技術分野
本発明は、ユーザーの着座形状（体形）に合わせた形状を保持してユーザー個人の体形に応じたフィット感を得ることのできる身体サポート具を収納して座席や椅子などのシート等に設置するための身体サポート具用バッグに関する。
背景技術
座席や椅子などのシート、例えば、各種の自動車のシートは、平均的なユーザーに適合するように製作されているので、ユーザーによっては多少フィット感に欠けることがある。
このような事情に鑑み、これを解決する手段として従来から各種の身体サポート具（ランバーサポート）が提案されている。このような身体サポート具は基本的には、クッション体などの押圧変形可能なサポート部を身体の部分に当接させて変形させ、その状態で固定してその身体部分に合致した形状に前記サポート部を変形させて使用するものである。
例えば、本発明者らは、このような身体サポート具の実用性を更に追求し、ユーザーの着座形状に合わせた形状を保持することができ、且つ取り扱いも容易で簡易に構成可能とすべく、柔軟性を有するクッション体を硬化樹脂を含浸させたシート状の被覆体で被覆し、身体の部分に当接させ、その身体部分に合致した形状に硬化させて使用する身体サポート具を提案した（特開平２００１−１２８８０３号公報）。この発明のものは、簡単にユーザー個人の着座形状（体形）に形成することができ、しかもこのシートサポートは、被覆体が硬化して形状を保持するものでありながら中身は柔軟性を有するクッション体であるので、硬いだけでなく適度な柔軟性も得られて、良好なホールド性と座り心地とが得られるものであり、その上単にクッション体を硬化樹脂を含浸させた被覆体で被覆するだけで構成できるため、量産性に優れ、安価な製品を提供可能となるなどの利点を有する画期的な身体サポート具であった。
しかしながら、このような身体サポート具は、それ自体外観、触感などに劣るものであるので、触感や外観性に優れた収納バッグに包装して用いる必要があるが、この身体サポート具は、クッション体などを変形させた状態で固定するものであるので、体により押圧される中央の上端縁部では特に肉薄となりクッション体が薄くしか存在しないか、場合によってはシート状の被覆体が直接重なった硬化部分などが生じることがあり、また、このクッション体の形状の固定は湿気硬化型樹脂の硬化によるものであるので環境温度などにより硬化時間の差が大きく、さらに、湿気硬化型樹脂はそれ自身硬化の際に発熱するので形状を付与するために着座したユーザーが違和感を覚える一方、成形後においては蓄熱性が大きいので外部からの熱を吸収しやすいため使用時に冷たさを感じるなど使用上の問題点が指摘され、これらを解消できるバッグが要望されていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、環境温度による硬化時間への影響を避け、硬化時間の定常化が図れるとともに身体サポート具の装着感を良好にし、且つ座席や椅子などのシート等に設置するための身体サポート具用バッグを提供することを目的とする。
発明の開示
上記の目的を達成するために、本発明の身体サポート具用バッグは、押圧変形可能なサポート部を身体の部分に当接させて変形させ、その身体部分に合致した形状に前記サポート部を固定して使用する身体サポート具を収納するバッグであって、該バッグは身体と当接する側の前面被覆材とその裏側の背面被覆材とからなる袋状体であり、この袋状体の少なくとも前面被覆材に断熱層を配置したものである。
上記の構成によれば、身体サポート具と体との間に断熱層が介在することになるので、身体サポート具に体温が奪われるのが抑制されるため、尻や腰や背中などの部分が冷えるのが防止され使用感を向上することができるようになっている。また、身体サポート具の固定は湿気硬化型樹脂の硬化などによっているが、この湿気硬化型樹脂は気温が低いと硬化に時間を要するなど環境温度の影響を受けやすい。そこで、この湿気硬化型樹脂は硬化に際し発熱することに着目し、前面被覆材に断熱層を配置することで、硬化反応の際の発熱を閉じ込めて、環境温度の影響を少なくして硬化時間の定常化を図れるようになっている。さらに、硬化反応の際の熱がユーザーに伝わり不快感を与えることがないようになっている。
また、本発明の身体サポート具用バッグは、押圧変形可能なサポート部を身体の部分に当接させて変形させ、その身体部分に合致した形状に前記サポート部を固定して使用する身体サポート具を収納するバッグであって、該バッグは身体と当接する側の前面被覆材とその裏側の背面被覆材とからなる袋状体であり、この袋状体の少なくとも前面被覆材にクッション層を配置したものである。
上記構成によれば、身体サポート具と体との間にクッション層が介在することになるので、身体サポート具と当接する尻や腰や背中などの部分の感触を向上させることができる。
また、本発明の身体サポート具用バッグは、前記クッション層が少なくとも収納した前記身体サポート具の上端周縁部を覆うように配置されているものである。このため、身体サポート具では湿気硬化型樹脂などが硬化してその形状を固定すると、縁部、特に上縁部では肉薄となりクッション体が薄くしか存在しないか、場合によってはシート状の被覆体が直接重なった硬化部分などが生じやすく、このクッション性に劣る部分が身体に当ることにより違和感が生じやすかった。そこで、クッション層を少なくとも前記身体サポート具の上端周縁部を覆うように配置することにより、この上縁部の感触が緩和されて使用感が向上したものとなっている。
さらに、本発明の身体サポート具用バッグは、前面被覆材が通気性を有するから、蒸れずに快適にしようすることができる。
さらに、本発明の身体サポート具用バッグは、背面被覆材に開口部を設けたから、開口部から身体サポート具を出し入れできる。
さらに、本発明の身体サポート具用バッグは、背面被覆材の表面に面ファスナを設けたから、面ファスナを設けたシートなどにバッグを位置決めできる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の身体サポート具用バッグの第１実施形態について、図１乃至図７を参照して詳細に説明する。図１乃至図５に示すように本実施形態の身体サポート具用バッグ１は横長な略矩形の袋状体であり、このバッグ１は身体と当接する側の前面被覆材２と車両等のシートと当接する背面被覆材３とを縫製してなり、両者の境界部にバッグ１の縁部に概ね沿ってコード４を配置してなる。そして、前面被覆材２の縦方向の寸法は背面被覆材３よりも長くなっており、これにより袋状体の上下の縁部においては、前面被覆材２が背面側にまで回り込んでおり、これに伴いコード４も背面側に位置している。
上述したようなバッグ１において、前面被覆材２は内面側より断熱層５とクッション層６と表皮材７とからなる。この断熱層５としては、特に制限はないが、例えば住友３Ｍ社製「ＴｈｉｎａｓｕｌａｔｅＯＳ−１００」を用いることができる。また、クッション層６としては特に制限はなく、ポリウレタンフォームなど種々の発泡材を用いることができ、例えば、イノアック社製「ＵＥＭ３５」を用いることができる。また、表皮材７は、身体に接触するとともに外観を構成することから外観が美麗で触感の良好なシート、ファブリックなどを用いることができ、特に通気性を有するものが好ましく、例えば、ポリエステル繊維を編んだ編地を用いることができる。前面被覆材２をこのような構成とすることにより、それ自身通気性を有するものとすることができる。一方、背面被覆材３は、通気性を有するポリエステル製のニット地などの伸縮材８により形成されており、伸縮材８は上側部８Ａと下側部８Ｂとを末端部で重ね合わせることにより横方向に開口部９を形成しており、この開口部９はファスナー１０，１０Ａにより開閉可能となっている。なお、コード４は図３に示すように表皮材７により被覆されて、前面被覆材２と背面被覆材３との間に挟在されている。また、図１乃至図５中、１１は縫製用の糸であり、１２は商標等を付すためのタグであり、１３は背面被覆材３の表面中央に長手方向が上下となるように取り付けられた位置固定用の一方の面ファスナである。そして、この例では、前面被覆材２は断熱層５とクッション層６と表皮材７とを重ね合わせている。
上述したような身体サポート具用バッグ１に収納する身体サポート具としては特に制限はなく、前述したバッグ１に過度に圧縮等することなく自然な状態で収納可能なものであれば種々のタイプのものを用いることができ、例えば、図６に示すようなものを用いることができる。この身体サポート具２１は、柔軟性を有するサポート部たるクッション体２２を硬化樹脂を含浸させたシート状の被覆体２３で被覆してなる。そして、このクッション体２２は、被覆体２３により前面側から包むように被覆されていて、背面側、特に本実施形態においては背面側の略中央で両端を重ね合わせて高さ方向に線状の重合部Ｓを形成して接合されている。また、被覆体２３は、クッション体２２の前面を被覆する手前側の上端部２３Ａと背面を被覆する手前側の上端部２３Ｂとを当接させて、介在物であるテープ２４を介して摘止手段たるステープラにより針２５で端部を摘んだ状態で接合することによりフランジ状接合部２６が形成されており、このフランジ状接合部２６によりクッション体２２の上側縁部から漸減した肉薄縁部２７が形成されているものである。上述したような身体サポート具２１において、クッション体２２は柔軟性材としてスポンジなどの柔軟性（可撓性）と通気性とを有する横長ブロック形の発泡材により構成されており、また、被覆体２３は布材に硬化樹脂を含浸させて構成したものであり、この硬化樹脂は、例えば湿気硬化ウレタンなどの水を加えるか水分を含ませるなど湿気にさらすことで短時間で硬化する性質を有するか、若しくは触媒液を加えることにより短時間で硬化する性質を有する触媒硬化型樹脂を用いるのが好ましい。このような被覆体２３としては、例えば、スリーエムヘルスケア（株）製のキャスティング製品（いわゆるシーネ等）が市販されている。このキャスティング製品は、水に浸すと短時間で強くしっかりと硬化するという性質がある。
このような身体サポート具２１は、いずれも図示しない防湿性袋に密封収納されている。従って、この収納状態では被覆体２３が湿気にさらされることがないため、硬化することを確実に防止でき、防湿性袋を開封して水を加えたり水分を含ませたり、さらに触媒液を噴霧したりするなど湿気にさらすことで被覆体２３が短時間で硬化するように構成されている。
上述したような身体サポート具２１は、上端部２３Ａ及び上端部２３Ｂが上側となるようにして前述したバッグ１に開口部９から収納し、このバッグ１を図７に示すように車両などのシート３１に配置することにより使用する。即ち、本実施形態では、ユーザーの腰部をサポートする身体サポート具として機能するようにした使用状態を示している。なお、図７中符号３２は、シート３１に長手方向が左右となるように取り付けられた位置固定用の柔軟な他方の面ファスナであり、３３はヘッドレストである。
前記構成につきその作用について説明する。まず、防湿性袋（図示せず）から身体サポート具２１を取り出し、この身体サポート具２１の被覆体２３に水を吹き付けて水分を付与した後水分を拭き取る。これにより被覆体２３に含浸している硬化樹脂が硬化し始める。そこで、ファスナー１０，１０Ａを開成して開口部９から身体サポート具２１を入れ、横長のバッグ１を立てた状態で身体サポート具２１の上端部２３Ａ及び上端部２３Ｂが上側となり、且つ表皮材７が背面側となるようにして車両などのシート３１に設置する。このとき、本実施形態においては、背面被覆材３の表中央に縦方向に一方の面ファスナ１３が取り付けられているとともに、シート３１の左右方向に柔軟な他方の面ファスナ３２が取り付けられているので、これら面ファスナ１３，３２の接合可能な範囲内であれば所望の位置にバッグ１を設置可能となっている。なお、面ファスナ１３，３２の縦、横の方向性はそれぞれ逆であってもよく、さらに、シート３１の表皮材を一方の面ファスナ１３が接合可能な素材とすることにより、シート３１の所望の位置にバッグ１を設置できるようにしてもよい。尚、面ファスナ１３，３２にはベルベットファスナなどが用いられる。
続いて、ユーザーが着座することによりバッグ１に体重をかけると身体サポート具２１が押圧変形して、所定時間をこのまま維持することで被覆体２３がこの押圧変形した形を維持して硬化し、この固化層（被覆体２３）によってクッション体２２が変形した状態に保たれる。
このようにして短時間で簡単にユーザー個人の着座形状に対応して身体サポート具２１及び前面被覆材２を変形させ、この身体サポート具２１のシート３１側に接している側及び背面被覆材３をシート３１に合った形状で滑らかに変形して固体化するため、シート３１に対して位置ズレしにくい状態で設置できる。
上述したような身体サポート具２１においては、クッション体２２をユーザーに適合した形状に変形させて被覆体２３を硬化させているので、被覆体２３の上側縁部ではクッション体２２が矮小化し、場合によっては被覆体２３どうしが直接接触して硬化することでクッション性に乏しい硬化部分を生じ、この箇所が背中や腰部等に当接することが違和感の原因となっていた。しかしながら、本実施形態においてはこの身体サポート具２１を収納するバッグ１の前面被覆材２の縦方向の寸法が背面被覆材３よりも長くなっていて、身体サポート具２１の上端周縁部を覆うように背面側にまで回り込んでおり、そしてこの前面被覆材２にクッション層６が配置されているので、身体への違和感が緩和されている。
また、被覆体２３に含浸させた湿気硬化型樹脂は、硬化時に発熱するが、この熱が形状を付与するために着座したユーザーに伝わり腰部等に不快感を与えることがあった。さらに、湿気硬化型樹脂は、外気温により硬化時間に差異を生じ、温度が高い方が短時間で硬化する一方、低温では硬化に長時間を要するという問題点もあった。そこで、本発明者は、これらの問題点を同時に解決する手段として、身体サポート具用バッグ１の前面被覆材２に断熱層５を配置することで、硬化反応の際の発熱を閉じ込めて外気の要因によらず身体サポート具２１の形状固定までの時間の定常化を図るとともに、硬化時に発生した熱がユーザー側にまで伝わらないようにしたのである。
さらに、身体サポート具用バッグ１の成形後においては、身体サポート具２１は、通常のクッション材と比べて比熱が大きいので、従来は冬季などにおいては着座したユーザーの体温を奪って腰冷えを招くおそれがあり、しかもなかなか温まらないのが現状であった。しかしながら、本実施形態においては、身体サポート具用バッグ１の前面被覆材２に断熱層５を配置することで、身体サポート具２１側に体温が逃げるのが抑制されるという効果も奏する。その上、本実施形態においては、前面被覆材２を構成する断熱層５、クッション層６及び表皮材７と、背面被覆材３を構成する伸縮材８とをいずれも通気性を有する素材とすることで、蒸れずに快適に使用することができるようになっている。
以上、本発明の身体サポート具用バッグについて添付図面を参照して説明してきたが、本発明は前記第１実施形態に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、図１０及び図１１は、本発明の第２実施形態を示し、前記第１実施形態においては、断熱層５とクッション層６とを別々に配置したが、発泡体などの中には断熱性とクッション性の両方を兼ね備える素材もあるので、このような素材を用いることにより、断熱層５とクッション層６とを統合して断熱層の機能を有する断熱性クッション層６Ａの一層とすることも可能である。また、表皮材７に断熱性とクッション性を備えた素材のものを用いてもよく、この場合は前面被覆材２を表皮材７の一層とすることも可能である。
さらに、身体サポート具２１としては前記実施形態のような態様のものに限らず、また、その形状も特に限定されない。またバッグ１自体も身体サポート具２１に対応して種々の形状とすることができる。
以下の具体的実施例に基き本発明をより詳細に説明する。
実施例１
幅４６０ｍｍ、高さ２７０ｍｍ、収納時の厚さ約４０ｍｍで図１乃至図５に示すような形状で前面被覆材２が断熱層５とクッション層６（ポリウレタンフォーム）と表皮材７とからなり、背面被覆材３が伸縮材８（ポリエステル製のニット地）により形成されたバッグ１に、水分を含ませた厚さ４０ｍｍの身体サポート具２１を収納して、身体サポート具用バッグの上からＬ型金具で身体サポート具２１を厚さ２０ｍｍに押さえつけ、２３℃の雰囲気に維持して１０分ごとにＬ型金具を外して身体サポート具２１の厚さの変化を測定した。結果を図８のグラフに示す。なお、本実験例においては２１ｍｍを安定硬化寸法とした。
図８から明らかなとおり、実施例１の身体サポート具用バッグ１では、安定硬化寸法となるまでに２３℃で約３０分かかるのがわかる。
実施例２
実施例１で使用したバッグ１に、水分を含ませた厚さ２７ｍｍの身体サポート具２１を収納して、図７に示すように車両のシートに設置し、雰囲気温度を２３℃に維持して身体サポート具２１の前面側の中央部分と前面側の左中央部分と背面側の左中央部分の温度を断続的に測定した。結果を図９のグラフに示す。
図９から明らかなとおり、本実施例のバッグ１により、身体サポート具２１の温度が雰囲気温度より高温に維持されており、具体的には前面側の中央部分で４０℃以上、前面側の左中央部分で約３７℃、背面側の左中央部分で約３８℃に維持されていた。これは、湿気硬化型樹脂の硬化に伴う発熱を断熱層５が保持するためである。また、これにより背面側と前面側との間の温度差も減少しているのがわかる。さらに、これらにより硬化時間の定常化が可能となる。一方、着座する側となるバッグ１の前面では体感できるほどの温度の上昇は認められず、形状付与のために着座しても違和感がなかった。
本発明は、押圧変形可能なサポート部たるクッション体２２を身体の部分に当接させて変形させ、その身体部分に合致した形状にクッション体２２を固定して使用する身体サポート具２１を収納するバッグ１であって、該バッグ１は身体と当接する側の前面被覆材２とその裏側の背面被覆材３とからなる袋状体であり、この袋状体の少なくとも前面被覆材２に断熱層５を配置したものであるので、身体サポート具２１に体温が奪われるのが抑制されるため、尻や腰や背中などの部分が冷えるのが防止され使用感を向上することができるようになっている。また、身体サポート具１の固定は湿気硬化型樹脂の硬化などによっているが、この湿気硬化型樹脂は気温が低いと硬化に時間を要するなど環境温度の影響を受けやすい。そこで、この湿気硬化型樹脂は硬化に際し発熱することに着目し、前面被覆材２に断熱層５を配置することで、硬化反応の際の発熱を閉じ込めて、環境温度の影響を少なくして硬化時間の定常化を図れるようになっている。さらに、硬化の際の熱がユーザーに伝わり不快感を与えることがないようになっている。
また、袋状体の少なくとも前面被覆材５にクッション層６を配置したものであるので、身体サポート具２１と体との間にクッション層６が介在することになるため、身体サポート具２１との当接する尻や腰や背中などの部分の感触を向上させることができる。
また、クッション層６が少なくとも収納した身体サポート具２１の上端周縁部を覆うように配置されているものであるので、身体サポート具２１では湿気硬化型樹脂などが硬化してその形状を固定すると、縁部、特に上縁部では肉薄となりクッション体２２が薄くしか存在しないか、場合によってはシート状の被覆体２３が直接重なった硬化部分などが生じやすく、このクッション性に劣る部分が身体に当ることにより違和感が生じやすかったが、クッション層６を少なくとも身体サポート具２１の上端周縁部を覆うように配置することにより、この上縁部の感触が緩和されて使用感の向上したものとなっている。
また、クッション層６が前面被覆材２の全域に配置されていて、該前面被覆材２が背面側にまで延在するように背面被覆材３よりも広く形成されているものであるので、身体サポート具２１では縁部、特に上縁部では肉薄となりこのクッション性に劣る部分が身体に当ることにより違和感が生じやすかったが、クッション層６を前面被覆材２の全域に配置し、この前面被覆材２を背面側にまで延在するように広く形成することにより、この上縁部の感触が緩和されて使用感の向上したものとなっている。
また、クッション層６Ａが断熱層としての機能を有するものであるので、身体サポート具２１に体温が奪われるのが抑制されるため、尻や腰や背中などの部分が冷えるのが防止され使用感を向上することができるようになっている。また、身体サポート具２１の固定は湿気硬化型樹脂の硬化などによっているが、この湿気硬化型樹脂は気温が低いと硬化に時間を要するなど環境温度の影響を受けやすい。そこで、この湿気硬化型樹脂は硬化に際し発熱することに着目し、前面被覆材２に断熱層５を配置することで、硬化反応の際の発熱を閉じ込めて、環境温度の影響を少なくして硬化時間の定常化を図れるようになっている。さらに、硬化の際の熱がユーザーに伝わり不快感を与えることがないようになっている。
さらに、前面被覆材２が通気性を有するから、蒸れずに快適に使用することができる。また、背面被覆材３に開口部９を設けたから、身体部分を当てる前面被覆材２には影響なく、開口部９を大きく形成することができ、その開口部９から身体サポート具２１の出し入れを簡便に行うことができる。また、背面被覆材３の表面に面ファスナ１３を設けたから、面ファスナ１３を設けたシート３１などにバッグ１を位置決めでき、身体形状に添ったバッグ配置を容易に再現できる。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明の第１実施形態による身体サポート具用バッグを示す正面図である。
図２は、同上、前記身体サポート具用バッグを示す背面図である。
図３は、同上、図１のＡ−Ａ拡大断面図である。
図４は、同上、図１のＢ−Ｂ拡大断面図である。
図５は、同上、図２のＣ−Ｃ拡大断面図である。
図６は、同上、前記身体サポート具用バッグを利用可能な身体サポート具を示す斜視図である。
図７は、同上、前記身体サポート具用バッグの使用状態を示す斜視図である。
図８は、同上、前記身体サポート具用バッグの２３℃での硬化状態を示すグラフである。
図９は、同上、前記身体サポート具用バッグの各所における身体サポート具の硬化時の温度を示すグラフである。
図１０は、本発明の第２実施形態による身体サポート具用バッグの上端周縁部側の断面図である。
図１１は、同上、身体サポート具用バッグの周縁部側の断面図である。TECHNICAL FIELD The present invention stores a body support device that can maintain a shape that matches a user's sitting shape (body shape) and can obtain a fit according to the individual body shape of the user, and can be used as a seat for a seat or chair. The present invention relates to a body support tool bag for installation.
Background Art Seats such as seats and chairs, for example, various automobile seats, are made to fit the average user, so some users may lack some fit.
In view of such circumstances, various body support devices (lumbar support) have been proposed as means for solving this. Such a body support device basically has a support part such as a cushion body that is deformable by being brought into contact with the body part, deformed, fixed in that state, and shaped to match the body part. The part is used by being deformed.
For example, the present inventors have further pursued the practicality of such a body support device, can hold a shape that matches the seating shape of the user, and can be easily and easily configured. We proposed a body support device that is used by covering a flexible cushion body with a sheet-like covering impregnated with a cured resin, contacting the body part, and curing it to a shape that matches the body part ( JP-A-2001-128803). The present invention can be easily formed into a user's individual seating shape (body shape), and this seat support is a cushion in which the covering body is cured and retains its shape while the contents are flexible. Since it is a body, not only it is hard, but also an appropriate flexibility is obtained, and good holdability and sitting comfort can be obtained. In addition, the cushion body is simply covered with a covering body impregnated with a cured resin. It was an epoch-making body support device having advantages such as being able to provide a low-priced product with excellent mass productivity.
However, such a body support device itself is inferior in appearance and touch, so it is necessary to wrap and use it in a storage bag having excellent touch and appearance. The center upper edge that is pressed by the body is particularly thin and the cushion body is only thin, or in some cases, the sheet-like covering is directly overlapped. Part of the cushion body may occur, and the fixing of the shape of the cushion body is due to the curing of the moisture curable resin, so there is a large difference in curing time depending on the environmental temperature, etc. Furthermore, the moisture curable resin cures itself. The user who is seated to give the shape feels uncomfortable because it generates heat during the process. Easy for the problems in use, such as feel the cold at the time of use is pointed out, the bag that these can be solved has been demanded.
The present invention has been made in view of the above problems, avoids the influence on the curing time due to the environmental temperature, makes the curing time steady, improves the feeling of wearing the body support device, and provides a seat, chair, etc. It aims at providing the bag for body support tools for installing in a sheet | seat etc.
DISCLOSURE OF THE INVENTION In order to achieve the above-mentioned object, the body support device bag of the present invention has a support part that can be pressed and deformed by contacting the body part and deformed so as to conform to the body part. A bag for storing a body support device that is used with a fixed part, the bag being a bag-like body comprising a front covering material on the side in contact with the body and a rear covering material on the back side. A heat insulating layer is disposed on at least the front covering material.
According to the above configuration, since the heat insulating layer is interposed between the body support device and the body, the body support device is restrained from taking the body temperature. It is prevented from being cooled and can improve the feeling of use. In addition, the body support device is fixed by curing a moisture-curing resin. However, the moisture-curing resin is susceptible to environmental temperature because it takes a long time to cure when the temperature is low. Therefore, paying attention to the fact that this moisture curable resin generates heat during curing, by disposing the heat insulating layer on the front coating material, the heat generated during the curing reaction is confined, and the influence of the environmental temperature is reduced to reduce the curing time. A steady state can be achieved. Furthermore, the heat during the curing reaction is not transmitted to the user and uncomfortable.
The bag for body support device according to the present invention is a body support device that is used by pressing and deforming a support part that can be deformed by pressing against a body part, and fixing the support part in a shape that matches the body part. The bag is a bag-like body made up of a front covering material on the side in contact with the body and a back covering material on the back side, and a cushion layer is disposed on at least the front covering material of the bag-like body It is a thing.
According to the above configuration, since the cushion layer is interposed between the body support device and the body, it is possible to improve the feel of the parts such as the buttocks, the waist, and the back that are in contact with the body support device.
Moreover, the bag for body support devices of this invention is arrange | positioned so that the upper end peripheral part of the said body support device which the said cushion layer accommodated at least may be covered. For this reason, when the moisture curable resin or the like is cured and fixed in the body support device, the edge, particularly the upper edge, is thin and the cushion body is only thin. Directly overlapped hardened portions are likely to occur, and this inferior cushioning property tends to cause discomfort due to hitting the body. Therefore, by disposing the cushion layer so as to cover at least the peripheral edge of the upper end of the body support device, the feel of the upper edge portion is relaxed and the usability is improved.
Furthermore, since the front covering material has air permeability, the bag for body support devices of the present invention can be comfortably used without being steamed.
Furthermore, since the bag for body support devices of the present invention has the opening provided in the back cover material, the body support device can be taken in and out from the opening.
Furthermore, since the bag for body support tools of this invention provided the surface fastener on the surface of the back surface covering material, the bag can be positioned on a sheet or the like provided with the surface fastener.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, a first embodiment of a bag for body support device of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. As shown in FIGS. 1 to 5, the body support bag 1 of the present embodiment is a horizontally long, substantially rectangular bag-like body. The bag 1 is a front covering material 2 on the side in contact with the body and a seat of a vehicle or the like. And a back cover material 3 that is in contact with the bag 1 and a cord 4 is arranged along the edge of the bag 1 at the boundary between them. And, the longitudinal dimension of the front covering material 2 is longer than that of the back covering material 3, so that the front covering material 2 wraps around to the back side at the upper and lower edges of the bag-like body, Accordingly, the cord 4 is also located on the back side.
In the bag 1 as described above, the front covering material 2 includes the heat insulating layer 5, the cushion layer 6, and the skin material 7 from the inner surface side. Although there is no restriction | limiting in particular as this heat insulation layer 5, For example, Sumitomo 3M "ThinasulateOS-100" can be used. Moreover, there is no restriction | limiting in particular as the cushion layer 6, Various foam materials, such as a polyurethane foam, can be used, for example, "UEM35" by an INOAC company can be used. Further, since the skin material 7 is in contact with the body and constitutes the appearance, it is possible to use a sheet or fabric having a beautiful appearance and good tactile sensation. A knitted fabric can be used. By setting the front surface covering material 2 to such a configuration, the front covering material 2 itself can have air permeability. On the other hand, the back surface covering material 3 is formed of an elastic material 8 such as a polyester knit fabric having air permeability, and the elastic material 8 is formed by overlapping the upper side portion 8A and the lower side portion 8B at the end portion. An opening 9 is formed in the direction, and this opening 9 can be opened and closed by fasteners 10 and 10A. As shown in FIG. 3, the cord 4 is covered with a skin material 7 and sandwiched between the front covering material 2 and the back covering material 3. 1 to 5, 11 is a thread for sewing, 12 is a tag for attaching a trademark or the like, and 13 is attached to the center of the surface of the back covering 3 so that the longitudinal direction is up and down. One surface fastener for fixing the position. In this example, the front covering material 2 is formed by superposing the heat insulating layer 5, the cushion layer 6, and the skin material 7.
The body support device stored in the body support device bag 1 as described above is not particularly limited, and may be of various types as long as it can be stored in a natural state without excessive compression in the bag 1 described above. A thing as shown in FIG. 6 can be used, for example. This body support device 21 is formed by covering a cushion body 22 which is a flexible support portion with a sheet-like covering body 23 impregnated with a cured resin. The cushion body 22 is covered with a covering body 23 so as to be wrapped from the front side, and in the present embodiment, in the present embodiment, both ends are overlapped at the approximate center of the back side to form a linear polymerization in the height direction. Part S is formed and joined. Further, the covering body 23 is brought into contact with the front upper end portion 23A covering the front surface of the cushion body 22 and the front upper end portion 23B covering the back surface, and is clamped via the tape 24 which is an inclusion. A flange-like joint portion 26 is formed by joining the end portions with a needle 25 by means of a stapler, and a thin edge portion 27 gradually reduced from the upper edge portion of the cushion body 22 by the flange-like joint portion 26. Is formed. In the body support device 21 as described above, the cushion body 22 is formed of a horizontally long block-shaped foam material having flexibility (flexibility) such as sponge and air permeability as a flexible material, and a covering body. 23 is configured by impregnating a cured resin with a cloth material, and this cured resin has a property of being cured in a short time by being exposed to moisture, for example, by adding water such as moisture-cured urethane or containing moisture. Alternatively, it is preferable to use a catalyst curable resin having a property of being cured in a short time by adding a catalyst solution. As such a covering 23, for example, a casting product (so-called cine etc.) manufactured by 3M Healthcare Co., Ltd. is commercially available. This casting product has the property of being strongly and firmly cured in a short time when immersed in water.
Such body support devices 21 are all housed in a moisture-proof bag (not shown). Accordingly, since the covering 23 is not exposed to moisture in this stored state, it can be surely prevented from being cured, and the moisture-proof bag is opened to add water or to contain moisture, or to spray the catalyst solution. The cover 23 is configured to be cured in a short time by being exposed to moisture such as, for example.
The body support device 21 as described above is accommodated from the opening 9 in the above-described bag 1 so that the upper end portion 23A and the upper end portion 23B are on the upper side, and the bag 1 is seated on a vehicle or the like as shown in FIG. It is used by arranging in 31. That is, in the present embodiment, a use state is shown in which the device functions as a body support device that supports the user's lower back. Reference numeral 32 in FIG. 7 denotes a flexible other surface fastener for fixing the position, which is attached to the seat 31 so that the longitudinal direction is left and right, and 33 is a headrest.
The effect | action is demonstrated about the said structure. First, the body support device 21 is taken out from a moisture-proof bag (not shown), water is sprayed on the covering 23 of the body support device 21 to impart moisture, and then the moisture is wiped off. As a result, the cured resin impregnated in the covering 23 starts to harden. Therefore, the fasteners 10 and 10A are opened, the body support device 21 is inserted from the opening 9, the upper end portion 23A and the upper end portion 23B of the body support device 21 are on the upper side, and the skin material 7 Is placed on the seat 31 of the vehicle or the like so that is on the back side. At this time, in this embodiment, one surface fastener 13 is attached to the front center of the back surface covering material 3 in the longitudinal direction, and the other flexible surface fastener 32 is attached in the left-right direction of the sheet 31. Therefore, the bag 1 can be installed at a desired position as long as the surface fasteners 13 and 32 can be joined. The vertical and horizontal orientations of the hook and loop fasteners 13 and 32 may be reversed, and further, by making the skin material of the sheet 31 a material to which one hook and loop fastener 13 can be joined, the desired sheet 31 is obtained. You may enable it to install the bag 1 in the position. For the surface fasteners 13 and 32, a velvet fastener or the like is used.
Subsequently, when the user sits down and puts weight on the bag 1, the body support device 21 is pressed and deformed, and the covering body 23 is cured by maintaining the pressed and deformed shape by maintaining the predetermined time as it is. The cushion body 22 is kept in a deformed state by the solidified layer (covering body 23).
In this way, the body support tool 21 and the front covering material 2 are deformed in a short time and easily corresponding to the individual sitting shape of the user, and the side of the body support tool 21 in contact with the seat 31 side and the back covering material 3. Is smoothly deformed and solidified in a shape suitable for the sheet 31, so that it can be installed in a state in which it is not easily displaced with respect to the sheet 31.
In the body support device 21 as described above, the cushion body 22 is hardened by deforming the cushion body 22 into a shape suitable for the user, so that the cushion body 22 is reduced in size at the upper edge of the cover body 23. In some cases, the coverings 23 are in direct contact with each other and hardened to produce a hardened portion having a poor cushioning property, and this portion comes into contact with the back, the waist, or the like. However, in this embodiment, the longitudinal dimension of the front covering material 2 of the bag 1 that houses the body support device 21 is longer than that of the back covering material 3 so as to cover the upper peripheral edge of the body support device 21. Since the cushion layer 6 is disposed on the front covering material 2, the uncomfortable feeling on the body is alleviated.
In addition, the moisture curable resin impregnated in the covering 23 generates heat during curing, but this heat may be transmitted to the user who is seated to give the shape and give unpleasant feeling to the waist. Further, the moisture curable resin has a problem that the curing time varies depending on the outside temperature, and the higher temperature cures in a short time, while the low temperature requires a long time for curing. Therefore, as a means for solving these problems, the present inventor arranges the heat insulating layer 5 on the front covering material 2 of the body support device bag 1 so as to confine the heat generated during the curing reaction. Regardless of the factors, the time until the shape of the body support device 21 is fixed is made steady, and heat generated during curing is not transmitted to the user side.
Furthermore, after the body support device bag 1 is molded, the body support device 21 has a higher specific heat than a normal cushion material, so that the body temperature of the seated user is conventionally taken away in winter or the like and the body becomes cold. The current situation is that there is a possibility that it will not warm up. However, in this embodiment, by arranging the heat insulating layer 5 on the front covering material 2 of the body support device bag 1, it is also possible to suppress the escape of body temperature to the body support device 21 side. In addition, in the present embodiment, the heat insulating layer 5, the cushion layer 6 and the skin material 7 constituting the front covering material 2 and the stretchable material 8 constituting the back covering material 3 are all made of a breathable material. In this way, it can be used comfortably without stuffiness.
As mentioned above, although the bag for body support tools of this invention has been demonstrated with reference to an accompanying drawing, this invention is not limited to the said 1st Embodiment, Various deformation | transformation implementation is possible. For example, FIGS. 10 and 11 show a second embodiment of the present invention. In the first embodiment, the heat insulating layer 5 and the cushion layer 6 are separately arranged. Since there is a material that has both properties and cushioning properties, by using such a material, the heat insulating layer 5 and the cushion layer 6 are integrated into a single layer of the heat insulating cushion layer 6A having the function of a heat insulating layer. Is also possible. In addition, a material having a heat insulating property and a cushioning property may be used for the skin material 7, and in this case, the front covering material 2 can be a single layer of the skin material 7.
Furthermore, the body support device 21 is not limited to that of the above-described embodiment, and the shape thereof is not particularly limited. The bag 1 itself can also have various shapes corresponding to the body support tool 21.
The present invention will be described in more detail based on the following specific examples.
Example 1
The front covering material 2 is composed of a heat insulating layer 5, a cushion layer 6 (polyurethane foam), and a skin material 7 in a shape as shown in FIGS. 1 to 5 with a width of 460 mm, a height of 270 mm, and a thickness of about 40 mm when stored. A body support device 21 having a thickness of 40 mm containing moisture is stored in a bag 1 in which a back cover material 3 is formed of an elastic material 8 (polyester knit fabric). The body support tool 21 was pressed to a thickness of 20 mm with a metal fitting, and the change in thickness of the body support tool 21 was measured by removing the L metal fitting every 10 minutes while maintaining an atmosphere of 23 ° C. The results are shown in the graph of FIG. In this experimental example, 21 mm was set as the stable curing dimension.
As is apparent from FIG. 8, it can be seen that the body support device bag 1 of Example 1 takes about 30 minutes at 23 ° C. to reach the stable hardening dimension.
Example 2
The bag 1 used in Example 1 contains a body support device 21 having a thickness of 27 mm soaked in water, and is placed on a vehicle seat as shown in FIG. 7, and the ambient temperature is maintained at 23 ° C. The temperatures of the center part on the front side of the body support device 21, the left center part on the front side, and the left center part on the back side were measured intermittently. The results are shown in the graph of FIG.
As is clear from FIG. 9, the temperature of the body support device 21 is maintained at a temperature higher than the ambient temperature by the bag 1 of the present embodiment, specifically, 40 ° C. or more at the center portion on the front side, The temperature was maintained at about 37 ° C. in the center portion and about 38 ° C. in the left center portion on the back side. This is because the heat insulating layer 5 retains heat generated by the curing of the moisture curable resin. It can also be seen that this also reduces the temperature difference between the back side and the front side. Furthermore, these make it possible to stabilize the curing time. On the other hand, on the front side of the bag 1 on the side to be seated, no temperature increase that could be experienced was observed, and there was no sense of incongruity even when seated to give a shape.
The present invention accommodates a body support device 21 that is used by fixing the cushion body 22 in a shape that matches the body portion by deforming the cushion body 22 as a support portion that can be deformed by pressing against the body portion. The bag 1 is a bag-like body comprising a front covering material 2 on the side in contact with the body and a back covering material 3 on the back side thereof, and at least the front covering material 2 of the bag-like body has a heat insulating layer. Since the body support device 21 prevents the body temperature from being deprived of the body temperature, it is possible to prevent the buttocks, the waist, the back and the like from being cooled and improve the feeling of use. ing. Further, the body support device 1 is fixed by curing a moisture curable resin or the like. However, the moisture curable resin is easily affected by the environmental temperature, for example, when the temperature is low, it takes time to cure. Therefore, paying attention to the fact that this moisture curable resin generates heat during curing, by disposing the heat insulating layer 5 on the front covering material 2, the heat generated during the curing reaction is confined, and the influence of environmental temperature is reduced. The time can be stabilized. Furthermore, the heat at the time of curing is not transmitted to the user and uncomfortable.
Since the cushion layer 6 is disposed at least on the front covering material 5 of the bag-like body, the cushion layer 6 is interposed between the body support device 21 and the body. It is possible to improve the touch of the buttocks, hips, and back.
In addition, since the cushion layer 6 is arranged so as to cover at least the peripheral edge of the upper end of the body support device 21 accommodated, when the moisture curable resin or the like is cured and fixed in the body support device 21, The edge portion, particularly the upper edge portion, is thin and the cushion body 22 is only thin, or in some cases, a hardened portion where the sheet-like covering 23 is directly overlapped is likely to occur, and this inferior cushioning portion hits the body. However, by disposing the cushion layer 6 so as to cover at least the peripheral edge of the upper end of the body support device 21, the feeling of the upper edge is relaxed and the usability is improved. Yes.
Further, the cushion layer 6 is disposed over the entire area of the front covering material 2, and is formed wider than the back covering material 3 so that the front covering material 2 extends to the back side. The support tool 21 is thin at the edge, particularly at the upper edge, and this inferior cushioning tends to cause a sense of incongruity. However, the cushion layer 6 is disposed over the entire area of the front covering material 2, and this front covering By forming the material 2 so as to extend to the back side, the feel of the upper edge is relaxed and the feeling of use is improved.
Further, since the cushion layer 6A has a function as a heat insulating layer, it is possible to prevent the body support device 21 from depriving the body temperature. Can be improved. The body support device 21 is fixed by curing a moisture curable resin or the like. However, the moisture curable resin is easily affected by the environmental temperature, for example, when the temperature is low, it takes time to cure. Therefore, paying attention to the fact that this moisture curable resin generates heat during curing, the heat insulation layer 5 is disposed on the front covering material 2, thereby confining the heat generated during the curing reaction and curing with less influence of environmental temperature. The time can be stabilized. Furthermore, the heat at the time of curing is not transmitted to the user and uncomfortable.
Furthermore, since the front surface covering material 2 has air permeability, it can be used comfortably without stuffiness. Moreover, since the opening part 9 was provided in the back surface covering material 3, the opening part 9 can be formed large without affecting the front surface covering material 2 to which the body part is applied, and the body support device 21 can be taken in and out from the opening part 9. It can be performed simply. Moreover, since the surface fastener 13 is provided on the surface of the back covering material 3, the bag 1 can be positioned on the sheet 31 provided with the surface fastener 13, and the bag arrangement according to the body shape can be easily reproduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a body support tool bag according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a rear view showing the body support device bag.
3 is an AA enlarged sectional view of FIG.
4 is an BB enlarged sectional view of FIG.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 6 is a perspective view showing a body support device that can use the body support device bag.
FIG. 7 is a perspective view showing a use state of the body support device bag.
FIG. 8 is a graph showing a cured state at 23 ° C. of the body support device bag.
FIG. 9 is a graph showing the temperature at the time of curing of the body support device in various parts of the body support device bag.
FIG. 10 is a cross-sectional view of the body support device bag according to the second embodiment of the present invention on the upper peripheral edge side.
FIG. 11 is a cross-sectional view of the peripheral support side of the body support device bag.
【０００２】
する画期的な身体サポート具であった。
しかしながら、このような身体サポート具は、それ自体外観、触感などに劣るものであるので、触感や外観性に優れた収納バッグに包装して用いる必要があるが、この身体サポート具は、クッション体などを変形させた状態で固定するものであるので、体により押圧される中央の上端縁部では特に肉薄となりクッション体が薄くしか存在しないか、場合によってはシート状の被覆体が直接重なった硬化部分などが生じることがあり、また、このクッション体の形状の固定は湿気硬化型樹脂の硬化によるものであるので環境温度などにより硬化時間の差が大きく、さらに、湿気硬化型樹脂はそれ自身硬化の際に発熱するので形状を付与するために着座したユーザーが違和感を覚える一方、成形後においては蓄熱性が大きいので外部からの熱を吸収しやすいため使用時に冷たさを感じるなど使用上の問題点が指摘され、これらを解消できるバッグが要望されていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、環境温度による硬化時間への影響を避け、硬化時間の定常化が図れるとともに身体サポート具の装着感を良好にし、且つ座席や椅子などのシート等に設置するための身体サポート具用バッグを提供することを目的とする。
発明の開示
上記の目的を達成するために、本発明の身体サポート具用バックは、柔軟性を有するクッション体を硬化樹脂を含浸させたシート状の被覆体で被覆し、身体の部分に当接させてその身体部分に合致した形状に前記クッション体を変形させて前記被覆体を硬化させて使用する身体サポート具を収納するバッグであって、該バッグは身体と当接する側の前面被覆材とその裏側の背面被覆材とからなる袋状体であり、この袋状体の少なくとも前面被覆材に断熱材を配置したものである。
上記の構成によれば、身体サポート具と体との間に断熱材が介在することになるので、身体サポート具に体温が奪われるのが抑制されるため、尻や腰や背中などの部分が冷えるのが防止され使用感を向上することができるようになっている。また、身体サポート具の固定は湿気硬化型樹脂の硬化などによっているが、この湿気硬化型樹脂は気温が低いと硬化に時間を要するなど環境温度の影響を受け[0002]
It was an epoch-making body support device.
However, such a body support device itself is inferior in appearance and touch, so it is necessary to wrap and use it in a storage bag having excellent touch and appearance. The center upper edge that is pressed by the body is particularly thin and the cushion body is only thin, or in some cases, the sheet-like covering is directly overlapped. Part of the cushion body may occur, and the fixing of the shape of the cushion body is due to the curing of the moisture curable resin, so there is a large difference in curing time depending on the environmental temperature, etc. Furthermore, the moisture curable resin cures itself. The user who is seated to give the shape feels uncomfortable because it generates heat during the process. Easy for the problems in use, such as feel the cold at the time of use is pointed out, the bag that these can be solved has been demanded.
The present invention has been made in view of the above problems, avoids the influence on the curing time due to the environmental temperature, makes the curing time steady, improves the feeling of wearing the body support device, and provides a seat, chair, etc. It aims at providing the bag for body support tools for installing in a sheet | seat etc.
DISCLOSURE OF THE INVENTION In order to achieve the above object, a back for a body support device according to the present invention covers a flexible cushion body with a sheet-like covering body impregnated with a cured resin and abuts against a body part. A body support device to be used by deforming the cushion body into a shape that matches the body part and curing the covering body, the bag comprising a front covering material on the side in contact with the body; It is a bag-like body composed of a back surface covering material on the back side, and a heat insulating material is disposed on at least the front surface covering material of the bag-like body.
According to the above configuration, since the heat insulating material is interposed between the body support device and the body, it is suppressed that the body support device is deprived of body temperature. It is prevented from being cooled and can improve the feeling of use. The body support device is fixed by curing a moisture-curing resin, etc., but this moisture-curing resin is affected by the environmental temperature, such as when the temperature is low, it takes time to cure.
【０００３】
やすい。そこで、この湿気硬化型樹脂は硬化に際し発熱することに着目し、前面被覆材に断熱材を配置することで、硬化反応の際の発熱を閉じ込めて、環境温度の影響を少なくして硬化時間の定常化を図れるようになっている。さらに、硬化反応の際の熱がユーザーに伝わり不快感を与えることがないようになっている。
また、本発明の身体サポート具用バッグは、柔軟性を有するクッション体を硬化樹脂を含浸させたシート状の被覆体で被覆し、身体の部分に当接させてその身体部分に合致した形状に前記クッション体を変形させて前記被覆体を硬化させて使用する身体サポート具を収納するバッグであって、該バッグは身体と当接する側の前面被覆材とその裏側の背面被覆材とからなる袋状体であり、この袋状体の少なくとも前面被覆材にクッション材を配置したものである。
上記構成によれば、身体サポート具と体との間にクッション材が介在することになるので、身体サポート具と当接する尻や腰や背中などの部分の感触を向上させることができる。
また、本発明の身体サポート具用バッグは、前記クッション材が少なくとも収納した前記身体サポート具の上端周縁部を覆うように配置されているものである。このため、身体サポート具では湿気硬化型樹脂などが硬化してその形状を固定すると、縁部、特に上縁部では肉薄となりクッション体が薄くしか存在しないか、場合によってはシート状の被覆体が直接重なった硬化部分などが生じやすく、このクッション性に劣る部分が身体に当ることにより違和感が生じやすかった。そこで、クッション材を少なくとも前記身体サポート具の上端周縁部を覆うように配置することにより、この上縁部の感触が緩和されて使用感が向上したものとなっている。
さらに、本発明の身体サポート具用バックは、前面被覆材が通気性を有するから、蒸れずに快適にしようすることができる。
さらに、本発明の身体サポート具用バックは、背面被覆材に開口部を設けたから、開口部から身体サポート具を出し入れできる。
さらに、本発明の身体サポート具用バックは、前記背面被覆材の表面に面ファスナを設けたから、面ファスナを設けたシートなどにバックを位置決めできる。
図面の簡単な説明[0003]
Cheap. Therefore, paying attention to the fact that this moisture curable resin generates heat during curing, by disposing a heat insulating material on the front cover material, the heat generated during the curing reaction is confined, and the influence of the environmental temperature is reduced to reduce the curing time. A steady state can be achieved. Furthermore, the heat during the curing reaction is not transmitted to the user and uncomfortable.
Further, the body support device bag of the present invention covers a flexible cushion body with a sheet-like covering body impregnated with a cured resin, and comes into contact with the body part so as to conform to the body part. A bag for storing a body support device to be used by deforming the cushion body and curing the covering body, the bag comprising a front covering material on the side in contact with the body and a back covering material on the back side A cushioning material is disposed on at least the front covering material of the bag-like body.
According to the above configuration, since the cushion material is interposed between the body support device and the body, it is possible to improve the feel of parts such as the buttocks, the waist, and the back that are in contact with the body support device.
Moreover, the bag for body support devices of this invention is arrange | positioned so that the upper end peripheral part of the said body support device which the said cushion material accommodated at least may be covered. For this reason, when the moisture curable resin or the like is cured and fixed in the body support device, the edge, particularly the upper edge, is thin and the cushion body is only thin. Directly overlapped hardened portions are likely to occur, and this inferior cushioning property tends to cause discomfort due to hitting the body. Therefore, by arranging the cushion material so as to cover at least the peripheral edge of the upper end of the body support device, the feeling of the upper edge portion is relaxed and the usability is improved.
Furthermore, since the front covering material has air permeability, the back for a body support device of the present invention can be comfortably used without being steamed.
Furthermore, since the bag for body support devices of the present invention has the opening provided in the back cover material, the body support device can be taken in and out of the opening.
Furthermore, since the bag for body support devices of the present invention is provided with the hook-and-loop fastener on the surface of the back covering material, the bag can be positioned on a sheet or the like provided with the hook-and-loop fastener.
Brief Description of Drawings
