JPS6324310B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気接続子組立体に関する。

電気ケーブル中の複数個の電線に電気タツプを
形成することがしばしば要求される。

米国特許明細書第4032211号に開示された従来
の電気接続子組立体においては、電線接続側部及
び該電線接続側部に対向する組み合わせ側部をそ
れぞれ有する雄接続子及び雌接続子が、双方の電
線接続側部を隣接させるとともに端子の対応接続
部分を整列させ、かつ前記組み合わせ側部が対向
するようにして相互に締結される。

然しながら、このような従来の接続子組立体の
欠点は、しばしば要求される電線の遮蔽及び信号
の混信を排除するための装置を具えていないこと
である。加えて、例えば電話の変電所などでしば
しば要求されるように、組立体を別の組立体に機
械的に接続するための装置を具えていない。

本発明によれば、同軸ケーブルの個々の電線を
遮蔽接続するために、当該接続子組立体は後方に
面する腔部を有する第１金属半殻体、及び第２金
属半殻体を含有し、前記腔部はそれぞれ前記接続
子を受承するとともに前方に突出するフランジに
より包囲された開口に連通し、ケーブル引き出し
口が前記各半殻体の一端に形成され、前記組み合
わせ側部が前記開口内にありかつ前記半殻体のう
ち前記ケーブル引き出し口を郭成する部分が前記
同軸ケーブルの遮蔽体と電気的に接触するように
して前記半殻体を互いに背中合わせ関係に締結す
るとともに、該半殻体を別の同形の接続子組立体
中の隣接半殻体に、前記両接続子組立体のうちの
雄形組み合わせ側部と雌形組み合わせ側部とが相
互に組み合わせられ、これによつて２個の同軸ケ
ーブルを相互に接続するようにして互いに背中合
わせ関係に締結する装置が与えられることを特徴
とする電気接続子組立体が与えられる。

本発明による接続子組立体は２個または２個以
上の同軸ケーブルに遮蔽されたタツプ接続を提供
し得、かつ現場で機械的に相互に容易に接続され
うる。

１対の電線締金部材はそれぞれが一端に錠止
体、他端に係止突起を有し、該締金部材は電線接
続側部に接続された電線のひずみを緩和するため
に電線接続側部の周りで相互に錠止されることが
推奨される。

特に有用な組立体においては前記締結装置は隣
接する半殻体の押えねじのねじ頭に係合するよう
になつている拡大柄部を有する押えねじを含有す
る。

前記半殻体のフランジはそれぞれの前記接続子
の組み合わせ側部を越えて突出し、組み合わされ
る接続子組立体の半殻体のフランジと組み合わさ
れるようになつていることが望ましく、これによ
り完全に遮蔽される。

次に本発明を実施例について図面を参照して説
明する。

接続子組立体１は同軸ケーブル２の個々の電線
４を遮蔽接続するためのものであり、同軸ケーブ
ル２の電線４はプラスチツク材料の外部ジヤケツ
ト８内に収容された金属編組の遮蔽部６により包
囲されている。電線４は米国特許明細書第
3760335号に記載の２個の接続子の各々に設けら
れた、対応する電気端子に接続され、かかる接続
子はその一方が雄形すなちプラグ接続子１０であ
り、他方は雌形すなわちレセプタクル接続子１２
であり、両接続子は相互に背中合わせの状態で固
定されている。電線４は米国特許明細書第
4032211号に開示された技術を用いてプラグ接続
子１０及びレセプタクル接続子１２の端子に接続
される。

更に、詳述すると、プラグ接続子１０はレセプ
タクル接続子１２の電線接続側部１２Ａに衝接す
る電線接続側部１０Ａを有する。各側部１０Ａ，
１２Ａは２列の相互に整列配置した電線受承開溝
１４を有する。米国特許明細書第3760335号に開
示された種類の電気端子は各接続子の開溝１４内
に配置された電線接続部分を有し、かかる電線接
続部分は電線を開溝内に挿入した時に、電線の絶
縁部を貫通して、電線の導電芯線と電気的に接触
する。第１図及び第５図に図示されているよう
に、電線４は２群４Ａ，４Ｂに分けられ、該群４
Ａ，４Ｂは開溝１４の平行列に添つて配置され、
開溝中の各電気端子列に接続される。次に、端末
処理された電線４Ａ，４Ｂは１対の締金部材１６
により被覆され、各締金部材１６はプラスチツク
材料で一体に成型されるとともに対向する電線接
続側部１０Ａ，１２Ａを被覆するのに充分な長さ
を有する。各締金部材１６に添つて切込開溝１８
が形成されもつて対応電線の受入れ部を供する。
各締金部材の表面は電線を締めつけることによつ
てこれに損傷を与えることがないように丸味が形
成される。各締金部材１６は一端に係止突起１９
を有し、該係止突起１９は各締金部材の他端にお
ける錠止体２１中の開口２３に係合し得て締金部
材を相互に固定し、これにより電線を開溝内に更
に緊密に保持しもつて電気端子から不注意に離脱
することがないようにする。

更に、接続子１０，１２は雄形すなわちプラグ
組合わせ側部１０Ｂと対向した雌形すなわちレセ
プタクル組合わせ側部１２Ｂを含有する。レセプ
タクル接続子及びプラグ接続子上のそれぞれのフ
ランジ１２Ｃ，１０Ｃは組み合わせ側部１２Ｂ，
１０Ｂと電線受承側部１２Ａ，１０Ａとを分離す
る。実際上、フランジ１２Ｃ，１０Ｃの周縁部は
小型化のため及び下記の対応する鋳金属製半殻体
２０，２２に嵌合して収容されうるような寸法に
小さく形成される。

半殻体２０，２２はそれぞれ接続子１０，１２
を受承する後方に面する腔部２４，４８を具え
る。各腔部の底壁２６，５０は各接続子の組み合
わせ側部を越えて突出するフランジ３０，５４に
より包囲された細長い開口２８，５２と連通す
る。側壁３２，３４はねじ孔６８を有する厚い端
壁３６，５８，３８によつて互いに接続される階
段状の直径を有する半円筒形のケーブル引き出し
口４２，５６がそれぞれ端部３６，５８に与えら
れ、該引き出し口の各々は、相互に整列して離隔
するリブ４４，６０及び半円筒形溝４６，６２を
有する。半殻体２０，２２を第５図に図示される
ように相互に締結するとき、溝４６，６２はケー
ブル２のジヤケツト８を緊密に把握しているＯ−
リング６４を受承できるように相互に整列配置さ
れる。該Ｏ−リング６４は電線４を接続子１０，
１２に接続する前に装着される。更に加えて、リ
ブ４４，６０が遮蔽部に対接して締付けられるの
で、良好な機械的及び電気的接続が達成できる。
フランジ１０Ｃ，１２Ｃがそれぞれ底壁２６，５
０に着座する時、プラグ並びにレセプタクル組み
合わせ側部１０Ｂ，１２Ｂがフランジ３０，５４
によりそれぞれ包囲された開口２８，５２内に突
入する。孔４０を貫通するねじ６６がねじ孔６８
に係合して半殻体２０，２２を相互に接続する。
組立体を完成するために、細長い押えねじ７０は
整列開口、すなわち半殻体２０の開口７２、フラ
ンジ１０Ｃの開口７４、フランジ１２Ｃの開口７
６及び半殻体２２の開口７８を貫通する。各押え
ねじ７０は半殻体２２の外側に突出するねじ付き
拡大端８０を含有する。該拡大端８０は別の接続
子組立体に結合された押えねじ７０の相補形ねじ
頭に係合可能であり、これにより複数個の接続子
組立体１を積み重ねて、相互に連結させ得るの
で、各ケーブル２の電線４を相互に電気的に連結
することができる。第５図に図示されるように、
半殻体のフランジ５４は半殻体のフランジ３０内
に嵌合して組み合わせ状態になる。加えて、レセ
プタクル組み合わせ側部１２Ａは別の接続子組立
体のプラグ組み合わせ側部１０Ｂと相互に組み合
う。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による接続子組立体の分解斜視
図、第２図は第１図に図示された接続子組立体の
斜視図、第３図は第２図の接続子組立体の端面
図、第４図は第２図の４−４線による断面図、及
び第５図は組み合せ係合状態に相互に固定された
２個の接続子組立体の部分断面側面図（図面を明
瞭にするためにひずみ除去用の締金を取り外して
ある）である。 １……電気接続子組立体、２……同軸ケーブ
ル、４……電線、６……同軸ケーブル遮蔽部、１
０，１２……電気接続子、１０Ｂ，１２Ｂ……組
み合わせ側部、１９……係止突起、２０，２２…
…半殻体、２１……錠止体、３０，５４……フラ
ンジ、４２，５６……ケーブル引き出し口、１６
……締金部材、７０……押えねじ、８０……柄部
分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 雄接続子及び雌接続子の各々が電線接続側部
   及び組み合わせ側部を有し、該両接続子が前記両
   電線接続側部を隣接させるとともに複数個の端子
   の対応する電線接続部分を整列させるようにして
   相互に固定され、前記組み合わせ側部が対向して
   いる電気接続子組立体において、同軸ケーブル２
   の個々の電線４を遮蔽接続するために、当該接続
   子組立体１は後方に面する腔部２４，４８を有す
   る第１金属半殻体２０、及び第２金属半殻体２２
   を含有し、前記腔部２４，４８はそれぞれ前記接
   続子１０，１２を受承するとともに前方に突出す
   るフランジ３０，５４により包囲された開口２
   ８，５２に連通し、ケーブル引き出し口４２，５
   ６が前記各半殻体２０，２２の一端に形成され、
   前記組み合わせ側部１２Ｂ，１０Ｂが前記開口２
   ８，５２内にありかつ前記半殻体のうち前記ケー
   ブル引き出し口４２，５６を郭成する部分が前記
   同軸ケーブルの遮蔽体と電気的に接触するように
   して前記半殻体２０，２２を互いに背中合わせ関
   係に締結するとともに、該半殻体を別の同形の接
   続子組立体１中の隣接半殻体２０，２２に、前記
   両接続子組立体のうちの雄形組み合わせ側部１０
   Ｂと雌形組み合わせ側部１２Ｂとが相互に組み合
   わせられ、これによつて２個の同軸ケーブル２を
   相互に接続するようにして互いに背中合わせ関係
   に締結する装置６６，６８，７０，８０が与えら
   れることを特徴とする電気接続子組立体。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の電気接続子組立
   体において、１対の電線締金部材１６はそれぞれ
   が一端に錠止体２１、他端に係止突起１９を有
   し、該締金部材１６は前記電線接続側部１０Ａ，
   １２Ａに接続された前記電線４のせずみを緩和す
   るために、該電線接続側部の周りで相互に錠止さ
   れることを特徴とする電気接続子組立体。 ３ 特許請求の範囲第１項或は第２項に記載の電
   気接続子組立体において、前記締結装置７０，８
   ０は隣接半殻体２０，２２の押えねじ７０のねじ
   頭に係合するようになつている拡大柄部８０を有
   する押えねじ７０を含有することを特徴とする電
   気接続子組立体。 ４ 特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれか
   に記載の電気接続子組立体において、前記半殻体
   のフランジ３０，５４はそれぞれの前記接続子１
   ０，１２の前記組み合わせ側部１０Ｂ，１２Ｂを
   越えて突出し、組み合わされる接続子組立体１の
   半殻体２０，２２のフランジ５４，３０と組み合
   わされるようになつていることを特徴とする電気
   接続子組立体。