JPS633883B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS633883B2
JPS633883B2 JP54053530A JP5353079A JPS633883B2 JP S633883 B2 JPS633883 B2 JP S633883B2 JP 54053530 A JP54053530 A JP 54053530A JP 5353079 A JP5353079 A JP 5353079A JP S633883 B2 JPS633883 B2 JP S633883B2
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JP
Japan
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mol
solution
monomer
copolymer
hours
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Expired
Application number
JP54053530A
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English (en)
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JPS54163986A (en
Inventor
Seibin Gibuzu Deeru
Furanshisu Fuoie Deyuan
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Chemical Co
Original Assignee
Dow Chemical Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Dow Chemical Co filed Critical Dow Chemical Co
Publication of JPS54163986A publication Critical patent/JPS54163986A/ja
Publication of JPS633883B2 publication Critical patent/JPS633883B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/02Monomers containing chlorine
    • C08F214/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F214/08Vinylidene chloride

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、結晶性組成制御塩化ビニリデン−メ
チルメタクリレート共重合体及びその製法に関す
る。 塩化ビニリデンのホモポリマーは、例えばテト
ラヒドロフランのような通常の有機溶媒には不溶
性であるが、塩化ビニリデンを少量の他モノマ
ー、例えは、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト又はアクリル酸又はメタクリル酸のC2〜C13
ルコールエステル、シアン酸ビニリデン、アクリ
ル酸、イタコン酸、クロロアクリロニトリル、塩
化ビニル、臭化ビニル、臭化ビニリデン等と共重
合させることによりトルエン/テトラヒドロフラ
ン混合溶媒のような溶媒に室温で可溶性の有用な
材料を製造することができる。 これらの材料は、特にセロフアン工業で有用で
あり、上記混合溶媒等からいわゆる「可溶性」サ
ランが極薄(通常1.27ミクロン)塗膜としてセロ
フアンの片面又は両面に施される。この薄膜は、
製品の含水率の減少又は増加が商品価値を左右す
る場合に、包装目的に適した水蒸気バリヤー性を
セロフアンに付与する等の点で有効である。更
に、この膜によりセロフアン内の水保持率(通常
グリコール又はグリセリン類と共働して可塑剤と
して作用する)が改善され、フイルムの脆化亀裂
を防止する。更に、これらの被膜により、セロフ
アンには本来備わつていないヒートシール特性が
付与される。 このような薄膜をセロフアンに施すことに関与
するセロフアン製造業者にとつて、溶解度、ヒー
トシール温度及び水蒸気透過率(WVTR)は特
に重要な性質である。通常、ヒートシール温度及
びWVTRはなるべく低い方がよく、安価な溶媒
又は溶媒混合物に対する低温可溶性が望まれる。 塩化ビニリデン共重合体のWVTRは重合体中
の塩化ビニリデンのモル%、すなわちこれらの樹
脂製造における最重要因子、に関連するので、使
用に適した溶媒系に対する可溶性を確保する範囲
内においてなるべく塩化ビニリデン含量を高くす
る方が有利である。高塩化ビニリデン含量は重合
体内の結晶強度の強さを意味するので、これらの
二つの要因は相拮抗するものである。すなわち、
高塩化ビニリデン含量、高結晶性ポリマーは可溶
性は最低であるが、WVTRも最低にする。 一連の重合体中の塩化ビニリデンのモル%を上
昇させると、重合体が非晶質領域すなわち塩化ビ
ニリデン分子部分の結晶速度が遅く不完全結晶状
態より急速に結晶速度が速く、結晶性の高い従つ
て溶解性の低い状態に変化するパーセント領域に
達するのは明らかである。又、このような重合体
組成範囲において、重合体中の塩化ビニリデン含
量が増加する方向に目的組成より変動すると、得
られる重合体は溶解性が不完全あるいは溶液から
尚早に結晶化するので被覆用には不適なものとな
ることも明らかである。かかる不溶化傾向の開始
時点は、例えば、65%テトラヒドロフラン/35%
トルエン混合溶媒の15〜20%ラツカー溶液の光透
過率を純粋溶媒又は混合溶媒を標準として、該溶
液を25℃で24時間熟成後測定することによつて決
定することができる。光透過率(以下「曇り」と
称する)を注意深く制御することはこれらの重合
体を被覆目的で使用するためには不可欠である。
特に、高モル%塩化ビニリデン共重合体にあつて
は、一度共重合体が薄膜として基材上に析出する
と、不完全な溶解により曇りを生ずる不溶性微結
晶が全結晶形成の核を形成するので不可欠であ
る。結晶化速度は存在する核の数によつて影響を
受ける。結晶化速度が遅すぎる場合には、機械操
作において、結晶化が不完全な段階で大きなロー
ルに被覆フイルムを巻き取る際にブロツキング傾
向がみられる。 コモノマー及び適当な方法の選択に注意を払
い、ヒートシール温度、WVTR−溶解性の関係
を最適化して理想的な用途組成に近づくことが望
まれる。従来、共重合に用いるコモノマーの組合
わせについて多くの仕事がなされ、これらのコモ
ノマーを用いて最良のヒートシール、WVTR及
び溶解度を与える共重合方法の探索に多くの努力
が払われていたが、本発明によりアクリロニトリ
ル又はメタクリロニトリルを用いることなくこれ
らの従来法の何れよりもバリヤー性、ヒートシー
ル性及び可溶性に優れたモノマーの選択及び重合
方法が見出された。 本発明重合体は繰返し単位 −CH2−CCl2− および を本質的に有する、インターポリマー 但しAは88−92モル%、Bは8−12モル% を含み、該インターポリマーはテトラヒドロフラ
ン1%溶液の相対粘度(25℃)が少なくとも1.40
であり、65重量%のテトラヒドロフランと35重量
%のトルエンとよりなる混合溶媒中に20%以下の
固形分として存在した場合にその溶液の紫外線透
過率(波長:640nm;標準:純粋混合溶媒;溶
液を25℃で24時間熟成後測定)が少なくとも85%
程度で実質的に曇りのない塗膜形成能を有し、最
低ヒートシール温度が115℃以下であり、4g/
m2の塗布重量における水蒸気透過率が0.039g/
100cm2/24時間以下であることを特徴とする結晶
性、組成制御共重合体を用いることによつて達成
される。 更に本発明は、上記共重合体の製造に特に有効
な製法を提供するものであり、該方法は、 先ず、88〜92モル%の塩化ビニリデン及び8
〜12モル%のメチルメタクリレートを必須成分
とするモノマー混合物を水、乳化剤及び重合開
始剤よりなり、45℃〜55℃の温度に保たれた水
性重合媒体中に添加するに際し、 (イ) 前記モノマー混合物のうちの35〜45%を該
水性重合媒体内に絶えず過剰の未反応モノマ
ーが存在するに充分なる速度で添加し、 (ロ) 該モノマー混合物の残部を該水性重合媒体
内に過剰の未反応モノマーが残存することを
絶えず予防するに充分な速度で添加し、 該モノマー混合物の添加終了後、直ちに該重
合媒体中にエチレン系不飽和コモノマー及び重
合開始剤を添加して該結晶性共重合体中の好ま
しからざる組成変動を防止することを特徴とす
る。 本発明の結晶性、組成制御共重合体は塩化ビニ
リデンとメチルメタクリレートを40℃〜55℃に保
たれた水性エマルジヨン内を共重合させることに
より有効に製造することができる。この重合反応
は、第一重合工程として上記モノマーを88〜92モ
ル%の塩化ビニリデン及び8〜12モル%のメチル
メタクリレートの組成、好ましくは90モル%の塩
化ビニリデンと10モル%のメチルメタクリレート
の組成を有する共重合体を重合形成するような速
度で同時且連続的に添加することが必要である。 この「第一重合工程」に関し、この種の共重合
体製造の従来法(例えば米国特許第3879359号)
においては、モノマーの重合反応時の添加に際し
て、適当な量比においてモノマーを重合速度に応
じて添加させ、重合のいかなる時点においても重
合媒体内に過剰モノマーが存在しないように行う
ことが必要とされている。このような重合技術が
WVTR及び溶解度特性の減少を伴う重合組成の
変動を防止する上で肝要である旨開示されてい
る。 しかるに、本発明においては予期に反して本発
明に必要とされる性質の組合わせを有する共重合
体は、先ず全モノマー量の35〜45%を重合媒体中
に絶えず過剰のモノマーが存在するに充分なる速
度で添加する段階、すなわち「充満段階」、を経
た後に残りのモノマーを反応媒体中に絶えず過剰
モノマーが不存在であることを保証するに充分な
速度で添加する段階、すなわち「欠乏段階」を経
ることの二段階に分けて行う場合にのみ生成する
ことが判明した。この重合技術は1%テトラヒド
ロフラン溶液の相対粘度(25℃)が1.40を越え
る、好ましくは約1.45〜1.50の共重合体を得るた
めの必須要件であり、この粘度は適度の柔軟性を
有する被膜を共重合体から形成するために必要で
ある。これに関して、公知方法で作られたVDC
とMMAの共重合体の特徴として低分子量すなわ
ち25℃における粘度が1.40を相当下回るものであ
ることにより、柔軟性に乏しい被膜の得られるこ
とを注意すべきである。 本発明の一実施態様において、「第一重合工程」
は、水及び通常の量及び種類の乳化剤及び重合開
始剤を含有する重合反応器にモノマーを所定量及
び割合で連続的に導入して重合させることにより
行われる。別法としては、重合反応器に先ず予め
形成された「種粒子」重合体を添加した後で塩化
ビニリデン及びメチルメタクリレートを添加重合
することができる。かかる種粒子重合体として
は、82〜92モルパーセントの塩化ビニリデンと8
〜12モルパーセントのメチルメタクリレートの組
成よりなる共重合体が用いられるべきである。更
に好ましい実施態様においては、先ず重合反応器
に少量のモノマー成分を所定割合で導入して種粒
子重合体を形成した後、残りの塩化ビニリデン及
びメチルメタクリレートを添加重合させる。この
技術においては、通常、種粒子重合体は塩化ビニ
リデン及びメチルメタクリレートモノマーの全供
給量の4〜6重量%を導入することにより形成さ
れる。重合反応を少なくとも0.14Kg/cm2の圧力降
下があるまで行つてから残りのモノマーを本発明
の要件に従つて添加する。 更に本発明の要件は、モノマー供給完了後に少
量、好ましくは全モノマーの1〜3重量%のコモ
ノマーを充分量の重合開始剤と共に添加、重合し
て共重合体組成中の好ましからざる組成変化を防
ぐことである。 共重合体組成中の変化を説明するために、今、
塩化ビニリデン(VDC)をM1とし、メチルメタ
クリレート(MMA)をM2とすると、r1=0.24、
r2=2.53となる。MMAの方がVDCに比べてはる
かに速く共重合体中に入るので、エマルジヨン重
合が完了間近になると次第に共重合体中のVDC
成分が増加する。VDC側に組成変化が進む或る
時点で、共重合体は最早溶媒系内に不溶となる。
不溶化の開始時点の特定の溶媒又は溶媒混合物の
溶解強度に応じて変化するが、共重合体溶液が安
定性を失う限界組成がある。これを「曇り限界」
と言う。最終工程における共重合体組成変化を
「曇り限界」組成が形成される程度に抑制すると
同時に高VDC成分が最早共重合体被膜結晶化の
核として役立たない高VDC領域に組成変化させ
ない手段を提供することも本発明の特徴の一つで
ある。 このような「曇り限界」に関して、本発明によ
つて作られる重合体は65重量%テトラフランと35
重量%トルエンとよりなる混合溶媒に20重量%濃
度で溶解した際に、溶液を25℃で24時間熟成後、
純粋溶媒を標準試料に用いて640nmにおける紫
外線吸収による透過率測定値が少なくとも85%程
度の実質的に曇りのない溶液を与えることができ
るものでなければならない。 最終重合工程(すなわち「エンドシヨツト」工
程)において、モノマー添加終了後に重合媒体に
添加される特に好適なコモノマーはメチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル及び塩化ビニル等である。これ
らのモノマーの添加量は塩化ビニリデン/メチル
メタクリレート共重合体形成に用いられた全単量
体重量の1〜3重量%が好ましい。かかる「エン
ドシヨツト」モノマー添加時の条件は、コマノマ
ーと塩化ビニリデン/メチルメタクリレート共重
合体との反応性に応じて異なるものである。 更に又、本発明の塩化ビニリデン/メチルメタ
クリレート共重合体製造に際しては、通常の量及
び種類のエマルジヨン重合開始剤、乳化剤その他
の添加剤を用いることもできる。本発明の共重合
体製造に際し、反応機構又は目的共重合体に影響
を及ぼさない限度において他の少量の単量体材料
を添加することも可能である。 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。尚、全ての部及びパーセントは重量基準で
ある。 実施例 1 A 塩化ビニリデン(VDC)/メチルメタクリ
レート(MMA)共重合体の調製 VDC/MMA共重合体をエマルジヨン重合
により1ガロン(約3.78リツトル)反応器内で
調製した。反応器に供給された初期水相は下記
の通りである: 水 1513.00グラム 乳化剤(80%活性、スルホコハク酸ナトリウム
のジヘキシルエステル) 17.30グラム 乳化剤(38%活性、2−エチルヘキシル硫酸ナ
トリウム) 4.13グラム 過硫酸カリウム 9.20グラム イタコン酸 9.80グラム 反応器内を15分間排気すると共に、初期水相
を45℃に加熱した。反応器を45℃にし、排気を
止め、90/10重量%割合のVDC/MMAより
なるモノマー混合物121グラムを素早くポンプ
で送入し、種ラテツクスを形成させる。種ラテ
ツクス反応は、種反応中の最大圧力から0.14
Kg/cm2の圧力降下がある時点まで続けられる。
この反応直後に90/10重量%割合のVDC/
MMAモノマー混合物を毎時121グラムの供給
速度で約5時間導入し、過剰のモノマーを提供
し(すなわち、「充満段階」のモノマー)、次い
で毎時121グラムの供給速度で重合媒体中に過
剰のモノマーが存在しない状態で供給を続け
る。このようにして、種ラテツクス反応及びモ
ノマー供給の間に全部で2000グラムの混合モノ
マーが導入される。モノマーの供給を止め、コ
モノマーとしてメチルメタクリレートを全モノ
マーの3重量パーセントの割合で約3時間に亘
つてポンプで反応器に注入した。この添加終了
直後に2重量パーセントの重亜硫酸ナトリウム
溶液を25g/時の供給速度で、3パーセントの
K2S2O8溶液を25g/時の供給速度で2時間添
加した。重亜硫酸ナトリウムの供給を止め、反
応器を25℃に冷却してラテツクスの凝固準備を
完了した。モノマー供給終了後に全モノマーの
2.5重量パーセントのメチルメタクリレート
(MMA)を添加すると同時にK2S2O8の3パー
セント溶液及びNaHSO3の2パーセント溶液
を各25グラム/時の供給速度で供給し、MMA
供給終了後にK2S2O8とNaHSO3を1時間半供
給し続けた場合にも同様に良好な結果が得られ
た。 B ラテツクスからの重合体の回収 重合体のラテツクスからの回収はCaCl2中で
凝固させて行われた。すなわち、35c.c.の32パー
セントCaCl2溶液を900c.c.の水に添加して、40
℃に加熱する。その後、この液に300c.c.のラテ
ツクスを激しく撹拌させながら添加し、温度を
80℃に上昇させて同温度に20分間保つた。次い
で、このスラリーを氷で急冷し、重合体を集め
て遠心分離器内で洗浄した。共重合体を1%含
水率まで乾燥して評価に供した。 C 重合体の溶解度特性試験(曇り安定性) 重合体の不溶性は溶液を曇らせる重合体の溶
液からの結晶化を意味する。重合体は、初めの
うちは溶液に溶け込むものの、高VDC成分は
結晶化して曇り特性を示す傾向を有する。用途
上、重合体は約30℃に保たれた溶媒に約30分間
溶解後25℃で24時間放置した場合に曇りのある
溶液となつてはならない。ベツクマン25型UV
分光光度計を用いて640nmの波長における
65/35のテトラヒドロフラン/トルエン中19.5
パーセントラツカーの曇り、すなわち濁度を測
定した。初期及び24時間後の19.5パーセント溶
液の曇り値を透過率パーセントで表示した。透
過率値が低いほど、曇りの程度が高い。85パー
セント未満の溶液は被膜に曇りを生じさせる。 D 被覆特性試験 被覆特性は被覆ポリエステル膜について行つ
た。この膜は65/35重量比のTHF/トルエン
溶媒を用いた19.5%重合体固形分含有ラツカー
で被覆されたものである。被覆量は4g/m2
調節し、被覆膜は60℃で16時間熟成して充分に
結晶化を進めた後被膜の試験を行つた。 水蒸気透過率(WVTR)は、リーゲル−モ
コン(Riegel−Mocon)IRD−2型赤外拡散
計を用いて測定した。データはグラム数で示さ
れている。すなわち、4グラム/m2の被膜に対
する100cm2当り24時間の間に通過した水の量で
ある。 最小ヒートシール温度(MHST)は、ロボ
ツト自動制御空気作動ジヨーシーラー(Jaw
sealer)を用いて測定した。ヒートシールを95
℃〜135℃の間に5゜間隔で1.4Kg/cm2のジヨー圧
力及び1秒間の休止時間を用いて作つた。
MHSTはシールを開いた時に被覆物の変形が
最初に観察される温度のことである。 下記表1には、共重合体の組成、その曇り安定
性及びこれより作られた被覆物の最小ヒートシー
ル温度及びWVTRを示す。本発明の方法で作ら
れた共重合体は以下に実験Aと称する。比較のた
めに一連の他の共重合体を作り同様の試験を行つ
た。これらを表1に実験B〜Fとして示す。
【表】 リロニトリル
上記データより明らかな如く、比較例の共重合
体B、C、D、E及びFは何れも本発明の共重合
体に比して曇り安定性が不充分であり、ヒートシ
ール温度が相当に高いものであることが判る。 実施例 2 エンドシヨツト反応のコモノマーを変えた他は
実施例1の実験Aと同様にして各種塩化ビニリデ
ン−メチルメタクリレート共重合体を調製した。
表2に用いたコモノマーの種類、及びこれらの組
成物の最低ヒートシール温度、WVTR及びラツ
カー曇り安定性を示す。
【表】 表2のデータに示されるように各種構造及び
VDCとの各種反応性を有するモノマーを用いて
最終重合工程におけるVDC含量増加方向への組
成変化をコントロールすることができることが判
る。これらのモノマーの反応性比は以下の通りで
ある。
【表】 ート
下記表3及び表4には最終すなわちエンドシヨ
ツト重合工程中に添加したモノマーの量を変化さ
せた場合に得られた結果を示す。これらのデータ
によりモノマー量が少なすぎる場合には、透過率
には悪影響は生じないが、VDC成分量を適当に
減ずることができないので曇りを防止できないこ
とが判る。又、過剰の場合には、共重合体の透過
率が増大して好ましくない。
【表】
【表】 行われた。
実施例 3 実施例2と同様にして、本発明の範囲内にある
物理特性を有する共重合体(実験1)及び範囲外
にある物理特性を有する共重合体(実験2乃至
5)の各種共重合体について相対粘度、最低ヒー
トシール温度、4g/m2の塗布重量におけるテト
ラヒドロフランラツカー溶液から塗布剤として析
出した時の水蒸気透過率(g/100cm2/24時間)
及び生成した最初の試料と24時間ねかせた試料に
おけるラツカーくもり透過を測定した。その結果
を表5に示す。
【表】 本発明の共重合体はプラスチツクフイルムの被
覆、特にセロフアンの被覆に最適である。更に、
本発明の共重合体被膜は毒性上の問題を生ずる惧
れのある従来汎用されていたアクリロニトリル又
はメタクリロニトリル等のモノマーを含まず、又
これらより作られるものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繰返し単位 −CH2−CCl2− および を本質的に有する、インターポリマー 但しAは88−92モル%、Bは8−12モル% を含み、該インターポリマーはテトラヒドロフラ
    ン1%溶液の相対粘度(25℃)が少なくとも1.40
    であり、65重量%のテトラヒドロフランと35重量
    %のトルエンとよりなる混合溶媒中に20%以下の
    固形分として存在した場合にその溶液の紫外線透
    過率(波長:640nm;標準:純粋混合溶媒;溶
    液を25℃で24時間熟成後測定)が少なくとも85%
    程度で実質的に曇りのない塗膜形成能を有し、最
    低ヒートシール温度が115℃以下であり、4g/
    m2の塗布重量における水蒸気透過率が0.039g/
    100cm2/24時間以下であることを特徴とする結晶
    性、組成制御共重合体。 2 Aが90モル%、Bが10モル%である特許請求
    の範囲第1項記載の結晶性、組成制御共重合体。 3 繰返し単位 −CH2−CCl2− および を本質的に有する、インターポリマー 但しAは88−92モル%、Bは8−12モル% を含み、該インターポリマーはテトラヒドロフラ
    ン1%溶液の相対粘度(25℃)が少なくとも1.40
    であり、65重量%のテトラヒドロフランと35重量
    %のトルエンとよりなる混合溶媒中に20%以下の
    固形分として存在した場合にその溶液の紫外線透
    過率(波長:640nm;標準:純粋混合溶媒;溶
    液を25℃で24時間熟成後測定)が少なくとも85%
    程度で実質的に曇りのない塗膜形成能を有し、最
    低ヒートシール温度が115℃以下であり、4g/
    m2の塗布重量における水蒸気透過率が0.039g/
    100cm2/24時間以下であることを特徴とする結晶
    性、組成制御共重合体を水性エマルジヨンの形体
    で製造する方法において、 先ず、88〜92モル%の塩化ビニリデン及び8
    〜12モル%のメチルメタクリレートを必須成分
    とするモノマー混合物を水、乳化剤及び重合開
    始剤よりなり、45℃〜55℃の温度に保たれた水
    性重合媒体中に添加するに際し、 (イ) 前記モノマー混合物のうちの35〜45%を該
    水性重合媒体内に絶えず過剰の未反応モノマ
    ーが存在するに充分なる速度で添加し、 (ロ) 該モノマー混合物の残部を該水性重合媒体
    内に過剰の未反応モノマーが残存することを
    絶えず予防するに充分な速度で添加し、 該モノマー混合物の添加終了後、直ちに該重
    合媒体中にエチレン系不飽和コモノマー及び重
    合開始剤を添加して該結晶性共重合体中の好ま
    しからざる組成変動を防止することを特徴とす
    る方法。 4 該エチレン系不飽和コモノマーが、メチルア
    クリレート、メチルメタクリレート、塩化ビニル
    及び酢酸ビニルよりなる群から選ばれる特許請求
    の範囲第3項記載の方法。 5 該エチレン系不飽和コモノマーの添加量が該
    モノマー混合物総重量の1〜3重量%である特許
    請求の範囲第4項記載の方法。 6 該モノマー混合物が90モル%の塩化ビニリデ
    ンと10モル%のメチルメタクリレートとを必須成
    分とする特許請求の範囲第5項記載の方法。
JP5353079A 1978-05-03 1979-05-02 Crystalline composition control vinylidene chlorideemethyl methacrylate copolymer * and preparation thereof Granted JPS54163986A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US90231378A 1978-05-03 1978-05-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54163986A JPS54163986A (en) 1979-12-27
JPS633883B2 true JPS633883B2 (ja) 1988-01-26

Family

ID=25415669

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