JPS6333277A - 保冷保温容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は蓄冷剤もしくは蓄熱剤を収容した熱媒室を内蔵
した保冷保温容器に関し、更に詳しくは、収納物の収納
及び取り出しが容易で、輸送や保存中の収容物が安定且
つ安全であり、しかも保冷、保温効果に優れた保冷保温
容器に関するものである。

「従来技術と問題点」 従来、保冷保温容器としては古くから魔法瓶が広く用い
られている。しかしながら、魔法瓶は一般に加熱又は冷
却した加熱物又は冷却物を収納して保冷、保温の目的を
達成させている。しかし、この場合は保冷、保温の効果
が必ずしも十分でなく、また保冷、保温時間も短いとい
う欠点を有している。かかる欠点を解決するために、上
記加熱物又は冷却物を蓄冷剤又は蓄熱剤とともに収納す
る方法がしばしば採用されている。しかるに、該方法は
、■蓄冷剤等の詰め込み作業に手間と時間が掛り、大量
処理に適さない、■輸送中等に蓄冷剤等と収納物とが衝
突し、収納物が損傷する虞がある、■蓄冷剤等が消滅（
例えばトライアイス）した場合に、収納物が容器内で衝
突し１０傷する危険がある、■収納物が損傷し、中味が
露出したりすると、蓄冷剤等（例えば発生ガス）により
化学変化、その他の悪影響を受ける場合がある、■保冷
保温容器と蓄冷剤等とを別々に保管、準備する必要があ
り、また使用済み後の回収も別々の手間が掛り、甚だ厄
介である、■蓄冷剤等の詰め込みは無駄なスペースの発
生が避けられず、従って、必要以上に大きいスペースを
要し、収納効率の低下を招くとともに、蓄冷剤等の保冷
効果も低下する、等の問題点を含んでいる。

今日、収納物の収納及び取り出しが容易で、輸送や保存
中も収容物が安定且つ安全に保たれ、しかも保冷保温効
果に優れた容器の利用は各種方面にわたり、その要請を
充たす容器の出現が待たれている。

例えば、医学の分野においても、予知、予防、治療のあ
らゆる分野において、血液検査に代表される臨床検査は
益々その重要性を増してきているが、今日行われている
血液検査システムを例にとると、通常、注射器により血
液採取後、試験管等の容器に移され、これに凝固防止剤
を添加して凝固を防止した状態で血液センターに輸送さ
れ血液検査に供されている。しかし乍ら、この血液凝固
防止剤は血液と反応し、またこの反応は個人差が大きく
、同一個体においても採取日時や採取状況により全く異
なった反応を示すと言われており、かかる現象は検査結
果の信頼性に重大な影響を及ぼすことが指摘されており
、複数回の検査が必要であると言われている。

更には注射器から別の容器に移し変えることにより、雑
菌混入及び空気との接触による酸化等の機会が増え、こ
れも信頼性に悪影響を及ぼす。

また極めて特殊なケースとして、血液を採取した後、別
の容器に移し変え、ドライアイス等で厳重包装して空輸
することも行われているが、この方法も別の容器に移し
変えることによる空気中の雑菌や容器に付着した雑菌の
混入及び空気酸化等の弊が避けられないという問題を包
含する他、前記のごとく、包装の才数が多く、また高張
るので輸送及び保管に大きなスペースを要し、包装材料
コスト、輸送コスト及び保管コストが高くなり、大量処
理には適しないという問題を孕んでいる。

かくして、収納物の収納、取り出しが容易で、低価格で
、保冷効果の良好な輸送容器が提案されるならば、採取
した血液等をそのまま血液センターへ保冷輸送でき、そ
の結果、１回且つ微量の血液採取で、正確且つ精度の高
い検査が可能となる。

また、生体臓器移植や特殊薬液等においても、簡易、効
率的且つ安価な保冷輸送が待望されている。

「問題点を解決するための手段」 本発明は上記の如き問題点を解消し、且つ上記の要請に
応えるために為されたものである。

即ち、本発明の第１は二重壁内の空間を真空にした二重
容器と、その外周を覆う外套と、蓋体とからなる保冷保
温容器において、前記二重容器の内周に蓄冷剤もしくは
蓄熱剤を収容した熱媒室を設けたことを特徴とする保冷
保温容器を、本発明の第２は一重壁内の空間を真空にし
た二重容器と、その外周を覆う外套と、蓋体とからなる
保冷保温容器において、前記二重容器の内周に蓄冷剤も
しくは蓄熱剤を収容した熱媒室を設け、更に該二重容器
の外周に同じく蓄冷剤もしくはＭ熱剤を収容した熱媒室
を設けたことを特徴とする保冷保温容器をそれぞれ内容
とするものである。

本発明を実施態様を示す図面に基づいて説明すると、第
１図において、ガラス、ステンレス等から作られた二重
壁内の空間を真空にした二重容器（１）の内周に、蓄冷
剤もしくは蓄熱剤を収容した熱媒室（２）が設けられ、
これら（１）、（２）が外套（３）の中に収容されてい
る。（４）は二重容器（１）の内壁と外壁との間のスペ
ーサー、（５）は空気抜きチップ、（６）は二重容器（
１）の支持部、（７）は蓋である。上記二重容器（１）
がガラスの場合は、通常の魔法瓶の如く熱の対流、伝導
及び輻射を防止するために銀メツキが施される。熱媒室
（２）と容器内部（８）とを仕切る壁（９）はガラス、
ステンレス等からなる。

本発明に用いられる蓄冷剤としては「アイスノン」　（
登録商標）、ドライアイス、水等公知の蓄冷剤、蓄熱剤
が用いられる。熱媒室（２）は蓄冷剤、Ｍ処刑を適宜新
しいものと入れ替え可能な構造にすることは好ましい態
様の一つである。また、容器内部（８）の底をフラット
としても良いことは勿論である。

第２図は本発明の他の実施態様を示し、二重容器（１）
の内周に蓄冷剤若しくは蓄熱剤を収容した熱媒室（２）
が設けられ、該二重容器（１）と外套（３）との間に断
熱利（１０）が配設されている。本発明に用いられる断
ｐ１％材としてはポリスチレンフオーム、ポリエチレン
フオーム、ポリプロピレンフオーム、ポリウレタンフォ
ーム等のプラスチックフオームが好適である。

第３図は本発明の別の実施態様を示し、二重容器（１）
の内周に熱媒室（２）が設けられ、更に該二重容器（１
）の外周にも熱媒室（２°）が設けられ、これら（１）
、（２）（２′）が外套（３）の内部に収容されている
。

第４図は本発明の更に別の実施態様を示し、二重容器（
１）の内周及び外周の両面に熱媒室（２）（２”）が設
けられ、該熱媒室（２”）と外套（３）との間に断熱＋
４’（１０）が配設されている。

「作用・効果」 叙上の通り、本発明は従来の魔法瓶に熱媒室を一体的に
具備せしめた構造、及び更にこれに断熱材層を設けた構
造からなることを特徴とする。

しかして、本発明によれば、 ■収納物を収納し、蓋をするだけでよいから収納作業が
省力化され、収納時間が短縮されるから、作業能率が驚
異的に向上する、 ■熱媒室が一体的に設けられているため、熱媒と空気と
の接触面積が減少しく熱媒室の一面は二重容器の壁に接
し、他の面、即ち収納物側のみが空気に接するにすぎな
いので、空気接触面積は約］／２）　、保冷保温効率は
大中に高められる、■熱媒が一体的に固定されているの
で、収納物と蓄冷剤等とが輸送や保管中に衝突し、或い
は蓄冷剤等の消失により収納物が不安定となり、容器内
壁と衝突して破１！するということがなく、また、蓄冷
剤等からの発生ガス等により、ｌｒ５染されることもな
い、 ■蓄冷剤等を容器と別々に保管する必要がなく、また、
回収作業も簡単である、 ■壊れ易い収納物の場合は、緩衝方法が容易である、 ■容器サイズを小さくでき、従って取り扱いが簡単であ
る上、輸送、保管も小スペースでよい、等数多くの利点
を有する。

上記の通り、本発明の容器はコンパクトで、簡便で且つ
優れた保冷、保温性能を有するので、採取した血液等の
検体、薬液その他の保冷輸送等に好適である。例えば採
取した血液を本発明の容器を用いて輸送する場合は、血
液採取した注射器のまま瞬間冷凍し、本発明の容器に収
納し輸送すれば良いから、従来法の如く採取後別の容器
に移しかえる必要がなく、また凝固防止剤を添加しない
ので、作業効率が大中に向上するとともに、雑菌汚染や
空気酸化の虞れがなく、各種の生態系検査が可能となり
、信頼性の高い検査結果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はそれぞれ本発明の実施態様を示す断
面図である。 １・・・二重容器、　　２．２′　・・・熱媒室３・・
・外套、　　　　４・・・スペーサー５・・・空気抜き
チップ、　６・・・支持部７・・・蓋、　　　　　８・
・・容器内部９・・・壁、　　　　　１０・・・断熱材
第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、二重壁内の空間を真空にした二重容器と、その外周
   を覆う外套と、蓋体とからなる保冷保温容器において、
   前記二重容器の内周に蓄冷剤もしくは蓄熱剤を収容した
   熱媒室を設けたことを特徴とする保冷保温容器。 ２、外套と二重容器との間に断熱材層を設けた特許請求
   の範囲第１項記載の容器。 ３、二重壁内の空間を真空にした二重容器と、その外周
   を覆う外套と、蓋体とからなる保冷保温容器において、
   前記二重容器の内周に蓄冷剤もしくは蓄熱剤を収容した
   熱媒室を設け、更に該二重容器の外周に同じく蓄冷剤も
   しくは蓄熱剤を収容した熱媒室を設けたことを特徴とす
   る保冷保温容器。 ４、外套と二重容器との間に断熱材層を設けた特許請求
   の範囲第３項記載の容器。