JPS63248424A - 吸収塔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は石灰石石膏法による排煙脱硫装置の吸収塔に関
するものである。

［従来の技術］ 石灰石石膏法による排煙脱硫装置における従来の吸収塔
は、第２図に示す如く、塔本体ａの上下方向の中間部に
排煙すを導入する排煙人口Ｃを有すると共に、上部に排
煙出口ｄを有し、且つスラリー供給口ｅより供給された
石灰スラリー液「を、複数台の液循環ポンプ９．ｈによ
り塔本体ａ底部から抜出し、塔本体ａ内上部のスプレー
ノズル１．ｊに導くことにより、スプレーされたスラリ
ー液と排煙すとを接触させ、排煙中の硫黄分を回収落下
させるようにしている。

又、上記塔本体ａ内底部のスラリー液ｆを液抜出しポン
プｋを介して下流側の脱水等の工程に送給するようにし
ている。

［発明が解決しようとする問題点コ 上記吸収塔において、塔本体ａ内のスラリー濃度を高く
すると、後工程における脱水工程のための濃度操作を不
要或いは簡略化することができるため、液抜出しポンプ
ｋから抜出されるスラリー液ｒの濃度を高めることか望
まれる。

しかし、前記従来装置においては、吸収塔内のスラリー
液ｒの濃度を高くすると、スプレーのために圧力を高く
保持させる必要がある液循環ポンプ９．ｈの摩耗が激し
くなり、又塔底部にはスラリーの堆積の問題が生じる。

本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもので、
吸収塔において循環するスラリー液の濃度は低く押え、
且つ吸収塔から抜出すスラリー液の濃度は高く保持させ
ることを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記技術的課題を解決しようとしてなしたも
ので、塔底部に回収コーン部を有した濃縮部を設け、且
つ該濃縮部の上部に、コーン部と分離導孔を備えた分離
部を有し、且つ該分離部の下部における前記分離導孔直
下部から外れた位置よりスラリー液を取り出して塔上部
のスプレーノズルに導く液循環ポンプを有した循環部を
設け、更に前記回収コーン部の下端に、液抜出しポンプ
を備えた配管を接続すると共に、前記回収コーン部上に
、前記分離部に設けた駆動装置によって回転駆動するレ
ーキを設けたことを特徴とする吸収塔、に係るものであ
る。

［作　　　用］ 従って、本発明では、塔内部を循環部と濃縮部に分けて
、循環部においては分離部によってスラリーを分離され
た比較的濃度の低いスラリー液の循環を行い、又濃縮部
においては前記分離部にて分離されたスラリーを回収コ
ーン部にて回収することにより高濃度スラリーとして抜
出すことができる。

［実　施　例コ 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の一例を示すもので、吸収塔の塔本体１
におけるスラリー液２を貯留する塔底部位置に、回収コ
ーン部３を有した濃縮部４を設け、又該濃縮部４の上部
位置に、コーン部５と分離導孔６を有した分離部７を有
し、且つ該分離部７下部の分離導孔６の直下部から外れ
た位置によりスラリー液２を取り出して塔上部のスプレ
ーノズル８に導く液循環ポンプ９を設けて排煙入口ｌＯ
からの排煙１１とスラリー液との接触を行うようにした
循環部１２を設ける。

前記分離部７には、前記濃縮部４の回収コーン部上に位
置させたレーキ１３を回転駆動するためのレーキ駆動装
置１４を設け、又前記コーン部５には空気１５を送って
気泡を吹き出させることにより、スラリーの堆積を防止
するようにした空気バブリング部１６を設ける。

更に、前記濃縮部４における回収コーン部３の下端位置
から高濃度スラリーを取出す液抜出しポンプ１７を設け
、且つ配管１８を介し脱水等の後工程に送給するように
すると共に、前記配管１８と回収コーン部３上部との間
を戻し管１９にて接続し、前記配管１８に設けた濃度検
出器２ｏによって開度調整される調整弁２１により、前
記戻し管１９を介して回収コーン部３に戻される量を調
整することにより、後工程に送るスラリー液の濃度を制
御するようにしている。

スプレーノズル８からスプレーされるスラリー液２は、
排煙１１との接触によって硫黄分を回収して落下、貯留
される。

スラリー液２内の増粒されたスラリーは、分離部７のコ
ーン部５及び分離導孔６を介して濃縮部４の回収コーン
部３上に落下される。このとき、空気バブリング部１６
からの気泡の吹出しによって、コーン部５上にスラリー
が堆積するのを防止することができる。

上記分離部７によるスラリーの分離により、該分離部７
における分離導孔６の直下部から外れた位置より比較的
濃度の低いスラリー液か取り出され、液循環ポンプ９を
介して前記スプレーノズル８に導かれる。このとき、上
記循環されるスラリー液の濃度が低いので、液循環ポン
プ９及び配管等の摩耗を減小させることができる。

前記濃縮部４の回収コーン部３上に落下したスラリーは
、レーキ１３の回転により堆積することなく中央下端部
に集められ、液抜出しポンプ１７及び配管１８により高
濃度スラリーとして後工程に送給される。このとき、濃
度検出器２０の検出濃度に基づいて調整される調整弁２
１の制御により、抜出されるスラリー液の濃度が自動的
に調整される。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、分離部の形状等は種々変更し得ること、その他車発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
こと、等は勿論である。

［発明の効果］ 上記したように、本発明の吸収塔によれば、吸収塔内部
を循環部と濃縮部に分け、循環部においては分離部によ
ってスラリーを分離された濃度の低いスラリー液を循環
させることにより、液循環ポンプ等の摩耗の問題を減小
でき、又濃縮部においては前記分離部にて分離されたス
ラリーを回収コーン部にて回収することにより、高濃度
スラリーとして取出すことを可能にし、よって後工程の
脱水工程等の作業を簡略化し、且つ塔底部へのスラリー
の堆積の問題も解決できる優れた効果を奏１．得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す説明図、第２図は従来
の吸収塔の説明図である。 １は塔本体、２はスラリー液、３は回収コーン部、４は
濃縮部、５はコーン部、６は分離導孔、７は分離部、８
はスプレーノズル、９は液循環ポンプ、ｌＯは排煙入口
、１２は循環部、１３はレーキ、１４はレーキ駆動装置
、１６は空気バブリング部、１７は液抜出しポンプ、１
８は配管、１９は戻し管、２０は濃度検出器、２１は調
整弁を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）塔底部に回収コーン部を有した濃縮部を設け、且つ
   該濃縮部の上部に、コーン部と分離導孔を備えた分離部
   を有し、且つ該分離部の下部における前記分離導孔直下
   部から外れた位置よりスラリー液を取り出して塔上部の
   スプレーノズルに導く液循環ポンプを有した循環部を設
   け、更に前記回収コーン部の下端に、液抜出しポンプを
   備えた配管を接続すると共に、前記回収コーン部上に、
   前記分離部に設けた駆動装置によって回転駆動するレー
   キを設けたことを特徴とする吸収塔。