JPS6358440B2 - - Google Patents

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JPS6358440B2
JPS6358440B2 JP55051538A JP5153880A JPS6358440B2 JP S6358440 B2 JPS6358440 B2 JP S6358440B2 JP 55051538 A JP55051538 A JP 55051538A JP 5153880 A JP5153880 A JP 5153880A JP S6358440 B2 JPS6358440 B2 JP S6358440B2
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coupler
cross
horn
cabinet
outlet
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Bii Ueruchi Robaato
Daburyu Gurifuisu Josefu
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスピーカーカツプラー、特にスピーカ
ーの駆動部を大気に結合する新規なスピーカーカ
ツプラーに関するものである。
スピーカーやその他の型の音響再生装置は、こ
れまでは、駆動装置の後部より発する位相ずれし
た音を変化させるヘルムホルツ共振器、音響サス
ペンシヨン、無限バツフル、同調ポートその他の
ような装置を用いて直接大気に結合されてきた。
これらの装置は、平担な応答曲線を得るために、
低周波駆動部を補強することを目的としたシステ
ム共振を与える。このような装置は、もとの楽音
にはなかつた音をもたらし、又、装置の鮮明に定
められた境界によつて生まれる歪みの原因ともな
る。これらの不自然な音や歪みは、指数ホーンを
通つて供給される際、さらに増幅される。
指数ホーンは、音響再生装置を、人間の耳に音
を伝える空気に結合するための非常に効果のある
装置として認められている。指数ホーンの主要な
欠点は、音の周波数を可聴スペクトルの最低限の
ところで、歪みなく伝えるために必要な入口から
出口までの極端な長さにある。
歴史的には、直径15インチのウーハーから30ヘ
ルツの歪みのない可聴音を生むべく設計された指
数ホーンは、スピーカーが5200キユービツクイン
チを下らないチヤンバー内に組み込まれ、ホーン
の入口の開口(のど)に整合する75平方インチ
(1インチは2.54センチ)の出口をもつこと、お
よびホーンの長さが16フイート(1フイートは
30.48センチ)を超え、127平方フイートあるいは
約11の二乗フイートに相当する開口で終端するこ
と、を必要とする。さらに、もしもホーンの入口
をより広い断面積、例えば、少なくとも、より大
きなスピーカー振動板の実効断面積に整合するよ
うにした場合、指数ホーンの出口はさらに法外に
広くなる。いずれにしろ、このような通路を含む
ことは、少なくとも住宅用としては受容不可能な
大きさのキヤビネツトを必要とする。
少なくともいくつかの指数ホーンの利点を利用
するため、従来の方法によれば、チヤンバーによ
つて形成された“スロツト”によつてスピーカの
振動板をホーンの入口に結合することが行なわれ
ていたが、前記チヤンバーはスピーカーと連絡し
かつスピーカーの振動板よりも寸法が小さいがホ
ーンの入口と整合する出口スロツトまたは通路を
もつている。チヤンバーの断面積は、振動板から
スロツトまで、アトランダムに変化する。この出
口通路の断面積は、一般にスピーカーの振動板の
断面積の約1/4より大きい。それにもかかわらず、
スピーカーの振動板に対するこのような“スロツ
ト”の断面積を縮少することにより、少なくとも
大きな部屋では実用可能にするような全般的規模
のキヤビネツトに、ホーンが組み込まれることを
可能にする程度まで、指数ホーンの規模を縮少す
ることが可能になる。一方、このようなキヤビネ
ツトの大きさは、一般家庭には不適であり、結合
スロツトの規模をさらに縮少することで、大きさ
をより縮少しても、音響再生の質を、使用不可能
な水準に落としてしまう。
基本的概念においては、本発明は、断面積が入
口から出口まで漸進的に縮少するような中空カツ
プラーによつて、電気駆動音響装置の大気への結
合を行う。
上記の基本概念により、本発明の主要な目的、
すなわち、上述の先行技述における結合装置を特
徴づける、共振から起こる歪みの克服が達成され
る。
もう一つの重要な目的は、指数ホーンに関連す
ることが可能な上記のクラスのカツプラー装置で
あつて、普通の大きさの住宅室内で実用可能な最
少限の体積の音響再生装置キヤビネツトの中に、
そのようなホーンを組み込むことが可能な上記カ
ツプラー装置を提供することである。
本発明のもう一つの重要な目的は、指数ホーン
に関連して、ホーンの入口の断面積を、従来可能
だつたものより何倍も縮少することを可能にし、
一方、音の伝送の最大効率を維持するような、上
記のクラスの音響再生装置のカツプラー装置を提
供することである。
本発明の更に他の重要な目的は、指数ホーンに
関連して、指数ホーンの入口の音響学的抵抗およ
びそれに関連した音響再生装置の音響学的インピ
ーダンスを整合させる上記クラスの音響再生装置
カツプラー装置を提供することである。
本発明の更に特別の目的は、上記クラスのスピ
ーカーカツプラー装置であつて、該カツプラー装
置の出口の断面積を最少限にすることが、所与の
音響レベルを空間に生み出すために必要なスピー
カーの振動板の振幅を、実質的に低減するのに有
利に役立ち、それに相応じて、再生された音の歪
みを低減するようなものを提供することである。
さらに又、本発明の重要な目的は、上記クラス
の音響再成装置カツプラー装置であつて、スピー
カーからのすべての音が可聴スペクトル全体に渡
つて実質的に非ダンプ状態で聞こえるようにして
しまうところの音を吸収したりのどを閉塞させた
りする要因に捕われず、そのため、歯切れの良い
真に迫つた音を特徴とする出力に有利に寄与する
ようなものを提供することである。
さらに本発明の重要な目的は、上記クラスのス
ピーカーカツプラー装置であつてバツクウエイブ
音を最少の歪で利用することが可能であり、複数
のツイーターおよびその他のスピーカーを所望の
態様に配列してそれに組み込むこともできるよう
なものを提供することである。
上記その他の本発明の目的・利点は、良好な実
施例の添付図面に関連した、以下の詳細な説明か
ら明らかになるであろう。
次に本発明の実施例を、図面を参照して説明す
る。
第1図は、ハウジング12内に支持されたスピ
ーカー10を示すが、ハウジングは、大気圧に晒
すように穿孔されているのが望ましい。スピーカ
ーの電気駆動振動板14は、中空カツプラー16
を介して大気と結合され、本発明に従つて、中空
カツプラーは、スピーカーと大気間に、音響学的
に整合した結合を与え、それによつて、先行技術
における結合装置を特性づける共振チヤンバーお
よびパイプによりつくり出される歪みを最小限度
に押える。図のように、カツプラーの入口18
は、振動板14の実効断面積に匹敵する断面積を
もつ。さらに、入口18は振動板により閉じら
れ、それによつて他の流体圧の空気の通過に対し
てシールされている。カツプラーの出口20は、
以下“ホール”としばしばと称するが、以下詳細
に述べるように、実質的にはより小さい断面積を
もつ。
カツプラーは様々な形を取りうるが、第1図の
カツプラーは、以下に述べる第2図の場合のよう
に共通の長手方向軸に対して対称的につくること
ができる。カツプラーの横断面は、図のように入
口18から出口20まで漸進的に収斂する側面2
2と、互いに平行か、又は入口18から出口20
まで漸進的に収斂する対側面22とをもつ矩形で
ある。
カツプラーの側面は、様々な物質で構成されう
る。側面は、フイルテツクスその他のチツプボー
ドでつくることができ、かつたわむように構成で
き、それによつてスピーカーその他の音響再生様
式により発生する内部空気圧に応答する。このよ
うな物質の応答面は、上述のような、通常の共鳴
を欠いた大気に音を輻射し、断面積の漸進的な変
化は、これも又上記で言及した歪みを排除する。
このようなタイプの物質でできている場合、カツ
プラーは、スピーカー振動板それ自体より大きな
表面を音の輻射のために設けることによつて、音
響再生装置が大気に結合される唯一の媒体として
役立つ。
一方、カツプラーは、スピーカーその他の音響
再生装置を指数関数型ホーンの入口に結合するよ
うに機能することもある。このような場合、カツ
プラーの側面は、実質的には不可撓性で、再生装
置により発生する内部空気圧に効率よく応答しな
いようにつくられていることが望ましい。このタ
イプのカツプラー用の物質には様々な合成の熱硬
化性および熱可塑性の樹脂、木材、セラミツク等
が含まれる。
次に図面の第2図を参照すると、指数ホーン2
6が示されており、その入口は一般に“のど”と
称し、中空カツプラー16を介してスピーカー1
0の電気駆動振動板14に結合されている。これ
まで説明されたように、カツプラーの入口18は
振動板14の実効断面積に匹敵する断面積をもつ
ことが望ましく、振動板によつて閉じられシール
されている。カツプラーの出口すなわち“ホー
ル”20と、ホーンののど20′は同一の横断面
で連結され従つて明らかに同一の断面積および形
状をもつ。
第2図に示された構成によつて、本発明の基本
的な目的が達成される。すなわち、ホール20の
音響インピーダンスは、カツプラー16とホーン
26両方の反射インピーダンスを整合し、それに
よつて、両方の音響共振を打消す。これは電気的
伝送線の特性インピーダンスと等価の抵抗が電気
的伝送線を終端し、それによつて反射波を打ち消
すのと類似している。
したがつて、図面の第3および3a図を参照す
ると、第3図は第2図と同様で、第3a図の変成
器26は指数ホーン26の電気的等価を表わし、
変成器16はカツプラー16の電気的等価を表わ
す。抵抗28はのど抵抗の電気的等価を表わし、
抵抗30は室抵抗の電気的等価を表わす。この配
列は、指数圧縮変圧器16を介した、カツプラー
16と指数ホーン26の間の接合点20におけ
る、スピーカー10の抵抗性負荷28への音響イ
ンピーダンス整合を、実質的に改善している。こ
の抵抗性負荷28は、ホーンの開口を室内の、音
を伝達する空気の非常に高いインピーダンスに整
合させて、指数ホーン26の入力端のインピーダ
ンスに整合する。
よつて、音響抵抗の大きさが中空カツプラーを
非共振にするのに充分であるか否かを決定するの
は、主にカツプラー16の閉じられた入口18と
出口20の断面積の比率であることが明らかであ
る。出口20の実効断面積は、前述のフイルテツ
クスその他のような音を吸収する物質でできた、
カツプラー壁22および24を形成することによ
つて、多少低減される。こうして、非共振状態
は、異る物質ででき異る入口と出口の比率をもつ
カツプラーに帰因する、所与の周波数における音
響レベルを測定することにより確定され、上記非
共振状態は所与の周波数において音響レベルが変
化しないことにより現出される。
第4図は、1つ以上の共振チヤンバーを組み込
むことによつて第3図の変更例を示し、容積の異
る2つのこのようなチヤンバー32と34が図示
されており、各々は、輻射口32′,34′を介し
てその点でのど20と連絡している。
第5図では、1つ以上の同調パイプ36が、ホ
ーン20とのど20′の間に置かれている。この
ような同調パイプは1つしか図示されていない
が、以下で明らかになるように、別々に同調され
た複数のパイプが、スピーカーボツクスの横方向
の次元内で並列に配置されることもある。
第2図では、スピーカーの振動板14とカツプ
ラー16と指数関数型ホーン26の結合体が、共
通の長手方向軸に対して対称的につくられるよう
に示されている。しかし実際には、スピーカーの
キヤビネツトの形は、第6〜10図に示すように
一般に矩形である。従つて、スピーカー振動板の
横断面は通常、円形であるため、振動板の円形横
断面からキヤビネツトの矩形横断面への遷移は、
振動板に直接隣接している矩形横断面積が振動板
の実効断面積に匹敵するような様態でなされるこ
とが必要である。理想的には、キヤビネツトには
遷移容積が備わつているのが望ましく、それによ
つて、スピーカー振動板の実効断面積に正しく相
応し整合するキヤビネツト開口部の円形横断面
が、等面積の矩形横断面の出口開口部に変換され
る。この理想的な構成は第9および10図に示さ
れた実施例中に設けられており、以下に詳細に説
明されている。
最初に第6,7,8図に示された実施例を参照
すると、キヤビネツトは、側壁40、背壁42、
底壁44、スピーカー10を支える上壁46、お
よびスピーカーを覆うカバー48により形成され
ている。
上壁46には、スピーカー振動板の実効断面積
に等しい断面積をもつ円形開口部が設けられてい
る。スピーカーが、カツプラー16の入口18お
よび指数関数型ホーン26の出口、すなわち出口
に連絡するホール20、すなわちのどに連絡し、
これらを閉鎖するのは、この円形開口部を介して
である。
カツプラー16および指数ホーン26は、様々
な構成技術により、キヤビネツト中に備えること
ができる。第6,7,8図に示された実施例で
は、キヤビネツトの内部はあらかじめ形成された
構造部52,54,56にはめ込まれ、この構造
部はキヤビネツト壁と協働して、これらの間に中
空カツプラー16と指数関数型ホーン26を備え
る。構造部は、木、ゴム、紙、繊維板、合成熱可
塑性および熱硬化性樹脂、あるいはその他の適当
な物質など、何でも所望の物質を用いて、成型型
押し、組立てなど、何でも所望の技術で形成され
ることができる。
図示された実施例では、構造部52、および5
4はゴムと合成熱可塑性樹脂の混合物でできてお
り、端部支持板58および横に伸びただぼ60に
よつて、適当に間隔をあけて支えられている。構
造板58をもつ構造体52および54の統合され
た組立体は、接着剤、ねじなど、何でも適当な手
段でキヤビネツト内に固定される。
特に図面の第8図から、カツプラー16の入口
18(第6図)の横断面は矩形であり、面積は、
上面46の円形開口部50の断面積より多少大き
いことに注意しなければならない。これは理想的
な構造とは言えず、結果的に音響伝送の忠実性が
いくらか損なわれるが、この損失は人間の耳では
つきりとわかると言うよりむしろ技術的なもので
あることがわかつており、従つて、開口部18と
振動板14の断面積が匹敵しているような構成
は、すべての実用的な目的には充分かなつてい
る。
第6図から、カツプラー16は入口18から、
最少断面積寸法の点20における出口に向つて下
方に伸びていることに注意しなければならない。
この“ホール”は指数関数型ホーン26の入口す
なわち“のど”でもある。指数ホーンは褶曲した
状態で、構造部52と54の間のキヤビネツト背
面に向かつて上方に伸び、そこからキヤビネツト
の背壁40と構造部52,54の間を下方に伸
び、そこからキヤビネツトの背壁と構造部52の
間を下方に、そしてキヤビネツトの開口前部に向
つて伸びる。このキヤビネツトの典型的な寸法
は、高さ38インチ、幅17インチ、奥行き18インチ
で、直径12インチの円錐スピーカーを収容してい
る。
図示された構成を使つた実験により、ホール2
0の大きさは、高さ0.2インチ、横15インチまで
縮少され、直径12インチのスピーカーと共に良好
に作動することがわかつた。この断面積は、スピ
ーカーの断面積の1/38である。直径は小さいが質
はひけをとらないスピーカーが、顕著な性能の損
失もなく、このキヤビネツトに利用されることも
可能であることがわかつたのは、特に興味深い。
さらに又、このような実験により、ホーン自体
の理論上の遮断限度をかなり下回る周波数が、遮
断の計算より予想されるような大きな減衰もなく
伝送されることがわかつた。例えば、最少65ヘル
ツの音を無歪み伝送するように計算された、ホー
ンとカツプラーの組立体が、実際には無歪みの12
ヘルツ音を通過させる。
内部区画56は、何でも適当な手段でキヤビネ
ツト壁に固定された、木製の湾曲部で形成されて
いるように図示されている。これは構造部52お
よび54と同一の物質で形成されてもよい。所望
により節に分かれて形成されてもよく、その場合
は、支持板58が、前述と同じ様式で構造部56
のセグメントを支えるために、キヤビネツトの底
壁に向かつて下方に延長される。
第9および10図は、カツプラー16が入口か
ら下方に伸び、そこから最少開口部の点20に向
かつて後方そして上方に伸びる構造体を示す。こ
れは前述のように、カツプラー16のホールおよ
び指数ホーン26ののどである。ホーンは、上方
そして後方に曲がりくねつて進行し、そこからキ
ヤビネツトの前開口部に向かつて下方そして前方
に進行する。図示された構成は、高さ40インチ、
幅15インチ、奥行き22インチで、直径12インチの
スピーカーを収容しているキヤビネツト内に、全
長10フイートの指数ホーンを提供する。これは、
30ヘルツ程の低い音の周波数の無歪み伝送を行
う。
第9および10図は又、遷移容積62を備える
手段をも示しており、スピーカー10の振動板の
実効断面積に合致し、それによつて閉鎖され、又
それに整合するところの、上壁46の開口部50
の円形横断面積は、この遷移容積によつて、等面
積の矩形横断面に変換される。この遷移容積は、
構造部52と54の上部の間にわたる、あらかじ
め形成された構造部64を、52および54の区
画の上部に連合させることにより設けられる。こ
れらの構造部64は、上端には半円形の縁、下端
には直線の縁をもつており、これらの縁がキヤビ
ネツトの側壁40に合同している。この遷移容積
はカツプラー16の一体部となつており前記した
理想的構造的配置を与えているが、開口部50の
円形横断面を等面積の矩形横断面に変換している
ためである。
これまでに言及されたように、本発明の望まし
いカツプラー16は、振動板14によつて閉鎖さ
れシールされており、スピーカー10の実効断面
積に匹敵する断面積をもつ入口18をもつことに
より特性づけられる。カツプラーは又、出口2
0、すなわちホールをもち、その横断面の形は一
般に入口の横断面の形に整合するが寸法ははるか
に小さい。ホールの形と断面積は、指数ホーンの
出口すなわちのどの横断面積の形と面積に整合す
る。
更に、本発明のカツプラーの断面積は、入口か
ら出口へ漸減する。この、断面積の漸減は一様
で、カツプラーに円錐台形(第2図)あるいはく
さび形(第6図)となつている。前述のように、
4つの側面の断面積がすべて、入口から出口へ漸
減することもある。カツプラーの望ましい形態に
おいては、断面積は指数的に減少する。
従つて、第6および9図に示された実施例にお
いては、カツプラーの側面は並行でキヤビネツト
の側面40によつて限定されているが、カツプラ
ーの奥行き寸法を限定している前壁および背壁
は、指数的に湾曲している。様々な構成がこの目
的に適しているが、双曲線が最良の結果を与える
ことがわかつた。
本発明のカツプラー16は多くの利点を備えて
いる。すなわち、カツプラーは、ホール20の真
の音響抵抗性によつて、カツプラー内の共振に向
かうどんな遠隔的な傾向性にも音響制御を与える
ように作動する。可動振動板型のスピーカーで
は、カツプラーは空間に所与の音響レベルを生み
出すために必要な振幅を低減する。このようにフ
ツクの法則の力を減少させることによつて、これ
に対応するスピーカーの前面、背面両方からの音
響再生歪みの減少も達成される。
カツプラーの制御されたホーン特性は、特殊効
果のため共振チヤンバーを駆動するのにカツプラ
ーが役立つようにする。
指数ホーンの入口が、音響歪みその他の有害な
要素をもたらすことなく、最少限の断面積に低減
されることが可能なのは、中空カツプラーを備え
ていることによる。ホーンの入口の断面積を最少
限にすることによつて、ホーンを収容する容積を
最少限にするため様々な方法でホーンが包み込ま
れることを可能にするので、ホーンを収容するキ
ヤビネツトの大きさを最少限にする余裕をもたら
す。
カツプラーを備えることは、ホールの音響抵抗
をカツプラーと指数ホーンの両方の反射インピー
ダンスに整合させる役割を果たし、それによつて
スピーカーから大気(室内)へエネルギーを最大
に伝達する。カツプラー内の故意の圧縮を介して
音を高音響学的インピーダンスの中に集め、それ
からホーンを通つて指数的に音の拡大を導くこと
によつて、仮想輻射面は何倍にも拡大され、可聴
スペクタル全体に渡り、高周波数音のみならず低
周波数音をも再生する能力が著しく進歩する。
図面に示された構成の多くの変形がつくられる
ことが可能である。例えばカツプラーの出口は一
様な横断面をもつ通路の入口と連絡し、この通路
の出口が指数ホーンの入口と連絡することができ
る。この通路は第5図に示されこれまで説明され
たように、1つ以上の同調パイプであることもあ
る。もし、スピーカーの共振頂点を変えたりスピ
ーカーの周波数−振幅の性能を拡張したりするよ
うな、スピーカーの特性を変えることが望まれる
場合、カツプラーの出口は、指数ホーンの入口
と、1つ以上の共振チヤンバーとのどちらとも連
絡することが可能である。いずれにしてもカツプ
ラーは前述のようにインピーダンス整合の機能を
果す。
図面に示された実施例では、スピーカーがカツ
プラーをフイードしている振動板の前側に配置さ
れている。もちろんスピーカーの配置は、逆にな
つて、振動板の後側がカツプラーを働かせること
もできることがわかる。さらに、これまで図解さ
れた電磁駆動振動板型以外の音響再生装置は、明
細書や特許請求の範囲の中で利用されるような、
“スピーカー”という一般用語に包含されるよう
に意図されている。その他の音響再生装置は、静
電気スピーカー、ケツフウーハー、マグナプラナ
ーその他を含む。
第6〜10図は、スピーカーを囲むカバー48
を備えたキヤビネツトを示している。図のよう
に、カバーは、開口部49によつて穿孔されその
中に大気的な状態を保つているのが望ましい。こ
のような構成は、スピーカーからのバツクウエイ
ブ音を利用する余裕を与える。これは立体的なイ
メージを高める。このようなカバーは、スペクト
ルの中・高周波数部分の音を最も効果的に分配す
るようにに配置された、複数のツイーターその他
のスピーカーを中に覆うのに役立つ。
一方、カバーが無孔で、ホーン駆動器としての
スピーカーの性能を変えるための共振チヤンバー
を備えるように設計されることもでき、当該技術
分野ではよく知られている。
これまでに図解されたキヤビネツトは、様々な
方法で、様々な形と大きさにつくられることが可
能である。またさらに、内構造部52および54
の組立体は、プレート58によつて、スピーカー
10を支えている上壁46とともに統合されて、
カツプラーとホーンの通路を形成しており、前述
のような、中空カツプラーと指数ホーンを完結さ
せるような様態で、組立体のボツクスを効果的に
設置するように様々な方法で部屋のテーブルや天
井、床、壁等の要素に関連づけてもよい。
第6および9図に示されたキヤビネツトは、携
帯を容易にするために、セクシヨンに分かれて形
成されることもできる。例えば構造部52の下方
の部分は、上方の構造部と脱着可能なように、
別々に形成されてもよい。
もちろん、キヤビネツトは上下を逆さにして使
うこともできることがわかる。もしキヤビネツト
が区分されていれば、56の部分を含む構造部は
省略され、家具や壁の表面に置き換えられること
も可能である。
複数のカツプラーはカツプラーシステムとし
て、スピーカーシステムとしての1つ以上のスピ
ーカーと共に利用されることができ、カツプラー
システムとしてのただ1つのカツプラーがスピー
カーシステムとしての複数のスピーカーと共に利
用されることも、もしカツプラーシステムの共通
の入口の全断面積と、連合しているスピーカーの
全実効断面積とが匹敵するならば、可能である。
当業者にとつては、本発明の精神から逸脱する
ことなく、これまで説明された部品の大きさ、
形、型、数、構成において、他の様々な変形が可
能であることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の特徴を具体化しているスピー
カーカツプラー装置と関連したスピーカーの長手
方向部の図解、第2図はスピーカーの振動板が本
発明に従つて指数ホーンの入口に結合される態様
を示す平面図、第3図、第4図、第5図は本発明
の結合概念を適応させる様々な構成を示す平面
図、第3a図、第4a図、第5a図は各々第3、
第4、第5図の構成形態を表す等価電気回路を示
す図、第6図は本発明の特徴を具体化しているス
ピーカーボツクスの垂直断面、第7図は第6図の
7−7線上の断面図、第8図は第7図の8−8線
上の断面図、第9図は本発明の第2の実施例を示
すスピーカーボツクスの垂直断面、第10図は第
9図の10−10線上の断面図、をそれぞれ示
す。 10はスピーカー、14は振動板、16は中空
カツプラー、18は入口端部、20は出口端部、
26は指数ホーン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スピーカーと、開口出口およびスピーカーと
    連絡し、スピーカーにより閉じられている開口入
    口をもつと共に、大気への音の輻射を抑制するた
    め、スピーカーによつてつくられる内部空気圧に
    対し実質的に応答しない実質的に不可撓性の壁を
    もち、前記入口から出口へと漸減する断面積をも
    つ非共振中空カツプラーと、一方の入口で上記中
    空カツプラーの出口の断面積および形状と連絡す
    ると共に他方の出口で実質的に大気と整合し、該
    入口から出口へと漸増する断面積を有するホーン
    よりなることを特徴とするスピーカーカツプラー
    装置。 2 特許請求の範囲第1項記載のスピーカーカツ
    プラー装置において、中空カツプラーの入口から
    出口までの断面形状が指数関数的に漸減するよう
    な形状になつていることを特徴とする上記スピー
    カーカツプラー装置。 3 特許請求の範囲第1項記載のスピーカーカツ
    プラー装置において、前記ホーンの入口から出口
    までの断面形状が指数関数的に漸増するような形
    状になつていることを特徴とするスピーカーカツ
    プラー装置。 4 側壁、背壁、上壁、底壁をもつキヤビネツ
    ト、およびキヤビネツトの壁と共に中空カツプラ
    ーおよびホーンを形成するキヤビネツト内の横断
    区分を備えているスピーカーカツプラー装置にお
    いて、前記中空カツプラーは、キヤビネツトの壁
    と共に、入口から出口まで下方に伸びて漸減する
    断面積を有しかつ前記ホーンは前記カツプラーの
    出口から上方および後方に伸び、そこからキヤビ
    ネツトの大気と接する前面まで下方および前方に
    伸びて褶曲しその断面積は漸増していることを特
    徴とするスピーカーカツプラー装置。 5 側壁、背壁、上壁、底壁をもつキヤビネツ
    ト、および該キヤビネツトの壁と共に中空カツプ
    ラーおよびホーンを形成するキヤビネツト内の横
    断区分を備えているスピーカーカツプラー装置に
    おいて、前記中空カツプラーの入口は矩形横断面
    を有しかつ該カツプラーはキヤビネツトの壁と共
    に入口から出口まで下方に伸びてから僅か上方に
    向いて漸減する断面積を有し、前記ホーンは前記
    カツプラーの出口から上方に向けて曲がりくねつ
    て伸びてから上方および後方に伸び、そこからキ
    ヤビネツトの前面まで下方および前方に伸びて褶
    曲しその断面積が漸増すると共に前記中空カツプ
    ラーの入口と円形横断面を有するスピーカとの間
    には、スピーカーの円形横断面の形状を前記カツ
    プラーの入口の矩形横断面に実質的に等しくする
    よう整合するための遷移容積手段が設けられてい
    ることを特徴とする上記スピーカーカツプラー装
    置。 6 特許請求の範囲第4項または第5項記載のス
    ピーカーカツプラー装置において、前記中空カツ
    プラーおよびホーンを形成する前記横断区分の物
    質は不可撓性でスピーカーによつて発生される内
    部空気圧に対して実質的に応答しない物質で形成
    されていることを特徴とするスピーカーカツプラ
    ー装置。
JP5153880A 1980-04-18 1980-04-18 Speaker coupler Granted JPS56164697A (en)

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JPS5920792U (ja) * 1982-07-27 1984-02-08 澤藤 正 音波変換器
US8351630B2 (en) * 2008-05-02 2013-01-08 Bose Corporation Passive directional acoustical radiating

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