JPS6328390A - カチオン性染料で修飾された紫膜 - Google Patents
カチオン性染料で修飾された紫膜Info
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- JPS6328390A JPS6328390A JP17237986A JP17237986A JPS6328390A JP S6328390 A JPS6328390 A JP S6328390A JP 17237986 A JP17237986 A JP 17237986A JP 17237986 A JP17237986 A JP 17237986A JP S6328390 A JPS6328390 A JP S6328390A
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Landscapes
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はカチオン性染料で修飾された高度好塩菌由来の
紫膜に関する。本発明の修飾された紫膜は、バイオセン
サー例えば光センサー素子として有用である。
紫膜に関する。本発明の修飾された紫膜は、バイオセン
サー例えば光センサー素子として有用である。
(従来技術)
近年、バイオセンサーの役割が注目されており、その開
発も種々行われている。紫膜は光にたいして後述のごと
く感受性であり、しかもバクテリアの培養により容易に
生産され、安定で取り扱いら容易であることから、バイ
オセンサー素子としての可能性が注目されている。
発も種々行われている。紫膜は光にたいして後述のごと
く感受性であり、しかもバクテリアの培養により容易に
生産され、安定で取り扱いら容易であることから、バイ
オセンサー素子としての可能性が注目されている。
紫膜は、高度好塩菌ハロバクテリア(Ilar。
bacterium halobium)の形質膜に
バッヂ状に形成されるらので、光感受性蛋白質であるバ
クテリオロドプノン(以下、bRと略すことがある)の
三量体が二次元六方格子の結晶構造を形成し、その間隙
を脂質2分子が埋めた構造をとるものと考えられている
(P、N、T、 UnwJn等、J、Mol。b
i o 1..94a。
バッヂ状に形成されるらので、光感受性蛋白質であるバ
クテリオロドプノン(以下、bRと略すことがある)の
三量体が二次元六方格子の結晶構造を形成し、その間隙
を脂質2分子が埋めた構造をとるものと考えられている
(P、N、T、 UnwJn等、J、Mol。b
i o 1..94a。
425−440頁、1975年;R,HendersO
n等、Nature、257巻、28−32頁、197
5年)。バクテリオロドブノンは、分子M約26.00
0の単純な蛋白質で、その216番目のリジンのεアミ
ノ基にレチナールがノッフ結合している(H,G、Kh
orana等、Proc、Natl、Acad、Sci
、LISA。
n等、Nature、257巻、28−32頁、197
5年)。バクテリオロドブノンは、分子M約26.00
0の単純な蛋白質で、その216番目のリジンのεアミ
ノ基にレチナールがノッフ結合している(H,G、Kh
orana等、Proc、Natl、Acad、Sci
、LISA。
76巻、5046−5050.1976年:1■。
D、Lemke等、Febs、Lett、、128巻、
255−260頁、! 981f;H,Bayley等
、Proc、Nat 1.Acad、Sc i、USA
、78含、2226−2229頁。
255−260頁、! 981f;H,Bayley等
、Proc、Nat 1.Acad、Sc i、USA
、78含、2226−2229頁。
1981年)。
バクテリオロドプシンを含む紫膜は、光エネルギーを利
用してプロトンを輸送する光駆動ポンプであり、ハロバ
クテリアはこの機能により得られる膜内外の電位差即ち
電気化学的ボテンンヤルエ不ルギーを膜上に存在すると
されるATP a s eにより、化学的エネルギーに
変換している。
用してプロトンを輸送する光駆動ポンプであり、ハロバ
クテリアはこの機能により得られる膜内外の電位差即ち
電気化学的ボテンンヤルエ不ルギーを膜上に存在すると
されるATP a s eにより、化学的エネルギーに
変換している。
このプロトンポンプは、バクテリオロドプシンが580
nm近傍の光を受けて構成発色団レチナールのに性化
とンッフ塩居の脱プロトン化、再プロトン化を含む光周
期反応をひきおこす結果として現れる。即ち、バクテリ
オロドプシンが580nm近傍の光を受けると、 トランスーバクテリオロドプシン(1m a x =
583nm) −バソートランスーバクテリオロドプ
シン(1m a x = 626 n m ) −ル
ミ−トランス−バクテリオロドプシン(1m a x
= 543nm) −メタ−トランス−バクテリオロ
ドプシン(λm2Lx−=418nm) −トランス
ーバクテリオロトブノノ、 の光同期反応サイクルか起こり、ハロバクテリア中でこ
の反応によりATPの生産が生じる。
nm近傍の光を受けて構成発色団レチナールのに性化
とンッフ塩居の脱プロトン化、再プロトン化を含む光周
期反応をひきおこす結果として現れる。即ち、バクテリ
オロドプシンが580nm近傍の光を受けると、 トランスーバクテリオロドプシン(1m a x =
583nm) −バソートランスーバクテリオロドプ
シン(1m a x = 626 n m ) −ル
ミ−トランス−バクテリオロドプシン(1m a x
= 543nm) −メタ−トランス−バクテリオロ
ドプシン(λm2Lx−=418nm) −トランス
ーバクテリオロトブノノ、 の光同期反応サイクルか起こり、ハロバクテリア中でこ
の反応によりATPの生産が生じる。
(発明が解決しようとする問題点)
バクテリオロドプシンが組み込まれた紫膜は、580n
m近傍の光をうけるとこれに応答して、上記先周期反応
が生じ、その結果、光照射中において580nm付近の
吸光度が減少したり、反応系にエネルギー変化を生じる
から、これらの性質を利用して、光センサー等のバイオ
センサー素子として、あるいはエネルギー変換素子とし
ての利用が研究されている。しかしながら、天然の紫膜
では、応答する光の波長が580nm近傍に限定される
という問題がある。本発明は、より短波長の光にも同様
に応答しうる修飾された紫膜を提供するものである。
m近傍の光をうけるとこれに応答して、上記先周期反応
が生じ、その結果、光照射中において580nm付近の
吸光度が減少したり、反応系にエネルギー変化を生じる
から、これらの性質を利用して、光センサー等のバイオ
センサー素子として、あるいはエネルギー変換素子とし
ての利用が研究されている。しかしながら、天然の紫膜
では、応答する光の波長が580nm近傍に限定される
という問題がある。本発明は、より短波長の光にも同様
に応答しうる修飾された紫膜を提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者は上記問題点を解決すべく鋭念研究を重ねた結
果、紫膜が含む無機のカチオンをカチオン性染料で置換
して修飾することにより、カチオン性染料がバクテリオ
ロドプシンに配位して、紫膜の機能を変化させ、該カチ
オン性染料のもつ吸収スペクトルの波長に応答してプロ
トンを放出する現象を見いだし、この知見にらとずいて
本発明を完成した。
果、紫膜が含む無機のカチオンをカチオン性染料で置換
して修飾することにより、カチオン性染料がバクテリオ
ロドプシンに配位して、紫膜の機能を変化させ、該カチ
オン性染料のもつ吸収スペクトルの波長に応答してプロ
トンを放出する現象を見いだし、この知見にらとずいて
本発明を完成した。
本発明の高度好塩菌由来の紫膜の修飾は以下のようにし
て行うことが出来る。即ち、ハロバクテリアをニスター
ヘルド(Oesterhelt)等の方法(Natur
c New Biol、。
て行うことが出来る。即ち、ハロバクテリアをニスター
ヘルド(Oesterhelt)等の方法(Natur
c New Biol、。
233巻、149頁、1974年)に従い培養し、紫膜
を溶液として調製することができる。この紫膜を木材等
の方法(Photochem、Ph。
を溶液として調製することができる。この紫膜を木材等
の方法(Photochem、Ph。
tobiol、、40巻、641−646頁、1984
年)により処理してカルシウムおよびマグネシウム等の
無機カチオンを除くと前校を得ることができる。このよ
うにして得られた前校をバクテリオロドプシンとして、
1−IOマイクロモル/り、好ましくは5−6マイクロ
モル/Qの水溶液とし、この溶液1mぐにつきカチオン
性染料1ミリモル/aの水溶液を10−100マイクロ
リツトル、好ましくはバクテリオロドプシンにたいして
カチオン性染料が6−15当量になるように添加する。
年)により処理してカルシウムおよびマグネシウム等の
無機カチオンを除くと前校を得ることができる。このよ
うにして得られた前校をバクテリオロドプシンとして、
1−IOマイクロモル/り、好ましくは5−6マイクロ
モル/Qの水溶液とし、この溶液1mぐにつきカチオン
性染料1ミリモル/aの水溶液を10−100マイクロ
リツトル、好ましくはバクテリオロドプシンにたいして
カチオン性染料が6−15当量になるように添加する。
ここで用いられるカチオン性染料としては種々のものが
使用可能である。例えばオーラミン、クリソイノン、デ
ィスバーズ ジアゾブラック D等があるが、ジアミノ
アクリノン(以下、DAAと略す)が最も好ましい。
使用可能である。例えばオーラミン、クリソイノン、デ
ィスバーズ ジアゾブラック D等があるが、ジアミノ
アクリノン(以下、DAAと略す)が最も好ましい。
このようにして得られる修飾紫膜の可視吸収スペクトル
は、第1図に示したごとく、DAAの添加量によっても
異なるが、バクテリオロドプシンにたいして約lO当り
のDAAの添加によれば、極大及収約560 n m
(らとの紫膜の有する単一の極大及収約570nmに相
当する極大吸収)および約440nm、並びに肩吸収4
35nmおよび458nmを持つ修飾された紫膜に変換
される(第1図中曲線2−9において、DAA/bRは
それぞれ0.25.0,62、l、25.1.87.3
.09.4,30.6,09および12.1である)。
は、第1図に示したごとく、DAAの添加量によっても
異なるが、バクテリオロドプシンにたいして約lO当り
のDAAの添加によれば、極大及収約560 n m
(らとの紫膜の有する単一の極大及収約570nmに相
当する極大吸収)および約440nm、並びに肩吸収4
35nmおよび458nmを持つ修飾された紫膜に変換
される(第1図中曲線2−9において、DAA/bRは
それぞれ0.25.0,62、l、25.1.87.3
.09.4,30.6,09および12.1である)。
なお、曲線lは前校の吸収曲線であり、もとの紫膜より
極大吸収がやや長波長側にずれていることを示している
。更に、円二色性(CD)スペクトルも同様で、第2図
に示すごと< DAAの添加量に応じて変化する。
極大吸収がやや長波長側にずれていることを示している
。更に、円二色性(CD)スペクトルも同様で、第2図
に示すごと< DAAの添加量に応じて変化する。
上記スペクトル変化は、本発明の修飾された紫膜は、前
校とカチオン性染料の単なる混合物ではなく、両者の成
分がある種の複合体を形成していることを示している。
校とカチオン性染料の単なる混合物ではなく、両者の成
分がある種の複合体を形成していることを示している。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、
この実施例は発明を限定するものでないことはいうまで
もない。
この実施例は発明を限定するものでないことはいうまで
もない。
X潰貫
ニスターヘルド(Oesterhelt)等の方法に従
いハロバクテリアの形質膜から紫膜を調製し、ひきつづ
いて木材等の方法で脱カチオンして前校の水溶液を調製
した。この前校溶液をバクテリオロドブンンとして5,
3マイクロモル/Qとなるように希釈した。
いハロバクテリアの形質膜から紫膜を調製し、ひきつづ
いて木材等の方法で脱カチオンして前校の水溶液を調製
した。この前校溶液をバクテリオロドブンンとして5,
3マイクロモル/Qとなるように希釈した。
尚、前校水溶液中のバクテリオロドブンンの濃度は、前
校溶液に塩化マグネシウムを100ミリモル/Qとなる
ように添加し、−夜装置して紫膜に戻し、750Wのプ
ロジェクタ−で1分間照射して明順応型とし、565
nmの吸光度を測定して、バクテリオロドブンンの吸光
度ε、い=63゜000 cm”M=より計算して決定
することができる。
校溶液に塩化マグネシウムを100ミリモル/Qとなる
ように添加し、−夜装置して紫膜に戻し、750Wのプ
ロジェクタ−で1分間照射して明順応型とし、565
nmの吸光度を測定して、バクテリオロドブンンの吸光
度ε、い=63゜000 cm”M=より計算して決定
することができる。
前記の希釈した前校水溶液3 m lにDAAの1ミリ
モル/Q水溶液65マイクロリットルを添加して高度好
塩菌由来の修飾された紫膜水溶液を得た。
モル/Q水溶液65マイクロリットルを添加して高度好
塩菌由来の修飾された紫膜水溶液を得た。
可視吸収スペクトル:
λm2Lx 440nm、 560nmλsh
435nm、 458nm(発明の効果) 実施例で得られた修飾紫膜が、天然の紫膜に比べて、低
波長側の光線にも応答しうろことを確認した。
435nm、 458nm(発明の効果) 実施例で得られた修飾紫膜が、天然の紫膜に比べて、低
波長側の光線にも応答しうろことを確認した。
即ち両者の紫膜を用い、584 n mおよび440n
mのレザー光線を照射し、照射模の6000mでの吸光
度の低下(即ち、光周期反応の発生)が生じるかどうか
を調べた。その結果、表1に示すとおり、天然の紫膜は
584 n mのレザー光線にのみ応答するが、本発明
による修飾紫膜は584nmと同様に440nmのレザ
ー光照射にも応答して光周期反応を引き起こした。
mのレザー光線を照射し、照射模の6000mでの吸光
度の低下(即ち、光周期反応の発生)が生じるかどうか
を調べた。その結果、表1に示すとおり、天然の紫膜は
584 n mのレザー光線にのみ応答するが、本発明
による修飾紫膜は584nmと同様に440nmのレザ
ー光照射にも応答して光周期反応を引き起こした。
この事実は、これらの紫膜を例えば光センサー素子とし
て使う場合、天然の紫膜は584nm近辺の光線を検知
する光センサー素子としてのみ使用できるか、本発明の
修飾紫膜は584nm近辺のみならず440nm近辺の
光線ら検知できることを怠味する。
て使う場合、天然の紫膜は584nm近辺の光線を検知
する光センサー素子としてのみ使用できるか、本発明の
修飾紫膜は584nm近辺のみならず440nm近辺の
光線ら検知できることを怠味する。
表1
PM(天然) 0,117 0.0
165Pi(Ca4) 0.117 0
.0167PM(Na寸) 0,118
0.0165及旌ぢス片□土117
0−、阜什1−* 紫膜 ** 前校にカルシウムイオンを加えた紫膜享**
前校にカルシウムイオンを加えた紫膜
165Pi(Ca4) 0.117 0
.0167PM(Na寸) 0,118
0.0165及旌ぢス片□土117
0−、阜什1−* 紫膜 ** 前校にカルシウムイオンを加えた紫膜享**
前校にカルシウムイオンを加えた紫膜
第1図は本発明の修飾紫膜の可視吸収スペクトル図であ
り、 ′fC2図は本発明の修飾紫膜の円二色性スペクトル図
である。 特許出願人 サントリー株式会社 (ばか5名) 手 続 補 正 書 昭和61年9月2r日
り、 ′fC2図は本発明の修飾紫膜の円二色性スペクトル図
である。 特許出願人 サントリー株式会社 (ばか5名) 手 続 補 正 書 昭和61年9月2r日
Claims (2)
- (1)高度好塩菌より得られる紫膜の無機陽イオンをカ
チオン性染料で置換したことを特徴とする紫膜。 - (2)カチオン性染料がジアミノアクリジンである特許
請求の範囲第1項記載の紫膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17237986A JPS6328390A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | カチオン性染料で修飾された紫膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17237986A JPS6328390A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | カチオン性染料で修飾された紫膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6328390A true JPS6328390A (ja) | 1988-02-06 |
Family
ID=15940816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17237986A Pending JPS6328390A (ja) | 1986-07-22 | 1986-07-22 | カチオン性染料で修飾された紫膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6328390A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994002963A1 (de) * | 1992-07-23 | 1994-02-03 | Institut für Bioprozess- und Analysenmesstechnik e.V. | Anordnung für bioelektrische anwendungen |
EP0654836A1 (de) * | 1993-11-19 | 1995-05-24 | INSTITUT FÜR BIOPROZESS- UND ANALYSENMESSTECHNIK e.V. | Bioelektrische Anordnung |
-
1986
- 1986-07-22 JP JP17237986A patent/JPS6328390A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994002963A1 (de) * | 1992-07-23 | 1994-02-03 | Institut für Bioprozess- und Analysenmesstechnik e.V. | Anordnung für bioelektrische anwendungen |
EP0654836A1 (de) * | 1993-11-19 | 1995-05-24 | INSTITUT FÜR BIOPROZESS- UND ANALYSENMESSTECHNIK e.V. | Bioelektrische Anordnung |
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