JPS6339107Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 そもそも、マーキングペンあるいはそれに類似
した筆記具のうち、一般に中綿と称するインク吸
蔵体を使用しインクを消費しきつつて枯渇した場
合にその一端をインク中に浸漬してインクを吸上
させて補充する形式のものは、使い捨て形式のも
のと異なつてその経済性の故に高い人気をもつて
いるが、この筆記具に用いるインク吸蔵体は通常
かなり長いうえインク壜は合成樹脂製でしかも小
型のものが大半であるためこれを壜に差したまま
にしておくと転倒して周囲を汚す恐れがあつた。

本考案はこのような問題点を解決することを目
的とするものであつて、一端をインクに浸漬して
同インクを吸引補充するようにしたインク吸蔵体
を胴軸内に取出し自在に収納した筆記具と、壜本
体の一部にインク吸蔵体の一端の挿入口を備え、
他の一部にこの挿入口にインク吸蔵体を嵌挿して
インクを吸引する際に上記の筆記具の胴軸を一体
に嵌着し同胴軸によつて壜本体の転倒を防止する
ようにした受部を設けたインク補充壜とを組合せ
たことを要旨とするものである。

尚、第１図乃至第３図に示す実施例は、一端を
インクに浸漬してインクを吸収補充するようにし
た通常、中綿と称されるインク吸蔵体１を胴軸２
内に取出し自在に収納した筆記具イと、プラスチ
ツク製の壜本体３の天部にインク吸蔵体１の一端
の挿入口４を備え、底部にこの挿入口４にインク
吸蔵体１を嵌挿してインクを吸引する際に筆記具
イの胴軸２を一体的に嵌着し同胴軸２によつて壜
本体３の転倒を防止するようにした一部切欠円形
状の陥入凹部５を形成したインク壜ロを組合せた
ものであり、また第４図に示す実施例はインク壜
ロの胴部に前記の一部切欠円形状の陥入凹部５の
代りに胴軸２を一体的に嵌着する丸穴６を形成し
たものである。

本考案は叙上の通りであるので、インク壜の形
状が安定を欠くようなものであつても胴軸の支え
によつてインク吸蔵体へのインク補充中にインク
壜が転倒する虞れがないためわざわざ手で支えて
インク補充完了まで待つ必要がなく、かつまたイ
ンク壜の形状のデザインを施す上で制約が少くな
り極めて巾狭な薄型にしても転倒の虞れがなくな
るなどの諸効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は筆記具の分解斜視図、第２図はインク壜の斜
視図、第３図は使用の一態様を示す斜視図、第４
図は別異の実施例を示す第２図に対応する斜視図
である。 １……インク吸蔵体、２……胴軸、３……壜本
体、４……挿入口、５……陥入凹部、６……丸
穴、イ……筆記具、ロ……インク壜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端をインクに浸漬して同インクを吸引補充す
   るようにしたインク吸蔵体を胴軸内に取出し自在
   に収納した筆記具と、壜本体の一部にインク吸蔵
   体の一端の挿入口を備え、他の一部にこの挿入口
   にインク吸蔵体を嵌挿してインクを吸引する際に
   上記の筆記具の胴軸を一体に嵌着し同胴軸によつ
   て壜本体の転倒を防止するようにした受部を設け
   たインク補充壜とより成るインク吸引補充式吸蔵
   体を備えた筆記具とインク補充壜との組合せ。