JPS6339557Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、燃焼装置の風箱に関するもので、
その目的とするところは、空気の断熱性を利用し
て燃焼用空気の温度保持に関する熱効率を高め、
もつて構造が簡単でコンパクトな燃焼装置を構成
せしめることのできる風箱を提供することにあ
る。

つぎに本案装置の構成につき、実施例を示す図
面に基いて以下に具体的に説明する。第１図ない
し第４図において、Ａはボイラ本体であり、Ｂは
その燃焼装置である。ボイラ本体Ａは管寄せＣ、
水管Ｄをそなえ、中央に燃焼室Ｅをそなえる。燃
焼装置Ｂは、押込送風機１，風箱２，バーナ３，
空気予熱器４，およびこれらを互いに連結する通
路などよりなる。

風箱２は、内外たがいに隣接する筒状の二重通
路によつて構成され、外側通路５と内側通路６と
は、筒状の隔壁７によつて仕切られている。８は
昇圧空気用のダクトで、押込送風機１と外側通路
５との間を連結し、その途中にエアダンパー９が
介設される。１０は外側通路５と空気予熱器４と
を連結するための通路、１１は内側通路６と空気
予熱器４とを連結するための通路であり、１２は
内側通路６を出た昇温空気を燃焼用空気としてバ
ーナ３へ供給するために風箱２とバーナ３との間
に設けた通路である。

このように構成される本案装置において、その
作用を説明すると、押込送風機１を駆動すること
によつて昇圧空気はダクト８を通り、エアダンパ
ー９を経て風箱２の外側通路５に導入される。押
込送風機１に供給される空気は、外気を直接吸引
させる方式としてもよいが、第２図あるいは第４
図に示すように、ボイラ本体Ａの周壁内の下端部
に空気取入口を設け、該周壁の内面と水管との間
に沿つて空気を吸引して押込送風機１に達するよ
うにしてもよい。このようにすると、該空気通路
が消音機能を発揮し、押込送風機に対する消音効
果を付与することになるので、きわめて好適であ
る。

外側通路５に導入された空気は、その出口から
通路１０を経由して空気予熱器４に導かれ、こゝ
で排ガスとの熱交換が行われて空気が昇温し、昇
温空気は通路１１を経て風箱２の内側通路６に導
かれる。該空気はさらに内側通路６から通路１２
に導かれ、バーナ３に沿つて燃焼室Ｅに導入さ
れ、燃焼用空気として用いられる。

本案にかゝる燃焼用空気通路を備えた風箱は以
上のように構成されるので、内側通路内の昇温空
気は外側通路内の空気により、隔壁７を介して周
囲から包囲された状態にあり、外側通路内の空気
の断熱性によつて内側の昇温空気の温度保持がき
わめて能率よく遂行される。したがつて、昇温空
気の温度保持のために従来行われていた別個の断
熱材の使用も省略される。また、風箱を内外たが
いに隣接する筒状の二重通路によつて構成したか
ら、構造が簡単でコンバクトな燃焼装置を構成せ
しめることができる、などのすぐれた効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を具備するボイラの平面図、
第２図はその正面図、第３図は本案装置の要部を
示す拡大平面図、第４図は第３図の−−線
に沿つて切断した要部の断面図である。 Ａ……ボイラ本体、Ｂ……燃焼装置、Ｃ……管
寄せ、Ｄ……水管、Ｅ……燃焼室、１……押込送
風機、２……風箱、３……バーナ、４……空気予
熱器、５……外側通路、６……内側通路、７……
隔壁、８……ダクト、９……エアダンパー、１
０，１１，１２……通路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 燃焼装置の風箱を内外たがいに隣接する筒状
   の二重通路によつて構成し、押込送風機から送
   られる昇圧空気用のダクトを二重通路のうちの
   外側通路に連結し、該外側通路を出た空気が空
   気予熱器を経由して上記二重通路のうちの内側
   通路に導かれるように風箱の各通路と空気予熱
   器とをそれぞれ連結し、該内側通路を出た昇温
   空気を燃焼用空気としてバーナへ供給するため
   の通路を風箱とバーナとの間にそなえたことを
   特徴とする燃焼用空気通路を備えた風箱。 (2) 外気をケーシングと水管との間を経由して風
   箱へ送るようにした実用新案登録請求の範囲第
   (1)項記載の燃焼用空気通路を備えた風箱。