JPS634086A

JPS634086A - 金属材の洗浄方法

Info

Publication number: JPS634086A
Application number: JP14574086A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Yanagihara; 柳原　擴
Original assignee: ASIA KINZOKU KOGYO KK
Current assignee: ASIA KINZOKU KOGYO KK
Priority date: 1986-06-20
Filing date: 1986-06-20
Publication date: 1988-01-09
Also published as: JPH0434629B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は金属材の洗浄方法に関し、更に詳しくは特定の
洗浄用組成物を用いて金属材上洗浄する方法に関する。

（従来の技術）金属材料は通常その表面に主に油性分から成る付着物が
付着していることが多い。このために従来から金属材は
通常洗浄が行なわれる。

この洗浄には各種の手段が適宜に採用され、例えばテト
ラクロロエチレンやトリクロロエチレンの如き塩素化炭
化水素系溶剤を用いて、そのＺ＾発性を利用して洗浄す
る所謂蒸気洗浄法や、酸を用いて洗浄する所謂酸洗い法
等が知られている。

又、アルミニウム系全屈材の如く、その表面に酸化膜が
形成された材料については、予め酸化膜を除去してから
酸洗い等が行なわれており、この酸化膜除去手段として
は通常苛性ソーダ等の強アルカリの存在下に加熱する手
段が採用されている。

これ等従来の洗浄方法には、いずれも難点があり、蒸発
洗浄法で洗浄した金属材では密着性が劣り、例えば、こ
れ等金属材に鍍金膜や塗装皮膜を形成するような場合に
その鍍金膜等との密着性が不十分で、この部分から腐蝕
が生ずる等の支障がある。事実、例えば、鋼材に塗装を
施す場合等では、鋼材と塗装皮膜との間の密着性が不十
分でこの部分からの腐蝕が問題化している。

又、酸洗い方法については、酸洗浄後、中和し、水洗い
する必要があり、多工程となって工業上法して望ましい
ものとは：い難い。

（発明が解決しようとする問題点）本発明が解決しようとする問題点は、塩素化炭化水素系
溶剤を用いる従来の蒸発洗浄法の上記難点を解決するこ
とであり、更に、詳しくは、金属材をこの種塩素化炭化
水素系溶剤を用いて洗浄しても、被洗浄物が債れた密着
性を有するに至る洗浄方法を提供することである。

（問題点を解決するための手段）この問題点は、（Ａ）アミンと炭素数６〜９の芳香！ス
ルホン酸との塩、及び（Ｂ）アミンとリン酸との塩の両
者を、塩素化炭化水素系溶剤に含有せしめた組成物を用
いて、金属材を洗浄することにより解決される。

（発明の構成並びに作用）本発明の洗浄方法においては、塩素化炭化水素系溶剤に
、（Ａ）アミンと炭素数６〜９の芳香族スルホン酸との
塩、及び、（Ｂ）アミンとリン酸との塩という特定の２
種類のアミン堪を含有せしめた組成物を用いて金属材を
洗浄するものである。

本発明において使用する上記特定２成分を含有する洗浄
用組成物自体は、従来ドライクリーニング用組成物とし
て知られているものであり、繊維類のドライクリーニン
グ洗浄用組成物として有効なものであることは公知であ
る。しかしながら、この組成物が金属材の洗浄に使用さ
れたことが従来全くなく、この組成物が金属材用洗浄組
成物として有効であるということは従来未知のことであ
り、本発明者の研究に依り初めて明らかとなったことで
ある。特に注目すべき特徴は、この組成物で洗浄した金
属材は塩素化炭化水素系溶剤単独で洗浄した場合は勿論
のこと、塩素化炭化水素系溶剤にその他の界面活性剤を
含有せしめたドライクリーニング用洗浄組成物で洗浄し
た金属材に比し、著しく優れた密着性を有するという効
果を発揮することである。これを換言すれば、塩素化炭
化水素系溶剤に、特に、上記（Ａ）成分並びに（Ｂ）成
分を含有させた組成物が洗浄後の金属材に優れた密着性
を付与しうるということである。　　゛本発明において
使用する塩素化炭化水素系溶剤としては、従来からこの
種分野において使用されて来たものが広い範囲で適宜に
使用され、代表例としてテトラクロロエチレン、トリク
ロロエチレン、トリクロロエタン等を例示でき、その他
例えば、ジクロールメタンを挙げることができる。

又、塩素化炭化水素系溶剤として、塩素以外に弗素等で
置換された塩素化弗素化炭化水素系溶剤も含有され、そ
の代表例としてトリクロロトリフルオロエタン、テトラ
クロロジフルオロエタン。

トリクロロモノフロロメタン等を例示することができる
。殊に、塩素化弗素化炭化水素においては、カウリブタ
ノール価が低いことから油を溶解する性質が低く、洗浄
精度が悪いもかかわらず、洗浄時間を長く要する欠点が
あるが、本方法によれば、これが著しく改善される。

本発明における成分（Ａ）、成分（Ｂ）のアミン成分と
しては、炭素数８〜２２のアルキル基又はアルケニル基
を分子内に少なくとも１個有するアミンが好ましく、例
えば、式（１）に表されるものである。

八３（式中Ｒ１は炭素数８〜２０のアルキル基又はアルケニ
ルＪｆ、、Ｈｚ、Ｒｉは水素、炭素数１〜２２のアルキ
ル基又はアルケニル基、（ＣＨ２ＣＨ２Ｏ）ｎ　Ｈ（ｎ
−１〜２０１で示される基であり、Ｒｚ、Ｒｓは同一で
も異なっていてもよい、）これらのうち、式（１）におけるＲ＋が炭素数１２〜１
８のアルキル基又はアルケニル基、Ｒｚ、　Ｒｓが（Ｃ
Ｈ２ＣＨ２０）ｎ　Ｈ（ｒ＋−１〜１０）　テあるアミ
ンが特に好ましい。

本発明の成分（Ａ）は、上記アミンと６〜９の炭素数を
有する芳香族スルホン酸との塩である。具体的にはラウ
リルジェタノールアミン会パラトルエンスルホン酸塩、
ステアリルアミンのエチレンオキシド（ｐ−ｏ付加物・
キシレンスルホン酸塩。

オレイルアミンのエチレンオキシドａｉ−ｔｏ）付加物
会ベンゼンスルホン酸塩、ヤシアルキルアミンのエチレ
ンオキシド（ｐ＝ｓ）付加物・パラトルエンスルホン酸
塩、ヤシアルキルアミン・ベンゼンスルホン酸塩、ステ
アリルアミン寺パラトルエンスルホン酸塩、ジラウリル
アミン舎パテトルエンスルホン酸塩などであり、これら
の１種又は２種以上の混合物が使用される。

本発明の成分（Ｂ）は、前記アミンとリン酸との塩であ
り、具体的にはヤシアルキルジェタノールアミンやリン
酸塩、ラウリルアミンのエチレンオキシド（ｐ・０付加
物・リン酸塩、ステアリルアミンのエチレンオキシド（
ｐ−ｓ）付加物・リン酸塩。

オレイルアミンのエチレンオキシド（ｐ−ａ）付加物Φ
リン酸塩、ヤシアルキルアミン嗜すン酸填、ステアリル
アミン・リン酸塩などである。これらは１ｓ又は２種以
上の混合物として使用される。

尚、上記化合物中ｐはエチレンオキシド平均付加モル数
を表わす（以下においても同じ）。

本発明においては、成分（Ａ）並びに成分（Ｂ）を併用
することが必要であり、この併用による相乗作用により
、優れた密着性を付与することができる。この際、いず
れか−方のみを使用しても上記効果を十分に期待するこ
とはできない。

本発明における成分（Ａ）と成分（Ｂ）の配合比は任意
に選ぶことができるが、成分（Ａ）　／　（Ｂ）　＝　
ｔ。

７０．５〜１０／８　（重量比）、好ましくは、１０／
１〜１０／Ｓであり、又成分（Ａ）、成分（Ｂ）の配合
量は５〜３０重景％が好適である。

尚、本発明の成分（Ａ）、成分（１３）は、前記アミン
と６〜９の炭素数を有する芳香族スルホン酸又はリン酸
とを混合し、それぞれ塩の形として容易に配合されるが
、前記アミンと６〜９の炭素数を有する芳香族スルホン
酸又はリン酸とを別々に溶剤に添加し、溶剤中で塩の形
として用いても良い。

本発明の上記洗浄用組成物を適用すべき金属材としては
広く各種金属材があげられ、たとえば、鋼材、アルミニ
ュウム材、鋼材、亜鉛材等を具体例として例示できる。

特に鋼材に各種の塗装を施す場合、たとえばブリキ材で
成型した容器に塗装を施す場合に極めて好適である。

本発明の組成物を用いて金属材を洗浄するに際しては、
従来の有機溶剤洗浄の各種の方法がいずれも適用でき、
その代表的な方法について図面を用いて一例を示せば以
下の通りである。但し添付図面中（１）は浸漬槽、（２
）はこれに連設した蒸発洗浄槽、（３）は溶剤を蒸発す
るためのヒーター。

（０は上蓋、（５）は冷却用装置通常は冷却用パイプを
示す、また、便宜上金属材としては圧延金属板を例にと
り、（８）は被洗浄物たる金属容器を示す。

浸漬層（１）中には洗浄用組成物（７）が投入されてお
り、これは隔壁（８）をオーバーフローして洗浄槽（２
）に流入し、洗浄槽（２）で洗浄用組成物（７）が蒸発
し、蒸気層（９）で洗浄が行なわれると共に蒸発した組
成物は冷却用パイプ（５）で冷却されるようになってい
る。

而して被洗浄物たる金属容器（６）は先ず浸漬層（１）
で洗浄用組成物（７）中に浸漬され次いで洗浄槽（２）
の蒸気層（８）に連続的に供給されて、ここで十分に洗
浄並びに乾燥される。

本発明に於いては洗浄用組成物を調整するに際し、塩素
化炭化水素系溶剤に予め成分（Ａ）及び（Ｂ）を含有さ
せた組成物をそのまま使用しても良いし、また、塩素化
炭化水素系溶剤に、その使用に際し、或いは使用中に上
記成分（Ａ）並びに（Ｂ）を徐々に含有させても良い。

また、成分（Ａ）並びに（Ｂ）を塩素化炭化水素溶剤に
予め含有せしめた組成物を、塩素化炭化水素溶剤に徐々
に含有させても良い、たとえば、添付図面の方法で実施
する場合では、滴下装置（１０）より成分（Ａ）並びに
（Ｂ）を、或いは上記組成物を滴下し、−方浸漬層（１
）には塩素化炭化水素溶剤を投入しておき、実質的に浸
ｆｆ１層（１）中で所定の組成となるように実施しても
良い。

上記したような添加液［ポリオキシエチレンヤシアミン
（Ｐ＝２）：５＄、ポリオキシエチレン牛脂アミン：５
ｚ、パラトルエンスルホン酸：５ｚ、リン酸二〇、５％
、テトラクロロエチレン：　８４．５χ］を添付図面の
ように浸漬層（１）に滴下させて同図のような方法で洗
浄したブリキ製容器（本発明の方法の実流量）と従来の
テトラクロロエチレンを用いて洗浄したブリキ製容器（
従来品）について同様の塗装皮膜を形成し、クロスカッ
トによる開離試験を次の３つの条件で行なった結果は次
のとおりである。

条件１：水煮沸３０分条件２：水＋浸透剤で煮沸（１２０℃　３０分）条件３
　：　Ｄ、Ｍ、Ｓ、０．法［ジメチルスルホオキサイド（剥離剤）の５０％水溶液
中で１２０℃　３０分煮沸、その後、水洗いして測定す
る。］評価基準　　■　令・・　剥＃数ＯＯＩＩΦ＠　　　ｔｔ　　ｌ以下 Δ　＊　＊　＊　　　／／　　ｌ〜５ ×　１・　　〃　５以上（発明の効果）本発明法に依れば、多工程を要することなく、また従来
の有機溶剤洗浄法と同じ様な操作で容易、簡単に金属材
を洗浄することができると共に、洗浄精度が向上し、洗
浄時間が短縮され、得られる被洗浄物は極めて優れた定
着性を有し、たとえばこの上に塗装、鍍金等を施しても
鍍金又は塗装皮膜との定着性が極めて優れているために
腐蝕防止が有効に達成される。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の洗浄方法の一例を示す概略説明図で
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（Ａ）アミンと炭素数６〜９の芳香族スルホン酸
との塩、及び（Ｂ）アミンとリン酸との塩の両者を、塩
素化炭化水素系溶剤に含有せしめた組成物を用いて、金
属材を洗浄することを特徴とする金属材の洗浄方法。
（２）上記成分（Ａ）と成分（Ｂ）とが（Ａ）／（Ｂ）
＝１０／０．５〜１０／８（重量比）である特許請求の
範囲第１項記載の洗浄方法。
（３）浸漬槽と蒸気洗浄槽とを分離して設け、浸漬槽に
被洗浄物を浸漬した後、続いて蒸気洗浄槽にて洗浄する
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の洗浄方
法。
（４）上記（Ａ）成分と（Ｂ）成分とを予め塩素化炭化
水素系溶剤に含有せしめ、又は含有せしめずに、塩素化
炭化水素系溶剤の存在する洗浄槽に滴下して含有せしめ
ることを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の洗浄
方法。