JPS6391195A - 地熱水のスケ−ル析出抑制法 - Google Patents

地熱水のスケ−ル析出抑制法

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JPS6391195A
JPS6391195A JP23527586A JP23527586A JPS6391195A JP S6391195 A JPS6391195 A JP S6391195A JP 23527586 A JP23527586 A JP 23527586A JP 23527586 A JP23527586 A JP 23527586A JP S6391195 A JPS6391195 A JP S6391195A
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JP
Japan
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geothermal water
scale
geothermal
acid
formulas
Prior art date
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Pending
Application number
JP23527586A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Taguchi
勇 田口
Tamotsu Onoda
小野田 維
Yasuhisa Fukumoto
福本 泰久
Noboru Moriyama
森山 登
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kao Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Kao Corp
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Publication of JPS6391195A publication Critical patent/JPS6391195A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地熱熱水から析出するけい酸(Si02)に
よるスケールの析出を抑制する方法に関するものである
〔従来の技術〕
現在、存在量が豊富で無公害の新エネルギーについての
研究開発が盛んである。とくに新エネルギーの中でも地
熱エネルギーは、すでに発電として利用され、比較的研
究が進展しているものである。地熱エネルギーは単に発
電のみならず、熱水供給によシ、園芸、作物栽培、地域
暖房、家畜飼育などに大いに活用されることが期待され
ている。そもそも地熱発電等に用いられるものは、地下
の貯溜層に溜っていた蒸気と熱水よシなる高温流体を、
地上に引出したものである。一般にこの地熱流体は、蒸
気と熱水の2相よシなるが、種々の物質、すなわち、S
t。
Na 、 K t Ca 、 CL 、 Sなどが含ま
れてお)、これらの物質が腐食、R境汚染、スケール付
着などの問題をひきおこすもととなる。
とくにStは、地熱水中でけい酸として200〜200
0ppm程度含まれているのが一般的である。このけい
酸は地上に噴出する過程での温度降下、蒸発フラッシュ
に伴ない、その溶解度を著しく低下するので、配管等に
スケールとじて付着し、最悪の場合には閉塞という障害
をも生ずる可能性がある。地熱用配管(生産井および還
元井等)が閉塞した場合、その配管のスケールを機械的
または化学的に除去することはきわめて困難であシ、ま
た多大な費用をも要することとなる。とくに還元井の場
合には熱水温度も低下しておシ、スケールがつきやすく
、問題となることが多いが、噴出後の地熱水を還元せず
に河川等に排棄することは環境対策上規制を受けている
以上述べたように地熱水のスケールの問題は、地熱エネ
ルギー開発にあたってもつとも重要な課題となってきて
いるが、残念ながら現時点において抜本的な解決法が得
られるに至っていない。一般にシリカスケール対策法と
して、従来法は二つに分けられる。すなわち、その第一
は、地上に噴出した地熱水からけい酸を除去し、スケー
ルが生じにくいようにする方法、ともう一つはけい酸は
除去しないが分散剤の添加、溶液の一制御などによシ、
シリカ(SIO2)としての析出を抑制しようとするも
のである。
第一の方法としては、例えば熱水を滞留槽に入れ、この
中に鉄等からなる電極を陽極として挿入し、電解し、溶
出する鉄等の陽イオンを利用して、水酸化鉄のかたちで
凝集沈殿させる際にシリカを同時に捕集沈殿させ除去す
る方法や特公昭59−9820号公報のように地熱水に
CIR+系物質全物質し、カルシウム塩が分離除去され
るときにシリカも同時に捕集沈殿させ、除去する方法な
どが提案されている。
第二の方法としては、分散剤として種々の界面活性剤が
試みられておシ、ある程度の抑制効果のある薬剤も提案
されている(地熱Vol 21、No、1 (Set、
 No、 81) p、12 、1984年)。上述の
従来のシリカ析出の対策法は、実際的に有効なシリカス
ケール対策とは考えられず、その対策の確立が要請され
ている。
すなわち、前述の第一の方法については、工程が繁雑で
人手を要するためランニング・コストが大となる。また
滞留槽や分離除去装置を設置しなければならず設置コス
トも大なるものが予想される。
また第二の方法については、これまでとくに有効な界面
活性剤が見出されていないうえに、効果発現のためにあ
る程度の量を添加することが必要で添加する薬品代が経
済的に問題となる。
そのためランニングコストが安く、少量添加で効果のあ
る界面活性剤の開発が要望されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、けい酸を多く含む地熱水中に、少量添加でシ
リカスケール抑制に効果のある物質を添加することによ
シ、地熱水が地中から地表に取出されて、けい酸の溶解
度が減少することによって生ずるスケール析出を抑制し
、地熱水利用設備等の配管内などでのスケール付着、ひ
いては閉塞などを回避しようとするものである。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは、ポリホスホン酸もしくはその塩類が、微
量であってもけい酸を含む地熱水中に添加すればスケー
ル抑制に大きな効果があることを見い出し、本発明を完
成した。
本発明は、けい酸を含む地熱水中に200 ppm以下
、好ましくは100 ppm以下の、ポリホスホン酸も
しくはその塩類を添加することによって、地熱水のスケ
ール析出を抑制する方法である。
本発明で用いるポリホスホン酸やその塩類は、以下■〜
■に示す一般式で表わされるものであシ、これらのうち
から少なくとも1種を添加することによフ、シリカスケ
ール抑制効果が認められる。
(ただし、式中Mは水素、ナトリウムまたはカリウムを
表わし、nは1〜8の整数、R1は炭素数4以下のアル
キル基1XはOH基またはNH2基麟わす。) 前述の一般式■で表わされる化合物としては、アミノト
リ(メチレンスルホン酸)およびその塩、一般式■で表
わされる化合物としては、例えばエチレンジアミンテト
ラ(メチレンスルホン酸)およびその塩、ヘキサメチレ
ンジアミン(メチレンスルホン酸)およびその塩等をあ
げることかできる。
一般式■で表わされる化合物としては、例えば1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ホスホン酸、1−アミノエ
チリデン−1,1−ホスホン酸およびその塩をあげるこ
とができる。
上記の、■、■のいずれのタイプでもスケール抑制効果
は、はぼ同程度に認められ、いずれも分子量が増加する
ほどスケール抑御効果も大きくなる傾向にあった。式中
nを1〜8としたことおよび、R1を炭素数4以下のア
ルキル基としたのは、数字が大きくなる程疎水性が増大
し、スケールに対する吸着性が低下し、スケール抑制効
果が落ちるためである。本発明のポリホスホン酸もしく
はその塩類の地熱水に対する添加量としては、5ppm
程度からスケール抑制が認められ10 ppmでは無添
加時に比べ1/10以下に抑制できるようになる。従っ
て実用的には安定して効果を発現させるために10 p
pm以上添加することが望ましい。上限としては200
 ppmをこえて添加しても効果が飽和してくることと
、経済的な面から2 o o ppm以下とするのがよ
い。
好ましくは100 ppm以下である。ポリフォス7オ
ン酸は、界面活性剤として例えば洗剤などとして使用さ
れているが、一般に加水分解を生じにくく、温度や声の
変化の影響を受けにくいために、長時間の使用で品質の
劣化がないという特徴があシ、総じて取扱いが容易であ
る。
以下に本発明の実施例を示す。
〔実施例〕
実施例 地熱生産井から噴出した地熱水(けい酸濃度680 p
pm )を対象として、5種類の添加剤の性能評価試験
を実施した。なお比較のために無添加の場合も併せて実
施した。
使用したものは以下の5種類で、そのうちの(4)〜(
0は本発明で、他の(ハ)、■)は比較例である。
(4)アミノトリ(メチレンスルホン酸)6ナトリウム
塩O (B)へキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホ
ン酸)OH0H (C) 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ホスホン
酸4カリウム塩■)ホリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル(n=50)OOH P=0 0=O ■ ■ P=0 ハ OOH myo−イノシトールへキサ7オス7エート06H18
024P6 MW= 660 性能評価試験は、以下の要領で行なった。地熱生産井か
らの地熱水(pH8,6)を−旦試験槽にため(地熱水
温度90℃)、その後601nVmlnの流速で流し、
その途中に試験片(鉄片。
10xlOxl tan v 100メツシユの研磨紙
で予め表面を研磨)を流れの方向にセットし、指定日数
試験した。なお、GA)〜0)の添加剤は、地熱水中の
濃度が50 ppmとなるように途中に添加した。
試験終了後は試験片を乾燥し、コンピューター−マイク
ロアナライザー(CMA ) + (Analytic
alSciences (日本分析化学会欧文論文誌)
第1巻119〜124頁)の装置に入れ、試料面上にお
けるsiに起因するX線強度(カウント)を測定した。
このX線強度は試料面(10XI Own )を、径2
0μmに絞った電子線を順次に試料面にあて、発生する
X線を積算した結果である。なお電子線は縦500点、
横500点、各10ミリ秒間ずつあてる。従って試料面
上のけい酸をすべて高感度に定量することができる。
第1図は試験結果を示すものであシ、添加剤を使用しな
い場合(第1図の(1))はシリカスケールの形成は非
常に多いが添加剤の添加でシリカスケールの形成が少な
くなる。しかし、フィチン酸とポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(第1図の(6)と@)の添加では
あまシ効来が認められない。これに比べ前述の(4)、
(B)または(0のポリホスホン酸の添加は、極めて有
効であシ、シリカスケールの形成が抑制されて、スケー
ル形成が極くわずかであることがわかる。
なお、ポリホスホン酸の添加について別に詳細な試験を
行なったが、前述の(4)、(B)および(0では単独
添加でも、2種以上の複合添加でも同じ濃度の添加では
同じような効果が得られることがわかった。
〔発明の効果〕
本発明は地熱水に微量のポリスルホン酸またはその塩類
を添加するという簡単な操作で、地熱水のシリカスケー
ルを効果的に抑制する方法で、極めて実用的である。本
発明によって、現在の地熱発電設備において大きな問題
となっている地熱水におけるスケール形成による配管の
つまシなどのトラブルが抜本的に解消され、その貢献は
大である。
【図面の簡単な説明】
第1区は、試験片上に付着したシリカスケール量を測定
した結果で、横軸は試験日数、縦軸はStに起因するX
線強度(カウント)を示す。 (1):添加剤を使用しない場合 (4)t (B) I (C) :本発明実施例Φ)、
(ト)):比較例。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 地熱水に以下に示す一般式[1]〜[3]から選択され
    た少なくとも1種のポリホスホン酸もしくはその塩類を
    200ppm以下添加することを特徴とする地熱水のス
    ケール析出抑制法。 [1]▲数式、化学式、表等があります▼ [2]▲数式、化学式、表等があります▼ [3]▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし式中Mは水素、ナトリウムまたはカリウムを表
    わし、nは1〜8の整数、R_1は炭素数4以下のアル
    キル基、XはOH基またはNH_2基を表わす。)
JP23527586A 1986-10-02 1986-10-02 地熱水のスケ−ル析出抑制法 Pending JPS6391195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109179699A (zh) * 2018-09-19 2019-01-11 宁夏神耀科技有限责任公司 一种煤气化系统的组合式阻垢分散剂及其应用方法

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