JPWO2014069600A1 - 端末装置 - Google Patents
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Abstract
送信信号の種類によらず、一定のパスロスを補償するように送信電力制御を行うと、送信電力の種類によって宛先が異なる場合、受信端で適切な受信電力で受信されないという問題があった。端末装置は送信電力を決定する送信電力制御部を有し、該送信電力制御部は、送信電力の決定に使用する送信電力の算出式を少なくとも2種類有し、前記複数の基地局の一にスケジューリングリクエストを送信する際、前記算出式の一に基づいて送信電力を決定し、他の基地局の一に情報を送信する際、前記一の算出式とは異なる他の算出式に基づいて送信電力を決定し、決定した送信電力に基づいて、データを送信する送信部を有する。
Description
本発明は、端末装置に関する。
標準化団体の1つである3GPP(The Third Generation PartnershipProject)では、第4世代の移動通信システムの1つである3GPP LTE(Long TermEvolution) Rel−10(これ以降のシステムはLTE−A(LTE Advanced)と称されることもある。)の標準化がほぼ完了し、現在、それを拡張したLTE Rel−11の標準化が行われている。
LTE等の移動通信システムでは、端末装置の送信電力制御(Transmit Power Control、TPC)が適用されるのが一般的である。TPCは、基地局と端末の間のパスロスを補償する。TPCには、基地局から近い端末が必要以上に高い送信電力で伝送を行うことによる消費電力の低減、他セルへの与干渉の低減、さらにCDMA(Code Division Multiple Access)が適用された場合のコード間干渉を抑える等の目的がある。
一方、Rel−12と呼ばれるシステムの検討も開始され、従来の基地局装置(マクロ基地局)がカバーするマクロエリア内に小電力基地局(LPN:Low Power Node、ピコ基地局)を設置して小セル(Small Cell)を複数構成し、高速データ伝送が必要な端末装置にマクロ基地局がLPNに接続するよう指示することでトラフィックをオフロードし、マクロエリア内のキャパシティを増大させる技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。
Ericsson, RWS-120003, 3GPP RAN Workshop onRel-12 and onwards, June, 2012.
端末装置が、スケジューリングリクエスト(SR)を制御チャネルを用いてマクロ基地局に通知し、マクロ基地局はトラフィックをオフロードするために、端末装置およびLPNに、マクロ基地局ではなくLPNとの接続を指示した場合について考える。端末装置はSRをマクロ基地局で復調可能な送信電力で送信するが、他の信号(制御情報あるいはデータ信号、参照信号等)の中には、LPNに送信する信号がある。この時、マクロ基地局と端末装置間のパスロスによって送信電力を設定すると、LPNにおいて適切な電力で受信されないため、与干渉によってシステムスループットが低下してしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信信号に応じてパスロスの値を変更することで、適切な送信電力制御を行い、システムスループットを増大させることである。
上述した課題を解決するために本発明に係る端末装置の構成は、次の通りである。
(1)本発明の一様態は、複数の基地局と接続可能な端末装置であって、送信電力を決定する送信電力制御部を有し、前記送信電力制御部は、送信電力の決定に使用する送信電力の算出式を少なくとも2種類有し、前記複数の基地局の一にスケジューリングリクエストを送信する際、前記算出式の一に基づいて送信電力を決定し、他の基地局の一に情報を送信する際、前記一の算出式とは異なる他の算出式に基づいて送信電力を決定し、決定した送信電力に基づいて、データを送信する送信部を有する。
(2)また、本発明の一様態は、上記の情報は、データ信号である。
(3)また、本発明の一様態は、上記の情報は、CQIあるいはACK/NAKである。
(4)また、本発明の一様態は、上記の算出式と他の算出式で、互いにパスロスの値が異なる。
この発明によれば、送信信号の種類によらず、適切に送信電力制御を行うことができることにより、セルスループットを増加させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけるシステムの構成の一例を示す。該システムは、マクロ基地局101、LPN102(小電力基地局、ピコ基地局とも称される)、端末装置103から構成され、マクロ基地局101は従来のセルラシステムと同様に広範囲をカバーするマクロエリアを構成する。マクロ基地局101が構成するセル内にLPN102が設置されており、マクロエリア内でセル半径の小さいセル(スモールセルとも称される)を構成されている。なお、図1においてLPNと端末装置をそれぞれ1つ記載しているが、マクロエリア内に複数存在していてもよい。本実施形態では、マクロ基地局101からの指示によって、端末装置103がLPN102に対してアップリンクのデータ(PUSCH、Physical Uplink Shared CHannel)を送信する場合を想定する。
図2に、端末装置103がLPN102にデータを送信する場合のシーケンスチャートを示す。まず初めに端末装置103はマクロ基地局に、SRを制御チャネル(Physical Uplink Control CHannel、PUCCH)を用いて送信する。マクロ基地局101は、端末装置103とLPN102に、アップリンクのデータ伝送はLPN102と端末装置103間で行うように指示する信号を送信する。端末装置103は、LPN102がスケジューリングを行えるようにサウンディング用参照信号(SRS、Sounding Reference Signal)を送信する。SRS送信に用いるパラメータは、LPN102への接続指示と一緒にマクロ基地局101から通知してもよいし、LPN102への接続指示後にLPN102より通知されていてもよい。また、LPN102より予め通知されていてもよい。LPN102は受信したSRSを用いて端末装置103とマクロ基地局101間のチャネル状態を把握し、適切なリソース(リソースは、周波数と時間から構成される)を端末装置103に対して割り当て、割当情報を端末装置103に通知する。端末装置103は割り当てられたリソースを用いてデータ伝送を行う。LPN102は受信したデータ信号に対して復号処理を行い、付加されたCRC符号を用いて正しい復号結果が得られたかを判断し、復号結果が正しい場合にはACKを、誤っている場合にはNAKを端末装置103に通知する。
図3に本実施形態における端末装置103の構成を示す。LPN102、あるいはマクロ基地局101から送信された信号は受信アンテナ311を介して無線受信部312に入力される。無線受信部312では搬送波周波数からベースバンドへのダウンコンバージョン、A/D(アナログ・ディジタル)変換等の処理を行い、受信信号分離部313に入力する。受信信号分離部313では受信信号のうち、受信参照信号を伝搬路推定部314に入力する。伝搬路推定部314では、マクロ基地局101およびLPN102から送信された参照信号を用いて、マクロ基地局101およびLPN102の送信アンテナと端末装置103の間の伝搬路を推定し、パスロス測定部315にそれぞれ入力する。パスロス測定部315では、入力された伝搬路推定値と、端末装置103が持つマクロ基地局101およびLPN102の参照信号の送信電力を用いて、パスロスを算出する。パスロス測定部315は、接続する可能性のあるすべての基地局とのパスロス測定を常に行っていてもよいし、マクロ基地局101からのLPN102との通信命令の通知を受けてからLPN102との間のパスロスを測定してもよい。なお、参照信号の送信電力は、マクロ基地局101あるいはLPN102から通知されてもよい。マクロ基地局101とのパスロスは送信電力制御部307に入力され、LPNとのパスロスは送信電力制御部305〜307に入力される。
一方、送信信号選択部301は、端末装置103が持つ、次回の送信でどの信号を送信するかの情報を用いて、データ信号生成部302、SRS生成部303、制御情報生成部304のいずれかを動作させる入力を行う。データ信号生成部302、SRS生成部303、制御情報生成部304は、送信信号選択部301からの入力にしたがって、それぞれ制御情報、SRS、データ信号を生成する。データ信号生成部302、SRS生成部303、制御情報生成部304で生成された信号はそれぞれ送信電力制御部305〜307に入力される。送信電力制御部305〜307はパスロス測定部315からの入力に従って送信電力制御(TPC)を行う。送信電力制御部305〜307での処理については後述する。送信電力制御部305〜307の出力は選択部308に入力される。選択部308は、データ信号生成部302、SRS生成部303、制御情報生成部304のいずれかの信号を選択し無線送信部309に入力する。ここでの選択は、送信信号選択部301での選択と一致させる。無線送信部309は、D/A(ディジタル・アナログ)変換、ベースバンドから搬送波周波数へのアップコンバージョンを行った後、送信アンテナ310を介して、マクロ基地局101あるいはLPN102へ信号を送信する。
ここで、制御情報の送信電力制御を行う送信電力制御部307について説明を行う。図2のシーケンスチャートで示したようにSR(スケジューリングリクエスト)はマクロ基地局101宛てに送信される制御情報であり、LTEではPUCCHフォーマット1で送信される。LTEの仕様書より、第iサブフレームにおけるPUCCHの送信電力PPUCCH(i)は次の算出式に基づいて決定されることになっている。
ここでmin(A,B)はAとBのうち、値が小さい方を選択する関数である。また、PCMAX,c(i)は、c番目のキャリアコンポーネントにおける許容最大送信電力、P0#PUCCHは受信端における目標受信電力値、ΔF#PUCCH(F)はPUCCHフォーマットによって決定される補正値であり、h(nCQI,nHARQ,nSR)は指定のフォーマットにおける送信ビット数による補正値、ΔTxD(F’)は送信アンテナダイバーシチを行うか否かで決定される補正値、g(i)はTPCコマンドによる送信電力制御値である。よってLTEにおける送信電力制御では、許容送信電力PCMAX,c(i)と適切に送信電力を制御するための値のうち、小さい方の電力で送信することになる。
本実施形態においてPLcは、c番目のキャリアコンポーネントにおけるパスロス値である。SRはマクロ基地局101宛てに送信されるため、マクロ基地局101と端末装置103の間のパスロス値が用いられ、パスロスが補償されることになる。したがってパスロス測定部315はマクロ基地局101と端末装置103の間のパスロス値を送信電力制御部307に入力することになる。
次にSRSの送信電力制御を行う送信電力制御部306について説明を行う。図2に示したようにSRS(サウンディング参照信号)は、LPN102宛てに送信される参照信号である。LPN102では受信したSRSを用いて、各端末装置が使用するRBの割当を行う。第iサブフレーム、第cキャリアコンポーネントにおけるSRSの送信電力PSRS,c(i)は、LTEにおいて次の算出式に基づいて決定されている。
ここでは、MSRS,cはSRSの送信帯域幅、PO#PUSCH(j)はPUSCHにおける目標受信電力値、PSRS#OFFSET,cはSRSとPUSCHの目標受信電力との差、αc(j)はフラクショナルTPCのパラメータでありPUSCHと同一の値が用いられ、fc(i)はPUSCH用のTPCコマンドによる送信電力制御値である。
ここでPLcは、c番目のキャリアコンポーネントにおけるパスロス値である。本実施形態においてSRSはLPN102宛てに送信されるため、LPN102と端末装置103の間のパスロス値が用いられ、パスロスが補償されることになる。したがってパスロス測定部315は、LPN102と端末装置103の間のパスロス値を送信電力制御部306に入力することになる。つまりPUCCH(SR)の場合とSRSの場合で、用いるパスロス補償値が異なることになる。
従来のシステムでは、送信信号によらず同一の基地局に信号を送信していたため、いずれの信号を送信する場合においても、同一のパスロス値を用いることができた。しかしながら、本実施形態が想定するシステムでは、送信信号の種類によって宛先(マクロ基地局101あるいはLPN102)が異なるため、同一のパスロス値を用いると、送信電力制御を行っても所定の電力で受信できない可能性がある。
そこで本実施形態では、送信信号によって異なるパスロス値を用いる。つまりSRはマクロ基地局101宛てに送信されるため、マクロ基地局101と端末装置103の間のパスロスを用いる。つまり式(1)におけるPLcには、常にマクロ基地局101と端末装置103の間のパスロスを用いる。
一方SRSは、PUSCHをどこに送信するかによって送信電力制御が異なるため、例えば次の算出式に基づいて送信電力を決定する。
式(2)の従来のTPCの式とは、PLcがPLPUSCH,cとなっている点が異なる。つまりPUSCHをマクロ基地局101に送信するか、LPN102に送信するかによって、参照するパスロス値が異なる。例えば、PUSCHをマクロ基地局101に送信する場合、マクロ基地局101が送信した参照信号を用いてパスロスを測定し、その値をPLPUSCH,cをパスロスとして用いる。一方、PUSCHをLPN102に送信する場合、LPN102が送信した参照信号(CRS(Cell-specific RS)あるいはCSI−RS(Channel StateInformation RS)等)を用いてパスロスを測定し、その値をPLPUSCH,cをパスロスとして用いる。
一方、SRはマクロ基地局101に向けて送信するため、マクロ基地局101が送信したCRSやCSI−RS等の参照信号を用いてパスロスを算出し、得られたパスロスを用いて送信電力制御を行う。
上記ではPUCCHとSRSで算出するパスロス値が異なる例を示したが、本実施形態においてSRSとPUSCHは同一の基地局に向けて送信されるため、PUCCHとPUSCHも異なるパスロス値が算出されることになるが、説明は省略する。
このように送信する信号の種類(PUCCHか否か)によって、宛先が異なる場合、信号毎に異なるパスロス値を算出し送信を行う。この結果必要以上の電力で送信することや、電力が不足することなくなるため、セルスループットを向上させることができる。
[第2の実施形態]
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、SRはマクロ基地局に向けて送信するが、PUSCHをマクロ基地局ではなくLPNに送信する例について示した。本実施形態では、アップリンクは端末装置がマクロ基地局宛てにデータ信号を送信し、ダウンリンクではLPNからデータ信号を端末装置宛に送信する場合について説明する。図4に、本実施形態におけるシステムの構成の一例を示す。該システムは、マクロ基地局401、LPN402(小電力基地局、ピコ基地局とも称される)、端末装置403から構成され、マクロ基地局401は従来のセルラシステムと同様に広範囲をカバーするマクロエリアを構成する。マクロ基地局401が構成するセル内にLPN402が設置されており、マクロエリア内でセル半径の小さいセル(スモールセルとも称される)を構成されている。なお、図4においてLPNと端末装置をそれぞれ1つ記載しているが、マクロエリア内に複数存在していてもよい。本実施形態では、ダウンリンクはマクロ基地局401から端末装置にデータ伝送を行う一方、アップリンクは、マクロ基地局401からの指示によって、LPN402が端末装置403に対してデータ伝送を行う場合を想定する。
図5に、端末装置403がマクロ基地局401にデータ信号を送信する場合、つまりアップリンクのシーケンスチャートを示す。端末装置403はマクロ基地局401に、定期的、あるいはマクロ基地局401から通知を受けたタイミングでSRSを送信する。さらにアップリンクでデータを伝送する要求をマクロ基地局401に通知するため、SRを制御チャネル(PUCCH)を用いて送信する。マクロ基地局401は、端末装置403にアップリンクにおける割り当て等を行い、割当情報を端末装置403に通知する。端末装置403はマクロ基地局401から通知された割当情報を基に、マクロ基地局401にPUSCHを用いてデータ信号を送信する。マクロ基地局401は受信したPUSCHを復号するとともに、PUSCHに付加されているCRC(Cyclic Redundancy Check)符号によって、復号結果に誤りがないかを判断し、ACK(ACKnowledge)あるいはNAK(Negative AcK)を端末装置403宛に送信する。
図6に、LPN402が端末装置403にデータ信号を送信する場合、つまりダウンリンクのシーケンスチャートを示す。まずマクロ基地局401が、LPN402から端末装置403宛にデータ送信を行うように、LPN402と端末装置403に通知する。該通知を受信した端末装置403は、LPN402が送信している参照信号を用いて、LPN402と端末装置403間の下りリンクにおけるチャネル品質を測定し、CQI(Channel Quality Indicator)をLPN402に通知する。LPN402はCQIを基にPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)によってデータを端末装置403宛に送信する。端末装置403はPDSCHを復号し、ACKあるいはNAKをLPNに送信する。
ここで、アップリンクおよびダウンリンクにおけるデータ伝送のために必要となるPUCCHについて着目する。図5で示したように、本実施形態においてSRは、マクロ基地局401宛てに送信される。一方、図6に示すように、CQIおよびACK/NAKは、LPN402に送信される。ところで、SR、CQI、ACK/NAKは、基本的にPUCCHで送信される(CQIおよびACK/NAKについては、PUSCHによる送信も可能)。PUCCHの送信電力は、LTEにおいて、第一の実施形態で示したように次の算出式で決定される。
PLcは第cコンポーネントキャリアにおけるパスロスであるが、PUCCHの中でも送信する情報の種類によって接続する基地局が異なるため、PLcは送信する情報に応じて変更されることが望ましい。以下にPUCCHで送信する情報の種類によらず、適切な送信電力制御を行う方法について説明を行う。
図7に本実施形態における端末装置403の構成を示す。LPN402、あるいはマクロ基地局401から送信された信号は受信アンテナ711を介して無線受信部712に入力される。無線受信部712では搬送波周波数からベースバンドへのダウンコンバージョン、A/D変換等の処理を行い、受信信号分離部713に入力する。受信信号分離部713では受信信号のうち、受信参照信号を伝搬路推定部714に、受信データ信号をデータ復号部716に入力する。伝搬路推定部714では、マクロ基地局401あるいはLPN402が送信した参照信号を用いて、マクロ基地局401あるいはLPN402の送信アンテナと端末装置403の間の伝搬路を推定し、パスロス測定部715およびデータ復号部716に入力する。データ復号部716は、受信信号分離部713から入力された受信データ信号を、伝搬路推定部714から入力される伝搬路推定値を用いて補償し、送信データを得る。得られた送信データは、ACK/NAK生成部717に入力され、送信データに付加されているCRC符号によって、データに誤りがあるかを判断し、ACKまたはNAKを生成し、制御情報生成部704に入力する。
送信信号選択部701では、次回の送信でどの信号を送信するかによって、データ信号生成部702、SRS生成部703、制御情報生成部704のいずれかを動作させる入力を行う。データ信号生成部702、SRS生成部703、制御情報生成部704は、送信信号選択部701からの入力にしたがって、それぞれ制御情報、SRS、データ信号を生成する。データ信号生成部702、SRS生成部703、制御情報生成部704で生成された信号はそれぞれ送信電力制御部705〜707に入力される。送信電力制御部705〜707はパスロス測定部715からの入力に従って送信電力制御を行う。送信電力制御部705〜707、およびパスロス測定部715でのパスロス推定に関しては後述する。送信電力制御部705〜707の出力は選択部708に入力される。選択部708は、データ信号生成部702、SRS生成部703、制御情報生成部704のいずれかの信号を選択し無線送信部709に入力する。ここでの選択は、送信信号選択部701での選択と一致させる。無線送信部709は、D/A(ディジタル・アナログ)変換、ベースバンドから搬送波周波数へのアップコンバージョンを行った後、送信アンテナ710を介して、マクロ基地局401あるいはLPN402へ信号を送信する。
次にパスロス測定部715と送信電力制御部705〜707での処理について説明を行う。まず初めに、送信電力制御部705と送信電力制御部706について説明を行う。送信電力制御部705と送信電力制御部706はそれぞれ、データ信号とSRSの送信電力制御を行う。本実施形態のアップリンクはマクロ基地局401宛てに送信されるため、送信電力制御部705と送信電力制御部706は、パスロス測定部715から、マクロ基地局401と端末装置403の間のパスロス値が入力され、該入力された値によってLTEと同様の方法で送信電力制御を行えばよい。
一方、前述の通り、PUCCHで送信する情報には、SR、CQI、ACK/NAKが存在するが、本実施形態のようにダウンリンクのデータ伝送をLPN402が行う場合、情報の種類によって送信先の基地局が異なる。送信先が異なるにもかかわらず、LTEと同様、PUCCHに対して同じ送信電力制御を行うと、適切な送信電力制御が行われない結果となる。よって本実施形態では、PUCCHで送信する情報の種類に応じて、異なる式で送信電力を決定する。送信電力制御の算出式の一例を以下に示す。
上式のように、SRを送信する場合は、PSR(i)によって送信を行い、その他の情報(CQIあるいはACK/NAK)を送信する場合は、PCQI(i)によって送信を行う。なお、CQIとACK/NAKをまとめて送信する場合もPCQI(i)によって送信を行う。PSR(i)とPCQI(i)では異なるパスロス値が設定されており、SRはマクロ基地局401に向けて送信を行うため、マクロ基地局401と端末装置403との間のパスロスをパスロス測定部715で測定し、送信電力制御部707に入力する。一方、本実施形態の場合、端末装置403はLPN402あてにACK/NAKを送信するため、パスロス測定部715は、LPN402と端末装置403との間のパスロスを測定し、算出されたパスロス値を送信電力制御部707に入力する。なお、P0#PUCCHは受信端における目標受信電力値を示しているが、SRを送信する場合とその他の情報を送信する場合で宛先となる基地局装置が異なる。よってP0#PUCCHは宛先基地局装置によって異なる値を用いる必要がある。なおP0#PUCCHの値は、各基地局装置から個別に通知されてもよいし、マクロ基地局がLPNの代わりに、LPNでの設定値を端末装置に通知してもよい。
このように、マクロ基地局から通知される、LPNからデータを送信されるという情報と、送信する制御情報の種類によって、送信電力制御の式を適応的に変更することで、マクロ基地局およびLPNでは適切な受信電力ですべてのPUCCHを受信できるため、端末装置間で与干渉を均一化できる。この結果、基地局においてPUCCHを正しく復号できるため、システムのスループットを向上させることができる。
本発明に関わる基地局および端末で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における基地局および端末の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。基地局および端末の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。各機能ブロックを集積回路化した場合に、それらを制御する集積回路制御部が付加される。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の端末は、移動局装置への適用に限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、又は非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などに適用出来ることは言うまでもない。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本発明は、無線基地局や無線端末や無線通信システムや無線通信方法に用いて好適である。
101…マクロ基地局、102…LPN、103…端末装置、301…送信信号選択部、302…データ信号生成部、303…SRS生成部、304…制御情報生成部、305〜307…送信電力制御部、308…選択部、309…無線送信部、310…送信アンテナ、311…受信アンテナ、312…無線受信部、313…受信信号分離部、314…伝搬路推定部、315…パスロス測定部、401…マクロ基地局、402…LPN、403…端末装置、701…送信信号選択部、702…データ信号生成部、703…SRS生成部、704…制御情報生成部、705〜707…送信電力制御部、708…選択部、709…無線送信部、710…送信アンテナ、711…受信アンテナ、712…無線受信部、713…受信信号分離部、714…伝搬路推定部、715…パスロス測定部、716…データ復号部、717…ACK/NAK生成部
Claims (4)
- 複数の基地局と接続可能な端末装置であって、
送信電力を決定する送信電力制御部を有し、
前記送信電力制御部は、送信電力の決定に使用する送信電力の算出式を少なくとも2種類有し、
前記複数の基地局の一にスケジューリングリクエストを送信する際、前記算出式の一に基づいて送信電力を決定し、
他の基地局の一に情報を送信する際、前記一の算出式とは異なる他の算出式に基づいて送信電力を決定し、
決定した前記送信電力に基づいて、前記情報を送信する送信部を有することを特徴とする端末装置。 - 前記情報は、データ信号であることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
- 前記情報は、CQIあるいはACK/NAKであることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
- 前記算出式と前記他の算出式は、互いにパスロスの値が異なることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
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