JPS6341941Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として端面部分の構成に工夫を施し
た新規の鞄等ケースに関するものであつて、硬質
芯材１入りの胴部材２を両端面が開放した樋形状
とし、この胴部材２の端面に硬質端板３を当該端
板３が胴部材２の端縁より僅かに内側に入つた状
態で嵌着して同端面を閉塞し、この閉塞により端
板３の外側に胴部材２の端縁部を周壁４とする凹
所５を形成し、また胴部材２の外張材６の端縁を
外方に延長して当該延長部を凹所５内に捲り返
し、この捲返部分７を同凹所５に於ける周壁４の
頂面および内面ならびに底部内面の外周縁部に貼
着し、更に凹所５の中に同凹所５と同じ形状に構
成した芯材８入りの化粧盤９を落し込み状態で貼
止したことを要旨とするものである。

尚、図示せる実施例は厚紙１１の外面にスポン
ジシート１２を積層した硬質芯材１の内外両面に
皮製内張材１３と皮製外張材６を纒着して両端面
が開放した樋形状を呈する胴部材２を構成し、こ
の胴部材２の端面に木板製硬質端板３を当該端板
３が胴部材２の端縁より僅かに内側に入つた状態
で嵌着して同端面を閉塞し、この閉塞により端板
３の外側に胴部材２の端縁部を周壁４とする凹所
５を形成し、また胴部材２の外張材６の端縁を外
方に延長して当該延長部を凹所５内に捲り返し、
この捲返部分７を同凹所５に於ける周壁４の頂面
および内面ならびに底部内面の外周縁部に貼着す
ると共にこれとは別個に、厚紙１４の外面にスポ
ンジシート１５を積層した芯材８の外面に皮製外
張材１６を纒着し且つ当該外張材１６の外周縁部
１７を芯材８の内面側に捲り返して貼着すること
によつて上記の凹所５と同じ形状の化粧盤９を構
成し、この化粧盤９を凹所５の中に落し込み状態
で接着剤１８により貼止し、また端板３の内面に
化粧シート１９を張着したものである。

本考案は叙上の如き構成になるので第１図に示
す如き保形性を備えたかたい鞄の構成に極めて都
合がよい効果があるは勿論であるが、特に化粧盤
９は落し込み状態で貼止したので剥れ落ち難い利
点があり、また胴部材２の外張材６の端縁を外方
に延長して当該延長部を凹所５内に捲り返し、こ
の捲返部分７を同凹所５に於ける周壁４の頂面お
よび内面ならびに底部内面の外周縁部に貼着し、
この貼着部を凹所５の中に貼止した化粧盤９によ
り隠し押えたので、胴部材２の端縁部分を体裁よ
く構成し易く極めて作業性がよい等の優れた効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案鞄等ケースの実施例を示すものであ
つて、第１図は全体を示す斜視図、第２図は第１
図Ａ−Ａ線に沿う拡大断面図である。 １……芯材、２……胴部材、３……端板、４…
…周壁、５……凹所、６……外張材、７……捲返
部分、８……芯材、９……化粧盤、１１……厚
紙、１２……スポンジシート、１３……内張材、
１４……厚紙、１５……スポンジシート、１６…
…外張材、１７……外周縁部、１８……接着剤、
１９……化粧シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬質芯材１入りの胴部材２を両端面が開放した
   樋形状とし、この胴部材２の端面に硬質端板３を
   当該端板３が胴部材２の端縁より僅かに内側に入
   つた状態で嵌着して同端面を閉塞し、この閉塞に
   より端板３の外側に胴部材２の端縁部を周壁４と
   する凹所５を形成し、また胴部材２の外張材６の
   端縁を外方に延長して当該延長部を凹所５内に捲
   り返し、この捲返部部分７を同凹所５に於ける周
   壁４の頂面および内面ならびに底部内面の外周縁
   部に貼着し、更に凹所５の中に同凹所５と同じ形
   状に構成した芯材８入りの化粧盤９を落し込み状
   態で貼止して成る鞄等ケース。