JPS642760Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人体の足部に対し、温水による刺激
を与えることによるサウナ効果及びバイブレータ
マツサージ、ウオーターマツサージ、フオームマ
ツサージをほどこすことにより所要の疲労回復効
果及び治療効果を上げるべく製作された足部用サ
ウナに関する。

人体の足部は身体の中で最も心蔵より遠く、又
直立して生活するためにどうしても重力の影響を
受けやすく、かつ東洋医学にいう「ツボ」部分が
多数存在し、脚部の疲労、筋肉痛を治療するため
に指圧し、さらに脚部の疲労のみならず、安眠、
肩こり、腰痛、冷え症、高血圧等の全身的な疾病
の治療のために指圧することもよく知られている
ところである。さらに足は極めて治療しにくく、
また完治しにくい皮膚病である水虫の発生する箇
所でもある。このように疲労回復等健康維持のた
めの、多くの「ツボ」を有する足部に着目し、近
年、複数の突起状体を足の裏で押圧することによ
り、その反作用として指圧的効果発生させんとす
る指圧シートが存在するが、その使用に際して
は、突状体に対しかなりの時間の歩行状態を余儀
なくされ長年の使用により始めてその効果が現わ
れる「ツボ」治療には必ずしも適した構成ではな
い。すなわち、従来のこの種、治療器にあつて
は、足の裏の「ツボ」のみを刺激することを目的
としており、これ以外に多数存在する足部の「ツ
ボ」を刺激し、かつ足部全体の血行を促し、かつ
マツサージ効果までも発揮することができるとと
もに、身体において比較的汚れやすい足部に対す
る美容作用も施すことができ、また多くの人が悩
まされる水虫等の治療効果を発揮することのでき
る健康器具は皆無であつた。本考案は、かかる諸
欠点に鑑みて案出されたものであり、足の裏等に
点在する「ツボ」にあつてはバイブレータマツサ
ージにより、適度な震動により刺激するととも
に、足部全体に対しては、水圧によるウオーター
マツサージにより刺激し、かつ、サウナ効果によ
り、足部の血行を促し、足部の疲労回復及び前述
した諸病の治療、予防効果を発揮するとともにさ
らには、足部の美容化、水虫等の治療効果をも発
揮することのできる足部用サウナを提供すること
を目的とする。

本発明の構成は、上面に足を挿入するための開
口部を有し、底面には足の土ふまず部分に相当す
る個所に半円状凸部を形成し、側面の足のくるぶ
しの位置の相応個所には水流を誘導するチヤネル
（溝）を設け、内部に温水を収納してなる容器と、
該容器の底部に敷設され、半円状凸部に当接する
部分には複数本の凸条を形成してなる指圧ゴムマ
ツトと、前記容器を載置する基台の容器底部に形
成した半円状凸部当接個所には該半円状凸部内に
嵌入する凸部を形成し、当該部分に取付けられた
バイブレーターと、前記容器の一側部分より容器
内の温水に対し水泡及び水流を発生するノズルを
有し且つノズルに垂直方向の長孔を設け該長孔の
垂直方向の長さに相当して前記ノズル下端の空気
吹出口を移動できることからなる水泡水流発生装
置と、前記基台上面の容器載置面に取付けられた
加熱保温シートと、マツサージ機本体に接続杆を
介して取り付けられた殺菌ランプを備えてなる温
風乾燥機とから成る足部用サウナに関するもので
あり、これを図面に示す一実施例に従つて説明す
ると次の如くである。

第１図ａにおいて、１はマツサージ機本体基台
であり、後述のバイブレーターを作動させるため
のモーターが内蔵されてなる。２は該内蔵された
バイブレーターのモーターの作動を視覚的に確認
するためのパイロツトランプであり、３は同様の
ポンプ装置及びモーターの作動時間を限定するに
使用するタイマー調節ツマミであり、４はバイブ
レーター振動度を調節するためのつまみであり、
５はマツサージ機本体を電源に接続するためのコ
ードである。

６はマツサージ機本体基台１上に載置された容
器であり、底面部には足の土ふま部分と当接する
半円状凸部６ａを突出形成してなる。７は指圧ゴ
ムマツトであり、前記容器６の底面部に敷設され
前記凸部６ａ上に位置する半円状凸部には複数本
の突条部分８が形成されている。８ａは基台１上
の容器６下面部分に敷設された加熱保温シートで
あり、該容器内に収納され温水が後述の水泡水流
発生装置の空気送出により、水温が低下する為、
これを加熱し、水温を一定に保ち、あるいは水温
が低い時にこれを加熱して好適な温度を保つため
のものである。

９はマツサージ機本体基台１に内蔵されたバイ
ブレーターで基台１の容器載置面の土ふまず応当
個所に形成された半円状凸部に形成され、前記容
器６の底部に形成された半円状凸部６ａの下面内
に嵌合する形状からなる。

このバイブレーターによる振動に変化を与える
ことで、リズミカルな断続マツサージ、或いはリ
ズミカルな高周波マツサージをほどこすことも可
能であり、使用者にとり壮快感を一層増進させる
ものである。

１０は水泡水流発生装置であり、マツサージ機
本体に取り付けられ、内部にポンプ装置及びタイ
マー機構、バイブレーター源をそれぞれ有してな
る。

１１は水流発生装置に突設されたノズルであ
り、下端部に空気吹き出し口１２を有しており、
第１図ｂの部分拡大図に示したように、ノズルの
中央部に、垂直方向の長孔１１ａを設け該長孔１
１ａに押え釦１１ｂによつて簡易に止着され、該
押え釦１１ｂは、開放釦１１ｃを押すことによつ
て、ノズル１１の止着を開放し、ノズル１１は上
下に長孔の垂直方向の長さだけ、移動が可能であ
る。したがつてノズル１１の吹き出し口１２は、
温水面の高さに応じて調節することができる。

１３は容器６上に載置された蓋であり、足を挿
入するための開口部１４を有している。１５は殺
菌ランプを内蔵してなる温風乾燥機であり、折り
曲げ自在な接続杆１６を介してマツサージ機本体
１の側部に取り付けられている。

１７はマツサージ機本体を載置し、あるいは足
を乾燥する時に用いるマツトでありゴム等の防水
体上に布等の吸水体を着設したものを用いてい
る。

第４図は、容器６側面の足のくるぶしの位置の
相応個所には水流を誘導するチヤネル（溝）６ｂ
を形成したものである。すなわち水泡水流発生装
置１０により、容器内の温水に水流が発生するわ
けであるが、該水流の方向を画一化することによ
り、乱流を防ぎ水圧を増加せしめて、そのウオー
ターマツサージ効果をより強力なものにせんとし
たものであり、温水は、溝６ｂに従つて矢印方向
に統一的な水流を形成することができる。

第５図は、指圧ゴムマツトの他の実施例を示す
ものであり、指圧ゴムマツト７の凸条部分８に複
数本の回転自在なローラー８ｂを架設したもので
あり、バイブレーター９の震動によるバイブレー
ターマツサージに加えて、足を前後に移動させる
ことにより、ローラーマツサージ効果をも得るこ
とができる。無論ローラーマツサージ効果を必要
としない場合には、前述の実施例と同様、足を凸
部上に載置しているのみでよい。

以上構成に係る本実施例において、使用に際し
ては容器６内に空気吹き出し口１２附近まで温水
１８を入れる。次に蓋１３に開口された開口部１
４から両足を挿入し、タオルを足部に巻きつけ空
隙部分を無くした後第２図に示したように足の土
ふまず部分を指圧ゴムマツト７の凸条部分８に当
接し、タイマー３、バイブレーター調節つまみ４
を調節してからスイツチを入れる。これによつ
て、バイブレーター９は足の裏面より指圧効果を
加えるととにもに、水流発生装置１０より発生さ
れる空気は温水１８内にて気泡となるとともに矢
印方向の水流を溝６ｂによつて統一的な水流を形
成させて発生せしめ、該水流を前記気泡によつて
足部全体を刺激する。この際、多量の空気の水中
への送入により水温が低下するおそれがあるが、
加熱保温シート板８ａにより、加熱されるため、
温度は一定に保たれる。又、開口部１４からの熱
温の抜け出しは足首に巻かれたタオル１９により
防止され充分なサウナ効果を発揮することができ
る。所要時間経過後、足を抜き出しマツト１９上
に置き、殺菌ランプを内蔵してなる温風乾燥機の
スイツチを入れ、濡れた足を乾かしかつ、殺菌に
より皮膚の治療を行う。さらに特効薬未開発のま
ま日本人の悩みの種となつている皮膚病である水
虫の治療は、この殺菌ランプによるほか、前記容
器６内に入れる水に水虫治療薬を溶解せしめ、こ
れを水流発生装置１０による水流により、皮膚内
に浸透せしめることも可能であり、これにより水
虫治療薬を効果的に塗布することができる。

以上説明した如く、本考案においては、多数の
「ツボ」が存在する足の裏をバイブレーターと指
圧ゴムマツトあるいはローラーにより機械的に刺
激することになり指圧的効果を発生せしめること
により、足のだるさ、疲労を取り除き、これを原
因として発生する肩こり、神経痛・腰痛を予防す
るとともに、容器内に入れた温水を適温に維持
し、容器内の温水面の高さに応じて水流発生装置
の空気吹き出し口の高さを調節することができ、
かつ統一的な水流を形成させて乱流を防ぎ水圧を
増加せしめて水泡及び水流を発生せしめ、該水泡
及び水流が足を刺激することにより血行を促進
し、不眠性、冷え症等を治療し、さらには足部の
清浄化も図れることから足部の美肌化、あるいは
水虫の予防、治療効果もあり、また容器の温水内
に治療薬を入れることにより、皮膚に浸透せしめ
所要の効果を発揮させるとともにさらに殺菌ラン
プの照射によつて、足部に発生する皮膚病を治
療、予防することもでき、健康器具として優れた
効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは、本発明の一実施例を示す透視斜視
図、第１図ｂは、ノズル部分の斜視図、第２図
は、本発明の一実施例の使用状態を示す側面透視
図、第３図は、同平面透視図、第４図は、容器の
一実施例を示す斜視図、第５図は、ゴムマツトの
他の実施例を示す斜視図である。 １……マツサージ機本体、２……パイロツトラ
ンプ、３……タイマー、４……バイブレーター調
節つまみ、５……コード、６……容器、７……指
圧ゴムマツト、８……凸状部分、８ｂ……ロー
ラ、９……バイブレーター、１０……水泡水流発
生装置、１１……ノズル、１２……空気吹き出し
口、１３……蓋、１４……開口部、１５……殺菌
ランプを内蔵してなる温風乾燥機、１６……接続
杆、１７……マツト、１８……水、１９……タオ
ル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面に足を挿入するための開口部を有し、底
   面には足の土ふまず部分に相当する個所に半円
   状凸部を形成し、側面の足のくるぶしの位置の
   相応個所には水流を誘導するチヤネル（溝）を
   設け、内部に温水を収納してなる容器と、該容
   器の底部に敷設され半円状凸部に当接する部分
   には複数本の凸状を形成してなる指圧ゴムマツ
   トと、前記容器を載置する基台の容器底部に形
   成した半円状凸部当接個所には該半円状凸部内
   に嵌入する凸部を形成し、当該部分に取付けら
   れたバイブレーターと、前記容器の一側部分よ
   り容器内の温水に対し水泡及び水流を発生する
   ノズルを有し且つ該ノズルに垂直方向の長孔を
   設け該長孔の垂直方向の長さに相当して前記ノ
   ズル下端の空気吹出口を移動できることからな
   る水泡水流発生装置と、前記基台上面の容器載
   置面に取付けられた加熱保温シートと、マツサ
   ージ機本体に接続杆を介して取付けられた殺菌
   ランプを備えてなる温風乾燥機とからなる足部
   用サウナ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項の記載におい
   て指圧ゴムマツトの凸状部分は、複数本の回転
   自在なローラーを架設したことを特徴とする足
   部用サウナ。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項の記載におい
   てバイブレーターは、リズミカルな高周波マツ
   サージをほどこすバイブレーターを容器凸部に
   内蔵したことを特徴とする足部用サウナ。