JPS64151Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として仏壇内に置いて、お水や御
飯を供えるのに用いる仏器膳に関するものであ
る。

（従来技術とその問題点） 従来、仏器膳として種々のものがあるが、一般
には、第６図に示すように、外面に模様を施した
膳本体１の上部に膳部２を、下部に所要高さの脚
部３を有するよう、木・プラスチツク等で以て一
体に形成したものである。

そして、上記仏器膳は、膳部２上に金属又はプ
ラスチツクで以て別に成形した置き台４と仏飯入
れ６を載置すると共に、上記置き台４上に同様の
材質で成形したお水入れ５を置いて、お水・御飯
を仏前に供えるようになしたものである。

しかるに、従来の仏器膳は、膳部２が水平で滑
り易く、しかも幅が狭いため、お水入れや仏飯入
れに少し触れただけで容易に転倒落下して仏壇を
傷つけるという問題がある。

また、一般に仏壇の厨子内には、のし徳利を置
いているが、最近仏壇は内部装飾を省略して簡素
な形態になす傾向にあり、これに伴いのし徳利を
厨子外に置くようになしている。しかし、のし徳
利は仏壇の中段部に前記従来の仏器膳と並べて単
に置いているだけなので、極めて不体裁であり、
仏壇の荘厳性を損うという問題がある。

そこで、本考案は前記問題に鑑みてなしたもの
で、安定性がよく、しかものり徳利を時に応じて
置けるようになした極めて簡素で新規な構造の仏
器膳を提供することを目的とする。

（問題点の解決手段） 前記問題点を解決するための手段を実施例に対
応する第１〜５図を用いて以下説明する。

本考案は、略長方形の板状になした本体プレー
ト７と、上記本体プレートを上面中央部に載置可
能にした載置用プレート１１とから成る。上記本
体プレート７は、上面に所要間隔において略円錐
台形の容器載置部８，８を突設し、この容器載置
部８，８の上部に逆略円錐台形の容器９，９を着
脱自在に嵌合して成る。また、前記載置用プレー
ト１１は、両端部にのし徳利の載置用凹部１１
ａ，１１ａを設けると共に、この載置用凹部間に
前記本体プレート７を載置する載置部１１ｂを設
けて成る。

ところで、前記容器９，９のうちお水入れとな
る容器の上部には蓋１０を着脱自在に設けるもの
である。

そして、本考案の仏器膳は、通常載置用プレー
ト１１の載置部１１ｂに本体プレート７を置いて
使用するが、時に応じて載置用プレートを省略し
て本体プレートだけで使用することもある。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図において７は本体プレートで、この本体プレ
ート７は、樹脂・金属・木等で以て略長方形の板
状に成した上面に、略円錐台形の容器載置部８，
８を所要間隔をおいて突設すると共に、この容器
載置部の上部に、逆略円錐台形になし、かつお
水・御飯を入れるように成した容器９，９を着脱
自在に嵌合して成る。１０は蓋で、上記容器のい
ずれか一方に着脱自在に設けてその容器９をお水
入れとなす。

上記本体プレート７の容器載置部と容器とは、
容器載置部８，８の上部に嵌合用凹部８ａ，８ａ
を、容器９，９の底部に嵌合用凸部９ａ，９ａを
夫々設けて、着脱自在に嵌合するようなしたもの
である。尚、上記凹、凸部は逆に設けることも可
能である。

ところで、本体プレート７の下面、例えば容器
載置部８，８の下面には、金属板等の所要の錘
Ｗ，Ｗを設けて、本体プレートをより安定するよ
うになすこともある。

次に、１１は載置用プレートで、この載置用プ
レートは本体プレートと同様の材質で以て略長方
形の板状になし、その両端部上面に、所要の大き
さの載置用凹部１１ａ，１１ａを設けて、のし徳
利１２をずれることなく載置可能になすと共に、
この載置用凹部１１ａ，１１ａ間に本体プレート
の載置部１１ｂを形成する。上記載置部１１ｂに
は、その長手方向両側に突条１１ｃ，１１ｃを突
設して、本体プレート７が左右にずれないように
なす。

ところで、上記載置部１１ｂは、その上面四周
に突条を設けたり、また、第４図に示す如く凹状
になして、本体プレート７が突条間又は凹部内に
嵌り込むようになして、前後左右にずれないよう
にすることも可能である。

よつて、本考案の仏器膳は、載置用プレート１
１の載置部１１ｂ上に本体プレート７を載置し、
載置用凹部１１ａ，１１ａ内にのし徳利１２，１
２を載置して使用するものである（第１図）。

以上は、本考案の一実施例であつて、本考案は
この実施例に限定されることなく、考案の要旨内
において設計変更できる。例えば、第５図に示す
ように、本体プレートと載置用プレートを一体に
成形することも可能である。

また、仏器膳全体を金色・銀色等に着色を施す
こともある。

考案の効果 本考案による時は所要間隔をおいて突設した２
つの容器載置部の上部に容器を夫々着脱自在に嵌
合した本体プレートの両端部に、のし徳利載置用
凹部を設け、この載置用凹部間に本体プレートの
載置部を設けた載置用プレートとから成る仏器膳
を構成しているため、お水や御飯を入れる容器を
プレートに並設された容器載置に嵌合しているの
で、幅の狭い仏器膳でも安定性がよく妄りに倒れ
ることがない。

またこの仏器膳の両端部にのし徳利をも置くこ
とができ、のし徳利を厨子外に置くことなく体裁
よく厨子内に配設でき、仏壇の荘厳性を損うこと
がない等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る仏器膳の使用の一例を示
す斜視図、第２図は本体プレートを示し、ａは斜
視図、ｂはＸ−Ｘ線断面図、第３図は載置用プレ
ートの斜視図、第４図は載置用プレートの異なる
例を示す斜視図、第５図は異なる実施例の断面
図、第６図は従来例の斜視図である。 ７……本体プレート、８……容器載置部、９…
…容器、１０……蓋、１１……載置用プレート、
１１ａ……載置用凹部、１１ｂ……載置部、１１
ｃ……突条、１２……のし徳利。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所要間隔をおいて突設した容器載置部８，８
   の上部に容器９，９を着脱自在に嵌合した本体
   プレート７と、両端部にのし徳利載置用凹部１
   １ａ，１１ａを設けると共に、この載置用凹部
   間に本体プレートの載置部１１ｂを設けた載置
   用プレート１１とから成る仏器膳。 (2) 上記容器の一方に蓋１０を着脱自在に設けた
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の仏器膳。