JPS6333792A - 耐圧水中吸音板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高水圧下の水中にあっても所要の耐圧性が付
与されて吸音効果の劣化がない耐圧水中吸音板に関する
。

〔従来の技術〕

深海等における水中音を吸収する目的で使用される水中
吸音板は、従来よシ、粘弾性的性質を有する例えばゴム
体の内部に球形又は円筒形等の気泡を封入し、この気泡
の共振によるゴム振動の熱損失を利用して入射音波を吸
収するものが使用されているが、高水圧によりゴム等圧
縮変形し気泡が潰され、その結果、屡々吸音効果の低下
が生じていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は叙上の実状に鑑み、従来の吸音板の欠点を除去
しようとするもので、水中吸音板を構成する粘弾性体と
ほぼ等しい音饗インピーダンスを有する例えば強化プラ
スチック（ＦＲＰ）、ポリカーボネイト等からなる耐圧
容器に水中吸音板を収容して該吸音板を該容器で被包す
るものが、音響性能を損うことなく、耐圧性と吸音性を
同時に兼備することを発見し、本発明を完成するに至り
たるものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、 ａ、ゴム等の粘弾性体に気泡を封入してなる水中吸音板
を、 ｂ、該粘弾性体とほぼ等しい音響インピーダンスを有す
る剛体からなる耐圧容器に収容して構成され、 Ｃ１高水圧下に吸音効果の劣化を生じないようにした耐
圧水中吸音板 をその要旨として成立するものである。

以下図面を参照し、実施例に基づいて本発明を説明する
。

〔実施例〕

第１図（ａ）及び（ｂ）は、従来の水中吸音板の横断面
を示す平面図及び縦断面ｉを示す側面図である。

符号１は粘弾性体であるゴムを、同２は該ゴムに封入さ
れて球形の気泡を示している。

本発明は、かかる水中吸音板を第２図ｆＡ）及び（ｂ）
に示す如く、耐圧容器３に収容して耐圧水中吸音板を形
成せしめるものである。容器３は、上板３ａと下板３ｂ
との間を支持する内壁４を設けて補強してもよい。内壁
のかわシに支柱を使用することもできる。

このような構造の耐圧水中吸音板に音波が入射すると、
該音波の周波数と気泡の大きさとの関係に基づいて該気
泡が共振を起し、これに基づいてゴムに振動現象を生じ
る。この場合、ゴムの粘性係数あるいは損失係数を大き
くすると吸音率が高められる。

ゴムの振幅は、気泡との境界面で最大で気泡から離れる
程小さくなるので、前記の上板３ａ、下板３ｂ、内壁４
等を含む耐圧容器は気泡からできるだけ離隔せしめた方
が吸音率を損うことがなく十分な耐圧性を保持すること
ができる。従って、耐圧強度が保障されるならば内壁又
は支柱等の間隔を広げることが好ましい。

本発明に係る耐圧容器は、ゴム等の粘弾性体とほぼ等し
い音響インピーダンスを有する例えば強化グラスチック
（ＦＲＰ）等で形成されるものであるから、音波を反射
する等の不都合は生じることがない。

〔発明の効果〕

本発明は以上の構成に基づくものであって、相当の外圧
がかかる深海中にあっても、吸音効果を減殺されること
なく使用できるものであり、従来品の欠点を根本的に改
善し得たものであって極めて有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）及び同図（ｂ）は、従来の水中吸音板の横
断面を示す平面図及び縦断面を示す側面図、第２図（ａ
）及び（ｂ）は、本発明品の一部切開横断面を示す平面
図及び縦断面を示す側面図である。 １・・・ゴム、２・・・気泡、３・・・耐圧容器、４・
・・内壁。 特許出願人　　防衛庁技術研究本部長 山　　下　　　　　徹

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ゴム等の粘弾性体の気泡を封入してある水中吸音板を、
   該粘弾性体とほぼ等しい音響インピーダンスを有する剛
   体からなる耐圧容器に収容して構成され、高水圧下に吸
   音効果の劣化を生じないようにしたことを特徴とする耐
   圧水中吸音板。