JPWO2012095983A1 - スケジューリング方法 - Google Patents

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Abstract

第1基地局(4)の通信範囲内にある第1端末(14)から第1情報(43)、第2情報及び第3情報(44)を取得し、第1情報(43)、第2情報及び第3情報(44)に基づいて、第1端末(14)に割り当てた処理(42)を回収するかを判定し、処理(42)を回収する場合には、処理(42)を第1基地局(4)の通信範囲内にある第2端末に割り当てる。第1情報(43)は第1端末(14)のバッテリ残量を含み、バッテリ残量が所定値よりも少ないときに処理(42)を回収する。第2情報は第1基地局(4)と第1端末(14)との間の電波強度または通信速度を含み、電波強度または通信速度が所定値よりも低いときに第3情報(44)に基づいて処理(42)を回収するかを判定する。第3情報(44)は、第1端末(14)が次に通信する第2基地局の情報を含み、第2基地局が基地局メモリ(27)に登録されていないときは、処理(42)を回収する。

Description

この発明は、スケジューリング方法に関する。
従来、グリッドコンピューティングシステムが知られている。グリッドコンピューティングシステムでは、ネットワークを介して接続された複数の計算機で並列に処理が行われる。また、移動体通信システムにおいてグリッドコンピューティングシステムを実現する技術がある。
無線通信によって互いに接続可能な基地局と車載端末から構成される分散処理システムがある。この分散処理システムでは、車載端末は、自端末の位置情報及び予定走行経路、並びに基地局の通信範囲を取得し、それら取得した情報に基づいて、自端末が基地局の通信範囲に入るかを予測する。車載端末は、自端末が基地局の通信範囲に入ると予測された場合に、分散処理システムへの登録の準備を行う。また、ある通信端末装置の位置が特定できない場合に通信端末装置が通信圏外に居るものと判定し、通信端末装置の時刻情報と位置情報とから通信圏外に移動後の移動方向を推定し、通信圏外と判定された通信端末装置との接続を要求する他の通信端末装置に対して移動方向の情報を通知する移動方向通知方法がある。
特開2007−87273号公報 特開2007−116330号公報
グリッドコンピューティングシステムにおいて、並列処理を行う計算機が車載端末や携帯電話機などの移動端末である場合、移動端末と通信する基地局は、自局の通信範囲から外に出る移動端末から、その移動端末に割り当てた処理を回収する必要がある。そして、基地局は、自局の通信範囲内にいる別の移動端末に、その回収した処理を割り当てて処理を続行させる必要がある。しかしながら、移動端末への処理の割り当てや移動端末からの処理の回収には多くの処理が必要であるため、オーバーヘッドが大きくなり、分散処理の効率の低下を招くという問題点がある。
複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができるスケジューリング方法を提供することを目的とする。
スケジューリング方法は、第1基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得し、第1情報、第2情報及び第3情報に基づいて、第1端末に割り当てた第1処理を回収するか否かを判定し、第1処理を回収する場合には、第1処理を第1基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てる。
複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかるスケジューリング方法を示すフローチャートである。 図2は、実施例2にかかるスケジューリング方法を適用した移動体通信システムを示すブロック図である。 図3は、実施例2にかかる基地局を示すブロック図である。 図4は、実施例2にかかる基地局の端末管理データベースのレコードの一例を示す模式図である。 図5は、実施例2にかかる端末を示す模式図である。 図6は、実施例2にかかるスケジューリング方法における分散処理を示すフローチャートである。 図7は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の登録処理を示すフローチャートである。 図8は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末のステータス更新処理を示すフローチャートである。 図9は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の削除処理を示すフローチャートである。 図10は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理の割り当て処理を示すフローチャートである。 図11は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理結果の受け取り処理を示すフローチャートである。 図12は、実施例2にかかるスケジューリング方法における問い合わせの応答処理を示すフローチャートである。 図13は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。 図14は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。 図15は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収する場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。 図16は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収しない場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。
以下に、この発明にかかるスケジューリング方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態にかかるスケジューリング方法は、基地局の通信範囲内の端末から取得した情報に基づいて、端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定し、回収する場合には回収した処理を基地局の通信範囲内の別の端末に割り当てるものである。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、実施例1にかかるスケジューリング方法を示すフローチャートである。図1に示すように、実施例1にかかるスケジューリング方法では、まず、処理の割り当て及び回収を行う装置、例えば基地局は、基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得する(ステップS1)。次いで、処理の割り当て及び回収を行う装置は、取得した第1情報、第2情報及び第3情報に基づいて、第1端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定する(ステップS2)。処理の割り当て及び回収を行う装置は、処理を回収する場合には(ステップS2:Yes)、回収した処理を、基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てる(ステップS3)。第2端末は、割り当てられた処理を行う。処理を回収しない場合には(ステップS2:No)、第1端末が引き続き処理を行う。
実施例1によれば、処理の割り当て及び回収を行う装置が、第1端末から取得した情報に基づいて、第1端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定するので、移動している第1端末から処理を回収しないで引き続き第1端末で処理を継続する場合には、処理の回収及び再割り当てのためのオーバーヘッドが発生しない。従って、複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができる。
(実施例2)
・移動体通信システムの説明
図2は、実施例2にかかるスケジューリング方法を適用した移動体通信システムを示すブロック図である。図2に示すように、実施例2にかかる移動体通信システムでは、キャリアネットワーク1に複数の上位局、例えば中継局2,3が接続されている。各中継局2,3にはそれぞれ例えば一つ以上の基地局4〜9が接続されている。中継局2に接続された例えば複数の基地局4〜6は同じグループに含まれている。中継局3に接続された例えば複数の基地局7〜9は基地局4〜6とは別のグループに含まれている。
キャリアネットワーク1には例えばキャリアサーバ10が接続されている。キャリアサーバ10は例えばネットワーク11に接続されている。ネットワーク11には、例えば一つ以上のサービスサーバ12,13が接続されている。例えばサービスサーバ12,13からネットワーク11、キャリアサーバ10、キャリアネットワーク1及び中継局2,3を介して各基地局4〜9にサービスが提供される。提供されたサービスは、複数の端末14(図には一つしか示されていない)で分散処理される。基地局4の通信範囲、基地局5の通信範囲及び基地局6の通信範囲を端末14が移動する際には、同一の端末14が、割り当てられた処理を継続して行う。基地局7、基地局8及び基地局9のグループについても同様である。
・基地局の説明
図3は、実施例2にかかる基地局を示すブロック図である。各基地局4〜9の構成は同様であるので、ここでは基地局4の構成について説明する。図3に示すように、基地局4は、例えば、一つ以上のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)21、ネットワーク通信部22、メモリ23及び端末通信部24がバス25を介して相互に接続された構成を有する。
CPU21は、メモリ23に格納されている基地局としての機能を実現するプログラム(図示せず)を実行する。ネットワーク通信部22は、キャリアネットワークとの通信を司るインタフェースであり、例えば基地局の上位局である中継局との間で通信する。メモリ23は、随時書き込み及び読み出し可能なメモリを含む。メモリ23は、端末管理メモリとして例えば端末管理データベース(端末管理DB)26、及び基地局メモリとして例えば基地局データベース(基地局DB)27を格納している。
端末管理データベース26には、基地局4が管理する端末の状態や処理の割り当て状況などの情報が格納されている。基地局データベース27には、基地局4と同じ中継局2に接続されている同じグループ内の他の基地局の情報が格納されている。端末通信部24は、端末との間の通信を司るインタフェースであり、端末との間で通信する。
CPU21が、基地局としての機能を実現するプログラムを実行することにより、チャネル割当部31、ネゴシエータ部32、通信品質監視部33及びスケジューラ34が実現される。チャネル割当部31は、端末との間に無線チャネルを割り当てる。ネゴシエータ部32は、端末との間のネゴシエーションを行う。通信品質監視部33は、例えば電波強度や通信速度などを測定することにより、端末との間の無線チャネルの品質を監視する。
スケジューラ34は、端末への処理の割り当てをスケジューリングする。スケジューラ34には、分散処理ライブラリ35、問合せ応答ライブラリ36、回収ライブラリ37及び端末管理ライブラリ38が含まれている。分散処理ライブラリ35は、端末に処理を割り当てて行わせ、処理の実行結果を回収する。問合せ応答ライブラリ36は、他の基地局からの各種問い合わせに対して応答する。回収ライブラリ37は、端末の情報を集め、端末に割り当てた処理を回収する。端末管理ライブラリ38は、端末管理データベース26を操作する。
・端末管理データベースの説明
図4は、実施例2にかかる基地局の端末管理データベースのレコードの一例を示す模式図である。図4に示すように、端末管理データベース26のレコードには、端末ID(端末識別子)、ステータス、接続先基地局、ネゴシエーション情報、バッテリ残量及び通信品質の各フィールドが含まれている。
基地局4は、端末IDフィールドに格納されている情報により、端末を識別することができる。端末IDフィールドに格納される情報の一例として、例えばSIM情報(Subscriber Identity Module情報)が挙げられる。基地局4は、ステータスフィールドに格納されている情報により、端末の計算ノードとしての状態を認識することができる。ステータスには、例えば「空き」、「処理中」または「割当禁止」などがあってもよい。
基地局4は、接続先基地局フィールドに格納されている情報により、端末が接続している基地局を認識することができる。接続先基地局フィールドに格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局4は、ネゴシエーション情報フィールドに格納されている情報により、端末がネゴシエーションを行っている基地局を認識することができる。ネゴシエーション情報フィールドに格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局のアドレスの一例として、例えばIPアドレス(Internet Protocolアドレス)が挙げられる。
基地局4は、バッテリ残量フィールドに格納されている情報により、端末のバッテリ残量を認識することができる。基地局4は、通信品質フィールドに格納されている情報により、端末と基地局との間の無線通信品質を認識することができる。通信品質フィールドに格納される情報の一例として、例えば端末と基地局との間の無線チャネルの電波強度や通信速度が挙げられる。
・基地局データベースの説明
基地局4は、基地局データベース27に格納されている情報により、同じグループ内の他の基地局を認識することができる。基地局データベース27に格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局のアドレスの一例として、例えばIPアドレスが挙げられる。
一例として、図2に示す例では、基地局4の基地局データベース27には基地局5の例えばIPアドレス及び基地局6の例えばIPアドレスが格納されている。基地局5の基地局データベース27には基地局4の例えばIPアドレス及び基地局6の例えばIPアドレスが格納されている。同様に、基地局7の基地局データベース27には基地局8の例えばIPアドレス及び基地局9の例えばIPアドレスが格納されている。基地局データベース27のエントリは、例えば基地局4の上位局である中継局2により設定されてもよい。
端末が移動するときに、基地局データベース27に移動先の基地局のエントリがあれば、基地局4は端末から処理を回収しない。例えば、基地局4は、自局と通信している端末の移動先が基地局5や基地局6である場合には、端末から処理を回収しない。基地局4は、自局と通信している端末の移動先が基地局7や基地局8や基地局9である場合には、端末から処理を回収する。
・端末の説明
図5は、実施例2にかかる端末を示す模式図である。図5に示すように、端末14では、例えばアプリケーション41や、分散処理の一つとして割り当てられた処理42が実行される。端末14は自身のバッテリ残量43の情報及びネゴシエーション情報44を有する。ネゴシエーション情報44は、端末がネゴシエーションを行っている基地局の例えばアドレスの情報(IPアドレスなど)であってもよい。
・スケジューリング方法の説明
[分散処理全体の説明]
図6は、実施例2にかかるスケジューリング方法における分散処理を示すフローチャートである。図6に示すように、実施例2では、まずサービスサーバは、キャリアサーバが用意するクラウドの機能を呼び出す(ステップS11)。このような一部の必要なサービスを読み出して実行する形態はいわゆるSaaS(Software as a Service)と呼ばれることがある。呼び出されるクラウドの機能の一例として、例えばウェブ(WEB)の検索機能が挙げられる。
次いで、キャリアサーバはサービス処理を生成する。そして、キャリアサーバは、生成したサービス処理を端末1台当たりの単位に分割する。キャリアサーバは、分割したサービス処理を基地局に分散して割り当てる(ステップS12)。
基地局はキャリアサーバから分割されたサービス処理を受け取る。そして、基地局は、受け取ったサービス処理を、自局に接続している端末に割り当てる。その際、基地局に接続している、サービス処理の割り当てが可能な空き端末の数よりも、キャリアサーバから割り当てられたサービス処理の数の方が多いことがある。そのような場合には、基地局は、同じグループに属する他の基地局に空き端末の有無を問い合わせ、空き端末のある基地局に余ったサービス処理を割り当てる。空き端末を有する基地局は、割り当てられたサービス処理を、自局に接続している端末に割り当てる(ステップS13)。
次いで、各端末が、基地局から割り当てられた処理を行っている間、基地局は端末の管理を行う。例えば、端末が同じグループ内の基地局間を移動する場合、基地局間で端末の管理情報を引き継ぐ(ステップS14)。
端末は、処理が終了すると処理結果を、自身が接続している基地局へ送信する。基地局は端末から処理結果を受け取る。そして、基地局は、受け取った処理結果をキャリアサーバに送信する(ステップS15)。その際、基地局は処理結果を加工しなくてもよい。その理由は、キャリアサーバがサービス処理を端末1台当たりの単位に分割したからである。
次いで、キャリアサーバは基地局から処理結果を受け取る。そして、キャリアサーバは、各端末から受け取った処理結果を一つにまとめる。キャリアサーバは、一つにまとめた処理結果を、サービスサーバが利用できる形態に変換する。キャリアサーバは、変換した処理結果をサービスサーバに送信する(ステップS16)。このようにして、一つのサービス処理の分散処理が終了する。以上の処理が、サービス処理を分散処理するたびに行われる。
[端末管理ライブラリによる端末の登録処理の説明]
図7は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の登録処理を示すフローチャートである。端末が基地局の通信範囲内へ移動してきたとき、端末は基地局に対してネゴシエーションを要求する。基地局のスケジューラはネゴシエーションの要求に対して端末管理ライブラリを呼び出す。
図7に示すように、端末管理ライブラリは端末管理データベースに新たに端末のエントリを作成する。そして、端末管理ライブラリは、作成したエントリの端末IDフィールドに、ネゴシエーションを要求した端末のSIM情報などのIDを設定する(ステップS21)。
次いで、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを要求した端末のエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、ネゴシエーションを要求した端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS22)。
次いで、端末管理ライブラリは、ネゴシエーションを要求した端末から、その端末が現在接続している基地局のアドレス(例えばIPアドレス)を取得する(ステップS23)。端末は、常に自身が接続している基地局を把握している。
次いで、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを要求した端末のエントリの接続先基地局フィールドに、端末から取得した基地局のアドレスを設定する。それによって、ネゴシエーションを要求した端末の接続先基地局が端末管理データベースに登録される(ステップS24)。端末が圏外から基地局の通信範囲内に移動してきた場合には、端末の現在の接続先基地局のアドレスを取得できないので、端末管理ライブラリは接続先基地局フィールドに、例えば圏外を表す値を設定するようにしてもよい。圏外を表す値として、例えばヌル(NULL)を設定してもよい。そして、端末管理ライブラリは端末の登録処理を終了する。
[端末管理ライブラリによる端末のステータス更新処理の説明]
図8は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末のステータス更新処理を示すフローチャートである。端末が基地局の通信範囲内へさらに移動してきたとき、端末はハンドオーバーを行い、基地局との接続を確立する。基地局のスケジューラはハンドオーバーに対して端末管理ライブラリを呼び出す。
説明の便宜上、ハンドオーバー元の基地局を基地局Aとし、ハンドオーバー先の基地局を基地局Bとして区別する。また、基地局Aの端末管理ライブラリ及び端末管理データベースをそれぞれ端末管理ライブラリA及び端末管理データベースAとし、基地局Bの端末管理ライブラリ及び端末管理データベースをそれぞれ端末管理ライブラリB及び端末管理データベースBとして区別する。
図8に示すように、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBから、ハンドオーバーを行った端末に対応するエントリの接続先基地局を取得する(ステップS31)。次いで、端末管理ライブラリBは基地局Bの基地局データベースに対して、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局を検索し、該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されているか否かを調べる(ステップS32)。
該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されている場合(ステップS33:Yes)、端末管理ライブラリBは、該当する基地局(基地局A)に対して、ハンドオーバーを行った端末のステータスを問い合わせる(ステップS34)。これによって、ハンドオーバー先の基地局(基地局B)は、ハンドオーバーを行った端末の管理情報をハンドオーバー元の基地局(基地局A)から引き継ぐことができる。
ステータスの問い合わせに対する回答が「処理中」である場合(ステップS35:Yes)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「処理中」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「処理中」に変更される(ステップS36)。
ステータスの問い合わせに対する回答が「処理中」以外である場合(ステップS35:No)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS37)。
また、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局として該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されていない場合(ステップS33:No)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS37)。端末が圏外から基地局Bの通信範囲内に移動してきた場合も同様である。
ステップS36またはステップS37に続いて、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局(基地局A)において、基地局Bは端末管理ライブラリAを介して端末管理データベースAの、ハンドオーバーを行った端末のエントリの接続先基地局フィールドに基地局Bのアドレスを登録する(ステップS38)。また、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリの接続先基地局フィールドに基地局Bのアドレスを登録する(ステップS39)。そして、基地局Aの端末管理ライブラリA及び基地局Bの端末管理ライブラリBは、端末のステータス更新処理を終了する。
[端末管理ライブラリによる端末の削除処理の説明]
図9は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の削除処理を示すフローチャートである。端末が接続中の基地局から離れていくと電波強度が低下していく。やがて、端末は基地局とのネゴシエーションを切断する。基地局のスケジューラはネゴシエーションの切断に対して端末管理ライブラリを呼び出す。図9に示すように、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを切断した端末に対応するエントリを削除し(ステップS41)、端末の削除処理を終了する。
[分散処理ライブラリによる処理の割り当て処理の説明]
図10は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理の割り当て処理を示すフローチャートである。基地局はキャリアサーバや他の基地局から、端末に行わせる処理を割り当てられる。基地局のスケジューラは処理の割り当てに対して分散処理ライブラリを呼び出す。説明の便宜上、主たる基地局を基地局Cとし、基地局Cと同じグループの別の基地局を基地局Dとして区別する。
図10に示すように、基地局Cにおいて、分散処理ライブラリは端末管理データベースを検索し、ステータスが「空き」である端末を探す(ステップS51)。ステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS52:Yes)、基地局Cの分散処理ライブラリは、ステータスが「空き」である端末に処理を割り当てる(ステップS53)。
次いで、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cの端末管理データベースの、処理を割り当てた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「処理中」を設定する。それによって、処理が割り当てられた端末のステータスが「処理中」に変更される(ステップS54)。次いで、端末への割り当てが済んでいない処理が残っている場合(ステップS55:Yes)、ステップS51に戻り、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cに接続されている端末の中から、ステータスが「空き」である端末を探す。
基地局Cに接続されている端末の中に、ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS52:No)、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cの基地局データベースに登録されている別の基地局(基地局D)に対して、ステータスが「空き」である端末があるか否かを問い合わせる(ステップS56)。別の基地局(基地局D)にステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS57:Yes)、基地局Cの分散処理ライブラリは、ステータスが「空き」である端末を有する別の基地局(基地局D)に対して処理を割り当てる(ステップS58)。処理が割り当てられた別の基地局(基地局D)の分散処理ライブラリは、当該別の基地局(基地局D)と接続する、ステータスが「空き」である端末に処理を割り当てる。そして、基地局Dの分散処理ライブラリは、基地局Dの端末管理データベースの、処理を割り当てた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。
問い合わせをした別の基地局(基地局D)に、ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS57:No)、またはステップS58で処理の割り当てが済んだ後、端末への割り当てが済んでいない処理が残っている場合(ステップS55:Yes)、ステップS51に戻り、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cに接続されている端末の中から、ステータスが「空き」である端末を探す。端末への割り当てが済んでいない処理が残っていない場合(ステップS55:No)、基地局Cの分散処理ライブラリは処理の割り当て処理を終了する。
[分散処理ライブラリによる処理結果の受け取り処理の説明]
図11は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理結果の受け取り処理を示すフローチャートである。端末は、割り当てられた処理を終了すると、接続している基地局に対して処理結果を送信する。基地局のスケジューラは処理結果を受け取ると分散処理ライブラリを呼び出す。
図11に示すように、分散処理ライブラリは、端末から受け取った処理結果をキャリアサーバに送信する(ステップS61)。次いで、分散処理ライブラリは、端末管理データベースの、処理結果を送信してきた端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、処理結果を送信してきた端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS62)。そして、分散処理ライブラリは処理結果の受け取り処理を終了する。
[問合せ応答ライブラリによる問い合わせの応答処理の説明]
図12は、実施例2にかかるスケジューリング方法における問い合わせの応答処理を示すフローチャートである。上述したように、基地局は、別の基地局から、ステータスが「空き」である端末があるか否か(ステップS56)、あるいは端末のステータス(ステップS34)の問い合わせを受けることがある。基地局は、別の基地局から問い合わせを受けると問合せ応答ライブラリを呼び出す。
図12に示すように、問合せ応答ライブラリは問い合わせの内容を判断する。問い合わせ内容が「空き」端末の有無である場合(ステップS71:「空き」端末)、問合せ応答ライブラリは端末管理データベースを検索し、ステータスが「空き」である端末を探す(ステップS72)。ステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS73:Yes)、問合せ応答ライブラリは、「空き」端末の有無を問い合わせてきた基地局に対して、ステータスが「空き」である端末が存在することを通知し(ステップS74)、問い合わせの応答処理を終了する。ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS73:No)、問合せ応答ライブラリは問い合わせの応答処理を終了する。
問い合わせ内容が特定の端末のステータスである場合(ステップS71:ステータス)、問合せ応答ライブラリは端末管理データベースから、問い合わせを受けた端末に対応するエントリのステータスを取得する(ステップS75)。そして、問合せ応答ライブラリは、ステータスを問い合わせてきた基地局に対して、端末管理データベースから取得したステータスを通知する(ステップS76)。
基地局が別の基地局から端末のステータスの問い合わせを受ける場合の例として、自局に接続する端末が基地局データベースに登録されている別の基地局の通信範囲内に移動した場合がある。問合せ応答ライブラリは端末管理データベースの、問い合わせを受けた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、該当する端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS77)。そして、問合せ応答ライブラリは問い合わせの応答処理を終了する。
[回収ライブラリによる割り当て処理の回収処理の説明]
図13及び図14は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。移動体通信システムでは、端末が移動するので、端末の状態は常に変化している。基地局のスケジューラは、接続している端末ごとに周期的に回収ライブラリを呼び出して端末のパラメータを収集することによって、端末の状態を監視している。基地局と端末とはお互いに通信要求がなくても、一定の間隔で通信を行っており、通信可能状態にあることを確認している。この基地局と端末との間の一定間隔での通信タイミングに同期して、基地局のスケジューラが回収ライブラリを呼び出してもよい。そして、回収ライブラリは端末ごとに、以下に説明する割り当て処理の回収処理を行う。
図13に示すように、回収ライブラリは端末のバッテリ残量を取得する。また、回収ライブラリは端末のネゴシエーション情報を取得する(ステップS81)。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリのバッテリ残量フィールドに端末から取得したバッテリ残量を登録する。また、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリのネゴシエーション情報フィールドに、端末から取得したネゴシエーション情報を登録する(ステップS82)。
次いで、回収ライブラリは端末との間の通信品質を取得する(ステップS83)。回収ライブラリは、基地局の例えば通信品質監視部から通信品質を取得することができる。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリの通信品質フィールドに、例えば通信品質監視部から取得した通信品質を登録する(ステップS84)。なお、ステップS81とステップS83とは、いずれが先でもよいし、同時でもよい。また、ステップS82とステップS84とは、対応する情報を取得した後であれば、いずれが先でもよいし、同時でもよい。
次いで、図14に示すように、回収ライブラリは端末管理データベースの、端末に割り当てた処理を回収するか否かを判断する対象の端末に対応するエントリから、ステータス、バッテリ残量、ネゴシエーション情報及び通信品質を取得する(ステップS85)。ステータスが「処理中」でない場合(ステップS86:No)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。
ステータスが「処理中」である場合(ステップS86:Yes)、回収ライブラリはバッテリ残量が少ないか否かを判断する(ステップS87)。満充電を100%とするとき、例えばバッテリ残量が30%以上であればバッテリ残量は少なくないと判断し、30%未満であればバッテリ残量が少ないと判断してもよい。なお、30%以外のパーセンテージをバッテリ残量が少ないか否かの判断基準としてもよい。
バッテリ残量が少ないと判断した場合(ステップS87:Yes)、回収ライブラリは、バッテリ残量が少ないと判断された端末に割り当てられている処理を回収する(ステップS88)。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、処理が回収された端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS89)。次いで、回収ライブラリは、端末から回収した処理を自局に再度割り当てて(ステップS90)、割り当て処理の回収処理を終了する。
自局に再度割り当てられた処理は、[分散処理ライブラリによる処理の割り当て処理の説明]の項において説明したとおり、自局に接続しているステータスが「空き」である端末に割り当てられる。自局に接続している端末の中に、ステータスが「空き」である端末がない場合には、自局に再度割り当てられた処理は、自局と同じグループの別の基地局に接続しているステータスが「空き」である端末に割り当てられる。
バッテリ残量が少なくないと判断した場合(ステップS87:No)、回収ライブラリは、通信品質が悪いか否かを判断する(ステップS91)。通信品質を判断する際の基準の一例として、端末がハンドオーバーを行うかどうかを判断するときに用いる通信品質のしきい値を用いてもよい。通信品質は悪くないと判断した場合(ステップS91:No)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。
通信品質が悪いと判断した場合(ステップS91:Yes)、回収ライブラリは、基地局データベースに対してネゴシエーション情報の基地局を検索する(ステップS92)。ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されている場合(ステップS93:Yes)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されていない場合(ステップS93:No)、回収ライブラリは、通信品質が悪いと判断された端末から処理を回収し(ステップS88)、当該端末のステータスを「割当禁止」に変更し(ステップS89)、回収した処理を自局に再度割り当てて(ステップS90)、割り当て処理の回収処理を終了する。ステップS93において、ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されていない場合には、端末がネゴシエーションを行っていない場合も含まれる。なお、通信品質を判断してからバッテリ残量を判断してもよい。
・処理を回収する場合の端末管理データベースの説明
図15は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収する場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。図15において、基地局A及び基地局Bは、[端末管理ライブラリによる端末のステータス更新処理の説明]の項において説明したとおりである(図16においても同様)。なお、図15には、端末管理データベースが、端末IDフィールドを省略して示されている(図16においても同様)。図15に示す例では、基地局Aと基地局Bとは、異なるグループに属しているとする。端末のバッテリ残量は十分であるとする。以下の説明において、バッテリ残量及び通信品質は一例であり、他の数値であることもある。
[端末が基地局Aとだけ通信しているとき]
端末が基地局Aとだけ通信しているときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。基地局Aの端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリのステータス、接続先基地局、ネゴシエーション情報、バッテリ残量及び通信品質は、それぞれ「処理中」、基地局Aのアドレス、基地局Aのアドレス、例えば80%及び例えば10Mbpsである(図15、符号51)。以下、同様の説明を、「基地局Aのエントリ51において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局A、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps」と表す。基地局Bの端末管理データベースには、当該端末に対応するエントリが存在しない(図15、符号52)。以下、同様の説明を、「基地局Bのエントリ52において、エントリなし」と表す。
[端末が基地局Bとネゴシエーションを開始しているとき]
基地局Aの通信範囲内を移動している端末は、基地局Aと基地局Bとの境界に近づくと基地局Bとの間でネゴシエーションを開始する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ53において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
基地局Bのエントリ54において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:登録なし、バッテリ残量:登録なし、通信品質:登録なし
[基地局Aが端末に割り当てた処理を回収するとき]
基地局Aと端末との間の通信品質がさらに悪化すると、基地局Aは、端末に割り当てた処理を回収する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ55において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
基地局Bのエントリ56において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
[ハンドオーバーが発生するとき]
ハンドオーバーが発生するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ57において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば0.1Mbps
基地局Bのエントリ58において、ステータス:「空き」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
[端末と基地局Aとの間の通信が途絶するとき]
端末と基地局Aとの間の通信が途絶すると、基地局Aは端末管理データベースから、当該端末に対応するエントリを削除するので、エントリがなくなる。端末と基地局Aとの間の通信が途絶するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ59において、エントリなし
基地局Bのエントリ60において、ステータス:「空き」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
・処理を回収しない場合の端末管理データベースの説明
図16は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収しない場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。図16に示す例では、基地局Aと基地局Bとは、同じグループに属しているとする。端末のバッテリ残量は十分であるとする。以下の説明において、バッテリ残量及び通信品質は一例であり、他の数値であることもある。
[端末が基地局Aとだけ通信しているとき]
端末が基地局Aとだけ通信しているときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ71において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局A、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
基地局Bのエントリ72において、エントリなし
[端末が基地局Bとネゴシエーションを開始しているとき]
基地局Aの通信範囲内を移動している端末は、基地局Aと基地局Bとの境界に近づくと基地局Bとの間でネゴシエーションを開始する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ73において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
基地局Bのエントリ74において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:登録なし、バッテリ残量:登録なし、通信品質:登録なし
[基地局Aが端末に割り当てた処理を回収しないとき]
基地局Aと端末との間の通信品質がさらに悪化しても、基地局Aと基地局Bとが同じグループに属するので、基地局Aは、端末に割り当てた処理を回収しない。端末に割り当てられた処理は基地局Aから基地局Bに引き継がれる。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ75において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
基地局Bのエントリ76において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
[ハンドオーバーが発生するとき]
ハンドオーバーが発生するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ77において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば0.1Mbps
基地局Bのエントリ78において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
[端末と基地局Aとの間の通信が途絶するとき]
端末と基地局Aとの間の通信が途絶すると、基地局Aは端末管理データベースから、当該端末に対応するエントリを削除するので、エントリがなくなる。端末と基地局Aとの間の通信が途絶するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ79において、エントリなし
基地局Bのエントリ80において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
実施例2によれば、同じグループに属する複数の基地局からなる複数の通信範囲内を端末が移動する際には、端末に割り当てられている処理をこの端末から回収せずに、引き続き同じ端末が処理を継続して行うので、処理の回収及び再割り当てのためのオーバーヘッドが発生しない。従って、複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができる。
4 第1基地局
14 第1端末
26 第1端末管理メモリ
27 基地局メモリ
42 第1処理
43 第1情報
44 第3情報
この発明は、スケジューリング方法に関する。
従来、グリッドコンピューティングシステムが知られている。グリッドコンピューティングシステムでは、ネットワークを介して接続された複数の計算機で並列に処理が行われる。また、移動体通信システムにおいてグリッドコンピューティングシステムを実現する技術がある。
無線通信によって互いに接続可能な基地局と車載端末から構成される分散処理システムがある。この分散処理システムでは、車載端末は、自端末の位置情報及び予定走行経路、並びに基地局の通信範囲を取得し、それら取得した情報に基づいて、自端末が基地局の通信範囲に入るかを予測する。車載端末は、自端末が基地局の通信範囲に入ると予測された場合に、分散処理システムへの登録の準備を行う。また、ある通信端末装置の位置が特定できない場合に通信端末装置が通信圏外に居るものと判定し、通信端末装置の時刻情報と位置情報とから通信圏外に移動後の移動方向を推定し、通信圏外と判定された通信端末装置との接続を要求する他の通信端末装置に対して移動方向の情報を通知する移動方向通知方法がある。
特開2007−87273号公報 特開2007−116330号公報
グリッドコンピューティングシステムにおいて、並列処理を行う計算機が車載端末や携帯電話機などの移動端末である場合、移動端末と通信する基地局は、自局の通信範囲から外に出る移動端末から、その移動端末に割り当てた処理を回収する必要がある。そして、基地局は、自局の通信範囲内にいる別の移動端末に、その回収した処理を割り当てて処理を続行させる必要がある。しかしながら、移動端末への処理の割り当てや移動端末からの処理の回収には多くの処理が必要であるため、オーバーヘッドが大きくなり、分散処理の効率の低下を招くという問題点がある。
複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができるスケジューリング方法を提供することを目的とする。
スケジューリング方法は、第1基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得し、第1情報、第2情報及び第3情報に基づいて、第1端末に割り当てた第1処理を回収するか否かを判定し、第1処理を回収する場合には、第1処理を第1基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てる。
複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1にかかるスケジューリング方法を示すフローチャートである。 図2は、実施例2にかかるスケジューリング方法を適用した移動体通信システムを示すブロック図である。 図3は、実施例2にかかる基地局を示すブロック図である。 図4は、実施例2にかかる基地局の端末管理データベースのレコードの一例を示す模式図である。 図5は、実施例2にかかる端末を示す模式図である。 図6は、実施例2にかかるスケジューリング方法における分散処理を示すフローチャートである。 図7は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の登録処理を示すフローチャートである。 図8は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末のステータス更新処理を示すフローチャートである。 図9は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の削除処理を示すフローチャートである。 図10は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理の割り当て処理を示すフローチャートである。 図11は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理結果の受け取り処理を示すフローチャートである。 図12は、実施例2にかかるスケジューリング方法における問い合わせの応答処理を示すフローチャートである。 図13は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。 図14は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。 図15は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収する場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。 図16は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収しない場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。
以下に、この発明にかかるスケジューリング方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態にかかるスケジューリング方法は、基地局の通信範囲内の端末から取得した情報に基づいて、端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定し、回収する場合には回収した処理を基地局の通信範囲内の別の端末に割り当てるものである。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、実施例1にかかるスケジューリング方法を示すフローチャートである。図1に示すように、実施例1にかかるスケジューリング方法では、まず、処理の割り当て及び回収を行う装置、例えば基地局は、基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得する(ステップS1)。次いで、処理の割り当て及び回収を行う装置は、取得した第1情報、第2情報及び第3情報に基づいて、第1端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定する(ステップS2)。処理の割り当て及び回収を行う装置は、処理を回収する場合には(ステップS2:Yes)、回収した処理を、基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てる(ステップS3)。第2端末は、割り当てられた処理を行う。処理を回収しない場合には(ステップS2:No)、第1端末が引き続き処理を行う。
実施例1によれば、処理の割り当て及び回収を行う装置が、第1端末から取得した情報に基づいて、第1端末に割り当てた処理を回収するか否かを判定するので、移動している第1端末から処理を回収しないで引き続き第1端末で処理を継続する場合には、処理の回収及び再割り当てのためのオーバーヘッドが発生しない。従って、複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができる。
(実施例2)
・移動体通信システムの説明
図2は、実施例2にかかるスケジューリング方法を適用した移動体通信システムを示すブロック図である。図2に示すように、実施例2にかかる移動体通信システムでは、キャリアネットワーク1に複数の上位局、例えば中継局2,3が接続されている。各中継局2,3にはそれぞれ例えば一つ以上の基地局4〜9が接続されている。中継局2に接続された例えば複数の基地局4〜6は同じグループに含まれている。中継局3に接続された例えば複数の基地局7〜9は基地局4〜6とは別のグループに含まれている。
キャリアネットワーク1には例えばキャリアサーバ10が接続されている。キャリアサーバ10は例えばネットワーク11に接続されている。ネットワーク11には、例えば一つ以上のサービスサーバ12,13が接続されている。例えばサービスサーバ12,13からネットワーク11、キャリアサーバ10、キャリアネットワーク1及び中継局2,3を介して各基地局4〜9にサービスが提供される。提供されたサービスは、複数の端末14(図には一つしか示されていない)で分散処理される。基地局4の通信範囲、基地局5の通信範囲及び基地局6の通信範囲を端末14が移動する際には、同一の端末14が、割り当てられた処理を継続して行う。基地局7、基地局8及び基地局9のグループについても同様である。
・基地局の説明
図3は、実施例2にかかる基地局を示すブロック図である。各基地局4〜9の構成は同様であるので、ここでは基地局4の構成について説明する。図3に示すように、基地局4は、例えば、一つ以上のCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)21、ネットワーク通信部22、メモリ23及び端末通信部24がバス25を介して相互に接続された構成を有する。
CPU21は、メモリ23に格納されている基地局としての機能を実現するプログラム(図示せず)を実行する。ネットワーク通信部22は、キャリアネットワークとの通信を司るインタフェースであり、例えば基地局の上位局である中継局との間で通信する。メモリ23は、随時書き込み及び読み出し可能なメモリを含む。メモリ23は、端末管理メモリとして例えば端末管理データベース(端末管理DB)26、及び基地局メモリとして例えば基地局データベース(基地局DB)27を格納している。
端末管理データベース26には、基地局4が管理する端末の状態や処理の割り当て状況などの情報が格納されている。基地局データベース27には、基地局4と同じ中継局2に接続されている同じグループ内の他の基地局の情報が格納されている。端末通信部24は、端末との間の通信を司るインタフェースであり、端末との間で通信する。
CPU21が、基地局としての機能を実現するプログラムを実行することにより、チャネル割当部31、ネゴシエータ部32、通信品質監視部33及びスケジューラ34が実現される。チャネル割当部31は、端末との間に無線チャネルを割り当てる。ネゴシエータ部32は、端末との間のネゴシエーションを行う。通信品質監視部33は、例えば電波強度や通信速度などを測定することにより、端末との間の無線チャネルの品質を監視する。
スケジューラ34は、端末への処理の割り当てをスケジューリングする。スケジューラ34には、分散処理ライブラリ35、問合せ応答ライブラリ36、回収ライブラリ37及び端末管理ライブラリ38が含まれている。分散処理ライブラリ35は、端末に処理を割り当てて行わせ、処理の実行結果を回収する。問合せ応答ライブラリ36は、他の基地局からの各種問い合わせに対して応答する。回収ライブラリ37は、端末の情報を集め、端末に割り当てた処理を回収する。端末管理ライブラリ38は、端末管理データベース26を操作する。
・端末管理データベースの説明
図4は、実施例2にかかる基地局の端末管理データベースのレコードの一例を示す模式図である。図4に示すように、端末管理データベース26のレコードには、端末ID(端末識別子)、ステータス、接続先基地局、ネゴシエーション情報、バッテリ残量及び通信品質の各フィールドが含まれている。
基地局4は、端末IDフィールドに格納されている情報により、端末を識別することができる。端末IDフィールドに格納される情報の一例として、例えばSIM情報(Subscriber Identity Module情報)が挙げられる。基地局4は、ステータスフィールドに格納されている情報により、端末の計算ノードとしての状態を認識することができる。ステータスには、例えば「空き」、「処理中」または「割当禁止」などがあってもよい。
基地局4は、接続先基地局フィールドに格納されている情報により、端末が接続している基地局を認識することができる。接続先基地局フィールドに格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局4は、ネゴシエーション情報フィールドに格納されている情報により、端末がネゴシエーションを行っている基地局を認識することができる。ネゴシエーション情報フィールドに格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局のアドレスの一例として、例えばIPアドレス(Internet Protocolアドレス)が挙げられる。
基地局4は、バッテリ残量フィールドに格納されている情報により、端末のバッテリ残量を認識することができる。基地局4は、通信品質フィールドに格納されている情報により、端末と基地局との間の無線通信品質を認識することができる。通信品質フィールドに格納される情報の一例として、例えば端末と基地局との間の無線チャネルの電波強度や通信速度が挙げられる。
・基地局データベースの説明
基地局4は、基地局データベース27に格納されている情報により、同じグループ内の他の基地局を認識することができる。基地局データベース27に格納される情報の一例として、例えば基地局のアドレスが挙げられる。基地局のアドレスの一例として、例えばIPアドレスが挙げられる。
一例として、図2に示す例では、基地局4の基地局データベース27には基地局5の例えばIPアドレス及び基地局6の例えばIPアドレスが格納されている。基地局5の基地局データベース27には基地局4の例えばIPアドレス及び基地局6の例えばIPアドレスが格納されている。同様に、基地局7の基地局データベース27には基地局8の例えばIPアドレス及び基地局9の例えばIPアドレスが格納されている。基地局データベース27のエントリは、例えば基地局4の上位局である中継局2により設定されてもよい。
端末が移動するときに、基地局データベース27に移動先の基地局のエントリがあれば、基地局4は端末から処理を回収しない。例えば、基地局4は、自局と通信している端末の移動先が基地局5や基地局6である場合には、端末から処理を回収しない。基地局4は、自局と通信している端末の移動先が基地局7や基地局8や基地局9である場合には、端末から処理を回収する。
・端末の説明
図5は、実施例2にかかる端末を示す模式図である。図5に示すように、端末14では、例えばアプリケーション41や、分散処理の一つとして割り当てられた処理42が実行される。端末14は自身のバッテリ残量43の情報及びネゴシエーション情報44を有する。ネゴシエーション情報44は、端末がネゴシエーションを行っている基地局の例えばアドレスの情報(IPアドレスなど)であってもよい。
・スケジューリング方法の説明
[分散処理全体の説明]
図6は、実施例2にかかるスケジューリング方法における分散処理を示すフローチャートである。図6に示すように、実施例2では、まずサービスサーバは、キャリアサーバが用意するクラウドの機能を呼び出す(ステップS11)。このような一部の必要なサービスを読み出して実行する形態はいわゆるSaaS(Software as a Service)と呼ばれることがある。呼び出されるクラウドの機能の一例として、例えばウェブ(WEB)の検索機能が挙げられる。
次いで、キャリアサーバはサービス処理を生成する。そして、キャリアサーバは、生成したサービス処理を端末1台当たりの単位に分割する。キャリアサーバは、分割したサービス処理を基地局に分散して割り当てる(ステップS12)。
基地局はキャリアサーバから分割されたサービス処理を受け取る。そして、基地局は、受け取ったサービス処理を、自局に接続している端末に割り当てる。その際、基地局に接続している、サービス処理の割り当てが可能な空き端末の数よりも、キャリアサーバから割り当てられたサービス処理の数の方が多いことがある。そのような場合には、基地局は、同じグループに属する他の基地局に空き端末の有無を問い合わせ、空き端末のある基地局に余ったサービス処理を割り当てる。空き端末を有する基地局は、割り当てられたサービス処理を、自局に接続している端末に割り当てる(ステップS13)。
次いで、各端末が、基地局から割り当てられた処理を行っている間、基地局は端末の管理を行う。例えば、端末が同じグループ内の基地局間を移動する場合、基地局間で端末の管理情報を引き継ぐ(ステップS14)。
端末は、処理が終了すると処理結果を、自身が接続している基地局へ送信する。基地局は端末から処理結果を受け取る。そして、基地局は、受け取った処理結果をキャリアサーバに送信する(ステップS15)。その際、基地局は処理結果を加工しなくてもよい。その理由は、キャリアサーバがサービス処理を端末1台当たりの単位に分割したからである。
次いで、キャリアサーバは基地局から処理結果を受け取る。そして、キャリアサーバは、各端末から受け取った処理結果を一つにまとめる。キャリアサーバは、一つにまとめた処理結果を、サービスサーバが利用できる形態に変換する。キャリアサーバは、変換した処理結果をサービスサーバに送信する(ステップS16)。このようにして、一つのサービス処理の分散処理が終了する。以上の処理が、サービス処理を分散処理するたびに行われる。
[端末管理ライブラリによる端末の登録処理の説明]
図7は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の登録処理を示すフローチャートである。端末が基地局の通信範囲内へ移動してきたとき、端末は基地局に対してネゴシエーションを要求する。基地局のスケジューラはネゴシエーションの要求に対して端末管理ライブラリを呼び出す。
図7に示すように、端末管理ライブラリは端末管理データベースに新たに端末のエントリを作成する。そして、端末管理ライブラリは、作成したエントリの端末IDフィールドに、ネゴシエーションを要求した端末のSIM情報などのIDを設定する(ステップS21)。
次いで、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを要求した端末のエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、ネゴシエーションを要求した端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS22)。
次いで、端末管理ライブラリは、ネゴシエーションを要求した端末から、その端末が現在接続している基地局のアドレス(例えばIPアドレス)を取得する(ステップS23)。端末は、常に自身が接続している基地局を把握している。
次いで、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを要求した端末のエントリの接続先基地局フィールドに、端末から取得した基地局のアドレスを設定する。それによって、ネゴシエーションを要求した端末の接続先基地局が端末管理データベースに登録される(ステップS24)。端末が圏外から基地局の通信範囲内に移動してきた場合には、端末の現在の接続先基地局のアドレスを取得できないので、端末管理ライブラリは接続先基地局フィールドに、例えば圏外を表す値を設定するようにしてもよい。圏外を表す値として、例えばヌル(NULL)を設定してもよい。そして、端末管理ライブラリは端末の登録処理を終了する。
[端末管理ライブラリによる端末のステータス更新処理の説明]
図8は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末のステータス更新処理を示すフローチャートである。端末が基地局の通信範囲内へさらに移動してきたとき、端末はハンドオーバーを行い、基地局との接続を確立する。基地局のスケジューラはハンドオーバーに対して端末管理ライブラリを呼び出す。
説明の便宜上、ハンドオーバー元の基地局を基地局Aとし、ハンドオーバー先の基地局を基地局Bとして区別する。また、基地局Aの端末管理ライブラリ及び端末管理データベースをそれぞれ端末管理ライブラリA及び端末管理データベースAとし、基地局Bの端末管理ライブラリ及び端末管理データベースをそれぞれ端末管理ライブラリB及び端末管理データベースBとして区別する。
図8に示すように、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBから、ハンドオーバーを行った端末に対応するエントリの接続先基地局を取得する(ステップS31)。次いで、端末管理ライブラリBは基地局Bの基地局データベースに対して、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局を検索し、該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されているか否かを調べる(ステップS32)。
該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されている場合(ステップS33:Yes)、端末管理ライブラリBは、該当する基地局(基地局A)に対して、ハンドオーバーを行った端末のステータスを問い合わせる(ステップS34)。これによって、ハンドオーバー先の基地局(基地局B)は、ハンドオーバーを行った端末の管理情報をハンドオーバー元の基地局(基地局A)から引き継ぐことができる。
ステータスの問い合わせに対する回答が「処理中」である場合(ステップS35:Yes)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「処理中」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「処理中」に変更される(ステップS36)。
ステータスの問い合わせに対する回答が「処理中」以外である場合(ステップS35:No)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS37)。
また、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局として該当する基地局(基地局A)が基地局Bの基地局データベースに登録されていない場合(ステップS33:No)、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、ハンドオーバーを行った端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS37)。端末が圏外から基地局Bの通信範囲内に移動してきた場合も同様である。
ステップS36またはステップS37に続いて、ハンドオーバーを行った端末の接続先基地局(基地局A)において、基地局Bは端末管理ライブラリAを介して端末管理データベースAの、ハンドオーバーを行った端末のエントリの接続先基地局フィールドに基地局Bのアドレスを登録する(ステップS38)。また、端末管理ライブラリBは端末管理データベースBの、ハンドオーバーを行った端末のエントリの接続先基地局フィールドに基地局Bのアドレスを登録する(ステップS39)。そして、基地局Aの端末管理ライブラリA及び基地局Bの端末管理ライブラリBは、端末のステータス更新処理を終了する。
[端末管理ライブラリによる端末の削除処理の説明]
図9は、実施例2にかかるスケジューリング方法における端末の削除処理を示すフローチャートである。端末が接続中の基地局から離れていくと電波強度が低下していく。やがて、端末は基地局とのネゴシエーションを切断する。基地局のスケジューラはネゴシエーションの切断に対して端末管理ライブラリを呼び出す。図9に示すように、端末管理ライブラリは端末管理データベースの、ネゴシエーションを切断した端末に対応するエントリを削除し(ステップS41)、端末の削除処理を終了する。
[分散処理ライブラリによる処理の割り当て処理の説明]
図10は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理の割り当て処理を示すフローチャートである。基地局はキャリアサーバや他の基地局から、端末に行わせる処理を割り当てられる。基地局のスケジューラは処理の割り当てに対して分散処理ライブラリを呼び出す。説明の便宜上、主たる基地局を基地局Cとし、基地局Cと同じグループの別の基地局を基地局Dとして区別する。
図10に示すように、基地局Cにおいて、分散処理ライブラリは端末管理データベースを検索し、ステータスが「空き」である端末を探す(ステップS51)。ステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS52:Yes)、基地局Cの分散処理ライブラリは、ステータスが「空き」である端末に処理を割り当てる(ステップS53)。
次いで、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cの端末管理データベースの、処理を割り当てた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「処理中」を設定する。それによって、処理が割り当てられた端末のステータスが「処理中」に変更される(ステップS54)。次いで、端末への割り当てが済んでいない処理が残っている場合(ステップS55:Yes)、ステップS51に戻り、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cに接続されている端末の中から、ステータスが「空き」である端末を探す。
基地局Cに接続されている端末の中に、ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS52:No)、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cの基地局データベースに登録されている別の基地局(基地局D)に対して、ステータスが「空き」である端末があるか否かを問い合わせる(ステップS56)。別の基地局(基地局D)にステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS57:Yes)、基地局Cの分散処理ライブラリは、ステータスが「空き」である端末を有する別の基地局(基地局D)に対して処理を割り当てる(ステップS58)。処理が割り当てられた別の基地局(基地局D)の分散処理ライブラリは、当該別の基地局(基地局D)と接続する、ステータスが「空き」である端末に処理を割り当てる。そして、基地局Dの分散処理ライブラリは、基地局Dの端末管理データベースの、処理を割り当てた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。
問い合わせをした別の基地局(基地局D)に、ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS57:No)、またはステップS58で処理の割り当てが済んだ後、端末への割り当てが済んでいない処理が残っている場合(ステップS55:Yes)、ステップS51に戻り、基地局Cの分散処理ライブラリは、基地局Cに接続されている端末の中から、ステータスが「空き」である端末を探す。端末への割り当てが済んでいない処理が残っていない場合(ステップS55:No)、基地局Cの分散処理ライブラリは処理の割り当て処理を終了する。
[分散処理ライブラリによる処理結果の受け取り処理の説明]
図11は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理結果の受け取り処理を示すフローチャートである。端末は、割り当てられた処理を終了すると、接続している基地局に対して処理結果を送信する。基地局のスケジューラは処理結果を受け取ると分散処理ライブラリを呼び出す。
図11に示すように、分散処理ライブラリは、端末から受け取った処理結果をキャリアサーバに送信する(ステップS61)。次いで、分散処理ライブラリは、端末管理データベースの、処理結果を送信してきた端末のエントリのステータスフィールドに「空き」を設定する。それによって、処理結果を送信してきた端末のステータスが「空き」に変更される(ステップS62)。そして、分散処理ライブラリは処理結果の受け取り処理を終了する。
[問合せ応答ライブラリによる問い合わせの応答処理の説明]
図12は、実施例2にかかるスケジューリング方法における問い合わせの応答処理を示すフローチャートである。上述したように、基地局は、別の基地局から、ステータスが「空き」である端末があるか否か(ステップS56)、あるいは端末のステータス(ステップS34)の問い合わせを受けることがある。基地局は、別の基地局から問い合わせを受けると問合せ応答ライブラリを呼び出す。
図12に示すように、問合せ応答ライブラリは問い合わせの内容を判断する。問い合わせ内容が「空き」端末の有無である場合(ステップS71:「空き」端末)、問合せ応答ライブラリは端末管理データベースを検索し、ステータスが「空き」である端末を探す(ステップS72)。ステータスが「空き」である端末が存在する場合(ステップS73:Yes)、問合せ応答ライブラリは、「空き」端末の有無を問い合わせてきた基地局に対して、ステータスが「空き」である端末が存在することを通知し(ステップS74)、問い合わせの応答処理を終了する。ステータスが「空き」である端末が存在しない場合(ステップS73:No)、問合せ応答ライブラリは問い合わせの応答処理を終了する。
問い合わせ内容が特定の端末のステータスである場合(ステップS71:ステータス)、問合せ応答ライブラリは端末管理データベースから、問い合わせを受けた端末に対応するエントリのステータスを取得する(ステップS75)。そして、問合せ応答ライブラリは、ステータスを問い合わせてきた基地局に対して、端末管理データベースから取得したステータスを通知する(ステップS76)。
基地局が別の基地局から端末のステータスの問い合わせを受ける場合の例として、自局に接続する端末が基地局データベースに登録されている別の基地局の通信範囲内に移動した場合がある。問合せ応答ライブラリは端末管理データベースの、問い合わせを受けた端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、該当する端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS77)。そして、問合せ応答ライブラリは問い合わせの応答処理を終了する。
[回収ライブラリによる割り当て処理の回収処理の説明]
図13及び図14は、実施例2にかかるスケジューリング方法における割り当て処理の回収処理を示すフローチャートである。移動体通信システムでは、端末が移動するので、端末の状態は常に変化している。基地局のスケジューラは、接続している端末ごとに周期的に回収ライブラリを呼び出して端末のパラメータを収集することによって、端末の状態を監視している。基地局と端末とはお互いに通信要求がなくても、一定の間隔で通信を行っており、通信可能状態にあることを確認している。この基地局と端末との間の一定間隔での通信タイミングに同期して、基地局のスケジューラが回収ライブラリを呼び出してもよい。そして、回収ライブラリは端末ごとに、以下に説明する割り当て処理の回収処理を行う。
図13に示すように、回収ライブラリは端末のバッテリ残量を取得する。また、回収ライブラリは端末のネゴシエーション情報を取得する(ステップS81)。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリのバッテリ残量フィールドに端末から取得したバッテリ残量を登録する。また、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリのネゴシエーション情報フィールドに、端末から取得したネゴシエーション情報を登録する(ステップS82)。
次いで、回収ライブラリは端末との間の通信品質を取得する(ステップS83)。回収ライブラリは、基地局の例えば通信品質監視部から通信品質を取得することができる。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、対応するエントリの通信品質フィールドに、例えば通信品質監視部から取得した通信品質を登録する(ステップS84)。なお、ステップS81とステップS83とは、いずれが先でもよいし、同時でもよい。また、ステップS82とステップS84とは、対応する情報を取得した後であれば、いずれが先でもよいし、同時でもよい。
次いで、図14に示すように、回収ライブラリは端末管理データベースの、端末に割り当てた処理を回収するか否かを判断する対象の端末に対応するエントリから、ステータス、バッテリ残量、ネゴシエーション情報及び通信品質を取得する(ステップS85)。ステータスが「処理中」でない場合(ステップS86:No)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。
ステータスが「処理中」である場合(ステップS86:Yes)、回収ライブラリはバッテリ残量が少ないか否かを判断する(ステップS87)。満充電を100%とするとき、例えばバッテリ残量が30%以上であればバッテリ残量は少なくないと判断し、30%未満であればバッテリ残量が少ないと判断してもよい。なお、30%以外のパーセンテージをバッテリ残量が少ないか否かの判断基準としてもよい。
バッテリ残量が少ないと判断した場合(ステップS87:Yes)、回収ライブラリは、バッテリ残量が少ないと判断された端末に割り当てられている処理を回収する(ステップS88)。そして、回収ライブラリは、端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリのステータスフィールドに「割当禁止」を設定する。それによって、処理が回収された端末のステータスが「割当禁止」に変更される(ステップS89)。次いで、回収ライブラリは、端末から回収した処理を自局に再度割り当てて(ステップS90)、割り当て処理の回収処理を終了する。
自局に再度割り当てられた処理は、[分散処理ライブラリによる処理の割り当て処理の説明]の項において説明したとおり、自局に接続しているステータスが「空き」である端末に割り当てられる。自局に接続している端末の中に、ステータスが「空き」である端末がない場合には、自局に再度割り当てられた処理は、自局と同じグループの別の基地局に接続しているステータスが「空き」である端末に割り当てられる。
バッテリ残量が少なくないと判断した場合(ステップS87:No)、回収ライブラリは、通信品質が悪いか否かを判断する(ステップS91)。通信品質を判断する際の基準の一例として、端末がハンドオーバーを行うかどうかを判断するときに用いる通信品質のしきい値を用いてもよい。通信品質は悪くないと判断した場合(ステップS91:No)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。
通信品質が悪いと判断した場合(ステップS91:Yes)、回収ライブラリは、基地局データベースに対してネゴシエーション情報の基地局を検索する(ステップS92)。ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されている場合(ステップS93:Yes)、回収ライブラリは割り当て処理の回収処理を終了する。ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されていない場合(ステップS93:No)、回収ライブラリは、通信品質が悪いと判断された端末から処理を回収し(ステップS88)、当該端末のステータスを「割当禁止」に変更し(ステップS89)、回収した処理を自局に再度割り当てて(ステップS90)、割り当て処理の回収処理を終了する。ステップS93において、ネゴシエーション情報の基地局が基地局データベースに登録されていない場合には、端末がネゴシエーションを行っていない場合も含まれる。なお、通信品質を判断してからバッテリ残量を判断してもよい。
・処理を回収する場合の端末管理データベースの説明
図15は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収する場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。図15において、基地局A及び基地局Bは、[端末管理ライブラリによる端末のステータス更新処理の説明]の項において説明したとおりである(図16においても同様)。なお、図15には、端末管理データベースが、端末IDフィールドを省略して示されている(図16においても同様)。図15に示す例では、基地局Aと基地局Bとは、異なるグループに属しているとする。端末のバッテリ残量は十分であるとする。以下の説明において、バッテリ残量及び通信品質は一例であり、他の数値であることもある。
[端末が基地局Aとだけ通信しているとき]
端末が基地局Aとだけ通信しているときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。基地局Aの端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリのステータス、接続先基地局、ネゴシエーション情報、バッテリ残量及び通信品質は、それぞれ「処理中」、基地局Aのアドレス、基地局Aのアドレス、例えば80%及び例えば10Mbpsである(図15、符号51)。以下、同様の説明を、「基地局Aのエントリ51において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局A、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps」と表す。基地局Bの端末管理データベースには、当該端末に対応するエントリが存在しない(図15、符号52)。以下、同様の説明を、「基地局Bのエントリ52において、エントリなし」と表す。
[端末が基地局Bとネゴシエーションを開始しているとき]
基地局Aの通信範囲内を移動している端末は、基地局Aと基地局Bとの境界に近づくと基地局Bとの間でネゴシエーションを開始する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ53において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
基地局Bのエントリ54において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:登録なし、バッテリ残量:登録なし、通信品質:登録なし
[基地局Aが端末に割り当てた処理を回収するとき]
基地局Aと端末との間の通信品質がさらに悪化すると、基地局Aは、端末に割り当てた処理を回収する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ55において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
基地局Bのエントリ56において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
[ハンドオーバーが発生するとき]
ハンドオーバーが発生するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ57において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば0.1Mbps
基地局Bのエントリ58において、ステータス:「空き」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
[端末と基地局Aとの間の通信が途絶するとき]
端末と基地局Aとの間の通信が途絶すると、基地局Aは端末管理データベースから、当該端末に対応するエントリを削除するので、エントリがなくなる。端末と基地局Aとの間の通信が途絶するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ59において、エントリなし
基地局Bのエントリ60において、ステータス:「空き」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
・処理を回収しない場合の端末管理データベースの説明
図16は、実施例2にかかるスケジューリング方法における処理を回収しない場合の端末管理データベースの一例を示す模式図である。図16に示す例では、基地局Aと基地局Bとは、同じグループに属しているとする。端末のバッテリ残量は十分であるとする。以下の説明において、バッテリ残量及び通信品質は一例であり、他の数値であることもある。
[端末が基地局Aとだけ通信しているとき]
端末が基地局Aとだけ通信しているときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ71において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局A、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
基地局Bのエントリ72において、エントリなし
[端末が基地局Bとネゴシエーションを開始しているとき]
基地局Aの通信範囲内を移動している端末は、基地局Aと基地局Bとの境界に近づくと基地局Bとの間でネゴシエーションを開始する。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ73において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
基地局Bのエントリ74において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:登録なし、バッテリ残量:登録なし、通信品質:登録なし
[基地局Aが端末に割り当てた処理を回収しないとき]
基地局Aと端末との間の通信品質がさらに悪化しても、基地局Aと基地局Bとが同じグループに属するので、基地局Aは、端末に割り当てた処理を回収しない。端末に割り当てられた処理は基地局Aから基地局Bに引き継がれる。このときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ75において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
基地局Bのエントリ76において、ステータス:「割当禁止」、接続先基地局:基地局A、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば1Mbps
[ハンドオーバーが発生するとき]
ハンドオーバーが発生するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ77において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば0.1Mbps
基地局Bのエントリ78において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば3Mbps
[端末と基地局Aとの間の通信が途絶するとき]
端末と基地局Aとの間の通信が途絶すると、基地局Aは端末管理データベースから、当該端末に対応するエントリを削除するので、エントリがなくなる。端末と基地局Aとの間の通信が途絶するときの基地局A及び基地局Bの各端末管理データベースの、当該端末に対応するエントリは次のとおりである。
基地局Aのエントリ79において、エントリなし
基地局Bのエントリ80において、ステータス:「処理中」、接続先基地局:基地局B、ネゴシエーション情報:基地局B、バッテリ残量:例えば80%、通信品質:例えば10Mbps
実施例2によれば、同じグループに属する複数の基地局からなる複数の通信範囲内を端末が移動する際には、端末に割り当てられている処理をこの端末から回収せずに、引き続き同じ端末が処理を継続して行うので、処理の回収及び再割り当てのためのオーバーヘッドが発生しない。従って、複数の移動端末で分散処理を行う場合の効率の低下を抑制することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得し、
前記第1情報、前記第2情報及び前記第3情報に基づいて、前記第1端末に割り当てた第1処理を回収するか否かを判定し、
前記第1処理を回収する場合には、前記第1処理を前記第1基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てること
を特徴とするスケジューリング方法。
(付記2)前記第1情報は前記第1端末のバッテリ残量を含み、
前記バッテリ残量が所定値よりも少ないときに前記第1処理を回収すること
を特徴とする付記1に記載のスケジューリング方法。
(付記3)前記第2情報は前記第1基地局と前記第1端末との間の電波強度または通信速度を含み、
前記電波強度または前記通信速度が所定値よりも低いときに前記第3情報に基づいて前記第1処理を回収するか否かを判定すること
を特徴とする付記1に記載のスケジューリング方法。
(付記4)前記第2情報は前記第1基地局と前記第1端末との間の電波強度または通信速度を含み、
前記電波強度または前記通信速度が所定値よりも低いときに前記第3情報に基づいて前記第1処理を回収するか否かを判定すること
を特徴とする付記2に記載のスケジューリング方法。
(付記5)前記第3情報は、前記第1端末が次に通信する第2基地局の情報を含み、
前記第2基地局が基地局メモリに登録されていないときは、前記第1処理を回収すること
を特徴とする付記3に記載のスケジューリング方法。
(付記6)前記第3情報は、前記第1端末が次に通信する第2基地局の情報を含み、
前記第2基地局が基地局メモリに登録されていないときは、前記第1処理を回収すること
を特徴とする付記4に記載のスケジューリング方法。
(付記7)前記第1処理を回収する場合には、前記第1端末に新たな処理を割り当てることができないことを示す第1ステータスを設定すること
を特徴とする付記1乃至付記6の何れか一に記載のスケジューリング方法。
(付記8)第1基地局の第1端末管理メモリから、第1ステータスが設定されるとともに前記第1基地局と通信を行う端末を検索し、
前記第1ステータスが設定される第1端末が検索されるときは、前記第1端末に処理を割り当て、
前記第1ステータスが設定される第1端末が検索されないときは、基地局メモリに登録される第2基地局と通信するとともに前記第1ステータスが設定される第2端末を検索し、前記第2端末に処理を割り当てること
を特徴とするスケジューリング方法。
(付記9)前記第1ステータスは、処理の割り当てが可能であることを示すこと
を特徴とする付記8に記載のスケジューリング方法。
(付記10)前記第1端末に処理が割り当てられるとき、前記第1端末管理メモリの前記第1端末のステータスを、処理が行われていることを示す第2ステータスに設定すること
を特徴とする付記8に記載のスケジューリング方法。
(付記11)前記第1端末に処理が割り当てられるとき、前記第1端末管理メモリの前記第1端末のステータスを、処理が行われていることを示す第2ステータスに設定すること
を特徴とする付記9に記載のスケジューリング方法。
(付記12)前記第2端末が検索されるとき、前記第2基地局に対応する第2端末管理メモリの前記第2端末のステータスを、処理の割り当てを禁止することを示す第3ステータスに設定すること
を特徴とする付記8に記載のスケジューリング方法。
(付記13)前記第2端末が検索されるとき、前記第2基地局に対応する第2端末管理メモリの前記第2端末のステータスを、処理の割り当てを禁止することを示す第3ステータスに設定すること
を特徴とする付記9に記載のスケジューリング方法。
(付記14)前記第2端末が検索されるとき、前記第2基地局に対応する第2端末管理メモリの前記第2端末のステータスを、処理の割り当てを禁止することを示す第3ステータスに設定すること
を特徴とする付記10に記載のスケジューリング方法。
(付記15)前記第2端末が検索されるとき、前記第2基地局に対応する第2端末管理メモリの前記第2端末のステータスを、処理の割り当てを禁止することを示す第3ステータスに設定すること
を特徴とする付記11に記載のスケジューリング方法。
(付記16)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記8に記載のスケジューリング方法。
(付記17)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記9に記載のスケジューリング方法。
(付記18)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記10に記載のスケジューリング方法。
(付記19)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記11に記載のスケジューリング方法。
(付記20)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記12に記載のスケジューリング方法。
(付記21)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記13に記載のスケジューリング方法。
(付記22)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記14に記載のスケジューリング方法。
(付記23)前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記15に記載のスケジューリング方法。
(付記24)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記16に記載のスケジューリング方法。
(付記25)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記17に記載のスケジューリング方法。
(付記26)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記18に記載のスケジューリング方法。
(付記27)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記19に記載のスケジューリング方法。
(付記28)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記20に記載のスケジューリング方法。
(付記29)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記21に記載のスケジューリング方法。
(付記30)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記22に記載のスケジューリング方法。
(付記31)前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行っていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
を特徴とする付記23に記載のスケジューリング方法。
(付記32)第3端末が前記第1基地局の通信範囲内に移動してきたとき、前記第3端末の情報を前記第1端末管理メモリに登録すること
を特徴とする付記8乃至付記31の何れか一に記載のスケジューリング方法。
(付記33)第3端末が前記第1基地局の通信範囲内から移動するとき、前記第3端末の情報を前記第1端末管理メモリから削除すること
を特徴とする付記8乃至付記31の何れか一に記載のスケジューリング方法。
4 第1基地局
14 第1端末
26 第1端末管理メモリ
27 基地局メモリ
42 第1処理
43 第1情報
44 第3情報

Claims (13)

  1. 第1基地局の通信範囲内にある第1端末から第1情報、第2情報及び第3情報を取得し、
    前記第1情報、前記第2情報及び前記第3情報に基づいて、前記第1端末に割り当てた第1処理を回収するか否かを判定し、
    前記第1処理を回収する場合には、前記第1処理を前記第1基地局の通信範囲内にある第2端末に割り当てること
    を特徴とするスケジューリング方法。
  2. 前記第1情報は前記第1端末のバッテリ残量を含み、
    前記バッテリ残量が所定値よりも少ないときに前記第1処理を回収すること
    を特徴とする請求項1に記載のスケジューリング方法。
  3. 前記第2情報は前記第1基地局と前記第1端末との間の電波強度または通信速度を含み、
    前記電波強度または前記通信速度が所定値よりも低いときに前記第3情報に基づいて前記第1処理を回収するか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のスケジューリング方法。
  4. 前記第3情報は、前記第1端末が次に通信する第2基地局の情報を含み、
    前記第2基地局が基地局メモリに登録されていないときは、前記第1処理を回収すること
    を特徴とする請求項3に記載のスケジューリング方法。
  5. 前記第1処理を回収する場合には、前記第1端末に新たな処理を割り当てることができないことを示す第1ステータスを設定すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一に記載のスケジューリング方法。
  6. 第1基地局の第1端末管理メモリから、第1ステータスが設定されるとともに前記第1基地局と通信を行う端末を検索し、
    前記第1ステータスが設定される第1端末が検索されるときは、前記第1端末に処理を割り当て、
    前記第1ステータスが設定される第1端末が検索されないときは、基地局メモリに登録される第2基地局と通信するとともに前記第1ステータスが設定される第2端末を検索し、前記第2端末に処理を割り当てること
    を特徴とするスケジューリング方法。
  7. 前記第1ステータスは、処理の割り当てが可能であることを示すこと
    を特徴とする請求項6に記載のスケジューリング方法。
  8. 前記第1端末に処理が割り当てられるとき、前記第1端末管理メモリの前記第1端末のステータスを、処理が行なわれていることを示す第2ステータスに設定すること
    を特徴とする請求項6または請求項7に記載のスケジューリング方法。
  9. 前記第2端末が検索されるとき、前記第2基地局に対応する第2端末管理メモリの前記第2端末のステータスを、処理の割り当てを禁止することを示す第3ステータスに設定すること
    を特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか一に記載のスケジューリング方法。
  10. 前記第1基地局の通信範囲に移動する第3端末から、前記第3端末が通信する第3基地局の情報を取得し、
    前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されていないとき前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定し、
    前記第3基地局の情報が前記基地局メモリに登録されているとき前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
    を特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか一に記載のスケジューリング方法。
  11. 前記第3基地局から取得した前記第3端末のステータスが、処理を行なっていることを示す第2ステータスではないとき、前記第3端末の前記第1ステータスを前記第1端末管理メモリに設定すること
    を特徴とする請求項10に記載のスケジューリング方法。
  12. 第3端末が前記第1基地局の通信範囲内に移動してきたとき、前記第3端末の情報を前記第1端末管理メモリに登録すること
    を特徴とする請求項6乃至請求項11の何れか一に記載のスケジューリング方法。
  13. 第3端末が前記第1基地局の通信範囲内から移動するとき、前記第3端末の情報を前記第1端末管理メモリから削除すること
    を特徴とする請求項6乃至請求項11の何れか一に記載のスケジューリング方法。
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