JPS6320324Y2

JPS6320324Y2 -

Info

Publication number: JPS6320324Y2
Application number: JP1983031471U
Authority: JP
Priority date: 1983-03-04
Filing date: 1983-03-04
Publication date: 1988-06-06
Also published as: JPS59137106U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、帯状靴紐止め具を有する靴に関す
る。

従来歩行時走行時において、靴が激しく動くと
靴紐の結び目が緩むことがあつた。結び目が緩む
ために、靴紐の先端が靴底周辺にまで達し、他方
の足で靴紐の先端を踏みつけて、転倒する等の恐
れがあつた。このような危険を避けるためには、
靴紐を結び直すために立ち止まらなければならな
い、という不都合が生じていた。

本考案はかかる不都合を解消する、帯状靴紐止
め具を有する靴を提供するものである。

即ち、本考案は図面に示す如く、胛内側のはと
目補強片上半部１の側端部に帯状靴紐止め具３の
一端を縫着し、該帯状靴紐止め具３の他端側を胛
外側のはと目補強片上半部２に係止具４で着脱自
在に係止してなる帯状靴紐止め具を有する靴に係
わるものである。

本考案における帯状靴紐止め具３の素材として
は、皮革、合成皮革、合成樹脂シート、合成樹脂
引布、織布、不織布、編布等が使用できるが、好
ましくは、はと目補強片と同一の素材がよい。

本考案における係止具４としては、面フアスナ
ーが最も好ましいが、他に鍵ホツク、バツクル、
スナツプ等が使用できる。

次に本考案の帯状靴紐止め具を有する靴を図面
に基き詳細に説明する。

第１図に示す如く帯状靴紐止め具３は一端を、
胛内側のはと目補強片上半部１の側端部に縫着す
る。帯状靴紐止め具３を縫着する靴の長手方向の
位置は、胛内側のはと目補強片の上半部１であれ
ばよく、第２はと目７と第３はと目８の中間に縫
着してもよいし、第３はと目８と第４はと目９の
中間に縫着してもよい。第２はと目７と、第４は
と目９の間のいずれかの位置に帯状靴紐止め具３
の一端を縫着すると、帯状靴紐止め具３は、確実
に結んだ靴紐５の上を渡るので、結んだ靴紐５を
しつかりと固定することができる。

また、帯状靴紐止め具３の一端を胛内側のはと
目補強片上半部１の任意の２つのはと目の中間に
おいて、はと目補強片６の幅全体に渡つて縫着し
てもよい。このように、帯状靴紐止め具３を前胛
被切開部１０の縁部まで縫着すると、該帯状靴紐
止め具３と結んだ靴紐５の間にできる間隙を少な
くすることができ、結んだ靴紐５をより強固に止
めることが可能である。

また、帯状靴紐止め具３を縫着するとき、その
一端を胛内側のはと目補強片上半部１の側端部に
そろえて縫着すると、外観が美麗である。

帯状靴紐止め具３の幅は、結んだ靴紐５を止め
るのに十分であればよいが、好ましくははと目の
間隔と同じまたは、それよりも狭い幅のものがよ
く、該帯状靴紐止め具３の長さは、足胛の高さに
応じて係止位置を調節するのに十分であればよ
い。

次に、帯状靴紐止め具３の他端側を胛外側のは
と目補強片上半部２に係止具４で着脱自在に係止
する。

係止具４の一例としては、第２図に示す如く、
帯状靴紐止め具３の裏面に設けた面フアスナー
４′と胛外側のはと目補強片上半部２に設けた面
フアスナー４″からなるようにしてもよい。これ
らの面フアスナーのどちらを雄型、雌型にしても
よい。

面フアスナー４′は、帯状靴紐止め具３の裏面
に縫着、接着等の手段により設けられる。面フア
スナー４′を帯状靴紐止め具３の裏面全体に設け、
足胛の高低差に適応できるようにしてもよい。

他方の面フアスナー４″は、胛外側のはと目補
強片上半部２に設ければよく、胛外側はと目補強
片上半部２の一部に設けてもよいし、胛被部に延
長してもよい。さらにまた、胛外側のはと目補強
片上半部２の幅全体にわたつて設け、帯状靴紐止
め具３と結んだ靴紐５の間の間隙を少なくするよ
うにしてもよい。如上のごとき構成により、帯状
靴紐止め具３を有する靴を得る。

次に本考案の帯状靴紐止め具を有する靴の使用
方法を説明する。

靴紐をはと目穴に通し、左右第一はと目の中間
の位置で靴紐を結ぶ。結んだ靴紐５を束ねて前胛
被切開部に倒す。内胛側で縫着されている帯状靴
紐止め具３を結んだ靴紐５の上を外胛側へ渡し、
靴紐と帯状靴紐止め具の間に間隙ができぬように
しつかりと、係止具４を係合する。かくして、帯
状靴紐止め具３により結んだ靴紐５を係止する。

本考案の帯状靴紐止め具を有する靴は、帯状靴
紐止め具の一端が胛内側のはと目補強片上半部に
縫着され、他端側が胛外側のはと目補強片上半部
において係止自在となつており、結んだ靴紐を帯
状靴紐止め具で前胛被切開部に固定することがで
き、容易に靴紐の結び目が緩むことがないので、
歩行時、走行時に靴紐の先端を踏んで転倒する等
の恐れがない。また、歩行時、走行時に常時靴紐
の緩みに気をつける必要がなくなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の帯状靴紐止め具を有する靴
を示す一部平面図、第２図は本考案の帯状靴紐止
め具を有する靴の係止具を外した状態を示す一部
斜視図である。１……胛内側のはと目補強片上半部、２……胛
外側のはと目補強片上半部、３……帯状靴紐止め
具、４……係止具、５……結んだ靴紐、６……は
と目補強片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

胛内側のはと目補強片上半部に、該部分におけ
るはと目間隔以下の幅を有する帯状靴紐止め具の
一端を、はと目間に位置するように縫着し、該帯
状靴紐止め具の他端側を、胛外側のはと目補強片
上半部の前記胛内側のはと目補強片のはと目間に
帯状靴紐止め具の一端を縫着した位置に対向する
部分に、係止具で着脱自在に係止してなる帯状靴
紐止め具を有する靴。