JPS6331109Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は琴爪における指嵌めの改良創作に関す
るものである。

従来、山田流または生田流等の琴爪は、夫々そ
の形状が相違していたが、その指嵌めは何れも単
に環状に成形されていたものであるから使用者の
指の大小によりその指嵌めを使用者に合せて製作
する必要があり製作上、また使用上極めて不便で
あつた。

本考案は上記の如き従来の欠点を解消するため
に琴爪を固定する指嵌めを帯片に成形し、該帯片
の両端表裏面にはベルベツトフアスナーの起毛部
とフツク部を個々に設け、所謂フリーサイズ式に
構成したものである。

従つて本考案による場合には、指嵌めがベルベ
ツトフアスナーによりその指嵌めの直径を自由に
変更できるために指の大小には無関係に使用で
き、従来品の如く大小の直径の指嵌めを用意する
必要がなく製作上及び使用上極めて便利なもので
ある。

また琴爪を使用する際、朝と夕方とではその指
の大きさに若干の差を生ずるものであり、従つて
従来品の指嵌めの場合は必要以上に指嵌めを指に
深く差し込んだり、または指先に浅く差し込み、
その差を調節する必要があり、琴を習う上におい
て微妙に操作上の障害があつたものである。

しかし本考案による場合は、指嵌めがベルベツ
トフアスナーの使用によつてフリーサイズとなつ
ているために常に一定の位置に確実に装着できる
利点があるから、琴を習う上において極めて有益
な効果を呈するものである。

実施例 各流派に応じて適宜形状に成形された琴爪１の
基部を帯片２により固定し、該帯片２の両端にし
て互いに重なり合う表裏面位置にはベルベツトフ
アスナーの起毛部ａとフツク部ｂを個々に設けて
構成する。

上記実施例による琴爪１の指嵌めの使用法は帯
片２を指に巻付けて帯片２に設けたベルベツトフ
アスナーの起毛部ａとフツク部ｂを接合して琴爪
１を指に装着する。

従つて、本実施例の指嵌めによる場合には、指
の大小に関係なく自由に装着できる利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の展開状態の斜視図、第２図は
同上使用状態の斜視図である。 尚、図中符号１…琴爪、２…帯片、ａ…起毛
部、ｂ…フツク部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 爪１を指嵌めに固定してなる琴爪において、上
   記指嵌めを帯片２に成形し、該帯片２の両端表裏
   面にはベルベツトフアスナーの起毛部ａとフツク
   部ｂを個々に設けてなることを特徴とする琴爪に
   おける指嵌め。