JPWO2011158421A1 - モデル特定装置 - Google Patents

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Abstract

モデル特定装置700は、パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得部701と、パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、取得された挙動情報に基づいて、数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定部702と、複数の数理モデルのそれぞれに対して、数理モデルにより推定されるパケットの挙動と、取得された挙動情報が表すパケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出部703と、算出された適合度に基づいて、複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択部704と、を備える。

Description

本発明は、パケットの挙動を推定するための数理モデルを特定するモデル特定装置に関する。
通信網(例えば、IP(Internet Protocol)網、移動体通信網、及び、無線通信網等)を介して、コンテンツ(映像、及び/又は、音声等)を表すコンテンツデータを送受信するサービスが知られている。具体的には、この種のサービスは、例えば、IP電話、TV会議、及び、映画又はライブ等の映像配信、等である。
この種のサービス(以下、映像・音声配信アプリケーションとも記述する)において、遅延時間が増加すること、及び、パケットロスが発生することにより、コンテンツの再生品質が劣化することが知られている。遅延時間は、パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である。また、パケットロスは、パケットが送信先へ到達しない現象である。
通信網においては、クロストラフィック、及び、物理的干渉等の発生を回避することが困難である。従って、映像・音声配信アプリケーションにおいては、遅延時間の増加、及び、パケットロスの発生を抑制することが求められる。このため、通信網(ネットワーク)上を伝送されるパケットの挙動を推定することが好適であると考えられる。
そこで、通信網上を伝送されるパケットの挙動を推定するための数理モデルを特定し、特定された数理モデルに基づいてパケットの挙動を推定するモデル特定装置が用いられる。この種のモデル特定装置の一つとして特許文献1に記載のモデル特定装置は、パケットの挙動を表す挙動情報を取得し、取得した挙動情報に基づいて、数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。そして、モデル特定装置は、推定されたモデルパラメータにより特定される数理モデルに基づいてパケットの挙動を推定する。
例えば、非特許文献1に記載のモデル特定装置は、ARMA(Autoregressive Moving Average)モデルを数理モデルとして用いる。ARMAモデルは、数式1に示したように表される。
Figure 2011158421
ここで、y及びyt−iは、対象となる時系列データ(即ち、ここでは、複数の時点のそれぞれにおける挙動情報)である。また、pは、自己回帰モデルに相当する部分の次数であり、qは、移動平均モデルに相当する部分の次数である。また、aは、自己回帰モデルにおける係数であり、bは、移動平均モデルにおける係数である。更に、e、及び、et−iは、誤差項である。
また、非特許文献2に記載のモデル特定装置は、隠れマルコフモデルを数理モデルとして用いる。
ところで、非特許文献3において、ネットワークの状態が、輻輳状態と非輻輳状態との間で変化すると、パケットの挙動が比較的大きく変化することが指摘されている。
特開2002−247101号公報
Bo Zhou、Dan He、Zhili Sun、「Traffic Predictability based on ARIMA/GARCH Model」、NGI 2006 2nd Conference on Next Generation Internet Design and Engineering、IEEE、 2006年8月、p.8 Pierluigi Salvo Rossi、Gianmarco Romando、Francesco Palmieri、Giulio Iannello、「Joint End-to-End Loss-Delay Hidden Markov Model for Periodic UDP Traffic Over the Internet」、IEEE Transactions ON SIGNAL PROCESSING、IEEE、2006年2月、第54巻、第2号、p.530-541 高安美佐子、「インターネットの渋滞と相転移現象」、日本物理学会誌、日本物理学会、1998年5月、第53巻、第5号、p.346-350
従って、パケットの挙動を高い精度にて推定可能な数理モデルが有するモデルパラメータの数は、ネットワークの状態毎に異なることが多い。例えば、数理モデルとして隠れマルコフモデルが用いられている場合、モデルパラメータの数は、状態の数である内部状態数に対応している。また、数理モデルとしてARMAモデルが用いられている場合、モデルパラメータの数は、次数(即ち、数式1におけるp及びq)に対応している。
しかしながら、上記モデル特定装置は、ネットワークの状態が変化した場合であっても、モデルパラメータの数を変更するように構成されていない。このため、上記モデル特定装置においては、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定可能な数理モデルを特定することができない虞があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「実際のパケットの挙動を高い精度にて推定可能な数理モデルを特定することができない場合が生じること」を解決することが可能なモデル特定装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態であるモデル特定装置は、
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
モデルパラメータにより特定され、且つ、上記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、上記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
上記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される上記パケットの挙動と、上記取得された挙動情報が表す上記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
上記算出された適合度に基づいて、上記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態であるモデル特定方法は、
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得し、
モデルパラメータにより特定され、且つ、上記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、上記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定し、
上記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される上記パケットの挙動と、上記取得された挙動情報が表す上記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出し、
上記算出された適合度に基づいて、上記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択する方法である。
また、本発明の他の形態であるモデル特定プログラムは、
情報処理装置に、
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
モデルパラメータにより特定され、且つ、上記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、上記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
上記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される上記パケットの挙動と、上記取得された挙動情報が表す上記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
上記算出された適合度に基づいて、上記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
を実現させるためのプログラムである。
本発明は、以上のように構成されることにより、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを特定することができる。
本発明の第1実施形態に係る通信装置の機能の概略を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る通信装置の数理モデルを選択する作動を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る通信装置の制御パラメータを決定する作動を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第2実施形態に係る数理モデルとしての、3つの状態(内部状態)を有する隠れマルコフモデルを概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムが用いる複数の隠れマルコフモデルを概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムによる、遅延時間の大きさ及びパケットロスの発生の有無からシンボル値への変換を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの変形例による、遅延時間の大きさ及びパケットロスの発生の有無からシンボル値への変換を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムが用いる推定区間及び学習区間を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システムによる、将来の時点の適合度の推定を概念的に示した説明図である。 複数の異なる冗長度に対する、パケットロスの連続発生数を確率変数とする確率分布を表すグラフである。 コンテンツの再生品質と、パケットロス率と、符号化レートと、の関係を示したグラフである。 本発明の第3実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第4実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第5実施形態に係る通信装置の機能の概略を表すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る通信装置の数理モデルを選択する作動を示したフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る通信装置のパケットを生成する作動を示したフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第7実施形態に係るモデル特定装置の機能の概略を表すブロック図である。
以下、本発明に係る、モデル特定装置、モデル特定方法、及び、モデル特定プログラム、の各実施形態について図1〜図19を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る通信装置(モデル特定装置)100は、通信網(本例では、IP(Internet Protocol)網)を構成する通信回線に接続されている。通信装置100は、通信回線を介して接続された他の通信装置との間でパケットを送受信する。
通信装置100は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、及び、記憶装置(メモリ)を備える。通信装置100は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
(機能)
図1は、上記のように構成された通信装置100の機能を表すブロック図である。
通信装置100の機能は、ネットワーク状態推定部100Aと、配信制御部100Bと、を含む。
ネットワーク状態推定部100Aは、通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報に基づいて、複数のネットワークモデル(数理モデル)のそれぞれに対して、数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。更に、ネットワーク状態推定部100Aは、複数の数理モデルのそれぞれに対して適合度を算出し、算出した適合度に基づいて最も高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルを選択する。
配信制御部100Bは、ネットワーク状態推定部100Aにより選択された数理モデルに基づいて、制御パラメータを決定する。本例では、制御パラメータは、誤り訂正処理を行うためにパケットが有する冗長度、及び、パケットが表すコンテンツを符号化する際に用いられる符号化レートである。
以下、ネットワーク状態推定部100A及び配信制御部100Bの詳細な機能について説明する。
ネットワーク状態推定部100Aは、挙動情報取得部(挙動情報取得手段)101と、モデル学習部(モデルパラメータ推定手段)102と、適合度算出部(適合度算出手段)103と、適合度推定部(適合度推定手段)104と、モデル選択部(モデル選択手段)105と、を含む。
挙動情報取得部101は、通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する。本例では、挙動情報は、パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である遅延時間、及び、パケットが送信先へ到達しないパケットロスの発生の有無を表す情報である。
また、本例では、挙動情報取得部101は、予め設定された取得周期が経過する毎に、直前の取得周期内にて通信装置100が受信したパケットの挙動を表す挙動情報を取得する。なお、挙動情報取得部101は、通信装置100以外の通信装置が受信したパケットの挙動を表す挙動情報を当該通信装置から受信することにより取得するように構成されていてもよい。
モデル学習部102は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、挙動情報取得部101により取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。複数の数理モデルは、モデルパラメータの数が互いに異なる数理モデルである。各数理モデルは、パケットの挙動を推定するための数理モデルである。本例では、モデル学習部102は、学習処理を行うことによりモデルパラメータを推定する。
また、本例では、数理モデル(ネットワークモデル)は、隠れマルコフモデルである。従って、モデルパラメータの数は、隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じて変化する。また、モデルパラメータは、状態遷移確率と、シンボル出力確率と、初期状態確率と、を含む。
状態遷移確率は、隠れマルコフモデルにおける状態が遷移する確率である。シンボル出力確率は、隠れマルコフモデルにおける状態が遷移する際に出力されるシンボル値を確率変数とする確率分布である。初期状態確率は、隠れマルコフモデルにおける初期における状態を確率変数とする確率分布である。
なお、数理モデルは、時系列モデル(自己回帰移動平均モデル、自己回帰モデル、又は、移動平均モデル等)であってもよい。この場合、モデルパラメータの数は、時系列モデルにおける次数である。
適合度算出部103は、複数の数理モデルのそれぞれに対して適合度を算出する。適合度は、モデル学習部102により推定されたモデルパラメータにより特定される数理モデルにより推定されるパケットの挙動と、挙動情報取得部101により取得された挙動情報が表すパケットの挙動と、が一致している程度を表す。
適合度推定部104は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、現時点以前の複数の時点のそれぞれにて、適合度算出部103により算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する。本例では、適合度推定部104は、時系列モデル(自己回帰移動平均モデル、自己回帰モデル、又は、移動平均モデル等)に基づいて、将来の時点の適合度を推定する。
モデル選択部105は、適合度推定部104により推定された、将来の時点の適合度に基づいて、複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択する。本例では、モデル選択部105は、将来の時点の適合度が最も高い数理モデルを選択する。
また、配信制御部100Bは、特徴情報抽出部(統計量算出手段)106と、制御パラメータ決定部(再生品質推定手段、及び、制御パラメータ決定手段)107と、を含む。
特徴情報抽出部106は、モデル選択部105により選択された数理モデルに基づいて特徴情報を抽出(取得)する。本例では、特徴情報抽出部106は、モデル選択部105により選択された数理モデルに基づいてランダムサンプリングを行うことにより、特徴情報を抽出する。
特徴情報は、通信網(ネットワーク)の品質を表す情報である。本例では、特徴情報は、パケットの挙動の統計量(例えば、遅延時間の平均値、又は、パケットロスの発生率等)を表す。なお、特徴情報は、複数のシンボル値からなるシンボル列が出現する確率を表していてもよい。ここで、シンボル値は、パケットの挙動を表す値(例えば、遅延時間の大きさ、又は、パケットロスの発生の有無等)である。
制御パラメータ決定部107は、特徴情報抽出部106により抽出された特徴情報に基づいて、パケットに基づくコンテンツの再生品質を推定する。更に、制御パラメータ決定部107は、推定されたコンテンツの再生品質に基づいて、パケットを送信する際に用いられる制御パラメータを決定する。このとき、制御パラメータ決定部107は、コンテンツの再生品質を維持、又は、改善するように制御パラメータを決定する。
(作動)
次に、上述した通信装置100の作動について図2及び図3を参照しながら説明する。
本発明に係る通信装置100の作動は、図2に示したように数理モデルを選択する作動と、図3に示したように制御パラメータを決定する作動と、を含む。先ず、数理モデルを選択する作動について図2を参照しながら説明する。
通信装置100は、通信網上を伝送されたパケットを受信する。
挙動情報取得部101は、受信されたパケットに基づいて挙動情報を取得する(ステップA01)。例えば、挙動情報取得部101は、パケットに含まれる、パケットが送信された日時(送信日時)を表す情報と、パケットを受信した日時(受信日時)を表す情報と、に基づいて遅延時間を表す挙動情報を取得する。また、挙動情報取得部101は、受信されたパケットに含まれるシーケンス番号が連続しているか否かを判定することによりパケットロスの発生の有無を表す挙動情報を取得する。
モデル学習部102は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、取得された挙動情報に基づいて、学習処理を行うことにより、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する(ステップA02)。なお、モデル学習部102は、予め設定された処理周期が経過する毎に学習処理を実行するように構成されていてもよく、ユーザにより所定の指示が入力された場合に学習処理を実行するように構成されていてもよい。
その後、適合度算出部103は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータに基づいて適合度を算出する(ステップA03)。
次いで、適合度推定部104は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、現時点以前の複数の時点のそれぞれにて、算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する(ステップA04)。
そして、モデル選択部105は、推定された、将来の時点の適合度が最も高い数理モデルを、複数の数理モデルの中から選択する(ステップA05)。
次に、制御パラメータを決定する作動について図3を参照しながら説明する。
特徴情報抽出部106は、選択された数理モデルに基づいてランダムサンプリングを行うことにより、特徴情報を抽出(取得)する(ステップB01)。
次いで、制御パラメータ決定部107は、抽出された特徴情報に基づいて、パケットに基づくコンテンツの再生品質を推定する。更に、制御パラメータ決定部107は、推定されたコンテンツの再生品質に基づいて、パケットを送信する際に用いられる制御パラメータを決定する(ステップB02)。このとき、制御パラメータ決定部107は、コンテンツの再生品質を維持、又は、改善するように制御パラメータを決定する。
以上、説明したように、本発明の第1実施形態に係る通信装置100によれば、モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルの中から、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを選択することができる。即ち、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを特定することができる。この結果、例えば、特定された数理モデルを用いて、パケットの挙動を高い精度にて推定することができる。
更に、第1実施形態に係る通信装置100は、将来の時点の適合度を推定し、推定された適合度に基づいて数理モデルを選択する。これによれば、将来の時点にて高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルを選択することができる。従って、数理モデルに基づいて制御パラメータを設定することにより、パケットに基づくコンテンツの再生品質の低下を回避することができる。即ち、例えば、映像及び音声等のコンテンツを表すコンテンツデータを配信するサービスにおいて、サービス品質が低下することを回避することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る通信システムについて説明する。第2実施形態に係る通信システムは、上記第1実施形態に係る通信装置を備える複数の通信端末を含み、当該通信端末間で通信を行う点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
図4に示したように、第2実施形態に係る通信システム1は、複数(本例では、2つ)の通信端末110,120を含む。通信端末110及び通信端末120は、通信網を構成する通信回線NWを介して通信可能に接続されている。
通信端末110は、第1実施形態に係る通信装置100と同一の機能を有する通信装置111と、アプリケーション・プログラム実行部112と、を備える。アプリケーション・プログラム実行部112は、アプリケーション・プログラムを実行することによりコンテンツデータを生成する。
同様に、通信端末120は、第1実施形態に係る通信装置100と同一の機能を有する通信装置121と、アプリケーション・プログラム実行部112と同様のアプリケーション・プログラム実行部122と、を備える。
本例では、通信端末110が通信端末120へ、音声をコンテンツとしたコンテンツデータ(音声データ)を送信している場合を想定する。従って、通信端末110は、送信側端末とも表記され、通信端末120は、受信側端末とも表記される。
また、通信端末110は、音声データを分割したデータを含むパケット(音声パケット)を、予め設定された送信周期(本例では、20ミリ秒)が経過する毎に、通信端末120へ送信する。通信端末120は、通信端末110から受信した音声パケットに基づいてコンテンツを再生する(即ち、音声を出力する)。
なお、本例では、コンテンツは、音声であったが、映像であってもよく、映像及び音声であってもよい。また、通信システム1は、通信端末120から通信端末110へコンテンツデータが送信される場合も、通信端末110から通信端末120へコンテンツデータが送信される場合と同様に作動する。
通信端末120が備える通信装置121は、通信端末110によって送信されることにより通信網上を伝送されたパケットを受信する。そして、通信装置121は、受信されたパケットに基づいて挙動情報を取得する。更に、通信装置121は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、取得された挙動情報に基づいて、学習処理を行うことにより、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。
次いで、通信装置121は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータに基づいて適合度を算出する。更に、通信装置121は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、現時点以前の複数の時点のそれぞれにて、算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する。そして、通信装置121は、推定された、将来の時点の適合度が最も高い数理モデルを、複数の数理モデルの中から選択する。
次いで、通信装置121は、選択された数理モデルに基づいてランダムサンプリングを行うことにより、特徴情報を抽出(取得)する。そして、通信装置121は、抽出された特徴情報に基づいて、パケットに基づくコンテンツの再生品質を推定する。更に、通信装置121は、推定されたコンテンツの再生品質に基づいて、パケットを送信する際に用いられる制御パラメータを決定する。
次いで、通信装置121は、決定された制御パラメータを表す制御パラメータ情報を通信端末110へ送信する。通信端末110は、通信端末120から制御パラメータ情報を受信し、受信された制御パラメータ情報が表す制御パラメータに基づいて、コンテンツデータを通信端末120へ送信するための配信制御を実行する。
ここで、通信装置121が用いる数理モデルについて詳細に説明する。本例では、数理モデルは、隠れマルコフモデルである。図5は、3つの状態(内部状態)S1,S2,S3を有する隠れマルコフモデルを概念的に示した説明図である。
隠れマルコフモデルは、対象とする系(本例では、パケットを伝送する通信網)の状態(内部状態)が、ある時点において、いずれかの内部状態であり、状態遷移確率に基づいて次の内部状態へ遷移するモデルである。また、隠れマルコフモデルにおいては、対象とする系は、内部状態が遷移する際、遷移先の内部状態が有するシンボル出力確率に基づいて、1つのシンボル値を出力する。本例では、シンボル値は、パケットの挙動を表す値である。なお、シンボル値の詳細については後述する。
図5に示した例においては、例えば、ある時点にて、対象とする系の状態が内部状態S1である場合、対象とする系の状態は、3つの内部状態S1,S2,S3のいずれかに、それぞれ、0.3、0.6、0.1の確率にて遷移する。
ここで、対象とする系の状態が、内部状態S2に遷移したと仮定した場合、対象とする系は、状態が内部状態S2に遷移した後、内部状態S2が有するシンボル出力確率に基づいて、1つのシンボル値を出力する。この場合、対象とする系は、3つのシンボル値a,b,cのいずれかを、それぞれ、0.3、0.5、0.2の確率にて出力する。
本例では、シンボル値は、離散値である。従って、シンボル出力確率は離散分布である。なお、シンボル値は、連続値であってもよい。この場合、シンボル出力確率は連続分布である。
隠れマルコフモデルは、内部状態の遷移と、シンボル値の出力と、を繰り返すことにより、対象とする系の挙動をモデル化することを可能とする。隠れマルコフモデルにおいては、モデルパラメータの数は、内部状態の数(内部状態数)に応じた値である。
第2実施形態に係る通信装置121は、図6に示したように、内部状態数(即ち、モデルパラメータの数)が異なる隠れマルコフモデル(数理モデル)を複数用意する。そして、通信装置121は、各隠れマルコフモデルに対する適合度に基づいて、最適な隠れマルコフモデルを選択する。これにより、ネットワークモデル(数理モデル)の構造的な変化を捉えていくことができる。
通信システム1は、ネットワークの特性を把握するために、パケットの挙動を表す挙動情報として、遅延時間、及び、パケットロスの発生の有無を表す情報を用いる。
ところで、遅延時間の次元は時間であるが、パケットロスの発生の有無は無次元である。従って、通信システム1は、両者の次元を揃えることにより、遅延時間、及び、パケットロスの発生の有無を同一次元にて取り扱う。
本例では、通信装置121は、取得された挙動情報を、遅延時間の大きさ、及び、パケットロスの発生の有無、のそれぞれに対応するシンボル値に変換する(挙動情報変換手段)。これによれば、遅延時間の大きさと、パケットロスの発生の有無と、を同一の数理モデルを用いて推定することができる。
具体的には、図7に示したように、通信装置121は、遅延時間の大きさを、予め設定された区間毎に分割し、分割された複数の区間のそれぞれに対して異なるシンボル値を割り当てる。通信装置121は、遅延時間の大きさが大きくなるほど大きくなるシンボル値を各区間に対して割り当てる。更に、通信装置121は、パケットロスの発生の有無に対して、遅延時間の大きさに対して割り当てたシンボル値と異なるシンボル値を割り当てる。
通信装置121は、取得された挙動情報を、当該挙動情報が表すパケットの挙動(即ち、遅延時間の大きさ、及び、パケットロスの発生の有無、のそれぞれ)に対して割り当てられたシンボル値に変換する。
ところで、図7に示した例は、挙動情報を離散的なシンボル値に変換する例であった。一方、非特許文献2においては、図8に示したように、遅延時間の大きさを連続値としたまま、パケットロスの発生の有無と同一次元で取り扱う方法が開示されている。通信装置121は、この種の方法を採用してもよい。
そして、通信装置121は、変換後のシンボル値に対するモデルパラメータを推定する。本例では、通信装置121は、バウム・ウェルチ・アルゴリズム等の学習処理のためのアルゴリズムを用いて、モデルパラメータを推定する。
次に、通信装置121は、複数の隠れマルコフモデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータにより特定される隠れマルコフモデルにより推定されるパケットの挙動と、取得された挙動情報が表すパケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する。
具体的には、通信装置121は、複数の隠れマルコフモデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータにより特定される隠れマルコフモデルにより推定されるシンボル値と、取得された挙動情報が表すパケットの挙動に対応するシンボル値と、が一致している程度を表す適合度を算出する。
本例では、通信装置121は、情報量(エントロピー)を、適合度として用いる。情報量は、取得された挙動情報が表すパケットの挙動が生じる確率であり、上記推定されたモデルパラメータにより特定される隠れマルコフモデルに基づいた確率が高くなるほど小さくなる値を有する。即ち、情報量が小さくなるほど、適合度は大きくなる。具体的には、情報量Sは、数式2に示したように定義される。
Figure 2011158421
ここで、xは、取得された挙動情報が表すパケットの挙動に対応するシンボル値である。また、nは、出力されたシンボル値の数であり、θは、モデルパラメータである。また、P(x|θ)は、モデルパラメータがθである場合においてシンボル値xが生じる確率である。また、Kは、内部状態数である。
なお、通信装置121は、数式3に示したように定義される情報量Sを適合度として用いるように構成されていてもよい。
Figure 2011158421
ところで、取得された挙動情報が表すパケットの挙動が生じる、数理モデルに基づいた確率は、数理モデルにより推定されるパケットの挙動と、取得された挙動情報が表すパケットの挙動と、が一致している程度をよく表す。従って、通信装置121のように、情報量を適合度として用いることが好適である。
ここで、適合度としての情報量の算出、及び、モデルパラメータの推定(隠れマルコフモデルの学習)に用いる、挙動情報、及び、そのタイミングについて説明する。
本例では、通信装置121は、図9に示したように、予め設定された推定区間Tが経過する毎に、直前の推定区間Tにて取得された挙動情報に基づいて適合度を算出する。
また、通信装置121は、図9に示したように、予め設定された学習区間Lが経過する毎に、直前の学習区間Lにて取得された挙動情報に基づいて学習処理を行うことにより、モデルパラメータを推定する。
なお、推定区間Tと、学習区間Lと、は異なる長さであってもよいし、同じ長さであってもよい。
また、通信装置121は、学習区間Lが経過する毎に学習処理を実行するように構成されていたが、後述するように、ネットワークの構造的な変化を検出したタイミングにて学習処理を実行するように構成されていてもよい。
推定区間T及び学習区間Lの長さは、対象とするネットワークの種類、及び、アプリケーション・プログラムにより送受信されるデータの種別等に基づいて、経験則に従って決定されることが好適である。
また、通信装置121は、適合度を算出する基となる挙動情報が取得された推定区間Tよりも前(過去)の時点にて取得された挙動情報に基づいて推定されたモデルパラメータを用いることが好適である。即ち、例えば、通信装置121は、図9に示した、推定区間Et−1及び推定区間Eにて取得された挙動情報に基づいて適合度を算出する場合、学習区間Lt−1にて取得された挙動情報に基づいて推定されたモデルパラメータにより特定される隠れマルコフモデルを用いる。
更に、通信装置121は、図10に示したように、内部状態数が異なる隠れマルコフモデルのそれぞれに対して、複数の時点(t=1、…、n)のそれぞれにて算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する。
具体的には、通信装置121は、時系列モデル(例えば、自己回帰モデル)を用いて、将来の時点の適合度を推定する。その後、通信装置121は、推定された、将来の時点の適合度が最も高い数理モデルを、複数の数理モデルの中から選択する。
例えば、通信装置121は、時刻tにて算出された適合度をS(t)としたとき、推測された将来の時点の適合度S(T+1)と、t=T−mからt=Tまでの複数(ここでは、m+1個)の時点のそれぞれにて算出された適合度S(t)と、を合算した値Stotを数式4に従って算出する。ここで、適合度S(t)は、数式2と、推定区間Eにて取得された挙動情報と、に基づいて算出された適合度である。
Figure 2011158421
そして、通信装置121は、算出された値Stotが最も小さい隠れマルコフモデルを選択する。ところで、情報量が小さくなるほど、適合度は大きくなる。従って、算出された値Stotが最も小さい隠れマルコフモデルは、実際のパケットの挙動を最もよく表すモデルであると言うことができる。
次いで、通信装置121は、選択された隠れマルコフモデルに基づいて、コンテンツの再生品質を高めるために制御パラメータを決定する。本例では、通信装置121は、選択された隠れマルコフモデルに基づいてランダムサンプリングを行うことにより、各シンボル値が出現する頻度(出現頻度)を取得する。
通信装置121は、ランダムサンプリングを行うことにより取得されるシンボル値を、当該シンボル値に対応する、遅延時間の大きさ、及び、パケットロスの発生の有無のそれぞれに変換(逆変換)する。このとき、通信装置121は、遅延時間の大きさを確率変数とする確率分布が、予め設定された確率分布(例えば、一様分布等)であることを仮定して、逆変換を行う。
これにより、通信装置121は、遅延時間の大きさを確率変数とする確率分布、及び、パケットロスの発生の有無を確率変数とする確率分布を取得する。更に、通信装置121は、パケットロスが連続して発生する数(パケットロスの連続発生数)を確率変数とする確率分布を取得する。
次に、通信装置121は、再生するコンテンツの再生品質と、ネットワークの品質指標の影響と、を考慮した評価関数(例えば、IP電話におけるITU−T勧告G.107、又は、テレビ電話サービスにおけるITU−T勧告G.1070のような客観品質推定方法)と、取得された確率分布と、に基づいて制御パラメータを決定する。
ところで、パケットロスの発生によって消失したパケットに含まれるデータを再現(回復)するための処理として、誤り訂正処理(例えば、前方誤り訂正(FEC;Forward Error Correction)処理等)が知られている。また、誤り訂正処理を行うためにパケットが有する冗長度(即ち、パケット内のデータ量に対する誤り訂正符号のデータ量の割合を表す値)と、コンテンツの符号化レートと、はトレードオフの関係にある。
そこで、通信装置121は、パケットロスの連続発生数を確率変数とする確率分布に基づいて、誤り訂正処理を行うためにパケットが有する冗長度、及び、コンテンツの符号化レートからなる制御パラメータを決定する。
図11は、複数(ここでは、3つ)の異なる冗長度に対する、パケットロスの連続発生数を確率変数とする確率分布を表すグラフである。図11の(A)は、最も小さい冗長度に対するグラフであり、図11の(B)は、2番目に小さい冗長度に対するグラフであり、図11の(C)は、最も大きい冗長度に対するグラフである。
このように、冗長度が大きくなるほど、パケットロスの連続発生数は減少する。一方、パケットを通信するために利用可能な通信帯域幅が一定である場合、冗長度が大きくなるほど、送信可能なコンテンツデータが表すコンテンツの符号化レートは小さくなる。
そこで、通信装置121は、冗長度毎の、パケットロスの連続発生数、及び、符号化レートと、客観品質推定方法における評価関数と、に基づいて、冗長度に応じた再生品質値を算出し、算出された再生品質値が最も高い冗長度を制御パラメータとして決定する。再生品質値は、コンテンツの再生品質を表す値である。
なお、通信装置121は、他の方法を用いて制御パラメータを決定するように構成されていてもよい。例えば、通信装置121は、コンテンツの再生品質を、ネットワークの品質指標を確率変数とした確率分布に基づいて重み付けした値と、パケットロス率と、符号化レートと、の関係に基づいて制御パラメータを決定するように構成されていてもよい。ここで、パケットロス率は、パケットロスが発生する確率である。
図12の(A)は、客観品質推定方法に基づく、コンテンツの再生品質と、パケットロス率と、符号化レート(コンテンツの再生レート)と、の関係を示したグラフである。このグラフにおけるパケットロス率は、一様(一定)である。
図12の(B)は、コンテンツの再生品質を、ネットワークの品質指標を確率変数とした確率分布に基づいて重み付けした値と、パケットロス率と、符号化レートと、の関係を示したグラフである。
ここで、制御パラメータを決定する指標として、コンテンツの再生品質を保証し、且つ、その再生品質を提供できない場合の補償内容を含むコンテンツ再生品質保証(サービス水準合意(Service Level Agreement))の契約条項が存在している場合を想定する。
この場合、例えば、通信装置121は、図12の(B)において、コンテンツの再生品質が、コンテンツ再生品質保証にて規定される基準値を下回る確率を算出する。更に、通信装置121は、算出された確率に基づいて、コンテンツの再生品質を高めるために要するコストと、補償内容の実施、又は、再生品質の改善に伴う機会損失に要するコストと、を比較する。そして、通信装置121は、補償内容の実施、又は、機会損失に要するコストがコンテンツの再生品質を高めるために要するコストを下回る場合、制御パラメータに基づく再生品質の制御を実行しない。
例えば、コンテンツの再生品質を高めるために要するコストは、符号化レートを変更することなく、冗長度を増加することによる通信帯域(ネットワーク帯域)の増加を表す。また、補償内容の実施に伴うコストは、コンテンツの再生品質を維持できなかった場合の補償金額を表す。また、機会損失に伴うコストは、コンテンツの再生品質を高めるためのネットワーク帯域の増加により、他のサービスを提供できないことに伴って損失する収益を表す。
以上、説明したように、本発明の第2実施形態に係る通信装置121によれば、第1実施形態に係る通信装置100と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る通信システムについて説明する。第3実施形態に係る通信システムは、上記第2実施形態に係る通信システムに対して、第1実施形態に係る通信装置を備える複数の中継装置を含み、当該中継装置が数理モデルを特定するように構成されている点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
図13に示したように、第3実施形態に係る通信システム2は、複数(本例では、2つ)の中継装置201,211を含む。中継装置201及び中継装置211は、通信網を構成する通信回線NW1を介して通信可能に接続されている。各中継装置201,211は、第1実施形態に係る通信装置100と同一の機能を有する通信装置を備える。
また、通信システム2は、映像端末(通信端末)202と、音声端末(通信端末)203と、映像端末(通信端末)212と、音声端末(通信端末)213と、を含む。中継装置201、映像端末202、及び、音声端末203は、通信網を構成する通信回線NW2を介して通信可能に接続されている。同様に、中継装置211、映像端末212、及び、音声端末213は、通信網を構成する通信回線NW3を介して通信可能に接続されている。
中継装置201が接続された通信回線NW2には、映像端末202及び音声端末203が接続されている。また、同一の通信回線NW2により構成される通信網上を伝送されるパケットの挙動は、互いに類似している。
そこで、第3実施形態に係る中継装置201は、映像端末202及び音声端末203のそれぞれが送受信するパケットの挙動を表す挙動情報を取得し、取得された挙動情報に基づいて数理モデルを特定し、特定された数理モデルに基づいて制御パラメータを決定する。そして、中継装置201は、決定された制御パラメータを、映像端末202及び音声端末203のそれぞれへ送信する。また、中継装置211も、中継装置201と同様に作動する。
なお、中継装置201は、制御パラメータを決定することなく、特定した数理モデルを表す情報、又は、特定した数理モデルに基づいて取得される特徴情報を、映像端末202及び音声端末203のそれぞれへ送信するように構成されていてもよい。この場合、映像端末202及び音声端末203のそれぞれは、受信した情報に基づいて制御パラメータを決定する。
以上、説明したように、本発明の第3実施形態に係る中継装置201,211によれば、第1実施形態に係る通信装置100と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第3実施形態に係る通信システム2によれば、各通信端末202,203,212,213は、数理モデルを特定するための処理を行う必要がない。即ち、各通信端末202,203,212,213の処理負荷を軽減することができる。更に、第3実施形態に係る通信システム2によれば、取得される挙動情報の基となるパケットの数を増加させることができるので、高い精度にて数理モデルを特定することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る通信システムについて説明する。第4実施形態に係る通信システムは、上記第2実施形態に係る通信システムに対して、第1実施形態に係る通信装置を備える資源管理サーバを含み、当該資源管理サーバが数理モデルを特定するように構成されている点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
図14に示したように、第4実施形態に係る通信システム3は、資源管理サーバ300と、複数(本例では、2つ)の無線アクセスポイント301,302と、複数(本例では、4つ)の通信端末303,304,305,306と、を含む。
資源管理サーバ300、無線アクセスポイント301、及び、無線アクセスポイント302は、通信網を構成する通信回線NW4を介して通信可能に接続されている。各通信端末303,304,305,306は、無線アクセスポイント301、及び、無線アクセスポイント302のいずれとも無線通信可能な位置に配置されている。
各通信端末303,304,305は、無線アクセスポイント301と無線通信可能に接続されている。また、通信端末306は、無線アクセスポイント302と無線通信可能に接続されている。
資源管理サーバ300は、第1実施形態に係る通信装置100と同一の機能を有する通信装置を備える。
各通信端末303,304,305,306は、挙動情報を取得し、取得された挙動情報を資源管理サーバ300へ送信する。資源管理サーバ300は、無線アクセスポイント301,302のそれぞれに対して、挙動情報を受信し、受信した挙動情報に基づいて数理モデルを特定する。
そして、資源管理サーバ300は、無線アクセスポイント301,302のそれぞれに対して、特定された数理モデルに基づいて当該無線アクセスポイントの状態が輻輳状態にあるか否かを判定する。次いで、資源管理サーバ300は、状態が輻輳状態にあると判定された無線アクセスポイントと接続されている通信端末を、状態が輻輳状態にないと判定された無線アクセスポイントと無線通信可能に接続させる。
例えば、無線アクセスポイント301の状態が輻輳状態にあると判定され、且つ、無線アクセスポイント302の状態が輻輳状態にないと判定された場合、資源管理サーバ300は、通信端末305を、無線アクセスポイント302と無線通信可能に接続させる。
以上、説明したように、本発明の第4実施形態に係る通信システム3によれば、複数の無線アクセスポイント(資源)を利用できる状況において、各資源の利用状況を予測することにより、より適切な資源の利用を行うことができる。同様に、例えば、複数のネットワーク経路を用意し、最も通信品質が高いネットワーク経路を利用するように通信システム3を構成することもできる。
なお、第4実施形態に係る通信システム3の変形例は、各通信端末303,304,305,306が、第1実施形態に係る通信装置100と同一の機能を有する通信装置を備えるように構成されていてもよい。この場合、各通信端末303,304,305,306は、挙動情報に基づいて数理モデルを特定し、特定した数理モデルを表す情報、又は、特定した数理モデルに基づいて取得される特徴情報を、資源管理サーバ300へ送信する。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る通信装置について説明する。第5実施形態に係る通信装置は、上記第1実施形態に係る通信装置に対して、特定された数理モデルに基づいて、パケットの挙動を再現するようにパケットを生成するように構成されている点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
(機能)
図15は、第5実施形態に係る通信装置500の機能を表すブロック図である。
通信装置500の機能は、ネットワーク状態推定部500Aと、パケットジェネレータ部500Bと、を含む。
ネットワーク状態推定部500Aは、通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報に基づいて、複数のネットワークモデル(数理モデル)のそれぞれに対して、数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。更に、ネットワーク状態推定部500Aは、複数の数理モデルのそれぞれに対して適合度を算出し、算出した適合度に基づいて最も高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルを選択する。
パケットジェネレータ部500Bは、ネットワーク状態推定部500Aにより選択された数理モデルに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより、パケットを生成する。
以下、ネットワーク状態推定部500A及びパケットジェネレータ部500Bの詳細な機能について説明する。
ネットワーク状態推定部500Aは、挙動情報取得部(挙動情報取得手段)501と、モデル学習部(モデルパラメータ推定手段)502と、適合度算出部(適合度算出手段)503と、モデル選択部(モデル選択手段)505と、を含む。
挙動情報取得部501は、通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する。
モデル学習部502は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、挙動情報取得部501により取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。複数の数理モデルは、モデルパラメータの数が互いに異なる数理モデルである。各数理モデルは、パケットの挙動を推定するための数理モデルである。本例では、モデル学習部102は、学習処理を行うことによりモデルパラメータを推定する。
また、本例では、数理モデル(ネットワークモデル)は、隠れマルコフモデルである。従って、モデルパラメータの数は、隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じて変化する。また、モデルパラメータは、状態遷移確率と、シンボル出力確率と、初期状態確率と、を含む。
なお、数理モデルは、時系列モデル(自己回帰移動平均モデル、自己回帰モデル、又は、移動平均モデル等)であってもよい。この場合、モデルパラメータの数は、時系列モデルにおける次数である。
適合度算出部503は、複数の数理モデルのそれぞれに対して適合度を算出する。
モデル選択部505は、適合度算出部503により算出された適合度に基づいて、複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択する。本例では、モデル選択部505は、算出された適合度が最も高い数理モデルを選択する。
また、パケットジェネレータ部500Bは、モデル情報記憶部506と、パケット生成部(パケット生成手段)507と、を含む。
モデル情報記憶部506は、モデル選択部505により選択された数理モデルを表すモデル選択情報と、当該数理モデルを特定するために推定されたモデルパラメータと、当該数理モデルが選択された日時を表す日時情報と、を対応付けて記憶する。
パケット生成部507は、モデル情報記憶部506に記憶されているモデル選択情報が表す数理モデル、及び、当該モデル選択情報と対応付けてモデル情報記憶部506に記憶されているモデルパラメータに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより挙動情報を取得する。そして、パケット生成部507は、取得された挙動情報に基づいて、パケットを生成する。このとき、パケット生成部507は、上記モデル選択情報と対応付けてモデル情報記憶部506に記憶されている日時情報が表す日時に対応するタイミングにてパケットを生成する。
このようにして、パケット生成部507は、複数の時点のそれぞれにて、モデル選択部505により選択された数理モデル、及び、モデル学習部502により推定されたモデルパラメータに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより、当該複数の時点のそれぞれにおけるパケットの挙動を再現するようにパケットを生成する。
(作動)
次に、上述した通信装置500の作動について図16及び図17を参照しながら説明する。
本発明に係る通信装置500の作動は、図16に示したように数理モデルを選択する作動と、図17に示したようにパケットを生成する作動と、を含む。先ず、数理モデルを選択する作動について図16を参照しながら説明する。
通信装置500は、通信網上を伝送されたパケットを受信する。
挙動情報取得部501は、受信されたパケットに基づいて挙動情報を取得する(ステップC01)。
モデル学習部502は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、取得された挙動情報に基づいて、学習処理を行うことにより、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する(ステップC02)。
その後、適合度算出部503は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータに基づいて適合度を算出する(ステップC03)。
そして、モデル選択部505は、算出された適合度が最も高い数理モデルを、複数の数理モデルの中から選択する(ステップC04)。
次いで、モデル情報記憶部506は、選択された数理モデルを表すモデル選択情報と、当該数理モデルを特定するために推定されたモデルパラメータと、当該数理モデルが選択された日時を表す日時情報と、を対応付けて記憶する(ステップC05)。
次に、パケットを生成する作動について図17を参照しながら説明する。
パケット生成部507は、モデル情報記憶部506に記憶されているモデル選択情報が表す数理モデル、及び、当該モデル選択情報と対応付けてモデル情報記憶部506に記憶されているモデルパラメータに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより挙動情報を取得する(ステップD01)。
そして、パケット生成部507は、取得された挙動情報に基づいて、上記モデル選択情報と対応付けてモデル情報記憶部506に記憶されている日時情報が表す日時に対応するタイミングにてパケットを生成する(ステップD02)。
なお、パケット生成部507は、モデル情報記憶部506に記憶されている日時情報が表す日時に従って、ステップD01及びステップD02の処理を繰り返し実行する。
以上、説明したように、本発明の第5実施形態に係る通信装置500によれば、複数の時点のそれぞれにて、高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルに基づいてパケットを生成することができる。この結果、過去のパケットの挙動を高い精度にて再現することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る通信システムについて説明する。第6実施形態に係る通信システムは、上記第5実施形態に係る通信装置の機能を有する複数のパケットジェネレータを含む点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
図18に示したように、第6実施形態に係る通信システム6は、複数(本例では、2つ)のパケットジェネレータ601,605と、送信装置602と、評価装置606と、を含む。なお、パケットジェネレータ601及びパケットジェネレータ605は、同一の装置により構成されていてもよい。
パケットジェネレータ601及び送信装置602は、通信網を構成する通信回線NW5を介して通信可能に接続されている。同様に、パケットジェネレータ605及び評価装置606は、通信網を構成する通信回線NW6を介して通信可能に接続されている。また、パケットジェネレータ601及びパケットジェネレータ605は、通信可能に接続されている。
送信装置602は、パケットジェネレータ601へ、コンテンツデータ(例えば、音声データ等)に基づくパケットを送信する。なお、本例では、通信回線NW5により構成される通信網においては、クロストラフィックが生成され、又は、トラフィックの流量制御が行われる。
パケットジェネレータ601は、送信装置602により送信されたパケットの挙動を表す挙動情報を取得する。パケットジェネレータ601は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、取得された挙動情報に基づいて、学習処理を行うことにより、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定する。
その後、パケットジェネレータ601は、複数の数理モデルのそれぞれに対して、推定されたモデルパラメータに基づいて適合度を算出する。そして、パケットジェネレータ601は、算出された適合度が最も高い数理モデルを、複数の数理モデルの中から選択する。
次いで、パケットジェネレータ601は、選択された数理モデルを表すモデル選択情報と、当該数理モデルを特定するために推定されたモデルパラメータと、当該数理モデルが選択された日時を表す日時情報と、を対応付けて記憶する。
なお、送信装置602は、パケットジェネレータ601により選択された数理モデルに基づいて制御パラメータを変更するように構成されていてもよい。
その後、パケットジェネレータ601は、記憶されているすべての情報をデータセットとしてパケットジェネレータ605へ送信する。パケットジェネレータ605は、受信したデータセットに基づいてランダムサンプリングを行うことによりパケットを生成する。
そして、パケットジェネレータ605は、生成したパケットを通信回線NW6を介して評価装置606へ送信する。評価装置606は、パケットジェネレータ605により送信されたパケットを受信する。評価装置606は、受信したパケットに基づいて、コンテンツの再生品質(例えば、音声配信の再生品質)等の評価を行う。
なお、評価装置606は、送信装置602がパケットジェネレータ601により選択された数理モデルに基づいて制御パラメータを変更するように構成されている場合、制御パラメータの変更によるコンテンツの再生品質の変化について評価を行うことが好適である。
以上、説明したように、本発明の第6実施形態に係る通信システム6によれば、第5実施形態に係る通信装置500と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係るモデル特定装置について図19を参照しながら説明する。
第7実施形態に係るモデル特定装置700は、
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得部(挙動情報取得手段)701と、
モデルパラメータにより特定され、且つ、上記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、上記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定部(モデルパラメータ推定手段)702と、
上記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される上記パケットの挙動と、上記取得された挙動情報が表す上記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出部(適合度算出手段)703と、
上記算出された適合度に基づいて、上記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択部(モデル選択手段)704と、
を備える。
これによれば、モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルの中から、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを選択することができる。即ち、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを特定することができる。この結果、例えば、特定された数理モデルを用いて、パケットの挙動を高い精度にて推定することができる。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上記各実施形態において各装置の各機能は、CPUがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されていたが、回路等のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上記各実施形態においてプログラムは、記憶装置に記憶されていたが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
を備えるモデル特定装置。
これによれば、モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルの中から、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを選択することができる。即ち、実際のパケットの挙動を高い精度にて推定できる数理モデルを特定することができる。この結果、例えば、特定された数理モデルを用いて、パケットの挙動を高い精度にて推定することができる。
(付記2)
付記1に記載のモデル特定装置であって、
前記数理モデルは、隠れマルコフモデルであり、
前記モデルパラメータの数は、前記隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じた値であり、
前記モデルパラメータは、前記状態が遷移する確率である状態遷移確率と、前記状態が遷移する際に出力されるシンボル値を確率変数とする確率分布であるシンボル出力確率と、初期における前記状態を確率変数とする確率分布である初期状態確率と、を含むモデル特定装置。
(付記3)
付記2に記載のモデル特定装置であって、
前記挙動情報は、前記パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である遅延時間、及び、前記パケットが送信先へ到達しないパケットロスの発生の有無を表す情報であり、
前記取得された挙動情報を、前記遅延時間の大きさ、及び、前記パケットロスの発生の有無、のそれぞれに対応する前記シンボル値に変換する挙動情報変換手段を備え、
前記モデルパラメータ推定手段は、前記変換後のシンボル値に対する前記モデルパラメータを推定するように構成されたモデル特定装置。
これによれば、遅延時間の大きさと、パケットロスの発生の有無と、を同一の数理モデルを用いて推定することができる。
(付記4)
付記1乃至付記3のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
前記適合度算出手段は、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動が生じる、前記数理モデルに基づいた確率が高くなるほど小さくなる値を有する情報量を、前記適合度として用いるように構成されたモデル特定装置。
ところで、取得された挙動情報が表すパケットの挙動が生じる、数理モデルに基づいた確率は、数理モデルにより推定されるパケットの挙動と、取得された挙動情報が表すパケットの挙動と、が一致している程度をよく表す。従って、上記モデル特定装置のように、情報量を適合度として用いることが好適である。
(付記5)
付記1乃至付記4のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、複数の時点のそれぞれにて算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する適合度推定手段を備え、
前記モデル選択手段は、前記推定された将来の時点の適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するように構成されたモデル特定装置。
これによれば、将来の時点にて高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルを選択することができる。従って、例えば、数理モデルに基づいて制御パラメータを設定することにより、パケットに基づくコンテンツの再生品質の低下を回避することができる。ここで、制御パラメータは、例えば、誤り訂正処理を行うためにパケットが有する冗長度、及び/又は、パケットが表すコンテンツを符号化する際に用いられる符号化レート等である。
(付記6)
付記1乃至付記5のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
前記選択された数理モデルに基づいてランダムサンプリングを行うことにより、前記パケットの挙動の統計量を算出する統計量算出手段を備えるモデル特定装置。
(付記7)
付記1乃至付記6のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
前記選択された数理モデルに基づいて、前記パケットに基づくコンテンツの再生品質を推定する再生品質推定手段を備えるモデル特定装置。
(付記8)
付記1乃至付記7のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
前記選択された数理モデルに基づいて、前記パケットを送信する際に用いられる制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手段を備えるモデル特定装置。
(付記9)
付記8に記載のモデル特定装置であって、
前記制御パラメータは、誤り訂正処理を行うために前記パケットが有する冗長度、及び、前記パケットが表すコンテンツを符号化する際に用いられる符号化レート、の少なくとも1つを含むモデル特定装置。
(付記10)
付記1乃至付記4のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
複数の時点のそれぞれにて、前記選択された数理モデル、及び、前記推定されたモデルパラメータに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより、当該複数の時点のそれぞれにおける前記パケットの挙動を再現するように前記パケットを生成するパケット生成手段を備えるモデル特定装置。
これによれば、複数の時点のそれぞれにて、高い精度にてパケットの挙動を推定できる数理モデルに基づいてパケットを生成することができる。この結果、過去のパケットの挙動を高い精度にて再現することができる。
(付記11)
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得し、
モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定し、
前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出し、
前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択する、モデル特定方法。
(付記12)
付記11に記載のモデル特定方法であって、
前記数理モデルは、隠れマルコフモデルであり、
前記モデルパラメータの数は、前記隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じた値であり、
前記モデルパラメータは、前記状態が遷移する確率である状態遷移確率と、前記状態が遷移する際に出力されるシンボル値を確率変数とする確率分布であるシンボル出力確率と、初期における前記状態を確率変数とする確率分布である初期状態確率と、を含むモデル特定方法。
(付記13)
付記12に記載のモデル特定方法であって、
前記挙動情報は、前記パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である遅延時間、及び、前記パケットが送信先へ到達しないパケットロスの発生の有無を表す情報であり、
前記取得された挙動情報を、前記遅延時間の大きさ、及び、前記パケットロスの発生の有無、のそれぞれに対応する前記シンボル値に変換し、
前記変換後のシンボル値に対する前記モデルパラメータを推定するように構成されたモデル特定方法。
(付記14)
情報処理装置に、
通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
を実現させるためのモデル特定プログラム。
(付記15)
付記14に記載のモデル特定プログラムであって、
前記数理モデルは、隠れマルコフモデルであり、
前記モデルパラメータの数は、前記隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じた値であり、
前記モデルパラメータは、前記状態が遷移する確率である状態遷移確率と、前記状態が遷移する際に出力されるシンボル値を確率変数とする確率分布であるシンボル出力確率と、初期における前記状態を確率変数とする確率分布である初期状態確率と、を含むモデル特定プログラム。
(付記16)
付記15に記載のモデル特定プログラムであって、
前記挙動情報は、前記パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である遅延時間、及び、前記パケットが送信先へ到達しないパケットロスの発生の有無を表す情報であり、
前記情報処理装置に、更に、
前記取得された挙動情報を、前記遅延時間の大きさ、及び、前記パケットロスの発生の有無、のそれぞれに対応する前記シンボル値に変換する挙動情報変換手段を実現させるとともに、
前記モデルパラメータ推定手段は、前記変換後のシンボル値に対する前記モデルパラメータを推定するように構成されたモデル特定プログラム。
なお、本発明は、日本国にて2010年6月16日に出願された特願2010−137049の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願にて開示された内容のすべてが本明細書に含まれるものとする。
本発明は、パケットの挙動を推定するための数理モデルを特定するモデル特定装置、及び、コンテンツデータを送受信するコンテンツ配信システム等に適用可能である。
1,2,3,6 通信システム
100 通信装置
100A ネットワーク状態推定部
100B 配信制御部
101 挙動情報取得部
102 モデル学習部
103 適合度算出部
104 適合度推定部
105 モデル選択部
106 特徴情報抽出部
107 制御パラメータ決定部
110,120 通信端末
111 通信装置
112 アプリケーション・プログラム実行部
121 通信装置
122 アプリケーション・プログラム実行部
201,211 中継装置
202,203,212,213 通信端末
300 資源管理サーバ
301,302 無線アクセスポイント
303,304,305,306 通信端末
500 通信装置
500A ネットワーク状態推定部
500B パケットジェネレータ部
501 挙動情報取得部
502 モデル学習部
503 適合度算出部
505 モデル選択部
506 モデル情報記憶部
507 パケット生成部
601,605 パケットジェネレータ
602 送信装置
606 評価装置
700 モデル特定装置
701 挙動情報取得部
702 モデルパラメータ推定部
703 適合度算出部
704 モデル選択部
NW,NW1〜NW6 通信回線

Claims (10)

  1. 通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
    前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
    前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
    を備えるモデル特定装置。
  2. 請求項1に記載のモデル特定装置であって、
    前記数理モデルは、隠れマルコフモデルであり、
    前記モデルパラメータの数は、前記隠れマルコフモデルにおける状態の数である内部状態数に応じた値であり、
    前記モデルパラメータは、前記状態が遷移する確率である状態遷移確率と、前記状態が遷移する際に出力されるシンボル値を確率変数とする確率分布であるシンボル出力確率と、初期における前記状態を確率変数とする確率分布である初期状態確率と、を含むモデル特定装置。
  3. 請求項2に記載のモデル特定装置であって、
    前記挙動情報は、前記パケットが送信元から送信先へ到達するまでに要する時間である遅延時間、及び、前記パケットが送信先へ到達しないパケットロスの発生の有無を表す情報であり、
    前記取得された挙動情報を、前記遅延時間の大きさ、及び、前記パケットロスの発生の有無、のそれぞれに対応する前記シンボル値に変換する挙動情報変換手段を備え、
    前記モデルパラメータ推定手段は、前記変換後のシンボル値に対する前記モデルパラメータを推定するように構成されたモデル特定装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
    前記適合度算出手段は、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動が生じる、前記数理モデルに基づいた確率が高くなるほど小さくなる値を有する情報量を、前記適合度として用いるように構成されたモデル特定装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
    前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、複数の時点のそれぞれにて算出された適合度からなる時系列データに基づいて、将来の時点の適合度を推定する適合度推定手段を備え、
    前記モデル選択手段は、前記推定された将来の時点の適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するように構成されたモデル特定装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
    前記選択された数理モデルに基づいて、前記パケットを送信する際に用いられる制御パラメータを決定する制御パラメータ決定手段を備えるモデル特定装置。
  7. 請求項6に記載のモデル特定装置であって、
    前記制御パラメータは、誤り訂正処理を行うために前記パケットが有する冗長度、及び、前記パケットが表すコンテンツを符号化する際に用いられる符号化レート、の少なくとも1つを含むモデル特定装置。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のモデル特定装置であって、
    複数の時点のそれぞれにて、前記選択された数理モデル、及び、前記推定されたモデルパラメータに基づいて、ランダムサンプリングを行うことにより、当該複数の時点のそれぞれにおける前記パケットの挙動を再現するように前記パケットを生成するパケット生成手段を備えるモデル特定装置。
  9. 通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得し、
    モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定し、
    前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出し、
    前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択する、モデル特定方法。
  10. 情報処理装置に、
    通信網上を伝送されるパケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    モデルパラメータにより特定され、且つ、前記パケットの挙動を推定するための、複数の数理モデルであって、当該モデルパラメータの数が異なる複数の数理モデルのそれぞれに対して、前記取得された挙動情報に基づいて、当該数理モデルを特定するためのモデルパラメータを推定するモデルパラメータ推定手段と、
    前記複数の数理モデルのそれぞれに対して、当該数理モデルにより推定される前記パケットの挙動と、前記取得された挙動情報が表す前記パケットの挙動と、が一致している程度を表す適合度を算出する適合度算出手段と、
    前記算出された適合度に基づいて、前記複数の数理モデルの中から1つの数理モデルを選択するモデル選択手段と、
    を実現させるためのモデル特定プログラム。
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