JPS6336434Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカードリーダの改良に関するものであ
る。

従来のカードリーダ、例えば磁気カードリーダ
は第１図ａに示したように案内板１，２に不必要
な突起３、孔４、切欠き５が多く、このために成
型に手間がかかり製造コストが非常に高かつた。
また、カードリーダ全体が剛体で形成されている
ため、磁気カードの磁性帯面に磁気ヘツドを確実
に密接させるためには第１図ｂに示したようにば
ね６、ばねの支軸７、支軸固定板８、固定ネジ９
等の数多くの部品を必要とし、したがつて部品数
が多いことと相俟つて組立てに手間どり、製造コ
ストを非常に高くしていた。

本考案は上記の点に鑑み、従来のカードリーダ
と同様の効果を有しつつ且つカードリーダの構造
を単純化して低コストにて製造可能となしたもの
である。

以下、本考案を図示した望ましい実施例に即し
て詳細に説明する。

第２図は案内板のうち磁気ヘツドを取付けるべ
き側の案内板が弾性板で形成された場合の手動式
カードリーダの一実施例を示したものであり、図
中下側に位置する一方の案内板１０を金属又はプ
ラスチツク等の剛体で形成し、磁気ヘツド１５を
取付けるべき側の対向する案内板１１を弾性を有
する金属又はプラスチツク等の合成樹脂にてなる
弾性部材で形成している。この場合、第３図に示
すように、案内板１１に取付片部を形成して密接
を確実としている。すなわち、案内板１１には磁
気カード（図示せず。）の磁性帯面に対応する位
置に第３図ａに示した如くに〓形状の刳り貫き１
３，１３を設けて、磁気ヘツド１５の取付片部１
４を形成している。斯くの如く案内板１１を弾性
板とすることにより磁気ヘツド１５がカード走行
方向に直行する方向に前後移動可能となり且つ、
形状の刳り貫き１３を設けたことに伴い取付片部
１４は幅の狭い支持板１４ｂにより支持されるこ
とになるからカード走行方向に直行する方向に傾
動が可能となる。したがつて、磁気ヘツド１５を
磁気カードに確実に密接させることができる。

この磁気ヘツド１５は、前記取付片部１４に穿
設された孔１４ａに嵌着される。尚、上記刳り貫
き１３は第３図ａに限らず、第３図ｂのようにし
てもよく、また、磁気ヘツド１５の取付けは接
着、溶着等任意の手段を用いうること勿論であ
る。

尚、第２図中１２は前記案内板１１を案内板１
０の基端部の取付部１０ａに固定するためのネジ
である。

第４図は本考案を差し込み式のカードリーダに
応用する場合の斜視図であり、案内板１１，１０
の長さを手動式よりも長くし、且ついずれかの案
内板に側壁板１６，１６を一体若しくは接着して
設けた点以外は実質的に第２図に示したものと同
様に構成すれば良い。また、第５図は本考案を通
り抜け式のカードリーダに応用する場合の斜視図
であり、下部の案内板１０に一体的に立設して形
成した側壁板１７と上部の案内板１１の片側縁部
との間に指挿入用の切欠き１８を設ける以外は第
２図のものと同様に構成すれば良い。

本考案は上記の如き構成作用を有し、一方の案
内板を弾性板で形成して従来のカードリーダのよ
うに全体を剛体としていないから、従来のカード
リーダにおいては必要であつたばね、ばねの支
軸、支軸固定板等の特別の部品を不要とし、さら
に組立てに要した手間と時間を省き、効率よく製
造できる。よつて、製造コストを著しく低下させ
ることができ、各種のカードリーダに使用して著
効を奏するものである。尚、本考案は上記の実施
例に限定されるものでなく、案内板の材質、形
状、取付片部の形状、ヘツド等のセンサーの取付
手段等は自由に設計変更可能であり、また、磁気
カードに限らず種々の穿孔カード、エンボスカー
ド、教育用各種カード等のカードリーダ・ライタ
ーに応用し得るものであり、本考案はこれらの全
てを包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは従来の磁気カード用カードリー
ダの斜視図、第２図は本考案にかかる手動式のカ
ードリーダの一実施例の斜視図、第３図ａはセン
サー取付部の拡大平面図、ｂ図は他の態様例、第
４図は差し込み式カードリーダの斜視図、第５図
は通り抜け式のカードリーダの斜視図である。 １０，１１……案内板、１３……刳り貫き、１
５……磁気ヘツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに対向する案内板の一方を弾性板とし、か
   つ弾性部材からなる一方の案内板にヘツド等のセ
   ンサーを取付け、この案内板のセンサーの記録媒
   体に対応する位置を所要形状に刳り貫き取付片部
   を形成したことを特徴とするカードリーダ。