JPS6342198B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、一般的な弓の矢台と矢用スペーサに
関し、特に弓の垂直位置調整機構に関する。

［従来の技術］ いろいろな射手達が弓の弦および弓を引き離す
ときに弓を握り矢の矢筈と弓の弦とを固定するい
ろいろな方法には、弓の機能上の安定性と矢の飛
行の一貫性を達成するために矢の前側先端部を支
持する矢台の調整がしばしば必要とされる。グリ
ツプに加えられる反動力の中心に対する矢台の垂
直位置は、矢の飛行の一貫性を達成することとせ
まい標的群を射ることにおいて決定的な要因とな
る。

［発明の目的］ 本発明の目的は、垂直位置が調整可能な弓の矢
台を提供することにある。

別の目的は、垂直位置を調整可能な支持部材に
よつて動かされる矢台と矢用スペーサとを提供す
ることにある。

さらに別の目的は、矢台が表面に装着されると
ともに水平位置の調整のために矢用スペーサが設
けられて垂直位置が調整可能な支持部材を提供す
ることにある。

さらに別の目的は、一端部に矢台を有するとと
もに水平位置の調整のために表面に矢用スペーサ
が設けられた弓の握り部分に形成された垂直方向
に伸びた開孔に貫通され握り部分の両側面間に延
在する垂直位置を調整可能な支持部材を提供する
ことにある。

さらに別の目的と利点とは、図面と対応された
以下の記述によつて明白となるであろう。

［発明の構成］ 本発明は、握り部分と、上記握り部分を一方の
側面から他方の側面へ水平方向に貫通し、かつ垂
直方向に長い開孔と、上記開孔を貫通してかつ摺
動可能でかつ外周にネジ部が設けられた長い中空
の矢台の支持部材と、上記支持部材の一端部に設
けられ拡大された頭部と、上記ネジ部に装着され
るナツトとを備え、このナツトが締められるとき
上記拡大された頭部の一面が上記握り部分の一方
の側の面と当接し、さらに上記ナツトの一つの面
が握り部分の他方の側の面と当接して上記支持部
材を垂直方向の調整された位置に固定するように
し、さらに上記拡大された頭部の外側表面上に装
着された矢台と、上記長い頭部の外側表面からの
上記支持部材の突出部分を変化できるように上記
長い中空の矢台の支持部材の内部に縦方向に調整
するために装着されたスプリングで付勢され調整
可能な矢用スペーサ部材とを備えたことを特徴と
する。

［実施例］ 第１図に示された弓の握り部分１０は、グリツ
プ部１２と突出棚部１４と弓の矢が装着される照
準窓１６とを有している。断片的に示された弓用
リム１８は握り部分１０の両端部に連結されてい
る。２０は、弓の握り部分を貫通して矢装着面か
らその反対側の面まで延在し垂直方向に伸びた開
孔である。開孔２０は、突出棚部１４の上方かつ
近傍に位置しており、互いに平行な垂直方向の側
面と円形の端部とを有している。握り部分１０の
矢装着面の内側には垂直方向に伸びた矩形状の凹
部２２が形成されており、第４図に示すように、
握り部分１０の他方の面には垂直方向に伸びた凹
部２４が形成されている。開孔２０の中心軸と矩
形状の凹部２２および２４の中心軸とは共通であ
り、矩形状の凹部２２および２４は開孔２０より
も大きい。そして、凹部２２，２４の側面と端部
は開孔２０の側面と端部まで延在しており、それ
によつて凹部２２および２４の両端部における開
孔のまわりを囲むようにして肩部２５が設けられ
ている。

中空の円筒形状の支持部材２６に貫通され支持
部材２６の内外にわたつて位置するネジは、開孔
２０を通過して延在しており、支持部材２６の内
部で摺動可能に垂直方向に移動できる。支持部材
２６はその端部に方形状の頭部２８を有してお
り、頭部２８は矩形状の凹部２２の両垂直部分の
間に摺動可能に嵌合されているとともに、頭部２
８は凹部２２の深さと実質的に等しい厚みを有し
ている。支持部材２６が貫通されて支持部材２６
の他方の端部と嵌合されたナツト３０は、凹部２
４に挿入され、ナツト３０が締められて支持部材
２６を垂直方向の調整された位置に固定する。

中空の円筒部材３２は、支持部材２６に貫通さ
れて嵌合されており矢装着面と反対側の側面から
挿入されるとともに、ネジが外部に形成される。
部材３２は、矢のスペーサ用プランジヤ３４の内
側の径拡大された端部を支持部材２６の中で水平
方向に摺動可能に移動させる。中空部材３２の内
部のスプリング３６は、中空部材３２の一端部に
形成された肩部に対してプランジヤ３４の位置を
水平方向に沿つて外側へ付勢する。プランジヤ３
４はまた、支持部材２６の頭端部に形成された円
滑な開孔部分に摺動可能に案内される端部を有し
ており、この端部は拡大された直径を有する。そ
して、プランジヤ３４は方形状の頭部２８の表面
から突出しており、その突出量は、ネジ貫通部材
３２を回転することによつて可変できる。部材３
２は刻み目のある頭部３８をその外側の端部に有
するとともに、部材３２は、スプリング３６を部
材３２の内部に保持するネジ４０を螺合するため
に部材３２の外側の端部近傍に内部へ浅く貫かれ
た部分を有している。部材３２に螺合された入口
ナツト４２は支持部材２６の端部に装着されてお
り、これによつて矢用スペーサのプランジヤ３４
の水平位置が調整され固定される。

矩形状のアダプタ用平板４４は、ピン止め、は
んだ付けあるいは溶接などの適宜な手段によつ
て、支持部材２６の方形状の頭部２８の外表面上
に装着されている。そして、アダプタ用平板４４
の面積は方形状の頭部２８よりも大きく、同寸法
の矢台用平板４６が上記アダプタ用平板４４の外
表面上に装着されている。矢台支持用平板４６
は、ちようつがいで動く環状形の矢台４８を支持
している。アダプタ用平板４４と矢台支持用平板
４６の中央部には、矢用スペーサのプランジヤ３
４が通過できるように開孔が貫通して形成されて
いる。矢台支持用平板４６は接着のような適宜な
方法によつてアダプタ用平板４４に装着されても
よい。

当業者が、垂直方向に長い開孔２０と、互いに
同形状である凹部２０および２４とを設けるなど
して本発明の思想範囲内の変形例と変更例を容易
に思いつくことは理解されるであろう。また、矢
台４８は適宜なものであればどんなものでもよ
い。以上の記述は図解的であり、特許請求の範囲
に開示された本発明の範囲を制限するものではな
い。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、長い頭部
の外側表面からの中空の矢台の支持部材の突出部
分を変化できるように、上記支持部材の内部に縦
方向に調整するために装着されたスプリングで付
勢され調整可能な矢用スペーサ部材を備えたの
で、弓の垂直位置を調整することができる弓の矢
台を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、垂直位置が調整可能な矢台と矢用ス
ペーサとを備えた本発明による弓の握り部分を示
す矢が装着される側の側面図、第２図は、矢台と
矢用スペーサ装置が装着された弓の握り部分を示
す第１図の要部拡大側面図、第３図は、弓の握り
部分の垂直方向に伸びた開孔および凹部を示す第
２図を直線３―３に沿つて切断した断面図並び
に、この開孔と凹部に装着された調整可能な矢台
とスペーサとを示す側面図、第４図は、垂直方向
に伸びた開孔と垂直方向に伸びた矩形状の凹部に
装着されて垂直位置が調整可能な支持部材を取り
外された矢台とともに示し、矢が装着される側の
第３図の直線４―４に沿つた側面図、第５図は、
第１図の直線５―５に沿つた拡大部分断面図、第
６図は、上記支持部材のみの前側端部を示す正面
図、第７図は支持部材の一半部を破断した側面
図、第８図は支持部材の背面図、第９図は中空の
矢用スペーサの支持ネジの先端を示す背面図、第
１０図は上記支持ネジの一半部を破断した側面
図、第１１図は上記支持ネジの頭端部を示す正面
図、第１２図はアダプタ用平板の先端部を示す側
面図、第１３図はこの平板の側面を示す平面図、
第１４図は矢台の先端部を示す側面図、第１５図
は矢台の側面を示す平面図である。 １０…握り部分、１６…照準窓、２０…開孔、
２４…凹部、２５…肩部、２６…支持部材、２８
…頭部、３０…ナツト、３２…円筒部材、３４…
プランジヤ、３６…スプリング、４２…入口ナツ
ト、４４…アダプタ用平板、４６…矢台支持用平
板、４８…矢台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 握り部分と、上記握り部分を一方の側面から
   他方の側面へ水平方向に貫通し、かつ垂直方向に
   長い開孔と、上記開孔を貫通してかつ摺動可能で
   かつ外周にネジ部が設けられた長い中空の矢台の
   支持部材と、上記支持部材の一端部に設けられ拡
   大された頭部と、上記ネジ部に装着されるナツト
   とを備え、このナツトが締められるとき上記拡大
   された頭部の一面が上記握り部分の一方の側の面
   と当接し、さらに上記ナツトの一つの面が握り部
   分の他方の側の面と当接して上記支持部材を垂直
   方向の調整された位置に固定するようにし、さら
   に上記拡大された頭部の外側表面上に装着された
   矢台と、上記長い頭部の外側表面からの上記支持
   部材の突出部分を変化できるように上記長い中空
   の矢台の支持部材の内部に縦方向に調整するため
   に装着されたスプリングで付勢され調整可能な矢
   用スペーサ部材とを備えたことを特徴とするアー
   チエリー用の弓。 ２ 上記アーチエリー用の弓が、上記開孔の一端
   部における上記握り部の一方の側に形成された垂
   直方向に長い凹部を備え、上記支持部材の上記拡
   大された頭部が上記凹部に挿入され、凹部内で垂
   直方向に移動可能であり、上記当接した垂直の側
   面が上記拡大された頭部の側面上及び上記凹部の
   側壁面上に形成されたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載のアーチエリー用の弓。 ３ 上記長い中空の矢台の支持部材が内側及び外
   側へ伸長されネジで貫通された中空の円筒部材で
   あり、外側へネジで貫通された中空の円筒部材の
   第２の矢用スペーサの支持部材が上記矢台の部材
   の中でネジで貫通され縦方向に調整可能であり、
   上記長い矢用スペーサの部材が上記矢用スペーサ
   の支持部材の内部で縦方向に摺動可能であり、上
   記矢用スペーサの支持部材の一端部から外側に突
   出するようにスプリングで付勢されることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のアーチエリー
   用の弓。