよび物理信号について説明する。
図4は、本実施形態の下りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。図4において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。基地局装置3は、下りリンクサブフレームにおいて、下りリンク物理チャネル(PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH)、および下りリンク物理信号(同期信号、下りリンク参照信号)を送信してもよい。尚、PBCHは無線フレーム内のサブフレーム0のみで送信される。尚、下りリンク参照信号は周波数領域および時間領域において分散するリソースエレメントに配置される。説明の簡略化のため図4において下りリンク参照信号は図示しない。
PDCCH領域において、複数のPDCCHが周波数多重および時間多重されてもよい。EPDCCH領域において、複数のEPDCCHが周波数多重、時間多重、および空間多重されてもよい。PDSCH領域において、複数のPDSCHが周波数多重および空間多重されてもよい。PDCCHは時間多重されてもよく、PDSCHまたはEPDCCHも時間多重されてもよい。PDSCHとEPDCCHは周波数多重されてもよい。
図5は、本実施形態の上りリンクサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。図5において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。移動局装置1は、上りリンクサブフレームにおいて、上りリンク物理チャネル(PUCCH、PUSCH、PRACH)、および上りリンク物理信号(DMRS、SRS)を送信してもよい。PUCCH領域において、複数のPUCCHが周波数多重、時間多重、および符合多重される。PUSCH領域において、複数のPUSCHが周波数多重および空間多重されてもよい。PUCCHとPUSCHは周波数多重されてもよい。PRACHは単一のサブフレームまたは2つのサブフレームにわたって配置されてもよい。また、複数のPRACHが符号多重されてもよい。
SRSは上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを用いて送信される。つまり、SRSは上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルに配置される。移動局装置1は、単一のセルの単一のSC−FDMAシンボルにおいて、SRSとPUCCH/PUSCH/PRACHを同時に送信することはできない。移動局装置1は、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームにおいて、該上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを除く各SC−FDMAシンボルを用いてPUSCHおよび/またはPUCCHを送信し、該上りリンクサブフレーム内の最後のSC−FDMAシンボルを用いてSRSを送信することができる。つまり、単一のセルの単一の上りリンクサブフレームにおいて、移動局装置1は、SRSとPUSCH/PUCCHの両方を送信することができる。尚、DMRSはPUCCHまたはPUSCHと時間多重される。説明の簡略化のため図5においてDMRSは図示しない。
図6は、本実施形態のスペシャルサブフレームにおける物理チャネルおよび物理信号の配置の一例を示す図である。図6において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。図6において、DwPTSはスペシャルサブフレーム内の1番目から10番目までの10個のSC−FDMAシンボルから構成され、GPは、スペシャルサブフレーム内の11番目のSC−FDMAシンボルと12番目のSC−FDMAシンボルから構成され、UpPTSは、スペシャルサブフレーム内の13番目のSC−FDMAシンボルと14番目のSC−FDMAシンボルから構成される。
基地局装置3は、スペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、PCFICH、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、同期信号、および、下りリンク参照信号を送信してもよい。基地局装置3は、スペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、PBCHを送信しない。移動局装置1は、スペシャルサブフレームのUpPTSにおいて、PRACH、およびSRSを送信してもよい。つまり、移動局装置1は、スペシャルサブフレームのUpPTSにおいて、PUCCH、PUSCH、およびDMRSを送信しない。
図7は、本実施形態の移動局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、移動局装置1は、上位層処理部101、制御部103、受信部105、送信部107と送受信アンテナ109を含んで構成される。また、上位層処理部101は、無線リソース制御部1011、サブフレーム設定部1013、スケジューリング情報解釈部1015、および、チャネル状態情報(CSI)報告制御部1017を含んで構成される。また、受信部105は、復号化部1051、復調部1053、多重分離部1055、無線受信部1057と測定部1059を含んで構成される。また、送信部107は、符号化部1071、変調部1073、多重部1075、無線送信部1077と上りリンク参照信号生成部1079を含んで構成される。
上位層処理部101は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、送信部107に出力する。また、上位層処理部101は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部101が備える無線リソース制御部1011は、自装置の各種設定情報の管理をする。また、無線リソース制御部1011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部107に出力する。
上位層処理部101が備えるサブフレーム設定部1013は、第1の上りリンク参照UL−DL設定(Uplink reference configuration)、第1の下りリンク参照UL−DL設定(Downlink reference configuration)、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定(transmission direction configuration)の管理をする。
サブフレーム設定部1013は、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、送信方向UL−DL設定の設定値をセットする。また、サブフレーム設定部1013は、少なくとも2つのサブフレームセットをセットする。
上位層処理部101が備えるスケジューリング情報解釈部1015は、受信部105を介して受信したDCIフォーマット(スケジューリング情報)の解釈をし、前記DCIフォーマットを解釈した結果に基づき、受信部105、および送信部107の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部103に出力する。
スケジューリング情報解釈部1015は、さらに、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および/または、送信方向UL−DL設定に基づいて、送信処理および受信処理を行うタイミングを決定する。
CSI報告制御部1017は、CSI参照リソースを特定する。CSI報告制御部1017は、測定部1059に、CSI参照リソースに関連するCQIを導き出すよう指示する。CSI報告制御部1017は、送信部107に、CQIを送信するよう指示をする。CSI報告制御部1017は、測定部1059がCQIを算出する際に用いる設定値をセットする。
制御部103は、上位層処理部101からの制御情報に基づいて、受信部105および送信部107を制御するための制御信号を生成する。制御部103は、生成した制御信号を受信部105および送信部107に出力することにより、受信部105および送信部107の制御を行なう。
受信部105は、制御部103から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ109を介して基地局装置3から受信した受信信号に対して、分離、復調、復号の各処理を施し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。
無線受信部1057は、送受信アンテナ109を介して受信した下りリンクの信号を、中間周波数の信号に変換し(ダウンコンバート: down covert)、中間周波数の信号から不要な周波数成分を除去する。無線受信部1057は、信号レベルが適切に維持されるように、中間周波数の信号の増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、中間周波数の信号を直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部1057は、変換したディジタル信号からガードインターバル(Guard Interval: GI)に相当する部分を除去し、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部1055は、抽出した信号をPHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。また、多重分離部1055は、測定部1059から入力された伝搬路の推定値から、PHICH、PDCCH、EPDCCH、およびPDSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部1055は、分離した下りリンク参照信号を測定部1059に出力する。
復調部1053は、PHICHに対して対応する符号を乗算して合成し、合成した信号に対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式の復調を行ない、復号化部1051へ出力する。復号化部1051は、自装置宛てのPHICHを復号し、復号したHARQインディケータを上位層処理部101に出力する。復調部1053は、PDCCHおよび/またはEPDCCHに対して、QPSK変調方式の復調を行ない、復調されたPDCCHおよび/またはEPDCCHを復号化部1051へ出力する。復号化部1051は、PDCCHおよび/またはEPDCCHの復号を試み、復号に成功した場合、復号した下りリンク制御情報と下りリンク制御情報に対応するRNTIとを上位層処理部101に出力する。
復調部1053は、PDSCHに対して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等の下りリンクグラントで通知された変調方式の復調を行ない、復調されたPDSCHを復号化部1051へ出力する。復号化部1051は、下りリンク制御情報で通知された符号化率に関する情報に基づいて復号を行い、復号した下りリンクデータ(トランスポートブロック)を上位層処理部101へ出力する。
測定部1059は、多重分離部1055から入力された下りリンク参照信号から下りリンクのパスロスやチャネルの状態を測定し、測定したパスロスやチャネルの状態を上位層処理部101へ出力する。また、測定部1059は、下りリンク参照信号から下りリンクの伝搬路の推定値を算出し、多重分離部1055へ出力する。測定部1059は、CQIの算出のために、チャネル測定、および/または、干渉測定を行なう。
送信部107は、制御部103から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重することによって多重信号を生成し、生成した多重信号を送受信アンテナ109を介して基地局装置3に送信する。
符号化部1071は、上位層処理部101から入力された上りリンク制御情報に対して、畳込み符号化、ブロック符号化等の符号化処理を施す。また、符号化部1071は、PUSCHの送信のスケジューリングに用いられる情報に基づき、符号化された上りリンク制御情報に対して、更に、ターボ符号化の符号化処理を施す。
変調部1073は、符号化部1071から入力された符号化ビットを、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報によって示されている変調方式、または、チャネル毎に予め定められた変調方式で変調する。変調部1073は、PUSCHの送信のスケジューリングに用いられる情報に基づき、空間多重されるデータの系列の数を決定し、MIMO SM(Multiple Input Multiple Output Spatial Multiplexing)を用いることにより同一のPUSCHで送信される複数の上りリンクデータを、複数の系列にマッピングし、これらの系列に対してプレコーディング(precoding)を行なう。
上りリンク参照信号生成部1079は、基地局装置3を識別するための物理セル識別子(physical cell identity: PCI、Cell IDなどと称する。)、上りリンク参照信号を配置する帯域幅、上りリンクグラントで通知されたサイクリックシフト、DMRSシーケンスの生成に関するパラメータの値などを基に、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。多重部1075は、制御部103から入力された制御信号に従って、PUSCHの変調シンボルを並列に並び替えてから離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform: DFT)する。また、多重部1075は、PUCCHの信号とPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を多重することにより多重信号を生成する処理を、送信アンテナポート毎に実行する。つまり、多重部1075は、PUCCHの信号とPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。
無線送信部1077は、多重信号に対して逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)を施し、逆高速フーリエ変換後の多重信号にSC−FDMA方式の変調処理を施す。無線送信部1077は、SC−FDMA変調により得られたSC−FDMAシンボルにガードインターバルを付加することによってベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。無線送信部1077は、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成した上で中間周波数帯域における余分な周波数成分を除去する。無線送信部1077は、余分な周波数成分が除去された中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート: up convert)した上で再び余分な周波数成分を除去し、余分な周波数成分が除去された高周波数の信号に対して電力増幅処理を施し、電力増幅処理が施された高周波数の信号を送受信アンテナ109を介して送信する。
図8は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、上位層処理部301、制御部303、受信部305、送信部307、および、送受信アンテナ309、を含んで構成される。また、上位層処理部301は、無線リソース制御部3011、サブフレーム設定部3013、スケジューリング部3015、および、CSI報告制御部3017を含んで構成される。また、受信部305は、復号化部3051、復調部3053、多重分離部3055、無線受信部3057と測定部3059を含んで構成される。また、送信部307は、符号化部3071、変調部3073、多重部3075、無線送信部3077と下りリンク参照信号生成部3079を含んで構成される。
上位層処理部301は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部301は、受信部305および送信部307の制御を行なうために制御情報を生成し、生成した制御情報を制御部303に出力する。
上位層処理部301が備える無線リソース制御部3011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などの情報を生成するか、又は、該情報を上位ノードから取得し、生成または取得した情報を送信部307に出力する。また、無線リソース制御部3011は、各移動局装置1の各種設定情報の管理をする。
上位層処理部301が備えるサブフレーム設定部3013は、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定の管理を、複数の移動局装置1のそれぞれについて行なう。
サブフレーム設定部3013は、複数の移動局装置1のそれぞれに対して、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、送信方向UL−DL設定の設定値をセットする。
サブフレーム設定部3013は、第1の上りリンク参照UL−DL設定を示す第1の情報、第1の下りリンク参照UL−DL設定を示す第2の情報、および、送信方向UL−DL設定を示す第3の情報を生成する。サブフレーム設定部3013は、送信部307を介して、第1の情報、第2の情報、および、第3の情報を、移動局装置1に送信する。
基地局装置3は、移動局装置1に対する、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および/または、送信方向UL−DL設定の内容を決定してもよい。また、基地局装置3は、移動局装置1に対する、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および/または、送信方向UL−DL設定の内容を上位ノードから指定されてもよい。
例えば、サブフレーム設定部3013は、上りリンクのトラフィック量および下りリンクのトラフィック量に基づいて、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および/または、送信方向UL−DL設定の内容を決定してもよい。
サブフレーム設定部3013は、少なくとも2つのサブフレームセットの管理を行なう。サブフレーム設定部3013は、複数の移動局装置1のそれぞれに対して、少なくとも2つのサブフレームセットをセットしてもよい。サブフレーム設定部3013は、複数のサービングセルのそれぞれに対して、少なくとも2つのサブフレームセットをセットしてもよい。サブフレーム設定部3013は、複数のCSIプロセスのそれぞれに対して、少なくとも2つのサブフレームセットをセットしてもよい。
サブフレーム設定部3013は、少なくとも2つのサブフレームセットを示す情報を、送信部307を介して、移動局装置1に送信する。
上位層処理部301が備えるスケジューリング部3015は、受信したチャネル状態情報および測定部3059から入力された伝搬路の推定値やチャネルの品質などから、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)を割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)の符号化率および変調方式、並びに、送信電力などを決定する。スケジューリング部3015は、フレキシブルサブフレームにおいて下りリンク物理チャネルおよび/または下りリンク物理信号をスケジュールするか、フレキシブルサブフレームにおいて上りリンク物理チャネルおよび/または上りリンク物理信号をスケジュールするかを決定する。スケジューリング部3015は、スケジューリング結果に基づき、受信部305および送信部307の制御を行なうために制御情報(例えば、DCIフォーマット)を生成し、生成した制御情報を制御部303に出力する。
スケジューリング部3015は、スケジューリング結果に基づき、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)のスケジューリングに用いられる情報を生成する。スケジューリング部3015は、さらに、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および/または、送信方向UL−DL設定に基づいて、送信処理および受信処理を行うタイミングを決定する。
上位層処理部301が備えるCSI報告制御部3017は、移動局装置1のCSI報告を制御する。CSI報告制御部3017は、移動局装置1がCSI参照リソースにおいてCQIを導き出すために想定する、各種設定を示す情報を、送信部307を介して、移動局装置1に送信する。
制御部303は、上位層処理部301からの制御情報に基づいて、受信部305および送信部307を制御するための制御信号を生成する。制御部303は、生成した制御信号を受信部305および送信部307に出力することにより、受信部305および送信部307の制御を行なう。
受信部305は、制御部303から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ309を介して移動局装置1から受信した受信信号に対して分離、復調、復号の各処理を施し、復号した情報を上位層処理部301に出力する。無線受信部3057は、送受信アンテナ309を介して受信された上りリンクの信号を、中間周波数の信号に変換し(ダウンコンバート: down covert)、中間周波数の信号から不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように中間周波数の信号の増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、中間周波数の信号を直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
無線受信部3057は、変換したディジタル信号からガードインターバル(Guard Interval: GI)に相当する部分を除去する。無線受信部3057は、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行うことにより周波数領域の信号を抽出し、抽出した信号を多重分離部3055に出力する。
多重分離部1055は、無線受信部3057から入力された信号をPUCCH、PUSCH、上りリンク参照信号などの各信号に分離する。尚、多重分離部1055は、基地局装置3が各移動局装置1に通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報(予め無線リソース制御部3011が決定した割り当て情報)に基づいて、この分離を行う。また、多重分離部3055は、測定部3059から入力された伝搬路の推定値から、PUCCHとPUSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部3055は、分離した上りリンク参照信号を測定部3059に出力する。
復調部3053は、PUSCHに逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)を施すことによって変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルのそれぞれに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK、16QAM、64QAM等の予め定められた変調方式、または、基地局装置3が各移動局装置1に上りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いた復調処理を施す。復調部3053は、各移動局装置1に上りリンクグラントで予め通知した空間多重される系列の数と、この系列に対して行なうプリコーディングを指示する情報に基づいて、MIMO SMを用いることにより同一のPUSCHで送信された複数の上りリンクデータの変調シンボルを分離する。
復号化部3051は、復調されたPUCCHとPUSCHの符号化ビットに対し、予め定められた符号化方式、並びに、予め定められた符号化率若しくは基地局装置3が移動局装置1に上りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号処理を行ない、復号した上りリンクデータと、上りリンク制御情報を上位層処理部101へ出力する。PUSCHが再送信されたものである場合は、復号化部3051は、上位層処理部301から入力されるHARQバッファに保持している符号化ビットと、復調された符号化ビットを用いて復号処理を行なう。測定部309は、多重分離部3055から入力された上りリンク参照信号から伝搬路の推定値、チャネルの品質などを測定し、測定値を多重分離部3055および上位層処理部301に出力する。
送信部307は、制御部303から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部301から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および、下りリンクデータを符号化および変調し、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重することにより多重信号を生成し、送受信アンテナ309を介して移動局装置1に多重信号を送信する。
符号化部3071は、上位層処理部301から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳込み符号化、ターボ符号化等の予め定められた符号化方式、または、無線リソース制御部3011が決定した符号化方式を用いて符号化する。変調部3073は、符号化部3071から入力された符号化ビットを、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の予め定められた変調方式、または、無線リソース制御部3011が決定した変調方式で変調する。
下りリンク参照信号生成部3079は、基地局装置3を識別するための物理セル識別子(PCI)などを基に予め定められた規則で求まる、移動局装置1が既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。多重部3075は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号を多重することにより多重信号を生成する。つまり、多重部3075は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号をリソースエレメントに配置する。
無線送信部3077は、多重信号に逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)を施し、逆高速フーリエ変換後の多重信号に対してOFDM方式の変調処理を施す。無線送信部1077は、OFDM変調されたOFDMシンボルにガードインターバルを付加することによってベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。無線送信部1077は、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成した上で中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去する。無線送信部1077は、余分な周波数成分が除去された中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート: up convert)した上で再び余分な周波数成分を除去し、余分な周波数成分が除去された高周波数の信号に対して電力増幅処理を施し、電力増幅処理が施された高周波数の信号を送受信アンテナ309を介して送信する。
以下、第1の上りリンク参照UL−DL設定(uplink reference uplink-downlink configuration)、第1の下りリンク参照UL−DL設定(downlink reference uplink-downlink configuration)、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定(transmission direction uplink-downlink configuration)について説明する。
第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定は、上りリンク−下りリンク設定(uplink - downlink configuration, UL - DL configuration)によって定義される。
上りリンク−下りリンク設定は、無線フレーム内におけるサブフレームのパターンに関する設定である。上りリンク−下りリンク設定は、無線フレーム内におけるサブフレームのそれぞれが、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームの何れであるかを示す。
つまり、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定は、無線フレーム内における下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームのパターンによって定義される。
下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームのパターンとは、サブフレーム#0から#9のそれぞれが、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームのいずれであるかを示すものであり、好ましくは、DとUとS(それぞれ下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームを示す)の任意の組み合わせによって作られる長さ10の文字列で表現される。前記パターンは、より好ましくは、先頭の文字(つまりサブフレーム#0の種別を示す文字)がDで、先頭から2番目の文字(つまりサブフレーム#1の種別を示す文字)がSであるような文字列で表現される。
図9は、本実施形態における上りリンク−下りリンク設定の一例を示す表である。図9において、Dは下りリンクサブフレームを示し、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示す。
図9からわかるように、無線フレーム内のサブフレーム1は、常にスペシャルサブフレームである。図9からわかるように、サブフレーム0と5は常に下りリンク送信のためにリザーブされ、サブフレーム2は常に上りリンク送信のためにリザーブされる。
図9からわかるように、下りリンク−上りリンク・スイッチポイント周期が5msの場合に、無線フレーム内のサブフレーム6はスペシャルサブフレームであり、下りリンク−上りリンク・スイッチポイント周期が10msの場合に、無線フレーム内のサブフレーム6は下りリンクサブフレームである。
第1の上りリンク参照UL−DL設定を、第1のパラメータ、第1の設定、または、サービングセル上りリンク−下りリンク設定とも称する。第1の下りリンク参照UL−DL設定を、第2のパラメータまたは第2の設定とも称する。第2の上りリンク参照UL−DL設定を、第3のパラメータまたは第3の設定とも称する。第2の下りリンク参照UL−DL設定を、第4のパラメータまたは第4の設定とも称する。送信方向UL−DL設定を第5のパラメータまたは第5の設定とも称する。
第1の上りリンク参照UL−DL設定として上りリンク−下りリンク設定の設定値iがセットされることを、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値iがセットされると称する。同様に、第2の上りリンク参照UL−DL設定として上りリンク−下りリンク設定の設定値iがセットされることを、第2の上りリンク参照UL−DL設定iがセットされると称する。また、第1の下りリンク参照UL−DL設定として上りリンク−下りリンク設定の設定値iがセットされることを、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値iがセットされると称する。同様に、第2の下りリンク参照UL−DL設定として上りリンク−下りリンク設定の設定値iがセットされることを、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値iがセットされると称する。送信方向UL−DL設定として上りリンク−下りリンク設定の設定値iがセットされることを、送信方向UL−DL設定の設定値iがセットされると称する。
以下、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定について、セッティング方法を説明する。
基地局装置3は、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、送信方向UL−DL設定の設定値をセットする。基地局装置3は、第1の上りリンク参照UL−DL設定を示す第1の情報(TDD-Config)、第1の下りリンク参照UL−DL設定を示す第2の情報、および、送信方向UL−DL設定を示す第3の情報を、MIB、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージ、システムインフォメーションメッセージ、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)、および、物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)の少なくとも1つに含めて送信してもよい。また、基地局装置3は、状況に応じて、第1の情報、第2の情報、および、第3の情報を、MIB、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージ、システムインフォメーションメッセージ、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)、および、物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)の何れかに含めてもよい。
複数のサービングセルのそれぞれに対して、第1の上りリンク参照UL−DL設定、第2の上りリンク参照UL−DL設定、第1の下りリンク参照UL−DL設定、第2の下りリンク参照UL−DL設定、および、送信方向UL−DL設定が定義されてもよい。
基地局装置3は、複数のサービングセルのそれぞれに関する、第1の情報、第2の情報、および、第3の情報を、複数のサービングセルが設定された移動局装置1に送信する。尚、複数のサービングセルのそれぞれに対して、第1の情報、第2の情報、および、第3の情報が定義されてもよい。
基地局装置3は、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルから構成される2つのサービングセルが設定された移動局装置1に対して、プライマリーセルに関する第1の情報、プライマリーセルに関する第2の情報、プライマリーセルに関する第3の情報、セカンダリーセルに関する第1の情報、セカンダリーセルに関する第2の情報、および、セカンダリーセルに関する第3の情報を送信してもよい。
複数のサービングセルが設定された移動局装置1は、該複数のサービングセルのそれぞれに対して、第1の情報、第2の情報、および、第3の情報に基づいて、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、送信方向DL−UL設定の設定値をセットしてもよい。
1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルから構成される2つのサービングセルが設定された移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、プライマリーセルに対する送信方向DL−UL設定の設定値、セカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、セカンダリーセルに対する送信方向UL−DL設定の設定値をセットしてもよい。
プライマリーセルに関する第1の情報は、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージ、または、RRCメッセージに含まれることが好ましい。セカンダリーセルに関する第1の情報は、RRCメッセージに含まれることが好ましい。プライマリーセルに関する第2の情報は、システムインフォメーションブロックタイプ1のメッセージ、システムインフォメーションメッセージ、または、RRCメッセージに含まれることが好ましい。セカンダリーセルに関する第2の情報は、RRCメッセージに含まれることが好ましい。第3の情報は、物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)に含まれることが好ましい。
第1の情報は、セル内の複数の移動局装置1が共用する情報であることが好ましい。第2の情報は、セル内の複数の移動局装置1が共用する情報であってもよいし、セル内のある移動局装置1が専用する情報であってもよい。第3の情報は、セル内の複数の移動局装置1が共用する情報であってもよいし、セル内のある移動局装置1が専用する情報であってもよい。
システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、SFN mod 8 = 0を満たす無線フレームのサブフレーム5においてPDSCHを介して初期送信が行われ、SFN mod 2= 0を満たす他の無線フレームにおけるサブフレーム5において再送信(repetition)が行なわれる。システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、スペシャルサブフレームの構成(DwPTS、GP、およびUpPTSの長さ)を示す情報を含む。システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、セル固有の情報である。
システムインフォメーションメッセージは、PDSCHを介して伝送される。システムインフォメーションメッセージは、セル固有の情報である。システムインフォメーションメッセージは、システムインフォメーションブロックタイプ1以外のシステムインフォメーションブロックXを含む。
RRCメッセージはPDSCHを介して伝送される。RRCメッセージは、RRC層において処理される情報/信号である。RRCメッセージは、セル内の複数の移動局装置1が共用する情報であってもよいし、特定の移動局装置1が専用する情報であってもよい。
MAC CEはPDSCHを介して送信される。MAC CEは、MAC層において処理される情報/信号である。
移動局装置1は、サブフレームn−kにおいて第1の情報および/または第2の情報および/または第3の情報を含む物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)を、下りリンク物理チャネル(例えば、PDCCH/EPDCCH)を介して受信した場合、サブフレームnにおいて第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値および/または第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値および/または送信方向UL−DL設定の設定値をセットする(有効にする)ことが好ましい。例えば、kは4または8である。例えば、サブフレームn+kは、該物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)の送信に用いられた下りリンク物理チャネル(例えば、PDCCH/EPDCCH)に対するHARQ−ACK(ACK)の送信に用いられるサブフレームである。例えば、kは図21の表、並びに、現在の第1の下りリンク参照UL−DL設定若しくは第2の下りリンク参照UL−DL設定に基づいて決定される。
移動局装置1は、無線フレームn−kにおいて第3の情報を含む物理層の制御情報(例えば、DCIフォーマット)を、下りリンク物理チャネル(例えば、PDCCH/EPDCCH)を介して受信した場合、無線フレームnにおいて送信方向UL−DL設定の設定値をセットする(有効にする)ことが好ましい。例えば、kは1である。無線フレームn−kにおいて受信した第3の情報は、無線フレームnのみに対して有効であってもよい。
図10は、本実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。移動局装置1は、複数のサービングセルのそれぞれに対して、図10におけるセッティング方法を実行する。
移動局装置1は、あるサービングセルに対して、第1の情報に基づいて第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする(S1000)。移動局装置1は、該あるサービングセルに関する第2の情報を受信しているかどうかを判断する(S1002)。移動局装置1は、該あるサービングセルに関する第2の情報を受信している場合は、該あるサービングセルに対して、該あるサービングセルに関する第2の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする(S1006)。移動局装置1は、該あるサービングセルに関する第2の情報を受信していない場合は(else/otherwise)、該あるサービングセルに対して、該あるサービングセルに関する第1の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする(S1004)。
第1の情報に基づいて第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値がセットされているサービングセルを、ダイナミックTDDが設定されていないサービングセルとも称する。第2の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値がセットされているサービングセルを、ダイナミックTDDが設定されているサービングセルとも称する。
移動局装置1は、第2の情報を受信し、第2の情報に基づき上りリンクの信号の送信が可能なサブフレームを判断する。次に、移動局装置1は、第3の情報を監視する。移動局装置1は、第3の情報を受信した場合に、第3の情報に基づき上りリンクの信号の送信が可能なサブフレームを判断する。
例えば、基地局装置3は、PDCCH/EPDCCHを用いて、第3の情報を移動局装置1に送信する。第3の情報は、基地局装置3(セル)のカバレッジ内のダイナミックTDDの動作の制御を行う。第3の情報は、CSS(Common Search Space)、または、USS(UE-specific Search Space)において送受信される。
CSSは、複数の移動局装置1が共通してPDCCH/EPDCCHの監視を行う領域である。USSは、少なくともC−RNTIに基づいて定義される領域である。C−RNTIは、移動局装置1に固有に割り当てられる識別子である。
第3の情報(サブフレームに対する送信方向を指示する情報)を含むDCIフォーマットの送信には、C−RNTIが用いられてもよい。第3の情報(サブフレームに対する送信方向を指示する情報)を含むDCIフォーマットの送信には、C−RNTIおよびSPS C−RNTIとは異なるRNTIが用いられてもよい。該RNTIをX−RNTIと称する。つまり、第3の情報を含むDCIフォーマットに付加されるCRCパリティビットは、C−RNTIまたはX−RNTIによってスクランブルされる。
また、移動局装置1が第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHをモニタするサブフレームは制限されてもよい。基地局装置3は、移動局装置1が第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHをモニタするサブフレームを制御してもよい。基地局装置3は、移動局装置1によって第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHがモニタされるべきサブフレームを指定する情報を、移動局装置1に送信してもよい。
例えば、10サブフレーム間隔で、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHが配置されうる。例えば、移動局装置1は、10サブフレーム間隔で、第3の情報をモニタする。第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHが配置されうるサブフレームは予め決められてもよい。例えば、第3の情報は無線フレームのサブフレーム0または5のみに配置されてもよい。
ダイナミックTDDの動作を開始した移動局装置1は、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHが配置されうるサブフレームで、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHのモニタを行う。
移動局装置1は、受信した信号に対して復号を試み、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHが検出されたか否かを判断する。移動局装置1は、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHを検出した場合、検出した第3の情報に基づき、上りリンクの信号の送信が可能なサブフレームを判断する。移動局装置1は、第3の情報を含むPDCCH/EPDCCHを検出しなかった場合、上りリンクの信号の送信が可能なサブフレームに関するこれまでの判断を維持してもよい。
以下、第2の上りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法について説明する。
移動局装置1に対して複数のサービングセルが設定されており、少なくとも2つのサービングセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合に、移動局装置1および基地局装置3は第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする。
移動局装置1に対して複数のサービングセルが設定されており、少なくとも2つのサービングセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合以外は(即ち、全てのサービングセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定が同じ場合は)、移動局装置1および基地局装置3は第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしなくてもよい。
移動局装置1に対して1つのサービングセルが設定されている場合は、移動局装置1および基地局装置3は第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしなくてもよい。
図11は、本実施形態における第2の上りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。図11において、移動局装置1に対して、1つのプライマリーセルと1つのセカンダリーセルが設定されている。移動局装置1は、プライマリーセルおよびセカンダリーセルのそれぞれに対して、図11におけるセッティング方法を実行する。
移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と異なるかどうかを判断する(S1100)。移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ場合は、第2の上りリンク参照UL−DL設定をセットせずに、第2の上りリンク参照UL−DL設定のセッティング処理を終了する。
移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と異なる場合は、以下の処理を行う。即ち、移動局装置1は、サービングセルがプライマリーセルおよびセカンダリーセルのいずれのセルであるか、並びに/または、他のサービングセルにおいて、サービングセルに対応しCIF(Carrier Indicator Field)をともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されているかを判断する(S1102)。
サービングセルがセカンダリーセルであり、且つ、他のサービングセル(プライマリーセル)において、サービングセル(セカンダリーセル)に対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されている場合は、移動局装置1は、以下の処理を行う。即ち、移動局装置1は、他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とからなるペアに基づいて、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする(S1104)。
S1104において、移動局装置1は、図12の表に基づいて、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の上りリンク参照UL−DL設定をセットする。図12は、本実施形態における他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値、及び、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値からなるペアと、セカンダリーセルに対する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値との対応を示す図である。
図12の例では、移動局装置1は、プライマリーセルUL−DL設定に際し、他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるようにプライマリーセルUL−DL設定の設定値をセットする。図12の例では、移動局装置1は、セカンダリーセルUL−DL設定に際し、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるようにセカンダリーセルUL−DL設定の設定値をセットする。
例えば、他のサービングセル(プライマリーセル)に対して第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値として"0"がセットされ、サービングセル(セカンダリーセル)に対して第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値として"2"がセットされている場合は、移動局装置1は、セカンダリーセルに対して第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値として"1"をセットする。
サービングセルがプライマリーセルおよびセカンダリーセルのいずれかであり、移動局装置1が他のサービングセル(プライマリーセル)において、サービングセル(セカンダリーセル)に対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように設定されていない場合は、移動局装置1は、サービングセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を、サービングセルに対する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値にセットする(S1106)。
基地局装置3は、図11のセッティング方法に基づいて、第2の上りリンク参照UL−DL設定をセットする。
CIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタすることは、CIFを含むDCIフォーマットに応じてPDCCHまたはEPDCCHのデコードを試みることを意味する。CIFは、キャリアインディケータがマップされるフィールドである。キャリアインディケータの値は、該キャリアインディケータが関連するDCIフォーマットが対応するサービングセルを示す。
他のサービングセルにおいて、サービングセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように設定されている移動局装置1は、該他のサービングセルにおいてCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタする。
他のサービングセルにおいて、サービングセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように設定されている移動局装置1は、該他のサービングセルにおいて、該サービングセルに関する第3の情報をPDCCH/EPDCCHを介して受信することが好ましい。
他のサービングセルにおいて、サービングセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように設定されていない移動局装置1は、該サービングセルにおいて、CIFをともなう、または、CIFをともなわないPDCCH/EPDCCHをモニタする。
他のサービングセルにおいて、サービングセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように設定されていない移動局装置1は、該サービングセルにおいて、該サービングセルに関する第3の情報をPDCCH/EPDCCHを介して受信することが好ましい。
プライマリーセルに対するPDCCH/EPDCCHは、プライマリーセルにおいて送信される。プライマリーセルに関する第3の情報は、プライマリーセルのPDCCH/EPDCCHを介して送信されることが好ましい。
基地局装置3は、プライマリーセルにおいて送信されるDCIフォーマットにCIFが含まれるかどうかを示すパラメータ(cif-Presence-r10)を、移動局装置1に送信する。
基地局装置3は、複数のセカンダリーセルのそれぞれについて、該セカンダリーセルのクロスキャリアスケジューリングに関連するパラメータ(CrossCarrierSchedulingConfig-r10)を、移動局装置1に送信する。
このパラメータ(CrossCarrierSchedulingConfig-r10)は、関連するセカンダリーセルに対応するPDCCH/EPDCCHが該セカンダリーセルで送信されるか、該PDCCH/EPDCCHが他のサービングセルで送信されるかを示すパラメータ(schedulingCellInfo-r10)を含む。
このパラメータ(schedulingCellInfo-r10)が、関連するセカンダリーセルに対応するPDCCH/EPDCCHが該セカンダリーセルで送信されることを示している場合、パラメータ(schedulingCellInfo-r10)は、該セカンダリーセルにおいて送信されるDCIフォーマットにCIFが含まれるかどうかを示すパラメータ(cif-Presence-r10)を含む。
このパラメータ(schedulingCellInfo-r10)が、関連するセカンダリーセルに対応するPDCCH/EPDCCHが他のサービングセルで送信されることを示している場合、パラメータ(schedulingCellInfo-r10)は、関連する前記セカンダリーセルに対する下りリンク割り当ての情報が何れのサービングセルで送られるかを示すパラメータ(schedulingCellId)を含む。
以下、第2の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法について説明する。
移動局装置1に対して複数のサービングセルが設定されており、少なくとも2つのサービングセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合に、移動局装置1および基地局装置3は第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする。移動局装置1に対して複数のサービングセルが設定されており、少なくとも2つのサービングセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合以外は(即ち、全てのサービングセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定が同じ場合は)、移動局装置1および基地局装置3は第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしなくてもよい。
移動局装置1に対して1つのサービングセルが設定されている場合は、移動局装置1および基地局装置3は第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしなくてもよい。
図13は、本実施形態における第2の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング方法を示すフロー図である。図13において、移動局装置1に対して、1つのプライマリーセルと1つのセカンダリーセルが設定されている。移動局装置1は、プライマリーセルおよびセカンダリーセルのそれぞれに対して、図13におけるセッティング方法を実行する。
移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と異なるかどうかを判断する(S1300)。移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ場合は、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットせずに、第2の下りリンク参照UL−DL設定のセッティング処理を終了する。
移動局装置1は、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と異なる場合は、サービングセルがプライマリーセルおよびセカンダリーセルのいずれであるかを判断する(S1302)。
サービングセルがセカンダリーセルである場合は、他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とサービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアに基づいて、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする(S1304)。
S1304において、移動局装置1は、図14の表に基づいて、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする。図14は、本実施形態におけるプライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値、および、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値のペアと、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値との対応を示す図である。
図14の例では、移動局装置1は、プライマリーセルUL−DL設定に際し、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるようにプライマリーセルUL−DL設定の設定値をセットする。図14の例では、移動局装置1は、セカンダリーセルUL−DL設定に際し、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるようにセカンダリーセルUL−DL設定の設定値をセットする。
プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアが、図14のセット1に対応するペアである場合における、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、図14のセット1に対応する欄において定義されている。
プライマリーセルにおいて、セカンダリーセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されておらず、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアが、図14のセット2に対応するペアである場合における、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、図14のセット2に対応する欄において定義されている。
プライマリーセルにおいて、セカンダリーセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されておらず、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアが、図14のセット3に対応するペアである場合における、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、図14のセット3に対応する欄において定義されている。
プライマリーセルにおいて、セカンダリーセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されており、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアが、図14のセット4に対応するペアである場合における、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、図14のセット4に対応する欄において定義されている。
プライマリーセルにおいて、セカンダリーセルに対応しCIFをともなうPDCCH/EPDCCHをモニタするように移動局装置1が設定されており、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と、セカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアが、図14のセット5に対応するペアである場合における、セカンダリーセルに対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、図14のセット5に対応する欄において定義されている。
例えば、プライマリーセルに対して第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値として"1"がセットされ、セカンダリーセルに対して第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値として"0"がセットされている場合は、移動局装置1は、セカンダリーセルに対して第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値として"1"をセットする。
サービングセルがプライマリーセルである場合は、移動局装置1は、サービングセル(プライマリーセル)に対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を、サービングセル(プライマリーセル)に対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値にセットする(S1306)。
尚、基地局装置3も、図13のセッティング方法に基づいて、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットする。
以下、第1の上りリンク参照UL−DL設定について説明する。
第1の上りリンク参照UL−DL設定は、サービングセルにおいて、上りリンクの送信が可能または不可能なサブフレームを特定するために少なくとも用いられる。
移動局装置1は、第1の上りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて上りリンクの送信を行なわない。移動局装置1は、第1の上りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのDwPTSおよびGPにおいて上りリンクの送信を行なわない。
以下、第1の下りリンク参照UL−DL設定について説明する。
第1の下りリンク参照UL−DL設定は、サービングセルにおいて、下りリンクの送信が可能または不可能なサブフレームを特定するために少なくとも用いられる。
移動局装置1は、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて下りリンクの送信を行なわない。移動局装置1は、第1の下りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのUpPTSおよびGPにおいて下りリンクの送信を行なわない。
第1の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしている移動局装置1は、第1の上りリンク参照UL−DL設定または第1の下りリンク参照UL−DL設定によって指定された下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、下りリンクの信号を用いた測定(例えば、チャネル状態情報に関する測定)を行なってもよい。
基地局装置3は、第1の上りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セット(設定可能な値の集合)の中から下りリンク参照UL−DL設定の設定値を決定(選択)する。つまり、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、第1の上りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セットにおける要素である。第1の上りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セットは、以下の条件(a)から(c)を満たす上りリンク−下りリンク設定の設定値を含む。図15は、本実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と第1の下りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別との関係を示す図である。図15において、Dは下りリンクサブフレームを示し、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示す。
・条件(a):第1の上りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを下りリンクサブフレームとして指定している
・条件(b):第1の上りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを上りリンクサブフレームまたは下りリンクサブフレームとして指定している
・条件(c):第1の上りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されるサブフレームを下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームとして指定している
これにより、ダイナミックTDDにおいて、第1の上りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームと指定されたサブフレームおよびスペシャルサブフレームのDwPTSが、上りリンクの送信のために利用されることはなくなる。そのため、第1の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしている移動局装置1が、下りリンクの信号を用いた測定を適切に行なうことができるようになる。
尚、第2の情報に基づいて第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしている移動局装置1も、第1の上りリンク参照UL−DL設定によって指定された下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、下りリンクの信号を用いた測定(例えば、チャネル状態情報に関する測定)を行なってもよい。
第1の上りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定され、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームを、第1のフレキシブルサブフレームとも称する。第1のフレキシブルサブフレームは、上りリンクおよび下りリンクの送信のためにリザーブされるサブフレームである。
第1の上りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定され、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームを、第2のフレキシブルサブフレームとも称する。第2のフレキシブルサブフレームは、下りリンクの送信のためにリザーブされるサブフレームである。第2のフレキシブルサブフレームは、DwPTSにおける下りリンクの送信およびUpPTSにおける上りリンクの送信のためにリザーブされるサブフレームである。
以下、送信方向UL−DL設定について詳細に説明する。
移動局装置1および基地局装置3は、サブフレームにおける送信の方向(上り/下り)に関する送信方向UL−DL設定の設定値をセットする。送信方向UL−DL設定は、サブフレームにおける送信の方向を決定するために用いられる。
移動局装置1は、スケジューリング情報(DCIフォーマットおよび/またはHARQ−ACK)、および、送信方向UL−DL設定に基づいて、第1のフレキシブルサブフレームおよび第2のフレキシブルサブフレームにおける送信を制御する。
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定を示す第3の情報を、移動局装置1に送信する。第3の情報は上りリンク送信が可能なサブフレームを指定する情報である。第3の情報は下りリンク送信が可能なサブフレームを指定する情報である。第3の情報はUpPTSにおける上りリンク送信およびDwPTSにおける下りリンク送信が可能なサブフレームを指定する情報である。
例えば、送信方向UL−DL設定は、第1の上りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定され、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレーム、および/または、第1の上りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定され、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおける、送信の方向を特定するために用いられる。つまり、送信方向UL−DL設定は、第1の上りリンク参照UL−DL設定によってある種別のサブフレームとして指定されたサブフレームであって、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって別の種別のサブフレームとして指定されたサブフレームにおける、送信の方向を特定するために用いられる。
図16は、本実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と第1の下りリンク参照UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別と送信方向UL−DL設定によって指定されるサブフレームの種別との関係を示す図である。図16において、Dは下りリンクサブフレームを示し、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示す。
基地局装置3は、第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セット(設定可能な値の集合)の中から送信方向UL−DL設定の設定値を決定(選択)する。つまり、送信方向UL−DL設定の設定値は、第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セットにおける要素である。第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定に基づいて限定される設定セットは、以下の条件(d)から(h)を満たす上りリンク−下りリンク設定の設定値を含む。
・条件(d):第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを下りリンクサブフレームとして指定している
・条件(e):第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを上りリンクサブフレームとして指定している
・条件(f):第1の上りリンク参照UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されるが、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを、上りリンクサブフレームまたは下りリンクサブフレームとして指定している
・条件(g):第1の上りリンク参照UL−DL設定および第1の下りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されるサブフレームをスペシャルサブフレームとして指定している
・条件(h):第1の上りリンク参照UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されるが、第1の下りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されるサブフレームを、スペシャルサブフレームまたは下りリンクサブフレームとして指定している
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、下りリンクの送信のスケジューリングを行なってもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、下りリンク信号の受信処理を行ってもよい。移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、PDCCH/EPDCCHのモニタを行なってもよい。移動局装置1は、PDCCH/EPDCCHを介した下りリンクグラントの検出に基づいて、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいてPDSCHの受信処理を行ってもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおける上りリンク信号(PUSCH/SRS)の送信がスケジュールまたは設定された場合に、該サブフレームにおいて上りリンク信号(PUSCH/SRS)の送信処理を行わない。
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、上りリンクの送信のスケジューリングを行なってもよい。
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、下りリンクの送信のスケジューリングを行なってもよい。基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、基地局装置3による下りリンクの送信のスケジューリングを禁止してもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、上りリンク信号の送信処理を行ってもよい。移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおける上りリンク信号(PUSCH/DMRS/SRS)の送信がスケジュールまたは設定された場合に、該サブフレームにおいて上りリンク信号(PUSCH/DMRS/SRS)の送信処理を行ってもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定され、上りリンクの送信がスケジュールされていないサブフレームにおいて、下りリンク信号の受信処理を行ってもよい。移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて、移動局装置1による下りリンク信号の受信処理は禁止されてもよい。
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのDwPTSにおいて、下りリンクの送信のスケジューリングを行なってもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのDwPTSにおいて、下りリンク信号の受信処理を行ってもよい。移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのDwPTSにおいて、PDCCH/EPDCCHのモニタを行なってもよい。移動局装置1は、PDCCH/EPDCCHを介した下りリンクグラントの検出に基づいて、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのDwPTSにおいてPDSCHの受信処理を行ってもよい。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームにおけるPUSCHの送信がスケジュールまたは設定された場合に、該サブフレームにおいてPUSCHの送信処理を行わない。
移動局装置1は、送信方向UL−DL設定によってスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームのUpPTSにおけるSRSの送信が、スケジュールまたは設定された場合に、該サブフレームのUpPTSにおいてSRSの送信処理を行ってもよい。
送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第1のフレキシブルサブフレームにおいて、CRS、PDCCH、PHICH、および/または、PCFICHは送信されなくてもよい。この場合、下りリンクサブフレームとして利用される第1のフレキシブルサブフレームにおいて、EPDCCH、および、PDSCHが送信される。
基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第1のフレキシブルサブフレームにおいて、CRS、PDCCH、PHICH、および/または、PCFICHを送信するかどうかを制御してもよい。この場合、基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第1のフレキシブルサブフレームにおいて、CRS、PDCCH、PHICH、および/または、PCFICHを送信するかどうかを示すCRSパラメータを、移動局装置1に送信し、移動局装置1は、該CRSパラメータをセットする。
送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第2のフレキシブルサブフレームのGPおよびUpPTSフィールドにおいて、CRSは送信されなくてもよい。基地局装置3は、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第2のフレキシブルサブフレームにおいて、CRSを送信するかどうかを制御してもよい。この場合、移動局装置1は、上記のCRSパラメータに基づいて、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定された第2のフレキシブルサブフレームのGPおよびUpPTSフィールドにおいて、CRSが送信されるかどうかを判断してもよい。
図17は、本実施形態における第1の上りリンク参照UL−DL設定と第1の下りリンク参照UL−DL設定と送信方向UL−DL設定の関係を示す図である。
例えば、図17からわかるように、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が"0"である場合、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値になり得る値はセット{0、1、2、3、4、5、6}のうちの1つである。例えば、図17からわかるように、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が"1"である場合、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値になり得る値はセット{1、2、4、5}のうちの1つである。
例えば、図17からわかるように、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が"0"であり、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値が"1"である場合、送信方向UL−DL設定の設定値になり得る値はセット{0、1、6}のうちの1つである。
尚、第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値でもよい。ただし、第2の情報を受信していない移動局装置1は、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値を第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値としてセットするため、第2の情報が示す第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、第1の情報が示す第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値ではないほうが好ましい。
第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値が同じ値である場合は、送信方向UL−DL設定の設定値は定義されなくてもよい。または、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値が同じ値である場合は、第1の上りリンク参照UL−DL設定の値および第1の下りリンク参照UL−DL設定の値と同じ値が、送信方向UL−DL設定の設定値としてセットされてもよい。
第3の情報は、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とに応じて定まる設定セット(設定可能な値の集合)の中から選択された、送信方向UL−DL設定の設定値を示す情報でもよい。
以下、第1の上りリンク参照UL−DL設定、および、第2の上りリンク参照UL−DL設定について詳細に説明する。
第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値および第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値は、PDCCH/EPDCCH/PHICHが配置されるサブフレームnと前記PDCCH/EPDCCH/PHICHが対応するPUSCHが配置されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値がセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と同じ値である場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PDCCH/EPDCCH/PHICHが配置されるサブフレームと前記PDCCH/EPDCCH/PHICHに対応するPUSCHが配置されるサブフレームとの対応を決定するために用いられる。
1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PDCCH/EPDCCH/PHICHが配置されるサブフレームと前記PDCCH/EPDCCH/PHICHに対応するPUSCHが配置されるサブフレームとの対応を決定するために用いられる。
図18は、本実施形態におけるPDCCH/EPDCCH/PHICHが配置されるサブフレームnと前記PDCCH/EPDCCH/PHICHに対応するPUSCHが配置されるサブフレームn+kとの対応を示す図である。移動局装置1は、図18の表に従ってkの値を特定(選択、決定)する。
図18の例では、1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図18の例では、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図18を参照した以下の説明において、第1の上りリンク参照UL−DL設定および第2の上りリンク参照UL−DL設定を、単に上りリンク−下りリンク設定と称する。
移動局装置1は、サブフレームnにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"から"6"のうちのいずれかの値がセットされているサービングセルに対応し、移動局装置1を対象とする上りリンクグラントをともなうPDCCH/EPDCCHを検出した場合に、図18の表に基づいて特定(選択、決定)されるサブフレームn+kにおいて該上りリンクグラントに応じたPUSCH送信を行なう。
移動局装置1は、サブフレームnにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"から"6"のうちのいずれかの値がセットされているサービングセルに対応し、移動局装置1を対象とするNACKをともなうPHICHの検出をした場合に、図18の表に基づいて特定(選択、決定)されるサブフレームn+kにおいてPUSCH送信を行なう。
上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"が設定されたサービングセルに対応し、移動局装置1を対象とする上りリンクグラントには、2ビットの上りリンクインデックス(UL index)が含まれる。上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"から"6"のうちのいずれかの値が設定されたサービングセルに対応し、移動局装置1を対象とする上りリンクグラントには、上りリンクインデックス(UL index)は含まれない。
移動局装置1は、サブフレームnにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応する上りリンクグラントに含まれる上りリンクインデックスのMSB(Most Significant Bit)が"1"にセットされている場合には、図18の表に基づいて特定(選択、決定)されるサブフレームn+kにおいて該上りリンクグラントに応じたPUSCH送信を調整する。
移動局装置1は、サブフレームn(n=0または5)における第1のリソースセットにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応するNACKをともなうPHICHを受信した場合には、図18の表に基づいて特定(選択、決定)されるサブフレームn+kにおいて該PHICHに応じたPUSCH送信を調整する。
移動局装置1は、サブフレームnにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応する上りリンクグラントに含まれる上りリンクインデックスのLSB(Least Significant Bit)が"1"にセットされている場合には、サブフレームn+7において該上りリンクグラントに応じたPUSCH送信を調整する。
移動局装置1は、サブフレームn(n=0または5)における第2のリソースセットにおいて、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応するNACKをともなうPHICHを受信した場合には、サブフレームn+7において該上りリンクグラントに応じたPUSCH送信を調整する。
移動局装置1は、サブフレームn(n=1または6)において、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応するNACKをともなうPHICHを受信した場合には、サブフレームn+7において該上りリンクグラントに応じたPUSCH送信を調整する。
例えば、移動局装置1は、サブフレーム1(該サブフレーム1が属する無線フレームのSFN=m)において、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに対応するPDCCH/EPDCCH/PHICHを検出した場合に、6つ後のサブフレームであるサブフレーム7(該サブフレーム7が属する無線フレームのSFN=m)においてPUSCHの送信を調整する。
第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値および第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値は、PHICHが配置されるサブフレームnと前記PHICHが対応するPUSCHが配置されるサブフレームn−kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PHICHが配置されるサブフレームnと前記PHICHに対応するPUSCHが配置されるサブフレームn−kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定およびセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PHICHが配置されるサブフレームnと前記PHICHに対応するPUSCHが配置されるサブフレームn−kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
図19は、本実施形態におけるPHICHが配置されるサブフレームnと前記PHICHが対応するPUSCHが配置されるサブフレームn−kとの対応を示す図である。移動局装置1は、図19の表に従ってkの値を特定(選択、決定)する。
図19の例では、1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図19の例では、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第2の上りリンク参照UL−DL設定を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
以下、図19の説明において、第1の上りリンク参照UL−DL設定および第2の上りリンク参照UL−DL設定を、単に上りリンク−下りリンク設定と称する。
上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"から"6"のうちのいずれかの値がセットされているサービングセルに関し、サブフレームnにおいて、該サービングセルに対応するPHICHを介して受信されるHARQインディケータ(HARQ−ACK)は、図19の表に基づいて特定されるサブフレームn−kにおけるPUSCHの送信に関連する。
上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに関し、サブフレームn(n=0または5)における第1のリソースセット、または、サブフレームn(n=1または6)において、該サービングセルに対応するPHICHを介して受信されるHARQインディケータ(HARQ−ACK)は、図19の表に基づいて特定されるサブフレームn−kにおけるPUSCHの送信に関連する。
上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに関し、サブフレームn(n=0または5)の第2のリソースセットにおいて、該サービングセルに対応するPHICHを介して受信されるHARQインディケータ(HARQ−ACK)は、サブフレームn−6におけるPUSCHの送信に関連する。
例えば、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"がセットされているサービングセルに関し、サブフレーム1(該サブフレーム1が属する無線フレームのSFN=m)においてPHICHを介して受信されたHARQインディケータ(HARQ−ACK)は、4つ前のサブフレームであるサブフレーム7(該サブフレーム7が属する無線フレームのSFN=m−1)におけるPUSCH送信に関連している。
第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値および第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値は、PUSCHが配置されるサブフレームnと前記PUSCHが対応するPHICHが配置されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PUSCHが配置されるサブフレームnと前記PUSCHが対応するPHICHが配置されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PUSCHが配置されるサブフレームnと前記PUSCHが対応するPHICHが配置されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
図20は、本実施形態におけるPUSCHが配置されるサブフレームnと前記PUSCHが対応するPHICHが配置されるサブフレームn+kとの対応を示す図である。移動局装置1は、図20の表に従ってkの値を特定(選択、決定)する。
図20の例では、1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図20の例では、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第2の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図20を参照した以下の説明において、第1の上りリンク参照UL−DL設定および第2の上りリンク参照UL−DL設定を、単に上りリンク−下りリンク設定と称する。
移動局装置1は、サブフレームnにおいてPUSCH送信がスケジュールされた場合には、図20の表から特定されるサブフレームn+kにおいてPHICHリソースを決定する。
例えば、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"0"がセットされているサービングセルに関し、サブフレーム2(該サブフレーム2が属する無線フレームのSFN=m)においてPUSCH送信がスケジュールされた場合には、サブフレーム6(該サブフレーム6が属する無線フレームのSFN=m)においてPHICHリソースが決定される。
以下、第1の下りリンク参照UL−DL設定、および、第2の下りリンク参照UL−DL設定について詳細に説明する。
第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値および第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値は、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値が、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いられる。
図21は、本実施形態におけるPDSCHが配置されるサブフレームn−kと前記PDSCHが対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームnとの対応を示す図である。移動局装置1は、図21の表に従ってkの値を特定(選択、決定)する。
図21の例では、1つのプライマリーセルが設定されている場合、または、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、上りリンク−下りリンク設定は第1の下りリンク参照UL−DL設定を参照する。
図21において、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定およびセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定が互いに異なる場合は、移動局装置1は、上りリンク−下りリンク設定に際し、第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるように上りリンク−下りリンク設定の設定値をセットする。
図21を参照した以下の説明において、第1の下りリンク参照UL−DL設定および第2の下りリンク参照UL−DL設定を、単に上りリンク−下りリンク設定と称する。
移動局装置1は、サービングセルのサブフレームn−k(kは図21の表によって特定される)において、移動局装置1を対象としており、対応するHARQ−ACKの送信を行なうべきPDSCH送信を検出した場合には、サブフレームnにおいてHARQ−ACKを送信する。
例えば、移動局装置1は、システムインフォメーションの送信に用いられるPDSCH送信に対するHARQ−ACKの応答を行なわない。例えば、移動局装置1は、C−RNTIによってスクランブルされたCRCをともなうDCIフォーマットによってスケジュールされたPDSCH送信に対するHARQ−ACKの応答を行なう。
例えば、移動局装置1は、サブフレームn(n=2)において、上りリンク−下りリンク設定の設定値として"1"がセットされているサービングセルにおけるサブフレームn−6および/またはn−7において受信したPDSCHに対するHARQ−ACKの送信を行なう。
尚、第2の情報を受信していないサービングセルに対して、第1の下りリンク参照UL−DL設定が定義されなくてもよい。この場合は、移動局装置1および基地局装置3は、上述した第1の下りリンク参照UL−DL設定に基づいて行なわれる処理を、第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)に基づいて行なってもよい。第2の情報を受信していないサービングセルは、ダイナミックTDDが設定されていないサービングセルである。
例えば、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第2の情報を受信しておらず、セカンダリーセルに対する第2の情報を受信しており、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なり、サービングセルがセカンダリーセルである場合は、移動局装置1は、以下のようにして、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしてもよい。即ち、移動局装置1は、他のサービングセル(プライマリーセル)に対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値と、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とのペアに基づいて、サービングセル(セカンダリーセル)に対する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値をセットしてもよい。
例えば、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第2の情報を受信しておらず、セカンダリーセルに対する第2の情報を受信しており、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、移動局装置1は、2つのサービングセルのそれぞれにおいて、対応する第2の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いてもよい。
例えば、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第2の情報を受信しておらず、セカンダリーセルに対する第2の情報を受信しており、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが同じ値である場合は、移動局装置1は、プライマリーセルにおいて、対応する第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)の設定値を、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いてもよく、セカンダリーセルにおいて、対応する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値を、PDSCHが配置されるサブフレームnと前記PDSCHに対応するHARQ−ACKが送信されるサブフレームn+kとの対応を特定(選択、決定)するために用いてもよい。
例えば、1つのプライマリーセルおよび1つのセカンダリーセルが設定され、プライマリーセルに対する第2の情報を受信しておらず、セカンダリーセルに対する第2の情報を受信しており、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定(サービングセルUL−DL設定)の設定値とセカンダリーセルに対する第1の下りリンク参照UL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合は、移動局装置1は、図12および図14におけるプライマリーセルUL−DL設定に際し、プライマリーセルに対する第1の上りリンク参照UL−DL設定の設定値を参照し、参照した設定値と同じ値となるようにプライマリーセルUL−DL設定の設定値をセットする。
以下、CSIについて詳細に説明する。
CSIは、チャネル品質指標(Channel Quality Indicator: CQI)、RI(Rank Indicator)、および、PMI(Precoding Matric Indicator)を含む。CQIは、PDSCHで送信される単一のトランスポートブロックに対する、変調方式と符号化率の組合せを表現する。符号化率は、PDSCHのリソース量およびトランスポートブロックサイズから導き出せる。
図22は、本実施形態におけるCQIインデックスに対応する変調方式と符号化率を表形式で示した図である。移動局装置1は、「CSI参照リソース(CSI reference resource)と呼ばれる下りリンク物理リソースブロックのグループで送信されるPDSCHトランスポートブロックであって、CQIインデックスに対応している変調方式とトランスポートブロックサイズの組合せである単一のPDSCHトランスポートブロックが、0.1を超えないトランスポートブロック誤り確率で受信できるかもしれない」という条件を満たす1つ以上のCQIインデックスのうち最も値の大きいCQIインデックスを、図22の表の"1"から"15"の中から導き出す(選択する)。移動局装置1は、CQIインデックス1が上記条件を満たさない場合には、CQIインデックスとして"0"を導き出す(選択する)。
しかしながら、隣接するセルのUL−DL設定の設定値とサービングセルのUL−DL設定の設定値とが互いに異なる場合には、サブフレーム毎に干渉状態が異なる。そこで、本実施形態では、少なくとも2つのサブフレームセットが定義され、移動局装置1は、少なくとも2つのサブフレームセットのそれぞれに対するチャネル状態情報を、基地局装置3に報告する。尚、サブフレームの干渉状態に基づいてサブフレームセットが構成されることが好ましい。
図23は、本実施形態におけるサブフレームセットの構成の一例を示す図である。図23において、Dは下りリンクサブフレームを示し、Uは上りリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示し、aは第1のサブフレームセットに属するサブフレームを示し、bは第2のサブフレームセットに属するサブフレームを示し、Fは第1のフレキシブルサブフレームを示す。
図23の例では、サービングセルのサブフレーム{0、1、3、4、5、6、8、9}で下りリンクの送信が行なわれる。また、図23の例では、隣接セルのサブフレーム{0、1、5、6、9}で下りリンクの送信が行なわれ、隣接セルのサブフレーム{3、4、8}で上りリンクの送信が行なわれる。従って、サービングセルにおいて、サブフレーム{0、1、5、6、9}における干渉状態は、サブフレーム{3、4、8}における干渉状態と異なる。そこで、図23の例では、第1のサブフレームセットをサブフレーム{0、1、5、6、9}で構成し、第2のサブフレームセットをサブフレーム{3、4、8}で構成している。
基地局装置3は、サブフレームセットを示す情報を、移動局装置1に送信し、移動局装置1は該情報に基づいてサブフレームセットを設定してもよい。
尚、第1のフレキシブルサブフレームに基づいて、暗示的(implicit)にサブフレームセットが構成されてもよい。例えば、第1のサブフレームセットは第1のフレキシブルサブフレームから構成され、第2のサブフレームセットは第1の上りリンク参照UL−DL設定によって下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームから構成されてもよい。
尚、移動局装置1には、複数のCSIプロセスが設定されてもよい。単一のCSIプロセスに対して、少なくとも2つのサブフレームセットが設定されてもよい。また、移動局装置1に対して少なくとも2つのCSIプロセスが設定され、少なくとも2つのCSIプロセスのそれぞれに対して1つのサブフレームセットが設定されてもよい。
移動局装置1は、複数のCSIプロセス、および/または、複数のサブフレームセットのそれぞれに関するCSIを導き出し、該CSIを報告してもよい。
尚、7680/(15000×2048)秒と同じ、または、それより短い長さのDwPTSを含むスペシャルサブフレームは、何れのサブフレームセットにも属さなくてもよい。
CSIの報告は、周期的に、または、非周期的に行われる。周期的に報告されるCSIをピリオディックCSIと称する。非周期的に報告されるCSIをアピリオディックCSIと称する。
移動局装置1によってCSIの報告に使われうるリソースは、基地局装置3によって制御される。
移動局装置1は、PUCCHを介して周期的にCSIをフィードバックするよう、上位層(RRC層)によって準静的に設定される。つまり、移動局装置1は、ピリオディックCSIを報告するサブフレームを、上位層(RRC層)によって設定される。移動局装置1は、CSIプロセス毎、および/または、サブフレームセット毎にピリオディックCSIを報告するように設定されてもよい。すなわち、ピリオディックCSIの報告は、ピリオディックCSIの報告に関する上位層の設定に基づいてトリガーされる。
アピリオディックCSIはPUSCHで伝送される。移動局装置1は、サービングセルcにおけるサブフレームnにおいて上りリンクグラントを検出する。移動局装置1は、該上りリンクグラントに含まれるCSIリクエストフィールドの検出をトリガとしてCSIを報告するように設定されている場合に、サービングセルcにおけるサブフレームn+kにおいて該上りリンクグラントによってスケジュールされたPUSCHを用いてアピリオディックCSIの報告を行なう。すなわち、移動局装置1は、アピリオディックCSIの報告を、CSIリクエストフィールドを含む情報(DCIフォーマット)の検出をトリガとして実行する。
CSIリクエストフィールドには、移動局装置1にアピリオディックCSIを報告するように指示するかどうかを示す情報(CSIリクエスト)がマップされる。また、該情報は、アピリオディックCSIが報告されるべきCSIプロセスおよび/またはサブフレームセットを示している。移動局装置1は、該情報によって示されたCSIプロセスおよび/またはサブフレームセットのそれぞれに関するアピリオディックCSIを報告してもよい。
移動局装置1は、ワイドバンドCQI、および、サブバンドCQIを導き出す。周波数領域において、ワイドバンドCQIは、全ての下りリンク物理リソースブロックに対応し、サブバンドCQIは一部の下りリンク物理リソースブロックに対応する。
以下、CSI参照リソースについて説明する。
周波数領域において、CSI参照リソースは、導き出されるCQIの値が関連するバンドに対応する下りリンク物理リソースブロックのグループによって定義される。
時間領域において、CSI参照リソースは、1つのサブフレームによって定義される。サブフレームnにおいてCSIが報告される場合、CSI参照リソースはサブフレームn−nCQI_refによって定義される。
CQI_refは、「サブフレームセットが設定された端末装置がサブフレームn−nCQI_refを有効なサブフレームであるとみなす」という条件と「nCQI_refが4以上である」という条件とを満たす最も小さい値であってもよい。
移動局装置1は、少なくとも以下の条件を満たすサブフレームを有効なサブフレームであるとみなす。尚、第1の情報によって示されるUL−DL設定を、サービングセルのUL−DL設定と称する。
・条件(X1):送信方向UL−DL設定の設定値をセットしていない期間(無線フレーム)において、有効なサブフレームは、サービングセルのUL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されている
・条件(X2):送信方向UL−DL設定の設定値をセットしている期間(無線フレーム)において、有効なサブフレームは、送信方向UL−DL設定によって下りリンクサブフレームとして指定されている
・条件(X3):送信モード9および10以外の送信モードにおける有効なサブフレームは、MBSFNサブフレームではない
・条件(X4):有効なサブフレームは、7680/(15000×2048)秒と同じ、または、それより短い長さのDwPTSフィールドを含まない
・条件(X5):有効なサブフレームは、移動局装置1に対して設定された測定ギャップに含まれない
・条件(X6):移動局装置1にサブフレームセットが設定されている場合、有効なサブフレームは、CSI報告が対応するサブフレームセットの要素である
尚、条件(X1)および条件(X2)における下りリンクサブフレームは、スペシャルサブフレームであってもよい。
尚、異なるUL−DL設定の複数のセルが集約され、移動局装置1が該集約されたセルにおいて同時送受信の能力を持たない場合には、条件(X1)および条件(X2)における下りリンクサブフレームは、プライマリーセルにおける下りリンクサブフレーム、または、7680/(15000×2048)秒より長いDwPTSフィールドを含むスペシャルサブフレームであってもよい。
尚、あるサービングセルに関するCSI参照リソースのそれぞれは、何れか1つのサブフレームセットに属し、複数のサブフレームセットには属さない。
図24は、本実施形態におけるピリオディックCSIの報告に対応するCSI参照リソースの一例を示す図である。
図25は、本実施形態におけるアピリオディックCSIの報告に対応するCSI参照リソースの一例を示す図である。
図24および図25において、aは第1のサブフレームセットに属するサブフレームを示し、bは第2のサブフレームセットに属するサブフレームを示している。図24および図25の例では、上りリンク参照UL−DL設定の設定値として"0"がセットされ、下りリンク参照UL−DL設定の設定値として"2"がセットされている。図24の例では、無線フレーム0については有効な送信方向UL−DL設定の設定値"1"が検出(セット)されており、無線フレーム1については有効な送信方向UL−DL設定の設定値が検出(セット)されていない。
図24において、Pが付された四角は第2のサブフレームセットに対応するピリオディックCSIの報告が行われるサブフレームを示し、Rが付された四角は該ピリオディックCSIの報告に対応するCSI参照リソースを示す。
図24において、ピリオディックCSIの報告が行われるサブフレームより4つ又はそれより前であるという条件と、第2のサブフレームセットに属するという条件とを満たし、且つ、条件(X1)又は条件(X2)を満たすサブフレームは、無線フレーム0内のサブフレーム4である。すなわち、図24の例では、無線フレーム0内のサブフレーム4がCSI参照リソースである。
図25において、Gが付された四角は、第2のサブフレームセットに対応するチャネル状態情報の報告のトリガとなるCSIリクエストを含む上りリンクグラントを検出したサブフレームを示し、Aが付された四角は、第2のサブフレームセットに対応するピリオディックCSIの報告が行われるサブフレームを示し、Rが付された四角は、該アピリオディックCSIの報告に対応するCSI参照リソースを示す。
図25の例では、アピリオディックCSIの報告が行われるサブフレームより4つ又はそれより前であるという条件と第2のサブフレームセットに属するサブフレームであるという条件とを満たし、且つ、条件(X1)又は条件(X2)を満たすサブフレームは、無線フレーム0内のサブフレーム4である。すなわち、図25の例では、無線フレーム0内のサブフレーム4がCSI参照リソースである。
尚、CSI参照リソースとして有効なサブフレームがない場合、移動局装置1は、CSI報告を省略してもよい。
尚、CSI参照リソースとして有効なサブフレームがない場合、移動局装置1は、予めLTEの仕様書などによって定められたCQIインデックス(例えば、CQIインデックス0)を示すチャネル状態情報の報告を行ってもよい。
尚、CSI参照リソースとして有効なサブフレームn−nCQI_refが、サブフレームn−k−Xよりも前のサブフレームである場合、移動局装置1は、予めLTEの仕様書などによって定められたCQIインデックス(例えば、CQIインデックス0)を示すチャネル状態情報の報告を行ってもよい。
すなわち、nCQI_refがk+Xよりも大きい場合、下りリンク参照UL−DL設定の設定値および/またはサブフレームセットがセットされている移動局装置1は、予めLTEの仕様書などによって定められたCQIインデックス(例えば、CQIインデックス0)を示すチャネル状態情報の報告を行ってもよい。
Xの値は、以下の条件(Y1)から(Y7) の1つ、または、複数の組み合わせに基づいて決定されてもよい。
・条件(Y1):複数のCSIプロセスをともなう送信モード10が設定されている
・条件(Y2):CSI測定に関連するサブフレームセットが設定されている
・条件(Y3):下りリンク参照UL−DL設定が設定されている
・条件(Y4):複数のサービングセルが設定されている
・条件(Y5):TDDのフレームストラクチャーである複数のサービングセルが設定されている
・条件(Y6):TDDのフレームストラクチャーであるサービングセルとFDDのフレームストラクチャーであるサービングセルが同時に設定されている
・条件(Y7):TDDのフレームストラクチャーであるサービングセルとFDDのフレームストラクチャーであるサービングセルが同時に設定され、プライマリーセルのフレームストラクチャーがFDDである
・条件(Y8):TDDのフレームストラクチャーであるサービングセルとFDDのフレームストラクチャーであるサービングセルが同時に設定され、プライマリーセルのフレームストラクチャーがTDDである
・条件(Y9):サービングセルに対する上りリンクグラントが、TDDのフレームストラクチャーである他のサービングセルで送信される
・条件(Y10):サービングセルに対する上りリンクグラントが、FDDのフレームストラクチャーである他のサービングセルで送信される
・条件(Y11):ピリオディックCSI
・条件(Y12):アピリオディックCSI
Xの値は、サービングセル毎に決定されてもよい。Xの値は、同じサービングセルに対する複数のCSIプロセスに共通の値でもよい。Xの値は、同じサービングセルに対する複数のサブフレームセットに共通の値でもよい。
例えば、条件(Y1)を満たす場合、Xは無限大であってもよい。
例えば、条件(Y2)を満たさない場合、Xは0であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y3)を満たす場合、Xは1または1より大きい整数であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y4)を満たす場合、Xは1または1より大きい整数であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y5)を満たす場合、Xは1または1より大きい整数であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y6)を満たす場合、Xは0または0より大きい整数であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y7)を満たす場合、Xは0であってもよい。
例えば、条件(Y1)を満たさず、条件(Y2)および条件(Y8)を満たす場合、Xは1または1より大きい整数であってもよい。
例えば、条件(Y11)を満たす場合、Xは無限大であってもよい。
送信モード1から送信モード8までのうちのいずれかの送信モードに設定されている移動局装置1は、CSI参照リソースに関連するCQIを導き出すために、CRSに基づいてチャネル測定を行なう。
送信モード9または送信モード10に設定されている移動局装置1は、CSI参照リソースに関連するCQIを導き出すために、CSIプロセスに対応するNZP CSI−RSリソースを用いてチャネル測定を行なう。CSIプロセス毎にNZP CSI−RSリソースが設定されてもよい。
送信モード10に設定されている移動局装置1は、CSI参照リソースに関連するCQIを導き出すために、CSIプロセスに対応するCSI−IMリソースを用いて干渉測定を行なう。単一のCSIプロセスに対して少なくとも2つのサブフレームセットが設定されている場合は、送信モード10に設定されている移動局装置1は、CSI参照リソースに関連するCQIを導き出すために、CSI参照リソースが属するサブフレームセット内のCSI−IMリソースを用いて干渉測定を行なう。
LTEにおいて、移動局装置1の送信モードは基地局装置3によって制御される。
CQIインデックスを導き出す目的のために、移動局装置1は、CSI参照リソースに関する少なくとも以下の事項を考慮して設計されている。
・CRSに対応するリソースエレメントの数は、non−MBSFNサブフレーム内のものと同じである。
・PDCCHを含む制御シグナルによって占有されるOFDMシンボルの数が3である。
・チャネル測定のためにNZP CSI−RSを使用する場合、CSIプロセスおよび/またはサブフレームセットに対応するPによって与えられるPDSCH EPREとNZP CSI−RS EPREとの比を使用する。尚、PDSCH EPREとCRS EPREとの比は、Pによって与えられる。
・チャネル測定のためにCRSを使用する場合、サブフレームセット間で共通のΔoffsetおよびサブフレームセットに対応するPによって与えられるPDSCH EPREとCRS EPREとの比を使用する。
・同期信号、PBCH、または、EPDCCHによってリソースエレメントが使用されていない
・non−MBSFNサブフレームのCP長
・リダンダンシーヴァージョン(Redundancy Version)が0である
・NZP CSI−RSおよびZP CSI−RSに対して割り当てられたリソースエレメントはない
・PRSに対して割り当てられたリソースエレメントはない
・移動局装置1に対して現在設定されている送信モードに応じたPDSCH送信方式
(i)本実施形態の移動局装置1は、第1のサブフレームセット、第2のサブフレームセット、第1のUL−DL設定(上りリンク参照UL−DL設定)、第2のUL−DL設定(下りリンク参照UL−DL設定)、および、第3のUL−DL設定(送信方向UL−DL設定)の各設定を行う設定部1013と、チャネル状態情報参照リソースが属する前記第1のサブフレームセットまたは前記第2のサブフレームセットにおいて、チャネル状態情報を算出するための干渉測定および/またはチャネル測定を行う測定部1059と、周期的なチャネル状態情報の報告および非周期的なチャネル状態情報の報告を行う送信部107と、を備え、前記周期的なチャネル状態情報の報告に対応する、前記チャネル状態情報参照リソースとして有効なサブフレームは、有効な前記第3のUL−DL設定の設定値がセットされていない無線フレームにおいて前記第1のUL−DL設定によって下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレーム、および、有効な前記第3のUL−DL設定の設定値がセットされている無線フレームにおいて前記第3のUL−DL設定によって下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームであり、前記非周期的なチャネル状態情報の報告に対応する、前記チャネル状態情報参照リソースとして有効なサブフレームは、前記第2のUL−DL設定によって下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームである。
(ii)また、本実施形態の測定部1059は、有効な前記第3のUL−DL設定の設定値がセットされていない無線フレームにおいて、前記第1のUL−DL設定によって下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて前記周期的なチャネル状態情報および前記非周期的なチャネル状態情報を算出するための干渉および/またはチャネル測定の測定を行う。また、本実施形態の測定部1059は、有効な前記第3のUL−DL設定の設定値がセットされている無線フレームにおいて、前記第3のUL−DL設定によって下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームとして指定されたサブフレームにおいて前記周期的なチャネル状態情報および前記非周期的なチャネル状態情報を算出するための干渉および/またはチャネル測定)の測定を行う。
(iii)また、本実施形態の送信部107は、前記非周期的なチャネル状態情報の報告に対応する前記チャネル状態情報参照リソースとして有効なサブフレームが、前記第2のUL−DL設定によって上りリンクサブフレームとして指定されたサブフレームであり、前記チャネル状態情報参照リソースに対して有効な前記第3のUL−DL設定の設定値がセットされていない場合には、範囲外(Out of Range)を示すチャネル状態情報の報告を行ってもよい。
(iv)また、本実施形態の移動局装置3は、前記第1のUL−DL設定の設定値がセットされているが、前記第2のUL−DL設定の設定値がセットされておらず、前記チャネル状態情報参照リソースに対して有効な下りリンクサブフレームがない場合、前記送信部は前記チャネル状態情報の報告を省略し、前記第1のUL−DL設定の設定値および前記第2のUL−DL設定の設定値がセットされており、前記チャネル状態情報参照リソースに対して有効な下りリンクサブフレームがない場合、前記送信部は(あらかじめLTEの仕様書などによって定められたCQIインデックス(例えば、範囲外(Out of Range))を示す)チャネル状態情報の報告を行ってもよい。
これにより、チャネル状態情報が用いられる無線通信システムにおいて、基地局装置3は効率的に移動局装置1と通信することができる。
本実施形態に関わる基地局装置3、および移動局装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
尚、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、移動局装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる移動局装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
また、上述した実施形態における移動局装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。移動局装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例として移動局装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
1(1A、1B、1C) 移動局装置
3 基地局装置
101 上位層処理部
103 制御部
105 受信部
107 送信部
301 上位層処理部
303 制御部
305 受信部
307 送信部
1011 無線リソース制御部
1013 サブフレーム設定部
1015 スケジューリング情報解釈部
1017 CSI報告制御部
3011 無線リソース制御部
3013 サブフレーム設定部
3015 スケジューリング部
3017 CSI報告制御部

Claims (9)

  1. 端末装置であって、
    2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信する受信部と、
    チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告する送信部と、を備え、
    時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、
    前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、
    前記nCQI_refは、4であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である
    端末装置。
  2. 前記有効な下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームは、前記1つのサブフレームセットに対応する
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 下りリンクのHARQタイミングに対する参照UL−DL設定を与えるために用いられるUL−DL設定が設定される
    請求項1または請求項2に記載の端末装置。
  4. 端末装置の通信方法であって、
    2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信し、
    チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告し、
    時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、
    前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、
    前記nCQI_refは、4であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である
    通信方法。
  5. 前記有効な下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームは、前記1つのサブフレームセットに対応する
    請求項4に記載の通信方法。
  6. 下りリンクのHARQタイミングに対する参照UL−DL設定を与えるために用いられるUL-D設定が設定される
    請求項4または請求項5に記載の通信方法。
  7. 端末装置に実装される集積回路であって、
    2つのサブフレームセットを指示するために用いられる第1の情報が含まれる上位層の信号、および、前記2つのサブフレームセットのうちの1つのサブフレームセットに対するチャネル状態情報の報告を要求する情報が含まれる下りリンク制御情報を受信する機能と、
    チャネル状態情報参照リソースを参照することによって導き出される前記チャネル状態情報をサブフレームnにおいて報告する機能と、を前記端末装置に発揮させ、
    時間領域において、前記チャネル状態情報参照リソースは、1つの下りリンクサブフレームn−nCQI_refまたは1つのスペシャルサブフレームn−nCQI_refによって定義され、
    前記2つのサブフレームセットが設定されていない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームと同じ有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような値であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応する場合には、
    前記nCQI_refは、4であり、
    前記2つのサブフレームセットが設定され、前記下りリンク制御情報に含まれる前記情報を受信した下りリンクサブフレームn−4またはスペシャルサブフレームn−4が有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームに対応しない場合には、
    前記nCQI_refは、前記チャネル状態情報参照リソースが、有効な下りリンクサブフレームまたは有効なスペシャルサブフレームにあるような4よりも大きい値である
    集積回路。
  8. 前記有効な下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームは、前記1つのサブフレームセットに対応する
    請求項7に記載の集積回路。
  9. 下りリンクのHARQタイミングに対する参照UL−DL設定を与えるために用いられるUL−DL設定が設定される
    請求項7または請求項8に記載の集積回路。
JP2016519305A 2014-05-16 2015-05-14 端末装置、集積回路、および、無線通信方法 Pending JPWO2015174504A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201461994350P 2014-05-16 2014-05-16
US61/994,350 2014-05-16
PCT/JP2015/063939 WO2015174504A1 (ja) 2014-05-16 2015-05-14 端末装置、集積回路、および、無線通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2015174504A1 true JPWO2015174504A1 (ja) 2017-04-20

Family

ID=54480040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016519305A Pending JPWO2015174504A1 (ja) 2014-05-16 2015-05-14 端末装置、集積回路、および、無線通信方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10321469B2 (ja)
EP (1) EP3145262A4 (ja)
JP (1) JPWO2015174504A1 (ja)
CN (1) CN106465373B (ja)
WO (1) WO2015174504A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10085164B2 (en) * 2011-04-28 2018-09-25 Qualcomm Incorporated System and method for managing invalid reference subframes for channel state information feedback
CN105471552B (zh) * 2014-06-13 2020-01-10 北京三星通信技术研究有限公司 一种数据传输方法和设备
CN106549738B (zh) * 2015-09-17 2020-02-14 华为技术有限公司 一种物理下行控制信道的传输方法及装置
EP3364559B1 (en) * 2015-10-18 2020-06-24 LG Electronics Inc. Method and device for communicating using wireless frame in tdd-based wireless communication system
US10314037B2 (en) * 2016-07-08 2019-06-04 Qualcomm Incorporated Latency reduction techniques in wireless communications
BR112019000034A2 (pt) * 2016-07-13 2019-04-16 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. método e dispositivo de transmissão de dados, programa de computador e mídia de armazenamento.
US11012208B2 (en) 2016-08-05 2021-05-18 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Base station, terminal, and communication method
US20200336227A1 (en) * 2017-10-20 2020-10-22 Ntt Docomo, Inc. User terminal and radio communication method
US11071128B2 (en) * 2017-11-10 2021-07-20 Qualcomm Incorporated Techniques for signaling a channel state information request and a communication link event
US11539468B2 (en) * 2020-06-23 2022-12-27 Ofinno, Llc Periodic resource activation and/or release

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015126191A1 (ko) * 2014-02-18 2015-08-27 엘지전자 주식회사 무선 자원의 용도 변경을 지원하는 무선 통신 시스템에서 채널 상태 정보 보고 방법 및 이를 위한 장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8824384B2 (en) * 2009-12-14 2014-09-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Systems and methods for transmitting channel quality information in wireless communication systems
CN103155672A (zh) * 2010-10-05 2013-06-12 诺基亚西门子网络公司 信道状态信息测量和报告
US8761062B2 (en) * 2011-01-11 2014-06-24 Texas Instruments Incorporated CSI measurement, reporting and collision-handling
US10085164B2 (en) * 2011-04-28 2018-09-25 Qualcomm Incorporated System and method for managing invalid reference subframes for channel state information feedback
WO2015069055A1 (ko) * 2013-11-07 2015-05-14 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 무선 통신 상태 측정 방법 및 이를 위한 장치

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015126191A1 (ko) * 2014-02-18 2015-08-27 엘지전자 주식회사 무선 자원의 용도 변경을 지원하는 무선 통신 시스템에서 채널 상태 정보 보고 방법 및 이를 위한 장치
JP2017513279A (ja) * 2014-02-18 2017-05-25 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線リソースの用途変更を支援する無線通信システムにおけるチャネル状態情報報告方法及びそのための装置

Non-Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
3GPP TS 36.213 V12.1.0, JPN6018042544, 21 March 2014 (2014-03-21), pages pages 81-85 *
3GPP TS36.213 V11.6.0, JPN6018042542, 21 March 2014 (2014-03-21), pages pages 79-83 *
CATT: "Summary of email discussion [75-37] DL aperiodic CSI for TDD eIMTA", 3GPP TSG RAN WG1 MEETING #76 R1- 140066, JPN6015030050, 6 February 2014 (2014-02-06) *
QUALCOMM INCORPORATED: "Remaining details of CSI measurement and reporting in eIMTA", 3GPP TSG-RAN WG1♯76B R1-141434, JPN6017048170, 22 March 2014 (2014-03-22) *
SAMSUNG: "CSI feedback for TDD-FDD CA", 3GPP TSG-RAN WG1♯76B R1-141279, JPN6017048171, 22 March 2014 (2014-03-22) *
SAMSUNG: "Discussion on CSI feedback for eIMTA", 3GPP TSG-RAN WG1♯76B R1-141272, JPN6017048173, 22 March 2014 (2014-03-22) *
TEXAS INSTRUMENTS: "Views on CSI measurement for LTE TDD eIMTA", 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140530, JPN6017048169, 1 February 2014 (2014-02-01) *

Also Published As

Publication number Publication date
US20170086207A1 (en) 2017-03-23
CN106465373B (zh) 2020-02-14
US10321469B2 (en) 2019-06-11
WO2015174504A1 (ja) 2015-11-19
EP3145262A1 (en) 2017-03-22
CN106465373A (zh) 2017-02-22
EP3145262A4 (en) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6368975B2 (ja) 端末装置、集積回路および無線通信方法
JP6388584B2 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路、および通信方法
JP6422129B2 (ja) 端末装置、方法、および集積回路
JP6596792B2 (ja) ユーザ装置、基地局装置、および、通信方法
JP6380956B2 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路、および、通信方法
JP6240976B2 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路、および、通信方法
JP6394919B2 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路、および、無線通信方法
JP6400023B2 (ja) 端末装置、基地局装置、および、通信方法
JP6400022B2 (ja) 端末装置、基地局装置、および、通信方法
JP6394918B2 (ja) 端末装置、無線通信方法および集積回路
CN106465373B (zh) 终端装置、集成电路以及无线通信方法
JP6260031B2 (ja) ユーザ装置、基地局装置、集積回路、および、通信方法
JP6442781B2 (ja) 端末装置
JP6414752B2 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路、および、無線通信方法
JP2015180024A (ja) 移動局装置および基地局装置
JP6439991B2 (ja) 端末装置、集積回路、および、無線通信方法
WO2014148442A1 (ja) 端末装置、基地局装置、集積回路および無線通信方法
JP2017005331A (ja) 端末装置、集積回路、および、通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180928

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20181102