JPS641951Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は圧延成形したアルミ成形品、例えばア
ルミ包装紙、缶材等のアルミをコイル状に巻取つ
たものを焼鈍した後の自然冷却用耐熱性受台に関
するものである。

（考案が解決しようとする問題点） 従来、圧延アルミを巻取つたコイルを焼鈍後、
冷却用受台としては台上に0.5mm厚さのアルミ板
又は鉄板を置いたもの等が用いられていたが１回
毎にアルミ板や鉄板が加熱され硬化し取替える必
要があること、アルミコイル等成形品に傷が生じ
るなどの欠点があり長期に使用できるものが望ま
れていた。

（問題点を解決するための手段） 本考案者はこれらの欠点を改良すべく種々研究
の結果、最も効率的なものとして本考案に到達し
た。即ち本考案は圧延アルミコイルを巻取つたコ
イルの受台上に、耐熱性ポリアミド繊維またはこ
れに炭素繊維及びまたはガラス繊維を併用してな
るフエルト構造のシート状物を装着してなる、ア
ルミコイルの焼鈍後の自然冷却用受台を内容とす
る。

耐熱性繊維としては、350〜380℃の耐熱性が必
要であり、耐熱性ポリアミド繊維またはこれに炭
素繊維及びまたはガラス繊維を併用してなる繊維
を使用する。耐熱性芳香族ポリアミド繊維として
は例えば、コーネツクス（帝人(株)製、商品名）、
ノーメツクス（デユポン社製、商品名）等がよく
耐熱性で摩耗に強いものである。耐熱性繊維とし
てはフエルト構造のシートそのものでもよく、又
上記耐熱性繊維を混合または積層してニードル加
工したニードルフエルトがより好ましい。

フエルト構造のシート状物を装着する受台支持
部はアルミニウム、鉄など金属製で上部に成形
品、巻取物を受ける長く浅い凹みのある台が好ま
しい。装着する方法はビス止め、はめ込み、耐熱
接着等如何なる方法でもよい。又フエルトを袋状
にして金属板上にはめ込んでもよい。

（効果） 本考案のアルミの巻取コイル冷却用受台を使用
して性能試験を行つた結果、350〜380℃の高温で
長期間の使用に耐え、軟かさクツシヨン性も良好
でアルミコイル等成形品に全く傷が生じず、耐熱
性、耐摩耗性は充分であり、目的を達することが
できた。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案のアルミコイル冷却用受台使用時
の正面図、図２は同縦断面図。 １……支持体、２……耐熱性繊維フエルト部、
３……アルミの巻取コイル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 圧延アルミを巻取つたコイルの受台上に、耐
   熱性ポリアミド繊維またはこれに炭素繊維及び
   またはガラス繊維を併用してなるフエルト構造
   のシート状物を装着してなるアルミコイルの焼
   鈍後の自然冷却用受台。 (2) フエルト構造のシート状物が該繊維を混合ま
   たは積層しニードル加工してなるニードルフエ
   ルトである実用新案登録請求の範囲第１項記載
   のアルミコイルの冷却用受台。