JPS63501025A - 傾斜地に建設する建築物又は構築物 - Google Patents

傾斜地に建設する建築物又は構築物

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JPS63501025A
JPS63501025A JP50427186A JP50427186A JPS63501025A JP S63501025 A JPS63501025 A JP S63501025A JP 50427186 A JP50427186 A JP 50427186A JP 50427186 A JP50427186 A JP 50427186A JP S63501025 A JPS63501025 A JP S63501025A
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バルツ,セメン ピョートロウィッチ
ゴロフコ,ビクトル アレクサンドロウィッチ
ステパネンコ,アレクセイ ニコラエウィッチ
テティオル,アレクサンドル ニカノロウィッチ
レフノ,アレクサンドル ミハイロウィッチ
フェン,カリム ピョートロウィッチ
バリキン,ボリス ユリエウィッチ
アルトウニン,ビタリー レオニドウィッチ
ペカルスキー,ワレンティン フセホロドウィッチ
メレシコ,ゲオルギー コンスタンティノウィッチ
Original Assignee
ゴロフノイ ナウチノ−イスレドワ−チェルスキ− イ プロエクトヌイ インスチツ−ト“クリムニイプロエクト”
シムフェロポルスキー フィリアル ドネプロピョートロフスコボ インジェネルノ‐ストロイチェルノボ インスチツータ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 傾斜地に建設する建築物又は構築物 技術分野 本発明は建築に係り、より詳細には、傾斜地に建設する建築物又は構築物に関す る。
本発明を最も有効に利用できるのは、現在、未だ開発されていない地域、又は、 未だ十分に利用されていない地域、例えば、山麓の急な傾斜地、丘陵地帯、荒野 、峡谷、谷間、河川の土手、湖沼地帯、湖や海の沿岸、或いは、大洋の沿岸等を 開発する分野である。このような地域に建てられるのは、傾斜地型又は傾斜地型 離設形の福祉厚生用又はレクリエーション用の施設、例えば、療養所、保養所、 休暇休養のためのホテル、モーチル、観光用の簡易宿泊施設、山岳スキーや登山 のための基地として利用するための施設等、或いは、傾斜地型、畷段傾斜地型、 又は、その他の種々の形の構造の住居用家屋である。
山塊の傾斜地には、通常、物理的機械的性質が不均一な土地、及び、地理学的又 は水理学的条件が複雑な土地があり、このような土地に、土壌のクリープ現象が 発生する。
上記のような条件は地震多発地帯で厳しいが、本発明は、このような地域に対し て、特に有効な効果を発揮するものである。
このような土地に、従来構造の建築物を、従来の方法で建設しようとすれば、そ のための費用は、平坦な土地に建築物を建設する場合に比べて、膨大な額になる 。その原因は、従来の建築物の構造及び基礎が、急峻な傾斜地に建設するために 適していないからである。
それだけでなく、山岳地帯、丘陵地帯、又は、山麓地域では、平坦な土地が少な くなってきており、平坦な土地があったとしても、その様な土地は、まず、農地 として利用されるし、環境保全、及び、レクリエーションのための場の確保とい う観点からの要求に応え得る経済的な活動に利用される。
最近、都市開発の分野では、複雑な自然環境を破壊する二となく、住みやすい環 境を作ることが重要視され、この観点に立って、建築物の配置及び建築物の機能 を改良しようとする傾向がある。そのために、建築物も、いたずらに高くせず、 台地又は雛段状の土地に建築物を建役す・るようになった。
背景技術 急な傾斜地に建築物を建てる場合に、従来の方法を採用すれば、程度に差はある が、自然の景観に変更を加えざるを得なかった。その理由は、建築物を充分に建 設し得る広さの平坦な土地を確保するために、傾斜地を削って人工的に台地を作 らなければならず、そのために、それに類似する構築物を構築しなければならな いからである。
従って、自然の景観を損なうことなく建築物を建設するためには、傾斜地に傾斜 した基礎を作り、この基礎の上に、建設しようとする建築物の基盤を作り、この 基盤の上に、上記建築物の垂直盤及び水平盤がら成る骨格構造を建てなければな らない。
建築物の垂直方向の荷重は、その建築物を建てる傾斜地の傾斜面に沿う方向の分 力と、その傾斜面に直角な方向の分力とに分けられる。上記基礎に建築物を建て れば、その基礎の内部に、上記建築物の荷重に基づく剪断応力が蓄積する。この 剪断応力は上記傾斜地の傾斜地面の母線に平行である。上記傾斜地面の輪郭と上 記建築物の垂直加重との関係は、その建築物を建てる傾斜地の土壌の物理的機械 的性質によって決まる。
従来の工法による場合は、岩盤が傾斜地の地表から浅いところにある場合には、 建築物の基礎又は骨格構造を、岩盤の上に建設する。しかしながら、上記傾斜地 に岩盤がない場合、すなわち、岩盤が著しく深い場合には、建築物の安定性を確 保するために、通常、その傾斜地の傾斜を緩くしなければならないが、そのため には、極めて大量の土砂を剥ぎとる土木工事を必要とする。
このような傾斜地に対する土木工事が必要な場合には、建築物の建設工事が複雑 化する。
既に説明したように、急な傾斜地の大部分を削り取らなければならない土地が存 在するのは地震多発地域であり、このような地震多発地域では、台地状又は雛壇 状の土地に建築物を建てることは、多くの制約が伴なうし、許可されないことも ある。その理由は、従来の建築物が地震を受けた場合に、その構造が地震に充分 耐え得る動的特性を備えておらず、信頼性に乏しいからである。建の特殊な形状 の構造部を導入する事により増大する。この垂直方向の特殊な形状の構造部は、 ダイアフラム、プレース、及び、耐力単位構造部であり、通常、これらの構造部 は、極めて高価な補強用鋼材で作られる。
ソ連発明者証第553334号(国際分類番号 E02 D 27/34)は、 地震多発地域の岩石の多い傾斜地に、台地状又は雛壇状に、建築物のための基礎 を建設することについて開示している。
この場合、上記基礎を作るために建設予定地の傾斜部分を造成するが、その造成 の要顕は、上記傾斜地部分を、上り板部分、平坦部分、及び、下り板部分の形に なるように、不連続的に削り取る。
上記基礎は、上記造成した傾斜地の傾斜している部分に沿う形に、補強コンクリ ート製のスラブを作る。この基礎の地震を受けた場合の安定性を確保するために 、この基礎に垂直方向の縦スラブと横断方向の横スラブとを設ける。また、この 縦スラブ及び横スラブとは別に、上記建設すべき建築物の骨格構造部材を補強コ ンクリートで予め作り、上記建築物の骨格構造部材を用いて上記縦スラブと横ス ラブとが交差する部分を支持し、この骨格構造部材の下部に建築物の荷重を支持 するための塚を設ける。上記建築物の骨格構造部材は垂直盤及び水平盤を含む。
この開示された建築物の欠点は、傾斜地部1分を岩盤まで掘り下げ、岩盤を複雑 な不連続の形に削り取らなければならない点にあり、この工事のために多大の労 力が必要であり、また、上記開示された建築物の欠点は、基礎を建設するために 高額の費用を要する点にあり、さらに、上記開示された建築物の欠点は、地震を 受けた時、特に、岩盤が傾斜面に平行な場合に、地滑りを完全に防止することが 出来ない点にある。
そのうえにさらに、上記開示された建築物には、その建築物を建て得る土地が、 岩盤の傾斜によって極めて厳しく限定されるという欠点がある。その理由は、構 築した建築物の荷重の傾斜面に沿うほとんど全ての剪断応力が、上記傾斜地に伝 達されるからである。勾配が急で、地滑りが極めて起こりやすい地域、すなわち 、物理的機械的特性(内部摩擦角度、粘着力又は固着力、粘度、応力歪みモヂュ ラス)が悪い峡谷、丘陵、又は、堆積場には、上記開示された建築物を建設する ことが出来ない。
その理由は、その傾斜地の耐荷重力が不十分であり、特に地震多発地域では、上 記耐荷重力が小さすぎるからである。
本発明の目的は、傾斜地に建設する建築物又は構築物の基盤を提供することにあ り、より具体的には、傾斜面に構築した基盤、及び、その基盤の上に建てた骨格 構造部に、その傾斜面に平行な外力が加えられた時に、その外力の衝撃を平滑化 することができる形状の建築物を提供することにある。
発明の開示 上記目的は、垂直盤及び水平盤から成る基盤と、この基盤に結合された骨格構造 部とによって構成され、傾斜地に建設される建築物又は構築物において、本発明 に基き、上記基盤は上記傾斜面の母線に沿って設けられ、上記基盤は荷重支持装 置を有し、上記荷重支持装置は上記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上 記傾斜面の母線に沿う分力を支持することを特徴とする傾斜地に建設する建築物 又は構築物によって達成される。上記本発明に基く建築物は、この建築物を建て る傾斜地がいかなる地質であっても、その傾斜地に建設することができる。
それと同時に、上記建築物の荷重支持装置は、その建築物が建設された傾斜地に 、その建築物からの荷重による剪断応力が加わらないようにする作用をする。そ の理由は、上記建築物の重量による垂直方向の荷重の上記傾斜地に沿う分力を、 上記傾斜地に伝達するのではなく、建築物の基盤を経由して、上記荷重支持装置 に伝達させるからである。その結果、上記傾斜地に伝達される荷重は、上記建築 物の荷重のその傾斜面に直角な方向の分力のみとなるので、上記傾斜地に初生岩 石層がなくとも、また、上記傾斜地の物理的機械的性質が脆弱であっても、その 傾斜地の圧縮強度を最大限に活用して、建築物を建設することができる。
本発明の好ましい実施形態においては、上記荷重支持装置は傾斜面の母線に沿っ て配置される。
上記基盤の上記傾斜面の母線に沿って荷重を支持する面を設けるためには、上記 傾斜地を平坦になるまで削り取る必要がなく、上記傾斜地をごくわずか削るだけ で済む(」二記荷重を支持する面の割付けを、上記傾斜地に平行に行うために、 上記傾斜地の表土を僅かに削るだけである)。従って、上記傾斜地の削りとり作 業を機械化することができ、また、上記建築物の基盤をプレハブ化することもで きる。
上記建築物の基盤を、上記骨格構造部を構成する部材で、上記骨格構造部に結合 させるのが好ましい。
このように、上記基盤を上記建築物の骨格構造部に結合させることにより、地震 多発地帯に建設する傾斜地型、離設式、又は、離設式傾斜地型の建築物又は建造 物の動的特性を向上させ、地震があった時でも、その横揺れ荷重に十分耐えるよ うにすることができる。その理由は、上記建築物の骨格構造部及び基盤に、3個 の部材で構成する三角柱状の部分を形成するからである。上記構造によって、地 震多発地帯の勾配の急な地域を開発するために必要な資材を大巾に節約すること ができる。その理由は、上記建築物又は建造物の剛性を向上させたからであり、 この剛性を向上させるために、地震の横揺れ荷重を上記建築物の基盤の水平盤を 経由して上記基盤に伝達させる構造としたからである。
本発明の一例としての実施形態においては、上記骨格構造部及び基盤の外部に対 する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持する上記荷重支持装置を設け、こ の荷重支持装置を、上記基盤を越えて上記傾斜地の下部に配置し、上記傾斜地の 土壌の中に保持する。
この荷重支持装置によって、上記傾斜地の、上記建築物の基盤の下の部分が脆弱 であっても、その傾斜地の下部に強度の大きい部分があれば、その強度の大きい 部分を充分活用して、建築物を建設することができる。この場合、建築物の重量 による荷重の、上記傾斜地の面に直角な分力の作用で、上記傾斜地の面が圧縮さ れるので、上記傾斜地の安定性を向上させることができる。
また、本発明の他の実施形態においては、上記骨格構造部及び基盤の外部に対す る荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持する上記荷重支持装置を、上記基盤 を越えて上記傾斜地の上部に配置し、上記荷重支持装置を上記傾斜地の土壌の中 に保持する。
この荷重支持装置によって、上記傾斜地の、上記建築物の基盤の下の部分が脆弱 であっても、その傾斜地の上部に強度の大きい部分があれば、その強度の大きい 部分を充分活用して、建築物を建設することができる。これは、上記傾斜地の上 部に岩石層などがある場合に応用することができる。
本発明のさらに他の実施形態においては、上記基盤は補強コンクリートで格子形 に作られ、上記格子形部分は縦通梁及び交差桁により形成され、上記縦通梁及び 交差桁は峡谷の対向する傾斜地に配置され、上記交差桁は下端部が相互に結合さ れて上記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力 を支持子る上記荷重支持装置として作用する。この構造の形態では、上記交差桁 を所定の位置で結合させることにより、上記建築物の傾斜地に対する荷重の上記 傾斜面の母線に沿う分力をバランスさせて、上記建築物の安定性を向上させる。
本発明のさらに他の実施形態においては、上記基盤を補強コンクリートで格子形 に作り、上記格子形部分を縦通梁及び交差桁により形成し、上記縦通梁及び交差 桁を峡谷の対向する傾斜地に配置し、上記骨格構造部の水平盤を上記交差桁を相 互に結合させて、上記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上記傾斜面の母 線に沿う分力を支持する上記荷重支持装置として作用させる。この形態では、上 記建築物の荷重の傾斜面に沿う分力を上記骨格構造部の水平盤で受けることによ り、上記建築物の安定性を確保する。また、上記構造では、基盤の構成部材の作 用によって、上記骨格構造部の水平盤に付加的な圧縮力が生じるので、上記水平 盤を製造するための補強用鋼材を節約することができる。また、上記峡谷の底の 地盤が軟らかい場合、或いは、上記峡谷に水を流さなけばならない場合には、上 記建築物を建設する位置を、谷底から所定の高さまで上げなければならない。
建築物を山又は丘陵の上に建設する場合には、上記基盤を補強コンクリートで格 子形に作り、上記格子形部分を縦通梁及び交差桁で形成し、上記縦通梁及び交差 桁を山又は丘陵の対向する傾斜地に配置し、上記交差桁の上端部を結合して、上 記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持 する上記荷重支持装置として作用させる。この構造では、上記基盤を形成する部 材の結合位置の張力を均衡させることにより、上記建築物の安定性を確保する。
この基盤を形成する部材の結合位置の張力は、上記骨格構造部又は基盤の荷重の 上記傾斜地に沿う分力によって生ずるものである。
上記骨格構造部の水平盤と上記基盤との結合、及び、上記基盤の縦通梁の間の結 合をヒンジ結合にするのが好ましいことは明らかである。
上記ヒンジ結合によって、上記骨格構造部の構成部材と上記基盤の構成部材との 曲げモーメントをほぼなくし得るので、上記各構成部材の結合部の断面を縮小す ることができる。
また、本発明のさらに他の実施形態においては、上記基盤を上記骨格構造部に、 上記骨格構造部の垂直盤により結合し、上記基盤を、縦通梁、交差桁、及び、斜 めの部材を用いて補強コンクリート製の格子形トラス構造とする。
この構造によって、勾配の急な峡谷に、平面形状が小さく、自由に往来できる空 間を内部に有する建築物又は建造物を建設することができる。これは、人や車両 (消防車や救急車等)の交通を確保するためである。また、開発する地域内に自 然の景観を残し、開発地域外の地域とのを磯釣な連携を密にするためでもある。
また、上記基盤を補強コンクリートで格子形に作り、上記格子形部分を縦通梁及 び交差桁により形成し、上記縦通梁及び交差桁は丘陵の頂上の両側の傾斜地に配 置し、閉じた環状部材を上記丘陵を取り囲むように配置し、上記交差桁に結合し て、上記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力 を支持する上記荷重支持装置として作用させ、この構造により、建設する建築物 又は建造物の安定性を確保することができる。
この丘陵を取り囲む構造の基盤を用いることにより、上記丘陵の尾根に沿って、 任意の場所に、建築物を建設することができる。また、上記構造の建築物により 、丘陵を部分的に開発することも、或いは、傾斜地型、離設式、又は、離設式傾 斜地型の構造の建築物を、丘陵に、計画的に建設することもできる。本発明の実 施形態の1つとして、上記環状部材に上記建築物に骨格構造部及び基盤の重量に よる荷重の上記傾斜地に双方向の分力を受ける荷重支持装置としての機能を付与 する事もできる。
また、埋込み固定部材を上記基盤に結合させ、この埋込み固定部材を傾斜地の下 部の地中に保持することにより、上記丘陵の下部又は上部に初生岩石層又はしっ かりした岩盤がなくとも、上記傾斜地の地中深く存在する初生岩石層を利用し、 上記埋込み固定部材を用いて、上記骨格構造部及び基盤の外部に対する荷重の上 記傾斜面の母線に平行な分力を、上記初生岩石層に伝達させ、これにより、上記 基盤の交差するスラブの曲げモーメントを軽減し、この部材の材料を節約するこ とができる。
図面の簡単な説明 第1図は傾斜地に建てられる傾斜地型の建築物の基盤の平面図、 第2図は第1図の基盤の線■−■に沿う断面図、第3図は上記建築物の基盤及び 骨格構造部に加わる外力を受け止める構造部の構造の一例を示す部分立面断面図 、 第4図は上記建築物の垂直方向の荷重、及び、上記傾斜地の地滑り面の重量の垂 直方向の力の作用を示す説明図、 第5図は峡谷の谷の両側の斜面に建てる建築物の基盤及び骨格構造部の平面図、 第6図は第5図の建築物の基盤及び骨格構造部の線■−■に沿った断面図、 第7図は峡谷の谷の両側の斜面に建てる建築物の基盤及び骨格構造部の他の構造 の平面図、 第8図は第7図の建築物の基盤及び骨格構造部の線■−■に沿っt;断面図、 第9図は山地又は丘陵の頂上部に建てる建築物の基盤及び骨格構造部の平面図、 第10図は第9図の建築物の基盤及び骨格構造部の線X−Xに沿った断面図、 第11図は山地又は丘陵の傾斜部に立てられる平屋根形建築物の骨格構造部、及 び、これを建てるための基盤の部分断面図、 第12図は傾斜地に建てられる建築物の基盤及び骨格構造部の平面図 第13図は第12図の建築物の基盤及び骨格構造部の線xm−xmに沿った断面 図、 第14図は建築物の基盤の交差桁の曲げモーメントの分布を示す説明図、 第15図は傾斜地に建てられる他の建築物の基盤及び骨格構造部の平面図、 第16図は第15図の建築物の基盤及び骨格構造部の線xrQ−xrvに沿った 断面図、 第17図は傾斜地に建てられる他の建築物の基盤及び骨格構造部の平面図、 第18図は第16図の建築物の円Aで囲まれた部分の断面図 第19図は山地又は丘陵の傾斜地に建てられる建築物の基盤の全体の外観図、 第20図は第19図の建築物を建てるための牡盤の全体の平面図、 第21図は山地又は丘陵の傾斜地に建てられる2棟の建築物の基盤の全体の外観 図、 第22図は第21図の建築物の基盤の全体の平面図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明に基く建築物又は構築物の実施例を、図を用いて、詳細に説明する 。
本発明に基く傾斜地型の建築物は骨格構造部と、補強コンクリートで作られた格 子形の基盤3と、荷重支持装置7とを有し、上記骨格構造部は垂直盤1,1.・ ・・(第1図ないし第3図)及び水平盤2,2.・・・から成り、上記基盤3は この基盤3に縦に通す縦通梁4,4.・・・と、この縦通梁4,4.・・・に交 差する交差指5,5.・・・とから成り、この縦通梁4及び交差指5はコンクリ ートで作られた基礎6を形成し、この基礎6は傾斜地の地面から所定の高さに保 持される。上記荷重支持装置7は、上記骨格構造部及び基盤3に対して外部から 加えられる荷重、すなわち、外部荷重を受け止めるものであるが、この荷重支持 装置7が受け止める荷重は、上記外部荷重の全てではなく、上記外部荷重のうち の上記傾斜地の傾斜面の母線に沿う方向の分力である。上記荷重支持装置7の形 状は、土壌の性質、上記傾斜地に於ける建築物の建設位置、及び、傾斜面の凹凸 に応じて決定するが、例えば、バイル8,8.・・・と格子枠組体9とから成る 構造とすることができる。上記建築物の骨格構造部の水平盤2,2゜・・・は、 コンクリートで作られた上記基盤3の縦通梁4゜4、・・・に支持される。上記 基盤3の下部は上記傾斜面の母線に沿って設定され、その形状は、平坦、リブ形 、その他任意の形状で差し支えない。第2図及び第3図に、上記傾斜地の」二部 に設ける上記耐荷重構造部7の構造の例を示す。
上記コンクリートで作った基盤3の交差指5の下端部は、上記格子枠組体9に隣 接する。
傾斜地型の建築物は次の要領で建設する。すなわち、まず、傾斜地の表土を取り 除き、建築のための割り付けを行う。この割り付けにしたがって、バイル8,8 .・・・を打ち込み、このバイル8,8.・・・の上に格子枠組体9を建設する 。上記バイル8,8.・・・及び格子枠組体9が設計強度に達した後に、上記基 盤3の縦通梁4,4.・・・及び交差指5,5.・・・を取り付ける。この縦通 梁4,4゜・・・と交差指5,5.とが交差する部分に、柱状の基礎10、 1 0.・・・を作る。
その後に、上記建築物の骨格構造部を建てる。すなわち、上記垂直盤1.1・、 ・・・及び水平盤2,2.・・・を組み建てる。この組立を行う要領は、まず、 上記垂直盤1゜1、・・・を上記柱状の基礎10,10.・・・に結合させ、つ ぎに、上記水平盤2,2.・・・を上記縦通梁4,4.・・・に結合させる。上 記建築物の荷重は、上記基盤3を経由して、上記傾斜地に伝達される。上記建築 物の重量の垂直方向の荷重P(第4図)は、分力PNとPwとに分けられる。上 記荷重Pの分力P1は上記傾斜面の母線に平行であり、上記荷重Pの他の分力P Nは上記傾斜面の母線に直角である。
上記骨格構造部及び基盤3の垂直方向の荷重の上記傾斜面に平行な分力Pwは、 上記交差指5.5.・・・を経由して、上記格子枠組体9及びバイル8の荷重を 受ける面に伝達され、上記傾斜面の母線に直角な分力は上記傾斜面によって受け 止められる。
第4図には次の符号を使用する。その定義は次の通りである。すなわち、 符号Pは、上記建築物から、上記傾斜面の滑り面、すなわち、上記傾斜面の符号 Aで表される部分から符号Bで表される部分までの範囲の滑り面の断面1に加え られる、上記建築物の垂直方向の荷重であり、符号Gは、上記上記傾斜面の符号 Aで表される部分から符号Bで表わされる部分までの範囲の滑り面の断面1にお ける傾斜地の土壌の自重に基ずく垂直方向の荷重であり、 符号PNは、上記建築物の荷重の、上記傾斜面の滑り面の断面の部分1に直角な 分力であり、符号GNは、傾斜地の土壌の自重の、上記滑り面の断面の部分1に 直角な分力であり、 符号P1は、上記建築物の荷重の、上記滑り面の断面の部分1に平行な分力であ り、符号G1は、傾斜地の土壌の自重の、上記滑り面の断面の部分1に平行な分 力であり、 符号ψは、上記傾斜地の土壌の内部摩擦力の角度であり、その単位は度であり、 符号Cは上記傾斜地の土壌の付着力であり、符号Wは剪断力であり、 符号Nは保持力である。
上記第4図に示した線図によって明らかなように、上記建築物の荷重に基ずく剪 断力は、本発明に基く建築物の形状の影響を受けず、このことは全ての図におい て共通する。従って、本発明に基く形状の建築物の、上記傾斜地の滑り面の断面 の上記部分における安定係数は、従来形状の建築物の場合の上記傾斜地の滑り面 の断面の上記部分における安定係数より大きい。
また、上記傾斜地の滑り面の断面の上記部分における安定係数は、上記建築物を 建てた後の方が、上記建築物を建てる前より大きい。
さらに、上記本発明に基く構造の建築物は、地震の場合に受ける垂直方向の力を 、上記説明したと同様に受け止める。また、上記本発明に基く構造の建築物の、 地震の時の水平方向の力を受け止める部分は、上記本発明に基く構造の建築物の 垂直盤1,1.・・・及び水平盤2,2゜・・・と、上記基盤3の縦通梁4,4 .・・・及び交差指5,5゜・・・とによって形成される三角形の部分である。
上記格子枠組体9を上記傾斜地の上部に設ける場合には(第3図)、上記建築物 の建設作業は、傾斜地の最上部から開始する。すなわち、まず、パイル8,8. ・・・を打ち込み、格子枠組体9を作り、その後に、上記交差指5.5.・・・ を上記格子枠組体9に結合させ、この格子枠組体9の縦通梁4,4.・・・を上 記基盤3にグラウト結合させる。その後に、上記建築物、すなわち、上記建築物 の骨格構造部を、既に説明した要領で組み上げる。上記骨格構造部及び基盤3の 垂直方向の荷重の上記傾斜面に平行な分力は、上記交差指5,5.・・・を経由 して、上記格子枠組体9及びパイル8,8.・・・に伝達され、また、上記傾゛ 斜面に直角な分力PNは上記傾斜面の土壌によって受け止められる。
上記構造によって、上記傾斜地に建設される建築物の骨格構造部は、その傾斜地 の土壌に加えられる剪断応力を、圧縮応力に変えることができg0従って、上記 傾斜地の土壌が如何なる成分であろうとも、その傾斜地の土壌の強度を有効に利 用することができる。
さらに都合の良いことは、上記荷重支持装置7°を、上記基盤3の下にある土壌 よりも物理的機械的強度が大きい土壌がある位置に建設することができる点であ る。その理由は、上記荷重支持装置7の構築位置を、傾斜地の土壌の性質に応じ て、その傾斜地の頂上部とするか、或いは、その傾斜地の麓の部分とするかの選 択が出来るからである。上記傾斜地の頂上部の物理的機械的性質と、麓の部分の 物理的機械的性質とが、同じように利用できる場合には、上記荷重支持装置7は 、その傾斜地の麓の部分に建設するほうが良い。その理由は、このように荷重支 持装置7を傾斜地の麓の部分に構築すれば、上記建築物の荷重の傾斜面に平行な 分力を上記荷重支持装置7に伝達する作用をする上記交差指5,5.・・・を圧 縮状態にすることかできるからである。これに対して、上記荷重支持装置7を傾 斜地の頂上部に構築した場合には、上記交差指5,5.・・・が引張り力を受け る状態になる。上記交差指5,5.・・・を圧縮状態にするほうがよいのは、こ の交差指5,5.・・・が補強コンクリートで1作られているからである。
建築物を峡谷又は窪地に建設する場合には(第5図及び第6図)、垂直盤1,1 .・・・及び水平盤2,2.・・・から成る骨格構造部と、縦通梁4,4.・・ ・及び交差指5゜5、・・・を交差させて成る補強コンクリート製の基盤3とを 、上記峡谷又は窪地の対向する傾斜地に構築し、この峡谷又は窪地の底で、上記 交差指5,5.・・・の下端部を相互に結合させる。このように、交差指5,5 .・・・の下端部を相互に結合させることにより、上記骨格構造部及び基盤3の 荷重の上記峡谷又は窪地の対向する傾斜地の傾斜面に沿う分力を、上記荷重支持 装置7に支持させることができる。
上記建築物を峡谷又は窪地に建設する場合の建設手順は次の通りである。すなわ ち、まず最初に、上記峡谷又は窪地の傾斜地に、地割り、すなわち、建設すべき 建築物の配置の割り付けを行い、次に、縦通梁4,4.・・・、及び、交差指5 ,5.・・・を上記峡谷の傾斜地の谷の部分に設置し、この峡谷の傾斜地の谷の 部分で、上記交差指5.5.・・・を同時に相互に連結する。その後に、上記建 築物の骨r4縞構部の垂直盤1,1.・・・、及び、水平盤2゜2、・・・を取 り付ける。上記基盤3の交差指5,5.・・・の相互の結合方法は、上記建築物 の構造に応じて、ヒンジ結合としてもよく、或いは強固な結合とすることもでき る。
」−2建築物の骨格構造部は、必要に応じて解体することができ、その解体の順 序は建てるの時の逆順である。
このようにすれば、その地域の自然の景観を損なうことなく、建築物を解体する ことができる。
上記建築物の重量に基づ(荷重は、上記基盤3の縦通梁上4.・・・、及び上記 交差指5,5.・・・によって上記峡谷の傾斜面の土壌に伝達される。上記建築 物の重量に基づく垂直方向の荷重は、2対の分力に分けられる。その一方の分力 は上記峡谷の傾斜面に沿い、その他方の分力は上記峡谷の傾斜面に直角である。
上記峡谷の傾斜面に沿って対をなす分力は、上記基盤3の下端部が結合された交 差指5.5.・・・によって均衡する。また、上記峡谷の傾斜面に直角な分力は 、上記峡谷の傾斜面の土壌によって受け止められる。上記峡谷の傾斜面の上記建 築物の下になる部分は、部分的に閉じられた空間を形成するが、この空間は、上 記峡谷の傾斜面の土壌の強度を最大限に有効に利用するために役立てることがで きる。
峡谷に建てる建築物の実施形態の例を第7図及び第8図に示す。
この建築物は架橋形の骨格構造部及び基盤3を有し、上記骨格構造部は垂直盤1 ,1.・・・及び水平盤2,2゜・・・から成り、上記基盤3は補強コンクリー ト製であって、縦通梁4,4.・・・及び交差指5,5.・・・を格子状に交差 させて成り、上記縦通梁4,4.・・・及び交差指5,5゜・・・は上記峡谷の 対向する傾斜地に架橋される。上記交差した交差指5.5.・・・の下端部は離 間部材11によって結合され、この離間部材11は上記峡谷の底から所定の高さ の位置にあり、圧縮された状態にある。上記峡谷の対向する傾斜地にある基盤3 の縦通梁4,4.・・・は上記骨格構造部の水平盤2,2.・・・によって結合 される。二重の上記峡谷又は窪地の対向する傾斜地の傾斜面に沿う分力を支持す る上記荷重支持装置7としての作用をする。
上記交差指5,5.・・・を相互に結合させるための結合方法、及び、上記水平 盤2.2.・・・を上記縦通梁4,4゜・・・に結合させるための結合方法は、 建設すべき建築物の具体的な構造に応じて、ヒンジ結合としてもよく、又は、強 固な結合としても良い。上記基盤3の交差指5,5゜・・・を上記骨格構造部の 水平盤2,2.・・・に結合させることにより、上記建築物の骨格構造部の構築 に必要な資材を大巾に節約することができる。その理由は、上記骨格構造部の力 の分布、特に上記基盤の水平!2. 2.・・・の力の分布を、より合理的にす ることができるからである。
上記建築物は、第5図及び第6図を用いて説明した建築物と、はぼ同じ手順で建 設される。
山地又は丘陵の上に建てる建築物の実施形態を第9図ないし第11図に示す。
上記建築物の基盤3は、形状が格子状であって、補強コンクリートで作られ、縦 通梁4,4.・・・と交差指5゜5、・・・からなり、上記建築物を立てる山又 は丘陵の頂上を挾む両側の傾斜面に構築される。上記交差指5,5゜・・・の上 端部は、上記山又は丘陵の頂上で、この結合は結合部材12によって相互に結合 される。この結合部材12は、に記荷重支持装置7として作用する。上記荷重支 持装置7は、上記建築物の骨格構造部又は基盤3が上記建築物の外に加える荷重 の上記傾斜面に平行な分力を支持する構造部である。
上記建築物を建設する場合の建設手順は次の通りである。すなわち、まず最初に 、上記山又は丘陵の傾斜地及び頂上に、建設すべき建築物の配置の割付けすなわ ち地割りを行い、次に、上記建築物の基盤3の荷重を支える縦通梁4,4.・・ ・、及び、交差指5,5.・・・を上記山又は丘陵の頂上の両側の傾斜地に、こ の山又は丘陵の頂上から谷まで配置し、この山又は丘陵の頂上で、連結部材12 を用いて、上記交差指5.5.・・・の上の端部を同時にt0互に連結する。そ の後に、上記建築物の骨格構造部の垂直盤1,1.・・・、及び、水平盤2,2 .・・・を、上記基盤の上に建てる。
上記建築物の重量が上記建築物の外に対して加える荷重は、上記基盤3の縦通梁 4,4.・・・、及び、上記交差指5,5.・・・によって、上記山又は丘陵の 傾斜面の土壌に伝達される。上記建築物の重量に基づく垂直方向の荷重は、2対 の分力に分けられる。その一方の分力は上記山又は丘陵の傾斜面に沿い、その他 方の分力は上記山又は丘陵の傾斜面に直角である。上記山又は丘陵の傾斜面に平 行な分力は、上記結合部材12あ作用によって均衡する。また、上記山又は丘陵 の傾斜面に直角な分力は、上記山又は丘陵の傾斜面の土壌に対して圧縮荷重を加 える。
上記山又は丘陵は、全体として、又は部分的に、上記建築物の下になる部分に、 閉じられた(3軸方向に圧縮される)空間を形成する。この空間は、上記山又は 丘陵の傾斜面の土壌の強度を最大限に有効に利用するために役立てることができ る。
また、上記建築物の基盤3を傾斜地の傾斜面に設ける場合の実施形態を第12図 ないし第14図に示す。
上記建築物の基盤3は、形状が格子状であって、補強コンクリートで作られ、縦 通梁4,4.・・・と交差指5゜5、・・・から成る。上記基盤3は軟らかい土 壌13と初生岩石層14から成る傾斜地に構築される。上記交差指5゜5、・・ ・は、上記傾斜地の割り付けられた表面に、上記傾斜地の母線に沿って固定され る。この固定は、プレストレス加工を施された埋込み固定部材15.15.・・ ・を用いて行われる。この埋込み固定部材15.15.・・・の上端部は上記交 差指5.5.・・・の長さ方向の中央部に結合され、この埋込み固定部材15, 15.・・・9下端部は上記傾斜面の初生岩石層14の中に固定される。この埋 込み固定部材15.15.・・・は上記荷重支持装置7として作用する。この荷 重支持装置7は、上記建築物の骨格構造部及び基盤3が上記建築物の外に加える 荷重の上記傾斜面に平行な分力を支持する構造部である。上記建築物の骨格構造 部を建設する場合の手順は次の通りである。
すなわち、まず最初に、上記傾斜地に建設すべき建築物の配置の割付けを行−い 、次に、上記埋込み固定部材15゜15、・・・を挿入するための孔を掘り、上 記埋込み固定部材15.15.・・・を上記初生岩石層14に固定する。その後 に、上記縦通梁4.4.・・・、及び交差指5.5.・・・を設置し、それと同 時に、上記交差指5,5.・・・に上記埋込み固定部材15,15.・・・を取 り付ける。その後に、上記埋込み固定部材15,15.・・・の上部を上記交差 指5.5.・・・に結合する。上記建築物の全体の基盤を、既に説明した順序で 上記基盤の上に建てる。
上記建築物の重量が上記建築物の外に対して加える荷重は、上記基盤3の縦通梁 4,4.・・・、及び、上記交差指5,5.・・・によって、上記傾斜面の土壌 に伝達される。
上記建築物の重量に基づ(垂直方向の荷重は、2対の分力に分けられる。その一 方の分力は上記傾斜面に沿い、その他方の分力は上記傾斜面に直角である。上記 山又は丘陵の傾斜面に平行な分力は、上記埋込み固定部材15゜15、・・・の 作用によって、上記初生岩石層14に支えられる。また、上記傾斜面に直角な分 力は、上記基盤3の縦通梁4,4.・・・、及び、上記交差指5,5.・・・を 経由して上記傾斜地に伝達される。この上記傾斜面に直角な分力は、上記埋込み 固定部材15,1.5.・・・のプレストレス力と共働して、上記傾斜地の軟ら かい土壌を安定な位置に保持する作用をする。
上記埋込み固定部材15.15.・・・は、シャフトを取り付ける要領で、上記 傾斜地の下のほうの部分及び上のほうの部分に取り付けることができる。
第15図ないし第18図に、傾斜地にカスケード形に、すなわち、高低差がある ような形で配置された建築物を示す。この建築物は骨格構造部16. 16.・ ・・と、基盤3と、荷重支持装置7とを有する。上記骨格構造部16゜16、・ ・・はそれぞれ独立である。上記建築物の基盤3は補強コンクリートで作られ、 格子形のトラス構造であり、内部に自由空間を有する。上記荷重支持装置7は、 上記建築物の骨格構造部及び基盤3の重態による荷重の上記傾斜地の母線に沿う 分力を支える。この荷重支持装置7はパイル8,8.・・・と格子枠組体9,9 .・・・とで構成される。
上記骨格構造部16は強固な垂直盤1,1.・・・、支柱17、 17.・・・ 、及び、水平盤2,2.・・・を有する。上記垂直ff1l、1.・・・、及び 、支柱17.17.・・・は上記基盤3に強固に結合される。この基盤3は、交 差指5゜5、・・・縦通梁4,4.・・・、及び、対角線上の部材18゜18、 ・・・で構成される。
上記建築物の骨格構造部を建設する場合の手順は次の通りである。すなわち、ま ず最初に、上記傾斜地に、建設すべき建築物の配置の割付けを行い、次に、パイ ル8゜8、・・・を打ち込み、格子枠組体9を作り、このパイル8゜8、・・・ 、及び、格子枠組体9をコンクリートでくるんでコンクリートのトラスを作り、 このコンクリートのトラスが所定の設計強度に達した後に、上記基盤を構成する 部材4,5.18を取り付ける。その後に、上記建築物の骨格構造部16,16 .・・・を建てる。
上記建築物の重量が上記建築物の外に対して加える荷重は、上記基盤3の縦通粱 4,4.・・・、上記交差指5゜5、・・・及び、上記基盤3の構成部材18.  1g、・・・にょって、上記傾斜面の土壌に伝達される。上記建築物の重量に 基づく垂直方向の荷重は、2対の分力に分けられる。
その一方の分力は上記傾斜面に沿い、その他方の分力は上記傾斜面に直角である 。上記傾斜面に平行な分力は、上記基盤3を経由して、上記パイル8,8.・・ ・と格子枠組体9.9.・・・に伝達される。このパイル8,8.・・・と格子 枠組体9.9.・・・は、既に説明したように、上記基盤3の下の上記傾斜地に 安定に保持される。
また、上記傾斜面に直角な分力は、上記基盤3を経由して上記傾斜地に伝達され る。
地震があった時には、上記建築物の垂直方向の荷重は、上記建築物の骨?8構造 部によって既に説明したように支えられる。地震の横揺れの荷重に対しては、上 記基盤3に強固に結合された垂直盤1,1.・・・が支える作用をする。この垂 直盤1,1.・・・は、上記骨格構造部の中央部に配置される。これは、上記垂 直盤1.1.・・・の回転を防止するためである。
第19図ないし第22図に、丘陵の頂上部に建設する建築物の他の構造を示す。
上記建築物の基盤3は、形状が格子状であって、補強コンクリートで作られ、縦 通梁4,4.・・・と交差指5゜5、・・・から成る。上記縦通粱4.4.・・ ・と交差指5,5゜・・・は、上記丘陵の傾斜地に配置される。補強コンクリー トで作られた環状部材19は、上記丘陵を取り囲み、上記基盤3の交差指5,5 .・・・に結合される。上記交差指5.5.・・・の荷重を支持する面は、上記 丘陵の表面の母線に沿って配置される。上記環状部材19は、上記建築物の骨格 構造部及び基盤3の重量による荷重の上記丘陵の傾斜地の面に沿う分力を支える 。
上記建築物の骨格構造部は次のように建設する。すなわち、まず最初に、上記傾 斜地に建てるべき建築物の配置の割付は作業を行い、この割り付けを行った場所 の所定の位置に、上記環状部材19を打設する。この環状部材19ぽ、予め張力 を与えて製造したプレキャストコンクリート製部材を使用しても差し支えない。
上記環状部材19のコンクリートが所定の設計強度に達した後に、上記基盤を形 成する部材料4,4.・・・、5゜5、・・・を、上記環状部材19に、上;己 交差桁5の取り付は部材を用いて取り付ける。
上記建築物の重量が上記建築物の外に対して加える荷重は、上記基盤3の縦通梁 4,4.・・・、及び、上記交差指5,5.・・・によって上記傾斜地に伝達さ れる。上記建築物の重量に基づく垂直方向の荷重は、2対の分力に分けられる。
その一方の分力は上記傾斜面に沿い、その他方の分力は上記傾斜面に直角である 。上記傾斜面に平行な分力は、上記交差指5.5.・・・によって上記環状部材 19に伝達される。
上記基盤3及びこの基盤の上に構築される骨格構造部の構成部材は、上記丘陵の 表面に密着するように構築されると、強風及び地震によっても形状が変化しない 程安定な構造になる。上記丘陵の上記建築物の下になった部分は圧縮された状態 になり、この圧縮された部分が上記丘陵を全体として信頼できる状態にする。上 記基盤3が上記丘陵を完全に取り囲む形の建築物のために構築される場合には、 上記縦通粱4,4.・・・は相互に結合されて閉じた形の環状部材19を形成し 、この閉じた形の環状部材19が引張り応力を吸収する。この場合、上記間じた 形の環状部材19は、上記基盤の構成部材の一部となり、上記基盤の機能部材と して作用すると共に、上記建築物の骨格構造部及び基盤3の外部に対する荷重の 上記傾斜地に平行な分力を受け止める荷重支持装置7として作用する。
産業上の利用可能性 本発明を最も有効に利用できるのは、現在、未だ開発されていない地域、又は、 未だ十分に利用されていない地域、例えば、山麓の急な傾斜地、丘陵地帯、荒野 、峡谷、谷間、河川の土手、湖沼地帯、湖や海の沿岸、或いは、大洋の沿岸等を 開発する分野である。このような地域に、傾斜地型又は傾斜地型離設形の福祉厚 生用又はレクリエーション用の施設、例えば、療養所、保養所、休暇体養のため のホテル、モーチル、観光用の簡易宿泊施設、山岳スキーや登山のための基地と して利用するための施設等、或いは、傾斜地型、離設傾斜地型、又は、その他の 種々の形の構造の住居用家屋を建てるのに有用である。
国際調査報告

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.垂直盤(1,1,…)及び水平盤(2,2,…)から成る基盤(3)と、上 記基盤(3)に結合された骨格構造部とを有し、傾斜地に建設される建築物又は 構築物において、上記基盤(3)は上記傾斜面の母線に沿って設げられ、上記基 盤(3)は荷重支持装置(7)を有し、上記荷重支持装置(7)は上記骨格構造 部及び基盤(3)の外部荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持することを特 徴とする傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  2. 2.上記基盤(3)の下部は上記傾斜面の母線に沿って配置されることを特徴と する請求の範囲第1項に記載された傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  3. 3.上記基盤(3)は上記骨格構造部の水平盤(2,2,…)によって上記骨格 構造部に結合されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載された 傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  4. 4.上記骨格構造部及び基盤(3)の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿 う分力を支持する上記荷重支持装置(7)は、上記基盤(3)を越えて上記傾斜 地の下部に配置され、上記傾斜地の土壌の中に保持されることを特徴とする請求 の範囲第1項ないし第3項のいずれかの項に記載された傾斜地に建設する建築物 又は構築物。
  5. 5.上記骨格構造部及び基盤(3)の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿 う分力を支持する上記荷重支持装置(7)は、上記基盤(3)を越えて上記傾斜 地の上部に配置され、上記傾斜地の土壌の中に保持されることを特徴とする請求 の範囲第1項ないし第3項のいずれかの項に記載された傾斜地に建設する建築物 又は構築物。
  6. 6.上記基盤(3)は補強コンクリートで格子形に作られ、上記格子形部分は縦 通梁(4,4,…)及び交差桁(5,5,…)により形成され、上記縦通梁(4 ,4,…)及び交差桁(5,5,…)は峡谷の対向する傾斜地に配置され、上記 交差桁(5,5,…)は下端部が相互に結合されて上記骨格構造部及び基盤(3 )の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持する上記荷重支持装 置(7)として作用することを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいず れかの項に記載された傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  7. 7.上記基盤(3)は峡谷の対向する傾斜地に設けられ、補強コンクリートで格 子形に作られ、上記格子形部分は縦通梁(4,4,…)及び交差桁(5,5,… )により形成され、上記骨格構造部の水平盤(2,2,…)は上記交差桁(5, 5,…)を相互に結合させて、上記骨格構造部及び基盤(3)の外部荷重の上記 傾斜地面の母線に沿う分力を支持する上記荷重支持装置(7)として作用するこ とを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかの項に記載された傾斜 地に建設する建築物又は構築物。
  8. 8.上記基盤(3)は山又は丘陵の対向する傾斜地に設けられ、補強コンクリー トで格子形に作られ、上記格子形部分は縦通梁(4,4,…)及び交差桁(5, 5,…)により形成され、上記交差桁(5,5,…)は上端部が結合されて、上 記骨格構造部及び基盤(3)の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力 を支持する上記荷重支持装置(7)として作用することを特徴とする請求の範囲 第1項ないし第3項のいずれかの項に記載された傾斜地に建設する建築物又は構 築物。
  9. 9.上記骨格構造部の水平盤(2,2,…)と上記基盤(3)との結合はヒンジ 結合であることを特徴とする請求の範囲第3項又は第6項に記載された傾斜地に 建設する建築物又は構築物。
  10. 10.上記基盤(3)の縦通梁(5,5,…)の間の結合はヒンジ結合であるこ とを特徴とする請求の範囲第6項又は第8項に記載された傾斜地に建設する建築 物又は構築物。
  11. 11.上記基盤(3)は上記骨格構造部に、上記骨格構造部の垂直盤(1,1, …)により結合され、上記基盤(3)は縦通梁(4,4,…)、交差桁(5,5 ,…)、及び、斜めの部材(18,18,…)により補強コンクリート製の格子 形トラス構造に作られることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載さ れた傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  12. 12.上記基盤(3)は丘陵の傾斜地に設けられ、補強コンクリートで格子形に 作られ、上記格子形部分は縦通梁(4,4,…)及び交差桁(5,5,…)によ り形成され、閉じた環状部材(19,19,…)は上記丘陵を取囲み、上記交差 桁(5,5,…)に結合されて、上記骨格構造部及び基盤(3)の外部に対する 荷重の上記傾斜面の母線に沿う分力を支持する上記荷重支持装置(7)として作 用することを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかの項に記載さ れた傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  13. 13.上記環状部材(19)は上記基盤(3)の構成部材であることを特徴とす る請求の範囲第12項に記載された傾斜地に建設する建築物又は構築物。
  14. 14.上記骨格構造部及び基盤(3)の外部に対する荷重の上記傾斜面の母線に 平行な分力を支持する上記荷重支持装置(7)は埋込み固定部材(15,15, …)の形であり、上記埋込み固定部材(15,15,…)は上記基盤(3)に結 合され、上記傾斜地の下部の土壌の中に保持されることを特徴とする請求の範囲 第1項ないし第3項のいずれかの項に記載された傾斜地に建設する建築物又は構 築物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150142A (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 株式会社竹中工務店 構造物

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