JPS638308A - 歯科診療・技工用化学材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ この発明は、歯科の診療や技工に際し、相応量の水との
練和によって歯形採得材に生成される歯科診療・技工用
化学材料に関する。

［従来の技術］ 一般に、上述した化学材料としては、歯科用アルギン酸
塩印象材があり、それぞれ臨床ケースに応じてその使用
量の決定が行なわれる。

ところで、このアルギン酸塩印象材は、加水硬化性のす
なわち水との混合により固化しその後経時的に硬化する
ようになる粉末材料であることから、このアルギンＭ塩
印象材を用いて歯顎の印象を採得する場合、粉末計量カ
ップにて当該臨床ケースに応じた吊の粉末卵条材を計量
し、さらにこの粉末印象材に該計量した吊に対応する量
の水を混合・練和して上記歯顎の印象を採得し得る状態
を作り出すようにしている。例えば、この印象材では、
１顎の印象採得用、１／２顎の印象採得用、および２〜
３歯顎の印象採得用としてそれぞれ２１９（グラム）、
１４Ｑ　（グラム）、および７ｇ（グラム）といった同
粉末の使用量が設定されており、また上記粉末計量カッ
プとしても、通常この最少使用単位量である７ｇの計量
に対応する大ぎさに設定されていることから、上述した
歯顎の印象の採得として例えば１顎分の印象を採得する
場合には、上記計量カップ３杯分の粉末印象材を計量し
てこれに相応量の水を混合することになる。

［発明が解決しようとする問題点１ このように、従来は歯形採得材を作成するに、粉末のア
ルギンＭ、１ｆｆｉ印象材を計量カップ等の計量器で計
量して随時の臨床ケースに応じた使用量を決めるもので
あったことから、 ■粉末計量がやっかいであり、時間もかかる。

■同計最に伴う粉末の飛散があり、診療案内の汚れの原
因となるとともに無駄が多い。

■通常これら粉末は罐や袋等の容器に収納されており、
これら容器の底に残った粉末も無駄となることが多い。

■同計量が必ずしも正確になされるとは限らず、水との
混合比も不正確であることが多い。このことは南形採得
情度にも支障を来たす。

■上記計量器も含めてこれを清潔に管理しなければなら
ない煩わしさがある。換言すれば、不衛生になりがちで
ある。

等々の多くの問題をかかえることとなっていた。

この発明は、迅速かつ門生的に精度の高い歯形採得材を
作り出すことのできる歯科診療・技工用化学材料を提供
することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明では、上述した種々の問題が粉末の化学材料を
いちいち計量しなければならないことに起因しているこ
とに着目して、該粉末化学材料として用いるアルギン酸
塩印象材粉末を予めポリビニルアルコール（ＰＶＡ）か
らなる水溶性のフィルムで所定量ずつ包装しておくよう
にする。

［作用］ これにより、歯科の診療や技工に際して歯形を採得する
場合にはこのアルギン酸塩印象材を該包装のまま相応量
の水に浸して混合・練和するだけで所要の歯形採得材が
得られるようになる。

なお、上記水溶性フィルムとして用いるポリビニルアル
コールは、人体は勿論、同歯形採得材としての性質にも
何ら悪影響を及ぼすことのないことが確認されている。

また、上記包装する所定量とは、各種臨床ケースでのそ
れぞれ１回の使用量に応じた吊であってもよいし、最少
使用単位料に応じた伍であってもよい。これらいずれの
場合であっても前述したような粉末の計量は不要であり
、特に前者の場合には、歯）４医師等の使用者は臨床ケ
ースに応じた金の粉末が包装されているパックを選択す
るだけでいかなる際も即用に所用の歯形採得材を得るこ
とができるようになり、また後者の場合には、臨床ケー
スによっては複数個の包装パックを使用するようにはな
るものの、その包装的が規格化されるために、製造会社
等で大量生産する際の同包装パックの製造上の便宜や使
用者側での残量管理にかかる便宜（総数だけを管理すれ
ばよい）、さらにはこれら使用者と製造会社間における
発注や受注の際の便宜（品名とその総数の連絡だけで済
む）等を図ることができるようになる。

［実施例１ 第１図に、この発明にかかる歯科診療・技工用化学材料
の一例を示す。ただし第１図において、第１図（ａ）は
該材料の平面図、第１図（ｂ）は第１図＜ａ＞のＡ−Ａ
’線部における断面図である。

同図に示すように、この材料は、所定に計量された歯科
用アルギン酸塩印象材からなる粉末化学材料１をポリビ
ニルアルコールからなる水溶性フィルム２で包装して１
つの密封パックを形成している。この包装の際、上記水
溶性フィルム２それぞれの接合部Ｓは圧着あるいは加熱
圧着等により接着されるとする。このようであるから、
この材料の取扱いは非常に簡便であり、この工場等から
の出荷に際しては、同第１図に示した形態のパックを箱
あるいは袋等の容器に適宜数ずつ詰め合わせればよく、
また前述した歯形採得材の作成に際しては、同パックを
取り出してこの包装のまま相応量の水に浸し、混合・練
和すればよい。

なお、上記粉末化学材料１の計量および包装方法として
は、前述した２つの方法が実用上好ましい。

すなわら第１の方法とは、各梗臨床ケースでのそれそ°
れ１回の使用料に対応して複数種の大きさのパックを用
意するもので、このアルギンＭ塩印象材では、前述した
ように１顎の印象採得用、１／２顎の印象採得用、およ
び２〜３歯顎の印象採得用としてそれぞれ２１Ｃ］、１
４Ｃ１，および７９といった同粉末の使用量が設定され
ていることから、これら設定使用量に対応して、２１Ｃ
１のパック、１４ｇ分のパック、および７ｑ分のパック
といった３種類のパックを用意する。これにより歯科医
師等の使用者は、随時の臨床ケースに応じた吊のパック
を選択してこれを相応量の水に浸し、混合・練和するだ
けで即座に所用の印象採得を行なうことができる。

また第２の方法とは、最少使用単位量に対応して単一の
大きさのパックを用意するもので、このアルギン酸塩印
象材では、その最少使用単位量に対応した７９分のパッ
クのみを用意する。これにより上記使用者は、１顎分あ
るいは１／２顎分の印象を採得する際には３個あるいは
２個のパックを使用するようにはなるものの（これとて
従来の同材料の取扱いに比べれば大幅に簡便なものであ
る）、前述した通り該アルギン酸塩印象材については７
０分といった単一の包装量に規格化できるために、製造
上の便宜や使用者側Ｃの残量管理にかかる便宜、さらに
は発注や受注の際の便宜等を図る上では有効である。

第２図は、特にこの第２の方法に採用して好適な上記ア
ルギン酸塩印象材からなる粉末化学材料１の包装態様を
示すものである。

すなわら、このアルギン酸塩印象材の場合、７ｑを最少
使用φ位置として、１／２顎分では１４Ｇ（２バツク分
）、また１顎分では２１Ｑ（３バツク分）といったよう
に各々整数倍に設定されていることから、この第２図に
示すように、１バツクが７９分の粉末量であるとするパ
ック３つをそれぞれの界にミシン（切目）Ｍを入れて一
体に形成するようにすれば、疑似的ではあるが、上述し
た第１の方法による利点を兼ね具えることができる。

なお、これら第１図および第２図に示した水溶性フィル
ム２（ポリビニルアルコール）による包装態様は一例に
すぎず、アルギン酸塩印象材からなる粉末化学材料１を
所定の量ずつパック化できさえすれば他のいかなる態様
をもって包装してもよい。

［発明の効果］ このように、この発明にかか、る歯科診療・技工用化学
材料によれば、アルギン酸塩印象材粉末をポリビニルア
ルコールフィルムにより所定量ずつ予め包装したことか
ら、そのいちいちの計量が不要となり、更に詳しくは、 ■取扱いが簡単（ポリビニルアルコールの粘着性と相ま
って練和性も増す）で時間も節約できる。

■粉末が飛散するようなことはないため、診療室内を汚
すこともない。

■粉末の無駄は全く生じない。

■ポリビニルアルコールにより予め正確な帛で包装され
るため、正確な混水比を得ることができき、ひいては歯
形採得精度も向上する。また練和作成した歯形採得材と
しての保水性や接着強度も向上する。

■衛生管理も容易である。

等々の多くの優れた効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる歯科診療・技工用化学材料の
一例を示す平面および断面図、第２図は同材料の他の包
装態様例を示す平面および断面図である。 １・・・粉末化学材料、２・・・水溶性フィルム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 相応量の水と練和されることによって歯形採得材に生成
   される歯科診療・技工用の加水硬化性化学材料粉末を水
   溶性フィルムにより予め包装した歯科診療・技工用化学
   材料であって、 前記化学材料粉末としてアルギン酸塩印象材粉末を用い
   、前記水溶性フィルムとしてポリビニルアルコールを用
   いたことを特徴とする歯科診療・技工用化学材料。