JPWO2007089046A1 - 石炭・バイオマス複合燃料 - Google Patents
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- C10L9/00—Treating solid fuels to improve their combustion
- C10L9/10—Treating solid fuels to improve their combustion by using additives
Abstract
石炭の燃焼時には、ばい煙の発生が多く、またSO2の発生もあって環境汚染を激しいものにしている。特に灰分が多く発熱量が少ない低質炭は、燃焼速度が遅く、ばい煙、未燃量が多く、石炭の利用効率、ボイラー効率を低くしている。石炭の粉末に、籾殻、木くず、玉蜀黍茎、木材などのバイオマス乾留物粉末、またはバイオマス粉末を5%以上混合し、さらに脱硫剤と糖蜜を混合した混合物を約1kg/cm2以上の低い圧力で成形して、空隙率の多いブリケットを作る。このブリケットは、ばい煙、SO2の発生が少なく、低質炭でも未燃量が少なく燃焼特性が改善されて、石炭の利用、ボイラー効率を向上させる。
Description
本発明は、揮発分が10%以上含み燃焼時に煙が発生する石炭の粉末にバイオマスの乾留粉末あるいは、バイオマス粉末を混合して成形した燃料に関するものである。
揮発分が重量比10%以上含む石炭は、燃焼時に約250℃、乃至300℃から分解ガスが蒸発し、その一部が燃焼しない状態でばい煙となって大気中に放出される。特に、灰分が多く、発熱量の少ない石炭は、燃焼速度が遅く、ボイラーで燃焼する場合には、ボイラー効率を低くし、ばい煙の発生も多くなる。石炭中に含まれる硫黄も燃焼時にSO2などの有害ガスとなって、環境を汚染する。
石炭粉末に木粉、トウモロコシ茎粉などのバイオマスを約重量比20%、さらに脱硫剤を数%混合して1t/cm2以上の高い圧力で成形して、煤塵量、SO2の発生を少なくすることが行われている。
また石炭粉末とバイオマス乾留物を混合しこの混合物に脱硫剤のCa(OH)2さらに、粘土と糖蜜を結合材として混合してブリケットに成形し、乾燥している方法がある。石炭は、燃焼時に250℃から300℃の低温域で分解ガスが発生してくるが、粘土が石炭、バイオマス乾留物間に強く固着して存在するので石炭分解ガスがブリケット表面から噴出し、燃焼するのを妨害し、またブリケット内部に燃焼が伝搬するのを妨げて燃焼速度を遅くし、ブリケット深部に未燃部分を残すことがある。粘土の混合によってブリケットの単位重量あたりの発熱量も少なくなり、粘土は、燃焼しないでブリケット燃焼後の灰として残り、この処分に大きな費用が必要となる場合がある。
石炭粉末に木粉、トウモロコシ茎粉などのバイオマスを約重量比20%、さらに脱硫剤を数%混合して1t/cm2以上の高い圧力で成形して、煤塵量、SO2の発生を少なくすることが行われている。
また石炭粉末とバイオマス乾留物を混合しこの混合物に脱硫剤のCa(OH)2さらに、粘土と糖蜜を結合材として混合してブリケットに成形し、乾燥している方法がある。石炭は、燃焼時に250℃から300℃の低温域で分解ガスが発生してくるが、粘土が石炭、バイオマス乾留物間に強く固着して存在するので石炭分解ガスがブリケット表面から噴出し、燃焼するのを妨害し、またブリケット内部に燃焼が伝搬するのを妨げて燃焼速度を遅くし、ブリケット深部に未燃部分を残すことがある。粘土の混合によってブリケットの単位重量あたりの発熱量も少なくなり、粘土は、燃焼しないでブリケット燃焼後の灰として残り、この処分に大きな費用が必要となる場合がある。
石炭の燃焼時に発生するばい煙、SO2の発生を少なくし、着火性がよく、燃焼速度が速く、ブリケット燃焼後の灰中の未燃が少なくなって燃料の利用効率が上がり、また燃焼後の灰が少ない家庭用、産業用の燃料とこの燃料を安価に作る方法である。
本発明は、石炭粉末に籾殻、玉蜀黍茎、大鋸屑、木屑、あるいは排水有機物汚泥などのバイオマスを揮発分が残る程度に乾留したバイオマス乾留物粉末あるいは、前期の籾殻、玉蜀黍茎、大鋸屑、木屑、あるいは排水有機物汚泥などのバイオマス粉末を混合し、さらに脱硫剤と粘結剤の役目をする消石灰(Ca(OH)2)を混合したものに水で希釈した糖蜜を添加し、低い圧力で成型したばい煙、SO2の発生が大幅に少なく燃焼特性の良い石炭・バイオマス複合燃料とその製造方法を提供するものである。
網目が約3mmのふるいを通過する細かい石炭を利用する。塊状の石炭は、粉砕して約3mm以下にする。
バイオマスを乾留する。300℃〜650℃程度の低温で乾留し、揮発分が5%以上残留させた乾留物にするのが好ましい。バイオマスの一部が未乾留のまま残るものでもよい。以下これらをバイオマス乾留物という。このバイオマス乾留物を網目3mmのふるいを通過する程度に粉砕する。
石炭粉末にバイオマス乾留物粉末を重量比約5%以上混合する。石炭粉末を圧縮成形したブリケットの空隙は一般に重量比10%程度である。石炭粉末のかさ密度は約0.7g/ccであるが、バイオマス乾留物粉末のかさ密度は約0.2g/ccであって石炭粒子のかさ密度に比しバイオマス乾留物のかさ密度は大幅に低い。そのために、石炭粉末にバイオマス乾留物粉末を重量比5%以上混合した状態では、石炭粒子間にバイオマス乾留物粉末が多く散在している。
さらに脱硫と結合材の役目をする約1mm以下の消石灰(Ca(OH)2)を石炭粉末とバイオマス乾留物粉末の混合物に約2%以上混合し、さらにこの混合物に糖蜜を重量比3%以上混合し、この混合物を内径10mm以上のシリンダ内に充填して約1kg/cm2以上の低い圧力で圧縮し、成形してブリケットを作る。
ブリケットは、成形後、Ca(OH)2)と糖蜜成分が反応して固化していくが、さらにブリケット中に水分が残る場合は、乾燥して強いブリケットにする。
バイオマス乾留物は、内部に多くの細孔を有し空気を包合し活性化しているので、着火性が良い。200℃から250℃の温度で容易に着火する。ブリケットの燃焼時に約250℃、乃至300℃の低温域で石炭から発生してくる分解ガスは、着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって容易に着火、燃焼する。バイオマス中の揮発分残る乾留物はさらに着火性が良く、燃焼用石炭には揮発分が10%以上、45%程度の瀝青炭が使われているが、揮発分の少ない着火性、燃焼速度が劣る瀝青炭を使用する場合でも、着火速度また燃焼速度をあげる。
石炭の分解ガスの一部は、バイオマス乾留物内部の多くの細孔に吸着し、バイオマス乾留物とともに燃焼する。即ち、バイオマス乾留物が石炭粒子間に密着して存在することによって、石炭燃焼によるばい煙の発生を抑制することができる。
バイオマス混合比率を多くすることにより、ばい煙の発生を抑制する効果が大きくなる。灰分が多く発熱量の少ない石炭でも着火性を良くし、燃焼速度を上げ、燃焼特性が改善されてボイラー効率を上げる。
石炭中には、硫黄が含まれており、燃焼時に硫黄酸化物として大気中に排出される。硫黄含有量の多い石炭を使用する場合は、消石灰(Ca(OH)2)を混合すると、燃焼中に石炭中の硫黄と反応して硫酸カルシウムとして灰中に固定して硫黄酸化物の大気中への排出を減少させる。
脱硫剤として、炭化カルシウム(CaCO3)、酸化マグネシウム(MgO)または水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)を使用しても同様な効果が得られる。
以下にその場合の化学方程式を示す。
脱硫剤として石灰石を使用した場合は、CaCO3+S+O2 →CaSO4 +CO2
脱硫剤として消石灰を使用した場合は、(Ca(OH)2)+S+O2 →CaSO4 +H2O
脱硫剤として酸化マグネシウムを使用した場合は、MgO+S+O2 →MgSO4
脱硫剤として水酸化マグネシウムを使用した場合は、
Mg(OH)2+S+O2 →MgSO4+H2O
石炭とバイオマス乾留物及び脱硫剤の各粒子が互いに均一な混合状態となるように成形され、石炭とバイオマス乾留物の複合燃焼、或いは石炭中の硫黄と脱硫剤との反応が均一かつ効率的に行われるために、石炭粒子及びバイオマス乾留物粒子の大きさは網目約3mmのふるいを通過する程度が好ましい。
脱硫剤は、石炭粒子に密着させ、かつ比表面積を大きくするために粒子の大きさを1mm以下にする。
糖蜜は、砂糖黍から砂糖を精製する際の残渣であるが、一般に水分は重量比20%から40%含んだ粘度のある液体である。成型、乾燥後のブリケットが輸送、貯蔵に耐えうる強さを維持するためには糖蜜を重量比約3%以上混合する。
糖蜜の粘度が高いために、石炭粉末とバイオマス乾留物粉末、脱硫剤の混合物に糖蜜を重量比3%程度混合する場合、強い圧縮力と剪断力をかけても均一に混合することは難しい。
本案では、糖蜜を水で希釈して重量比約50%以下の濃度にして粘度を低くし、石炭粉末、バイオマス乾留物粉末、脱硫剤の混合物に添加し、混合する。その結果、人手による混合方法でも、容易に原料粒子間に均一に糖蜜を分散させることができ、また少ない量のCa(OH)2とも混合し、反応効果を高まり、粘結剤としての効果を上げることができる。また他に粘土など混合物を添加することなく、成形後、あるいは乾燥後のブリケットは輸送、貯蔵に耐えうる強度になる。
粘土を添加した場合には、Ca(OH)2の一部は粘土中に混合されて、石炭粒子あるいは糖蜜との接触が妨げられ、石炭中硫黄の脱硫効果が低下し、またCa(OH)2と糖蜜との反応による結合効果が低くなる。
希釈糖蜜を混合後の混合物粒子表面の付着水分は、成型時の原料の可塑性に影響し、成形物の強度に影響する。成形前の混合物の付着水分の調整は重要である。
糖蜜を混合した前記の混合物をシリンダ内に充填し、ピストンで押し出す圧縮成型法によって成形する場合、直径30mm程度のシリンダーで人力でも成形が容易にできる1kg/cm2程度から10kg/cm2程度の低い圧縮力で成形する。
低い圧縮力でブリケット内に多くの空隙を残すことにより、燃焼時にブリケット深部から石炭の分解ガスの放出を容易にし、また深部に空気が流通して燃焼速度を上げ、未燃量を少なくすることができる。
成型直後のブリケットが乾燥工程での輸送に耐えうる強度を有し、かつ乾燥後のブリケット中に空隙が多くのこるような付着水分、糖蜜添加量を調整する。付着水分は重量比3%から15%程度に調整する。また糖蜜は重量比で3%から8%に調整するのがよい。適切な付着水分にするためには、糖蜜の稀釈水を増やして調整することもできる。
またブリケットの表面から芯部までの距離が大きいとブリケット芯部への燃焼の伝搬が阻害され、また分解ガスの芯部からの排出も阻害されて、ブリケットの燃焼速度を遅くする。ブリケット芯部への熱伝達を良くし分解ガスを放出し易くするために、ブリケット表面から芯部までの距離は30mm以下にするのがよい。
即ち、シリンダ内に混合物を充填してピストンで圧縮成形する方式では、直径は60mm程度以下、ブリケットの高さは60mm以下にするのが良い。体積では約150cc以下がよい。
成形後のブリケットは、乾燥して、輸送、貯蔵に耐えうる強度のブリケットにする。
成形は、プレス型成型機、ロール型成型機などを使って大量生産することもできるが、粒子間の空隙率を多く残して燃焼性の良いブリケットを作るためには、ロール型成型機では、ロールの圧縮力はロール幅の単位圧力は500kg/cm以下で成型する。
バイオマス原料の中の籾殻は、SiO2などを多く含んで硬く、強度のある、堆積状態で深部に着火し、放置することによって容易に乾留することができるが、稲藁、玉蜀黍茎などは乾留装置を設置しないと乾留物を作るのが難しい場合がある。乾留物に比し、着火性、ばい煙の抑制効果が少し劣るが、バイオマスを水分重量比約30%から20%に乾燥して砕いて粉末にして利用することができる。
乾留しないバイオマスの乾燥粉末を石炭粉末に重量比約5%以上混合し、この混合物に脱硫剤を混合し、さらに水で重量比50%以上稀釈した糖蜜を混合し、付着水分が重量比5%以上になるように調整した混合物を、約1kg/cm2以上の低い圧力で成型し、乾燥したブリケットは、従来の1000kg/cm2以上の高い圧力で成形したブリケットに比し、ブリケット内部の空隙が多くなり、燃焼特性が向上する。
網目が約3mmのふるいを通過する細かい石炭を利用する。塊状の石炭は、粉砕して約3mm以下にする。
バイオマスを乾留する。300℃〜650℃程度の低温で乾留し、揮発分が5%以上残留させた乾留物にするのが好ましい。バイオマスの一部が未乾留のまま残るものでもよい。以下これらをバイオマス乾留物という。このバイオマス乾留物を網目3mmのふるいを通過する程度に粉砕する。
石炭粉末にバイオマス乾留物粉末を重量比約5%以上混合する。石炭粉末を圧縮成形したブリケットの空隙は一般に重量比10%程度である。石炭粉末のかさ密度は約0.7g/ccであるが、バイオマス乾留物粉末のかさ密度は約0.2g/ccであって石炭粒子のかさ密度に比しバイオマス乾留物のかさ密度は大幅に低い。そのために、石炭粉末にバイオマス乾留物粉末を重量比5%以上混合した状態では、石炭粒子間にバイオマス乾留物粉末が多く散在している。
さらに脱硫と結合材の役目をする約1mm以下の消石灰(Ca(OH)2)を石炭粉末とバイオマス乾留物粉末の混合物に約2%以上混合し、さらにこの混合物に糖蜜を重量比3%以上混合し、この混合物を内径10mm以上のシリンダ内に充填して約1kg/cm2以上の低い圧力で圧縮し、成形してブリケットを作る。
ブリケットは、成形後、Ca(OH)2)と糖蜜成分が反応して固化していくが、さらにブリケット中に水分が残る場合は、乾燥して強いブリケットにする。
バイオマス乾留物は、内部に多くの細孔を有し空気を包合し活性化しているので、着火性が良い。200℃から250℃の温度で容易に着火する。ブリケットの燃焼時に約250℃、乃至300℃の低温域で石炭から発生してくる分解ガスは、着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって容易に着火、燃焼する。バイオマス中の揮発分残る乾留物はさらに着火性が良く、燃焼用石炭には揮発分が10%以上、45%程度の瀝青炭が使われているが、揮発分の少ない着火性、燃焼速度が劣る瀝青炭を使用する場合でも、着火速度また燃焼速度をあげる。
石炭の分解ガスの一部は、バイオマス乾留物内部の多くの細孔に吸着し、バイオマス乾留物とともに燃焼する。即ち、バイオマス乾留物が石炭粒子間に密着して存在することによって、石炭燃焼によるばい煙の発生を抑制することができる。
バイオマス混合比率を多くすることにより、ばい煙の発生を抑制する効果が大きくなる。灰分が多く発熱量の少ない石炭でも着火性を良くし、燃焼速度を上げ、燃焼特性が改善されてボイラー効率を上げる。
石炭中には、硫黄が含まれており、燃焼時に硫黄酸化物として大気中に排出される。硫黄含有量の多い石炭を使用する場合は、消石灰(Ca(OH)2)を混合すると、燃焼中に石炭中の硫黄と反応して硫酸カルシウムとして灰中に固定して硫黄酸化物の大気中への排出を減少させる。
脱硫剤として、炭化カルシウム(CaCO3)、酸化マグネシウム(MgO)または水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)を使用しても同様な効果が得られる。
以下にその場合の化学方程式を示す。
脱硫剤として石灰石を使用した場合は、CaCO3+S+O2 →CaSO4 +CO2
脱硫剤として消石灰を使用した場合は、(Ca(OH)2)+S+O2 →CaSO4 +H2O
脱硫剤として酸化マグネシウムを使用した場合は、MgO+S+O2 →MgSO4
脱硫剤として水酸化マグネシウムを使用した場合は、
Mg(OH)2+S+O2 →MgSO4+H2O
石炭とバイオマス乾留物及び脱硫剤の各粒子が互いに均一な混合状態となるように成形され、石炭とバイオマス乾留物の複合燃焼、或いは石炭中の硫黄と脱硫剤との反応が均一かつ効率的に行われるために、石炭粒子及びバイオマス乾留物粒子の大きさは網目約3mmのふるいを通過する程度が好ましい。
脱硫剤は、石炭粒子に密着させ、かつ比表面積を大きくするために粒子の大きさを1mm以下にする。
糖蜜は、砂糖黍から砂糖を精製する際の残渣であるが、一般に水分は重量比20%から40%含んだ粘度のある液体である。成型、乾燥後のブリケットが輸送、貯蔵に耐えうる強さを維持するためには糖蜜を重量比約3%以上混合する。
糖蜜の粘度が高いために、石炭粉末とバイオマス乾留物粉末、脱硫剤の混合物に糖蜜を重量比3%程度混合する場合、強い圧縮力と剪断力をかけても均一に混合することは難しい。
本案では、糖蜜を水で希釈して重量比約50%以下の濃度にして粘度を低くし、石炭粉末、バイオマス乾留物粉末、脱硫剤の混合物に添加し、混合する。その結果、人手による混合方法でも、容易に原料粒子間に均一に糖蜜を分散させることができ、また少ない量のCa(OH)2とも混合し、反応効果を高まり、粘結剤としての効果を上げることができる。また他に粘土など混合物を添加することなく、成形後、あるいは乾燥後のブリケットは輸送、貯蔵に耐えうる強度になる。
粘土を添加した場合には、Ca(OH)2の一部は粘土中に混合されて、石炭粒子あるいは糖蜜との接触が妨げられ、石炭中硫黄の脱硫効果が低下し、またCa(OH)2と糖蜜との反応による結合効果が低くなる。
希釈糖蜜を混合後の混合物粒子表面の付着水分は、成型時の原料の可塑性に影響し、成形物の強度に影響する。成形前の混合物の付着水分の調整は重要である。
糖蜜を混合した前記の混合物をシリンダ内に充填し、ピストンで押し出す圧縮成型法によって成形する場合、直径30mm程度のシリンダーで人力でも成形が容易にできる1kg/cm2程度から10kg/cm2程度の低い圧縮力で成形する。
低い圧縮力でブリケット内に多くの空隙を残すことにより、燃焼時にブリケット深部から石炭の分解ガスの放出を容易にし、また深部に空気が流通して燃焼速度を上げ、未燃量を少なくすることができる。
成型直後のブリケットが乾燥工程での輸送に耐えうる強度を有し、かつ乾燥後のブリケット中に空隙が多くのこるような付着水分、糖蜜添加量を調整する。付着水分は重量比3%から15%程度に調整する。また糖蜜は重量比で3%から8%に調整するのがよい。適切な付着水分にするためには、糖蜜の稀釈水を増やして調整することもできる。
またブリケットの表面から芯部までの距離が大きいとブリケット芯部への燃焼の伝搬が阻害され、また分解ガスの芯部からの排出も阻害されて、ブリケットの燃焼速度を遅くする。ブリケット芯部への熱伝達を良くし分解ガスを放出し易くするために、ブリケット表面から芯部までの距離は30mm以下にするのがよい。
即ち、シリンダ内に混合物を充填してピストンで圧縮成形する方式では、直径は60mm程度以下、ブリケットの高さは60mm以下にするのが良い。体積では約150cc以下がよい。
成形後のブリケットは、乾燥して、輸送、貯蔵に耐えうる強度のブリケットにする。
成形は、プレス型成型機、ロール型成型機などを使って大量生産することもできるが、粒子間の空隙率を多く残して燃焼性の良いブリケットを作るためには、ロール型成型機では、ロールの圧縮力はロール幅の単位圧力は500kg/cm以下で成型する。
バイオマス原料の中の籾殻は、SiO2などを多く含んで硬く、強度のある、堆積状態で深部に着火し、放置することによって容易に乾留することができるが、稲藁、玉蜀黍茎などは乾留装置を設置しないと乾留物を作るのが難しい場合がある。乾留物に比し、着火性、ばい煙の抑制効果が少し劣るが、バイオマスを水分重量比約30%から20%に乾燥して砕いて粉末にして利用することができる。
乾留しないバイオマスの乾燥粉末を石炭粉末に重量比約5%以上混合し、この混合物に脱硫剤を混合し、さらに水で重量比50%以上稀釈した糖蜜を混合し、付着水分が重量比5%以上になるように調整した混合物を、約1kg/cm2以上の低い圧力で成型し、乾燥したブリケットは、従来の1000kg/cm2以上の高い圧力で成形したブリケットに比し、ブリケット内部の空隙が多くなり、燃焼特性が向上する。
揮発分が重量比10%以上の石炭は燃焼時に多くのばい煙とSO2を発生するが、約3mm目ふるいを通過する程度の石炭粉末に木材、籾殻、玉蜀黍茎などのバイオマスの揮発分を5%程度以上に乾留したバイオマス乾留物を約3mm以下に粉砕した粉末を重量比5%以上混合し、さらにカルシウム、マグネシアを含む脱硫剤を混合する。
この混合物に糖蜜を重量比3%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは8から12%に調整する。
さらに乾燥してブリケット強度をあげて輸送、貯蔵に耐えるブリケットにする。
このブリケットは、石炭粒子間にバイオマス乾留粉が充填された状態で燃焼することから石炭から発生する分解ガスが着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって、着火、燃焼し、また分解ガスの一部はバイオマス乾留物に吸着され、バイオマス乾留物の燃焼とともに燃焼して、ばい煙の発生を減少させる。
さらに石炭中の硫黄は、燃焼過程で脱硫剤との反応物を作り、灰中に固定されて排ガス中のSO2の発生を削減する。
粒子間に固く詰まった粘土など添加物がなく、水分の多い状態で、低圧縮力で成形するので乾燥後のブリケット内部に空隙が多く残り、燃焼時にブリケット深部からの分解ガスはブリケット表面への放出が容易で、表面で燃焼し、また燃焼空気がブリケット内部に入りやすいために燃焼速度が速くなり、加熱炉、ボイラーなどの出力を高める。粘土などの添加による、Ca(OH)2、あるいは糖蜜の効果が妨げられることがない。また粘土の添加による灰分の増加もなく、ブリケットの単位重量当たりの発熱量も低下しない。
また低圧縮力で成形するので成形時のコストが低下する。
灰分が多く発熱量が少ない低質炭は、灰分がブリケット内部への熱伝達を遅くし、また内部の分解ガスの表面への放出を妨げて燃焼速度を遅くするために、ばい煙量の発生が多く、また灰分中の未燃分が多くなるが、本発明によるブリケットの内部には空隙が多く残り、低質炭を使っても、ばい煙、SO2の発生が少なくなると同時に、燃焼性がよく、またブリケット深部まで燃焼するので未燃分が少なくなり石炭利用率、ボイラー効率が上がる。
藁などの柔らかいバイオマスは、約3mm以下に粉砕し、石炭粉、脱硫剤と混合した後に糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは10から12%に調整後、約1kg/cm2以上の低圧縮力で成形したブリケットは、従来の1000kg/cm2以上の高い圧縮力で成形したブリケットに比較し、ブリケットの内の空隙が多く、燃焼速度が速くなる。
圧縮力が低いことから成形設備、成形コストは安価になる。
この混合物に糖蜜を重量比3%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは8から12%に調整する。
さらに乾燥してブリケット強度をあげて輸送、貯蔵に耐えるブリケットにする。
このブリケットは、石炭粒子間にバイオマス乾留粉が充填された状態で燃焼することから石炭から発生する分解ガスが着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって、着火、燃焼し、また分解ガスの一部はバイオマス乾留物に吸着され、バイオマス乾留物の燃焼とともに燃焼して、ばい煙の発生を減少させる。
さらに石炭中の硫黄は、燃焼過程で脱硫剤との反応物を作り、灰中に固定されて排ガス中のSO2の発生を削減する。
粒子間に固く詰まった粘土など添加物がなく、水分の多い状態で、低圧縮力で成形するので乾燥後のブリケット内部に空隙が多く残り、燃焼時にブリケット深部からの分解ガスはブリケット表面への放出が容易で、表面で燃焼し、また燃焼空気がブリケット内部に入りやすいために燃焼速度が速くなり、加熱炉、ボイラーなどの出力を高める。粘土などの添加による、Ca(OH)2、あるいは糖蜜の効果が妨げられることがない。また粘土の添加による灰分の増加もなく、ブリケットの単位重量当たりの発熱量も低下しない。
また低圧縮力で成形するので成形時のコストが低下する。
灰分が多く発熱量が少ない低質炭は、灰分がブリケット内部への熱伝達を遅くし、また内部の分解ガスの表面への放出を妨げて燃焼速度を遅くするために、ばい煙量の発生が多く、また灰分中の未燃分が多くなるが、本発明によるブリケットの内部には空隙が多く残り、低質炭を使っても、ばい煙、SO2の発生が少なくなると同時に、燃焼性がよく、またブリケット深部まで燃焼するので未燃分が少なくなり石炭利用率、ボイラー効率が上がる。
藁などの柔らかいバイオマスは、約3mm以下に粉砕し、石炭粉、脱硫剤と混合した後に糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは10から12%に調整後、約1kg/cm2以上の低圧縮力で成形したブリケットは、従来の1000kg/cm2以上の高い圧縮力で成形したブリケットに比較し、ブリケットの内の空隙が多く、燃焼速度が速くなる。
圧縮力が低いことから成形設備、成形コストは安価になる。
揮発分が重量比10%以上の石炭は燃焼時に多くのばい煙とSO2を発生するが、約3mm目ふるいを通過する程度の石炭粉末に木材、籾殻、玉蜀黍茎などのバイオマスの揮発分を望ましくは5%から10%以上残す程度に乾留したバイオマス乾留物を約3mm以下に粉砕した粉末を重量比5%以上混合し、さらにカルシウム、マグネシアを含む脱硫剤を混合する。望ましくはCa(OH)2を重量比で2%から5%混合する。
この混合物に粘土などを添加せず、糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは8から12%に調整する。
さらに乾燥してブリケット強度をあげて輸送、貯蔵に耐えるブリケットにする。
このブリケットは、石炭粒子間にバイオマス乾留粉が充填された状態で燃焼することから石炭から発生する分解ガスが着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって、着火、燃焼し、また分解ガスの一部はバイオマス乾留物に吸着され、バイオマス乾留物の燃焼とともに燃焼して、ばい煙の発生を減少させる。
さらに石炭中の硫黄は、燃焼過程で脱硫剤との反応物を作り、灰中に固定されて排ガス中のSO2の発生を削減する。
水分の多い状態で、低圧縮力で成形するので乾燥後のブリケット内部に空隙が多く残しす。
また低圧縮力で成形するので成形時のコストが低下する。
灰分が多く発熱量が少ない低質炭は、灰分がブリケット内部への熱伝達を遅くし、また内部の分解ガスの表面への放出を妨げて燃焼速度を遅くするために、ばい煙量の発生が多く、また灰分中の未燃分が多くなるが、本発明によるブリケットの内部には空隙が多く残り、低質炭を使っても、ばい煙、SO2の発生が少なくなると同時に、燃焼性がよく、またブリケット深部まで燃焼するので未燃分が少なくなり石炭利用率、ボイラー効率が上がる。
藁などの柔らかいバイオマスは、約3mm以下に粉砕し、揮発分が10%以上の石炭粉末に揮発分が一部残る籾殻、木くず、玉蜀黍茎、木材などのバイオマス乾留物粉末を重量比で5%以上混合し、さらに脱硫剤として消石灰を約重量比2から重量比5%混合する。さらに糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは10から12%に調整する。成形後に乾燥したブリケットは輸送、貯蔵に耐える強度を有し、従来の1000kg/cm2以上の高い圧縮力で成形したブリケットに比較し、ブリケットの内の空隙が多く、燃焼速度が速くなる。
圧縮力が低いことから成形設備、成形コストは安価になる。
脱硫剤は、一般には、消石灰(Ca(OH)2)を使う。消石灰の混合量は、硫黄が多い石炭では、混合量を多くする。成型前の混合原料の付着水分は、成型時に水が侵出しないで、かつ型から成型物が抜け出し易く、乾燥工程で崩れない程度の量にする。重量比8%から重量比10%程度が望ましい。
乾留しないバイオマス粉末は、乾留物粉末に比較して、添加量は約重量比5%以上多くする。
この混合物に粘土などを添加せず、糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは8から12%に調整する。
さらに乾燥してブリケット強度をあげて輸送、貯蔵に耐えるブリケットにする。
このブリケットは、石炭粒子間にバイオマス乾留粉が充填された状態で燃焼することから石炭から発生する分解ガスが着火温度の低いバイオマス乾留物の燃焼によって、着火、燃焼し、また分解ガスの一部はバイオマス乾留物に吸着され、バイオマス乾留物の燃焼とともに燃焼して、ばい煙の発生を減少させる。
さらに石炭中の硫黄は、燃焼過程で脱硫剤との反応物を作り、灰中に固定されて排ガス中のSO2の発生を削減する。
水分の多い状態で、低圧縮力で成形するので乾燥後のブリケット内部に空隙が多く残しす。
また低圧縮力で成形するので成形時のコストが低下する。
灰分が多く発熱量が少ない低質炭は、灰分がブリケット内部への熱伝達を遅くし、また内部の分解ガスの表面への放出を妨げて燃焼速度を遅くするために、ばい煙量の発生が多く、また灰分中の未燃分が多くなるが、本発明によるブリケットの内部には空隙が多く残り、低質炭を使っても、ばい煙、SO2の発生が少なくなると同時に、燃焼性がよく、またブリケット深部まで燃焼するので未燃分が少なくなり石炭利用率、ボイラー効率が上がる。
藁などの柔らかいバイオマスは、約3mm以下に粉砕し、揮発分が10%以上の石炭粉末に揮発分が一部残る籾殻、木くず、玉蜀黍茎、木材などのバイオマス乾留物粉末を重量比で5%以上混合し、さらに脱硫剤として消石灰を約重量比2から重量比5%混合する。さらに糖蜜を重量比2%から8%混合する。糖蜜は、水分50%以上に稀釈して粘度を低下させて混合すると均一な混合が容易にできる。さらにこの混合物を約1kg/cm2以上、好ましくは2kg/cm2から10kg/cm2の低圧で成形してブリケットを作る。成型前の混合物の付着水分は重量比3%から15%、好ましくは10から12%に調整する。成形後に乾燥したブリケットは輸送、貯蔵に耐える強度を有し、従来の1000kg/cm2以上の高い圧縮力で成形したブリケットに比較し、ブリケットの内の空隙が多く、燃焼速度が速くなる。
圧縮力が低いことから成形設備、成形コストは安価になる。
脱硫剤は、一般には、消石灰(Ca(OH)2)を使う。消石灰の混合量は、硫黄が多い石炭では、混合量を多くする。成型前の混合原料の付着水分は、成型時に水が侵出しないで、かつ型から成型物が抜け出し易く、乾燥工程で崩れない程度の量にする。重量比8%から重量比10%程度が望ましい。
乾留しないバイオマス粉末は、乾留物粉末に比較して、添加量は約重量比5%以上多くする。
本発明における石炭・バイオマス複合燃料製造の簡単なフロー図である。
実地例1
揮発分重量比20%、灰分重量比25%、発熱量5,700kcal/kg、硫黄重量比1.1%の低質炭を粉砕して3mm以下にし、籾殻の乾留物を10%混合する。籾殻乾留物中に約重量比10%の未乾留物が残っているものである。さらに、消石灰を重量比3%混合し、水で重量比50%に稀釈した糖蜜を重量比6%混合する。
この混合物の付着水分を重量比8%に調整したものを、直径30mmのシリンダに充填し、ピストンで約15kgの圧縮力をかけて高さ約25mmの成形物に成形し、この成型物を乾燥機で乾燥して硬いブリケットにする。ブリケットの圧壊強度は80kgで輸送、貯蔵に十分に耐えうる強度になっている。
このブリケットをストーブで薪を着火源にして燃焼する。初めは発煙し、臭気が出たが、約3分後には、火炎が立ち上がり、煙は見えなくなり、臭気も出なくなり、燃焼が継続する。灰中の未燃物は重量比11%である。
石炭のみの燃焼では、発煙、臭気が激しい。灰中の未燃物は重量比19%である。
実地例2
稲藁を天日乾燥で水分を約重量比20%にし、粉砕機で3mm以下に粉砕したものを、揮発分重量比32%、灰分重量比32%、発熱量5200kcal/kg、硫黄重量比0.6%の石炭粉末に20%混合し、さらに消石灰重量比2%を混合し、水で重量比50%に稀釈した糖蜜を重量比6%混合する。
この混合物の付着水分を重量比12%に調整したものを、直径30mmのシリンダに充填し、ピストンで約15kgの圧縮力をかけて高さ約20mmの成形物に成形し、この成型物を乾燥機で乾燥して硬いブリケットにする。ブリケットの圧壊強度は70kgで輸送、貯蔵に十分に耐えうる強度になっている。
このブリケットをストーブで薪を着火源にして燃焼した。初めは発煙し、臭気が出たが、約5分後には、火炎が立ち上がり、煙は見えなくなり、臭気も出なくなり、燃焼が継続する。灰中の未燃物は重量比15%である。
石炭のみの燃焼では、発煙、臭気が激しく、灰中の未燃物は重量比24%である。
実地例1
揮発分重量比20%、灰分重量比25%、発熱量5,700kcal/kg、硫黄重量比1.1%の低質炭を粉砕して3mm以下にし、籾殻の乾留物を10%混合する。籾殻乾留物中に約重量比10%の未乾留物が残っているものである。さらに、消石灰を重量比3%混合し、水で重量比50%に稀釈した糖蜜を重量比6%混合する。
この混合物の付着水分を重量比8%に調整したものを、直径30mmのシリンダに充填し、ピストンで約15kgの圧縮力をかけて高さ約25mmの成形物に成形し、この成型物を乾燥機で乾燥して硬いブリケットにする。ブリケットの圧壊強度は80kgで輸送、貯蔵に十分に耐えうる強度になっている。
このブリケットをストーブで薪を着火源にして燃焼する。初めは発煙し、臭気が出たが、約3分後には、火炎が立ち上がり、煙は見えなくなり、臭気も出なくなり、燃焼が継続する。灰中の未燃物は重量比11%である。
石炭のみの燃焼では、発煙、臭気が激しい。灰中の未燃物は重量比19%である。
実地例2
稲藁を天日乾燥で水分を約重量比20%にし、粉砕機で3mm以下に粉砕したものを、揮発分重量比32%、灰分重量比32%、発熱量5200kcal/kg、硫黄重量比0.6%の石炭粉末に20%混合し、さらに消石灰重量比2%を混合し、水で重量比50%に稀釈した糖蜜を重量比6%混合する。
この混合物の付着水分を重量比12%に調整したものを、直径30mmのシリンダに充填し、ピストンで約15kgの圧縮力をかけて高さ約20mmの成形物に成形し、この成型物を乾燥機で乾燥して硬いブリケットにする。ブリケットの圧壊強度は70kgで輸送、貯蔵に十分に耐えうる強度になっている。
このブリケットをストーブで薪を着火源にして燃焼した。初めは発煙し、臭気が出たが、約5分後には、火炎が立ち上がり、煙は見えなくなり、臭気も出なくなり、燃焼が継続する。灰中の未燃物は重量比15%である。
石炭のみの燃焼では、発煙、臭気が激しく、灰中の未燃物は重量比24%である。
Claims (2)
- 揮発分が重量比10%以上の石炭粉末に籾殻、稲藁、木くず、玉蜀黍茎、木材などのバイオマス乾留粉末を重量比5%以上混合する工程と、前記混合物にカルシウム、マグネシウムなどを含む粉状の脱硫剤を混合する工程と、前記混合物に糖蜜を混合する工程と、前記混合物に水を添加して付着水分重量比3%以上に調整する工程と、その後、前記混合物を1kg/cm2以上の圧力で成形して乾燥する工程により製造する石炭・バイオマス複合燃料とその製造方法。
- 揮発分が重量比10%以上の石炭粉末に籾殻、稲藁、木くず、玉蜀黍茎、木材などのバイオマス粉末を重量比5%以上混合する工程と、前記混合物にカルシウム、マグネシウムなどを含む粉状の脱硫剤を混合する工程と、前記混合物に糖蜜を混合する工程と、前記混合物に水を添加して付着水分重量比3%以上に調整する工程と、その後、前記混合物を1kg/cm2以上の圧力で成形して乾燥する工程により製造する石炭・バイオマス複合燃料とその製造方法。
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