JPWO2014050425A1 - 画像復号装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)特定のアプリケーションを想定して、符号化ツール(要素技術)の組み合わせを定義した“プロファイル”(profile)
(2)画像のサイズなどに応じて、パラメータ(設定情報)の制限を規定する“レベル”(level)
プロファイルとは、符号化された画像の符号化データを復号するために必要な符号化ツール(要素技術)の集合を規定している。プロファイルを規定しておくことで、個々のアプリケーションでは、規格全体でなく、適したプロファイルのみを実装すればよく、デコーダ/エンコーダの複雑度を低減することが可能となるメリットがある。
〔概要〕
本実施の形態に係る階層動画像復号装置(画像復号装置)1は、階層動画像符号化装置(画像符号化装置)2によってスケーラブル映像符号化(SVC;Scalable Video Coding)された符号化データを復号する。スケーラブル映像符号化とは、動画像を低品質のものから高品質のものにかけて階層的に符号化する符号化方式のことである。スケーラブル映像符号化は、例えば、H.264/AVC Annex G SVCにおいて標準化されている。なお、ここでいう動画像の品質とは、主観的および客観的な動画像の見栄えに影響する要素のことを広く意味する。動画像の品質には、例えば、“解像度”、“フレームレート”、“画質”、および、“画素の表現精度”が含まれる。よって、以下、動画像の品質が異なるといえば、例示的には、“解像度”等が異なることを指すが、これに限られない。例えば、異なる量子化ステップで量子化された動画像の場合(すなわち、異なる符号化雑音により符号化された動画像の場合)も互いに動画像の品質が異なるといえる。
〔階層符号化データのレイヤ構造〕
ここで、図2を用いて、階層符号化データの符号化および復号について説明すると次のとおりである。図2は、動画像を、下位階層L3、中位階層L2、および上位階層L1の3階層により階層的に符号化/復号する場合について模式的に表す図である。つまり、図2の(a)および(b)に示す例では、3階層のうち、上位階層L1が最上位層となり、下位階層L3が最下位層となる。
〔階層符号化データのデータ構造について〕
以下、各階層の符号化データを生成する符号化方式として、HEVCおよびその拡張方式を用いる場合について例示する。しかしながら、これに限られず、各階層の符号化データを、MPEG−2や、H.264/AVCなどの符号化方式により生成してもよい。
図4は、基本レイヤにおいて採用することができる符号化データ(図2の例でいえば、階層符号化データDATA#C)のデータ構造について例示する図である。階層符号化データDATA#Cは、例示的に、シーケンス、およびシーケンスを構成する複数のピクチャを含む。
シーケンスレイヤでは、処理対象のシーケンスSEQ(以下、対象シーケンスとも称する)を復号するために階層動画像復号装置1が参照するデータの集合が規定されている。シーケンスSEQは、図4の(a)に示すように、ビデオパラメータセットVPS(Video Parameter Set)、シーケンスパラメータセットSPS(Sequence Parameter Set)、ピクチャパラメータセットPPS(Picture Parameter Set)、適応パラメータセットAPS(Adaptation Parameter Set)、ピクチャPICT1〜PICTNP(NPはシーケンスSEQに含まれるピクチャの総数)、及び、付加拡張情報SEI(Supplemental Enhancement Information)を含んでいる。
ピクチャレイヤでは、処理対象のピクチャPICT(以下、対象ピクチャとも称する)を復号するために階層動画像復号装置1が参照するデータの集合が規定されている。ピクチャPICTは、図4の(b)に示すように、ピクチャヘッダPH、及び、スライスS1〜SNSを含んでいる(NSはピクチャPICTに含まれるスライスの総数)。
スライスレイヤでは、処理対象のスライスS(対象スライスとも称する)を復号するために階層動画像復号装置1が参照するデータの集合が規定されている。スライスSは、図4の(c)に示すように、スライスヘッダSH、及び、ツリーブロックTBLK1〜TBLKNC(NCはスライスSに含まれるツリーブロックの総数)のシーケンスを含んでいる。
ツリーブロックレイヤでは、処理対象のツリーブロックTBLK(以下、対象ツリーブロックとも称する)を復号するために階層動画像復号装置1が参照するデータの集合が規定されている。なお、ツリーブロックのことを符号化ツリーブロック(CTB:Coding Tree block)、または、最大符号化単位(LCU:Largest Cording Unit)と呼ぶこともある。
ツリーブロックヘッダTBLKHには、対象ツリーブロックの復号方法を決定するために階層動画像復号装置1が参照する符号化パラメータが含まれる。具体的には、図4の(d)に示すように、対象ツリーブロックの各CUへの分割パターンを指定するツリーブロック分割情報SP_TBLK、および、量子化ステップの大きさを指定する量子化パラメータ差分Δqp(qp_delta)が含まれる。
CUレイヤでは、処理対象のCU(以下、対象CUとも称する)を復号するために階層動画像復号装置1が参照するデータの集合が規定されている。
続いて、図4の(e)を参照しながらCU情報CUに含まれるデータの具体的な内容について説明する。図4の(e)に示すように、CU情報CUは、具体的には、スキップフラグSKIP、予測ツリー情報(以下、PT情報と略称する)PTI、および、変換ツリー情報(以下、TT情報と略称する)TTIを含む。
スキップフラグSKIPは、対象のPUについて、スキップモードが適用されているか否かを示すフラグであり、スキップフラグSKIPの値が1の場合、すなわち、対象CUにスキップモードが適用されている場合、そのCU情報CUにおけるPT情報PTIの一部、および、TT情報TTIは省略される。なお、スキップフラグSKIPは、Iスライスでは省略される。
PT情報PTIは、CUに含まれる予測ツリー(以下、PTと略称する)に関する情報である。言い換えれば、PT情報PTIは、PTに含まれる1または複数のPUそれぞれに関する情報の集合であり、階層動画像復号装置1により予測画像を生成する際に参照される。PT情報PTIは、図4の(e)に示すように、予測タイプ情報PType、および、予測情報PInfoを含んでいる。
TT情報TTIは、CUに含まれる変換ツリー(以下、TTと略称する)に関する情報である。言い換えれば、TT情報TTIは、TTに含まれる1または複数のTUそれぞれに関する情報の集合であり、階層動画像復号装置1により残差データを復号する際に参照される。なお、以下、TUのことをブロックと称することもある。
処理2:処理1にて得られた変換係数を量子化する;
処理3:処理2にて量子化された変換係数を可変長符号化する;
なお、上述した量子化パラメータqpは、階層動画像符号化装置2が変換係数を量子化する際に用いた量子化ステップQPの大きさを表す(QP=2qp/6)。
拡張レイヤの符号化データについても、例えば、図4に示すデータ構造とほぼ同様のデータ構造を採用することができる。ただし、拡張レイヤの符号化データでは、以下のとおり、付加的な情報を追加したり、パラメータを省略したりすることができる。
〔階層動画像復号装置〕
以下では、本実施形態に係る階層動画像復号装置1の構成について、図1〜図19を参照して説明する。
図5を用いて、階層動画像復号装置1の概略的構成について説明すると次のとおりである。図5は、階層動画像復号装置1の概略的構成について示した機能ブロック図である。階層動画像復号装置1は、階層動画像符号化装置2から供給される階層符号化データDATAを、HEVC方式により復号して、対象レイヤの復号画像POUT#Tを生成する。
NAL逆多重化部11は、NAL(Network Abstraction Layer)におけるNALユニット単位で伝送される階層符号化データDATAを逆多重化する。
可変長復号部12は、対象レイヤ符号化データDATA#Tに含まれるバイナリから各種のシンタックス値を復号するための情報の復号処理を行う。
ヘッダ情報復号部121は、シーケンス単位、ピクチャ単位、またはスライス単位で復号に利用されるパラメータに関するヘッダ情報を、符号化データDATA#Tから復号する。
・“video_parameter_set_id”は、各VPSを識別するための識別子である。
・“vps_temporal_id_nesting_flag”は、当該VPSを参照するピクチャにおけるインター予測に関して、追加の制約をするか否かを表わすフラグである。
・“vps_resereved_zero_2bits”は、将来HEVCを拡張する際に予約されたシンタックスである。
・“vps_reserved_zero_6bits”、または”vps_max_num_layers_minus1”は、少なくとも基本レイヤを含む階層符号化データに関して、時間スケーラビリティを除く、その他のスケーラビリティに関するレイヤの数の上限値MaxNumLayersを算出するために用いるシンタックスである。なお、レイヤ数の上限値MaxNumLayersは、MaxNumLayers = vps_max_num_layers_minus1 + 1によって表わされる。階層符号化データが基本レイヤのみで構成される場合は、vps_max_num_layers_minus1 = 0となる。
・“vps_max_sub_layer_minus1”は、少なくとも基本レイヤを含む階層符号化データの時間スケーラビリティに関するレイヤ(サブレイヤ)の数の上限値MaxNumSubLayersを算出するために用いるシンタックスである。なお、サブレイヤ数の上限値MaxNumSubLayersは、MaxNumSubLayers = vps_max_sub_layers_minus1 + 1 によって表わされる。
・“profile_tier_level(X,Y)”は、階層符号化データに関するプロファイル情報、及びレベル情報を表わすシンタックス(以降、プロファイル/レベル情報とも称する)である。なお、引数Xは、プロファイル情報提示フラグProfilePresentFlagの値であり、引数Yは、サブレイヤ数の上限値−1の値、すなわちMaxNumSubLayersMinus1である。なお、引数Yは、サブレイヤ数の上限値−1の値MaxNumSubLayersMinus1の代わりに、MaxNumSubLayersの値としてもよい。その場合、プロファイル/レベル情報profile_tier_level()上におけるMaxNumSubLayersMinus1を、”MaxNumSubLayers−1”と解釈する。以降では、サブレイヤ数の上限値―1の値MaxNumSubLayersMinus1の代わり、サブレイヤ数の上限値MaxNumSubLayersを用いて説明する。なお、プロファイル/レベル情報profile_tier_level()に関しては、後述する。なお、ここで規定されるプロファイル/レベル情報には、デコーダが、全レイヤ(基本レイヤおよび拡張レイヤ、各レイヤに付随するサブレイヤを含む)を復号するのに必要とする最大のプロファイル/レベル情報が設定されている。
・“vps_reserved_zero_12bits”、または“next_essential_info_byte_offset”は、VPSを含むNALユニットの先頭位置から、VPS上の固定長符号で表わされる次の重要なシンタックスまで何バイトであるかを示すオフセット値である。
・“video_parameter_set”は、後述のSPS識別子(seq_parameter_set_id)に該当するSPSが参照するVPSを特定するVPS識別子(video_parameter_set_id)である。
・“sps_max_sub_layers_minus1”は、対象レイヤの時間スケーラビリティに関するサブレイヤ数の上限値MaxNumSubLayersを算出するために用いるシンタックスである。なお、サブレイヤ数の上限値MaxNumSubLayersは、MaxNumSubLayers = sps_max_sub_layers_minus1 + 1 によって表わされる。
・“sps_reserved_zero_bit”は、将来HEVCを拡張する際に予約されたシンタックスである。
・“profile_tier_level(X,Y)”は、対象レイヤの符号化データDATA#Tに関するプロファイル情報及びレベル情報を表わすシンタックスである。なお、引数Xは、プロファイル情報提示フラグProfilePresentFlagの値であり、引数Yは、サブレイヤ数の上限値−1の値、すなわちMaxNumSubLayersMinus1である。なお、SPSで規定されるプロファイル/レベル情報には、デコーダが、対象レイヤ、および対象レイヤに付随するサブレイヤを復号するのに必要とするプロファイル/レベル情報が設定されている。なお、SPSに含まれるプロファイル/レベル情報profile_tier_level()は、後述のプロファイル/レベル情報復号部1211において復号される。
・”seq_parameter_set_id”は、各SPSを識別するための識別子である。
予測情報復号部122は、各CUまたはPUに関する予測情報を符号化データDATA#Tから復号する。
変換係数情報復号部123は、各ブロックに関する量子化予測残差QD、及び、そのブロックを含むツリーブロックに関する量子化パラメータ差分Δqpを符号化データDATA#Tから復号する。変換係数情報復号部123は、復号した量子化予測残差QDおよび量子化パラメータ差分Δqpを変換係数情報としてテクスチャ復元部15に供給する。
ベース復号部16は、参照レイヤ符号化データDATA#Rから、対象レイヤに対応する復号画像を復号する際に参照される参照レイヤに関する情報であるベース復号情報を復号する。ベース復号情報には、ベース予測パラメータ、ベース変換係数、およびベース復号画像が含まれる。ベース復号部16は、復号したベース復号情報を予測パラメータ復元部14およびテクスチャ復元部15に供給する。
予測パラメータ復元部14は、予測情報およびベース復号情報を用いて、予測パラメータを復元する。予測パラメータ復元部14は、復元した予測パラメータを、テクスチャ復元部15に供給する。なお、予測パラメータ復元部14は、予測パラメータを復元する際に、テクスチャ復元部15が備えるフレームメモリ155(後述)に格納されたインター予測パラメータを参照することができる。
テクスチャ復元部15は、変換係数情報、ベース復号情報および予測パラメータを用いて、復号画像POUT#Tを生成し、外部に出力する。なお、テクスチャ復元部15では、復元された復号画像に関する情報が、内部に備えるフレームメモリ155(後述)に格納される。
図8を用いて、予測パラメータ復元部14の詳細構成について説明する。図8は、予測パラメータ復元部14の構成について例示した機能ブロック図である。
図9を用いて、テクスチャ復元部15の詳細構成について説明する。図9は、テクスチャ復元部15の構成について例示した機能ブロック図である。
図10を用いて、ベース復号部16の詳細構成について説明する。図10は、ベース復号部16の構成について例示した機能ブロック図である。
<<実施例1>>
<<プロファイル/レベル情報復号部1211の詳細>>
次に、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の詳細について、図1、図11、図12を用いて説明する。
プロファイル情報復号部1221aは、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagに基づいて、符号化データDATA#Tより対象レイヤのプロファイル情報を復号し出力する。具体的には、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagが1の場合、対象レイヤのプロファイル情報を符号化データDATA#Tより復号する。プロファイル提示フラグProfilePresentFlagが0の場合、プロファイル情報が、復号済のVPS、または、下位レイヤ(例えば、基本レイヤ)のプロファイル情報と等しいと判断し、復号済のVPS、または下位レイヤのプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報として出力する。なお、複数レイヤで参照されるVPS、基本レイヤにおけるSPSにおいては、必ずプロファイル情報が符号化側においてシグナルされる。
レベル情報復号部1221bは、符号化データDATA#Tより対象レイヤのレベル情報を復号し出力する。また、レベル情報復号部1221bは、サブレイヤ数MaxNumSubLayers、及びサブレイヤレベル提示フラグ復号部1221dより供給される各サブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]に基づいて、符号化データDATA#Tより対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤレベル情報を復号し出力する。具体的には、サブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]が1の場合、サブレイヤi(temporalId=i+1)のサブレイヤレベル情報が、対象レイヤの復号済レベル情報と異なると判断し、符号化データDATA#Tよりサブレイヤiのサブレイヤレベル情報を復号し出力する。それ以外の場合(サブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]が0)、対象レイヤの復号済レベル情報とサブレイヤiのサブレイヤレベル情報が同じであると判断し、対象レイヤの復号済レベル情報をサブレベルiのサブレイヤレベル情報として出力する。
サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221cは、サブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、符号化データDATA#Tより対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグを復号し、プロファイル情報復号部1221a、および外部へ出力する。
サブレイヤレベル提示フラグ復号部1221dは、サブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、符号化データDATA#Tより対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグを復号し、レベル情報復号部1221b、および外部へ出力する。
バイトアラインデータ復号部1221eは、符号化データ上の現在位置(ビット単位)がバイト境界上に位置する、すなわち、符号化データ上の現在位置の次の位置にあるビットがバイトの先頭ビット(最初に読みだされるビット)となるまで、1ビット単位でバイトアラインデータalignment_bitを符号化データから読み出す(復号する)。
図11は、プロファイル/レベル情報復号部1211において復号されるプロファイル/レベル情報profile_tier_level()のシンタックスのデータ構造を表し、図12は、図11に示すプロファイル/レベル情報profile_tier_level()の復号処理を示すフロー図である。以下、プロファイル/レベル情報復号部1211の動作について説明する。なお、図11において、図30と比べて、シンタックスまたはステートメントの追加および削除を施した箇所をそれぞれ、網掛け、取り消し線にて示している。以降の図15、16、17において同様である。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tから、図11に示すシンタックス、
・プロファイル空間general_profile_space
・ティアフラグgeneral_tier_flag
・プロファイル識別子general_profile_idc
・プロファイル互換フラグgeneral_profile_compatibility_flag[ i ]
・プロファイル予約シンタックスgeneral_reserved_zero_16bits
を復号し、対象レイヤのプロファイル情報として出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、対象レイヤのプロファイル情報が、VPS、または、下位レイヤ(例えば、基本レイヤ)のプロファイル情報と等しいと判断し、VPS、または、下位レイヤのプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報へ設定して出力する。
レベル情報復号部1221は、符号化データDATA#Tから、図11に示すシンタックス、
・レベル識別子general_level_idc
を復号し、対象レイヤのレベル情報として出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグ、およびサブレイヤレベル提示フラグの復号に関するループの開始である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは“1”増分される。
サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221cは、符号化データDATA#Tから、変数iで指定されるサブレイヤに関するサブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]を復号し出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグ、およびサブレイヤレベル提示フラグの復号に関するループの終端である。
バイトアラインデータ復号部1221eは、符号化データよりバイトアラインデータを復号し、復号開始点を次のシンタックスの復号開始点(先頭ビット)へ移動する。より具体的には、符号化データ上の現在位置(ビット単位)がバイト境界上に位置する、すなわち、符号化データ上の現在位置の次の位置にあるビットがバイトの先頭ビット(最初に読みだされるビット)となるまで、1ビット単位でバイトアラインデータalignment_bitを符号化データから読み出す。なお、alignment_bitの値は、0または1であるが、いずれか一方に統一することが望ましい。
== 疑似コードA 開始==========================================================
while ( !byte_aligned() ){
read_bits( 1 )
}
== 疑似コードA 終わり=========================================================
なお、実際に読み出さずに、符号化データ上の現在位置から次に復号するシンタックスの復号開始点までのオフセットを演算により求め、そのオフセットが示すビット数分だけ移動してもよい。オフセットは次の式により求まる。
具体的には、ステップSA105〜ステップSA107において、サブレイヤ毎に復号されるサブレイヤプロファイル提示フラグとサブレイヤレベル提示フラグの符号量は各1ビット、計2ビットであり、サブレイヤ数はMaxNumSubLayersであるため、ステップSA105〜ステップSA107で復号される符号量の総和は、2 * (MaxNumSubLayers - 1)である。従って、オフセットは、 “8−(前記符号量の総和を8で除算した残余)”により定まる。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報、およびサブレイヤレベル情報の復号に関するループの開始点である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは”1”増分される。
プロファイル情報復号部1221aは、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagと、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]が両方とも1であるかを判定する。プロファイル提示フラグおよびサブレイヤプロファイル提示フラグが両方とも1の場合(ステップSA110においてYes)、ステップSA111へ進み、それ以外の場合(ステップSA110においてNo)、ステップSA112へ進む。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tより、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報として、
・サブレイヤプロファイル空間sub_layer_profile_space[ i ]
・サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[ i ]
・サブレイヤプロファイル識別子sub_layer_profile_idc[ i ]
・サブレイヤプロファイル互換フラグsub_layer_profile_compatibility_flag[ i ][ j ]
・サブレイヤプロファイル予約シンタックスsub_layer_reserved_zero_16bits[ i ]
を復号し出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、サブレイヤiのサブレイヤプロファイル情報が、対象レイヤのプロファイル情報と同じであると判断し、サブレイヤプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報に設定し出力する。
レベル情報復号部1221bは、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]が1であるか判定する。サブレイヤレベル提示フラグが1の場合(ステップSA113においてYes)、ステップSA114へ進み、それ以外の場合(ステップSA113においてNo)、ステップSA115へ進む。
レベル情報復号部1221bは、符号化データDATA#Tより、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤレベル情報として、
・サブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[ i ]
を復号し出力する。
レベル情報復号部1221bは、サブレイヤiのサブレイヤレベル情報が、対象レイヤのレベル情報と同じであると判断し、サブレイヤレベル情報を対象レイヤのレベル情報に設定し出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報、およびサブレイヤレベル情報の復号に関するループの終端である。
== 疑似コードB 開始==========================================================
byte_offset = 0
for(i=0; i<X; i++){
byte_offset = byte_offset +
(sub_layer_profile_present_flag[i] * 7 + sub_layers_level_present_flag[i] * 1 )
}
== 疑似コードB 終わり=========================================================
従って、サブレイヤXより前のサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報/サブレイヤプロファイル情報を復号せずとも、サブレイヤXのサブレイヤプロファイル情報/サブレイヤプロファイル情報の復号開始点を計算により容易に特定でき、特定サブレイヤXのみのサブレイヤプロファイル情報/サブレイヤレベル情報を容易に抽出することができる。すなわち、サブレイヤプロファイル情報/サブレイヤレベル情報に係る復号に要する処理量を低減させる効果を奏する。
次に、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例1について、図13、図14を用いて説明する。
・図13上のそれぞれ符号SYNA201、SYNA202を付した部分に示すように、サブレイヤプロファイル提示フラグと、サブレイヤレベル提示フラグを分離してシグナルすること。
・図13上の符号SYNA201を付した部分に示すように、プロファイル提示フラグが1のときのみ、サブレイヤプロファイル提示フラグをシグナルすること。
・図13上の符号SYNA201、SYN202を付した部分に示すように、サブレイヤプロファイル提示フラグ、サブレイヤレベル提示フラグの後に、それぞれバイトアラインデータを挿入すること。
サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221cは、プロファイル提示フラグが1であるか判定する。プロファイル提示フラグが1の場合(ステップSA121においてYes)は、ステップSA122〜SA125の処理を行う。それ以外の場合(ステップSA121においてNo)は、ステップSA126へ進む。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグの復号に関するループの開始である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは“1”増分される。
サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221cは、符号化データDATA#Tから、変数iで指定されるサブレイヤに関するサブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]を復号し出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグの復号に関するループの終端である。
バイトアラインデータ復号部1221eは、符号化データよりバイトアラインデータを復号し、復号開始点を次のシンタックスの復号開始点(先頭ビット)へ移動する。
プロファイル提示フラグが0の場合(ステップSA121においてNo)、サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221cは、各サブレイヤiのサブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]を0に設定し出力する。
サブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグの復号に関するループの開始である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは“1”増分される。
サブレイヤレベル提示フラグ復号部1221dは、符号化データDATA#Tから、変数iで指定されるサブレイヤに関するサブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]を復号し出力する。
サブレイヤレベル提示フラグの復号に関するループの終端である。
バイトアラインデータ復号部1221eは、符号化データよりバイトアラインデータを復号し、復号開始点を次のシンタックスの復号開始点(先頭ビット)へ移動する。
次に、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例2について、図13、図14を用いて説明する。
・図15上のそれぞれ符号SYNA302、SYNA304を付した部分に示すように、レベル情報に関連するシンタックス、ティアフラグgeneral_tier_flag/サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[i]が、プロファイル提示フラグProfilePresentFlag/サブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]に依存しないようにシグナルされる。具体的には、ティアフラグgeneral_tier_flagとレベル識別子general_level_idcとを一緒にシグナルするとともに、サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[i]とサブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[i]を一緒にシグナルする。従って、従来技術と比べて、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagの値によらず、デコーダはレベル識別子general_level_idcとティアフラグgeneral_tier_flagによって定まるレベルの制約を取得することが可能となる。同様に、サブレイヤにおいても、プロファイル提示フラグとサブレイヤプロファイル提示フラグの値によらず、デコーダは、サブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[ i ]とサブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[ i ]によって定まるレベルの制約を取得することができる。また、局所的にレベル識別子とティアフラグを一緒にシグナルすることで、デコーダが符号化データを復号可能であるかを容易に特定することが可能となる。
・プロファイル/レベル情報に関して全てバイトアラインされるよう、図15上の符号SYNA301に示すプロファイル空間general_profile_space、及び、符号SYNA303に示すサブレイヤプロファイル空間sub_layer_profile_space[i]の符号長を2ビットから3ビットへ、図15上の符号SYNA305に示すレベル識別子general_level_idc、及び符号SYNA306に示すサブレイヤレベル識別子の符号長を8ビットから7ビットへ変更している。従って、実施例1と同様に、変形例2においても、プロファイル/レベル情報が全てバイトアラインされるため、プロファイル/レベル情報の各シンタックスを復号/符号化する際の読み出し/書き出しに関するメモリアクセスの回数を低減させることができる。すなわち、プロファイル/レベル情報に係る復号/符号化に要する処理量を低減させる効果を奏する。なお、レベル識別子/サブレイヤレベル識別子の符号長を7ビットへ変更しても、0〜127までの値をとることができるため、今後のレベル数の拡張に十分対応可能である。また、プロファイル空間の符号長を3ビットへ変更することで、0〜7までの値をとることができ、今後のプロファイルの拡張にさらに柔軟性をもたせることが可能である。
以下、図12を用いて、変形例2に係るプロファイル/レベル情報復号部1211’’の動作について説明する。なお、プロファイル情報/レベル情報の復号処理は、図12のうち、動作が異なるステップSA102、SA104、SA111、SA114のみ説明する。それ以外のステップは共通のため説明を省略する。すなわち、以下の説明では、図12のステップSA102、SA104、SA111、SA114を、それぞれ、ステップSA102’、SA104’、SA111’、SA114’と読み替える。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tから、図15に示すシンタックス、
・プロファイル空間general_profile_space
・プロファイル識別子general_profile_idc
・プロファイル互換フラグgeneral_profile_compatibility_flag[ i ]
・プロファイル予約シンタックスgeneral_reserved_zero_16bits
を復号し、対象レイヤのプロファイル情報として出力する。
レベル情報復号部1221は、符号化データDATA#Tから、図15に示すシンタックス、
・レベル識別子general_level_idc
・ティアフラグgeneral_tier_flag
を復号し、対象レイヤのレベル情報として出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tより、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報として、
・サブレイヤプロファイル空間sub_layer_profile_space[ i ]
・サブレイヤプロファイル識別子sub_layer_profile_idc[ i ]
・サブレイヤプロファイル互換フラグsub_layer_profile_compatibility_flag[ i ][ j ]
・サブレイヤプロファイル予約シンタックスsub_layer_reserved_zero_16bits[ i ]
を復号し出力する。
レベル情報復号部1221bは、符号化データDATA#Tより、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤレベル情報として、
・サブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[ i ]
・サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag [ i ]
を復号し出力する。
なお、変形例2では、プロファイル/レベル情報のバイトアラインを保つために、図15上の符号SYNA305、SYNA306に示すレベル識別子/サブレイヤレベル識別子の符号長を8ビットから7ビットへ変更したが、これに限定されない。ティアtierに関するシンタックス、ティアフラグgeneral_tier_flag/sub_layer_tier_flag[i] をそれぞれ、図16上の符号SYN302a、SYN304aに示すように、1ビットから8ビットへ拡張した、ティア識別子general_tier_idc/sub_layer_tier_idc[i]へ置き換えてもよい。この場合、ティアに関して、0〜255までの値をとるため、レベル識別子とティアにより定まるレベル制約に関するパラメータに関して拡張性を持たせることが可能である。
従来技術では、プロファイル情報に関しては、プロファイル提示フラグによって復号を省略するか否かを制御することができる。しかし、複数レイヤ利用時の場合、レイヤ間において共通のレベルをとることがあるため、レベル情報を冗長にシグナルする場合がある。そこで、レベル情報のシグナルの冗長性を削減するために、プロファイル/レベル情報profile_tier_level()のデータ構造を図17に示すように、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagをプロファイル情報とレベル情報を提示するか否かを表わすプロファイルレベル提示フラグProfileLevelPresentFlagへ置き換え、同様にサブレイヤプロファイル提示フラグ、サブレイヤレベル提示フラグをサブレイヤプロファイル情報とサブレイヤレベル情報を提示するか否かを表わすサブレイヤプロファイルレベル提示フラグsub_layer_profile_level_present_flagへ置き換える。
サブレイヤプロファイルレベル提示フラグ復号部1221fは、プロファイルレベル提示フラグProfileLevelPresentFlag、およびサブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、符号化データDATA#Tより対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤプロファイルレベル提示フラグを復号し、プロファイル情報復号部1221a、レベル情報復号部1221bおよび外部へ出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tから、
・プロファイル空間general_profile_space
・プロファイル識別子general_profile_idc
・プロファイル互換フラグgeneral_profile_compatibility_flag[ i ]
・プロファイル予約シンタックスgeneral_reserved_zero_16bits
を復号し、対象レイヤのプロファイル情報として出力する。
・レベル識別子general_level_idc
・ティアフラグgeneral_tier_flag
を復号し、対象レイヤのレベル情報として出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、対象レイヤのプロファイル情報が、VPS、または、下位レイヤ(例えば、基本レイヤ)のプロファイル情報と等しいと判断し、VPS、または、下位レイヤのプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報へ設定して出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイルレベル提示フラグの復号に関するループの開始である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは“1”増分される。
サブレイヤプロファイルレベル提示フラグ復号部1221fは、符号化データDATA#Tから、変数iで指定されるサブレイヤに関するサブレイヤプロファイルレベル提示フラグsub_layer_profile_level_present_flag[i]を復号し出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイルレベル提示フラグの復号に関するループの終端である。
バイトアラインデータ復号部1221eは、符号化データよりバイトアラインデータを復号し、復号開始点を次のシンタックスの復号開始点(先頭ビット)へ移動する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報、およびサブレイヤレベル情報の復号に関するループの開始点である。ループの開始前に、変数iは0に初期化される。ループ内の処理は、変数iがサブレイヤ数−1、“MaxNumSubLayers - 1”未満のときに実行され、ループ内の処理が1回実行される度に、変数iは“1”増分される。
プロファイル情報復号部1221aは、プロファイルレベル提示フラグProfileLevelPresentFlagと、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤプロファイルレベル提示フラグsub_layer_profile_level_present_flag[i]とが両方とも1であるかを判定する。プロファイルレベル提示フラグおよびサブレイヤプロファイルレベル提示フラグが両方とも1の場合(ステップSC109においてYes)、ステップSC110へ進み、それ以外の場合は、ステップSC111へ進む。
プロファイル情報復号部1221aは、符号化データDATA#Tより、変数iで指定されるサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報として、
・サブレイヤプロファイル空間sub_layer_profile_space[ i ]
・サブレイヤプロファイル識別子sub_layer_profile_idc[ i ]
・サブレイヤプロファイル互換フラグsub_layer_profile_compatibility_flag[ i ][ j ]
・サブレイヤプロファイル予約シンタックスsub_layer_reserved_zero_16bits[ i ]
を復号し出力する。
・サブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[ i ]
・サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[ i ]
を復号し出力する。
プロファイル情報復号部1221aは、サブレイヤiのサブレイヤプロファイル情報が、対象レイヤのプロファイル情報と同じであると判断し、サブレイヤプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報に設定し出力する。
サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報、およびサブレイヤレベル情報の復号に関するループの終端である。
〔階層動画像符号化装置〕
以下では、本実施形態に係る階層動画像符号化装置2の構成について、図20〜図25を参照して説明する。
図20を用いて、階層動画像符号化装置2の概略的構成について説明すると次のとおりである。図20は、階層動画像符号化装置2の概略的構成について示した機能ブロック図である。階層動画像符号化装置2は、対象レイヤの入力画像PIN#Tを、参照レイヤ符号化データDATA#Rを参照しながら符号化して、対象レイヤの階層符号化データDATAを生成する。なお、参照レイヤ符号化データDATA#Rは、参照レイヤに対応する階層動画像符号化装置において符号化済みであるとする。
予測パラメータ決定部21は、入力画像PIN#Tに基づいて、予測画像の予測に用いられる予測パラメータおよびその他の符号化の設定(ヘッダ情報)を決定する。
・プロファイル識別子の値が等しい
・プロファイル互換フラグの値が等しい
また、下位レイヤのレベル情報と対象レイヤのレベル情報、あるいは対象レイヤのレベル情報とサブレイヤのレベル情報(サブレイヤレベル情報)が等しいとは、少なくとも以下のことを指す。
・ティアフラグの値が等しい
なお、ティアフラグがプロファイル情報に含まれていてもよい。その場合、プロファイル情報が等しいとは、上記条件に加えて、ティアフラグの値が等しいことを含める。
予測情報生成部25は、予測パラメータ決定部21から供給される予測パラメータと、参照レイヤ符号化データDATA#Rとに基づいて予測パラメータに関するシンタックス値を含む予測情報を生成する。予測情報生成部25は、生成した予測情報を可変長符号化部22に供給する。なお、予測情報生成部25は、予測パラメータを復元する際に、テクスチャ情報生成部24が備えるフレームメモリに格納されたインター予測パラメータを参照することができる。なお、予測情報生成部25の詳細構成については後述する。
ベース復号部23は、階層動画像復号装置1のベース復号部16と同様であるので、ここではその説明を省略する。
テクスチャ情報生成部24は、入力画像PIN#Tから予測画像を減算して得られる予測残差を、直交変換・量子化した変換係数を含む変換係数情報を生成する。テクスチャ情報生成部24は、生成した変換係数情報を可変長符号化部22に供給する。なお、テクスチャ情報生成部24では、復元された復号画像に関する情報が、内部に備えるフレームメモリに格納される。
可変長符号化部22は、予測パラメータ決定部21から供給されるヘッダ情報、予測情報生成部25から供給される予測情報およびテクスチャ情報生成部24から供給される変換係数情報を可変長符号化して対象レイヤ符号化データDATA#Tを生成する。可変長符号化部22は、生成した対象レイヤ符号化データDATA#TをNAL多重化部26に供給する。
ヘッダ情報符号化部221は、ヘッダ情報復号部121の逆処理にあたり、ヘッダ情報符号化部221は、シーケンス単位、ピクチャ単位、またはスライス単位で符号化に利用されたパラメータに関するヘッダ情報を、符号化し、ヘッダ情報の符号化データを出力する。なお、ヘッダ情報符号化部221が備えるプロファイル/レベル情報符号化部2211の詳細については後述する。
予測情報符号化部222は、予測情報復号部122の逆処理にあたり、各CUまたはPUに関する予測情報を符号化し、予測情報の符号化データを出力する。
変換係数情報符号化部223は、変換係数情報復号部123の逆処理にあたり、各ブロックに関する量子化予測残差QD、及び、そのブロックを含むツリーブロックに関する量子化パラメータ差分Δqp等の変換係数情報を符号化し、変換係数情報の符号化データを出力する。
NAL多重化部26は、可変長符号化部22から供給される対象レイヤ符号化データDATA#Tと、参照レイヤ符号化データDATA#RとをNALユニットに格納することでNAL多重化した階層動画像符号化データDATAを生成し、外部に出力する。なお、NALユニットには、VCLで符号化された符号化データ、および、当該符号化データが宛先の下位システムに適切に届けられるためのヘッダ(NALユニットヘッダ:nal_unit_header())が付加される。
図22を用いて、予測情報生成部25の詳細構成について説明する。図22は、予測情報生成部25の構成について例示した機能ブロック図である。
図23を用いて、テクスチャ情報生成部24の詳細構成について説明する。図23は、テクスチャ情報生成部24の構成について例示した機能ブロック図である。
<<実施例1>>
<<プロファイル/レベル情報符号化部2211の詳細>>
次に、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の逆処理にあたる、実施例1に係るプロファイル/レベル情報符号化部2211の構成について、図24を用いて説明する。
プロファイル情報符号化部2221aは、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagに基づいて、外部より供給された対象レイヤのプロファイル情報を符号化し、その符号化データを出力する。具体的には、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagが1の場合、対象レイヤのプロファイル情報を符号化する。プロファイル提示フラグProfilePresentFlagが0の場合、プロファイル情報を符号化しない。
レベル情報符号化部2221bは、外部より供給された対象レイヤのレベル情報を符号化し、その符号化データを出力する。また、レベル情報符号化部2221bは、サブレイヤ数MaxNumSubLayers、及び各サブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]に基づいて、外部より供給された各サブレイヤのサブレイヤレベル情報を符号化し出力する。具体的には、サブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]が1の場合、対応するサブレイヤi(temporalId=i+1)のサブレイヤレベル情報を符号化する。それ以外の場合(サブレイヤレベル提示フラグsub_layer_level_present_flag[i]が0)、サブレイヤiのサブレイヤレベル情報を符号化しない。
サブレイヤプロファイル提示フラグ符号化部2221cは、サブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、外部より供給された各サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグを符号化し、出力する。
サブレイヤレベル提示フラグ符号化部2221dは、サブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、外部より供給された各サブレイヤのサブレイヤレベル提示フラグを符号化し、出力する。
バイトアラインデータ符号化部2221eは、符号化データ上の現在位置(ビット単位)がバイト境界上に位置する、すなわち、符号化データ上の現在位置の次の位置にあるビットがバイトの先頭ビットとなるまで、1ビット単位でバイトアラインデータalignment_bitを符号化データへ挿入する(符号化する)。
<<変形例1>>
以下では、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例1に対応するプロファイル/レベル情報符号化部2211の構成について説明する。
・図13上のそれぞれ符号SYNA201、SYNA202を付した部分に示すように、サブレイヤプロファイル提示フラグと、サブレイヤレベル提示フラグを分離してシグナルし、
・図13上の符号SYNA201を付した部分に示すように、プロファイル提示フラグが1のときのみ、サブレイヤプロファイル提示フラグをシグナルし、
・図13上の符号SYNA201、SYN202を付した部分に示すように、サブレイヤプロファイル提示フラグ、サブレイヤレベル提示フラグの後に、それぞれバイトアラインデータを挿入する、
ようにしたプロファイル/レベル情報を符号化してもよい。この場合、プロファイル提示フラグProfilePresentFlagが0の場合に、サブレイヤのサブレイヤプロファイル提示フラグを符号化しないため、従来技術に比べて、プロファイル/レベル情報に係る符号量を削減する効果を奏する。
<<変形例2>>
以下では、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例2に対応するプロファイル/レベル情報符号化部2211の構成について説明する。
・図15上のそれぞれ符号SYNA302、SYNA304を付した部分に示すように、レベル情報に関連するシンタックス、ティアフラグgeneral_tier_flag/サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[i]のシグナルが、プロファイル提示フラグProfilePresentFlag/サブレイヤプロファイル提示フラグsub_layer_profile_present_flag[i]に依存しないように、それぞれ、ティアフラグgeneral_tier_flagとレベル識別子general_level_idc、サブレイヤティアフラグsub_layer_tier_flag[i]とサブレイヤレベル識別子sub_layer_level_idc[i]を一緒にシグナルし、
・プロファイル/レベル情報に関して全てバイトアラインされるよう、図15上の符号SYNA301に示すプロファイル空間general_profile_space、及び、符号SYNA303に示すサブレイヤプロファイル空間sub_layer_profile_space[i]の符号長を2ビットから3ビットへ、図15上の符号SYNA305に示すレベル識別子general_level_idc、及び符号SYNA306に示すサブレイヤレベル識別子の符号長を8ビットから7ビットへ変更する、
ようにしたプロファイル/レベル情報を符号化してもよい。
<<変形例2a>>
以下では、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例2aに対応するプロファイル/レベル情報符号化部2211の構成について説明する。
以下では、実施例1に係るプロファイル/レベル情報復号部1211の変形例3に対応するプロファイル/レベル情報符号化部2211の構成について説明する。
サブレイヤプロファイルレベル提示フラグ符号化部2221fは、プロファイルレベル提示フラグProfileLevelPresentFlag、およびサブレイヤ数MaxNumSubLayersに基づいて、各サブレイヤのサブレイヤプロファイルレベル提示フラグを符号化し、その符号化データを出力する。
なお、従来技術(非特許文献1)では、サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報およびサブレイヤレベル情報(サブレイヤプロファイル/サブレイヤレベル/サブレイヤティア)が、対象レイヤを復号するために参照するプロファイル情報およびレベル情報(プロファイル/レベル/ティア)との間に制約がないため、画像復号装置の実装負荷が高い(画像復号装置の複雑度が増大する)という問題がある。例えば、図3の(a)において、対象レイヤL#Nのプロファイル及び、対象レイヤL#Nに含まれるサブレイヤSL#4〜SL#1の各サブレイヤプロファイルが次のように、
対象レイヤL#Nのプロファイル :"high profile"、
サブレイヤSL#1のプロファイル(サブレイヤプロファイル):"base profile"、
サブレイヤSL#2のプロファイル(サブレイヤプロファイル):"high profile"、
サブレイヤSL#3のプロファイル(サブレイヤプロファイル):"high profile"、
サブレイヤSL#4のプロファイル(サブレイヤプロファイル):"main profile"、
と3種類のプロファイルの設定で符号化されたものと仮定する。ここで、"high profile"は、"main profile"の符号化ツールを全てサポートする上位のプロファイルであり、"main profile"は、"base profile"の符号化ツールを全てサポートする上位のプロファイルであるものとする。すなわち、プロファイルの関係は、"base profile" < "main profile" < "high profile"となる。
(1−1)対象レイヤのプロファイルを、対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのプロファイルと同一に設定すること。
(1−2)上位サブレイヤのプロファイルは、復号時に依存する下位サブレイヤのプロファイル以上へ設定すること。
(2−1)対象レイヤのレベルを対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのレベルと同一に設定すること。
(2−2)上位サブレイヤのレベルは、復号時に依存する下位サブレイヤのレベル以上へ設定すること。
である。
(3−1)対象レイヤのティアを対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのティアと同一に設定すること。
(3−2)上位サブレイヤのティアは、復号時に依存する下位サブレイヤのティア以上へ設定すること。
上述した階層動画像符号化装置2及び階層動画像復号装置1は、動画像の送信、受信、記録、再生を行う各種装置に搭載して利用することができる。なお、動画像は、カメラ等により撮像された自然動画像であってもよいし、コンピュータ等により生成された人工動画像(CGおよびGUIを含む)であってもよい。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る画像復号装置は、レイヤごとに異なる品質の画像に関する画像情報が階層的に符号化された階層符号化データを復号して、復号の対象となる対象レイヤにおける画像を復元する画像復号装置であって、
上記対象レイヤの符号化データがいずれのプロファイルを備える画像復号装置によって復号可能であるかを示すプロファイル情報を提示するか否かを示すプロファイル提示フラグ (ProfilePresentFlag)が、対象レイヤのプロファイル情報を提示することを示す場合、対象レイヤのプロファイル情報を符号化データより復号する一方、
上記プロファイル提示フラグが対象レイヤのプロファイル情報を提示しないことを示す場合、所定の復号済みレイヤのプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報へ設定するプロファイル情報復号手段(プロファイル情報復号部1221a)と、
上記対象レイヤの符号化データがいずれのレベルを備える画像復号装置によって復号可能であるかを示すレベル情報を符号化データより復号するレベル情報復号手段(レベル情報復号部1221b)と、
上記対象レイヤに含まれる各サブレイヤに関するサブレイヤプロファイル情報を提示するか否かを示すサブレイヤプロファイル提示フラグ(sub_layer_profile_flag)を符号化データより復号するサブレイヤプロファイル提示フラグ復号手段(サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部1221c)と、
上記対象レイヤに含まれる各サブレイヤに関するサブレイヤレベル情報を提示するか否かを示すサブレイヤレベル提示フラグ(sub_layer_level_flag)を符号化データより復号するサブレイヤレベル提示フラグ復号手段(サブレイヤレベル提示フラグ復号部1221d)と、
上記各サブレイヤに関するサブレイヤプロファイル提示フラグの復号後、上記サブレイヤプロファイル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報を提示することを示す場合、上記対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報を復号する一方、上記サブレイヤプロファイル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報を提示しないことを示す場合、上記対象レイヤのプロファイル情報をサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報へ設定するサブレイヤプロファイル情報復号手段(プロファイル情報復号部1221a)と、
上記各サブレイヤに関するサブレイヤレベル提示フラグの復号後、上記サブレイヤレベル提示フラグがサブレイヤレベル情報を提示することを示す場合、上記対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤレベル情報を復号する一方、上記サブレイヤレベル提示フラグがサブレイヤレベル情報を提示しないことを示す場合、上記対象レイヤのレベル情報をサブレイヤのサブレイヤレベル情報へ設定するサブレイヤレベル情報復号手段(レベル情報復号部1221b)と、
を備えている。
上記レベル情報復号手段は、プロファイル提示フラグの値によらず、レベル情報として、レベル識別子、およびティアフラグを復号してもよい。
上記サブレイヤレベル情報復号手段は、サブレイヤプロファイル提示フラグの値によらず、サブレイヤレベル情報として、サブレイヤレベル識別子、およびサブレイヤティアフラグを復号してもよい。
上記制約フラグが上記プロファイル制約を適用することを示す場合、
上記プロファイル情報復号手段は、対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのプロファイルと対象レイヤのプロファイルが同一であると判断すると共に、
各サブレイヤのプロファイルが復号時に依存する下位サブレイヤのプロファイル以上へ設定されていると判断し、
上記制約フラグが上記レベル制約を適用することを示す場合、
上記レベル情報復号手段は、
対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのレベルと対象レイヤのレベルが同一であると判断すると共に、
各サブレイヤのレベルが復号時に依存する下位サブレイヤのレベル以上へ設定されていると判断し、
さらに、上記制約フラグが上記ティア制約を適用することを示す場合、
上記レベル情報復号手段は、対象レイヤに含まれる最上位サブレイヤのティアと対象レイヤのティアが同一であると判断すると共に、
各サブレイヤのティアが復号時に依存する下位サブレイヤのティア以上へ設定されていると判断してもよい。
上記対象レイヤの符号化データがいずれのプロファイルおよびレベルを備える画像復号装置によって復号可能であるかを示すプロファイル情報およびレベル情報を提示するか否かを示すプロファイルレベル提示フラグ (ProfileLevelPresentFlag)が、対象レイヤのプロファイル情報およびレベル情報を提示することを示す場合、対象レイヤのプロファイル情報を符号化データより復号する一方、上記プロファイルレベル提示フラグが対象レイヤのプロファイル情報およびレベル情報を提示しないことを示す場合、所定の復号済みレイヤのプロファイル情報を対象レイヤのプロファイル情報へ設定するプロファイル情報復号手段(プロファイル情報復号部1221a)と、
上記プロファイルレベル提示フラグが、対象レイヤのプロファイル情報およびレベル情報を提示することを示す場合対象レイヤのレベル情報を符号化データより復号する一方、上記プロファイルレベル提示フラグが対象レイヤのプロファイル情報およびレベル情報を提示しないことを示す場合、所定の復号済みレイヤのレベル情報を対象レイヤのレベル情報へ設定するレベル情報復号手段(レベル情報復号部1221b)と、
上記対象レイヤに含まれる各サブレイヤに関するサブレイヤプロファイル情報およびサブレイヤレベル情報を提示するか否かを示すサブレイヤプロファイルレベル提示フラグを符号化データより復号するサブレイヤプロファイルレベル提示フラグ復号手段と、
上記サブレイヤプロファイルレベル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報とサブレイヤレベル情報を提示することを示す場合、対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報を復号する一方、上記サブレイヤプロファイルレベル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報とサブレイヤレベル情報を提示しないことを示す場合、上記対象レイヤのプロファイル情報をサブレイヤのサブレイヤプロファイル情報へ設定するサブレイヤプロファイル情報復号手段(プロファイル情報復号部1221a)と、
上記サブレイヤプロファイルレベル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報とサブレイヤレベル情報を提示することを示す場合、対象レイヤに含まれる各サブレイヤのサブレイヤレベル情報を復号する一方、上記サブレイヤプロファイルレベル提示フラグがサブレイヤプロファイル情報とサブレイヤレベル情報を提示しないことを示す場合、上記対象レイヤのレベル情報をサブレイヤのサブレイヤレベル情報へ設定するサブレイヤレベル情報復号手段(レベル情報復号部1221b)と、
を備えている。
最後に、階層動画像復号装置1、階層動画像符号化装置2の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
11 NAL逆多重化部
12 可変長復号部
121 ヘッダ情報復号部
1211 プロファイル/レベル情報復号部
1221a プロファイル情報復号部
1221b レベル情報復号部
1221c サブレイヤプロファイル提示フラグ復号部
1221d サブレイヤレベル提示フラグ復号部
1221e バイトアラインデータ復号部
1221f サブレイヤプロファイルレベル提示フラグ復号部
122 予測情報復号部
123 変換係数情報復号部
14 予測パラメータ復元部
15 テクスチャ復元部
16 ベース復号部
2 階層動画像符号化装置(画像符号化装置)
21 予測パラメータ決定部
22 可変長符号化部
221 ヘッダ情報符号化部
2211 プロファイル/レベル情報符号化部
2221a プロファイル情報符号化部
2221b レベル情報符号化部
2221c サブレイヤプロファイル提示フラグ符号化部
2221d サブレイヤレベル提示フラグ符号化部
2221e バイトアラインデータ符号化部
2221f サブレイヤプロファイルレベル提示フラグ符号化部
222 予測情報符号化部
223 変換係数情報符号化部
23 ベース復号部
24 テクスチャ情報生成部
25 予測情報生成部
26 NAL多重化部
Claims (7)
- 画像情報が符号化された符号化データを復号する画像復号装置であって、
プロファイル情報を復号するプロファイル情報復号手段と、
レベル情報を復号するレベル情報復号手段と、
各サブレイヤに関するサブレイヤプロファイル情報の有無を示すサブレイヤプロファイル提示フラグ(sub_layer_profile_flag)を復号するサブレイヤプロファイル提示フラグ復号手段と、
上記各サブレイヤに関するサブレイヤレベル情報の有無を示すサブレイヤレベル提示フラグ(sub_layer_level_flag)を復号するサブレイヤレベル提示フラグ復号手段と、を備え、
上記プロファイル情報復号手段は、サブレイヤ数−1個の復号済の上記サブレイヤプロファイル提示フラグを参照し、上記サブレイヤプロファイル情報がある場合、上記サブレイヤプロファイル情報を復号し、
上記レベル情報復号手段は、サブレイヤ数−1個の復号済の上記サブレイヤレベル提示フラグを参照し、上記サブレイヤレベル情報がある場合、上記サブレイヤレベル情報を復号することを特徴とする画像復号装置。 - 上記プロファイル情報復号手段は、上記サブレイヤプロファイル提示フラグを参照し、サブレイヤプロファイル情報がない場合上記各サブレイヤのサブレイヤプロファイル情報として上記各サブレイヤを含むレイヤのプロファイル情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
- 上記レベル情報復号手段は、上記サブレイヤレベル提示フラグを参照し、サブレイヤレベル情報がない場合上記各サブレイヤのサブレイヤレベル情報として上記各サブレイヤを含むレイヤのレベル情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
- 上記符号化データからバイトアラインデータを復号するバイトアラインデータ復号手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
- 上記バイトアラインデータは、上記サブレイヤ数に基づいて定まることを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
- 上記プロファイル情報復号手段は、上記サブレイヤプロファイル情報としてサブレイヤプロファイル空間、サブレイヤティアフラグ、サブレイヤプロファイル識別子及びサブレイヤプロファイル互換情報を復号することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
- 上記レベル情報復号手段は、上記サブレイヤレベル情報としてサブレイヤレベル識別子を復号することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
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