JPWO2005011152A1 - 伝送品質計測装置、チャネル制御装置および無線基地局 - Google Patents
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Abstract
本発明は、無線通信システムにおいて、所望の無線基地局から無線局に至る下りのリンクの伝送品質を計測する伝送品質計測装置と、その下りの無線伝送路の形成を適正に行うチャネル制御装置と無線基地局とに関する。本発明の目的は、下りのリンクの伝送品質を安価に、かつ精度よく評価し、その伝送品質に基づいて無線リソースの削減を的確に図る点にある。そのために、本発明は、単一の無線ゾーンにおいて無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する制御手段と、特定のメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める伝送品質取得手段とを備えて構成される。
Description
本発明は、複数の送信端と、これらの送信端から並行して到来する受信波をダイバーシチ受信する無線局とが備えられて構成された無線通信システムにおいて、所望の無線基地局からこの無線局に至る下りの無線伝送路の伝送品質を計測する伝送品質計測装置と、その下りの無線伝送路を適正に形成するチャネル制御装置と無線基地局とに関する。
CDMA(Code Division Multiple Access)等のスペクトラム拡散通信方式は、無線周波数の有効利用に適し、かつ本来的に耐干渉性および伝送情報の秘匿性が高いために、移動通信システムその他の無線システムに積極的に適用されている。
さらに、このようなスペクトラム拡散通信方式が適用された移動通信システムでは、複数の無線基地局から並行して到来し、またはマルチパスを介して到来した複数の受信波がレイク合成(最大比合成)されることによって、伝送品質が高く維持され、かつ通話信号の瞬断を伴うことなくチャネル切り替えが可能なソフトハンドオーバが行われる。
図5は、ソフトハンドオーバが行われる移動通信システムの構成例を示す図である。
図において、基地局制御局20は、局間リンク21を介して図示されない移動体交換機に接続され、かつ通信リンク22−1〜22−nを介して無線基地局30−1〜30−nにそれぞれ接続される。これらの無線基地局30−1〜30−nによって個別に形成された無線ゾーン31−1〜31−nの内、例えば、無線ゾーン31−1、31−2がオーバラップする地点には、移動局40が位置する。
基地局制御局20は、下記の要素から構成される。
・ 局間リンク21の下りのリンクに縦続接続されたARQ生成部23および制御情報生成部24
・ その制御情報生成部24に縦続接続され、かつ通信リンク22−1〜22−nの一端においてこれらの通信リンク22−1〜22−nの下りのリンクに接続された基地局選択部25
・ 通信リンク22−1〜22−nの一端においてこれらの通信リンク22−1〜22−nの上りのリンクに接続された選択合成部26
・ その選択合成部26に縦続接続された制御情報終端部27
・ この制御情報終端部27に縦続接続され、かつ局間リンク21の上りのリンクに接続されたARQ終端部28
・ これらのARQ生成部23、制御情報生成部24、基地局選択部25、選択合成部26、制御情報終端部27およびARQ終端部28の制御端子に個別に接続された入出力ポートを有する制御部29
無線基地局30−1は、下記の要素から構成される。
・ 通信リンク22−1の他端においてその通信リンク22−1の下りのリンクに接続された送信部32−1
・ 通信リンク22−1の他端においてその通信リンク22−1の上りのリンクに接続された受信部33−1
・ これらの送信部32−1および受信部33−1の制御端子にそれぞれ接続された入出力ポートを有する制御部34−1
・ 送信部32−1の出力と受信部33−1の入力とにそれぞれ接続されたアンテナ共用部35−1
・ 給電点がこのアンテナ共用部35−1のアンテナ端子に接続されたアンテナ36−1
なお、無線基地局30−2〜30−nの構成については、無線基地局30−1の構成と同じであるので、以下では、対応する構成要素に添え番号「1」に代わる添え番号「2」〜「n」が付加された共通の符号を付与し、ここでは、これらの説明を省略する。
移動局40は、下記の要素から構成される。
・ 上述した無線ゾーン31−1〜31−nに対するアクセスに供されるアンテナ41
・ このアンテナ41の給電点に接続されたアンテナ端子を有するアンテナ共用部42
・ そのアンテナ共用部42の受信出力に縦続接続され、かつ後述する下り伝送情報を出力する受信部43
・ 後述する上り伝送情報が入力され、かつ出力がアンテナ共用部42の送信入力に接続された送信部44
・ これらの受信部43および送信部44の制御端子に接続された入出力ポートを有する制御部45
なお、以下では、無線基地局30−1〜30−nの何れでも行われ得る事項については、添え番号「1」から「n」の何れにも該当し得ることを意味する添え文字「c」が付加された符号を用いて記述する。
このような構成の移動通信システムでは、基地局制御局20に備えられた制御部29は、基地局選択部25、基地局合成部26および通信リンク22−cと、無線基地局30−cに備えられた送信部32−cと受信部33−cとを介してその無線基地局30−cに備えられた制御部34−cと連係することによって、移動局40に対する通信サービスの提供に必要なチャネル制御および呼設定を行う。
また、この制御部34−cは、送信部32−c、受信部33−c、アンテナ共用部35−cおよびアンテナ36−cを介して移動局40と相互に、フレームやスロットの単位に所定の情報を送受することによって、上述したチャネル制御および呼設定に適応した処理を行う。
さらに、移動局40に備えられた制御部45は、受信部43、送信部44、アンテナ共用部42およびアンテナ41を介して無線基地局30−cと相互に、上述した所定の情報を送受することによって、既述の通信サービスを実現する。
基地局制御局20では、制御部29は、上述したチャネル制御や呼設定の手順に基づいてソフトハンドオフを行うことが可能となった移動局(以下では、簡単のため、移動局40のみであると仮定する。)と、その移動局40が位置する地点に良好な伝送品質で無線ゾーンを形成する全ての無線基地局(以下では、簡単のため、単複の如何にかかわらず、符号「30−v」を付与して示す。)とを識別し、かつ管理する。
制御情報生成部24は、移動局40宛に伝送されるべき下り伝送情報(移動体交換機から与えられる通話信号等だけではなく、後述するようにARQ生成部23によって生成されるARQフレームも該当し得る。)を規定の形式のフレームの列に変換する。
基地局選択部25は、無線基地局30−1〜30−nの内、制御部29によって識別された無線基地局30−vとの間に敷設された通信リンク22−vを介してその無線基地局30−v宛に、このようなフレームの列を並行して送出する。
無線基地局30−vでは、送信部32−vは、制御部34−vの主導の下でこれらのフレームで変調された下り無線周波信号を生成し、かつアンテナ共用部35−vおよびアンテナ36−vを介して移動局40宛にその無線周波信号を送信する。
移動局40では、受信部43は、無線基地局30−vから並行して到来した無線周波信号をレイク合成し、かつ復調することによって既述の下り伝送情報を復元する。
また、送信部44は、移動局40と対向して通信を行うべき端末と、無線基地局30−vに備えられた制御部34−vと、基地局制御局20に備えられた制御部29との何れか宛に伝送されるべき上り伝送情報を示す規定のフレーム(ここでは、簡単のため、正規性や伝送品質の評価に供され得るCRC(Cyclic Redundancy Check)コードを含むと仮定する。)の列で変調された上り無線周波信号を生成し、かつアンテナ共用部42およびアンテナ41を介してその無線基地局30−v宛に、この上り無線周波信号を送信する。
無線基地局30−vでは、受信部33−vは、アンテナ36−vに到来した上り無線周波信号をアンテナ共用部35−vを介して受信し、かつ復調することによって上り伝送情報を示すフレームの列を復元し、かつそのフレームの伝送品質を評価する。
さらに、受信部33−vは、そのフレームの列が制御部34に与えられるべきか否かの判定を行い、その判定の結果が偽である場合には、通信リンク22−vを介して基地局制御局20宛に、このフレームの列を送信する。
基地局制御局20では、選択合成部26は、制御部29によって識別された無線基地局30−vとの間に敷設された通信リンク22−vを介して受信されたフレームの内、最良の伝送品質(ここでは、簡単のため、個々のフレームに含まれるCRCコードに基づいて特定されると仮定する。)で受信されたフレームを順次選択する。
制御情報終端部27は、このようなフレームの列として構成される上り伝送情報がチャネル制御や呼設定にかかわる情報であるか否か判別し、その判別の結果が真である場合には、制御部29にその上り伝送情報を引き渡し、反対にこの判別の結果が偽である場合には、ARQ終端部28を介して移動体交換機に引き渡す。
また、制御部29は、これらのフレームの列の伝送品質(ここでは、簡単のため、フレーム誤り率の逆数として評価されると仮定する。)を所定の頻度で監視し、その伝送品質が既定の閾値を下回ると、その旨を制御情報生成部24に通知する。
制御情報生成部24は、この通知を識別すると、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、端末40からこれらの無線基地局30−vに至る上りの無線伝送路の送信電力制御の下で維持されるべき伝送品質の下限値の更新を要求する。
なお、制御情報生成部24は、下り伝送情報が無い期間には、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、移動局40に割り付けられた無線チャネルにかかわる送信の停止を指示する。
無線基地局30−vでは、制御部34−vは、移動局40からアンテナ36−vに到来し、かつアンテナ共用部35−vおよび受信部33−vを介して受信された上り無線周波信号のレベルを所定の頻度で計測すると共に、既定の目標値(上述した「伝送品質の下限値」に適応した値として設定される。)に対するそのレベルの偏差を識別する。
さらに、制御部34−vは、送信部32−v、アンテナ共用部35−vおよびアンテナ36−vを介して移動局40宛にこの偏差を所定の精度で通知することによって、この移動局40によって上り無線周波信号がフレーム単位に送信されるべき送信電力の適正な値への修正および維持を要求する。
また、基地局制御局20では、制御部29は、選択合成部26を介して受信されたフレームの内、復号が不可能なフレームを検出すると、そのフレームと、このフレームの送信元に該当する移動局40の識別情報とをARQ生成部23に与える。
ARQ生成部23は、これらのフレームおよび識別情報に基づいて所定の形式のARQ(Auto repeat request)フレームを生成し、かつ制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、このARQフレームを送出する。
ARQ終端部28は、このようなARQフレームに応じて移動局40から返送されたARQ応答フレームを検出し、そのARQ応答フレームを制御部29に引き渡す。
制御部29は、そのARQ応答フレームを識別すると、ARQ終端部28を介して移動体交換機宛に、このARQ応答フレームを送出する。
したがって、移動局40は、伝送特性が広範に、かつ急激に変動し得る無線伝送路の下りのリンクについては既述のレイク合成に基づくダイバーシチ受信を行い、その無線伝送路の上りのリンクについては基地局制御局20において選択合成が行われることによって、通信路の瞬断を伴うことなくソフトハンドオーバを行うことができると共に、既述の再送制御の下で伝送品質を高く維持することができる。
ところで、このような従来例では、無線基地局30−vから通信リンク22−vを介して並行して受信されるフレームの伝送品質に差がある場合には、送信電力制御は、これらの無線基地局30−vと移動局40との間に個別に形成された無線伝送路の内、その伝送品質が最大であるフレームの伝送に供された特定の無線伝送路の伝送品質が既定の下限値以上に保たれるように行われる。
すなわち、伝送品質がこの下限値未満である無線伝送路の伝送品質はさらに劣化し、この無線伝送路は、移動局40で行われるレイク合成に基づく伝送品質の向上にほとんど貢献していない場合であっても、継続して維持される。
しかし、このような無線伝送路が維持されるために無用に送信される無線周波信号は、並行して形成されている他の無線伝送路に対して干渉や妨害を及ぼし、かつ単位周波数当たりに収容可能な加入者の数が総合的に低下する要因となっていた。
また、上述した伝送品質が何れも下限値以上である場合には、単一の移動局40に対して無線リソースが無用に重複して割り付けられるために、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数が総合的に低下する可能性が高かった。
特開2002−199430号公報(要約)
さらに、このようなスペクトラム拡散通信方式が適用された移動通信システムでは、複数の無線基地局から並行して到来し、またはマルチパスを介して到来した複数の受信波がレイク合成(最大比合成)されることによって、伝送品質が高く維持され、かつ通話信号の瞬断を伴うことなくチャネル切り替えが可能なソフトハンドオーバが行われる。
図5は、ソフトハンドオーバが行われる移動通信システムの構成例を示す図である。
図において、基地局制御局20は、局間リンク21を介して図示されない移動体交換機に接続され、かつ通信リンク22−1〜22−nを介して無線基地局30−1〜30−nにそれぞれ接続される。これらの無線基地局30−1〜30−nによって個別に形成された無線ゾーン31−1〜31−nの内、例えば、無線ゾーン31−1、31−2がオーバラップする地点には、移動局40が位置する。
基地局制御局20は、下記の要素から構成される。
・ 局間リンク21の下りのリンクに縦続接続されたARQ生成部23および制御情報生成部24
・ その制御情報生成部24に縦続接続され、かつ通信リンク22−1〜22−nの一端においてこれらの通信リンク22−1〜22−nの下りのリンクに接続された基地局選択部25
・ 通信リンク22−1〜22−nの一端においてこれらの通信リンク22−1〜22−nの上りのリンクに接続された選択合成部26
・ その選択合成部26に縦続接続された制御情報終端部27
・ この制御情報終端部27に縦続接続され、かつ局間リンク21の上りのリンクに接続されたARQ終端部28
・ これらのARQ生成部23、制御情報生成部24、基地局選択部25、選択合成部26、制御情報終端部27およびARQ終端部28の制御端子に個別に接続された入出力ポートを有する制御部29
無線基地局30−1は、下記の要素から構成される。
・ 通信リンク22−1の他端においてその通信リンク22−1の下りのリンクに接続された送信部32−1
・ 通信リンク22−1の他端においてその通信リンク22−1の上りのリンクに接続された受信部33−1
・ これらの送信部32−1および受信部33−1の制御端子にそれぞれ接続された入出力ポートを有する制御部34−1
・ 送信部32−1の出力と受信部33−1の入力とにそれぞれ接続されたアンテナ共用部35−1
・ 給電点がこのアンテナ共用部35−1のアンテナ端子に接続されたアンテナ36−1
なお、無線基地局30−2〜30−nの構成については、無線基地局30−1の構成と同じであるので、以下では、対応する構成要素に添え番号「1」に代わる添え番号「2」〜「n」が付加された共通の符号を付与し、ここでは、これらの説明を省略する。
移動局40は、下記の要素から構成される。
・ 上述した無線ゾーン31−1〜31−nに対するアクセスに供されるアンテナ41
・ このアンテナ41の給電点に接続されたアンテナ端子を有するアンテナ共用部42
・ そのアンテナ共用部42の受信出力に縦続接続され、かつ後述する下り伝送情報を出力する受信部43
・ 後述する上り伝送情報が入力され、かつ出力がアンテナ共用部42の送信入力に接続された送信部44
・ これらの受信部43および送信部44の制御端子に接続された入出力ポートを有する制御部45
なお、以下では、無線基地局30−1〜30−nの何れでも行われ得る事項については、添え番号「1」から「n」の何れにも該当し得ることを意味する添え文字「c」が付加された符号を用いて記述する。
このような構成の移動通信システムでは、基地局制御局20に備えられた制御部29は、基地局選択部25、基地局合成部26および通信リンク22−cと、無線基地局30−cに備えられた送信部32−cと受信部33−cとを介してその無線基地局30−cに備えられた制御部34−cと連係することによって、移動局40に対する通信サービスの提供に必要なチャネル制御および呼設定を行う。
また、この制御部34−cは、送信部32−c、受信部33−c、アンテナ共用部35−cおよびアンテナ36−cを介して移動局40と相互に、フレームやスロットの単位に所定の情報を送受することによって、上述したチャネル制御および呼設定に適応した処理を行う。
さらに、移動局40に備えられた制御部45は、受信部43、送信部44、アンテナ共用部42およびアンテナ41を介して無線基地局30−cと相互に、上述した所定の情報を送受することによって、既述の通信サービスを実現する。
基地局制御局20では、制御部29は、上述したチャネル制御や呼設定の手順に基づいてソフトハンドオフを行うことが可能となった移動局(以下では、簡単のため、移動局40のみであると仮定する。)と、その移動局40が位置する地点に良好な伝送品質で無線ゾーンを形成する全ての無線基地局(以下では、簡単のため、単複の如何にかかわらず、符号「30−v」を付与して示す。)とを識別し、かつ管理する。
制御情報生成部24は、移動局40宛に伝送されるべき下り伝送情報(移動体交換機から与えられる通話信号等だけではなく、後述するようにARQ生成部23によって生成されるARQフレームも該当し得る。)を規定の形式のフレームの列に変換する。
基地局選択部25は、無線基地局30−1〜30−nの内、制御部29によって識別された無線基地局30−vとの間に敷設された通信リンク22−vを介してその無線基地局30−v宛に、このようなフレームの列を並行して送出する。
無線基地局30−vでは、送信部32−vは、制御部34−vの主導の下でこれらのフレームで変調された下り無線周波信号を生成し、かつアンテナ共用部35−vおよびアンテナ36−vを介して移動局40宛にその無線周波信号を送信する。
移動局40では、受信部43は、無線基地局30−vから並行して到来した無線周波信号をレイク合成し、かつ復調することによって既述の下り伝送情報を復元する。
また、送信部44は、移動局40と対向して通信を行うべき端末と、無線基地局30−vに備えられた制御部34−vと、基地局制御局20に備えられた制御部29との何れか宛に伝送されるべき上り伝送情報を示す規定のフレーム(ここでは、簡単のため、正規性や伝送品質の評価に供され得るCRC(Cyclic Redundancy Check)コードを含むと仮定する。)の列で変調された上り無線周波信号を生成し、かつアンテナ共用部42およびアンテナ41を介してその無線基地局30−v宛に、この上り無線周波信号を送信する。
無線基地局30−vでは、受信部33−vは、アンテナ36−vに到来した上り無線周波信号をアンテナ共用部35−vを介して受信し、かつ復調することによって上り伝送情報を示すフレームの列を復元し、かつそのフレームの伝送品質を評価する。
さらに、受信部33−vは、そのフレームの列が制御部34に与えられるべきか否かの判定を行い、その判定の結果が偽である場合には、通信リンク22−vを介して基地局制御局20宛に、このフレームの列を送信する。
基地局制御局20では、選択合成部26は、制御部29によって識別された無線基地局30−vとの間に敷設された通信リンク22−vを介して受信されたフレームの内、最良の伝送品質(ここでは、簡単のため、個々のフレームに含まれるCRCコードに基づいて特定されると仮定する。)で受信されたフレームを順次選択する。
制御情報終端部27は、このようなフレームの列として構成される上り伝送情報がチャネル制御や呼設定にかかわる情報であるか否か判別し、その判別の結果が真である場合には、制御部29にその上り伝送情報を引き渡し、反対にこの判別の結果が偽である場合には、ARQ終端部28を介して移動体交換機に引き渡す。
また、制御部29は、これらのフレームの列の伝送品質(ここでは、簡単のため、フレーム誤り率の逆数として評価されると仮定する。)を所定の頻度で監視し、その伝送品質が既定の閾値を下回ると、その旨を制御情報生成部24に通知する。
制御情報生成部24は、この通知を識別すると、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、端末40からこれらの無線基地局30−vに至る上りの無線伝送路の送信電力制御の下で維持されるべき伝送品質の下限値の更新を要求する。
なお、制御情報生成部24は、下り伝送情報が無い期間には、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、移動局40に割り付けられた無線チャネルにかかわる送信の停止を指示する。
無線基地局30−vでは、制御部34−vは、移動局40からアンテナ36−vに到来し、かつアンテナ共用部35−vおよび受信部33−vを介して受信された上り無線周波信号のレベルを所定の頻度で計測すると共に、既定の目標値(上述した「伝送品質の下限値」に適応した値として設定される。)に対するそのレベルの偏差を識別する。
さらに、制御部34−vは、送信部32−v、アンテナ共用部35−vおよびアンテナ36−vを介して移動局40宛にこの偏差を所定の精度で通知することによって、この移動局40によって上り無線周波信号がフレーム単位に送信されるべき送信電力の適正な値への修正および維持を要求する。
また、基地局制御局20では、制御部29は、選択合成部26を介して受信されたフレームの内、復号が不可能なフレームを検出すると、そのフレームと、このフレームの送信元に該当する移動局40の識別情報とをARQ生成部23に与える。
ARQ生成部23は、これらのフレームおよび識別情報に基づいて所定の形式のARQ(Auto repeat request)フレームを生成し、かつ制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して無線基地局30−v宛に、このARQフレームを送出する。
ARQ終端部28は、このようなARQフレームに応じて移動局40から返送されたARQ応答フレームを検出し、そのARQ応答フレームを制御部29に引き渡す。
制御部29は、そのARQ応答フレームを識別すると、ARQ終端部28を介して移動体交換機宛に、このARQ応答フレームを送出する。
したがって、移動局40は、伝送特性が広範に、かつ急激に変動し得る無線伝送路の下りのリンクについては既述のレイク合成に基づくダイバーシチ受信を行い、その無線伝送路の上りのリンクについては基地局制御局20において選択合成が行われることによって、通信路の瞬断を伴うことなくソフトハンドオーバを行うことができると共に、既述の再送制御の下で伝送品質を高く維持することができる。
ところで、このような従来例では、無線基地局30−vから通信リンク22−vを介して並行して受信されるフレームの伝送品質に差がある場合には、送信電力制御は、これらの無線基地局30−vと移動局40との間に個別に形成された無線伝送路の内、その伝送品質が最大であるフレームの伝送に供された特定の無線伝送路の伝送品質が既定の下限値以上に保たれるように行われる。
すなわち、伝送品質がこの下限値未満である無線伝送路の伝送品質はさらに劣化し、この無線伝送路は、移動局40で行われるレイク合成に基づく伝送品質の向上にほとんど貢献していない場合であっても、継続して維持される。
しかし、このような無線伝送路が維持されるために無用に送信される無線周波信号は、並行して形成されている他の無線伝送路に対して干渉や妨害を及ぼし、かつ単位周波数当たりに収容可能な加入者の数が総合的に低下する要因となっていた。
また、上述した伝送品質が何れも下限値以上である場合には、単一の移動局40に対して無線リソースが無用に重複して割り付けられるために、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数が総合的に低下する可能性が高かった。
特表2002−515714号公報(要約)
本発明は、基本的な構成が変更されることなく、無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を安価に、かつ精度よく評価し、その伝送品質に基づいて無線リソースの削減を的確に図ることができる伝送品質計測装置、チャネル制御装置および無線基地局を提供することを目的とする。
また、本発明の目的は、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される点にある。
さらに、本発明の目的は、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる点にある。
また、本発明の目的は、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる点にある。
さらに、本発明の目的は、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される点にある。
また、本発明の目的は、処理量および消費電力の削減が図られる点にある。
さらに、本発明の目的は、無線伝送系の価格性能比、伝送品質およびサービス品質が総合的に高められ、かつ高く維持されると共に、無線周波数の有効利用が図られる点にある。
上述した目的は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復し、そのメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める点に特徴がある伝送品質計測装置と、このようにして求められた伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する点に特徴があるチャネル制御装置とによって達成される。
このようなチャネル制御装置によれば、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
さらに、上述した目的は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じると共に、送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める点に特徴がある伝送品質計測装置と、このようにして求められた伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する点に特徴があるチャネル制御装置とによって達成される。
このようなチャネル制御装置によれば、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
また、上述した目的は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局が、特定のメッセージに応答した信号の受信状況に基づいて自局の無線局宛ての送信を一時的に停止し、ダイバーシチ受信の状態に休止期間を設ける点に特徴がある無線基地局によって達成される。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上記の受信状況が成立する無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
さらに、上述した目的は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局からの下り無線信号の送信電力の上昇を求める信号の受信があった場合には、送信電力の上昇をせずに、自局のその無線局宛ての送信を一時的に停止又は送信電力を減ずる制御をし得ることを特徴とする無線基地局によって達成される。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上述した信号が受信される程度に下りのリンクの伝送品質が低下した無線伝送路の下りのリンクについては、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく、送信が規制され、あるいは送信電力が減じられ得る。
本発明の摘要は、下記の通りである。
本発明にかかわる第一の伝送品質計測装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する。伝送品質取得手段は、特定のメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる個々の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、チャネル制御の手順の大幅な変更と総合的な伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、確度高く求められる。
したがって、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される。
本発明にかかわる第二の伝送品質計測装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる。伝送品質取得手段は、単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる個々の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、チャネル制御や送信電力制御の手順の大幅な変更と総合的な伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、確度高く求められる。
したがって、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く、下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される。
本発明にかかわる第一のチャネル制御装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する。伝送品質取得手段は、特定のメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める。送信制御手段は、伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第二のチャネル制御装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる。伝送品質取得手段は、単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める。送信制御手段は、伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第三のチャネル制御装置では、制御手段は、送信の対象から除外された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信を所定の頻度で反復する。送信制御手段は、伝送品質が規定の上限値を上回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象とする。
すなわち、送信の対象から除外された無線伝送路であっても、その無線伝送路の伝送品質の劣化が復旧したときには、再び送信の対象となり、ダイバーシチ受信に基づく伝送情報の向上および維持に供される。
したがって、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる。
本発明にかかわる第四のチャネル制御装置では、制御手段は、無線局が位置する無線ゾーンの何れかを介してその無線局との間に形成され、かつ上りのリンクの伝送品質が規定の下限値を下回る無線伝送路を単一の無線伝送路として選定する。
すなわち、下りのリンクに対する送信が停止され、あるいは保留され得る単一の無線伝送路は、その無線伝送路の上りのリンクと下りのリンクとの間における特性の可逆性に基づいて確度高く選定される。
したがって、このような単一の無線伝送路が何ら基準に基づくことなく選定される場合に比べて、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される。
本発明にかかわる第五のチャネル制御装置では、制御手段は、無線局がソフトハンドオーバを行うことが可能な期間に稼働する。
すなわち、既述の単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、その単一の無線伝送路と共に他の無線伝送路が並行して形成された無線局がソフトハンドオーバを行うことができる期間に限って監視される。
したがって、このような伝送品質が常時監視される場合に比べて、処理量および消費電力の削減が図られる。
本発明にかかわる第一の無線基地局では、送信手段は、少なくとも特定のメッセージを送信する。送信停止手段は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局が、特定のメッセージに応答した信号の受信状況に基づいて自局のその無線局宛ての送信を一時的に停止し、ダイバーシチ受信の状態に休止期間を設ける。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上記の受信状況が成立する無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような受信状況の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第二の無線基地局では、送信電力制御手段は、送信電力の上昇を求める信号に応じて送信電力を上昇する。送信停止手段は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局からの下り無線信号の送信電力の上昇を求める信号の受信があった場合には、送信電力の上昇をせずに、自局の無線局宛ての送信を一時的に停止又は送信電力を減ずる制御をし得る。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上述した信号が受信される程度に下りのリンクの伝送品質が低下した無線伝送路の下りのリンクについては、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく、送信が規制され、あるいは送信電力が減じられ得る。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
また、本発明の目的は、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される点にある。
さらに、本発明の目的は、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる点にある。
また、本発明の目的は、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる点にある。
さらに、本発明の目的は、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される点にある。
また、本発明の目的は、処理量および消費電力の削減が図られる点にある。
さらに、本発明の目的は、無線伝送系の価格性能比、伝送品質およびサービス品質が総合的に高められ、かつ高く維持されると共に、無線周波数の有効利用が図られる点にある。
上述した目的は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復し、そのメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める点に特徴がある伝送品質計測装置と、このようにして求められた伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する点に特徴があるチャネル制御装置とによって達成される。
このようなチャネル制御装置によれば、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
さらに、上述した目的は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じると共に、送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める点に特徴がある伝送品質計測装置と、このようにして求められた伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する点に特徴があるチャネル制御装置とによって達成される。
このようなチャネル制御装置によれば、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
また、上述した目的は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局が、特定のメッセージに応答した信号の受信状況に基づいて自局の無線局宛ての送信を一時的に停止し、ダイバーシチ受信の状態に休止期間を設ける点に特徴がある無線基地局によって達成される。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上記の受信状況が成立する無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
さらに、上述した目的は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局からの下り無線信号の送信電力の上昇を求める信号の受信があった場合には、送信電力の上昇をせずに、自局のその無線局宛ての送信を一時的に停止又は送信電力を減ずる制御をし得ることを特徴とする無線基地局によって達成される。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上述した信号が受信される程度に下りのリンクの伝送品質が低下した無線伝送路の下りのリンクについては、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく、送信が規制され、あるいは送信電力が減じられ得る。
本発明の摘要は、下記の通りである。
本発明にかかわる第一の伝送品質計測装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する。伝送品質取得手段は、特定のメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる個々の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、チャネル制御の手順の大幅な変更と総合的な伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、確度高く求められる。
したがって、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される。
本発明にかかわる第二の伝送品質計測装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる。伝送品質取得手段は、単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる個々の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、チャネル制御や送信電力制御の手順の大幅な変更と総合的な伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、確度高く求められる。
したがって、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く、下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される。
本発明にかかわる第一のチャネル制御装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する。伝送品質取得手段は、特定のメッセージに対する無線局の応答が受信された比率として、単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める。送信制御手段は、伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第二のチャネル制御装置では、制御手段は、ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる。伝送品質取得手段は、単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める。送信制御手段は、伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、下りのリンクの伝送品質が上述した閾値を下回った無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第三のチャネル制御装置では、制御手段は、送信の対象から除外された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信を所定の頻度で反復する。送信制御手段は、伝送品質が規定の上限値を上回ったときに、単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象とする。
すなわち、送信の対象から除外された無線伝送路であっても、その無線伝送路の伝送品質の劣化が復旧したときには、再び送信の対象となり、ダイバーシチ受信に基づく伝送情報の向上および維持に供される。
したがって、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる。
本発明にかかわる第四のチャネル制御装置では、制御手段は、無線局が位置する無線ゾーンの何れかを介してその無線局との間に形成され、かつ上りのリンクの伝送品質が規定の下限値を下回る無線伝送路を単一の無線伝送路として選定する。
すなわち、下りのリンクに対する送信が停止され、あるいは保留され得る単一の無線伝送路は、その無線伝送路の上りのリンクと下りのリンクとの間における特性の可逆性に基づいて確度高く選定される。
したがって、このような単一の無線伝送路が何ら基準に基づくことなく選定される場合に比べて、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される。
本発明にかかわる第五のチャネル制御装置では、制御手段は、無線局がソフトハンドオーバを行うことが可能な期間に稼働する。
すなわち、既述の単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質は、その単一の無線伝送路と共に他の無線伝送路が並行して形成された無線局がソフトハンドオーバを行うことができる期間に限って監視される。
したがって、このような伝送品質が常時監視される場合に比べて、処理量および消費電力の削減が図られる。
本発明にかかわる第一の無線基地局では、送信手段は、少なくとも特定のメッセージを送信する。送信停止手段は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局が、特定のメッセージに応答した信号の受信状況に基づいて自局のその無線局宛ての送信を一時的に停止し、ダイバーシチ受信の状態に休止期間を設ける。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上記の受信状況が成立する無線伝送路の下りのリンクに対する送信は、チャネル制御の手順が大幅に変更されることなく規制される。
したがって、このような受信状況の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
本発明にかかわる第二の無線基地局では、送信電力制御手段は、送信電力の上昇を求める信号に応じて送信電力を上昇する。送信停止手段は、無線基地局からの無線信号とその無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局からの下り無線信号の送信電力の上昇を求める信号の受信があった場合には、送信電力の上昇をせずに、自局の無線局宛ての送信を一時的に停止又は送信電力を減ずる制御をし得る。
すなわち、ダイバーシチ受信の対象となる複数の無線伝送路の内、上述した信号が受信される程度に下りのリンクの伝送品質が低下した無線伝送路の下りのリンクについては、チャネル制御や送信電力制御の手順が大幅に変更されることなく、送信が規制され、あるいは送信電力が減じられ得る。
したがって、このような伝送品質の如何にかかわらず個々の無線伝送路に対する送信が何ら規制されていなかった従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
図1は、本発明の第一および第二の実施形態を示す図である。
図2は、本発明の第一および第二の実施形態の動作を説明する図である。
図3は、本発明の第一の実施形態の動作フローチャートである。
図4は、本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
図5は、ソフトハンドオーバが行われる移動通信システムの構成例を示す図である。
図2は、本発明の第一および第二の実施形態の動作を説明する図である。
図3は、本発明の第一の実施形態の動作フローチャートである。
図4は、本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
図5は、ソフトハンドオーバが行われる移動通信システムの構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の第一および第二の実施形態を示す図である。
本実施形態では、選択合成部26および制御部29にそれぞれ代わる選択合成部11および制御部12が備えられることによって、基地局制御局20が構成される。
図2は、本発明の第一および第二の実施形態の動作を説明する図である。
図3は、本発明の第一の実施形態の動作フローチャートである。
以下、図1、図2および図3を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
基地局制御局20に備えられた選択合成部11は、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態では、「通信リンク22−vを介して無線基地局30−vから個別に受信されたフレーム」の伝送品質を監視する。
また、制御部12は、下記の処理を行う。
(1)無線基地局30−vの内、選択合成部11によって監視された伝送品質が既定の下限値を最先に下回ったフレームの送信元である単一の特定の無線基地局(以下、「特定無線基地局」という。)と、その特定の無線基地局以外の無線基地局(以下、「非特定無線基地局」という。)とを特定する(図3(1))。
(2)ARQ生成部23、制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して上述した「非特定無線基地局」と「特定無線基地局」とに並行して、『「移動局40との間に形成された無線伝送路の下りのリンクに対する送信を所定の期間τに限って停止すべきこと』を意味する「送信停止要求」と、既述の「ARQフレーム」とをそれぞれ所定の周期(>τ)で既定の回数Nに亘って送信する(図2(1)、図3(2))。
特定無線基地局に備えられた送信部32−vは、その「ARQフレーム」が識別される度に、移動局40宛にその「ARQフレーム」で変調された下り無線周波数信号を送信する(図2(2))。
また、非特定無線基地局に備えられた送信部32−vは、上述した「送信停止要求」が識別される度に、既述の所定の期間τに亘って下りのリンクに対する送信を停止する(図2(3))。
さらに、受信部33−vは、上述した「ARQフレーム」に応じて移動局40から受信された(図2(4))「ARQ応答フレーム」を識別し、通信リンク22−vを介して基地局制御局20宛にその「ARQ応答フレーム」を引き渡す(図2(5))。
なお、移動局40は上述した「ARQフレーム」で示されるフレームの再送に併せて、既述の「ARQ応答フレーム」の送信を行い、かつ無線基地局30−vはこれらの再送されたフレームと「ARQ応答フレーム」とを基地局制御局20に引き渡す。
基地局制御局20では、制御部12は、このようにして引き渡された「ARQ応答フレーム」の総数Pと既述の「ARQフレーム」の総数Nとの比が既定の下限値xを下回るか否かの判別(以下、「送信規制判別」という。)を行い(図2(6)、図3(3))、その送信規制判別の結果が偽である場合には、既述の処理(図3(1)〜(3))を反復する。
しかし、このような送信規制判別の結果が真である場合には、制御部12は、制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して特定無線基地局宛に、「上述した下りのリンクの送信を見合わせること」を意味する「送信規制要求」を送出する(図2(7)、図3(4))。
特定無線基地局は、その「送信規制要求」に応じて該当する下りのリンクに対する送信を見合わせる(図2(8))。
さらに、基地局制御局20に備えられた制御部12は、このような「送信規制要求」を送出した後には、移動局40にかかわるチャネル制御が続行されるべき期間に限って下記の処理を行う。
・ 既述の「特定無線基地局」および「非特定無線基地局」を保全し、かつ上述した処理(図3(2)〜(3))を反復することによって、既述の比が上述した下限値xを上回る時点まで待機する。
・ このような時点には、先行して特定された「特定無線基地局」および「非特定無線基地局」を無効化し、既述の処理(図3(1)〜(4))を新たに開始する。
すなわち、無線基地局30−vと移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の内、その移動局40で行われるレイク合成に基づく伝送品質の向上への貢献の程度が著しく小さくなる程度に、下りのリンクの伝送品質が劣化した無線伝送路については、該当する無線基地局による送信が規制される。
したがって、このような送信の規制が何ら行われていなかった従来例に比べて、基地局制御局20、無線基地局30−1〜30−nおよび移動局40の基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とが伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減および有効な再利用に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
なお、本実施形態では、「ARQフレーム」は、無線基地局30−vおよび移動局40によって適正に識別され、かつ既述の「ARQ応答フレーム」を代替するメッセージが送信される契機となる限り、他の如何なるメッセージ(例えば、チャネル制御の過程で伝送されるべきメッセージの余剰のフィールドやビットに配置された情報)で代替されてもよい。
また、本実施形態では、既述の下りのリンクに対する送信の見合わせは、その下りのリンクに対する送信が物理的に保留されることによって実現されている。
しかし、このような送信の見合わせは、例えば、下り伝送情報が与えられたときに限って送信部32が送信を行う場合には、この下りのリンクを介して伝送されるべき下り伝送情報の引き渡しが基地局制御局20(基地局選択部25)によって見合わせられることによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態では、下りのリンクに対する送信は、その送信が見合わせられた後にもこの下りのリンクについて引き続き監視された既述の比が既定の下限値を上回った時点で再開されることによって、下記の目的が達成されている。
・ 無線リソースの再利用
・ 無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避
・ ランニングコスト(無線基地局において消費する電力の低減を含む。)の削減
しかし、このような送信の再開は、例えば、無線リソースの再利用が図られないことに起因して上記の目的が達成されないことが許容される場合には、何ら行われなくてもよい。
[実施形態2]
図4は、本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
以下、図1、図2および図4を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、既述の「送信規制判別」が下記の手順に基づいて行われる点にある。
基地局制御局20に備えられた選択合成部11は、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態では、「通信リンク22−vを介して無線基地局30−vから個別に受信されたフレーム」の伝送品質を監視する。
また、制御部12は、下記の処理を行う。
(1)無線基地局30−vの内、選択合成部11によって監視された伝送品質が既定の下限値を最先に下回ったフレームの送信元である単一の特定の無線基地局(以下、「特定無線基地局」という。)を特定する(図4(1))。
(2)制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して上述した「特定無線基地局」に、『「移動局40との間に形成された無線伝送路の下りのリンクに対して送信が行われるべき送信電力」を段階的に減じること』を意味する「送信電力低減要求」を所定の周期(>τ)で既定の回数Nに亘って反復して送信する(図4(2))。
移動局40では、受信部43は、このようにして送信電力が低下した下りのリンクを介して受信された受信波のレベルを計測する。
制御部45は、その受信波のレベルが既定の閾値(送信電力制御の下で設定される。)を下回るか否かの判定(以下、「レベル判定」という。)を行い、上りのリンクを介して無線基地局30−v宛に、そのレベル判定の結果を通知する。
無線基地局30−vは、通信リンク22−vを関して基地局制御局20に、このようなレベル判定の結果を引き渡す。
基地局制御局20では、制御部12は、下記の処理を行う。
・ このようにして引き渡された判定の結果を選択合成部11を介して取得する。
・ 『その判定の結果が「下りのリンクに対する送信が行われた送信電力」が不足していることを意味する』時点におけるその送信電力を特定する(図4(3))。
・ このようにして特定された送信電力(時系列の平滑化されることによって得られた送信電力であってもよい。)が既定の閾値を上回るか否かの判別として、「送信規制判別」を行う(図4(4))。
すなわち、下りのリンクの伝送品質が既定の閾値を下回った状態は、既存の送信電力制御の機能が活用されることによって、移動局40および無線基地局30−1〜30−nの基本的な構成が変更されることなく識別される。
また、上述してレベル判定の対象となる受信波のレベルは、移動局40に特異なメッセージが何ら引き渡されることなく、その移動局40によって無線基地局30−vに通知される。
したがって、本実施形態によれば、このような特定メッセージの伝送に制約がある可能性が高い電話系の呼の完了呼についても、無用な無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
なお、上述した各実施形態では、下りのリンクに対する送信の見合わせは、既述の特定無線基地局のみによって行われている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、非特定無線基地局においても、上りのリンクの伝送品質が既定の下限値を下回る無線チャネルの下りのリンクについても同様に送信が見合わせられることによって、有効に活用されていない無線リソースのさらなる削減が図られてもよい。
また、上述した各実施形態では、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態に限って、その移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の下りのリンクの内、伝送品質が所定の下限値を下回った下りのリンクに対する送信が見合わせられている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、移動局40において既述のダイバーシチ受信が行われ、かつ基地局制御局20において選択合成が行われる限り、チャネル制御の下ではソフトハンドオーバが可能ではない状態であっても、適用可能である。
さらに、上述した各実施形態では、本発明は、基地局制御局20と、その基地局制御局20の配下に設置された複数の無線基地局30−1〜30−nと、これらの無線基地局30−1〜30−nによって形成された無線ゾーンの内、複数の無線ゾーンがオーバラップする地点に位置し得る移動局40とから構成される移動通信システムに適用されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、基地局制御局に単一または複数の無線基地局が併合されて構成され、あるいは既述の処理に等価な処理が如何なる機能分野や負荷分散の下で実現される無線通信システム(移動通信システムを含む。)にも、同様に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、基地局制御局20は、局間リンク21および移動体交換機を介して公衆電話網のみに接続されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、移動局40に対してデータ通信サービスが提供されるべき場合には、基地局制御局20は、上述した公衆電話網に併せて、あるいはその公衆電話網に代えてインタネットその他のデータ通信網(メッセージ交換方式や蓄積交換方式が適用された通信網に限定されない。)に接続され、かつ既述の下りのリンクは、通常時に音声系の通話信号の伝送に供されるFCH(Fundamental Channel)に代わるSCH(Supplemental Channel)と、シグナリングや電力制御に供されるDDCH(Dedicated Control Channel)との双方もしくは何れか一方の下りのリンクであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、無線基地局30−vと移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の内、その移動局40の移動や位置に応じて所定の伝送品質の確保が困難となった無線伝送路については、例えば、上りのリンクと下りのリンクとの双方の伝送品質が既定の下限値を下回った時点で適宜解放されてもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明は、ナローバンドのCDMA方式が適用された移動通信システムに適用されている。
しかし、本発明は、このような移動通信システムに限定されず、複数の無線局から並行して到来する下りの無線周波信号のダイバーシチ受信が移動局によって行われ、その移動局からこれらの無線基地局に並行して到来した上りの無線周波信号の内、伝送品質が最大である単一の無線周波信号が選択されて受信されるならば、如何なる多元接続方式、変復調方式、チャネル配置、ゾーン構成および周波数配置が適用された無線伝送系にも適用可能である。
さらに、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において多様な実施形態が可能であり、かつ構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
[実施形態1]
図1は、本発明の第一および第二の実施形態を示す図である。
本実施形態では、選択合成部26および制御部29にそれぞれ代わる選択合成部11および制御部12が備えられることによって、基地局制御局20が構成される。
図2は、本発明の第一および第二の実施形態の動作を説明する図である。
図3は、本発明の第一の実施形態の動作フローチャートである。
以下、図1、図2および図3を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
基地局制御局20に備えられた選択合成部11は、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態では、「通信リンク22−vを介して無線基地局30−vから個別に受信されたフレーム」の伝送品質を監視する。
また、制御部12は、下記の処理を行う。
(1)無線基地局30−vの内、選択合成部11によって監視された伝送品質が既定の下限値を最先に下回ったフレームの送信元である単一の特定の無線基地局(以下、「特定無線基地局」という。)と、その特定の無線基地局以外の無線基地局(以下、「非特定無線基地局」という。)とを特定する(図3(1))。
(2)ARQ生成部23、制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して上述した「非特定無線基地局」と「特定無線基地局」とに並行して、『「移動局40との間に形成された無線伝送路の下りのリンクに対する送信を所定の期間τに限って停止すべきこと』を意味する「送信停止要求」と、既述の「ARQフレーム」とをそれぞれ所定の周期(>τ)で既定の回数Nに亘って送信する(図2(1)、図3(2))。
特定無線基地局に備えられた送信部32−vは、その「ARQフレーム」が識別される度に、移動局40宛にその「ARQフレーム」で変調された下り無線周波数信号を送信する(図2(2))。
また、非特定無線基地局に備えられた送信部32−vは、上述した「送信停止要求」が識別される度に、既述の所定の期間τに亘って下りのリンクに対する送信を停止する(図2(3))。
さらに、受信部33−vは、上述した「ARQフレーム」に応じて移動局40から受信された(図2(4))「ARQ応答フレーム」を識別し、通信リンク22−vを介して基地局制御局20宛にその「ARQ応答フレーム」を引き渡す(図2(5))。
なお、移動局40は上述した「ARQフレーム」で示されるフレームの再送に併せて、既述の「ARQ応答フレーム」の送信を行い、かつ無線基地局30−vはこれらの再送されたフレームと「ARQ応答フレーム」とを基地局制御局20に引き渡す。
基地局制御局20では、制御部12は、このようにして引き渡された「ARQ応答フレーム」の総数Pと既述の「ARQフレーム」の総数Nとの比が既定の下限値xを下回るか否かの判別(以下、「送信規制判別」という。)を行い(図2(6)、図3(3))、その送信規制判別の結果が偽である場合には、既述の処理(図3(1)〜(3))を反復する。
しかし、このような送信規制判別の結果が真である場合には、制御部12は、制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して特定無線基地局宛に、「上述した下りのリンクの送信を見合わせること」を意味する「送信規制要求」を送出する(図2(7)、図3(4))。
特定無線基地局は、その「送信規制要求」に応じて該当する下りのリンクに対する送信を見合わせる(図2(8))。
さらに、基地局制御局20に備えられた制御部12は、このような「送信規制要求」を送出した後には、移動局40にかかわるチャネル制御が続行されるべき期間に限って下記の処理を行う。
・ 既述の「特定無線基地局」および「非特定無線基地局」を保全し、かつ上述した処理(図3(2)〜(3))を反復することによって、既述の比が上述した下限値xを上回る時点まで待機する。
・ このような時点には、先行して特定された「特定無線基地局」および「非特定無線基地局」を無効化し、既述の処理(図3(1)〜(4))を新たに開始する。
すなわち、無線基地局30−vと移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の内、その移動局40で行われるレイク合成に基づく伝送品質の向上への貢献の程度が著しく小さくなる程度に、下りのリンクの伝送品質が劣化した無線伝送路については、該当する無線基地局による送信が規制される。
したがって、このような送信の規制が何ら行われていなかった従来例に比べて、基地局制御局20、無線基地局30−1〜30−nおよび移動局40の基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とが伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減および有効な再利用に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
なお、本実施形態では、「ARQフレーム」は、無線基地局30−vおよび移動局40によって適正に識別され、かつ既述の「ARQ応答フレーム」を代替するメッセージが送信される契機となる限り、他の如何なるメッセージ(例えば、チャネル制御の過程で伝送されるべきメッセージの余剰のフィールドやビットに配置された情報)で代替されてもよい。
また、本実施形態では、既述の下りのリンクに対する送信の見合わせは、その下りのリンクに対する送信が物理的に保留されることによって実現されている。
しかし、このような送信の見合わせは、例えば、下り伝送情報が与えられたときに限って送信部32が送信を行う場合には、この下りのリンクを介して伝送されるべき下り伝送情報の引き渡しが基地局制御局20(基地局選択部25)によって見合わせられることによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態では、下りのリンクに対する送信は、その送信が見合わせられた後にもこの下りのリンクについて引き続き監視された既述の比が既定の下限値を上回った時点で再開されることによって、下記の目的が達成されている。
・ 無線リソースの再利用
・ 無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避
・ ランニングコスト(無線基地局において消費する電力の低減を含む。)の削減
しかし、このような送信の再開は、例えば、無線リソースの再利用が図られないことに起因して上記の目的が達成されないことが許容される場合には、何ら行われなくてもよい。
[実施形態2]
図4は、本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
以下、図1、図2および図4を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、既述の「送信規制判別」が下記の手順に基づいて行われる点にある。
基地局制御局20に備えられた選択合成部11は、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態では、「通信リンク22−vを介して無線基地局30−vから個別に受信されたフレーム」の伝送品質を監視する。
また、制御部12は、下記の処理を行う。
(1)無線基地局30−vの内、選択合成部11によって監視された伝送品質が既定の下限値を最先に下回ったフレームの送信元である単一の特定の無線基地局(以下、「特定無線基地局」という。)を特定する(図4(1))。
(2)制御情報生成部24、基地局選択部25および通信リンク22−vを介して上述した「特定無線基地局」に、『「移動局40との間に形成された無線伝送路の下りのリンクに対して送信が行われるべき送信電力」を段階的に減じること』を意味する「送信電力低減要求」を所定の周期(>τ)で既定の回数Nに亘って反復して送信する(図4(2))。
移動局40では、受信部43は、このようにして送信電力が低下した下りのリンクを介して受信された受信波のレベルを計測する。
制御部45は、その受信波のレベルが既定の閾値(送信電力制御の下で設定される。)を下回るか否かの判定(以下、「レベル判定」という。)を行い、上りのリンクを介して無線基地局30−v宛に、そのレベル判定の結果を通知する。
無線基地局30−vは、通信リンク22−vを関して基地局制御局20に、このようなレベル判定の結果を引き渡す。
基地局制御局20では、制御部12は、下記の処理を行う。
・ このようにして引き渡された判定の結果を選択合成部11を介して取得する。
・ 『その判定の結果が「下りのリンクに対する送信が行われた送信電力」が不足していることを意味する』時点におけるその送信電力を特定する(図4(3))。
・ このようにして特定された送信電力(時系列の平滑化されることによって得られた送信電力であってもよい。)が既定の閾値を上回るか否かの判別として、「送信規制判別」を行う(図4(4))。
すなわち、下りのリンクの伝送品質が既定の閾値を下回った状態は、既存の送信電力制御の機能が活用されることによって、移動局40および無線基地局30−1〜30−nの基本的な構成が変更されることなく識別される。
また、上述してレベル判定の対象となる受信波のレベルは、移動局40に特異なメッセージが何ら引き渡されることなく、その移動局40によって無線基地局30−vに通知される。
したがって、本実施形態によれば、このような特定メッセージの伝送に制約がある可能性が高い電話系の呼の完了呼についても、無用な無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
なお、上述した各実施形態では、下りのリンクに対する送信の見合わせは、既述の特定無線基地局のみによって行われている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、非特定無線基地局においても、上りのリンクの伝送品質が既定の下限値を下回る無線チャネルの下りのリンクについても同様に送信が見合わせられることによって、有効に活用されていない無線リソースのさらなる削減が図られてもよい。
また、上述した各実施形態では、移動局40がソフトハンドオーバを行うことができる状態に限って、その移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の下りのリンクの内、伝送品質が所定の下限値を下回った下りのリンクに対する送信が見合わせられている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、移動局40において既述のダイバーシチ受信が行われ、かつ基地局制御局20において選択合成が行われる限り、チャネル制御の下ではソフトハンドオーバが可能ではない状態であっても、適用可能である。
さらに、上述した各実施形態では、本発明は、基地局制御局20と、その基地局制御局20の配下に設置された複数の無線基地局30−1〜30−nと、これらの無線基地局30−1〜30−nによって形成された無線ゾーンの内、複数の無線ゾーンがオーバラップする地点に位置し得る移動局40とから構成される移動通信システムに適用されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、基地局制御局に単一または複数の無線基地局が併合されて構成され、あるいは既述の処理に等価な処理が如何なる機能分野や負荷分散の下で実現される無線通信システム(移動通信システムを含む。)にも、同様に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、基地局制御局20は、局間リンク21および移動体交換機を介して公衆電話網のみに接続されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、移動局40に対してデータ通信サービスが提供されるべき場合には、基地局制御局20は、上述した公衆電話網に併せて、あるいはその公衆電話網に代えてインタネットその他のデータ通信網(メッセージ交換方式や蓄積交換方式が適用された通信網に限定されない。)に接続され、かつ既述の下りのリンクは、通常時に音声系の通話信号の伝送に供されるFCH(Fundamental Channel)に代わるSCH(Supplemental Channel)と、シグナリングや電力制御に供されるDDCH(Dedicated Control Channel)との双方もしくは何れか一方の下りのリンクであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、無線基地局30−vと移動局40との間に並行して形成された無線伝送路の内、その移動局40の移動や位置に応じて所定の伝送品質の確保が困難となった無線伝送路については、例えば、上りのリンクと下りのリンクとの双方の伝送品質が既定の下限値を下回った時点で適宜解放されてもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明は、ナローバンドのCDMA方式が適用された移動通信システムに適用されている。
しかし、本発明は、このような移動通信システムに限定されず、複数の無線局から並行して到来する下りの無線周波信号のダイバーシチ受信が移動局によって行われ、その移動局からこれらの無線基地局に並行して到来した上りの無線周波信号の内、伝送品質が最大である単一の無線周波信号が選択されて受信されるならば、如何なる多元接続方式、変復調方式、チャネル配置、ゾーン構成および周波数配置が適用された無線伝送系にも適用可能である。
さらに、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において多様な実施形態が可能であり、かつ構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
上述したように本発明にかかわる第一および第二の伝送品質計測装置では、基本的な構成の変更を伴うことなく、安価に、かつ確度高く所望の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質に適応したチャネル制御その他の処理が達成される。
また、本発明にかかわる第一および第二のチャネル制御装置と第一および第二の無線基地局とでは、従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
さらに、本発明にかかわる第三のチャネル制御装置では、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる。
また、本発明にかかわる第四のチャネル制御装置では、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される。
さらに、本発明にかかわる第五のチャネル制御装置では、処理量および消費電力の削減が図られる。
したがって、これらの発明が適用された無線伝送系では、価格性能比、伝送品質およびサービス品質が総合的に高められ、かつ高く維持されると共に、無線周波数の有効な利用が図られる。
また、本発明にかかわる第一および第二のチャネル制御装置と第一および第二の無線基地局とでは、従来例に比べて、基本的な構成の変更と伝送品質の大幅な劣化とを伴うことなく、安価に、かつ確度高く無線リソースの削減に併せて、単位周波数当たりに収容可能な加入者の数の増加が図られる。
さらに、本発明にかかわる第三のチャネル制御装置では、無線リソースが有効に活用され、かつランニングコストの削減に併せて、無用な無線リソースの稼働に起因する干渉や妨害の回避が図られる。
また、本発明にかかわる第四のチャネル制御装置では、総合的な伝送品質およびサービス品質が高く維持され、かつ無線リソースが効率的に活用される。
さらに、本発明にかかわる第五のチャネル制御装置では、処理量および消費電力の削減が図られる。
したがって、これらの発明が適用された無線伝送系では、価格性能比、伝送品質およびサービス品質が総合的に高められ、かつ高く維持されると共に、無線周波数の有効な利用が図られる。
Claims (11)
- ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する制御手段と、
前記特定のメッセージに対する前記無線局の応答が受信された比率として、前記単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める伝送品質取得手段と
を備えたことを特徴とする伝送品質計測装置。 - ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる制御手段と、
前記単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める伝送品質取得手段と
を備えたことを特徴とする伝送品質計測装置。 - ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンにおいてその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する特定のメッセージの送信と、この単一の無線ゾーン以外の無線ゾーンを介してその無線局との間に並行して形成された無線伝送路に対する送信の停止とを並行して反復する制御手段と、
前記特定のメッセージに対する前記無線局の応答が受信された比率として、前記単一の無線伝送路の下りのリンクの伝送品質を求める伝送品質取得手段と、
前記伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、前記単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する送信制御手段と
を備えたことを特徴とするチャネル制御装置。 - ダイバーシチ受信を行う無線局が位置する無線ゾーンの内、単一の無線ゾーンを介してその無線局との間に形成された単一の無線伝送路に対する送信を停止し、あるいはその送信が行われる送信電力を段階的に減じる制御手段と、
前記単一の無線伝送路の下りのリンクにかかわる送信電力制御の下でその下りのリンクの送信電力が不足であるとの識別が行われた時点におけるその送信電力、またはその識別の有無として、この下りのリンクの伝送品質を求める伝送品質取得手段と、
前記伝送品質が規定の閾値を下回ったときに、前記単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象から除外する送信制御手段と
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 請求の範囲3に記載のチャネル制御装置において、
前記制御手段は、
前記送信の対象から除外された単一の無線伝送路に対する前記特定のメッセージの送信を所定の頻度で反復し、
前記送信制御手段は、
前記伝送品質が規定の上限値を上回ったときに、前記単一の無線伝送路の下りのリンクを送信の対象とする
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 請求の範囲3に記載のチャネル制御装置において、
前記制御手段は、
前記無線局が位置する無線ゾーンの何れかを介してその無線局との間に形成された、かつ上りのリンクの伝送品質が規定の下限値を下回る無線伝送路を前記単一の無線伝送路として選定する
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 請求の範囲4に記載のチャネル制御装置において、
前記制御手段は、
前記無線局が位置する無線ゾーンの何れかを介してその無線局との間に形成された、かつ上りのリンクの伝送品質が規定の下限値を下回る無線伝送路を前記単一の無線伝送路として選定する
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 請求の範囲3に記載のチャネル制御装置において、
前記制御手段は、
前記無線局がソフトハンドオーバを行うことが可能な期間に稼働する
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 請求の範囲4に記載のチャネル制御装置において、
前記制御手段は、
前記無線局がソフトハンドオーバを行うことが可能な期間に稼働する
ことを特徴とするチャネル制御装置。 - 移動通信システムにおける無線基地局において、
少なくとも特定のメッセージを送信する送信手段と、
該無線基地局からの無線信号と該無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局が、該特定のメッセージに応答した信号の受信状況に基づいて自局の該無線局宛ての送信を一時的に停止し、前記ダイバーシチ受信の状態に休止期間を設ける送信停止手段と、
を備えたことを特徴とする無線基地局。 - 移動通信システムにおける無線基地局において、
送信電力の上昇を求める信号に応じて送信電力を上昇する送信電力制御手段と、
該無線基地局からの無線信号と該無線基地局と異なる他の基地局からの無線信号をダイバーシチ受信する無線局からの下り無線信号の送信電力の上昇を求める信号の受信があった場合には、前記送信電力の上昇をせずに、自局の該無線局宛ての送信を一時的に停止又は送信電力を減ずる制御をし得る送信停止手段と、
を備えたことを特徴とする無線基地局。
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