JPS6330426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歯科医療用椅子における頭受けに関
するものである。

歯科医療用椅子の頭受けは、歯科医療を安全か
つ正確に行うために患者の頭部を確実に支持する
ものであり、従来の歯科医療用椅子の頭受けには
頭部の曲面に合わせて凹部が設けられている。

しかし、頭蓋の形には個人差や地方差あるいは
人種差等があつて同じではないから、人により頭
受けの凹部に頭が合わず不安定な場合が生ずる。

そのため、頭受けの上半分を切除して下半分だ
けを残し、該下半分の頭受けで後頭部を支持する
ようにして個人差がある頭の形に対応できるよう
にした頭受けが提案されているが、このものは頭
が横ゆれして安全かつ正確に治療を行う上で問題
となつていた。

本考案の目的は上述した欠点を解消し、個人差
を有する頭の形に対応できると共に、頭の横ゆれ
を防止することができ、どのような形の頭でも安
定して支えることができる安頭台を提供すること
にある。

上記目的を達成するため本考案の安頭台は頭受
けを上下２分し、下半分には後頭部を載せる凹部
を設け、上半分は枠部だけを残し内部を切除した
ことを特徴とする構成を有する。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は、本考案の一実施例を説明するため全
体斜視図で、図中、１は頭受けの上半分２を枠２
ａだけ残して切除した頭受けで、該頭受け１の下
半分３は中央部に後頭部を載せるための凹部３ａ
を有し、両側部は上方に緩やかに曲折し該曲折部
３ｂが側頭部を支持するように構成されている。

第２図は、頭受け１の縦断面図で、４は椅子へ
の取付部、５は頭受けの芯材で自由に曲面を作る
ことが可能なアルミニウム、ステンレス鋼板又は
成形プラスチツク等からなる構造材料が用いられ
る。６は前記芯材５を被う詰め物でフオームラバ
ーや合成樹脂等が用いられる。７は張り材で、ビ
ニールシートや化学繊維等が用いられる。

前記頭受け１に頭を載せると、凹部３ａおよび
曲折部３ｂにより後頭部および側頭部が支持さ
れ、頭頂部が枠２ａに嵌まつて支えられる。この
とき頭頂部の後部は前記枠２ａから外に突出す
る。なお、頭受けの上半分２と下半分３は図示例
のように一体的に構成してもよく、或いは、枠２
ａを着脱可能に構成してもよい。

第３図は、本考案の他の実施例を示す正面図
で、この実施例は前記頭受けの下半分を構成する
部材としてピロータイプを安頭台３′を使用し、
該安頭台３′に前述のごとき枠２ａを着脱可能に
取り付けるようにしたものである。

以上のように、本考案は、頭受けが後頭部だけ
を支持し頭頂部の後部は枠外に出るので個人差が
ある頭の形に対応でき、かつ枠に頭頂部が嵌まる
ので横ゆれが防止され、どんな形の頭も安定支持
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第
２図は、同縦断面図、第３図は、本考案の他の実
施例を示す正面図である。 １……頭受け、２……頭受けの上半分、２ａ…
…枠、３，３′……頭受けの下半分、３ａ……凹
部、３ｂ……曲折部、４……取付部、５……芯
材、６……詰め物、７……張り材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 頭を載せる頭受けが上半分部及び下半分部の
   ２部より構成され、下半分部上部は後頭部を載
   せる凹部に形成され、上半分部は前記下半分部
   の両側から延長するループ状の枠体で形成さ
   れ、前記下半分部の凹部で後頭部を支持し、該
   凹部の両側部で側頭部を支持し、前記上半分部
   の枠体上部で頭頂部を支持し、前記上半分部と
   下半分部とで囲まれた空間領域より頭頂部の後
   部が外部に突出できるようにしたことを特徴と
   する安頭台。 (2) 前記上半分部を下半分部に対して着脱可能に
   構成したことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第(1)項に記載の安頭台。 (3) 前記下半分部をピロータイプの安頭台にて構
   成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第(2)項に記載の安頭台。