JPWO2003078768A1 - Usage restriction system - Google Patents
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Abstract
利用制限装置(1)において、不揮発性記憶装置(15)には、対象物の一時的利用者を特定する第2の識別情報が格納されており、さらに、その一時的利用者が対象物の利用許可を所有者から与えられたことを示す利用許可情報とが格納される。プロセッサ(11)は、不揮発性記憶装置(15)に格納された識別情報及び利用期間を使って、対象物の利用を許可するか否かを判断する。In the usage restriction device (1), the non-volatile storage device (15) stores second identification information for identifying a temporary user of the target object. The usage permission information indicating that the usage permission is given from the owner is stored. The processor (11) uses the identification information and the usage period stored in the nonvolatile storage device (15) to determine whether to permit the use of the object.
Description
技術分野
本発明は、利用制限システムに関し、より特定的には、対象物(例えば車両)の利用可能な者を制限する利用制限システムに関する。また、他の発明は、予め定められた対象物(例えば車載機器)の利用のみを許可する利用制限システムに関する。
背景技術
(第1の背景技術)
上記利用制限システムの一例として、特開平8−114049号公報に開示された利用制限装置がある。従来の利用制限システムは、複数の電子キーと共に用いられ、以下のように動作する。利用制限システム側のメモリーには、固有のメーカーマスターキーコードと、固有のマスターキーコードと、各電子キーに割り当てられた登録識別コードとが予め格納されている。電子キーが利用制限システムにセットされた後、利用制限システム側のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)は、予め格納されるメーカーマスターキーコード及びマスターキーコードを含むデジタル信号を生成し、電子キー側の読み出し指令回路に送信する。受信デジタル信号に応答して、読み出し指令回路は、記憶素子にアクセスする。記憶素子は、自身の記憶領域に、受信デジタル信号に含まれるメーカーマスターキーコード及びマスターキーコードに対応する識別コードが格納している場合には、それを識別コードとして出力する。記憶素子から出力された識別コードは、利用制限システム側のマイコンに送信され、マイコンは、受信識別コードが、予め格納されている登録識別コードに一致する場合には、電子錠を起動する。両者が一致しない場合、マイコンは、電子錠を起動しない。また、従来の利用制限システムは、更新登録動作を行って、識別コードを登録及び消去することが可能であり、それによって、電子キーの紛失に対応することができる。
しかしながら、従来の利用制限システムでは、自身に識別コードが一度登録されると、それを消去しない限り、電子錠を起動させることができる。つまり、登録識別コードを割り当てられた電子キーの所有者は、電子錠をいつでも解除できるという問題点がある。その結果、例えば、対象物の所有者が自分の所有物を他人に一日だけ貸す場合であっても、利用制限システムに識別コードが登録されている限り、対象物はいつでも利用可能となる。
(第2の背景技術)
また、近年、車両には、ナビゲーション装置、オーディオシステム及びテレビジョン受像機に代表されるように、様々な電子機器が搭載されるようになった。このような背景から、レンタル業者もまた、様々な電子機器を搭載した車両を貸し出すようになってきている。
しかしながら、ユーザは、レンタルした車両に搭載される全電子機器を利用するとは限らないし、さらに言えば、レンタル業者との契約時点で、利用しない電子機器の存在を分かっている場合もある。以上の状況で、全ユーザに一律なレンタル価格が適用されると、電子機器を利用しないユーザは、請求されたレンタル価格を割高に感じると予想できる。そのため、搭載機器の内、ユーザが望むものだけを利用可能にする利用制限システムが望まれている。
それ故に、本発明は、対象物の利用を制限可能な利用制限システムを提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面は、利用制限システムであって、対象物の利用制限に必要な情報を提供するサーバと、対象物の利用を制限する利用制限装置と、自身の所有者を特定する識別情報を外部識別情報として格納する記憶媒体とを備えている。サーバは、対象物の利用者を特定する識別情報と、識別情報で特定される利用者に対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報とを受信する受信部と、受信部が受信した識別情報及び利用許可情報とを格納する記憶装置と、記憶媒体側からの要求に従って、記憶装置に格納された利用許可情報を送信する第1の送信部と、利用制限装置側からの要求に従って、記憶装置に格納された識別情報を送信する第2の送信部とを備える。また、記憶媒体は、第1の送信部により送信された利用許可情報を格納する。また、利用制限装置は、第2の送信部から送信されてくる識別情報を、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報として一時的利用者用データベースを格納する記憶装置と、記憶媒体から外部識別情報及び利用許可情報を読み出す読み出し部と、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報を読み出せた場合に、記憶媒体の所有者に対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える。
本発明の第2の局面は、対象物の利用制限に用いられる記憶媒体であって、対象物の利用者を特定する識別情報を記録する第1の記録領域と、第1の記録領域内の識別情報で特定される利用者に、対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報を記録する第2の記録領域とを備える。
第2の局面において、好ましくは、第1の記録領域に記録されるのは、対象物の一時的な利用者を特定するための識別情報であり、第2の記録領域に記録されるのは、第1の記録領域に記録される識別情報により特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報である。
以上のように、第2の記録領域に利用許可情報を格納することで、対象物の利用許可が与えられる。これによって、対象物の利用を制限することができる。
第2の局面において、好ましくは、第1の記録領域は、記録された識別情報をユーザが書き換え不可能な領域であり、第2の記憶領域は、記録された利用許可情報を書き換え可能な領域である。このように、識別情報をユーザが書き換え不可能な領域に記録することにより、なりすましに代表される問題を解消することができる。
第2の局面において、好ましくは、第2の記録領域には、利用許可情報として、第1の記録領域内の識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用可能な期間を示す利用期間情報が記録される。このように、利用許可情報は対象物の利用期間を示すので、さらに厳密に対象物の利用を制限することができる。
第2の局面において、記憶媒体は、対象物の定常的利用者を特定する識別情報を記録する第3の記録領域をさらに備える。これにより、1つの記憶媒体を一時的利用者と定常的利用者とで共用することができる。
本発明の第3の局面は、対象物の利用制限に用いられる記憶媒体であって、対象物の定常的な利用者を特定する識別情報を記録する第1の記録領域と、対象物の一時的な利用者を特定する第2の識別情報を記録可能な第2の記録領域とを備える。
これにより、1つの記憶媒体を一時的利用者と定常的利用者とで共用することができる。
第2及び第3の局面において、好ましくは、第2の記録領域には、外部の端末装置によって少なくとも第2の識別情報が書き込まれる。
第2及び第3の局面において、好ましくは、記憶媒体は、外部に設置される利用制限装置によりアクセスされる。利用制限装置は、第1の記録領域内の識別情報と、第2の記録領域内の利用許可情報とを使って、又は前記第2の記録領域に第2の識別情報が記録されている場合、対象物の一時的な利用許可を与える。
第2及び第3の局面において、好ましくは、対象物が車両である場合、利用制限装置は、対象物の一時的な利用許可を与えた後、車両のエンジンロックを解除するための起動信号を生成し出力する。
以上のように、第2の記録領域に利用許可情報を格納することで、利用制限装置は、記憶媒体の所持者に対象物(車両)の一時的な利用許可を与える。これによって、対象物(車両)の利用を制限することができる。
本発明の第4の局面は、記憶媒体と共に用いられ、対象物の利用を制限する利用制限装置であって、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースを格納する記憶装置と、記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を記憶媒体から読み出す読み出し部と、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報が記憶装置に格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える。
上記のように、記憶装置に利用許可情報を格納することで、一時的利用者には対象物の利用許可が与えられる。これによって、対象物の利用を制限することができる。
第4の局面において、記憶装置はさらに、対象物の定常的利用者を特定する内部識別情報を含む定常的利用者データベースを格納している。一時的利用者データベースは、記憶装置において情報の書き換えが可能な記録領域に格納され、定常的利用者データベースは、記憶装置において情報の書き換えが不可能な領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な領域に格納される。このように、定常的利用者データベースをユーザが書き換え不可能な領域に格納することにより、なりすましに代表される問題を解消することができる。
第4の局面において、一時利用者用データベースには、外部の端末装置又は内部の入力装置から受信した内部識別情報及び利用許可情報が書き込まれる。
第4の局面において、記憶装置に格納される利用許可情報は、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用可能な期間を示す利用期間情報である。利用制限装置はさらに、現在時刻を計時するタイマを備える。プロセッサは、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されており、かつタイマで計時された現在時刻が利用期間情報が示す期間内である場合に、対象物の一時的な利用許可を与える。このように、利用制限装置は、利用期間情報を使って利用許可を与えるので、さらに厳密に対象物の利用を制限することができる。
第4の局面において、プロセッサは、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置の一時的利用者データベースに格納されており、かつ利用許可情報が記憶装置の一時的利用者データベースに格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与える。また、プロセッサは、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置の定常的利用者データベースに格納されている場合には、対象物の定常的利用者を認証する。たとえ記憶媒体に複数の外部識別情報が記憶されていても、データベースを使い分けることで正しく一時的利用者と定常的利用者とを区別することができる。これによって、1つの記憶媒体を定常的利用者と一時的利用者とで共用できるようになる。
第4の局面において、対象物が車両である場合、利用制限装置は、対象物の一時的な利用許可を与えた後、車両のエンジンロックを解除するための起動信号を生成し出力する。
第5の局面は、対象物の利用を制限する利用制限方法であって、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースが記憶装置に格納されている。そのような状況下で、利用制限方法は、記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を記憶媒体から読み出す読み出しステップと、読み出しステップで読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されているか否かを判断する第1の判断ステップと、読み出しステップで読み出された外部識別情報に対応する利用許可情報が記憶装置に格納されているか否かを判断する第2の判断ステップとを備え、第1及び第2の判断ステップにおいて、内部識別情報及び利用許可情報が格納されていると判断された場合に、対象物の一時的な利用許可を与える。
第6の局面は、コンピュータ装置上で実行され、対象物の利用制限を行うためのコンピュータプログラムであって、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースが記憶装置に格納されている。このような状況下で、コンピュータプログラムは、記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を記憶媒体から読み出す読み出しステップと、読み出しステップで読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されているか否かを判断する第1の判断ステップと、読み出しステップで読み出された外部識別情報に対応する利用許可情報が記憶装置に格納されているか否かを判断する第2の判断ステップとを備える。第1及び第2の判断ステップにおいて、コンピュータ装置は、内部識別情報及び利用許可情報が格納されていると判断された場合に、対象物の一時的な利用許可を与える。
第7の局面は、対象物の利用制限に必要な情報を提供するサーバであって、対象物の利用者を特定する識別情報と、識別情報で特定される利用者に対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報とを受信する受信部と、受信部が受信した識別情報及び利用許可情報とを格納する記憶装置と、外部の記憶媒体側及び利用制限装置側のいずれか一方からの要求に従って、記憶装置に格納された利用許可情報を少なくとも送信する第1の送信部と、外部の記憶媒体側及び利用制限装置側のいずれか他方からの要求に従って、記憶装置に格納された識別情報を少なくとも送信する第2の送信部とを備える。このように、利用制限装置及び記憶媒体のいずれかに利用許可情報を格納し、それを使うことで、利用制限装置は、対象物の一時的な利用許可を与えることが可能となる。これによって、対象物の利用を制限することができる。
第7の局面において、記憶装置は、対象物と利用する公的な資格を有する者を特定する識別情報を含む利用資格者データベースをさらに格納する。サーバは、受信部が受信した識別情報と同じものが記憶装置の利用資格者データベースに格納されているか否かを判断する判断部をさらに備える。判断部が記憶装置内に識別情報が格納されていると判断した場合に、記憶装置には、受信部が受信した識別情報及び利用許可情報が格納される。上記のように、記憶装置には、受信部で受信したものの内、公的な利用資格を有する者の識別情報とそれに対応する利用許可情報が格納されるので、不適切な一時的利用者をサーバ側で拒否することができる。
第8の局面は、対象物の利用制限に用いられる記憶媒体であって、対象物を特定する識別情報と、各識別情報で特定される対象物に利用許可が与えられているか否かを示す利用可否フラグとを格納する。
第8の局面において、記憶媒体は好ましくは車両の電子キーに備わる。
第9の局面は、記憶媒体と共に用いられ、対象物の利用を制限するための利用制限装置であって、記憶媒体は、対象物の利用が許可されているか否かを示す利用許可情報を格納している。利用制限装置は、前記記憶媒体に格納されている利用許可情報を読み出す読み出し部と、前記読み出し部により読み出された利用許可情報を参照して、対象物の利用を制限するプロセッサとを備える。
第9の局面において、対象物は、車両に搭載される機器である。また、記憶媒体は好ましくは車両の電子キーに備わる。
第10の局面は、対象物の利用制限に必要な情報を設定する端末装置であって、ユーザの操作に従って、対象物を特定する識別情報と、各識別情報で特定される対象物に利用許可が与えられているか否かを示す利用可否フラグとを含む利用可否情報を作成する制御部と、制御部により作成された利用可否情報を、セットされた記憶媒体に書き込む書き込み部とを備える。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになるであろう。
発明を実施するための最良の形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記憶媒体4と、それに関連して用いられる利用制限装置1のブロック構成とを示す図である。図1において、利用制限装置1は、対象物2と通信可能に接続され、対象物2の利用を制限するための処理を行う。ここで、本実施形態では、対象物2は車両であるとして、以降の説明を続けるが、これに限らず、対象物2は、限られた利用者により利用される性質を有していれば、車両以外の物であっても良い。また、利用制限装置1は、対象物2の利用制限のために、プロセッサ11と、プログラムメモリ12と、作業領域13と、受信部14と、不揮発性記憶装置15と、リーダ16とを備えている。
プロセッサ11は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)である。プログラムメモリ12は、典型的には、ROM(Read Only Memory)であって、プロセッサ11の処理手順が記述されたコンピュータプログラム(以下、単にプログラムと称する)121を格納する。作業領域13は、典型的には、RAM(Random Access Memory)である。プロセッサ11は、作業領域13を使いながら、プログラム121の実行して、起動信号Ss(詳細は後述)を生成し、対象物2に送信する。ここで、対象物2が車両の場合には、起動信号Ssは、エンジンロック21を解除するための正しいコードを含む。
受信部14は、利用制限装置1の外部に設置されている端末装置5から、第2の識別情報D2(詳細は後述)を受信する。
不揮発性記憶装置15は、図2に示すように、定常的利用者データベース(以下、定常的利用者DB(DataBase)と称する)151と、一時的利用者データベース(以下、一時的利用者DBと称する)152とを格納する。定常的利用者DB151は、第1の識別情報D1の集まりである。第1の識別情報D1は、対象物2を定常的に利用する者を一意に特定する情報である。ここで、対象物2(車両)を定常的に利用するのは、所有者Aならびにその家族B及びCであると仮定すると、第1の識別情報D1として、定常的利用者A、B及びCを特定するための第1の識別情報D1a、D1b及びD1cが一般的に準備される。ここで、定常的利用者DB151は、特別な処理を行わない限り、情報の書き換えが不可能に記録領域に格納されることが好ましい。もし、定常的利用者DB151の情報が書き換え可能になると、車両盗難時に真正な所有者Aの第1の識別情報D1a等を書き換えることが容易になる、又はなりすましに例示されるように、不都合な面の方が多いからである。
また、一時的利用者DB152は、第2の識別情報D2の集まりである。第2の識別情報D2は、対象物2を一時的に利用可能な者を一意に特定する情報である。例えば、定常的利用者Aの友人Eが対象物2(車両)を一時的に利用する場合、第2の識別情報D2は友人Eを特定する。ここで、一時的利用者DB152は、定常的利用者DB151とは異なり、情報の書き換えが可能な記録領域に格納される。
ここで、再度図1を参照する。リーダ16は、主として定常的利用者により携帯される記憶媒体3、又は主として一時的利用者により携帯される記憶媒体4から情報を読み出す。リーダ16が読み出す情報は、典型的には、第1の識別情報D1又は、第2の識別情報D2及び利用許可情報D3(詳細は後述)の組み合わせである。
なお、説明の便宜のため、不揮発性記憶装置15内の第1の識別情報D1及び第2の識別情報D2を、第1の内部識別情報D1及び第2の内部識別情報D2と称する。また、記憶媒体4から読み出される第1の識別情報D1及び第2の識別情報D2を第1の外部識別情報D1及び第2の外部識別情報D2と称する。
また、図1にはさらに、利用制限装置1に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置5が示されている。対象物2は、車両の場合、エンジンロック21と、起動部22と、エンジン23とを備えている。エンジンロック21は、許可された者以外が車両を利用することを防止するため、利用制限装置1から正しいコードを含む起動信号Ssを受信した場合に、エンジン23のロック状態を解除する。起動部22は、エンジンロック21のロックが解除された後に、車両のエンジン23を始動させる。
記憶媒体3は、例えばSDカード(R)のように、定常的利用者により携帯可能に構成されている。また、記憶媒体3は、車両の電子キーとして働き、図3に示すように、第1の識別情報D1を格納するための記録領域31を備えている。本実施形態では、定常的利用者の典型例として、所有者Aならびに家族B及びCを挙げている。この場合、記憶媒体3として、図1に示すように、所有者A用の記憶媒体3a、家族B用の記憶媒体3b及び家族C用の記憶媒体3cが一般的に準備される。また、各記憶媒体3a、3b及び3cは、図3に示すように、第1の識別情報D1a、D1b及びD1cを格納するための記録領域31a、31b及び31cを備える。ここで、各記録領域31a〜31cは、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましい。定常的利用者A〜Cを特定する情報の書き換えが自由になると、上述と同様、不都合な面が多いからである。
記憶媒体4は、例えばSDカード(R)のように、一時的利用者により携帯可能に構成されており、記憶媒体3と同じ仕様を有するか、記憶媒体3と互換性を有する。また、記憶媒体4は、車両の電子キーとして働き、図4に示すように、第2の識別情報D2を記録するための第1の記録領域41と、利用許可情報D3を記録するための第2の記録領域42とを備えている。ここで、第2の識別情報D2は上述した通りである。また、利用許可情報D3は、典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報である。本実施形態では、一時的利用者の典型例として、友人Eを挙げている。この場合、第1の記録領域41には、友人Eを特定するための第2の識別情報D2が記録され、第2の記録領域42には、友人Eに対象物2としての車両の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す利用許可情報D3が記録される。ここで、第1の記録領域41は、上記記録領域31と同様に、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましいが、第2の記録領域42は、情報の書き換え可能な記録領域である。一般的には、対象物2(車両)の利用許可は、所有者Aにより友人Eに与えられるからである。つまり、利用許可情報D3は、必要に応じて友人Eに与えられるからである。
ここで、再度図1を参照する。端末装置5は、記憶媒体4にアクセス可能に、又は利用制限装置1と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体4に利用許可情報D3を書き込んだり、利用制限装置1に第2の識別情報D2を送信したりする。
次に、図5及び図6のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時(例えば、利用制限装置1を搭載した車両を所有者Aが購入した時)、特別な処理により、定常的利用者DB151には、車両の定常的利用者となると想定される人数分だけ第1の内部識別情報D1が登録される。さらに、一般的には定常的利用者分の記憶媒体3が準備され、それぞれの記録領域31に、第1の外部識別情報D1が1つ記録される。上述のように、定常的利用者が所有者A、家族B及び家族Cの場合には、定常的利用者DB151には第1の内部識別情報D1a〜D1cが登録され、記憶媒体3a〜3cの記録領域31a〜31cには、第1の外部識別情報D1a〜D1cが記録され、その後に、各記憶媒体3a〜3cは定常的利用者A〜Cに手渡される。ここで、本実施形態では、便宜上、第1の内部識別情報D1aと第1の外部識別情報D1aとは同じ情報であると仮定する。同様に、第1の内部識別情報D1bと第1の外部識別情報D1bとは同じであり、第1の内部識別情報D1cと第1の外部識別情報D1cとは同じであると仮定する。
定常的利用者A〜Cは、車両を利用する場合、利用制限装置1の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置1の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム121を実行しており、リーダ16に記憶媒体3a〜3c又は4がセットされることを待機する(図5;ステップS1)。プロセッサ11は、リーダ16に記憶媒体3a〜3c又は4がセットされたことを検出できない場合、ステップS1を繰り返し実行する。
定常的利用者A〜Cは、利用制限装置1の電源投入後、各自が所持する記憶媒体3a〜3cを利用制限装置1のリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS1において、リーダ16に記憶媒体3a〜3c又は4がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、セットされた記憶媒体3a〜3c又は4から第1の外部識別情報D1又は第2の外部識別情報D2を、作業領域13に読み出す(ステップS2)。ここで、現時点でリーダ16には記憶媒体3a〜3cのいずれかがセットされるので、ステップS2では、第1の外部識別情報D1a〜D1cのいずれかが読み出される。
プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS2で読み出したものが第1の外部識別情報D1であるか否かを判断する(ステップS3)。より具体的には、ステップS2で読み出したものに一致する第1の内部識別情報D1が定常的利用者DB151に登録されているか、ステップS2で読み出したものに一致する第2の内部識別情報D2が一時的利用者DB152に登録されているかにより、ステップS2の判断は行われる。現時点では、プロセッサ11は、定常的利用者DB151に、ステップS2で読み出した第1の外部識別情報D1に一致する第1の内部識別情報D1を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、ステップS3において、第1の外部識別情報D1を読み出したと認識し、その結果、対象物2(車両)を今回利用するのは定常的利用者A〜Cのいずれかであると判定する。
次に、プロセッサ11は、起動処理を行う(ステップS4)。具体的には、プロセッサ11は、エンジンロック21を解除するために必要なコードを含む起動信号Ssを生成し、エンジンロック21に送信する。これによって、エンジンロック21は、エンジン23のロックを解除し、起動部22は、エンジン23を始動させる。その結果、定常的利用者A、B又はCは、車両を利用可能になる。
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2が第1の記録領域41に記録されている記憶媒体4を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置5にセットする。その後、端末装置5は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体4の第2の記録領域42に、予め定められた利用許可情報D3を書き込む(図6;ステップS11)。以上のようにして利用許可情報D3が書き込まれた記憶媒体4を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置5は、所有者Aの操作に従って、セットされている記憶媒体4から第2の外部識別情報D2を読み出し、利用制限装置1において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2として書き込む(ステップS12)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置1の電源を投入する。利用制限装置1の電源が投入され、プロセッサ11は、プログラム121の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。利用制限装置1の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置1に記憶媒体4をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2に一致する第2の内部識別情報D2を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS5を実行する。
次に、プロセッサ11は、リーダ16を通じて、現在セットされている記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に利用許可情報D3が格納されているか否かを判断する(ステップS5)。それが格納されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体4の所持者が一時的利用者でないとみなして、図5の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3が格納されている場合、記憶媒体4を所持者(友人E)が車両の所有者Aから許可を受けた一時的利用者であるとみなして、対象物2としての車両の一時的な利用許可を与え、前述のステップS4と同様の起動処理を実行する(ステップS6)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。
また、利用許可情報D3は対象物2の一時的利用が許可されていることを示す情報であり、一時的利用者Eが対象物2を定常的に利用できないようにするために、ステップS6の起動処理を実行した後、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体4の利用許可情報D3、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS7)。
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、自身が所持する記憶媒体4に利用許可情報D3が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。その結果、所有者Aは、自分の所有物を、知らない内に他者に使用されるということを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態では、記憶媒体3には第1の外部識別情報D1が1つ格納されると説明したが、これに限らず、1個の記憶媒体3を複数の定常的利用者A〜Cで共有し、その記憶媒体3に第1の外部識別情報D1を複数個記録するようにしても良い。
また、以上の実施形態では、リーダ16に記憶媒体3又は4がセットされるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置1は、非接触で、記憶媒体3又は4から、第1の外部識別情報D1及び第2の外部識別情報D2を読み出すようにしても良い。
また、以上の実施形態では、記憶媒体3又は4は、情報を記録しておくものとして説明したが、これに限らず、例えば、将来実用化される電子免許のように、記憶媒体以外の半導体集積回路を含むようなICカード(スマートカード)であっても良い。
また、以上の実施形態では、一時的利用者Eが対象物2(車両)を一度利用すると、ステップS7の処理により、第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3が無効化されると説明したが、これに限らず、予め定められた回数だけ対象物2(車両)の利用を許可するようにしても良い。
また、以上の実施形態では、利用制限装置1の外部に設置される端末装置5により、第2の内部識別情報D2が不揮発性記憶装置15に登録されるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置1が入力装置を備えており、入力装置を所有者Aが操作して入力した第2の内部識別情報D2が不揮発性記憶装置15に登録されるようにしても良い。さらに、以上の入力装置は、記憶媒体4に利用許可情報D3を書き込む際にも使用されても良い。
また、本実施形態では、利用許可情報D3は典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報であるとして説明したが、これに限らず、対象物2の利用許可が公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記憶媒体104と、それに関連して用いられる利用制限装置101のブロック構成とを示すブロック図である。図7において、利用制限装置101は、利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム122が格納される点と、現在時刻Tを計時するタイマ17をさらに備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び101の間に相違点は無い。それ故、図7の利用制限装置101において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図7にはさらに、利用制限装置101に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体104及び端末装置5が示されている。対象物2、記憶媒体3及び端末装置5については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
記憶媒体104は、記憶媒体4と比較すると、第2の記録領域42に記録される情報が利用期間情報D4である点で相違する。それ以外に両記憶媒体4及び104の間に相違点は無い。それゆえ、図8において、図4の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、その説明を省略する。ここで、利用期間情報D4は、所有者Aから一時的利用者に対象物2の利用許可が与えられている期間を示す情報である。本実施形態でも、一時的利用者は友人Eであるとすると、第1の記録領域41には、友人Eに割り当てられている第2の識別情報D2が記録され、第2の記録領域42には、友人Eに対象物2(車両)の利用許可が与えられている期間を示す利用期間情報D4が記録される。
ここで、再度図7を参照する。端末装置105は、記憶媒体4にアクセス可能に、又は利用制限装置101と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体4に利用期間情報D4を書き込んだり、利用制限装置101に第2の識別情報D2を送信したりする。
次に、図9及び図10のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2が第1の記録領域41に記録されている記憶媒体104を所有しており、対象物2(車両)を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体104を受け取り、それを端末装置105にセットする。その後、端末装置105は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に、友人Eが対象物2(車両)を利用可能な期間を示す利用期間情報D4を書き込む(図9;ステップS21)。以上のようにして利用期間情報D4が書き込まれた記憶媒体104を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置105は、所有者Aの操作に従って、セットされている記憶媒体104から読み出した第2の外部識別情報D2を、利用制限装置101において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2として書き込む(ステップS22)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置101の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム122の実行を開始する。ここで、図10は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図10は、図5と比較すると、ステップS5及びS7がステップS31〜S34に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無いので、図10において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
プロセッサ11は、プログラム122の開始後、ステップS3において、第2の外部識別情報D2を読み出したと判断した場合、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このような判断結果に従って、プロセッサ11は、ステップS31を実行する。
次に、プロセッサ11は、リーダ16を通じて、現在セットされている記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に利用期間情報D4が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。それが格納されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体104の所持者が一時的利用者でないとみなして、図10の処理を終了する。それに対して、利用期間情報D4が格納されている場合、それを作業領域13に読み出した後、タイマ17から現在時刻Tを受け取る(ステップS32)。次に、プロセッサ11は、受け取った現在時刻Tが、読み出した利用期間情報D4が示す利用許可期間内に入っているか否かを判断する(ステップS33)。利用期間外と判断した場合、プロセッサ11は、現時点において記憶媒体104の所持者には利用許可が与えられていないと判断して、図10の処理を終了する。それに対して、利用期間内と判断した場合、プロセッサ11は、前述のステップS6を行い、これによって、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、ステップS6の後、プロセッサ11は、ステップS7と同じ観点から、現在セットされている記憶媒体4の利用期間情報D4、及び一時的利用者DBT52の第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS34)。
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、自身が所持する記憶媒体104に利用期間情報D4が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。以上の利用期間情報D4により、一時的利用者Eが対象物2を利用する期間を厳密に管理できるので、所有者Aは、自分の所有物を、自身が設定した利用期間外に他者に使用されるということを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、利用制限装置101は、非接触で、記憶媒体104から、第2の外部識別情報D2を読み出すようにしても良い。また、記憶媒体104は、記憶媒体以外の半導体集積回路を含むようなICカード(スマートカード)であっても良い。また、本実施形態では、利用許可情報D3は、対象物2の利用許可がある期間だけ公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る記憶媒体203と、それに関連して用いられる利用制限装置201のブロック構成とを示す図である。図11において、利用制限装置201は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム123が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置1及び201の間に相違点は無い。それ故、図11の利用制限装置201において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図11にはさらに、利用制限装置201に関連して、対象物2、記憶媒体203及び端末装置205が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
記憶媒体203は、第1の実施形態における記憶媒体3と同様に、定常的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。さらに、記憶媒体203は、定常的利用者だけでなく、一時的利用者が対象物2(車両)を利用できるように構成されている。そのため、記憶媒体203は、図12に示すように、第1の外部識別情報D1を格納するための第1の記録領域31と、第2の外部識別情報D2を格納するための第2の記録領域32と、利用許可情報D3を格納するための第3の記録領域33とを備えている。第1の外部識別情報D1、第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3については、第1の実施形態で説明した通りであるため、ここではそれぞれの説明を省略する。ここで、第1の実施形態で説明した観点から、第1の記録領域31は、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましいが、第2の記録領域32及び第3の記録領域33は、情報の書き換え可能な記録領域である。
ここで、再度図11を参照する。端末装置205は、記憶媒体203にアクセス可能に、又は利用制限装置201と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体203に第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を書き込んだり、利用制限装置201に第2の外部識別情報D2を送信したりする。
次に、図13及び図14のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体203が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1が記録されるが、第2の記録領域32及び第3の記録領域33には、必要な時に、第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3が記録される。
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置201の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置201の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム123の実行しており、リーダ16に記憶媒体203がセットされることを待機する(図13;ステップS41)。プロセッサ11は、リーダ16に記憶媒体203がセットされたことを検出できない場合、ステップS41を繰り返し実行する。
定常的利用者Aは、利用制限装置201の電源投入後、自分自身が対象物2を利用するので、少なくとも第3の記録領域33に何も書き込まれていない記憶媒体203を利用制限装置201のリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS41において、リーダ16に記憶媒体203がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体203にアクセスし、セットされた記憶媒体203に備わる第3の記録領域33に利用許可情報D3が格納されているか否かを判断する(ステップS42)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第3の記録領域33に利用許可情報D3を見つけることができない。そのため、プロセッサ11は、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43を実行する。次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体203に備わる第1の記録領域31から第1の外部識別情報D1を、作業領域13に読み出す(ステップS43)。
次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS43で読み出したものが定常的利用者DB151に登録されているか否かを判断する(ステップS44)。より具体的には、ステップS43で読み出した第1の外部識別情報D1に一致する第1の内部識別情報D1が定常的利用者DB151に登録されているか否かが判断される。ステップS44において、一致する第1の内部識別情報D1を見つけることができない場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい定常的利用者ではないと判断して、図13の処理を終了する。それに対して、一致する第1の内部識別情報D1を見つけることができた場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい定常的利用者であると判断する。次に、プロセッサ11は、図5のステップS4と同様の起動処理を行う(ステップS45)。
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2(第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体203を端末装置205にセットする。その後、端末装置205は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の識別情報D2を、セットされた記憶媒体203に備わる第2の記録領城32に、さらに、予め定められた利用許可情報D3を第3の記録領域33に書き込む(図14;ステップS51)。以上のようにして第2の識別情報D2及び利用許可情報D3が書き込まれた記憶媒体203を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置205は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2を読み出し、利用制限装置201において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2として書き込む(ステップS52)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置201の電源を投入する。利用制限装置201の電源投入後、プロセッサ11は、プログラム121の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、図13のステップS41及びS42を実行する。利用制限装置201の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置201に記憶媒体203をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS42において、セットされた記憶媒体203に備わる第3の記録領域33に利用許可情報D3を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS46を実行する。
次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体203に備わる第2の記録領域32から第2の外部識別情報D2を、作業領域13に読み出す(ステップS46)。次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS46で読み出したものが一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS47)。より具体的には、ステップS46で読み出した第2の外部識別情報D2に一致する第2の内部識別情報D2が一時的利用者DB152に登録されているか否かが判断される。ステップS47において、一致する第2の内部識別情報D2を見つけることができない場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい一時的利用者ではないと判断して、図13の処理を終了する。それに対して、一致する第2の内部識別情報D2を見つけることができた場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい一時的利用者であると判断する。プロセッサ11は、対象物2としての車両の一時的な利用許可を与え、図5のステップS6と同様の起動処理を行う(ステップS48)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様に、現在セットされている記憶媒体203の利用許可情報D3、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS49)。
以上のように、本実施形態によれば、記憶媒体203に第1の外部識別子D1、第2の外部識別子D2及び利用許可情報D3を記録可能にすることで、1つの記憶媒体303を定常利用者A及び一時的利用者Eで共用することが可能となる。
なお、以上の実施形態では、第3の記録領域33には、利用許可情報D3が格納されるとして説明した。しかし、これに限らず、第3の記録領域33には、第2の実施形態で説明した利用期間情報D4が格納されても良い。この場合、利用制限装置201は、第2の実施形態で説明したタイマ17を使って、利用期間内に限り、一時的利用者Eが対象物2を使うことを許可するための処理を行う必要がある。
なお、以上の実施形態でも、利用制限装置201は、非接触で、記憶媒体203から、第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を読み出すようにしても良い。また、記憶媒体203はICカードであっても良い。さらに、利用許可情報D3は、対象物2の利用許可がある期間だけ公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
図15は、本発明の第4の実施形態に係る記憶媒体303と、それに関連して用いられる利用制限装置301のブロック構成とを示す図である。図15において、利用制限装置301は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム124が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置1及び301の間に相違点は無い。それ故、図11の利用制限装置301において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図15にはさらに、利用制限装置301に関連して、対象物2、記憶媒体303及び端末装置305が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
記憶媒体303は、図16に示すように、図12の記憶媒体203と比較すると、第3の記録領域33を備えない点で相違する。それ以外に両記憶媒体203及び303の間に相違点は無い。それ故、図16において、図12の構成に相当するものには同一の参照番号を付け、それぞれの説明を省略する。
ここで、再度図15を参照する。端末装置305は、記憶媒体303にアクセス可能に、又は利用制限装置301と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体303に第2の外部識別情報D2を書き込んだり、利用制限装置301に第2の外部識別情報D2を送信したりする。
次に、図17及び図18を参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体303が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1が記録されるが、第2の記録領域32には、必要な時に、第2の外部識別情報D2が記録される。
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置301の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置301の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム124の実行を開始する。ここで、図17は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図17は、図13と比較すると、ステップS42及びステップS49がステップS61及びS62に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートの間には相違点は無いので、図17において、図13のステップに相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。プログラム124の実行中、ステップS41で、記憶媒体303がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体303にアクセスし、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に第2の外部記録領域32に第2の外部識別情報D2が格納されているか否かを判断する(ステップS61)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2を見つけることができないため、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43以降を実行する。その結果、プロセッサ11が、記憶媒体302の所持者が正しい定常利用者であると認証した場合には、対象物2を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2(第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体303を端末装置305にセットする。その後、端末装置305は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の外部識別情報D2を、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に書き込む(図18;ステップS71)。以上のようにして第2の外部識別情報D2が書き込まれた記憶媒体303を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置305は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2を、利用制限装置301において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2として書き込む(ステップS72)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置301の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム124の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、図17のステップS41及びS61を実行する。利用制限装置301の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置301に記憶媒体303をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS61において、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に第2の内部識別情報D2を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではなく、一時的利用者であると判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、対象物2(車両)を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様の観点から、現在セットされている記憶媒体303に備わる第2の外部識別情報D2、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS62)。
以上のように、本実施形態によれば、記憶媒体303に第1の外部識別子D1及び第2の外部識別子D2を記録可能にすることで、1つの記憶媒体303を定常利用者A及び一時的利用者Eで共用することが可能となる。
なお、以上の実施形態でも、記憶媒体303はICカードであっても良い。
図19は、本発明の第5の実施形態に係る利用制限装置401の全体構成を示すブロック図である。図19において、利用制限装置401は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム125が格納される点と、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152(図20参照)に利用許可情報D3がさらに格納される点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び401の間に相違点は無い。それ故、図19の利用制限装置401において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図19にはさらに、利用制限装置401に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体404及び端末装置405が示されている。対象物2及び記憶媒体3については、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここではそれらの説明を省略する。
記憶媒体404は、第1の実施形態と同様に、一時的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。しかし、第1の実施形態とは異なり、記憶媒体404は、図21に示すように、第2の外部識別情報D2(前述)を記録するための記録領域41を備えている。本実施形態でも、一時的利用者は友人Eであると仮定すると、記録領域41には、友人Eを特定するための第2の外部識別情報D2が記録される。ここで、第1の実施形態で説明した観点から、記録領域41は、情報の書き換え不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましい。
ここで、再度図1を参照する。端末装置405は、利用制限装置401と通信可能に構成されており、利用制限装置401に第2の識別情報D2及び利用許可情報D3を送信する。
次に、図22及び図23のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2が記録領域41に記録されている記憶媒体404を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置405にセットする。その後、端末装置405は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体404から第2の外部識別情報D2を読み出し、利用制限装置401において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2として登録する(図22;ステップS81)。さらに、端末装置405は、一時的利用者DB152に、予め定められた利用許可情報D3を登録する(ステップS82)。これによって、一時的利用者DB152には、図20に示すように、第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置401の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム125の実行を開始する。ここで、図23は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図23は、図5と比較すると、ステップS5がステップS91に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図23において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それらの説明を省略する。
プロセッサ11は、プログラム125の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。この間、一時的利用者Eが利用制限装置401に記憶媒体404をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2に一致する第2の内部識別情報D2を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。この判断結果に従って、プロセッサ11は、ステップS91を実行する。
次に、プロセッサ11は、ステップS3で見つけた第2の内部識別情報D2と同じ組みの利用許可情報D3が一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS91)。それが登録されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体404の所持者が一時的利用者でないとみなして、図23の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3が登録されている場合、記憶媒体304を所持者(友人E)が車両の所有者Aから許可を受けた一時的利用者であると認証して、ステップS6以降を行う。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、一時的利用者DB152に、自身の第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。その結果、所有者Aは、自分の所有物を、知らない内に他者に使用されるということを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態では、記憶媒体404はICカードであっても良い。
また、以上の実施形態では、一時的利用者Eが対象物2(車両)を一度利用すると、ステップS7の処理により、第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3が無効化されると説明したが、これに限らず、予め定められた回数だけ対象物2(車両)の利用を許可するようにしても良い。
また、以上の実施形態では、利用制限装置401の外部に設置される端末装置405により、第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3が不揮発性記憶装置15に登録されるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置401が入力装置を備えており、入力装置を所有者Aが操作して入力した第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3が不揮発性記憶装置15に登録されるようにしても良い。
また、本実施形態では、利用許可情報D3は典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報であるとして説明したが、これに限らず、対象物2の利用許可が公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
図24は、本発明の第6の実施形態に係る利用制限装置501の全体構成を示すブロック図である。図24において、利用制限装置501は、図15の利用制限装置301と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム126が格納される点と、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152に格納されるのが、利用許可情報D3では無く利用期間情報D4(図25参照)である点と、第2の実施形態で説明した現在時刻Tを計時するタイマ17をさらに備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置501及び301の間に相違点は無い。それ故、図24の利用制限装置501において、図15の利用制限装置301の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図24にはさらに、利用制限装置501に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体404及び端末装置505が示されている。対象物2及び記憶媒体3については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。また、記憶媒体404については、第5の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。端末装置505は、利用制限装置501と通信可能に構成されており、第2の識別情報D2及び利用期間情報D4(前述参照)を送信したりする。
次に、図26及び図27のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2が記録領域41に記録されている記憶媒体404を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置505にセットする。その後、端末装置505は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体404から第2の外部識別情報D2を読み出し、利用制限装置501において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2として登録する(図26;ステップS101)。さらに、端末装置405は、一時的利用者DB152に、利用期間情報D4を登録する(ステップS102)。
これによって、一時的利用者DB152には、図25に示すように、第2の内部識別情報D2及び利用期間情報D4の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置501の電源を投入する。利用制限装置501の電源が投入され、プロセッサ11は、プログラム126の実行を開始する。ここで、図27は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図27は、図23と比較すると、ステップS91及びS7の代わりにステップS111〜S114に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図27において、図23のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それらの説明を省略する。
プロセッサ11は、プログラム126の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。それにより、一時的利用者Eが利用制限装置501に記憶媒体404をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2に一致する第2の内部識別情報D2を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。この判断結果に従って、プロセッサ11はステップS81を実行する。
次に、プロセッサ11は、ステップS3で見つけた第2の内部識別情報D2と同じ組みの利用期間情報D4が一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS111)。それが登録されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体404の所持者が一時的利用者でないとみなして、図27の処理を終了する。それに対して、利用期間情報D4が登録されている場合、それを作業領域13に読み出した後、タイマ17から現在時刻Tを受け取る(ステップS112)。次に、プロセッサ11は、受け取った現在時刻Tが、読み出した利用期間情報D4が示す利用許可期間内に入っているか否かを判断する(ステップS113)。利用期間外と判断した場合、プロセッサ11は、現時点において記憶媒体404の所持者には利用許可が与えられていないと判断して、図27の処理を終了する。それに対して、利用期間内と判断した場合、プロセッサ11は、ステップS6以降の処理を行い、これによって、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、ステップS6の後、プロセッサ11は、ステップS7と同じ観点から、一時的利用者DB152内の利用期間情報D4及び第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS114)。
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、一時的利用者DB152に利用期間情報D4が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。以上の利用期間情報D4により、一時的利用者Eが対象物2を利用する期間を厳密に管理できるので、所有者Aは、自分の所有物を、自身が設定した利用期間外に他者に使用されるということを防ぐことができる。
図28は、本発明の第7の実施形態に係る利用制限装置601の全体構成を示すブロック図である。図28において、利用制限装置601は、図19の利用制限装置401と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム127が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置401及び601の間に相違点は無い。それ故、図28の利用制限装置601において、図19の利用制限装置401の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図28にはさらに、利用制限装置601に関連して、対象物2、記憶媒体603及び端末装置605が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
記憶媒体603は、第1の実施形態における記憶媒体3と同様に、定常的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。さらに、記憶媒体603は、定常的利用者だけでなく、一時的利用者が対象物2(車両)を利用できるように構成されている。そのため、記憶媒体603は、図16に示したものと同様に、第1の外部識別情報D1(前述)を格納するための第1の記録領域31と、第2の外部識別情報D2(前述)を格納するための第2の記録領域32とを備えている。
ここで、再度図28を参照する。端末装置605は、記憶媒体603にアクセス可能に、さらに利用制限装置601と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体603に第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を書き込んだり、利用制限装置601に第2の外部識別情報D2を送信したりする。
次に、図29及び図30のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体603が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1が記録されるが、第2の記録領域32には、必要な時に、第2の外部識別情報D2が記録される。
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置601の電源を投入する。定常的利用者Aは、利用制限装置601の電源投入後、自分自身が対象物2を利用するので、第2の記録領域32に何も書き込まれていない記憶媒体603を利用制限装置601のリーダ16にセットする。また、プロセッサ11は、利用制限装置601の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム127の実行を開始する。ここで、図29は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図29は、図13と比較すると、ステップS42がステップS121〜S125に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それゆえ、図29において、図13のステップに相当するものには、同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
その後、プロセッサ11は、ステップS41において、リーダ16に記憶媒体603がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体603にアクセスし、セットされた記憶媒体603に備わる第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2が格納されているか否かを判断する(ステップS121)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2を見つけることができない。そのため、プロセッサ11は、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43以降を実行する。その結果、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい定常的利用者であるとプロセッサ11により認証された場合に、定常的利用者は対象物2(車両)を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2(第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体603を端末装置605にセットする。その後、端末装置605は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の識別情報D2を、セットされた記憶媒体503に備わる第2の記録領域32に、第2の内部識別情報D2として書き込む(図30;ステップS131)。以上のようにして第2の識別情報D2が書き込まれた記憶媒体603を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置605は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2を、利用制限装置601において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2として登録し、さらに、予め定められた利用許可情報D3を、一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2として登録する(ステップS132)。これによって、一時的利用者DB152には、図20に示したのと同様に、第2の内部識別情報D2及び利用許可情報D3の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置601の電源を投入した後、記憶媒体603をリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS121において、セットされた記憶媒体603に備わる第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS122を実行する。
次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体603に備わる第2の記録領域32から第2の外部識別情報D2を、作業領域13に読み出す(ステップS46)。次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152にアクセスした後に、ステップS126で読み出したものと同一の第2の内部識別情報D2が格納されており(ステップS122)、かつその第2の内部識別情報D2に利用許可情報D3が割り当てられているか否かを判断する(ステップS123)。ステップS122及びS123において、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者であると判断された場合に、一時的利用者は、対象物2(車両)を利用することが可能となる(ステップS48,S49)。それに対して、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者ではないと判断した場合、プロセッサ11は、図29の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3が割り当てられている場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者であると認証する。次に、プロセッサ11は、図5のステップS6と同様の起動処理を行う(ステップS124)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様の観点から、一時的利用者DB152に登録されている利用許可情報D3、及び第2の内部識別情報D2を無効化する(ステップS125)。
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、定常的利用者Aが所持する記憶媒体503に第2の外部識別情報D2を記録可能にすることで、1つの記憶媒体503を定常的利用者Aと一時的利用者Eとで共用することができる。
図31は、本発明の第8の実施形態に係るサーバ装置6の全体構成を示すブロック図である。図31において、サーバ装置6は、情報処理部61と、送受信部62と、不揮発性記憶装置63とを備えている。
情報処理部61は、典型的には、プロセッサ、ROM及びRAMから構成される。送受信部62は、外部の利用制限装置701、端末装置705(後述)及び利用者側端末装置(図示せず)とデータ通信を行う。不揮発性記憶装置63は、図32に示すように、対象物2の所有者A毎に一時的利用者DB631を格納する。一時的利用者DB631は、少なくとも、前述した第2の識別情報D2及び利用許可情報D3の組みの集まりである。
また、図31には、サーバ装置6に関連して、利用制限装置701、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置705が示されているが、これらの内、対象物2、記憶媒体3及び記憶媒体4については、第1の実施形態で説明した通りであるから、本実施形態ではそれぞれの説明を省略する。利用制限装置701は、利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム128が格納される点と、受信部14の代わりに送受信部18を備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び701の間に相違点は無い。それ故、図31の利用制限装置701において、利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。送受信部18は、後述するアップロード要求D5をサーバ装置6に送信し、さらにサーバ装置6から送信されてくる第2の外部識別情報D2を受信する。
また、端末装置705は、サーバ装置6に、第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を送信する。
次に、図33のフローチャートを参照して、サーバ装置6の動作について詳細に説明する。第1の実施形態でも説明したように、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2が記録された記憶媒体4を所有している。そして、友人Eは、対象物2(車両)を借りたい場合、その旨と共に、自分に割り当てられたを第2の外部識別情報D2を所有者Aに渡す。端末装置705は、所有者Aの操作に従って、サーバ装置6にアクセスした後、友人Eから受け取った第2の外部識別情報D2と、予め定められた利用許可情報D3と共に、アップロード要求D5をサーバ装置6に送信する。
サーバ装置6において、送受信部62は、端末装置705から送信されてくるアップロード要求D5、第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、図33のフローチャートに従って動作しており、まず、送受信部62からの受信情報にアップロード要求D5を含むか否かを判断する(ステップS141)。今回の場合、情報処理部61は、アップロード要求D5を含むと判断するので、ステップS142を実行する。この時、情報処理部61は、今回の受信情報を構成する第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3を、不揮発性記憶装置63の一時的利用者DB631に登録する(ステップS142)。以上のステップS142が終わると、情報処理部61は、ステップS141を再度実行する。
また、友人Eは、対象物2(車両)を一時利用する前に、典型的には、記憶媒体4を、図示しない端末装置(以下、利用者側端末装置と称する。)にセットする。その後、利用者側端末装置は、友人Eの操作に従って、サーバ装置6にアクセスした後、利用許可情報D3の第1のダウンロード要求D6をサーバ装置6に送信する。サーバ装置6において、送受信部62は、利用者側端末装置からの第1のダウンロード要求D6を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、今回の場合、ステップS141においてアップロード要求D5を含まないと判断するので、ステップS143を実行する。この時、情報処理部61は、今回の受信情報が第1のダウンロード要求D6か否かを判断する(ステップS143)。今回の場合、情報処理部61は、第1のダウンロード要求D6を受信したと判断するので、ステップS144を実行する。この時、情報処理部61は、不揮発性記憶装置63にアクセスした後、一時的利用者DB631から、利用許可情報D3を読み出して、送受信部62を通じて、利用者側端末装置に送信する(ステップS144)。ステップS144が終了すると、情報処理部61は、ステップS141を実行する。また、利用者側端末装置は、サーバ装置6から送信されてきた利用許可情報D3を、記憶媒体4の第2の記録領域42に格納する。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置701の電源を投入し、リーダ16に記憶媒体4をセットする。また、電源投入後、プロセッサ11は、プログラム128の実行を開始する。ここで、図34は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図34は、図5と比較すると、ステップS151をさらに含む点で相違する。それ以外に両フローチャートに相違点は無いので、図33において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。プロセッサ11は、プログラム128の開始後、まず、一時的利用者DB152を更新するために、第2の外部識別情報D2の第2のダウンロード要求D7を、送受信部18を通じて、サーバ装置6に送信する(ステップS151)。
サーバ装置6において、送受信部62は、利用者側端末装置からの第2のダウンロード要求D7を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、図33のステップS141及びS143において、アップロード要求D5及び第1のダウンロード要求D6を受信しなかったと判断するので、第2のダウンロード要求D7を受信したとみなして、ステップS145を実行する。この時、情報処理部61は、不揮発性記憶装置63にアクセスした後、一時的利用者DB631から、第2の外部識別情報D2を読み出して、送受信部62を通じて、利用制限装置701に送信する(ステップS145)。
利用制限装置701において、送受信部18は、サーバ装置6から送信されてくる第2の外部識別情報D2を作業領域13に格納する。プロセッサ11は、図33のステップS151を実行した後、作業領域13に第2の外部識別情報D2が格納されることを待機している(ステップS152)。それが格納された後、プロセッサ11は、作業領域13内の第2の外部識別情報D2を、第2の内部識別情報D2として、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152に登録する(ステップS153)。以降、プロセッサ11は、ステップS2以降の処理を行う。その結果、セットされた記憶媒体4の所持者は、利用制限装置701により正しい一時的利用者であると認証された場合に、対象物2を一時利用することが可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、サーバ装置6は、端末装置705により登録された利用許可情報D3を記憶媒体4に、端末装置705により登録された第2の外部識別情報D2を利用制限装置701に分配するので、友人Eに対象物2を貸す際の所有者Aの手数が第1の実施形態と比較すると少なくなる。つまり、第1の実施形態では、所有者Aは、利用許可情報P3を記憶媒体4に格納し、第2の外部識別情報D2を利用制限装置1に登録していたが、本実施形態ではそのような手数が必要なくなる。
なお、以上の実施形態では、第1の実施形態との技術的効果を比較できるように、サーバ装置6は、端末装置705により登録された利用許可情報D3を記憶媒体4に、端末装置705により登録された第2の外部識別情報D2を利用制限装置701に分配すると説明した。しかし、これに限らず、サーバ装置6は、第2〜第6の実施形態で説明された情報を、それぞれで説明された構成各部に分配するようにしても良い。
図35は、本発明の第9の実施形態に係るサーバ装置106の全体構成を示すブロック図である。図35において、サーバ装置106は、サーバ装置6と比較すると、情報処理部61が情報処理部64に代わる点と、不揮発性記憶装置63に利用資格者DB632(図36参照)をさらに格納する点で相違する。それ以外に両サーバ装置6及び106に相違点は無い。それ故、図35において、図31の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
また、図35には、サーバ装置106に関連して、利用制限装置701、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置705が示されているが、これらは全て第8の実施形態で説明した通りであるから、本実施形態ではそれぞれの説明を省略する。
利用資格者DB632は、図36に示すように、第2の識別情報D2の集まりである。しかし、ここで注意を要するのは、利用資格者DB632に格納されるのは、対象物2を利用する公的な資格を持つ者の第2の識別情報D2だけである。例えば、本実施形態のように、友人Eが所有者Aの車両を一時利用する場合、所有者Aからの許可も必要であるが、その前提として、友人Eが公的機関から車両を運転する資格を得る必要がある。このような公的機関から資格が与えられたことを、利用資格者DB632は、第2の識別情報D2を格納することにより証明する。
次に、図37を参照して、サーバ装置106の動作について詳細に説明する。図37は、本実施形態に係る情報処理部64の処理手順を示すフローチャートである。図37は、図33と比較すると、ステップS161及びS162をさらに含む点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図37において、図33のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
図37において、情報処理部64は、ステップS141において、送受信部62からの受信情報がアップロード要求D5を含むと判断した場合、ステップS161を実行する。この時、情報処理部64は、不揮発性記憶装置63にアクセスして、アップロード要求D5と共に受信した第2の外部識別情報D2と同じものが、利用資格者DB632に登録されているか否かを判断する(ステップS161)。第2の識別情報D2が登録されていない場合、情報処理部64は、今回受信した第2の外部識別情報D2で特定される者には、対象物2を利用する公的な資格がないと判断して、受信した第2の外部識別情報D2及び利用許可情報D3とを、一時的利用者DB631に登録せずに破棄する(ステップS162)。それに対して、受信した第2の外部識別情報D2と同じものが利用資格者DB632に登録されている場合には、それで特定される者には、対象物2を利用する公的な資格があるとして、情報処理部64は、ステップS153以降の処理を実行する。これによって、公的資格を持たない者の第2の識別情報D2が、利用制限装置701の一時的利用者DB152に登録されることを防ぐことができる。
なお、以上の実施形態では、利用資格者DB632に格納されるのは、公的資格を持つ者を特定する者の第2の識別情報D2だけであると説明した。しかし、これに限らず、利用資格者DB632には、全ての第2の識別情報D2が登録されており、各第2の識別情報D2には、公的資格の有無を特定するための情報を付加するようにしても良い。
図38は、本発明の第10の実施形態に係る記憶媒体110と、それに関連して用いられる利用制限装置8のブロック構成とを示す図である。図38において、利用制限装置8は、典型的にはレンタル業者によりレンタルされる車両に搭載されており、1つ以上の対象物9(図示は5個の対象物9a〜9e)と通信可能に接続され、各対象物9の利用を制限するための処理を行う。ここで、本実施形態では、対象物9は、車両に設置され、レンタル業者によりユーザにオプションとして貸し出される機器(例えば、図示したように、ナビゲーション装置、ゲーム機、テレビジョン、オーディオシステム又はカラオケシステム)であるとして、以降の説明を続けるが、これに限らず、対象物9は、限られた者により利用される性質を有していれば、上記機器以外の物であっても良い。また、利用制限装置8は、対象物9の利用制限のために、プロセッサ81と、プログラムメモリ82と、作業領域83と、リーダ84と、インターフェイス85とを備えており、各構成は互いに通信可能に接続される。
プロセッサ81は、典型的には、CPU又はMPUである。プログラムメモリ82は、典型的には、ROMであって、プロセッサ81の処理手順が記述されたコンピュータプログラム(以下、単にプログラムと称する)821を格納している。作業領域83は、典型的には、RAMである。プロセッサ81は、作業領域83を使いながら、プログラム821の実行して、各対象物9を起動するための起動信号Ss(詳細は後述)を生成し、対象物2に送信する。
リーダ84は、記憶媒体110をセット可能に構成されており、セットされたものから利用可否情報Ded(後述)を読み出す。
インタフェイス85は、利用制限装置8と各対象物9とを通信可能に接続する。
また、図38にはさらに、記憶媒体110及び端末装置120が示されている。
記憶媒体110は、ユーザの使い勝手を考慮して、車両の電子キーに実装されていることが好ましく、図39に示すような利用可否情報Dedを、書き換え可能な記録領域に格納する。ここで、利用可否情報Dedは、本実施形態では、対象物9に割り当てられた利用可否フラグを、対象物9の数だけ含む。利用可否フラグは、自身が割り当てられた対象物9の利用許可がユーザに与えられているか否かを示す情報である。以上のような利用可否情報Dedは、後述する端末装置120により作成され、記憶媒体110に格納される。
図38において、端末装置120は、典型的にはレンタル業者の営業店舗に設置される。また、端末装置120は、記憶媒体110にアクセス可能に構成されており、主として、アクセスした記憶媒体110に利用可否情報Dedを書き込む。そのために、端末装置120は、図40に示すように、制御部1201と、記憶装置1202と、ライタ1203と、表示部1204と、入力部1205とを備えている。
制御部1201は、CPU、ROM及びRAMにより実現され、端末装置120を構成する各部を制御する。
記憶装置1202は、料金情報Drtを格納する。料金情報Drtには、車両をレンタルする際の基本料金としてのX円/1日と、各対象物9について設定された利用料金Y円/1日(図示は、対象物9a〜9eの利用料金Ya〜Ye)とが記述されている。
ライタ1203は、記憶媒体110をセット可能に構成されており、セットされたものに利用可否情報Dedを書き込む。
表示部1204は、制御部1201により作成される選択画面を表示する。ここで、選択画面は、利用可能な対象物9をユーザに提示し、かつユーザが好みに応じて対象物9を選択可能な画面である。
入力部1205は、ユーザの操作に応答して、ユーザが選択した対象物9を制御部1201に通知する。
次に、図41のフローチャートを参照して、記憶媒体110に利用可否情報Dedを書き込む際の端末装置120の動作について説明する。
まず、ユーザは、車両の運転に必要な記憶媒体110をレンタル業者から受け取った後、受け取ったものを端末装置120のライタ1203にセットする。これにより、制御部1201は、利用可否情報Dedを記憶媒体110に書き込み可能な状態になる。
制御部1201は、記憶媒体110がライタ1203にセットされたことを検出すると、記憶装置1202から、料金情報Drtを取得する(ステップS171)。
次に、制御部1201は、取得した料金情報Drtから、基本料金X円と、各対象物9の利用料金Y円とを含む選択画面を作成して、表示部1204に表示させる(ステップS172)。
ユーザは、表示された選択画面を参照しつつ、入力部1205を操作して、好みの対象物9を選択する。ユーザによる選択が終了すると、制御部1201は、入力部1205から、選択された対象物9を取得する(ステップS173)。
次に、制御部1201は、利用制限装置8に接続される対象物9の内、ステップS173で取得したものに、利用許可を与えるための利用可否フラグを割り当て、そうでないものには利用不許可を示す利用可否フラグを割り当てる。その後、制御部1201は、各対象物9毎に割り当てられた利用可否フラグを含む利用許可情報Dedを作成する(ステップS174)。
また、好ましくは、制御部1201は、ステップS171で取得した料金情報Drtを参照して、レンタル車両の基本料金と、ユーザにより選択された対象物9の利用料金との総計を計算し、表示部1201上に表示させる(ステップS175)。
次に、制御部1201は、ステップS174で作成した利用許可情報Dedと、ステップS175で計算した利用料金の総計とを、ライタ1203に転送し(ステップS176)、ライタ1203は、受け取った利用許可情報Ded及び利用料金の総計を、セットされた記憶媒体110に書き込む。
次に、図42のフローチャートを参照して、利用制限装置8の動作について説明する。ユーザは、電子キーを使って車両に乗り込んだ後、記憶媒体110を含む電子キーをリーダ84にセットする。その後、プロセッサ81は、車両のエンジンが始動すると(ステップS181)、リーダ84を通じて、セットされた記憶媒体110に格納されている利用可否情報Dedを作業領域83に読み出す(ステップS182)。
次に、プロセッサ81は、読み出した利用許可情報Dedから、未選択の対象物9を一つ選択する(ステップS183)。その後、プロセッサ81は、選択した対象物9に、利用許可を示す利用可否フラグが割り当てられているか否かを判断する(ステップS184)。選択した対象物9が利用許可されている場合、プロセッサ81は、選択した対象物9を起動させるための起動信号Ssを生成して、インタフェイス85を通じて、選択したものに送信する(ステップS185)。これによって、選択された対象物9は起動し、ユーザはこれを利用可能になる。以上のステップS185の後、プロセッサ81はステップS186を行う。
一方、ステップS184において、選択した対象物9の利用が許可されていない場合、プロセッサ81は、ステップS185をスキップして、ステップS186を行う。
プロセッサ81は、ステップS182で読み出した利用可否情報Dedから全ての対象物9を選択したか否かを判断する(ステップS186)。未選択の対象物9が残っている場合、プロセッサ81はステップS183を再度行う。逆に、全対象物9を選択済であれば、プロセッサ81は、図42の処理を終了する。
次に、図43のフローチャートを参照して、利用制限装置8の動作の変型例について説明する。
ユーザの乗車後、プロセッサ81は、ある対象物9の電源スイッチが操作されたことを検出すると(ステップS191)、どの対象物9の電源が投入されたかを特定する(ステップS192)。
次に、プロセッサ81は、リーダ84を通じて、セットされた記憶媒体110に格納されている利用可否情報Dedを参照し(ステップS193)、ステップS192で特定した対象物9に、利用許可を示す利用可否フラグが割り当てられているか否かを判断する(ステップS194)。特定した対象物9の利用が許可されている場合、プロセッサ81は、それを起動させるための起動信号Ssを生成して、インタフェイス85を通じて、特定した対象物9に送信する(ステップS195)。これによって、特定された対象物9は起動し、ユーザはこれを利用可能になる。
一方、ステップS194において、特定した対象物9の利用が許可されていない場合、プロセッサ81は、図示しない表示部又は音声出力部を通じて、今回操作された対象物9を利用できない旨をユーザに通知する(ステップS196)。
以上のステップS195又はS196の終了後、プロセッサ81は、図43の処理を終了する。
以上のように、第10の実施形態及びその変型例によれば、本利用制限装置8は、記憶媒体110に格納される利用可否情報Dedに基づいて、対象物9の利用を制限する。これによって、車両に搭載された機器の内、ユーザが望むものだけを利用可能にする利用制限装置8を提供することが可能になる。また、レンタル業者側からみても、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを使った利用制限により、ユーザが選択しなかった機器を起動させないので、過不足のない正しい利用料金をユーザに請求することができる。
なお、以上の説明では、記憶媒体110を通じて、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを取得していたが、これに限らず、端末装置120との有線通信又は無線通信により、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを取得するようにしてもよい。
また、以上の説明では、利用制限装置8は、レンタルされる車両に搭載されるとして説明したが、これに限らず、複数のユーザにより共有される車両に対しても応用することが可能である。これにより、共有される車両に搭載された機器を、他の共有者が使わないようにすることが可能になる。さらに、これによって、各機器の所有者を明確にすることが可能となる。なお、この場合、共有者に利用料金は発生しないので、記憶媒体110に利用料金を格納する必要は無い。
また、以上の説明では、ナビゲーション装置、ゲーム機、テレビジョン、オーディオシステム又はカラオケシステムを対象物9の例として採り上げたが、これに限らず、車両に搭載される機器であればなんでも良い。
また、以上の説明では、利用制限装置8は車両に搭載されるとして説明したが、これに限らず、他の場所にも設置可能である。例えば、利用制限装置8を、宿泊施設又は賃貸マンションに代表される居住空間に設置し、居住空間内に設置された機器(冷蔵庫、エアコンディショナー、テレビジョン)の利用制限を行うようにしても良い。さらには、利用制限装置8を各種施設(例えば、宿泊施設及び賃貸マンション、研究所並びに遊園地)に設置し、各空間(例えば、部屋、研究室並びにアトラクション)の利用制限を行うようにしても良い。
また、記憶媒体110には、利用可否情報Ded以外にもユーザを特定する情報(例えば、年齢、性別、職業、住所及び国籍)を格納し、利用制限装置8は、格納されたユーザ特定情報を使って認証処理をしても構わない。
また、以上の説明では、利用料金の算出は、ステップS175で行われたが、これに限らず、ほかのタイミングで行われても構わない。
また、以上の説明では、記憶媒体110は電子キーに備わるとして説明したが、これに限らず、単なる可搬性のあるものでも構わない。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
産業上の利用可能性
本発明は、車両のように複数の者により利用可能な物に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記憶媒体4と、それに関連して用いられる利用制限装置1のブロック構成とを示す図である。
図2は、図1に示す不揮発性記憶装置15に格納される定常的利用者DB151と、一時的利用者DB152とを示す図である。
図3は、図1に示す記憶媒体3に記録される第1の外部識別情報D1を示す模式図である。
図4は、図1に示す記憶媒体4に記録される第2の外部識別情報D2と利用許可情報D3とを示す模式図である。
図5は、図1に示す利用制限装置1の処理手順を示すフローチャートである。
図6は、図1に示す端末装置5の処理手順を示すフローチャートである。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記憶媒体4と、それに関連して用いられる利用制限装置101のブロック構成とを示す図である。
図8は、図7に示す記憶媒体4に記録される第2の外部識別情報D2と利用期間情報D4とを示す模式図である。
図9は、図7に示す端末装置105の処理手順を示すフローチャートである。
図10は、図7に示す利用制限装置101の処理手順を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る記憶媒体203と、それに関連して用いられる利用制限装置201のブロック構成を示す図である。
図12は、図11に示す記録媒体203に記録される第1の識別情報D1、第2の識別情報D2及び利用許可情報D3を示す模式図である。
図13は、図11に示す利用制限装置201の処理手順を示すフローチャートである。
図14は、図11に示す端末装置205の処理手順を示すフローチャートである。
図15は、本発明の第4の実施形態に係る記憶媒体303と、それに関連して用いられる利用制限装置301のブロック構成を示す図である。
図16は、図15に示す記録媒体303及び図28に示す記憶媒体603の双方に記録される第1の識別情報D1と第2の識別情報D2を示す模式図である。
図17は、図15に示す利用制限装置301の処理手順を示すフローチャートである。
図18は、図15に示す端末装置305の処理手順を示すフローチャートである。
図19は、本発明の第5の実施形態に係る記憶媒体404と、それに関連して用いられる利用制限装置401のブロック構成とを示す図である。
図20は、図19の不揮発性記憶装置15に格納される定常的利用者DB151と、一時的利用者DB152とを示す図である。
図21は、図19に示す記憶媒体404に記録される第2の識別情報D2を示す模式図である。
図22は、図19の端末装置405の処理手順を示すフローチャートである。
図23は、図19の利用制限装置401の処理手順を示すフローチャートである。
図24は、本発明の第6の実施形態に係る利用制限装置501の全体構成を示すブロック図である。
図25は、図19の不揮発性記憶装置15に格納される定常的利用者DB151と、一時的利用者DB152とを示す図である。
図26は、図23に示す端末装置505の処理手順を示すフローチャートである。
図27は、図23に示す利用制限装置501の処理手順を示すフローチャートである。
図28は、本発明の第7の実施形態に係る利用制限装置601の全体構成を示すブロック図である。
図29は、図28に示す利用制限装置601の処理手順を示すフローチャートである。
図30は、図28に示す端末装置605の処理手順を示すフローチャートである。
図31は、本発明の第8の実施形態に係るサーバ装置6の全体構成を示すブロック図である。
図32は、図31の不揮発性記憶装置63に格納される一時的利用者DB631を示す模式図である。
図33は、図31に示すサーバ装置6の処理手順を示すフローチャートである。
図34は、図31に示す利用制限装置701の処理手順を示すフローチャートである。
図35は、本発明の第9の実施形態に係るサーバ装置106の全体構成を示すブロック図である。
図36は、図35に示す不揮発性記憶装置63に格納される一時的利用者DB631及び利用資格者DB623を示す模式図である。
図37は、図35に示すサーバ装置106の処理手順を示すフローチャートである。
図38は、本発明の第10の実施形態に係る利用制限装置8の全体構成を示すブロック図である。
図39は、図38の記憶媒体110に格納される利用可否情報Dedを示す模式図である。
図40は、図38の端末装置120の詳細な構成を示すブロック図である。
図41は、図40の端末装置120が利用可否情報Dedを書き込む際の処理を示すフローチャートである。
図42は、図38の利用制限装置8の動作を示すフローチャートである。
図43は、図38の利用制限装置8の他の動作を示すフローチャートである。Technical field
The present invention relates to a use restriction system, and more particularly to a use restriction system that restricts a person who can use an object (for example, a vehicle). Another invention relates to a usage restriction system that permits only the use of a predetermined object (for example, an in-vehicle device).
Background art
(First background art)
As an example of the above usage restriction system, there is a usage restriction device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-114049. The conventional usage restriction system is used with a plurality of electronic keys and operates as follows. In the memory on the usage restriction system side, a unique manufacturer master key code, a unique master key code, and a registration identification code assigned to each electronic key are stored in advance. After the electronic key is set in the usage restriction system, a microcomputer on the usage restriction system side (hereinafter referred to as a microcomputer) generates a digital signal including a manufacturer master key code and a master key code stored in advance. To the read command circuit on the side. In response to the received digital signal, the read command circuit accesses the storage element. When the storage element stores the manufacturer master key code included in the received digital signal and the identification code corresponding to the master key code in its storage area, it outputs it as the identification code. The identification code output from the storage element is transmitted to the microcomputer on the usage restriction system side, and the microcomputer activates the electronic lock when the received identification code matches the registered identification code stored in advance. If they do not match, the microcomputer does not activate the electronic lock. In addition, the conventional use restriction system can perform an update registration operation to register and delete the identification code, thereby responding to the loss of the electronic key.
However, in the conventional use restriction system, once the identification code is registered in itself, the electronic lock can be activated unless it is deleted. That is, there is a problem that the owner of the electronic key assigned the registration identification code can release the electronic lock at any time. As a result, for example, even if the owner of the object lends his property to another person for one day, the object can be used at any time as long as the identification code is registered in the use restriction system.
(Second background technology)
In recent years, various electronic devices have been mounted on vehicles, as represented by navigation devices, audio systems, and television receivers. Against this background, rental companies are also renting out vehicles equipped with various electronic devices.
However, the user does not always use all electronic devices mounted on the rented vehicle, and moreover, the user may know the presence of electronic devices that are not used at the time of contract with the rental company. In the above situation, if a uniform rental price is applied to all users, a user who does not use the electronic device can expect to feel that the charged rental price is expensive. Therefore, there is a demand for a usage restriction system that allows only those desired by the user among the onboard devices.
Therefore, an object of the present invention is to provide a use restriction system capable of restricting the use of an object.
Disclosure of the invention
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention is a use restriction system, a server that provides information necessary for use restriction of an object, and a use restriction device that restricts use of the object. And a storage medium for storing identification information for specifying its own owner as external identification information. The server receives the identification information for identifying the user of the target object and the use permission information for allowing the owner of the target object to use the target object for the user specified by the identification information. A storage device that stores the identification information and usage permission information received by the receiving unit, a first transmission unit that transmits the usage permission information stored in the storage device in accordance with a request from the storage medium, and a usage restriction A second transmission unit that transmits the identification information stored in the storage device in accordance with a request from the device side. Further, the storage medium stores use permission information transmitted by the first transmission unit. In addition, the use restriction device includes a storage device for storing a temporary user database as identification information transmitted from the second transmission unit as internal identification information for specifying a temporary user of the object, and a storage medium A reading unit that reads external identification information and usage permission information from the storage unit, internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device, and when the usage permission information can be read, A processor for granting temporary use permission of the object to the owner of the storage medium.
A second aspect of the present invention is a storage medium used for limiting the use of an object, the first recording area for recording identification information for identifying the user of the object, and the first recording area A second recording area for recording use permission information for permitting the user specified by the identification information to use the object by the owner of the object;
In the second aspect, preferably, the information recorded in the first recording area is identification information for specifying a temporary user of the object, and is recorded in the second recording area. The use permission information for permitting the temporary user specified by the identification information recorded in the first recording area to use the object.
As described above, the use permission information is stored in the second recording area, thereby permitting the use of the object. This can limit the use of the object.
In the second aspect, preferably, the first recording area is an area where the recorded identification information cannot be rewritten by the user, and the second storage area is an area where the recorded use permission information can be rewritten. It is. Thus, the problem represented by impersonation can be solved by recording the identification information in an area that cannot be rewritten by the user.
In the second aspect, preferably, in the second recording area, the use permission information indicates a period during which the temporary user specified by the identification information in the first recording area can use the object. Period information is recorded. As described above, the usage permission information indicates the usage period of the object, and thus the use of the object can be more strictly limited.
In the second aspect, the storage medium further includes a third recording area for recording identification information for identifying a stationary user of the object. Thereby, one storage medium can be shared by a temporary user and a stationary user.
According to a third aspect of the present invention, there is provided a storage medium used for restricting the use of an object, the first recording area for recording identification information for identifying a stationary user of the object, and a temporary object. And a second recording area capable of recording second identification information for identifying a specific user.
Thereby, one storage medium can be shared by a temporary user and a stationary user.
In the second and third aspects, preferably, at least second identification information is written in the second recording area by an external terminal device.
In the second and third aspects, preferably, the storage medium is accessed by a usage restriction device installed outside. The usage restriction device uses the identification information in the first recording area and the usage permission information in the second recording area, or when the second identification information is recorded in the second recording area , Grant temporary permission to use the object.
In the second and third aspects, preferably, when the object is a vehicle, the use restriction device gives an activation signal for releasing the engine lock of the vehicle after giving a temporary use permission of the object. Generate and output.
As described above, by storing the use permission information in the second recording area, the use restriction device grants a temporary use permission of the object (vehicle) to the owner of the storage medium. Thereby, the use of the object (vehicle) can be restricted.
A fourth aspect of the present invention is a use restriction device that is used together with a storage medium and restricts the use of an object, and is specified by internal identification information that identifies a temporary user of the object and internal identification information. A storage device for storing a temporary user database including usage permission information for allowing a temporary user to use the object, and the same information as the internal identification information stored in the storage device. And a reading unit that reads external identification information that identifies the user of the object from the storage medium, and internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device, and is permitted to use. A processor for granting temporary use permission of the object when the information is stored in the storage device.
As described above, by storing the usage permission information in the storage device, the temporary user is permitted to use the object. This can limit the use of the object.
In the fourth aspect, the storage device further stores a stationary user database including internal identification information that identifies a stationary user of the object. The temporary user database is stored in a storage area where information can be rewritten in the storage device, and the regular user database is a region where information cannot be rewritten in the storage apparatus, or only by a person with special authority. Stored in a rewritable area. Thus, by storing the regular user database in an area that cannot be rewritten by the user, the problem represented by impersonation can be solved.
In the fourth aspect, internal identification information and usage permission information received from an external terminal device or an internal input device are written in the temporary user database.
In the fourth aspect, the use permission information stored in the storage device is use period information indicating a period during which the temporary user specified by the internal identification information can use the object. The usage restriction device further includes a timer for measuring the current time. When the internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device and the current time measured by the timer is within the period indicated by the usage period information, the processor Give temporary permission to use things. As described above, the use restriction device gives the use permission using the use period information, so that the use of the object can be restricted more strictly.
In the fourth aspect, the processor stores internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit in the temporary user database of the storage device, and the use permission information is temporarily stored in the storage device. If it is stored in the user database, grant temporary permission to use the object. Further, the processor authenticates the stationary user of the object when the internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the stationary user database of the storage device. Even if a plurality of external identification information is stored in the storage medium, the temporary user and the regular user can be correctly distinguished by properly using the database. As a result, a single storage medium can be shared by regular users and temporary users.
In the fourth aspect, when the object is a vehicle, the use restriction device generates and outputs an activation signal for releasing the engine lock of the vehicle after giving temporary use permission of the object.
The fifth aspect is a usage restriction method for restricting the use of an object, in which internal identification information for identifying a temporary user of the object and a temporary user identified by the internal identification information A temporary user database including use permission information for permitting use is stored in the storage device. Under such circumstances, the usage restriction method is the same information as the internal identification information stored in the storage device, and reads out the external identification information that identifies the user of the object from the storage medium, and the reading step A first determination step for determining whether or not internal identification information that matches the external identification information read in
A sixth aspect is a computer program that is executed on a computer device to restrict the use of an object, and is specified by internal identification information that identifies a temporary user of the object and internal identification information. A temporary user database including use permission information for permitting a temporary user to use an object is stored in a storage device. Under such circumstances, the computer program is the same information as the internal identification information stored in the storage device, and reads out the external identification information that identifies the user of the object from the storage medium, and the reading step. A first determination step for determining whether or not internal identification information that matches the read external identification information is stored in the storage device; and usage permission information corresponding to the external identification information read in the read step A second determination step of determining whether or not the data is stored in the storage device. In the first and second determination steps, when it is determined that the internal identification information and the use permission information are stored, the computer device gives a temporary use permission for the object.
The seventh aspect is a server that provides information necessary for restricting the use of an object, and uses the object for identification information that identifies a user of the object and a user identified by the identification information. A receiving unit that receives usage permission information for permitting the owner of the object, a storage device that stores identification information and usage permission information received by the receiving unit, an external storage medium side, and a usage restriction device In accordance with a request from one of the side, at least a first transmission unit that transmits the use permission information stored in the storage device, and stored according to a request from the other of the external storage medium side and the use restriction device side A second transmission unit that transmits at least the identification information stored in the apparatus. As described above, the use restriction information is stored in either the use restriction device or the storage medium, and the use restriction information can be used by the use restriction device to give a temporary use permission of the object. This can limit the use of the object.
In the seventh aspect, the storage device further stores a use qualified person database including identification information for identifying a person who has a public qualification to use with the object. The server further includes a determination unit that determines whether the same identification information received by the reception unit is stored in the use qualified person database of the storage device. When the determination unit determines that the identification information is stored in the storage device, the storage device stores the identification information and use permission information received by the reception unit. As described above, the storage device stores the identification information of the person who has official usage qualifications and the corresponding usage permission information among those received by the receiving unit. Can be rejected on the server side.
The eighth aspect is a storage medium used for restricting the use of an object, and indicates whether or not the use permission is given to the identification information that identifies the object and the object that is identified by each identification information. Stores availability flag.
In the eighth aspect, the storage medium is preferably provided in the electronic key of the vehicle.
A ninth aspect is a use restriction device for use with a storage medium to restrict the use of an object, and the storage medium stores use permission information indicating whether or not use of the object is permitted. are doing. The use restriction device includes a reading unit that reads use permission information stored in the storage medium, and a processor that restricts use of the object with reference to the use permission information read by the read unit.
In the ninth aspect, the object is a device mounted on a vehicle. The storage medium is preferably provided in the electronic key of the vehicle.
A tenth aspect is a terminal device that sets information necessary for restricting the use of an object, and uses the identification information for identifying the object and the object identified by each identification information according to a user operation. A control unit that creates usability information including a usability flag that indicates whether or not is given, and a writing unit that writes the usability information created by the control unit to the set storage medium.
These and other objects, features, aspects and advantages of the present invention will become more apparent when the following detailed description of the invention is understood in conjunction with the accompanying drawings.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a diagram showing a
The
The receiving
As shown in FIG. 2, the
The
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
For convenience of explanation, the first identification information D1 and the second identification information D2 in the
Further, FIG. 1 further shows an
The
The
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 5 and FIG. In an initial state (for example, when the owner A purchases a vehicle on which the
Stationary users A to C turn on the
The regular users A to C set the
After accessing the
Next, the
In addition, when the friend E owns the
The temporary user E turns on the power of the
Next, the
Further, the use permission information D3 is information indicating that temporary use of the
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is an object owned by the stationary user A only when the usage permission information D3 is stored in the
In the above embodiment, it has been described that one first external identification information D1 is stored in the
In the above embodiment, the
In the above embodiment, the
Further, in the above embodiment, it is described that when the temporary user E uses the object 2 (vehicle) once, the second internal identification information D2 and the use permission information D3 are invalidated by the process of step S7. However, the present invention is not limited to this, and the use of the object 2 (vehicle) may be permitted a predetermined number of times.
Moreover, although the above embodiment demonstrated that the 2nd internal identification information D2 was registered into the
In the present embodiment, the use permission information D3 is typically described as information indicating that the use permission of the
FIG. 7 is a block diagram showing the storage medium 104 according to the second embodiment of the present invention and the block configuration of the
Further, FIG. 7 further shows the
The storage medium 104 is different from the
Here, FIG. 7 will be referred to again. The
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 9 and FIG. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
If the friend E owns the storage medium 104 in which the second external identification information D2 for identifying himself / herself is recorded in the
The temporary user E turns on the power of the
If the
Next, the
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is an object owned by the stationary user A only when the usage period information D4 is stored in the storage medium 104 owned by the temporary user E. 2 can be used. By using the above usage period information D4, the period during which the temporary user E uses the
In the above embodiment as well, similarly to the first embodiment, the
FIG. 11 is a diagram showing a
Further, FIG. 11 further shows the
Similar to the
Here, FIG. 11 will be referred to again. The terminal device 205 is configured to be accessible to the
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 13 and 14, the operation of each of the above components will be described in detail. In the initial state, the
The regular user A turns on the power of the
Since the user A uses the
Next, after accessing the
Moreover, when the friend E wants to borrow the vehicle as the
The temporary user E turns on the power of the
Next, the
As described above, according to the present embodiment, the first external identifier D1, the second external identifier D2, and the usage permission information D3 can be recorded in the
In the above embodiment, it has been described that the usage permission information D3 is stored in the
In the above embodiment, the
FIG. 15 is a diagram showing a
Further, FIG. 15 further shows the
As shown in FIG. 16, the
Here, FIG. 15 will be referred to again. The
Next, with reference to FIG. 17 and FIG. In the initial state, the
The stationary user A turns on the power of the
Moreover, when the friend E wants to borrow the vehicle as the
The temporary user E turns on the power of the
As described above, according to the present embodiment, the first external identifier D1 and the second external identifier D2 can be recorded in the
In the above embodiments, the
FIG. 19 is a block diagram showing the overall configuration of a
Further, FIG. 19 further shows the
As in the first embodiment, the
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 22 and FIG. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
In addition, the friend E owns the
The temporary user E turns on the power of the
After starting the execution of the
Next, the
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is in a steady state only when his / her second internal identification information D2 and usage permission information D3 are stored in the
In the above embodiment, the
Further, in the above embodiment, it is described that when the temporary user E uses the object 2 (vehicle) once, the second internal identification information D2 and the use permission information D3 are invalidated by the process of step S7. However, the present invention is not limited to this, and the use of the object 2 (vehicle) may be permitted a predetermined number of times.
In the above embodiment, the
In the present embodiment, the use permission information D3 is typically described as information indicating that the use permission of the
FIG. 24 is a block diagram showing the overall configuration of a
Further, FIG. 24 further shows the
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 26 and 27, the operation of each of the above components will be described in detail. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
In addition, the friend E owns the
Thereby, as shown in FIG. 25, the set of the second internal identification information D2 and the usage period information D4 is registered in the
The temporary user E turns on the power of the
After starting the execution of the
Next, the
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E can acquire the
FIG. 28 is a block diagram showing the overall configuration of a
Further, FIG. 28 further shows the
Similar to the
Here, FIG. 28 will be referred to again. The
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 29 and 30, the operation of each of the above components will be described in detail. In the initial state, the
The stationary user A turns on the power of the
Thereafter, when the
Moreover, when the friend E wants to borrow the vehicle as the
When using the vehicle, the temporary user E sets the
Next, the
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E can record the second external identification information D2 in the storage medium 503 possessed by the stationary user A, thereby allowing one storage medium to be recorded. 503 can be shared by the regular user A and the temporary user E.
FIG. 31 is a block diagram showing the overall configuration of the
The
In addition, FIG. 31 shows a
Further, the
Next, the operation of the
In the
In addition, the friend E typically sets the
When using the vehicle, the temporary user E turns on the
In the
In the
As described above, according to the present embodiment, the
In the above embodiment, the
FIG. 35 is a block diagram showing the overall configuration of the
FIG. 35 shows a
As shown in FIG. 36, the
Next, the operation of the
In FIG. 37, when the
In the above embodiment, it has been described that only the second identification information D2 of a person who specifies a person with official qualification is stored in the use qualified
FIG. 38 is a diagram showing the
The
The
The
FIG. 38 further shows the
The
In FIG. 38, the
The control unit 1201 is realized by a CPU, a ROM, and a RAM, and controls each unit constituting the
The
The
A
The
Next, with reference to the flowchart of FIG. 41, the operation | movement of the
First, after receiving the
When the control unit 1201 detects that the
Next, the control unit 1201 creates a selection screen including the basic fee X yen and the usage fee Y yen of each object 9 from the acquired fee information Drt, and causes the
The user operates the
Next, the control unit 1201 assigns an availability flag for granting usage to those acquired in step S173 among the objects 9 connected to the
In addition, preferably, the control unit 1201 calculates the sum of the basic fee of the rental vehicle and the usage fee of the target object 9 selected by the user with reference to the fee information Drt acquired in step S171, and displays the display unit It is displayed on 1201 (step S175).
Next, the control unit 1201 transfers the usage permission information Ded created in step S174 and the total usage fee calculated in step S175 to the writer 1203 (step S176), and the
Next, the operation of the
Next, the
On the other hand, when the use of the selected object 9 is not permitted in step S184, the
The
Next, a modified example of the operation of the
When the
Next, the
On the other hand, if the use of the specified object 9 is not permitted in step S194, the
After the above step S195 or S196 is completed, the
As described above, according to the tenth embodiment and its modifications, the
In the above description, the
In the above description, the
In the above description, a navigation device, a game machine, a television, an audio system, or a karaoke system is taken as an example of the target object 9. However, the present invention is not limited thereto, and any device that is mounted on a vehicle may be used.
In the above description, the
The
In the above description, the usage fee is calculated in step S175. However, the present invention is not limited to this, and it may be performed at another timing.
In the above description, the
Although the present invention has been described in detail, the above description is in all respects illustrative and not restrictive. It will be appreciated that many other modifications and variations are possible without departing from the scope of the invention.
Industrial applicability
The present invention can be applied to an object that can be used by a plurality of persons such as a vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a
FIG. 2 is a diagram showing a
FIG. 3 is a schematic diagram showing the first external identification information D1 recorded in the
FIG. 4 is a schematic diagram showing second external identification information D2 and usage permission information D3 recorded in the
FIG. 5 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 6 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 7 is a diagram showing the
FIG. 8 is a schematic diagram showing second external identification information D2 and usage period information D4 recorded in the
FIG. 9 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 10 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 11 is a diagram showing a block configuration of a
FIG. 12 is a schematic diagram showing the first identification information D1, the second identification information D2, and the usage permission information D3 recorded on the
FIG. 13 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 14 is a flowchart illustrating a processing procedure of the terminal device 205 illustrated in FIG. 11.
FIG. 15 is a diagram showing a block configuration of a
FIG. 16 is a schematic diagram showing first identification information D1 and second identification information D2 recorded on both the
FIG. 17 is a flowchart illustrating a processing procedure of the
FIG. 18 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 19 is a diagram showing a
FIG. 20 is a diagram showing a
FIG. 21 is a schematic diagram showing the second identification information D2 recorded in the
FIG. 22 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 23 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 24 is a block diagram showing the overall configuration of a
FIG. 25 is a diagram showing a
FIG. 26 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 27 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 28 is a block diagram showing the overall configuration of a
FIG. 29 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 30 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 31 is a block diagram showing the overall configuration of the
FIG. 32 is a schematic diagram showing a
FIG. 33 is a flowchart showing the processing procedure of the
FIG. 34 is a flowchart showing the processing procedure of the
FIG. 35 is a block diagram showing the overall configuration of the
FIG. 36 is a schematic diagram showing a
FIG. 37 is a flowchart showing a processing procedure of the
FIG. 38 is a block diagram showing the overall configuration of the
FIG. 39 is a schematic diagram showing the availability information Ded stored in the
FIG. 40 is a block diagram showing a detailed configuration of the
FIG. 41 is a flowchart showing processing when the
FIG. 42 is a flowchart showing the operation of the
FIG. 43 is a flowchart showing another operation of the
本発明は、利用制限システムに関し、より特定的には、対象物(例えば車両)の利用可能な者を制限する利用制限システムに関する。また、他の発明は、予め定められた対象物(例えば車載機器)の利用のみを許可する利用制限システムに関する。 The present invention relates to a use restriction system, and more particularly to a use restriction system that restricts a person who can use an object (for example, a vehicle). Another invention relates to a usage restriction system that permits only the use of a predetermined object (for example, an in-vehicle device).
(第1の背景技術)
上記利用制限システムの一例として、特開平8−114049号公報に開示された利用制限装置がある。従来の利用制限システムは、複数の電子キーと共に用いられ、以下のように動作する。利用制限システム側のメモリーには、固有のメーカーマスターキーコードと、固有のマスターキーコードと、各電子キーに割り当てられた登録識別コードとが予め格納されている。電子キーが利用制限システムにセットされた後、利用制限システム側のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)は、予め格納されるメーカーマスターキーコード及びマスターキーコードを含むデジタル信号を生成し、電子キー側の読み出し指令回路に送信する。受信デジタル信号に応答して、読み出し指令回路は、記憶素子にアクセスする。記憶素子は、自身の記憶領域に、受信デジタル信号に含まれるメーカーマスターキーコード及びマスターキーコードに対応する識別コードが格納している場合には、それを識別コードとして出力する。記憶素子から出力された識別コードは、利用制限システム側のマイコンに送信され、マイコンは、受信識別コードが、予め格納されている登録識別コードに一致する場合には、電子錠を起動する。両者が一致しない場合、マイコンは、電子錠を起動しない。また、従来の利用制限システムは、更新登録動作を行って、識別コードを登録及び消去することが可能であり、それによって、電子キーの紛失に対応することができる。
(First background art)
As an example of the above usage restriction system, there is a usage restriction device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-114049. The conventional usage restriction system is used with a plurality of electronic keys and operates as follows. In the memory on the usage restriction system side, a unique manufacturer master key code, a unique master key code, and a registration identification code assigned to each electronic key are stored in advance. After the electronic key is set in the usage restriction system, a microcomputer on the usage restriction system side (hereinafter referred to as a microcomputer) generates a digital signal including a manufacturer master key code and a master key code stored in advance. To the read command circuit on the side. In response to the received digital signal, the read command circuit accesses the storage element. When the storage element stores the manufacturer master key code included in the received digital signal and the identification code corresponding to the master key code in its storage area, it outputs it as the identification code. The identification code output from the storage element is transmitted to the microcomputer on the usage restriction system side, and the microcomputer activates the electronic lock when the received identification code matches the registered identification code stored in advance. If they do not match, the microcomputer does not activate the electronic lock. In addition, the conventional use restriction system can perform an update registration operation to register and delete the identification code, thereby responding to the loss of the electronic key.
(第2の背景技術)
また、近年、車両には、ナビゲーション装置、オーディオシステム及びテレビジョン受像機に代表されるように、様々な電子機器が搭載されるようになった。このような背景から、レンタル業者もまた、様々な電子機器を搭載した車両を貸し出すようになってきている。
In recent years, various electronic devices have been mounted on vehicles, as represented by navigation devices, audio systems, and television receivers. Against this background, rental companies are also renting out vehicles equipped with various electronic devices.
しかしながら、第1の背景技術で説明した従来の利用制限システムでは、自身に識別コードが一度登録されると、それを消去しない限り、電子錠を起動させることができる。つまり、登録識別コードを割り当てられた電子キーの所有者は、電子錠をいつでも解除できるという問題点がある。その結果、例えば、対象物の所有者が自分の所有物を他人に一日だけ貸す場合であっても、利用制限システムに識別コードが登録されている限り、対象物はいつでも利用可能となる。 However, in the conventional usage restriction system described in the first background art, once an identification code is registered in itself, the electronic lock can be activated unless it is deleted. That is, there is a problem that the owner of the electronic key assigned the registration identification code can release the electronic lock at any time. As a result, for example, even if the owner of the object lends his property to another person for one day, the object can be used at any time as long as the identification code is registered in the use restriction system.
また、第2の背景技術で説明した状況では、ユーザは、レンタルした車両に搭載される全電子機器を利用するとは限らないし、さらに言えば、レンタル業者との契約時点で、利用しない電子機器の存在を分かっている場合もある。以上の状況で、全ユーザに一律なレンタル価格が適用されると、電子機器を利用しないユーザは、請求されたレンタル価格を割高に感じると予想できる。そのため、搭載機器の内、ユーザが望むものだけを利用可能にする利用制限システムが望まれている。 In addition, in the situation described in the second background art, the user does not always use all electronic devices mounted on the rented vehicle, and more specifically, the electronic devices that are not used at the time of contract with the rental company. Sometimes it is known. In the above situation, if a uniform rental price is applied to all users, a user who does not use the electronic device can expect to feel that the charged rental price is expensive. Therefore, there is a demand for a usage restriction system that allows only those desired by the user among the onboard devices.
それ故に、本発明は、対象物の利用を制限可能な利用制限システムを提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a use restriction system capable of restricting the use of an object.
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面は、利用制限システムであって、対象物の利用制限に必要な情報を提供するサーバと、対象物の利用を制限する利用制限装置と、自身の所有者を特定する識別情報を外部識別情報として格納する記憶媒体とを備えている。サーバは、対象物の利用者を特定する識別情報と、識別情報で特定される利用者に対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報とを受信する受信部と、受信部が受信した識別情報及び利用許可情報とを格納する記憶装置と、記憶媒体側からの要求に従って、記憶装置に格納された利用許可情報を送信する第1の送信部と、利用制限装置側からの要求に従って、記憶装置に格納された識別情報を送信する第2の送信部とを備える。また、記憶媒体は、第1の送信部により送信された利用許可情報を格納する。また、利用制限装置は、第2の送信部から送信されてくる識別情報を、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報として一時的利用者用データベースを格納する記憶装置と、記憶媒体から外部識別情報及び利用許可情報を読み出す読み出し部と、読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報を読み出せた場合に、記憶媒体の所有者に対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える。 In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention is a use restriction system, a server that provides information necessary for use restriction of an object, and a use restriction device that restricts use of the object. And a storage medium for storing identification information for specifying its own owner as external identification information. The server receives the identification information for identifying the user of the target object and the use permission information for allowing the owner of the target object to use the target object for the user specified by the identification information. A storage device that stores the identification information and usage permission information received by the receiving unit, a first transmission unit that transmits the usage permission information stored in the storage device in accordance with a request from the storage medium, and a usage restriction A second transmission unit that transmits the identification information stored in the storage device in accordance with a request from the device side. Further, the storage medium stores use permission information transmitted by the first transmission unit. In addition, the use restriction device includes a storage device for storing a temporary user database as identification information transmitted from the second transmission unit as internal identification information for specifying a temporary user of the object, and a storage medium A reading unit that reads external identification information and usage permission information from the storage unit, internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device, and when the usage permission information can be read, And a processor for granting temporary use permission of the object to the owner of the storage medium.
本発明の第2の局面は、対象物の利用制限に用いられる記憶媒体であって、対象物の一時的な利用者を特定するための識別情報を記録する第1の記録領域と、前記第1の記録領域に記録される識別情報により特定される一時的利用者が対象物を利用することを、対象物の所有者が許可するための利用許可情報を記録する第2の記録領域と、対象物の定常的利用者を特定する識別情報を記録する第3の記録領域とを備える。 A second aspect of the present invention is a storage medium used for restricting the use of an object, the first recording area for recording identification information for specifying a temporary user of the object, and the first A second recording area for recording use permission information for permitting the owner of the object to use the object by the temporary user specified by the identification information recorded in the one recording area; And a third recording area for recording identification information for identifying a stationary user of the object.
また、本発明の第3の局面は、記憶媒体と共に用いられ、対象物の利用を制限する利用制限装置であって、対象物の一時的利用者を特定する第1の内部識別情報と、第1の内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースと、対象物の定常的利用者を特定する第2の内部識別情報を含む定常的利用者データベースとを格納する記憶装置と、前記記憶装置に格納される第1の内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する第1の外部識別情報を前記記憶媒体から読み出す読み出し部と、前記読み出し部により読み出された第1の外部識別情報と一致する第1の内部識別情報が前記記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報が前記記憶装置に格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える。ここで、前記一時的利用者データベースは、前記記憶装置において情報の書き換えが可能な記録領域に格納され、前記定常的利用者データベースは前記記憶装置において情報の書き換えが不可能な領域に格納される。 A third aspect of the present invention is a use restriction device that is used together with a storage medium and restricts the use of an object, and includes first internal identification information that identifies a temporary user of the object, A temporary user database including use permission information for allowing a temporary user specified by the internal identification information of 1 to use the object, and a first user specifying a stationary user of the object A storage device that stores a stationary user database including two internal identification information, and a first information that is the same information as the first internal identification information stored in the storage device and identifies a user of the object Read out from the storage medium, and the first internal identification information that matches the first external identification information read out by the reading unit is stored in the storage device, and the use permission Information stored in the storage device When stored, and a processor to provide a temporary authority of the object. Here, the temporary user database is stored in a recording area where information can be rewritten in the storage device, and the stationary user database is stored in an area where information cannot be rewritten in the storage device. .
また、好ましくは、前記プロセッサは、前記読み出し部により読み出された第1の外部識別情報と一致する第1の内部識別情報が前記記憶装置の一時的利用者データベースに格納されており、かつ利用許可情報が前記記憶装置の一時的利用者データベースに格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与える。前記読み出し部により読み出された第2の外部識別情報と一致する第2の内部識別情報が前記記憶装置の定常的利用者データベースに格納されている場合には、対象物の定常的な利用許可を与える。 Preferably, the processor stores the first internal identification information that matches the first external identification information read by the reading unit in the temporary user database of the storage device, and uses the first internal identification information. When the permission information is stored in the temporary user database of the storage device, the temporary use permission of the object is given. When the second internal identification information that matches the second external identification information read by the reading unit is stored in the steady user database of the storage device, the steady use permission of the object give.
また、本発明の第4の局面は、記憶媒体と共に用いられ、対象物の利用を制限する利用制限装置であって、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースを格納する記憶装置を備える。ここで、前記記憶装置に格納される利用許可情報は、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用可能な期間を示す利用期間情報である。前記利用制限装置はさらに、前記記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を前記記憶媒体から読み出す読み出し部と、現在時刻を計時するタイマと、前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されており、かつ前記タイマで計時された現在時刻が利用期間情報により示される期間内である場合に、対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える。 A fourth aspect of the present invention is a use restriction device that is used together with a storage medium and restricts the use of an object, and includes internal identification information that identifies a temporary user of the object, and internal identification information. A storage device for storing a temporary user database including use permission information for permitting the identified temporary user to use the object; Here, the use permission information stored in the storage device is use period information indicating a period during which the temporary user specified by the internal identification information can use the object. The usage restriction device is further the same information as the internal identification information stored in the storage device and reads out from the storage medium external identification information that identifies the user of the object, and counts the current time The internal identification information that matches the external identification information read by the timer and the reading unit is stored in the storage device, and the current time measured by the timer is within the period indicated by the usage period information A processor for granting temporary use permission of the object.
以上のように、記憶媒体が第1−第3の記録領域を備えることにより、1つの記憶媒体を一時的利用者と定常的利用者とで共用することができる。また、第2の記録領域に利用許可情報を格納することで、対象物の利用許可が与えられる。これによって、対象物の利用を制限することができる。 As described above, since the storage medium includes the first to third recording areas, one storage medium can be shared by a temporary user and a stationary user. Further, the use permission information is stored in the second recording area, so that the use permission of the object is given. This can limit the use of the object.
また、以上のように、記憶装置に利用許可情報を格納することで、一時的利用者には対象物の利用許可が与えられる。これによって、対象物の利用を制限することができる。 Further, as described above, by storing the usage permission information in the storage device, the temporary user is permitted to use the object. This can limit the use of the object.
また、記憶装置はさらに、一時的利用者データベースが記憶装置において情報の書き換えが可能な記録領域に格納され、定常的利用者データベースは、記憶装置において情報の書き換えが不可能な領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な領域に格納されるので、なりすましに代表される問題を解消することができる。 In addition, the storage device further stores a temporary user database in a recording area where information can be rewritten in the storage device, and the stationary user database includes an area in which information cannot be rewritten in the storage apparatus, or a special user database. Since only authorized persons are stored in the rewritable area, problems represented by impersonation can be solved.
また、利用制限装置は、データベースを使い分けることで正しく一時的利用者と定常的利用者とを区別でき、これによって、1つの記憶媒体を定常的利用者と一時的利用者とで共用できるようになる。 In addition, the use restriction device can correctly distinguish between temporary users and regular users by using different databases, so that a single storage medium can be shared by regular users and temporary users. Become.
また、利用制限装置は、利用期間情報を使って利用許可を与えるので、さらに厳密に対象物の利用を制限することができる。 Further, since the use restriction device gives the use permission using the use period information, the use of the object can be restricted more strictly.
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになるであろう。 These and other objects, features, aspects and advantages of the present invention will become more apparent when the following detailed description of the invention is understood in conjunction with the accompanying drawings.
図1は、本発明の第1の実施形態に係る記憶媒体4と、それに関連して用いられる利用制限装置1のブロック構成とを示す図である。図1において、利用制限装置1は、対象物2と通信可能に接続され、対象物2の利用を制限するための処理を行う。ここで、本実施形態では、対象物2は車両であるとして、以降の説明を続けるが、これに限らず、対象物2は、限られた利用者により利用される性質を有していれば、車両以外の物であっても良い。また、利用制限装置1は、対象物2の利用制限のために、プロセッサ11と、プログラムメモリ12と、作業領域13と、受信部14と、不揮発性記憶装置15と、リーダ16とを備えている。
FIG. 1 is a diagram showing a
プロセッサ11は、典型的には、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processing Unit )である。プログラムメモリ12は、典型的には、ROM(Read Only Memory)であって、プロセッサ11の処理手順が記述されたコンピュータプログラム(以下、単にプログラムと称する)121を格納する。作業領域13は、典型的には、RAM(Random Access Memory)である。プロセッサ11は、作業領域13を使いながら、プログラム121の実行して、起動信号Ss (詳細は後述)を生成し、対象物2に送信する。ここで、対象物2が車両の場合には、起動信号Ss は、エンジンロック21を解除するための正しいコードを含む。
The
受信部14は、利用制限装置1の外部に設置されている端末装置5から、第2の識別情報D2 (詳細は後述)を受信する。
The receiving
不揮発性記憶装置15は、図2に示すように、定常的利用者データベース(以下、定常的利用者DB(DataBase)と称する)151と、一時的利用者データベース(以下、一時的利用者DBと称する)152とを格納する。定常的利用者DB151は、第1の識別情報D1 の集まりである。第1の識別情報D1 は、対象物2を定常的に利用する者を一意に特定する情報である。ここで、対象物2(車両)を定常的に利用するのは、所有者Aならびにその家族B及びCであると仮定すると、第1の識別情報D1 として、定常的利用者A、B及びCを特定するための第1の識別情報D1a、D1b及びD1cが一般的に準備される。ここで、定常的利用者DB151は、特別な処理を行わない限り、情報の書き換えが不可能に記録領域に格納されることが好ましい。もし、定常的利用者DB151の情報が書き換え可能になると、車両盗難時に真正な所有者Aの第1の識別情報D1a等を書き換えることが容易になる、又はなりすましに例示されるように、不都合な面の方が多いからである。
As shown in FIG. 2, the
また、一時的利用者DB152は、第2の識別情報D2 の集まりである。第2の識別情報D2 は、対象物2を一時的に利用可能な者を一意に特定する情報である。例えば、定常的利用者Aの友人Eが対象物2(車両)を一時的に利用する場合、第2の識別情報D2 は友人Eを特定する。ここで、一時的利用者DB152は、定常的利用者DB151とは異なり、情報の書き換えが可能な記録領域に格納される。
The
ここで、再度図1を参照する。リーダ16は、主として定常的利用者により携帯される記憶媒体3、又は主として一時的利用者により携帯される記憶媒体4から情報を読み出す。リーダ16が読み出す情報は、典型的には、第1の識別情報D1 又は、第2の識別情報D2 及び利用許可情報D3 (詳細は後述)の組み合わせである。
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
なお、説明の便宜のため、不揮発性記憶装置15内の第1の識別情報D1 及び第2の識別情報D2 を、第1の内部識別情報D1 及び第2の内部識別情報D2 と称する。また、記憶媒体4から読み出される第1の識別情報D1 及び第2の識別情報D2 を第1の外部識別情報D1 及び第2の外部識別情報D2 と称する。
For convenience of explanation, the first identification information D1 and the second identification information D2 in the
また、図1にはさらに、利用制限装置1に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置5が示されている。対象物2は、車両の場合、エンジンロック21と、起動部22と、エンジン23とを備えている。エンジンロック21は、許可された者以外が車両を利用することを防止するため、利用制限装置1から正しいコードを含む起動信号Ss を受信した場合に、エンジン23のロック状態を解除する。起動部22は、エンジンロック21のロックが解除された後に、車両のエンジン23を始動させる。
Further, FIG. 1 further shows an
記憶媒体3は、例えばSDカード(R)のように、定常的利用者により携帯可能に構成されている。また、記憶媒体3は、車両の電子キーとして働き、図3に示すように、第1の識別情報D1 を格納するための記録領域31を備えている。本実施形態では、定常的利用者の典型例として、所有者Aならびに家族B及びCを挙げている。この場合、記憶媒体3として、図1に示すように、所有者A用の記憶媒体3a 、家族B用の記憶媒体3b 及び家族C用の記憶媒体3c が一般的に準備される。また、各記憶媒体3a 、3b 及び3c は、図3に示すように、第1の識別情報D1a、D1b及びD1cを格納するための記録領域31a 、31b 及び31c を備える。ここで、各記録領域31a 〜31c は、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましい。定常的利用者A〜Cを特定する情報の書き換えが自由になると、上述と同様、不都合な面が多いからである。
The
記憶媒体4は、例えばSDカード(R)のように、一時的利用者により携帯可能に構成されており、記憶媒体3と同じ仕様を有するか、記憶媒体3と互換性を有する。また、記憶媒体4は、車両の電子キーとして働き、図4に示すように、第2の識別情報D2 を記録するための第1の記録領域41と、利用許可情報D3 を記録するための第2の記録領域42とを備えている。ここで、第2の識別情報D2 は上述した通りである。また、利用許可情報D3 は、典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報である。本実施形態では、一時的利用者の典型例として、友人Eを挙げている。この場合、第1の記録領域41には、友人Eを特定するための第2の識別情報D2 が記録され、第2の記録領域42には、友人Eに対象物2としての車両の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す利用許可情報D3 が記録される。ここで、第1の記録領域41は、上記記録領域31と同様に、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましいが、第2の記録領域42は、情報の書き換え可能な記録領域である。一般的には、対象物2(車両)の利用許可は、所有者Aにより友人Eに与えられるからである。つまり、利用許可情報D3 は、必要に応じて友人Eに与えられるからである。
The
ここで、再度図1を参照する。端末装置5は、記憶媒体4にアクセス可能に、又は利用制限装置1と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体4に利用許可情報D3 を書き込んだり、利用制限装置1に第2の識別情報D2 を送信したりする。
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
次に、図5及び図6のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時(例えば、利用制限装置1を搭載した車両を所有者Aが購入した時)、特別な処理により、定常的利用者DB151には、車両の定常的利用者となると想定される人数分だけ第1の内部識別情報D1 が登録される。さらに、一般的には定常的利用者分の記憶媒体3が準備され、それぞれの記録領域31に、第1の外部識別情報D1 が1つ記録される。上述のように、定常的利用者が所有者A、家族B及び家族Cの場合には、定常的利用者DB151には第1の内部識別情報D1a〜D1cが登録され、記憶媒体3a 〜3c の記録領域31a 〜31c には、第1の外部識別情報D1a〜D1cが記録され、その後に、各記憶媒体3a 〜3c は定常的利用者A〜Cに手渡される。ここで、本実施形態では、便宜上、第1の内部識別情報D1aと第1の外部識別情報D1aとは同じ情報であると仮定する。同様に、第1の内部識別情報D1bと第1の外部識別情報D1bとは同じであり、第1の内部識別情報D1cと第1の外部識別情報D1cとは同じであると仮定する。
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 5 and FIG. In an initial state (for example, when the owner A purchases a vehicle on which the
定常的利用者A〜Cは、車両を利用する場合、利用制限装置1の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置1の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム121を実行しており、リーダ16に記憶媒体3a 〜3c 又は4がセットされることを待機する(図5;ステップS1)。プロセッサ11は、リーダ16に記憶媒体3a 〜3c 又は4がセットされたことを検出できない場合、ステップS1を繰り返し実行する。
Stationary users A to C turn on the
定常的利用者A〜Cは、利用制限装置1の電源投入後、各自が所持する記憶媒体3a 〜3c を利用制限装置1のリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS1において、リーダ16に記憶媒体3a 〜3c 又は4がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、セットされた記憶媒体3a 〜3c 又は4から第1の外部識別情報D1 又は第2の外部識別情報D2 を、作業領域13に読み出す(ステップS2)。ここで、現時点でリーダ16には記憶媒体3a 〜3c のいずれかがセットされるので、ステップS2では、第1の外部識別情報D1a〜D1cのいずれかが読み出される。
The regular users A to C set the
プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS2で読み出したものが第1の外部識別情報D1 であるか否かを判断する(ステップS3)。より具体的には、ステップS2で読み出したものに一致する第1の内部識別情報D1 が定常的利用者DB151に登録されているか、ステップS2で読み出したものに一致する第2の内部識別情報D2 が一時的利用者DB152に登録されているかにより、ステップS2の判断は行われる。現時点では、プロセッサ11は、定常的利用者DB151に、ステップS2で読み出した第1の外部識別情報D1 に一致する第1の内部識別情報D1 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、ステップS3において、第1の外部識別情報D1 を読み出したと認識し、その結果、対象物2(車両)を今回利用するのは定常的利用者A〜Cのいずれかであると判定する。
After accessing the
次に、プロセッサ11は、起動処理を行う(ステップS4)。具体的には、プロセッサ11は、エンジンロック21を解除するために必要なコードを含む起動信号Ss を生成し、エンジンロック21に送信する。これによって、エンジンロック21は、エンジン23のロックを解除し、起動部22は、エンジン23を始動させる。その結果、定常的利用者A、B又はCは、車両を利用可能になる。
Next, the
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2 が第1の記録領域41に記録されている記憶媒体4を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置5にセットする。その後、端末装置5は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体4の第2の記録領域42に、予め定められた利用許可情報D3 を書き込む(図6;ステップS11)。以上のようにして利用許可情報D3 が書き込まれた記憶媒体4を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置5は、所有者Aの操作に従って、セットされている記憶媒体4から第2の外部識別情報D2 を読み出し、利用制限装置1において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2 として書き込む(ステップS12)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
Further, when the friend E owns the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置1の電源を投入する。利用制限装置1の電源が投入され、プロセッサ11は、プログラム121の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。利用制限装置1の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置1に記憶媒体4をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2 に一致する第2の内部識別情報D2 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2 を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS5を実行する。
The temporary user E turns on the power of the
次に、プロセッサ11は、リーダ16を通じて、現在セットされている記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に利用許可情報D3 が格納されているか否かを判断する(ステップS5)。それが格納されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体4の所持者が一時的利用者でないとみなして、図5の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3 が格納されている場合、記憶媒体4を所持者(友人E)が車両の所有者Aから許可を受けた一時的利用者であるとみなして、対象物2としての車両の一時的な利用許可を与え、前述のステップS4と同様の起動処理を実行する(ステップS6)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。
Next, the
また、利用許可情報D3 は対象物2の一時的利用が許可されていることを示す情報であり、一時的利用者Eが対象物2を定常的に利用できないようにするために、ステップS6の起動処理を実行した後、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体4の利用許可情報D3 、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS7)。
The use permission information D3 is information indicating that the temporary use of the
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、自身が所持する記憶媒体4に利用許可情報D3 が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。その結果、所有者Aは、自分の所有物を、知らない内に他者に使用されるということを防ぐことができる。
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is an object owned by the stationary user A only when the usage permission information D3 is stored in the
なお、以上の実施形態では、記憶媒体3には第1の外部識別情報D1 が1つ格納されると説明したが、これに限らず、1個の記憶媒体3を複数の定常的利用者A〜Cで共有し、その記憶媒体3に第1の外部識別情報D1 を複数個記録するようにしても良い。
In the above embodiment, it has been described that one first external identification information D1 is stored in the
また、以上の実施形態では、リーダ16に記憶媒体3又は4がセットされるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置1は、非接触で、記憶媒体3又は4から、第1の外部識別情報D1 及び第2の外部識別情報D2 を読み出すようにしても良い。
In the above embodiment, the
また、以上の実施形態では、記憶媒体3又は4は、情報を記録しておくものとして説明したが、これに限らず、例えば、将来実用化される電子免許のように、記憶媒体以外の半導体集積回路を含むようなICカード(スマートカード)であっても良い。
In the above embodiment, the
また、以上の実施形態では、一時的利用者Eが対象物2(車両)を一度利用すると、ステップS7の処理により、第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が無効化されると説明したが、これに限らず、予め定められた回数だけ対象物2(車両)の利用を許可するようにしても良い。 Further, in the above embodiment, it is described that when the temporary user E uses the object 2 (vehicle) once, the second internal identification information D2 and the usage permission information D3 are invalidated by the process of step S7. However, the present invention is not limited to this, and the use of the object 2 (vehicle) may be permitted a predetermined number of times.
また、以上の実施形態では、利用制限装置1の外部に設置される端末装置5により、第2の内部識別情報D2 が不揮発性記憶装置15に登録されるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置1が入力装置を備えており、入力装置を所有者Aが操作して入力した第2の内部識別情報D2 が不揮発性記憶装置15に登録されるようにしても良い。さらに、以上の入力装置は、記憶媒体4に利用許可情報D3 を書き込む際にも使用されても良い。
Moreover, although the above embodiment demonstrated that the 2nd internal identification information D2 was registered into the non-volatile memory |
また、本実施形態では、利用許可情報D3 は典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報であるとして説明したが、これに限らず、対象物2の利用許可が公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
In the present embodiment, the use permission information D3 is typically described as information indicating that the use permission of the
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記憶媒体104と、それに関連して用いられる利用制限装置101のブロック構成とを示すブロック図である。図7において、利用制限装置101は、利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム122が格納される点と、現在時刻Tを計時するタイマ17をさらに備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び101の間に相違点は無い。それ故、図7の利用制限装置101において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 7 is a block diagram showing the storage medium 104 according to the second embodiment of the present invention and the block configuration of the
また、図7にはさらに、利用制限装置101に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体104及び端末装置5が示されている。対象物2、記憶媒体3及び端末装置5については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
Further, FIG. 7 further shows the
記憶媒体104は、記憶媒体4と比較すると、第2の記録領域42に記録される情報が利用期間情報D4 である点で相違する。それ以外に両記憶媒体4及び104の間に相違点は無い。それゆえ、図8において、図4の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、その説明を省略する。ここで、利用期間情報D4 は、所有者Aから一時的利用者に対象物2の利用許可が与えられている期間を示す情報である。本実施形態でも、一時的利用者は友人Eであるとすると、第1の記録領域41には、友人Eに割り当てられている第2の識別情報D2 が記録され、第2の記録領域42には、友人Eに対象物2(車両)の利用許可が与えられている期間を示す利用期間情報D4 が記録される。
The storage medium 104 is different from the
ここで、再度図7を参照する。端末装置105は、記憶媒体4にアクセス可能に、又は利用制限装置101と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体4に利用期間情報D4 を書き込んだり、利用制限装置101に第2の識別情報D2 を送信したりする。
Here, FIG. 7 will be referred to again. The
次に、図9及び図10のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 9 and FIG. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2 が第1の記録領域41に記録されている記憶媒体104を所有しており、対象物2(車両)を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体104を受け取り、それを端末装置105にセットする。その後、端末装置105は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に、友人Eが対象物2(車両)を利用可能な期間を示す利用期間情報D4 を書き込む(図9;ステップS21)。以上のようにして利用期間情報D4 が書き込まれた記憶媒体104を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置105は、所有者Aの操作に従って、セットされている記憶媒体104から読み出した第2の外部識別情報D2 を、利用制限装置101において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2 として書き込む(ステップS22)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
The friend E owns the storage medium 104 in which the second external identification information D2 for identifying himself / herself is recorded in the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置101の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム122の実行を開始する。ここで、図10は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図10は、図5と比較すると、ステップS5及びS7がステップS31〜S34に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無いので、図10において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
The temporary user E turns on the power of the
プロセッサ11は、プログラム122の開始後、ステップS3において、第2の外部識別情報D2 を読み出したと判断した場合、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このような判断結果に従って、プロセッサ11は、ステップS31を実行する。
If the
次に、プロセッサ11は、リーダ16を通じて、現在セットされている記憶媒体4に備わる第2の記録領域42に利用期間情報D4 が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。それが格納されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体104の所持者が一時的利用者でないとみなして、図10の処理を終了する。それに対して、利用期間情報D4 が格納されている場合、それを作業領域13に読み出した後、タイマ17から現在時刻Tを受け取る(ステップS32)。次に、プロセッサ11は、受け取った現在時刻Tが、読み出した利用期間情報D4 が示す利用許可期間内に入っているか否かを判断する(ステップS33)。利用期間外と判断した場合、プロセッサ11は、現時点において記憶媒体104の所持者には利用許可が与えられていないと判断して、図10の処理を終了する。それに対して、利用期間内と判断した場合、プロセッサ11は、前述のステップS6を行い、これによって、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、ステップS6の後、プロセッサ11は、ステップS7と同じ観点から、現在セットされている記憶媒体4の利用期間情報D4 、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS34)。
Next, the
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、自身が所持する記憶媒体104に利用期間情報D4 が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。以上の利用期間情報D4 により、一時的利用者Eが対象物2を利用する期間を厳密に管理できるので、所有者Aは、自分の所有物を、自身が設定した利用期間外に他者に使用されるということを防ぐことができる。
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is an object owned by the stationary user A only when the usage period information D4 is stored in the storage medium 104 owned by the temporary user E. 2 can be used. With the above usage period information D4, since the period during which the temporary user E uses the
なお、以上の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、利用制限装置101は、非接触で、記憶媒体104から、第2の外部識別情報D2 を読み出すようにしても良い。また、記憶媒体104は、記憶媒体以外の半導体集積回路を含むようなICカード(スマートカード)であっても良い。また、本実施形態では、利用許可情報D3 は、対象物2の利用許可がある期間だけ公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
In the above embodiment as well, similarly to the first embodiment, the
図11は、本発明の第3の実施形態に係る記憶媒体203と、それに関連して用いられる利用制限装置201のブロック構成とを示す図である。図11において、利用制限装置201は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム123が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置1及び201の間に相違点は無い。それ故、図11の利用制限装置201において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 11 is a diagram showing a
また、図11にはさらに、利用制限装置201に関連して、対象物2、記憶媒体203及び端末装置205が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
Further, FIG. 11 further shows the
記憶媒体203は、第1の実施形態における記憶媒体3と同様に、定常的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。さらに、記憶媒体203は、定常的利用者だけでなく、一時的利用者が対象物2(車両)を利用できるように構成されている。そのため、記憶媒体203は、図12に示すように、第1の外部識別情報D1 を格納するための第1の記録領域31と、第2の外部識別情報D2 を格納するための第2の記録領域32と、利用許可情報D3 を格納するための第3の記録領域33とを備えている。第1の外部識別情報D1 、第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 については、第1の実施形態で説明した通りであるため、ここではそれぞれの説明を省略する。ここで、第1の実施形態で説明した観点から、第1の記録領域31は、情報の書き換えが不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましいが、第2の記録領域32及び第3の記録領域33は、情報の書き換え可能な記録領域である。
Similar to the
ここで、再度図11を参照する。端末装置205は、記憶媒体203にアクセス可能に、又は利用制限装置201と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体203に第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を書き込んだり、利用制限装置201に第2の外部識別情報D2 を送信したりする。
Here, FIG. 11 will be referred to again. The terminal device 205 is configured to be accessible to the
次に、図13及び図14のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体203が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1 が記録されるが、第2の記録領域32及び第3の記録領域33には、必要な時に、第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が記録される。
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 13 and 14, the operation of each of the above components will be described in detail. In the initial state, the
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置201の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置201の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム123の実行しており、リーダ16に記憶媒体203がセットされることを待機する(図13;ステップS41)。プロセッサ11は、リーダ16に記憶媒体203がセットされたことを検出できない場合、ステップS41を繰り返し実行する。
The regular user A turns on the power of the
定常的利用者Aは、利用制限装置201の電源投入後、自分自身が対象物2を利用するので、少なくとも第3の記録領域33に何も書き込まれていない記憶媒体203を利用制限装置201のリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS41において、リーダ16に記憶媒体203がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体203にアクセスし、セットされた記憶媒体203に備わる第3の記録領域33に利用許可情報D3 が格納されているか否かを判断する(ステップS42)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第3の記録領域33に利用許可情報D3 を見つけることができない。そのため、プロセッサ11は、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43を実行する。次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体203に備わる第1の記録領域31から第1の外部識別情報D1 を、作業領域13に読み出す(ステップS43)。
Since the user A uses the
次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS43で読み出したものが定常的利用者DB151に登録されているか否かを判断する(ステップS44)。より具体的には、ステップS43で読み出した第1の外部識別情報D1 に一致する第1の内部識別情報D1 が定常的利用者DB151に登録されているか否かが判断される。ステップS44において、一致する第1の内部識別情報D1 を見つけることができない場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい定常的利用者ではないと判断して、図13の処理を終了する。それに対して、一致する第1の内部識別情報D1 を見つけることができた場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい定常的利用者であると判断する。次に、プロセッサ11は、図5のステップS4と同様の起動処理を行う(ステップS45)。
Next, after accessing the
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2 (第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体203を端末装置205にセットする。その後、端末装置205は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の識別情報D2 を、セットされた記憶媒体203に備わる第2の記録領域32に、さらに、予め定められた利用許可情報D3 を第3の記録領域33に書き込む(図14;ステップS51)。以上のようにして第2の識別情報D2 及び利用許可情報D3 が書き込まれた記憶媒体203を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置205は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2 を読み出し、利用制限装置201において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2 として書き込む(ステップS52)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
Further, when the friend E wants to rent a vehicle as the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置201の電源を投入する。利用制限装置201の電源投入後、プロセッサ11は、プログラム121の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、図13のステップS41及びS42を実行する。利用制限装置201の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置201に記憶媒体203をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS42において、セットされた記憶媒体203に備わる第3の記録領域33に利用許可情報D3 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS46を実行する。
The temporary user E turns on the power of the
次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体203に備わる第2の記録領域32から第2の外部識別情報D2 を、作業領域13に読み出す(ステップS46)。次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15にアクセスした後に、ステップS46で読み出したものが一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS47)。より具体的には、ステップS46で読み出した第2の外部識別情報D2 に一致する第2の内部識別情報D2 が一時的利用者DB152に登録されているか否かが判断される。ステップS47において、一致する第2の内部識別情報D2 を見つけることができない場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい一時的利用者ではないと判断して、図13の処理を終了する。それに対して、一致する第2の内部識別情報D2 を見つけることができた場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体203の所持者が正しい一時的利用者であると判断する。プロセッサ11は、対象物2としての車両の一時的な利用許可を与え、図5のステップS6と同様の起動処理を行う(ステップS48)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様に、現在セットされている記憶媒体203の利用許可情報D3 、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS49)。
Next, the
以上のように、本実施形態によれば、記憶媒体203に第1の外部識別子D1 、第2の外部識別子D2 及び利用許可情報D3 を記録可能にすることで、1つの記憶媒体303を定常利用者A及び一時的利用者Eで共用することが可能となる。
As described above, according to the present embodiment, the first external identifier D1, the second external identifier D2, and the use permission information D3 can be recorded in the
なお、以上の実施形態では、第3の記録領域33には、利用許可情報D3 が格納されるとして説明した。しかし、これに限らず、第3の記録領域33には、第2の実施形態で説明した利用期間情報D4 が格納されても良い。この場合、利用制限装置201は、第2の実施形態で説明したタイマ17を使って、利用期間内に限り、一時的利用者Eが対象物2を使うことを許可するための処理を行う必要がある。
In the above embodiment, the
なお、以上の実施形態でも、利用制限装置201は、非接触で、記憶媒体203から、第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を読み出すようにしても良い。また、記憶媒体203はICカードであっても良い。さらに、利用許可情報D3 は、対象物2の利用許可がある期間だけ公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
In the above embodiment, the
図15は、本発明の第4の実施形態に係る記憶媒体303と、それに関連して用いられる利用制限装置301のブロック構成とを示す図である。図15において、利用制限装置301は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム124が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置1及び301の間に相違点は無い。それ故、図11の利用制限装置301において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 15 is a diagram showing a
また、図15にはさらに、利用制限装置301に関連して、対象物2、記憶媒体303及び端末装置305が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
Further, FIG. 15 further shows the
記憶媒体303は、図16に示すように、図12の記憶媒体203と比較すると、第3の記録領域33を備えない点で相違する。それ以外に両記憶媒体203及び303の間に相違点は無い。それ故、図16において、図12の構成に相当するものには同一の参照番号を付け、それぞれの説明を省略する。
As shown in FIG. 16, the
ここで、再度図15を参照する。端末装置305は、記憶媒体303にアクセス可能に、又は利用制限装置301と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体303に第2の外部識別情報D2 を書き込んだり、利用制限装置301に第2の外部識別情報D2 を送信したりする。
Here, FIG. 15 will be referred to again. The
次に、図17及び図18を参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体303が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1 が記録されるが、第2の記録領域32には、必要な時に、第2の外部識別情報D2 が記録される。
Next, with reference to FIG. 17 and FIG. 18, the operation of each of the above components will be described in detail. In the initial state, the
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置301の電源を投入する。プロセッサ11は、利用制限装置301の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム124の実行を開始する。ここで、図17は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図17は、図13と比較すると、ステップS42及びステップS49がステップS61及びS62に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートの間には相違点は無いので、図17において、図13のステップに相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。プログラム124の実行中、ステップS41で、記憶媒体303がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体303にアクセスし、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に第2の外部記録領域32に第2の外部識別情報D2 が格納されているか否かを判断する(ステップS61)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2 を見つけることができないため、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43以降を実行する。その結果、プロセッサ11が、記憶媒体302の所持者が正しい定常利用者であると認証した場合には、対象物2を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。
The stationary user A turns on the power of the
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2 (第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体303を端末装置305にセットする。その後、端末装置305は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の外部識別情報D2 を、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に書き込む(図18;ステップS71)。以上のようにして第2の外部識別情報D2 が書き込まれた記憶媒体303を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置305は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2 を、利用制限装置301において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2 として書き込む(ステップS72)。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
Further, when the friend E wants to rent a vehicle as the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置301の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム124の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、図17のステップS41及びS61を実行する。利用制限装置301の電源投入後、一時的利用者Eが利用制限装置301に記憶媒体303をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS61において、セットされた記憶媒体303に備わる第2の記録領域32に第2の内部識別情報D2 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではなく、一時的利用者であると判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、対象物2(車両)を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様の観点から、現在セットされている記憶媒体303に備わる第2の外部識別情報D2 、及び一時的利用者DB152の第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS62)。
The temporary user E turns on the power of the
以上のように、本実施形態によれば、記憶媒体303に第1の外部識別子D1 及び第2の外部識別子D2 を記録可能にすることで、1つの記憶媒体303を定常利用者A及び一時的利用者Eで共用することが可能となる。
As described above, according to the present embodiment, the first external identifier D1 and the second external identifier D2 can be recorded in the
なお、以上の実施形態でも、記憶媒体303はICカードであっても良い。
In the above embodiments, the
図19は、本発明の第5の実施形態に係る利用制限装置401の全体構成を示すブロック図である。図19において、利用制限装置401は、図1の利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム125が格納される点と、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152(図20参照)に利用許可情報D3 がさらに格納される点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び401の間に相違点は無い。それ故、図19の利用制限装置401において、図1の利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 19 is a block diagram showing the overall configuration of a
また、図19にはさらに、利用制限装置401に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体404及び端末装置405が示されている。対象物2及び記憶媒体3については、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、ここではそれらの説明を省略する。
Further, FIG. 19 further shows the
記憶媒体404は、第1の実施形態と同様に、一時的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。しかし、第1の実施形態とは異なり、記憶媒体404は、図21に示すように、第2の外部識別情報D2 (前述)を記録するための記録領域41を備えている。本実施形態でも、一時的利用者は友人Eであると仮定すると、記録領域41には、友人Eを特定するための第2の外部識別情報D2 が記録される。ここで、第1の実施形態で説明した観点から、記録領域41は、情報の書き換え不可能な記録領域、又は特別な権限を持つ者のみが書き換え可能な記録領域であることが好ましい。
As in the first embodiment, the
ここで、再度図1を参照する。端末装置405は、利用制限装置401と通信可能に構成されており、利用制限装置401に第2の識別情報D2 及び利用許可情報D3 を送信する。
Here, FIG. 1 will be referred to again. The
次に、図22及び図23のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
Next, with reference to the flowcharts of FIG. 22 and FIG. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2 が記録領域41に記録されている記憶媒体404を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置405にセットする。その後、端末装置405は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体404から第2の外部識別情報D2 を読み出し、利用制限装置401において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2 として登録する(図22;ステップS81)。さらに、端末装置405は、一時的利用者DB152に、予め定められた利用許可情報D3 を登録する(ステップS82)。これによって、一時的利用者DB152には、図20に示すように、第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
In addition, the friend E owns the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置401の電源を投入する。それにより、プロセッサ11は、プログラム125の実行を開始する。ここで、図23は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図23は、図5と比較すると、ステップS5がステップS91に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図23において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それらの説明を省略する。
The temporary user E turns on the power of the
プロセッサ11は、プログラム125の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。この間、一時的利用者Eが利用制限装置401に記憶媒体404をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2 に一致する第2の内部識別情報D2 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2 を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。この判断結果に従って、プロセッサ11は、ステップS91を実行する。
After starting the execution of the
次に、プロセッサ11は、ステップS3で見つけた第2の内部識別情報D2 と同じ組みの利用許可情報D3 が一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS91)。それが登録されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体404の所持者が一時的利用者でないとみなして、図23の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3 が登録されている場合、記憶媒体304を所持者(友人E)が車両の所有者Aから許可を受けた一時的利用者であると認証して、ステップS6以降を行う。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。
Next, the
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、一時的利用者DB152に、自身の第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。その結果、所有者Aは、自分の所有物を、知らない内に他者に使用されるということを防ぐことができる。
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E is in a steady state only when his / her second internal identification information D2 and usage permission information D3 are stored in the
なお、以上の実施形態では、記憶媒体404はICカードであっても良い。
In the above embodiment, the
また、以上の実施形態では、一時的利用者Eが対象物2(車両)を一度利用すると、ステップS7の処理により、第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が無効化されると説明したが、これに限らず、予め定められた回数だけ対象物2(車両)の利用を許可するようにしても良い。 Further, in the above embodiment, it is described that when the temporary user E uses the object 2 (vehicle) once, the second internal identification information D2 and the usage permission information D3 are invalidated by the process of step S7. However, the present invention is not limited to this, and the use of the object 2 (vehicle) may be permitted a predetermined number of times.
また、以上の実施形態では、利用制限装置401の外部に設置される端末装置405により、第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が不揮発性記憶装置15に登録されるとして説明したが、これに限らず、利用制限装置401が入力装置を備えており、入力装置を所有者Aが操作して入力した第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 が不揮発性記憶装置15に登録されるようにしても良い。
In the above embodiment, the second internal identification information D2 and the usage permission information D3 are registered in the
また、本実施形態では、利用許可情報D3 は典型的には、一時的利用者に対象物2の利用許可が所有者Aから与えられていることを示す情報であるとして説明したが、これに限らず、対象物2の利用許可が公的機関から一時的利用者に与えられていることを示す情報であっても良い。
In the present embodiment, the use permission information D3 is typically described as information indicating that the use permission of the
図24は、本発明の第6の実施形態に係る利用制限装置501の全体構成を示すブロック図である。図24において、利用制限装置501は、図15の利用制限装置301と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム126が格納される点と、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152に格納されるのが、利用許可情報D3 では無く利用期間情報D4 (図25参照)である点と、第2の実施形態で説明した現在時刻Tを計時するタイマ17をさらに備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置501及び301の間に相違点は無い。それ故、図24の利用制限装置501において、図15の利用制限装置301の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 24 is a block diagram showing the overall configuration of a
また、図24にはさらに、利用制限装置501に関連して、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体404及び端末装置505が示されている。対象物2及び記憶媒体3については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。また、記憶媒体404については、第5の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。端末装置505は、利用制限装置501と通信可能に構成されており、第2の識別情報D2 及び利用期間情報D4 (前述参照)を送信したりする。
Further, FIG. 24 further shows the
次に、図26及び図27のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。なお、定常的利用者A〜Cが対象物2を利用する際の各構成の動作は第1の実施形態と同様であるため、本実施形態ではその際の動作説明を省略する。
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 26 and 27, the operation of each of the above components will be described in detail. In addition, since operation | movement of each structure when stationary user AC uses the
また、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2 が記録領域41に記録されている記憶媒体404を所有しており、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝える。所有者Aは、友人Eから記憶媒体4を受け取り、それを端末装置505にセットする。その後、端末装置505は、所有者Aの操作に従って、セットされた記憶媒体404から第2の外部識別情報D2 を読み出し、利用制限装置501において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に、読み出したものを第2の内部識別情報D2 として登録する(図26;ステップS101)。さらに、端末装置405は、一時的利用者DB152に、利用期間情報D4 を登録する(ステップS102)。これによって、一時的利用者DB152には、図25に示すように、第2の内部識別情報D2 及び利用期間情報D4 の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
In addition, the friend E owns the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置501の電源を投入する。利用制限装置501の電源が投入され、プロセッサ11は、プログラム126の実行を開始する。ここで、図27は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図27は、図23と比較すると、ステップS91及びS7の代わりにステップS111〜S114に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図27において、図23のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それらの説明を省略する。
The temporary user E turns on the power of the
プロセッサ11は、プログラム126の実行を開始した後、例えば定常的利用者Aが車両を利用する場合と同様に、ステップS1〜S3を実行する。それにより、一時的利用者Eが利用制限装置501に記憶媒体404をセットしていれば、プロセッサ11は、ステップS3において、一時的利用者DB152に、ステップS2で読み出した第2の外部識別情報D2 に一致する第2の内部識別情報D2 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、第2の外部識別情報D2 を読み出したことを認識し、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。この判断結果に従って、プロセッサ11はステップS81を実行する。
After starting the execution of the
次に、プロセッサ11は、ステップS3で見つけた第2の内部識別情報D2 と同じ組みの利用期間情報D4 が一時的利用者DB152に登録されているか否かを判断する(ステップS111)。それが登録されていない場合、プロセッサ11は、現在セットされている記憶媒体404の所持者が一時的利用者でないとみなして、図27の処理を終了する。それに対して、利用期間情報D4 が登録されている場合、それを作業領域13に読み出した後、タイマ17から現在時刻Tを受け取る(ステップS112)。次に、プロセッサ11は、受け取った現在時刻Tが、読み出した利用期間情報D4 が示す利用許可期間内に入っているか否かを判断する(ステップS113)。利用期間外と判断した場合、プロセッサ11は、現時点において記憶媒体404の所持者には利用許可が与えられていないと判断して、図27の処理を終了する。それに対して、利用期間内と判断した場合、プロセッサ11は、ステップS6以降の処理を行い、これによって、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、ステップS6の後、プロセッサ11は、ステップS7と同じ観点から、一時的利用者DB152内の利用期間情報D4 及び第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS114)。
Next, the
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、一時的利用者DB152に利用期間情報D4 が格納されている場合に限り、定常的利用者Aが所有する対象物2を利用することが可能となる。以上の利用期間情報D4 により、一時的利用者Eが対象物2を利用する期間を厳密に管理できるので、所有者Aは、自分の所有物を、自身が設定した利用期間外に他者に使用されるということを防ぐことができる。
As described above, according to the present embodiment, the temporary user E can acquire the
図28は、本発明の第7の実施形態に係る利用制限装置601の全体構成を示すブロック図である。図28において、利用制限装置601は、図19の利用制限装置401と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム127が格納される点で相違する。それ以外に両利用制限装置401及び601の間に相違点は無い。それ故、図28の利用制限装置601において、図19の利用制限装置401の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 28 is a block diagram showing the overall configuration of a
また、図28にはさらに、利用制限装置601に関連して、対象物2、記憶媒体603及び端末装置605が示されている。対象物2については、第1の実施形態と同様であるため、それぞれの説明を省略する。
Further, FIG. 28 further shows the
記憶媒体603は、第1の実施形態における記憶媒体3と同様に、定常的利用者により携帯可能に構成されており、車両の電子キーとして働く。さらに、記憶媒体603は、定常的利用者だけでなく、一時的利用者が対象物2(車両)を利用できるように構成されている。そのため、記憶媒体603は、図16に示したものと同様に、第1の外部識別情報D1 (前述)を格納するための第1の記録領域31と、第2の外部識別情報D2 (前述)を格納するための第2の記録領域32とを備えている。
Similar to the
ここで、再度図28を参照する。端末装置605は、記憶媒体603にアクセス可能に、さらに利用制限装置601と通信可能に構成されており、アクセスした記憶媒体603に第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を書き込んだり、利用制限装置601に第2の外部識別情報D2 を送信したりする。
Here, FIG. 28 will be referred to again. The
次に、図29及び図30のフローチャートを参照して、以上の各構成の動作について詳細に説明する。初期状態時、第1の実施形態で説明したように、定常的利用者DB151が構築される。定常的利用者Aの記憶媒体603が準備され、第1の記録領域31に、第1の外部識別情報D1 が記録されるが、第2の記録領域32には、必要な時に、第2の外部識別情報D2 が記録される。
Next, with reference to the flowcharts of FIGS. 29 and 30, the operation of each of the above components will be described in detail. In the initial state, the
定常的利用者Aは、車両を利用する場合、利用制限装置601の電源を投入する。定常的利用者Aは、利用制限装置601の電源投入後、自分自身が対象物2を利用するので、第2の記録領域32に何も書き込まれていない記憶媒体603を利用制限装置601のリーダ16にセットする。また、プロセッサ11は、利用制限装置601の電源投入後、プログラムメモリ12内のプログラム127の実行を開始する。ここで、図29は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図29は、図13と比較すると、ステップS42がステップS121〜S125に代わる点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それゆえ、図29において、図13のステップに相当するものには、同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
The stationary user A turns on the power of the
その後、プロセッサ11は、ステップS41において、リーダ16に記憶媒体603がセットされたことを検出すると、リーダ16を通じて、記憶媒体603にアクセスし、セットされた記憶媒体603に備わる第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2 が格納されているか否かを判断する(ステップS121)。現時点では、上述から明らかなように、プロセッサ11は、第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2 を見つけることができない。そのため、プロセッサ11は、今回対象物2を利用するのは一時的利用者ではないと判断して、ステップS43以降を実行する。その結果、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい定常的利用者であるとプロセッサ11により認証された場合に、定常的利用者は対象物2(車両)を利用することが可能になる(ステップS43〜S45)。
Thereafter, when the
また、友人Eは、対象物2としての車両を借りたい場合、その旨を所有者Aに伝えると共に、自身を特定する第2の外部識別情報D2 (第1の実施形態参照)を渡す。さらに、所有者Aは、自分の記憶媒体603を端末装置605にセットする。その後、端末装置605は、所有者Aの操作に従って、友人Eから渡された第2の識別情報D2 を、セットされた記憶媒体503に備わる第2の記録領域32に、第2の内部識別情報D2 として書き込む(図30;ステップS131)。以上のようにして第2の識別情報D2 が書き込まれた記憶媒体603を、所有者Aは友人Eに渡す。さらに、端末装置605は、所有者Aの操作に従って、渡された第2の外部識別情報D2 を、利用制限装置601において外部からアクセス可能な一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2 として登録し、さらに、予め定められた利用許可情報D3 を、一時的利用者DB152に第2の内部識別情報D2 として登録する(ステップS132)。これによって、一時的利用者DB152には、図20に示したのと同様に、第2の内部識別情報D2 及び利用許可情報D3 の組みが登録される。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
Further, when the friend E wants to rent a vehicle as the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置601の電源を投入した後、記憶媒体603をリーダ16にセットする。その後、プロセッサ11は、ステップS121において、セットされた記憶媒体603に備わる第2の記録領域32に第2の外部識別情報D2 を見つけることができる。以上のことから、プロセッサ11は、今回車両を利用する者が定常的利用者ではないと判断する。このように判断した場合、プロセッサ11は、ステップS122を実行する。
When using the vehicle, the temporary user E sets the
次に、プロセッサ11は、セットされている記憶媒体603に備わる第2の記録領域32から第2の外部識別情報D2 を、作業領域13に読み出す(ステップS46)。次に、プロセッサ11は、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152にアクセスした後に、ステップS126で読み出したものと同一の第2の内部識別情報D2 が格納されており(ステップS122)、かつその第2の内部識別情報D2 に利用許可情報D3 が割り当てられているか否かを判断する(ステップS123)。ステップS122及びS123において、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者であると判断された場合に、一時的利用者は、対象物2(車両)を利用することが可能となる(ステップS48,S49)。それに対して、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者ではないと判断した場合、プロセッサ11は、図29の処理を終了する。それに対して、利用許可情報D3 が割り当てられている場合、プロセッサ11は、セットされた記憶媒体603の所持者が正しい一時的利用者であると認証する。次に、プロセッサ11は、図5のステップS6と同様の起動処理を行う(ステップS124)。このような処理により、一時的利用者Eは車両を利用可能になる。さらに、プロセッサ11は好ましくは、ステップS7と同様の観点から、一時的利用者DB152に登録されている利用許可情報D3 、及び第2の内部識別情報D2 を無効化する(ステップS125)。
Next, the
以上のように、本実施形態によれば、一時的利用者Eは、定常的利用者Aが所持する記憶媒体503に第2の外部識別情報D2 を記録可能にすることで、1つの記憶媒体503を定常的利用者Aと一時的利用者Eとで共用することができる。 As described above, according to the present embodiment, the temporary user E can record the second external identification information D2 in the storage medium 503 possessed by the stationary user A, thereby allowing one storage medium to be recorded. 503 can be shared by the regular user A and the temporary user E.
図31は、本発明の第8の実施形態に係るサーバ装置6の全体構成を示すブロック図である。図31において、サーバ装置6は、情報処理部61と、送受信部62と、不揮発性記憶装置63とを備えている。
FIG. 31 is a block diagram showing the overall configuration of the
情報処理部61は、典型的には、プロセッサ、ROM及びRAMから構成される。送受信部62は、外部の利用制限装置701、端末装置705(後述)及び利用者側端末装置(図示せず)とデータ通信を行う。不揮発性記憶装置63は、図32に示すように、対象物2の所有者A毎に一時的利用者DB631を格納する。一時的利用者DB631は、少なくとも、前述した第2の識別情報D2 及び利用許可情報D3 の組みの集まりである。
The
また、図31には、サーバ装置6に関連して、利用制限装置701、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置705が示されているが、これらの内、対象物2、記憶媒体3及び記憶媒体4については、第1の実施形態で説明した通りであるから、本実施形態ではそれぞれの説明を省略する。利用制限装置701は、利用制限装置1と比較すると、プログラムメモリ12にプログラム128が格納される点と、受信部14の代わりに送受信部18を備える点とで相違する。それ以外に両利用制限装置1及び701の間に相違点は無い。それ故、図31の利用制限装置701において、利用制限装置1の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。送受信部18は、後述するアップロード要求D5 をサーバ装置6に送信し、さらにサーバ装置6から送信されてくる第2の外部識別情報D2 を受信する。
In addition, FIG. 31 shows a
また、端末装置705は、サーバ装置6に、第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を送信する。
In addition, the
次に、図33のフローチャートを参照して、サーバ装置6の動作について詳細に説明する。第1の実施形態でも説明したように、友人Eは、自身を特定する第2の外部識別情報D2 が記録された記憶媒体4を所有している。そして、友人Eは、対象物2(車両)を借りたい場合、その旨と共に、自分に割り当てられたを第2の外部識別情報D2 を所有者Aに渡す。端末装置705は、所有者Aの操作に従って、サーバ装置6にアクセスした後、友人Eから受け取った第2の外部識別情報D2 と、予め定められた利用許可情報D3 と共に、アップロード要求D5 をサーバ装置6に送信する。
Next, the operation of the
サーバ装置6において、送受信部62は、端末装置705から送信されてくるアップロード要求D5 、第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、図33のフローチャートに従って動作しており、まず、送受信部62からの受信情報にアップロード要求D5 を含むか否かを判断する(ステップS141)。今回の場合、情報処理部61は、アップロード要求D5 を含むと判断するので、ステップS142を実行する。この時、情報処理部61は、今回の受信情報を構成する第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 を、不揮発性記憶装置63の一時的利用者DB631に登録する(ステップS142)。以上のステップS142が終わると、情報処理部61は、ステップS141を再度実行する。
In the
また、友人Eは、対象物2(車両)を一時利用する前に、典型的には、記憶媒体4を、図示しない端末装置(以下、利用者側端末装置と称する。)にセットする。その後、利用者側端末装置は、友人Eの操作に従って、サーバ装置6にアクセスした後、利用許可情報D3 の第1のダウンロード要求D6 をサーバ装置6に送信する。サーバ装置6において、送受信部62は、利用者側端末装置からの第1のダウンロード要求D6 を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、今回の場合、ステップS141においてアップロード要求D5 を含まないと判断するので、ステップS143を実行する。この時、情報処理部61は、今回の受信情報が第1のダウンロード要求D6 か否かを判断する(ステップS143)。今回の場合、情報処理部61は、第1のダウンロード要求D6 を受信したと判断するので、ステップS144を実行する。この時、情報処理部61は、不揮発性記憶装置63にアクセスした後、一時的利用者DB631から、利用許可情報D3 を読み出して、送受信部62を通じて、利用者側端末装置に送信する(ステップS144)。ステップS144が終了すると、情報処理部61は、ステップS141を実行する。また、利用者側端末装置は、サーバ装置6から送信されてきた利用許可情報D3 を、記憶媒体4の第2の記録領域42に格納する。これによって、友人Eは、車両の一時的利用者としての資格を得る。
In addition, the friend E typically sets the
一時的利用者Eは、車両を利用する場合、利用制限装置701の電源を投入し、リーダ16に記憶媒体4をセットする。また、電源投入後、プロセッサ11は、プログラム128の実行を開始する。ここで、図34は、本実施形態に係るプロセッサ11の処理手順を示すフローチャートである。図34は、図5と比較すると、ステップS151をさらに含む点で相違する。それ以外に両フローチャートに相違点は無いので、図33において、図5のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。プロセッサ11は、プログラム128の開始後、まず、一時的利用者DB152を更新するために、第2の外部識別情報D2 の第2のダウンロード要求D7 を、送受信部18を通じて、サーバ装置6に送信する(ステップS151)。
When using the vehicle, the temporary user E turns on the
サーバ装置6において、送受信部62は、利用者側端末装置からの第2のダウンロード要求D7 を受信して、情報処理部61に転送する。情報処理部61は、図33のステップS141及びS143において、アップロード要求D5 及び第1のダウンロード要求D6 を受信しなかったと判断するので、第2のダウンロード要求D7 を受信したとみなして、ステップS145を実行する。この時、情報処理部61は、不揮発性記憶装置63にアクセスした後、一時的利用者DB631から、第2の外部識別情報D2 を読み出して、送受信部62を通じて、利用制限装置701に送信する(ステップS145)。
In the
利用制限装置701において、送受信部18は、サーバ装置6から送信されてくる第2の外部識別情報D2 を作業領域13に格納する。プロセッサ11は、図33のステップS151を実行した後、作業領域13に第2の外部識別情報D2 が格納されることを待機している(ステップS152)。それが格納された後、プロセッサ11は、作業領域13内の第2の外部識別情報D2 を、第2の内部識別情報D2 として、不揮発性記憶装置15の一時的利用者DB152に登録する(ステップS153)。以降、プロセッサ11は、ステップS2以降の処理を行う。その結果、セットされた記憶媒体4の所持者は、利用制限装置701により正しい一時的利用者であると認証された場合に、対象物2を一時利用することが可能になる。
In the
以上のように、本実施形態によれば、サーバ装置6は、端末装置705により登録された利用許可情報D3 を記憶媒体4に、端末装置705により登録された第2の外部識別情報D2 を利用制限装置701に分配するので、友人Eに対象物2を貸す際の所有者Aの手数が第1の実施形態と比較すると少なくなる。つまり、第1の実施形態では、所有者Aは、利用許可情報D3 を記憶媒体4に格納し、第2の外部識別情報D2 を利用制限装置1に登録していたが、本実施形態ではそのような手数が必要なくなる。
As described above, according to the present embodiment, the
なお、以上の実施形態では、第1の実施形態との技術的効果を比較できるように、サーバ装置6は、端末装置705により登録された利用許可情報D3 を記憶媒体4に、端末装置705により登録された第2の外部識別情報D2 を利用制限装置701に分配すると説明した。しかし、これに限らず、サーバ装置6は、第2〜第6の実施形態で説明された情報を、それぞれで説明された構成各部に分配するようにしても良い。
In the above embodiment, the
図35は、本発明の第9の実施形態に係るサーバ装置106の全体構成を示すブロック図である。図35において、サーバ装置106は、サーバ装置6と比較すると、情報処理部61が情報処理部64に代わる点と、不揮発性記憶装置63に利用資格者DB632(図36参照)をさらに格納する点で相違する。それ以外に両サーバ装置6及び106に相違点は無い。それ故、図35において、図31の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
FIG. 35 is a block diagram showing the overall configuration of the
また、図35には、サーバ装置106に関連して、利用制限装置701、対象物2、記憶媒体3、記憶媒体4及び端末装置705が示されているが、これらは全て第8の実施形態で説明した通りであるから、本実施形態ではそれぞれの説明を省略する。
FIG. 35 shows a
利用資格者DB632は、図36に示すように、第2の識別情報D2 の集まりである。しかし、ここで注意を要するのは、利用資格者DB632に格納されるのは、対象物2を利用する公的な資格を持つ者の第2の識別情報D2 だけである。例えば、本実施形態のように、友人Eが所有者Aの車両を一時利用する場合、所有者Aからの許可も必要であるが、その前提として、友人Eが公的機関から車両を運転する資格を得る必要がある。このような公的機関から資格が与えられたことを、利用資格者DB632は、第2の識別情報D2 を格納することにより証明する。
As shown in FIG. 36, the
次に、図37を参照して、サーバ装置106の動作について詳細に説明する。図37は、本実施形態に係る情報処理部64の処理手順を示すフローチャートである。図37は、図33と比較すると、ステップS161及びS162をさらに含む点で相違する。それ以外に両フローチャートには相違点は無い。それ故、図37において、図33のステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
Next, the operation of the
図37において、情報処理部64は、ステップS141において、送受信部62からの受信情報がアップロード要求D5 を含むと判断した場合、ステップS161を実行する。この時、情報処理部64は、不揮発性記憶装置63にアクセスして、アップロード要求D5 と共に受信した第2の外部識別情報D2 と同じものが、利用資格者DB632に登録されているか否かを判断する(ステップS161)。第2の識別情報D2 が登録されていない場合、情報処理部64は、今回受信した第2の外部識別情報D2 で特定される者には、対象物2を利用する公的な資格がないと判断して、受信した第2の外部識別情報D2 及び利用許可情報D3 とを、一時的利用者DB631に登録せずに破棄する(ステップS162)。それに対して、受信した第2の外部識別情報D2 と同じものが利用資格者DB632に登録されている場合には、それで特定される者には、対象物2を利用する公的な資格があるとして、情報処理部64は、ステップS153以降の処理を実行する。これによって、公的資格を持たない者の第2の識別情報D2 が、利用制限装置701の一時的利用者DB152に登録されることを防ぐことができる。
In FIG. 37, if the
なお、以上の実施形態では、利用資格者DB632に格納されるのは、公的資格を持つ者を特定する者の第2の識別情報D2 だけであると説明した。しかし、これに限らず、利用資格者DB632には、全ての第2の識別情報D2 が登録されており、各第2の識別情報D2 には、公的資格の有無を特定するための情報を付加するようにしても良い。
In the above embodiment, it has been described that only the second identification information D2 of a person who specifies a person with official qualification is stored in the use qualified
図38は、本発明の第10の実施形態に係る記憶媒体110と、それに関連して用いられる利用制限装置8のブロック構成とを示す図である。図38において、利用制限装置8は、典型的にはレンタル業者によりレンタルされる車両に搭載されており、1つ以上の対象物9(図示は5個の対象物9a 〜9e )と通信可能に接続され、各対象物9の利用を制限するための処理を行う。ここで、本実施形態では、対象物9は、車両に設置され、レンタル業者によりユーザにオプションとして貸し出される機器(例えば、図示したように、ナビゲーション装置、ゲーム機、テレビジョン、オーディオシステム又はカラオケシステム)であるとして、以降の説明を続けるが、これに限らず、対象物9は、限られた者により利用される性質を有していれば、上記機器以外の物であっても良い。また、利用制限装置8は、対象物9の利用制限のために、プロセッサ81と、プログラムメモリ82と、作業領域83と、リーダ84と、インターフェイス85とを備えており、各構成は互いに通信可能に接続される。
FIG. 38 is a diagram showing the
プロセッサ81は、典型的には、CPU又はMPUである。プログラムメモリ82は、典型的には、ROMであって、プロセッサ81の処理手順が記述されたコンピュータプログラム(以下、単にプログラムと称する)821を格納している。作業領域83は、典型的には、RAMである。プロセッサ81は、作業領域83を使いながら、プログラム821の実行して、各対象物9を起動するための起動信号Ss (詳細は後述)を生成し、対象物2に送信する。
The
リーダ84は、記憶媒体110をセット可能に構成されており、セットされたものから利用可否情報Ded(後述)を読み出す。
The
インタフェイス85は、利用制限装置8と各対象物9とを通信可能に接続する。
The
また、図38にはさらに、記憶媒体110及び端末装置120が示されている。
FIG. 38 further shows the
記憶媒体110は、ユーザの使い勝手を考慮して、車両の電子キーに実装されていることが好ましく、図39に示すような利用可否情報Dedを、書き換え可能な記録領域に格納する。ここで、利用可否情報Dedは、本実施形態では、対象物9に割り当てられた利用可否フラグを、対象物9の数だけ含む。利用可否フラグは、自身が割り当てられた対象物9の利用許可がユーザに与えられているか否かを示す情報である。以上のような利用可否情報Dedは、後述する端末装置120により作成され、記憶媒体110に格納される。
The
図38において、端末装置120は、典型的にはレンタル業者の営業店舗に設置される。また、端末装置120は、記憶媒体110にアクセス可能に構成されており、主として、アクセスした記憶媒体110に利用可否情報Dedを書き込む。そのために、端末装置120は、図40に示すように、制御部1201と、記憶装置1202と、ライタ1203と、表示部1204と、入力部1205とを備えている。
In FIG. 38, the
制御部1201は、CPU、ROM及びRAMにより実現され、端末装置120を構成する各部を制御する。
The control unit 1201 is realized by a CPU, a ROM, and a RAM, and controls each unit constituting the
記憶装置1202は、料金情報Drtを格納する。料金情報Drtには、車両をレンタルする際の基本料金としてのX円/1日と、各対象物9について設定された利用料金Y円/1日(図示は、対象物9a 〜9e の利用料金Ya 〜Ye )とが記述されている。
The
ライタ1203は、記憶媒体110をセット可能に構成されており、セットされたものに利用可否情報Dedを書き込む。
The
表示部1204は、制御部1201により作成される選択画面を表示する。ここで、選択画面は、利用可能な対象物9をユーザに提示し、かつユーザが好みに応じて対象物9を選択可能な画面である。
A
入力部1205は、ユーザの操作に応答して、ユーザが選択した対象物9を制御部1201に通知する。
The
次に、図41のフローチャートを参照して、記憶媒体110に利用可否情報Dedを書き込む際の端末装置120の動作について説明する。
Next, the operation of the
まず、ユーザは、車両の運転に必要な記憶媒体110をレンタル業者から受け取った後、受け取ったものを端末装置120のライタ1203にセットする。これにより、制御部1201は、利用可否情報Dedを記憶媒体110に書き込み可能な状態になる。
First, after receiving the
制御部1201は、記憶媒体110がライタ1203にセットされたことを検出すると、記憶装置1202から、料金情報Drtを取得する(ステップS171)。
When the control unit 1201 detects that the
次に、制御部1201は、取得した料金情報Drtから、基本料金X円と、各対象物9の利用料金Y円とを含む選択画面を作成して、表示部1204に表示させる(ステップS172)。 Next, the control unit 1201 creates a selection screen including the basic fee X yen and the usage fee Y yen for each object 9 from the acquired fee information Drt, and displays the selection screen on the display unit 1204 (step S172). .
ユーザは、表示された選択画面を参照しつつ、入力部1205を操作して、好みの対象物9を選択する。ユーザによる選択が終了すると、制御部1201は、入力部1205から、選択された対象物9を取得する(ステップS173)。
The user operates the
次に、制御部1201は、利用制限装置8に接続される対象物9の内、ステップS173で取得したものに、利用許可を与えるための利用可否フラグを割り当て、そうでないものには利用不許可を示す利用可否フラグを割り当てる。その後、制御部1201は、各対象物9毎に割り当てられた利用可否フラグを含む利用許可情報Dedを作成する(ステップS174)。
Next, the control unit 1201 assigns an availability flag for granting usage to those acquired in step S173 among the objects 9 connected to the
また、好ましくは、制御部1201は、ステップS171で取得した料金情報Drtを参照して、レンタル車両の基本料金と、ユーザにより選択された対象物9の利用料金との総計を計算し、表示部1201上に表示させる(ステップS175)。 In addition, preferably, the control unit 1201 refers to the fee information Drt acquired in step S171, calculates the total of the basic fee of the rental vehicle and the usage fee of the target object 9 selected by the user, and displays the display unit It is displayed on 1201 (step S175).
次に、制御部1201は、ステップS174で作成した利用許可情報Dedと、ステップS175で計算した利用料金の総計とを、ライタ1203に転送し(ステップS176)、ライタ1203は、受け取った利用許可情報Ded及び利用料金の総計を、セットされた記憶媒体110に書き込む。
Next, the control unit 1201 transfers the usage permission information Ded created in step S174 and the total usage fee calculated in step S175 to the writer 1203 (step S176), and the
次に、図42のフローチャートを参照して、利用制限装置8の動作について説明する。ユーザは、電子キーを使って車両に乗り込んだ後、記憶媒体110を含む電子キーをリーダ84にセットする。その後、プロセッサ81は、車両のエンジンが始動すると(ステップS181)、リーダ84を通じて、セットされた記憶媒体110に格納されている利用可否情報Dedを作業領域83に読み出す(ステップS182)。
Next, the operation of the
次に、プロセッサ81は、読み出した利用許可情報Dedから、未選択の対象物9を一つ選択する(ステップS183)。その後、プロセッサ81は、選択した対象物9に、利用許可を示す利用可否フラグが割り当てられているか否かを判断する(ステップS184)。選択した対象物9が利用許可されている場合、プロセッサ81は、選択した対象物9を起動させるための起動信号Ss を生成して、インタフェイス85を通じて、選択したものに送信する(ステップS185)。これによって、選択された対象物9は起動し、ユーザはこれを利用可能になる。以上のステップS185の後、プロセッサ81はステップS186を行う。
Next, the
一方、ステップS184において、選択した対象物9の利用が許可されていない場合、プロセッサ81は、ステップS185をスキップして、ステップS186を行う。
On the other hand, when the use of the selected object 9 is not permitted in step S184, the
プロセッサ81は、ステップS182で読み出した利用可否情報Dedから全ての対象物9を選択したか否かを判断する(ステップS186)。未選択の対象物9が残っている場合、プロセッサ81はステップS183を再度行う。逆に、全対象物9を選択済であれば、プロセッサ81は、図42の処理を終了する。
The
次に、図43のフローチャートを参照して、利用制限装置8の動作の変型例について説明する。
Next, a modified example of the operation of the
ユーザの乗車後、プロセッサ81は、ある対象物9の電源スイッチが操作されたことを検出すると(ステップS191)、どの対象物9の電源が投入されたかを特定する(ステップS192)。
When the
次に、プロセッサ81は、リーダ84を通じて、セットされた記憶媒体110に格納されている利用可否情報Dedを参照し(ステップS193)、ステップS192で特定した対象物9に、利用許可を示す利用可否フラグが割り当てられているか否かを判断する(ステップS194)。特定した対象物9の利用が許可されている場合、プロセッサ81は、それを起動させるための起動信号Ss を生成して、インタフェイス85を通じて、特定した対象物9に送信する(ステップS195)。これによって、特定された対象物9は起動し、ユーザはこれを利用可能になる。
Next, the
一方、ステップS194において、特定した対象物9の利用が許可されていない場合、プロセッサ81は、図示しない表示部又は音声出力部を通じて、今回操作された対象物9を利用できない旨をユーザに通知する(ステップS196)。
On the other hand, if the use of the specified object 9 is not permitted in step S194, the
以上のステップS195又はS196の終了後、プロセッサ81は、図43の処理を終了する。
After the above step S195 or S196 is completed, the
以上のように、第10の実施形態及びその変型例によれば、本利用制限装置8は、記憶媒体110に格納される利用可否情報Dedに基づいて、対象物9の利用を制限する。これによって、車両に搭載された機器の内、ユーザが望むものだけを利用可能にする利用制限装置8を提供することが可能になる。また、レンタル業者側からみても、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを使った利用制限により、ユーザが選択しなかった機器を起動させないので、過不足のない正しい利用料金をユーザに請求することができる。
As described above, according to the tenth embodiment and its variations, the
なお、以上の説明では、記憶媒体110を通じて、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを取得していたが、これに限らず、端末装置120との有線通信又は無線通信により、利用制限装置8は、利用可否情報Dedを取得するようにしてもよい。
In the above description, the
また、以上の説明では、利用制限装置8は、レンタルされる車両に搭載されるとして説明したが、これに限らず、複数のユーザにより共有される車両に対しても応用することが可能である。これにより、共有される車両に搭載された機器を、他の共有者が使わないようにすることが可能になる。さらに、これによって、各機器の所有者を明確にすることが可能となる。なお、この場合、共有者に利用料金は発生しないので、記憶媒体110に利用料金を格納する必要は無い。
In the above description, the
また、以上の説明では、ナビゲーション装置、ゲーム機、テレビジョン、オーディオシステム又はカラオケシステムを対象物9の例として採り上げたが、これに限らず、車両に搭載される機器であればなんでも良い。 In the above description, a navigation device, a game machine, a television, an audio system, or a karaoke system is taken as an example of the target object 9. However, the present invention is not limited thereto, and any device that is mounted on a vehicle may be used.
また、以上の説明では、利用制限装置8は車両に搭載されるとして説明したが、これに限らず、他の場所にも設置可能である。例えば、利用制限装置8を、宿泊施設又は賃貸マンションに代表される居住空間に設置し、居住空間内に設置された機器(冷蔵庫、エアコンディショナー、テレビジョン)の利用制限を行うようにしても良い。さらには、利用制限装置8を各種施設(例えば、宿泊施設及び賃貸マンション、研究所並びに遊園地)に設置し、各空間(例えば、部屋、研究室並びにアトラクション)の利用制限を行うようにしても良い。
In the above description, the
また、記憶媒体110には、利用可否情報Ded以外にもユーザを特定する情報(例えば、年齢、性別、職業、住所及び国籍)を格納し、利用制限装置8は、格納されたユーザ特定情報を使って認証処理をしても構わない。
The
また、以上の説明では、利用料金の算出は、ステップS175で行われたが、これに限らず、ほかのタイミングで行われても構わない。 In the above description, the usage fee is calculated in step S175. However, the present invention is not limited to this, and it may be performed at another timing.
また、以上の説明では、記憶媒体110は電子キーに備わるとして説明したが、これに限らず、単なる可搬性のあるものでも構わない。
In the above description, the
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。 Although the present invention has been described in detail, the above description is in all respects illustrative and not restrictive. It will be appreciated that many other modifications and variations are possible without departing from the scope of the invention.
本発明は、例えば車両のように複数の者により利用可能な物等に適用可能である。 The present invention can be applied to an object that can be used by a plurality of persons such as a vehicle.
1 利用制限装置
11 プロセッサ
12 プログラムメモリ
121−128 コンピュータプログラム
13 作業領域
14 受信部
15 不揮発性記憶装置
16 リーダ
17 タイマ
2 対象物
3a,3b,3c 記憶媒体(定常利用者用)
4 記憶媒体(一時利用者用)
5 端末装置
203 記憶媒体(共用)
DESCRIPTION OF
4 Storage media (for temporary users)
5
Claims (22)
対象物の利用制限に必要な情報を提供するサーバと、
前記対象物の利用を制限する利用制限装置と、
自身の所有者を特定する識別情報を外部識別情報として格納する記憶媒体とを備えており、
前記サーバは、
前記対象物の利用者を特定する識別情報と、識別情報で特定される利用者に前記対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した識別情報及び利用許可情報とを格納する記憶装置と、
前記記憶媒体側からの要求に従って、前記記憶装置に格納された利用許可情報を送信する第1の送信部と、
前記利用制限装置側からの要求に従って、前記記憶装置に格納された識別情報を送信する第2の送信部とを備え、
前記記憶媒体は、前記第1の送信部により送信された利用許可情報を格納し、
前記利用制限装置は、
前記第2の送信部から送信されてくる識別情報を、対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報として一時的利用者用データベースを格納する記憶装置と、
前記記憶媒体から外部識別情報及び利用許可情報を読み出す読み出し部と、
前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報を読み出せた場合に、前記記憶媒体の所持者に前記対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える、利用制限システム。A usage restriction system,
A server that provides information necessary to restrict the use of the object;
A use restriction device for restricting the use of the object;
A storage medium for storing identification information for identifying its own owner as external identification information,
The server
A receiving unit that receives identification information for identifying a user of the object, and use permission information for permitting an owner of the object to use the object for a user specified by the identification information; ,
A storage device for storing the identification information and use permission information received by the receiving unit;
A first transmission unit that transmits the use permission information stored in the storage device in accordance with a request from the storage medium;
A second transmission unit that transmits identification information stored in the storage device in accordance with a request from the use restriction device side;
The storage medium stores use permission information transmitted by the first transmission unit,
The usage restriction device is:
A storage device for storing the temporary user database as internal identification information for identifying the temporary user of the object, the identification information transmitted from the second transmitter;
A reading unit for reading external identification information and use permission information from the storage medium;
When the internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device and the usage permission information can be read, the owner of the storage medium is temporarily notified of the object. A use restriction system comprising a processor that grants a general use permission.
対象物の利用者を特定する識別情報を記録する第1の記録領域と、
前記第1の記録領域内の識別情報で特定される利用者に、対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報を記録する第2の記録領域とを備える、記憶媒体。A storage medium used to restrict the use of an object,
A first recording area for recording identification information for identifying a user of the object;
A second recording area for recording use permission information for allowing the owner of the object to use the object to the user specified by the identification information in the first recording area; Storage medium.
前記第2の記録領域に記録されるのは、前記第1の記録領域に記録される識別情報により特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報である、請求の範囲第2項に記載の記憶媒体。What is recorded in the first recording area is identification information for specifying a temporary user of the object,
What is recorded in the second recording area is usage permission information for permitting a temporary user specified by the identification information recorded in the first recording area to use the object. The storage medium according to claim 2.
前記利用制限装置は、前記第1の記録領域内の識別情報と、前記第2の記録領域内の利用許可情報とを使って、所持者に前記対象物の一時的な利用許可を与える、請求の範囲第3項に記載の記憶媒体。It is accessed by the use restriction device installed outside,
The use restriction device gives a temporary use permission of the object to the owner using identification information in the first recording area and use permission information in the second recording area. 4. A storage medium according to item 3 of the range.
対象物の定常的な利用者を特定する識別情報を記録する第1の記録領域と、
対象物の一時的な利用者を特定する第2の識別情報を記録可能な第2の記録領域とを備える、記憶媒体。A storage medium used to restrict the use of an object,
A first recording area for recording identification information for identifying a stationary user of the object;
A storage medium comprising: a second recording area capable of recording second identification information that identifies a temporary user of an object.
前記利用制限装置は、前記第2の記録領域に第2の識別情報が記録されている場合、対象物の一時的な利用許可を与える。請求の範囲第11項に記載の記憶媒体。It is accessed by the use restriction device installed outside,
When the second identification information is recorded in the second recording area, the usage restriction device gives a temporary permission to use the object. The storage medium according to claim 11.
対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースを格納する記憶装置と、
前記記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を前記記憶媒体から読み出す読み出し部と、
前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されており、かつ利用許可情報が前記記憶装置に格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与えるプロセッサとを備える、利用制限装置。A use restriction device that is used together with a storage medium and restricts the use of an object,
Temporary user database including internal identification information for identifying a temporary user of an object and use permission information for permitting a temporary user specified by the internal identification information to use the object A storage device for storing
A reading unit that reads the external identification information that is the same information as the internal identification information stored in the storage device and identifies the user of the object from the storage medium;
Temporary use of an object when internal identification information that matches external identification information read by the reading unit is stored in the storage device and use permission information is stored in the storage device A use restriction device comprising a processor for granting permission.
前記一時的利用者データベースは、前記記憶装置において情報の書き換えが可能な記録領域に格納され、前記定常的利用者データベースは前記記憶装置において情報の書き換えが不可能な領域に格納される、請求の範囲第13項に記載の利用制限装置。The storage device further stores a stationary user database including internal identification information for identifying a stationary user of the object,
The temporary user database is stored in a recording area where information can be rewritten in the storage device, and the stationary user database is stored in an area where information cannot be rewritten in the storage device. The use restriction device according to claim 13.
現在時刻を計時するタイマをさらに備え、
前記プロセッサは、前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されており、かつ前記タイマで計時された現在時刻が利用期間情報が示す期間内である場合に、対象物の一時的な利用許可を与える、請求の範囲第13項に記載の利用制限装置。The use permission information stored in the storage device is use period information indicating a period during which the temporary user specified by the internal identification information can use the object,
A timer that measures the current time is further provided.
In the processor, internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the storage device, and the current time measured by the timer is within the period indicated by the usage period information The use restriction device according to claim 13, which grants temporary use permission of the object.
前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置の一時的利用者データベースに格納されており、かつ利用許可情報が前記記憶装置の一時的利用者データベースに格納されている場合に、対象物の一時的な利用許可を与え、
前記読み出し部により読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置の定常的利用者データベースに格納されている場合には、対象物の定常的な利用許可を与える、請求の範囲第14項に記載の利用制限装置。The processor is
Internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the temporary user database of the storage device, and usage permission information is stored in the temporary user database of the storage device. Granting temporary permission to use the object,
When internal identification information that matches the external identification information read by the reading unit is stored in the steady user database of the storage device, the use permission of the object is granted. The use restriction device according to Item 14.
対象物の一時的利用者を特定する内部識別情報と、内部識別情報で特定される一時的利用者が対象物を利用することを許可するための利用許可情報とを含む一時的利用者用データベースが記憶装置に格納されており、
前記利用制限方法は、
前記記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を記憶媒体から読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップで読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されているか否かを判断する第1の判断ステップと、
前記読み出しステップで読み出された外部識別情報に対応する利用許可情報が前記記憶装置に格納されているか否かを判断する第2の判断ステップとを備え、前記第1及び第2の判断ステップにおいて、内部識別情報及び利用許可情報が格納されていると判断された場合に、対象物の一時的な利用許可を与える、利用制限方法。A usage restriction method for restricting the use of an object,
Temporary user database including internal identification information for identifying a temporary user of an object and use permission information for permitting a temporary user specified by the internal identification information to use the object Is stored in the storage device,
The usage restriction method is:
A step of reading out from the storage medium external identification information that is the same information as the internal identification information stored in the storage device and identifies the user of the object;
A first determination step of determining whether internal identification information that matches the external identification information read in the reading step is stored in the storage device;
A second determination step for determining whether or not use permission information corresponding to the external identification information read in the reading step is stored in the storage device, and in the first and second determination steps, A use restriction method for granting temporary use permission of an object when it is determined that internal identification information and use permission information are stored.
前記コンピュータプログラムは、
前記記憶装置に格納される内部識別情報と同じ情報であり、かつ対象物の利用者を特定する外部識別情報を記憶媒体から読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップで読み出された外部識別情報と一致する内部識別情報が前記記憶装置に格納されているか否かを判断する第1の判断ステップと、
前記読み出しステップで読み出された外部識別情報に対応する利用許可情報が前記記憶装置に格納されているか否かを判断する第2の判断ステップと、
前記第1及び第2の判断ステップにおいて、内部識別情報及び利用許可情報が格納されていると判断された場合に、対象物の一時的な利用許可を与える利用許可ステップとを備える、コンピュータプログラム。A computer program that is executed on a computer device for restricting the use of an object, and includes internal identification information for identifying a temporary user of the object and a temporary user identified by the internal identification information. A temporary user database including use permission information for permitting use of the object is stored in the storage device;
The computer program is
A step of reading out from the storage medium external identification information that is the same information as the internal identification information stored in the storage device and identifies the user of the object;
A first determination step of determining whether internal identification information that matches the external identification information read in the reading step is stored in the storage device;
A second determination step of determining whether or not the usage permission information corresponding to the external identification information read in the reading step is stored in the storage device;
A computer program comprising: a use permission step for granting temporary use permission of an object when it is determined in the first and second determination steps that internal identification information and use permission information are stored.
対象物の利用者を特定する識別情報と、識別情報で特定される利用者に対象物を利用することを対象物の所有者が許可するための利用許可情報とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した識別情報及び利用許可情報とを格納する記憶装置と、
外部の記憶媒体側及び利用制限装置側のいずれか一方からの要求に従って、前記記憶装置に格納された利用許可情報を少なくとも送信する第1の送信部と、
外部の記憶媒体側及び利用制限装置側のいずれか他方からの要求に従って、前記記憶装置に格納された識別情報を少なくとも送信する第2の送信部とを備える、サーバ。A server that provides information necessary to restrict the use of an object,
A receiving unit that receives identification information for identifying a user of the target object and use permission information for allowing the owner of the target object to use the target object for the user specified by the identification information;
A storage device for storing the identification information and use permission information received by the receiving unit;
A first transmitter that transmits at least the usage permission information stored in the storage device in accordance with a request from either the external storage medium side or the usage restriction device side;
A server comprising: a second transmission unit configured to transmit at least identification information stored in the storage device in accordance with a request from either the external storage medium side or the usage restriction device side.
前記受信部が受信した識別情報と同じものが前記記憶装置の利用資格者データベースに格納されているか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記判断部が前記記憶装置内に識別情報が格納されていると判断した場合に、前記記憶装置には、前記受信部が受信した識別情報及び利用許可情報が格納される、請求の範囲第21項に記載のサーバ。The storage device further stores a qualified user database including identification information for identifying a person who has a public qualification to use with an object,
A determination unit for determining whether the same identification information received by the reception unit is stored in the use qualified person database of the storage device;
The identification information and usage permission information received by the receiving unit are stored in the storage device when the determining unit determines that identification information is stored in the storage device. Server as described in the section.
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