JPS6322034A - 触媒使用によるパラフィンからのオレフィンの合成方法 - Google Patents

触媒使用によるパラフィンからのオレフィンの合成方法

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JPS6322034A
JPS6322034A JP62108736A JP10873687A JPS6322034A JP S6322034 A JPS6322034 A JP S6322034A JP 62108736 A JP62108736 A JP 62108736A JP 10873687 A JP10873687 A JP 10873687A JP S6322034 A JPS6322034 A JP S6322034A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 一態様において、本発明は、飽和炭化水素の骨格配置に
等しいオレフィン系炭化水素を形成するように、気体状
エチレンもしくは他のアルケンまたはシクロアルケンの
存在下で遷移金属のアルケン(例えばエチレンのような
)分子錯体による前記の飽和炭化水素の炭素−水素結合
の活性化に関する。エチレンを使用したときは、この方
法においてエタンが同時に生成され、従ってエチレンが
水素受容体としての役目をする。これは異常な予想しな
い発見であった。遷移金属錯体を使用してアルカンを脱
水素する試みにおいて、従来エチレンは水素受容体とし
ては無効であると考えられていた。Chem、Rev、
 19B5.85.245〜269.253頁のアール
、エッチ、クラブトリー(R,H,Crabtree)
の「ザ オルガノメタリックケミストリ オン アルカ
ンス」 (丁he  Organomelallic  Che
mistry  or  Alkanes  )を参照
されたい。実際に、t−ブチルエチレンはこの型の反応
における水素受容体として有効である非常に少数のオレ
フィンの1種と従来見做されいた、そして、クラブトリ
ー(前記文献)によれば、その有用性は[広範な探求に
よってはじめて発見された」ものである。
本発明の他の態様によれば、飽和炭化水素の骨格配置に
等しいオレフィン系炭化水素を形成するように、アルケ
ンシクロペンタジェニル遷移金属分子錯体またはアルケ
ンアレーン遷移金属分子錯体を介して飽和炭化水素から
遊離アルケンへ水素を移動させることによって飽和炭化
水素(すなわら、パラフィンまたはシクロパラフィンま
たは両者)を触媒使用によってオレフィン系炭化水素に
転換させる。基本的には、パラフィンの、またはシクロ
パラフィンの炭素−水素結合は触媒の活性化炭素−水素
結合に転換され、そして、これから水素受容体としての
役目をする遊離ニレチンに移行する。使用する触媒のた
めに、従来は不可能であった功績であるアルケン全般を
水素受容体として使用することが可能であると考えられ
る。要約すれば、エチレンは好ましいアルケンであるが
、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン
、オクテン、デセン、ドデセンのような他の直鎖または
分岐鎖アルケンおよびジクロフルケンもこの方法におけ
る水素受容体として好適であると考えられる。好ましく
はアルケンは骨格構造において、反応系に最初に存在す
る分子錯体のアルケンに等しいことである。
各種の遷移金属分子錯体が、本方法における触媒として
の使用が好適であると思われる。これらには、ビス(ア
ルケン)シクロペンタジェニルイリジウム錯体、ジエン
シクロペンタジェニルイリジウム錯体、ビス(アルケン
)アレーンオスミウム錯体、ジエンアレーンオスミウム
錯体、トリス(アルケン)シクロペンタジェニルレニウ
ム錯体、トリエンシクロペンタジェニルレニウム錯体、
ジエンアルケンシクロペンタジェニルレニウム錯体、ビ
ス(アルケン)シクロペンタジェニルロジウム錯体、ジ
エンシクロペンタジェニルロジウム錯体、ビス(アルケ
ン)シクロペンタジェニルレニウム錯体、ジエンシクロ
ペンタジェニルルテニウム錯体、トリス(アルケン)シ
クロペンタジェニルテクネチウム錯体、アルケンアレー
ンイリジウムハイドライド錯体、アルケンアレーンロジ
ウムハイドライド錯体、ビス(アルケン)シクロペンタ
ジ工二ルルテニウムハイドライド錯体、ジエンシクロペ
ンタジェニルルテニウムハイドライド錯体、ビス(アル
ケン)シクロペンタジェニルオスミウムハイドライド錯
体、ジエンシクロペンタジェニルオスミウムハイドライ
ド錯体、ビス(アルケン)アレーンレニウムハイドライ
ド錯体、ジエンアレーンレニウムハイドライド錯体、ジ
エンアレーンテクネチウムハイドライド錯体、および同
様な物質が含まれ、これらのうち、シクロペンタジェニ
ルまたはアレーン基は、アルキル、フルオロ、およびフ
ルオロアルキル(トリフルオロメチル)のような所望の
転換反応の起るのを妨げない適切な基によって未置換ま
たは置換されていてもよい。
特に好ましい錯体の一部類は、ビス(アルケン)ペンタ
メチルシクロペンタジェニルイリジウム錯体であり、特
に最も好ましいのはビス(エチレン)ペンタメチルシク
ロペンタジェニルイリジウムである。これらの触媒は空
気中において安定であり、良好な熱安定特性を有するた
め、これらの商業的利用に特に好適である。他の好まし
い錯体の部類の多くのものは今日まで研究されてきたも
のであり、ビス(アルケン)シクロペンタジェニルイリ
ジウム錯体、ビス(アルケン)インデニルイリジウム錯
体、トリス(アルケン)ペンタメチルシクロペンタジェ
ニルロジウム錯体およびビス(アルケン)へキサメチル
ベンゼンオスミウム錯体が含まれる。
本発明によって触媒として使用される分子錯体は、一般
式、 ML  H l [式中、Rはシクロペンタジェニル基(該錯体に5個の
電子を供与する)または7レ一ンM(、;A錯体に6個
の電子を供与する)であり:Mは原子番号43.44.
45,75.76または77を有する遷移金属であり;
Lはアルケンまたはシクロアルケン基(これらの各々は
該錯体に2個の電子を供与する)、ジエンまたはシクロ
ジエン基(該錯体に4個の電子を供与する)またはトリ
エンもしくはシクロトリエン基(該錯体に6囮の電子を
供与する)であり;Hは水素原子(該錯体に1個の電子
を供与する)であり;nは1.2または3であり:そし
て、mはOまたは1であり:Mの原子番号にRによって
供与される電子数、LおよびH(m=1ならば)によっ
て供与される電子の合計数を加えた総和はMに関する次
の高級希ガスの原子数に等しい]によって表わされる。
ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウムは、25℃より高いおよび低い温度で光化学的
に、そして160℃および160℃より高い温度で熱的
にパラフィンと反応する。
従って、本方法は反応混合物を紫外光源(太11ffi
、日光、純U■光など)で室温のような任意の慣用温度
または太陽光線によって誘導される温度で照射すること
によって実施できる。あるいはまた、本方法は反応混合
物をパラフィンからオレフィンへの転換反応が好適な反
応速度で起る温度にまで加熱することによって熱的に行
うこともできる。
ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウム錯体を触媒として使用し、エチレンを水素受容
体として使用した熱的反応の場合には、エチレン圧力下
の閉鎖系において約170℃で反応は明らかであり、そ
して、約200′C115よびそれ以上の温度では合理
的速度で進行する。イリジウム錯体以外の上記の遷移金
属錯体を使用するときは、約200℃より高い好適な温
度で熱分解反応を使用するのが好ましいが、ある場合に
はこれより低い反応温度の使用も可能である。一般的に
云えば、本発明の方法は反応混合物の成分間で緊密な接
触が保たれ、触媒の安定性が不利な影響を受けない限り
、減圧、大気圧、過圧の任意の好適な圧力で実施するこ
とができる。気体エチレンを使用したときは例えば約1
.0OOosi分圧までまたはそれ以上の過圧で反応を
行うことが望ましい。本方法において使用する温度は、
300℃またはそれ以上と高い範囲である。使用する特
定の反応混合物の触媒、反応体または生成物を熱分解さ
せるような温度および圧力を使用すべきでないことは当
然である。
最初の反応系にアルケンで置換できる配位子を有する原
子番号43〜45または75〜77の遷移金属、好まし
くはイリジウムである、の適切なシクロペンタジェニル
またはアレーン分子錯体を装入することによって遷移金
属錯体を現場で製造することができる。この方法を実際
に行う場合には、所望するパラフィンのオレフィンへの
転換反応を実質的に阻止または抑制する配位子を含有し
ていない錯体を択する注意を払わねばならない。
例えば、ヒドリドまたはジエンまたはトリエン配位子を
有する錯体は好適であり、同様にカルボニル配位子を有
する錯体も好適であるが、置換カルボニル基は反応抑制
作用をする傾向がある。従って、このような方法で現場
で生成させたアルケンシクロペンタジェニル遷移金属錯
体またはアレーン遷移金属錯体の使用を考える場合には
、解放された配位子が如何なる有意の程度にでも所望の
反応に不利に影響を及ぼさないことを確めるために2〜
3のパイロット実験を行うことが望ましい。
ビス(アルケン)シクロペンタジェニルイリジウム錯体
またはジエンシクロペンタジェニルイリジウム錯体のよ
うな遷移金属錯体を予備形成状態で反応系に装入するの
が好ましい。最も好ましいのは、反応によいで使用され
るべき遊離アルケンに相当する配位アルケンを錯体が含
有することである。この方法においては、反応混合物は
これ以外の方法では反応の問解放または形成される可能
性のある有意量の無関係の成分を回避できる。しかし、
使用すべき遊離アルケンとは最初から異なるアルケンを
有する錯体を使用することも可能である。かような場合
には、触媒を反応の過程において平衡させる傾向がある
。ビス(アルケン)シクロペンタジェニルイリジウム錯
体のような遷移金属触媒の合成においての使用され、ま
たは使用が適している方法は、例えば、ケー、モーセレ
−(K、HO3eley) 、ジエー、ダブリュー、カ
ンタ(J、賛、にang) 、ビー、エム、マイトリス
(P、 H。
2875〜2883に、およびアール、ピー、キング(
R,B、にing)によってインオルガニックケミスト
リー(Inorganic Chesistry )第
2巻(1963)528〜531頁に報告されている。
本発明によって使用できる少数の触媒の例には、ビス(
エチレン)シクロペンタジェニルイリジウム ビス(エチレン)メチルシクロペンタジェニルイリジウ
ム ビス(エチレン)ジメチルシクロペンタジェニルイリジ
ウム ビス(エチレン)トリメチルシクロペンタジェニルイリ
ジウム ビス(エチレン)テトラメチルシクロペンタジ工二ルイ
リジウム ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウム ビス(エチレン)エチルシフ[1ペンタジエニルイリジ
ウム ビス(エチレン)ジエチルシクロペンタジェニルイリジ
ウム ビス(プロピレン)シクロペンタジェニルイリジウム ビス(プロピレン)ペンタメチルシクロペンタジェニル
イリジウム ビス(ブテン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイリ
ジウム ビス(ヘキセン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウム (1,3−ブタジェン)ペンタメチルシクロペンタジェ
ニルイリジウム ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルロ
ジウム (イソプレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルロジ
ウム (エチレン)へキサメチルベンゼンロジウムハイドライ
ド (エチレン)へキサメチルベンゼンロジウムハイドライ
ド ビス(エチレン)ベンゼンオスミウム ピス(エチレン)へキサメチルベンゼンオスミウム (1,3−プタジエン)トルエンオスミウムビス(プロ
ピレン>1.3.5−トリメチルベンゼンルテニウム 《1,3−へキリジエン》ベンゼンルテニウムトリス(
エチレン)シク0ベンタジエニルレニウム (1.3.5−シクロオクタトリエン》シクロペンタジ
エニルレニウムビス(エチレン)ベンゼンレニウムハイ
ドライド (イソブレン》へキサメチルベンゼンレニウムハイドラ
イドビス(エチレン)メチルシクロペンタジエニルルテ
ニウムハイドライド 《1,3−ブタジエン》シクロペンタジエニルルテニウ
ムハイドライド ビス(ブテン)シクロペンタジエニルオスミウムハイド
ライド 《イソプレン》ペンタメチルシク口ペンタジエニルオス
ミウムハイドライド が含まれる。
置換可能な配位子を有し、現場で触媒を形成するのに使
用できる好適な触媒前駆物質の中には次のものが含まれ
る: シクロオクタジエントリメチルベンタジエニルイリジウ
ム シク0オクタジエンペンタメチルシク0ペンタジエニル
イリジウム ヒドリドブ口ペニルペンタメチルシク0ペンタジエニル
イリジウム ヒドリドデセニルベンタメチルシク口ペンタジ工二ルイ
リジウム ジカルボニルシク口ペンタジエニルイリジウムジカルボ
ニルメチルシクロベンタジエニルイリジウム ジカルボニルジメチルシク口ペンタジエニルイリジウム ジカルボニルトリメチルシクロペンタジエニルイリジウ
ム ジカルボニルテトラメチルシク口ペンタジエニルイリジ
ウム ジカノレボニノレベンタメチノレシクロペンタジェニル
イリジウム ジカルボニルエチルシク口ペンタジエニルイリジウム ジカルボニルジエチルシク口ペンタジエニルイリジウム テトラヒドリドベンタメチルシク口ペンタジエニルイリ
ジウム シクOオクタジエンヘキサメチルベンゼンオスミウム カルボ二ノレジヒドリドベンゼンオスミウムカルボニル
ジヒドリドトルエンオスミウムカルボニルジヒドリドヘ
キサメチルベンゼンオスミウム テトラヒドリドヘキサメチルベンゼンオスミウム ジカルポニルヒドリドシクロペンタジエニルオスミウム シクロオクタトリエンペンタメチルシク口ペンタジエニ
ルレニウム トリ力ルポニルシク口ペンタジエニルレニウムトリ力ル
ポニルメチルシク口ペンタジエニルレニウム トリ力ルポニルペンタメチルシク0ペンタジエニルレニ
ウム。
この反応は本体だけ(すなわち、補助溶剤または希釈剤
なしで》で好ましくは行なわれる。しかし、この反応は
ネオペンタン、バーフルオロヘキサン、ヘキサメチルシ
ロキサン、ベンゼン、などのような好適な比較的不活性
液体反応媒質中の溶液中において行うことができる。多
くの場合、バラフィンまたはシクロパラフィン反応体自
体が、少なくとも反応の初期の間溶剤として役立つであ
ろう。この反応はトリエチルアミンまたは水のような物
質の存在下で行うことができる。これに対して、ジクロ
Oメタンは有害な影響を有する。
本方法においては個々の環式または非環式パラフィンま
たは異なる環式および(または》非環式バラフィンの混
合物が使用できる。アルカンおよ   ′びアルケンの
混合物が本発明による方法で加工するのに経済的に可能
であるような十分なアルカンおよび(または)アルケン
を含有することを条件とすることは勿論であるが、供給
原料が他の炭化水素(シクロパラフィンなど)を含むま
たは含まないアルカンおよびアルケンから成っていても
よい。選択された反応温度で液体状態にある環式および
(または)非環式パラフィンの使用は、補助的反応溶剤
または希釈剤を使用することなく反応を行うことができ
るので好ましい。本発明においては炭素原子100個ま
で、またはそれ以上の炭素原子のパラフィンおよびシク
ロパラフィンが使用できる。好ましい範囲はC−024
である。
本方法においてアリール置換パラフィンも使用できる。
例えば、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、4−エチ
ルトルエンおよび1.2−ジメチル−5−オクチルベン
ゼンは、それぞれ、スチレン、プロペニルベンゼン、4
−メチルスチレン、および1,2−ジメチル−5−オク
テニルベンゼンに転化できる。使用できる他のアリール
置換パラフィンには、1−エチルナフタレイン、1.4
−ジエチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、5ec−
ブチルベンゼンおよび他の多数なものが含まれる。本発
明の他の態様には、飽和炭化水素の骨格配置に等しいオ
レフィン系炭化水素を形成するように(i)芳香環上の
アルキル置換基中に少なくとも2佃の隣接炭素原子を有
し、かような炭素原子の各々が少なくとも1個の水素置
換基を有する芳香族炭化水素とfiil遷移金属分子錯
体とを、遊離アルケンの存在下で反応させることから成
るアリールアルカン炭化水素を触媒使用によってアリー
ルアルケン炭化水素に転換させる方法であって、少なく
とも前記の反応の開始時点で前記の錯体触媒が、式、 ML H l [式中、Rはシクロペンタジェニル基(該錯体に5個の
電子を供与する)、またはアレーン基(該錯体に6個の
電子を供与する)であり;Mは43゜44.45,75
.76または77の原子番号を有する遷移金属であり;
Lはアルケンまたはシクロアルケン基(これらの各々は
該錯体に2個の電子を供与する)、ジエンまたはシクロ
ジエン基(該錯体に4個の電子を供与する)、またはト
リエンもしくはシクロトリエン基(該錯体に6個の電子
を供給する)であり:Hは水素原子(該錯体に1個の電
子を供与する)であり:nは1,2または3であり;そ
して、mはOまたは1であり;Mの原子番号にRによっ
て供与される電子数およびL並びにH(m=1ならば)
によって供与される電子の合計数の総和がMに関する次
の高級希ガスの原子番号に等しい]を有することを特徴
とする前記の方法が含まれる。
パラフィン系反応体が、抽出される水素の受容体として
役立ち、そして、触媒の分解を防出するための十分なア
ルケンが存在する限りにおいて使用する反応成分の割合
は殆んど随意的である。
本発明の実際および利点は、次の説明のための実施例に
よってさらに明らかになるであろう。
実施例 l 50−のボンベに、3.88Ij!のデカン(モレキュ
ラーシーブ上で乾燥させ、そして、蒸留した)および3
0■のビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェ
ニルイリジウムを装填した。1qられた溶液は、0.3
9モル%の触媒を含有した。
このボンベを乾燥エチレンでフラッシュして空気を除去
し、次いで、初期圧力150psiまでエチレンを装入
した。密mしたボンベの内容物(最初に約20ミリモル
のデカンおよびエチレンの各々を含有した)を約200
℃および260 psi圧力で60時間保持した。ガス
クロマトグラフィーによる液体反応生成物の分析では、
次の結果が示された(モル%) : 1−デセン      0.61% 2−デセン      1.82% 3−デセン      2.00% 4および5デセン   2.13% 合計         6.56% 転換率−6,5610,39=16.8液体の’HNM
R分析によってこの転化率を確認した。実験の終了時に
ボンベから取出したエチレンガスのガスクロマトグラフ
ィー分析では6.2モル%のエタンが証明された。
友1匠−■ 45dのねじ付きパル■(PARR)ボンベに、ビス(
エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイリジウ
ム(30IIg)およびデカン(2,839)(オレフ
ィン除去のためH2SO4で前処理し、シリカゲルを通
過させ、そして、窒素下で蒸留した)を装填した。密閉
したボンベをエチレンで150psiに加圧し、振盪し
、そして、圧力を抜いた。エチレン圧力なしでボンベを
再び振盪した。溶液の脱気のためにこの方法を数回繰返
した。次いで、ボンベをエチレンで室温で150℃に加
圧し、そして、250℃浴中に置いた。246〜250
℃の間の温度を19時間保持した。圧力は246℃で3
40 psiであった。ボンベを冷却させた。液体は透
明かつ、褐色がかった黄色であった。ボンベの底には若
干の色の黒い物質が波頂された。2.2757の溶液が
回収された。ガスのガスクロマトグラフィー分析[周囲
温度、ホロハック(POROPAに)Q37FLX1.
8インチ)では、溶液として逐次抜取りガス抜した試料
で16.65.16.92、および18.36面積%の
エタンが証明された。得られた生成物のガスクロマトグ
ラフィー分析では、16重量%のデセン、次の分布の異
性体が得られた:4−および5−デセン 31 、22
%3−デセン      3G、 25駕2−デセン 
     29.17% 1−デセン      9.58% この実験では反応の40%の転換率が示された:C2H
4+ n  Cl0H22″C286+n  C16H
2Oピークの追加の群は液体のガスクロマトグラフィー
による追跡における比較的高い保持時間に現われた。こ
れらピークの全面積%は1%であった。
これらは1,3−デカジエンの確認試料とほぼ同じ保持
時間を有した、従って、これらのピークは異性体デカジ
エンを表わすものと考えられる。
実施例 III この実験においては、ペンタンとビス(エチレン)ペン
タメチルシクロペンタジェニルイリジウム間の反応を密
閉したNMRチューブ内で光化学的に実施した。このイ
リジウム錯体(1019)を、真空ストップコックの付
属するNMRチューブに添加した。チューブから空気を
真空に扱きそして、0、!Mの乾燥ペンタンをチューブ
中に真空移送した。この系を紫外線下の室温で一装置い
た。真空でペンタンを除去し、そして、トルエン−d8
NMR8Hをチューブに真空移送した。チューブを密閉
し、内容物を’HNMHに処した。
NMRスペクトルは、錯体によるペンタンのC−H結合
の攻撃を示す特徴的なハトライドおよびアリル性共鳴を
示し、エタンおよび配位されたペンタン上の第20− 
H挿入は消滅し、ヒドリドペンテニルペンタメチルシク
ロペンタジェニルイリジウムの異性体型が生成されたこ
とを示している。
かように、この実験では遊離アルケンを使用しなかった
が、本方法を光化学的に実施できることを証明している
実施例 IV ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウムの試料を、ペンタンを含有するパイプボンベに
装”入した。140℃で15時間後に’HNMRスペク
トルに若干の遊離エチレンが認められた。170’Cで
19時間後、1HNMR(90MHz)rオレフィン領
域に新しいピークが示された。従って、水素受容体とし
て系内に遊離アルケンが無くても錯体とペンタンとの間
の熱分解反応を行いうろことが立証された。
fi 45dのパル[F]ススクリユーキャップボンベにジカ
ルボニルペンタメチルシクロペンタジェニルイリジウム
(30#lF、78マイクロモル)およびデカン(4,
4g)を装入した。エチレンで数回の加圧/脱圧のサイ
クルによって溶液を脱気した。
ボンベを200℃および200 psigで19時間保
持した。気相中にはエタンは見出されなかった。
温度を250℃に、および圧力を2401)3igに上
昇させた。20時間後に、ガスは1.2%エタンを含有
した。これは2.4転化率に相当する。
大Jul−Δ」 [F] 45Idパル スクリューキャップ型ボンベにシクロオ
クタジエンペンタメチルシクロペンタジェニルイリジウ
ム(30##g、69マイクロモル)およびデカン(3
,45g)を装入した。エチレンで150psigに加
圧および脱圧を繰返すことによって溶液を脱気した。ボ
ンベを150psigに加圧し、225℃に加熱した、
同温度で圧力は310psigであった。、15時間後
にボンベを冷部させ、ガスを採取した。このガスが0.
28%エタンであったこと約1の転換率であることを示
す。
実施例 Vll ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウム(20+s+、52マイクロモル)およびシク
ロオクタン(8−159ミリモル)を45rR1ねじ込
みパル■ボンベに装入した。エチレンで150DSig
の数回の加圧サイクルによって溶液を脱気した。ボンベ
を次いで225℃で300psigに加圧した。16時
間後にボンベを冷却させ、ガス試料を採取した。液体の
ガスクロマトグラフィー分析によって0.54%のシク
ロオクテンが証明された。
実施例 VrTI 45〆のパル■のステンレス鋼スクリューキャップボン
ベにビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニ
ルロジウム(35I!1g、118マイクロモル)およ
びデカン(3−114,8ミリモル)を装入した。エチ
レンで加圧/llリサイクル繰返して溶液を脱気した。
次いで、ボンベを約100pSiOエチレンに加圧し2
20℃に加圧した。
この温度で圧力は200 pstaであった。24時間
後、ガスクロマトグラフィーによって液体は7.96%
のデセンを含有した。これは触媒錯体1モル当り10モ
ルのデセンである。
実施例 [X デカン(5d)および3.3−ジメチル−1−ブテン(
2Wりの混合物を製造した。この溶液の7リコート(0
,5sfりおよびビス(エチレン)ペンタメチルシクロ
ペンタジェニルロジウム(101Itg)をガラスチュ
ーブに添加した。溶液を凍結−脱気し、チューブを閉じ
た。閉じたチューブを220℃で16時間加熱した。溶
液のガスクロマトグラフィー分析では6.03%のデカ
ンがデセンに転化されたことが示された。
実施例 X ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルロ
ジウムの代りにビス(エチレン)シクロペンタジェニル
イリジウム(10##g)を使用したのを除いて実施例
IXのように封管を製造した。この封管を220℃で1
6時間加熱した。溶液のガスクロマトグラフィー分析に
よって2.66%のデカンがデセンに転化されたことが
示された。
実施例 XI ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルロ
ジウムの代りにビス(エチレン)インデニルイリジウム
(10##)を使用したのを除いて実施例IXのように
封管を製造し、加熱した。この溶液のガスクロマトグラ
フィー分析では0.73%のデカンがデセンに転化され
たことが示された。
実施例 Xll 触媒としてビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタ
ジェニルイリジウム(1019)を使用したのを除いて
実施例IXのようにガラス封管を製造した。溶液のガス
クロマトグラフィー分析によって、2.91%のデカン
のデセンへの転化が示された。
実施例 X1ll この場合には触媒としてビス(エチレン)へキサメチル
ベンゼンオスミウム(6,5η)を使用したのを除いて
実施例IXのようにガラス封管を製造した。220℃で
17時間後に、溶液のガスクロマトグラフィー分析によ
って0.71%のデカンのデセンへの転化が示された。
実施例 XIV デカン(18,61g、0.131モル)中のビス(エ
チレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイリジウム
(140II!g、365マイクロモル)の溶液を製造
した。この溶液のアリコートをシクロヘキセン(0,1
01d、1ミリモル)と共にガラス管中に入れた。この
溶液を凍結−脱気し、管を密封した。密封ガラス管を次
いで、220’Cで1,6時間加熱した。溶液のガスク
ロマトグラフィー分析では、0.28%のデカンのデセ
ンへの転化が示された。
実施例 XV シクロヘキセンの代りに、2.3−ジメチル−2−ブテ
ン(0,120m、1ミリモル)を添加したのを除いて
実施例XIVのようにガラス封管を製造し、そして、加
熱した。ガスクロマトグラフィー分析では0.52%の
デカンのデセンへの転化が示された。
実施例 XVI シクロヘキセンの代りに、3,3−ジメチル−1−ブテ
ン(0,120m、1ミリモル)を添加したのを除いて
実施例XIVのようにガラス封管を製造し、そして、加
熱した。溶液のガスクロマトグラフィー分析では、2.
97%のデカンのデセンへの転化が示された。
実施例 XVII シクロヘキセンの代りに、1−ヘキセン(0,1251
d、1ミリモル)を使用したのを除いて実施例XIVの
ようにガラス封管を製造し、そして、加熱した。溶液の
ガスクロマトグラフィー分析によって、1.02%のデ
カンのデセンへの転化が示された。
111−狂U旦 ビス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイ
リジウム(10I1g、26ミリモル)、デカン(0,
36d、1.8ミリモル)、3.3−ジメチル−1−ブ
テン(0,06d、0.44ミリモル)およびベンゼン
(0,2m)を含有するガラス封管を製造した。この管
を220℃で17時間加熱した。この溶液のガスクロマ
トグラフィー分析では7.1%のデカンのデセンへの転
化が示された。
1濾aX↓L ベンゼンの代りに、ヘキサメチルジシロキサン(0,2
m>を使用したのを除いて実施例XVIIIのようにガ
ラス封管を製造し、そして、加熱した。
液体のガスクロマトグラフィー分析では、6.23%の
デカンのデセンへの転化が示された。
支U−■ デカン(0,7SF、4.9ミリモル)、3.3−ジメ
チル−1−ブテン(60I1g、0.7ミリモル)、ビ
ス(エチレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイリ
ジウム(2,5#F、7.5マイクロモル)およびパー
フルオロヘキサン(0,3m)を含有する封管を製造し
た。この管は脱気後密封した。225℃で16時間後に
、3.1%のデカンがデセンに転化された。
実施例 XXI エチルベンゼン(3d、24ミリモル)およびビス(エ
チレン)ペンタメチルシクロペンタジェニルイリジウム
(2411g、63マイクロモル)を45I11のパル
■ボンベに装填した。通常のように溶液を脱気し、室温
で100pSiOエチレンに加圧した。ボンベを222
℃、280psi全圧で16時聞加熱した。気体のガス
クロマトグラフィー分析では2.84面積%のエタンが
示された。液体には0.83%のスチレンが示された。
これは約3.2の転化率に等しい。スチレンは ’HNMRによって確認した。
実施例X[IIにおいて使用したビス(エチレン)へキ
サメチルベンゼンオスミウムは新しい部類のオスミウム
の分子錯体の代表例である。かような錯体の合成例を下
記の実施例XXIIおよびXXIIIに示す。実施例X
XI[においては、パラ−シメンオスミウムジクロライ
ドの二量体[例えば、チー・アーサー(T、^rthU
r)およびチー・ニー・ステフエンソン(T、 A、 
5tephenson )によるジャーナルオブオルガ
ノメタリツクケミストリー(Journal ofOr
lllanOlettaliCchemtstry  
)  2 0 8 巻、 1981369〜387頁の
「ルテニウム(I[)およびオスミウム(II)の三重
ハライド−架橋アレーン錯体の合成(Synthesi
s or Triple Halide−Bridge
d Arena Complexes of Ruth
enum (II)and Osmium (If) 
)を参照されたい]をヘキサメチルベンゼンと反応させ
てヘキサメチルベンゼンオスミウムジクロライドの二は
体を生成させる。
実施例XXIr1では、ヘキサメチルベンゼンオスミウ
ムジクロライドニ量体のビス(エチレン)ヘキサメチル
ベンゼンオスミウムへの転化を説明する。
m−リ■ p−シメンオスミウムジクロライド[(p−シメン)O
5C12]2 (1ooη、0.13ミリモル)を10
雇のフラスコにいれ、次いで、これに固体へキサメチル
ベンゼン(〜7g)を満した。
真空によって空気を除去した。次いで、フラスコを窒素
下でかく拌しながら2時間で200’Cに加熱した。フ
ラスコを室温に冷却し、ペンタンで生成物を洗浄してヘ
キサメチルベンゼンを分離させた。[(CMe6)O8
C12]2に完全に転化させるため前記の方法を繰返し
た。生成物をジクロロメタンから再結晶させ、’HNM
Rによって特徴が示された。収量90■、84%であっ
た。
実施例 XXlTl ヘキサメチルベンゼンオスミウムジクロライド[(CM
e )O8C12]2の二は体(90岬、0.11ミリ
モル)を50dの三つロフラスコに入れた。エタノール
(3(7)を添加し、エチレンを溶液に気泡として10
分間通した。
Na2 co3 (50Rg、0.5ミリモル)を溶液
に添加し、エチレンを溶液に気泡として通しながら溶液
を還流まで加熱した。3時間復に、混合物を室温まで冷
却し、真空蒸発によって揮発物を除去した。残留物をペ
ンタンで抽出した。ペンタン抽出物をフロリシル■(H
orisil)を通して濾過し、蒸発乾固させ黄色生成
物、ビス(エチレン)へキサメチルベンゼンオスミウム
を得た。これは1HNMRで特徴が示された。収量:8
7〜.86%であった。
本発明では、豊富なパラフィン系またはシクロパラフィ
ン系炭化水素もしくは任意のこれらの混合物をオレフィ
ン系またはシクロオレフィン系炭化水素もしくはこれら
の任意の混合物に転化することができる。使用する飽和
炭化水素によって、本方法はオレフィンを洗剤および可
塑剤アルコール並びに洗剤工業におけるアルキル化ベン
ゼン製造のためのオキソ法のオレフィン源としても使用
できる。さらに、合成潤滑剤および潤滑油添加剤(例え
ば、洗浄剤および腐蝕防止剤)の製造に使用するのに好
適なオレフィン、またはエチレンコポリマー製造におけ
るコモノマーとしての使用に好適なオレフィンが本発明
の方法によって形成できる。
本方法における反応体として使用される飽和炭化水素(
すなわち、開鎖パラフィンおよび環状パラフィン)は、
反応体と同じ骨格配置を有するオレフィンへの転化が、
置換基または官能価によって妨害されない限りは@換基
または官能価を含有することができるものと理解および
認識されたい。
例えば、デシルトリメチルシラン、ドデシルトリメチル
シランおよびシクロオクチルトリメチルシランのような
トリアルキルシリル置換基を含有するパラフィンおよび
シクロパラフィンは本発明の方法での使用が好適と思わ
れる。同様に、芳香族置換基を有するエチルベンゼン、
プロピルベンゼンおよび他のパラフィン並びにシクロパ
ラフィンは、スチレンおよびプロペニルベンゼンのよう
な生成物の製造に使用できる。
前記したように、本方法において触媒として使用される
分子錯体は予備形成または現場において形成できる。い
ずれの場合においてもこれらは、少なくとも飽和炭化水
素との反応の初期において前記したような式に等しい式
を有するであろう。
前記の錯体が反応の過程の間に他の触媒種に変換される
か否かは正確には測定できない。しかし、重要なことは
、本方法において使用される触媒(予備形成または現場
形成の)が少なくとも反応の開始時に前記した式を有す
るならば、反応系内において起りうる正確な反応機構お
よび触媒変換に拘りなく所望の結果を得ることができる
点である。
本発明はその実施の場合に本発明の真の精神および範囲
から逸脱することなく多数の変法が考えられるから、水
用MJ書に前記した例シ[的説明によって本発明を限定
される積りはない。むしろ、考えられ変法は添付の特許
請求の範囲およびそれと同等物に包含する積りである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)飽和炭化水素に等しい骨格配置を有するオレフィ
    ン系炭化水素を形成するように、該飽和炭化水素と遷移
    金属分子錯体とを遊離アルケンの存在下で反応させるこ
    とから成る、触媒を使用して飽和炭化水素をオレフィン
    系炭化水素に転換させる方法であつて、少なくとも反応
    の開始時点で前記の錯体触媒が、式、 RML_nH_m [式中、Rはシクロペンタジエニル基(該錯体に5個の
    電子を供給する)、またはアレーン基(該錯体に6個の
    電子を供与する)であり;Mは原子番号43、44、4
    5、75、76または77を有する遷移金属であり;L
    はアルケンまたはシクロアルケン基(これらの各々は該
    錯体に2個の電子を供与する)、ジエンまたはシクロジ
    エン基(該錯体に4個の電子を供与する)、またはトリ
    エンまたはシクロトリエン基(該錯体に6個の電子を供
    与する)であり;Hは水素原子(該錯体に1個の電子を
    供与する)であり:nは1、2または3であり:そして
    、mは0または1であり;Mの原子番号と、Rによつて
    供与される電子数およびL並びにH(mが1の場合)に
    よつて供与される電子の合計数とを加えた総和がMに関
    する次の高級希ガスの原子番号に等しい]を有すること
    を特徴とする前記の方法。
  2. (2)前記の反応を、熱の適用下で熱分解的に行う特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)前記の反応を、不活性有機溶剤中において行う特
    許請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。
  4. (4)前記の反応を過圧下で行う特許請求の範囲第1項
    〜第3項の任意の1項に記載の方法。
  5. (5)前記の飽和炭化水素がアルカンである特許請求の
    範囲第1項〜第4項の任意の1項に記載の方法。
  6. (6)前記の飽和炭化水素が、芳香環上のアルキル置換
    基中に少なくとも2項の隣接炭素原子を有し、かような
    2個の炭素原子の各々が少なくとも1個の水素置換基を
    有する炭化水素である特許請求の範囲第1項〜第4項の
    任意の1項に記載の方法。
  7. (7)前記の炭化水素がエチルベンゼンである特許請求
    の範囲第6項に記載の方法。
  8. (8)前記の分子錯体が、ビス(アルケン)シクロペン
    タジエニル イリジウム分子錯体、ビス(アルケン)シ
    クロペンタジエニルロジウム分子錯体、または、ビス(
    アルケン)アレーンオスミウム分子錯体である特許請求
    の範囲第1項〜第7項の任意の1項に記載の方法。
  9. (9)前記の遊離アルケンが、エチレンである特許請求
    の範囲第1項〜第8項の任意の1項に記載の方法。
  10. (10)前記の分子錯体のアルケンが、エチレンである
    特許請求の範囲第1項〜第9項の任意の1項に記載の方
    法。
JP62108736A 1986-05-05 1987-05-01 触媒使用によるパラフィンからのオレフィンの合成方法 Granted JPS6322034A (ja)

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US859696 1986-05-05
US37231 1987-04-16

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JPH0440332B2 JPH0440332B2 (ja) 1992-07-02

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