JPS63264078A

JPS63264078A - ダイエツト用バル−ン

Info

Publication number: JPS63264078A
Application number: JP62099139A
Authority: JP
Inventors: 岩澤　宏
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1987-04-22
Filing date: 1987-04-22
Publication date: 1988-10-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、ダイエツト用バルーン、更に詳しくは、食道
を通して胃内に挿入し、胃内部で膨らまて、そのまま留
置することによって人体の空腹感を補い、食欲を抑制し
て減量するためのダイエッチ用バルーンに関する。

［従来の技術］従来のこの種のダイエツト用バルーンは、その−例を第
６図に示すように、バルーン本体２１が耐酸性材薄膜で
ドーナッツ状の円筒形状で形成されていて、一つの円筒
状の空気室２２を有するように構成され、大きさは９　
ａｍ　Ｘ　５　ｃｍ程度のものであり、胃内に挿入する
ときは予じめ折りたたまれたバルーン本体２１をバルー
ンカテーテル（図示されず）の先端に入れ、同バルーン
カテーテルを介して胃内に挿入され、挿入されたバルー
ンに送気し膨脹させると、同バルーン本体２１はカテー
テルから外れて胃内に留置される。また、これを回収す
る場合は、バルーン本体２１内の空気を抜いて萎んだ状
態にして把持鉗子（図示されず）で体外に引き出すよう
になっている。

［発明が解決しようとする問題点］ところで、上述したような従来のダイエツト用バルーン
においては、次のような問題点を有していた。即ち、（１）バルーン本体を一つの空気室で構成しているため
、使用中に一部が破損すると、そこから空気が洩れてバ
ルーン本体全体が萎んでしまい、ダイエツト用バルーン
としての食欲を抑制するという効果は殆んど失われてし
まう。

（２）上述したように萎んでしまったバルーン本体は、
そのままにしておくと胃の幽門等を閉塞する危険性があ
る。

（３）減量効果に応じてダイエツト用バルーンはその大
きさを徐々に小さくすることが望まれるが、従来のもの
ではその調節ができず、減量が進んでもバルーンの大き
さは挿入時のままで変えることができない。従って、減
量が済んでバルーンを体外に取り除いたときに胃内部の
容積が突然大きく変化するので、異常状態となり体調を
崩し危険である。

従って、本発明の目的は、上述したような従来の問題点
を解消するために、ダイエツトバルーン本体の一部が破
損しても全体が同時に萎んでしまわないようにすると共
に、段階的に萎ませることができるようにしたダイエツ
ト用バルーンを提供するにある。

［問題点を解決するための手段］本発明は、上記目的を達成するために、ダイエツトバル
ーン本体を空気が送入されて膨脹する複数の空気室と、
この空気室に空気を送入するための逆止弁機能を有する
注入口とで構成したことを特徴とするものであって、第
１図の概念図に示すように、ダイエツト用バルーンｌは
複数個のそれぞれ逆止弁機能を有する注入口２〜５を有
する空気室６〜９が図示のように一体的に結合されて全
体が円筒形に構成されている。即ち、上部の一個の空気
室６は外面に注入口２を形成されていて、同空気室６の
下部に空気室７，８．９が併立して結合されており、空
気室６と空気室７，８．９とはそれぞれ注入口３，４．
５で連結されているも空気室７〜９間は連絡されていな
い。

［作　用］上記注入口２から送気用チューブ１０によって空気を注
入すると、空気室６を通じて空気はそれぞれ注入口３，
４．５を介して各空気室７，８゜９に注入され、空気室
２を含む各空気室６〜９が膨脹することによりバルーン
１が膨らむ。しかる後、上記送気用チューブ１０を引き
抜いても、各室６〜９の注入口２〜５はそれぞれ逆止弁
機能を存しているので、各空気室６〜９は独立した状態
で膨脹が維持される。従って、何れかの空気室が一部破
損してつぶれるようなことがあっても他の空気室は萎む
ことなく、膨脹状態を保ちバルーンとしての効果は依然
として維持され、上述した従来のバルーンのような事故
につながる恐れがない。

また、ダイエツト効果の進行状態に応じて、各空気室６
〜９の空気を１つづつ抜いていくことによってバルーン
上の全体の容積を徐々に小さくしていくことができるの
で、使用者に与える心理的・肉体的負担を大幅に軽減す
ることができる。

［実　施　例］以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第２図は、本発明の第１実施例を示すダイエツト用バル
ーンの斜視図である。このダイエツト用バルーン１１は
、耐酸性の、例えばポリ塩化ビニールなどの材質からな
る同心の三重層の円筒体周壁１２，１３．１４および上
下壁によってそれぞれ気密的に分離された第１．第２．
第３の空気室１５．１５．１７で構成されていて、各空
気室１５．１６．１７のそれぞれの外周壁となる円筒体
周壁１２，１３．１４には、第３図に示すようにそれぞ
れ内側に向けて突出して形成された円錐状の逆止弁から
なる空気注入口１８，１９．２０が設けられている。そ
して、上記各空気室１５゜１６．１７の全内側面には抗
酸性菌を抑制する抗生物質、例えばストレプトマイシン
などを塗布されている。

このように構成されたダイエツト用バルーン１１は、一
番外側の第１空気室工５の空気注入口１８に第４図に示
すように送気用チューブ２４を差し込んだ状態で同バル
ーン１１を折りたたみ、患者の胃内に挿入し、送気用チ
ューブ２４を通して体外から空気を注入する。すると、
注入された空気は第１空気室１５を満たした後、注入口
１９を通して第２空気室１６内に流れ込み、同空気室１
６を満たした後は更に注入口２０を通して第３空気室１
７を満たし、第２図に示すような完全な円柱体に膨脹す
る。しかる後、送気用チューブ２４を体外に引き抜き、
同バルーン上↓を胃内に留置すれば、患者の空腹感を補
い、食欲を抑制し、減量効果が得られる。そして、患者
の体重の減量に従い、内視鏡的にヒートプローブ等を用
いて一番外側の円筒体周壁１２から順に孔をあけ、外側
の空気室１５から順々につぶすようにすれば、バルーン
よ↓は段階的に萎み、バルーン本体の大きさを調節する
ことができる。従って、患者を同バルーン１１を使用し
ていない正常な状態に、違和感を与えることなしに戻す
ことができるので、患者の肉体的および心理的な負担を
大幅に軽減することができる。

また、空気室の回りを他の空気室が囲んだ構造となって
いるので、外側の空気室が破損しても内側の空気室はそ
のまま残り、ダイエツトバルーンの機能は残され、患者
に違和感を与えるようなこともなく信頼性も向上する。

また、各空気室への空気注入も一本の送気用チューブで
足り、操作性も一段と向上する。

第５図は、本発明の第２実施例を示すダイエツトバルー
ンの斜視図である。上記第２図の第１実施例におけるダ
イエツト用バルーン１１においては、中心側の空気室１
７（１６）が破損してつぶれた場合、注入口２０（１９
）の弁の向きからして、その外側の空気室１６（１５）
も−緒につぶれてしまう。これは空気のそれぞれが独立
し、他の空気室の破損には無関係とはなっていないため
である。この第２実施例のダイエツト用バルーン旦は、
この点を改良したものであって、第５図に示すように、
円筒体を上下に２分し、大きな下部を更に縦方向に、例
えば４等分して、５個の空気室を形成すると共に、下部
の４個の空気室はそれぞれ他の空気室とは完全に独立し
て、他の空気室が破損した場合でも何等影響しないよう
にしたものである。

即ち、このダイエツト用バルーン３１は分離された上部
の空気室３７．下部の縦方向に４等分された空気室３８
，３９，４０．４１からなり、それぞれの上面壁には下
方に向けて突出する逆止弁機能を有する空気注入口３２
，３３，３４，３５゜３６が設けられている。このダイ
エツト用バルーン１１の素材や使用方法等は上記第１実
施例におけるダイエツト用バルー１１と全く同様である
が、上記下部の４個の空気室３８〜４１はそれぞれに互
いに完全に独立して構成されているので、その何れかが
破損した場合でも他には何等影響しないという新たな効
果も得られるものである。

［発明の効果］以上説明したように、本発明によれば、（１）ダイエツ
ト効果の進行に対応して各空気室を一個づつつぶして、
バルーンの大きさを調節できるので、患者を段階的にダ
イエツトバルーンの使用していない正常な状態に戻すこ
とができ、患者の心理的および肉体的な負担を軽減させ
ることができる。

（２）一つの空気室が破損してつぶれた場合でも、他の
空気室の気密はそのまま保持され、残った空気室によっ
てダイエツト用バルーンとしての機能が保たれるので、
食欲を抑制する役目は果たされる。

（３）複数の空気室に空気を注入するのに一本の送気用
チューブで済むので、本体を胃内部へ挿入する際の取扱
いおよび操作が極めて容易となる。

等の多くの効果を有する従来の欠点を解消したダイエツ
ト用バルーンを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の概念図、第２図は、本発明の第１実施例を示すダイエツト用バル
ーンの斜視図、第３図は、上記第２図のダイエツト用バルーンの注入口
の拡大断面図、第４図は、上記第３図の注入口に送気用チューブが挿込
まれた状態を示す断面図、第５図は、本発明の第２実施例を示すダイエツト用バル
ーンの斜視図、第６図は、従来のダイエツト用バルーンの一例を示す斜
視図である。

Claims

【特許請求の範囲】空気が送入されて膨脹する複数の空気室と、この空気室
に空気を送入するための、逆止弁機能を有する注入口と
、を具備してなることを特徴とするダイエット用バルーン
。